(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
面内方向に相対向した2つの第1枠材と、面内方向に相対向した2つの第2枠材を枠組みし、前記2つの第1枠材の長手方向中間部に渡って仕切り枠材を取り付けて嵌め殺し窓用枠部と可動窓用枠部を有する窓枠とし、
前記各第1枠材及び第2枠材は同一の枠材で、該枠材は、凹陥部形成部を有する枠本体と、該枠本体の室外側に取り付けた室外側押縁を備え、室外側押縁の面内方向の内側端よりも凹陥部形成部の面内方向の内側端が面内方向の内側に突出し、
前記嵌め殺し窓用枠部は、その嵌め殺し窓用枠部を形成する第1枠材、第2枠材における前記凹陥部形成部と室外側押縁で形成したパネル体装着用の凹陥部を有し、
前記可動窓用枠部は、その可動窓用枠部を形成する第1枠材、第2枠材における前記凹陥部形成部の室外側押縁の面内方向の内側端よりも面内方向の内側に突出した部分を戸当り部とする障子収容部を有し、
前記嵌め殺し窓用枠部の凹陥部にパネル体を装着して嵌め殺し窓とし、
前記可動窓用枠部の障子収容部に、室内側気密材と室外側気密材を有した障子を、可動窓用枠部よりも室外側に突出して開放するように取り付けて可動窓とし、
前記障子を閉じた状態で、室内側気密材が前記戸当り部に接し、室外側気密材が室外側押縁に接するようにしたことを特徴とする窓。
前記仕切り枠材の長手方向両端を、前記2つの第1枠材の枠本体の室内側部及び室外側部に接して取り付け、仕切り枠材の室外側押縁の長手方向両端部を第1枠材の枠本体の室外側部に接し、
前記2つの第1枠材の室外側押縁は、嵌め殺し窓用枠部の一方の室外側押縁と可動窓用枠部の他方の室外側押縁とを有し、
前記一方の室外側押縁の長手方向端部は仕切り枠材の室外側押縁に接し、
前記他方の室外側押縁の長手方向端部は仕切り枠材に接している請求項3記載の窓。
前記仕切り枠材の可動窓用枠部を形成する面内方向他方側は、前記2つの第1枠材の戸当り部と連続する戸当り部を有し、前記仕切り枠材の戸当り部よりも室外側寄りは、戸当り部の面内方向の内側端よりも面内方向の外側に位置し、
前記可動窓用枠部は、四周連続した戸当り部を有すると共に、該戸当り部よりも室外側寄りに四周が囲まれた障子収容部を有している請求項1〜4いずれか1項記載の窓。
前記仕切り枠材は、室内側部と、この室内側部の室外側面の面内方向中間に室外側に向けて設けた室外側部を有した本体及び、前記室外側部の室外側に、面内方向一方側に向けて取り付けた室外側押縁を備え、
前記室外側押縁と室外側部と室内側部の室内側面の面内方向一方側とで凹陥部を形成し、
前記室内側部の室外側面の面外方向他方側を戸当り部とした請求項1〜5いずれか1項記載の窓。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示した嵌め殺し窓と可動窓を有した連窓は、可動窓が、障子が窓枠よりも室内側に突出して開放する内開き窓であるので、窓枠を構成する上枠、下枠、左右の縦枠を、室外側壁を有する形状とし、嵌め殺し窓では室外側壁でパネル体を支持し、内開き窓では障子を室外側壁で支持することができるので、窓枠の室外側の四周を同一形状とすることができるが、嵌め殺し窓となる一側枠部の室内側に押縁を取り付け、内開き窓となる他側枠部の室内側には障子と干渉するので押縁を取り付けできないので、窓枠の室内側の四周は同一形状とすることができない。
【0005】
特許文献1に開示した連窓に基づき、可動窓を外開き窓などのように障子が窓枠よりも室外側に突出して開放する可動窓とした場合には、上枠、下枠、左右の縦枠に室外側壁を設けることができないので、嵌め殺し窓となる一側枠部の室外寄りに押縁を取り付けてパネル体を支持し、可動窓となる他側枠部には押縁を取り付けせずに障子を他側枠部よりも室外側に突出して開放できるようにすることになる。
このために、窓枠の室外側の四周を同一形状とすることができない。
【0006】
本発明は、前述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、障子を可動窓用枠部よりも室外側に突出して開放する可動窓及び嵌め殺し窓を有した窓において、窓枠の室外側の四周を同一形状にできる窓とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の窓は、面内方向に相対向した2つの第1枠材と、面内方向に相対向した2つの第2枠材を枠組みし、前記2つの第1枠材の長手方向中間部に渡って仕切り枠材を取り付けて嵌め殺し窓用枠部と可動窓用枠部を有する窓枠とし、
前記各第1枠材及び第2枠材は同一の枠材で、該枠材は、凹陥部形成部を有する枠本体と、該枠本体の室外側に取り付けた室外側押縁を備え、室外側押縁の面内方向の内側端よりも凹陥部形成部の面内方向の内側端が面内方向の内側に突出し、
前記嵌め殺し窓用枠部は、その嵌め殺し窓用枠部を形成する第1枠材、第2枠材における前記凹陥部形成部と室外側押縁で形成したパネル体装着用の凹陥部を有し、
前記可動窓用枠部は、その可動窓用枠部を形成する第1枠材、第2枠材における前記凹陥部形成部の室外側押縁の面内方向の内側端よりも面内方向の内側に突出した部分を戸当り部とする障子収容部を有し、
前記嵌め殺し窓用枠部の凹陥部にパネル体を装着して嵌め殺し窓とし、
前記可動窓用枠部の障子収容部に、室内側気密材と室外側気密材を有した障子を、可動窓用枠部よりも室外側に突出して開放するように取り付けて可動窓とし、
前記障子を閉じた状態で、室内側気密材が前記戸当り部に接し、室外側気密材が室外側押縁に接するようにしたことを特徴とする窓である。
【0008】
本発明の窓は、前記仕切り枠材の嵌め殺し窓用枠部を形成する面内方向一方側に、前記2つの第1枠材の凹陥部と連続した凹陥部を形成することができる。
【0009】
本発明の窓は、前記枠本体は、前記凹陥部形成部を有した室内側部と、この室内側部の室外側でかつ面内方向外側に室外側に向けて設けた室外側部を備え、
前記室外側押縁は、前記枠本体の室外側部の室外側に面内方向の内側に向かい、かつ着脱自在に取り付け、この室外側押縁と室外側部と室内側部の凹陥部形成部とで面内方向の内側に開口した凹陥部を形成し、
前記仕切り枠材の嵌め殺し窓用枠部を形成する面内方向一方側の室外側に、前記第1・第2枠材の室外側押縁と同一の室外側押縁を着脱自在に取り付けて凹陥部を形成することができる。
【0010】
本発明の窓は、前記仕切り枠材の長手方向両端を、前記2つの第1枠材の枠本体の室内側部及び室外側部に接して取り付け、仕切り枠材の室外側押縁の長手方向両端部を第1枠材の枠本体の室外側部に接し、
前記2つの第1枠材の室外側押縁は、嵌め殺し窓用枠部の一方の室外側押縁と可動窓用枠部の他方の室外側押縁とを有し、
前記一方の室外側押縁の長手方向端部は仕切り枠材の室外側押縁に接し、
前記他方の室外側押縁の長手方向端部は仕切り枠材に接するようにできる。
【0011】
本発明の窓は、前記仕切り枠材の可動窓用枠部を形成する面内方向他方側は、前記2つの第1枠材の戸当り部と連続する戸当り部を有し、前記仕切り枠材の戸当り部よりも室外側寄りは、戸当り部の面内方向の内側端よりも面内方向の外側に位置し、
前記可動窓用枠部は、四周連続した戸当り部を有すると共に、該戸当り部よりも室外側寄りに四周が囲まれた障子収容部を有したものにできる。
【0012】
本発明の窓は、前記仕切り枠材は、室内側部と、この室内側部の室外側面の面内方向中間に室外側に向けて設けた室外側部を有した本体及び、前記室外側部の室外側に、面内方向一方側に向けて取り付けた室外側押縁を備え、
前記室外側押縁と室外側部と室内側部の室内側面の面内方向一方側とで凹陥部を形成し、
前記室内側部の室外側面の面外方向他方側を戸当り部としたものにできる。
【0013】
本発明の窓は、前記各第1枠材及び第2枠材の枠本体はアルミ製で、その枠本体の長手方向両端部を45°に切断すると共に、その切断面を突き合わせて連結し、
前記各室外側押縁をアルミ製とすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、窓枠を構成する各第1枠材、第2枠材は、室外側押縁の面内方向の内側端よりも枠本体の凹陥部形成部の面内方向の内側端が面内方向の内側に突出し、その突出した部分が可動窓用枠部の障子収容部の戸当り部であるから、可動窓用枠部の障子収容部に取り付けた障子を室外側押縁と干渉せずに室外側に突出して開放できるので、可動窓用枠部の第1枠材に室外側押縁を取り付けたままである。
したがって、障子を可動窓用枠部よりも室外側に突出して開放する可動窓及び嵌め殺し窓を有した窓において、窓枠の室外側の四周を同一形状にできる。
【0015】
また、障子を閉じた状態で室内側気密材を戸当り部に接し、室外側気密材を室外側押縁に接することで、障子と可動窓用枠部との間を室内側と室外側の2ヶ所で気密することができる。
しかも、窓枠を構成する各第1枠材、第2枠材は同一であるから、アタッチメントを用いずに連窓としたり、段窓とすることができ、形材点数の削減、組立工数の削減、コストの削減が図れると共に、嵌め殺し窓用枠部の枠材の見付け寸法と可動窓用枠部の枠材の見付け寸法を同一にできる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の実施の形態を示す連窓の外観図である。
窓枠1は、面内方向に相対向した2つの第1枠材である上枠1a、下枠1bと、面内方向に相対向した2つの第2枠材である左右の縦枠1c、1cを枠組みした方形状である。
上枠1aの長手方向中間部と下枠1bの長手方向中間部とに渡って仕切り枠材である縦中骨2を取り付け、窓枠1を、嵌め殺し窓用枠部1−1と、可動窓用枠部1−2に区分している。
嵌め殺し窓用枠部1−1にパネル体3を装着して嵌め殺し窓aとしてある。
可動窓用枠部1−2に障子4を、可動窓用枠部1−2よりも室外側に突出して開放するように取り付けて可動窓bとしてある。
【0018】
窓枠1は建物躯体100の窓取付開口部101に挿入して取り付ける。
窓枠1と窓取付開口部101との間に湿式のシール材102を充填してシールしてある。
【0019】
上枠1aは、
図2及び
図3に示すように、室内側部10と、この室内側部10の室外側で、かつ面内方向外側である上下方向の上側に室外側に向けて設けた室外側部11を有した枠本体12と、室外側部11の室外側に着脱自在に取り付けた室外側押縁13を備え、室内側部10の室外側面である凹陥部形成部10aと室外側部11と室外側押縁13とで面内方向の内側である下枠1bに向かう方向に開口したパネル体装着用の凹陥部14を有している。
室内側部10の凹陥部形成部10aの面内方向の内側端は、室外側押縁13の面内方向の内側端13aよりも面内方向の内側である上下方向の下側に突出している。
【0020】
下枠1b、左右の縦枠1c,1cは
図2、
図3、
図4に示すように、上枠1aと同一断面形状であるので、各部の符号を上枠1aと同一として説明を省略する。
【0021】
図5に基づき上枠1aの詳細を説明する。
上枠1aの室内側部10は、面内方向に向かう室内側板10bと室外側板10cを室内外側方向に向かう内側板10dと外側板10eで連結した中空部を有する形状で、室内側板10b及び室外側板10cが内側板10dよりも面内方向の内側に突出し、室内側部10の室内方向の内側に開口した凹部15を有している。
室内側板10b及び室外側板10cの面内方向の外側(下枠1bと反対側)は外側板10eよりも面内方向の外側に突出し、その室内側板10bの突出端に室外側に向かう室内側支持片10fを有し、室外側板10cの突出端寄りに室内側に向かい、室内側支持片10fと対向した室外側支持片10gを有している。
この室内側支持片10fと室外側支持片10gにアンカー103を取り付け、そのアンカー103を差し筋104に溶接して上枠1aを建物躯体100に取り付けている。
室外側板10cの室外側面が室内側部10の凹陥部形成部10aである。
【0022】
室外側部11は、室内側部10の室外側板10cの面内方向の外側の突出端寄りに室外側に向けて設けた板状で、その室外側に押縁取付部16を有している。
押縁取付部16は、面内方向の内側に向かう室内側内向片16aと室外側内向片16bを備え、各内向片に室内側に向かう係止受片16cを有している。
室内側内向片16aと室外側内向片16bとの間に枠本体12の長手方向に連続したビスホール16dを有している。
【0023】
室外側押縁13は、面内方向の外側に室内側係止片13bと室外側係止片13cを有し、この各係止片13b,13cを押縁取付部16の各係止受片16cに係止することで、室内側押縁13を室外側部11の室外側に、室外側に向かう外力が負荷しても外れないが、室内側に動かすことで外れるように着脱自在に取り付ける。
また、可動窓用枠部1−2の室外側押縁13は
図3及び
図4に示すように押縁取付部16に固着具、例えばビス17で固定できるようにしてある。
つまり、可動窓用枠部1−2の室外側押縁13をビス17で固定している。
【0024】
室内側部10の凹陥部形成部10aの面内方向の内側端10a−1は、室外側押縁13の面内方向の内側端13aよりも面内方向の内側である上下方向の下側に突出し、その突出した部分を戸当り部としている。
【0025】
縦中骨2は
図4に示すように、室内側部20と、室内側部20の室外側面20aの面内方向の中間に室外側に向けて設けた室外側部21を有する本体22及び、室外側部21の室外側における嵌め殺し窓用枠部1−1を形成する面内方向一方側に設けた押縁取付部23に取り付けた室外側押縁24を備え、室内側部20の室外側面20aの面内方向一方側の凹陥部形成部と室外側部21と室外側押縁24とで面内方向の内側である一方の縦枠1cに向けて開口したパネル体装着用の凹陥部25を有している。
【0026】
図6に基づき縦中骨2の詳細を説明する。
縦中骨2の室内側部20、室外側部21の室内外側方向の寸法である見込み寸法は、縦枠1cの室内側部10、室外側部11の見込み寸法と同一で、縦中骨2の室内側部20の室外側面20aと縦枠1cの室内側部10の室外側面である凹陥部形成部10aは室内外側方向に同一で、嵌め殺し窓用枠部1−1の上枠1a、下枠1b、縦枠1cの室内側部10の凹陥部形成部10aと縦中骨2の室内側部20の室外側面20aにおける面内方向一方側20a−1は四周面一に連続する。つまり、室外側面20aにおける面内方向一方側20a−1が凹陥部形成部である。
【0027】
可動窓用枠部1−2の上枠1a、下枠1b、縦枠1cの室内側部10の凹陥部形成部10aと縦中骨2の室内側部20の室外側面20aにおける面内方向他方側20a−2は四周面一に連続する。
つまり、縦中骨2の室内側部20の室外側面20aにおける面内方向他方側20a−2が戸当り部で、可動窓用枠部1−2は四周連続した戸当り部を有している。
【0028】
縦中骨2の可動窓用枠部1−2を形成する面外方向他方側は、室内側部20の面内方向他方側の面内方向の内側面20cと、室内側部20の室外側面20aの面内方向他方側20a−2と、室外側部21の面内方向他方側の面内方向の内側面21aとで階段形状で、室内側部20の室外側面20aの面内方向他方側20a−2が戸当り部で、その戸当り部よりも室外側寄りは戸当り部の面内方向の内側端(室内側部20の面内方向の内側面20c)よりも面内方向の外側に位置している。
【0029】
縦中骨2の室外側部21に設けた押縁取付部23は、縦枠1cの押縁取付部16と同一形状で、室内側内向片23a、室外側内向片23bに係止受片23cをそれぞれ有すると共に、室内側内向片23aと室外側内向片23bとの間にビスホール23dを有している。
縦中骨2の室外側押縁24は縦枠1cの室外側押縁13と同一で、その面内方向の内側端24aが縦枠1cの室外側押縁13の面内方向の内側端13aと相対向していると共に、その内側端24aは室内側部20の面内方向一方側の内側面20bと面内方向に同一である。
縦中骨2の室外側押縁24は、その面内方向の外側に設けた室内側係止片24b、室外側係止片24cを押縁取付部23の係止受片23cに係止することで、室外側押縁24を押縁取付部23に、室外側には外れないが、室内側には外れるように取り付ける。
【0030】
縦中骨2の室内側部20の上下部分を切断して除去することで、縦中骨2の室外側部21の上下部分を室内側部20の上下面よりも上方、下方に突出した形状とする。
そして、縦中骨2の室内側部20の上下面を上枠1aの室内側部10の下面、下枠1bの室内側部10の上面に接すると共に、縦中骨2の室外側部21の上下端面を上枠1aの室外側部11の下面、下枠1bの室外側部11の上面に接し、上枠1a、下枠1bからビスを縦中骨2の室内側部20のビスホール20d、押縁取付部23のビスホール23dに螺合して上枠1aと下枠1bとに渡って縦中骨2を取り付ける。
【0031】
これにより、縦中骨2の凹陥部25と上枠1a、下枠1b、縦枠1cの各凹陥部14が四周連続し、パネル体3を装着できる。
【0032】
上枠1a、下枠1b、左右の縦枠1c,1cの枠本体12は、アルミ製、例えばアルミ合金の押出し形材で、上枠1a、下枠1b、左右の縦枠1c,1cの枠本体12の長手方向両端部を45°に切断し、その切断面を突き合わせ、室内側部10の中空部に設けたコーナー連結ブロック18で連結している。
【0033】
上枠1a、下枠1b、縦枠1cの室外側押縁13、縦中骨2の室外側押縁24はアルミ製、例えばアルミ合金の押出し形材である。
上枠1a、下枠1bの室外側押縁13は縦中骨2を境として嵌め殺し窓用枠部1−1の一方の室外側押縁13と可動窓用枠部1−2の他方の室外側押縁13とに2分割されている。
そして、上枠1a、下枠1bの嵌め殺し窓用枠部1−1の一方の室外側押縁13の長手方向両端面を縦枠1cの室外側押縁13、縦中骨2の室外側押縁24の側面にそれぞれ接し、ビスで連結してある。
上枠1a、下枠1bの可動窓用枠部1−2の他方の室外側押縁13は、縦中骨2の室外側部21の面内方向他方側の内側面21aと縦枠1cの室外側押縁13の側面に接し、ビスで連結してある。
【0034】
このようであるから、窓枠1の室外側は
図1に示すように、枠本体12の室外側部11及び室外側押縁13が四周連続した形状で、窓枠1の室外側の四周を同一形状にできる。
【0035】
次に、嵌め殺し窓aを説明する。
図2及び
図4に示すように、嵌め殺し窓用枠部1−1の室外側押縁13,24を外した状態で、パネル体3を室外側から嵌め殺し窓用枠部1−1に挿入し、室外側押縁13,24を取り付ける。
この後に、室内側部10,20の凹陥部形成部10a,20aとパネル体3の室内側面3aとの間を室内側シール材5でシールし、パネル体3の室外側面3bと室外側押縁13,24との間を室外側シール材6でシールする。
室内側シール材5は室外側シール材6よりも面内方向の内側に位置する。
【0036】
次に、可動窓について説明する。
縦中骨2の可動窓用枠部1−2を形成する面内方向他方側が前述の形状であることと、室内側部10の凹陥部形成部10aの面内方向の内側端10a−1は、上枠1a、下枠1b、縦枠1cの室外側押縁13の面内方向の内側端13aよりも面内方向の内側に突出していることにより、可動窓用枠部1−2は、室外側押縁13の面内方向の内側端13aと縦中骨2の室外側部21の面内方向他方側の内側面21aとで成る室外側の開口が、各室内側部10の面内方向の内側端10a−1と縦中骨2の室内側部20の面内方向の内側面20cで成る室内側の開口よりも大きく、その室外側の開口が戸当り部を有した障子収容部で、その障子収容部に障子4を室外側から取り付けできるとともに、障子を障子収容部から室外側に突出できる。
【0037】
図1に示すように、障子4は、面内方向に対向した2つの第1框である上框4a、下框4bと、面内方向に対向した2つの第2框である左右の縦框4c,4cを方形状に連結し、その内部にパネル4dを装着してある。
【0038】
上框4aは
図3に示すように、室内側部40と、室内側部40の室外側で、かつ面内方向の外側である上側に室外側に向けて設けた室外側部41を有した框本体42と、室外側部41の室外側に着脱自在に取り付けた室外側押縁43を備え、室内側部40の室外側面である凹陥部形成部40aと室外側部41と室外側押縁43とで面内方向の内側である下框4bに向けて開口したパネル装着用の凹陥部44を有している。
室内側部40の面内方向の内側端40bと室外側押縁43の面内方向の内側端43aは面内方向に同一位置である。
【0039】
上框4aの室外側部41の室内側、つまり上框4aの室内側寄りには室内側気密材45が室内側に向けて装着してある。
上框4aの室外側部41の室外側、つまり上框4aの室外側寄りには室外側気密材46が面内方向の外側に向けて装着してある。
【0040】
下框4b及び縦框4cは
図3、
図4に示すように上框4aと同一で、各部に同じ符号をつけて説明を省略する。
そして、上框4a、下框4b、左右の縦框4cの框本体42はアルミ製、例えばアルミ合金の押出し材で、框本体42の長手方向端部を45°に切断し、切断端面を突き合わせて室内側部40の中空部に設けたコーナー連結ブロック47で連結され、室内側気密材45及び室外側気密材46は四周連続する。
【0041】
各室外側押縁43はアルミ製、例えばアルミ合金の押出し材で、上框4a、下框4bの室外側押縁43の長手方向端面を縦框4cの室外側押縁43の側面に接し、ビスで連結される。
【0042】
障子4の上框4aの室外側部41の面内方向の外側面と下框4bの室外側部41の面内方向の外側面との間の寸法及び左右の縦框4cの室外側部41の面内方向の外側面間の寸法、つまり障子4の室外側寄りの面内方向の大きさは、可動窓用枠部1−2の室外側の障子収容部の大きさよりも小さく、四周連続した戸当り部の面内方向の内側端より成る開口よりも大きい。
障子4の上框4aの室内側部40の面内方向の外側面と下框4bの室内側部40の面内方向の外側面との間の寸法及び左右の縦框4cの室内側部40の面内方向の外側面間の寸法、つまり障子4の室内側寄りの面内方向の大きさは、可動窓用枠部1−2の室内側の開口の大きさよりも小さい。
【0043】
そして、障子4は可動窓用枠部1−2に、障子4の室内側寄りが可動窓用枠部1−2の室内側の開口に入り込むと共に、障子4の室外側寄りが可動窓用枠部1−2の障子収容部に収容するように取り付けられ、上枠1aの室内側部10と上框4aの室内側部40及び、下枠1bの室内側部10と下框4bの室内側部40に渡ってフリクションステイ8を取り付けて縦辷り出し窓とし、障子4が可動窓用枠部1−2よりも室外側に突出して開放する可動窓としてある。
【0044】
障子4を閉じた状態では、
図3及び
図4に示すように、障子4の室内側気密材45が、上枠1a、下枠1b、縦枠1cの室内側部10の凹陥部形成部10a(戸当り部)及び縦中骨2の室内側部20の室外側面20aの面内方向他方側20a−2(戸当り部)にそれぞれ接する。
障子4の室外側気密材46は、上枠1a、下枠1b、縦枠1cの室外側押縁13及び縦中骨2の室外側部21の面内方向他方側の内側面21aに接する。つまり、室外側気密材46は可動窓用枠部1−2の障子収容部の室外側寄りに接する。
【0045】
このようであるから、障子4と可動窓用枠部1−2を室内側と室外側の2ヶ所で気密することができる。
【0046】
障子4を可動窓用枠部1−2よりも室外側に突出して開放するときに、障子4が室外側押縁13と干渉することがないので、上枠1a、下枠1bの可動窓用枠部1−2の部分に室外側押縁13を取り付けたままとすることができ、上枠1a、下枠1bは室外側押縁13が長手方向全長に渡って有しているので、窓枠1の室外側の四周を同一形状とすることができる。
【0047】
また、窓枠1を構成する上枠1a、下枠1b、縦枠1cの枠本体12及び室外側押縁13はそれぞれ同一であるので、窓枠1の上枠1a、下枠1b、縦枠1cの長手方向と直角方向の寸法、つまり見付け寸法を同一とすることができる。
【0048】
また、障子4の上框a、下框4b、左右の縦框4cは同一であるから、障子4の四周を同一形状とすることができる。
【0049】
また、可動窓用枠部1−2は嵌め殺し窓用枠部1−1と同一の構成部材で構成されているので、障子4を組み込むことで可動窓となり、アタッチメントを必要とせずに可動窓と嵌め殺し窓を有する連窓とすることができ、形材点数の削減、組立工数の削減、コストの削減を図ることができる。
しかも、嵌め殺し窓と可動窓の室外側のデザインの連続性があり、嵌め殺し窓と可動窓を有する連窓の外観デザインの統一感がある。
【0050】
前述の実施の形態は嵌め殺し窓と可動窓を有する連窓としたが、嵌め殺し窓と可動窓を有する段窓とすることができる。
例えば、
図1に示す窓の窓枠1を90°回転して左右の縦枠1c,1cを上枠、下枠とすると共に、上枠1a、下枠1bを左右の縦枠とすることで、上が嵌め殺し窓で下が可動窓の段窓とすることができる。
つまり、上枠1a、下枠1b、縦枠1cが同一であるから、窓枠1を90°回転しても何ら問題がない。
【0051】
前述の実施の形態では窓枠1に1つの縦中骨2を取り付けて嵌め殺し窓用枠部1−1と可動窓用枠部1−2を形成したが、窓枠1に複数の縦中骨2を取り付けて嵌め殺し窓用枠部1−1と可動窓用枠部1−2を複数形成しても良い。
例えば、窓枠1に2つの縦中骨2を取り付けて可動窓用枠部1−2、嵌め殺し窓用枠部1−1、可動窓用枠部1−2を形成する。
この場合には一方の縦中骨2を面内方向に反転して取り付ける。
【0052】
前述の実施の形態では、可動窓を縦辷り出し窓としたが、これに限ることはない。
例えば、外開き窓、外倒し窓、突き出し窓などとすることができる。
つまり、障子4を可動窓用枠部1−2の室外側に突出して開放する可動窓とすれば良い。