特許第6166802号(P6166802)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6166802
(24)【登録日】2017年6月30日
(45)【発行日】2017年7月19日
(54)【発明の名称】包装容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/54 20060101AFI20170710BHJP
   B65D 5/66 20060101ALI20170710BHJP
【FI】
   B65D5/54 D
   B65D5/66 311G
   B65D5/66 301G
【請求項の数】3
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-6409(P2016-6409)
(22)【出願日】2016年1月15日
(65)【公開番号】特開2017-124863(P2017-124863A)
(43)【公開日】2017年7月20日
【審査請求日】2016年1月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000129493
【氏名又は名称】株式会社クラウン・パッケージ
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小長谷 友季子
(72)【発明者】
【氏名】澤野 博貴
【審査官】 家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】 登録実用新案第3199942(JP,U)
【文献】 特開2013−124103(JP,A)
【文献】 特開2010−095273(JP,A)
【文献】 特開2014−210591(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0259899(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D5/00−5/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する本体と、
前記本体に連結されており、前記開口を開閉する蓋板と、
前記蓋板の端辺に連結されている挿入片と、を備え、
前記挿入片は、前記蓋板が前記開口を閉じている状態で、前記蓋板の前記端辺から前記本体を構成する第1壁板の端辺を越えて前記本体内に挿入され、前記第1壁板の内面に沿って配置され、
前記第1壁板は、
前記第1壁板の前記挿入片と重複する部分の少なくとも一部に前記第1壁板の他の部分とスリットが断続的に配置されているスリット部によって区切られている切離部と、
前記スリット部を介して前記切離部に隣接して配置されており、前記第1壁板の外側から押圧すると、前記切離部に対して前記本体の内側に変形可能な変形部と、を備え、
前記蓋板は、
前記開口を覆う第1蓋板と、
前記第1蓋板に対して屈曲しており、前記開口を構成する第2壁板に重複する第2蓋板と、を備え、
前記第2壁板は、前記第1壁板の前記端辺で、前記第1壁板に対して屈曲して連結しており、
前記第1壁板の前記端辺には、挿入孔が設けられており、
前記切離部は、前記第1壁板から前記第2壁板まで延びており、前記挿入孔を含み、
前記挿入片は、前記挿入孔に挿入され、
前記変形部は、前記第1壁板の外側から押圧すると、前記切離部から分離して、前記変形部以外の前記第1壁板に対して回動可能に配置されている、包装容器。
【請求項2】
前記挿入片の前記蓋板と反対側の端縁は、前記切離部の前記第1壁板の前記端辺と反対側の端縁の位置と重複し、
前記変形部は、前記スリット部を介して前記切離部の前記端縁に隣接している、請求項1に記載の包装容器。
【請求項3】
前記切離部の幅は、前記挿入片の幅よりも大きい、請求項1又は2に記載の包装容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、包装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、直方体の本体を有する包装容器が開示されている。包装容器は、互いに対向する一対の側板から延びる2枚の蓋板によって本体の開口が閉じられている。この状態では、2枚の蓋板の端縁が近接して対向している。2枚の蓋板の端縁の中央部には、包装容器の内側に変形可能な指掛け罫線部が配置されている。使用者は、開封時に、指掛け罫線部の間に指を挿入して、指掛け罫線部を包装容器の内側に変形させる。そして、使用者は、包装容器の内側からフラップに指を掛けてフラップを包装容器の外側に引っ張り上げることによって、フラップを移動させ、包装容器を開封する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−137133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本体の開口を1枚の蓋板で閉じる種類の包装容器がある。この種の容器の中には、蓋板に連結されている挿入片を本体に挿入することによって、蓋板を閉じるものがある。
【0005】
この種の包装容器では、蓋板が意図せずに開かないように、シール等の接着部材で蓋板と本体とを接着したり、挿入片を本体に係合させる場合がある。この場合、包装容器を開封しづらくなる。
【0006】
本明細書では、包装容器をスムーズに開封することができる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書で開示される技術は、包装容器に関する。包装容器は、開口を有する本体と、本体に連結されており、開口を開閉する蓋板と、蓋板の端辺に連結されている挿入片と、を備える。挿入片は、蓋板が開口を閉じている状態で、蓋板の端辺から本体を構成する第1壁板の端辺を越えて本体内に挿入され、第1壁板の内面に沿って配置される。第1壁板は、第1壁板の挿入片と重複する部分の少なくとも一部に第1壁板の他の部分とスリットが断続的に配置されているスリット部によって区切られている切離部と、スリット部を介して切離部に隣接して配置されており、壁板の外側から押圧すると、切離部に対して本体の内側に変形可能な変形部と、を備える。
【0008】
上記の構成では、挿入片を本体内に挿入して、蓋板を閉じる。このとき、蓋板と第1壁板とを接着させたり、挿入片と本体とを係合させる等、蓋板が意図せずに開封されることを防止する対策が採用される場合が多い。上記の構成では、開封時には、使用者の指等で変形部を包装容器の内側に変形させて、切離部の変形部側の端縁に指等を引掛けて、包装容器の外側に引っ張ることによって、切離部を第1壁板の他の部分から切り離すことができる。切離部は、第1壁板の他の部分とスリット部によって区切られており、容易に切り離すことができる。この結果、切離部と第1壁板の他の部分と切り離されるため、包装容器を容易に開封することができる。この構成によれば、包装容器をスムーズに開封することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1実施例の包装容器の斜視図を示す。
図2】第1実施例の包装容器の展開図を示す。
図3】第1実施例の包装容器を開封する途中の状態を示す図1のIII-III断面の拡大断面図を示す。
図4】第1実施例の開封後の包装容器を示す。
図5】第2実施例の蓋板が閉じられている状態の包装容器の斜視図を示す。
図6】第2実施例の蓋板が開かれている状態の包装容器の斜視図を示す。
図7】第2実施例の包装容器の展開図を示す。
図8】第2実施例の開封後の包装容器を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
【0011】
(特徴1)本明細書で開示される包装容器では、挿入片の蓋板と反対側の端縁は、切離部の第1壁板の端辺と反対側の端縁の位置と重複していてもよい。変形部は、スリット部を介して切離部の端縁に隣接していてもよい。この構成によれば、変形部から挿入された使用者の指等で、切離部と挿入片とを同時に引っ張ることができる。これにより、切離部を第1壁板の他の部分から切り離す際に、挿入片を引っ張ることによって蓋板を移動させて、収容容器を開封することができる。
【0012】
(特徴2)本明細書で開示される包装容器では、蓋板は、開口を覆う第1蓋板と、第1蓋板に対して屈曲しており、開口を構成する第2壁板に重複する第2蓋板と、を備えていてもよい。第2壁板は、第1壁板の端辺で、第1壁板に対して屈曲して連結していてもよい。第1壁板の端辺には、第1壁板と第2壁板との間に、挿入孔が設けられていてもよい。切離部は、第1壁板から第2壁板まで延びており、挿入孔を含んでいてもよい。挿入片は、挿入孔に挿入されてもよい。この構成によれば、第2壁板と第2蓋板とを二重に配置することができる。これにより、収容容器の強度を向上させることができる。
【0013】
(特徴3)本明細書で開示される包装容器では、第1壁板は、蓋板が開口を閉じている状態で、第1壁板の端辺から蓋板に平行に広がるフラップを有していてもよい。フラップの第1壁板の端辺の端部には、挿入片が挿入される開口を有していてもよい。前記切離部は、前記開口を囲んでいてもよい。この構成によれば、蓋板が開口を閉じている状態で、第1壁板の端辺において、第1壁板の断面を見えなくすることができる。これにより、蓋板が開口を閉じている状態で、包装容器の外観に第1壁板の断面が見えることを防止することができる。なお、本明細書で開示される包装容器では、第1壁板以外に、包装容器の本体を画定する壁板の蓋板側の端辺に、蓋板に平行に広がるフラップが配置されていてもよい。
【0014】
(特徴4)本明細書で開示される包装容器では、切離部の幅は、挿入片の幅よりも大きくてもよい。この構成によれば、挿入片が第1壁板に接触せずに、包装容器を開封することができる。
【実施例】
【0015】
(第1実施例)
図1は、包装容器10の斜視図を示す。包装容器10は、例えば配送サービスにおいて、配送物を包装するために用いられる。図2は、包装容器10が展開されたブランクBLを示す。包装容器10は、1枚のブランクBLを組み立てることによって、作製される。包装容器10は、厚紙等の丈夫な紙で作製されている。なお、包装容器10の材料は、紙に限定されず、樹脂等の紙以外の材料であってもよい。なお、本明細書では、便宜上、図1に示す方向で前後左右上下方向を規定している。なお、高さ方向は、上下方向と平行である。
【0016】
図1及び図2に示すように、包装容器10は、本体40と、蓋板12と、挿入片50と、を備える。本体40は、上端に開口42(図4参照)を有する。本体40は、底板20と、4枚の側板18,26,28,36と、を備える。なお、底板20と、4枚の側板18,26,28,36と、は、本体40の「壁板」と言うことができる。
【0017】
底板20は、矩形状の平板形状を有する。底板20の4つの端辺には、それぞれ、側板18,26,28,36が連結されている。図2は、底板20の4つの端辺、即ち、底板20と側板18,26,28,36との境界を一点鎖線で表している。なお、底板20と側板18,26,28,36との境界以外も含めて、図2の一点鎖線で示される位置には、折り曲げやすいように、凹溝が設けられている。側板18,26,28,36は、それぞれ、下端辺、即ち、底板20の端辺と重なる辺の方が、上端辺よりも短い台形の平板形状を有する。側板18,26,28,36は、それぞれ、図2に示すブランクBLの状態から底板20との境界で上方に折り曲げられることによって、本体40が作製される。本体40では、側板18の右端から延びる接着部22及び側板36の右端から延びる接着部23に側板28が接着されている。また、側板18の左端から延びる接着部24及び側板36の左端から延びる接着部25に側板26が接着されている。これにより、本体40では、側板18,26,28,36が四角形の筒形状に維持されている。側板18,26,28,36が台形であるために、本体40の上下方向に垂直な断面は、下端から上端に向って徐々に広がっている。本体40の開口42(図4参照)は、側板18,26,28,36の上端辺によって画定されている。
【0018】
左側の側板26の上端には、フラップ32が連結されている。図4に示すように、フラップ32は、本体40の内側に折り曲げられる。側板26とフラップ32との境界(即ち側板26の上端辺)には、容易に折り曲げられるように比較的に短いスリットが断続的に配置されているいわゆるミシン目が配置されている。これにより、使用者は、容易にフラップ32を折り曲げることができる。また、側板26とフラップ32との境界の中央には、後述する挿入片16が挿入される挿入スリット30が配置されている。挿入スリット30は、側板26とフラップ32との境界を貫通している。右側の側板28の上端には、フラップ34が連結されている。側板28とフラップ34との関係は、側板26とフラップ32との関係と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0019】
前側の側板36と底板20との境界には、挿入孔52が配置されている。挿入孔52は、左右方向に延びるスリット形状を有しており、側板36と底板20との境界を貫通している。詳細には、挿入孔52の両端は、側板36と底板20との境界線上に位置し、挿入孔52の中間部分は、ブランクBLの状態で、側板36側にずれて配置されている。この構成によれば、ブランクBLの状態から側板36を折り曲げて本体40に変形すると、挿入孔52は、側板36側にずれている分だけ開口する。
【0020】
挿入孔52を囲む領域には、切離部60が配置されている。切離部60は、底板20の前端近傍から前端辺20aを越えて側板36の上端辺に至る。切離部60は、底板20及び側板36の他の部分とスリット部54によって区切られている。スリット部54は、底板20又は側板36を貫通する直線状の短いスリットが断続的に配置されている。なお、スリットの形状は直線状に限られず、1箇所以上で屈曲又は湾曲していてもよい。言い換えると、スリット部54は、底板20及び側板36の他の部分と切離部60とが容易に切り離し可能な態様であればよい。
【0021】
底板20の切離部60の後端辺には、変形部58が配置されている。変形部58は、切離部60とスリット部54を介して隣接する。変形部58は、長方形状を有しており、前端辺はスリット部54を介して切離部60に接しており、左右両端辺は、それぞれ、スリット56を介して底板20の他の部分と区切られている。スリット56は、底板20を貫通している。
【0022】
後側の側板18の上端には、蓋板12が連結されている。側板18と蓋板12との間には、容易に折り曲げられるように、比較的に短いスリットが断続的に配置されているいわゆるミシン目が配置されている。蓋板12は、2枚の蓋板13,14を有する。蓋板13は、矩形の平板形状を有する。蓋板13は、本体40の開口42と同一形状を有する。蓋板13を側板18の上端で側板18に対して回動させることによって、開口42を開閉することができる。蓋板13の左右両端には、それぞれ前後方向の中央に挿入片16が連結されている。挿入片16は、蓋板13に対して下方に折り曲げられて、挿入スリット30に挿入される。これにより、蓋板13が閉じられている状態で、蓋板13が撓んで蓋板13と本体40との間に隙間が形成されることを抑制することができる。
【0023】
蓋板13の前端(図2における蓋板13の後端)には、蓋板14が連結されている。蓋板14は、蓋板13に対して下方に折り曲げられている。蓋板14は、下端の角が丸められている構成を除いて、側板36と同一の形状を有する。蓋板14は、蓋板13の左右方向の全長に亘って設けられている。
【0024】
蓋板14の下端辺14a(図2における蓋板14の後端)の中央には、挿入片50が連結されている。挿入片50は、蓋板14から離間するのに従って左右方向の幅が狭まっている。挿入片50の左右方向の最大幅(即ち、挿入片50の蓋板14側の端部)は、挿入孔52の左右方向の長さと略同一である。挿入片50の前後方向の長さは、切離部60の底板20に配置されている部分の前後方向の長さと同一である。
【0025】
包装容器10が閉じられると、蓋板12は、挿入片16が挿入スリット30に挿入されて蓋板13が開口42を閉塞し、蓋板14が側板36の外側に重複して配置されて、挿入片50が、挿入孔52から本体40に挿入され(図5の矢印方向)、底板20の前端辺20aを越えて、底板20の内面に沿って配置される。この状態では、図5に示すように、挿入片50の後端辺50aは、切離部60の後端のスリット部54に重複する。
【0026】
包装容器10では、運搬時に挿入片50が挿入孔52から外れて蓋板12が開いてしまう事態を防止するために、左右方向の中央で、蓋板14と底板20の切離部60とに跨るシールSLが貼り付けられる場合がある。開封時には、使用者は、指で変形部58を本体40の内側に押す。変形部58は、後端辺以外の辺は、スリット56とスリット部54によって、底板20の他の部分と切離しやすくなっている。このため、変形部58は、押圧力によって、後端辺を軸に回動する。使用者は、比較的に弱い力で変形部58を変形させることができる。
【0027】
変形部58が変形されると、指Fが包装容器10の内部に挿入される。これにより、使用者は、挿入片50と切離部60とが重複している部分に、指Fを引っ掛けることができる。使用者は、挿入片50と切離部60とに指Fを引っ掛けて本体40の外側に引っ張ることによって、切離部60を、スリット部54に沿って底板20及び側板36の他の部分から切り離すことができる。これにより、使用者は、シールSLを剥がしたり破断させたりすることなく、包装容器10を開封することができる。
【0028】
図4に示すように、切離部60は、底板20及び側板36から切り離されても、挿入片50に係合しているため、切離部60が蓋板12から分離されることを防止することができる。
【0029】
さらに、変形部58は、使用者の1本の指Fが挿入される程度の大きさを有している。変形部58をできるだけ小さくすることによって、変形部58が意図せずに変形されることを抑制することができる。
【0030】
(第2実施例)
図5図8を参照して、主に、第1実施例の包装容器10と異なる点を説明する。図5は包装容器100が閉じられている状態を表し、図6は包装容器100が開かれている状態を示す。なお、図5図6では、視点が異なる。図7は、包装容器100の展開図を示し、図8は、図5と近似する視点から見た開封後の包装容器100の斜視図を示す。包装容器100は、本体140と蓋板102とを備える。本体140は、4つの側板118,126,128,136と、底板120と、を有する直方体形状を有する。底板120は、4つに分割され、それぞれが4つの側板118,126,128,136のそれぞれの下端辺に回動可能に連結されている。本体140の上端の開口142は、蓋板102によって閉塞される。蓋板102は、側板118の上端に回動可能に連結されている。
【0031】
蓋板102は、蓋板102が開口142を閉じている状態で、下方に折り曲げられて、本体140に挿入される挿入片104を有する。挿入片104は、蓋板102の左右方向の中央に位置している。挿入片104の左右方向の幅は、蓋板102の左右方向の幅よりも小さい。挿入片104は、蓋板102の前端辺102a(図6の上端側)に連結されている。挿入片104は、前側の側板136の上端辺136aを越えて、側板136の内面に重ねて配置されている。
【0032】
側板136は、上端辺136aに、フラップ136bが配置されている。フラップ136bは、台形の平板形状を有する。フラップ136bの一方の底辺は、上端辺136aに左右方向の全長に亘って重なっており、フラップ136bの他方の底辺は、上端136aから離間しており、一方の底辺よりも短い。フラップ136bは、側板136の前端部分に対して回動可能に連結されている。蓋板102が開口142を閉じている状態で、フラップ136bは、蓋板102に平行に重なる。フラップ136bの上端辺136a側の左右方向中央には、挿入片104が挿入される開口136cが配置されている。開口136cは、側板136を貫通している。
【0033】
開口136cの前後方向の長さは挿入片104の板厚の略同一であり、左右方向の長さは、挿入片104の左右方向と略同一である。フラップ136bには、開口136cを囲むスリット部106によって、切離部108が配置されている。切離部108は、フラップ136bの側板118側の端辺から上端辺136aを越えて、上端辺136aから側板136を下方に延びている。切離部108は、スリット部54と同様のスリット部106によって、側板136の他の部分と区別されている。切離部108は、上方に向かって左右の幅が広がっている。切離部108の下端のスリット部106は、挿入片104の下端辺と重複する位置に配置されている。切離部108の左右方向の幅は、挿入片104の左右方向の幅よりも小さい。また、フラップ136bの切離部108は、上端辺136aから後方に向かって幅が狭まっている。
【0034】
切離部108の下端には、スリット部106を介して変形部58と同様の変形部112が配置されている。変形部112は、一対のスリット110によって、側板136の他の部分と分離されている。
【0035】
側板126,128の上端辺126a,128aのそれぞれにも、フラップ126b,128bが配置されている。フラップ126b,128bは、それぞれ回動可能に配置されている。蓋板102が開口142を閉じている状態で、フラップ126b,128bは、蓋板102に平行に重なる。フラップ126b,128b,136bが配置されているために、蓋板102が開口142を閉じている状態で、側板126,128,136の端部の断面を隠すことができる。また、蓋板102と本体140との間から、包装容器100の内容物が落下することを抑制することができる。
【0036】
使用者は、第1実施例の包装容器10と同様に、包装容器100の変形部112を指で押圧して、指を本体140内に挿入し、挿入片104と切離部108とに指を引掛けて、引っ張ることによって、シールSLを剥がさずに包装容器100を開封することができる。この結果、図8に示されるように、切離部108は、側板136から切り離されても、挿入片104に係合しているため、切離部108が蓋板102から分離されることを防止することができる。
【0037】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0038】
(1)上記の各実施例では、包装容器10,100の本体は、4枚の側板と底板とによって構成されている。しかしながら、本体の形状は、これに限定されない。例えば、本体は、円筒形状を有する1枚の側板と底板とによって構成されていてもよいし、底板を有さずに、半球体形状、円錐形状あるいは三角錐等の多角形の錐体形状を有する側板で構成されていてもよい。
【0039】
(2)上記の各実施例では、挿入片50,104は、蓋板12,102の前端辺(即ち、蓋板12,102が本体40,140に連結されている側とは反対側の端辺)に連結されている。しかしながら、挿入片の位置は、これに限らず、蓋板12,102の左右の少なくともいずれかの端辺(例えば挿入片50の位置)に配置されていてもよい。この場合、切離部及び変形部は、挿入片に重複する側板に配置されていてもよい。
【0040】
(3)上記の各実施例では、1組の切離部108と変形部112が、挿入片104の左右方向の中央に設けられている。しかしながら、1個の挿入片104に対して複数組の切離部と変形部とが左右方向に間隔を置いて配置されていてもよい。この場合、使用者は両手の指を入れて開封してもよい。また、1個の切離部108に対して、複数個の変形部が配置されていてもよいし、複数の切離部に対して1個の変形部が配置されていてもよい。
【0041】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0042】
10 :包装容器
12 :蓋板
13 :蓋板
14 :蓋板
18,26,28,36:側板
20 :底板
20a :前端辺
40 :本体
42 :開口
50 :挿入片
50a :後端辺
52 :挿入孔
54 :スリット部
58 :変形部
60 :切離部
100 :包装容器
102 :蓋板
104 :挿入片
106 :スリット部
108 :切離部
110 :スリット
112 :変形部
118,126,128,136:側板
136a :上端辺
140 :本体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8