(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6167034
(24)【登録日】2017年6月30日
(45)【発行日】2017年7月19日
(54)【発明の名称】重量物案内装置
(51)【国際特許分類】
E01D 21/00 20060101AFI20170710BHJP
E01D 21/06 20060101ALI20170710BHJP
【FI】
E01D21/00 A
E01D21/06
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-259525(P2013-259525)
(22)【出願日】2013年12月16日
(65)【公開番号】特開2015-117468(P2015-117468A)
(43)【公開日】2015年6月25日
【審査請求日】2016年6月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】509338994
【氏名又は名称】株式会社IHIインフラシステム
(73)【特許権者】
【識別番号】592182573
【氏名又は名称】オックスジャッキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川島 大助
(72)【発明者】
【氏名】上田 和哉
【審査官】
神尾 寧
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−087441(JP,A)
【文献】
特開2006−016795(JP,A)
【文献】
特開2007−009474(JP,A)
【文献】
特開2003−286708(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第01835076(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01D 21/00
E01D 21/06
E04G 23/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
重量物を該重量物を支持する第1軌条と、該第1軌条に交差する方向に延びる第2軌条を用いて案内する重量物案内装置において、
上記第1軌条の上に載置され、該第1軌条の上面に摺接する第1摺接部を有する下側本体と、
上記第1軌条に対して固定と開放とを切替可能な第1クランプ部と、
上記第1クランプ部に一端が連結され、他端が上記下側本体に連結される第1スライドシリンダと、
上記下側本体に回転手段を介して回転可能に支持される上側本体と、
上記重量物の下面に設けられ、上記上側本体に設けた第2摺接部が摺接する第2軌条と、
上記第2軌条に対して固定と開放とを切替可能な第2クランプ部と、
上記第2クランプ部に一端が連結され、他端が上記上側本体に連結される第2スライドシリンダと、
上記第1スライドシリンダ及び上記第2スライドシリンダの伸縮量をそれぞれ制御する制御装置とを備えている
ことを特徴とする重量物案内装置。
【請求項2】
請求項1に記載の重量物案内装置において、
上記第2軌条は、上記重量物の送出時の縦断勾配に合わせて上面に勾配が付けられ、上記重量物の下面に取り付けたときに該第2軌条の下面が水平となるように構成されている
ことを特徴とする重量物案内装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の重量物案内装置において、
上記制御装置は、上記第1軌条と上記第2軌条との交差する角度から上記第1スライドシリンダ及び上記第2スライドシリンダの伸縮量を計算するように構成されている
ことを特徴とする重量物案内装置。
【請求項4】
請求項3に記載の重量物案内装置において、
上記制御装置は、上記第1クランプの位置を変える毎に上記伸縮量を計算し直すように構成されている
ことを特徴とする重量物案内装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、橋桁などの重量の大きい長尺の重量物を軌条を用いて送り出す際に使用される重量物案内装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、橋桁などの長尺の重量物は、移動方向(送出方向)手前側に設置した地組ヤードで組み立てられ、この地組ヤードに敷設した軌条上をスライドさせながら移動させ、橋脚上に架設される。通常は、重量物を案内する軌条は、重量物の移動方向と平行に敷設される。
【0003】
しかし、軌条を移動方向と平行に設置しようとしたときに、鉄塔、建物などの障害物が存在すると、軌条を垂直に交差させるように設置できないことがある。そこで、軌条を移動方向と平行でない状態に設置して目的の設置場所まで移動させることが知られている。
【0004】
例えば、移動方向と平行でない複数本の移動用軌条に重量物搭載装置を載置し、移動用軌条に対して固定と開放を切替可能とするクランプ装置に水平ジャッキ装置を介して連結することが知られている(例えば、特許文献1参照)。この重量物搭載装置は、移動用軌条上をその軌条に沿ってスライドする複数のスライド装置に、そのスライド装置の移動方向と交差する方向に回転する無限軌道帯を備えた重量物送り装置を水平旋回可能に支持している。
【0005】
また、例えば、特許文献2の重量物搭載装置は、第1の方向へ移動させる重量物を第1の方向及びその方向とは異なる第2の方向に沿って移動可能に支持するスライド装置と、このスライド装置の傾きを検出する傾斜センサと、スライド装置を第2の方向と反対方向へ牽引する牽引装置と、傾斜センサからの検出値からスライド装置が傾いていると判定した際に、牽引装置によってスライド装置に第2の方向と反対方向への引張力を生じさせる制御装置とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−9474号公報
【特許文献2】特開2013−87441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1の重量物案内装置では、それ自体が駆動力を有さない無限軌道体に橋桁の長手方向(桁方向)への移動を依存しているので、滑らかに桁方向への移動を誘導できないおそれがある。
【0008】
また、特許文献2のものでは、スライド装置が傾いてから、その傾きを軽減するように制御を行うようにしているので、安定が悪くなる。また、傾いたら直すという受け身の制御を行っており、直接的に理想的な支点位置に移動するように制御していないことから、目標とする支点位置からずれてしまうという問題がある。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、橋桁などの重量物を案内する重量物案内装置を目標とする支点位置に確実に移動させて重量物を適切に案内することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、この発明では、複数のスライドシリンダを回転手段で回転可能に連結された上側本体と下側本体とにそれぞれ連結し、制御装置で複数のスライドシリンダの伸縮量を制御するようにした。
【0011】
具体的には、第1の発明では、重量物を該重量物を支持する第1軌条と、該第1軌条に交差する方向に延びる第2軌条を用いて案内する重量物案内装置を前提とし、
上記重量物案内装置は、
上記第1軌条の上に載置され、該第1軌条の上面に摺接する第1摺接部を有する下側本体と、
上記第1軌条に対して固定と開放とを切替可能な第1クランプ部と、
上記第1クランプ部に一端が連結され、他端が上記下側本体に連結される第1スライドシリンダと、
上記下側本体に回転手段を介して回転可能に支持される上側本体と、
上記重量物の下面に設けられ、上記上側本体に設けた第2摺接部が摺接する第2軌条と、
上記第2軌条に対して固定と開放とを切替可能な第2クランプ部と、
上記第2クランプ部に一端が連結され、他端が上記上側本体に連結される第2スライドシリンダと、
上記第1スライドシリンダ及び上記第2スライドシリンダの伸縮量をそれぞれ制御する制御装置とを備えている。
【0012】
すなわち、障害物を避けるために重量物を支持する複数の第1軌条が平面視で平行ではない状態で並んでいるときでも、上記の構成によると、上側本体と下側本体とが回転手段を介して回転可能に連結されているので、平面視における第2軌条の傾きに合わせて上側本体が回転し、上側本体上を第2軌条、すなわち重量物が滑ることができる。特に制御装置で、第1スライドシリンダで第1軌条に沿って押し出しながら、第2スライドシリンダを伸縮させることで、上側本体を目標とする支点位置に移動させることができ、確実に重量物を所望の移動位置に強制的に移動させることができる。
【0013】
第2の発明では、第1の発明において、
上記第2軌条は、上記重量物の送出時の縦断勾配に合わせて上面に勾配が付けられ、上記重量物の下面に取り付けたときに該第2軌条の下面が水平となるように構成されている。
【0014】
上記の構成によると、予め重量物の縦断勾配がわかっているときには、第2軌条に勾配を付けて下面を水平にすれば、その縦断勾配を吸収して精度よく重量物を移動させることができる。
【0015】
第3の発明では、第1又は第2の発明において、
上記制御装置は、上記第1軌条と上記第2軌条との交差する角度から上記第1スライドシリンダ及び上記第2スライドシリンダの伸縮量を計算するように構成されている。
【0016】
上記の構成によると、制御手段は、障害物を避けるために配置した第1軌条と第2軌条との交差角度を容易に計算できるので、この交差角度に合わせて第1スライドシリンダ及び第2スライドシリンダの最適な伸縮量を計算して適切な作動油を送り込むことにより、重量物案内装置を確実に目標の支点位置に配置できる。
【0017】
第4の発明では、第3の発明において、
上記制御装置は、上記第1クランプ部の位置を変える毎に上記伸縮量を計算し直すように構成されている。
【0018】
すなわち、重量物を平行移動ではなく、回転移動させるときには、第1軌条と第2軌条との交差角度は、随時変更されるので、第1クランプ部の位置を変更する毎に最適な伸縮量を計算し直すことにより、重量物案内装置を確実に目標の支点位置に配置できる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明によれば、橋桁などの重量物を案内する重量物案内装置において、一端が第1軌条及び第2軌条にそれぞれ固定可能な第1クランプ部又は第2クランプ部に連結され、他端が回転可能に連結された上側本体と下側本体とにそれぞれ連結された第1スライドシリンダ及び第2スライドシリンダの伸縮量を制御装置でそれぞれ制御するようにしたことにより、目標とする位置に確実に重量物を案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態に係る重量物案内装置を示す斜視図である。
【
図2】重量物案内装置が橋桁を案内する様子を示す側面図である。
【
図3】橋桁が障害物を避けるようにスライドされる様子を概念的に示す平面図である。
【
図4】橋桁が障害物を避けるように回転される様子を概念的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態1の重量物案内装置10の概略を示し、この重量物案内装置10は、
図2及び
図3に示すように、重量物としての橋桁1を図示しない橋脚等へ案内する役割を果たす。橋桁1の下面の例えば幅方向両側には、第2軌条3が橋桁の長手方向(桁方向)に沿って取り付けられている。第2軌条3を一対設けたときには、それに対応するように、重量物案内装置10も一対設けるとよい。これら第1軌条2及び第2軌条3は、例えばH型鋼よりなる。第1軌条2は、例えば図示しない地組ヤード等の上に載置されている。
図3に示すように、本実施形態では、一対の第1軌条2は、一方が橋桁1の架設方向(橋脚上に設置したときの橋桁1の長手方向)に対して垂直に配置され、他方は、架設方向に対して傾斜しているが、この配置は、状況に合わせて変更するとよい。
【0023】
図1及び
図2に示すように、重量物案内装置10は、第1軌条2の上に載置される下側本体11を備え、この下側本体11は、第1軌条2の上面に摺接する第1摺接部11a(
図2にのみ示す)を有する。第1摺接部11aは、例えば、耐摩耗性が高く摩擦係数の小さい樹脂成形品の板とする。下側本体11の両側には、第1軌条2を、その幅方向両側から若干隙間を空けて挟み込む一対の第1ガイド部11bが設けられている。下側本体11の別の側面には、第1スライドシリンダ15を固定するための第1シリンダ取付部11cが設けられている。
【0024】
下側本体11には、回転手段としての円柱状の旋回ピン12を介して上側本体13が回転可能に支持されている。旋回ピン12は、旋回を容易にするために潤滑剤等で覆われているのが望ましい。回転手段として面圧等の問題がなければ大きな径のベアリングを用いてもよいし、油圧による浮力効果を用いて旋回ピン12の回転抵抗を小さくしてもよい。
【0025】
上側本体13は、第2軌条3の下面に摺接する第2摺接部13a(
図1にのみ示す)を有する。第2摺接部13aも、例えば、耐摩耗性が高く摩擦係数の小さい樹脂成形品とする。上側本体13の両側には、第2軌条3の幅方向両側から若干隙間を空けて挟み込む一対の第2ガイド部13bが設けられている。上側本体13の別の側面には、第2スライドシリンダ16を固定するための第2シリンダ取付部13cが設けられている。
【0026】
図2及び
図3に示すように、第1スライドシリンダ15の一端は、第1軌条2に固定可能な第1クランプ部17に連結され、他端が下側本体11の第1シリンダ取付部11cに連結される。第2スライドシリンダ16の一端は、第2軌条3に固定可能な第2クランプ部18に連結され、他端が上側本体13の第2シリンダ取付部13cに連結されている。詳しくは図示しないが、例えば油圧等の動力により、第1クランプ部17及び第2クランプ部18は、それぞれ第1軌条2又は第2軌条3に対して固定と開放とを切替可能となっている。
【0027】
第1スライドシリンダ15及び第2スライドシリンダ16には、作動油が図示しない油圧ユニットから供給され、伸長及び縮小動作可能に構成されている。制御弁、コントローラ等を有する制御装置19が、第1スライドシリンダ15及び第2スライドシリンダ16の伸縮量をそれぞれ制御可能となっている。制御装置19は、第1軌条2と第2軌条3との交差する角度αから第1スライドシリンダ15及び第2スライドシリンダ16の最適な伸縮量を計算するように構成されている。
【0028】
次に、本実施形態に係る重量物案内装置10の作用について説明する。
【0029】
図3に示すように、この事例では、障害物20を避けるために一対の第1軌条2が平行ではない状態で並んでいる。このような場合は、
図3に実線及び仮想線で示すように、橋桁1が架設位置に近付くにつれて橋桁1を支える重量物案内装置10もその位置を最適な支点位置に随時変更しなければ、橋桁1を適切な移動位置まで安全に送り出すことができない。
【0030】
本実施形態では、上側本体13と下側本体11とが旋回ピン12を介して回転可能に連結されているので、平面視における第1軌条2に対する第2軌条3の傾きに合わせて上側本体13が自動で回転し、上側本体13上を第2軌条3が滑らかに滑る。この滑る動きを適切に行うために、制御装置19は、第1スライドシリンダ15で第1軌条2に沿って押し出しながら、第2スライドシリンダ16を伸縮させる。この伸縮割合は、以下のように決定される。
【0031】
すなわち、制御装置19は、第1軌条2と第2軌条3との交差角度αを計算する。例えば、
図3に示すように、交差角度αと第1スライドシリンダ15の伸長量Aから第2スライドシリンダ16の伸長量Bを計算する。例えば、B=Acosαで計算される。このように、制御装置19が第1スライドシリンダ15及び第2スライドシリンダ16の最適な伸縮量を計算して適切な量の作動油を供給することにより、重量物案内装置10が第1軌条2上を最適な支点位置を保ちながら移動する。
【0032】
なお、
図3の左側に示す架設方向に対して垂直な第1軌条2上の重量物案内装置10は、原則として第1軌条2と第2軌条3とが直交しているので、上側本体13の角度は一定でほぼ回転することなく第2軌条3に沿って最適な支点位置を保ちながら移動していく。よってこの場合は、左側の重量案内装置10まで第2軌条3を伸ばさず、回転機能を持たない重量案内装置10に直接橋桁1を搭載してもよい。
【0033】
以上により、橋桁1は、橋脚等のある架設位置に向かう移動方向Cに沿って滑らかにスライド移動する。
【0034】
次いで、橋桁1を
図3のように平行移動ではなく、回転移動させる場合について説明する。例えば、上述した平行移動に加えて回転移動を行うことで、障害物20を効果的に避けながら橋桁1を架設位置まで移動させることができる。
【0035】
図4に示すように、例えば、橋桁1を回転中心で回転可能に支持する。この回転移動の場合、上記実施形態とは異なり、所定時間経過すると、交差角度αは交差角度α’となり、そのときの橋桁1の移動方向C’は、その前の移動方向Cとは異なるものとなる。このため、スライド移動のときのように常に一定割合で第1スライドシリンダ15及び第2スライドシリンダ16を伸縮させると、うまく橋桁1を移動させることができない。
【0036】
そこで、制御装置19は、第1クランプ部17の位置を変える毎に伸縮量を計算し直す。すなわち、随時交差角度α’を計算し、適切な伸縮量を計算し直して供給する作動油の量を調整する。このようにすれば、重量物案内装置10を確実に目標支点位置に配置でき、橋桁1が滑らかに回転する。
【0037】
したがって、本実施形態では、橋桁1を第1軌条2上に案内する重量物案内装置10を目標とする支点位置に確実に移動させて橋桁1を適切かつ安全に案内することができる。
【0038】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
【0039】
すなわち、上記実施形態では、第2軌条3を上面及び下面が平行なH型鋼で構成したが、橋桁1の送出時の縦断勾配(第1軌条2の長手方向に沿ってみたときの橋桁の傾き)に合わせて上面に勾配を付け、橋桁1の下面に取り付けたときに第2軌条3の下面が水平となるように構成してもよい。つまり、予め橋桁1の第1軌条2に対する上下方向の傾き(縦断勾配)がわかっているようなときに、第2軌条3の上面に勾配を付けて下面を水平にすれば、その縦断勾配を吸収して精度よく橋桁1を移動させることができる。
【0040】
上記実施形態では、上側本体13を特に分割していないが、上部と下部とに分割して上部が下部に対して相対移動可能に構成してもよい。この場合、下部に第2スライドシリンダ16を連結するとよい。そうすることで、第2スライドシリンダ16の伸縮時に重量物案内装置10が傾きにくくなる。
【0041】
上記実施形態では、第1スライドシリンダ15及び第2スライドシリンダ16は、通常の伸長及び縮小動作可能な油圧シリンダとしているが、例えば、ラム作動ジャッキが稼働しているときにシリンダ作動ジャッキは反転戻し動作を行い、常時相対するジャッキが反転動作を行わせて連続稼働が可能なシリンダユニットで構成してもよい。要は、第1スライドシリンダ15及び第2スライドシリンダ16は、重量物案内装置10を強制的に第1軌条又は第2軌条に沿って移動させることができる駆動手段であればよい。
【0042】
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0043】
以上説明したように、本発明は、橋桁などの重量の大きい重量物を軌条に沿って送り出す際に使用される重量物案内装置について有用である。
【符号の説明】
【0044】
1 橋桁(重量物)
2 第1軌条
3 第2軌条
10 重量物案内装置
11 下側本体
11a 第1摺接部
11b 第1ガイド部
11c 第1シリンダ取付部
12 旋回ピン(回転手段)
13 上側本体
13a 第2摺接部
13b 第2ガイド部
13c 第2シリンダ取付部
15 第1スライドシリンダ
16 第2スライドシリンダ
17 第1クランプ部
18 第2クランプ部
19 制御装置
20 障害物