【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上述の問題を解決するためのものであり、請求項1に係る発明は、
長尺の被加工部材に対して
長尺のパーツを配置するネスティングを行い、そのネスティングの結果に基づいて加工機による前記被加工部材の加工を行う加工システムにおいて、前記加工機のネスティングの加工プログラムを作成する自動プログラミング装置であって、
ネスティングに投入するパーツの情報および前記被加工部材の情報を入力すると共に、所定の長さ以上のパーツの配置位置を入力するための入力手段と、
以下の(A)〜(E)の工程処理を制御する制御手段と、を有する自動プログラミング装置である。
【0007】
(A)前記入力手段より前記パーツの情報および前記被加工部材の情報が入力された場合、
前記パーツが互いに重なる部分であるラップ量を考慮した歩留まりの良い歩留まり優先のネスティングを行う工程と、
(B)前記パーツの情報から前記所定の長さ以上のパーツがあるか否かを判定する工程と、
(C)前記工程(B)において前記所定の長さ以上のパーツがあると判定された場合、前記被加工部材の長さ方向に対して垂直の切断予定部分を検出し、前記切断予定部分に基づいて前記パーツをグループ分けする工程と、
(D)前記所定の長さ以上のパーツの配置位置を設定する工程と、
(E)前記工程(D)において設定された前記パーツの配置位置に基づいて前記パーツのグループの並び替えを行う工程。
【0008】
請求項2に係る発明は、前記制御手段が、さらに、前記工程(E)で並び替えられた前記グループのパーツを確認し、前記パーツの配置を決定する工程(F)を制御することを特徴とする請求項1に記載の自動プログラミング装置である。
【0009】
請求項3に係る発明は、前記加工機が、前記被加工部材の加工を行う加工テーブルを有し、前記パーツの所定の長さが、前記加工テーブルの加工範囲の半分の長さであることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の自動プログラミング装置である。
【0010】
請求項4に係る発明は、前記パーツのグループの並び替えは、前記所定の長さ以上のパーツが先に加工される側に来るように並び替えるか、前記所定の長さ以上のパーツが後に加工される側に来るように並び替えるかのいずれかであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の自動プログラミング装置である。
【0011】
請求項5に係る発明は、
長尺の被加工部材に対して
長尺のパーツを配置するネスティングを行い、そのネスティングの結果に基づいて加工機による前記被加工部材の加工を行う加工システムにおいて、入力手段および制御手段を有する自動プログラミング装置によって、前記加工機のネスティングの加工プログラムを作成する自動プログラミング方法であって、
(A)前記入力手段により、ネスティングに投入するパーツの情報およびネスティングに使用する前記被加工部材の情報を入力する工程と、
(B)前記パーツの情報および前記被加工部材の情報に基づいて、前記制御手段より、
前記パーツが互いに重なる部分であるラップ量を考慮した歩留まりの良い歩留まり優先のネスティングを行う工程と、
(C)前記制御手段より、前記パーツの情報から前記所定の長さ以上のパーツがあるか否かを判定する工程と、
(D)前記工程(C)において前記所定の長さ以上のパーツがあると判定された場合、前記制御手段より、前記被加工部材の長さ方向に対して垂直の切断予定部分を検出し、前記切断予定部分に基づいて前記パーツをグループ分けする工程と、
(E)前記入力手段により、前記所定の長さ以上のパーツの配置位置を設定する工程と、
(F)前記制御手段より、前記工程(E)において設定された前記パーツの配置位置に基づいて前記パーツのグループの並び替えを行う工程と、を有することを特徴とする自動プログラミング方法である。
【0012】
請求項6に係る発明は、前記制御手段が、さらに、前記工程(
F)で並び替えられた前記グループのパーツを確認し、前記パーツの配置を決定する工程(
G)を制御することを特徴とする請求項5に記載の自動プログラミング方法である。
【0013】
請求項7に係る発明は、前記加工機が、前記被加工部材の加工を行う加工テーブルを有し、前記パーツの所定の長さが、前記加工テーブルの加工範囲の半分の長さであることを特徴とする請求項5あるいは6に記載の自動プログラミング方法である。
【0014】
請求項8に係る発明は、前記パーツのグループの並び替えは、前記所定の長さ以上のパーツが先に加工される側に来るように並び替えるか、前記所定の長さ以上のパーツが後に加工される側に来るように並び替えるかのいずれかであることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の自動プログラミング方法である。
【0015】
請求項9に係る発明は、
長尺の被加工部材に対して
長尺のパーツを配置するネスティングを行い、そのネスティングの結果に基づいて加工機による前記被加工部材の加工を行う加工システムであって、
前記被加工部材の加工を行う加工機と、
前記加工機のネスティングの加工プログラムを作成する自動プログラミング装置と、を備え、
前記自動プログラミング装置が、
ネスティングに投入するパーツの情報および前記被加工部材の情報を入力すると共に、所定の長さ以上のパーツの配置位置を入力するための入力手段と、
以下の(A)〜(E)の工程処理を制御する制御手段と、を有する加工システムである。
【0016】
(A)前記入力手段より前記パーツの情報および前記被加工部材の情報が入力された場合、
前記パーツが互いに重なる部分であるラップ量を考慮した歩留まりの良い歩留まり優先のネスティングを行う工程と、
(B)前記パーツの情報から前記所定の長さ以上のパーツがあるか否かを判定する工程と、
(C)前記工程(B)において前記所定の長さ以上のパーツがあると判定された場合、前記被加工部材の長さ方向に対して垂直の切断予定部分を検出し、前記切断予定部分に基づいて前記パーツをグループ分けする工程と、
(D)前記所定の長さ以上のパーツの配置位置を設定する工程と、
(E)前記工程(D)において設定された前記パーツの配置位置に基づいて前記パーツのグループの並び替えを行う工程。