特許第6167184号(P6167184)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6167184調製及び塗装または、少なくとも2つの成分を混合したものに由来する生成物をスプレーするための、スプレーツールのカップとして用いられる使い捨てアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6167184
(24)【登録日】2017年6月30日
(45)【発行日】2017年7月19日
(54)【発明の名称】調製及び塗装または、少なくとも2つの成分を混合したものに由来する生成物をスプレーするための、スプレーツールのカップとして用いられる使い捨てアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B05B 7/26 20060101AFI20170710BHJP
   B65D 81/32 20060101ALI20170710BHJP
【FI】
   B05B7/26
   B65D81/32 R
【請求項の数】28
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2015-552119(P2015-552119)
(86)(22)【出願日】2013年1月14日
(65)【公表番号】特表2016-508870(P2016-508870A)
(43)【公表日】2016年3月24日
(86)【国際出願番号】FR2013000016
(87)【国際公開番号】WO2014108606
(87)【国際公開日】20140717
【審査請求日】2015年11月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】515189689
【氏名又は名称】カミレーリ ミシェル
(73)【特許権者】
【識別番号】515189690
【氏名又は名称】グァリーノ ジョゼフ
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】カミレーリ ミシェル
(72)【発明者】
【氏名】グァリーノ ジョゼフ
【審査官】 鏡 宣宏
(56)【参考文献】
【文献】 特表2006−521924(JP,A)
【文献】 特表2008−502556(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0279748(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0294397(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 1/00− 9/08
B65D 1/00−81/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉じた空間内に個別に成分を保管するための、スプレーまたは塗装ツールに使い捨てアセンブリ(1)を取り付けることにより、少なくとも2つの成分(3,4)の混合物から得られる生成物を調製及びスプレーするための、使い捨てアセンブリ(1)であって、前記使い捨てアセンブリ(1)は、すべてのツールとすべての種類のグラビティまたは吸引スプレーツールに適応するように、完全な使い捨てカップを形成するように意図されており、前記使い捨てアセンブリ(1)は前記成分のためのパッケージングユニットを備え、前記ユニットは、側壁(6)を有する本体(5)、底部(7)、及び最終生成物をスプレーまたは塗装ツールに移送するための出力開口(8)を有し、
前記本体(5)は、前記成分の混合まで閉じられており、且つ第1の成分(3)を自由容積中に含むように意図され、
前記底部(7)は、本体(5)内に延伸される取付突起(12)を有し、
少なくとも2つの成分の内の1つの成分(4)含むために意図される、少なくとも一つの閉じられた追加容積を画定する少なくとも一つの中空部材(13)は、その下端(14)が、取付突起(12)の上または周りに固定されるように意図され、その他端(15)が封止装置により封止されており、
シャッター(17)は、前記使い捨てアセンブリ(1)の前記本体(5)の前記開口(8)に、ネジまたはクリップ、嵌合または他の任意の手段を用いて固着されており、
前記使い捨てアセンブリ(1)は、前記本体(5)が全てのスプレーツールに取り付けられ、廃棄するために取り外し可能とするアダプター(24)を備え、
少なくとも2つの成分(3,4)の混合物が生成される場合に、前記使い捨てアセンブリ(1)は、完全なカップを形成するために前記アダプター(24)の補助により前記スプレーツールに取り付けられ、前記スプレーまたは塗装ツールにより、表面またはオブジェクトへのスプレーまたは塗装作業を実行することを補助することを特徴とする使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項2】
前記中空部材(13)の前記下端(14)部分の形状は、取付突起(12)の形状と相補的であることを特徴とする請求項1に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項3】
前記本体(5)は、剛性または半剛性を有するプラスチック、金属またはボール紙で作製されていることを特徴とする請求項1に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項4】
前記中空部材(13)は、管状部材であることを特徴とする請求項1に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項5】
前記中空部材(13)は、剛性を有する管状部材であることを特徴とする請求項4に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項6】
前記中空部材(13)の前記他端(15)は、封止装置(16)により閉じられていることを特徴とする請求項1に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項7】
前記封止装置(16)は通気口(20)を有することを特徴とする請求項6に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項8】
前記底部(7)は、中央に配置された、または中心からずれた位置に空気通路が形成された開口(10)を有し、空気通路の前記開口(10)は、封止可能なベント装置(11)により提供されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項9】
前記取付突起(12)は、環状、四角形、三角形、楕円形、多角形または円錐形の形状を有することを特徴とする請求項1に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項10】
前記封止装置(16)は、前記第2の成分(4)が含まれている場合に、前記中空部材(13)の上部に存在する空中の容積を詰めるに十分な深さのキャップであることを特徴とする請求項6に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項11】
前記封止装置(16)は、蓋または他の取り外し可能な封止手段であることを特徴とする請求項6に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項12】
前記封止装置(16)により閉じられた、前記中空部材(13)の前記他端(15)は、シャッター(17)に固定または固着されていることを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項13】
前記中空部材(13)及びシャッター(17)は、タンクシャッター(18)を形成する、単一パーツで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項14】
前記封止装置(16)は、シャッター(17)に固定または固着されていることを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項15】
前記封止装置(16)及び前記シャッター(17)は単一パーツであることを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項16】
前記封止装置(16)は、環状の突起の形、正方形、三角形、楕円形、多角形または他の形状であることを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項17】
前記シャッター(17)は、前記使い捨てアセンブリ(1)に前記第1の成分(3)を充填するための貫通口(19)を有し、前記貫通口(19)は、他の封止装置(20)により閉じられることを特徴とする請求項1に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項18】
前記他の封止装置(20)は、キャップ、蓋(21)または他の封止手段で形成されていることを特徴とする請求項17に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項19】
前記キャップは、前記中空部材(13)に別の成分(4)を含むように充填されている間に、追い出す空気の通過のための通気口を有することを特徴とする請求項18に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項20】
前記シャッター(17)は、全体または一部を取り外すことを意図していることを特徴とする請求項1に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項21】
前記使い捨てカップ(1)は、ネジまたはクリップ、嵌合または他の任意の手段を用いてシャッター(17)の上で本体(5)の開口(8)に固定された、保護パーツまたはカバー(23)を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項22】
前記カバー(23)は、空気通路を形成する開口(30)を通過し、前記開口(30)には、閉鎖可能なベント装置(31)が設けられていることを特徴とする請求項21に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項23】
前記本体(5)は、2つの部分より構成され、内側部分と外側部分は互いに摺動可能であり、前記外側部分は透明且つ本体(5)の底部(7)を備え、前記内側部分は、管状の前記中空部材(13)を取り外し可能であることを特徴とする請求項1に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項24】
前記本体(5)は、透明な側壁(6)を有することを特徴とする請求項1に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項25】
前記取付突起(12)は、円錐形状であることを特徴とする請求項1に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項26】
前記取付突起(12)は、前記中空部材13の付加的容積を占める成分(4)のためのベント及び/または充填管として機能するために、空気流路を提供することのできる貫通管を有し、前記空気流路は、取り外し可能な封止部材(56)を用いて最初に閉じられていることを特徴とする請求項1に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項27】
前記取付突起(12)は、付加的なキャップで封止可能であることを特徴とする請求項26に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【請求項28】
前記本体(5)は、前記本体(5)の自由容積に含まれる前記第1の成分(3)と混合される成分(4)を含む、少なくとも2つの管状の中空部材(13)を備えることを特徴とする請求項1に記載の使い捨てアセンブリ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも2つの成分の混合物に由来する生成物を可能な限りの貯蔵、調整及び塗布用貯蔵を可能とする、塗料またはスプレーガンを、パッケージング、調整及び操作するための完全な使い捨てセットに関する。特に、本発明は、アダプターパーツを用いてキットを塗装ガンに装着された後、使用前に混合される2種以上の成分を含む、標準的なキットまたは使い捨てのキットに関する。
【背景技術】
【0002】
このようにして得られた生成物を投射またはスプレーするために、使用するガンのカップに生成物を移送することが必要である。塗料、プライマー、ワニスなどの、塗装、投射またはスプレーに用いられる二成分製品の分野、より一般的には、多成分製品において、最終生成物の2つ以上の成分は、それぞれ個別にパッケージする必要がある。しばらくすると、固化、硬化または粘りがでる可能性があり、投射またはスプレーできなくなるので、これらの成分は使用する直前の最後の瞬間に混合される。さらに、これらの成分は、一般に、空気及び/または光に敏感であり、密封及び/または不透明な容器内に別々に詰めなければならない。
【0003】
二成分または多成分の製品をスプレーする必要がある場合、オペレータは、一般に、そのスプレー工具に適合する容器に混合物を移送する前に、製品の成分を自ら予備混合を行わなければならない。各々の製品成分は、そのうえ個別に別々の容器にパッケージされている。
【0004】
スプレーする二成分または多成分製品のこの調製物は、多くの欠点を有している。例えば、
・二成分の製品の大規模で高価な商品包装、各成分を個別に別々の容器にパッケージしなければならない;
・ある容器から別の容器に複数回移送する操作に起因する、転倒、またはスプレーされる調整の間に製品または成分を損失するリスク;
・二成分生成物の効率を損なう可能性のある、スプレーされる生成物の調製中にオペレータによる不正確な投与量のリスク;
・混合後に、一部が空になった各成分の容器が保管に嵩張る;
・一部が空になった容器に保管されている残りの成分が空気により劣化;
・労働のコストがますます高まることにより、雇用者に操作の速度を高めるための解決策を見つけることに誘導する、成分の混合時に必要な準備時間。
【0005】
そのようなグラビティガン(gravity gun)、吸引ガン(suction gun)または同様の装置等を用いる塗装またはスプレーの分野では、非常に小さな使い捨ての二成分のパッケージがある。
【0006】
このタイプのパッケージの例は、管による接続によって先端が相互接続された2つの柔軟なプラスチックバッグがある。バッグの一つは、第1の成分として、例えば樹脂が含まれ、第2の成分として、硬化剤として機能する活性剤が含まれている。2つの生成物の混合物は、パイプの折り畳み時に2つのバッグを接続する配管のシャッターを破壊した後、一方の袋を他方に重ね合わせることによって得られる。
【0007】
このパッケージは、柔軟な材料で作られているため、脆弱であるという欠点を有している。これは、取り扱い中にパンクや穿孔しやすい。
【0008】
また、硬質のパッケージよりも温度変化に敏感であるため、取り扱いや保管のために特別な注意が必要である。
【0009】
また、異なる用量の生成物を含むために必要なモジュール性(modularity)を有していない。
【0010】
さらに、通気孔が存在しないことは、正常な動作及びスプレー器のパフォーマンス及び仕事の質に影響を与える可能性があり、スプレー作業中の負荷のわずかな損失が発生する。
【0011】
さらに、このようなスプレー塗装ガン、吸引ガン及び他の類似の装置のようなツールを用いるスプレーの分野では、スプレーツールを用いてスプレーされる液体製品を含むように意図された使い捨てカップのソリューションが既に存在する。エアロゾルでパッケージされた製品の分野とは異なり、洗浄時間を節約し、多くの場合、環境に非常に優しくない溶剤系クリーナー全体の使用量を減らすことになるので、使い捨てカップを液体スプレー材料で再充填することはない。
【0012】
同様に、個別にパッケージされ、使用前に混合し、スプレーガンに取り付けられる、少なくとも2つの成分を含む使い捨て容器のソリューションは、現時点ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
塗装またはスプレーの作業を簡単かつ迅速に、ならびに製品及び材料の点でより経済的にするために、本発明は、スプレーツールに搭載される使い捨てカップを使用してパッケージング及び作業セットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
このために、本発明は、少なくとも2種の成分から得られた二成分または多成分生成物をスプレーまたは塗装ツールで噴霧するパッケージ、調製、および適用を目的とする使い捨てアセンブリに関する。
【0015】
この使い捨てアセンブリは、グラビティまたは吸引スプレーツールに搭載され、側面、底面及び開口部を有する容器本体を有している。調製段階において、主容積を含む、閉じ、且つ分離した容積に含まれる、少なくとも2つの成分の混合物由来の、噴霧される生成物の調製のための手段で構成される。この成分のいずれかが主容積に放出される。
【0016】
本発明の目的は、閉じた空間内に個別に成分を保管するための、スプレーまたは塗装ツールに使い捨てアセンブリを取り付けることにより、少なくとも2つの成分(3,4)の混合物から得られる生成物を調製及びスプレーするための、使い捨てアセンブリであって、前記使い捨てアセンブリは、すべてのツールとすべての種類のグラビティまたは吸引スプレーツールに適応するように、完全な使い捨てカップを形成するように意図されており、前記アセンブリは前記成分のためのパッケージングユニットを備え、前記ユニットは、側壁を有する本体、底部、及び最終生成物をスプレーまたは塗装ツールに移送するための出力開口を有し、
前記本体は、前記成分の混合まで閉じられており、且つ第1の成分を自由容積中に含むように意図され、
前記底部は、本体内に延伸される取付突起を有し、
少なくとも2つの成分の内の1つの成分含むために意図される、少なくとも一つの閉じられた追加容積を画定する少なくとも一つの中空部材は、その下端が、取付突起の上または周りに固定されるように意図され、その他端が封止装置により封止されており、
シャッターは、前記使い捨てアセンブリの前記本体の前記開口に、ネジまたはクリップ、嵌合または他の任意の手段を用いて固着されており、
前記アセンブリは、前記本体が全てのスプレーツールに取り付けられ、廃棄するために取り外し可能とするアダプターを備え、
少なくとも2つの成分(3,4)の混合物が生成される場合に、前記使い捨てアセンブリは、完全なカップを形成するために前記アダプターの補助により前記スプレーツールに取り付けられ、前記スプレーまたは塗装ツールにより、表面またはオブジェクトへのスプレーまたは塗装作業を実行することを補助することを特徴とする使い捨てアセンブリを使用することにより達成される。
【0017】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記中空部材の前記下端部分の形状は、取付突起の形状と相補的であることを特徴とする。
【0018】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記本体は、剛性または半剛性を有するプラスチック、金属またはボール紙で作製されていることを特徴とする。
【0019】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記中空部材は、管状部材であることを特徴とする。
【0020】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記中空部材は、硬い管状部材であることを特徴とする。
【0021】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記中空部材の前記他端は、封止装置により閉じられていることを特徴とする。
【0022】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記封止装置は通気口を有することを特徴とする。
【0023】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記底部は、中央に配置された、または中心からずれた位置に空気通路が形成された開口を有し、空気通路の前記開口は、封止可能なベント装置により提供されていることを特徴とする。
【0024】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記取付突起は、サポートフレームによって画定された環状、四角形、三角形、楕円形、多角形または円錐形の形状を有することを特徴とする。
【0025】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記封止装置は、前記第2の成分が含まれている場合に、前記中空部材の上部に存在する空中の容積を詰めるに十分な深さのキャップであることを特徴とする。
【0026】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記封止装置は、蓋または他の取り外し可能な封止手段であることを特徴とする。
【0027】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記封止装置により閉じられた、前記中空部材の前記端は、シャッターに固定または固着されていることを特徴とする。
【0028】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記中空部材及びシャッターは、タンクシャッターを形成する、単一パーツで形成されていることを特徴とする。
【0029】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記封止装置は、シャッターに固定または固着されていることを特徴とする。
【0030】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記封止装置及び前記シャッターは単一パーツであることを特徴とする。
【0031】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記封止装置は、環状、正方形、三角形、楕円形、多角形または他の形である突起の形状であることを特徴とする。
【0032】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記シャッターは、前記使い捨てアセンブリに前記第1の成分を充填するための貫通口を有し、前記貫通口は、他の封止装置により閉じられることを特徴とする。
【0033】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記他の封止装置は、キャップ、蓋または他の封止手段で形成されていることを特徴とする。
【0034】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記キャップは、前記中空部材に別の成分を含むように充填されている間に、追い出す空気の通過のための通気口を有することを特徴とする。
【0035】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記シャッターは、全体または一部を取り外すことを意図していることを特徴とする。
【0036】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記使い捨てカップは、ネジまたはクリップ、嵌合または他の任意の手段を用いてシャッターの上で本体の開口に固定された、保護パーツまたはカバーを更に備えることを特徴とする。
【0037】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記カバーは、空気通路を形成する開口を通過し、前記開口には、閉鎖可能なベント装置が設けられていることを特徴とする。
【0038】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記本体は、2つの部分より構成され、内側部分と外側部分は互いに摺動可能であり、前記外側部分は透明且つ本体の底部を備え、前記内側部分は、管状の前記中空部材で引き込むことを特徴とする。
【0039】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記本体は、透明な側壁を有することを特徴とする。
【0040】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記取付突起は、円錐形状であることを特徴とする。
【0041】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記取付突起は、前記中空部材13の付加的容積を占める成分のためのベント及び/または充填管として機能するために、空気流路を提供することのできる貫通管を有し、前記空気流路は、取り外し可能な封止部材を用いて最初に閉じられていることを特徴とする。
【0042】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記取付突起は、付加的なキャップで封止可能であることを特徴とする。
【0043】
実施の形態の使い捨てアセンブリは、前記本体は、前記本体の自由容積に含まれる前記第1の成分と混合される成分を含む、少なくとも2つの管状の中空部材を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0044】
二成分または多成分生成物の調製、アプリケーション、及び補完のためのアセンブリは、上述の全ての欠点を改善し、独自の特殊性に関連する追加の利点を提供する。
【0045】
本発明の他の特徴及び利点は、実施例によって以下の記述及び図面と共に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1図1は、グラビティスプレーガンに取り付けられた本発明の使い捨てアセンブリの側面図である。
図2図2は、部分的に分離した本発明の実施の形態1に係る使い捨てアセンブリの部分断面斜視図である。
図3図3は、フィルタと分注円錐蓋で表されるタンクシャッターを有する本発明の実施の形態1に係る使い捨てアセンブリの斜視図及び部分断面図であり、ここでタンクシャッターは存在しない。
図4図4は、図3に欠けたタンクシャッターの斜視図である。
図5図5は、本発明の実施の形態2の使い捨てアセンブリの断面及び分解図である。
図6図6は、組み立てとオープン示し、図5の使い捨てアセンブリの断面図である。
図7図7は、本発明の実施の形態1に係る使い捨てアセンブリを充填する工程を示す断面図である。
図8図8は、本発明の実施の形態1に係る使い捨てアセンブリを充填する工程を示す断面図である。
図9図9は、本発明の実施の形態1に係る使い捨てアセンブリを充填する工程を示す断面図である。
図10図10は、本発明の実施の形態1に係る使い捨てアセンブリを充填する工程を示す断面図である。
図11図11は、2種類のパッケージを示す、本発明の実施の形態1に係る使い捨てアセンブリの断面図である。
図12図12は、2種類のパッケージを示す、本発明の実施の形態1に係る使い捨てアセンブリの断面図である。
図13図13は、本発明の実施の形態1に係る使い捨てアセンブリを使用するための工程を示す断面図である。
図14図14は、本発明の実施の形態1に係る使い捨てアセンブリを使用するための工程を示す断面図である。
図15図15は、本発明の実施の形態1に係る使い捨てアセンブリを使用するための工程を示す断面図である。
図16図16は、本発明の実施の形態1に係る使い捨てアセンブリを使用するための工程を示す断面図である。
図17図17は、本発明の実施の形態1に係る使い捨てアセンブリを使用するための工程を示す断面図である。
図18図18は、本発明の実施の形態1に係る使い捨てアセンブリを使用するための工程を示す断面図である。
図19図19は、組み合わせ斜視図及び本発明に準拠しており、円錐状突起と透明な側壁を持つアセンブリの別の代替的な実施形態を示す断面図である。
図20図20は、円錐形及び閉鎖可能な突起で密封内側管状要素と、本発明に対応するアセンブリの別の実施形態を示す詳細な断面斜視図である。
図21図21は、円錐形及び閉鎖可能な突起で密封内側管状要素と、本発明に対応するアセンブリの別の実施形態を示す詳細な断面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本発明に対応する使い捨てアセンブリは、二成分、または、スプレー塗装または投射する多成分製品のパッケージ、調製、アプリケーション及び記憶のための塗装またはスプレーツールに搭載される。
【0048】
この説明は、主に二成分の製品に関係する。パーツ点数の増加は、各成分を含む、個々の追加容積の相対的な増加に反映される。
【0049】
2つの成分(3及び4)から得られる、塗装またはスプレーされる二成分生成物(2)のパッケージ、調製、アプリケーションのための使い捨てアセンブリ(1)は、本体(5)は、一般的な形状、例えば、円筒形、円筒−円錐形または側壁(6)、底部(7)及び開口(8)でポットのように頭端を切り取った容器の形状である。この剛性、半剛性または可撓性を有する本体は、第1の成分(3)を含むように意図されており、プラスチック、金属、厚紙で作製することができ、またはフレキシブルバッグの形態とすることができる。
【0050】
使い捨てアセンブリ(1)の底部(7)は、本体(5)の表面を支持するための支持体として作用する側壁(6)から突出した、底部(7)の延出端縁(9)の存在と側壁(6)の支持端部から一定の距離に配置することができる。底部(7)は、また、本体(5)から流出できるようにするため、且つ使用される二成分生成物の容積を置き換えるために、開口(10)の空気の通路を形成する通気孔として通過することができる。この空気通路の開口(10)は、中央または中央からずれた位置で配置することができる。好ましくは、閉鎖可能なベント装置(11)が装備されている。
【0051】
底部(7)は、好ましくは、技術的な立体構造または下部の質量に統合または挿入された部分の形で取付突起(12)を有する。これは、使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)内に延びている。この突起の形状及び寸法は、限定するものではないが、それは、好ましくは、環状の取付突起(12)である。取付突起(12)は正方形、三角形、楕円形、多角形、円錐形またはその他の形状のものだけでなく、立体または中空であってもよい。
【0052】
本体(5)内の既にあるものとは別に、本体(5)の内側の中空容積は、例えば、中空の管状の内側部材(13)は、第2の成分(4)を含むことが意図される。内側の管状の中空部材(13)は、好ましくは剛性を有するが、半剛性あるいは可撓性を有してもよい。他端(15)が、このような閉鎖手段として、封止壁または封止装置(16)で閉じられる間に、本体(5)の内側容積内に配置され、その端部の一方に、好ましくは下端部(14)に、取付突起(12)内または周囲に堅く装着することが意図されている。保管中及び調製の前に封止を確保するために、下端部(14)の内側の形状は、取付突起(12)と相補的な形状を有している。一様な圧力接触は、必ず適切な封止を確保する。
【0053】
スプレーまたは投射のために混合した後に使用される最終生成物は、例えば、塗料、プライマー、コーティングまたはワニスである場合、第1の成分(3)を溶媒または結合剤とし、第2の成分(4)を充填剤または硬化剤とすることができる。
【0054】
封止装置(16)は、好ましくは、その深さ、または長さ、それが第2の成分(4)を含む場合に、管状の中空部材(13)の上部に存在しうる空中の容積を詰めるように選択されているキャップである。したがって、このキャップの長さを変化させることによって、第2の成分(4)が占める体積は、多かれ少なかれ重要であることができる。キャップは、好ましくは、放電はキャップの頭の上に円形の形で示さそれが崩壊したときに排出された空気、手段を含む。
【0055】
封止装置(16)は、蓋または他の取り外し可能な封止手段の形態であってもよい。
【0056】
図2〜4及び7〜18に示す本発明の第1の実施形態では、封止壁または封止装置(16)によって囲まれた管状の中空部材(13)によって画定された内部容積の上端(15)は、固定またはシャッター(17)が使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)の開口(8)に堅く装着され、堅く固定されている。
【0057】
図面に示される本発明の好ましい実施形態によれば、管状の中空部材(13)及びシャッター(17)は、単一パーツで作られ、図4に示すように、独立して、タンクシャッター(18)を形成する。
【0058】
図5及び図6に示す本発明の第2の実施形態によれば、封止装置(16)が固定されているか、シャッター(17)に堅く固定され、これらの手段の両方は、1つのパーツとして提供される。この場合、封止装置(16)は、環状、正方形、三角形、楕円形、多角形または取付突起(12)に固定する他の同様の形状であってもよい。
【0059】
示されるように、封止装置(16)は、好ましくは、挿入中に容積を占める空気を放出するように、封止可能な通気孔を有することになる。
【0060】
シャッター(17)は、例えば、使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)の残りの容積を1つの成分、例えば、第1の成分(3)または基本成分で充填するために設けられた貫通開口(19)を有する。この貫通開口(19)は、別の封止装置(20)、例えば、キャップ、蓋(21)または他の封止手段の形状のもので、閉鎖される。
【0061】
シャッター(17)は例えば、ネジを使用、例えばまた、クリッピング、嵌合、接着、圧着、または任意の他の手段により、使い捨てユニット(1)の本体(5)の開口(8)に、堅く取り付けられている。
【0062】
シャッター(17)は、平坦であるか、または使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)の開口(8)に取り付けるために、その周囲に肩部(22)を有することができる。
【0063】
シャッター(17)は、例えば、内部に設けられた蓋(図示せず)を取り外すことによって、部分的にまたは完全に取り外すことが意図される。
【0064】
本発明の使い捨てアセンブリ(1)は、保管中及び2つの成分を混合した最終生成物の調製中に、シャッター(17)及び封止装置(16)及び(20)を保護するため、ネジを使用、例えばまた、クリッピングまたは任意の他の手段により、シャッター(17)の上で本体(5)の開口(8)に取り外し可能な保護カバー(23)を備えていてもよい。
【0065】
このカバー(23)は、また、残りの製品、例えば、2つの異なるタイミングで二分する塗料、を保護するために使用される。
【0066】
このカバー(23)は、スプレーツール(25)に、本発明の使い捨てアセンブリ(1)を接続することを目的としてアダプターピースまたはパーツ(24)を有していてもよい。本発明の使い捨てアセンブリ(1)は、スプレーガン(25)、特にグラビティガン、に取り付けることを意図している場合、アダプターピースまたはパーツ(24)は、分注コーン(26)、すなわち、特に図3、5及び6に示されるように、ガンの入口の特別技術的な形状を有する。使い捨てアセンブリ(1)は、完全な使い捨てカップになる。
【0067】
保護カバー(23)は、別々の取り外し可能な使い捨て一部または、スプレーや塗料工具に本体(5)の装着を可能にする、アダプターピースを形成するために、別のパーツによって補完される。そこで我々は、完全な、または分離したアダプターピース(24)またはカバー(23)に取り付けられたピースを使用することができる。
【0068】
キャップ(27)または他の封止装置(28)は、アダプターピースまたはパーツ(24)を閉じるために設けられてもよい。この封止装置(28)とアダプターピースまたはパーツ(24)またはカバー(23)は、例えば、図5及び図6に示すように、フレキシブルな接続(29)によって、単一のパーツとしてもよい。
【0069】
保護パーツまたはカバー(23)は、使用される二成分生成物の容積を置き換えることを目的とする空気の通路を形成する開口(30)を通過することができ、本発明の使い捨てカップ(1)の蓋を上に向けて使用される場合、流れを可能とする。この空気通路の開口(30)は、好ましくは、閉鎖可能な通気装置(31)、例えば、使い捨てアセンブリ(1)の底部(7)に存在するものと同様のもの、を備えている。
【0070】
閉鎖可能なベント装置(11)、(31)は、カバー(23)内と底部(7)内の両方それぞれ設けられている。好ましくは、本発明の使い捨てカップ(1)は、有利には、任意の方向の面に対して垂直な位置で使用することができる。
【0071】
閉鎖可能な各ベント(11、31)は、手動または自動であってもよい。
【0072】
本発明の使い捨てアセンブリ(1)は、好ましくは、通過する任意の不純物からスプレーツール(25)を防ぐために、カバー(23)と本体(5)との間に設けられたフィルタ(32)を備える。
【0073】
図7〜10を参照して、本発明の使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)内の成分で容積を充填することについて論じる。これらの図は、本発明の第1の変形例を示しているが、この充填工程は、適用方法について本発明の第2の変形例と実質的に類似している。
【0074】
底部(7)に開口(10)がある場合には、閉鎖可能な通気装置(11)が、最初にその中(図7)に挿入される。特に管状の中空部材(13)の端部(14)が嵌合または使い捨てアセンブリ(1)の底部(7)に位置する取付突起(12)に堅く埋め込まれることを確保して、管状の中空部材(13)とシャッター(17)も使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)にインストールされる。
【0075】
本発明の使い捨てアセンブリ(1)は、好ましくは、平坦な支持体上の底部(7)に安定的に載置されているとしても、第1の成分(3)は、シャッター(17)(図8)の貫通開口(19)を通って使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)内に挿入される。
【0076】
第2の成分(4)が、開口端(15)(図9)を介して管状の中空部材(13)内に挿入されている中に、貫通開口(19)は、次に封止装置(20)によって閉鎖される。
【0077】
管状の中空部材(13)の端部(15)は、次いで、封止装置(16)(図10)により閉じられる。
【0078】
2つの成分(3)及び(4)は、その後、本発明の使い捨てカップ(1)にしっかりと入れられ、使用するまで長期間そこに保持できる。
【0079】
本発明の使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)は、一度充填され、アダプターパーツまたはピース(24)(図11及び12)を有無によらず、保護パーツまたはカバー(23)により保護される。標準のカバー(23)とアダプターパーツまたはピース(24)を含有するカバー(23)の両方をパッケージ化してもよい。
【0080】
図13〜18を参照して、本発明の使い捨てアセンブリ(1)の使用を説明する。これらの図は、上述の本発明の第1の変形例を示しているが、使用では、実質的に本発明の第2の変形についても同じように動作する。
【0081】
本発明の使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)を覆う保護パーツまたはカバー(23)が最初に取り外され、本体(5)は、平坦な表面上に、底面(7)(図13)上に安定して配置されている。
【0082】
管状の中空部材(13)及びシャッター(17)は、その後、取り外される(図14)、そして使い捨ててもよい。2つの成分(3)及び(4)は、次に、管状の中空部材(13)の内容物を放出することによって接触する。これらは両方とも、本発明の使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)内に配置されているが、特に混和しない限り、混合しない(図15)。
【0083】
2つの成分(3)及び(4)を混合する前に、使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)の開口(8)にカバー(23)を堅く取り付け、その後、アセンブリ全体は、ユーザにより振とうされる(図16)。2つの成分(3、4)の特定の均一化を達成するために、ボールを、本発明の使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)内に設け、または導入してもよい。
【0084】
必要であれば、オペレータは、2つの成分(3)及び(4)を混合するために、使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)内に攪拌ツールを挿入してもよい。
【0085】
同様に、本発明の一実施形態によれば、カバー(23)は、2つの成分(3)及び(4)の攪拌中にシャッター(17)によって置換してもよい。
【0086】
本発明の使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)は、使用する調製ができている、言い換えれば、噴霧する調製ができている二成分生成物(2)が含まれている。これは、カバー(23)によって本体(5)を閉じることが賢明である。これは、相当に、二成分スプレー(2)生成物を提供する寿命を延ばす(図17)。
【0087】
使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)は、それに含まれる二成分生成物(2)を噴霧するためのスプレーツール(25)に装着することができる。この場合は、使用する二成分の容積を置き換え、フローを可能にする目的の空気通路を形成するために、上部に位置する開口(10)または(30)を解放することを忘れてはいけない(図18)。
【0088】
図(17)に示すように、本発明の使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)がカバー(23)を上向きで使用する場合、二成分生成物(2)が、噴霧用にディップチューブ(33)を介して吸引することができるように、例えば、吸引ガン(25)に適合された、ディップチューブ(33)がカバー(23)内に、好ましくは、アダプターパーツまたはピース(24)上で装着され、使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)内に浸漬するように配置されてもよい。
【0089】
二成分生成物(2)は、寿命は通常短く、限られているが、将来の使用を見越して、使用後に使い捨てアセンブリ(1)の本体(5)にしばらくの間、保持してもよい。二成分生成物(2)が消耗または寿命が尽きたときに、使い捨てアセンブリ(1)が使用完了したとみなし、廃棄してもよい。
【0090】
図(19)は、管状の内側中空部材(13)の下端(14)は、環状の支持縁部(35)によって画定された円錐状突起(34)上に置かれている特定の変形にも関する。この目的のための中央内側管状部材の下端(14)は、相補内部受け入れ立体構造、すなわち、環状ゾーン(37)に隣接する、適合した円錐形の空洞(36)を有する。混合する前に、別の容積に含まれる成分が互いに分離されなければならない。補完的な円錐形状とそれぞれの環状のエッジとの間の接触は、十分なシール性を確保するのに役立ちます。2つの成分を混合する調製中に、円錐形の形状が互いに離れ、その後、管状の中空部材(13)の容積の内容は、放出され、第1の成分を含有する本体(5)の容積に流入する。次に、2つの成分は、例えば本体(5)を激しい撹拌することにより激しく混合される。
【0091】
円錐形の突起形状(34)は、底部(7)の材料内に形成される、または底部(7)の中央部に挿入さる、または一般的に全体の説明で参照(12)される実装用の別個の部分の形態とすることができる。図示の変形例によれば、この取付部が中空である、すなわち、空気及び液体またはペースト状または顆粒状製品が通過することを可能にするか、シャッターやキャップなどの別の部分を受け入れるのに十分に中空であるための内部通路(38)を有している。その内部通路は、もちろん閉鎖可能なベントを備えることができる。
【0092】
この通路は、有利には、第2の成分(4)を含む、管状の中空部材(13)の充填管として機能してもよいし、充填後に閉じてもよい。
【0093】
図(19)に示す変形例は、以下の特徴を有する。本体(5)は、1つの外側の円筒状の側壁は透明(39)であり、1つの内側円筒形の側壁が不透明(40)となっている2つの円筒状の側壁を形成する2つの部分で構成されている。
【0094】
より具体的には、内側管状要素(13)の中心取付突起(12)と本体(5)の底部(7)を底とする、透明側壁(39)とカップ(41)である。移動可能且つ抽出可能な、カップ(41)のアセンブリ(42)の円筒形の側壁は、カップ(41)の透明側壁(39)に沿ってスライドさせることができる。これは、第1の成分(3)と接触し、中空筒状の上端部に固定または接続された本体(5)の内側円筒容積の不透明な側壁(40)を形成する不透明な円筒形要素と、シャッター(17)として機能する封止部(43)と、を備え、管状の中空部材(13)の上端に固定または接続される。
【0095】
カップ(41)の底部(7)は、封止状態で、嵌め込みによる一時的な保持のために、可動アセンブリ(42)の側壁の下側周縁部を受け入れるための内周溝(44)を有している。不透明な側壁(40)の上端は、本体(5)の上部封止部(43)の対応する上部の溝(45)に填め込まれている。透明な側壁(39)の上端は、上部封止部(43)に設けられた周辺肩部(46)に載置されている間、上部封止部(43)は、有利には、保護パーツまたはカバー(23)またはアダプターパーツ(24)によって覆われている。
【0096】
混合した後、不透明な壁を含む、可動アセンブリは、このように透明な外側壁を見ることができるように、取り外される。この変形は、内部容積の液体の位置及び操作の間に残っている液体の高さをユーザに通知するという利点を有する。
【0097】
図20及び21は、取付部(12)の特定の実施形態を示す図である。本実施形態では、管状の内側中空部材(13)の下端(14)を封止する。中空ではないまたは中空であり、前記中央の円錐形の突起(48)から上方に延びる円板の基盤(49)を有する、中央の円錐状の突起(48)を有するパーツ(47)である。この中央の円錐形の突起(48)が堅く嵌合または適合し、相補的な形状を有する内側管状の中空部材(13)の下端(14)に配置された相補的な中空円錐状(50)に填め込まれている。
【0098】
管状の中空部材(13)の容積が充填されている場合、通気孔として機能し、成分の回収に役立つため、この取付部は中空形状であることが好ましい。この場合には、この通路は、オリフィス(51)を介して上方に開口している。円錐状突起部(47)の中空内部容積の空洞(52)の形状及び容積が十分である場合は、図21に示すように円形基盤(55)とキャップとして機能し、適切な一時的な封止を提供する、取り外し可能な封止部(54)の(例えば、円錐台のような)相補的な形状を有する突出部(53)を受け入れてもよい。
【0099】
円錐状突起との取付部(47)は、把持スタッド(57)と取り外し可能な封止部(56)として、分割することができる下の中央部分を有することができる。その基盤の少なくとも円形の中央部分は、このように、分割後、取付部(47)の本体から分離され、製品の充填を可能にする内部通路を解放することができ、スプレーツールで使用されるとき通気孔として機能する。
【0100】
塗装や噴霧後、残りの製品を保持するために、その本体(5)の底部(7)に設けられた突起を、前面が取付部(47)にキャップとして機能する取り外し可能な封止部(54)に適切に押し込む。
【0101】
図示されていない変形例として、それぞれ連続しているこれらの成分のそれぞれの体積を有する、例えば、複数の同心の管状部材に含む、本体(5)の残りの容積周辺で提供される、これらの部材の容積で形成された複数の内部の容積に成分を個々に含むことができる複数成分の実施形態を示すことができる。
【0102】
本発明によれば、これは別々に噴霧または突出、塗装ガンのために装着される使い捨てカップとして機能する単一の容器本体内に噴霧する二成分または多成分の生成物の少なくとも2種の成分を包装することを含む。本発明の解決法によれば、各パーツを確実に製品を噴霧するための調製が前の構成要素のいずれかが、互いに混合することなく、他の同一の容器から分離する別個の個別の容器内に挿入される。少なくとも2種の成分を除去することなく、同じスペース内で混合することができるように、これらの個々の容器の少なくとも2つの間で迅速に連絡を、達成することができる。この空間には、混合物が閉じ込められたままである。このために必要なコンポーネントのうちの2つは、2つの成分がより大きな容器の激しい撹拌によって混合することが可能なように密封されたカバーによって閉鎖することができ、より大きな容器本体内に見出される。二成分または多成分の製品を調製するために噴霧されると、単にアダプターピースによって塗料またはスプレーツールの混合物を含有する最大の容器、例えば、分注コーンカバーを取り付ける。
【0103】
本発明は、種々の図において上述し、図示した好ましい実施形態に限定されるものではないことは明らかである。当業者は、それに多くの変更を行い、本発明の範囲または範囲から逸脱することなく、他に変形することができる。
図1
図2
図3
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図7
図8
図9
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図11
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