(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
端末装置と、操作に応じて切り替わる複数のコンテンツを含んで構成されるコンテンツデータを記憶する第1記憶部を備える第1サーバ装置と、前記コンテンツに対する視聴者のコメントを示すコメントデータを記憶する第2記憶部を備える第2サーバ装置と、を備えるシステムにおけるコンテンツ表示方法であって、
前記端末装置が、前記第1サーバ装置から前記コンテンツデータを取得する第1ステップと、
前記端末装置が、前記第2サーバ装置から前記コメントデータを取得する第2ステップと、
前記端末装置が、前記第1ステップにおいて取得した前記コンテンツデータと、前記第2ステップにおいて取得した前記コメントデータとに基づいて、複数の前記コンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツを、コンテンツ表示領域に表示させるとともに、当該コンテンツに対する前記コメントを表示させる第3ステップと、
前記端末装置が、前記コンテンツの切り替わりに応じて、当該コンテンツに対するコメントの表示を制御する第4ステップと、を含み、
前記第4ステップでは、端末装置が、前記コンテンツの切り替わりに応じて、切り替わり前の前記コンテンツに対する前記コメントの表示時間長を変更する
コンテンツ表示方法。
端末装置と、操作に応じて切り替わる複数のコンテンツを含んで構成されるコンテンツデータを記憶する第1記憶部を備える第1サーバ装置と、前記コンテンツに対する視聴者のコメントを示すコメントデータを記憶する第2記憶部を備える第2サーバ装置と、を備えるシステムにおけるコンテンツ表示方法であって、
前記端末装置が、前記第1サーバ装置から前記コンテンツデータを取得する第1ステップと、
前記端末装置が、前記第2サーバ装置から前記コメントデータを取得する第2ステップと、
前記端末装置が、前記第1ステップにおいて取得した前記コンテンツデータと、前記第2ステップにおいて取得した前記コメントデータとに基づいて、複数の前記コンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツを、コンテンツ表示領域に表示させるとともに、当該コンテンツに対する前記コメントを表示させる第3ステップと、
前記端末装置が、前記コンテンツの切り替わりに応じて、当該コンテンツに対するコメントの表示を制御する第4ステップと、を含み、
前記第4のステップでは、前記端末装置が、前記コンテンツの切り替わりにおいて、切り替わり前の前記コンテンツに対応する前記コメントが表示されている場合に、切り替わり後の前記コンテンツに対する前記コメントの表示開始を遅らせる
コンテンツ表示方法。
端末装置と、操作に応じて切り替わる複数のコンテンツを含んで構成されるコンテンツデータを記憶する第1記憶部を備える第1サーバ装置と、前記コンテンツに対する視聴者のコメントを示すコメントデータを記憶する第2記憶部を備える第2サーバ装置と、を備えるシステムにおけるコンテンツ表示方法であって、
前記端末装置が、前記第1サーバ装置から前記コンテンツデータを取得する第1ステップと、
前記端末装置が、前記第2サーバ装置から前記コメントデータを取得する第2ステップと、
前記端末装置が、前記第1ステップにおいて取得した前記コンテンツデータと、前記第2ステップにおいて取得した前記コメントデータとに基づいて、複数の前記コンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツを、コンテンツ表示領域に表示させるとともに、当該コンテンツに対する前記コメントを表示させる第3ステップと、
前記端末装置が、前記複数のコンテンツを切り替える切替操作に基づいて、前記コンテンツ表示領域に表示させる前記コンテンツを切り替える第4ステップと、
前記端末装置が、前記コンテンツの切り替わりに応じて、当該コンテンツに対するコメントの表示を制御する第5ステップと、を含み、
前記第5ステップにおいて、前記端末装置が、前記コンテンツ表示領域に表示させている第1コンテンツとは異なる第2コンテンツに対する前記コメントを表示しているときに、前記コンテンツ表示領域に表示させる前記コンテンツを、前記第1コンテンツから前記第2コンテンツへと切り替える場合、前記第2コンテンツに対する前記コメントの表示を開始しない
コンテンツ表示方法。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
<コンテンツ表示システムの概要>
本発明の第1の実施形態に係るコンテンツ表示システム100の概要について説明する。
本実施形態に係るコンテンツ表示システム100は、スライドを複数のユーザの間で共有するシステムである。ここで、本実施形態では、スライドを用いたプレゼンテーションが共有される。つまり、スライドの他に、プレゼンテーションにおける発表者の説明の音声や、スライドの操作履歴なども共有する。また、コンテンツ表示システム100は、スライドに対する視聴者の反応を、スライドとともに提示する。スライドに対する視聴者の反応とは、プレゼンテーション、スライド、スライドを構成する各ページ、各ページを構成するコンテンツを視聴した結果、視聴者に起こる変化や動きなどである。ここでは、一例として、視聴者がコメントを登録することにより反応を示す場合について説明する。コメントは、文字、記号などのテキスト、図形、画像などにより構成される。
【0022】
ここで、コンテンツ表示システム100のユーザには、発表者と視聴者との2種類が存在する。
発表者とは、スライドを視聴者に公開するユーザである。本実施形態において、発表者は、コンテンツ表示システム100の発表者端末装置3を用いて、スライドを用いたプレゼンテーションを行う。
視聴者とは、発表者が公開したスライドを視聴するユーザである。視聴者は、コンテンツ表示システム100の視聴者端末装置4を用いて、スライドを視聴する。視聴者は、スライドの視聴中に、コメントを登録することができる。視聴者が登録したコメントは、同じスライドを表示する他の視聴者端末装置4において表示される。これにより、コンテンツ表示システム100は、スライドとともにコメントを共有することができる。
【0023】
図1は、コメント表示システムの概略機能構成を示すブロック図である。
コンテンツ表示システム100は、スライド配信サーバ1と、コメント配信サーバ2と、発表者端末装置3と、複数の視聴者端末装置4と、を備える。スライド配信サーバ1と、コメント配信サーバ2と、発表者端末装置3と、視聴者端末装置4とは、それぞれコンピュータシステムを備える電子機器である。コンテンツ表示システム100は、スライド配信サーバ1と、コメント配信サーバ2と、発表者端末装置3とを、それぞれ複数備えてもよい。スライド配信サーバ1と、コメント配信サーバ2と、発表者端末装置3と、視聴者端末装置4とは、それぞれネットワーク5を介して通信可能に接続される。
【0024】
スライド配信サーバ1は、スライドデータなどを管理するサーバ装置である。スライド配信サーバ1は、スライドデータ、説明音声データを、発表者端末装置3から受信し、自装置が備える記憶部に記憶させる。また、スライド配信サーバ1は、視聴者端末装置4からの配信要求に応じて、スライドデータ、説明音声データを配信する。ここで、スライドデータとは、スライドを表すデータである。説明音声データとは、プレゼンテーションにおける発表者の説明音声を表すデータである。
【0025】
コメント配信サーバ2は、コメントデータなどを管理するサーバ装置である。コメント配信サーバ2は、操作履歴データを、発表者端末装置3から受信し、自装置が備える記憶部に記憶させる。また、コメント配信サーバ2は、コメントデータを、視聴者端末装置4から受信し、自装置が備える記憶部に記憶させる。また、コメント配信サーバ2は、スライドを閲覧する視聴者端末装置4に、当該スライドに対応する操作履歴データ、コメントデータを配信する。ここで、操作履歴データとは、プレゼンテーションにおけるスライドの操作履歴を表すデータである。つまり、操作履歴データとは、スライドのページ送りのタイミング、切り替わり先のページを表すデータである。ページ送りのタイミングは、例えば、プレゼンテーションの開始を基準とした時間であるプレゼンテーション時間により表される。コメントデータとは、スライド、プレゼンテーションに対するコメントを表すデータである。つまり、コメントデータとは、スライド、プレゼンテーションの視聴者の反応を表すデータの一例である。また、上述したスライドデータ、説明音声データ、操作履歴データ、コメントデータには、いずれも、スライドを固有に識別するスライドIDが含まれているため、各データがどのスライドに対応するのかを一意に特定することができる。
【0026】
発表者端末装置3は、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォンなどの機器であり、発表者により利用される。発表者端末装置3は、スライドデータ、説明音声データを生成し、スライド配信サーバ1に送信する。
視聴者端末装置4は、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォンなどの機器であり、視聴者により利用される。視聴者端末装置4は、スライド配信サーバ1から配信されるスライドデータを受信してプレゼンテーションを再生するとともに、コメント配信サーバ2から配信されるコメントを受信して、例えば、スライドのページ上に重ねて表示する。以下では、ページ上に重ねて表示するとは、スライドの各ページに対して、コメントの少なくとも一部を重ねて表示することをいう。
【0027】
ここで、
図2を参照して、スライドとコメントの表示の例について説明する。
図2は、スライドとコメントとの表示例を示す図である。
以下では一例として、発表者が事前に行ったプレゼンテーションを記録し、記録されたプレゼンテーションを視聴者の任意のタイミングで、視聴者端末装置4において再生する場合について説明する。
図2のスライド表示欄104には、スライドが1ページずつ表示される。つまり、スライド表示欄104は、コンテンツを表示するコンテンツ表示領域の一例である。スライドのページは、プレゼンテーションの再生開始時点を基準としたスライド再生時間に応じて順次切り替えられる。より具体的には、プレゼンテーションにおいて、発表者がページを切り替える操作を行ったタイミングが到来したときに、ページが切り替えられる。また、ページ上に重ねられて視聴者のコメントが順次表示される。また、コメントリスト表示欄112には、スライド全体又はスライドの各ページに対するコメントが一覧表示される。
【0028】
このように、コンテンツ表示システム100において、スライド配信サーバ1は、操作に応じて切り替わる複数のページを含んで構成されるスライドデータを記憶する。また、コメント配信サーバ2は、前記ページに対する視聴者のコメントを示すコメントデータを記憶する。そして、視聴者端末装置4は、スライド配信サーバ1が記憶するスライドデータと、コメント配信サーバ2が記憶する前記コメントデータとに基づいて、複数のページのうちの少なくとも1つのページを、コメント表示欄105、コメントリスト表示欄112に表示させるとともに、当該ページに対する前記コメントを表示させる。
従って、視聴者は、スライドに対する他の視聴者の反応を確認することができる。
以上が、コンテンツ表示システム100の概要についての説明である。
【0029】
<スライドとコメントとの対応関係>
次に、スライドとコメントとの対応関係について説明する。
図3は、本実施形態に係るスライドとコメントとの対応関係を表す図である。
図3に示す例において、時間軸tは、プレゼンテーションの開始から終了までの時間の流れを表す。
図3に示すスライドSL1は、ページP11−P18により構成されている。各ページP11−P18は、それぞれ、時刻TA1−TA8に表示開始し、時刻TA2−TA9に表示終了している。つまり、時刻TA2−TA8において、スライドSL1のページが切り替わる。
【0030】
本実施形態では、視聴者が利用する視聴者端末装置4は、プレゼンテーションを再生する。従って、発表者がプレゼンテーションを開始したタイミングが、視聴者端末装置4においてプレゼンテーションを再生開始するタイミングに対応する。また、発表者がスライドを切り替えたタイミングが、視聴者端末装置4において再生されるページが切り替わるタイミングに対応する。
【0031】
本実施形態において、コメントは、例えば、プレゼンテーションの開始からの経過時間に対応付けられて登録される。つまり、本実施形態では、コメントは、スライド再生時間に対応付けられている。
図3に示す例では、スライドSL1に対して、9つのコメントC11〜C19がそれぞれ時刻TB1−TB9に付されている。例えば、ページP13の表示開始直後の時刻TB4にコメントC14が付されている。また、例えば、ページP12の表示終了直前の時刻TB3にコメントC13が付されている。また、例えば、ページP17の表示開始直後の時刻TB6に、3つのコメントC17−C19が付されている。このように、コンテンツ表示システム100は、時間に対応付けてコメントを管理するため、プレゼンテーションの進行に伴って、各ページに対するコメントを表示することができる。また、ある視聴者が、コメントを付与した視聴者とは異なるタイミングでスライドの表示を開始した場合であっても、コメントが付与された場面に到達したときにコメントが表示されるため、スライドの視聴中にコメントされたかのような臨場感を演出することができる。
以上が、スライドとコメントとの対応関係についての説明である。
【0032】
<スライド配信サーバの構成>
次に、スライド配信サーバ1、コメント配信サーバ2、発表者端末装置3、視聴者端末装置4の構成について説明する。まず、スライド配信サーバ1の構成について説明する。
図4は、スライド配信サーバ1の概略機能構成を示すブロック図である。
スライド配信サーバ1は、スライド記憶部11と、スライド配信部12と、スライド更新管理部13と、サーバ側スライド受信部14と、を備える。
スライド記憶部11は、スライドデータ、説明音声データを記憶する。スライドデータと説明音声データとは、それぞれ、スライドIDにより管理される。
スライド配信部12は、視聴者端末装置4からの配信要求に応じて、スライド記憶部11に記憶されたスライドデータと説明音声データとを読み出し、視聴者端末装置4に配信する。
スライド更新管理部13は、発表者端末装置3から受信したスライドデータと説明音声データとを、スライド記憶部11に追加して記憶する。
サーバ側スライド受信部14は、発表者端末装置3と各種通信を行い、発表者端末装置3から送信されたスライドデータと説明音声データとを受信する。また、スライド配信部12にスライドデータと説明音声データとの配信指示を出力する。
以上が、スライド配信サーバ1の構成についての説明である。
【0033】
<コメント配信サーバの構成>
次に、コメント配信サーバ2の構成について説明する。
図5は、コメント配信サーバ2の概略機能構成を示すブロック図である。
コメント配信サーバ2は、コメント記憶部21と、コメント配信部22と、コメント更新管理部23と、サーバ側コメント受信部24と、を備える。
コメント記憶部21は、操作履歴データを記憶する。また、コメント記憶部21は、コメントの内容と、コメント付与時間とを対応付けて、コメントデータとして記憶する。
【0034】
ここで、コメントデータについて説明する。
図6は、実施形態に係るコメントデータのデータ構成の一例を示す図である。
各コメントデータは、スライドIDとページIDとのデータを含み、どのスライドのどのページに対するコメントについてのデータであるのかを識別できるようになっている。また、各コメントデータは、コメント付与時間と、コメントデータ投稿実時間と、ユーザ名と、コメント内容と、コメント表示方法とを含む。そして、これらの各情報を互いに対応付けることにより1つのコメントについてのコメントデータが構成される。
【0035】
コメント付与時間とは、コメントが付与された時間を、スライド再生時間により表す情報である。
コメント投稿実時間とは、コメントを付与(発言)した実際の時刻を表す情報である。
ユーザ名とは、コメントを付与したユーザ(視聴者)を識別するデータである。
コメント表示方法とは、コメントをどのように表示させるのかを指定するデータである。
視聴者端末装置4は、視聴者からコメントを登録する操作を受け付けると、再生中のスライドのスライドIDと、ページIDとが記述されたコメントデータが新たに生成され、追加保存される。
【0036】
コメント配信部22は、コメント記憶部21に記憶されたコメントデータを読み出して、視聴者端末装置4に配信する。
コメント更新管理部23は、サーバ側コメント受信部24を介して視聴者端末装置4から受信したコメントデータをスライドIDに従って、コメント記憶部21に追加して記憶する。
サーバ側コメント受信部24は、視聴者端末装置4と各種通信を行い、視聴者端末装置4から送信されるデータをコメント更新管理部23に出力してコメントデータを追加して記憶させたり、コメント配信部22にコメントデータの配信指示を出力したりする。
以上が、コメント配信サーバ2の構成についての説明である。
【0037】
<発表者端末装置の構成>
次に、発表者端末装置3の構成について説明する。
図7は、発表者端末装置3の概略機能構成を示すブロック図である。
発表者端末装置3は、発表者側入力部31と、説明音声取得部32と、スライド作成部33と、操作履歴取得部34と、発表者側表示制御部35と、発表者側表示部36と、端末側スライド記憶部37と、端末側スライド送信部38と、を備える。
【0038】
発表者側入力部31は、スライドの作成と、プレゼンテーションの実行とにおける操作の入力を受け付ける。発表者がスライドを作成する場合には、発表者側入力部31は、各種コンテンツをまとめる操作や、スライドをスライド配信サーバ1に登録する操作を受け付ける。また、発表者がプレゼンテーションを行う場合には、発表者側入力部31は、スライドを表示開始、表示終了する操作、ページを切り替える操作などを発表者から受け付ける。ページを切り替える操作としては、ページを次のページに進める操作、ページを前のページに巻き戻す操作、スライドを構成するページの中から特定の1枚のページを選択して切り替える操作などがある。
説明音声取得部32は、プレゼンテーションにおける発表者の説明音声の入力を受け付ける。説明音声取得部32は、説明音声データを生成し、端末側スライド記憶部37に記憶させる。
【0039】
スライド作成部33は、発表者側入力部31が受け付けた操作入力に応じて、スライドデータを生成する。スライド作成部33は、生成したスライドデータを端末側スライド記憶部37に記憶させる。
操作履歴取得部34は、発表者側入力部31が受け付けた操作入力に応じて操作履歴データを生成する。操作履歴取得部34は、生成した操作履歴データを端末側スライド記憶部37に記憶させる。
発表者側表示制御部35は、発表者側入力部31が受け付けた操作入力に応じて、各種画面を発表者側表示部36に表示させる。具体的には、発表者側表示制御部35は、スライドの作成用画面や、プレゼンテーションにおけるスライドの各ページなどを表示させる。
【0040】
端末側スライド記憶部37は、スライドデータ、説明音声データ、操作履歴データを記憶する。
端末側スライド送信部38は、発表者側入力部31が受け付けた操作入力に応じて、端末側スライド記憶部37に記憶されたスライドデータ、説明音声データ、操作履歴データをスライド配信サーバ1又はコメント配信サーバ2に送信する。
【0041】
<視聴者端末装置の構成>
次に、視聴者端末装置4の構成について説明する。
図8は、視聴者端末装置4の概略機能構成を示すブロック図である。
視聴者端末装置4は、スライド再生部41と、端末側コメント受信部42と、端末側コメント記憶部43と、視聴者側表示部44と、スライド表示制御部45と、コメント表示制御部46と、視聴者側入力部47と、コメント送信部48と、を備える。
【0042】
スライド再生部41は、視聴者端末装置4を利用する視聴者によって指定されたスライドデータと説明音声データの配信要求をスライド配信サーバ1に送信する。そして、スライド配信サーバ1から配信されたスライドデータと説明音声データとを受信して再生する。
端末側コメント受信部42は、コメントデータと操作履歴データとを、コメント配信サーバ2に要求する。このとき、要求するコメントデータと操作履歴データとは、それぞれ、スライド再生部41が再生するスライドIDを含むデータである。そして、端末側コメント受信部42は、コメント配信サーバ2から配信されたコメントデータと操作履歴データとを受信する。
端末側コメント記憶部43は、端末側コメント受信部42が受信したコメントデータと操作履歴データとを記憶する。
【0043】
視聴者側表示部44は、各種データを表示する。
スライド表示制御部45は、スライド再生部41によって再生されるスライドを視聴者側表示部44に表示させる。
コメント表示制御部46は、スライド再生部41によって再生されるスライドに対応するコメントデータを、端末側コメント記憶部43から読み出す。コメント表示制御部46は、読み出したコメントデータに基づいて、コメントを視聴者側表示部44に表示させる。具体的には、例えば、再生中のスライドのスライド再生時間に対応するコメントを、ページ上に重ね、視聴者側表示部44に表示させる。
【0044】
視聴者側入力部47は、視聴者からの操作入力を受け付ける。視聴者側入力部47は、例えば、再生するスライドを選択する操作、コメントを登録する操作を受け付ける。
コメント送信部48は、視聴者側入力部47が受け付けたコメント登録操作に応じてコメントデータを生成し、生成したコメントデータをコメント配信サーバ2に送信する。
【0045】
<コンピュータシステムの構成>
次に、コンテンツ表示システム100の各装置が備えるコンピュータシステムのハードウェア構成について、
図9を参照して説明する。
図9は、本実施形態に係るコンピュータシステムのハードウェア構成の一例を示す図である。
コンテンツ表示システム100の各装置のコンピュータシステムは、CPU(Central Processing Unit)91と、記憶部92と、通信部93と、入力部94と、表示部95と、音声出力部96とを備える。これらの構成要素は、バスBを介して相互に通信可能に接続されている。
CPU91は、記憶部92に記憶された各種プログラムを実行し、コンピュータシステムの各部を制御する。
記憶部92は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含み、各種データ、プログラムなどを記憶する。コンテンツ表示システム100が備える各装置の機能は、例えば、記憶部92に記憶されたプログラムを、CPU91が実行することにより実現される。
【0046】
通信部93は、例えば、複数のイーサネット(登録商標)ポートや複数のUSB等のデジタル入出力ポート等を含んで構成され、ネットワーク5を介して、他の装置等と通信を行う。
入力部94は、例えば、マウスなどのポインティングデバイス、キーボード、タッチパネルなどの入力装置である。タッチパネルの場合は、ユーザの指やスタイラスペンの接触を検知するセンサと表示部95とが一体に構成される。
【0047】
表示部95は、画像やテキスト等の情報を表示するディスプレイであり、例えば、液晶ディスプレイパネル、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイパネル等を含んで構成される。
音声出力部96は、スピーカ、アンプなどを含んで構成され、プレゼンテーションの説明音声、各種効果音などを出力する。
以上が、コンピュータシステムのハードウェア構成の説明である。
【0048】
<コンテンツ表示システムの動作>
次に、コンテンツ表示システム100の動作について説明する。ここでは、まず、コンテンツ表示システム100の動作の概要について説明する。
まず、発表者は、発表者端末装置3を操作してプレゼンテーションを行い、当該プレゼンテーションを収録する。次に、発表者端末装置3は、収録したプレゼンテーションについてのスライドデータと説明音声データをスライド配信サーバ1に送信する。また、発表者端末装置3は、収録したプレゼンテーションについての操作履歴データを、コメント配信サーバ2に送信する。これにより、スライド配信サーバ1と、コメント配信サーバ2とは、プレゼンテーションを再生するためのデータを管理することができる。
【0049】
他方、視聴者は、視聴者端末装置4を操作して、再生するスライドを選択する。視聴者端末装置4は、選択されたスライドのスライドIDに基づいて、スライド配信サーバ1からスライドデータと説明音声データとを取得する。視聴者端末装置4は、選択されたスライドのスライドIDに基づいて、コメント配信サーバ2から操作履歴データと、コメントデータとを取得する。これにより、視聴者端末装置4は、スライドを表示しつつ、当該スライドに対するコメントを表示することができる。
また、視聴者がコメントを登録すると、視聴者端末装置4は、コメントデータを生成する。そして、視聴者端末装置4は、生成したコメントデータをコメント配信サーバ2に送信する。これにより、コメント配信サーバ2は、視聴者のコメントを管理し、スライドに対するコメントを、各視聴者端末装置4において表示して視聴者の反応を共有することができる。
【0050】
<スライド配信サーバの動作>
次に、コンテンツ表示システム100が備える各装置の動作について、順次説明する。
まず、スライド配信サーバ1の動作について、
図10のフローチャートを用いて説明する。
スライド配信サーバ1のサーバ側スライド受信部14は、スライドデータ、説明音声データの配信要求を視聴者端末装置4から受信したか否かを検出する(ステップS101)。スライドデータ、説明音声データの配信要求を受信した場合には、サーバ側スライド受信部14は、スライド配信部12にスライドデータ、説明音声データの配信指示をする。ここでは、配信要求に含まれる、スライドデータのスライドIDがスライド配信部12に出力される。スライド配信部12は、サーバ側スライド受信部14から出力されたスライドIDに対応するスライドデータ、説明音声データを、スライド記憶部11から読み出し(ステップS102)、読み出したスライドデータを配信要求元の視聴者端末装置4に配信する(ステップS103)。
【0051】
一方、スライドデータ、説明音声データの配信要求ではなく、発表者端末装置3から送信されたスライドデータ、説明音声データを受信した場合(ステップS104)、サーバ側スライド受信部14は、スライドデータ、説明音声データをスライド更新管理部13に出力する。スライド更新管理部13は、サーバ側スライド受信部14から取得したスライドデータ、説明音声データを、スライド記憶部11に追加保存する(ステップS105)。他方、視聴者端末装置4からのスライドデータや説明音声データの配信要求も、発表者端末装置3から送信されるスライドデータや説明音声データも受信していない場合は、スライド配信サーバ1は、ステップS101に移行する。
以上が、スライド配信サーバ1の動作例についての説明である。
【0052】
<コメント配信サーバの動作>
次に、コメント配信サーバ2の動作について、
図11のフローチャートを用いて説明する。
コメント配信サーバ2のサーバ側コメント受信部24は、コメントデータ又は操作履歴データの配信要求を視聴者端末装置4から受信したか否かを検出する(ステップS201)。コメントデータの配信要求を受信した場合には、サーバ側コメント受信部24は、コメント配信部22にコメントデータ又は操作履歴データの配信指示をする。ここでは、配信要求に含まれる、コメントデータ又は操作履歴データのスライドIDがコメント配信部22に出力される。コメント配信部22は、サーバ側コメント受信部24から出力されたスライドIDに対応するコメントデータ又は操作履歴データを、コメント記憶部21から読み出し(ステップS202)、読み出したコメントデータ又は操作履歴データを配信要求元の視聴者端末装置4に配信する(ステップS203)。ここでは、一例として、スライドIDに対応付けられている各コメントデータを一括して送信する。ただし、コメントデータは、例えば、再生されるページが切り替わる度に、切り替わり先のページのページIDに対応付けられているコメントデータを逐次送信してもよい。
【0053】
一方、コメントデータ又は操作履歴データの配信要求ではなく、視聴者端末装置4から送信されたコメントデータを受信した場合(ステップS204)、サーバ側コメント受信部24は、コメントデータをコメント更新管理部23に出力する。コメント更新管理部23は、サーバ側コメント受信部24から取得したコメントデータを、コメント記憶部21に追加保存する(ステップS205)。コメントデータには、スライドID、ページIDが含まれているため、スライド単位、ページ単位でコメントデータを特定することができる。追加保存されると、コメント配信部22は、当該スライドIDのスライドを再生している視聴者端末装置4を特定し、特定した視聴者端末装置4のそれぞれに、追加保存したコメントデータを配信する(ステップS206)。これにより、ある視聴者が登録したコメントを、他の視聴者もリアルタイムに視聴することができる。
【0054】
また、コメントデータ又は操作履歴データの配信要求でも、視聴者端末装置4から送信されたコメントデータでもなく、操作履歴データを、発表者端末装置3から受信した場合(ステップS207)、サーバ側コメント受信部24は、操作履歴データをコメント更新管理部23に出力する。コメント更新管理部23は、サーバ側コメント受信部24から取得した操作履歴データを、コメント記憶部21に追加保存する(ステップS208)。他方、コメントデータ又は操作履歴データの配信要求も、視聴者端末装置4から送信されたコメントデータも、発表者端末装置3から送信された操作履歴データも受信していない場合は、コメント配信サーバ2は、ステップS201に移行する。ここで、同じスライドIDのスライドを再生している視聴者端末装置4を特定する方法としては、例えば、コメント配信サーバ2にアクセスしてきた視聴者端末装置4とセッションを確立しておき、このセッションが有効な視聴者端末装置4をスライド閲覧中として特定することが可能である。
以上が、コメント配信サーバ2の動作例についての説明である。
【0055】
<発表者端末装置の動作>
次に、発表者端末装置3の動作について図面を用いて説明する。
スライドを新規作成する操作入力を、発表者側入力部31が発表者から受け付けると(ステップS301)、スライド作成部33は、スライドデータを新規に生成する。このとき、発表者側表示制御部35は、スライドの作成用画面を発表者側表示部36に表示させる。スライド作成部33は、生成したスライドデータを、端末側スライド記憶部37に追加保存させる(ステップS302)。そして、例えば、スライドを視聴者に公開する操作を、発表者側入力部31が発表者から受け付けると、端末側スライド送信部38は、端末側スライド記憶部37に保存されたスライドデータを、スライド配信サーバ1に送信する(ステップS303)。
【0056】
一方、スライドを新規作成する操作入力ではなく、プレゼンテーションを開始する操作を、発表者側入力部31が発表者から受け付けると(ステップS304)、発表者側表示制御部35は、発表者により指定されたスライドIDのスライドデータを端末側スライド記憶部37から読み出し、読み出したスライドデータに基づいて、スライドを発表者側表示部36に表示させる。そして、操作履歴取得部34は、スライドを操作する入力を発表者側入力部31が受け付ける度に、操作の内容と操作タイミングとを記録し、操作履歴データを生成する。具体的には、ページを切り替える切替操作の場合には、切替先のページのページIDが操作タイミングとともに記録される。また、操作タイミングとしては、例えば、プレゼンテーションの開始時に動作を開始するタイマにより、切替操作の受付時刻が計時され、記録されてよい。つまり、操作タイミングとして、プレゼンテーションの開始から操作入力されるまでの時間が記録される。
【0057】
説明音声取得部32は、プレゼンテーションの終了までの間、説明音声の録音を行い、説明音声データを生成する。操作履歴取得部34、説明音声取得部32は、それぞれ、生成した操作履歴データ、説明音声データを端末側スライド記憶部37に追加保存させる(ステップS305)。プレゼンテーションの終了後、端末側スライド送信部38は、端末側スライド記憶部37に保存された操作履歴データをコメント配信サーバ2に送信し、説明音声データを、スライド配信サーバ1に送信する(ステップS306)。他方、スライドを新規作成する操作入力も、プレゼンテーションを開始する操作も、発表者側入力部31が発表者から受け付けていない場合、発表者端末装置3は、ステップS301に処理を移行する。
以上が、発表者端末装置3の動作例についての説明である。
【0058】
<視聴者端末装置の動作>
次に、視聴者端末装置4の動作について図面を用いて説明する。
視聴者端末装置4の視聴者側入力部47が、視聴者からスライドの再生指示を受け付けると(ステップS401)、スライド再生部41は、指示されたスライドのスライドIDをスライド配信サーバ1に送信し、スライドデータ及び説明音声データの配信を要求する。また、端末側コメント受信部42は、指示されたスライドのスライドIDをコメント配信サーバ2に送信し、コメントデータの配信を要求する。そして、端末側コメント受信部42は、コメント配信サーバ2から配信されるコメントデータを受信すると(ステップS402)、受信したコメントデータを端末側コメント記憶部43に記憶させる。
【0059】
次に、スライド再生部41は、スライド配信サーバ1から配信されるスライドを受信すると、受信したスライドを再生する。そして、スライド表示制御部45は、スライド再生部41が再生するスライドを視聴者側表示部44に表示させる(ステップS403)。スライドの再生が開始されると、コメント表示制御部46は、現在のスライド再生時間に一致するコメント付与時間が設定されたコメントデータが、端末側コメント記憶部43に記憶されているか否かを判定する(ステップS404)。スライド再生時間に一致するコメント付与時間が設定されたコメントデータがある場合(ステップS405:YES)、コメント表示制御部46は、当該コメントデータの表示位置を算出する(ステップS406)。コメント表示制御部46は、算出された表示位置に従って、ページ上にコメントを表示させる(ステップS407)。
一方、スライド再生部41は、スライドの再生が終了したか否かを判定する(ステップS408)。視聴者端末装置4は、スライドの再生が終了していれば(ステップS408;YES)、処理を終了する。また、視聴者端末装置4は、スライドの再生が終了していなければ(ステップS408;NO)、ステップS404に移行する。
【0060】
他方、ステップS405において、スライド再生時間に一致するコメントがなく、視聴者側入力部47がコメントを入力する操作を受け付けた場合(ステップS409;YES)、入力内容に応じたコメントデータを生成する。具体的には、例えば、コメントの入力が開始された時点(例えば、コメント記入欄100に最初の文字を入力する操作を検出した時点)における、そのスライドを再生しているソフトウェアのプレイヤーが指す再生時間(スライド再生時間)を取得し、そのスライド再生時間をコメント付与時間とする。そして、再生中のスライドのスライドIDと、再生中のページのページIDと、取得したコメント付与時間と、現在の実時間データ(現在時刻のデータ)と、視聴者端末装置4のユーザ(視聴者)のユーザ名と、入力されたコメント内容と、コメント表示方法とを対応付けて、コメントデータとして端末側コメント記憶部43に追加保存する(ステップS410)。そして、コメント送信部48は、追加保存したコメントデータをコメント配信サーバ2に送信し(ステップS411)、ステップS408に移行する。
【0061】
他方、ステップS409において、コメントの入力操作を受け付けておらず、コメント配信サーバ2からコメントデータを端末側コメント受信部42が受信した場合(ステップS412;YES)、端末側コメント受信部42は、受信したコメントデータを端末側コメント記憶部43に追加保存し(ステップS413)、ステップS408に移行する。
【0062】
他方、ステップS412において、コメントデータを受信しておらず、視聴者側入力部47がコメントを選択する操作の入力を受け付けた場合(ステップS414;YES)、スライド再生部41は、選択されたコメントのコメントデータを参照し、コメント付与時間を取得する。そして、スライド再生部41は、取得したコメント付与時間を、スライド再生時間とし、スライド再生位置の巻き戻し、あるいは早送りを行う(ステップS415)。また、コメント表示制御部46は、巻き戻し、あるいは早送り後のスライド再生時間に応じたコメントを表示させ、ステップS408に移行する。
なお、
図13に示す例において、ステップS405−407、S409−S411、S412−S413、S414−S415の処理は、順序を入れ替えて実行されてもよいし、例えば、割り込み処理などにより非同期に実行されてもよい。
以上が、発表者端末装置3の動作例についての説明である。
【0063】
<スライドとコメントの表示例>
次に、
図2、
図14を参照して、本実施形態に係る視聴者端末装置4によるスライドとコメントとの表示例について具体的に説明する。
URL(Uniform Resource Locator)表示欄101には、このコメント配信サーバにアクセスした際のURLが表示される。スライドID表示欄102には、再生されるスライドのスライドIDが表示される。視聴回数表示欄103には、現在表示されているスライドが視聴要求されたのべ回数が視聴回数として表示される。この視聴回数は、他の視聴者がスライドを再生(閲覧要求)した場合には、その時点で同じスライドを視聴中の視聴者のカウント数が増加され、カウント数が更新されて表示される。スライド表示欄104には、スライドのページが、例えば、1ページずつ表示される。コメント表示欄105は、コメントが表示される領域である。ここでは、一例として、スライド表示欄104とコメント表示欄105とが部分的に重複して設けられており、スライドのページ上に重ねて(オーバーレイされて)コメントが表示される。また、ここでは、コメント表示欄105は、スライド表示欄104よりも大きいサイズに設定されている。そして、オーバーレイ表示されたコメントなどは、ページの画面の外側でトリミングされるようになっており、コメントそのものがページに含まれているものではなく、ページに対して視聴者によって書き込まれたものであることが把握可能となっている。
【0064】
操作パネル106には、再生ボタン、停止ボタン、巻き戻しボタン、早送りボタン、音量調整ボタン、スライド全体のどのあたりを再生しているのかを示す再生状態表示欄、などが配置されている。操作パネル106の各種ボタンは、例えば、マウスなどのポインティングデバイスにより操作可能であり、各ボタンに応じた操作の入力を受け付ける。スライド長表示欄107には、スライド全体の再生時間長と、現在スライド表示欄104に表示されているスライドのスライド再生時間とが表示される。ページ表示欄108には、スライド全体のページ数と、現在スライド表示欄104に表示されているスライドのページ番号とが表示される。入力欄109には、スライドに対して発言する視聴者の名前、コメントを書き込む視聴者のメールアドレスなどが入力される。なお、入力欄109は、メールアドレスの入力を行う他に、コメントの表示のさせ方を指定するデータを入力することも可能である。コメントの表示のさせ方としては、例えば、コメントのスライド上に表示させる位置、フォント、文字のサイズ、移動表示させる開始位置と終了位置と移動表示させる方向等を、オーバーレイ表示をさせるための指定をするデータとして設定可能である。
【0065】
コメント入力欄110には、視聴者によるコメントが入力される。登録ボタン111は、コメント入力欄110に入力されたコメントを、登録する操作を受け付けるボタンである。つまり、視聴者は、コメント入力欄110にコメントを入力した後、登録ボタン111を押下することより、コメントを他の視聴者に公開することができる。コメントリスト表示欄112は、スライドに付されたコメントをリスト表示する領域である。このコメントリストには、コメントに付与された発言順序を示す番号(符号112a)、コメントを入力した視聴者の名前(符号112b)、コメントの書き込みをしたコメント付与時間(符号112c)、発言されたコメントの一部(符号112d)が、例えば、コメントが登録された実時間に基づいて、昇順又は降順で表示される。なお、このコメントリスト表示欄112に、コメントリスト表示欄112を画面上に表示させるか否かを指定するチェックボックス等の入力欄を設け、この入力欄に入力された表示の可否の指示に従い、表示をさせる、あるいは表示を隠すことも可能である。また、このコメントリスト表示欄112に表示させるコメントの一部の個数を視聴者の指示に従って、変更するようにしてもよい。コメント詳細表示欄113は、コメントリスト表示欄112に表示されたコメント一覧のうち、視聴者のよって選択されたコメントの詳細が表示される。コメントの詳細としては、コメントの全文や、コメントを発言した視聴者の名前、メールアドレスなどが表示される。
【0066】
チェックボックス114は、チェックマークを入力しておくことによって、コメント入力欄110に入力されるコメントを1行として指定するものである。例えば、チェックボックス114にチェックマークが入力されている場合に、コメント内容の入力を、例えばエンターキーなどを押下して完了させると、そのエンターキーを押下した時点で、「書く」のボタンがクリックされたものとして、コメントがコメント配信サーバ2に送信される。これにより、コメントを手早く簡単に入力することが可能である。
【0067】
図14は、コメント表示欄105におけるコメントの表示例を示す図である。
図14に示す例では、スライドのあるページP21が継続的に表示されており、時間経過(
図14の矢印)に伴って、各コメントがコメント表示欄105の右端から左端へと移動するように表示されている。コメントC21、C22、C23は、いずれもページP21に付されたコメントである。ただし、各コメントのコメント付与時間は、コメントC21、C22、C23の順に早い。従って、スライド再生時間が進むにつれて、コメントC21、C22、C23の順に、コメントが順次表示される。
以上が、スライドとコメントの表示例とについての説明である。
【0068】
[第2の実施形態]
<コンテンツ表示システムの概要>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。ここでは、上述した第1の実施形態の説明に用いた符号を援用して説明する。また、ここでは、第1の実施形態と異なる部分について説明し、同様の部分については、第1の実施形態の説明を援用する。
本実施形態に係るコンテンツ表示システム100は、第1の実施形態に係るコンテンツ表示システム100と同様に、スライドを複数のユーザの間で共有し、スライドに対する視聴者の反応をスライドとともに提示するシステムである。ここで、第1の実施形態では、コンテンツ表示システム100は、スライドに加え、説明音声、操作履歴などを共有したが、本実施形態では、説明音声、操作履歴などは共有しない。そのため、本実施形態に係るコンテンツ表示システム100では、視聴者がスライドのページの切替操作を行う。従って、本実施形態に係るコンテンツ表示システム100では、第1の実施形態において説明した説明音声、操作履歴に関する処理は省略されてよい。
【0069】
ここで、
図15を参照して、本実施形態に係るスライドとコメントの表示の例について説明する。
図15は、スライドとコメントとの表示例を示す図である。
図15に示す各欄は、
図2に示す各欄と同様の機能を有する。ただし、
図15に示す操作パネル106には、ページを切り替えるための操作ボタン「前のスライド」、「次のスライド」が設けられている点が、
図2に示す例とは異なる。つまり、本実施形態では、視聴者は、手動でスライドの各ページを巻き戻したり、進めたりして切り替えることができる。視聴者がページの切替操作を行うと、コメント表示欄105には、切り替わり後のページに付されたコメントが表示開始される。
以上が、本実施形態に係るコンテンツ表示システム100の概要の説明である。
【0070】
<スライドとコメントとの対応関係>
次に、本実施形態に係るスライドとコメントとの対応関係について説明する。
図16は、本実施形態に係るスライドとコメントとの対応関係を表す図である。
図16に示す例において、スライドSL3は、ページP31−P34により構成されている。各ページP31−P34の表示は、視聴者による切替操作により切り替わる。各ページP31−P34には、それぞれコメントが付されている。具体的には、ページP31には、コメントC31−C33が付され、ページP32には、コメントC34が付され、ページP33には、コメントC35−C37が付され、ページP34には、コメントC38−C39が付されている。このように、本実施形態では、コメントは、スライド再生時間ではなく、スライドのページに対応付けられている。この場合であっても、スライドのどのページに、どのようなコメントが付されたかを管理することができるため、視聴者によるページの切替操作に応じて、切り替わり後のページに対応するコメントを表示することができる。
以上が、スライドとコメントとの対応関係についての説明である。
【0071】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。ここでは、上述した第1の実施形態の説明に用いた符号を援用して説明する。また、ここでは、第1、第2の実施形態と異なる部分について説明し、同様の部分については、第1、第2の実施形態の説明を援用する。
本実施形態に係るコンテンツ表示システム100は、第1、第2の実施形態に係るコンテンツ表示システム100と同様に、スライドを複数のユーザの間で共有し、スライドに対する視聴者の反応をスライドとともに提示するシステムである。ここで、第1の実施形態のコンテンツ表示システム100は、プレゼンテーションを共有し、ページが自動で切り替わる構成を備えた。また、第2の実施形態に係るコンテンツ表示システム100は、ページを手動で切り替える構成を備えた。本実施形態に係るコンテンツ表示システム100は、第1の実施形態と同様にプレゼンテーションを共有するが、第2の実施形態と同様に、ページを手動で切り替えるための構成も備える。つまり、本実施形態に係るコンテンツ表示システム100は、ページを自動と手動との両方により切替可能なシステムである。
【0072】
ここで、
図17を参照して、本実施形態に係るスライドとコメントの表示の例について説明する。
図17は、スライドとコメントとの表示例を示す図である。
図17に示す各欄は、
図2に示す各欄と同様の機能を有する。ただし、
図17に示す操作パネル106には、
図15に示すページを切り替えるための操作ボタン「前のスライド」、「次のスライド」が、追加で設けられている点が、
図2に示す例とは異なる。視聴者がページの切替操作を行うと、操作履歴データに記録された切替先ページへの切替操作タイミングへと、スライド再生時間を巻き戻し、又は早送りする。これにより、視聴者がページの切替操作を行わない限りは、スライド再生時間の進行に伴い、発表者がページの切替操作を行ったタイミングに同期して、自動でページが切り替わる。また、視聴者がページの切替操作を行った場合には、視聴者による切替操作に応じて手動でページが切り替わる。従って、各ページに対応するコメントの表示も、自動と手動との両方に応じて切り替えることができる。
【0073】
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。ここでは、上述した第1の実施形態の説明に用いた符号を援用して説明する。また、ここでは、第1−第3の実施形態と異なる部分について説明し、同様の部分については、第1−第3の実施形態の説明を援用する。
本実施形態に係るコンテンツ表示システム100は、第1−第3の実施形態に係るコンテンツ表示システム100と同様に、スライドを複数のユーザの間で共有し、スライドに対する視聴者の反応をスライドとともに提示するシステムである。ただし、本実施形態に係るコンテンツ表示システム100は、スライドのページの切り替わりにより、表示中のコメントと、現在表示中のページとが対応していない状態になり、コメントとページとの対応関係にずれが発生した場合に、コメントの表示態様を変化させる構成を備える。
【0074】
次に、
図18を参照して、本実施形態に係る視聴者端末装置4によるスライドとコメントとの表示例について具体的に説明する。
図18は、コメント表示欄105におけるコメントの表示例を示す図である。
図18に示す例では、ページの切り替わり、又は、時間経過(
図18の矢印)に応じて、各コメントがコメント表示欄105の右端から左端へと移動するように表示されている。コメントC41は、ページP41に付されたコメントである。また、コメントC42は、ページP42に付されたコメントである。ここで、視聴者端末装置4は、コメントC41が表示されている状態で、ページP41からページP42への切り替わりが発生すると、コメントC42の表示を開始するとともに、コメントC41の表示態様を変化させる。表示態様の変化とは、例えば、コメントC41の表示色を変更したり、透明度を向上させたり、コメント表示欄105の左端に向かう移動速度(コメントの流れるスピード)を速めたり、フォントサイズを縮小したりして、コメントC41を目立たなく、フェードアウトさせることである。このように、表示中のページとコメントとの間の対応関係にずれが生じた場合には、コメントの表示態様を変更することで、表示中のページとは直接的に関係しないコメントにより、当該ページの視認性が悪化することを抑制することができる。また、視聴者は、切り替わり元のページに付与されたコメントと、切り替わり先のページに付与されたコメントとを区別することができる。従って、どのページに付与されたコメントであるかを、視聴者は識別することができる。
なお、ページの切り替わりに応じて直ちにコメントを消去するようにしてもよいが、この場合、コメントを確認中の視聴者は、コメントを確認できなくなってしまう恐れがある。これに対して、ページが切り替わった際に表示態様を変更するようにしておけば、ページが遷移しても視聴者はコメントを確認する猶予が与えられる。
以上が、スライドとコメントの表示例とについての説明である。
【0075】
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。ここでは、上述した第1の実施形態の説明に用いた符号を援用して説明する。また、ここでは、第1−第4の実施形態と異なる部分について説明し、同様の部分については、第1−第4の実施形態の説明を援用する。
本実施形態に係るコンテンツ表示システム100は、第1−第4の実施形態に係るコンテンツ表示システム100と同様に、スライドを複数のユーザの間で共有し、スライドに対する視聴者の反応をスライドとともに提示するシステムである。ただし、本実施形態に係るコンテンツ表示システム100は、スライドのページの切り替わりに応じて、コメントの表示開始タイミングを調整する構成を備える。
【0076】
例えば、第2の実施形態に係るコンテンツ表示システム100において、ページの切替操作が視聴者により行われた場合に、切り替わり先のページに付されたコメントを一斉に表示すると、コメントが大量にあるときには、コメントにより、コメント表示欄105が埋め尽くされてしまい、スライドの視認性が低下する可能性がある。また、例えば、視聴者がページの切替操作を頻繁に行った場合には、次々と各ページに対応するコメントが表示されてしまい、スライドの視認性が低下する可能性がある。特に、スライドは、通常の動画とは異なり、文字が情報伝達の重要な要素を占めることが多いため、文字により構成されるコメントが増加すると、視認性が低下しやすい。そこで、本実施形態に係るコンテンツ表示システム100は、各コメントにウェイト時間を設定し、ページの切り替わり後、ウェイト時間が経過してからコメントの表示を開始する。ウェイト時間は、各コメントのコメントデータに記述される。
【0077】
ここで、
図19、
図20を参照して、本実施形態に係る視聴者端末装置4によるスライドとコメントとの表示例について具体的に説明する。
図19は、コメント表示欄105におけるコメントの表示例を示す図である。
図19に示す例では、ページの切り替わり、又は、時間経過(
図19の矢印)に応じて、各コメントがコメント表示欄105の右端から左端へと移動するように表示されている。コメントC51は、ページP51に付されたコメントである。また、コメントC52は、ページP52に付されたコメントである。ここでは、一例として、
図20に示すコメントデータの例のように、コメントC51のウェイト時間として3秒が設定され、コメントC52のウェイト時間として1秒間が設定されている場合について説明する。
【0078】
図19において、ページP51が表示開始されてから、コメントC51のウェイト時間である3秒間が経過すると、コメントC51が表示開始される。これに対して、この3秒間が経過する前に、ページP51からページP52への切り替わりが発生した場合には、コメントC51は表示されない。
また、ページP51においてコメントC51が表示されている状態で、ページP52への切り替わりが発生した場合には、視聴者端末装置4は、コメントC51の表示態様を変更し、コメントC51を目立たなくしたり、コメントC51が流れるスピードを速めたりする。そして、ページP52が表示開始されてから、コメントC52のウェイト時間である1秒間が経過すると、コメントC52が表示開始される。このように、ページの切り替わりから、切り替わり先のページに付されたコメントが表示されるまでの間に時間的余裕を設定することにより、ページの切り替わりが短い時間間隔で発生した場合にも、ページの視認性を向上させることができる。また、ページが切り替わってからコメントの表示開始まで時間的余裕があるため、切り替わり先のページにコメントが大量に付されている場合であっても、ページの視認性を向上させることができる。
【0079】
また、ページP52において、コメントC51とコメントC52との両方が表示されているときに、ページP51に巻き戻す切り替わりが発生した場合には、コメントC51の表示態様を通常に戻し、コメントC52の表示態様を変更するようにしてもよい。このように、ページとコメントとの対応関係に応じてコメントの表示態様を制御することにより、ページに対応するコメントの視認性を向上させるとともに、ページの視認性も向上させることができる。
以上が、スライドとコメントの表示例とについての説明である。
【0080】
次に、
図21のフローチャートを参照して、視聴者端末装置4によるウェイト時間の設定処理の流れについて説明する。ここでは、ウェイト時間の設定に係る処理についてのみ説明する。また、ここでは、一例として、ページが切り替わってからコメントの入力操作を受け付けるまでの時間長をウェイト時間として設定する場合について説明する。通常、コメントの入力は、ページの内容を確認してから行われる。従って、ページが切り替わってからコメントの入力操作を受け付けるまでの時間長をウェイト時間とすることにより、視聴者にとってページの内容を理解するのに十分な時間的猶予を設定しつつ、コメントによるページの視認性の低下を抑制することができる。
【0081】
まず、スライド再生部41は、スライド再生時間の進行や、視聴者側入力部47へのページ切替操作の入力により、ページの切り替わりが発生したか否かを判定する(ステップS501)。ページの切り替わりが発生した場合(ステップS501;YES)、ウェイト時間算出用タイマをリセットし、計時中のウェイト時間を初期化する(ステップS502)。また、ページの切り替わりが発生していない場合(ステップS501;NO)、コメント送信部48は、視聴者側入力部47がコメント登録操作の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS503)。コメントの入力を受け付けた場合(ステップS503;YES)、コメント送信部48は、ウェイト時間算出用タイマが計時した時間を取得し、取得した時間を登録するコメントのウェイト時間に設定する。コメントの入力を受け付けていない場合(ステップS503;NO)、視聴者端末装置4は、ステップS501に処理を移行する。
以上が、ウェイト時間の設定処理の流れについての説明である。
【0082】
[変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば、上述の第1−第5の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。例えば、スライドデータと、操作履歴データとは、一体のサーバ装置により管理されてもよい。また、例えば、第1−第5の実施形態において説明した各構成は、特定の機能を発揮するのに不要である場合には、省略することができる。また、第1−第5の実施形態において説明した各構成は、分離して複数の装置に備えられてよい。この場合は、当該複数の装置間で処理に必要な情報を通信する。
【0083】
なお、上述した各実施形態では、プレゼンテーションを行うユーザと、スライドを作成したユーザとが同じである場合について説明したが、これには限られない。つまり、スライドの作成者と、当該スライドを用いたプレゼンテーションの発表者とは、異なっていてもよい。これにより、他者が作成したスライドを使ってプレゼンテーションを行うことができる。この場合、発表者端末装置3は、発表者により指定されたスライドIDにより、スライド配信サーバ1に対してスライドデータの配信要求を行う。そして、発表者端末装置3は、スライド配信サーバ1から取得したスライドデータに基づいてページを表示し、発表者によるページの切替操作に応じてページを切り替える。
【0084】
また、1つのスライドに対して、複数の操作履歴、説明音声を対応付けて管理してもよい。これにより、同じスライドを用いた複数のプレゼンテーションを管理することができるため、発表者によるプレゼンテーションの違いを確認することができる。
また、上述した第1の実施形態などでは、予め収録されたプレゼンテーションを共有する場合について説明したが、これには限られない。つまり、プレゼンテーションはリアルタイムに進行する、いわゆる生放送のプレゼンテーションであってもよい。この場合、コメント配信サーバ2は、コメントデータが新たに登録され次第、当該コメントデータを、プレゼンテーションを再生中の他の視聴者端末装置4に配信する。これにより、生放送中のプレゼンテーションであっても、プレゼンテーションの視聴者の間で、各視聴者が登録したコメントを確認することができる。また、生放送のプレゼンテーションに対して付与されたコメントを、発表者端末装置3に配信して、登録されたコメントをリアルタイムに発表者が確認できるようにしてもよい。コメントは、ページ上に重ねて表示して発表者が確認できるようにしてもよいし、ページとは、重ならないように表示して発表者が確認できるようにしてもよい。これにより、発表者は、視聴者による反応に応じてプレゼンテーションの進行を変化させることができるため、プレゼンテーションをさらに盛り上げることができる。
【0085】
なお、上述した各実施形態では、コメントの入力が開始された時点を基準に、コメントデータのコメント付与時間、ページIDを記述する場合について説明したが、これには限られない。例えば、コメント内容の入力が完了し、「書く」ボタンを押下した時点を基準に、コメント付与時間、ページIDを記述してもよい。ただし、「書く」ボタンを押下した時点を基準とすると、コメントの入力に時間がかかってしまった場合などには、視聴者がコメントを思い付いた時点と、コメント付与時間との間に時間的なずれが生じる場合がある。これに対して、コメントの入力が開始された時点を基準にすることによって、視聴者がコメントを思い付いた時点をコメント付与時間とすることができる。従って、コンテンツ表示システム100は、視聴者がコメントを登録したいと思った場面と、スライドの再生時にコメントが表示される場面とを一致させることができるため、コンテンツ表示システム100のユーザの間で、視聴者の反応をさらに円滑に共有することができる。
また、上述した各実施形態において、スライドデータ、操作履歴データ、説明音声データは、それぞれ個別に処理、通信されてよい。また、プレゼンテーションデータは、スライドデータ、操作履歴データ、説明音声データに基づいて1つの動画データに変換されたものであってもよい。
【0086】
また、上述した各実施形態では、スライドが1ページずつ表示される場合について説明したが、これには限られない。例えば、
図22に示すスライド表示欄104のように、複数のページが一度に表示されてもよい。
図22に示す例では、現在再生中のページP62が中央に配置されている。そして、ページP62の左側に、ページP62の1つ前のページP61が一部を表示し、ページP62の右側に、ページP62の1つ後のページP63の一部を表示している。このように、複数のページを一度に表示してもよい。この場合、コメントは、ページP62に付与されたものだけを表示してもよいし、ページP61、P63に付与されたコメントも表示してもよい。
【0087】
なお、上述した第5の実施形態において、ウェイト時間は、例えば、コメントの長さなど、任意の基準に基づいて設定されてもよい。また、ハードウェア、ソフトウェアの制約上、正確な時刻が取得できない場合には、入力文字種などから、ページの切り替わりからコメントの入力までに要した時間の推定を行ってもよい。また、例えば「←コメント本文」のように他のコメントに対する反応を示す文字又は文字列がコメント内容に含まれる場合は、参照先のコメントより長いウェイト時間を設定してもよい。また、コメントの表示タイミングの調整の他、例えば、一度に表示されるコメントの数に上限を設けたり、コメントの数に応じて文字サイズを調整したりするなど、任意の方法によりコメントの表示を制御して、ページの視認性を向上させてよい。
【0088】
また、以上説明した実施形態において、
図4におけるスライド記憶部11、スライド配信部12、スライド更新管理部13、サーバ側スライド受信部14の機能を実現するためのプログラム、あるいは、
図5におけるコメント記憶部21、コメント配信部22、コメント更新管理部23、サーバ側コメント受信部24の機能を実現するためのプログラム、あるいは、
図7における発表者側入力部31、説明音声取得部32、スライド作成部33、操作履歴取得部34、発表者側表示制御部35、発表者側表示部36、端末側スライド記憶部37、端末側スライド送信部38の機能を実現するためのプログラム、あるいは、
図8におけるスライド再生部41、端末側コメント受信部42、端末側コメント記憶部43、視聴者側表示部44、スライド表示制御部45、コメント表示制御部46、視聴者側入力部47、コメント送信部48の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによりコメントの配信、コメントの表示制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0089】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。