特許第6167237号(P6167237)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6167237可視光信号のエンコードとデコード方法、装置及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6167237
(24)【登録日】2017年6月30日
(45)【発行日】2017年7月19日
(54)【発明の名称】可視光信号のエンコードとデコード方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04B 10/116 20130101AFI20170710BHJP
【FI】
   H04B10/116
【請求項の数】17
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2016-530334(P2016-530334)
(86)(22)【出願日】2014年7月24日
(65)【公表番号】特表2016-531491(P2016-531491A)
(43)【公表日】2016年10月6日
(86)【国際出願番号】CN2014082955
(87)【国際公開番号】WO2015014238
(87)【国際公開日】20150205
【審査請求日】2016年3月23日
(31)【優先権主張番号】201310328832.1
(32)【優先日】2013年7月31日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516033444
【氏名又は名称】深▲セン▼光啓智能光子技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】KUANG−CHI INTELLIGENT PHOTONIC TECHNOLOGY LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100074332
【弁理士】
【氏名又は名称】藤本 昇
(74)【代理人】
【識別番号】100114432
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 寛昭
(74)【代理人】
【識別番号】100171310
【弁理士】
【氏名又は名称】日東 伸二
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ルオポン
(72)【発明者】
【氏名】ファン,リンヨン
【審査官】 前田 典之
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第102694598(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第102694597(CN,A)
【文献】 特開2009−290361(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0138085(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 10/116
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信待ちのデータを複数のデータユニットに分ける手順であって、前記データユニットの各々が一つまたは複数のビットを含んでいる手順と、
前記複数のデータユニットを複数の電気信号ユニットに転換する手順であって、前記電気信号ユニットの各々、対応するデータユニットの前記一つまたは複数のビットをレベルジャンプの回数によって表すものであ、隣接する前記電気信号ユニットの間に、固定レベルで表示される間隔を有しており、ここで、前記レベルジャンプがローレベルからハイレベルへのジャンプ及びハイレベルからローレベルへのジャンプであり、各電気信号ユニットのレベルの持続時間が第一レベル持続時間であり、かつ隣接する電気信号ユニットの間の固定レベルの持続時間が第二レベル持続時間であり、前記第二レベル持続時間が前記第一レベル持続時間より明らかに大きい、手順と、
各電気信号ユニットを組み合わせて、エンコードした後の電気信号を獲得する手順と、
可視光信号の形式によって、前記エンコードした後の電気信号を送信する手順と、
を含む、可視光信号のエンコード方法。
【請求項2】
前記複数のデータユニットを前記複数の電気信号ユニットに転換する前記手順が、事前に設定された対応テーブルによって前記送信待ちのデータユニットに対応する電気信号ユニットにおけるレベルジャンプの回数を確定する、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一レベル持続時間が、放射線源として事前に獲得した発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第二レベル持続時間が、放射線源として事前に獲得した発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
可視光信号を受信して電気信号に転換する手順と、
レベルジャンプを検出した場合、一つの電気信号ユニットが開始したと判断し、時間を計り始める手順と、
レベル持続時間が第一閾値より大きいかつ第二閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、レベルジャンプの回数を記録する手順であって、前記レベルジャンプがローレベルからハイレベルへのジャンプ及びハイレベルからローレベルへのジャンプである手順と、
レベル持続時間が第二閾値より大きいかつ第三閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、前記電気信号ユニットが終了したと判断する手順と、
レベル持続時間が第三閾値より大きいと検出した場合、信号の受信が完了したと判断する手順であって、ここで、前記第三閾値が前記第二閾値より大きく、かつ前記第二閾値が前記第一閾値より大きい、手順と、
受信した各電気信号ユニットをデータユニットに転換する手順と、
複数のデータユニットを組み合わせてデータにする手順と、
を含む、ことを特徴とする可視光信号のデコード方法。
【請求項6】
前記受信した電気信号ユニットをデータユニットに転換する前記手順が、事前に設定された対応テーブルによって前記記録電気信号ユニットにおけるレベルジャンプの回数に対応するデータユニットを確定する、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記第一閾値が、放射線源として事前に獲得した発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記第二閾値及び/または前記第三閾値が、放射線として事前に獲得した発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものであ、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記データとプリセット条件とを比較して、前記データがプリセット条件とマッチングした場合、当該データを使って一つの被制御設備に対して制御を行うことをさらに備え、前記データがプリセット条件とマッチングすることが、前記データと前記プリセット条件とが同じである又は対応関係にあることを含む、ことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項10】
エンコード装置は、
送信待ちのデータを複数のデータユニットに分けるのに用いるモジュールであって、前記データユニットの各々が一個または複数のビットを含んでいるモジュールと、
前記複数のデータユニットを複数の電気信号ユニットに転換するのに用いるモジュールであって、前記電気信号ユニットの各々、対応するデータユニットの前記一個または複数のビットをレベルジャンプの回数によって表すものであり、隣接する前記電気信号ユニットの間に、固定レベルで表示される間隔を有しており、ここで、前記レベルジャンプがローレベルからハイレベルへのジャンプ及びハイレベルからローレベルへのジャンプであり、各電気信号ユニットのレベルの持続時間が第一レベル持続時間であり、かつ隣接する電気信号ユニットの間の固定レベルの持続時間が第二レベル持続時間であり、前記第二レベル持続時間が前記第一レベル持続時間より明らかに大きいモジュールと、
各電気信号ユニットを組み合わせて、エンコードした後の電気信号を獲得するのに用いるモジュールと、
可視光信号の形式によって、前記エンコードした後の電気信号を送信するのに用いるモジュールと、
を備え、
デコード装置は、
可視光信号を受信して電気信号に転換するのに用いるモジュールと、
レベルジャンプを検出した場合、一つの電気信号ユニットが開始したと判断し、時間を計り始めるのに用いるモジュールと、
レベル持続時間が第一閾値より大きいかつ第二閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、レベルジャンプの回数を記録するのに用いるモジュールであって、前記レベルジャンプがローレベルからハイレベルへのジャンプ及びハイレベルからローレベルへのジャンプであるモジュールと、
レベル持続時間が第二閾値より大きいかつ第三閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、前記電気信号ユニットが終了したと判断するのに用いるモジュールと、
レベル持続時間が第三閾値より大きいと検出した場合、信号の受信が完了したと判断するのに用いるモジュールと、
受信した各電気信号ユニットをデータユニットに転換するのに用いるモジュールと、
複数のデータユニットを組み合わせてデータにするのに用いるモジュールと、
を備えており、ここで、前記第三閾値が前記第二閾値より大きく、かつ前記第二閾値が前記第一閾値より大きい、ことを特徴とする可視光信号のエンコード及びデコード装置。
【請求項11】
前記複数のデータユニットを前記複数の電気信号ユニットに転換するのに用いるモジュールが、事前に設定された対応テーブルによって前記送信待ちのデータユニットに対応する電気信号ユニットにおけるレベルジャンプの回数を確定する、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第一レベル持続時間が、放射線源として事前に獲得した発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記第二レベル持続時間が、放射線源として事前に獲得した発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記受信した電気信号ユニットをデータユニットに転換するのに用いるモジュールが、事前に設定された対応テーブルによって前記記録電気信号ユニットにおけるレベルジャンプの回数に対応するデータユニットを確定する、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項15】
前記第一閾値が、放射線源として事前に獲得した発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項16】
前記第二閾値及び/または前記第三閾値が、放射線源として事前に獲得した発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものであ、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記データとプリセット条件とを比較して、前記データがプリセット条件とマッチングした場合、当該データを使って一つの被制御設備に対して制御を行うことをさらに備え、前記データがプリセット条件とマッチングすることが、前記データが前記プリセット条件と同じである、又は対応関係にあることを含む、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可視光通信分野に関し、特に可視光信号のエンコードとデコード方法、装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
可視光通信は、LED技術の上に発展してきた新興、短距離型高速光無線通信技術である。可視光通信の基本原理は発光ダイオード(LED)が蛍光灯と白熱電球の切替スピードより速いという特徴を利用して、LED光源が高い周波数で点滅することで通信を行う。光があれば二進法の1を表し、光が無ければ二進法の0を表す。デジタル情報を含んだ高速光信号が光電転換によってすぐに情報を入手できる。光無線通信技術は、そのデータが干渉または収集されにくくて、光通信設備の制作が簡単でかつ損壊や磁気除去しにくいので、それを利用して光無線の暗証化キーを作ることができる。マイクロ波の技術と比べると、光無線通信ではかなり豊かなスペクトル資源を有するのは、ミクロ波通信と無線通信が比べられないものである。同時、可視光通信はいかなる通信プロトコルにおいても適用され、いかなる環境でも利用可能である。安全性について、光無線通信は従来の磁性材料と比べて、磁気除去という問題に心配をかける必要がなく、さらに通信内容が他人に盗み取られる心配もない。光無線通信の設備架設は柔軟で利便性のある、かつ低コストのため、大規模の普及応用に適合する。
【0003】
可視光通信が広く普及されるにつれて、電子設備のLED(発光ダイオード)照明を用いて可視光信号を送信する技術がすでに提出された。電子設備のLED照明が開閉する時、信号デューティ比が確定していないが、その明るい、暗い持続時間が制御でき、それぞれにハイレベル、ローレベルとすることができる。だから、特別設定のエンコード方式によって、LED照明がキャラクタリゼーションデータ情報の可視光信号を送信するという目的を実現できる。しかし、本願の発明者は実践において現行の方法による情報伝送率(つまり、単位時間で伝送する情報量)がやっぱり小さく、さらにアップするスペースがあることを発見した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術問題は、LED照明に基づく可視光通信の情報伝送率をアップするように、可視光信号のエンコードとデコード方法、装置及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記の技術問題を解決するために採用する技術方案は、送信待ちのデータを複数のデータユニットに分け、データユニットごとに一つまたは複数のビットが含まれ、複数のデータユニットを複数の電気信号ユニットに転換し、電気信号ユニットごとにレベルのジャンプ回数で対応されるデータユニットの当該一つまたは複数のビットを表し、隣の電気信号ユニットの間に固定レベルで表示する間隔を有し、そのうち当該レベルのジャンプがローレベルからハイレベルへのジャンプとハイレベルからローレベルへのジャンプであり、各電気信号ユニットのレベルが第一レベル持続時間を有し、かつ隣の電気信号ユニット間の固定レベルが第二レベル持続時間を有し、各電気信号ユニットを組み合わせて、エンコードした後の電気信号を獲得し、可視光信号の形式によって当該エンコードした後の電気信号を送信する、という手順を含んだ可視光信号のエンコード方法を提出した。
【0006】
本発明の一実施例において、当該第一レベル持続時間は、事前に獲得した放射線源とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである。
【0007】
本発明の一実施例において、当該第二レベル持続時間が当該第一レベル持続時間より明らかに大きい。
【0008】
本発明の一実施例において、当該第二レベル持続時間は、事前に獲得した放射線源とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである。
【0009】
本発明の一実施例において、データユニットごとにN個ビットが含まれ、Nが自然数である。
【0010】
本発明は、また、可視光信号を受信して電気信号に転換し、レベルジャンプを検出した場合、一つの電気信号ユニットが開始したと判断し、時間を計算し始め、レベル持続時間が第一閾値より大きいかつ第二閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、レベルジャンプの回数を記録し、当該レベルのジャンプがローレベルからハイレベルへのジャンプとハイレベルからローレベルへのジャンプであり、レベル持続時間が第二閾値より大きいかつ第三閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、当該電気信号ユニットが終了したと判断し、レベル持続時間が第三閾値より大きいと検出した場合、信号の受信が完了したと判断し、受信した各電気信号ユニットをデータユニットに転換し、複数のデータユニットをデータに組み合わせ、そのうち当該第三閾値が当該第二閾値より大きく、かつ前記第二閾値が前記第一閾値より大きい、という手順を含んだ可視光信号のデコード方法を提出した。
【0011】
本発明の一実施例において、前記第一レベル持続時間は、事前に獲得した放射線源とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである。
【0012】
本発明の一実施例において、当該第二閾値及び/または当該第三閾値は、事前に獲得した放射線とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである。
【0013】
本発明の一実施例において、上記の方法は、また、当該データとプリセット条件を比較するのも含み、当該データがプリセット条件とマッチングしたら、当該データを使って一つの被制御設備に対して制御を行う。
【0014】
本発明の一実施例において、当該データがプリセット条件とのマッチングは、当該データが当該プリセット条件と同じく、あるいは対応関係が存在するのを含む。
【0015】
本発明は、また、送信待ちのデータを複数のデータユニットに分けるのに用いるモジュールと、データユニットごとに一つまたは複数のビットが含まれ、複数のデータユニットを複数の電気信号ユニットに転換するのに用いるモジュールと、電気信号ユニットごとにレベルのジャンプ回数で対応されるデータユニットの当該一つまたは複数のビットを表し、隣の電気信号ユニットの間に固定レベルで表示する間隔を有し、そのうち当該レベルのジャンプがローレベルからハイレベルへのジャンプとハイレベルからローレベルへのジャンプであり、各電気信号ユニットのレベルが第一レベル持続時間を有し、かつ隣の電気信号ユニット間の固定レベルが第二レベル持続時間を有し、各電気信号ユニットを組み合わせて、エンコードした後の電気信号を獲得するのに用いるモジュールと、可視光信号の形式によって当該エンコードした後の電気信号を送信するのに用いるモジュールと、を備えた可視光信号のエンコード装置を提出した。
【0016】
本発明の一実施例において、前記の当該複数のデータユニットを複数の電気信号ユニットに転換するのに用いるモジュールは、事前に設定された対応表によって前記送信待ちのデータユニットの対応される電気信号ユニットにおけるレベルジャンプの回数を確定する。
【0017】
本発明の一実施例において、当該第一レベル持続時間は、事前に獲得した放射線源とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである。
【0018】
本発明の一実施例において、当該第二レベル持続時間が当該第一レベル持続時間より明らかに大きい。
【0019】
本発明の一実施例において、当該第二レベル持続時間は、事前に獲得した放射線源とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである。
【0020】
本発明の一実施例において、データユニットごとにN個ビットが含まれ、Nが自然数である。
【0021】
本発明は、また、可視光信号を受信して電気信号に転換するのに用いるモジュールと、レベルジャンプを検出した場合、一つの電気信号ユニットが開始したと判断し、時間を計算し始めるのに用いるモジュールと、レベル持続時間が第一閾値より大きいかつ第二閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、レベルジャンプの回数を記録するのに用いるモジュールと、当該レベルのジャンプがローレベルからハイレベルへのジャンプとハイレベルからローレベルへのジャンプであり、レベル持続時間が第二閾値より大きいかつ第三閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、当該電気信号ユニットが終了したと判断するのに用いるモジュールと、レベル持続時間が第三閾値より大きいと検出した場合、信号の受信が完了したと判断するのに用いるモジュールと、受信した各電気信号ユニットをデータユニットに転換するのに用いるモジュールと、複数のデータユニットをデータに組み合わせるのに用いるモジュールと、を備えた可視光信号のデコード装置を提出した。
【0022】
本発明の一実施例において、前記の受信した電気信号ユニットをデータユニットに転換するのに用いるモジュールは、事前に設定された対応表によって前記記録電気信号ユニットにおけるレベルジャンプの回数の対応されるデータユニットを確定する。
【0023】
本発明の一実施例において、当該第一閾値は、事前に獲得した放射線源とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである。
【0024】
本発明の一実施例において、当該第二閾値及び/または当該第三閾値は、事前に獲得した放射線とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものであり、当該第三閾値が当該第二閾値より大きく、かつ当該第二閾値が当該第一閾値より大きい。
【0025】
本発明の一実施例において、上記の装置は、また、当該データとプリセット条件を比較して、当該データがプリセット条件とマッチングしたら、当該データを使って一つの被制御設備に対して制御を行うのに用いるモジュールとを備え、そのうち当該データがプリセット条件とのマッチングは、当該データが当該プリセット条件と同じく、あるいは対応関係が存在するのを含む。
【0026】
本発明は、また、上記に記載の可視光信号のエンコード装置を備えた光子鍵を提出した。
【0027】
本発明は、また、上記に記載の可視光信号のデコード装置を備えた光子被制御端末を提出した。
【0028】
本発明は、また、上記に記載の光子鍵と上記に記載の光子被制御端末を備えた認証システムを提出した。
【0029】
本発明は、また、上記に記載の可視光信号のエンコード装置と上記に記載の可視光信号のデコード装置を備えた認証システムを提出した。
【0030】
本発明のエンコードとデコード方法、装置及びシステムは、携帯電話の獲得した身分識別データを若干の電気信号ユニットに分け、各電気信号ユニットの間にレベルの持続時間で区分し、レベルの変換回数で身分識別データを表示する。このエンコード方式は、LED照明の点滅遅滞による同期問題が存在しても、受信端末はやはり正しくデータをデコードすることができる。そして、点滅遅滞値を利用してレベル持続時間を調整し、レベル持続時間が有効的に短縮され、単位時間の情報伝送量を向上した。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本願の一部として構成する図面は、本発明をさらに理解できるように提供し、本発明の実例性実施例及びその説明は、本発明の解釈に用いて、本発明に対する不当な限定として構成しない。
【0032】
図1図1は本発明第一実施例における可視光信号のエンコード方法のフローチャートを示す。
図2図2は本発明第一実施例における可視光信号のデコード方法のフローチャートを示す。
図3図3は本発明第一実施例における可視光通信の実例性エンコード電子信号を示す。
図4図4は本発明第二実施例における可視光信号のエンコード方法のフローチャートを示す。
図5図5は本発明第二実施例における可視光信号のデコード方法のフローチャートを示す。
図6図6は本発明第三実施例における可視光信号のエンコード方法のフローチャートを示す。
図7図7は本発明第三実施例における可視光信号のデコード方法のフローチャートを示す。
図8図8は本発明第三実施例における可視光通信の実例性エンコード電子信号を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
説明が必要なことは、衝突しない場合、本願における実施例及び実施例における特徴はお互いに組み合わせることができる。以下は図面を参照しながら実施例を合わせて本発明について詳しく説明する。
【0034】
本発明の実施例は、LED照明に基づく可視光通信の情報伝送率を向上させるエンコードとデコード方法を提出した。
【0035】
さらに研究を行って、LED照明に基づく可視光通信の伝送率が小さい原因の一つは、LED照明の点滅制御にランダム遅延が存在し、すなわち明るい、暗い状態の持続時間がある時に期待の設定値より長いことが分かった。この現象の直接結果は、同じ長さのデータを伝播するために、LED照明が必要する時間が予測時間より長い。より深刻なことは、点滅制御の遅滞は送信端末と受信端末の間の同期に困難を発生させる。通常の技術に基づいて、LED照明が高い周波数で点滅することで通信を行い、光があれば二進法の1を表し、光が無ければ二進法の0を表す。しかし、精確な同期が無いため、それぞれに光有り、光無しで二進法の1と0を表す場合、ビット受信エラーを発生する可能性がある。例を挙げると、1桁の二進法の0を表す光無し状態の持続時間が設定値を超えた場合、定額以上の持続時間がもう1桁の二進法の0と識別される
【0036】
LED照明が上記の欠陥が存在しているので、新しいエンコードとデコード方法を提出する必要がある。本発明の実施例によって、光信号の角度から見ると、光有りまたは光無しの状態のそのものではなく光有りから光無しへの状態の変化をもって情報を表す。電気信号の角度から見ると、レベル持続状態のそのものではなくレベルジャンプをもって情報を表す。
【0037】
これで、エンコードの時、送信待ちのデータを複数のデータユニットに分けることができ、データユニットごとに一つまたは複数のビットが含まれる。それから、これらのデータユニットを複数の電気信号ユニットに転換し、電気信号ユニットごとにレベルのジャンプ回数で対応されるデータユニットのビットを表す。隣の電気信号ユニットの間に固定レベルで間隔を表示する。レベルのジャンプが、ローレベルからハイレベルへのジャンプだけを含む、あるいはハイレベルからローレベルへのジャンプだけを含むことができ、またもローレベルからハイレベルへのジャンプとローレベルからハイレベルへのジャンプを同時に含むことができる。
【0038】
各電気信号ユニットのレベル持続時間(ここで「第一レベル持続時間」という)及び隣の電気信号ユニット間のレベル持続時間(ここで「第二レベル持続時間」という)を事前に設定することができる。第二レベル持続時間が第一レベル持続時間より大きい。このようなサイズ関係は目立つに受信端末に間違いなく識別させる。
【0039】
本発明の実施例において、LED照明の点滅遅滞を考えて、第一レベル持続時間を設定された時、放射線源とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって第一レベル持続時間を調整することができる。通常では、期待されるレベル持続時間の上に点滅遅滞値を減らす。例を挙げると、レベル持続時間が3ms、点滅遅滞値が2msと希望したい場合、レベル持続時間を1msと設定する。発光ダイオードの点滅遅滞値は事前に試験によって確定できる。
【0040】
点滅遅滞値が第二レベル持続時間に対する影響が小さいと理解してもよい。オプションとして、第二レベル持続時間を設定する時、放射線源とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整することができる。
【0041】
期待される電気信号を得た後、電気信号をもって発光ダイオードを制御し、発光ダイオードより可視光信号の形式によって送信する。
【0042】
受信端末において、デコード過程は逆である。受信端末は可視光信号を受信して電気信号に転換する。レベルジャンプと検出した場合、一つの電気信号ユニットが開始したと判断し、レベルの持続時間が第一閾値より大きい、かつ第二閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、レベルジャンプの回数を記録し、レベル持続時間が第二閾値より大きいかつ第三閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、一つの電気信号ユニットが終了したと判断する。レベル持続時間が第三閾値より大きいと検出した場合、信号の受信が完了したと判断する。そのうち、第三閾値が第二閾値より大きく第一閾値より大きい。第一閾値、第二閾値と第三閾値の設定は前記の第一レベル持続時間と第二レベル持続時間を参考すると理解してもよい。
【0043】
受信が完了した後、受信した各電気信号ユニットを情報ユニットに転換して、それから複数の情報ユニットを情報と組み合わせる。これで可視光信号のキャラクタリゼーションされるオリジナル情報を獲得する。
【0044】
レベルジャンプが少なくとも一回があると理解してもよい。だから、一つの電気信号ユニットのすべてのビット値が全部とも0であっても、レベル持続状態ではなくレベルジャンプをもって表示する。
【0045】
今、図面を参照しながら保護が要求される発明を説明し、すべての図面において同じ参照表示番号で同じ部品または手順を指す。以下の説明には、解釈のために、たくさんの具体的な細かい点を開示して、保護が要求されるテーマに対する全面理解を提供する。しかし、明らかにこれらの発明はこれらの具体的な細かい点で実施しなくてもいい。
【0046】
第一実施例
本実施例のエンコード及びその相応しいデコード方法は、携帯電話または類似の携帯式モバイルターミナルに実施する。次は携帯電話を例として説明する。
【0047】
図1は、本発明の第一実施例における可視光信号のエンコード方法のフローチャートを示す。図1のように、当該エンコード方法は、次の手順を含む。
【0048】
手順101、送信待ちのデータを複数のデータユニットに分け、データユニットごとに一つまたは複数のビット(bit)が含まれる。これらの送信待ちのデータはテキスト、写真、音声と・または動画とすることができる。
【0049】
手順102、複数のデータユニットを複数の電気信号ユニットに転換し、電気信号ユニットごとにレベルのジャンプ回数で対応されるデータユニットの当該一つまたは複数のビットを表し、隣の電気信号ユニットの間に固定レベルで表示する間隔を有する。本実施例において、レベルの立上りエッジまたは立下りエッジをジャンプのスタートとすることができる。
【0050】
例えば、一つの電気信号ユニットにおけるハイレベル(またはローレベル)の持続時間が2msとする。電気信号ユニットごとに四つのレベル変換があり、ローレベルからハイレベルへの変換とハイレベルからローレベルへの変換を含み、各電気信号ユニットは2ビット情報を表示し、四つの電気信号ユニットが1バイトを構成する。一つの電気信号ユニットにおけるローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数は1である時、情報00を表し、ローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数は2である時、情報01を表し、ローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数は3である時、情報10を表し、ローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数は4である時、情報11を表す。ローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数はその表す情報との対応関係は表1による。
【0051】
【表1】
【0052】
だから、事前に設定された上記の対応関係表によって、情報ユニットの対応される電気信号ユニットのレベル組合を確定することができる。
【0053】
当然、各電気信号ユニットは1ビット情報を表示でき、これは最大2回ジャンプを必要とする。これによって類推し、各電気信号ユニットは3ビット情報を表示でき、これは最大8回ジャンプを必要とする。
【0054】
上表から見ると、ビット値が00としても、1回のレベルジャンプがある。制限ではなく例だけとして、この手順は携帯電話において光通信のために配置されるデータプロセッサーに実施する。
【0055】
ここで、当該第一レベル持続時間は事前に獲得した放射線源とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されることができる。調整の方式は、期待する第一レベル持続時間で点滅遅滞値を減らして、設定する第一レベル持続時間を得る。例を挙げると、期待する一つの電気信号ユニットにおけるハイレベル(またはローレベル)の持続時間が2msとする。しかし、点滅遅滞値によって調整された後、設定する光信号の持続時間が2msより低く、ひいては0とする。
【0056】
また、隣の二つの電気信号ユニットの間のハイレベル(またはローレベル)の第二レベル持続時間が第一レベル持続時間より大きく、25msと設定することができ、この持続時間は点滅遅滞値によって調整されることができ、またも調整しなくてもよい。
【0057】
手順103、各電気信号ユニットを組み合わせて、エンコード後の電気信号を獲得する。図3は、実例性のエンコード電気信号であり、そのうちにビット値がレベルとの関係表示図を示し、図中の四つ電気信号ユニットはぞれぞれに2回、4回、1回と3回のレベルジャンプがあって、01、11、00と10を表し、そのうちレベルのジャンプとはローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへのジャンプを指し、隣の二つの電気信号ユニットの間のハイレベル(またはローレベル)の持続時間は27msとし、組み合わせ後の信号は1バイトとし、その二進法は01110010を表示し、対応する十六進法信号は0x72とする。
【0058】
手順104、可視光信号の形式によって当該エンコードした後の電気信号を送信する。
【0059】
ここで、エンコードした後の電気信号をもって発光ダイオードが可視光信号の形式によってエンコードした後の電気信号を送信するように制御する。
【0060】
図2は、本発明の第一実施例における可視光信号のデコード方法のフローチャートを示し、図2のように当該デコード方法は次の手順を含む。
【0061】
手順201、携帯電話が可視光信号を受信して電気信号に転換する。受信時に受信携帯電話の光受信器を送信端末のLED放射線源に合わせる必要がある。
【0062】
手順202、レベルジャンプを検出した場合、一つの電気信号ユニットが開始したと判断し、時間を計算し始める。レベルジャンプはローレベルからハイレベルへ、またも逆にハイレベルからローレベルへとすることができる。
【0063】
手順203、レベル持続時間が第一閾値より大きいかつ第二閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、電気信号ユニットがやっぱり持続していると表明し、この間にレベルジャンプの回数を記録する。持続するレベルはハイレベルまたはローレベルとすることができる。この実施例において、レベルの立上りエッジまたは立下りエッジをジャンプのスタートとして記録することができる。
【0064】
手順204、レベル持続時間が第二閾値より大きいかつ第三閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、当該電気信号ユニットが終了したと判断する。
【0065】
手順205、レベル持続時間が第三閾値より大きいと検出した場合、信号の受信が完了したと判断する。
【0066】
そのうち、第三閾値>第二閾値>第一閾値。そして、送信端末の第一レベル持続時間の調整に対して、第一閾値も同じ点滅遅滞値によって調整され、正しく代表性のあるレベルを判別できるようにする。また、第二閾値と第三閾値は点滅遅滞値によって調整されることができ、またも点滅遅滞値によって調整しなくてもよい。
【0067】
例えば、第一、第二、第三閾値をそれぞれに0、25と60msと設定し、立上りエッジ(または立下りエッジ)を検出した場合、時間を計算し始め、検出したハイレベル(またはローレベル)の持続時間が0より大きい、かつ25ms以下の場合、ローレベルからハイレベルへ、とハイレベルからローレベルへの変換回数を記録し、検出したハイレベル(またはローレベル)の持続時間が25msより大きい、かつ60msより小さい場合、一つの電気信号ユニットが終了したと認め、検出したハイレベル(またはローレベル)の持続時間が60msより大きい場合、全体の電気信号が終了したと認める。
【0068】
もう一つの場合では、ハイレベル(またはローレベル)の持続時間が第三閾値より大きい場合も、信号受信の中断を表す可能性があって、新たに信号を検出しはじめる。
【0069】
手順206、受信した各電気信号ユニットをデータユニットに転換する。
【0070】
手順207、複数のデータユニットをデータに組み合わせて、可視光信号がキャラクタリゼーションする情報を獲得する。
【0071】
本実施例に提供するエンコード方式は、データを若干の電気信号ユニットに分け、各電気信号ユニットの間にレベルの持続時間で区分し、一つの電気信号ユニットにおいて、レベルの変換回数をもって情報を表示する。このエンコード方式は、LED照明の点滅遅滞による同期問題が存在しても、受信端末はやはり正しくデータをデコードすることができる。そして、点滅遅滞値を利用してレベル持続時間を調整し、レベル持続時間が有効的に短縮され、単位時間の情報伝送量を向上した。
【0072】
本実施例においては携帯電話で信号送信端末とし、携帯電話のLED照明を通じて信号を可視光の形式によって送信する。受信端末は時間計算を通じて信号受信の終了、受信の中断または受信完了を判断して、一つの電気信号ユニットにおけるキャラクタリゼーション情報のローレベルからハイレベルへ、とハイレベルからローレベルへの変換回数を記録する。だから、本実施例を利用して携帯電話と可視光信号の送信端末の間の通信を実現でき、ユーザー体験を向上させることができる。
【0073】
第二実施例
本実施例は光子アクセスコントロールシステムにおいて実施され、そのうち携帯電話を送信端末とし、アクセスコントロール被制御端末を受信端末とする。代替の実施例において、携帯電話は光子鍵で代替することができる。アクセスコントロール被制御端末は信号のデコードを行う以外に、またも信号をさらに利用してマッチングを行うことができ、ドアを開けるかどうかを決定する。
【0074】
図4は、本発明の第二実施例における可視光信号のエンコード方法のフローチャートを示す。図4のように、エンコード方法は次の通りである。
【0075】
手順401、携帯電話における送信待ちの身分識別データを複数のデータユニットに分け、データユニットごとに一つまたは複数のビット(bit)が含まれる。
【0076】
手順402、複数のデータユニットを複数の電気信号ユニットに転換し、電気信号ユニットごとにレベルのジャンプ回数で対応されるデータユニットの当該一つまたは複数のビットを表し、隣の電気信号ユニットの間に固定レベルで表示する間隔を有する。本実施例において、レベルの立上りエッジまたは立下りエッジをジャンプのスタートとすることができる。
【0077】
例えば、一つの電気信号ユニットにおけるハイレベル(またはローレベル)の持続時間が2msとする。電気信号ユニットごとに四つのレベル変換があり、ローレベルからハイレベルへの変換とハイレベルからローレベルへの変換を含み、各電気信号ユニットは2ビット情報を表示し、四つの電気信号ユニットが1バイトを構成する。一つの電気信号ユニットにおけるローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数は1である時、情報00を表し、ローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数は2である時、情報01を表し、ローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数は3である時、情報10を表し、ローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数は4である時、情報11を表す。ローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数はその表す情報との対応関係は表1による。
【0078】
当然、各電気信号ユニットは1ビット情報を表示でき、これは最大2回ジャンプを必要とする。これによって類推し、各電気信号ユニットは3ビット情報を表示でき、これは最大8回ジャンプを必要とする。
【0079】
制限ではなく例だけとして、この手順は携帯電話において光通信のために配置されるデータプロセッサーに実施する。
【0080】
ここで、当該第一レベル持続時間は事前に獲得した放射線源とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されることができる。調整の方式は、期待する第一レベル持続時間で点滅遅滞値を減らして、設定する第一レベル持続時間を得る。例を挙げると、期待する一つの電気信号ユニットにおけるハイレベル(またはローレベル)の持続時間が2msとする。しかし、点滅遅滞値によって調整された後、設定する光信号の持続時間が2msより低く、ひいては0とする。
【0081】
また、隣の二つの電気信号ユニットの間のハイレベル(またはローレベル)の第二レベル持続時間が25msと設定することができ、この持続時間は点滅遅滞値によって調整されることができ、またも調整しなくてもよい。
【0082】
手順403、各電気信号ユニットを組み合わせて、エンコード後の電気信号を獲得する。図3は、実例性のエンコード電気信号であり、そのうちにビット値がレベルとの関係表示図を示し、図中の四つ電気信号ユニットはそれぞれに2回、4回、1回と3回のレベルジャンプがあって、01、11、00と10を表し、そのうちレベルのジャンプとはローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへのジャンプを指し、隣の二つの電気信号ユニットの間のハイレベル(またはローレベル)の持続時間は27msとし、組み合わせ後の信号は1バイトとし、その二進法は01110010を表示し、対応する十六進法信号は0x72とする。
【0083】
手順404、可視光信号の形式によってエンコードした後の電気信号を送信する。送信時、携帯電話のLED放射線源を光子アクセスコントロール被制御端末の光受信器に合わせる必要がある。
【0084】
図5は、本発明の第二実施例における可視光信号のデコード方法のフローチャートを示し、図5のように当該デコード方法は次の手順を含む。
【0085】
手順501、光子アクセスコントロール被制御端末が可視光信号を受信して電気信号に転換する。
【0086】
手順502、レベルジャンプを検出した場合、一つの電気信号ユニットが開始したと判断し、時間を計算し始める。レベルジャンプはローレベルからハイレベルへ、またも逆にハイレベルからローレベルへとすることができる。
【0087】
手順503、レベル持続時間が第一閾値より大きいかつ第二閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、電気信号ユニットがやっぱり持続していると表明し、この間にレベルジャンプの回数を記録する。持続するレベルはハイレベルまたはローレベルとすることができる。この実施例において、レベルの立上りエッジまたは立下りエッジをジャンプのスタートとして記録することができる。
【0088】
手順504、レベル持続時間が第二閾値より大きいかつ第三閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、当該電気信号ユニットが終了したと判断する。
【0089】
手順505、レベル持続時間が第三閾値より大きいと検出した場合、信号の受信が完了したと判断する。
【0090】
そのうち、第三閾値>第二閾値>第一閾値。
【0091】
例えば、第一、第二、第三閾値をそれぞれに0、25と60msと設定し、立上りエッジ(または立下りエッジ)を検出した場合、時間を計算し始め、検出したハイレベル(またはローレベル)の持続時間が0より大きい、かつ25ms以下の場合、ローレベルからハイレベルへ、とハイレベルからローレベルへの変換回数を記録し、検出したハイレベル(またはローレベル)の持続時間が25msより大きい、かつ60msより小さい場合、一つの電気信号ユニットが終了したと認め、検出したハイレベル(またはローレベル)の持続時間が60msより大きい場合、全体の電気信号が終了したと認める。
【0092】
もう一つの場合では、ハイレベル(またはローレベル)の持続時間が第三閾値より大きい場合も、信号受信の中断を表す可能性があって、新たに信号を検出しはじめる。
【0093】
手順506、受信した各電気信号ユニットをデータユニットに転換する。
【0094】
手順507、光子アクセスコントロール被制御端末は複数のデータユニットをデータに組み合わせて、可視光信号がキャラクタリゼーションする情報を獲得する。
【0095】
手順508、光子アクセスコントロール被制御端末は、身分識別データとプリセット条件を比較して、身分識別データがプリセット条件とマッチングしたら、それと接続している電気鎖錠器を開ける。
【0096】
本実施例において、身分識別データがプリセット条件とのマッチングは、身分識別データがプリセット条件と同じく、あるいは身分識別データがプリセット条件との間に対応関係が存在するのを含む。
【0097】
本実施例に提供するエンコード方式は、携帯電話の獲得した身分識別データを若干の電気信号ユニットに分け、各電気信号ユニットの間にレベルの持続時間で区分し、レベルの変換回数をもって身分識別データを表示する。このエンコード方式は、LED照明の点滅遅滞による同期問題が存在しても、受信端末はやはり正しくデータをデコードすることができる。そして、点滅遅滞値を利用してレベル持続時間を調整し、レベル持続時間が有効的に短縮され、単位時間の情報伝送量を向上した。
【0098】
本実施例においては携帯電話で光子アクセスコントロールシステムの送信端末とし、携帯電話のLED照明を通じてエンコードした後の身分識別データを可視光の形式によって送信する。光子アクセスコントロールシステム被制御端末は、携帯電話から受信した可視光信号に対してデコードを行って、それからデコードで獲得した身分識別データによって認証を行い、認証合格した場合、それと接続している電気鎖錠器を開けて、携帯電話のロック解除を実現でき、ユーザー体験を向上させることができる。
【0099】
第三実施例
本実施例は、光子ロックシステムにおいて実施され、そのうち専門的な光子鍵を送信端末とし、光子ロック被制御端末を受信端末とする。代替の実施例において、光子鍵は携帯電話で代替することができる。光子ロック被制御端末は信号のデコードを行う以外に、またも信号をさらに利用してマッチングを行うことができ、ロックを開けるかどうかを決定する。
【0100】
図6は、本発明の第三実施例における可視光信号のエンコード方法のフローチャートを示す。図6のように、エンコード方法は次の通りである。
【0101】
手順601、光子鍵における送信待ちの身分識別データを複数のデータユニットに分け、データユニットごとに一つまたは複数のビット(bit)が含まれる。
【0102】
手順603、複数のデータユニットを複数の電気信号ユニットに転換し、電気信号ユニットごとにレベルのジャンプ回数で対応されるデータユニットの当該一つまたは複数のビットを表し、隣の電気信号ユニットの間に固定レベルで表示する間隔を有する。本実施例において、レベルの立上りエッジまたは立下りエッジをジャンプのスタートとすることができる。
【0103】
例えば、一つの電気信号ユニットにおけるハイレベル(またはローレベル)の持続時間が2msとする。電気信号ユニットごとに四つのレベル変換があり、ローレベルからハイレベルへの変換とハイレベルからローレベルへの変換を含み、各電気信号ユニットは2ビット情報を表示し、四つの電気信号ユニットが1バイトを構成する。一つの電気信号ユニットにおけるローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数は1である時、情報00を表し、ローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数は2である時、情報01を表し、ローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数は3である時、情報10を表し、ローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数は4である時、情報11を表す。ローレベルからハイレベルへ、ハイレベルからローレベルへの変換回数はその表す情報との対応関係は表1による。
【0104】
当然、各電気信号ユニットはNビット情報を表示でき、Nは自然数であり、例えば1ビット情報では最大2回ジャンプを必要とする。これによって類推し、各電気信号ユニットは3ビット情報を表示でき、これは最大8回ジャンプを必要とし、例えば一つの電気信号ユニットにのけるローレベルからハイレベルへ及び/またはハイレベルからローレベルへの変換回数は1である時、情報000を表し、ローレベルからハイレベルへ及び/またはハイレベルからローレベルへの変換回数は2である時、情報001を表し、ローレベルからハイレベルへ及び/またはハイレベルからローレベルへの変換回数は3である時、情報010を表し、ローレベルからハイレベルへ及び/またはハイレベルからローレベルへの変換回数は4である時、情報011を表し、ローレベルからハイレベルへ及び/またはハイレベルからローレベルへの変換回数は5である時、情報100を表し、ローレベルからハイレベルへ及び/またはハイレベルからローレベルへの変換回数は6である時、情報101を表し、ローレベルからハイレベルへ及び/またはハイレベルからローレベルへの変換回数は7である時、情報110を表し、ローレベルからハイレベルへ及び/またはハイレベルからローレベルへの変換回数は8である時、情報111を表す。上記のジャンプ回数が対応代表される情報は、ユーザー需要と習慣によって機敏に設定することができる。
【0105】
制限ではなく例だけとして、この手順は光子鍵において光通信のために配置されるデータプロセッサーに実施する。
【0106】
ここで、当該第一レベル持続時間は事前に獲得した放射線源とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されることができる。調整の方式は、期待する第一レベル持続時間で点滅遅滞値を減らして、設定する第一レベル持続時間を得る。例を挙げると、期待する一つの電気信号ユニットにおけるハイレベル(またはローレベル)の持続時間が2msとする。しかし、点滅遅滞値によって調整された後、設定する光信号の持続時間が2msより低く、ひいては0とする。
【0107】
また、隣の二つの電気信号ユニットの間のハイレベル(またはローレベル)の第二レベル持続時間が25msと設定することができ、この持続時間は点滅遅滞値によって調整されることができ、またも調整しなくてもよい。
【0108】
手順603、各電気信号ユニットを組み合わせて、エンコード後の電気信号を獲得する。図8は、実例性のエンコード電気信号であり、そのうちにビット値がレベルとの関係表示図を示し、図中の四つ電気信号ユニットはそれぞれに2回、4回、1回と3回のローレベルからハイレベルへのジャンプがあって、01、11、00と10を表し、隣の二つの電気信号ユニットの間のハイレベルまたはローレベルの持続時間は27msとし、組み合わせ後の信号は1バイトとし、その二進法は01110010を表示し、対応する十六進法信号は0x72とする。
【0109】
手順604、可視光信号の形式によってエンコードした後の電気信号を送信する。ここで、エンコードした後の電気信号をもって発光ダイオードが可視光信号の形式にょってエンコードした後の電気信号を送信するように制御する。送信時、光子鍵のLED放射線源を光子ロック被制御端末の光受信器に合わせる必要がある。
【0110】
図7は、本発明の第三実施例における可視光信号のデコード方法のフローチャートを示し、図7のように当該デコード方法は次の手順を含む。
【0111】
手順701、光子ロック被制御端末が可視光信号を受信して電気信号に転換する。
【0112】
手順702、レベルジャンプを検出した場合、一つの電気信号ユニットが開始したと判断し、時間を計算し始める。レベルジャンプはローレベルからハイレベルへ、またも逆にハイレベルからローレベルへとすることができる。
【0113】
手順703、レベル持続時間が第一閾値より大きいかつ第二閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、電気信号ユニットがやっぱり持続していると表明し、この間にレベルジャンプの回数を記録する。持続するレベルはハイレベルまたはローレベルとすることができる。この実施例において、レベルの立上りエッジまたは立下りエッジをジャンプのスタートとして記録することができる。
【0114】
手順704、レベル持続時間が第二閾値より大きいかつ第三閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、当該電気信号ユニットが終了したと判断する。
【0115】
手順705、レベル持続時間が第三閾値より大きいと検出した場合、信号の受信が完了したと判断する。
【0116】
そのうち、第三閾値>第二閾値>第一閾値。
【0117】
例えば、第一、第二、第三閾値をそれぞれに0、25と60msと設定し、立上りエッジ(または立下りエッジ)を検出した場合、時間を計算し始め、検出したローレベルの持続時間が0より大きい、かつ25ms以下の場合、ローレベルからハイレベルへの変換回数を記録し、検出したローレベルの持続時間が25msより大きい、かつ60msより小さい場合、一つの電気信号ユニットが終了したと認め、検出したローレベルの持続時間が60msより大きい場合、全体の電気信号が終了したと認める。
【0118】
もう一つの場合では、ローレベルの持続時間が第三閾値より大きい場合も、信号受信の中断を表す可能性があって、新たに信号を検出しはじめる。
【0119】
手順706、受信した各電気信号ユニットをデータユニットに転換する。
【0120】
手順707、光子ロック被制御端末は複数のデータユニットをデータに組み合わせて、可視光信号がキャラクタリゼーションする情報を獲得する。
【0121】
手順708、光子ロック被制御端末は、身分識別データとプリセット条件を比較して、身分識別データがプリセット条件とマッチングしたら、それと接続している電気鎖錠器を開ける。
【0122】
本実施例において、身分識別データがプリセット条件とのマッチングは、身分識別データがプリセット条件と同じく、あるいは身分識別データがプリセット条件との間に対応関係が存在するのを含む。
【0123】
本実施例に提供するエンコード方式は、光子鍵の獲得した身分識別データを若干の電気信号ユニットに分け、各電気信号ユニットの間にレベルの持続時間で区分し、レベルの変換回数をもって身分識別データを表示する。このエンコード方式は、LED照明の点滅遅滞による同期問題が存在しても、受信端末はやはり正しくデータをデコードすることができる。そして、点滅遅滞値を利用してレベル持続時間を調整し、レベル持続時間が有効的に短縮され、単位時間の情報伝送量を向上した。
【0124】
本発明は、また、送信待ちのデータを複数のデータユニットに分けるのに用いるモジュールと、データユニットごとに一つまたは複数のビットが含まれ、複数のデータユニットを複数の電気信号ユニットに転換するのに用いるモジュールと、電気信号ユニットごとにレベルのジャンプ回数で対応されるデータユニットの当該一つまたは複数のビットを表し、隣の電気信号ユニットの間に固定レベルで表示する間隔を有し、そのうち各電気信号ユニットのレベルが第一レベル持続時間を有し、かつ隣の電気信号ユニット間の固定レベルが第二レベル持続時間を有し、各電気信号ユニットを組み合わせて、エンコードした後の電気信号を獲得するのに用いるモジュールと、可視光信号の形式によって当該エンコードした後の電気信号を送信するのに用いるモジュールと、を備えた可視光信号のエンコード装置を提出した。
【0125】
当該レベルのジャンプがローレベルからハイレベルへのジャンプとハイレベルからローレベルへのジャンプである。
【0126】
前記の当該複数のデータユニットを複数の電気信号ユニットに転換するのに用いるモジュールは、事前に設定された対応表によって前記送信待ちのデータユニットの対応される電気信号ユニットにおけるレベルジャンプの回数を確定する。
【0127】
当該第一レベル持続時間は、事前に獲得した放射線源とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである。
【0128】
当該第二レベル持続時間が当該第一レベル持続時間より明らかに大きい。
【0129】
当該第二レベル持続時間は、事前に獲得した放射線源とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである。
【0130】
データユニットごとにN個ビットが含まれ、Nが自然数である。
【0131】
本発明は、また、可視光信号を受信して電気信号に転換するのに用いるモジュールと、レベルジャンプを検出した場合、一つの電気信号ユニットが開始したと判断し、時間を計算し始めるのに用いるモジュールと、レベル持続時間が第一閾値より大きいかつ第二閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、レベルジャンプの回数を記録するのに用いるモジュールと、レベル持続時間が第二閾値より大きいかつ第三閾値より小さいまたは等しいと検出した場合、当該電気信号ユニットが終了したと判断するのに用いるモジュールと、レベル持続時間が第三閾値より大きいと検出した場合、信号の受信が完了したと判断するのに用いるモジュールと、受信した各電気信号ユニットをデータユニットに転換するのに用いるモジュールと、複数のデータユニットをデータに組み合わせるのに用いるモジュールと、を備えた可視光信号のデコード装置を提出した。
【0132】
当該レベルのジャンプがローレベルからハイレベルへのジャンプとハイレベルからローレベルへのジャンプである。
【0133】
前記の受信した電気信号ユニットをデータユニットに転換するのに用いるモジュールは、事前に設定された対応表によって前記記録電気信号ユニットにおけるレベルジャンプの回数の対応されるデータユニットを確定する。
【0134】
当該第一閾値は、事前に獲得した放射線源とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものである。
【0135】
当該第二閾値及び/または当該第三閾値は、事前に獲得した放射線とした発光ダイオードの点滅遅滞値によって調整されたものであり、当該第三閾値が当該第二閾値より大きく、かつ当該第二閾値が当該第一閾値より大きい。
【0136】
上記の装置は、また、当該データとプリセット条件を比較して、当該データがプリセット条件とマッチングしたら、当該データを使って一つの被制御設備に対して制御を行うのに用いるモジュールとを備え、そのうち当該データがプリセット条件とのマッチングは、当該データが当該プリセット条件と同じく、あるいは対応関係が存在するのを含む。
【0137】
本発明は、また、当該認証システムはアクセスコントロールシステム、地下鉄システム、支払システムまたは消費管理システムとすることができる認証システムを提出した。認証システムは光子鍵と光子被制御端末を含み、光子鍵は前記の可視光信号のエンコード装置を備え、光子被制御端末は前記の可視光信号のデコード装置を備える。アクセスコントロールシステムを例として、本実施例は光子鍵を送信端末として、エンコードした後の身分識別データを電子鍵のLED照明を通じて可視光信号の形式によって送信する。光子被制御端末は光子鍵から可視光信号を受信してデコードを行って、それからデコードで獲得した身分識別データによって認証を行い、認証合格した場合、それと接続している電気鎖錠器を開けて、携帯電話のロック解除を実現でき、ユーザー体験を向上させることができる。そのうち、ロックもほかの開けと閉め状態の切替を有するアクセスコントロール開閉装置と切り替えることができる。例えば、ゲートなど。
【0138】
本発明は、また、前記の可視光信号のエンコード装置と可視光信号のデコード装置を備えた認証システムを提出した。
【0139】
上記の記載は、本発明の最優先実施例だけで、本発明に制限するのに用いらなく、本分野における技術者にとっては、本発明はいろんな変更と変化を行うことができる。本発明の精神と原則以内に、行った何れかの修正、同等切替、改造などは、全部とも本発明の保護範囲以内に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8