特許第6165874号(P6165874)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6165874
(24)【登録日】2017年6月30日
(45)【発行日】2017年7月19日
(54)【発明の名称】ディスペンサー付き単回使用容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 17/44 20060101AFI20170710BHJP
   B65D 51/22 20060101ALI20170710BHJP
   B65D 47/42 20060101ALI20170710BHJP
【FI】
   B65D17/44
   B65D51/22
   B65D47/42 100
【請求項の数】18
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-542734(P2015-542734)
(86)(22)【出願日】2013年11月13日
(65)【公表番号】特表2016-503369(P2016-503369A)
(43)【公表日】2016年2月4日
(86)【国際出願番号】US2013069781
(87)【国際公開番号】WO2014081592
(87)【国際公開日】20140530
【審査請求日】2016年11月8日
(31)【優先権主張番号】61/728,836
(32)【優先日】2012年11月21日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515135228
【氏名又は名称】アール.ピー.シェーラー テクノロジーズ、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】キンズマン、ショーン トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ハンセン、ティモシー スコット
(72)【発明者】
【氏名】コラーンゲロ、ケビン コリン
【審査官】 高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】 特表平05−504319(JP,A)
【文献】 特開2011−105336(JP,A)
【文献】 特表2002−517358(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D17/44
B65D35/44−35/54
B65D39/00−55/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体物質を保管および分注するように構成された単回使用容器であって、
a)前記液体物質を保管する保管用コンパートメントが画定され、ネック部を備える容器本体部であって、前記ネック部は、その内部に配置され、前記保管用コンパートメント内に保管中の前記液体物質を密閉するシール部を含むものである、前記容器本体部と、
b)上部と下部とを有するキャップ部であって、前記キャップ部の上部には陥凹部が形成され、かつ前記キャップ部の下部は前記ネック部と係合するように構成されており、さらに、前記キャップ部は、前記シール部を突刺するための構造体と、当該構造体を貫通して前記陥凹部に至る通路とを含むものである、前記キャップ部と、
c)前記陥凹部内に配置されるアプリケータと
を有し、
前記アプリケータと前記キャップ部の上部に形成された前記陥凹部により前記通路の一端部と当該アプリケータとの間にチャンバが画定され、それにより、前記液体物質が前記通路から当該チャンバに流入することが可能となるものであり、
前記チャンバは、当該単回使用容器が直立状態にあるとき水平面において測定される所定の周囲長を有し、当該周囲長は、当該単回使用容器が直立状態にあるとき水平面において測定される前記通路の周囲長よりも大きいものであり、それにより、前記通路から前記チャンバに流入する前記液体物質を押し広げることが可能となることを特徴とする、
単回使用容器。
【請求項2】
請求項1記載の単回使用容器において、前記ネック部および前記キャップ部は螺合するねじ山部を有する係合構造部を含むものである単回使用容器。
【請求項3】
請求項1記載の単回使用容器において、前記容器本体部は前記保管用コンパートメントに圧力をかけて変形させるのに十分な可撓性を有し、それにより、前記保管されている前記液体物質に圧力をかけると前記通路および前記アプリケータを通して前記液体物質が分注されるものである単回使用容器。
【請求項4】
請求項1記載の単回使用容器において、前記容器本体部は、成形同時充填(blow−fill−seal)工程により作製されるものである単回使用容器。
【請求項5】
請求項1記載の単回使用容器において、前記突刺するための構造体は、前記シール部を突刺した後前記シール部に密着するように構成され、当該構造体と前記シール部との間の加圧された前記液体物質の流れを実質的に阻止するものである単回使用容器。
【請求項6】
請求項5記載の単回使用容器において、前記突刺するための構造体は、その突刺用端部においてテーパ形状になっており、それにより、前記シール部に密着するように構成されているものである単回使用容器。
【請求項7】
請求項1記載の単回使用容器において、前記通路は、前記突刺するための構造体の中心軸からオフセットされているものである単回使用容器。
【請求項8】
請求項1記載の単回使用容器において、前記アプリケータは、発泡体パッド、スポンジ、織物、不織布、およびフェルトからなる群から選択される材料を有するものである単回使用容器。
【請求項9】
請求項1記載の単回使用容器において、前記アプリケータの密度は、1.5〜3.0ポンド/立方フィートの範囲内である単回使用容器。
【請求項10】
請求項1記載の単回使用容器において、前記アプリケータの密度は、1.6〜2.5ポンド/立方フィートの範囲内である単回使用容器。
【請求項11】
請求項1記載の単回使用容器において、前記アプリケータの密度は、1.76〜2.30ポンド/立方フィートの範囲内である単回使用容器。
【請求項12】
請求項1記載の単回使用容器において、前記アプリケータの気孔数(porosity)は、60〜120ppiの範囲内である単回使用容器。
【請求項13】
請求項1記載の単回使用容器において、前記アプリケータの気孔数は、70〜110ppiの範囲内である単回使用容器。
【請求項14】
請求項1記載の単回使用容器において、前記アプリケータの気孔数は、80〜100ppiの範囲内である単回使用容器。
【請求項15】
請求項1記載の単回使用容器において、前記アプリケータの密度は1.76〜2.30ポンド/立方フィートの範囲内であり、かつ前記アプリケータの気孔数は90ppiである単回使用容器。
【請求項16】
請求項1記載の単回使用容器において、前記通路の出口は前記突刺するための構造体の突刺用先端部に近接して配置され、それにより、前記突刺するための構造体が前記シール部を突刺した後に前記通路の前記出口は前記シール部の内部に配置され、前記容器本体部の前記コンパートメントと流体連通することが確実となるものである単回使用容器。
【請求項17】
請求項16記載の単回使用容器において、前記通路の前記出口は前記突刺するための構造体のテーパ形状部分に設けられるものである単回使用容器。
【請求項18】
請求項16記載の単回使用容器において、さらに、
前記キャップ部が前記ネック部上に配置されることを確実にする係止部を有し、それにより、前記突刺するための構造体が前記シール部を突刺した後に前記通路の前記出口は前記シール部の内部に配置され、前記容器本体部の前記コンパートメントと流体連通するものである単回使用容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケータを含む単回使用容器に関する。特に、本発明は、流体物質を保管および分注するための成形同時充填による単回使用容器を目的とする。
【背景技術】
【0002】
一般的に、計測された量の様々な流体物質を、しばしば単回使用のために、比較的小さいパッケージで分注する。流体としては、調味料などの食品、シャンプーおよびスキンクリームなどのパーソナルケア製品、様々なパッケージに入った「拭取り剤」などの掃除用品、ならびに医薬などの薬品を含む幅広く様々な製品が挙げられる。
【0003】
よく使用されるパッケージは、互いに上に重なり合い、かつ周囲部の周りを一緒に封止された、2枚の箔またはプラスチックのシートから形成された1回分のパッケージである。このパッケージは、一縁部を容器から取り去るように引裂くのを容易にするための切り欠きまたは他の手段を有する。使用者は、容器を引き裂いて開け、流体を分注し、そして容器を廃棄する。一回分のケチャップのパッケージは、かかる例の1つである。
【0004】
かかるパッケージは、比較的単純で安価だが、いくつかの欠点を有する。第1にこのパッケージは、分注される流体を方向付ける、または押し広げる手段を持たない。特に、濃厚な流体は、このタイプのパッケージから塊で分注される傾向が有り、使用者には、この塊を押し広げる方法を見出す作業が残される。あるいは、薄い流体は、このタイプのパッケージから、調節するのが難しい流れで分注される傾向がある。
【0005】
第2に、このタイプのパッケージは、特に手に関節炎がある者、そうでなければ握力を損なった者には開けるのが極めて難しい可能性がある。この困難は、少なくとも部分的には、このパッケージの従来の設計では、内容物を放出するために、パッケージの側壁のうちの1つを引き裂いて取る必要がある、という事実によって生じる。しかしながら、この同じ側壁は、誤って圧縮することを含む場合がある、通常の取扱い条件の下でパッケージの内容物を収容するために十分に強靭である必要がある。パッケージの表面上の水分または皮膚の油は、少量でさえも強靭な側壁を把持しかつ引裂くのを極めて困難にする可能性がある。苛立った使用者は、しばしば名目上は手で「引き裂いて開ける」パッケージを、歯を使って開け、美的および衛生的問題を呈する。
【0006】
第3に、パッケージから吐き出されるときの流体の速度は、流体の粘度、側壁の開いた量、およびかける圧力によって変化する。パッケージの側面に針の孔のような小さい穴しか開いていない場合、比較的強いパッケージの圧搾によって、パッケージ内の低粘度の流体を相当な距離まで押し出す可能性がある。このことは、使用者に対して厄介を生じる可能性がある。
【0007】
このタイプのパッケージの様々な態様からの改善が提案されてきている。米国特許第5,577,851号明細書は、分注するために、塗装用の補修材(painter's spackle)などのある量の物質を収容するチューブディスペンサーに取り付けるスポンジアプリケータを開示している。使用後、スポンジアプリケータを、取り外し、洗浄し、そしてチューブディスペンサーに戻すように設計されている。スポンジアプリケータの再使用は、潜在的なスポンジの硬化、および化学的または細菌性劣化の問題を生じる。このアプリケータは、アプリケータの再使用が細菌汚染を生じる場合があるので、ヒトの摂取を意図したものなどの製品への使用に適していない。米国特許第D363,377号明細書は、分注容器の上部にローラーを提供する一体型のスプレッダーを同様に開示する。ローラーは、分注する流体を押し広げるが、同様の洗浄および衛生上の欠点を生じる。
【0008】
単回使用容器に適した一体型の押し広げ手段を生産する努力は、ある程度の成功を達成してきている。例えば、米国特許第6,007,264号明細書は、パッケージの1つの縁部に沿って可剥性フラップを提供する、その周囲部の周りを一緒に封止した2つの重なり合ったシートを備えるパッケージを開示する。使用者は、フラップをめくり上げ、パッケージの一方の封止された縁部を引き離し、こうして内容物を暴露する。パッケージに対して約90°の角度でめくり上げたフラップは、それによって内容物を押し広げるためのバタフライウィングタイプのスプレッダーを提供する。かかる設計は、使用後はパッケージ全体が廃棄可能なので、押し広げ装置のあらゆる洗浄または再使用の必要性の問題を克服する。
【0009】
しかしながら、このタイプのパッケージの順調な実施は、分注される流体の粘度に大きく左右される。例えば、ケチャップまたは濃いクリームなどの高い粘度を有する流体は、別個の塊として分注される傾向が有り、バタフライウィングによってその上から意図する表面に効果的に塗りつけることができる。一部の医薬品の処方および他の比較的薄い液体などの、流体粘度の低い液体に使用した場合、かかる流体は、塊とは対称的に開放しているパッケージから流れの状態で分注される傾向が有り、したがって効果的に押し広げることができる以前に、流体がフラップまたはウィング押し広げ領域から流れ出る傾向がある。
【0010】
この望ましくない性質に対抗するために、この同一の特許は、実施形態を開示しており、吸収性フォームアプリケータを、2つの部品に分けて対向する両方のフラップに取り付けるか、または単一の部品でフラップの間に橋をかけるように取り付ける。かかる実施形態は、分注される流体の押し広げを容易にするように吸収剤表面領域を提供するように設計される。しかしながら、破断したパッケージングからの流体の急激な流れを遅らせるためには、別個の発泡体アプリケータは効果的でないので、この設計はわずかな成功しか達成しなかった。
【0011】
米国特許第4,921,137号明細書は、把持を容易にする拡大した耳のような構造体が付いた容器を開示し、特に粘度が低い物質について、圧力下で収容されている物質の急激なほとばしりを最小限にするように、耳のような構造体の中に通路部分を含む。しかしながら、この容器は、分注される液体の塊を押し広げるいかなる手段も含まない。
【0012】
米国特許第6,117,123号明細書は、希釈剤および薬剤の保管および混合を提供する可撓性容器を開示する。この容器は、希釈剤および薬剤が保管されている、優先的に剥がすことができるシール部によって分離される、複数のコンパートメントを組み込む。可撓性シール部は、容器の操作によって破断し、これによって、標準的な点滴装置を通した患者への送達のための構成成分をともに混合する。シール部は、投与のために混ぜ合わせた溶液にアクセス可能になる前に、液体の薬剤と希釈剤とを混合することができるように、希釈剤コンパートメントと薬剤コンパートメントとの間のシール部を優先的に破断するように構築される。
【0013】
米国特許第6,902,335号明細書は、コンパートメントと、チャンバと、アプリケータパッドとを含む分注容器を開示する。チャンバおよびコンパートメントは、別個の材料から作製して、一緒に接着してもよい。しかしながら、単一の構造体として同じ材料から、脆弱シール部によって2つの部分に分離されるチャンバおよびコンパートメントを作製するのが好ましい。容器は、流動性の物質を収容するように設計され、物質を保管しているコンパートメント領域の上に圧力をかけることによって分注することができる。圧力は、脆弱シール部を破断し、物質をアプリケータの後ろにあるチャンバ内へ絞り出す。チャンバ壁の伸長とアプリケータパッドの弾力性により、物質をアプリケータの後方およびアプリケータ内に押し広げることができ、物質は、排出および塗布するために利用可能になる。この容器は、高粘度の物質に対しては好適だが、コンパートメントに印加される圧力が適切に制御されていないときには、低粘度の物質は、それでもアプリケータを通して急激に排出する場合がある。
【0014】
したがって、高粘度物質および低粘度物質の両方を分注することができ、かつ分注される液体物質を単純に均等に押し広げるのを容易にする、十分に多機能な単回使用容器に対する必要がまだある。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、以下のものがある(国際出願日以降国際段階で引用された文献及び他国に国内移行した際に引用された文献を含む)。
(先行技術文献)
(特許文献)
(特許文献1) 米国特許出願公開第2004/0074925号明細書
(特許文献2) 米国特許出願公開第2006/0163190号明細書
(特許文献3) 米国特許出願公開第2011/0297703号明細書
(特許文献4) 米国特許出願公開第2006/0037972号明細書
(特許文献5) 米国特許出願公開第2002/0190087号明細書
(特許文献6) 米国特許第5,042,690号明細書
(特許文献7) 中国特許出願公開第101723124号明細書
(非特許文献)
(非特許文献1) English Translation of Chinese Office Action; Mailed 2016−04−19 for CN Application No.CN201380060926.3
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、液体物質を保管および分注(dispense)するように構成された単回使用容器に関する。前記容器は、液体物質を保管する容器本体部を含む。前記容器本体部には、保管用コンパートメントおよびネック部が画定され、前記容器本体部はさらに脆弱シール部を含む。前記容器は、前記容器本体部と係合するように構成され、かつ脆弱シール部を突刺するための構造体を含むキャップ部も含む。前記キャップ部は、陥凹部および分注の間流体が通過する通路が画定された上部も含む。前記容器は、また、前記キャップ部の陥凹部に配置されたアプリケータを含み、流体は分注されるとき前記通路を通過して当該アプリケータに到達する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の実施形態によるディスペンサー付きの容器を示すものである。
図2A図2Aは、本発明の実施形態による容器の本体の正面図を示すものである。
図2B図2Bは、図2Aの容器の本体の側面図を示すものである。
図2C図2Cは、図2A図2Bの容器の本体の上面図を示すものである。
図3図3は、本発明の実施形態による容器のキャップ部を示すものである。
図4図4は、図3のキャップ部の上面図を示すものである。
図5図5は、キャップ部が図2A図2Cの容器の上部と係合しているときの、図4の線A−Aに沿って取ったキャップ部の断面図を示すものである。
図6図6は、図5に示すキャップ部および容器の部分の拡大図を示すものである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図示的な目的のために、本発明の原理を様々な例示的な実施形態を参照して記載する。本明細書には具体的に本発明のある特定の実施形態が記載されるが、同一の原理は、他のシステムおよび方法でも等しく適用可能であり、かつ採用可能であることを、当業者は容易に認識するであろう。本発明の開示される実施形態を詳細に説明する前に、本発明が、任意の示される特定の実施形態の詳細に対する用途に限定されないことを理解するべきである。追加的に、本明細書で使用される専門用語は、説明の目的のためであって、限定の目的ではない。さらに、ある特定の方法は、本明細書ではある特定の順序で示される工程を参照して記載されるが、多くの場合には、これらの工程は、当業者によって理解される場合があるように、任意の順序で実施されてもよく、したがって新規の方法は、本明細書に開示される工程の特定の配設に限定されない。
【0018】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用する場合、単数形の「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」は、文脈が明らかにそうではないと規定しない限り、複数の参照も含むことに留意する必要がある。さらに、本明細書では「1つの(a)」(または「1つの(an)」)、「1つ以上の」、および「少なくとも1つの」という用語を、交換可能に使用することができる。「備える」、「含む」、「有する」、および「から構築される」という用語も交換可能に使用することができる。
【0019】
この発明は、多くの異なる形態の実施形態の影響を受けやすいが、本開示は本発明の原理の例示であると考えられ、かつ本発明を図示する実施形態に制限することを意図しないとの理解の下で、本発明の1つの特定の実施形態が、図面に示され、かつ本明細書に詳細に記載されることになる。本発明は、図示的な実施形態のみを参照して記載されるので、本明細書に記載される構成要素の精密な形状およびサイズは、別途記載のない限り本発明に必須ではない。
【0020】
簡便に説明するために、本発明の容器の本体が平面上に直立している状態について説明するが、上方、下方、水平、等々などの用語は、この直立位置を基準として使用される。しかしながら、容器は、図示するもの以外の配向で生産、輸送、保管、および販売される場合があることが理解されるであろう。
【0021】
本発明は、ディスペンサーを備える単回使用容器1に関する。図1を参照すると、容器1は、容器本体部100と、キャップ部200と、アプリケータ300と、を含む。本発明の容器は、例えば、成形同時充填(blow−fill−seal)工程によって作製される場合がある。かかる工程では、まず、保管用コンパートメントを画定するために、容器1をブロー成形する。次いで、容器1の保管用コンパートメントを液体材料で充填する。最後に、充填済みの容器1を封止することにより液体材料を保管用コンパートメント内に封止する。
【0022】
図2A図2Cに示すように、容器本体部100は、ネック部102を形成する上部と、下部104とを含む。容器本体部100の上部102および下部104は、液体物質を保管するために保管用コンパートメントを画定する。容器本体部100のネック部102は、キャップ部200をネック部102に着脱自在に係合するための、ネジ山部101などの構造部を備える。容器本体部100は、保管用コンパートメント内の液体物質を封止するために、脆弱シール部(frangible seal)109を備える。容器100の上部はまた、キャップ部200をネック部102上の所望の位置に位置決めする係止部を提供する目的でフランジ111も備えてもよい。
【0023】
取り扱いを容易にするために、容器本体部100の下部104の少なくとも一部に、表面上の突起部103または陥凹部などの、下部104の把持を容易にする構造部を備えてもよい。把持するための構造部は、外観的な目的のためにデザインパターンを形成してもよい。一実施形態では、デザインパターンは、突起部103によって形成される一連の平行なストライプである。本発明では、容器1の把持を容易にするための任意の好適な構造部を使用してもよい。
【0024】
下部104の保管用コンパートメントは、任意の好適な形状または構成であってもよいが、好ましくは、下部104は、図2A図2Bに示すようにボトルの形状に形成される。下部104は、使用者が力をかけることによって下部104を変形し、それによって液体物質を、破断した脆弱シール部109を通して押し出すことができるように、十分な柔軟性を備える。重力の影響のみにより破断した脆弱シール部109を通して流れる能力を有する、比較的粘度の低い液体物質を分注するために容器が使用するときなどのいくつかの実施形態では、下部104は剛性構造部として作製してもよい。
【0025】
単回使用容器の容器本体部100は、一体型の封止された構造部であってもよい。容器1の内容物を分注するためには、脆弱シール部109に突破口105(breach)を形成し、下部104の保管用コンパートメント内の保管される液体物質を、脆弱シール部109の突破口105およびネック部102からキャップ部200を経由して、保管用コンパートメントの外へ放出または押し出すことができる。
【0026】
ネック部102は、キャップ部200を係合するための手段または構造部を有する。本発明は、ネック部102をキャップ部200と係合する能力を有する任意の好適な係合手段を想定する。1つのかかる手段は、図2A図2Cに示すように、ネック部102の外側表面上のネジ山部101である。流体が漏れるのを妨げるようにキャップ部200とネック部102との間にシール部を提供する、摩擦嵌め、スナップ嵌め、または他の係合手段などの他の好適な構造部を採用してもよい。
【0027】
脆弱シール部109は、任意の好適なサイズであってもよい。脆弱シール部109内の突破口105のサイズは、保管用コンパートメント104内に保管される液体物質の分注用に設定してもよく、また、液体物質を分注するために望ましい速度に基づいた液体物質の粘度に応じて調節してもよく、またはこれらの組み合わせであってもよい。通常、液体物質の粘度が増加すると突破口105の寸法が増加する場合がある。液体物質の他の特性も、脆弱シール部109の突破口105の所望のサイズの選択に影響を与える場合がある。液体物質を、少量だけ、またはゆっくりと分注する場合、脆弱シール部109の突破口105は、比較的小さくてもよい。反対に、液体物質を、大量に、または迅速に分注するとき、脆弱シール部109の突破口105は、好ましくは、サイズが比較的より大きい。
【0028】
本発明の容器の本体100は、当業者に既知の任意の好適な材料で作製されるが、典型的には本体100は、熱可塑性材料で作製される。本体100は、様々なプラスチックを含む様々な可撓性材料で作製される場合がある。例えば、本体100は、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、およびポリプロピレン(PP)で作製することができる。本体100を構築するために採用する材料は、透明であっても、不透明であってもよい。透明な本体100は、容器の内容物を視覚的に点検することができ、かつ分注している間に容器内の分注される物質の水位を視覚的に検証できることになる。
【0029】
キャップ部200は、本体100と同一のまたは異なる材料から作製してもよい。キャップ部200は、容器本体部100のネック部102に係合するように構成される下部202を含む。キャップ部200はまた、アプリケータ300を受容するように構成される上部201も含む。キャップ部200の上部201は、その頂部に陥凹部203が形成され、この陥凹部203は、アプリケータ300を収容するために要求されるサイズおよび形状を提供することによってアプリケータ300を受容するように構成されている。キャップ部200の上部201はまた、使用時にキャップ部200の上部201の把持を容易にするために、その表面に突起部、隆起部、粗面、または陥凹部などの把持手段も備えてもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、アプリケータ300を、適切な保持手段によって陥凹部203内に保持する。例えば、アプリケータ300を、陥凹部203内に接着してもよく、アプリケータ300と陥凹部203との間に摩擦嵌めを提供するサイズにしてもよく、または陥凹部203は、当該陥凹部の周囲に沿ってかつアプリケータ300が陥凹部203内に配置される位置よりも上方に設けられた、アプリケータ300を陥凹部203内に保持するための上唇部206を備えてもよい。アプリケータ300を陥凹部203内に保持するために、摩擦的手段、クリンピング、および様々な保持クリップなどの当業者に既知の他の好適な機構を使用してもよい。アプリケータ300を、ホットメルト技法または他の融合方法を使用して表面208に貼りつけてもよい。これらの保持手段のうちの2つ以上の組合せを、採用する場合もある。
【0031】
図3の実施形態では、陥凹部203には表面208が画定され、当該表面上にアプリケータ300を配置してもよく、または当該表面上にアプリケータ300を接着または粘着してもよい。アプリケータ300を表面208上に配置するとき、チャンバ204は、アプリケータ300の底部とチャンバ204の下面209との間に画定される。
【0032】
チャンバ204は、脆弱シール部109を通して液体物質が比較的高い速度で押し出された場合に、液圧衝撃を吸収することができる。チャンバ204は、分注された液体物質を押し広げることができ、かつ流体を狭い脆弱シール部109を通して比較的高い速度で通過させることによって生じたエネルギーを流体から消散するために使用される場合がある。チャンバ204は、液体のアプリケータ300への送達を容易にするために、アプリケータ300の底面の表面積の相当な部分にわたって液体を押し広げることもできるようにする。
【0033】
チャンバ204は、液体物質がチャンバ204に送達されたときに、液体物質の容積に順応する保管部を提供するために十分大きくするべきである。チャンバ204が小さすぎる場合、アプリケータ300の表面にわたる流体の十分なまたは望ましい押し広げをせずに、液体物質がアプリケータ300を通して通過する場合がある、または通り過ぎる傾向がある。チャンバ204が大きすぎる場合、チャンバ204内の液体物質に対して、アプリケータ300内に入っていかない程度の低い圧力状態しか達成されない可能性がある。
【0034】
図4を参照すると、キャップ部200および陥凹部203の上面図が示される。通路205は、チャンバ204の下面209における、容器の中心軸(容器の中心軸214は、図4に示すように、2本の直交する一点鎖線が交差する点に位置付けられる)からオフセットされた位置から開始され、キャップ部200のスパイク207を通過する。通路205は、スパイク207の突刺用先端部212と干渉することなくスパイク207の長さを通ることができるように、好ましくは、中心からオフセットされている。
【0035】
図5図6は、分注する位置でネック部102と係合したキャップ部200の断面図を図示する。図5図6は、ネック部102のネジ山部101を係合するように構成される、螺合ネジ山部211を含むキャップ部200の下部202を示す。キャップ部200の上部201は、下部202に向かって下向きに突出するスパイク207を備える。スパイク207は、脆弱シール部109を突刺するように構成される、突刺用先端部212を含む。動作時には、キャップ部200がネック部102へとねじ込まれると、脆弱シール部109をスパイク207が突き通し、かつこれに突破口を作る。スパイク207は、液体物質がスパイク207と脆弱シール部109との間で漏れないために、スパイク207が脆弱シール部109の突き通した開口部を確実に完全に充填する役に立つように、テーパ形状部分213を含む。これを容易にするために、脆弱シール部109は、スパイク107の周囲を封止するように構成される、弾性材料などの材料から作製される場合がある。
【0036】
通路205は、図5に示すように、中心軸214からオフセットされた位置においてスパイク207に亘って延びる。通路205は、円形、楕円形、三角形、正方形、方形、五角形、または六角形、などの任意の好適な断面形状を有してもよく、円形が好ましい形状である。通路205は、突刺用先端部212に近接したテーパ形状部分213を通って所定の位置でスパイク207を貫通するが、この位置は通路205の端部が確実に脆弱シール部109を通過し、かつ容器本体部100のコンパートメント104からキャップ部200のチャンバ204へ液体を放出させるための手段を提供する場所である。
【0037】
通路205の断面図は、液体物質およびその物質が分注される方法に従って、異なる場合がある。低粘度の液体物質に対して、または液体物質をゆっくりと分注することを意図するとき、通路205断面積は、液体物質の流れを制限するために比較的小さくてもよい。液体物質の粘度が高い場合、または液体物質を迅速に分注することを意図する場合、通路205の断面積は、液体の通過を促進するために、比較的より大きくてもよい。
【0038】
ネック部102とキャップ部200の下部202は、キャップ部200が、ネック部102に緊密にねじ込まれたとき、スパイク207はすでに脆弱シール部109を突き通しており、かつスパイク207の周囲の良好な封止を確実にするようにスパイク207をテーパ形状部分213が脆弱シール部109を係合する位置に維持する一方で、通路205の開口部がスパイク207の下端に位置するようにコンパートメント104内の十分な距離だけ進んでいるように構成される。
【0039】
アプリケータ300は、チャンバ204の上方の場所で、キャップ部200の陥凹部203内に嵌るように構成される。一実施形態では、アプリケータ300、および陥凹部203の形状は、同一であり、そして立方体状、円筒状、台形状、および同様のものなどの任意の所望の形状であってもよい。図面に図示した実施形態のアプリケータ300は、円筒状である。
【0040】
アプリケータ300は、好ましくは、分注される液体物質のアプリケータ300内への流れを容易にする吸収体であり、かつ使用者が分注された液体物質を容易に、快適に、かつ清浄に塗布できるようにする。当業者は、アプリケータ300に対して様々な材料を使用することができることを認識するであろう。例えば、アプリケータ300は、多孔性発泡体パッド、織物もしくは不繊繊維、またはフェルトで構築されてもよい。本発明によるアプリケータ300のために使用される1つの材料は、約90インチ当たり孔数(pore per inch:ppi)ppiの気孔数、1.76〜2.30ポンド/立方フィート(28.2〜36.8kg/m)の密度、26.0psi(179kPa)の引張り強さ、302%の伸び、最高2.9ポンド/インチ(52kg/m)の引き裂き強さ、0.34psi(2.34kPa)の25%R CLD硬度、および0.49psi(3.38kPa)の65%R CLD硬度を有するスポンジであってもよい。材料は、約50%の圧縮永久歪みを有してもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、アプリケータ300は、発泡体パッドなどの実質的に多孔性のパッドであってもよい。発泡体パッドは、数多くの天然および合成材料から構築することができる。発泡体パッドは、分注される液体物質に対する良好な貯留能力または保持能力、並びにアプリケータ300に圧力を印加したときに物質を皮膚に移すための、迅速な流体開放を有するべきである。一実施形態では、アプリケータ300は、ポリウレタン発泡体パッドである。例えば、1インチ当たり100孔のポリウレタン発泡体パッドは、ハンドローションおよび同様のものの稠度の液体を分注するとき良好に動作する。1つの特に有用な発泡体パッドは、Jacob Holm Industries(米国ジョージア州Helen)からの、NORAFINブランドとして知られるスパンレース不織布ロール製品であり、これは63%のlycose、27%のポリプロピレン、および10%のポリエチレンテレフタレート(PET)から成るニードルパンチ複合材料である。
【0042】
好ましい実施形態では、アプリケータ300は、射出成形によって生産される場合がある、スポンジまたは多孔性材料から作製される場合がある。スポンジの密度は、液体物質および物質を分注する方法によって調整される場合がある。低粘度の液体物質に対しては、スポンジまたは多孔質材料の密度は、液体物質のアプリケータ300を通したより遅い動きを可能にするように、比較的高い場合がある。液体物質の粘度が高い場合、または液体物質を迅速に分注することを意図する場合、アプリケータ300を通した液体物質の通過を容易にするために、スポンジの密度は、比較的低くてもよい。
【0043】
アプリケータは、約60〜120ppi、または、70〜110ppi、または80〜100ppi、または90ppiの気孔数を有してもよい。アプリケータは、約1.5〜3.0ポンド/立方フィート(24〜48kg/m)、または約1.6〜2.5ポンド/立方フィート(26〜40kg/m)、または約1.76〜2.30ポンド/立方フィート(28.2〜36.8kg/m)、または約1.9〜2.1ポンド/立方フィート(30〜34kg/m)の密度を有してもよい。
【0044】
内容物を保護するためおよび清浄度を促進するために、単回投与容器は、使用する準備ができるまでアプリケータ300を着脱自在に取り囲むために、構成されるアプリケータカバーを含む場合がある。所望する場合、追加的にまたは代替的に、容器全体を好適なパッケージングまたは無菌パッケージングで取り囲むことができる。容器本体部100およびキャップ部200は、別個にパッケージ化してもよく、またはキャップ部200をネック部102から係脱して、またはスパイク207が脆弱シール部109との間に空間を残すように、キャップ部200をネック部102に部分的にのみねじ込んで、のいずれかで、単一のパッケージ内に一緒にパッケージ化してもよい。
【0045】
本発明の単回投与容器を使用するためには、容器本体部100およびキャップ部200をパッケージングから取り出し、スパイク207が脆弱シール部109を突刺するように、キャップ部200を容器本体部100のネック部102に緊密にねじ込み、そして通路209をチャンバ204からコンパートメント104へと流体的に接続する。次いで、コンパートメント104に圧力をかけるように容器本体部100を圧搾し、コンパートメントはかけた圧力を液体に伝え、液体を通路209を通してチャンバ204に内へと押し出す。液体がチャンバ204に達すると、押し広げられ、かつ吸収体および/または多孔性アプリケータ300の中に吸収される。容器が適切に配向されている場合、重力の作用と共に、継続的に容器本体部100へ圧力をかけることによって、液体をアプリケータ300の上面を通して押し出し、それによって皮膚などの表面に塗布することができる。次いで、アプリケータ300は、液体物質を表面上に押し広げる道具として使用されてもよい。
【0046】
この単回投与容器は、典型的には比較的小さい手持ち装置であるが、サイズ、重量、および結果的な使用の容易さに対する一般的考慮以外には、容器のサイズまたは分注される液体物質の量に特別な制限があるわけではない。単回使用容器は、1センチポアズ程度に低い粘度だけでなく数千センチポアズの範囲の高い粘度を有する液体物質を保管するために好適である。
【0047】
本発明の単回使用容器は、当業者に既知の任意の方法によって製造されてもよいが、少なくとも容器本体部100は、好ましくは、成形同時充填工程によって製造される。典型的には、容器本体部100を作製する材料は、ある長さのパリソンとして、垂直の配向の、細長い、中空の管の形態で、一対の半割主成形型の間に、最初は頂部が開放した容器本体部100を形成するように押し出される。主成形型の上方に上向きに延在するパリソンの一部分の、ある長さのパリソンの頂部に開口部を維持するための手段が提供される。
【0048】
封止マンドレルおよびブローノズルを取り付けた伸縮可能なブローアセンブリは、開口部を一時的に封止するように、半割主成形型の中でその長さのパリソンへと伸長される。半割主成形型によって画定される成形型キャビティ内で、真空の補助付きで、または真空の補助なしで容器を成形するために、パリソンの中に気体が吹き込まれる。
【0049】
ブローアセンブリ上の連携する封止マンドレルとともに、半割主成形型(または他の成形型部材)は、典型的には容器本体部100の頂部に脆弱シール部を成形するように構造部を画定する。
【0050】
本発明によるディスペンサー付きの単回投与容器は、例として、しかし制限ではなく、医薬品としての消毒剤、膏薬、化粧品、軟膏、およびクリームを含むことができる幅広く各種の液体物質のための低コストの使い捨てパッケージングに対する長年にわたる必要性への回答である。容器は、低粘度物質に対して特に好適である。容器は、保管の利便性、パッケージの破損に対する抵抗性、より良好な衛生、および漏出または無駄の低減を供与するパッケージングを提供する。追加的に、この容器は、使用者が、少ない測定された量の物質を調節された様式で指や手に付着せずに、かつ物質を押し広げるために、指、手または追加的な用具を使用する必要なく塗布することができるようにするパッケージを提供する。
【実施例1】
【0051】
本発明によるアプリケータ300のために使用される1つの材料は、Foamexによって製造されているZ110CLMAスポンジである。このスポンジは、90ppiの気孔数、1.76〜2.30ポンド/立方フィート(28.2〜36.8kg/m)の範囲内の密度、26.0psi(179kPa)の引っ張り強さ、302%の伸び、最高2.9ポンド/インチ(52kg/m)の引き裂き強さ、0.34psi(2.34kPa)の25%R CLD硬度、および0.49psi(3.38kPa)の65%R CLD硬度を有する。50%の圧縮永久歪みを有する材料も試験された。
【0052】
しかしながら、上述の記述で、構造部の詳細および発明の機能と一緒に、本発明の多数の特質および利点を説明してきたが、開示は例証に過ぎず、かつ詳細について、特に部品の形状、サイズおよび配設については、本発明の原理の範囲内で、添付の特許請求の範囲が表す条項の幅広い一般的な意味によって示される限り、変更がなされてもよいことが理解されるべきである。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6