【実施例】
【0030】
以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明するが、本発明は下記例に限定されるものではない。
【0031】
なお、試験例で用いた成分は以下のとおりである。
サツマイモ粉:仙波糖化工業株式会社製「さつまパウダー100DE」(14メッシュを通過したもの)
ピーナッツ粉:株式会社千葉加豆屋製「ピーナッツ粉末」(12メッシュを通過したもの)
カツオブシ粉:ヤマヒデ食品株式会社製「本ぶし粉」(12.7メッシュを通過したもの)
【0032】
<試験例1>
(検体の作製)
表1に記載の配合成分を、表に記載の割合(質量%)で混合し、対照検体、検体1〜4を作製した。
小麦粉、トウモロコシデンプン、精製白糖及び誘引成分(サツマイモ粉、ピーナッツ粉、カツオブシ粉)を均一に混合し、混合物Aを得た。混合物Aに、プロピレングリコール/ポリエチレングリコール混合物を添加し、混合物Bを得た。混合物Bに安息香酸デナトニウムを溶かした常水を混合し、直径約5mmの棒状の顆粒物を成形した。その後、乾燥させて各検体を作製した。
【0033】
【表1】
【0034】
(実施例1)
検体1と対照検体をそれぞれ約30gずつトレイに取り、縦24cm×横38cm×高さ20cmのゲージ内の中央付近に並べて設置した。ゲージを室温25℃、湿度60%に設定した試験室に載置し、ドブネズミ(雌、生後3ヶ月以上の成獣)を1頭入れて自由に喫食させ、検体1と対照検体の3日間の総喫食量(g)をそれぞれ計測した。餌が少なくなったときは適宜追加した。なお、試験室の明暗条件は7:00〜19:00点灯とした。
対照検体の3日間の総喫食量に対する検体1の3日間の総喫食量の比率を求め、表2及び
図1(a)に示した。
【0035】
(比較例1〜3)
検体1に代えて検体2〜4を用いたこと以外は、実施例1を繰り返した。結果を表2及び
図1(a)に示す。
【0036】
(実施例2)
別のドブネズミ(雌、生後3ヶ月以上の成獣)を用い、実施例1と同様に喫食量を調べた。結果を表2及び
図1(b)に示す。
【0037】
(比較例4〜6)
別のドブネズミ(雌、生後3ヶ月以上の成獣)を用いた以外は、比較例1〜3と同様の試験を行った。結果を表2及び
図1(b)に示す。
【0038】
【表2】
【0039】
(実施例3及び比較例7〜9)
被験ネズミとしてクマネズミ(雄、生後3ヶ月以上の成獣)を用いたこと以外は、上記実施例1及び比較例1〜3と同様の試験を行った。結果を表3及び
図2(a)に示す。
【0040】
(実施例4及び比較例10〜12)
被験ネズミとしてクマネズミ(雌、生後3ヶ月以上の成獣)を用いたこと以外は、上記実施例1及び比較例1〜3と同様の試験を行った。結果を表3及び
図2(b)に示す。
【0041】
【表3】
【0042】
表2、3及び
図1、2の結果から、本発明のネズミ用誘引・喫食性向上剤(サツマイモ、ピーナッツ及びカツオブシの混合物)を配合した検体1は、誘引成分を1種のみ含有する検体2〜4に比べて優れた誘引・喫食性向上効果を有することがわかった。また、多種のネズミに対し同等の誘引・喫食向上効果を発現し得ることもわかった。
【0043】
<試験例2>
試験例1で作製した検体1〜4と対照検体を用いて、以下の喫食試験を行った。
【0044】
(実施例5、比較例13〜15)
表4に記載したように、検体と対照検体をそれぞれ約30gずつトレイに取り、縦24cm×横38cm×高さ20cmのゲージ内の中央付近に並べて設置した。ゲージを室温25℃、湿度60%に設定した試験室に載置し、1頭のクマネズミ(雄又は雌の何れか1頭、生後3ヶ月以上の成獣)を入れて自由に喫食させ、検体と対照検体の3日間の総喫食量(g)をそれぞれ計測した。餌が少なくなったときは適宜追加した。なお、試験室の明暗条件は7:00〜19:00点灯とした。
試験は2回繰り返して行い、検体と対照検体の3日間の総喫食量の平均値を求めた。なお、各例において、使用したクマネズミの性別は同一である。
対照検体の3日間の総喫食量(平均値)に対する検体の3日間の総喫食量(平均値)の比率を求め、表4及び
図3に示した。
【0045】
【表4】
【0046】
表4及び
図3の結果から、実施例5において本発明の効果がより顕著にみられ、本発明のネズミ用誘引・喫食性向上剤(サツマイモ、ピーナッツ及びカツオブシの混合物)を配合した検体1は、検体2〜4に比べて優れた誘引・喫食性向上効果を有することがわかった。
【0047】
<試験例3>
(検体の作製)
下記表5に記載の配合成分を、表に記載の割合(質量%)で混合し、対照検体及び検体1〜7を作製した。
小麦粉、トウモロコシデンプン、精製白糖及び誘引成分(サツマイモ粉、ピーナッツ粉、カツオブシ粉)を均一に混合し、混合物Aを得た。混合物Aに、プロピレングリコール/ポリエチレングリコール混合物を添加し、混合物Bを得た。混合物Bに安息香酸デナトニウムを溶かした常水を混合し、直径約5mmの棒状の顆粒物を成形した。その後、乾燥させて各検体を作製した。
【0048】
【表5】
【0049】
上記作製した検体1〜7と対照検体を用いて、以下の喫食試験を行った。
【0050】
(実施例6〜9、比較例16〜18)
表6に記載したように、検体と対照検体をそれぞれ約30gずつトレイに取り、縦24cm×横38cm×高さ20cmのゲージ内の中央付近に並べて設置した。ゲージを室温25℃、湿度60%に設定した試験室に載置し、1頭のドブネズミ(雄又は雌の何れか1頭、生後3ヶ月以上の成獣)を入れて自由に喫食させ、検体と対照検体の3日間の総喫食量(g)をそれぞれ計測した。餌が少なくなったときは適宜追加した。なお、試験室の明暗条件は7:00〜19:00点灯とした。
試験は3回繰り返して行い、検体と対照検体の3日間の総喫食量の平均値を求めた。なお、各例において、使用したドブネズミの性別は同一である。
対照検体の3日間の総喫食量(平均値)に対する検体の3日間の総喫食量(平均値)の比率を求め、表6及び
図4に示した。
【0051】
【表6】
【0052】
表6及び
図4の結果から、サツマイモ、ピーナッツ及びカツオブシを含有した検体1、及びサツマイモ、ピーナッツ及びカツオブシのうちの2種を含有した検体5〜7は、検体2〜4に比べて優れた誘引・喫食性向上効果を有することがわかった。
【0053】
<試験例4>
(検体の作製)
下記表7に記載の配合成分を、表に記載の割合(質量%)で混合し、対照検体及び検体8を作製した。
小麦粉、トウモロコシデンプン、精製白糖及び誘引成分(サツマイモ粉、ピーナッツ粉、カツオブシ粉)を均一に混合し、混合物Aを得た。混合物Aに、ジフェチアロールを溶解したプロピレングリコール/ポリエチレングリコール混合物を添加し、混合物Bを得た。混合物Bに安息香酸デナトニウムを溶かした常水を混合し、直径約5mmの棒状の顆粒物を成形した。その後、乾燥させて各検体を作製した。
【0054】
【表7】
【0055】
(実施例10)
検体8と対照検体をそれぞれ約30gずつトレイに取り、縦24cm×横38cm×高さ20cmのゲージ内の中央付近に並べて設置した。ゲージを室温25℃、湿度60%に設定した試験室に載置し、ドブネズミ(雌、生後3ヶ月以上の成獣)を1頭入れて自由に喫食させ、検体8と対照検体の1日目、2日目及び3日目の喫食量(g)をそれぞれ計測した。餌が少なくなったときは適宜追加した。なお、試験室の明暗条件は7:00〜19:00点灯とした。
試験は2回繰り返して行い、その平均値を求めた。各試験日における喫食量(喫食前後の各検体の質量の差)と総喫食量を、下記表8に示す。
【0056】
【表8】
【0057】
上記の結果から、ジフェチアロール(殺鼠成分)を含有させた毒餌剤に本発明のネズミ用誘引・喫食向上剤を配合することにより、ネズミに対する誘引・喫食効果が十分に得られることがわかった。