特許第6166918号(P6166918)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6166918
(24)【登録日】2017年6月30日
(45)【発行日】2017年7月19日
(54)【発明の名称】育苗箱自動供給装置
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/00 20060101AFI20170710BHJP
【FI】
   A01G9/00 M
【請求項の数】11
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2013-56857(P2013-56857)
(22)【出願日】2013年3月19日
(65)【公開番号】特開2014-180244(P2014-180244A)
(43)【公開日】2014年9月29日
【審査請求日】2016年2月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000132219
【氏名又は名称】株式会社スズテック
(74)【代理人】
【識別番号】100089934
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 淳一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100092945
【弁理士】
【氏名又は名称】新関 千秋
(72)【発明者】
【氏名】石川 浩一
(72)【発明者】
【氏名】穆 強
【審査官】 大熊 靖夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−016988(JP,A)
【文献】 特開平05−058457(JP,A)
【文献】 実開昭64−000528(JP,U)
【文献】 実開昭63−139235(JP,U)
【文献】 特開平08−143159(JP,A)
【文献】 実開昭63−028308(JP,U)
【文献】 特開昭60−199304(JP,A)
【文献】 特開昭60−213629(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01G 9/00
A01C 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
育苗箱Aを始端部から終端部へ移送する移送手段を有する育苗箱移送装置1の始端部上方位置に設置する、育苗箱Aを1枚ずつ供給する受止供給部20を設けた育苗箱供給装置10において、該育苗箱供給装置10は、底抜けの四角枠形状に形成して支脚16により床上に設置される上部フレーム11に、該上部フレーム11の上方に形成した収容空間63に収容した空の複数段積みした育苗箱A群を、受け止めて、前記移送装置1に一枚ずつ供給する前記受止供給部20を設けて構成し、該受止供給部20は、前記段積み育苗箱A群を受け止めて下降させる螺旋翼23を有する螺旋体21を、前記上部フレーム11に前記育苗箱移送装置1の育苗箱Aの移送方向の左右両側に前後一対設けて構成し、前記螺旋体21の最上端の螺旋翼23には、重ねた育苗箱A群を受け止めるための略水平の平面部24を形成し、前記螺旋体21の螺旋翼23のピッチは前記段積みした上下の育苗箱Aの側リブ9の上下間高さよりも大きく形成し、螺旋翼23の最上端の平面部24と上から2段目の螺旋翼23とのピッチは螺旋翼23の中間部分のピッチよりも狭く形成した育苗箱自動供給装置。
【請求項2】
請求項1において、前記螺旋体21は、軸筒22の外周に螺旋翼23を設け、軸筒22は上部フレーム11に設けた案内軸27に移動自在に取付けた支持台26の異径軸25に着脱自在に取付け、前記螺旋体21は、螺旋翼23のピッチを前記段積み育苗箱Aの側リブ9の上下高さよりも大きく形成し、前記段積み育苗箱Aの側リブ9の上下高さに対応させたピッチに形成した螺旋翼23を有する螺旋体21を複数用意し、選択して装着する構成とし、前記異径軸25には前記螺旋体21を駆動回転させる駆動軸29の駆動傘歯車30に噛み合わせる受動傘歯車28を設け、前記駆動傘歯車30は前記支持台26と駆動軸29の軸方向に摺動自在に構成し、各駆動軸29に設けた駆動伝達歯車35と駆動モータ36の出力歯車37とにチェン38を掛け回し、前記駆動モータ36の出力歯車37の上方に駆動伝達歯車35を設け、該駆動伝達歯車35よりも上方にテンション歯車39を設け、該テンション歯車39は中間部を上部フレーム11側に回動自在に取付けたテンションアーム40の一端側に取付け、前記テンション歯車39は前記チェン38の内側に掛け回し、前記テンション歯車39を取付けたテンションアーム40の一端側を上方移動させることにより前記チェン38を緊張させる構成とし、テンションアーム40の他端側にはテンションアーム40の一端側を上下させる調節具43を取付け、もって、テンションアーム40の他端を調節具43により下げることによりバネを省略してチェン38を緊張させるように構成し、前記駆動モータ36は、該駆動モータ36のメインスイッチ45を設けた取付部材41により上部フレーム11の後枠13の前面側に取付け、前記支持台26には上部を外側に傾斜させた上部傾斜部47を有するガイド体46を設け、前記上部フレーム11には、前記駆動モータ36の駆動を入切するセンサ65を設け、前記上部フレーム11の後枠13には、前記移送装置1の後端との間に位置して受止供給部20より降下する育苗箱Aの後部を支持する支持ローラー75を設けた育苗箱自動供給装置。
【請求項3】
請求項1において、前記螺旋体21は、軸筒22の外周に螺旋翼23を設け、軸筒22は上部フレーム11に設けた案内軸27に移動自在に取付けた支持台26の異径軸25に着脱自在に取付けた育苗箱自動供給装置。
【請求項4】
請求項1または請求項3において、前記螺旋体21は、前記段積み育苗箱Aの側リブ9の上下高さに対応させたピッチに形成した螺旋翼23を有する螺旋体21を複数用意し、選択して装着する構成とした育苗箱自動供給装置。
【請求項5】
請求項1または請求項3または請求項4において、前記各螺旋体21の異径軸25には前記螺旋体21を駆動回転させる駆動軸29の駆動傘歯車30に噛み合わせる受動傘歯車28を夫々設け、前記駆動傘歯車30は前記駆動軸29の軸方向に摺動自在に構成し、各駆動軸29に設けた駆動伝達歯車35と駆動モータ36の出力歯車37とにチェン38を掛け回した育苗箱自動供給装置。
【請求項6】
請求項5において、前記駆動モータ36の出力歯車37の上方に駆動伝達歯車35を設け、該駆動伝達歯車35の上方にテンション歯車39を設け、前記チェン38は出力歯車37の下側から前記駆動伝達歯車35と前記テンション歯車39の上側に夫々掛け回し、前記テンション歯車39はテンションアーム40の一端に取付け、テンションアーム40の中間部を上部フレーム11側に回動自在に取付け、もって、テンションアーム40の他端を調節具43により下げることによりバネを省略してチェン38を緊張させるように構成した育苗箱自動供給装置。
【請求項7】
請求項1または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6において、前記螺旋体21を駆動する駆動モータ36は、上部フレーム11の後枠13に取付けたステー取付部材41の前面側に取付け、取付部材41には前記駆動モータ36のメインスイッチ45を設けた育苗箱自動供給装置。
【請求項8】
請求項1または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7において、前記螺旋体21は上部フレーム11に育苗箱Aの移送方向に移動自在に設けた支持台26に取付け、該支持台26には上部を外側に傾斜させた上部傾斜部47を有するガイド体46を設けた育苗箱自動供給装置。
【請求項9】
請求項1または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8において、前記上部フレーム11の左右何れか一側には、前後一対の縦杆61を横杆62により連結して上方に起立する起立ガイド60を設けた育苗箱自動供給装置。
【請求項10】
請求項1または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9において、前記上部フレーム11の後枠13には、螺旋体21を回転駆動する駆動モータ36の駆動を入切するセンサ65を設け、前記センサ65は所定長さを有し常時上方回動するように付勢され、ストッパ69により所定位置に待機させると共に、センサ65と育苗箱Aとが非接触状態のとき駆動モータ36を「入」とし、育苗箱Aとセンサ65とが接触状態のとき「切」とするように構成した育苗箱自動供給装置。
【請求項11】
請求項1または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6または請求項7または請求項8または請求項9または請求項10において、前記上部フレーム11の後枠13は、前記移送装置1の後端の後方に所定間隔おいて配置するようにし、移送装置1の後端と後枠13との間に受止供給部20より降下する育苗箱Aの後部を支持する支持ローラー75を設けた育苗箱自動供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、育苗箱自動供給装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、育苗箱を始端部から終端部へ移送する移送手段を有する育苗箱移送装置の始端部上方位置に、育苗箱を1個ずつ供給する受止供給部を設けた育苗箱供給装置を設置した構成は、公知である(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭60−199304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知例は、育苗箱の後側をコイルにより支持する構成であるため、上下に重ねた育苗箱の重量が、移送装置により移送中の育苗箱の前側部分に掛かるので、引っ掛かる等の不具合が発生するという課題がある。
また、公知例では、コイルにより育苗箱を下降させるが、コイルのピッチを育苗箱の上下高さに合わせなければならず、高度な製作精度および組立精度が要求され、製造および組立コストが高騰するという課題がある。
また、公知例では、コイルのピッチを育苗箱の上下高さに合わせているため、高さの相違する育苗箱には使用できないという課題がある。
本願は、螺旋体使用したで構成でありながら、段積供給された育苗箱群を一枚ずつ移送装置へ円滑・確実に供給して移送できるようにし、高さを含めた大きさの相違する育苗箱の移送装置への供給を可能としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、育苗箱Aを始端部から終端部へ移送する移送手段を有する育苗箱移送装置1の始端部上方位置に設置する、育苗箱Aを1枚ずつ供給する受止供給部20を設けた育苗箱供給装置10において、該育苗箱供給装置10は、底抜けの四角枠形状に形成して支脚16により床上に設置される上部フレーム11に、該上部フレーム11の上方に形成した収容空間63に収容した空の複数段積みした育苗箱A群を、受け止めて、前記移送装置1に一枚ずつ供給する前記受止供給部20を設けて構成し、該受止供給部20は、前記段積み育苗箱A群を受け止めて下降させる螺旋翼23を有する螺旋体21を、前記上部フレーム11に前記育苗箱移送装置1の育苗箱Aの移送方向の左右両側に前後一対設けて構成し、前記螺旋体21の最上端の螺旋翼23には、重ねた育苗箱A群を受け止めるための略水平の平面部24を形成し、前記螺旋体21の螺旋翼23のピッチは前記段積みした上下の育苗箱Aの側リブ9の上下間高さよりも大きく形成し、螺旋翼23の最上端の平面部24と上から2段目の螺旋翼23とのピッチは螺旋翼23の中間部分のピッチよりも狭く形成した育苗箱自動供給装置としたものである。
請求項2の発明は、前記螺旋体21は、軸筒22の外周に螺旋翼23を設け、軸筒22は上部フレーム11に設けた案内軸27に移動自在に取付けた支持台26の異径軸25に着脱自在に取付け、前記螺旋体21は、螺旋翼23のピッチを前記段積み育苗箱Aの側リブ9の上下高さよりも大きく形成し、前記段積み育苗箱Aの側リブ9の上下高さに対応させたピッチに形成した螺旋翼23を有する螺旋体21を複数用意し、選択して装着する構成とし、前記異径軸25には前記螺旋体21を駆動回転させる駆動軸29の駆動傘歯車30に噛み合わせる受動傘歯車28を設け、前記駆動傘歯車30は前記支持台26と駆動軸29の軸方向に摺動自在に構成し、各駆動軸29に設けた駆動伝達歯車35と駆動モータ36の出力歯車37とにチェン38を掛け回し、前記駆動モータ36の出力歯車37の上方に駆動伝達歯車35を設け、該駆動伝達歯車35よりも上方にテンション歯車39を設け、該テンション歯車39は中間部を上部フレーム11側に回動自在に取付けたテンションアーム40の一端側に取付け、前記テンション歯車39は前記チェン38の内側に掛け回し、前記テンション歯車39を取付けたテンションアーム40の一端側を上方移動させることにより前記チェン38を緊張させる構成とし、テンションアーム40の他端側にはテンションアーム40の一端側を上下させる調節具43を取付け、もって、テンションアーム40の他端を調節具43により下げることによりバネを省略してチェン38を緊張させるように構成し、前記駆動モータ36は、該駆動モータ36のメインスイッチ45を設けた取付部材41により上部フレーム11の後枠13の前面側に取付け、前記支持台26には上部を外側に傾斜させた上部傾斜部47を有するガイド体46を設け、前記上部フレーム11には、前記駆動モータ36の駆動を入切するセンサ65を設け、前記上部フレーム11の後枠13には、前記移送装置1の後端との間に位置して受止供給部20より降下する育苗箱Aの後部を支持する支持ローラー75を設けた育苗箱自動供給装置としたものである。
請求項3の発明は、前記螺旋体21は、軸筒22の外周に螺旋翼23を設け、軸筒22は上部フレーム11に設けた案内軸27に移動自在に取付けた支持台26の異径軸25に着脱自在に取付けた育苗箱自動供給装置としたものである。
請求項4の発明は、前記螺旋体21は、前記段積み育苗箱Aの側リブ9の上下高さに対応させたピッチに形成した螺旋翼23を有する螺旋体21を複数用意し、選択して装着する構成とした育苗箱自動供給装置としたものである。
請求項5の発明は、前記各螺旋体21の異径軸25には前記螺旋体21を駆動回転させる駆動軸29の駆動傘歯車30に噛み合わせる受動傘歯車28を夫々設け、前記駆動傘歯車30は前記駆動軸29の軸方向に摺動自在に構成し、各駆動軸29に設けた駆動伝達歯車35と駆動モータ36の出力歯車37とにチェン38を掛け回した育苗箱自動供給装置としたものである。
請求項6の発明は、前記駆動モータ36の出力歯車37の上方に駆動伝達歯車35を設け、該駆動伝達歯車35の上方にテンション歯車39を設け、前記チェン38は出力歯車37の下側から前記駆動伝達歯車35と前記テンション歯車39の上側に夫々掛け回し、前記テンション歯車39はテンションアーム40の一端に取付け、テンションアーム40の中間部を上部フレーム11側に回動自在に取付け、もって、テンションアーム40の他端を調節具43により下げることによりバネを省略してチェン38を緊張させるように構成した育苗箱自動供給装置としたものである。
請求項7の発明は、前記螺旋体21を駆動する駆動モータ36は、上部フレーム11の後枠13に取付けたステー取付部材41の前面側に取付け、取付部材41には前記駆動モータ36のメインスイッチ45を設けた育苗箱自動供給装置としたものである。
請求項8の発明は、前記螺旋体21は上部フレーム11に育苗箱Aの移送方向に移動自在に設けた支持台26に取付け、該支持台26には上部を外側に傾斜させた上部傾斜部47を有するガイド体46を設けた育苗箱自動供給装置としたものである。
請求項9の発明は、前記上部フレーム11の左右何れか一側には、前後一対の縦杆61を横杆62により連結して上方に起立する起立ガイド60を設けた育苗箱自動供給装置としたものである。
請求項10の発明は、前記上部フレーム11の後枠13には、螺旋体21を回転駆動する駆動モータ36の駆動を入切するセンサ65を設け、前記センサ65は所定長さを有し常時上方回動するように付勢され、ストッパ69により所定位置に待機させると共に、センサ65と育苗箱Aとが非接触状態のとき駆動モータ36を「入」とし、育苗箱Aとセンサ65とが接触状態のとき「切」とするように構成した育苗箱自動供給装置としたものである。
請求項11の発明は、前記上部フレーム11の後枠13は、前記移送装置1の後端の後方に所定間隔おいて配置するようにし、移送装置1の後端と後枠13との間に受止供給部20より降下する育苗箱Aの後部を支持する支持ローラー75を設けた育苗箱自動供給装置としたものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、螺旋体21を螺旋翼23により形成しているので、育苗箱Aと螺旋翼23とは面接触となり、育苗箱Aを確実に支持して下降させることができ、育苗箱Aは左右両側で前後一対の4個の螺旋翼23により支持下降させるので、上下に重ねって段積みされている育苗箱A群のうちの最下段の一枚の育苗箱Aを移送装置1に供給することができ、最上端の螺旋翼23は略水平の平面部24に形成しているので、重ねた育苗箱A群を安定した状態で支持することができ、
また、螺旋体21の螺旋翼23のピッチは段積み育苗箱Aの側リブ9の上下高さより大きく形成しているので、高さの相違する育苗箱Aにも対応して、移送装置1への供給作業を行うことができ、また、螺旋体21の最上端の平面部24と上から2段目の螺旋翼23とのピッチは螺旋翼23の中間部分のピッチよりも狭くしているので、平面部24は確実に段積み育苗箱A群の上下隙間に入り込ませることができ、供給作業の確実化を向上させることができる。
請求項2の発明では、螺旋翼23を移動自在に取付けているので、側リブ9の形状や大きさの相違する育苗箱Aに対応でき、また、着脱自在に構成した螺旋翼23により位置調節できないときも交換対応させることができ、汎用性を向上させることができ、また、螺旋翼23のピッチを育苗箱Aの上下高さより大に形成しているので、高さの相違する育苗箱Aにも対応でき、また、螺旋体21を支持台26により育苗箱Aに対応させて位置調節することができ、また、螺旋体21の回転伝達機構を簡素に構成することができ、テンション歯車39の構成を簡素に構成することができ、また、駆動モータ36とメインスイッチ45の支持構成を兼用でき、また、ガイド体46により育苗箱Aを確実に下方の移送装置1に誘導でき、起立ガイド60により育苗箱Aを確実に下方のガイド体46に誘導でき、センサ65により育苗箱Aの移送装置1への供給作業の自動化でき、支持ローラー75により育苗箱Aの落下を防止でき、移送装置1への供給作業の円滑化および確実化を図ることができる。
請求項3の発明では、螺旋体21は、螺旋翼23を移動自在に取付けているので、側リブ9の形状や大きさの相違する育苗箱Aにも対応して、移送装置1への供給作業を行うことができ、また、螺旋翼23は着脱自在に構成しているので、位置調節できないときは交換して対応させることができ、汎用性を向上させることができる。
請求項4の発明では、段積み育苗箱Aの側リブ9に対応させた螺旋体21を複数用意しているので、ピッチが合わないときは他の螺旋体21で対応させることができ、汎用性を向上させることができる。
請求項5の発明では、螺旋体21を設けた支持台26は上部フレーム11に対して移動自在なので、育苗箱Aに対応させて位置調節でき、育苗箱Aを移送装置1に円滑・確実に供給することができ、また、螺旋体21の回転伝達機構を簡素に構成することができる。
請求項6の発明では、螺旋体21の回転伝達機構を構成するチェン38の張り具合を調節するテンション歯車39の構成を、バネを省略して構成することができ、一層、簡素に構成することができる。
請求項7の発明では、駆動モータ36の支持構成を、メインスイッチ45の支持構成と兼用することができ、育苗箱Aの移送方向後側にメインスイッチ45を設けているので、育苗箱Aの供給作業の邪魔にならずに操作でき、操作性を向上させることができる。
請求項8の発明では、螺旋体21を設けた支持台26にガイド体46を設けているので、ガイド体46は螺旋体21との位置関係を変えずに支持台26と共に移動するので、ガイド体46は育苗箱Aを確実に下方の移送装置1に誘導し、移送装置1への供給作業の円滑化および確実化を図ることができる。
請求項9の発明では、収容空間63に供給収容した段積みした育苗箱A群を、育苗箱Aを確実に下方の螺旋体21に誘導し、移送装置1への供給作業の円滑化および確実化を図ることができる。
請求項10の発明では、所定長さを有するセンサ65を設けているので、先行育苗箱Aが下降すると、先行育苗箱Aが所定位置に移送されるまで、後続の育苗箱Aの下降を停止させ、先行育苗箱Aが所定位置に移送されと、後続の育苗箱Aを下降させるので、移送装置1への供給作業の円滑化および確実化を図ることができる。
請求項11の発明では、下降した育苗箱Aの後部を支持ローラー75により支持するので、育苗箱Aの落下を防止して、移送装置1への供給作業の円滑化および確実化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】育苗箱自動供給装置の斜視図。
図2】同斜視図。
図3】同正面図。
図4】同背面図。
図5】同平面図。
図6】同側面図。
図7】同底面図。
図8】受止供給部による育苗箱の支持状態図。
図9】受止供給部による育苗箱の支持状態図。
図10】育苗箱自動供給装置の一部縦断側面図。
図11】センサの作用状態側面図。
図12】受止供給部へ段積み育苗箱を供給した支持状態側面図。
図13】育苗箱が移送装置に下降した状態側面図。
図14】移送装置に下降した育苗箱の移送開始状態側面図。
図15】後続育苗箱の下降状態側面図。
図16】後続育苗箱の下降状態側面図。
図17】後続育苗箱が移送装置に下降した状態側面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施例を図により説明すると、1は育苗箱Aを始端部から終端部へ移送する移送装置であり、支脚(図示省略)を有する移送台(図示省略)育苗箱Aを移送する移送ロールあるいは移送ベルトにより構成する移送手段2を設けて構成する。
前記育苗箱Aは、上面を開放して所定の深さを有する所謂引出形状であり、底板5と左右側壁6と前後壁7を有する。8は底板5の下面の底リブ、9は側壁6および前後壁7に設けた側リブである。
なお、理解を容易にするために、前記育苗箱Aを前方に移送する移送方向を基準に、前後左右の方向あるいは位置を説明するが、これらによって、構成が限定されることはない。
前記移送装置1の始端部には、前記育苗箱Aを1個ずつ供給する育苗箱供給装置10を設ける。育苗箱供給装置10は前記移送装置1の移送手段(移送台)2の始端部上方に位置する上部フレーム11を有する。上部フレーム11は、前後枠12、13と、左右枠14、15を有して前記育苗箱Aが下方に降下できる底抜け状態に形成する。
【0009】
上部フレーム11には支脚16を設け、床上に載置する。支脚16は上下に伸縮自在構成とし、前記移送装置1の移送手段2の高さに応じて高さを調節可能に構成している。
前記上部フレーム11には、複数段に重ねた育苗箱A群を受け止め、1個ずつ前記移送装置1に供給する受止供給部20を設ける。受止供給部20は、左右一対の螺旋体21を前後一対を設けて構成する。螺旋体21は軸筒22の外周に螺旋翼23を設ける。螺旋翼23のピッチは前記育苗箱Aの上下高さ(厚み)より大きく形成する。螺旋翼23の最上端の部分は、重ねた育苗箱A群を受け止めるための略水平の平面部24に形成する。
螺旋体21は、軸筒22に異径穴(図示省略)を形成し、軸筒22の異径穴を異径軸(角軸・小判軸)25に上方から嵌合させて取付ける。異径軸25は支持台26に回転自在に軸装する。支持台26は上下一対の前後方向の案内軸27に摺動自在に取付ける。異径軸25の下部は支持台26に軸装して下方に突出させ、支持台26内の異径軸25には受動傘歯車28を夫々取付ける。受動傘歯車28には駆動軸29に設けた駆動傘歯車30を噛み合わせる。駆動傘歯車30は、支持台26に設けた受部材31に回転自在に取付けるとともに、駆動軸29に対して摺動自在に取付ける(図7)。
【0010】
そのため、駆動傘歯車30は駆動軸29の軸方向に支持台26と共に移動自在にであって、どの位置でも、受動傘歯車28に噛み合って螺旋体21に回転を伝達する。
前記案内軸27の前後両端は、上部フレーム11の前枠12と後枠13に取付ける。
前記駆動軸29の前後両端は、上部フレーム11の前枠12と後枠13に軸装する。駆動軸29の後端は後枠13より後方に突出させ、駆動軸29に駆動伝達歯車35を夫々設ける。左右の駆動軸29のうち何れか一方の駆動軸29の下方には駆動モータ36を設け、駆動モータ36の出力歯車37と前記各駆動伝達歯車35とにチェン38を掛け回す。
駆動モータ36は、後枠13に固定の取付部材41に、上部フレーム11の内側に位置するように取付ける。
39はテンション歯車であり、テンション歯車39はテンションアーム40の一端に設け、テンションアーム40の中間部を取付部材41に軸42により回動自在に取付ける。テンションアーム40の他端には調節具(ボルト)43を取付ける。
【0011】
そのため、テンション歯車39を駆動伝達歯車35の上方に設けているので、テンション歯車39にはチェン38の自重が掛かって常時下降するように付勢されることになり、調節具43によりテンションアーム40を押し下げることによりチェン38の張り具合を調節させることができる。
前記取付部材41には、前記駆動モータ36のメインスイッチ45を設ける。育苗箱Aの降下を開始させるスタートスイッチと、緊急停止用のスイッチとを兼用する。
前記各支持台26には、ガイド体46を設ける。ガイド体46は、先端を上方に至るに従い外側に位置するように傾斜させた上部傾斜部47に形成し、上部傾斜部47の下方は略垂直の案内部48に形成し、案内部48の下部には案内部48の内縁より外側に位置する下部案内部49に形成する。49Aは案内部48と下部案内部49との間に設けた段部である。
下部案内部49は前記螺旋体21の螺旋翼23の下端より下方の部分のガイド体46に形成する。
【0012】
ガイド体46は螺旋体21が下降させる育苗箱Aを誘導するものであり、螺旋体21による下降が終了した育苗箱Aの落下にガイド体46が干渉しないように、案内部48の下方に下部案内部49を形成している。
ガイド体46は取付板50に固定し、取付板50は前記支持台26に左右方向に移動自在に取付ける。51はボルトである。
前記駆動モータ36を設けていない側(左側)の案内軸27および駆動軸29は取付板53に軸装し、取付板53は上部フレーム11に左右方向に移動自在にボルト54により取付ける。左右幅の相違する育苗箱Aを供給するときに、螺旋体21とガイド体46の左右の位置合わせを行う。
前記上部フレーム11の左右何れか一側には上方に起立する起立ガイド60を設ける。実施例では反駆動モータ36側の上部フレーム11に設けている。起立ガイド60は前後一対の縦杆61を横杆62により連結して形成する。起立ガイド60は、受止供給部20の上方に段積みした空の育苗箱A群の収容空間63を形成し、収容空間63の段積育苗箱A群を受止供給部20のガイド体46まで誘導する。
【0013】
前記縦杆61は断面L型形状に形成し、前後の縦杆61のうち前側の縦杆61の内面は段積供給育苗箱A群の前面に当接して前進移動を阻止するストッパ64となる。
そのため、起立ガイド60は、前後の縦杆61の間隔を変更可能に横杆62に取付けるとともに、前後の縦杆61のうち前側の縦杆61を、上部フレーム11の前枠12に対して前後移動可能に取付けている。64Aは縦杆61の取付用のボルト、64Bは縦杆61の移動用の長孔である。
上部フレーム11の後枠13には、駆動モータ36の駆動を入切するセンサ65を設ける。センサ65は基部をステー66に軸67により回動自在に取付ける。68はセンサ65を常時上方に付勢するバネ、69はストッパ、70はスイッチである。
センサ65は、育苗箱Aが非接触状態のとき「入」となり、育苗箱Aが接触状態のとき「切」となる。
センサ65は所定長さを有し、かつ、円弧形状に形成し(図11)、受止供給部20から一枚の育苗箱Aが所定位置まで降下すると、育苗箱Aに接触し、この先行育苗箱Aが移送装置1により所定位置まで移送され、次の後続育苗箱Aの受入を移送装置1が可能状態になるまで、先行育苗箱Aに接触するように、構成する(図12図14)。
【0014】
なお、図12図17では、理解を容易にするために育苗箱Aに斜線を付しているが、これによって構成は限定されない。
上部フレーム11の後枠13には、支持ローラー75を設ける。受止供給部20から降下する育苗箱Aの後部を支持する。
受止供給部20による降下供給される育苗箱Aは、一枚目では水平に降下するが、二枚目は水平に降下した後に、先行育苗箱Aが移送されることにより、後続育苗箱Aの前側が先行育苗箱Aに乗り上げた状態となって、前上がりに傾斜して落下するおそれがあるので、支持ローラー75により育苗箱Aの後部を支持する。
また、二枚目育苗箱Aを降下させて斜めの状態の停止中で、三枚目の育苗箱Aを受け入れるまで、駆動モータ36を停止させるために、斜めの二枚目育苗箱Aとのセンサ65の当接状態を保持する必要があり、支持ローラー75により所定位置で育苗箱Aの後部を支持することにより、センサ65に対する育苗箱Aの位置決め作用を奏する。
そのため、移送装置1側に移送手段を設けてるが、育苗箱供給装置10の上部フレーム11に支持ローラー75を取付け、センサ65と支持ローラー75との位置関係が変化しないようにしている。
【0015】
後枠13に取付部材76の基部を取付け、取付部材76の先端に支持ローラー75の取付軸77を回転自在に軸装して取付ける。
80は移送装置1の移送台のフレームに上方から嵌合して育苗箱供給装置10の位置決めを行う位置決め部材である。
【0016】
(実施例の作用)
育苗箱Aを始端部から終端部へ移送する移送手段を有する育苗箱移送装置1の始端部上方位置に、育苗箱Aを1個ずつ供給する受止供給部20を設けた上部フレーム11を育苗箱供給装置10を設置し、前記上部フレーム11は、支脚16により床上に設置され、底抜けの四角枠形状に形成し、該上部フレーム11の上方に前記受止供給部20が前記移送装置1に育苗箱Aを1個ずつ供給する複数段積みした空の育苗箱A群を収容する収容空間63を形成し、前記受止供給部20は、最上端の部分が重ねた育苗箱A群を受け止めるための略水平の平面部24に形成した螺旋翼23を有する左右一対の螺旋体21を、前後一対を設けて構成しているので、複数段積みした空の育苗箱A群を受止供給部20の4個の螺旋体21の螺旋翼23の平面部24上に載置する。
この場合、受止供給部20は左右両側に螺旋体21を前後一対設けて構成されているので、育苗箱A群は前後左右の4カ所が支持されて待機する。
【0017】
次に、駆動モータ36を駆動すると、螺旋体21が回転し、各段の螺旋翼23が育苗箱Aを夫々支持しながら下降させ(図12)、最下段の螺旋翼23から育苗箱Aの下面が離れると、最下段の育苗箱Aは移送装置1の始端部に落下供給される(図13)。
これを反復して、螺旋翼23が支持する育苗箱Aを一枚(1個)ずつ供給する。
受止供給部20は、螺旋体21を軸筒22の外周に螺旋翼23を設けて構成しているので、螺旋体21は螺旋翼23の上面が育苗箱Aの側リブ9の底面を支持し、支持面積を広くでき、育苗箱Aを安定した状態で確実に支持する。
螺旋翼23のピッチは複数重ねた一枚目の育苗箱Aの側リブ9の上下ピッチより大きく形成しているので、最下段の螺旋翼23が支持する育苗箱Aと下から二段目の育苗箱Aの下面との間に隙間Lを形成する(図9)。
そのため、複数段に重ねた段積育苗箱A群のうち、最下段の育苗箱Aを移送装置1に供給できる。
【0018】
この場合、螺旋翼23のピッチを上下の育苗箱Aの側リブ9の上下ピッチより大きく形成すると、螺旋体21の最上端の螺旋翼23が側リブ9の側面に当接することがあるが、本願では、螺旋体21の最上端の螺旋翼23の部分は、略水平の平面部24に形成しているので、最上端の平面部24と上から2段目の螺旋翼23とのピッチは中間部分のピッチよりも狭くなり、平面部24は確実に段積み育苗箱A群の上下隙間Tに入り込む(図8)。
このように、螺旋体21は、螺旋翼23の螺旋翼23のピッチを上下の育苗箱Aの側リブ9の上下ピッチより大きく形成していること、螺旋体21の最上端の螺旋翼23の部分は、略水平の平面部24に形成していることから、ある程度上下高さの相違する育苗箱Aの移送装置1への供給が可能となり、作業性を向上させられる。
また、螺旋体21は、軸筒22に形成した異径穴を異径軸25に上方から嵌合させて着脱自在に取付けているので、螺旋翼23の螺旋翼23のピッチより上下に重ねた育苗箱Aの側リブ9の上下ピッチの方が大きいときには、適切な螺旋体21に交換して作業を行う。
そのため、一層、作業性を向上させられる。
【0019】
また、螺旋体21は、上下一対の案内軸27に摺動自在に取付けた支持台26に設けているので、各受止供給部20を支持台26ごと案内軸27の軸方向に移動させて、螺旋体21の螺旋翼23の平面部24が育苗箱Aの側リブ9の下方に位置するように、位置合わせを行う。
そのため、側リブ9の形状の相違する育苗箱Aを移送装置1に供給させられる。
螺旋体21の異径軸25は支持台26に軸装し、異径軸25の受動傘歯車28に駆動軸29の駆動傘歯車30を噛み合わせ、駆動軸29の駆動伝達歯車35と駆動モータ36の出力歯車37とにチェン38を掛け回しているので、駆動モータ36を駆動すると、螺旋体21は回転して育苗箱Aを降下させる。
育苗箱Aを一段降下させて移送装置1に供給すると、センサ65がこれを検知して駆動モータ36の駆動を停止させ、センサ65が育苗箱Aを感知しない非感知状態になると、再び駆動モータ36を駆動して、育苗箱Aを移送装置1に供給して、これを反復する。
【0020】
駆動モータ36は、後枠13に固定の取付部材41に、上部フレーム11の内側に位置するように取付けているので、駆動モータ36は上部フレーム11の投影内に位置し、育苗箱供給装置10への段積育苗箱Aの供給作業の邪魔にならず、作業を円滑にする。
取付部材41には駆動モータ36のメインスイッチ45を設けているので、駆動モータ36との配線を短くするとともに、育苗箱Aの移送方向の後側に位置するので、メインスイッチ45の操作中に移送装置1による育苗箱Aの移送を視認でき、操作性を向上させられる。
駆動モータ36の出力歯車37の上方に駆動伝達歯車35を設け、駆動伝達歯車35の上方にテンション歯車39を設け、テンション歯車39の上側にチェン38を掛け回しているので、テンション歯車39には常時チェン38の弛み方向の荷重が掛かるので、テンション歯車39はテンションアーム40の一端に設け、テンションアーム40の中間部を取付部材41に軸42により回動自在に取付け、テンションアーム40の他端には上方から調節具43の下端を当接させる。
【0021】
そのため、テンション歯車39にはチェン38の弛み方向の荷重が掛かって常時下降するように付勢されることになり、調節具43によりテンションアーム40を押し下げることによりチェン38の張り具合を調節させることができる。それゆえ、テンション歯車39に付勢用のバネは省略でき、簡素な構成となる。
また、取付部材41に、右側の駆動伝達歯車35と出力歯車37を設けているので、取付部材41は駆動モータ36および右側の伝動機構の取付部材を兼用し、部品点数を減らせる。
各支持台26の螺旋体21の近傍には段積育苗箱Aの一部を螺旋体21に誘導するガイド体46を設けているので、段積育苗箱Aはガイド体46により誘導されながら降下し、移送装置1に確実に育苗箱Aを供給する。
ガイド体46は、先端を上方に至るに従い外側に位置するように傾斜させた上部傾斜部47に形成しているので、段積育苗箱Aをガイド体46により螺旋体21の螺旋翼23に確実に誘導し、螺旋翼23による育苗箱Aの降下を安定させられる。
【0022】
ガイド体46の上部傾斜部47の下方は略垂直の案内部48に形成し、案内部48の下部には案内部48の内縁より外側に位置する下部案内部49に形成しており、下部案内部49は螺旋翼23のうちの最下端の下方に位置させているので、螺旋翼23から離脱した育苗箱Aは、円滑に移送装置1上に落下供給される。
即ち、最下端の螺旋翼23から離脱した育苗箱Aは、斜めに落ちることがあるが、案内部48より下部案内部49を外側に位置させているので、移送装置1への育苗箱Aの落下供給を円滑にする。
ガイド体46は取付板50に固定し、取付板50は支持台26に左右方向に移動自在に取付けているので、育苗箱Aの左右幅に応じてガイド体46を移動させ、螺旋体21への育苗箱Aの誘導を円滑に行え、左右幅の相違する育苗箱Aの供給に対応させられる。
駆動モータ36を設けていない側の案内軸27および駆動軸29は取付板53に軸装し、取付板53は上部フレーム11に左右方向に移動自在にボルト54により取付けているので、左右幅の相違する育苗箱Aを供給するときに、取付板53を上部フレーム11に対して移動させて、螺旋体21とガイド体46の左右の位置合わせを行う。
【0023】
上部フレーム11の左右何れか一側には、前後一対の縦杆61を横杆62により連結して上方に起立する起立ガイド60を設けているので、受止供給部20の螺旋体21の近傍に設けたガイド体46よりも上方の収容空間63に段積みした空の育苗箱A群を供給すると、この段積育苗箱A群を受止供給部20のガイド体46まで誘導する。
縦杆61は断面L型形状に形成し、前後の縦杆61のうち前側の縦杆61の内面のストッパ64は段積供給育苗箱A群の前面に当接するので、仮に、移送装置1により移送されている育苗箱Aが段積供給育苗箱A群の下面に接触しても、ストッパ64により育苗箱A群の前進移動を阻止する。
起立ガイド60は、前後の縦杆61の間隔を変更可能に横杆62に取付けるとともに、前後の縦杆61のうち前側の縦杆61を、上部フレーム11の前枠12に対して前後移動可能に取付けているから、前後長さの相違する育苗箱Aにも対応させられる。
上部フレーム11の後枠13には、駆動モータ36の駆動を入切するセンサ65を設け、センサ65は常時上方回動するように付勢され、ストッパ69により所定位置に待機しているので、作業開始前には育苗箱Aとセンサ65は非接触状態でセンサ65は「入」状態あるが、メインスイッチ45が「切」なので、受止供給部20の螺旋体21は回転停止している。
この状態で、収容空間63に段積育苗箱A群を供給する。
【0024】
次に、メインスイッチ45を「入」にすると、螺旋体21が回転し、段積育苗箱A群全体を下降させ、受止供給部20から最下段の育苗箱Aが移送装置1上の所定位置まで降下すると、育苗箱Aはセンサ65に接触し(図15の下から2段目の育苗箱Aがこの状態を示す)、駆動モータ36の駆動を停止させる。
即ち、最下段の螺旋翼23から育苗箱Aが降下すると、センサ65が感知し、移送装置1が最下段の先行育苗箱Aが所定位置まで移送されるまで、駆動モータ36の駆動を停止させる。
図13が先行育苗箱Aが移送装置1に降下した状態であり、図14で先行育苗箱Aが僅かに前進すると、センサ65が育苗箱Aを感知しない非感知状態になって、再び駆動モータ36を駆動して、育苗箱Aを降下させて図15の状態となる。
センサ65は所定長さを有し、かつ、円弧形状に形成しているので、この先行育苗箱Aが移送装置1により所定位置まで移送され、次の後続育苗箱Aの受入を移送装置1が可能状態になるまで、先行育苗箱Aの後端にセンサ65は接触している(図13図15)。
【0025】
次に、最下段の先行育苗箱Aが所定位置まで移送されて、先行育苗箱Aの後端からセンサ65が離れると、駆動モータ36への通電を「入」にして、段積育苗箱A群全体を下降させ、後続育苗箱Aを移送装置1に供給し、この作業を反復して、段積育苗箱A群を一枚ずつ移送装置1に供給する。
受止供給部20によって降下供給される育苗箱Aは、水平に降下して上下に重なるので、降下姿勢を安定させられる。
次に、上下に重なった二枚の育苗箱Aは、先行育苗箱Aの移送開始によって、後続の育苗箱Aが前上がりに傾斜するが、上部フレーム11の後枠13には、支持ローラー75を設けているので、受止供給部20から降下する育苗箱Aの後部を支持ローラー75が支持する。
そのため、受止供給部20から降下する育苗箱Aの移送装置1への供給を安定させられる。
また、先行育苗箱Aには一枚分の空の後続育苗箱Aの重量しか掛からないので、移送装置1は円滑確実に育苗箱Aを移送する。
【0026】
また、降下中の斜め姿勢の二枚目育苗箱Aを、三枚目の育苗箱Aを受け入れるまで、駆動モータ36を停止させて斜め姿勢でセンサ65の当接状態を保持する必要があるが、支持ローラー75により育苗箱Aの後部を支持することにより、斜め姿勢でのセンサ65との当接状態を良好に保持でき、支持ローラー75はセンサ65に対する育苗箱Aの位置決め作用を奏する。
そのため、移送装置1の後端は、上部フレーム11の後枠13より所定間隔おいた前方に位置させることとし、移送装置1の後端と後枠13との間に支持ローラー75を設けている。
それゆえ、移送装置1側に移送手段が存在するが、育苗箱供給装置10の上部フレーム11に支持ローラー75を取付けているので、センサ65と支持ローラー75との位置関係が変化せず、移送装置1への育苗箱Aの供給を確実にしている。
【符号の説明】
【0027】
1…移送装置 、2…移送手段 、5…底板 、6…側壁 、7…前後壁 、8…底リブ 、9…側リブ 、10…育苗箱供給装置、11…上部フレーム、12…前枠、13…後枠、14…左枠、15…右枠、16…支脚、20…受止供給部、21…螺旋体、22…軸筒、23…螺旋翼、25…異径軸、26…支持台、27…案内軸、28…受動傘歯車、29…駆動軸、30…駆動傘歯車、31…受部材、35…駆動伝達歯車、36…駆動モータ、37…出力歯車、38…チェン、39…テンション歯車、40…テンションアーム、41…取付部材、42…軸、43…調節具、45…メインスイッチ、46…ガイド体、47…上部傾斜部、48…案内部、49…下部案内部、50…取付板、51…ボルト、53…取付板、54…ボルト、60…起立ガイド、61…縦杆、62…横杆、63…収容空間、64…ストッパ、65…センサ、66…ステー、67…軸、68…バネ、69…ストッパ、75…支持ローラー。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17