【実施例】
【0328】
化合物調製
本発明の化合物を調製する際に用いる出発原料は、公知であるか、公知の方法により作成されるか、または市販されている。当業者には、本明細書において特許請求する化合物に関係する前駆体および官能基を調製するための方法は、全般的に文献に記載されていることが明らかであろう。文献および本開示を与えられた当業者は、任意の化合物を調製するための十分な技術が備わっている。
【0329】
有機化学の技術者であれば、詳細な指示なしに容易に操作を行うことができる、すなわち、これらの操作を行うことは十分に当業者の領域および技量の範囲内であることが理解される。これらには、カルボニル化合物のそれらの対応するアルコールへの還元、酸化、アシル化、求電子および求核の両方の芳香族置換、エーテル化、エステル化およびけん化などが含まれる。これらの操作は、March's Advanced Organic Chemistry: Reactions, Mechanisms, and Structure 7
th Ed., John Wiley & Sons (2013)、Carey and Sundberg, Advanced Organic Chemistry 5
th Ed., Springer (2007)、Comprehensive Organic Transformations: A Guide to Functional Group Transformations, 2
nd Ed., John Wiley & Sons (1999)(その全体が参照により本明細書に組み入れられる)などの標準の教科書において議論されている。
【0330】
当業者であれば、特定の反応は、分子内の他の官能基をマスクまたは保護し、したがって任意の望ましくない副反応を避ける、および/または反応の収率を上げる場合に、最もうまく実施されることを容易に理解するであろう。多くの場合、当業者は、そのような収率の上昇を達成するため、または望ましくない反応を避けるために、保護基を利用する。これらの反応は文献において見いだされ、これらもまた十分に当業者の領域の範囲内である。これらの操作の多くの例は、例えば、T. Greene and P. Wuts Protecting Groups in Organic Synthesis, 4th Ed., John Wiley & Sons (2007)において見いだすことができ、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。
【0331】
本明細書において用いる商標は例にすぎず、本発明の時代に用いられる例示的材料を表している。当業者であれば、ロット、製造工程などの変動が予想されることを理解するであろう。したがって、実施例、およびその中で用いる商標は非限定的であり、これらは限定されることを意図せず、当業者が本発明の態様の1つまたは複数を実施するためにどのように選択しうるかを単に例示するものである。
【0332】
1H核磁気共鳴スペクトル(NMR)は、Bruker NMR分光計(Avance TM DRX300、1H用300MHz)で示した溶媒中で測定した。ピークの位置はテトラメチルシランから低磁場への百万分率(ppm)で表す。ピーク多重度は以下のとおりに示す:s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;quin、五重線;sex、六重線;sep、七重線;non、九重線;dd、二重線の二重線;td、二重線の三重線;dt、三重線の二重線;m、多重線。
【0333】
以下の略語は示した意味を有する:
(Boc)
2O=ジ-tert-ブチルジカーボナート
食塩水=飽和塩化ナトリウム水溶液
CDCl
3=重水素化クロロホルム
CsCO
3=炭酸セシウム
DCE=ジクロロエタン
DCM=ジクロロメタン
DEAD=アゾジカルボン酸ジエチル
DHP=3,4-ジヒドロ-2H-ピラン
DMF=N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO-d
6=重水素化ジメチルスルホキシド
ESIMS=電子スプレー質量分析
EtOAc=酢酸エチル
Et
3SiH=トリエチルシラン
HCl=塩酸
HOAc=酢酸
KOAc=酢酸カリウム
KOH=水酸化カリウム
K
3PO
4=リン酸カリウム
LAH=水素化アルミニウムリチウム
MeOH=メタノール
MgSO
4=硫酸マグネシウム
NaBH
4=水素化ホウ素ナトリウム
NaBH(OAc)
3=トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
NaCNBH
3=シアノ水素化ホウ素ナトリウム
Na
2CO
3=炭酸ナトリウム
NaHCO
3=炭酸水素ナトリウム
NaHSO
3=亜硫酸水素ナトリウム
NaHSO
4=硫酸水素ナトリウム
NaOAc=酢酸ナトリウム
NMR=核磁気共鳴
ON=終夜
PE=石油エーテル
Pd/C=炭素担持パラジウム
Pd
2(dba)
3=トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)
Pd(dppf)
2Cl
2=1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロリド
Pd(PPh
3)
2Cl
2=ジクロロ-ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)
Pd(PPh
3)
4=テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
PPh
3=トリフェニルホスフィン
PPTS=p-トルエンスルホン酸ピリジニウム
rt=室温
SEM=2-(トリメチルシリル)エトキシメチル
TEA=トリエチルアミン
TFA=トリフルオロ酢酸
THF=テトラヒドロフラン
TLC=薄層クロマトグラフィ
【0334】
以下の例示的スキームは読者の指標のために提供し、本明細書において提供する化合物の例示的作成法をひとまとめに表す。さらに、本発明の化合物の他の調製法は、当業者であれば、以下の反応スキームおよび実施例に照らして容易に明らかになるであろう。当業者であれば、文献および本開示を考慮して、これらの化合物をそれらの方法によって調製するのに十分な備えがある。以下に示す合成スキームにおいて用いる化合物番号は、それらの特定のスキームだけのためであり、明細書の他の部分における同じ番号と解釈または混同されるべきではない。特に記載がないかぎり、すべての変数は上で規定するとおりである。
【0335】
一般的手順
本発明の式Iの化合物をスキーム1に示すとおりに調製することができる。
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【0336】
スキーム1は、まず5-ヨード-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-カルバルデヒド(II)をビス(ピナコラト)ジボロンと反応させてホウ酸エステル(III)を生成することによる、インダゾール誘導体(VIII)の調製法を記載する。様々な臭化物(IV)との鈴木カップリングにより、インダゾール誘導体(V)を得る。アルデヒド(V)を様々な1,2-ジアミン(VI)と反応させて(VII)を生成する。ピラゾール窒素の最終脱保護により、所望のインダゾール誘導体(VIII)を得る。
【0337】
または、本発明の式Iの化合物をスキーム2に示すとおりに調製することができる。
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【0338】
スキーム2は、まず5-ブロモ-1H-インドール(IX)をホルミル化して5-ブロモ-1H-インダゾール-3-カルバルデヒド(X)を生成し,続いてSEM-ClまたはDHPのいずれかにより保護して保護アルデヒド(XI)を得ることによる、インダゾール誘導体(VIII)の代替調製法を記載する。次いで、アルデヒド(XI)をビス(ピナコラト)ジボロンと反応させてホウ酸エステル(XII)を生成する。様々な臭化物(IV)との鈴木カップリングにより、インダゾール誘導体(XIII)を得る。アルデヒド(XIII)を様々な1,2-ジアミン(VI)と反応させて(XIV)を生成する。ピラゾール窒素の最終脱保護により、所望のインダゾール誘導体(VIII)を得る。
【0339】
例示的化合物例
中間体(II)の調製を以下のスキーム3に示す。
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【0340】
段階1
DMF中の1H-インダゾール-3-カルボン酸(XV)(100g、617mmol)をカルボニルジイミダゾール(110g、678mmol)により、室温でガスの発生がやむまで(約15分間)処理した。反応混合物を60〜65℃で2時間加熱し、次いで室温まで冷却した。N,O-ジメチルヒドロキシルアミン-HCl(66.2g、678mmol)を固体で加え、混合物を65℃で3時間加熱した。反応混合物を濃縮してペーストとし、DCMに溶解し、続いて水および2N HClで洗浄した。生成物が溶液から析出するのを見ることができた。固体をろ過し、EtOAcで別々に洗浄した。EtOAcおよびDCM層を別々に炭酸水素ナトリウムと続いて食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた固体を合わせ、DCM-エーテルの1:1混合物で粉砕し、ろ過し、乾燥して、N-メトキシ-N-メチル-1H-インダゾール-3-カルボキサミド(XVI)を白色固体で得た(100g、487mmol、収率79%)。
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【0341】
段階2
DCM(1L)中のN-メトキシ-N-メチル-1H-インダゾール-3-カルボキサミド(XVI)(20g、97.4mmol)に、ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨードベンゼン(46g、107mmol)を加え、続いてヨウ素(14.84g、58.5mmol)を室温で少しずつ加えた。1時間後、600mLの飽和NaHSO
3を加えると固体が沈澱し始め、これをろ過し、過剰のDCMで洗浄した。ろ液を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濃縮し、残った固体を最少量のDCMで粉砕した。合わせた固体をKOHにより減圧下で乾燥して、5-ヨード-N-メトキシ-N-メチル-1H-インダゾール-3-カルボキサミド(XVII)を白色固体で得た(23.2g、70mmol、収率72%)。
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【0342】
段階3
DCM中の5-ヨード-N-メトキシ-N-メチル-1H-インダゾール-3-カルボキサミド(XVII)(16.5g、50mmol)、3,4-ジヒドロ-2H-ピラン(10.3mL、113mmol)およびPPTS(0.12g、0.6mmol)の混合物を5時間加熱還流した。溶液を飽和NaHCO
3溶液に加え、層を分離し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を5%クエン酸水溶液および食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラム(100%EtOAc→3:97 MeOH:DCM)で精製して、5-ヨード-N-メトキシ-N-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-カルボキサミド(XVIII)を白色粘稠油状物で得た(19.1g、46mmol、収率92%)。
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【0343】
段階4
水素化アルミニウムリチウム(160mg、4.21mmol)を冷却(0℃)したTHF中の5-ヨード-N-メトキシ-N-メチル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-カルボキサミド(XVIII)(1.46g、3.5mmol)の溶液に少しずつ加えた。撹拌を0℃で反応が完了するまで、約30分間続けた。EtOAcを0℃でゆっくり加えることにより反応を停止し、全混合物を0.4N NaHSO
4中に加えた。有機層を食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラム(100%EtOAc→3:97 MeOH:DCM)で精製して、5-ヨード-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-カルバルデヒド(II)を白色固体で得た(0.90g、3.15mmol、収率72%)。
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【0344】
SEM保護中間体(XX)の調製を以下のスキーム4に示す。
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【0345】
段階1
水(200mL)中のNaNO
2(110.4g、1.6mol、8当量)の溶液を、-10→0℃で撹拌中のアセトン(1000mL)中の5-ブロモインドール(IX)(39.2g、0.2mol、1当量)の溶液に滴加し、NaNO
2を滴加している間、溶液の温度を20℃未満に維持した。2N HCl水溶液(480mL)を、激しく撹拌中の溶液に、内部温度を0から20℃の間に維持しながらゆっくり加えた。滴加後、溶液を20℃で3時間さらに撹拌した。溶液を、温度を35℃未満に維持しながら、減圧下で濃縮して、アセトンを除去した。固体をろ取し、フラスコに移した。冷(-10℃)DCM(200mL)を加え、-5℃で30分間撹拌し、固体をろ過し、減圧下、40℃で乾燥して、5-ブロモ-1H-インダゾール-3-カルバルデヒド(X)(34.0g、151mmol、収率76%)を褐色固体で得た。ESIMS C
8H
5BrN
2Oに対する実測値m/z 225 (M+H)。
【0346】
段階2
DMF(500mL)中のNaH(6.6g、166mmol、1.10当量)の懸濁液に、DMF(50mL)中の5-ブロモ-1H-インダゾール-3-カルバルデヒド(X)(34.0g、151mmol、1.00当量)の溶液を0℃で30分間かけて滴加した。混合物を室温で2時間撹拌し、次いでSEM-Cl(26.4g、159mmol、1.08当量)を滴加し、混合物を室温でさらに3時間撹拌した。次いで、混合物を氷水混合物(1000mL)中に加え、EtOAc(300mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィ(PE:EtOAc=20:1→10:1)で精製して、5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-インダゾール-3-カルバルデヒド(XIX)を位置異性体の混合物として黄色油状物で得た(53.0g、151mmol、収率100%)。ESIMS C
14H
19BrN
2O
2Siに対する実測値m/z 355 (M+H)。
【0347】
段階3
DMF(1000mL)中で混合した5-ブロモ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-インダゾール-3-カルバルデヒド(XIX)(53.0g、151mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)ジボロン(38.0g、150mmol、1.0当量)およびKOAc(44.0g、450mmol、3.00当量)の溶液に、Pd(dppf)Cl
2(7.7g、10.5mmol、0.07当量)を加えた。混合物を窒素雰囲気下、90℃で10時間撹拌した。混合物をろ過し;ろ液を水(1000mL)上に加え、EtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィ(PE:EtOAc=10:1→1:1)で精製して、5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-インダゾール-3-カルバルデヒド(XX)を位置異性体の混合物として黄色油状物で得た(42.9g、106mmol、収率71%)。ESIMS C
20H
31BN
2O
4Siに対する実測値m/z 403 (M+H)。
【0348】
THP保護中間体(XXI)の調製を以下のスキーム5に示す。
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【0349】
段階1
手順はスキーム4、段階1に見いだすことができる。
【0350】
段階2
手順はスキーム3、段階3に見いだすことができる。5-ブロモ-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-3a,7a-ジヒドロ-1H-インダゾール-3-カルバルデヒドXXIを白色固体で単離した(16.4g、52.7mmol、収率39.6%)。
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【0351】
中間体N-(5-ブロモピリジン-3-イル)イソブチルアミド(XXIV)の調製を以下のスキーム6に示す。
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【0352】
段階1
3-アミノ-5-ブロモピリジン(XXII)(1当量)をDCMに溶解し、0℃に冷却した後、ピリジン(2.2当量)および塩化イソブチリル(XXIII)(1.1当量)を加えた。反応混合物を室温で15時間、TLCで反応完了が示されるまで撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄した。有機抽出物を乾燥し、濃縮し、シリカゲル(100〜200メッシュ)を用いてのカラムクロマトグラフィで精製して、N-(5-ブロモピリジン-3-イル)イソブチルアミド(XXIV)をオフホワイト固体で得た(収率71%)。
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【0353】
以下の化合物を、上のスキーム6に記載の手順によって調製した。
【0354】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)プロピオンアミド(XXV):オフホワイト固体(収率92%)。
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【0355】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)ブチルアミド(XXVI):黄色固体(2.1g、8.64mmol、収率88.8%)。ESIMS実測値C
9H
11BrN
2O m/z 243 (M+H)。
【0356】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)ペンタンアミド(XXVII):黄色固体(2.0g、7.78mmol、収率85.3%)。ESIMS実測値C
10H
13BrN
2O m/z 257 (M+H)。
【0357】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-メチルブタンアミド(XXVIII):オフホワイト固体(収率67%)、
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【0358】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3,3-ジメチルブタンアミド(XXIX):黄色固体(1.7g、6.27mmol、収率78.6%)。ESIMS実測値C
11H
15BrN
2O m/z 271 (M+H)。
【0359】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)ピバルアミド(XXX):オフホワイト固体(1.082g、4.22mmol、収率73.1%)。
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【0360】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)-2-フェニルアセトアミド(XXXI):白色固体(2.5g、8.59mmol、収率77.9%)。ESIMS実測値C
13H
11BrN
2O m/z 291 (M+H)。
【0361】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)ベンズアミド(XXXII):白色固体(2.7g、9.74mmol、収率60%)。ESIMS実測値C
12H
9BrN
2O m/z 277 (M+H)。
【0362】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボキサミド(XXXIII):オフホワイト固体(収率83%)、
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【0363】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)シクロブタンカルボキサミド(XXXIV):黄色固体(2.1g、6.27mmol、収率86.6%)。ESIMS実測値C
10H
11BrN
2O m/z 255 (M+H)。
【0364】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)シクロペンタンカルボキサミド(XXXV):黄色固体(1.9g、7.06mmol、収率80.2%)。ESIMS実測値C
11H
13BrN
2O m/z 269 (M+H)。
【0365】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)シクロヘキサンカルボキサミド(XXXVI):黄色固体(2.0g、7.06mmol、収率84.3%)。ESIMS実測値C
12H
15BrN
2O m/z 283 (M+H)。
【0366】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)-1-メチルピペリジン-4-カルボキサミド(XXXVII):ワックス状褐色固体(収率43%)、
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【0367】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)メタンスルホンアミド(XXXVIII):オフホワイト固体(収率67%)、
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【0368】
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N-(5-ブロモピリジン-3-イル)ベンゼンスルホンアミド(XXXIX):白色固体(収率84%)、
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【0369】
中間体(XLI)の調製を以下のスキーム7に示す。
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【0370】
段階1
ジオキサン(14mL)中の3,5-ジブロモピリジン(XL)(1.68g、7.1mmol)の溶液に、モルホリン(682mg、7.8mmol)、CsCO
3(3.24g、9.93mmol)およびキサントホス(123mg、0.21mmol)を加えた。溶液を脱気した後、Pd
2(dba)
3(195mg、0.21mmol)を加えた。反応混合物を90℃で4時間マイクロ波処理した。反応混合物をCHCl
3/H
2Oの混合物中に加え;水層を分離し、水と、次いで食塩水で洗浄し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラム(100%ヘキサン→1:3 EtOAc:ヘキサン)で精製して、4-(5-ブロモピリジン-3-イル)モルホリン(XLI)を黄色固体で得た(1.12g、4.6mmol、収率65%)。ESIMS実測値C
9H
11BrN
2O m/z 244 (M+H)。
【0371】
以下の化合物を、上のスキーム7に記載の手順によって調製した。
【0372】
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1-(5-ブロモピリジン-3-イル)-4-メチルピペラジン(XLII):褐色油状物(収率50%)、
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【0373】
中間体5-ブロモ-N,N-ジメチルピリジン-3-アミン(XLIII)の調製を以下のスキーム8に示す。
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【0374】
段階1
無水DMF(20.0mL)中の3,5-ジブロモピリジン(XL)(2.37g、10.0mmol)の溶液に、K
2CO
3(4.5g、33mmol)および塩酸ジメチルアミノ(1.79g、22mmol)を加えた。混合物を密封チューブ中、200℃で終夜加熱した。溶液を室温まで冷却し、過剰のDMFを減圧下で除去した。残渣をEtOAcおよび水の間で分配した。有機相を分離した。水相をEtOAcで洗浄し、合わせた有機相をMgSO
4で乾燥し、濃縮して、5-ブロモ-N,N-ジメチルピリジン-3-アミン(XLIII)をオフホワイト固体で得た(1.78g、8.85mmol、収率88%)。
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【0375】
中間体5-ブロモ-N-イソプロピルピリジン-3-アミン(XLIV)の調製を以下のスキーム9に示す。
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【0376】
段階1
MeOH(62mL)中の5-ブロモピリジン-3-アミン(XXII)(535mg、3.09mmol)の溶液に、アセトン(296μL、4.02mL)を加えた。HOAcを用いてpHを4に調節し、30分間撹拌した。NaCNBH
3(272mg、4.33mmol)を加え、室温で終夜撹拌した。MeOHを減圧下で除去し、残渣をEtOAcおよび飽和NaHCO
3水溶液の間で分配した。有機層をMgSO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラム(100%ヘキサン→90:10ヘキサン:EtOAc)で精製して、5-ブロモ-N-イソプロピルピリジン-3-アミン(XLIV)を油状物で得、これはゆっくり固化してオフホワイト固体となった(309mg、1.44mmol、収率47%)。
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【0377】
中間体1-(5-ブロモピリジン-3-イル)-N,N-ジメチルメタンアミン(XLVI)の調製を以下のスキーム10に示す。
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【0378】
段階1
DCE(108mL)中の5-ブロモニコチンアルデヒド(XLV)(5.0g、26.9mmol)の溶液に、ジメチルアミン-HCl(4.39g、53.8mmol)およびTEA(7.5g、53.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。NaBH(OAc)
3を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をDCMおよび飽和NaHCO
3水溶液で希釈した。有機層を分離し、水、食塩水で洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮して、1-(5-ブロモピリジン-3-イル)-N,N-ジメチルメタンアミン(XLVI)を褐色液体で得た(5.36g、24.9mmol、収率92.6%)。
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【0379】
以下の中間体を、上のスキーム10に記載の手順によって調製した。
【0380】
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3-ブロモ-5-(ピロリジン-1-イルメチル)ピリジン(XLVII):金色液体(1.35g、収率97%)。
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【0381】
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3-ブロモ-5-((3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)メチル)ピリジン(XLVIII):褐色油状物(6.4g、収率81%)。ESIMS C
10H
11BrF
2N
2に対する実測値m/z 277.0 (M+H)。
【0382】
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3-ブロモ-5-(ピペリジン-1-イルメチル)ピリジ(XLIX):褐色液体(13.1g、収率94%)。
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【0383】
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N-((5-ブロモピリジン-3-イル)メチル)エタンアミン(L):金色液体(1.29g、6.00mmol、収率60%)。ESIMS C
8H
11BrN
2に対する実測値m/z 215 (M+H)。
【0384】
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N-ベンジル-1-(5-ブロモピリジン-3-イル)メタンアミン(LI):金色液体(77mg、0.28mmol、収率25%)。ESIMS C
13H
13BrN
2に対する実測値m/z 277 (M+H)。
【0385】
中間体(5-ブロモピリジン-3-イル)メチル(シクロペンチルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(LVI)の調製を以下のスキーム11に示す。
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【0386】
段階1
MeOH(20mL)中の5-ブロモニコチンアルデヒド(XLV)(2.0g、10.8mmol、1当量)の溶液に、NaBH
4(2.4g、64.9mmol、6当量)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水(15mL)で希釈し、水相をDCM(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮して、(5-ブロモピリジン-3-イル)メタノール(LII)(1.8g、9.57mmol、収率90.0%)を無色油状物で得た。
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【0387】
段階2
無水THF(15mL)中の(5-ブロモピリジン-3-イル)メタノール(LII)(1.60g、8.5mmol、1当量)、フタルイミド(1.24g、8.5mmol、1当量)およびPPh
3(3.33g、12.75mmol、1.5当量)の撹拌溶液に、DEAD(2.21g、12.75mmol、1.5当量)をN
2雰囲気下、0℃で滴加した。次いで、反応混合物を室温で6時間撹拌した。混合物を続いて飽和NaHCO
3溶液(15mL)、水(15mL)および食塩水(15mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥し、減圧下で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィ(PE:EtOAc=4:1)で精製して、2-((5-ブロモピリジン-3-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(LIII)(2.5g、7.88mmol、収率82.3%)を白色固体で得た。ESIMS C
14H
9BrN
2O
2に対する実測値m/z 317 (M+H)。
【0388】
段階3
EtOH(20mL)中の2-((5-ブロモピリジン-3-イル)メチル)イソインドリン-1,3-ジオン(LIII)(1.9g、6.0mmol、1当量)およびヒドラジン水和物(2.0g、40mmol、6当量)の溶液を、70℃で3時間加熱した。混合物をセライト(登録商標)パッドを通してろ過し、ろ液を減圧下で濃縮し、粗生成物を1N HCl溶液(15mL)に溶解して濃縮乾固し、次いでこれをアセトン(10mL×3)で洗浄し、沈澱をろ取し、減圧下で濃縮して、(5-ブロモピリジン-3-イル)メタンアミン(LIV)(1.3g、6.95mmol、収率97.7%)を白色固体で得た。
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【0389】
段階4
MeOH(15mL)中の(5-ブロモピリジン-3-イル)メタンアミン(LIV)(1.30g、5.8mmol、1.0当量)、シクロペンタンカルバルデヒド(0.57g、5.8mmol、1.0当量)およびTEA(0.60g、5.8mmol、1.0当量)の溶液を、室温で2時間撹拌した。次いで、NaBH
3CN(1.98g、34.6mmol、6.0当量)を加え、混合物を同じ温度でさらに3時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を水(20mL)で希釈し、DCM(10mL×3)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥し、減圧下で濃縮して、1-(5-ブロモピリジン-3-イル)-N-(シクロペンチルメチル)メタンアミン(LV)(1.23g、4.57mmol、収率79.3%)を褐色油状物で得た。ESIMS C
12H
17BrN
2に対する実測値m/z 269 (M+H)。
【0390】
段階5
DCM(20mL)中の1-(5-ブロモピリジン-3-イル)-N-(シクロペンチルメチル)メタンアミン(LV)(1.00g、3.7mmol、1当量)およびTEA(0.93g、9.2mmol、2.5当量)の溶液に、(Boc)
2O(0.85g、4.0mmol、1.1当量)を0℃で少しずつ加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を水(10mL)、食塩水(10mL)で洗浄し、有機層を分離し、MgSO
4で乾燥し、減圧下で濃縮して、(5-ブロモピリジン-3-イル)メチル(シクロペンチルメチル)カルバミン酸tert-ブチル(LVI)(1.25g、3.38mmol、収率91.9%)を白色固体で得た。ESIMS C
17H
25BrN
2O
2に対する実測値m/z 369 (M+H)。
【0391】
中間体(LX)の調製を以下のスキーム12に示す。
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【0392】
段階1
3-ニトロピリジン-4-アミン(LVII)(10g、71.94mmol)および酢酸(120mL)の混合物を密封チューブに加え、続いて撹拌しながらNaOAc(29.50g、93.52mmol)を加え、臭素(4.7ml 359.7mmol)を滴加した。密封チューブを100℃で28時間、TLCによって出発原料の消費が示されるまで加熱した。反応混合物を濃縮して固体を得、これを水に溶解し、NaHCO
3で塩基性化し、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥し、濃縮して、3-ブロモ-5-ニトロピリジン-4-アミン(LVIII)を黄色固体で得た(12g、55mmol、収率77%)。
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【0393】
段階2
3-ブロモ-5-ニトロピリジン-4-アミン(LVIII)(6g、26mmol)、ピリジン-3-イルボロン酸(3.54g、29mmol)、1N Na
2CO
3溶液(78mL)および1,4-ジオキサン(150mL)の溶液をアルゴンで3回脱気した。Pd(PPh
3)
2Cl
2(927mg、5mmol%)を反応混合物に加え、溶液を15時間、TLCによって反応完了が示されるまで還流した。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通過させ、次いで減圧下で濃縮した。反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAcに溶解した。有機抽出物を水で洗浄し、乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラム(100%EtOAc→2:98 MeOH:DCM)で精製して、5-ニトロ-3,3'-ビピリジン-4-アミン(LIX)を黄色固体で得た(5g、23.1mmol、収率87%)。
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【0394】
段階3
MeOH(20mL)中の5-ニトロ-3,3'-ビピリジン-4-アミン(LIX)(5g、23mmol)の溶液に、10%Pd/Cを加えた。溶液を水素でパージし、水素雰囲気下、室温で15時間撹拌した。懸濁液をセライト(登録商標)を通してろ過し、減圧下で濃縮して、3,3'-ビピリジン-4,5-ジアミン(LX)をオフホワイト固体で得た(3.3g、17.7mmol、収率76%)。
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【0395】
以下の化合物を、上のスキーム12に記載の手順によって調製した。
【0396】
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3,4'-ビピリジン-4,5-ジアミン(LXI):淡黄褐色固体(収率84%)。ESIMS実測値C
10H
10N
4 m/z 187.0 (M+H)。
【0397】
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2,3'-ビピリジン-4',5'-ジアミン(LXII):黄褐色アモルファス固体(収率76%)。ESIMS実測値C
10H
10N
4 m/z 187.0 (M+H)。
【0398】
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5-(3-フルオロフェニル)ピリジン-3,4-ジアミン(LXIII):オフホワイト固体(収率76%)、
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【0399】
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5-(4-フルオロフェニル)ピリジン-3,4-ジアミン(LXIV):淡黄色固体(収率97%)。ESIMS実測値C
11H
10FN
3 m/z 204.3 (M+H)。
【0400】
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5-(2-フルオロフェニル)ピリジン-3,4-ジアミン(LXV):淡赤色固体(収率44%)。ESIMS実測値C
11H
10FN
3 m/z 204.4 (M+H)。
【0401】
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5'-フルオロ-3,3'-ビピリジン-4,5-ジアミン(LXVI):オフホワイト固体(収率100%)、
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【0402】
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5-(フラン-3-イル)ピリジン-3,4-ジアミン(LXVII):淡桃色固体(収率68%)。ESIMS実測値C
9H
9N
3O m/z 176.0 (M+H)。
【0403】
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5-(チオフェン-3-イル)ピリジン-3,4-ジアミン(LXVIII):淡褐色アモルファス固体(収率100%)。ESIMS実測値C
9H
9N
3S m/z 192.0 (M+H)。
【0404】
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5-(チオフェン-2-イル)ピリジン-3,4-ジアミン(LXIX):白色アモルファス固体(1.257g、6.57mmol、収率100%)。ESIMS実測値C
9H
9N
3S m/z 192.2 (M+H)。
【0405】
中間体(LXXI)の調製を以下のスキーム13に示す。
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【0406】
段階1
1-メチルピペラジン(1mL、8.51mmol)中の3-ブロモ-5-ニトロピリジン-4-アミン(LVIII)(618mg、2.83mmol)の溶液を140℃で終夜加熱した。反応混合物をEtOAc/H
2O混合物中に加え;有機層を分離し、MgSO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラム(100%CHCl
3→3:97 MeOH(7N NH
3):CHCl
3)で精製して、3-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロピリジン-4-アミン(LXX)を黄色固体で得た(382mg、1.61mmol、収率56.7%)。
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【0407】
段階2
MeOH(11mL)中の3-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-ニトロピリジン-4-アミン(LXX)(382mg、1.61mmol)の溶液に、10%Pd/Cを加えた。溶液を水素でパージし、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。懸濁液をセライト(登録商標)を通してろ過し、減圧下で濃縮して、5-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリジン-3,4-ジアミン(LXXI)を紫色固体で得た(330mg、1.59mmol、収率99%)。
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【0408】
以下の化合物を、上のスキーム13に記載の手順によって調製した。
【0409】
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5-モルホリノピリジン-3,4-ジアミン(LXXII):
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【0410】
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5-(ピペリジン-1-イル)ピリジン-3,4-ジアミン(LXXIII):紫色固体(収率83%)。ESIMS実測値C
10H
16N
4 m/z 193.1 (M+H)。
【0411】
中間体(LXXVIII)の調製を以下のスキーム14に示す。
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【0412】
段階1
トルエン(50mL)中の1,3-ジブロモ-5-フルオロベンゼン(LXXIV)(4g、15.75mmol)の溶液に、
tBuOK(5.3g、47.25mmol)およびN
1,N
1,N
2-トリメチルエタン-1,2-ジアミン(2.778mL、31.5mmol)を加えた。反応混合物を110℃で終夜撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAcおよび水の間で分配した。有機層を分離し、水、食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させた。粗生成物をシリカゲルカラム(100%CHCl
3→5:95 MeOH:CHCl
3)で精製して、N
1-(3-ブロモ-5-フルオロフェニル)-N
2,N
2-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(LXXV)を褐色粘稠油状物で得た(1.02g、3.91mmol、収率24.8%)。
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【0413】
段階2〜3
N
1-(3-ブロモ-5-フルオロフェニル)-N
2,N
2-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(LXXV)(5g、19.15mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(5.83g、22.98mmol)、KOAc(5.63g、57.45mmol)および無水DMF(20mL)の溶液をアルゴンでパージした。PdCl
2(dppf)
2(938mg、1.15mmol)を反応混合物に加え、アルゴンで再度パージした。溶液を95℃で2時間加熱した。いったんTLCによって(LXXV)の消失が示されれば、溶液を室温まで冷却した。この溶液に、K
3PO
4(6.09g、28.72mmol)、3-ブロモ-5-ニトロピリジン-4-アミン(LVIII)(4.17g、19.15mmol)、Pd(PPh
3)
4(663mg、0.57mmol)および水(4mL)を加えた。溶液をアルゴンでパージし、100℃で4時間加熱した。溶液を室温まで冷却し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をDCMおよび水の間で分配した。水相をセライト(登録商標)を通してろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(100%CHCl
3→5:95 MeOH:CHCl
3)で精製して、N
1-(3-(4-アミノ-5-ニトロピリジン-3-イル)-5-フルオロフェニル)-N
2,N
2-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(LXXVII)を黄色アモルファス固体で得た(3.30g、10.33mmol、2段階の収率54.0%)。
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【0414】
段階4
MeOH(40mL)中のN
1-(3-(4-アミノ-5-ニトロピリジン-3-イル)-5-フルオロフェニル)-N
2,N
2-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(LXXVII)(2.1g、6.58mmol)の溶液に、10%Pd/C(300mg、15重量%)を加えた。溶液を水素でパージし、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。懸濁液をセライト(登録商標)を通してろ過し、減圧下で濃縮して、5-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチルアミノ)-5-フルオロフェニル)ピリジン-3,4-ジアミン(LXXVIII)を褐色固体で得た(1.90g、6.57mmol、収率99.8%)。
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【0415】
中間体(LXXXIII)の調製を以下のスキーム15に示す。
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【0416】
段階1
DCE(50mL)中の3-ブロモ-5-フルオロベンズアルデヒド(LXXIX)(2.03g、10.01mmol)の溶液に、メタンスルホンアミド(1.43g、15.01mmol)およびTEA(2.79mL、20.02mmol)を加えた。NaBH(OAc)
3(3.00g、14.13mmol)を加え、室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAcおよび水の間で分配した。有機層を分離し、水、食塩水で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、減圧下で蒸発させて、N-(3-ブロモ-5-フルオロベンジル)メタンスルホンアミド(LXXX)を無色油状物で得た(2.653g、9.40mmol、収率93.9%)。ESIMS実測値C
8H
9BrFNO
2S m/z 282.0 (M+H)。
【0417】
段階2〜4
手順はスキーム13、段階2〜4において見いだすことができる。N-(3-(4,5-ジアミノピリジン-3-イル)-5-フルオロベンジル)メタンスルホンアミドLXXXIIIを淡黄褐色固体で単離した(428.4mg、1.38mmol、定量的収率)。
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【0418】
実施例1.
化合物(1)の調製を以下のスキーム16に示す。
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【0419】
段階1〜2
5-ヨード-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾール-3-カルバルデヒド(II)(498mg、1.4mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(426mg、1.6mmol)、KOAc(412mg、4.2mmol)および無水DMF(10mL)の溶液を窒素でパージした。Pd(dppf)
2Cl
2(68mg、0.08mmol)を反応混合物に加え、窒素で再度パージした。溶液を90℃で2時間加熱した。いったんTLCによって(II)の消失が示されれば、溶液を室温まで冷却した。この溶液にK
3PO
4(446mg、2.1mmol)、N-(5-ブロモピリジン-3-イル)-3-メチルブタンアミド(XXVIII)(358mg、1.4mmol)、Pd(PPh
3)
4(48mg、0.042mmol)および水(2mL)を加えた。溶液を窒素でパージし、90℃で4時間加熱した。反応混合物をセライト(登録商標)のパッドを通過させ、次いで減圧下で濃縮した。残渣を水に懸濁し、超音波処理し、ろ過し、乾燥した。粗生成物をシリカゲルカラム(100%DCM→3:97 MeOH:DCM)で精製して、N-(5-(3-ホルミル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-3-メチルブタンアミド(LXXXIV)をオフホワイト固体で得た(239mg、0.59mmol、収率42%)。
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【0420】
段階3〜4
無水DMF(10mL)中のN-(5-(3-ホルミル-1-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-3-メチルブタンアミド(LXXXIV)(52mg、0.127mmol)、5-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリジン-3,4-ジアミン(LVIII)(29mg、0.13mmol)および硫黄(45mg、0.13mmol)の溶液を140℃で終夜加熱した。反応混合物を冷却し、減圧下で蒸発させた。粘稠残渣を減圧下で終夜乾燥した。固体を冷水で洗浄し、減圧下で乾燥した。粗生成物(LXXXV)をDCM(5mL)と、続いてEt
3SiH(48μL、0.30mmol)に溶解し、TFA(2.5mL)をゆっくり加えた。反応混合物を、TLC(10%MeOH/DCM)によって反応完了が示されるまで撹拌した。反応混合物を減圧下で蒸発させ、残渣を水で処理し、超音波処理し、次いでアンモニア水で塩基性化した。固体をろ過し、冷水で洗浄し、乾燥した。粗生成物をEtOAc中で加熱し、熱時ろ過して不純物を除去した。熱EtOAc溶液を室温までゆっくり冷却し、ろ過して、3-メチル-N-(5-(3-(7-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)ブタンアミド1を桃色固体で得た(36mg、0.071mmol、収率59%)。
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【0421】
以下の化合物を、上の実施例1に記載の手順によって調製した。
【0422】
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N-(5-(3-(7-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)イソブチルアミド2
【0423】
煉瓦色固体(収率35%)。
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【0424】
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N,N-ジメチル-1-(5-(3-(7-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)メタンアミン3
【0425】
オフホワイト固体(収率63%)。
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【0426】
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7-(4-メチルピペラジン-1-イル)-2-(5-(ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン4
【0427】
淡褐色固体(収率51%)。
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【0428】
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4-(5-(3-(7-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)モルホリン5
【0429】
オフホワイト固体(収率69%)。
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【0430】
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4-(2-(5-(ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-7-イル)モルホリン6
【0431】
ベージュ固体(収率65%)。
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【0432】
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2-(5-(5-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン7
【0433】
オフホワイト固体(収率68%)。
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【0434】
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N-(5-(3-(3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)イソブチルアミド9
【0435】
黄褐色固体(収率63%)。
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【0436】
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N-(5-(3-(7-(3-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-3-メチルブタンアミド10
【0437】
白色固体(収率98%)。
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【0438】
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N-(5-(3-(7-(2-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-3-メチルブタンアミド11
【0439】
白色固体(収率37%)。
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【0440】
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N-(5-(3-(7-(4-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-3-メチルブタンアミド12
【0441】
白色固体(収率50%)。
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【0442】
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7-(3-フルオロフェニル)-2-(5-(ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン15
【0443】
褐色固体(収率75%)。
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【0444】
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1-(5-(3-(7-(5-フルオロピリジン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-N,N-ジメチルメタンアミン16
【0445】
オフホワイト固体(収率60%)。
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【0446】
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N-(5-(3-(7-(5-フルオロピリジン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)プロピオンアミド20
【0447】
褐色固体(収率63%)。
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【0448】
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N-(5-(3-(7-(3-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)プロピオンアミド24
【0449】
黄褐色固体(37.5mg)。
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【0450】
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N-(5-(3-(7-(2-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)イソブチルアミド31
【0451】
ベージュ固体(27.5mg、収率20.3%)。
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【0452】
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N-(5-(3-(7-(3-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-2-フェニルアセトアミド86
【0453】
ベージュ固体(14.1mg、収率16.1%)。
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【0454】
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1-(5-(3-(7-(3-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-N,N-ジメチルメタンアミン89
【0455】
淡褐色固体(16.1mg、収率19.0%)。
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【0456】
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N-(5-(3-(7-(3-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-3,3-ジメチルブタンアミド90
【0457】
淡褐色固体(10.5mg、収率5.9%)。
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【0458】
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N-(5-(3-(7-(3-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボキサミド91
【0459】
黄白色固体(3.7mg、収率1.5%)。
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【0460】
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N-(5-(3-(7-(3-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)シクロヘキサンカルボキサミド94
【0461】
淡褐色固体(27.6mg、収率29.0%)。
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【0462】
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5-(3-(7-(4-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-アミン97
【0463】
黄褐色固体(51.0mg)。
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【0464】
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7-(4-フルオロフェニル)-2-(5-(4-メチルピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン99
【0465】
淡褐色固体(18.2mg、収率14.2%)。
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【0466】
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N-(5-(3-(7-(4-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)ピバルアミド102
【0467】
黄褐色固体(66.3mg)。
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【0468】
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N-(5-(3-(7-(4-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド104
【0469】
淡褐色固体(1.1mg、0.002mmol、収率2.4%)。
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【0470】
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7-(4-フルオロフェニル)-2-(5-(5-(ピロリジン-1-イルメチル)ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン107
【0471】
褐色固体(12.7mg、収率57%)。
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【0472】
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N-(5-(3-(7-(4-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)シクロブタンカルボキサミド111
【0473】
褐色固体(4.1mg、0.008mmol、収率22.0%)。
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【0474】
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5-(3-(7-(2-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)-N-イソプロピルピリジン-3-アミン124
【0475】
黄褐色固体(11.1mg、0.024mmol)。
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【0476】
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7-(2-フルオロフェニル)-2-(5-(5-(ピペリジン-1-イルメチル)ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン127
【0477】
褐色固体(53.7mg、収率39%)。
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【0478】
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7-(ピリジン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン136
【0479】
淡褐色固体(35.1mg、収率51.5%)。
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【0480】
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2-(5-(4-メチルピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-7-(ピリジン-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン154
【0481】
淡黄色固体(2.7mg、収率3.0%)。
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【0482】
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7-(ピリジン-4-イル)-2-(5-(5-(ピロリジン-1-イルメチル)ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン163
【0483】
褐色固体(9.7mg、収率70%)。
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【0484】
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2-(5-(5-(ピペリジン-1-イルメチル)ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-7-(ピリジン-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン164
【0485】
褐色固体(70mg、収率73%)。
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【0486】
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N-(5-(3-(7-(ピリジン-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)シクロペンタンカルボキサミド170
【0487】
黄褐色固体(30.2mg、0.06mmol)。
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【0488】
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1-シクロペンチル-N-((5-(3-(7-(ピリジン-4-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)メチル)メタンアミン173
【0489】
褐色固体(1.7mg、0.003mmol、収率2.5%)。
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【0490】
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N-(5-(3-(7-(ピリジン-2-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)プロピオンアミド174
【0491】
黄褐色固体(40.1mg)。
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【0492】
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7-(ピリジン-2-イル)-2-(5-(ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン177
【0493】
白色固体(32.4mg、収率41.6%)。
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【0494】
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N,N-ジメチル-1-(5-(3-(7-(ピリジン-2-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)メタンアミン186
【0495】
淡褐色固体(18.4mg、収率25.8%)。
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【0496】
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3-メチル-N-(5-(3-(7-(ピペリジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)ブタンアミド199
【0497】
褐色固体(22.7mg、収率22.2%)。
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【0498】
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2-(5-(4-メチルピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-7-(ピペリジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン202
【0499】
白色固体(1.5mg、収率1.1%)。
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【0500】
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N-(5-(3-(7-(ピペリジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)ピバルアミド205
【0501】
黄褐色固体(66.5mg)。
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【0502】
[この文献は図面を表示できません]
7-(ピペリジン-1-イル)-2-(5-(5-(ピロリジン-1-イルメチル)ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン211
【0503】
褐色固体(17.1mg、収率53%)。
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【0504】
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N-(5-(3-(7-(ピペリジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)ブチルアミド214
【0505】
褐色固体(33.2mg、0.069mmol)。
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【0506】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(7-(ピペリジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)シクロブタンカルボキサミド217
【0507】
ベージュ固体(12mg、0.024mmol、収率46.9%)。
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【0508】
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5-(3-(7-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-アミン247
【0509】
黄褐色固体(9.6mg)。
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【0510】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(7-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-2-フェニルアセトアミド252
【0511】
ベージュ固体(7.0mg、収率4.5%)。
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【0512】
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3,3-ジメチル-N-(5-(3-(7-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)ブタンアミド257
【0513】
白色固体(65.7mg、収率23.0%)。
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【0514】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(7-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボキサミド260
【0515】
褐色固体(30.0mg、収率15.1%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0516】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(7-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)シクロヘキサンカルボキサミド263
【0517】
褐色固体(1.7mg、収率2.2%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0518】
[この文献は図面を表示できません]
5-(3-(3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-アミン268
【0519】
黄褐色固体(81.6mg)。
[この文献は図面を表示できません]
【0520】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-2-フェニルアセトアミド274
【0521】
ベージュ固体(19.0mg、収率10.3%)。
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【0522】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)ベンズアミド275
【0523】
淡褐色固体(2.1mg、0.005mmol、収率3.1%)。
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【0524】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-3,3-ジメチルブタンアミド280
【0525】
淡褐色固体(12.2mg、収率10.9%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0526】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボキサミド283
【0527】
黄白色固体(5.7mg、収率2.3%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0528】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)シクロヘキサンカルボキサミド286
【0529】
淡褐色固体(31.2mg、収率13.3%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0530】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(7-(チオフェン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)プロピオンアミド289
【0531】
黄褐色固体(24.9mg)。
[この文献は図面を表示できません]
【0532】
[この文献は図面を表示できません]
5-(3-(7-(チオフェン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-アミン291
【0533】
黄褐色(11.9mg)。
[この文献は図面を表示できません]
【0534】
[この文献は図面を表示できません]
2-(5-(4-メチルピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-7-(チオフェン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン293
【0535】
淡褐色固体(36.0mg、収率35.0%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0536】
[この文献は図面を表示できません]
N,N-ジメチル-5-(3-(7-(チオフェン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-アミン295
【0537】
黄褐色固体(28.8mg、0.066mmol)。
[この文献は図面を表示できません]
【0538】
[この文献は図面を表示できません]
N,N-ジメチル-1-(5-(3-(7-(チオフェン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)メタンアミン301
【0539】
褐色固体(45mg、収率43.3%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0540】
[この文献は図面を表示できません]
2-(5-(5-(ピペリジン-1-イルメチル)ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-7-(チオフェン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン303
【0541】
褐色固体(92.8mg、収率52%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0542】
[この文献は図面を表示できません]
3,3-ジメチル-N-(5-(3-(7-(チオフェン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)ブタンアミド304
【0543】
褐色固体(15mg、収率26.2%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0544】
[この文献は図面を表示できません]
1-シクロペンチル-N-((5-(3-(7-(チオフェン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)メチル)メタンアミン311
【0545】
淡褐色固体(4.9mg、0.01mmol、収率5.4%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0546】
[この文献は図面を表示できません]
7-(フラン-3-イル)-2-(5-(ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン315
【0547】
褐色固体(68mg、収率77.5%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0548】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(7-(フラン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)ピバルアミド319
【0549】
黄褐色固体(42.2mg)。
[この文献は図面を表示できません]
【0550】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(7-(フラン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-2-フェニルアセトアミド321
【0551】
ベージュ固体(12.6mg、収率7.3%)。
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【0552】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(7-(フラン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)ペンタンアミド329
【0553】
褐色固体(70.0mg、0.15mmol、収率7.3%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0554】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(7-(フラン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボキサミド330
【0555】
淡褐色固体(10.6mg、収率4.2%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0556】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(7-(フラン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)シクロヘキサンカルボキサミド333
【0557】
褐色固体(9.7mg、収率3.8%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0558】
[この文献は図面を表示できません]
2-(5-(5-((3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)メチル)ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-7-(3-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン336
【0559】
淡褐色固体(71.2mg、収率82.5%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0560】
[この文献は図面を表示できません]
2-(5-(5-((3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)メチル)ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-7-(ピリジン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン339
【0561】
褐色固体(67.2mg、収率87.2%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0562】
[この文献は図面を表示できません]
2-(5-(5-((3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)メチル)ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-7-(ピペリジン-1-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン342
【0563】
褐色固体(50.4mg、収率42.1%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0564】
[この文献は図面を表示できません]
2-(5-(5-((3,3-ジフルオロピロリジン-1-イル)メチル)ピリジン-3-イル)-1H-インダゾル-3-イル)-7-(チオフェン-3-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン346
【0565】
褐色固体(73.9mg、収率96.8%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(7-(3-(2-(ジメチルアミノ)エチルアミノ)-5-フルオロフェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-3-メチルブタンアミド349
【0567】
淡褐色固体(17.8mg、0.03mmol、収率50.7%)。
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【0568】
[この文献は図面を表示できません]
N-(5-(3-(7-(3-フルオロ-5-(メチルスルホンアミドメチル)フェニル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)-3-メチルブタンアミド373
【0569】
淡褐色固体(13.8mg、0.023mmol、収率20.9%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0570】
[この文献は図面を表示できません]
3-メチル-N-(5-(3-(7-(チオフェン-2-イル)-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)-1H-インダゾル-5-イル)ピリジン-3-イル)ブタンアミド397
【0571】
淡褐色固体(79.8mg、0.16mmol、収率62.2%)。
[この文献は図面を表示できません]
【0572】
実施例2.
以下に記載する検定手順を用いて、上記合成化合物をWnt活性についてスクリーニングした。
【0573】
レポーター細胞株は、癌細胞株(例えば、結腸癌)の細胞にホタルルシフェラーゼ遺伝子の発現を駆動するwnt応答性プロモーターを含むレンチウイルス構築物を安定に導入することにより生成することができる。
【0574】
SP5プロモーター、すなわちSP5プロモーター由来の8つのTCF/LEF結合部位を有するプロモーターがホタルルシフェラーゼ遺伝子の上流に連結されている、レンチウイルス構築物を作成することができる。レンチウイルス構築物は選択可能マーカーとしてハイグロマイシン耐性遺伝子も含むことができる。SP5プロモーター構築物を用いて、SW480細胞、すなわち切断APCタンパク質を生成する突然変異したAPC遺伝子を有する結腸癌細胞に導入することができ、β-カテニンの調節解除された蓄積を引き起こす。対照細胞株を、活性化にβ-カテニンを必要としないSV40プロモーターの制御下で、ルシフェラーゼ遺伝子を含む別のレンチウイルス構築物を用いて生成することができる。
【0575】
レポーター構築物を有する培養SW480細胞を、384穴マルチウェルプレートに、ウェルごとに約10,000細胞で分配することができる。次いで、低分子化合物ライブラリからの化合物をウェルに、3マイクロモル濃度の最高濃度を用い、半対数希釈で加えることができる。各細胞型の一連の対照ウェルには緩衝液および化合物溶媒のみを加える。化合物添加の24時間後、ルシフェラーゼのレポーター活性を、例えば、BrightGloルミネセンス試薬(Promega)の添加およびVictor3プレート読み取り器(Perkin Elmer)により検定することができる。読み取り値をDMSOだけで処理した細胞に対して規準化し、次いでIC
50の計算に規準化活性を用いることができる。選択したインダゾール類縁体の活性を表2に示す。
【0576】
(表2)
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【0577】
実施例3.
骨/軟骨疾患処置のための式Iの化合物を含む非経口懸濁剤の調製。
【0578】
(表3)式Iの化合物の概算溶解度
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【0579】
動的水蒸気吸収により、最大17.2%の水が吸収されることが示され、式Iの化合物の吸湿性が示されている。
【0580】
(表4)式Iの化合物の示差走査熱量測定結果
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【0581】
0.5%CMC/0.05%トゥイーン80中の220μg/mL懸濁液の調製を、597g±1gのGibco 1X PBSを1Lガラス瓶に分散させることにより始める。1mL滅菌シリンジを用いて、0.3mLのトゥイーン80を秤量する。秤量皿に、3g±0.1gのカルボキシメチルセルロース7LXF PH(CMC)を秤量する。トゥイーン80/PBS溶液の混合を開始し、CMCをPBS/トゥイーン混合物を含む1L瓶にゆっくり振りかける(混合速度を適宜高める)。目視によりいったん分散し、ポリマーが水和されれば、加熱プレート上で容器の加熱を開始して、転相(混濁)を促進する。溶液が触れるまで冷えれば、NLT 120mLを250mLガラス瓶中にろ過する。27mgの式Iの化合物を秤量し、120gの滅菌ろ過したCMC/トゥイーン溶液を用いて混合することにより懸濁する。2mLショットガラスバイアルおよび13mm Flurotecコーティング栓(West Pharma)に充填し、バイアルを260°FでNLT 25分間オートクレーブにかける。オートクレーブの後、Horiba L-950を用いて粒径測定(表4)を実施した。
【0582】
(表5)
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【0583】
(表6)
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【0584】
実施例4.
式Iの化合物を含む非経口製剤の調製。
【0585】
10mgの式Iの化合物(またはその塩)を秤量し、10mLのプロピレングリコール(USP等級)を用いて溶解し、無菌技術を用い、マイレクスGPシリンジフィルターを用いて溶液を滅菌ガラス(II型)容器中に滅菌ろ過する。非経口投与の前に、10mLの前述のプロピレングリコール中の溶液を90mLの滅菌水を含むバイアルに加え、十分に混合する。
【0586】
実施例5.
式Iの化合物を含む硝子体内注射用の懸濁剤の調製。
【0587】
10mgの微粉化した式Iの化合物(粒径中央値5μm)を秤量し、PBS(Gibco、pH7.4)に溶解した0.5%カルボキシメチルセルロース(Aqualon 7LXF)および0.05%トゥイーン80 HP-LQ-MH(Croda)の溶液100mLに、混合しながらゆっくり加える。最終懸濁液を2mLガラスバイアルにロードし、最後にオートクレーブ処理によって滅菌する。
【0588】
微粉化した式Iの化合物を加熱滅菌し、PBS(Gibco、pH7.4)に溶解した0.5%カルボキシメチルセルロース(Aqualon 7LXF)および0.05%トゥイーン80 HP-LQ-MH(Croda)の滅菌ろ過溶液と無菌混合することも企図される。
【0589】
ウサギの硝子体内注射のために、30G針および約50μLの量を用いて投与を実施し、目の背部(脈絡膜/網膜)における薬物の存在を、アセトニトリル/ギ酸溶液を用いて抽出した後のLC/MS分析によって確認した。
【0590】
実施例6.
式Iの化合物を含む中耳内注射用の組成物。
【0591】
10mgの式Iの化合物を秤量し、100mLのプロピレングリコール(USP等級)を用いて溶解し、無菌技術を用い、マイレクスGPシリンジフィルターを用いて溶液を滅菌ガラス(II型)容器中に滅菌ろ過する。非経口投与の前に、10mLの前述のプロピレングリコール中の溶液を90mLの滅菌水を含むバイアルに加え、十分に混合する。
【0592】
正円窓膜を標的とする中耳内注射のために、250G針および約200μLの量を用いて投与を実施する。
【0593】
実施例7.
肺線維症処置のための式Iの化合物を含む肺送達用の組成物の調製。
【0594】
100mgの式Iの化合物(またはその塩)を秤量し、1.5%デキストロース(またはラクトース)+0.05%チロキサポールの溶液100mLに、混合しながらゆっくり加える。最終溶液をマイレクスGPシリンジフィルターを用いて滅菌ろ過する。
【0595】
ジェットネブライザー(Pari LC plus)またはaerodoseネブライザーを用いて、投与を実施する。
【0596】
C57/Bl6マウスに、鼻部チャンバー(CH technology)を介して15LPMの流速で30分間投与し、粒径分布および用量を、ポートの1つに設置した7ステージインパクター(1LPM)により測定した。エアロゾルの粒径中央値1.2μmおよびGSD 1.8μmを得、投与速度1.8μM/分/マウスを得た。
【0597】
(表7)
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【0598】
0.5mg/mLの式Iの化合物の希釈製剤をC57/b16マウス(ブレオマイシンの気管内投与により誘導した肺線維症の動物)に10および30分間噴霧し、式Iの化合物を鼻部チャンバー(CH technology)を介して1日に20LPMの流速で14日間送達した。14日間の終了時、動物をMMP-7レベルについて試験し、肺をアッシュクロフト評点システムを用いて点をつけ、肺線維症を評価した。
【0599】
(表8)
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【0600】
実施例8.
式Iの化合物を含む薬物溶出材料の懸濁剤の調製。
【0601】
溶液1(活性物質含有PLGA):425mgのPLGA 50:50(PLGA 0.55〜0.75、Lactel B6010-2P)+4.5mgの式Iの化合物+4mLのジクロロメタンを秤量し、十分に混合して溶解する。
【0602】
溶液2(1%PVA溶液):40mLのDI水を加え、次いで413mgのポリビニルアルコール(Sigma 87〜89%加水分解、PN 363170-25)を加え、混合して溶解し、次いで0.22μPESシリンジフィルター(Millipore Millex GP)を通して滅菌ろ過する。
【0603】
PLGAミクロ粒子形成:20mLの溶液2を清浄な滅菌容器に加え、混合(高速ミキサー)しながら全4mLの溶液1を溶液2にゆっくり加える。
【0604】
本明細書において用いられる「含む(comprising)」なる用語は、「含む(including)」、「含む(contanining)」、または「特徴付けられる」と同義で、包括的または制限なしであり、その他の挙げられていない要素または方法段階を除外するものではない。