【課題を解決するための手段】
【0006】
少なくとも1つの状態において、有用なフォトクロミックおよび/またはダイクロイック特性を示すことができ、かつ、種々の用途においてフォトクロミックおよび/またはダイクロイック特性を付与するために使用することができる、フォトクロミック化合物を提供することが有利であると考えられる。
例えば、本発明は、以下の項目を提供する。
(項目1)
下記を含むフォトクロミック物質:
インデノ[2’,3’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、インデノ[3’,2’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、チオフェノ[2’,3’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、チオフェノ[3’,2’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、ベンゾチオフェノ[2’,3’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、ベンゾチオフェノ[3’,2’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、フロ[2’,3’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、フロ[3’,2’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、ベンゾフロ[2’,3’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、ベンゾフロ[3’,2’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、2H−ナフト[1,2−b]ピラン、3H−ナフト[2,1−b]ピラン、ベンゾピラン、スピロ[1,3−ジヒドロインドール−3,3’−ナフト[2,1−b][1,4]]オキサジン、スピロ[1,3−ジヒドロインドール−2,2’−ナフト[1,2−b][1,4]]オキサジン、またはフルギド;
ここで、
(A) 該フォトクロミック物質は、下記に指定する特定の炭素原子においてそれに結合した少なくとも1つの置換基Qを有し、各Qは、独立に、−N
3、−CN、−COOR’、−CCR’、−C(R’)C(R’)R’、−OCOR’、−OCOOR’、−SR’、−OSO
2R’’’および/または−CON(R’)R’を含み、ここで、各R’は独立に、水素、1〜18個の炭素原子を有する非置換または置換アルキル基、非置換または置換アリール基、2〜18個の炭素原子を有する非置換もしくは置換アルケンまたは非置換もしくは置換アルキン基を含み、ここで、該置換基はハロおよびヒドロキシルから選択され、R’’’は、−CF
3、または2〜18個の炭素原子を有する過フッ素化アルキル基を含む;
但し、
(a) 該フォトクロミック物質が、インデノ[2’,3’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、インデノ[3’,2’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、チオフェノ[3’,2’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、チオフェノ[3’,2’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、ベンゾチオフェノ[2’,3’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、ベンゾチオフェノ[3’,2’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、フロ[2’,3’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、フロ[3’,2’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、ベンゾフロ[2’,3’−3,4]ナフト[1,2−b]ピラン、ベンゾフロ[3’,2’−3,4]ナフト[1,2−b]ピランを含むとき、Qは、7位および/または10位でそれに結合し、−N
3、−COOR’、−CCR’、−C(R’)C(R’)R’、−OCOR’、−OCOOR’、−SR’、−OSO
2R’’’または−CNを含み、但し、該フォトクロミック物質がインデノ[2’,3’−3,4]ナフト[1,2−b]ピランであるとき、該物質化合物は12位において置換基を実質的に有さない;
(b) 該フォトクロミック物質が3H−ナフト[2,1−b]ピランを含むとき、Qは、6位および/または7位でそれに結合し、各存在について独立に−N
3または−OCOOR’を含む;
(c) 該フォトクロミック物質が2H−ナフト[1,2−b]ピランを含むとき、Qは、8位でそれに結合し、−N
3;または−OCOOR’(但し、該フォトクロミック物質は、5位において置換基を実質的に有さない)を含む;
(d) 該フォトクロミック物質がベンゾピランを含むとき、Qは、7位でそれに結合し、−N
3、−CN、−CCR’または−OSO
2R’’’を含む;
(e) 該フォトクロミック物質がスピロ[1,3−ジヒドロインドール−2,2’−ナフト[1,2−b][1,4]]オキサジンを含むとき、置換基Qは、5位、6位および/または8’位でそれに結合し、各存在について独立に、−N
3;−CCR’(但し、インドリノ基はN−置換基を実質的に有さない);または−OSO
2R’’’(但し、該フォトクロミック物質はカルボニル基を実質的に有さない)を含む;
(f) 該フォトクロミック物質がスピロ[1,3−ジヒドロインドール−3,3’−ナフト[2,1−b][1,4]]オキサジンを含むとき、置換基Qは、5位、6位、6’位および/または7’位でそれに結合し、各存在について独立に、−N
3;−CCR’(但し、インドリノ基はN−置換基を実質的に有さない);または−OSO
2R’’’(但し、該フォトクロミック物質はカルボニル基を実質的に有さない)を含む;および
(g) 該フォトクロミック物質がフルギドを含むとき、Qは、−N
3、−CN、−CCR’または−OSO
2R’’’を含む;および
(B) 場合により、該フォトクロミック物質は、下記の式によって表わされる少なくとも1つの延長剤Lを有する:
−[S
1]
c−[Q
1−[S
2]
d]
d’−[Q
2−[S
3]
e]
e’−[Q
3−[S
4]
f]
f’−S
5−P:
ここで、
(a) 各Q
1、Q
2およびQ
3は、各存在について独立に、下記から選択される:下記から選択される二価の基:非置換または置換芳香族基、非置換または置換脂環式基、非置換または置換複素環式基、およびそれらの混合物;ここで、置換基は、下記から選択される:Pによって表わされる基、液晶メソゲン、ハロゲン、ポリ(C
1−C
18アルコキシ)、C
1−C
18アルコキシカルボニル、C
1−C
18アルキルカルボニル、C
1−C
18アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルコキシ、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルコキシカルボニル、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルキルカルボニル、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルキルアミノ、ジ−(ペルフルオロ(C
1−C
18)アルキル)アミノ、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルキルチオ、C
1−C
18アルキルチオ、C
1−C
18アセチル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10シクロアルコキシ、直鎖または分岐鎖C
1−C
18アルキル基(これは、シアノ、ハロもしくはC
1−C
18アルコキシでモノ置換されているか、またはハロでポリ置換されている)、および下記式の1つを含む基:−M(T)
(t−1)および−M(OT)
(t−1)、ここで、Mは、アルミニウム、アンチモン、タンタル、チタン、ジルコニウムおよびケイ素から選択され、Tは、有機官能基、有機官能性炭化水素基、脂肪族炭化水素基および芳香族炭化水素基から選択され、tはMの原子価である;(b) c、d、eおよびfは、それぞれ独立に、1〜20(両端の数字を含む)の整数から選択され;各S
1、S
2、S
3、S
4およびS
5は、各存在について独立に、下記から選択されるスペーサー単位から選択される:
(i) −(CH
2)
g−、−(CF
2)
h−、−Si(CH
2)
g−、−(Si[(CH
3)
2]O)
h−;ここで、gは各存在について独立に1〜20から選択され、hは1〜16(両端の数字を含む)の自然数である;
(ii) −N(Z)−、−C(Z)=C(Z)−、−C(Z)=N−、−C(Z’)−C(Z’)−、または単結合;ここで、Zは、各存在について独立に、水素、C
1−C
18アルキル、C
3−C
10シクロアルキルおよびアリールから選択され、Z’は、各存在について独立に、C
1−C
18アルキル、C
3−C
10シクロアルキルおよびアリールから選択される;および
(iii) −O−、−C(O)−、−C≡C−、−N=N−、−S−、−S(O)−、−S(O)(O)−、−(O)S(O)O−、−O(O)S(O)O−、または直鎖または分岐鎖C
1−C
24アルキレン残基;前記C
1−C
24アルキレン残基は、非置換、またはシアノもしくはハロによるモノ置換、またはハロによるポリ置換であり;但し、ヘテロ原子を含有する2個のスペーサー単位がともに結合しているとき、スペーサー単位は、ヘテロ原子が互いに直接的に結合しないように結合し、S
1およびS
5がそれぞれPCおよびPに結合しているとき、それらは2個のヘテロ原子が互いに直接的に結合しないように結合している;
(c) Pは下記から選択される:ヒドロキシ、アミノ、C
2−C
18アルケニル、C
2−C
18アルキニル、アジド、シリル、シロキシ、シリルヒドリド、(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ、チオ、イソシアナト、チオイソシアナト、アクリロイルオキシ、メタクリロイルオキシ、2−(アクリロイルオキシ)エチルカルバミル、2−(メタクリロイルオキシ)エチルカルバミル、アジリジニル、アリルオキシカルボニルオキシ、エポキシ、カルボン酸、カルボン酸エステル、アクリロイルアミノ、メタクリロイルアミノ、アミノカルボニル、C
1−C
18アルキルアミノカルボニル、アミノカルボニル(C
1−C
18)アルキル、C
1−C
18アルキルオキシカルボニルオキシ、ハロカルボニル、水素、アリール、ヒドロキシ(C
1−C
18)アルキル、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシ、アミノ(C
1−C
18)アルキル、C
1−C
18アルキルアミノ、ジ−(C
1−C
18)アルキルアミノ、C
1−C
18アルキル(C
1−C
18)アルコキシ、C
1−C
18アルコキシ(C
1−C
18)アルコキシ、ニトロ、ポリ(C
1−C
18)アルキルエーテル、(C
1−C
18)アルキル(C
1−C
18)アルコキシ(C
1−C
18)アルキル、ポリエチレンオキシ、ポリプロピレンオキシ、エチレニル、アクリロイル、アクリロイルオキシ(C
1−C
18)アルキル、メタクリロイル、メタクリロイルオキシ(C
1−C
18)アルキル、2−クロロアクリロイル、2−フェニルアクリロイル、アクリロイルオキシフェニル、2−クロロアクリロイルアミノ、2−フェニルアクリロイルアミノカルボニル、オキセタニル、グリシジル、シアノ、イソシアナト(C
1−C
18)アルキル、イタコン酸エステル、ビニルエーテル、ビニルエステル、スチレン誘導体、主鎖および側鎖液晶ポリマー、シロキサン誘導体、エチレンイミン誘導体、マレイン酸誘導体、フマル酸誘導体、非置換桂皮酸誘導体、桂皮酸誘導体(これは、メチル、メトキシ、シアノおよびハロゲンのうちの少なくとも1つで置換されている)、または置換もしくは非置換キラルもしくは非キラル一価もしくは二価基(ステロイド基、テルペノイド基、アルカロイド基およびそれらの混合物から選択され、ここで、置換基は、独立に、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシ、アミノ、C
3−C
10シクロアルキル、C
1−C
18アルキル(C
1−C
18)アルコキシ、フルオロ(C
1−C
18)アルキル、シアノ、シアノ(C
1−C
18)アルキル、シアノ(C
1−C
18)アルコキシまたはそれらの混合物から選択される);または、Pは、2〜4個の反応性基を有する構造であるか、またはPは、非置換または置換開環メタセシス重合先駆物質である;および
(d) d’、e’およびf’は、それぞれ独立に、0、1、2、3および4から選択され、但し、d’+e’+f’の合計は少なくとも1であるものとする。
(項目2)
下記構造式の1つによって表わされるフォトクロミック物質:
【化20】
[式中、
(A) 各置換基Qは、独立に、−N
3、−CN、−COOR’、−CCR’、−C(R’)C(R’)R’、−OCOR’、−OCOOR’、−SR’、−OSO
2R’’’および/または−CONHR’を含み、ここで、R’は独立に、水素、1〜18個の炭素原子を有する非置換または置換アルキル基、非置換または置換アリール基、2〜18個の炭素原子を有する非置換もしくは置換アルケンまたは非置換もしくは置換アルキン基を含み、ここで、該置換基はハロおよびヒドロキシルから選択され、R’’’は、−CF
3、または2〜18個の炭素原子を有する過フッ素化アルキル基を含む;
(B) 各iは、0〜利用可能位置の総数から選択される整数であり、各Rは、各存在について独立に、下記から選択される:
(a) 以下に記載するBによって表わされる基;
(b) −C(O)X
24;ここで、X
24は、下記から選択される:延長剤L、ヒドロキシ、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシ、非置換またはC
1−C
18アルキルもしくはC
1−C
18アルコキシでモノ置換されたフェニル、非置換またはC
1−C
18アルキル、フェニル、ベンジルおよびナフチルのうちの少なくとも1つでモノ−またはジ−置換されたアミノ;
(c) −OX
7および−N(X
7)
2;ここで、X
7は下記から選択される:
(i) 延長剤L、水素、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アシル、フェニル(C
1−C
18)アルキル、モノ(C
1−C
18)アルキル置換フェニル(C
1−C
18)アルキル、モノ(C
1−C
18)アルコキシ置換フェニル(C
1−C
18)アルキル;C
1−C
18アルコキシ(C
1−C
18)アルキル;C
3−C
10シクロアルキル;モノ(C
1−C
18)アルキル置換C
3−C
10シクロアルキル、C
1−C
18ハロアルキル、アリル、ベンゾイル、モノ置換ベンゾイル、ナフトイルまたはモノ置換ナフトイル、ここで、該ベンゾイルおよびナフトイルの置換基はそれぞれ独立にC
1−C
18アルキルおよびC
1−C
18アルコキシから選択される;
(ii) −CH(X
8)X
9;ここで、X
8は、延長剤L、水素またはC
1−C
18アルキルから選択され、X
9は、延長剤L、−CN、−CF
3または−COOX
10から選択され、ここで、X
10は、延長剤L、水素またはC
1−C
18アルキルから選択される;
(iii) −C(O)X
6;ここで、X
6は、下記の少なくとも1つから選択される:延長剤L、水素、C
1−C
18アルコキシ、非置換またはC
1−C
18アルキルもしくはC
1−C
18アルコキシでモノ−もしくはジ−置換されたフェノキシ、非置換またはC
1−C
18アルキルもしくはC
1−C
18アルコキシでモノ−もしくはジ−置換されたアリール基、非置換またはC
1−C
18アルキルでモノ−もしくはジ−置換されたアミノ基、および非置換またはC
1−C
18アルキルもしくはC
1−C
18アルコキシでモノ−もしくはジ−置換されたフェニルアミノ基;または
(iv) トリ(C
1−C
18)アルキルシリル、トリ(C
1−C
18)アルキルシリルオキシ、トリ(C
1−C
18)アルコキシシリル、トリ(C
1−C
18)アルコキシシリルオキシ、ジ(C
1−C
18)アルキル(C
1−C
18アルコキシ)シリル、ジ(C
1−C
18)アルキル(C
1−C
18アルコキシ)シリルオキシ、ジ(C
1−C
18)アルコキシ(C
1−C
18アルキル)シリル、またはジ(C
1−C
18)アルコキシ(C
1−C
18アルキル)シリルオキシ;
(d) −SX
11;ここで、X
11は、下記から選択される:延長剤L、水素、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18ハロアルキル、非置換またはC
1−C
18アルキルまたはC
1−C
18アルコキシまたはハロゲンでモノ−またはジ−置換されたアリール基;
(e) 式iによって表わされる窒素含有環:
【化21】
ここで、
(i) nは、0、1、2および3から選択される整数であり、但し、nが0であるとき、U’はUであり、各Uは、各存在について独立に、−CH
2−、−CH(X
12)、−C(X
12)
2、−CH(X
13)−、−C(X
13)
2−および−C(X
12)(X
13)−から選択され、ここで、X
12は、延長剤LおよびC
1−C
12アルキルから選択され、X
13は、延長剤L、フェニルおよびナフチルから選択される;および
(ii) U’は、U、−O−、−S−、−S(O)−、−NH−、−N(X
12)−または−N(X
13)−から選択され、mは1、2および3から選択される整数である;
(f) 式iiまたはiiiによって表わされる基:
【化22】
ここで、X
14、X
15およびX
16は、各存在について独立に、延長剤L、水素、C
1−C
18アルキル、フェニルまたはナフチルから選択されるか、またはX
14およびX
15は一緒になって5〜8個の炭素原子の環を形成し;pは、0、1または2から選択される整数であり、X
17は、各存在について独立に、延長剤L、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシまたはハロゲンから選択される;
(g) 直接に隣接するR基が一緒になって、式vii、viiiまたはixによって表わされる基を形成する:
【化23】
ここで、
(i) WおよびW’は、各存在について独立に、−O−、−N(X
7)−、−C(X
14)−および−C(X
17)−から選択される;
(ii) X
14、X
15およびX
17について、X
14およびX
15は、各存在について独立に、延長剤L、水素、C
1−C
18アルキル、フェニルまたはナフチルから選択されるか、あるいはX
14およびX
15は一緒になって5〜8個の炭素原子の環を形成し;X
17は、各存在について独立に、延長剤L、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシ、またはハロゲンから選択される;および
(iii) qは、0、1、2、3および4から選択される整数である;および
(h) 下記によって表わされる延長剤L:
−[S
1]
c−[Q
1−[S
2]
d]
d’−[Q
2−[S
3]
e]
e’−[Q
3−[S
4]
f]
f’−S
5−P
ここで、
(i) 各Q
1、Q
2およびQ
3は、各存在について独立に、下記から選択される:下記から選択される二価の基:非置換または置換芳香族基、非置換または置換脂環式基、非置換または置換複素環式基、およびそれらの混合物;ここで、置換基は、下記から選択される:Pによって表わされる基、液晶メソゲン、ハロゲン、ポリ(C
1−C
18アルコキシ)、C
1−C
18アルコキシカルボニル、C
1−C
18アルキルカルボニル、C
1−C
18アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルコキシ、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルコキシカルボニル、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルキルカルボニル、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルキルアミノ、ジ−(ペルフルオロ(C
1−C
18)アルキル)アミノ、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルキルチオ、C
1−C
18アルキルチオ、C
1−C
18アセチル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10シクロアルコキシ、直鎖または分岐鎖C
1−C
18アルキル基(これは、シアノ、ハロもしくはC
1−C
18アルコキシでモノ置換されているか、またはハロでポリ置換されている)、および下記式の1つを含む基:−M(T)
(t−1)および−M(OT)
(t−1)、ここで、Mは、アルミニウム、アンチモン、タンタル、チタン、ジルコニウムおよびケイ素から選択され、Tは、有機官能基、有機官能性炭化水素基、脂肪族炭化水素基および芳香族炭化水素基から選択され、tはMの原子価である;(ii) c、d、eおよびfは、それぞれ独立に、0〜20(両端の数字を含む)の整数から選択され;各S
1、S
2、S
3、S
4およびS
5は、各存在について独立に、下記から選択されるスペーサー単位から選択される:
(1) −(CH
2)
g−、−(CF
2)
h−、−Si(CH
2)
g−、−(Si[(CH
3)
2]O)
h−;ここで、gは各存在について独立に1〜20から選択され、hは1〜16(両端の数字を含む)の自然数である;
(2) −N(Z)−、−C(Z)=C(Z)−、−C(Z)=N−、−C(Z’)−C(Z’)−、または単結合;ここで、Zは、各存在について独立に、水素、C
1−C
18アルキル、C
3−C
10シクロアルキルおよびアリールから選択され、Z’は、各存在について独立に、C
1−C
18アルキル、C
3−C
10シクロアルキルおよびアリールから選択される;および
(3) −O−、−C(O)−、−C≡C−、−N=N−、−S−、−S(O)−、−S(O)(O)−、−(O)S(O)−、−(O)S(O)O−、−O(O)S(O)O−、または直鎖または分岐鎖C
1−C
24アルキレン残基;該C
1−C
24アルキレン残基は、非置換であるか、またはシアノもしくはハロによるモノ置換であるか、またはハロによるポリ置換であり;但し、ヘテロ原子を含有する2個のスペーサー単位がともに結合しているとき、スペーサー単位は、ヘテロ原子が互いに直接的に結合しないように結合し、S
1およびS
5がそれぞれPCおよびPに結合しているとき、それらは2個のヘテロ原子が互いに直接的に結合しないように結合している;
(iii) Pは下記から選択される:ヒドロキシ、アミノ、C
2−C
18アルケニル、C
2−C
18アルキニル、アジド、シリル、シロキシ、シリルヒドリド、(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ、チオ、イソシアナト、チオイソシアナト、アクリロイルオキシ、メタクリロイルオキシ、2−(アクリロイルオキシ)エチルカルバミル、2−(メタクリロイルオキシ)エチルカルバミル、アジリジニル、アリルオキシカルボニルオキシ、エポキシ、カルボン酸、カルボン酸エステル、アクリロイルアミノ、メタクリロイルアミノ、アミノカルボニル、C
1−C
18アルキルアミノカルボニル、アミノカルボニル(C
1−C
18)アルキル、C
1−C
18アルキルオキシカルボニルオキシ、ハロカルボニル、水素、アリール、ヒドロキシ(C
1−C
18)アルキル、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシ、アミノ(C
1−C
18)アルキル、C
1−C
18アルキルアミノ、ジ−(C
1−C
18)アルキルアミノ、C
1−C
18アルキル(C
1−C
18)アルコキシ、C
1−C
18アルコキシ(C
1−C
18)アルコキシ、ニトロ、ポリ(C
1−C
18)アルキルエーテル、(C
1−C
18)アルキル(C
1−C
18)アルコキシ(C
1−C
18)アルキル、ポリエチレンオキシ、ポリプロピレンオキシ、エチレニル、アクリロイル、アクリロイルオキシ(C
1−C
18)アルキル、メタクリロイル、メタクリロイルオキシ(C
1−C
18)アルキル、2−クロロアクリロイル、2−フェニルアクリロイル、アクリロイルオキシフェニル、2−クロロアクリロイルアミノ、2−フェニルアクリロイルアミノカルボニル、オキセタニル、グリシジル、シアノ、イソシアナト(C
1−C
18)アルキル、イタコン酸エステル、ビニルエーテル、ビニルエステル、スチレン誘導体、主鎖および側鎖液晶ポリマー、シロキサン誘導体、エチレンイミン誘導体、マレイン酸誘導体、フマル酸誘導体、非置換桂皮酸誘導体、桂皮酸誘導体(これは、メチル、メトキシ、シアノおよびハロゲンのうちの少なくとも1つで置換されている)、または置換または非置換キラルまたは非キラル一価または二価基(ステロイド基、テルペノイド基、アルカロイド基およびそれらの混合物から選択され、ここで、該置換基は、独立に、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシ、アミノ、C
3−C
10シクロアルキル、C
1−C
18アルキル(C
1−C
18)アルコキシ、フルオロ(C
1−C
18)アルキル、シアノ、シアノ(C
1−C
18)アルキル、シアノ(C
1−C
18)アルコキシまたはそれらの混合物から選択される);または、Pは、2〜4個の反応性基を有する構造であるか、またはPは、非置換または置換開環メタセシス重合先駆物質である;および
(iv) d’、e’およびf’は、それぞれ独立に、0、1、2、3および4から選択され、但し、d’+e’+f’の合計は少なくとも1であるものとする;
(C) 但し、前記フォトクロミック物質が構造式Iによって表わされるとき、下記であるものとする:
(a) Qは−CNを含み、構造式Iの該フォトクロミック物質は、12位において置換基を実質的に有さず、またはQは、−N
3、−COOR’、−CCR’、−C(R’)C(R’)R’、−OCOR’、−OCOOR’、−SR’および−OSO
2R’’’を含む;
(b) 基Aは、インデノ、チオフェノ、ベンゾチオフェノ、フロまたはベンゾフロを表わす;および
(c) BおよびB’は、それぞれ独立に下記から選択される:
(i) 水素、C
1−C
18アルキル、C
2−C
18アルキリデン、C
2−C
18アルキリジン、ビニル、C
3−C
10シクロアルキル、C
1−C
18ハロアルキル、アリル、ハロゲン、およびベンジル(これは、非置換であるか、またはC
1−C
18アルキルおよびC
1−C
18アルコキシのうちの少なくとも1つでモノ置換されている);
(ii) 下記から選択される少なくとも1つの置換基でパラ位置においてモノ置換されたフェニル:C
1−C
18アルコキシ、直鎖または分岐鎖C
1−C
20アルキレン、直鎖または分岐鎖C
1−C
4ポリオキシアルキレン、環状C
3−C
20アルキレン、フェニレン、ナフチレン、C
1−C
18アルキル置換フェニレン、モノ−またはポリ−ウレタン(C
1−C
20)アルキレン、モノ−またはポリ−エステル(C
1−C
20)アルキレン、モノ−またはポリ−カーボネート(C
1−C
20)アルキレン、ポリシラニレン、ポリシロキサニレンおよびそれらの混合物;ここで、少なくとも1つの置換基が、フォトクロミック物質のアリール基に結合している;
(iii) −CH(CN)
2および−CH(COOX
1)
2;ここで、X
1は、延長剤L、水素、非置換またはフェニルのうちの少なくとも1つでモノ置換されたC
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルキルまたはC
1−C
18ハロアルキルもしくはC
1−C
18アルコキシでモノ置換されたフェニル(C
1−C
18)アルキル、および非置換またはモノ−またはジ−置換されたアリール基から選択され、ここで、各アリールの置換基は、独立に、C
1−C
18アルキルおよびC
1−C
18アルコキシおよび延長剤Lから選択される;
(iv) −CH(X
2)(X
3);ここで、
(1) X
2は、延長剤L、水素、C
1−C
18アルキル、および非置換またはモノ−もしくはジ−置換されたアリール基のうちの少なくとも1つから選択され、ここで、各アリールの置換基は独立にC
1−C
18アルキルおよびC
1−C
18アルコキシから選択される;および
(2) X
3は、−COOX
1、−COX
1、−COX
4、および−CH
2OX
5のうちの少なくとも1つから選択され、ここで、X
4は、下記の少なくとも1つから選択される:モルホリノ、ピペリジノ、非置換またはC
1−C
18アルキルでモノ−もしくはジ−置換されたアミノ、およびフェニルアミノおよびジフェニルアミノから選択される非置換またはモノ−もしくはジ−置換された基(ここで、各置換基は独立にC
1−C
18アルキルまたはC
1−C
18アルコキシから選択される);X
5は、延長剤L、水素、−C(O)X
2、非置換または(C
1−C
18)アルコキシもしくはフェニルでモノ置換されたC
1−C
18アルキル、(C
1−C
18)アルコキシでモノ置換されたフェニル(C
1−C
18)アルキル、および非置換またはモノ−もしくはジ−置換されたアリール基から選択され、ここで、各アリールの置換基は独立にC
1−C
18アルキルおよびC
1−C
18アルコキシから選択される;
(v) 非置換、モノ−、ジ−またはトリ−置換アリール基;9−ジュロリジニル;または、ピリジル、フラニル、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾフラン−3−イル、チエニル、ベンゾチエン−2−イル、ベンゾチエン−3−イル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチエニル、カルバゾイル、ベンゾピリジル、インドリニルまたはフルオレニルから選択される非置換、モノ−またはジ−置換複素芳香族基;ここで、各アリールおよび複素芳香族基の置換基は、各存在について独立に下記から選択される:
(1) 延長剤L;
(2) −COOX
1または−C(O)X
6;
(3) アリール、ハロゲン、ハロアリール、C
3−C
10シクロアルキルアリール、およびC
1−C
18アルキルまたはC
1−C
18アルコキシでモノ−またはジ−置換されたアリール基;
(4) C
1−C
18アルキル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10シクロアルキルオキシ(C
1−C
18)アルキル、アリール(C
1−C
18)アルキル、アリールオキシ(C
1−C
18)アルキル、モノ−またはジ−(C
1−C
18)アルキルアリール(C
1−C
18)アルキル、モノ−またはジ−(C
1−C
18)アルコキシアリール(C
1−C
18)アルキル、C
1−C
18ハロアルキル、およびモノ(C
1−C
18)アルコキシ(C
1−C
18)アルキル;
(5) C
1−C
18アルコキシ、C
3−C
10シクロアルコキシ、シクロアルキルオキシ(C
1−C
18)アルコキシ、アリール(C
1−C
18)アルコキシ、アリールオキシ(C
1−C
18)アルコキシ、モノ−またはジ−(C
1−C
18)アルキルアリール(C
1−C
18)アルコキシ、およびモノ−またはジ−(C
1−C
18)アルコキシアリール(C
1−C
18)アルコキシ;
(6) アミノカルボニル、アミノカルボニル(C
1−C
18)アルキレン、アミノ、モノ−またはジ−アルキルアミノ、ジアリールアミノ、ピペラジノ、N−(C
1−C
18)アルキルピペラジノ、N−アリールピペラジノ、アジリジノ、インドリノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、テトラヒドロキノリノ、テトラヒドロイソキノリノ、ピロリジル、ヒドロキシ、アクリルオキシ、メタクリルオキシ、およびハロゲン;
(7) −OX
7または−N(X
7)
2;
(8) −SX
11;
(9) 式iによって表わされる窒素含有環;
(10) 式iiまたはiiiによって表わされる基;
(11) ピラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリニル、イミダゾリニル、ピロリジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フェナジニルまたはアクリジニルから選択される非置換またはモノ置換された基;ここで、各置換基は、独立に、延長剤L、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシ、フェニル、ヒドロキシ、アミノまたはハロゲンから選択される;
(12) 式ivまたはvによって表わされる基:
【化24】
ここで、
(I) V’は、各式において独立に、−O−、−CH−、C
1−C
6アルキレン、およびC
3−C
10シクロアルキレンから選択される;
(II) Vは、各式において独立に、−O−または−N(X
21)−から選択され、ここで、X
21は、延長剤L、水素、C
1−C
18アルキル、およびC
2−C
18アシルであり、但し、Vが−N(X
21)−であるとき、V’は−CH
2−である;
(III) X
18およびX
19は、それぞれ独立に、延長剤L、水素、およびC
1−C
18アルキルから選択される;および
(IV) kは、0、1および2から選択され、各X
20は、各存在について独立に、延長剤L、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシ、ヒドロキシおよびハロゲンから選択される;
(13) 式viによって表わされる基:
【化25】
ここで、
(I) X
22は、延長剤L、水素、およびC
1−C
18アルキルから選択される;および
(II) X
23は、延長剤L、ならびにナフチル、フェニル、フラニルおよびチエニルから選択される非置換またはモノ−もしくはジ−置換された基から選択され;ここで、各置換基は、各存在について独立に、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシ、およびハロゲンから選択される;および
(14) BおよびB’は、一緒になって、下記を形成し:フルオレン−9−イリデン、モノ−またはジ−置換フルオレン−9−イリデン、または飽和C
3−C
12スピロ−単環式炭化水素環、飽和C
7−C
12スピロ−二環式炭化水素環、飽和C
7−C
12スピロ−三環式炭化水素環;および延長剤L;前記フルオレン−9−イリデンの置換基は、C
1−C
4アルキル、C
1−C
4アルコキシ、ブロモ、フルオロおよびクロロから成る群から選択される;
(D) 但し、該フォトクロミック物質が構造式IIによって表わされるとき、Qは−N
3または−OCOOR’を含み、但し、構造式IIの該フォトクロミック物質は5位において置換を実質的に有さず;R、i、BおよびB’は先に記載したのと同様である;
(E) 但し、該フォトクロミック物質が構造式IIIによって表わされるとき、Qは各存在について独立に−N
3または−OCOOR’を含み;R、i、BおよびB’は先に記載したのと同様である;
(F) 但し、該フォトクロミック物質が構造式IVAまたはIVBによって表わされるとき、Qは各存在について独立に下記を含み:−N
3;または−CCR’(但し、インドリノ基はN−置換基を実質的に有さない);または−OSO
2R’’’(但し、前記フォトクロミック物質はカルボニル基を実質的に有さない)、各R’’は各存在について独立に、水素、置換または非置換アルキル、シクロアルキル、アリールアルキルから選択されるか、または一緒になって置換または非置換シクロアルキルを形成し;Rおよびiは先に記載したのと同様である;
(G) 但し、該フォトクロミック物質が構造式Vによって表わされるとき、Qは、−N
3、−CN、−CCR’、または−OSO
2R’’’を含み;R、i、BおよびB’は先に記載したのと同様である;および
(H) 但し、該フォトクロミック物質が構造式VIによって表わされるとき、Qは、−N
3、−CN、−CCR’、または−OSO
2R’’’を含み;Eは、−O−または−N(Q)−であり;Dは、下記の構造式によって表わされ:
【化26】
ここで、Tは、−S−、−O−または−N(R)−であり、Jは、スピロ−脂環式環であり、Qは先に記載したのと同様である]。
(項目3)
下記の構造式I、II、IIIおよびVの一つによって表わされる、項目2に記載のフォトクロミック物質:
(A) 各置換基Qは、独立に、−N
3、−CN、−COOR’、−CCR’、−C(R’)C(R’)R’、−OCOR’、−OCOOR’、−SR’、−OSO
2R’’’および/または−CONHR’を含み、ここで、各R’は独立に、1〜12個の炭素原子を有するアルキル基を含み、R’’’は、−CF
3、または2〜12個の炭素原子を有する過フッ素化アルキル基を含む;
(B) 各iは、0〜3から選択される整数であり、各Rは、各存在について独立に、下記から選択される:
(a) 以下に記載するBによって表わされる基;
(b) −C(O)X
24;ここで、X
24は、下記から選択される:延長剤L、ヒドロキシ、C
1−C
12アルキル、C
1−C
12アルコキシ、非置換またはC
1−C
6アルキルもしくはC
1−C
6アルコキシでモノ置換されたフェニル、非置換またはC
1−C
6アルキル、フェニル、ベンジルおよびナフチルのうちの少なくとも1つでモノ−またはジ−置換されたアミノ;
(c) −OX
7および−N(X
7)
2;ここで、X
7は下記から選択される:
(i) 延長剤L、水素、C
1−C
12アルキル、C
1−C
12アシル、フェニル(C
1−C
12)アルキル、モノ(C
1−C
12)アルキル置換フェニル(C
1−C
12)アルキル、モノ(C
1−C
12)アルコキシ置換フェニル(C
1−C
12)アルキル;C
1−C
12アルコキシ(C
1−C
12)アルキル;C
3−C
7シクロアルキル;モノ(C
1−
12)アルキル置換C
3−C
7シクロアルキル、C
1−C
12ハロアルキル、アリル、ベンゾイル、モノ置換ベンゾイル、ナフトイルまたはモノ置換ナフトイル、ここで、該ベンゾイルおよびナフトイルの置換基はそれぞれ独立にC
1−C
6アルキルおよびC
1−C
6アルコキシから選択される;
(ii) −CH(X
8)X
9;ここで、X
8は、延長剤L、水素またはC
1−C
12アルキルから選択され、X
9は、延長剤L、−CN、−CF
3または−COOX
10から選択され、ここで、X
10は、延長剤L、水素またはC
1−C
12アルキルから選択される;
(iii) −C(O)X
6;ここで、X
6は、下記の少なくとも1つから選択される:延長剤L、水素、C
1−C
12アルコキシ、非置換またはC
1−C
12アルキルもしくはC
1−C
12アルコキシでモノ−もしくはジ−置換されたフェノキシ、非置換またはC
1−C
6アルキルもしくはC
1−C
6アルコキシでモノ−もしくはジ−置換されたアリール基、非置換またはC
1−C
6アルキルでモノ−もしくはジ−置換されたアミノ基、および非置換またはC
1−C
6アルキルもしくはC
1−C
6アルコキシでモノ−もしくはジ−置換されたフェニルアミノ基;
(d) 式iによって表わされる窒素含有環;
(e) 式iiまたはiiiによって表わされる基:
ここで、X
14、X
15およびX
16は、各存在について独立に、延長剤L、水素、C
1−C
12アルキル、フェニルまたはナフチルから選択されるか、またはX
14およびX
15は一緒になって5〜7個の炭素原子の環を形成し;pは、0、1または2から選択される整数であり、X
17は、各存在について独立に、延長剤L、C
1−C
12アルキル、C
1−C
12アルコキシまたはハロゲンから選択される;
(f) 直接に隣接するR基が一緒になって、式vii、viiiまたはixによって表わされる基を形成する:
ここで、
(i) WおよびW’は、各存在について独立に、−O−、−N(X
7)−、−C(X
14)−および−C(X
17)−から選択される;
(ii) X
14、X
15およびX
17について、X
14およびX
15は、各存在について独立に、延長剤L、水素、C
1−C
12アルキル、フェニルまたはナフチルから選択されるか、またはX
14およびX
15は一緒になって5〜7個の炭素原子の環を形成し;X
17は、各存在について独立に、延長剤L、C
1−C
12アルキル、C
1−C
12アルコキシ、またはハロゲンから選択される;および
(iii) qは、0〜3から選択される整数である;および
(g) 延長剤L;
(C) 但し、該フォトクロミック物質が構造式Iによって表わされるとき、下記であるものとする:
(a) Qは−CNを含み、構造式Iの該フォトクロミック物質は、12位において置換基を実質的に有さず、またはQは、−N
3、−COOR’、−CCR’、−C(R’)C(R’)R’、−OCOR’、−OCOOR’、−SR’および−OSO
2R’’’を含む;
(b) 基Aは、インデノ、チオフェノ、フロまたはベンゾフロを表わす;および
(c) BおよびB’は、それぞれ独立に下記から選択される:
(i) C
1−C
12アルキル、C
3−C
7シクロアルキル、C
1−C
12ハロアルキル、およびベンジル(これは、非置換であるか、またはC
1−C
6アルキルおよびC
1−C
6アルコキシのうちの少なくとも1つでモノ置換されている);
(ii) −CH(CN)
2および−CH(COOX
1)
2;ここで、X
1は、延長剤L、水素、非置換またはフェニルのうちの少なくとも1つでモノ置換されたC
1−C
12アルキル、C
1−C
6アルキルまたはC
1−C
6アルコキシでモノ置換されたフェニル(C
1−C
6)アルキル、および非置換またはモノ−またはジ−置換されたアリール基から選択され、ここで、各アリールの置換基は、独立に、C
1−C
6アルキルおよびC
1−C
6アルコキシおよび延長剤Lから選択される;
(iii) −CH(X
2)(X
3);ここで、
(1) X
2は、延長剤L、C
1−C
12アルキル、および非置換またはモノ−もしくはジ−置換されたアリール基のうちの少なくとも1つから選択され、ここで、各アリールの置換基は独立にC
1−C
6アルキルおよびC
1−C
6アルコキシから選択される;および(2) X
3は、−COOX
1、−COX
1、−COX
4、および−CH
2OX
5のうちの少なくとも1つから選択され、ここで、X
4は、下記の少なくとも1つから選択される:モルホリノ、ピペリジノ、非置換またはC
1−C
6アルキルでモノ−もしくはジ−置換されたアミノ、およびフェニルアミノおよびジフェニルアミノから選択される非置換またはモノ−もしくはジ−置換された基(ここで、各置換基は独立にC
1−C
6アルキルまたはC
1−C
6アルコキシから選択される);X
5は、延長剤L、水素、−C(O)X
2、非置換または(C
1−C
12)アルコキシもしくはフェニルでモノ置換されたC
1−C
12アルキル、(C
1−C
12)アルコキシでモノ置換されたフェニル(C
1−C
12)アルキル、および非置換またはモノ−またはジ−置換されたアリール基から選択され、ここで、各アリールの置換基は独立にC
1−C
6アルキルおよびC
1−C
6アルコキシから選択される;
(iv) 非置換、モノ−、ジ−またはトリ−置換アリール基;9−ジュロリジニル;または、ピリジル、フラニル、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾフラン−3−イル、チエニル、ベンゾチエン−2−イル、ベンゾチエン−3−イル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチエニル、カルバゾイル、ベンゾピリジル、インドリニルまたはフルオレニルから選択される非置換、モノ−またはジ−置換複素芳香族基;ここで、各アリールおよび複素芳香族基の置換基は、各存在について独立に下記から選択される:
(1) 延長剤L;
(2) −COOX
1または−C(O)X
6;
(3) アリール、ハロアリール、C
3−C
7シクロアルキルアリール、およびC
1−C
12アルキルまたはC
1−C
12アルコキシでモノ−またはジ−置換されたアリール基;(4) C
1−C
12アルキル、C
3−C
7シクロアルキル、C
3−C
7シクロアルキルオキシ(C
1−C
12)アルキル、アリール(C
1−C
12)アルキル、アリールオキシ(C
1−C
12)アルキル、モノ−またはジ−(C
1−C
12)アルキルアリール(C
1−C
12)アルキル、モノ−またはジ−(C
1−C
12)アルコキシアリール(C
1−C
12)アルキル、ハロアルキル、およびモノ(C
1−C
12)アルコキシ(C
1−C
12)アルキル;
(5) C
1−C
12アルコキシ、C
3−C
7シクロアルコキシ、シクロアルキルオキシ(C
1−C
12)アルコキシ、アリール(C
1−C
12)アルコキシ、アリールオキシ(C
1−C
12)アルコキシ、モノ−またはジ−(C
1−C
12)アルキルアリール(C
1−C
12)アルコキシ、およびモノ−またはジ−(C
1−C
12)アルコキシアリール(C
1−C
12)アルコキシ;
(6) アミド、アミノ、モノ−またはジ−アルキルアミノ、ジアリールアミノ、ピペラジノ、N−(C
1−C
18)アルキルピペラジノ、N−アリールピペラジノ、アジリジノ、インドリノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、テトラヒドロキノリノ、テトラヒドロイソキノリノ、ピロリジル、ヒドロキシ、アクリルオキシ、メタクリルオキシ、およびハロゲン;
(7) −OX
7または−N(X
7)
2;
(8) ピラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリニル、イミダゾリニル、ピロリジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フェナジニルまたはアクリジニルから選択される非置換またはモノ置換された基;ここで、各置換基は、独立に、延長剤L、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6アルコキシ、フェニル、ヒドロキシ、アミノまたはハロゲンから選択される;および
(9) BおよびB’は、一緒になって、下記を形成し:フルオレン−9−イリデン、モノ−もしくはジ−置換フルオレン−9−イリデン、または飽和C
3−C
8スピロ−単環式炭化水素環、飽和C
7−C
10スピロ−二環式炭化水素環、飽和C
7−C
10スピロ−三環式炭化水素環;該フルオレン−9−イリデンの置換基は、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3アルコキシ、フルオロおよびクロロから成る群から選択される;
(D) 但し、前記フォトクロミック物質が構造式IIによって表わされるとき、Qは−OCOOR’を含み、但し、構造式IIの前記フォトクロミック物質は5位において置換を実質的に有さず;R、i、BおよびB’は先に記載したのと同様である;
(E) 但し、前記フォトクロミック物質が構造式IIIによって表わされるとき、Qは各存在について独立に−OCOOR’を含み;R、i、BおよびB’は先に記載したのと同様である;
(F) 但し、前記フォトクロミック物質が構造式Vによって表わされるとき、Qは、−CN、−CCR’、または−OSO
2R’’’を含み;R、i、BおよびB’は先に記載したのと同様である。
(項目4)
下記の構造式IまたはIIによって表わされる、項目2に記載のフォトクロミック物質:
(A) 各置換基Qは、独立に、−CN、−COOR’、−CCR’、−C(R’)C(R’)R’、−OCOR’、−OCOOR’、−SR’、−OSO
2R’’’および/または−CON(R’)R’を含み、ここで、各R’は独立に、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を含み、R’’’は、−CF
3、または2〜6個の炭素原子を有する過フッ素化アルキル基を含む;
(B) 各iは、0〜3から選択される整数であり、各Rは、各存在について独立に、下記から選択される:
(a) 以下に記載するBによって表わされる基;
(b) −C(O)X
24;ここで、X
24は、下記から選択される:ヒドロキシ、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6アルコキシ、非置換またはC
1−C
6アルキルもしくはC
1−C
6アルコキシでモノ置換されたフェニル、非置換またはC
1−C
6アルキル、フェニル、ベンジルおよびナフチルのうちの少なくとも1つでモノ−もしくはジ−置換されたアミノ;
(c) −OX
7および−N(X
7)
2;ここで、X
7は下記から選択される:
(i) 水素、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6アシル、フェニル(C
1−C
6)アルキル、モノ(C
1−C
6)アルキル置換フェニル(C
1−C
6)アルキル、モノ(C
1−C
6)アルコキシ置換フェニル(C
1−C
6)アルキル;C
1−C
6アルコキシ(C
1−C
6)アルキル;C
3−C
5シクロアルキル;モノ(C
1−C
6)アルキル置換C
3−C
5シクロアルキル、C
1−C
6ハロアルキル、アリル、ベンゾイル、モノ置換ベンゾイル、ナフトイルまたはモノ置換ナフトイル、ここで、前記ベンゾイルおよびナフトイルの置換基はそれぞれ独立にC
1−C
3アルキルおよびC
1−C
3アルコキシから選択される;
(ii) −CH(X
8)X
9;ここで、X
8は、水素またはC
1−C
6アルキルから選択され、X
9は、−CN、−CF
3または−COOX
10から選択され、ここで、X
10は、水素またはC
1−C
6アルキルから選択される;
(iii) −C(O)X
6;ここで、X
6は、下記から選択される:水素、C
1−C
12アルコキシ、非置換またはC
1−C
6アルキルもしくはC
1−C
6アルコキシでモノ−もしくはジ−置換されたフェノキシ、非置換またはC
1−C
3アルキルもしくはC
1−C
3アルコキシでモノ−もしくはジ−置換されたアリール基、非置換またはC
1−C
3アルキルでモノ−もしくはジ−置換されたアミノ基、および非置換またはC
1−C
3アルキルもしくはC
1−C
3アルコキシでモノ−もしくはジ−置換されたフェニルアミノ基;
(d) 式iによって表わされる窒素含有環;
(e) 式iiまたはiiiによって表わされる基:
ここで、X
14、X
15およびX
16は、各存在について独立に、水素、C
1−C
6アルキルまたはフェニルから選択されるか、あるいはX
14およびX
15は一緒になって5〜7個の炭素原子の環を形成し;pは、0、1または2から選択される整数であり、X
17は、各存在について独立に、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6アルコキシまたはハロゲンから選択される;
(f) 直接に隣接するR基が一緒になって、式vii、viiiまたはixによって表わされる基を形成する:
ここで、
(i) WおよびW’は、各存在について独立に、−O−、−N(X
7)−、−C(X
14)−および−C(X
17)−から選択される;
(ii) X
14、X
15およびX
17について、X
14およびX
15は、各存在について独立に、水素、C
1−C
6アルキル、フェニルまたはナフチルから選択されるか、あるいはX
14およびX
15は一緒になって5〜7個の炭素原子の環を形成し;X
17は、各存在について独立に、C
1−C
6アルキル、C
1−C
6アルコキシ、またはハロゲンから選択される;および
(iii) qは、0〜3から選択される整数である;および
(g) 延長剤L;
(C) 但し、前記フォトクロミック物質が構造式Iによって表わされるとき、下記であるものとする:
(a) Qは−CNを含み、構造式Iの前記フォトクロミック物質は、12位において置換基を実質的に有さず、またはQは、−COOR’、−CCR’、−C(R’)C(R’)R’、−OCOR’、−OCOOR’、−SR’および−OSO
2R’’’を含む;
(b) 基Aは、インデノを表わす;および
(c) BおよびB’は、それぞれ独立に下記から選択される:
(i) C
1−C
6アルキル、C
3−C
5シクロアルキル、C
1−C
6ハロアルキル、およびベンジル(これは、非置換であるか、またはC
1−C
3アルキルおよびC
1−C
3アルコキシのうちの少なくとも1つでモノ置換されている);
(ii) −CH(CN)
2および−CH(COOX
1)
2;ここで、X
1は、水素、非置換またはフェニルでモノ置換されたC
1−C
6アルキル、C
1−C
3アルキルまたはC
1−C
3アルコキシでモノ置換されたフェニル(C
1−C
3)アルキル、および非置換またはモノ−もしくはジ−置換されたアリール基から選択され、ここで、各アリールの置換基は、独立に、C
1−C
3アルキルおよびC
1−C
3アルコキシおよび延長剤Lから選択される;
(iv) −CH(X
2)(X
3);ここで、
(1) X
2は、延長剤L、C
1−C
6アルキル、および非置換またはモノ−またはジ−置換されたアリール基のうちの少なくとも1つから選択され、ここで、各アリールの置換基は独立にC
1−C
3アルキルおよびC
1−C
3アルコキシから選択される;および
(2) X
3は、−COOX
1、−COX
1、−COX
4、および−CH
2OX
5のうちの少なくとも1つから選択され、ここで、X
4は、下記の少なくとも1つから選択され:モルホリノ、ピペリジノ、非置換またはC
1−C
3アルキルでモノ−またはジ−置換されたアミノ、およびフェニルアミノおよびジフェニルアミノから選択される非置換またはモノ−もしくはジ−置換された基(ここで、各置換基は独立にC
1−C
3アルキルまたはC
1−C
3アルコキシから選択される);X
5は、延長剤L、水素、−C(O)X
2、非置換または(C
1−C
6)アルコキシもしくはフェニルでモノ置換されたC
1−C
6アルキル、(C
1−C
6)アルコキシでモノ置換されたフェニル(C
1−C
12)アルキル、および非置換またはモノ−もしくはジ−置換されたアリール基から選択され、ここで、各アリールの置換基は独立にC
1−C
3アルキルおよびC
1−C
3アルコキシから選択される;
(v) 非置換、モノ−、ジ−またはトリ−置換アリール基;9−ジュロリジニル;または、ピリジル、フラニル、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾフラン−3−イル、チエニル、ベンゾチエン−2−イル、ベンゾチエン−3−イル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチエニル、カルバゾイル、ベンゾピリジル、インドリニルまたはフルオレニルから選択される非置換、モノ−またはジ−置換複素芳香族基;ここで、各置換基は、各存在について独立に下記から選択される:
(1) 延長剤L;
(2) −C(O)X
6;
(3) アリール、ハロアリール、C
3−C
7シクロアルキルアリール、およびC
1−C
12アルキルまたはC
1−C
12アルコキシでモノ−またはジ−置換されたアリール基;(4) C
1−C
6アルキル、C
3−C
5シクロアルキル、C
3−C
5シクロアルキルオキシ(C
1−C
6)アルキル、アリール(C
1−C
6)アルキル、アリールオキシ(C
1−C
6)アルキル、モノ−またはジ−(C
1−C
6)アルキルアリール(C
1−C
6)アルキル、モノ−またはジ−(C
1−C
6)アルコキシアリール(C
1−C
6)アルキル、ハロアルキル、およびモノ(C
1−C
6)アルコキシ(C
1−C
6)アルキル;
(5) C
1−C
6アルコキシ、C
3−C
5シクロアルコキシ、シクロアルキルオキシ(C
1−C
6)アルコキシ、アリール(C
1−C
6)アルコキシ、アリールオキシ(C
1−C
6)アルコキシ、モノ−またはジ−(C
1−C
6)アルキルアリール(C
1−C
6)アルコキシ、およびモノ−またはジ−(C
1−C
6)アルコキシアリール(C
1−C
6)アルコキシ;
(6) アミノカルボニル、アミノカルボニル(C
1−C
18)アルキレン、アミノ、モノ−またはジ−アルキルアミノ、ジアリールアミノ、ピペラジノ、N−(C
1−C
18)アルキルピペラジノ、N−アリールピペラジノ、アジリジノ、インドリノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、テトラヒドロキノリノ、テトラヒドロイソキノリノ、ピロリジル、ヒドロキシ、アクリルオキシ、メタクリルオキシ、およびハロゲン;
(7) −OX
7または−N(X
7)
2;
(8) ピラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリニル、イミダゾリニル、ピロリジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フェナジニルまたはアクリジニルから選択される非置換またはモノ置換された基;ここで、各置換基は、独立に、延長剤L、C
1−C
3アルキル、C
1−C
3アルコキシ、フェニル、ヒドロキシ、アミノまたはハロゲンから選択される;および
(9) BおよびB’は、一緒になって、フルオレン−9−イリデン、アダマンチリデン、ボルニリデン、ノルボルニリデン、またはビシクロ(3.3.1)ノナン−9−イリデンを形成する;
(D) 但し、前記フォトクロミック物質が構造式IIによって表わされるとき、Qは−OCOOR’を含み、但し、構造式IIの前記フォトクロミック物質は5位において置換を実質的に有さないものとし;R、i、BおよびB’は先に記載したのと同様である。
(項目5)
下記の構造式によって表わされる、構造式1の、項目1に記載のフォトクロミック化合物:
【化27】
(項目6)
下記から選択されるフォトクロミック物質:
(a) 3−フェニル−3−(4−(4−メトキシフェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3H,13H−インデノ[2’,3’;3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(b) 3−フェニル−3−(4−(4−メトキシフェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−シアノ−3H,13H−インデノ[2’,3’;3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(c) 3−フェニル−3−(4−(4−メトキシフェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(2−ヒドロキシ−2−メチル−3−ブチン−4−イル)−インデノ[2’,3’;3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;(d) 2−フェニル−2−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル−5−メトキシカルボニル−6−メチル−8−シアノ−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;
(e) 2,2−ビス(4−メトキシフェニル)−5−メトキシエチルカルボニル−6−メチル−8−ビニル−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;
(f) 2,2−ビス(4−メトキシフェニル)−5−メトキシエトキシカルボニル−6−メチル−8−ヒドロキシカルボニル−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;および
(g) 2,2−ビス(4−メトキシフェニル)−5−メトキシエチルカルボニル−6−メチル−8−メトキシカルボニル−2H−ナフト−[1,2−b]ピラン。
(項目7)
有機物質の少なくとも一部に組み込まれた項目2に記載のフォトクロミック物質を含むフォトクロミック組成物であって、該有機物質が、ポリマー物質、オリゴマー物質、モノマー物質、またはそれらの混合物もしくは組合せである組成物。
(項目8)
前記ポリマー物質が下記を含む、項目7に記載のフォトクロミック組成物:
自己集合化物質、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリ(メタ)アクリレート、多環式アルケン、ポリウレタン、ポリ(ウレア)ウレタン、ポリチオウレタン、ポリチオ(ウレア)ウレタン、ポリ(アリルカーボネート)、セルロースアセテート、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ポリアルケン、ポリアルキレン−ビニルアセテート、ポリ(ビニルアセテート)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルクロリド)、ポリ(ビニルホルマール)、ポリ(ビニルアセタール)、ポリ(ビニリデンクロリド)、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリエステル、ポリスルホン、ポリオレフィン、それらのコポリマー、および/またはそれらの混合物。
(項目9)
下記から選択される少なくとも1つの添加剤をさらに含む、項目7に記載のフォトクロミック組成物:色素、整列促進剤、動力学的促進添加剤、光開始剤、熱開始剤、重合防止剤、溶剤、光安定剤、熱安定剤、離型剤、流動性調整剤、均染剤、フリーラジカルスカベンジャー、ゲル化剤、および定着剤。
(項目10)
自己集合化物質および皮膜形成物質から選択されるコーティング組成物を含む、項目7に記載のフォトクロミック組成物。
(項目11)
基材、および基材の少なくとも一部に接合した項目2に記載のフォトクロミック物質を含むフォトクロミック物品。
(項目12)
光学エレメントを含む項目11に記載のフォトクロミック物品であって、該光学エレメントが、眼科用エレメント、表示エレメント、ウィンドー、ミラー、パッキング材料、および能動的または受動的液晶セルエレメントのうちの少なくとも1つであるフォトクロミック物品。
(項目13)
前記眼科用エレメントが、矯正レンズ、非矯正レンズ、コンタクトレンズ、眼内レンズ、拡大レンズ、保護レンズまたはバイザーを含む、項目12に記載のフォトクロミック物品。
(項目14)
前記表示エレメントが、スクリーン、モニターおよびセキュリティエレメントを含む、項目12に記載のフォトクロミック物品。
(項目15)
前記基材がポリマー物質を含み、フォトクロミック物質が該ポリマー物質の少なくとも一部に組み込まれている、項目11に記載のフォトクロミック物品。
(項目16)
前記フォトクロミック物質が、前記ポリマー物質の少なくとも一部とブレンドされ、該ポリマー物質の少なくとも一部に結合され、および/または該ポリマー物質の少なくとも一部に吸収されている、項目15に記載のフォトクロミック物品。
(項目17)
前記基材の少なくとも一部に接合したコーティングまたはフィルムを含む項目11に記載のフォトクロミック物品であって、該コーティングまたはフィルムがフォトクロミック物質を含むフォトクロミック物品。
(項目18)
前記基材が、有機物質、無機物質またはそれらの組合せから形成されている、項目17に記載のフォトクロミック物品。
(項目19)
フォトクロミックコーティング、反射防止コーティング、直線偏光コーティング、遷移性コーティング、配向層、下塗り、接着性コーティング、ミラーコーティングおよび保護コーティング(防曇コーティング、酸素遮断コーティングおよび紫外線吸収コーティングを包含する)から選択される少なくとも1つの付加的な少なくとも部分的なコーティングをさらに含む、項目16に記載のフォトクロミック物品。
(項目20)
下記構造式の1つによって表わされるナフトール:
【化28】
[式中、
(A) 各置換基Qは、独立に、−N
3、−CN、−COOR’、−CCR’、−C(R’)C(R’)R’、−OCOR’、−OCOOR’、−SR’、−OSO
2R’’’および/または−CON(R’)R’を含み、ここで、各R’は独立に、水素、1〜18個の炭素原子を有する非置換または置換アルキル基、非置換または置換アリール基、2〜18個の炭素原子を有する非置換または置換アルケンまたはアルキン基を含み、ここで、該置換基はハロおよびヒドロキシルから選択され、R’’’は、−CF
3、または2〜18個の炭素原子を有する過フッ素化アルキル基を含む;
(B) 各iは、0〜利用可能位置の総数から選択される整数であり、各Rは、各存在について独立に、下記から選択される:
(a) 水素、C
1−C
18アルキル、C
2−C
18アルキリデン、C
2−C
18アルキリジン、ビニル、C
3−C
10シクロアルキル、C
1−C
18ハロアルキル、アリル、ハロゲン、およびベンジル(これは、非置換であるか、またはC
1−C
18アルキルおよびC
1−C
18アルコキシのうちの少なくとも1つでモノ置換されている);
(b) 下記から選択される少なくとも1つの置換基でパラ位置においてモノ置換されたフェニル:C
1−C
18アルコキシ、直鎖または分岐鎖C
1−C
20アルキレン、直鎖または分岐鎖C
1−C
4ポリオキシアルキレン、環状C
3−C
20アルキレン、フェニレン、ナフチレン、C
1−C
18アルキル置換フェニレン、モノ−またはポリ−ウレタン(C
1−C
20)アルキレン、モノ−またはポリ−エステル(C
1−C
20)アルキレン、モノ−またはポリ−カーボネート(C
1−C
20)アルキレン、ポリシラニレン、ポリシロキサニレンおよびそれらの混合物;ここで、少なくとも1つの置換基が、フォトクロミック物質のアリール基に結合している;
(c) −CH(CN)
2および−CH(COOX
1)
2;ここで、X
1は、延長剤L、水素、非置換またはフェニルでモノ置換されたC
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルキルまたはC
1−C
18ハロアルキルまたはC
1−C
18アルコキシでモノ置換されたフェニル(C
1−C
18)アルキル、および非置換またはモノ−またはジ−置換されたアリール基のうちの少なくとも1つから選択され、ここで、各アリールの置換基は、独立に、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18ハロアルキル、延長剤LおよびC
1−C
18アルコキシから選択される;
(d) −CH(X
2)(X
3);ここで、
(i) X
2は、延長剤L、水素、C
1−C
18アルキル、および非置換またはモノ−またはジ−置換されたアリール基のうちの少なくとも1つから選択され、ここで、各アリールの置換基は独立にC
1−C
18アルキルおよびC
1−C
18アルコキシから選択される;および
(ii) X
3は、−COOX
1、−COX
1、−COX
4、および−CH
2OX
5のうちの少なくとも1つから選択される;
ここで、
(A) X
4は、下記の少なくとも1つから選択される:モルホリノ、ピペリジノ、非置換またはC
1−C
18アルキルでモノ−またはジ−置換されたアミノ、およびフェニルアミノおよびジフェニルアミノから選択される非置換またはモノ−またはジ−置換された基(ここで、各置換基は独立にC
1−C
18アルキルまたはC
1−C
18アルコキシから選択される);および
(B) X
5は、延長剤L、水素、−C(O)X
2、非置換または(C
1−C
18)アルコキシもしくはフェニルでモノ置換されたC
1−C
18アルキル、(C
1−C
18)アルコキシでモノ置換されたフェニル(C
1−C
18)アルキル、および非置換またはモノ−もしくはジ−置換されたアリール基から選択され、ここで、各アリールの置換基は独立にC
1−C
18アルキルおよびC
1−C
18アルコキシから選択される;
(e) 非置換、モノ−、ジ−またはトリ−置換アリール基;9−ジュロリジニル;または、ピリジル、フラニル、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾフラン−3−イル、チエニル、ベンゾチエン−2−イル、ベンゾチエン−3−イル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチエニル、カルバゾイル、ベンゾピリジル、インドリニルおよびフルオレニルから選択される非置換、モノ−またはジ−置換複素芳香族基;ここで、各アリールおよび複素芳香族基の置換基は、各存在について独立に下記から選択される:
(i) 延長剤L;
(ii) −COOX
1または−C(O)X
6;ここで、X
6は、下記の少なくとも1つから選択される:延長剤L、水素、C
1−C
18アルコキシ、非置換またはC
1−C
18アルキルもしくはC
1−C
18アルコキシでモノ−もしくはジ−置換されたフェノキシ、非置換またはC
1−C
18アルキルもしくはC
1−C
18アルコキシでモノ−もしくはジ−置換されたアリール基、非置換またはC
1−C
18アルキルでモノ−もしくはジ−置換されたアミノ基、および非置換またはC
1−C
18アルキルもしくはC
1−C
18アルコキシでモノ−もしくはジ−置換されたフェニルアミノ基;
(iii) アリール、ハロアリール、C
3−C
10シクロアルキルアリール、およびC
1−C
18アルキルまたはC
1−C
18アルコキシでモノ−またはジ−置換されたアリール基;
(iv) C
1−C
18アルキル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10シクロアルキルオキシ(C
1−C
18)アルキル、アリール(C
1−C
18)アルキル、アリールオキシ(C
1−C
18)アルキル、モノ−またはジ−(C
1−C
18)アルキルアリール(C
1−C
18)アルキル、モノ−またはジ−(C
1−C
18)アルコキシアリール(C
1−C
18)アルキル、C
1−C
18ハロアルキル、およびモノ(C
1−C
18)アルコキシ(C
1−C
18)アルキル;
(v) C
1−C
18アルコキシ、C
3−C
10シクロアルコキシ、シクロアルキルオキシ(C
1−C
18)アルコキシ、アリール(C
1−C
18)アルコキシ、アリールオキシ(C
1−C
18)アルコキシ、モノ−またはジ−(C
1−C
18)アルキルアリール(C
1−C
18)アルコキシ、およびモノ−またはジ−(C
1−C
18)アルコキシアリール(C
1−C
18)アルコキシ;
(vi) アミノカルボニル、アミノカルボニル(C
1−C
18)アルキレン、アミノ、モノ−またはジ−(C
1−C
18)アルキルアミノ、ジアリールアミノ、ピペラジノ、N−(C
1−C
18)アルキルピペラジノ、N−アリールピペラジノ、アジリジノ、インドリノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、テトラヒドロキノリノ、テトラヒドロイソキノリノ、ピロリジル、ヒドロキシ、アクリルオキシ、メタクリルオキシ、およびハロゲン;
(vii) −OX
7または−N(X
7)
2;ここで、X
7は下記から選択される:
(A) 延長剤L、水素、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アシル、フェニル(C
1−C
18)アルキル、モノ(C
1−C
18)アルキル置換フェニル(C
1−C
18)アルキル、モノ(C
1−C
18)アルコキシ置換フェニル(C
1−C
18)アルキル;C
1−C
18アルコキシ(C
1−C
18)アルキル;C
3−C
10シクロアルキル;モノ(C
1−C
18)アルキル置換C
3−C
10シクロアルキル、C
1−C
18ハロアルキル、アリル、ベンゾイル、モノ置換ベンゾイル、ナフトイルまたはモノ置換ナフトイル、ここで、該ベンゾイルおよびナフトイルの置換基はそれぞれ独立にC
1−C
18アルキルおよびC
1−C
18アルコキシから選択される;
(B) −CH(X
8)X
9;ここで、X
8は、延長剤L、水素またはC
1−C
18アルキルから選択され、X
9は、延長剤L、−CN、−CF
3または−COOX
10から選択され、ここで、X
10は、延長剤L、水素またはC
1−C
18アルキルから選択される;(C) −C(O)X
6;または
(D) トリ(C
1−C
18)アルキルシリル、トリ(C
1−C
18)アルキルシリルオキシ、トリ(C
1−C
18)アルコキシシリル、トリ(C
1−C
18)アルコキシシリルオキシ、ジ(C
1−C
18)アルキル(C
1−C
18アルコキシ)シリル、ジ(C
1−C
18)アルキル(C
1−C
18アルコキシ)シリルオキシ、ジ(C
1−C
18)アルコキシ(C
1−C
18アルキル)シリル、またはジ(C
1−C
18)アルコキシ(C
1−C
18アルキル)シリルオキシ;
(viii) SX
11;ここで、X
11は、延長剤L、水素、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18ハロアルキル、非置換またはC
1−C
18アルキルもしくはC
1−C
18アルコキシもしくはハロゲンでモノ−またはジ−置換されたアリール基;
(ix) 式iによって表わされる窒素含有環:
【化29】
ここで、
(A) nは、0、1、2および3から選択される整数であり、但し、nが0であるとき、U’はUであり、各Uは、各存在について独立に、−CH
2−、−CH(X
12)、−C(X
12)
2、−CH(X
13)−、−C(X
13)
2−および−C(X
12)(X
13)−から選択され、ここで、X
12は、延長剤LおよびC
1−C
18アルキルから選択され、X
13は、延長剤L、フェニルおよびナフチルから選択される;および
(B) U’は、U、−O−、−S−、−S(O)−、−NH−、−N(X
12)−または−N(X
13)−から選択され、mは1、2および3から選択される整数である;および
(x) 式iiまたはiiiによって表わされる基:
【化30】
ここで、X
14、X
15およびX
16は、各存在について独立に、延長剤L、水素、C
1−C
18アルキル、フェニルまたはナフチルから選択されるか、またはX
14およびX
15は一緒になって5〜8個の炭素原子の環を形成し;pは、0、1または2から選択される整数であり、X
17は、各存在について独立に、延長剤L、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシまたはハロゲンから選択される;
(f) ピラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリニル、イミダゾリニル、ピロリジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フェナジニルまたはアクリジニルから選択される非置換またはモノ置換された基;ここで、各置換基は、独立に、延長剤L、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシ、フェニル、ヒドロキシ、アミノまたはハロゲンから選択される;
(g) 式ivまたはvによって表わされる基:
【化31】
ここで、
(i) V’は、各式において独立に、−O−、−CH−、C
1−C
6アルキレン、およびC
3−C
10シクロアルキレンから選択される;
(ii) Vは、各式において独立に、−O−または−N(X
21)−から選択され、ここで、X
21は、前記の式Iによって表わされる延長剤L、水素、C
1−C
18アルキル、およびC
2−C
18アシルから選択され、但し、Vが−N(X
21)−であるとき、V’は−CH
2−である;
(iii) X
18およびX
19は、それぞれ独立に、延長剤L、水素、およびC
1−C
18アルキルから選択される;および
(iv) kは、0、1および2から選択され、各X
20は、各存在について独立に、延長剤L、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシ、ヒドロキシおよびハロゲンから選択される;
(h) 式viによって表わされる基:
【化32】
(i) X
22は、延長剤L、水素、およびC
1−C
18アルキルから選択される;および
(ii) X
23は、延長剤L、ならびにアリール、フラニルおよびチエニルから選択される非置換またはモノ−またはジ−置換された基から選択され;ここで、各置換基は、各存在について独立に、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシ、およびハロゲンから選択される;
(i) −C(O)X
24;ここで、X
24は、下記から選択される:延長剤L、ヒドロキシ、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18ハロアルキル、C
1−C
18アルコキシ、非置換またはC
1−C
18アルキルまたはC
1−C
18アルコキシでモノ置換されたフェニル、非置換またはC
1−C
18アルキル、アリールおよびベンジルのうちの少なくとも1つでモノ−またはジ−置換されたアミノ;
(j) −COOX
1;
(k) −OX
7および−N(X
7)
2;
(l) −SX
11;
(m) 式iによって表わされる窒素含有環;
(n) 1つの式iiまたはiiiによって表わされる基;
(o) 下記によって表わされる延長剤L:
−[S
1]
c−[Q
1−[S
2]
d]
d’−[Q
2−[S
3]
e]
e’−[Q
3−[S
4]
f]
f’−S
5−P;
ここで、
(i) 各Q
1、Q
2およびQ
3は、各存在について独立に、下記から選択される:下記から選択される二価の基:非置換または置換芳香族基、非置換または置換脂環式基、非置換または置換複素環式基、およびそれらの混合物;ここで、置換基は、下記から選択される:Pによって表わされる基、液晶メソゲン、ハロゲン、ポリ(C
1−C
18アルコキシ)、C
1−C
18アルコキシカルボニル、C
1−C
18アルキルカルボニル、C
1−C
18アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルコキシ、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルコキシカルボニル、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルキルカルボニル、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルキルアミノ、ジ−(ペルフルオロ(C
1−C
18)アルキル)アミノ、ペルフルオロ(C
1−C
18)アルキルチオ、C
1−C
18アルキルチオ、C
1−C
18アセチル、C
3−C
10シクロアルキル、C
3−C
10シクロアルコキシ、直鎖または分岐鎖C
1−C
18アルキル基(これは、シアノ、ハロもしくはC
1−C
18アルコキシでモノ置換されているか、またはハロでポリ置換されている)、および下記の式の1つを含む基:−M(T)
(t−1)および−M(OT)
(t−1)、ここで、Mは、アルミニウム、アンチモン、タンタル、チタン、ジルコニウムおよびケイ素から選択され、Tは、有機官能基、有機官能性炭化水素基、脂肪族炭化水素基および芳香族炭化水素基から選択され、tはMの原子価である;
(ii) c、d、eおよびfは、それぞれ独立に、0〜20(両端の数字を含む)の整数から選択され;各S
1、S
2、S
3、S
4およびS
5は、各存在について独立に、下記から選択されるスペーサー単位から選択される:
(1) −(CH
2)
g−、−(CF
2)
h−、−Si(CH
2)
g−、−(Si[(CH
3)
2]O)
h−;ここで、gは各存在について独立に1〜20から選択され、hは1〜16(両端の数字を含む)の自然数である;
(2) −N(Z)−、−C(Z)=C(Z)−、−C(Z)=N−、−C(Z’)−C(Z’)−、または単結合;ここで、Zは、各存在について独立に、水素、C
1−C
18アルキル、C
3−C
10シクロアルキルおよびアリールから選択され、Z’は、各存在について独立に、C
1−C
18アルキル、C
3−C
10シクロアルキルおよびアリールから選択される;および
(3) −O−、−C(O)−、−C≡C−、−N=N−、−S−、−S(O)−、−S(O)(O)−、−(O)S(O)−、−(O)S(O)O−、−O(O)S(O)O−、または直鎖または分岐鎖C
1−C
24アルキレン残基;該C
1−C
24アルキレン残基は、非置換、またはシアノもしくはハロによるモノ置換、またはハロによるポリ置換であり;但し、ヘテロ原子を含有する2個のスペーサー単位がともに結合しているとき、スペーサー単位は、ヘテロ原子が互いに直接的に結合しないように結合し、S
1およびS
5がそれぞれPCおよびPに結合しているとき、それらは2個のヘテロ原子が互いに直接的に結合しないように結合している;
(iii) Pは下記から選択される:ヒドロキシ、アミノ、C
2−C
18アルケニル、C
2−C
18アルキニル、アジド、シリル、シロキシ、シリルヒドリド、(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ、チオ、イソシアナト、チオイソシアナト、アクリロイルオキシ、メタクリロイルオキシ、2−(アクリロイルオキシ)エチルカルバミル、2−(メタクリロイルオキシ)エチルカルバミル、アジリジニル、アリルオキシカルボニルオキシ、エポキシ、カルボン酸、カルボン酸エステル、アクリロイルアミノ、メタクリロイルアミノ、アミノカルボニル、C
1−C
18アルキルアミノカルボニル、アミノカルボニル(C
1−C
18)アルキル、C
1−C
18アルキルオキシカルボニルオキシ、ハロカルボニル、水素、アリール、ヒドロキシ(C
1−C
18)アルキル、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシ、アミノ(C
1−C
18)アルキル、C
1−C
18アルキルアミノ、ジ−(C
1−C
18)アルキルアミノ、C
1−C
18アルキル(C
1−C
18)アルコキシ、C
1−C
18アルコキシ(C
1−C
18)アルコキシ、ニトロ、ポリ(C
1−C
18)アルキルエーテル、(C
1−C
18)アルキル(C
1−C
18)アルコキシ(C
1−C
18)アルキル、ポリエチレンオキシ、ポリプロピレンオキシ、エチレニル、アクリロイル、アクリロイルオキシ(C
1−C
18)アルキル、メタクリロイル、メタクリロイルオキシ(C
1−C
18)アルキル、2−クロロアクリロイル、2−フェニルアクリロイル、アクリロイルオキシフェニル、2−クロロアクリロイルアミノ、2−フェニルアクリロイルアミノカルボニル、オキセタニル、グリシジル、シアノ、イソシアナト(C
1−C
18)アルキル、イタコン酸エステル、ビニルエーテル、ビニルエステル、スチレン誘導体、主鎖および側鎖液晶ポリマー、シロキサン誘導体、エチレンイミン誘導体、マレイン酸誘導体、フマル酸誘導体、非置換桂皮酸誘導体、桂皮酸誘導体(これは、メチル、メトキシ、シアノおよびハロゲンのうちの少なくとも1つで置換されている)、または置換または非置換キラルまたは非キラル一価または二価基(ステロイド基、テルペノイド基、アルカロイド基およびそれらの混合物から選択され、ここで、該置換基は、独立に、C
1−C
18アルキル、C
1−C
18アルコキシ、アミノ、C
3−C
10シクロアルキル、C
1−C
18アルキル(C
1−C
18)アルコキシ、フルオロ(C
1−C
18)アルキル、シアノ、シアノ(C
1−C
18)アルキル、シアノ(C
1−C
18)アルコキシまたはそれらの混合物から選択される);または、Pは、2〜4個の反応性基を有する構造であるか、またはPは、非置換または置換開環メタセシス重合先駆物質である;および
(iv) d’、e’およびf’は、それぞれ独立に、0、1、2、3および4から選択され、但し、d’+e’+f’の合計は、少なくとも1である;
(p) 直接に隣接するR基が一緒になって、式vii、viiiまたはixによって表わされる基を形成する:
【化33】
ここで、
(i) WおよびW’は、各存在について独立に、−O−、−N(X
7)−、−C(X
14)−、−C(X
17)−から選択される;
(ii) X
14、X
15およびX
17は、前記の通りである;および
(iii) qは、0、1、2、3および4から選択される整数である;および
(C) 基Aは、インデノ、チオフェノ、ベンゾチオフェノ、フロまたはベンゾフロを表わす]。
(項目21)
下記構造式の一つによって表される、項目20に記載のナフトール:
【化34】
[式中、各置換基Qは、独立に、−CN、−COOR’、−CCR’、−C(R’)C(R’)R’、−OCOR’、−OCOOR’、−SR’、−OSO
2R’’’および/または−CON(R’)R’を含み、ここで、各R’は独立に、1〜12個の炭素原子を有するアルキル基を含み、R’’’は、−CF
3、または2〜12個の炭素原子を有する過フッ素化アルキル基を含み、基Aはインデノである]。
(項目22)
下記構造式によって表わされる、項目20に記載のナフトール:
【化35】