【0010】
本発明は、一般式:
(R
1)(R
2)(R
3)Si−R
4−Si(R
5)(R
6)(R
7)
を有する界面活性剤として有用なシラン化合物またはそれらの組成物を提供し、
式中、R
1、R
2、R
3、R
5、およびR
6は、各々独立して、1から6の一価炭化水素ラジカルと、アリールと、アリール基を有する7から10の炭素の炭化水素基とからなる群から選択される;R
4は、1から3の炭素の炭化水素基である。R
7は、R
8−R
A、R
9−R
C、およびR
10−R
Zである;R
8は、R
11(O)
t(R
12)
u(O)
v−、
【化5】
、およびR
14O(C
2H
4O)
a(C
3H
6O)
b(C
4H
8O)
c−からなる群から選択される;式中、R
11およびR
12は、各々独立して、1から4の炭素原子の二価炭化水素基からなる群から選択され、これの各々は、任意選択で、一つもしくはそれ以上のOHラジカルにより置換されてもよい;R
13は、2から4の炭素原子の二価炭化水素基である;R
14は、1から6の炭素の二価炭化水素基であり、これの各々は、任意選択で、分岐されてもよい;下付き文字t、u、およびvは、ゼロまたは1である。下付き文字a、b、およびcは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦a+b+c≦10、式中、a≧1を満たす。
R
Aは、−SO
3M
K、−C(=O)CH
2CH(R
15)COO−M
K、−PO
3HM
K、−COOM
Kからなる群から選択される一価のラジカルである;式中R
15は、Hまたは−SO
3M
Kである;M
Kは、Na
+、K
+、Ca
2+、NH
4+、Li
+、および、2から4の炭素のモノアルキルアミン、ジアルキルアミン、およびトリアルキルアミン、または2から4の炭素のモノアルカノールアミン、ジアルカノールアミン、およびトリアルカノールアミンから誘導される一価アンモニウムイオンからなる群から選択される陽イオンである。R
9は、R
16(O)
w(R
17)
x−およびR
18O(C
2H
4O)
d(C
3H
6O)
e(C
4H
8O)
fCH
2CH(OH)CH
2−からなる群から選択される一価のラジカルである;式中、R
16およびR
17は、各々独立して、1から4の炭素原子の二価炭化水素基からなる群から選択され、これの各々は、任意選択で、一つもしくはそれ以上のOHラジカルにより置換されてもよい;R
18は、2から4の炭素原子の二価炭化水素基である;下付き文字wおよびxは、ゼロまたは1である。下付き文字d、e、およびfは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦d+e+f≦10、式中、d≧1を満たす。
R
Cは、N(R
19)(R
20)、
【化6】
、
【化7】
、
および
【化8】
から選択される;式中、R
19およびR
20は、独立して、H、1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカル、R
26N(R
29)(R
30)、および−R
27O(C
2H
4O)
g(C
3H
6O)
h(C
4H
8O)
iR
28からなる群から選択される。下付き文字g、h、およびiは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦g+h+i≦10、式中、g≧1を満たす。
R
21、R
23、R
24、R
25は、各々独立して、H、1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカルからなる群から選択される。R
22は、H、1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカル、または−R
31O(C
2H
4O)
j(C
3H
6O)
k(C
4H
8O)
lR
32からなる群から選択される一価のラジカルである;下付き文字j、k、およびlは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦j+k+l≦10、式中、j≧1を満たす。
R
26は、1から6の炭素の二価炭化水素ラジカルであり、任意選択で、窒素、硫黄、酸素、またはそれらの組合せを有する複素環基またはR
33O(C
2H
4O)O
m(C
3H
6O)
n(C
4H
8O)
oR
34により置換されてもよい;下付き文字m、n、およびoは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦m+n+o≦10、式中、m≧1を満たす。
R
29およびR
30は、独立して、Hまたは1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカルからなる群から選択される。R
27、R
31、およびR
33は、2から4の炭素原子の二価炭化水素基からなる群から選択される。R
28は、H、1から6の炭素の一価炭化水素ラジカル、およびN(R
40)(R
41)からなる群から選択される一価のラジカルである。R
32およびR
34は、独立して、H、1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカル、およびR
37N(R
38)(R
39)からなる群から選択される;
式中、R
37は、1から6の炭素の二価炭化水素ラジカルである。R
35、R
36、R
38、およびR
39は、独立して、Hおよび1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカルからなる群から選択される。R
10は、R
40(O)
y(R
41)
z−およびR
42O(C
2H
4O)
p(C
3H
6O)
q(C
4H
8O)
rCH
2CH(OH)CH
2−からなる群から選択される一価のラジカルである;式中、R
40およびR
41は、各々独立して、1から4の炭素原子の二価炭化水素基からなる群から選択され、これの各々は、任意選択で、一つもしくはそれ以上のOHラジカルにより置換されてもよい;R
42は、2から4の炭素原子の二価炭化水素基である;下付き文字yおよびzは、ゼロまたは1である。下付き文字p、q、およびrは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦p+q+r≦10、式中、p≧1を満たす。
R
Zは、−N−(R
43)(R
44)
αR
45SO
3(M
K)
β、−N−(R
46)(R
47)
γR
48COO(M
K)
δ、−N
+−(R
49)(R
50)R
51OP(=O)(A)(B)、または(−C(=O)N(R
52)R
53N−(R
54)(R
55))
+−(R
56OP(=O)(A)(B))(X
−)
εである;式中、R
43、R
44、R
46、R
47、R
49、R
50、R
52、R
54、およびR
55は、独立して、H、1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカル、および2から4の炭素のアルカノールアミン基からなる群から選択される。R
45は、3から4の炭素の二価の基である;下付き文字α、β、γ、δ、およびはεは、ゼロまたは1であり、次の関係:α+βは、1からなる群から選択され、そしてγ+δは、1からなる群から選択される、に従う。R
48およびR
51は、独立して、1から4の炭素の二価の基である。R
53およびR
56は、各々独立して、2から4の炭素の二価の基である。AおよびBは、O−およびOM
Kから選択される;Xは、Cl、Br、およびIからなる陰イオンの群から選択される陰イオンである;下付き文字εは、0、1、または2である。
【実施例】
【0052】
本発明のシラン組成物に関するヒドリド中間体、ならびに、比較例の組成物を以下の実施例に記載されるように調製した。
【0053】
合成例1
N,N−ジメチルアミノプロピルペンタメチルカルボジシラン(
図1)。16.0gのペンタメチルカルボジシランと、20μLの1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの白金錯体(0.3wt%キシレン溶液)とを、100mLのシュレンクフラスコに入れた。この混合物を90℃に加熱し、そして9.35gのN,N−ジメチルアリルアミンを20分で滴下した。滴下終了後、反応温度を3時間90℃に維持し、そして反応を
1HNMRで観測した。溶媒を減圧下で除去した後、混合物を減圧下で蒸留し、そして109〜111℃/15mmHgで17.0gの無色油状物を得た。
図1.アミノシラン中間体1の調製のための反応順序。
【化9】
【0054】
合成例2
3−({3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロピル}−ジメチル−アミノ)−プロパン−l−スルホナート(
図2)。2.0gのN,N−ジメチルアミノプロピルペンタメチルカルボジシラン1と1.10gの1,3−プロパンスルトンとを15mlの乾燥THFに溶解した。この混合物を終夜で加熱還流した。溶媒を除去した後、3.03gの白色固体を得た。
図2.シラン2の調製のための反応順序。
【化10】
【0055】
合成例3
4−({3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロピル}−ジメチル−アミノ)−ブタン−l−スルホナート(
図3)。2.45gのN,N−ジメチルアミノプロピルペンタメチルカルボジシラン1と、1.40gの1,4−ブタンスルトンとを10mlの乾燥THFに溶解した。この混合物を終夜で加熱還流した。溶媒を除去した後、2.94gの白色固体を得た。
図3.シラン3の調製のための反応順序。
【化11】
【0056】
合成例4
3−({3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロピル}−ジメチル−アミノ)−アセタート(
図4)。2.45gのN,N−ジメチルアミノプロピルペンタメチルカルボジシラン1と、1.61gの2−ブロモ酢酸ナトリウムとを20mlの無水エタノールに溶解した。総ての2−ブロモ酢酸ナトリウムが消失するまで、懸濁液を終夜で加熱還流した。溶媒を除去した後、残渣をヘキサンで洗浄し、そしてろ過して、4.0gの白色固体を得た。
図4.シラン4の調製のための反応順序。
【化12】
【0057】
合成例5
3−({3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロピル}−ジメチル−アミノ)−エタノール(
図5)。2.45gのN,N−ジメチルアミノプロピルペンタメチルカルボジシラン1と、1.37gの2−ブロモエタノールとを15mlの無水エタノールに溶解した。この混合物を16時間加熱還流した。溶媒を除去した後、残渣を100℃で2時間、0.1mmHgで吸引して、3.33gの白色固体を得た。
図5.シラン5の調製のための反応順序。
【化13】
【0058】
合成例6
3−({3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロピル}−ジメチル−アミノ−エトキシ)−エタノール(
図6)。2.45gのN,N−ジメチルアミノプロピルペンタメチルカルボジシラン1と、1.37gの2−クロロエトキシエタノールとを10mlの無水エタノールに溶解した。この混合物を20時間加熱還流した。溶媒を除去した後、残渣を100℃で2時間、0.1mmHgで吸引して、2.58gの淡黄色固体を得た。
図6.シラン6の調製のための反応順序。
【化14】
【0059】
合成例7
3−({3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロピル}−ジメチル−アミノ−エトキシ−エトキシ)−エタノール(
図7)。1.96gのN,N−ジメチルアミノプロピルペンタメチルカルボジシラン1と、1.26gの2−(2−クロロエトキシ)エトキシエタノールとを10mlの無水エタノールに溶解した。この混合物を20時間加熱還流した。溶媒を除去した後、残渣を100℃で2時間、0.1mmHgで吸引した。1.38gの淡黄色固体を得た。
図7.シラン7の調製のための反応順序(n=3)。
【化15】
【0060】
合成例8
2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン(
図8)。ペンタメチルジカルボジシラン(12.8g;80mMol)と、ウィルキンソン触媒(30ppm)とを、マグネチックスターラー、還流冷却器、および窒素注入口を備えた100mLの三つ口丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして90℃に加熱した。2−アリルオキシメチル−オキシラン(10g;87.6mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。この混合物を撹拌し、そして90℃でさらに4時間維持した。反応の進行をNMRで追跡した。過剰の2−アリルオキシメチル−オキシランを減圧蒸留によって除去した。
図8.シリル化された界面活性剤中間体8の調製のための反応順序。
【化16】
【0061】
合成例9
1−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−3−[4−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−プロパン−2−オール(
図9)。2−ピペラジン−1−イル−エタノール(0.95g;7.28mMol)と、20mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。混合物を撹拌し、そして70℃に加熱した。2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。この混合物を撹拌し、そして70℃でさらに4時間維持した。反応が完了した後に、エタノールをロータリーエバポレーターで留去した。混合物を減圧下で蒸留した。
図9.シラン9の調製のための反応順序。
【化17】
【0062】
合成例10
1−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−3−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エチルアミノ]−プロパン−2−オール(
図10)。2−(2−アミノ−エトキシ)−エタノール(3.83g;36.4mMol)と、40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして70℃に加熱した。10gのエタノールと混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。この混合物を撹拌し、そして70℃でさらに4時間維持した。エタノールをロータリーエバポレーターで留去した。混合物を減圧下で蒸留して不純物と過剰の原料とを除去した。
図10.シラン10の調製のための反応順序。
【化18】
【0063】
合成例11
1−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−3−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ−エトキシ)−エチルアミノ]−プロパン−2−オール(
図11)。2−[2−(2−アミノ−エトキシ)−エトキシ]−エチルアミン(5.40g;36.4mMol)と、40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして70℃に加熱した。10gのエタノールと混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。この混合物を撹拌し、そして70℃でさらに4時間維持した。エタノールをロータリーエバポレーターで留去した。混合物を減圧下で蒸留して不純物と過剰の原料とを除去した。
図11.シラン11の調製のための反応順序。
【化19】
【0064】
合成例12
1−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−3−モルホリン−4−イル−プロパン−2−オール(
図12)。モルホリン(0.634g;7.28mMol)と、40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして70℃に加熱した。10gのエタノールと混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。この混合物を撹拌し、そして70℃でさらに4時間維持した。エタノールをロータリーエバポレーターで留去した。混合物を減圧下で蒸留して不純物を除去した。
図12.シラン12の調製のための反応順序。
【化20】
【0065】
合成例13
1−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−3−ピペラジン−1−イル−プロパン−2−オール(
図13)。ピペラジン(3.14g;36.4mMol))と、40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして70℃に加熱した。10gのエタノールと混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。この混合物を撹拌し、そして70℃でさらに4時間維持した。エタノールをロータリーエバポレーターで留去した。混合物を減圧下で蒸留して不純物を除去した。過剰のピペラジンを昇華によって除去した。
図13.シラン13の調製のための反応順序。
【化21】
【0066】
合成例14
1−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペラジン−l−イル]−3−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−プロパン−2−オール(
図14)。ジメチル−(2−ピペラジン−l−イル−エチル)−アミン(1.14g;7.28mMol)と、40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして70℃に加熱した。10gのエタノールと混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。この混合物を撹拌し、そして70℃でさらに4時間維持した。エタノールをロータリーエバポレーターで留去した。混合物を減圧下で蒸留して不純物を除去した。
図14.シラン14の調製のための反応順序。
【化22】
【0067】
合成例15
1−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−3−(2−ピロリジン−1−イル−エチルアミノ)−プロパン−2−オール(
図15)。2−ピロリジン−1−イル−エチルアミン(4.16g;36.4mMol)と、40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして70℃に加熱した。10gのエタノールと混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。この混合物を撹拌し、そして70℃でさらに4時間維持した。エタノールをロータリーエバポレーターで留去した。混合物を減圧下で蒸留して不純物と過剰の2−ピロリジン−1−イル−エチルアミンとを除去した。
図15.シラン15の調製のための反応順序。
【化23】
【0068】
合成例16
1−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−3−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−プロパン−2−オール(
図16)。2−アミノ−エタノール(2.22g;36.4mMol)、と40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして70℃に加熱した。10gのエタノール混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。この混合物を撹拌し、そして70℃でさらに4時間維持した。エタノールをロータリーエバポレーターで留去した。この混合物を減圧下で蒸留して不純物と過剰の2−アミノ−エタノールとを除去した。
図16.シラン16の調製のための反応順序。
【化24】
【0069】
合成例17
1−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−3−(2−モルホリン−4−イル−エチルアミノ)−プロパン−2−オール(
図17)。2−モルホリン−4−イル−エチルアミン(4.74g;36.4mMol)と、40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして70℃に加熱した。10gのエタノールと混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。この混合物を撹拌し、そして70℃でさらに4時間維持した。エタノールをロータリーエバポレーターで留去した。この混合物を減圧下で蒸留して不純物と過剰の2−モルホリン−4−イル−エチルアミンとを除去した。
図17.シラン17の調製のための反応順序。
【化25】
【0070】
合成例18
1−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−3−[(テトラヒドロ−フラン−2−イルメチル)−アミノ]−プロパン−2−オール(
図18)。C−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−メチルアミン(3.68g;36.4mMol)と、40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして70℃に加熱した。10gのエタノールと混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。この混合物を撹拌し、そして70℃でさらに4時間維持した。エタノールをロータリーエバポレーターで留去した。混合物を減圧下で蒸留して不純物と過剰のC−(テトラヒドロ−フラン−2−イル)−メチルアミンとを除去した。
図18.シラン18の調製のための反応順序。
【化26】
【0071】
合成例19
1−ジエチルアミノ−3−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−プロパン−2−オール(
図19)。ジエチルアミン(2.66g;36.4mMol)と、40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして60℃に加熱した。10gのエタノールと混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。この混合物を撹拌し、そして60℃でさらに8時間維持した。エタノールとジエチルアミンとをロータリーエバポレーターで留去した。この混合物を減圧下で蒸留して不純物を除去した。
図19.シラン19の調製のための反応順序。
【化27】
【0072】
合成例20
1−アミノ−3−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−プロパン−2−オール(
図20)。水酸化アンモニウム水溶液(25%;10g、約150mMol)と、40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして50℃に加熱した。10gのエタノールと混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。この混合物を撹拌し、そして50℃でさらに8時間維持した。エタノールと水とをロータリーエバポレーターで留去した。混合物を減圧下で蒸留して不純物を除去した。
図20.シラン
20の調製のための反応順序。
【化28】
【0073】
合成例21
1−ジメチルアミノ−3−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−プロパン−2−オール(
図21)。ジメチルアミン水溶液(25%;10g、ジメチルアミンは約55mMol)と、40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして50℃に加熱した。10gのエタノールと混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。混合物を撹拌し、そして50℃でさらに8時間維持した。エタノールと水と過剰のジメチルアミンとをロータリーエバポレーターで留去した。混合物を減圧下で蒸留して不純物を除去した。
図21.シラン21の調製のための反応順序。
【化29】
【0074】
合成例22
1−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−3−イソプロピルアミノ−プロパン−2−オール(
図22)。イソプロピルアミン(2.15g;36.4mMol)と、40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして60℃に加熱した。10gのエタノールと混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。混合物を撹拌し、そして60℃でさらに8時間維持した。エタノールとイソプロピルアミンとをロータリーエバポレーターで留去した。混合物を減圧下で蒸留して不純物を除去した。
図22.シラン22の調製のための反応順序。
【化30】
【0075】
合成例23
1−ジイソプロピルアミノ−3−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−プロパン−2−オール(
図23)。ジイソプロピルアミン(3.68g;36.4mMol)と、40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。混合物を撹拌し、そして60℃に加熱した。10gのエタノールと混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。この混合物を撹拌し、そして60℃でさらに8時間維持した。エタノールとジイソプロピルアミンとをロータリーエバポレーターで留去した。混合物を減圧下で蒸留して不純物を除去した。
図23.シラン23の調製のための反応順序。
【化31】
【0076】
合成例24
6−[(3−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−メチル−アミノ]−ヘキサン−1,2,3,4,5−ペンタオール(
図24)。N−メチル−D−グルカミン(1.42g;7.28mMol)と、40mLのエタノールとを、マグネチックスターラーを備えた100mLの丸底フラスコに入れた。この混合物を撹拌し、そして70℃に加熱した。10gのエタノールと混合した2−{3−[ジメチル−(2−トリメチルシラニル−エチル)−シラニル]−プロポキシメチル}−オキシラン8(2g;7.28mMol)を滴下漏斗に入れ、そしてフラスコに滴下した。混合物を撹拌し、そして70℃でさらに4時間維持した。エタノールをロータリーエバポレーターで留去した。混合物を減圧下で蒸留して不純物を除去した。
図24.シラン24の調製のための反応順序。
【化32】
【0077】
比較の試料Aは、8.5のポリオキシエチレン反復単位を有するトリシロキサンエトキシ化界面活性剤である。この製品は、GE Advanced Materials, Wilton, CTからSilwet(登録商標)L−77として市販されている。
【0078】
さらに加えて、比較の試料OPE(10のポリオキシエチレン単位を有するオクチルフェノールエトキシラート)は、非シリコーン有機界面活性剤である。この製品は、Dow Chemical Company, Midland, MIからTriton(登録商標)X−100として利用できる。
【0079】
実施例1
この実施例は、本発明のシラン組成物の能力が、水の表面張力を減少させることを具体的に説明し、それによって界面活性剤としての有用性を示す。表面張力は、懸垂液滴法による解析(pendant drop analysis)を用いて測定した。種々の成分の溶液を水(脱イオン)、2MのNH
4Cl溶液、または10wt%のNaCl溶液において、0.1wt%で調製した。
【0080】
表1は、これらの類のない組成物の溶液が、汎用の界面活性剤と比較して有意な表面張力の減少を提供することを示す。
【0081】
本発明の組成物は、比較のトリシロキサン界面活性剤Aに類似する展着性をも与える。さらに加えて、本発明のシランは、汎用の有機界面活性剤製品OPEと比較して向上した展着を提供する。
【0082】
展着は、ポリスチレンのペトリ皿(Fisher Scientific)に界面活性剤溶液の10μLの小滴を使用し、そして50と70%のと間の相対湿度で(22から25℃で)、30秒後に展着直径(mm)を測定して決定した。この溶液は、自動ピペットによって加えられ、再現性のある体積の小滴が提供された。Milliporeのろ過装置でさらに精製した脱イオン水を、界面活性剤の溶液を調製するのに用いた。
【0083】
【表1】
【0084】
実施例2
酸性および塩基性の条件下で(≦pH5および≧pH9)急速な加水分解を受ける伝統的なシロキサン系界面活性剤と違って、本発明のシランは、伝統的なトリシロキサンアルコキシラート(比較例A)と比較して増加した耐加水分解性を提供する。加水分解を人為的に変えたことは、経時的な展着性の減少として観測される。したがって、本発明のシランならびに比較の界面活性剤の溶液は、望ましい使用濃度とpHで調製した。展着は、耐加水分解性を説明するために時間の関数として測定された。
【0085】
表2は、伝統的な有機修飾されたトリシロキサンエトキシラート界面活性剤の説明に役立つ実例であり、pH3からpH10までのpH範囲にわたり、加水分解の関数として、時間と共に減少した展着の挙動を示す。ここでは試料Aの0.4wt%溶液をpH3、4、5、および10で調製した。展着は、ポリアセタートフィルム(USIの「Crystal Clear Write on Film」)に界面活性剤溶液の10μLの小滴を使いそして50%と70%との間の相対湿度で(22℃から25℃で)、30秒後に展着直径(mm)を測定することによって決定した。この溶液は、自動ピペットによって加えられ、再現性のある体積の小滴が提供された。Millipore製のろ過装置でさらに精製した脱イオン水を、界面活性剤溶液を調製するのに用いた。
【0086】
【表2】
【0087】
実施例3
表3は、本発明のシランの説明に役立つ実例であり、ここで、試料4は、超展着剤であり、伝統的なトリシロキサンエトキシラート界面活性剤(製品A)と比較して、pH4からpH11までのpH範囲にわたり改良された耐加水分解性を有する。上述のように、耐加水分解性を、経時的に展着性を観測することによって測定した。ここでは界面活性剤の0.1wt%溶液を、pH4、5、9、および11で10wt%のNaClを有する蒸留水において調製した。展着は、ポリスチレンのペトリ皿(Fisher Scientific)に界面活性剤溶液の10μLの小滴を使用し、そして50%と70%との間の相対湿度で(22℃から25℃で)、30秒後に展着直径(mm)を測定することによって決定した。この溶液は、自動ピペットによって加えられ、再現性のある体積の小滴が提供された。
【0088】
【表3】
【0089】
実施例4
表4は、本発明のシランの説明に役立つ実例であり、ここで、試料5は、超展着剤であり、伝統的なトリシロキサンエトキシラート界面活性剤(製品A)と比較して、pH4からpH11までのpH範囲にわたり改良された耐加水分解性を有する。上述のように、耐加水分解性を、経時的に展着性を観測することによって測定した。ここでは界面活性剤の0.1wt%溶液を、pH4、5、9、および11で10wt%のNaClを有する蒸留水において調製した。展着は、ポリスチレンのペトリ皿(Fisher Scientific)に界面活性剤溶液の10μLの小滴を使用し、そして50%と70%との間の相対湿度で(22℃から25℃で)、30秒後に展着直径(mm)を測定することによって決定した。この溶液は、自動ピペットによって加えられ、再現性のある体積の小滴が提供された。
【0090】
【表4】
【0091】
上述の実施例は、発明の単なる説明であり、本発明の特徴のほんの幾つかを説明するのに役立っているにすぎない。添付された請求項は、発明が着想されていたのと同じくらい広く発明を請求することを意図されており、そしてここに示された実施例は、総ての可能な実施態様の多様性から選択された実施態様の実例である。したがって、添付された請求項は、本発明の特徴を説明するのに使われた実施例の選択によって限定されるべきでない、と出願人は意図する。請求項で使用されるように、「含有する(comprise)」の用語と、その文法的変形は、例えば「実質的に〜からなる(consisting essentially of)」や、「〜からなる(consisting of)」、これに限定されないが、このような変化したり、異なったりする範囲の句をも論理的に包含し、そして含む。必要なところでは、範囲を記載するが、この範囲はサブ範囲をそのなかに含む。そのような範囲は、一対の異なる数字による限定からなる、一つのマーカッシュ群(Markush group)または複数のマーカッシュ群と考えてもよく、この群は、下限から上限まで規則的な仕方で数字が増加する、上限と下限とによって充分に規定される。この範囲における変化は、変化そのものを当業者に示唆をしていると期待され、まだ公衆に知らされていなくても、この変化は、添付された請求項によってカバーされる、と可能な限り解釈されるべきである。科学技術における進歩が、言葉の不正確さのゆえに、現在は予期できない同等品や代替物を可能にすることも予想されるが、この変化も、添付された請求項によって可能な限りカバーされると解釈すべきである。ここで引用された米国特許(および、特許出願)は総て、あたかも全部が記載されたかのように、その全体を参照によってここに編入する。
以下に、本発明の特に好ましい態様を示す。
1.農業用組成物であって、
(a)式:
(R
1)(R
2)(R
3)Si−R
4−Si(R
5)(R
6)(R
7)
を有するシランと、
(b)農業用成分とを含有し;
式中、
R
1、R
2、R
3、R
5、およびR
6は、各々独立して、1から6の一価炭化水素ラジカルと、アリールと、アリール基を有する7から10の炭素の炭化水素基とからなる群から選択され;
R
4は、1から3の炭素の炭化水素基であり;
R
7は、R
8−R
A、R
9−R
C、およびR
10−R
Zであり;
R
8は、R
11(O)
t(R
12)
u(O)
v−、
【化33】
、およびR
14O(C
2H
4O)
a(C
3H
6O)
b(C
4H
8O)
c−からなる群から選択され;
式中、R
11およびR
12は、各々独立して、1から4の炭素原子の二価炭化水素基からなる群から選択され、これの各々は、任意選択で、一つもしくはそれ以上のOHラジカルにより置換されてもよく;R
13は、2から4の炭素原子の二価炭化水素基であり;R
14は、1から6の炭素の直鎖または分岐の二価炭化水素基である;下付き文字t、u、およびvは、ゼロまたは1であり;
下付き文字a、b、およびcは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦a+b+c≦10、式中、a≧1を満たし;
R
Aは、−SO
3M
K、−C(=O)CH
2CH(R
15)COO−M
K;−PO
3HM
K;−COOM
Kからなる群から選択される一価のラジカルであり;
式中、R
15は、Hまたは−SO
3M
Kであり;
M
Kは、Na
+、K
+、Ca
2+、NH
4+、Li
+、および2から4の炭素のアルキル基を含有するモノアルキルアミン、ジアルキルアミン、およびトリアルキルアミン、または2から4の炭素のアルキル基を含有するモノアルカノールアミン、ジアルカノールアミン、およびトリアルカノールアミンから誘導される一価アンモニウムイオンからなる群から選択される陽イオンであり;
R
9は、R
16(O)
w(R
17)
x−およびR
18O(C
2H
4O)
d(C
3H
6O)
e(C
4H
8O)
fCH
2CH(OH)CH
2−からなる群から選択される一価のラジカルであり;
式中、R
16およびR
17は、各々独立して、1から4の炭素原子の二価炭化水素基からなる群から選択され;R
18は、2から4の炭素原子の二価炭化水素基であり;下付き文字wおよびxは、ゼロまたは1である;
下付き文字d、e、およびfは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦d+e+f≦10、式中、d≧1を満たし;
R
Cは、N(R
19)(R
20)、
【化34】
、
【化35】
、および
【化36】
から選択され;
式中、R
19およびR
20は、独立して、H、1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカル、R
26N(R
29)(R
30)、および−R
27O(C
2H
4O)
g(C
3H
6O)
h(C
4H
8O)
iR
28からなる群から選択され;
下付き文字g、h、およびiは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦g+h+i≦10、式中、g≧1を満たし;
R
21、R
23、R
24、R
25は、各々独立して、Hおよび1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカルからなる群から選択される;
R
22は、H、1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカル、および−R
31O(C
2H
4O)
j(C
3H
6O)
k(C
4H
8O)
lR
32からなる群から選択される一価のラジカルであり;
下付き文字j、k、およびlは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦j+k+l≦10、式中、j≧1を満たし;
R
26は、1から6の炭素の二価炭化水素ラジカルまたはR
33O(C
2H
4O)O
m(C
3H
6O)
n(C
4H
8O)
oR
34であり;
下付き文字m、n、およびoは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦m+n+o≦10、式中、m≧1を満たし;
R
29およびR
30は、独立して、Hまたは1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカルからなる群から選択され;
R
27、R
31、およびR
33は、2から4の炭素原子の二価炭化水素基からなる群から選択され;
R
28は、H、1から6の炭素の一価炭化水素ラジカル、およびN(R
40)(R
41)からなる群から選択される一価のラジカルであり;
R
32およびR
34は、独立して、H、1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカル、およびR
37N(R
38)(R
39)からなる群から選択され;
式中、R
37は、1から6の炭素の二価炭化水素ラジカルであり;
R
35、R
36、R
38、およびR
39は、独立して、Hおよび1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカルからなる群から選択され;
R
10は、R
40(O)
y(R
41)
z−およびR
42O(C
2H
4O)
p(C
3H
6O)
q(C
4H
8O)
rCH
2CH(OH)CH
2−からなる群から選択される一価のラジカルであり;
式中、R
40およびR
41は、各々独立して、1から4の炭素原子の二価炭化水素基からなる群から選択され;
R
42は、2から4の炭素原子の二価炭化水素基であり;
下付き文字yおよびzは、ゼロまたは1であり;
下付き文字p、q、およびrは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦p+q+r≦10、式中、p≧1を満たし;
R
Zは、−N−(R
43)(R
44)
αR
45SO
3(M
K)
β、−N−(R
46)(R
47)
γR
48COO(M
K)
δ、−N
+−(R
49)(R
50)R
51OP(=O)(A)(B)、または(−C(=O)N(R
52)R
53N−(R
54)(R
55))
+−(R
56OP(=O)(A)(B))(X
−)
εであり;
式中、R
43、R
44、R
46、R
47、R
49、R
50、R
52、R
54、およびR
55は、独立して、H、1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカル、および2から4の炭素のアルキル基を含有するアルカノールアミン基からなる群から選択され;R
45は、3から4の炭素の二価の基であり;
下付き文字α、β、γ、δ、およびεは、ゼロまたは1であり、下記の関係:
α+β=1、および、γ+δ=1に従い;
R
48およびR
51は、独立して、1から4の炭素の二価の基であり;
R
53およびR
56は、各々独立して、2から4の炭素の二価の基であり;
AおよびBは、O−およびOM
Kから選択され;Xは、Cl、Br、およびIからなる群から選択される陰イオンであり;そして、下付き文字εは、0、1、または2であり、
ここで、前記農業用組成物は高められた耐加水分解性を有する、組成物。
2.R
1、R
2、R
3、R
5、およびR
6が、メチルである、上項1に記載の組成物。
3.R
7が、R
8−R
Aである、上項2に記載の組成物。
4.R
Aが、−SO
3M
Kである、上項3に記載の組成物。
5.R
Aが、−COOM
Kである、上項3に記載の組成物。
6.R
7が、R
9−R
Cである、上項2に記載の組成物。
7.R
Cが、N(R
19)(R
20)である、上項6に記載の組成物。
8.R
7が、R
10−R
Zである、上項2に記載の組成物。
9.R
Zが、−N−(R
43)(R
44)
αR
45SO
3(M
K)
βである、上項8に記載の組成物。
10.R
Zが、−N−(R
46)(R
47)
γR
48COO(M
K)
δである、上項8に記載の組成物。
11.パーソナルケア組成物であって:
(a) 上項1のシランと、
(b) パーソナルケア成分と
を含有し、
ここで前記パーソナルケア組成物は高められた耐加水分解性を有する、組成物。
12.R
1、R
2、R
3、R
5、およびR
6が、メチルである、上項11に記載の組成物。
13.R
7が、R
8−R
Aである、上項12に記載の組成物。
14.R
Aが、−SO
3M
Kである、上項13に記載の組成物。
15.R
Aが、−COOM
Kである、上項13に記載の組成物。
16.R
7が、R
9−R
Cである、上項12に記載の組成物。
17.R
Cが、N(R
19)(R
20)である、上項16に記載の組成物。
18.R
7が、R
10−R
Zである、上項12に記載の組成物。
19.R
Zが、−N−(R
43)(R
44)
αR
45SO
3(M
K)
βである、上項18に記載の組成物。
20.R
Zが、−N−(R
46)(R
47)
γR
48COO(M
K)
δである、上項18に記載の組成物。
21.油およびガスの処理組成物であって:
a)上項1に記載のシランと、
b)油およびガスの処理成分と
を含有し、
ここで、前記油およびガスの処理組成物は高められた耐加水分解性を有する、組成物。
22.R
1、R
2、R
3、R
5、およびR
6が、メチルである、上項21に記載の組成物。
23.R
7が、R
8−R
Aである、上項22に記載の組成物。
24.R
Aが、−SO
3M
Kである、上項23に記載の組成物。
25.R
Aが、−COOM
Kである、上項23に記載の組成物。
26.R
7が、R
9−R
Cである、上項22に記載の組成物。
27.R
Cが、N(R
19)(R
20)である、上項26に記載の組成物。
28.R
7が、R
10−R
Zである、上項22に記載の組成物。
29.R
Zが、−N−(R
43)(R
44)
αR
45SO
3(M
K)
βである、上項28に記載の組成物。
30.R
Zが、−N−(R
46)(R
47)
γR
48COO(M
K)
δである、上項28に記載の組成物。
31.水処理組成物であって:
a)上項1に記載のシランと、
b)水処理成分と
を含有し、
ここで、前記水処理組成物は高められた耐加水分解性を有する、組成物。
32.R
1、R
2、R
3、R
5、およびR
6が、メチルである、上項31に記載の組成物。
33.R
7が、R
8−R
Aである、上項32に記載の組成物。
34.R
Aが、−SO
3M
Kである、上項33に記載の組成物。
35.R
Aが、−COOM
Kである、上項33に記載の組成物。
36.R
7が、R
9−R
Cである、上項32に記載の組成物。
37.R
Cが、N(R
19)(R
20)である、上項36に記載の組成物。
38.R
7が、R
10−R
Zである、上項32に記載の組成物。
39.R
Zが、−N−(R
43)(R
44)
αR
45SO
3(M
K)
βである、上項38に記載の組成物。
40.R
Zが、−N−(R
46)(R
47)
γR
48COO(M
K)
δである、上項38に記載の組成物。
41.パルプおよび紙の処理組成物であって:
a)上項1に記載のシランと、
b)パルプおよび紙の処理成分と
を含有し、ここで、前記パルプおよび紙の処理組成物は高められた耐加水分解性を有する、組成物。
42.R
1、R
2、R
3、R
5、およびR
6が、メチルである、上項41に記載の組成物。
43.R
7が、R
8−R
Aである、上項42に記載の組成物。
44.R
Aが、−SO
3M
Kである、上項43に記載の組成物。
45.R
Aが、−COOM
Kである、上項43に記載の組成物。
46.R
7が、R
9−R
Cである、上項42に記載の組成物。
47.R
Cが、N(R
19)(R
20)である、上項46に記載の組成物。
48.R
7が、R
10−R
Zである、上項42に記載の組成物。
49.R
Zが、−N−(R
43)(R
44)
αR
45SO
3(M
K)
βである、上項48に記載の組成物。
50.R
Zが、−N−(R
46)(R
47)
γR
48COO(M
K)
δである、上項48に記載の組成物。
51.シランを含有する組成物であって、式:
(R
1)(R
2)(R
3)Si−R
4−Si(R
5)(R
6)(R
7)
を有し、
式中、R
1、R
2、R
3、R
5、およびR
6は、各々独立して、1から6の一価の炭化水素ラジカルと、アリールと、アリール基を有する7から10の炭素の炭化水素基とからなる群から選択され;
R
4は、1から3の炭素の炭化水素基であり;
R
7は、R
8−R
A、R
9−R
C、およびR
10−R
Zであり;
R
8は、R
11(O)
t(R
12)
u(O)
v−、
【化37】
、およびR
14O(C
2H
4O)
a(C
3H
6O)
b(C
4H
8O)
c−からなる群から選択され;
式中、R
11およびR
12は、各々独立して、1から4の炭素原子の二価炭化水素基からなる群から選択され、これの各々は、任意選択で、一つもしくはそれ以上のOHラジカルにより置換されてもよく;R
13は、2から4の炭素原子の二価炭化水素基であり;R
14は、1から6の炭素の直鎖または分岐の二価炭化水素基であり;
下付き文字t、u、およびvは、ゼロまたは1であり;下付き文字a、b、およびcは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦a+b+c≦10、式中、a≧1を満たし;
R
Aは、−SO
3M
K、−C(=O)CH
2CH(R
15)COO−M
K;−PO
3HM
K;−COOM
Kからなる群から選択される一価のラジカルであり;
式中、R
15は、Hまたは−SO
3M
Kであり;
M
Kは、Na
+、K
+、Ca
2+、NH
4+、Li
+、および、2から4の炭素のアルキル基を含有するモノアルキルアミン、ジアルキルアミン、およびトリアルキルアミン、または2から4の炭素のアルキル基を含有するモノアルカノールアミン、ジアルカノールアミン、およびトリアルカノールアミンから誘導される一価アンモニウムイオンからなる群から選択される陽イオンであり;
R
9は、R
16(O)
w(R
17)
x−およびR
18O(C
2H
4O)
d(C
3H
6O)
e(C
4H
8O)
fCH
2CH(OH)CH
2−からなる群から選択される一価のラジカルであり;
式中、R
16およびR
17は、各々独立して、1から4の炭素原子の二価炭化水素基からなる群から選択され;R
18は、2から4の炭素原子の二価炭化水素基であり;下付き文字wおよびxは、ゼロまたは1であり;
下付き文字d、e、およびfは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦d+e+f≦10、式中、d≧1を満たし;
R
Cは、N(R
19)(R
20)、
【化38】
、
【化39】
、および
【化40】
から選択され;
式中、R
19およびR
20は、独立して、H、1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカル、R
26N(R
29)(R
30)、および−R
27O(C
2H
4O)
g(C
3H
6O)
h(C
4H
8O)
iR
28からなる群から選択され;
下付き文字g、h、およびiは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦g+h+i≦10、式中、g≧1を満たし;
R
21、R
23、R
24、R
25は、各々独立して、Hおよび1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカルからなる群から選択され;
R
22は、H、1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカル、および−R
31O(C
2H
4O)
j(C
3H
6O)
k(C
4H
8O)
lR
32からなる群から選択される一価のラジカルであり;
下付き文字j、k、およびlは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦j+k+l≦10、式中、j≧1を満たし;
R
26は、1から6の炭素の二価炭化水素ラジカルまたはR
33O(C
2H
4O)O
m(C
3H
6O)
n(C
4H
8O)
oR
34であり;
下付き文字m、n、およびoは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦m+n+o≦10、式中、m≧1を満たし;
R
29およびR
30は、独立して、Hまたは1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカルからなる群から選択され;
R
27、R
31、およびR
33は、2から4の炭素原子の二価炭化水素基からなる群から選択され;
R
28は、H、1から6の炭素の一価炭化水素ラジカル、およびN(R
40)(R
41)からなる群から選択される一価のラジカルであり;
R
32およびR
34は、独立して、H、1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカル、およびR
37N(R
38)(R
39)からなる群から選択され;
式中、R
37は、1から6の炭素の二価炭化水素ラジカルであり;
R
35、R
36、R
38、およびR
39は、独立して、Hおよび1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカルからなる群から選択され;
R
10は、R
40(O)
y(R
41)
z−およびR
42O(C
2H
4O)
p(C
3H
6O)
q(C
4H
8O)
rCH
2CH(OH)CH
2−からなる群から選択される一価のラジカルであり;
式中、R
40およびR
41は、各々独立して、1から4の炭素原子の二価炭化水素基からなる群から選択され;
R
42は、2から4の炭素原子の二価炭化水素基であり;
下付き文字yおよびzは、ゼロまたは1であり;
下付き文字p、q、およびrは、ゼロまたは正であり、そして次の関係:
1≦p+q+r≦10、式中、p≧1を満たし;
R
Zは、−N−(R
43)(R
44)
αR
45SO
3(M
K)
β、−N−(R
46)(R
47)
γR
48COO(M
K)
δ、−N
+−(R
49)(R
50)R
51OP(=O)(A)(B)、または(−C(=O)N(R
52)R
53N−(R
54)(R
55))
+−(R
56OP(=O)(A)(B))(X
−)
εであり;
式中、R
43、R
44、R
46、R
47、R
49、R
50、R
52、R
54、およびR
55は、独立して、H、1から4の炭素の分岐または直鎖の一価炭化水素ラジカル、および2から4の炭素のアルキル基を含有するアルカノールアミン基からなる群から選択され;R
45は、3から4の炭素の二価の基であり;
下付き文字α、β、γ、δ、およびεは、ゼロまたは1で、下記の関係:
α+β=1、および、γ+δ=1に従い;
R
48およびR
51は、独立して、1から4の炭素の二価の基であり;
R
53およびR
56は、各々独立して、2から4の炭素の二価の基であり;
AおよびBは、O−およびOM
Kから選択され;Xは、Cl、Br、およびIからなる群から選択される陰イオンであり;そして、下付き文字εは、0、1、または2であり;
ここで、前記シランが、高められた耐加水分解性を有する、組成物。