(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6166495
(24)【登録日】2017年6月30日
(45)【発行日】2017年7月19日
(54)【発明の名称】新型キャップ開閉リング
(51)【国際特許分類】
B67B 7/18 20060101AFI20170710BHJP
【FI】
B67B7/18
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2017-34237(P2017-34237)
(22)【出願日】2017年2月26日
【審査請求日】2017年2月26日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】505339841
【氏名又は名称】梶田 壽義
(72)【発明者】
【氏名】梶田 壽義
【審査官】
佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−054692(JP,A)
【文献】
特開2007−106422(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3133637(JP,U)
【文献】
実公昭48−033827(JP,Y1)
【文献】
実公昭48−027495(JP,Y1)
【文献】
実開昭55−018462(JP,U)
【文献】
実開昭52−171559(JP,U)
【文献】
独国特許発明第102004019303(DE,B3)
【文献】
米国特許出願公開第2002/0178868(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67B 7/18
B67B 7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
刻みを入れたゴムテープ状のシートの両端にそれぞれ取り付けられたクリップと、
樹脂製のチューブを短く切断し、潰して製作されたリンク用パーツと を備え、
前記リンク用パーツの内側に、ゴムテープ状のシートの両端に取付けた、それぞれの
クリップの片方の爪を差し込むことで、容易に連結できるようにしたことを
特徴とする新型キャップ開閉リング。
【請求項2】
請求項1に記載のリンク用パーツを使用することにより、リンクの隙間分の遊びを
もたせ、キャップサイズ、溝の深さの多少の違いがあっても、開閉リングのはめやすさを
損なわないことを特徴とする新型キャップ開閉リング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はペットボトルのキャップの開閉補助具に関するもの。
【背景技術】
【0002】
キャップの開閉グッズとしては多数のものが見受けられるが、請求項1の課題が残され、ニーズがあるにもかかわらず
現実にはあまり使用の実態を耳にする事がない。
【0003】
又、現在も似たような使用目的ものはあるが高齢者の受けいやすいものは少ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−298410
【特許文献2】特開2009−126517
【特許文献3】特開2011−184100
【特許文献4】特許第4183144号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以前のものは次のような欠点があった。外出先等で使用したい時、わざわざキャップ開閉グッズを持ち歩くワズラワシサ、
量産が困難であるほか、ペットボトルキャップのメーカー毎に微妙に異なるサイズやまわり止め防止の溝の数等への柔軟な
対応がされていない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するために、握力の弱い高齢者がキャップに当てがい軽く握るだけでキャップ開閉リングと
キャップの縦に切られた溝がかみ合い、約4倍のモーメントで快適に開閉できる様にした。
【0007】
刻みを入れたゴムテープ状のシートの両端に取付けた2つのクリップを、樹脂製のチューブを潰しリンク用パーツ
として使用することにより、容易に連結できる様にした。
【0008】
また、このリンク用パーツを採用したことにより、これまでよりキャップ開閉リングに柔軟性を持たせることが出来、
多少のサイズの違いや溝の違いがあっても使いやすさに問題が起こらない様にした。
【発明の効果】
【0009】
本発明の新型キャップ開閉リングを使用することにより、高齢者、障碍者、年少者がいつでも何処でも容易にキャップの
開閉が行える様になった。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態を
図1〜
図2に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明の斜視図で連結用のチューブの内側にゴムシートの両端に取り付けられたクリップの片方の爪の双方を差し込み、
両端を連結する仕組みにした新型キャップ開閉リングの構造を示す。
【0013】
図2は本発明の使用例を示すと共に キャップにはめ込み手で開閉している使用状態を示す。
【実施例1】
【0014】
図2は、本発明の使用例を示す。
【産業上の利用可能性】
【0015】
高齢者や握力の落ちた人や障害者、年少者が人手を借りず一人でキャップの開閉を行う事が可能になる。いつでも何処でも
キーフォルダーのイメージで携帯でき、違和感なく快適にペットボトルのキャップの開閉が行える様にした。
又、個人や中小の法人で量産が出来ない人でも、簡単に製作できる様になる。
【符号の説明】
【0016】
1 連結用チューブ
2 クリップ
3 ゴムシート(刻み入り)
4 ペットボトルのキャップ
5 クッションシート
6 手芸用テープリボン
7 ストラップ
8 手
9 クリップの内側の爪
【要約】
【課題】
ペットボトルのキャップ4の開閉を行うとしても高齢者や腱鞘炎等で握力の弱くなった人、年少者や未発達の人達が
一人でペットボトルのキャップを快適に開閉出来る様にする課題がある。
これを実現する為に使いやすさを失わないで、容易に製作出来るキャップ開閉具を提供したい。
【解決手段】
課題を解決するために、樹脂製のチューブを短く切断して潰し、リンク用パーツとして製作した。
このチューブの内側に刻みを入れたゴムテープ状のシートの両端に取付けた双方のクリップの爪の片方を差し込み、
容易に連結できる様にした。これにより、キャップ開閉リングに柔軟性を持たせ、多少のサイズの違いや溝の違いが
あっても使いやすさには問題が起こらない新型キャップ開閉リングを製作した。
【選択図】
図2