特許第6165416号(P6165416)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6165416
(24)【登録日】2017年6月30日
(45)【発行日】2017年7月19日
(54)【発明の名称】熱回流乾燥機
(51)【国際特許分類】
   D06F 58/02 20060101AFI20170710BHJP
【FI】
   D06F58/02 F
【請求項の数】15
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2012-102546(P2012-102546)
(22)【出願日】2012年4月27日
(65)【公開番号】特開2012-232127(P2012-232127A)
(43)【公開日】2012年11月29日
【審査請求日】2015年4月7日
(31)【優先権主張番号】13/097,195
(32)【優先日】2011年4月29日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】599075531
【氏名又は名称】楊 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】楊 泰和
【審査官】 横山 幸弘
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−233320(JP,A)
【文献】 特開昭59−228897(JP,A)
【文献】 実開昭55−041175(JP,U)
【文献】 特開昭50−001450(JP,A)
【文献】 実開昭49−100269(JP,U)
【文献】 特開昭58−180197(JP,A)
【文献】 実開平01−037710(JP,U)
【文献】 実開昭52−103511(JP,U)
【文献】 実開昭57−075336(JP,U)
【文献】 特開平07−248152(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0110041(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0030238(US,A1)
【文献】 米国特許第04625432(US,A)
【文献】 米国特許第05136792(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 58/00−60/00
D06F 1/00−51/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入気流路(110)に接続する流入口(101)と、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)を有する熱回流装置(102)と、配管セグメント出口(1021)と、回流熱気流入口(1022)と、前記配管セグメント出口(1021)および前記回流熱気流入口(1022)と接続する冷熱気流混合空間(1023)と、加熱空間(104)と、前記冷熱気流混合空間(1023)と前記加熱空間(104)との間に設けられる流体加熱装置(103)と、熱気流ポンプ入り口(111)を有する電動流体ポンプ(106)と、上下湾曲の導流部(1032)を有し一端が前記電動流体ポンプ(106)と接続する流体配管(1035)と、前記流体配管(1035)の他端に形成される流出口(109)と、前記流体加熱装置(103)および前記電動流体ポンプ(106)を制御する電気制御装置(107)と、前記電気制御装置(107)を制御する外部操作インタフェース(108)と、を備え、
前記流入口(101)は、前記電動流体ポンプ(106)のポンピングによって、温度が相対的低い外部の冷気体を前記配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を介して前記冷熱気流混合空間(1023)に流入可能に形成され、
記熱回流装置(102)は、前記入気流路(110)接続する接合部を有し
記流体配管(1035)は、前記配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)と当接する上下湾曲の導流部(1032)を有し、前記加熱空間(104)から排出される熱気体を案内可能に形成され
記配管セグメント(1029)は、熱気流分流口(1026)、および、前記ボディシェルの外部(1030)により水凝結機能を有し
記流体加熱装置(103)は、電気エネルギーで加熱する電熱装置であり、前記電気制御装置(107)により発熱温度およびオン/オフを制御し
記加熱空間(104)は、前記回流熱気流入口及び前記流出口を備え、内部に乾燥待ちの標的を入れる空間を備え、密閉空間、半開放空間、または、開放空間であり、前記加熱空間(104)の前記回流熱気流入口から前記流体加熱装置(103)を介して熱気体が流れ込み可能であり、前記加熱空間(104)の熱気体流出口から前記熱気流ポンプ入り口(111)へ熱気体排出可能であって
記電動流体ポンプ(106)は、前記加熱空間(104)と前記流体配管(1035)との間に設置され、流体圧送モータ(1061)および流体ポンプ(1062)を有し、前記流体圧送モータ(1061)が前記流体ポンプ(1062)を駆動することにより、外部の冷気体および前記加熱空間(104)から排出された熱気体をポンピングし
記電気制御装置(107)は、電気機械ユニット、固体電子回路ユニット及びマイクロプロセッサ、またはオペレーションソフトウェアによって構成され、電源からの電気エネルギー及び前記外部操作インタフェース(108)の設定および操作により、前記流体加熱装置(103)および前記電動流体ポンプ(106)の稼動を制御し、
前記外部操作インタフェース(108)は、電気機械ユニット、固体電子回路ユニット及びマイクロプロセッサ、またはオペレーションソフトウェアによって構成され、前記電気制御装置(107)の稼動を制御し、
前記流出口(109)は、前記熱回流装置(102)の前記流体配管(1035)を介して、前記熱気流分流口(1026)に導かれる一部の熱気体を外部へ排出可能に形成され
前記電気制御装置(107)により前記電動流体ポンプ(106)と前記流体加熱装置(103)が駆動されると、外部の冷気体は、前記流入口(101)を経て前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの内部(1031)に入り、前記配管セグメント出口(1021)を経て前記冷熱気流混合空間(1023)に入り、前記流体加熱装置(103)で加熱され、前記加熱空間(104)に入り
記加熱空間(104)から排出される水分を含む熱気体は、前記熱気流ポンプ入り口(111)を経て、前記電動流体ポンプ(106)により圧送され、前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの外部(1030)と当接する前記流体配管(1035)へ流れ
記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体と、前記流体配管(1035)を通過する熱気体との温度差により、熱気流に含有される水分を前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの外部(1030)で凝結させ収集または外部へ排出するとともに、熱気体の熱エネルギーにより前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体を予熱し、
部の熱気体は、前記熱気流分流口(1026)により前記回流熱気流入口(1022)に導かれ、前記冷熱気流混合空間(1023)に入り、外部の冷気体と一緒に前記冷熱気流混合空間(1023)で混合してから、前記流体加熱装置(103)により予熱・混合・再加熱後、前記加熱空間(104)に流入されることで、熱エネルギーロスを低減し、電気エネルギーを節約することを特徴とする熱回流乾燥機。
【請求項2】
前記加熱空間としてのローラー(1040)を有するローラー乾燥機に適用される熱回流乾燥機であって
前記ローラー(1040)は、駆動モータと伝動装置によって構成されるモータ群(105)によって駆動され、回転数と回転方向の作動を設定可能であり、前記回流熱気流入口及び前記流出口を有し、内部に乾燥待ちの衣物または物品を入れる空間を有し、ローリングすることによって、熱気体を均一させ、乾燥を行い、
前記モータ群(105)は、駆動モータにより駆動され、前記電気制御装置(107)に制御され、前記伝動装置を経て前記ローラー(1040)を駆動し、回転数及び回転方向は設定可能であることを特徴とする請求項1に記載の熱回流乾燥機。
【請求項3】
除湿機に適用される熱回流乾燥機であって、
入気流路(110)に接続する流入口(101)と、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)を有する熱回流装置(102)と、配管セグメント出口(1021)と、回流熱気流入口(1022)と、前記配管セグメント出口(1021)および前記回流熱気流入口(1022)と接続する冷熱気流混合空間(1023)と、前記冷熱気流混合空間(1023)の下流側に設けられる流体加熱装置(103)と、熱気流ポンプ入り口(111)を有する電動流体ポンプ(106)と、上下湾曲の導流部(1032)を有し一端が前記電動流体ポンプ(106)と接続する流体配管(1035)と、前記流体配管(1035)の他端に形成される流出口(109)と、前記流体加熱装置(103)および前記電動流体ポンプ(106)を制御する電気制御装置(107)と、前記電気制御装置(107)を制御する外部操作インタフェース(108)と、を備え、
前記流入口(101)は、前記電動流体ポンプ(106)のポンピングによって、温度が相対的低い外部の冷気体を前記配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を介して前記冷熱気流混合空間(1023)に流入可能に形成され、
前記熱回流装置(102)は、前記入気流路(110)に接続する接合部を有し、
前記流体配管(1035)は、前記配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)と当接する上下湾曲の導流部(1032)を有し、前記流体加熱装置(103)から排出される熱気体を案内可能に形成され、
前記配管セグメント(1029)は、熱気流分流口(1026)、および、前記ボディシェルの外部(1030)により水凝結機能を有し、
前記流体加熱装置(103)は、電気エネルギーで加熱する電熱装置であり、前記電気制御装置(107)により発熱温度およびオン/オフを制御し、
前記電動流体ポンプ(106)は、前記流体加熱装置(103)と前記流体配管(1035)との間に設置され、流体圧送モータ(1061)および流体ポンプ(1062)を有し、前記流体圧送モータ(1061)が前記流体ポンプ(1062)を駆動することにより、外部の冷気体および前記流体加熱装置(103)から排出された熱気体をポンピングし、
前記電気制御装置(107)は、電気機械ユニット、固体電子回路ユニット及びマイクロプロセッサ、またはオペレーションソフトウェアによって構成され、電源からの電気エネルギー及び前記外部操作インタフェース(108)の設定および操作により、前記流体加熱装置(103)および前記電動流体ポンプ(106)の稼動を制御し、
前記外部操作インタフェース(108)は、電気機械ユニット、固体電子回路ユニット及びマイクロプロセッサ、またはオペレーションソフトウェアによって構成され、前記電気制御装置(107)の稼動を制御し、
前記流出口(109)は、前記熱回流装置(102)の前記流体配管(1035)を介して、前記熱気流分流口(1026)に導かれる一部の熱気体を外部へ排出可能に形成され、
前記電気制御装置(107)により前記電動流体ポンプ(106)と前記流体加熱装置(103)が駆動されると、外部の冷気体は、前記流入口(101)を経て前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの内部(1031)に入り、前記配管セグメント出口(1021)を経て前記冷熱気流混合空間(1023)に入り、前記流体加熱装置(103)で加熱され、
前記流体加熱装置(103)から排出される水分を含む熱気体は、前記熱気流ポンプ入り口(111)を経て、前記電動流体ポンプ(106)により圧送され、前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの外部(1030)と当接する前記流体配管(1035)へ流れ、
前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体と、前記流体配管(1035)を通過する熱気体との温度差により、熱気流に含有される水分を前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの外部(1030)で凝結させ収集または外部へ排出するとともに、熱気体の熱エネルギーにより前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体を予熱し、
一部の熱気体は、前記熱気流分流口(1026)により前記回流熱気流入口(1022)に導かれ、前記冷熱気流混合空間(1023)に入り、外部の冷気体と一緒に前記冷熱気流混合空間(1023)で混合してから、前記流体加熱装置(103)により予熱・混合・再加熱後、前記流体加熱装置(103)に流入されることで、熱エネルギーロスを低減し、電気エネルギーを節約することを特徴とする熱回流乾燥機。
【請求項4】
前記冷熱気流混合空間(1023)と前記流体加熱装置(103)との間に設けられる静的均流部(1027)をさらに備え、
前記静的均流部(1027)は、迷路式流動混合の機能構造、多重グリッド流動混合の機能構造、または、多分割ボード流動混合の機能構造を有し、予熱混合の気体を均等化し、前記流体加熱装置(103)で加熱することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱回流乾燥機。
【請求項5】
前記冷熱気流混合空間(1023)と前記流体加熱装置(103)との間に設けられ、自由に回転する攪拌ブレード装置(1028)をさらに備え、
自由に回転する前記攪拌ブレード装置(1028)が自由に回転することによって、予熱混合気体が、均等に攪拌され前記流体加熱装置(103)で加熱されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱回流乾燥機。
【請求項6】
前記冷熱気流混合空間(1023)と前記流体加熱装置(103)との間に、静的均流部(1027)および自由に回転する攪拌ブレード装置(1028)をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱回流乾燥機。
【請求項7】
前記配管セグメント(1029)の外殼または管路内部に設けられる通電冷却チップ(200)をさらに備え、
前記通電冷却チップ(200)は、前記配管セグメント(1029)へ流れる前記ボディシェル外部の水分を含む熱気体の水分を凝結させる効果、及び、前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェル内部の冷気体を加熱する効果を向上し、前記電気制御装置(107)に制御され、発熱面により冷気体が通過する前記配管セグメント(1029)の前記内部ボディシェルを加熱し、冷却面により水分を含む熱気体が通過する前記配管セグメント(1029)の前記外部ボディシェルを冷却することによって、前記電動流体ポンプ(106)で送り出される水分を含む熱気体が前記冷却面の前記配管セグメント(1029)を通過するときの水分の凝結効果、および、前記発熱面の前記配管セグメント(1029)を通過する冷気体に対する加熱効果を向上させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱回流乾燥機。
【請求項8】
前記熱回流装置(102)の記配管セグメント(1029)は、記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの内部接触面、および、前記電動流体ポンプ(106)のポンプで送り出される水分を含む熱気体が通過する記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの外部接触面は、鰭片状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱回流乾燥機。
【請求項9】
前記熱回流装置(102)の記配管セグメント(1029)に設けられる通電冷却チップ(200)をさらに備え、
記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの内部接触面、および、前記電動流体ポンプ(106)のポンプで送り出される水分を含む熱気体が通過する前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの外部接触面は、鰭片状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱回流乾燥機。
【請求項10】
入気流路(110)に接続する流入口(101)と、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)を有する熱回流装置(102)と、配管セグメント出口(1021)と、回流熱気流入口(1022)と、前記配管セグメント出口(1021)および前記回流熱気流入口(1022)と接続する冷熱気流混合空間(1023)と、加熱空間(104)と、熱気流ポンプ入り口(111)を有する電動流体ポンプ(106)と、上下湾曲の導流部(1032)を有し一端が前記電動流体ポンプ(106)と接続する流体配管(1035)と、前記流体配管(1035)の他端に形成される流出口(109)と、前記配管セグメント(1029)の外殼または管路内部に設けられる通電冷却チップ(200)と、前記電動流体ポンプ(106)を制御する電気制御装置(107)と、前記電気制御装置(107)を制御する外部操作インタフェース(108)と、を備え、
前記流入口(101)は、前記電動流体ポンプ(106)のポンピングによって、温度が相対的低い外部の冷気体を前記配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を介して前記冷熱気流混合空間(1023)に流入可能に形成され、
前記熱回流装置(102)は、前記入気流路(110)に接続する接合部を有し、
前記流体配管(1035)は、前記配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)と当接する上下湾曲の導流部(1032)を有し、前記加熱空間(104)から排出される熱気体を案内可能に形成され、
前記配管セグメント(1029)は、熱気流分流口(1026)、および、前記ボディシェルの外部(1030)により水凝結機能を有し、
前記加熱空間(104)は、前記回流熱気流入口及び前記流出口を備え、内部に乾燥待ちの標的を入れる空間を備え、密閉空間、半開放空間、または、開放空間であり、前記加熱空間(104)の前記回流熱気流入口から熱気体が流れ込み可能であり、前記加熱空間(104)の熱気体流出口から前記熱気流ポンプ入り口(111)へ熱気体を排出可能であって、
前記電動流体ポンプ(106)は、前記加熱空間(104)と前記流体配管(1035)との間に設置され、流体圧送モータ(1061)および流体ポンプ(1062)を有し、前記流体圧送モータ(1061)が前記流体ポンプ(1062)を駆動することにより、外部の冷気体および前記加熱空間(104)から排出された熱気体をポンピングし、
前記電気制御装置(107)は、電気機械ユニット、固体電子回路ユニット及びマイクロプロセッサ、またはオペレーションソフトウェアによって構成され、電源からの電気エネルギー及び前記外部操作インタフェース(108)の設定および操作により、前記通電冷却チップ(200)および前記電動流体ポンプ(106)の稼動を制御し、
前記外部操作インタフェース(108)は、電気機械ユニット、固体電子回路ユニット及びマイクロプロセッサ、またはオペレーションソフトウェアによって構成され、前記電気制御装置(107)の稼動を制御し、
前記流出口(109)は、前記熱回流装置(102)の前記流体配管(1035)を介して、前記熱気流分流口(1026)に導かれる一部の熱気体を外部へ排出可能に形成され、
前記通電冷却チップ(200)は、前記配管セグメント(1029)へ流れる前記ボディシェル外部が通過する水分を含む熱気体の水分を凝結させる機能、および、前記配管セグメント(1029)の内部の冷気体を加熱する機能を有し、発熱面により冷気体が通過する前記配管セグメント(1029)の前記内部ボディシェルを加熱し、冷却面により水分を含む熱気体が通過する前記配管セグメント(1029)の前記外部ボディシェルを冷却可能であり、
前記電気制御装置(107)により前記電動流体ポンプ(106)が駆動されると、外部の冷気体は、前記流入口(101)を経て前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの内部(1031)に入り、前記配管セグメント出口(1021)を経て前記冷熱気流混合空間(1023)を介して前記加熱空間(104)に入り、
前記加熱空間(104)から排出される水分を含む熱気体は、前記熱気流ポンプ入り口(111)を経て、前記電動流体ポンプ(106)により圧送され、前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの外部(1030)と当接する前記流体配管(1035)へ流れ、
前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体と、前記流体配管(1035)を通過する熱気体との温度差により、熱気流に含有される水分を前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの外部(1030)で凝結させ収集または外部へ排出するとともに、熱気体の熱エネルギーにより前記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体を予熱し、かつ、前記通電冷却チップ(200)によって前記電動流体ポンプ(106)で送り出される水分を含む熱気体が前記冷却面の前記配管セグメント(1029)を通過するときの水分凝結し、前記発熱面の前記配管セグメント(1029)を通過する冷気体を加熱し、
一部の熱気体は、前記熱気流分流口(1026)により前記回流熱気流入口(1022)に導かれ、前記冷熱気流混合空間(1023)に入り、外部の冷気体と一緒に前記冷熱気流混合空間(1023)で混合してから前記加熱空間(104)に流入されることで、熱エネルギーロスを低減し、電気エネルギーを節約することを特徴とする熱回流乾燥機。
【請求項11】
前記熱回流装置(102)の記配管セグメント(1029)は、記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの内部接触面、および、前記電動流体ポンプ(106)のポンプで送り出される水分を含む熱気体が通過する記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの外部接触面は、鰭片状であることを特徴とする請求項10に記載の熱回流乾燥機。
【請求項12】
記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの内部接触面、および、前記電動流体ポンプ(106)のポンプで送り出される水分を含む熱気体が通過する記配管セグメント(1029)の前記ボディシェルの外部接触面は、鰭片状であることを特徴とする請求項10に記載の熱回流乾燥機。
【請求項13】
前記冷熱気流混合空間(1023)の下流側に設けられる静的均流部(1027)をさらに備え、
前記静的均流部(1027)は、迷路式流動混合の機能構造、多重グリッド流動混合の機能構造、または、多分割ボード流動混合の機能構造を有し、予熱混合の気体を均等化することを特徴とする請求項10に記載の熱回流乾燥機。
【請求項14】
前記冷熱気流混合空間(1023)の下流側に設けられ、自由に回転する攪拌ブレード装置(1028)をさらに備え、
自由に回転する前記攪拌ブレード装置(1028)は、自由に回転することによって、予熱混合の気体を均等に攪拌することを特徴とする請求項10に記載の熱回流乾燥機。
【請求項15】
前記冷熱気流混合空間(1023)の下流側に、静的均流部(1027)および自由に回転する攪拌ブレード装置(1028)をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載の熱回流乾燥機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は冷気体と熱気体との温度差を利用して水分を凝結する熱回流乾燥機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のローラー乾燥装置、例えば乾燥設備、ローラー乾燥機、加熱式除湿機、または、ハンドドライヤーは、電動流体ポンプを利用して冷気体圧送し、電熱装置によって加熱後、加熱空間で標的を乾燥させてから、熱気体を外部へ排出する。この作動過程において、熱気体を除湿しない。また、流体加熱装置への回流もしない、そして、外部の冷気体と熱交換、および熱回収も行わない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−148863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、冷気体と熱気体とが熱交換を行い、熱回収可能な熱回流乾燥機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、外部の冷気体が、電動流体ポンプ(106)により圧送され、流体加熱装置で加熱後、加熱空間で標的を乾燥させる各種乾燥機へ送り込み、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)の冷気体は、配管セグメント出口(1021)を経て冷熱気流混合空間(1023)に入る。
【0006】
加熱空間から排出される水分を含む熱気体は、熱気流ポンプ入り口(111)を経て、電動流体ポンプ(106)にポンピングされ、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)と当接する上下湾曲の導流(1032)を有する上下湾曲の流体配管(1035)へ流れる。
【0007】
一部の熱気体は、熱気流分流口(1026)および導流体面(1020)により冷熱気流混合空間(1023)へ導かれ、冷気体と混合してから、流体加熱装置(103)に入ることで、熱エネルギーロスを低減し、電気エネルギーを節約することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1実施形態による熱回流乾燥機を示す模式図である。
図2図1のA−A断面図である。
図3】本発明の第2実施形態による熱回流乾燥機を示す模式図である。
図4】本発明の第3実施形態による熱回流乾燥機を示す模式図である。
図5】本発明の第4実施形態による熱回流乾燥機を示す模式図である。
図6】本発明の第5実施形態による熱回流乾燥機を示す模式図である。
図7】本発明の第6実施形態による熱回流乾燥機を示す模式図である。
図8】本発明の第7実施形態による熱回流乾燥機を示す模式図である。
図9】本発明の第8実施形態による熱回流乾燥機を示す模式図である。
図10】本発明の第9実施形態による熱回流乾燥機を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1、2に示すように、本実施形態の熱回流乾燥機(1)は、入気流路(110)に接続する流入口(101)と、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)を有する熱回流装置(102)と、配管セグメント出口(1021)と、回流熱気流入口(1022)と、配管セグメント出口(1021)および回流熱気流入口(1022)と接続する冷熱気流混合空間(1023)と、加熱空間(104)と、冷熱気流混合空間(1023)と加熱空間(104)との間に設けられる流体加熱装置(103)と、熱気流ポンプ入り口(111)を有する電動流体ポンプ(106)と、上下湾曲の導流部(1032)を有し一端が電動流体ポンプ(106)と接続する流体配管(1035)と、流体配管(1035)の他端に形成される流出口(109)と、流体加熱装置(103)および電動流体ポンプ(106)を制御する電気制御装置(107)と、電気制御装置(107)を操作する外部操作インタフェース(108)と、を備える。
【0010】
外部の冷気体は、電動流体ポンプ(106)により圧送され、流体加熱装置で加熱後、加熱空間で標的を乾燥させる各種乾燥機へ送り込み、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)の冷気体は、配管セグメント出口(1021)を経て冷熱気流混合空間(1023)に入る。
【0011】
加熱空間から排出される水分を含む熱気体は、熱気流ポンプ入り口(111)を経て、電動流体ポンプ(106)にポンピングされ、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)と当接する上下湾曲の導流(1032)を有する上下湾曲の流体配管(1035)へ流れる。
【0012】
一部の熱気体は、熱気流分流口(1026)および導流体面(1020)により冷熱気流混合空間(1023)へ導かれ、冷気体と混合してから、流体加熱装置(103)に入ることで、熱エネルギーロスを低減し、電気エネルギーを節約できる。
【0013】
熱気流分流口(1026)を介して、一部の熱気体が流出口(109)へ排出されると同時に、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)と当接する上下湾曲の導流部(1032)によって構成される上下湾曲の流体配管(1035)を通過する熱気体の熱エネルギーにより、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体を予熱し、冷気体と熱気体との温度差により、熱気体に含有される水分を熱回流装置(102)の配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)に凝結させ、収集または外部へ排出する。
【0014】
流入口(101)は、電動流体ポンプ(106)のポンピングによって、温度が相対的低い外部の冷気体を入気流路(110)、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)、及び、冷熱気流混合空間(1023)に流入させる。冷気体は、流体加熱装置(103)により加熱後、加熱空間(104)に流入する。
【0015】
熱回流装置(102)は、入気流路(110)を接続する接合部を有する。入気流路(110)に接続される流入口(101)から流入された冷気体は、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)に流入し、配管セグメント出口(1021)を経て前記冷熱気流混合空間(1023)に流入する。
【0016】
流体配管(1035)は、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)と当接する上下湾曲の導流部(1032)を有し、前記加熱空間(104)から排出される熱気体を案内する。
【0017】
配管セグメント(1029)は、熱気流分流口(1026)を有する。流体配管(1035)を通過する熱気体は、上下湾曲の流体配管(1035)を介して、熱エネルギーを、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)に伝達することにより、ボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体を予熱し、一部が、熱気流分流口(1026)を介して導流体面(1020)に導かれ、回流熱気流入口(1022)から冷熱気流混合空間(1023)に入り、冷気体と一緒に冷熱気流混合空間(1023)で混合してから、流体加熱装置(103)により加熱される。
【0018】
水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)は、ボディシェルの外部(1030)により水凝結機能を有する。冷気体は、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を通過する。加熱空間(104)から排出される水分を含む熱気体は、熱気流ポンプ入り口(111)へ流れ、電動流体ポンプ(106)によりポンピングされ、上下湾曲の流体配管(1035)に流入する。冷気体との温度差により水分が配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)に凝結され、収集または外部へ排出される。
熱気流分流口(1026)の分流により、一部の熱気体が流出口(109)を介して外部へ排出される。
【0019】
流体加熱装置(103)は、電気エネルギーで加熱する電熱装置であり、電気制御装置(107)により発熱温度およびオン/オフを制御する。冷熱気流混合空間(1023)の気体は、流体加熱装置(103)により予熱・混合・再加熱後、加熱空間(104)へ流入する。
【0020】
加熱空間(104)は、熱気流入口及び流出口を備え、内部に乾燥待ちの標的を入れる空間を備え、密閉空間、半開放空間、または、開放空間である。加熱空間(104)の熱気流入口から流体加熱装置(103)を介しての熱気体が流れ込み、加熱空間(104)の熱気体流出口から熱気体が排出され熱気流ポンプ入り口(111)へ流れる。
【0021】
電動流体ポンプ(106)は、加熱空間(104)と上下湾曲の流体配管(1035)との間に設置され、流体圧送モータ(1061)および流体ポンプ(1062)を有する。電動流体ポンプ(106)は、流体圧送モータ(1061)が流体ポンプ(1062)を駆動することにより、冷気体をポンピングする。ポンピングされた冷気体は、入気流路(110)と水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を経て、配管セグメント出口(1021)を介して冷熱気流混合空間(1023)に流入する。電動流体ポンプ(106)により加熱空間(104)から排出された熱気体は、熱気流ポンプ入り口(111)へ流れ、上下湾曲の流体配管(1035)に入り、熱気流分流口(1026)を介して、一部が導流体面(1020)に導かれ、回流熱気流入口(1022)から冷熱気流混合空間(1023)に入り、流入口(101)、入気流路(110)、および水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を介して流入する冷気体と一緒に混合してから、流体加熱装置(103)に流れ込み、流体加熱装置(103)で加熱後、加熱空間(104)へ流れ込む。
【0022】
上下湾曲の流体配管(1035)を通過する熱気体の一部は、熱気流分流口(1026)を介して、流出口(109)へ流れ、流出口(109)を介して外部へ排出される。
【0023】
電気制御装置(107)は、電気機械ユニット、固体電子回路ユニット及びマイクロプロセッサ、またはオペレーションソフトウェアによって構成され、電源からの電気エネルギー及び外部操作インタフェース(108)の設定および操作により、流体加熱装置(103)および電動流体ポンプ(106)の稼動を制御する。
【0024】
外部操作インタフェース(108)は、電気機械ユニット、固体電子回路ユニット及びマイクロプロセッサ、またはオペレーションソフトウェアによって構成され、電気制御装置(107)の稼動を制御する。
【0025】
流出口(109)は、熱回流装置(102)の上下湾曲の流体配管(1035)を介して、熱気流分流口(1026)に導かれる一部の熱気体を外部へ排出する。
【0026】
電気制御装置(107)により電動流体ポンプ(106)と流体加熱装置(103)が駆動されると、外部の冷気体は、流入口(101)を経て水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)に入り、配管セグメント出口(1021)を経て冷熱気流混合空間(1023)に入り、流体加熱装置(103)で加熱され、加熱空間(104)に入る。加熱空間(104)から排出される水分を含む熱気体は、熱気流ポンプ入り口(111)を経て、電動流体ポンプ(106)に圧送され、上下湾曲の流体配管(1035)へ流れる。
【0027】
熱回流装置(102)の水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)は、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体と、上下湾曲の前記流体配管(1035)を通過する熱気体との温度差により、熱気流に含有される水分を配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)で凝結させ収集または外部へ排出する。
【0028】
熱気流分流口(1026)を介して水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)へ流れる一部の熱気体は、流出口(109)を介して外部へ排出される。
【0029】
一部の熱気体は、熱気流分流口(1026)および導流体面(1020)により回流熱気流入口(1022)に導かれ、冷熱気流混合空間(1023)に入り、外部の冷気体と一緒に冷熱気流混合空間(1023)で混合してから、流体加熱装置(103)に入る。加熱空間(104)から排出される熱気体は、上下湾曲の流体配管(1035)を流れるとき、熱気体の熱エネルギーにより、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体を予熱する。
【0030】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図3に基づいて説明する。
図3のB−B断面図は図2と同じである。
【0031】
流入口(101)は、電動流体ポンプ(106)のポンピングによって、冷気体を入気流路(110)、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)、及び、冷熱気流混合空間(1023)に流入させる。冷気体は、流体加熱装置(103)により加熱後、ローラー(1040)に流入する。
【0032】
熱回流装置(102)は、入気流路(110)を連結する接合部を有する。入気流路(110)に接続される流入口(101)から流入された冷気体は、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)に流入し、配管セグメント出口(1021)を経て冷熱気流混合空間(1023)に流入する。
【0033】
流体配管(1035)は、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)と当接する上下湾曲の導流部(1032)を有し、ローラー(1040)から排出される熱気体を案内する。
【0034】
配管セグメント(1029)は、熱気流分流口(1026)を有する。流体配管(1035)を通過する熱気体は、上下湾曲の流体配管(1035)を介して、熱エネルギーを、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)に伝達することにより、ボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体を予熱し、一部が、熱気流分流口(1026)を介して導流体面(1020)に導かれ、回流熱気流入口(1022)から冷熱気流混合空間(1023)に入り、冷気体と一緒に冷熱気流混合空間(1023)で混合してから、流体加熱装置(103)により加熱される。
【0035】
水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)は、ボディシェルの外部(1030)により水凝結機能を有する。冷気体は、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を通過する。ローラー(1040)から排出される水分を含む熱気体は、熱気流ポンプ入り口(111)へ流れ、電動流体ポンプ(106)によりポンピングされ、上下湾曲の流体配管(1035)に流入し、冷気体との温度差により水分が配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)に凝結され、収集または外部へ排出される。
熱気流分流口(1026)の分流により、一部の熱気体が流出口(109)を介して外部へ排出される。
【0036】
流体加熱装置(103)は、電気エネルギーで加熱する電熱装置であり、電気制御装置(107)により発熱温度およびオン/オフを制御する。冷熱気流混合空間(1023)の気体は、流体加熱装置(103)により予熱・混合・再加熱後、ローラー(1040)へ流入する。
【0037】
ローラー(1040)は、駆動モータと伝動装置によって構成されるモータ群(105)によって駆動され、回転数と回転方向の作動を設定可能であり、熱気流入口及び流出口を有し、内部に乾燥待ちの衣物または物品を入れる空間を有する。冷気体は、熱気流入口から流体加熱装置(103)に流れ込み、流出口から排出され、電動流体ポンプ(106)の熱気流ポンプ入り口(111)へ流れる。駆動されるモータ群(105)により、ローリングすることによって、熱気体を均一させ、乾燥を行う。
【0038】
ローラーに駆動されるモータ群(105)は、駆動モータにより駆動され、電気制御装置(107)に制御され、伝動装置を経てローラー(1040)を駆動し、回転数及び回転方向は設定可能である。
【0039】
電動流体ポンプ(106)は、ローラー(1040)と上下湾曲の流体配管(1035)との間に設置され、流体圧送モータ(1061)が流体ポンプ(1062)を駆動することによって、冷気体をポンピングする。ポンピングされた冷気体は、入気流路(110)と水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を経て、配管セグメント出口(1021)を経て冷熱気流混合空間(1023)に流入する。電動流体ポンプ(106)によりローラー(1040)から排出された熱気体は、熱気流ポンプ入り口(111)へ流れ、上下湾曲の流体配管(1035)に入り、熱気流分流口(1026)を経て、一部が導流体面(1020)に導かれ、回流熱気流入口(1022)から冷熱気流混合空間(1023)に入り、流入口(101)、入気流路(110)、および水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を介して流入する冷気体と一緒に混合してから、流体加熱装置(103)に流れ込み、流体加熱装置(103)で加熱後、ローラー(1040)へ流れ込む。
【0040】
上下湾曲の流体配管(1035)を通過する熱気体の一部は、熱気流分流口(1026)を介して、流出口(109)へ流れ、流出口(109)を介して外部へ排出される。
【0041】
電気制御装置(107)は、電気機械ユニット、固体電子回路ユニット及びマイクロプロセッサ、またはオペレーションソフトウェアによって構成され、電源からの電気エネルギー及び前記外部操作インタフェース(108)の設定および操作により、流体加熱装置(103)、前記モータ群(105)、および電動流体ポンプ(106)の稼動を制御する。
【0042】
外部操作インタフェース(108)は、電気機械ユニット、固体電子回路ユニット及びマイクロプロセッサ、またはオペレーションソフトウェアによって構成され、電気制御装置(107)の稼動を制御する。
【0043】
流出口(109)は、熱回流装置(102)の上下湾曲の流体配管(1035)を介して、熱気流分流口(1026)に導かれる一部の熱気体を外部へ排出する。
【0044】
電気制御装置(107)により、電動流体ポンプ(106)、流体加熱装置(103)、およびモータ群(105)が駆動されると、外部の冷気体は、流入口(101)を経て水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)に入り、配管セグメント出口(1021)を経て冷熱気流混合空間(1023)に入り、流体加熱装置(103)で加熱され、ローラー(1040)に入る。ローラー(1040)から排出される水分を含む熱気体は、熱気流ポンプ入り口(111)を経て、電動流体ポンプ(106)に圧送され、上下湾曲の流体配管(1035)へ流れる。
【0045】
熱回流装置(102)の水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)は、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体と、上下湾曲の流体配管(1035)を通過する熱気体との温度差により、熱気流に含有される水分を配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)で凝結させ収集または外部へ排出する。
【0046】
熱気流分流口(1026)を介して水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)へ流れる一部の熱気体は、流出口(109)を介して外部へ排出される。
【0047】
一部の熱気体は、熱気流分流口(1026)および導流体面(1020)により回流熱気流入口(1022)に導かれ、冷熱気流混合空間(1023)に入り、外部の冷気体と一緒に冷熱気流混合空間(1023)で混合してから、流体加熱装置(103)に入る。ローラー(1040)から排出される熱気体は、上下湾曲の流体配管(1035)を流れるとき、熱気体の熱エネルギーにより、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体を予熱する。
【0048】
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図4に基づいて説明する。
図4のC−C断面図は図2と同じである。
流入口(101)は、電動流体ポンプ(106)のポンピングによって、冷気体を入気流路(110)、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)、及び、冷熱気流混合空間(1023)に流入させる。冷気体は、流体加熱装置(103)により加熱後、熱気流ポンプ入り口(111)に入り、電動流体ポンプ(106)によって上下湾曲の流体配管(1035)に圧送される。
【0049】
熱回流装置(102)は、入気流路(110)を接続する接合部を有する。入気流路(110)に接続される流入口(101)から流入された冷気体は、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)に流入し、配管セグメント出口(1021)を経て冷熱気流混合空間(1023)に流入する。
【0050】
流体配管(1035)は、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)と当接する上下湾曲の導流部(1032)を有し、流体加熱装置(103)から排出される熱気体を案内する。
【0051】
配管セグメント(1029)は、熱気流分流口(1026)を有する。流体配管(1035)を通過する熱気体は、上下湾曲の流体配管(1035)を介して、熱エネルギーを、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)に伝達することにより、ボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体を予熱し、一部が、熱気流の分流口(1026)を介して導流体面(1020)に導かれ、回流熱気流入口(1022)から冷熱気流混合空間(1023)に入り、冷気体と一緒に冷熱気流混合空間(1023)で混合してから、流体加熱装置(103)により加熱される。
【0052】
水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)により水凝結機能を有する。冷気体は、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を通過する。流体加熱装置(103)から排出される水分を含む熱気体は、熱気流ポンプ入り口(111)へ流れ、電動流体ポンプ(106)によりポンピングされ、上下湾曲の流体配管(1035)に流入し、冷気体との温度差により水分が配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)に凝結され、収集または外部へ排出される。これにより、除湿機能を果たす。
熱気流分流口(1026)の分流により、一部の熱気体が流出口(109)を介して外部へ排出される。
【0053】
流体加熱装置(103)は、電気エネルギーで加熱する電熱装置であり、電気制御装置(107)により発熱温度およびオン/オフを制御する。冷熱気流混合空間(1023)の気体は、流体加熱装置(103)により予熱・混合・再加熱後、熱気流ポンプ入り口(111)へ流れる。
【0054】
電動流体ポンプ(106)は、流体加熱装置(103)と上下湾曲の流体配管(1035)との間に設置され、流体圧送モータ(1061)が流体ポンプ(1062)を駆動することによって、冷気体をポンピングする。ポンピングされた冷気体は、入気流路(110)と水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を経て、配管セグメント出口(1021)を介して冷熱気流混合空間(1023)に流入する。電動流体ポンプ(106)より流体加熱装置(103)から排出される熱気体は、熱気流ポンプ入り口(111)へ流れ、また上下湾曲の流体配管(1035)に入り、熱気流分流口(1026)を介して、一部が導流体面(1020)に導かれ、回流熱気流入口(1022)から冷熱気流混合空間(1023)に入り、流入口(101)、入気流路(110)、および水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を介して流入する冷気体一緒に混合してから、流体加熱装置(103)に流れ込み、流体加熱装置(103)で加熱後、熱気流ポンプ入り口(111)へ流れる。
【0055】
上下湾曲の流体配管(1035)を通過する熱気体の一部は、熱気流分流口(1026)を介して、流出口(109)へ流れ、流出口(109)を介して外部へ排出される。
【0056】
電気制御装置(107)は、電気機械ユニット、固体電子回路ユニット及びマイクロプロセッサ、またはオペレーションソフトウェアによって構成され、電源からの電気エネルギー及び外部操作インタフェース(108)の設定および操作により、流体加熱装置(103)および電動流体ポンプ(106)の稼動を制御する。
【0057】
外部操作インタフェース(108)は、機械ユニット、固体電子回路ユニット及びマイクロプロセッサ、またはオペレーションソフトウェアによって構成され、電気制御装置(107)の稼動を制御する。
【0058】
流出口(109)は、熱回流装置(102)の上下湾曲の流体配管(1035)を介して、熱気流分流口(1026)に導かれる一部の熱気体を外部へ排出する。
【0059】
電気制御装置(107)により電動流体ポンプ(106)と流体加熱装置(103)が駆動されると、外部の冷気体は、流入口(101)を経て水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)に入り、配管セグメント出口(1021)を経て冷熱気流混合空間(1023)に入り、流体加熱装置(103)で加熱される。排出される水分を含む熱気体は、熱気流ポンプ入り口(111)を経て、電動流体ポンプ(106)に圧送され、上下湾曲の流体配管(1035)へ流れる。
【0060】
熱回流装置(102)の水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)は、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体と、上下湾曲の流体配管(1035)を通過する熱気流体との温度差により、熱気流に含有される水分を配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)で凝結させ収集または外部へ排出し、除湿機能を果たす。
【0061】
熱気流分流口(1026)を介して水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部(1030)へ流れる一部の熱気体は、流出口(109)を介して外部へ排出される。
【0062】
一部の熱気体は、熱気流分流口(1026)および導流体面(1020)により回流熱気流入口(1022)に導かれ、冷熱気流混合空間(1023)に入り、外部の冷気体と一緒に冷熱気流混合空間(1023)で混合してから、流体加熱装置(103)により加熱後、排出され、上下湾曲の流体配管(1035)を流れるとき、熱エネルギーを通して、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部(1031)を通過する冷気体を予熱する。
【0063】
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による熱回流乾燥機を図5に基づいて説明する。
前述した図1図2図3図4に示される実施形態の冷熱気流混合空間(1023)と流体加熱装置(103)との間に、更に迷路型流動混合の機能構造、多重グリッド流動混合の機能構造、または、多分割ボード流動混合の機能構造を設置することによって、予熱混合の気流を均等化することができる。
図5に示すように、本実施形態では、冷熱気流混合空間(1023)と流体加熱装置(103)との間に設けられる静的均流部(1027)をさらに備える。
【0064】
静的均流装置(1027)は、迷路式流動混合の機能構造、多重グリッド流動混合の機能構造、または、多分割ボード流動混合の機能構造を有し、予熱混合の気体を均等化し、流体加熱装置(103)で再加熱する。
【0065】
(第5実施形態)
本発明の第4実施形態による熱回流乾燥機を図6に基づいて説明する。 前述した図1図2図3図4に示される実施形態の冷熱気流混合空間(1023)と流体加熱装置(103)との間、更に自由に回転する攪拌ブレード構造(1028)を設置し、自由に回転する攪拌ブレード構造(1028)が自由に回転することによって、予熱混合の気流が均等に攪拌される。
【0066】
図6に示すように、本実施形態では、冷熱気流混合空間(1023)と流体加熱装置(103)との間に設けられ、自由に回転する攪拌ブレード構造(1028)をさらに備える。
自由に回転する攪拌ブレード構造(1028)が自由に回転することによって、予熱混合の気流が、均等に攪拌され、流体加熱装置(103)で再加熱される。
【0067】
本実施形態の熱回流乾燥機は、更に冷熱気流混合空間(1023)と流体加熱装置(103)との間に、同時に静的均流構造(1027)と自由に回転する攪拌ブレード構造(1028)を設置することができる。
【0068】
(第6実施形態)
本実施形態の熱回流乾燥機は、回流熱気体の水分の熱回流装置(102)を通過するときの水凝結機能を高めるために、熱回流装置(102)の水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)に、通電冷却チップ(200)を設置する。これにより、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)を通過するボディシェルの外部水分を含む熱気体の水分の凝結効果、及び、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェル内部を通過する冷気体に対する加熱効果を高めることができる。
【0069】
述した図1図2図3図4に示される実施形態は、更に水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)に通電冷却チップ(200)を追加設置することによって、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)へ流れるボディシェル外部水分を含む熱気体の水分の凝結効果、及び水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェル内部を流れる冷気体に対する加熱効果を高めることができる。
【0070】
図7に示すように、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)の外殼またはその管路内部には、電気制御装置(107)に制御される通電冷却チップ(200)が設けられている。通電冷却チップ(200)の発熱面は、冷気体が通過する水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)の内部ボディシェルを加熱する。通電冷却チップ(200)の冷却面は、水分を含む熱気体が通過する水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)の外部ボディシェルを冷却する。これにより、通電冷却チップ(200)の冷却面の水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)を通過する熱気体の水分の凝結効果、および、通電冷却チップ(200)の加熱面の水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)を通過する冷気体に対する加熱効果を高めることができる。
【0071】
(第7実施形態)
前述した図1図2図3図4に示される実施形態に、流体加熱装置(103)を設置せず、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)に通電冷却チップ(200)を設置することによって、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)へ流れる水分を含む熱気体の水分の凝結効果、および、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)の内部を流れる冷気体対する加熱効果を高めることができる。
【0072】
図8に示すように、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)の外殼またはその管路内部には、電気制御装置(107)に制御される通電冷却チップ(200)が設けられている。通電冷却チップ(200)の発熱面により冷気体が通過する水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)の内部ボディシェルを加熱し、通電冷却チップ(200)の冷却面により熱気体が通過する水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)の外部ボディシェルを冷却する。これにより、流体加熱装置(103)を設置せずに、通電冷却チップ(200)の冷却面の水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)を通過する熱気体の水分凝結効果、および、通電冷却チップ(200)の加熱面の水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)を通過する冷気体を加熱する効果を高めることができる。
【0073】
図8は、通電冷却チップ(200)を設置し、流体加熱装置(103)を設置しない熱回流乾燥機を示す。その冷熱気流混合空間(1023)には、迷路式流動混合の機能構造、多重グリッド流動混合の機能構造、または、多隔片流動混合機能構造が設置され、予熱混合の気体が均等になる。また、冷熱気流混合空間(1023)に自由に回転する攪拌ブレード構造(1028)を設置し、自由に回転する攪拌ブレード構造(1028)が自由に回転することによって、予熱混合の気流が均等に攪拌される。二者を同時に設置することも可能である。
【0074】
(第8実施形態)
本発明の第8実施形態を図9に基づいて説明する。
本実施形態では、熱回流乾燥機の熱回流装置(102)の水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)は、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部接触面、および、電動流体ポンプ(106)のポンプで送り出される水分を含む熱気体が通過する水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部接触面は、鰭片状である。これにより、水分の凝結機能を高める。
【0075】
図9に示すように、熱回流装置(102)の水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)は、水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部接触面、および、電動流体ポンプ(106)のポンプで送り出される水分を含む熱気体が通過する水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部接触面は、鰭片状に形成される。
【0076】
(第9実施形態)
本発明の第9実施形態を図10に基づいて説明する。
図10に示すように、熱回流装置(102)の水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)に、通電冷却チップ(200)が設けられている。また、冷気体が流れる水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの内部接触面、および、電動流体ポンプ(106)のポンプで送り出される水分を含む熱気体が流れる水凝結機能を持つ配管セグメント(1029)のボディシェルの外部接触面は、鰭片状に形成される。これにより、水分の凝結機能を高めることができる。
【符号の説明】
【0077】
1:熱回流乾燥機
101:流入口
102:熱回流装置
103:流体加熱装置
104:加熱空間
105:モータ群
106:電動流体ポンプ
107:電気制御装置
108:外部操作インタフェース
109:流出口
110:入気流路
111:熱気流ポンプ入り口
200:通電冷却チップ
1020:導流体面
1021:配管セグメント出口
1022:回流熱気流入口
1023:冷熱気流混合空間
1026:熱気流分流口
1027:静的均流
1028:自由に回転する攪拌ブレード装置
1029:配管セグメント
1030:ボディシェルの外部
1031:ボディシェルの内部
1032:導流部
1035:流体配管
1040:ローラー
1061:流体圧送モータ
1062:流体ポンプ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10