特許第6165736号(P6165736)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6165736運動練習をサポートするためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6165736
(24)【登録日】2017年6月30日
(45)【発行日】2017年7月19日
(54)【発明の名称】運動練習をサポートするためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/00 20060101AFI20170710BHJP
   A63B 69/18 20060101ALI20170710BHJP
   A63B 69/36 20060101ALI20170710BHJP
   A61H 1/02 20060101ALI20170710BHJP
   G09B 19/16 20060101ALI20170710BHJP
【FI】
   A63B69/00 A
   A63B69/00 509
   A63B69/18 Z
   A63B69/36 532A
   A61H1/02 N
   G09B19/16
【請求項の数】34
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2014-531108(P2014-531108)
(86)(22)【出願日】2011年9月20日
(65)【公表番号】特表2014-527874(P2014-527874A)
(43)【公表日】2014年10月23日
(86)【国際出願番号】EP2011066263
(87)【国際公開番号】WO2013041123
(87)【国際公開日】20130328
【審査請求日】2014年7月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】594102418
【氏名又は名称】フラウンホーファー−ゲゼルシャフト ツル フェルデルング デル アンゲヴァンテン フォルシュング エー ファウ
【氏名又は名称原語表記】Fraunhofer−Gesellschaft zur Foerderung der angewandten Forschung e.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100080001
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 大和
(74)【代理人】
【識別番号】100093023
【弁理士】
【氏名又は名称】小塚 善高
(74)【代理人】
【識別番号】100117008
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 章子
(72)【発明者】
【氏名】ロックマン,マティアス
【審査官】 砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−219633(JP,A)
【文献】 特開2006−204730(JP,A)
【文献】 特表平10−502465(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0101415(US,A1)
【文献】 特開2002−186702(JP,A)
【文献】 特開2003−164544(JP,A)
【文献】 特開2006−190237(JP,A)
【文献】 特表2010−517731(JP,A)
【文献】 特表2002−525139(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0077536(US,A1)
【文献】 特表2009−545331(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/00−71/16
A63C 1/00−19/12
A61H 1/00− 5/00
A61H 99/00
G09B 19/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オブジェクトを伴う運動の練習をサポートするシステムであって、以下の:
オブジェクトの実際位置を検出する検出手段(101);
前記オブジェクトの目標位置を決定するための判定手段(103)、及び
前記実際位置が前記目標位置と異なる場合、前記目標位置の指標を表示するための表示手段(105)を備え、
前記判定手段(103)は、前記オブジェクトの前記実際位置の関数として前記目標位置を決定するように構成され、
前記検出手段(101)は、他の複数のオブジェクトの他の実際の複数の位置を決定するように構成され、かつ、前記判定手段は、複数の他の実際位置に応じて前記オブジェクトの前記目標位置を決定するように構成される、システム。
【請求項2】
前記オブジェクトは、位置信号、特に、全地球的測位信号を送信するように構成され、かつ、前記検出手段は、前記位置信号を受信し、受信した前記位置信号に基づいて、前記オブジェクトの実際位置を決定するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記検出手段(101)は、前記検出手段から前記オブジェクトに対して放射され前記オブジェクトから反射された反射信号、特にレーダ信号又はレーザ信号を受信するように構成され、かつ、前記反射された反射信号に基づいて前記オブジェクトの実際位置を決定するよう構成される、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記検出手段(101)は、送信信号、特に、レーダ信号又はレーザ信号を、反射信号を生成するために放射するように構成される、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記判定手段(103)は、前記オブジェクトの所定の位置、特に、オブジェクトの1の予め設定可能な位置を、目標位置として決定するように構成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記オブジェクトがボールであり、かつ、前記判定手段(103)は、検知壁のセンサ部(1327)を目標位置として決定、特に、選択するように構成される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
前記判定手段は、オブジェクトの実際位置及びオブジェクトが移動する領域、特に、競技場の幾何学的特性に応じて目標位置を決定するか、又は、競技場の幾何学的特性、特に、ゴール中心(Tormitte)に対するオブジェクトの実際位置の関数として目標位置を決定するように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記判定手段(103)は、規則、特に、生体力学的規則により、目標位置を決定するように構成される、請求項1〜7のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記判定手段(103)は、連続する一連の補助位置としての目標位置を決定するように構成される、請求項1〜8のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項10】
前記検出手段(101)は他のオブジェクトの他の実際位置を決定するように構成され、かつ、前記判定手段(103)は、他の実際位置の関数として、特に他のオブジェクトの他の実際位置と比較して、前記目標位置を決定するように構成される、請求項1〜9のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項11】
前記判定手段(103)は、前記実際位置を前記目標位置と関連付ける所定の規則により、前記目標位置を決定するように構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
オブジェクトと他のオブジェクトが、それぞれ一対のスキー板である、請求項10又は11に記載のシステム。
【請求項13】
前記判定手段(103)は、他の実際位置の質量中心、特に、幾何学的又は重量の質量中心を決定し、かつ、前記質量中心の関数として、特に質量中心と比較して、前記目標位置を決定するように構成される、請求項に記載のシステム。
【請求項14】
前記判定手段(103)は、前記幾何学的質量中心を前記目標位置と関連付ける所定の規則により、前記幾何学的質量中心の関数として前記目標位置を決定するように構成される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記表示手段(105)は、目標位置の指標としての目標位置それ自体若しくはオブジェクトの位置に対する目標位置の位置、特に、目標位置の方向、の指標、又は、実際位置と目標位置との差の指標として、表示するように構成される、請求項1〜14のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項16】
前記表示手段(105)が、目標位置の指標を、音響的、光学的、音響光学的、触覚、特に、振動又は圧力表示により表示するように構成される、請求項1〜15のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項17】
前記オブジェクトは、ボール、特にサッカーボール、卓球ボール、テニスボール、ラグビーボール又はパックであり、前記表示手段(105)は、衝突するオブジェクトを検出するための検知壁を含み、前記表示手段は、特に、領域の照明若しくは照射による視覚的強調表示又は音響的強調表示により、目標位置の指標として検知壁の範囲(1333、1327)を表示するように構成される、請求項1〜16のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項18】
前記表示手段(105)は、ひさし(Visier)又はプロジェクション装置、特にヘッドアップ投影装置を含み、かつ前記表示手段は、ひさし上で、又は、特にひさしのシールド(Visierscheibe)又はフロントガラス上のプロジェクション領域上への投影により、目標位置の指標を投影装置により表示するように構成される、請求項1〜17のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項19】
前記ひさしがスキーヘルメットのひさしであり、かつ、前記表示手段(105)が、ひさし上で他のスキーに対して、実際位置又は少なくともスキー板の一方の指標を表示するように、特に、スキーの目標位置として表示するように構成される、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記オブジェクトは車両、特にそり又はボブスレーや自動車であり、かつ、前記表示手段(105)が、目標位置に関する指標を、ヘルメットのひさし上に理想的な車両のラインとして、又はフロントガラス上にプロジェクションとして、表示するように構成される、請求項18に記載のシステム。
【請求項21】
前記オブジェクトはユーザ、特にゴルファーの少なくとも1の足であり、かつ、表示手段(105)が、ユーザが位置する地面で少なくとも1の足の目標位置の指標を表示するように、特に投影(projizieren)するように構成される、請求項1〜20のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項22】
前記表示手段(105)は、電子ディスプレイ上の目標位置の指標を表示するように構成される、請求項1〜21のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項23】
前記表示手段は、目標位置の指標を表示するスマートフォンのディスプレイを制御するように構成される、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記表示手段(105)は、特に、レーザープロジェクション又はLEDプロジェクションによる投光手段で運動場上の目標位置の指標を投影するように構成される、請求項1〜23のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項25】
前記判定手段(103)が、身体パラメータ、特に心拍数;心拍変動;体温;糖度又は酸素濃度又は呼吸速度又はペーシングレート又は速度等の血液パラメータの関数としての目標位置を決定するように構成される、請求項1〜24のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項26】
前記判定手段(103)が、身体パラメータ、特に心拍数;心拍変動;体温;糖度又は酸素濃度又は呼吸速度又はペーシングレート又は速度等の血液パラメータの関数としての目標位置を示すように構成される、請求項1〜25のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項27】
前記オブジェクトは、ゲーム機器、特に、テニスラケット、ゴルフクラブ、卓球ラケット等のラケット;フェンシング道具;ウェイト;ボール;パック;カール;、ボート、特にカヌー、パドル等のボート;円盤投げやハンマーの投てき用具;自転車;ハンドル等の車輪要素;弓;矢;射撃道具;ヘルメット、アイススケート;ユニフォームのパーツ;スキー、スキービンディング、スノーボード、そりやボブスレー等の乗り物又は靴である、請求項1〜26のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項28】
前記オブジェクトは、ユーザ、特に選手;又はユーザの身体の一部、特に頭部、額、後頭部、ナジオン、イニオン、耳介前点、頚椎、胸椎および腰椎脊柱、胸骨、肩突出;肘、手首、膝や足首等の関節、上前腸骨棘、大転子、つま先、かかと、へそである、請求項1〜27のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項29】
前記オブジェクトはユーザの頭部であり、前記検出手段が頭部の位置を示す複数の位置信号を検出するように構成され、前記判定手段は、頭部の実際位置としての横断面を決定するように構成され、かつ、前記表示手段は、特に、音響的又は視覚的又は触覚的手段によって、目標位置に平行な横断面の指標を示すように構成される、請求項1〜28のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項30】
前記判定手段(103)が、位置を決定して位置信号の出力のため、ユーザの頭部に配置されうる複数の位置センサ、及び、横断面における頭部の回転方向に関する指標を表示するための複数の発光素子、特にLEDを備える、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記判定手段(103)は、少なくとも一つの位置決定装置、特に、実際位置を検出する位置送信機を備える、請求項1〜30のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項32】
オブジェクトをもたらすため、さらに、オブジェクトプロバイダー、特に、ボールプロバイダー又はパックプロバイダーを備える、請求項1〜31のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項33】
実際位置を検出するための複数の検出手段(101)を備える、請求項1〜32のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項34】
オブジェクトを伴う運動の練習をサポートする方法であって、以下の:
オブジェクトの実際位置を検出する工程;
前記オブジェクトの目標位置を判定する工程;及び
前記実際位置が前記目標位置と異なる場合、前記目標位置の指標を表示する工程;
を備え、
前記オブジェクトの前記実際位置の関数として前記目標位置を決定し、
前記検出手段(101)は、他の複数のオブジェクトの他の実際の複数の位置を決定し、かつ、前記判定手段は、複数の他の実際位置に応じて前記オブジェクトの前記目標位置を決定する、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スポーツやリハビリテーションにおける運動練習の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
人間の動きは、複雑な生体力学的なプロセスである。したがって、例えば、ボールや投げ道具等のスポーツアイテムを用いる運動選手は、トレーニング中、理想的なスポーツの結果をもたらす当該連続した動きを練習しなければならない。当該状況は、例えば、トレーニング中、競技道具、例えば投げ道具等を用いた選手間の技術的な戦術的相互作用が必要な、いわゆるチームスポーツの場合は実質的にはより複雑である。
トレーニング分析として、技術的装置、例えば、既に完了したゲームのビデオ分析が知られる。当該ビデオ分析は、互いの個々の選手の動きやボールに対する選手の動きに関する声明を作るのに有用である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
当該装置の欠点は、リアルタイムでの運動の動きを補助するために用いえないことである。このため、当該装置はまた、既に運動の練習をするリハビリ患者を支持することが特に重要なリハビリの分野に適していない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って、リアルタイムに動きの練習を支持するための概念を提供することを目的とする。
当該目的は、独立請求項の特徴により解決する。有利な発展形態は、従属請求項、明細書及び図面の対象である。
【0005】
本発明は、目標位置は、オブジェクトの実際位置とは異なる場合に、当該オブジェクトが、当該オブジェクトの目標位置を決定し、かつ示すことにより実現されうるとの知見に基づく。このように、例えば、一実施形態でオブジェクトを構成するゴールは、既にトレーニング中でもリアルタイムで、ゴールキーパーに対するゴール中心とボールの接続ラインを、ゴールキーパーを目標位置として表示しうる。このように、ゴールキーパーが競技場の幾何学的特性に応じてより迅速にその動きを調整しうる。前記オブジェクトがボールである場合は、例えばサッカー選手の協同に対するボールの目標位置を、試合に応じて、他のサッカー選手の幾何学的位置の機能として、リアルタイムで目標位置を示しうる。
【0006】
これにより、技術戦術的なトレーニングの質をリアルタイムで最適化しうる。具体的には、ターゲットの動作は、既存の方法を用いて可能であったよりも極めて短期での習得とトレーニングの間隔で継続的なリアルタイムのフィードバックを介した、経験的統計モデル及び/又は決定論的モデル及び/又は混合モデルに基づき、標準値に基づいて定義されうる。特に、本発明は、例えば、スポーツトレーニング中の選手相互の技術戦術的な相互作用又は個々の投てき器具等を用いる等の複雑なプロセスを、詳細かつリアルタイムで分析したり、目標位置の比較に基づいてリアルタイムでトレーニングや試合を制御したりするのに貢献しうる。
【0007】
例えば、動作運動がリハビリテーション中にオブジェクトとして膝関節を用いて行われる場合、リハビリ患者の膝の領域に、膝の実際位置を示す位置センサがもたらされうる。例えば、運動中に所定の時間、膝が望ましくない位置にある場合、リハビリ患者に目標位置に達していないか又は膝が目標位置に達するために移動する方向に関する指標が示される。このように、リハビリテーションの進行を迅速に達成しうる。
【0008】
オブジェクトとしては、例えば、サッカーボールやテニスラケット、選手自身、頭や足等の選手の身体の一部があげられる。ある実施形態では、オブジェクトとしては、例えば、膝や肘関節等のリハビリ患者の身体の一部等のリハビリ患者でもよい。オブジェクトはさらに、安定性ボール(Gymnastikball)等のリハビリであってよい。
【0009】
第1の態様では、本発明は、オブジェクトを伴う運動の練習をサポートするシステムであって、以下の:オブジェクトの実際位置を検出する検出手段;当該オブジェクトの目標位置を決定するための判定手段、及び当該目標位置の指標を表示するための表示手段を備え、当該実際位置が当該目標位置と異なる、システムに関する。
【0010】
目標位置の指標は、目標位置の表示又は目標位置到達していないという表示又は目標位置の方向の表示を含みうる。実際位置が目標位置と異なるか否かを判定するため、判定手段は、前記所望の位置と実際位置を比較しうる。ここで、実際位置と目標位置をデジタル位置データの形式で利用しうる。
【0011】
1の実施形態では、当該オブジェクトは、位置信号、特に、全地球測位信号を送信する。当該検出手段は、当該位置信号を受信し、受信した当該位置信号に基づいて、当該オブジェクトの実際位置を決定するように構成される。当該位置信号を受信するために、当該検出手段は、位置信号を受信する受信アンテナを含んでよい。当該検出手段は、さらに、オブジェクトの実際位置を検出するために、受信した位置信号を処理するように構成されてよい。
【0012】
1の実施形態では、当該検出手段は、当該オブジェクトから反射された反射信号、特にレーダ信号又はレーザ信号を受信するように構成され、かつ、当該反射された反射物体に基づいて当該オブジェクトの実際位置を決定するよう構成される。このため、オブジェクトには、例えば、レーダ信号を反射する金属製でありうる反射面があってよい。
【0013】
1の実施形態では、当該検出手段は、送信信号、特に、レーダ信号又はレーザ信号が、反射信号を生成するために放射するように構成される。このために、検出手段は、指向性又は無指向性の送信信号であって、オブジェクトによって反射され反射信号が発生する、送信機、特に、送信アンテナを含んでよい。
【0014】
1の実施形態では、当該判定手段は、当該オブジェクトの所定の位置、特に、オブジェクトの1の予め設定可能な位置を目標位置として決定するように、構成される。当該オブジェクトの所定の位置は、例えば、可能な複数の目標位置から選択されうる。当該選択は、ランダム又は確定的(決定論的)であってよい。当該所定の確定的位置は、例えば、制御により特定しうる。
【0015】
1の実施形態では、オブジェクトはボールであり、当該判定手段は、検知壁のセンサ部を目標位置として決定、特に、選択するように、構成される。
【0016】
1の実施形態では、検知壁は、システムの要素である。別の実施形態では、検知壁はシステムの要素ではない。検知壁には、ボールを検出する圧力センサ等の少なくとも1つのセンサがあってよい。しかしながら、検知壁は、ボールの到着が、例えば、検知用壁の凹部又は凸部により、例えば、光学的に検出されうるような1の実施形態によって構成されてよい。
【0017】
このように、例えば、サッカー選手にボールの目標位置として、ゴールを表す検知壁の領域を表示しうる。サッカー選手は、このように急速に異なるボールシューティング練習を実行しうる。
【0018】
1の実施形態ではシステムでは、当該オブジェクトとしてセンサ領域にボールを出力する1又はそれ以上のボール供与を含みうる。ボール供与は、例えば選手に向かって、所定の方向にボールを送達するように構成されうる。表示手段は、目標位置としてセンサ領域を示す、検知壁によって構成されてよい。
【0019】
1の実施形態では、当該判定手段は、オブジェクトの実際位置に応じて目標位置を決定するように構成される。このように例えば、競技場での試合に応じた目標位置を動的に決定しうる。
【0020】
1の実施形態では、当該判定手段は、オブジェクトの実際位置及びオブジェクトが移動する領域、特に競技場の幾何学的特性に応じて目標位置を決定するか、又は、競技場の幾何学的特性、特にゴール中心(Tormitte)に対するオブジェクトの実際位置に応じて目標位置を決定するよう構成される。例えば、当該目標位置は、ボール位置に応じたゴール中心とボールの間を結ぶ線として決定されうる。
【0021】
1の実施形態では、当該判定手段は、規則、特に生体力学的規則により、目標位置を決定するように構成される。その場合、例えば、オブジェクトを移動させるリハビリ患者の身体成分は、目標位置を決定する際に、人体の生体力学的特性が考慮される。その場合、例えば、オブジェクトが移動されるリハビリ患者の身体部分である場合、目標位置を決定する際に人体の生体力学的特性が考慮される。しかし、生体力学的規則はまた、リハビリ患者の年齢や当該患者の基本的移動性(grundsatzliche Beweglichkeit)を含みうる。このように、達成不可能な目標位置が決定され表示されるのを回避しうる。
1の実施形態では、当該判定手段は、連続する一連の補助位置としての目標位置を決定するように構成される。例えば、移動工程を小さくしうるような連続する一連の補助位置により、最終的な目標位置に到達するまでの工程が簡略化される。
【0022】
1の実施形態では、当該検出手段は他のオブジェクトの他の実際位置を決定するように構成され、かつ、当該判定手段は、他の実際位置に応じて、特に他のオブジェクトの他の実際位置と比較して、前記目標位置を決定するように構成される。もし、オブジェクトが選手の場合、他のオブジェクトは他の選手でありえ、その結果、他の選手に対する当該選手の動きを練習しうる。たとえば、オブジェクトがボールである場合、他のオブジェクトはゴールキーパー等の選手でありえ、その反対であってもよい。これにより、ボールや選手の目標位置をたとえば、動的に決定し、他の目標位置の関数として表示しうる。
【0023】
1の実施形態では、当該判定手段は、前記実際位置を前記目標位置と関連付ける所定の制御により前記目標位置を決定するように構成される。当該制御は、例えば、選手の目標位置を他の選手の他の実際位置に対して関連付けうる。
【0024】
1の実施形態ではオブジェクトと他のオブジェクトがスキー板である。これにより、例えば、スキー板の位置は互いに、特にスキージャンプ中に表示されうる。
【0025】
1の実施形態では、当該検出手段は、他の複数のオブジェクトの他の実際の複数の位置を決定するように構成され、かつ、当該判定手段は、複数の他の実際位置に応じて当該オブジェクトの当該目標位置を決定するように構成される。他の複数の実際位置は、チームの選手の実際位置等により決定しうる。このように、個々の選手の目標位置は、チームについて決定及び/又は表示しうる。
【0026】
1の実施形態では、当該判定手段は、他の実際位置の質量中心、特に、幾何学的又は重量質量中心を決定し、かつ、前記質量中心に応じて、特に質量中心と比較して、前記目標位置を決定するように構成される。重力の幾何学的質量中心は、例えば、重力の幾何学的質量中心を決定しうる、それ自体公知の各アルゴリズムにより決定される。重み付けされた質量中心は、他のオブジェクトの実際位置の重み付けされた実施形態によれば、例えば、重力の幾何学的質量中心でありうる。重み付けは、ゴールキーパー等の選手の重要性を特定の試合状況について表現する。
【0027】
1の実施形態では、当該判定手段は、当該幾何学的質量中心を当該目標位置と関連付ける所定の規則により、当該幾何学的質量中心に応じて当該目標位置を決定するように構成される。当該規則は、経験に基づいて作成しうる。
【0028】
1の実施形態では、当該表示手段は、目標位置の指標としての目標位置それ自体若しくはオブジェクトの位置に対する目標位置の位置、特に、目標位置の方向の指標又は実際位置と目標位置との差の指標として、表示するように構成される。当該差は、例えば、周波数が変化するうなり(Schwebung)又は可変の周波数の音響信号により示すことができ、当該うなり周波数及び信号周波数は当該差に直接依存する。
【0029】
1の実施形態では、当該表示手段は、目標位置の指標を、音響的、光学的、音響光学的、触覚、特に、振動又は圧力表示により表示するように構成される。このため、当該表示手段は、選手等のユーザに目標位置に関する指標を示す、例えば触覚信号を生成するために、例えば、当該ユーザ等に着用されうる。しかし、表示手段は画面を含んでよく、又は、例えば、競技場又はヘルメットのひさし(Visier)のひさしのシールド(Visierscheibe)等のプロジェクション領域上のプロジェクションに指標を投影(projizieren)するよう設計しうる。
【0030】
1の実施形態では、当該オブジェクトは、ボール、特にサッカーボール、卓球ボール、テニスボール、ラグビーボール又はパックであり、当該表示手段は、衝突するオブジェクトを検出するための検知壁を含み、当該表示手段は、特に、領域の照明若しくは照射による視覚的強調表示又は音響的強調表示により、目標位置の指標として検知壁の範囲を表示するように構成される。検知壁は、例えば上記検知壁のメルクマール又は前記検知壁に応じたメルクマールを含んでよい。
【0031】
1の実施形態では、当該表示手段は、ひさし又はプロジェクション装置、特にヘッドアップ投影装置を含み、かつ、ひさし上で、又は、特にひさしのシールド(Visierscheibe)又はフロントガラス上のプロジェクション領域上への投影により、目標位置の指標を投影装置により表示するように構成される。表示手段は例えばヘッドアップ投影装置を用いて車両のフロントガラス上やヘルメットのひさしのひさしシールド上の目標位置に関する指標を投影しうる。
【0032】
1の実施形態では、当該ひさしがスキーヘルメットのひさしであり、かつ、当該表示手段が、ひさし上で他のスキーに対して、実際位置又は少なくともスキー板の一方の指標を表示するように、特に、スキーの目標位置として表示するように、構成される。このように、スキージャンプの間、スキージャンパーに対して互いに直接スキーの目標位置を示しうる。このため、スキー板は、位置信号を送信する例えば送信機を備えうる。この場合、当該判定手段は、スキーヘルメット内に配置され、当該信号を受信しうる。
【0033】
これにより、互いのスキー板の配列又は位置だけでなく、例えば、生物力学的モデルにより事前に定義するか又は決定しうる目標位置と比較したスキー板の実際位置を示しうる。目標位置を決定する際、例えば、熱気流、横風、空気密度又は空気速度、特に、目標位置に関連する上記変数に関連付けられる所定の規則に基づき検討されうる。
【0034】
1の実施形態では、当該オブジェクトは車両、特にそり又はボブスレーや自動車であり、かつ、当該表示手段が目標位置に関する指標を、ヘルメットのひさし上に理想的な車両のラインとして、又はフロントガラス上にプロジェクションとして、表示するように構成される。1の実施形態の理想的な車両のラインは、実際の運転状況でのラップタイムが最短になりうる運転ラインである。
【0035】
1の実施形態では、当該オブジェクトはユーザ、特にゴルファーの少なくとも1の足であり、かつ、表示手段が、ユーザが位置する地面で少なくとも1の足の目標位置の指標を表示するように、特に投影(projizieren)するように構成される。当該指標は、例えば、支持面に投影することにより表示しうる。1の実施形態では、当該地面は、例えば目標位置として所望の足位置を示す、例えば、発光素子、特に、発光ダイオードを備えてよい。
【0036】
1の実施形態では、当該表示手段は、電子ディスプレイ上の目標位置の指標を表示するように構成される。当該判定手段はディスプレイを適切に制御するように構成されてよい。
【0037】
1の実施形態では、当該表示手段は、目標位置の指標を表示するスマートフォンのディスプレイを制御するように構成される。
【0038】
1の実施形態では、検出手段及び/又は判定手段及び/又は表示手段は、スマートフォン上で例えば、アプリケーションプログラムによるソフトウェアで実現しうる。
【0039】
1の実施形態では、当該表示手段は、特に、レーザープロジェクション又はLEDプロジェクションによる投光手段で運動場上の目標位置の指標を投影するように構成される。
【0040】
1の実施形態では、当該判定手段が、身体パラメータ、特に心拍数;心拍変動;体温;糖度又は酸素濃度又は呼吸速度又はペーシングレート又は速度等の血液パラメータの関数としての目標位置を決定するように構成される。身体パラメータは、例えば非接触センサを用いて決定でき、例えば当該検出手段で送信されうる。
【0041】
1の実施形態では、当該オブジェクトは、ゲーム機器、特に、テニスラケット、ゴルフクラブ、卓球ラケット等のラケット;フェンシング道具;ウェイト;ボール;パック;カール;ボート、特にカヌー、パドル等のボート;円盤投げやハンマーの投てき用具;自転車;ハンドル等の車輪要素;弓;矢;射撃道具;ヘルメット、アイススケート;ユニフォームのパーツ;スキー、スキービンディング、スノーボード、そりやボブスレー等の乗り物又は靴である。
【0042】
1の実施形態では、当該オブジェクトは、ユーザ、特に選手;又はユーザの身体の一部、特に頭部、額、後頭部、ナジオン、イニオン、耳介前点、頚椎、胸椎および腰椎脊柱、胸骨、肩突出;肘、手首、膝や足首等の関節、上前腸骨棘、大転子、つま先、かかと、へそである。
【0043】
1の実施形態では、当該オブジェクトはユーザの頭部であり、前記検出手段が頭部の位置を示す複数の位置信号を検出するように構成され、前記判定手段は、頭部の実際位置としての横断面を決定するように構成され、かつ、前記表示手段は、特に、音響的又は視覚的又は触覚的手段によって、目標位置に平行な横断面の指標を示すように構成される。
【0044】
1の実施形態では、当該判定手段が、位置を決定して位置信号の出力のため、ユーザの頭部に配置されうる複数の位置センサ及び横断面における頭部の回転方向に関する指標を表示するための複数の発光素子、特にLEDを備える。
【0045】
1の実施形態では、当該判定手段は、少なくとも一つの位置決定装置、特に実際位置を検出する位置送信機を備える少なくとも一つの位置決定装置、実際位置を検出するための、特に位置発信機を備える。当該位置送信機は、上記スキー板上又はその一方に配置しうる。一般に、当該実施形態により、本発明のシステムをユーザが装着しうる。
【0046】
1の実施形態ではシステムはさらに、オブジェクトをもたらすため、オブジェクトプロバイダー、特に、ボールプロバイダー又はックプロバイダーを備える。1の実施形態では、当該システムは、実際位置を検出するための複数の検出手段を備える。
【0047】
他の態様によれば、本発明は、オブジェクトを伴う運動の練習をサポートする方法であって、前記実際位置が前記目標位置と異なる場合に、以下の:オブジェクトの実際位置を検出する工程;前記オブジェクトの目標位置を判定する工程;及び、前記目標位置の指標を表示する工程;を備える。この方法の他の特徴は、システムの機能又はシステムの特徴から直接誘導される。
【0048】
1の実施形態では、当該方法は当該システムにより実行しうる。他の態様では、本発明は、プログラムコードがコンピュータ上で実行される場合、本発明の方法を実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムに関する。
【0049】
本発明の他の実施形態は、添付の図面を参照しながら説明する。
【図面の簡単な説明】
【0050】
図1図1は、1の実施形態に関するオブジェクトに運動練習を支持するシステムのブロック図である。
図2図2は、1の実施形態に関する運動練習を支持するシステムを示す図である。
図3図3は、他の実施形態に関する運動練習を支持するシステムを示す図である。
図4図4は、他の実施形態に関する運動練習を支持するシステムを示す図である。
図5図5は、他の実施形態に関する運動練習を支持するシステムを示す図である。
図6図6は、他の実施形態に関する運動練習を支持するシステムを示す図である。
図7図7は、他の実施形態に関する運動練習を支持するシステムを示す図である。
図8図8は、他の実施形態に関する運動練習を支持するシステムを示す図である。
図9図9は、他の実施形態に関する運動練習を支持するシステムを示す図である。
図10図10は、他の実施形態に関する運動練習を支持するシステムを示す図である。
図11図11は、他の実施形態に関する運動練習を支持するシステムを示す図である。
図12図12は、他の実施形態に関する運動練習を支持するシステムを示す図である。
図13図13は、他の実施形態に関する運動練習を支持するシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
図1は、オブジェクトに運動練習を支持するシステム100のブロック図を示す。システム100は、オブジェクトの実際位置を検出する検出手段101を備え、オブジェクトの目標位置を決定する判定手段103と目標位置の指標を表示するための表示手段105を備えるが、これは、もし、例えば実際位置表示が目標位置と異なる場合のみである。
【0052】
表1に、オブジェクトの例示的な実施形態である様々なスポーツを記載する。
【表1】
【0053】
以下の表2に個人に関連するオブジェクトの例示的実施形態を記載する。
【表2】
【0054】
図2は、1のオブジェクトに例えば、サッカーの運動練習を支持するシステムを示す図である。当該システムは、例えばサッカーフィールド隅部209で互いに離れて配置される複数の検出手段201、203、205及び207(PLS1、PLS2、PLS3、PLS4)を備える位置特定システムを備える。しかし、当該システムは1、2、3、4又はそれ以上の検出装置を含みうる。
【0055】
当該システムはさらに、オブジェクトの実際の実際位置に対応するオブジェクトの実際位置を決定する判定手段211を備える。判定手段は、例えば、各々が目標位置を選択しうる複数のアプリケーションフィールド214があるアプリケーションプログラムによるスマートフォン上で実現されうる。しかし、判定手段211はまた別のコンピュータ又はコンピュータクラスタであってよい。
【0056】
システムはさらに、目標位置とは異なる実際位置をもたらす、目標位置の指標を表示するための表示装置213を備える。例えば、目標位置215は、例えば競技場209のエリア216内にあってよい。例えば、表示装置213は、競技場上の目標位置215の周囲に同心円を投影するように、例えば、ゴールキーパー217に対して目標位置を示すように構成されてよい。オブジェクトの実際位置は、例えばゴールキーパー217の実際位置に対応しうる。例えば、さらに他の選手219が競技場209上に存在する場合、目標位置215は他の選手219の実際位置に応じて決定及び/又は示されてよい。このため、他の選手219は、共通の検出手段を構成する検出手段201〜205に対して、他の選手219の位置を送信する送信機を装備しうる。
【0057】
当該システムはさらに、第1及び第2のゴールキーパーの動作を表示しうるアプリケーションとして、ビデオ分析システム221を備えうる。攻撃の過程で手から正確にボールをロングキックして競技しうるには、ゴールキーパー(TW1)の異なるサブスキルが有利である。第1に、位置10で選手P1がボールを受ける場合、これは、チームメートの予想位置を予測するゴールキーパーの能力に関連する。さらに、ゴールキーパーの技術的、強靭性、調整レベルについて、ゴールキーパーは以下の生体力学的影響変数により正確にボールを操縦しうるべきである:
−線形運動量
−角運動量(左、右)
−発射角(水平、垂直)
ここで、上記生体力学的影響変数は、ゴールキーパーの動きのように、それ自体公知の方法によりリアルタイムで確認しうる。
【0058】
ボールがパスされる選手P1が特定の方向に平均速度vで時刻t1で走り始める場合、確定的(決定論的)生体力学的法則を含むモデルの仮定に基づくことができ、データベースに格納されうる当該システムは、当該ボールが、パスされる場合に、既知の入力生体力学的初期条件で予め、時刻t2でボールがどこに着地するかを計測しうる。標的ディスクの形状で作動されるこの標的は、継続的又は動的に可変の方法で表示装置213によりピッチ又はトレーニング領域へ投影されうる。それゆえ、標的ゾーンはゴールキーパーが最終的にボールを投てきする前であってもゴールキーパーにはリアルタイムのフィードバックにより可視化されうる。さらに、ボール軌道が発生した影響下で、発射角α又はβ、球Pの運動量、ボール軌道等を含むパラメータはわずかな遅延(0.1〜0.5秒)で利用できる。リアルタイムで、当該システムにより、例えば標的内のキックの目標精度もまた特定しうる。習得モード又はリアルタイムフィードバックモードで、ゴールキーパーは実際が今どのような基準でフィードバックを行うべきか決定しうる。このため、ゴールキーパーやコーチは、タブレットPC、PC、ノートパソコン、スマートフォン及び他の表示装置といった異なるアプリケーション(アプリ)から選択する。ゴールキーパーに関するデータベースであって、当該データベースがデータを含む、統計データ材料に基づいて目標値/実際値の偏差を行うか否かを決定しうる。あるいは、リアルタイム−トレーニング−学習の異なる生体力学モデルを参照しても行いうる。さらに、キックの実行を、距離に最適化するか、正確度に最適化するか、又は時間に最適化するか、選択しうる。
【0059】
図3は、当該実施形態に関する、例えば、サッカーのオブジェクトへの運動練習を支持するシステムを示す。当該システムは、図2に示す検出装置201〜207の少なくとも1つを含む。当該検出装置は、例えば、ボール301であるオブジェクトの実際位置を検出する。図3には示さないが、判定手段では、例えば、ボール301の実際位置及びゴール303の中心に基づいて、ゴール中心(Tormitte)とボール301の実際位置の間の接続線305を決定する。
【0060】
表示装置213は、競技場の接続線305を投影し、かつ、1の実施形態では本明細書の定義の範囲内でオブジェクトとなりうる、ゴールキーパー307を目標位置として示すように、構成しうる。
【0061】
1の実施形態では、表示装置213は、代替的又は少なくとも1つの接続線305の方向にゴールキーパーを示す振動モジュール309を備えうる。このため、ゴールキーパーは、両側に、例えば、上腕にゴールキーパー307の実際位置に応じて接続線305の方向に振動音の指標を示す振動モジュールを装着しうる。
【0062】
1の実施形態では、表示装置213は、代替的又は少なくとも1の、代替的又は追加的に、例えば、耳栓形状の、例えば、ゴールキーパーの耳に固定しうる、スピーカ311を備えうる。スピーカ311は、当該目標位置の位置、すなわち、接続線305の位置を示す音響信号を出力するように構成される。1の実施形態では、競技場の接続線のプロジェクションを省略してよい。他の実施形態では、上記実施の形態の少なくとも2つ、例えば、プロジェクション及び振動又はプロジェクション及び音響信号が、共に用いられうる。
【0063】
例えば、攻撃者A1が位置P1から目標にシュートする場合、ボールと仮想接続線(L1〜L4)の間の空間内を移動する場合、幾何学的形状のために概ね直線であるボールの飛行経路によりボールはただ目標に飛行する。ゴールキーパーの個々の戦術的なタスクは、実際、表面積(F1)の最大限の部分を覆う、その人体関連測定範囲(anthropometrisch bedingten Reichweite; ABR)を伴う姿勢と位置で行われる。それはボール中心とゴール中心の間の仮想線に作用した場合、最も成功する。シュートトレーニングやゲーム中、光音響弾性触覚フィードバックシステムを形成しうる表示装置213により当該線をピッチやトレーニング場で投影しうる。当該システム上のリアルタイムでのボール301の空間位置が送信されうるため、当該線はボールの位置に常に移動する。ゴールキーパーは、このように視覚的なリアルタイムのフィードバックを介して個々の戦術的なポジショニングを継続的に最適化しうる。視覚的なリアルタイムのフィードバックと並行して、ゴールキーパーの身体に取り付けられるか及び/又は音響システムであるミニヘッドホンシステム及び/又は小型スピーカシステムに関する音響的フィードバックも行われる。この音声フィードバックは、例えば、正確な位置に達すると標準ピッチAが記録され、かつ、目標値/実際値の差(SID)が大きくなるにつれて理想的な位置からの距離に比例して周波数が変化する場合に機能する。同様に、当該音響フィードバックの当該システムは、ハウリングのシステムなどソナーや駐車支援システムの音響フィードバックとして機能しうる。リアルタイムフィードバックの第3の構成要素は、ゴールキーパーの身体に装着され、表示装置213の要素であってよい触覚音響フィードバックシステムの振動周波数及び/又は振幅の制御された変動を、目標値/実際値の差の形式をとる。
【0064】
図4は他の実施形態に関する運動練習を支持するシステムを示す。競技場209に配置された選手401(S1)、403(S2)、405(S3)及び407(A1)は、ボール409で練習を行うが、ここで、例えば選手407は攻撃者である。選手401、403及び405は、例えば本明細書に定義するオブジェクトと理解されうる。表示装置213は、例えば、選手401〜405又は選手401、403又は405の1人へ送信する、目標位置に関する指標を含む信号を生成しうる。目標位置の指標は、各選手401、403、405へ触覚、音響又は振動により示しうる。このため、表示装置213は、例えば、各選手401〜405に取り付けうる振動モジュール又はスピーカを含んでよい。当該システムはさらに、ビデオ分析システム406を備えてよい。
【0065】
図4に示す実施形態では、いわゆるプレスによるボールに対するグループ戦術を示す。
【0066】
現代サッカーでは、ピッチの相手側半分ですでに深く防御を始める。もし、例えば、相手チーム(A1)の攻撃選手がボールを所持する場合、周囲を取り囲む対戦チームの選手(S1〜S3)がオブジェクトであり、選手A1にできるだけアグレッシブに攻撃してボールを取り返そうとする。これをプレスという。この選手がプレスによる当該攻撃はプレイヤプレスを測定した加速の大きさにより測定評価しうる。もし、データベースにナショナルチームやクラブチーム、これまでの優秀選手のプレス状況における加速態様に関する参照値が含まれていれば、それを目標値としてリアルタイムのフィードバックのトレーニング、コーチング及び学習用に基準値として用いうる。リアルタイムフィードバックトレーニングの処理は、以下の1の実施形態であろう:
1) コーチは、判定手段211のタブレットPC、スマートフォン、パソコン、ノートブックやその他のディスプレイユニットについて、目標値/実際値の相違を獲得するための比較に用いるデータベースから参照値を選択する。アプリ4,5,6はナショナルチームの標準値を参照し、代表チームとクラブチームの基準値へのアプリ7,8,9はクラブチームの標準値を参照する。
2) コーチは、トレーニンググループがプレスを行う場合に彼が制御できるように、例えば、手でプッシュボタンを保持する。コーチが当該ボタンを押すと、半径rの光円錐が、表示装置213によりボール保持者に投影され、さらに、信号音は、音響放射及び/又はミニヘッドホン及び/又は身体に装着するスピーカシステムを介して発生しうる。また、設定によっては、制御可能な振動システムの周波数と振幅を介した触覚フィードバックを実行する。
3) もし、選手のうちの一人があまりにも多くのボール保持者の相手に参照値をかなり逸脱した加速値で動作する場合、上記リアルタイムフィードバック法により当該選手に報告しうる。
4) アクションを終了する場合、表示装置213は、目標値、実際値と目標値と実際値の差異を投影しうる、及び/又は、タブレットPC及び/又はスマートフォン若しくは他の制御及び表示部に結果を表示しうる。
【0067】
図5は、例えば、当該ゴールキーパー501に目標位置503、505に複数の指標を示しうる、他の実施形態を示す。
【0068】
現代のサッカープレイでは、当該ゴールキーパーは、守備の最後方として機能すべきである。ここで基本的なルールとして、ゴールキーパーは仮想ボール接続線上のゴール中心に沿って移動すべきである。リアルタイムフェードバックのトレーニング又は試合のシナリオでは、当該接続線は、実際トレーニング又はゲームアクション中、継続的に試合又はトレーニングエリアに、表示装置213により投影されうる。当該リアルタイムフィードバック投影により、ゴールキーパーは、仮想線に移動することを迅速に習得しうる。目標値/実際値の差異が一定限度を超えた場合には、視覚的なフィードバックに加え、音響及び触覚フィードバックがあってよい。コーチ又はゴールキーパーは、例えば、目標値/実際値の差異を算出する目的でデータベースに格納された統計的な基準値に関して決定しうる。このため、従来の方法で獲得しうる値は、特定のゴールキーパーの典型的な行動のビデオシーケンスの分析からデータベースに格納される。ゴールキーパーの目標位置は、例えば、チームの幾何学的重心に対するゴールキーパーの平均距離を過去の経験的かつ統計的に100の典型的なビデオ映像から決定し、かつデータベースに格納される。当該目標値は、数学的関係でトレーニング又は試合をしているチームの重心を継続的に検出するために設定され、トレーニング又は試合中にリアルタイムで結果が視覚的に示される。このように、ゴールキーパーの目標位置は、競技場又はトレーニングエリアで動的にリアルタイムに投影する円形領域(SWP10)の形で、アプリ10によりスイッチオンにしうる。類似物もまた、コート(SWP11)でリアルタイムに別のゴールキーパーの典型的な挙動を示しうる。
【0069】
図6は、選手601〜604が本明細書で定義されるオブジェクトである他の実施形態に関するシステムを示す。この場合、少なくとも、選手601又はそれ以外は、他の選手の実際位置に応じた個々の目標位置での指標が示される。ここで、例えば、重心は、例えば幾何学的重心を、各選手601に個々の目標位置を示すように他の選手の実際位置から決定しうる。
【0070】
1の実施形態では、このように選手間の距離を監視しうる。選手601と選手602の距離が例えば長すぎると指標が示されてよく、当該距離が短い場合には、目標位置としての目標距離が対応する。当該目標距離は、例えばセットであるか又は決定論的及び/又は経験的かつ統計的でありえるモデリング手法に起因し、リアルタイムで動的に利用しうる選手の目標位置を保持する。
【0071】
図7は、例えば、選手の頭部に配置されるか又は着脱可能な頭部ベルトが配置される表示装置701による1の実施形態に関するシステムを示す。選手の頭部は、例えば、本明細書の定義でオブジェクトとして理解される。表示装置701は、例えば3つの送信機703、705、707を備えてよく、検出装置201、203、205及び207に送信信号を送信し、チャネル層708に配置される。検出装置201〜207は、例えば、当該信号に基づき、頭部702の実際位置、例えば、頭部の回転位置を検出する。図7に示されていない判定手段は、頭部702の実際の実際位置に基づき、例えば、頭部702の目標位置における指標を作成し、例えば、さらに右に強く回転されるであろう。これらは、例えば、視覚的、音響的又は臭覚的に示されうる。1の実施形態によれば、1、2若しくは3又はそれ以上の検出装置201〜207が設けられてよい。
【0072】
図8は、選手803の前頭面802同様、チャネル層801に対応しうる、頭部702の横断面801により、図7に示すシステムの動作を示す。表示装置は、例えば、横断面801又は前頭面802に対する頭部702の位置で頭部702の回転を示しうる。
【0073】
1の実施形態では、検出装置201、203、205、207等を備える位置特定システムは、リアルタイムで人間の頭部の実際位置3か所を算出し、検出する。これより、当該システムは、頭部の当該横断面を算出する。さらに、当該システムは、人間の体表(Rumpfe)3か所を検出し、リアルタイムで人体の体表面を算出する。当該システムは、2つの平面の位置から角度α及びβを算出する。
【0074】
図9は、検出装置201、203、205及び207よりスキー板の実際位置901、903が検出される、スキージャンプの練習を支持するシステムを示す。このため、スキー板905及び907は各々、1又は複数の位置センサ909、911、913、915を備えうる。位置センサは、例えば、スキー板905、907上に対で配置されてよく、当該位置センサ909及び913の1つは各々、スキー板の前方部分、例えば、スキー先端に配置されてよく、かつ、他の位置センサ911や915は各々、例えば、スキーのかかと部分又はスキーの後部、好ましくはスキー板の後端に配置されうる。目標位置917及び919は実際位置901及び903に基づいて決定でき、例えばヘルメット921で統合されうる表示装置により、ヘルメットひさし923上に投影しうる。このように、スキージャンパーはスキー飛行中スキー板905や907の位置を互いに又は目標位置に対して修正しうる。
【0075】
1の実施形態では、位置測定システムを備え、当該位置測定システムは、スキージャンプ中にリアルタイムで、検出装置201、203、205、207でスキー板の位置を検出する。当該システムは、リアルタイム、ヘルメットに統合される特殊なひさし上に赤線状の実際位置を送信する。同時に、当該システムはまた目標位置をひさしに投影する。目標位置は、継続的に検出された影響を与える要因に起因する生体力学的モデルによる最大ジャンプ距離をもたらす空間におけるスキー板の位置である。
【0076】
図10は、例えば、実際位置1003から開始される、オブジェクトと理解されうる足1004の目標位置上に指標を備えうる、トレッドミル1001上に配置されるリハビリテーション患者によるリハビリテーション分野で運動練習をサポートするシステムを示す。このため、例えば、当該システムのコンソール1007中に格納された判定手段で、目標位置1005を決定しうる。表示装置は、例えば足1004の目標位置1005上の視覚的指標をディスプレイ1009上にもたらしうる。当該目標位置はまた代替的又は追加的にトレッドミル上に投影しうる。当該指標は、例えば、リハビリ患者の身体に取り付けうる振動子1011の触覚手段の1の実施形態で示しうる。その結果、その振動周波数が、例えば、実際位置1003と目標位置1005の差異に依存する、例えば、目標位置の指標として振動信号を生成しうる。
【0077】
このように、リハビリテーション患者は効率よく運動の練習を支持させうる。当該患者はまた、心拍数又は脈拍数等の身体パラメータを検出し、システムコンソール1007送信する、身体パラメータセンサ1013を備えてよい。当該判定手段は少なくとも1の身体パラメータに基づいて、目標位置1005を決定しうる。このように、目標位置1005を決定して、リハビリ患者のリハビリテーション1005の物理的条件に適合させうる。
【0078】
1の実施形態では、検出装置201、203、205、207を備える位置測定システムは、例えば脳卒中後の運動障害がある患者のリアルタイムで歩行中に足の位置を計算し、かつ記録する。当該システムはリアルタイムでトレッドミルの地面に赤点で足指の実際位置を送信し、仮想的に患者の前の目の高さのモニターに位置する。当該システムは同時に、トレッドミル又はモニター上にも緑点で足指の目標位置を投影する。当該目標位置は、患者が検出された影響を与える要因に起因する生体力学的モデルにより最大以下の努力で達成しうる位置である。
【0079】
図11は、オブジェクトとして、例えば、レーシングカー等の車両1101の実施形態に係るシステムを示す。車両1101は、例えば、検出手段201〜207がその送信信号を受信する、1の位置送信機を含んでよい。図11には示されていない判定手段は、従来の方法に基づき、車両1001の実際の実際位置1103を決定しうる。表示装置は、レーシングヘルメット1108のひさし1107上に例えばレーシングラインの形で例えば特定の目標位置1105上の指標を投影するプロジェクタを含んでよい。当該プロジェクションは、しかしながら、車両のフロントガラス上にまた投影されうる。
【0080】
1の実施形態では、検出手段201、203、205、207がある位置測定システムは、レース中にリアルタイムでレーシングカーの実際位置を検出する。当該システムはリアルタイムに、仮想のパイロットのヘルメットに統合されている特別なひさし上で車両の目標位置を送信する。当該目標位置は、最短のラップタイムを実現するため、例えば、車両の実際位置の検出時に取り込まなければならない理想ライン上の場所である。
【0081】
図12は、ゴルフゲームである実施形態に関する運動練習を支持するシステムを示す。このため、判定手段は、例えば、膝、手首、肘及び上腕等のゴルファーの身体の異なる部分に配置される複数の送信機1201を備える。検出手段201〜207は、送信機1201の送信信号に基づき、足等を実際位置として個々の手足の位置を決定しうる。当該選手は、例えばベース板(Standplatte)として構成されうる、プレイエリア1203中に例えば配置される。表示手段1205は、例えば、ベース板1203上の選手の個々の足の目標位置1207や1209を上又は下から投影しうる。1の実施形態では、ベース板1203中の表示手段1205は、所望の位置1207を表示する発光ダイオード等の格納された光要素を、目標位置1207や1209の表示のために刺激する。
【0082】
1の実施形態では、即座に検出手段201,203,205,207がある位置測定システムは、リアルタイムでゴルファーの異なる点の実際位置を検出する。かかとの中心と2番目のつま先(zweitem Strahl)の間の接続線に起因する足の実際位置はまたその下にある。当該システムは、リアルタイムで透明(荷重)プレートでありうるベース板1203上のプロジェクションの形で足の目標位置を示す。当該目標位置は、実際最高のゴルファーの統計的特性と組み合わせたモデルにおいて、生体力学的制御により特定される。当該ゴルファーは、アスリートに目標値/実際値の差異の差のフィードバックを報告するモデルを決定する。
【0083】
図13は、例えばサッカーであるボールを用いた動作練習を支持する1の実施形態であるシステムを示す。
【0084】
当該システムは、各々が1のボール1309を競技場1311へもたらすように構成される、少なくとも1つの表示装置1301と1又はそれ以上のボール供給装置1301、1302、1303、及び1304を備える。当該システムは、当該ボールの実際位置としてボール1309の位置を決定するように構成される少なくとも1つの判定手段1313及び1315を備える。このため、ボール1309は、送信信号を送信し、少なくとも判定手段1313及び1315が位置決定のために受信し、かつ、公知の方法で評価できるように、構成されうる。少なくとも1つの判定手段1313及び1315は、特に、図13で軌跡1317として例示される、ボール1309の1又は複数の位置を検出するように構成されうる。このように、少なくとも1つの判定手段1313及び1315は、当該ボール1309を受け取りパスする選手のボール1309の滞留時間を決定しうる。当該滞留時間は、選手がボールを受ける場合のボールの例えば減速度すなわち負の加速度及び選手がボールをパスする場合のボールの正の加速度に基づき、決定されうる。
【0085】
当該システムはさらに、例えば競技場1311を少なくとも部分的に制限する検知用壁として構成される、少なくともボールキャッチャー1319、1321、1323、1325を含む。当該検知壁1319、1321、1323及び1325は、例えば、圧力センサを備えうるセンサ領域1327を含む。このため、表示手段1329は、例えば、ボール1309の目標位置を示すための領域1327を選択しうる。これは、各領域1327の照明により行いうる。このように、どこにボール1309を蹴るかを選手にプレイヤーに示しうる。
【0086】
1の代替的又は追加の実施態様では、検知壁1325上のボールの目標位置1333を静的又は動的に投影するように構成される表示装置1301が提供される。当該目標位置は、例えば図13に示すように矢印で示すような可変である。当該検知壁1325は、ボール放出後に、例えば目標位置と検出位置の偏差1337から決定されうるプレス等の衝撃位置1335を検出しうる。当該衝撃位置1335は、ボールの位置とコンピュータで、圧力センサがなくても公知の幾何学的空間を決定しうる。この場合、当該圧力センサ上を当該検知壁で省略しうる。
【0087】
1の実施形態では、当該表示手段1329は、チームメートをシミュレートするため、検知壁1325上に選手フィギュア1338を投影しうる。当該シミュレーションは三次元でありえ、選手が例えば三次元メガネ1339、例えば、3D眼鏡を装着しうる。
【0088】
本明細書に記載の概念の利点は他の球技に適用されるが、運動練習が重要であるか又は運動練習が機能する、その他のスポーツ(クライミング)又は非スポーツの分野でも適用しうる。また、同様のシステムは、例えば、空間的配置をより小さく分解でき、かつ、当該システムは新装置を展示する展示会で用いうる。当該システムはまた、新たな魅力を構築するために遊園地で用いうる。当該システムは、さらに、運動を新たに学習する必要がある脳卒中患者や他の人々のリハビリで用いられうるが、当該継続的なリアルタイムフィードバックは試行及び錯誤による試行錯誤学習と比べて学習時間を大幅に短縮する。それは、プロクラブが選手を獲得又は放出する前に当該システムで包括的に診断させることで予測するために、戦術的/技術的能力及びスキルレベルに対するプロサッカー選手/他の選手の当該パフォーマンスプロファイルを作成しうる。放出は極めて高価であるため、診断サービスの量が相当高いことが期待される。
【0089】
1の実施形態では、1又はそれ以上のサブジェクト若しくはオブジェクトを1又はそれ以上の場所に取り付けうる、1又はそれ以上の能動又は受動マーカーのリアルタイム位置システムが提供される。当該リアルタイム位置システムは、例えば、少なくとも1の表示装置を備える。当該リアルタイム位置システムは、逆反射マーカーで作動する赤外線映写システムであってよいが、アクティブ送信機と対応する受信機技術を用いたビデオ追跡装置又は無線位置システムであってよい。しかし、それはまた他の能動的又は受動的位置特定システムであってよい。
【0090】
さらに、リアルタイム生理学的信号の記録及び伝送システムは、位置データを用いて、例えば心拍数、心拍変動、体温、呼吸頻度、皮膚抵抗(Hautleitwiederstand)、電解質組成等の生理学的信号の同期誘導及び転送がもたらされる。また、このような空気圧及び/又は回転及び/又は加速度等の技術データを考慮しうる。
【0091】
さらに、データベースシステムは外部及び/又は内部データを格納しうるよう提供されてよい。当該データベースは、継続的に外部データ又は内部データのどちらかで拡張される。外部データは、例えばゲーム又はトレーニングセッション又はビデオ若しくは他のデータ収集技術により記録及び分析される他の物由来のデータである。当該データベースはまた、例えば、実験室由来のパフォーマンス診断特徴量又は追跡テスト又はボディスキャナを用いた測定値由来の人体計測データ等の他のソースから値を受信する。しかしながら、当該データベースは自己記録(実際値)から生成されるデータにより継続的かつ体系的に拡張される。当該データは内部ソースという。
【0092】
さらに、制御システムは、常に専門知識を導入することで拡張されて提供されうる。専門家は、スポーツ科学者、スポーツ医師、技師、サッカーコーチ等であってよい。さらに、セットアップモジュールは、PC、タブレットPC、スマートフォン又は他の制御装置で制御されて提供されうる。当該セットアップモジュールは、内部及び外部ソースを目標値/実際値の比較のためのトレーニングゲームや観測装置に用いるかを決定する。同様に、当該仕様はモジュール上のリアルタイムのフィードバックシステムのために決定される。
【0093】
当該セットアップモジュール、当該制御システム及び当該データベースシステムは判定手段に格納しうる。
【0094】
さらに、サブジェクトにリアルタイムで表示装置と目標値及び/又は実際値及び/又は目標値/実際値の差異を含むリアルタイム・フィードバック・システムは、表示手段を備え、かつ、光学的/視覚的信号及び/又は音響的信号及び/又は臭覚的信号の形態のサブジェクトに目標値を送信するシステムを提供しうる。視覚信号は、以下の:レーザ投影システム又は他の光学投影システム又はスクリーン又は他の視覚的/視覚的な提示方法、小型のヘッドセット又は拡声装置や車載本体スピーカシステムを含む音響システム、又は身体の所定の場所に装着しうる少なくとも1の振動装置;であってよい。
図1
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図13