【文献】
なんちゃって☆めも−収入編,nanchatte.com,日本,2011年 6月 4日,[2016年11月24日検索],URL,https://web.archive.org/web/20110604143200/http://www.nanchatte.com/money/income
【文献】
日本でだいたい何位になるか、分かるサイトはありますか。,人力検索はてな,日本,株式会社はてな,2004年 8月20日,[2016年11月24日検索],URL,http://q.hatena.ne.jp/1092972561
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記順位演算手段は、前記調査対象所得が含まれる所得金額区分の上限金額と下限金額との差分金額を、該所得金額区分に含まれる所得者数で除算して、1順位ごとの所得金額のステップを算出し、前記所得金額区分の上限金額から前記調査対象所得までの差額を、前記所得金額のステップで除算し、前記所得金額区分の最上位の順位に加算して、前記調査対象所得の推定順位を演算する請求項1記載の所得データ処理装置。
前記結果表示手段は、前記所得データに基づいて所得金額区分ごとに最下位の順と最上位の順位を順位幅として表示手段に一覧表示すると共に、前記所得区分判定手段が判定した調査対象所得が含まれる所得金額区分に対応する順位幅を強調表示する請求項1または2記載の所得データ処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施の形態に係る所得データ処理装置を図面に基づいて説明する。
本実施の形態に係る所得データ処理装置10は、表計算ソフトウェアを動作させたコンピュータに、記録媒体Mに記録したデータ処理プログラムを読み取らせ動作させることで機能するものである。表計算ソフトウェアは、例えば、マイクロソフト社製のエクセル(商標)や、エクセルと互換性のあるものが使用できる。
【0018】
コンピュータ読み取り可能な記録媒体Mは、CDやDVD、Blu−ray(登録商標)などの光ディスク、SDメモカードやコンパクトフラッシュ(登録商標),USBメモリなどのフラッシュメモリを使用したものなどが使用できる。データ処理プログラムは、表計算ソフトウェアにて扱えるファイル形式で記録媒体Mに格納されている。所得データ処理装置10として機能するコンピュータでは、記録媒体Mを読み取るために、記録媒体Mが光ディスクであれば光ディスク読取装置、記録媒体MがSDメモカードやコンパクトフラッシュであればメモリカード読取装置、記録媒体MがUSBメモリであればUSBインタフェースを備えている。
【0019】
所得データ処理装置10は、
図2に示すように、メニュー表示手段11と、所得区分判定手段12と、順位演算手段13と、結果表示手段14と、入力手段15と、表示手段16と、記憶手段17と、印刷制御手段18とを備えている。
メニュー表示手段11は、メニュー画面や条件入力画面を表示する。
所得区分判定手段12は、条件入力画面に入力された所得金額を調査対象所得として、記憶手段17から読み出した所得データに基づいて、条件入力画面に入力された他の条件に応じて、調査対象所得が含まれる所得金額区分を判定する。
順位演算手段13は、調査対象所得が含まれる所得金額区分までの高額所得者数と、調査対象所得が含まれる所得金額区分の所得者数とに基づいて、調査対象所得の順位を演算する。
【0020】
結果表示手段14は、調査された調査対象所得の順位を結果画面として表示手段16に表示する。
入力手段15は、キーボードやマウス、タッチパネルなどとすることができる。表示手段16は、LCDや有機ELディスプレイ、CRTなどとすることができる。
記憶手段17は、各種のプログラムや各種のデータが格納されるものである。記憶手段17は、ハードディスクが使用できる。記録媒体Mも記憶手段17として機能する。
印刷制御手段18は、結果表示手段14が表示した結果画面を印刷装置PRに出力する。
【0021】
所得データは、対象が全国である国税庁と、管轄が複数県に跨る11の国税局と、沖縄県が対象である沖縄国税事務所の統計情報が、国税庁のホームページにより提供され、この統計情報を基礎データとして基づいて作成されたデータである。従って、所得データは、膨大なデータ量となるが、全国全申告者の実際のデータであるため、全国、国税局の管轄内、税務署の管轄内での正確な情報を網羅しているといえるものである。
【0022】
ここで、所得データの一例を、図面に基づいて説明する。所得データは、国税庁からホームページにより提供される統計年報を基礎データとして作成されたものである。統計年報は、税務署に確定申告された所得金額に基づいた統計情報であるため高い信頼性を有している。
所得データは、総所得に基づく総所得データと、業種別所得に基づく業種別所得データとの2種類を、それぞれ年度別に備えている。
【0023】
総所得データは、
図3に示すように、総所得、事業所得者、不動産所得者、給与所得者、雑所得者、他の区分に該当しない所得者ごとにデータがあり、所得金額を所定幅ごとに区分した所得金額区分と、この所得金額区分に含まれる税務署ごとの所得者数とが対応付けられていると共に、それぞれの税務署に、その税務署が所在する都道府県、税務署を管轄する国税局が対応付けられている。
業種別所得データは、
図4に示すように、所得金額区分と、この所得金額区分に含まれる事業所の業種ごとで、かつ国税局ごとの所得者数が対応付けられている。
【0024】
所得金額区分は、
図3および
図4に示すように、低い方から70万円以下、70万円超〜100万円以下、100万円超〜150万円以下、高い方では、100億円超、50億超〜100億円以下というように、25段階に分類されている。
【0025】
事業者の業種は、
図5に示すように、国税庁が大分類として分類した15の業種のそれぞれを細かく分類して全部で73の業種としたものに、国税局が大分類として分類した14の業種のそれぞれを細かく分類して全部で55の業種としたものを割り当てている。このような事業者の業種は、業種データとして、記憶手段17に格納されている。
更に、記憶手段17には、国税局と、国税局が管轄する都道府県と、それぞれの都道府県に所在する税務署とが関連付けられた管轄データ(図示せず)が格納されている。
【0026】
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る所得データ処理装置の動作および使用状態を図面に基づいて説明する。
まず、表計算ソフトウェアがインストールされたコンピュータに所得データ処理プログラムが記録された記録媒体をセットして、表計算ソフトウェアを実行して、記録媒体に格納されたファイルを開く。ファイルを開くことにより、ファイルに内蔵された所得データ処理プログラムが実行される。
【0027】
プログラムが実行されると、メニュー表示手段11が、メニュー画面である
図6および
図7に示すメインメニュー画面P1を表示する。
メインメニュー画面P1では、「総所得ランキング」ボタンB11と、「業種別ランキング」ボタンB12と、「終了」ボタンB13が表示されている。操作者は、入力手段15を操作していずれかのボタンを押下する。
業種に関係なく調査したい場合には、「総所得ランキング」ボタンB11を押下する(ステップS10)。業種で調査したい場合には、「業種別ランキング」ボタンB12を押下する(ステップS20)。プログラムを終了したいときには、「終了」ボタンB13を押下する(ステップS30)。
【0028】
例えば、「総所得ランキング」ボタンB11が押下されたとすると、メニュー表示手段11が、条件入力画面を表示手段16に表示する。条件入力画面として表示された総所得ランキング検索メニューを
図8に示す。
総所得ランキング検索メニュー画面P2では、上部に「メインメニューに戻る」ボタンB21が表示されている。また、総所得ランキング検索メニュー画面P2の条件入力として、年度選択欄R21と、都道府県選択欄R22と、管轄税務署選択欄R23と、所得金額入力欄R24とが表示されている。また、所得者を選択するためのラジオボタンR25が、所得者別に配置されている。
総所得ランキング検索メニュー画面P2の下部には、「総所得金額ランキング表示」ボタンB22と、所得者別ランキング表示ボタンB23とが表示されている。
所得者を選択するためのラジオボタンR25と所得者別ランキング表示ボタンB23とは連動しており、ラジオボタンR25の選択された所得者に応じて、所得者別ランキング表示ボタンB23の表示名称が、メニュー表示手段11によって変わる。
例えば、
図8では、ラジオボタンR25によって事業所得者が選択されているため、所得者別ランキング表示ボタンB23には「事業所得者ランキング表示」と表示されている。
【0029】
操作者は、まず、調査対象の年度を、
図9(A)に示すように、プルダウンメニューとなった年度選択欄R21から選ぶ。例えば、平成22年度を選択したものとする。
次に、調査対象の都道府県を、
図9(B)に示すように、プルダウンメニューとなった都道府県選択欄R22から選ぶ。例えば、福岡県を選択したものとする。
次に、調査対象の税務署の管轄を、
図9(C)に示すように、プルダウンメニューとなった管轄税務署選択欄R23から選ぶ。本実施の形態では、都道府県選択欄R22により都道府県を選択すると、選択された都道府県に所在する税務署が管轄税務署選択欄R23に表示され、この中から選択することができる。例えば、福岡税務署を選択したものとする。
そして、順位を調べたい所得金額を、
図9(D)に示すように、所得金額入力欄R24に入力する。例えば、2,500万円を入力したものとする。
【0030】
この時点で、所得区分判定手段12は、入力された所得金額を調査対象所得して、調査対象所得が含まれる所得金額区分を判定して、メニュー表示手段11が結果を総所得ランキング検索メニュー画面P2に表示する。
図9(D)の例では、入力された所得金額が2,500万円であるため、「2,000万超〜3,000万円以下」と表示されている。
そして、所得者別内訳の区分に寄らず、総所得での順位を調べたいときは、所得者別内訳を指定するラジオボタンR25の選択は不要であるため、操作者は、この状態で、「総所得金額ランキング表示」B22を押下する(ステップS40)。
【0031】
「総所得金額ランキング表示」B22の押下により、順位演算手段13は、選択された年度の所得データの総所得データに基づいて、選択された税務署での順位、選択された都道府県での順位、選択された国税局での順位、全国での順位を演算する。結果表示手段14は、順位演算手段13が演算した順位を表示手段16に表示する。
図10に結果表示手段14が表示した結果画面である総所得金額ランキング画面P3の一例を示す。
【0032】
総所得金額ランキング画面P3では、上部に、総所得ランキング検索メニュー画面P2へ戻るための「条件入力画面に戻る」ボタンB31と、総所得金額ランキング画面P3を印刷装置PRに印刷させるための「印刷」ボタンB32が表示されている。
また、各種のボタンの下には、タイトル欄として、検索条件が表示されている。また、検索条件の表示の下には、「推定順位」、「ランキング」、「申告者数」が、税務署、都道府県、国税局、全国の順に、表示されている。
【0033】
ここで、順位演算手段13による順位の演算について、詳細に説明する。
まず、順位演算手段13は、調査対象所得が含まれる「2,000万円超〜3,000万円以下」の所得金額区分の上限を超える3,000万円超の高額所得者数を合計する。この高額所得者数に+1することで、「2,000万円超〜3,000万円以下」の最上位の順位が算出できる。
次に、順位演算手段13は、高額所得者数に、所得金額区分「2,000万円超〜3,000万円以下」に含まれる所得者数を加算する。この加算により、「2,000万円超〜3,000万円以下」の最下位の順位が算出できる。
この演算を、所得データの総所得データに基づいて、税務署の管轄範囲、都道府県の範囲、国税局の管轄範囲、全国で行ったものが、調査対象所得が含まれる所得金額区分における「ランキング」となる。
【0034】
図10では、調査対象所得である2,500万円は、「2,000万円超〜3,000万円以下」の範囲に、「福岡税務署」の管轄では、申告者(所得者数)が991人あり、最上位が899位、最下位が1,889位であることを示している。また、「福岡県」では4,158位から9,436位の間、「福岡国税局」の管轄では5,359位から12,136位の間、「全国」では138,003位から305,949位の間であることを示している。
【0035】
このように、国税庁から提供される統計年報に基づいて所得データを作成しているので、所得データを高い信頼性のものすることができる。従って、高い信頼性の所得データを用いて調査された調査対象所得が含まれる所得金額区分における「福岡税務署」の管轄での順位、「福岡県」での順位、「福岡国税局」の管轄での順位、「全国」での順位は、信頼性のある、確かなものである。よって、所得データ処理装置10は、国税庁が開示した全国全申告者の実際のデータにより算出された信頼できる順位が提示できるので、会計事務所・金融機関・経営コンサルタント等での経営分析への利用や、高額所得者層をターゲットとした営業活動を行う企業のマーケティング、シンクタンクの各種統計データ作成など、さまざまな場面での活用が可能である。
【0036】
次に、順位演算手段13が行う「推定順位」の演算について詳細に説明する。
順位演算手段13による「推定順位」の演算は、以下の手順による。
(1)調査対象所得が含まれる所得金額区分の上限金額と下限金額との差分金額を算出する。所得金額区分が「2,000万円超〜3,000万円以下」の範囲であれば、差分は1,000万である。
(2)次に、所得金額区分に含まれる所得者数で除算して、1順位ごとの所得金額のステップを算出する。「2,000万円超〜3,000万円以下」の範囲に含まれる所得者は991人であるため、1順位あたりのステップは約10,091円である。
(3)次に、所得金額区分の上限金額から調査対象所得までの差額を、所得金額のステップで除算する。3,000万円から2,500万円を引くと500万円であり、これを10,091円で除算すると495となる。
(4)そして、所得金額区分の最上位の順位に加算することで、推定順位を算出する。所得金額区分の最上位の順位は、899位なので、これに495を加算することで、調査対象所得の推定順位として、1,394位を得ることができる。
【0037】
このように所得金額区分の最上位の順位と最下位の順位しかわからなくても、順位を範囲でなく、簡単な演算で調査対象所得の推定順位を操作者に提示できるので、操作者は具体的な順位を把握することができる。
【0038】
また、総所得金額ランキング画面P3では、「推定順位」、「ランキング」、「申告者数」の表示の下に、縦列に所得金額区分、横列に対象領域を並べた一覧表P31が表示されている。
図10に示す例では、福岡県、福岡税務署が選択されているため、対象領域として、「福岡税務署」、「福岡県」、「福岡国税局」、「全国」の順に表示されている。
この一覧表P31は、結果表示手段14が、所得金額区分ごとに最下位の順と最上位の順位を順位幅として表示手段16に表示したものであり、所得区分判定手段12が判定した調査対象所得が含まれる所得金額区分を強調表示している。
図10に示す例では、調査対象所得が2,500万円であったため「2,000万円超〜3,000万円以下」に対応する順位数の範囲が色付きにより強調表示されている。強調表示は、太文字にしたり、反転表示したり、フォントを拡大したりすることができる。
【0039】
このように、結果表示手段14が、所得データに基づいて所得金額区分ごとに最下位の順と最上位の順位を順位幅として、徐々に範囲を広げた対象領域ごとに、表示手段16に一覧表示しているため、対象領域ごとの全体の順位の分布を知ることができる。また、調査対象所得が含まれる所得金額区分に対応する順位幅を強調表示しているため、最上位から最下位までの分布の中で、調査対象所得の順位の位置を知ることができる。
【0040】
次に、所得者別内訳ごとの順位の調査について図面に基づいて説明する。
操作者は、総所得金額ランキング画面P3で「条件入力画面に戻る」ボタンB31を押下(ステップS50)、または新たに
図7に示すメインメニュー画面P1から「総所得ランキング」ボタンB11を押下(ステップS10)することで、総所得ランキング検索メニュー画面P2へ移行する。
そして、総所得金額ランキング画面P3から総所得ランキング検索メニュー画面P2へ戻った場合には、条件入力は保存されており再設定は不要であるが、新たにメインメニュー画面P1から移行した場合には、入力手段15を操作して、
図9(A)〜同図(D)に示す総所得ランキング検索メニュー画面P2への操作により、年度選択欄R21、都道府県選択欄R22、管轄税務署選択欄R23、所得金額入力欄R24を選択する。
そして、所得者別に対応したラジオボタンR25を選択することで、表示が対応した所得者別ランキング表示ボタンB23を押下する(ステップS60)。例えば、
図11に示すように、不動産所得を選択することで「不動産所得者ランキング表示」となった所得者別ランキング表示ボタンB23を押下する。
【0041】
「不動産所得者ランキング表示」ボタンの押下により、所得区分判定手段12および順位演算手段13は、所得データの不動産所得のデータを記憶手段17から読み込み、選択された年度、選択された所得種に基づいて、総所得のときと同様に順位を調査する。
そして、結果表示手段14が、表示手段16に、不動産所得ランキング画面P4を表示する。不動産所得ランキング画面P4は、
図12に示すように、「推定順位」、「ランキング」、「申告者数」が、税務署、都道府県、国税局、全国の順に表示されていると共に、一覧表として、所得金額区分ごとに対応する所得者数が順位幅として一覧表示されている。
このように、所得データの所得者別内訳ごとのデータにより、同一所得者別内訳内での順位を調査することができるので、より細かな調査を行うことができる。
【0042】
次に、業種別の順位の調査について図面に基づいて説明する。
図7に示すメインメニュー画面P1にて、操作者は、入力手段15を操作して、「業種別ランキング」ボタンB12を押下する(ステップS20)。
「業種別ランキング」ボタンB12の押下により、メニュー表示手段11が条件入力画面を表示手段16に表示する。条件入力画面として表示された業種別ランキング検索メニューを
図13に示す。
業種別ランキング検索メニュー画面P5では、「メインメニューに戻る」ボタンB51と、条件入力として、年度選択欄R51と、都道府県選択欄R52と、業種区分選択欄R53と、国税庁業種選択欄R54と、所得金額入力欄R55とが表示されている。
【0043】
操作者は、調査対象の年度を年度選択欄R51により、調査対象の都道府県を都道府県選択欄R52により、業種の大分類を業種区分選択欄R53により、業種区分選択欄R53により選択された業種に対応する国税庁の業種を国税庁業種選択欄R54により選択する。
都道府県選択欄R52による都道府県の選択により、その都道府県を管轄する国税局が「管轄国税局」として表示される。また、国税庁業種選択欄R54による業種の選択により、「国税局業種」に国税局の分類のよる業種が、業種データに基づいて表示される。
例えば、
図5に示す国税庁の分類で大分類「農林水産業」とした場合に、小分類では「農業」、「林業」、「漁業水産養殖業」から選択でき、「農業」または「林業」とした場合に国税局の「農林業」に対応し、「漁業水産養殖業」とした場合に国税局の「漁業水産養殖業」に対応する。
【0044】
図13に示す例では、操作者が、平成22年度の福岡県で、製造業の機械器具製造卸売業を選択している。また、操作者は、順位を調べたい所得金額(調査対象所得)として、2,500万円を所得金額入力欄R55に入力している。
そして、操作者は、選択した業種の順位を、全国を範囲として調べる場合には、「全国ランキング表示」ボタンB52を押下する(ステップS70)。
【0045】
「全国ランキング表示」ボタンB52の押下により、順位演算手段13は、選択された年度の所得データの業種別所得データから、選択された年度、選択された業種に基づいて、全国の機械器具製造卸売業(その他の製造卸売業)での順位、全国の全事業所得者での順位、全国の全所得者での順位を演算する。結果表示手段14は、順位演算手段13が演算した順位を表示手段16に表示する。
図14に結果表示手段14が表示した結果画面である業種別事業所得ランキング(全国版)画面P6の一例を示す。
【0046】
業種別事業所得ランキング(全国版)画面P6は、
図14に示すように、「推定順位」、「ランキング」、「申告者数」が、全国の全同業種(全国の「その他の製造卸売業」)、全国の全事業所得者、全国での全所得者の順に表示されていると共に、一覧表として、所得金額区分ごとに対応する所得者数が順位幅として一覧表示されている。
業種別事業所得ランキング(全国版)画面P6によれば、操作者は、全国の同じ業種の順位と、全国の事業所得者全体での順位、全国の所得者全体での順位を調べることができる。
このように、所得データの業種別所得データにより、全国同業種、全国全事業所得者、全国全所得者の順位を調査することができるので、業種ごとのより細かな調査を行うことができる。
【0047】
次に、国税局の管轄の範囲で順位を調べる場合を説明する。
図13に示す業種別ランキング検索メニュー画面P5にて、操作者は、「国税局別ランキング表示」ボタンB53を押下する(ステップS80)。
【0048】
「国税局別ランキング表示」ボタンB53の押下により、順位演算手段13は、業種別所得データから、選択された年度、選択された都道府県が属する国税局、選択された業種に基づいて、選択された国税局が管轄する範囲の「その他の製造卸売業(機械器具製造卸売業)」での順位、全国の「その他の製造卸売業」での順位、全国の事業所得者での順位を演算する。結果表示手段14は、順位演算手段13が演算した順位を表示手段16に表示する。
図15に結果表示手段14が表示した結果画面である業種別事業所得ランキング(国税局版)画面P7の一例を示す。
【0049】
業種別事業所得ランキング(国税局版)画面P7は、
図15に示すように、「推定順位」、「ランキング」、「申告者数」が、国税局の管轄の範囲での同業種(ここでは「その他の製造卸売業」)、全国での同業種(ここでは「その他の製造卸売業」)、全国での事業所得者の順に表示されていると共に、一覧表として、所得金額区分ごとに対応する所得者数が順位幅として一覧表示されている。
業種別事業所得ランキング(国税局版)画面P7によれば、操作者は、国税局が管轄する範囲で同じ業種の順位と、全国の同じ業種での順位、全国の事業所得者全体での順位を調べることができる。
このように、所得データの業種別所得データにより、同じ業種を国税局が管轄する範囲で順位を調査することができるので、業種ごとの順位を細かな範囲で調査を行うことができる。
【0050】
以上、本実施の形態に係る所得データ処理装置10によれば、調査対象所得の順位を調査することで、特定の所得者の所得順位を算出するだけにとどまらず、特定業種の地域分布や平均所得、特定所得階級の居住地域分布など、さまざまな視点からのデータ分析が可能である。