【文献】
塚田 元, 増田 恵子,英単語に対する日本語読み付与方法の検討,第53回(平成8年後期)全国大会講演論文集(2),社団法人情報処理学会,1996年 9月 6日,第359-360頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
英単語を記憶する英単語記憶手段と、前記記憶された英単語からなる英語フレーズを受付ける英語フレーズ受付手段と、前記英単語記憶手段に記憶された英単語に対応付けられた発音記号列を記憶する英単語発音記号列記憶手段と、発音記号列から当該発音記号列に対応する仮名表記を導出する仮名表記導出手段と、前記英語フレーズ受付手段で受付けられた英語フレーズに含まれる各英単語に対応する発音記号列を、前記英単語発音記号列記憶手段を用いて取得するとともに、当該取得された発音記号列に対応し、且つ当該英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列を、前記仮名表記導出手段を用いて導出する英語フレーズ仮名表記導出手段と、前記導出された、仮名表記の列を出力する英語フレーズ仮名表記出力手段と、を備えた発音学習コンテンツ提供装置であって、a)前記英語フレーズ受付手段で受付けられた英語フレーズに含まれる隣接する英単語の音声を結合するか否かの音声結合方法選択肢を出力するとともに、当該出力された音声結合方法選択肢の中から何れの選択肢を選択するかの音声結合方法選択情報を受付ける音声結合方法選択手段と、末尾発音記号と先頭発音記号とに対応付けられた結合済発音記号列を記憶する結合済発音記号列記憶手段と、を備え、b)前記英語フレーズ仮名表記導出手段で導出される、仮名表記の列を構成する各仮名表記が、前記受付けられた音声結合方法選択情報と前記結合済発音記号列記憶手段とに基づき結合された英単語群の音声、或いは当該音声結合方法選択情報に基づいて結合されなかった英単語の音声を表記することを特徴とする発音学習コンテンツ提供装置。
端末装置と、当該端末装置に通信ネットワークを介して通信可能な一又は複数のサーバー装置とからなる発音学習コンテンツ提供システムであって、前記発音学習コンテンツ提供システムは、英単語を記憶する英単語記憶手段と、前記記憶された英単語からなる英語フレーズを前記端末装置から受付ける英語フレーズ受付手段と、前記英単語記憶手段に記憶された英単語に対応付けられた発音記号列を記憶する英単語発音記号列記憶手段と、発音記号列から当該発音記号列に対応する仮名表記を導出する仮名表記導出手段と、前記英語フレーズ受付手段で受付けられた英語フレーズに含まれる各英単語に対応する発音記号列を、前記英単語発音記号列記憶手段を用いて取得するとともに、当該取得された発音記号列に対応し、且つ当該英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列を、前記仮名表記導出手段を用いて導出する英語フレーズ仮名表記導出手段と、前記導出された、仮名表記の列を前記端末装置に出力させる英語フレーズ仮名表記出力手段と、を備えたものであって、a)前記英語フレーズ受付手段で受付けられた英語フレーズに含まれる隣接する英単語の音声を結合するか否かの音声結合方法選択肢を前記端末装置に出力させるとともに、当該出力された音声結合方法選択肢の中から何れの選択肢を選択するかの音声結合方法選択情報を前記端末装置から受付ける音声結合方法選択手段と、末尾発音記号と先頭発音記号とに対応付けられた結合済発音記号列を記憶する結合済発音記号列記憶手段と、を備え、b)前記英語フレーズ仮名表記導出手段で導出される、仮名表記の列を構成する各仮名表記が、前記受付けられた音声結合方法選択情報と前記結合済発音記号列記憶手段とに基づき結合された英単語群の音声、或いは当該音声結合方法選択情報に基づいて結合されなかった英単語の音声を表記することを特徴とする発音学習コンテンツ提供システム。
英語フレーズと、当該英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列とを対応付けて記憶する英語フレーズ仮名表記記憶手段と、学習対象となる英語フレーズを前記英語フレーズ仮名表記記憶手段から選択するための英語フレーズ選択情報を受付けるとともに、当該受付けられた英語フレーズ選択情報に対応する英語フレーズを、当該英語フレーズ仮名表記記憶手段から選択する英語フレーズ選択手段と、前記選択された英語フレーズを出力する英語フレーズ出力手段と、前記選択された英語フレーズに対応する、仮名表記の列を前記英語フレーズ仮名表記記憶手段から取得する英語フレーズ仮名表記取得手段と、前記取得された、仮名表記の列を出力する英語フレーズ仮名表記出力手段と、を備えた発音学習コンテンツ提供装置であって、a)前記英語フレーズ仮名表記記憶手段に記憶された、英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列が、当該英語フレーズに含まれる各英単語の発音方法と、当該英語フレーズに含まれる隣接する英単語の音声を結合するか否かの音声結合方法選択情報とに対応付けられるとともに、当該仮名表記の列を構成する各仮名表記が、当該音声結合方法選択情報に基づいて結合された英単語群の音声、或いは当該音声結合方法選択情報に基づいて結合されなかった英単語の音声を表記し、b)前記英語フレーズ選択手段で選択された英語フレーズに含まれる隣接する英単語の音声を結合するか否かの音声結合方法選択肢を出力するとともに、当該音声結合方法選択肢の中から何れの選択肢を選択するかの音声結合方法選択情報を受付ける音声結合方法選択手段を備え、c)前記英語フレーズ仮名表記取得手段で取得される、前記仮名表記の列が、前記音声結合方法選択手段で受付けられた音声結合方法選択情報に基づいて取得されることを特徴とする発音学習コンテンツ提供装置。
端末装置と、当該端末装置に通信ネットワークを介して通信可能な一又は複数のサーバー装置とからなる発音学習コンテンツ提供システムであって、前記発音学習コンテンツ提供システムは、英語フレーズと、当該英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列とを対応付けて記憶する英語フレーズ仮名表記記憶手段と、学習対象となる英語フレーズを前記英語フレーズ仮名表記記憶手段から選択するための英語フレーズ選択情報を前記端末装置から受付けるとともに、当該受付けられた英語フレーズ選択情報に対応する英語フレーズを、当該英語フレーズ仮名表記記憶手段から選択する英語フレーズ選択手段と、前記選択された英語フレーズを前記端末装置に出力させる英語フレーズ出力手段と、前記選択された英語フレーズに対応する、仮名表記の列を前記英語フレーズ仮名表記記憶手段から取得する英語フレーズ仮名表記取得手段と、前記取得された、仮名表記の列を前記端末装置に出力させる英語フレーズ仮名表記出力手段と、を備えたものであって、a)前記英語フレーズ仮名表記記憶手段に記憶された、英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列が、当該英語フレーズに含まれる各英単語の発音方法と、当該英語フレーズに含まれる隣接する英単語の音声を結合するか否かの音声結合方法選択情報とに対応付けられるとともに、当該仮名表記の列を構成する各仮名表記が、当該音声結合方法選択情報に基づいて結合された英単語群の音声、或いは当該音声結合方法選択情報に基づいて結合されなかった英単語の音声を表記し、b)前記英語フレーズ選択手段で選択された英語フレーズに含まれる隣接する英単語の音声を結合するか否かの音声結合方法選択肢を前記端末装置に出力させるとともに、当該音声結合方法選択肢の中から何れの選択肢を選択するかの音声結合方法選択情報を前記端末装置から受付ける音声結合方法選択手段を備え、c)前記英語フレーズ仮名表記取得手段で取得される、前記仮名表記の列が、前記音声結合方法選択手段で受付けられた音声結合方法選択情報に基づいて取得されることを特徴とする発音学習コンテンツ提供システム。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、これら実施の形態により本発明が限定されるものではない。
【0025】
1.第1の実施の形態
(1)概要
図2は、本実施の形態に係る発音学習コンテンツ提供装置(以後、「学習装置100」とも記載する)の全体構成を示すブロック図である。学習装置100は、学習者から各種操作命令及び各種入力情報を受付け、これらに応じた発音学習に関するコンテンツを出力する。
学習装置100は、記憶部10と、制御部20と、送受信制御部30と、一時記憶部40と、ディスク装置41と、情報記録媒体42と、入力部50と、出力部60とを備えている。以下、これらを説明する。
【0026】
(1−1)入力部
入力部50は、学習者が英語フレーズ発音学習に必要な各種情報や各種操作命令を学習装置100に入力するためのものである。本実施の形態では、後述するキーボード/マウス34がこれに該当する。
【0027】
(1−2)出力部
出力部60は、各種操作画面や文字列等の英語フレーズ発音学習に関するコンテンツを学習装置100から出力するためのものである。本実施の形態では、後述するディスプレイ32がこれに該当する。
【0028】
(1−3)記憶部
記憶部10には、少なくとも、後述する英単語情報11と、英単語発音記号列情報12と、結合済発音記号列情報14が記憶されている。本実施の形態では、後述するハードディスクドライブ39がこれに該当する。
【0029】
(1−3−1)英単語情報11
英単語情報11は、英単語を記憶する。
【0030】
(1−3−2)英単語発音記号列情報12
英単語発音記号列情報12は、英単語情報11に記憶された英単語に対応付けられた発音記号列を記憶する。
【0031】
(1−3−3)結合済発音記号列情報14
結合済発音記号列情報14は、末尾発音記号と先頭発音記号とに対応付けられた結合済発音記号列を記憶する。
なお、本実施の形態では、結合済発音記号列情報14を記憶部10に設けたが、結合済発音記号列情報14を本実施の形態に係るプログラムである発音学習プログラム80内に設けても良い。
【0032】
(1−4)制御部
制御部20は、以下に説明する英語フレーズ受付部22、音声結合方法選択部23、仮名表記論理導出部24、隣接発音記号列結合可能性判定部25、第1の隣接発音記号列結合部26a1、第2の隣接発音記号列結合部26a2、英語フレーズ仮名表記導出部28、英語フレーズ仮名表記出力部29を備える。
本実施の形態では、後述するCPU(中央演算処理装置)31が制御部20に該当する。
【0033】
(1−4−1)英語フレーズ受付部22英語フレーズ受付部22では、学習者が、発音学習のための英語フレーズを、入力部50を介して入力し、この英語フレーズを学習装置100が受付ける。ただしこの受付けられる英語フレーズは、英単語情報11に記憶された英単語からなる。以下、この英語フレーズにはN個の英単語が含まれているとし(但しN≧2)、この英語フレーズに第i番目に現れる英単語を「第i番目の英単語」と以後記載する(但しi=1、…、N)
。
【0034】
(1−4−2)音声結合方法選択部23音声結合方法選択部23は、学習装置100が、英語フレーズ受付部22で受付けられた英語フレーズに含まれる隣接する英単語の音声を結合するか否かの音声結合方法
選択肢を出力部60に出力する。次に、学習者がこの音声結合方法
選択肢の中から何れの
選択肢を選択するかの音声結合方法選択情報を学習装置100の入力部50を介して入力することで、学習装置100がこの音声結合方法選択情報を受付ける。この受付けられた英語フレーズがN個の英単語を含むとすると、この音声結合方法
選択肢は第1番目から第(N-1)番目の
選択肢からなり、この第i番目の
選択肢は、この英語フレーズに含まれる第i番目と第(i+1)番目の英単語の音声を結合するか否かの
選択肢(以下、「第i番目の音声結合方法
選択肢」とも記載)である(但しi=1,2,…N-1)。この受付けられた英語フレーズがN個の英単語を含むとすると、この音声結合方法選択情報は第1番目から第(N-1)番目の情報からなり、この第i番目の情報はこの英語フレーズに含まれる第i番目と第(i+1)番目の英単語の音声を結合するか否かの情報(以下、「第i番目の音声結合方法選択情報」とも記載)である(但しi=1,2,…N-1)。本実施の形態及び他の実施の形態では、第i番目の音声結合方法選択情報は「yes」と「no」の二値に値を取るフラグとして実装されている(但しi=1,2,…N-1)。
図3の(a)は、音声結合方法
選択肢を出力部60に出力した際の出力画面の一例を示している。
図3の(a)では、第i番目の音声結合方法
選択肢は、チェックボックスL(i)として表示されている(但しi=1,2,…N-1)。なお、
図3の(a)では、音声結合方法
選択肢が、隣接する英単語の間に位置するN-1個のチェックボックスとして表示されているが、このチェックボックスはラジオボタンやプルダウンリスト等の他のGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)を用いた
選択肢で置き換えても良い。なお、このチェックボックスは、必ずしも隣接する二つの英単語の間に位置する必要はなく、各英単語の上部や下部等の周辺部に位置してもよい。
【0035】
(1−4−3)仮名表記論理導出部24
仮名表記論理導出部24は、学習装置100が、発音記号列からこの発音記号列に対応する仮名表記を論理的に導出する(仮名表記導出手段)。
【0036】
(1−4−4)隣接発音記号列結合可能性判定部25
隣接発音記号列結合可能性判定部25は、後述する英語フレーズ仮名表記導出部28の処理過程で用いられる。
隣接発音記号列結合可能性判定部25は、学習装置100が、第i番目の英単語に対応する発音記号列(前方英単語に対応する発音記号列、以後「第i番目の発音記号列」と記載する)と第(i+1)番目の英単語に対応する発音記号列(後方英単語に対応する発音記号列)とが、結合済発音記号列情報14を用いて、音声的に結合可能であるか否かを判断する。
【0037】
(1−4−5)第1の隣接発音記号列結合部26a1
第1の隣接発音記号列結合部26a1は、後述する英語フレーズ仮名表記導出部28の処理過程で用いられる。
第1の隣接発音記号列結合部26a1は、学習装置100が、結合済発音記号列情報14に基づいて、第i番目の発音記号列と第(i+1)番目の発音記号列とを音声的に結合する(但し、i≧1且つi≦N-1)。ここで「第i番目の発音記号列と第(i+1)番目の発音記号列とを音声的に結合する」とは、第i番目の発音記号列が表記する音声と、第(i+1)番目の発音記号列が表記する音声とが結合した音声を表記するための発音記号列を導出することである。
【0038】
(1−4−6)第2の隣接発音記号列結合部26a2
第2の隣接発音記号列結合部26a2は、後述する英語フレーズ仮名表記導出部28の処理過程で用いられる。
第2の隣接発音記号列結合部26a2は、学習装置100が、結合済発音記号列情報14に基づいて、「結合処理過程にある発音記号列」と「第(i+1)番目の発音記号列」を音声的に結合する(但し、i≧2且つi≦N-1)。ここで「結合処理過程にある発音記号列」とは、後述する英語フレーズ仮名表記導出部28の処理過程で導出される発音記号列のことであり、受付けられた音声結合方法選択情報に基づいて第1番目から第i番目の発音記号列を順番に結合した結果導出され、少なくとも、先頭発音記号の部分を除いた第i番目の発音記号列を含む。
【0039】
(1−4−7)英語フレーズ仮名表記導出部28
英語フレーズ仮名表記導出部28は、学習装置100が、受付けられた英語フレーズに含まれる各英単語に対応する発音記号列を、英単語発音記号列情報12を用いて取得する。また、学習装置100が、受付けられた音声結合方法選択情報と結合済発音記号列情報14とに基づいて、これら取得された発音記号列を音声的に結合することで、これら取得された発音記号列に対応し、且つこの英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列を、仮名表記論理導出部24を用いて導出する。
英語フレーズ仮名表記導出部28は、これら取得された発音記号列を音声的に結合する際に、隣接発音記号列結合可能性判定部25と、第1の隣接発音記号列結合部26a1と、第2の隣接発音記号列結合部26a2とを用いる。
【0040】
(1−4−8)英語フレーズ仮名表記出力部29
英語フレーズ仮名表記出力部29は、学習装置100が、英語フレーズ仮名表記導出部28で導出された、仮名表記の列を出力部60に出力する。学習者は、この出力された、仮名表記の列を用いて、英語フレーズの話し方を学ぶ。
この仮名表記の列を構成する各仮名表記は、受付けられた音声結合方法選択情報と結合済発音記号列情報14とに基づいて結合された英単語群の音声、或いはこの音声結合方法選択情報に基づいて結合されなかった英単語の音声を表記している。
【0041】
(1−5)送受信制御部
送受信制御部30は、通信ネットワークを介して通信可能な(図示しない)サーバー装置等と各種情報の送受信をすることを制御する。本実施の形態では、後述する通信装置35がこれに該当する。
【0042】
(1−6)一時記憶部40
一時記憶部40は、本実施の形態に係るプログラムである発音学習コンテンツ提供プログラム(以後、「発音学習プログラム80」とも記載する)を含む各種プログラム、及び各種情報を一時記憶する。本実施の形態では、後述するRAM33がこれに該当する。
【0043】
(1−7)ディスク装置41
ディスク装置41は、情報記録媒体42に接続され、この情報記録媒体42に記録された各種プログラムや各種情報を読み込む。本実施の形態では、後述するDVD−ROMドライブ36がこれに該当する。
【0044】
(1−8)情報記録媒体42
情報記録媒体42は、各種プログラムや各種情報を記録する。本実施の形態では、後述する、DVD−ROM37がこれに該当する。
【0045】
(2)ハードウェア構成
図4は、本実施の形態に係る学習装置100をCPU(中央演算処理装置)31を用いて実現した場合のハードウェア構成の一例を示す。制御部20に相当するCPU31には、出力部60に相当するディスプレイ32と、入力部50に相当するキーボード/マウス34と、一時記憶部40に相当するRAM33と、記憶部10に相当するハードディスクドライブ39と、ディスク装置41に相当するDVD−ROMドライブ36と、情報記録媒体42に相当するDVD−ROM37と、送受信制御部30に相当する通信装置35とが接続されている。以下、これらを説明する。
CPU31は、装置全体の制御を司り、本実施の形態に係るプログラムである発音学習プログラム80を実行する。
ディスプレイ32は、発音学習に必要な各種操作画面や情報等を出力する。
RAM33は、本実施の形態に係る発音学習プログラム80を含む各種プログラム、各種情報を一時的に記憶する。
キーボード/マウス34は、学習者から各種操作命令、各種情報を入力するために用いられる。
通信装置35は、通信ネットワークに接続するためのインターフェースであり、例えばLANポート、モデム、無線LAN、ルーター等で構成される。
DVD−ROMドライブ36には、DVD−ROM37が接続され、DVD−ROM37から各種プログラムや各種情報を読み込むことが可能である。
ハードディスクドライブ39には、英単語情報11を記録した英単語ファイル、英単語発音記号列情報12を記録した英単語発音記号列ファイル、結合済発音記号列情報14を記録した結合済発音記号列ファイル、本実施の形態に係る発音学習プログラム80、オペレーティングシステム(OS)等が記憶されている。この発音学習プログラム80は、ディスク装置41を介して、情報記録媒体42からインストールされたものである。
【0046】
(3)データ構造
(3−1)英単語発音記号列情報12
英単語発音記号列情報12のデータ構造の一例を説明する。
英単語発音記号列情報12は、英単語領域、発音記号列領域を有している。
英単語領域には、英単語情報11に記憶された英単語が記憶されている。
発音記号列領域には、英単語領域に記憶された英単語に対応する発音記号列が記憶されている。
図5は、本実施の形態の英単語発音記号列情報12の一例を示す図である。
【0047】
(3−2)結合済発音記号列情報14
結合済発音記号列情報14のデータ構造の一例を説明する。
結合済発音記号列情報14は、末尾発音記号領域、先頭発音記号領域、結合済発音記号列領域を有している。
末尾発音記号領域には、末尾発音記号が記録される。
先頭発音記号領域には、先頭発音記号が記録される。
結合済発音記号列領域には、末尾発音記号領域に記録された末尾発音記号と先頭発音記号領域に記録された先頭発音記号とに対応する結合済発音記号列が記録される。
図6は、本実施の形態の結合済発音記号列情報14の一例を示す図である。
【0048】
(4)処理
(4−1)隣接発音記号列結合可能性判定処理
図7は、本実施の形態の隣接発音記号列結合可能性判定部25の処理の一例を示すフローチャートである。
まずステップSa1では、CPU31が、第i番目の発音記号列の末尾発音記号と第(i+1)番目の発音記号列の先頭発音記号とを抽出する。
続くステップSa2では、CPU31が、前記抽出された末尾発音記号と前記抽出された先頭発音記号とに対応する結合済発音記号列を結合済発音記号列情報14より検索し、もしこの結合済発音記号列が見つかれば、ステップSa3に進み、もしこの結合済発音記号列が見つからなければ、ステップSa4に進む。
ステップSa3では、CPU31が、「第i番目の発音記号列と第(i+1)番目の発音記号列とが音声的に結合可能である(yes)」と判断する。
ステップSa4では、CPU31が、「第i番目の発音記号列と第(i+1)番目の発音記号列とが音声的に結合不可能である(no)」と判断する。
【0049】
(4−1−1)隣接発音記号列結合可能性判定処理の例1英語フレーズ「YOU PUT YOUR HAND ON IT」が受付けられる場合、隣接発音記号列結合可能性判定部25が、第2番目の発音記号列/p
ut/と第3番目の発音記号列/jo
ur/とが、結合済発音記号列情報14を用いて、音声的に結合可能であるか否か判断する処理の一具体例を説明する。本明細書では、発音記号(又は発音記号列)として、2つの/で囲んだ国際音声記号(International Phonetic Alphabet: IPA)を用いるが、文字コードの制限により、一部の国際音声記号を、本来のものとは異なる下線付きの発音記号で表す(本明細書で使用する下線付きの発音記号と国際音声記号との対応関係は、図
21の「発音記号対応表」を参照)。本具体例では、英単語情報11には、英単語「YOU」、英単語「PUT」、英単語「YOUR」、英単語「HAND」、英単語「ON」、および英単語「IT」が記録され、英単語発音記号列情報12には、英単語「YOU」に対応付けられた発音記号列/ju/、英単語「PUT」に対応付けられた発音記号列/p
ut/、英単語「YOUR」 に対応付けられた発音記号列/jo
ur/、英単語「HAND」に対応付けられた発音記号列/h
@nd/、英単語「ON」に対応付けられた発音記号列/
on/、および英単語「IT」に対応付けられた発音記号列/
ιt/が記録されているとする。また、結合済発音記号列情報14には、末尾発音記号/t/と先頭発音記号/j/とに対応付けられた結合済発音記号列/t∫/と、末尾発音記号/d/と先頭発音記号/
o/とに対応付けられた結合済発音記号列/d
o/と、末尾発音記号/n/と先頭発音記号/
ι/とに対応付けられた結合済発音記号列/n
ι/が記憶されているとする。まずステップSa1では、CPU31が、第2番目の発音記号列/p
ut/の末尾発音記号/t/と第3番目の発音記号列/jo
ur/の先頭発音記号/j/とを抽出する。続くステップSa2では、CPU31が、前記抽出された末尾発音記号/t/と前記抽出された先頭発音記号/j/とに対応する結合済発音記号列を結合済発音記号列情報14より検索し、結合済発音記号列/t∫/が見つかるので、ステップSa3に進む。ステップSa3では、CPU31が、「第2番目の発音記号列/p
ut/と第3番目の発音記号列/jo
ur/とが音声的に結合可能である(yes)」と判断する。
【0050】
(4−1−2)隣接発音記号列結合可能性判定処理の例2
英語フレーズ「YOU PUT YOUR HAND ON IT」が受付けられる場合、隣接発音記号列結合可能性判定部25が、第4番目の発音記号列/h
@nd/と第5番目の発音記号列/
on/とが、結合済発音記号列情報14を用いて、音声的に結合可能であるか否か判断する処理の一具体例を説明する。
本具体例でも、上述の「隣接発音記号列結合可能性判定処理の例1」と同じ情報が記憶部に記憶されているとする。
まずステップSa1では、CPU31が、第4番目の発音記号列/h
@nd/の末尾発音記号/d/と第5番目の発音記号列/
on/の先頭発音記号/
o/とを抽出する。
続くステップSa2では、CPU31が、前記抽出された末尾発音記号/d/と前記抽出された先頭発音記号/
o/とに対応する結合済発音記号列を結合済発音記号列情報14より検索し、結合済発音記号列/d
o/が見つかるので、ステップSa3に進む。
ステップSa3では、CPU31が、「第4番目の発音記号列/h
@nd/と第5番目の発音記号列/
on/が音声的に結合可能である(yes)」と判断する。
【0051】
(4−1−3)隣接発音記号列結合可能性判定処理の例3
英語フレーズ「YOU PUT YOUR HAND ON IT」が受付けられる場合、隣接発音記号列結合可能性判定部25が、第5番目の発音記号列/
on/と第6番目の発音記号列/
ιt/とが、結合済発音記号列情報14を用いて、音声的に結合可能であるか否か判断する処理の一具体例を説明する。
本具体例でも、上述の「隣接発音記号列結合可能性判定処理の例1」と同じ情報が記憶部に記憶されているとする。
まずステップSa1では、CPU31が、第5番目の発音記号列/
on/の末尾発音記号/n/と第6番目の発音記号列/
ιt/の先頭発音記号/
ι/とを抽出する。
続くステップSa2では、CPU31が、前記抽出された末尾発音記号/n/と前記抽出された先頭発音記号/
ι/とに対応する結合済発音記号列を結合済発音記号列情報14より検索し、結合済発音記号列/n
ι/が見つかるので、ステップSa3に進む。
ステップSa3では、CPU31が、「第5番目の発音記号列/
on/と第6番目の発音記号列/
ιt/とが音声的に結合可能である(yes)」と判断する。
【0052】
(4−2)第1の隣接発音記号列結合処理
第1の隣接発音記号列結合部26a1の処理の一例を説明する。
第1の隣接発音記号列結合部26a1は、以下に説明する4つのステップ(ステップSb1〜ステップSb4)に従って、CPU31が、第i番目の発音記号列(前方英単語に対応する発音記号列)と第(i+1)番目の発音記号列(後方英単語に対応する発音記号列)とを音声的に結合した発音記号列を導出する(但し、i≧1且つi≦N-1)。
まずステップSb1では、CPU31が、第i番目の発音記号列の末尾発音記号と第(i+1)番目の発音記号列の先頭発音記号とを抽出する。
続くステップSb2では、CPU31が、前記抽出された末尾発音記号と前記抽出された先頭発音記号とに対応する結合済発音記号列を結合済発音記号列情報14より取得する。
続くステップSb3では、CPU31が、第i番目の発音記号列から末尾発音記号を削除した第1の部分発音記号列を導出するとともに、第(i+1)番目の発音記号列から先頭発音記号を削除した第2の部分発音記号列を導出する。
続くステップSb4では、CPU31が、前記導出された第1の部分発音記号列の末尾に、前記取得された結合済発音記号列と、前記導出された第2の部分発音記号列とをこの順序で加えた発音記号列を導出し、この導出された発音記号列を「第i番目の発音記号列と第(i+1)番目の発音記号列とを音声的に結合した発音記号列」とする。
【0053】
(4−2−1)第1の隣接発音記号列結合処理の例1
英語フレーズ「YOU PUT YOUR HAND ON IT」が受付けられる場合、第1の隣接発音記号列結合部26a1が、第2番目の発音記号列/p
ut/と第3番目の発音記号列/jo
ur/とを音声的に結合する処理の一具体例を説明する。
本具体例でも、上述の「隣接発音記号列結合可能性判定処理の例1」と同じ情報が記憶部に記憶されているとする。
まずステップSb1では、CPU31が、第2番目の発音記号列/p
ut/の末尾発音記号/t/と第3番目の発音記号列/jo
ur/の先頭発音記号/j/とを抽出する。
続くステップSb2では、CPU31が、前記抽出された末尾発音記号/t/と前記抽出された先頭発音記号/j/とに対応する結合済発音記号列/t∫/を結合済発音記号列情報14より取得する。
続くステップSb3では、第2番目の発音記号列/p
ut/から末尾発音記号/t/を削除した第1の部分発音記号列/p
u/を導出するとともに、第3番目の発音記号列/jo
ur/から先頭発音記号/j/を削除した第2の部分発音記号列/o
ur/を導出する。
続くステップSb4では、CPU31が、前記導出された第1の部分発音記号列/p
u/の末尾に、前記取得された結合済発音記号列/t∫/と前記導出された第2の部分発音記号列/o
ur/とをこの順序で加えた発音記号列/p
ut∫o
ur/を導出し、この発音記号列/p
ut∫o
ur/を「第2番目の発音記号列/p
ut/と第3番目の発音記号列/jo
ur/を音声的に結合した発音記号列」とする。
【0054】
(4−2−2)第1の隣接発音記号列結合処理の例2
英語フレーズ「YOU PUT YOUR HAND ON IT」が受付けられる場合、第1の隣接発音記号列結合部26a1が、第4番目の発音記号列/h
@nd/と第5番目の発音記号列/
on/とを音声的に結合する処理の一具体例を説明する。
本具体例でも、上述の「隣接発音記号列結合可能性判定処理の例1」と同じ情報が記憶部に記憶されているとする。
まずステップSb1では、CPU31が、第4番目の発音記号列/h
@nd/の末尾発音記号/d/と第5番目の発音記号列/
on/の先頭発音記号/
o/とを抽出する。
続くステップSb2では、CPU31が、前記抽出された末尾発音記号/d/と前記抽出された先頭発音記号/
o/とに対応する結合済発音記号列/d
o/を結合済発音記号列情報14より取得する。
続くステップSb3では、第4番目の発音記号列/h
@nd/から末尾発音記号/d/を削除した第1の部分発音記号列/h
@n/を導出するとともに、第5番目の発音記号列/
on/から先頭発音記号/
o/を削除した第2の部分発音記号列/n/を導出する。
続くステップSb4では、CPU31が、前記導出された第1の部分発音記号列/h
@n/の末尾に、前記取得された結合済発音記号列/d
o/と、前記導出された第2の部分発音記号列/n/とをこの順序で加えた発音記号列/h
@nd
on/を導出し、この発音記号列/h
@nd
on/を「第4番目の発音記号列/h
@nd/と第5番目の発音記号列/
on/を音声的に結合した発音記号列」とする。
【0055】
(4−3)第2の隣接発音記号列結合処理
第2の隣接発音記号列結合部26a2の処理の一例を説明する。
第2の隣接発音記号列結合部26a2は、以下に説明する4つのステップ(ステップSc1〜ステップSc4)に従って、CPU31が、「結合処理過程にある発音記号列」と「第(i+1)番目の発音記号列」とを音声的に結合した発音記号列を導出する(但し、i≧2且つi≦N-1)。
まずステップSc1では、CPU31が、第i番目の発音記号列の末尾発音記号と第(i+1)番目の発音記号列の先頭発音記号とを抽出する。
続くステップSc2では、CPU31が、前記抽出された末尾発音記号と前記抽出された先頭発音記号とに対応する結合済発音記号列を結合済発音記号列情報14より取得する。
続くステップSc3では、「結合処理過程にある発音記号列」から末尾発音記号を削除した第1の部分発音記号列を導出するとともに、第(i+1)番目の発音記号列から先頭発音記号を削除した第2の部分発音記号列を導出する。
続くステップSc4では、CPU31が、前記導出された第1の部分発音記号列の末尾に、前記取得された結合済発音記号列と、前記第2の部分発音記号列とをこの順序で加えた発音記号列を導出し、この導出された発音記号列を「結合処理過程にある発音記号列と第(i+1)番目の発音記号列とを音声的に結合した発音記号列」とする。
【0056】
(4−3−1)第2の隣接発音記号列結合処理の例
英語フレーズ「YOU PUT YOUR HAND ON IT」が受付けられる場合、第2の隣接発音記号列結合部26a2が、「結合処理過程にある発音記号列/h
@nd
on/」と「第6番目の発音記号列/
ιt/」とを音声的に結合する処理の一具体例を説明する。
本具体例でも、上述の「隣接発音記号列結合可能性判定処理の例1」と同じ情報が記憶部に記憶されているとする。
まずステップSc1では、CPU31が、第5番目の発音記号列/
on/の末尾発音記号/n/と第6番目の発音記号列/
ιt/の先頭発音記号/
ι/とを抽出する。
続くステップSc2では、CPU31が、前記抽出された末尾発音記号/n/と前記抽出された先頭発音記号/
ι/とに対応する結合済発音記号列/n
ι/を結合済発音記号列情報14より取得する。
続くステップSc3では、結合処理過程にある発音記号列/h
@nd
on/から末尾発音記号/n/を削除した第1の部分発音記号列/h
@nd
o/を導出するとともに、第6番目の発音記号列/
ιt/から先頭発音記号/
ι/を削除した第2の部分発音記号列/t/を導出する。
続くステップSc4では、CPU31が、前記導出された第1の部分発音記号列/h
@nd
o/の末尾に、前記取得された結合済発音記号列/n
ι/と、前記導出された第2の部分発音記号列/t/とをこの順序で加えた発音記号列/h
@nd
on
ιt/を導出し、この発音記号列/h
@nd
on
ιt/を「結合処理過程にある発音記号列/h
@nd
on/と第6番目の発音記号列/
ιt/を音声的に結合した発音記号列」とする。
【0057】
(4−4)仮名表記論理導出処理仮名表記論理導出部24が、発音記号列からこの発音記号列に対応する仮名表記を導出する処理
は周知の技術であるので詳細な説明は省略する。
【0063】
(4−5)英語フレーズ仮名表記導出処理
図8は、本実施の形態の英語フレーズ仮名表記導出部28の処理の一例を示すフローチャートである。
まずステップSe1では、CPU31が、変数i=0、変数j=0、結合フラグf=0、直前結合フラグg=0に設定するとともに、第1番目から第N番目の発音記号列を英単語発音記号列情報12から取得する。
続くステップSe2では、CPU31が、変数iをインクリメントする。
続くステップSe3では、CPU31が、結合フラグfの値を直前結合フラグgに保存してから、後述する第1の条件と第2の条件が同時に満たされているかどうかをチェックし、
この第1の条件とこの第2の条件が同時に満たされている場合は、結合フラグf=1に設定してからステップSe4に進む。
この第1の条件とこの第2の条件が同時に満たされていない場合は、結合フラグf=0に設定してからステップSe7に進む。
「第1の条件」とは、第i番目の音声結合方法選択情報が「yes」である、という条件である。
「第2の条件」とは、隣接発音記号列結合可能性判定部25が、第i番目の発音記号列と第(i+1)番目の発音記号列とは音声的に結合可能であると判断する、という条件である。
ステップSe4では、CPU31が、直前結合フラグgが1であるかどうかをチェックし、もし直前結合フラグgが1の場合はステップSe5に進み、もし直前結合フラグgが1でない場合は変数jをインクリメントしてからステップSe6に進む。
【0064】
ステップSe5では、CPU31が、第2の隣接発音記号列結合部26a2を用いて、「第jの結合処理過程にある発音記号列」と「第(i+1)番目の発音記号列」とを音声的に結合した発音記号列を導出するとともに、この導出された発音記号列を改めて「第jの結合処理過程にある発音記号列」とする。
また第i番目の発音記号列を「結合済」とするとともに、第(i+1)番目の発音記号列も「結合済」として、ステップSe7に進む。
ステップSe6では、CPU31が、第1の隣接発音記号列結合部26a1を用いて、「第i番目の発音記号列」と「第(i+1)番目の発音記号列」とを音声的に結合した発音記号列を導出するとともに、この導出された発音記号列を「第jの結合処理過程にある発音記号列」とする。また第i番目の発音記号列を「結合済」とするとともに、第(i+1)番目の発音記号列も「結合済」として、ステップSe7に進む。
ステップSe7では、CPU31が、変数iがN-1であるかどうかをチェックし、変数iがN-1であればステップSe8に進み、変数iがN-1でなければステップSe2に戻る。
【0065】
ステップSe8では、もし変数jが1以上であれば、CPU31が、仮名表記論理導出部24を用いて、第1から第jの結合処理過程にある発音記号列から対応する仮名表記を導出する。この導出されたj個の仮名表記は、受付けられた音声結合方法選択情報と結合済発音記号列情報14とに基づいて結合された英単語群の音声を表記している。
またCPU31は、(もし存在すれば)全ての「結合済」でない第k番目の発音記号列からも、仮名表記論理導出部24を用いて、対応する第k番目の仮名表記を導出する(但し、k≧1且つk≦N)。この導出された第k番目の仮名表記は、受付けられた音声結合方法選択情報に基づいて結合されなかった第k番目の英単語の音声を表記している(但し、k≧1且つk≦N)。
続くステップSe9では、CPU31が、ステップSe8で導出された各仮名表記を、受付けられた英語フレーズで発音される順番に、順序付けることによって、取得された発音記号列に対応し、且つこの英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列を導出する。
【0066】
(4−5−1)英語フレーズ仮名表記導出処理の例
英語フレーズ「YOU PUT YOUR HAND ON IT」が受付けられる場合の、本実施の形態の英語フレーズ仮名表記導出処理の一具体例を説明する(N=6)。
本具体例でも、上述の「隣接発音記号列結合可能性判定処理の例1」と同じ情報が記憶部に記憶されているとする。また、受付けられる第1番目の音声結合選択情報が「no」であり、第2番目の音声結合選択情報が「yes」であり、第3番目の音声結合選択情報が「no」であり、第4番目の音声結合選択情報が「yes」であり、第5番目の音声結合選択情報が「yes」であるとする。
まずステップSe1では、CPU31が、変数i=0、変数j=0、結合フラグf=0、直前結合フラグg=0に設定するとともに、第1番目の発音記号列/ju/と、第2番目の発音記号列/p
ut/と、第3番目の発音記号列/jo
ur/と、第4番目の発音記号列/h
@nd/と、第5番目の発音記号列/
on/と、第6番目の発音記号列/
ιt/とを英単語発音記号列情報12から取得する。
【0067】
続くステップSe2では、CPU31が、変数i=1とする。
続くステップSe3では、CPU31が、結合フラグfの値「0」を直前結合フラグgに保存し、第1番目の音声結合方法選択情報が「no」であるので、結合フラグf=0に設定してからステップSe7に進む。
ステップSe7では、CPU31が、変数iが5でないのでステップSe2に戻る。
【0068】
続くステップSe2では、CPU31が、変数i=2とする。
続くステップSe3では、CPU31が、結合フラグfの値「0」を直前結合フラグgに保存する。
次に、第2番目の音声結合方法選択情報が「yes」であり且つ、「隣接発音記号列結合可能性判定部25が第2番目の発音記号列/p
ut/と第3番目の発音記号列/jo
ur/とは音声的に結合可能である」と判断するので(上述の「隣接発音記号列結合可能性判定処理の例1」を参照)、結合フラグf=1に設定してからステップSe4に進む。
続くステップSe4では、CPU31が、直前結合フラグgが1であるかどうかをチェックし、直前結合フラグgが1でないので、変数j=1に設定してからステップSe6に進む。
続くステップSe6では、CPU31が、第1の隣接発音記号列結合部26a1を用いて、第2番目の発音記号列と第3番目の発音記号列を音声的に結合した発音記号列/p
ut∫o
ur/を導出するとともに(上述の「第1の隣接発音記号列結合処理の例1」を参照)、この発音記号列/p
ut∫o
ur/を「第1の結合処理過程にある発音記号列」とする。また第2番目の発音記号列を「結合済」とするとともに、第3番目の発音記号列も「結合済」として、ステップSe7に進む。
続くステップSe7では、CPU31が、変数iが5でないのでステップSe2に戻る。
【0069】
続くステップSe2では、CPU31が、変数i=3とする。
続くステップSe3では、CPU31が、結合フラグfの値「1」を直前結合フラグgに保存し、第3番目の音声結合方法選択情報が「no」であるので、結合フラグf=0に設定してからステップSe7に進む。
続くステップSe7では、CPU31が、変数iが5でないのでステップSe2に戻る。
【0070】
続くステップSe2では、CPU31が、変数i=4とする。
続くステップSe3では、CPU31が、結合フラグfの値「0」を直前結合フラグgに保存する。次に、第4番目の音声結合方法選択情報が「yes」であり且つ、「隣接発音記号列結合可能性判定部25が第4番目の発音記号列/h
@nd/と第5番目の発音記号列/
on/とは音声的に結合可能である」と判断するので(上述の「隣接発音記号列結合可能性判定処理の例2」を参照)、結合フラグf=1に設定してからステップSe4に進む。
続くステップSe4では、CPU31が、直前結合フラグgが1であるかどうかをチェックし、直前結合フラグgが1でないので、変数j=2に設定してからステップSe6に進む。
続くステップSe6では、CPU31が、第1の隣接発音記号列結合部26a1を用いて、第4番目の発音記号列と第5番目の発音記号列とを音声的に結合した発音記号列/h
@nd
on/を導出するとともに(上述の第1の隣接発音記号列結合処理の例2を参照)、この発音記号列/h
@nd
on/を「第2の結合処理過程にある発音記号列」とする。また第4番目の発音記号列を「結合済」とするとともに、第5番目の発音記号列も「結合済」として、ステップSe7に進む。
続くステップSe7では、CPU31が、変数iが5でないのでステップSe2に戻る。
【0071】
続くステップSe2では、CPU31が、変数i=5とする。
続くステップSe3では、CPU31が、結合フラグfの値「1」を直前結合フラグgに保存する。次に、第5番目の音声結合方法選択情報が「yes」であり且つ、「隣接発音記号列結合可能性判定部25が第5番目の発音記号列/
on/と第6番目の発音記号列/
ιt/とは音声的に結合可能である」と判断するので(上述の「隣接発音記号列結合可能性判定処理の例3」を参照)、結合フラグf=1に設定してからステップSe4に進む。
続くステップSe4では、CPU31が、直前結合フラグgが1であるかどうかをチェックし、直前結合フラグgが1であるので、ステップSe5に進む。
続くステップSe5では、CPU31が、第2の隣接発音記号列結合部26a2を用いて、「第2の結合処理過程にある発音記号列/h
@nd
on/」と「第6番目の発音記号列」とを音声的に結合した発音記号列/h
@nd
on
ιt/を導出するとともに(上述の「第2の隣接発音記号列結合処理の例」を参照)、この発音記号列/h
@nd
on
ιt/を改めて「第2の結合処理過程にある発音記号列」とする。また第5番目の発音記号列を「結合済」とするとともに、第6番目の発音記号列も「結合済」として、ステップSe7に進む。
続くステップSe7では、CPU31が、変数iが5であるのでステップSe8に進む。
【0072】
続くステップSe8では、CPU31が
、仮名表記論理導出部24を用いて、「第1の結合処理過程にある発音記号列/p
ut∫o
ur/」から対応する仮名表記「プチョウア」を導出する。ここでこの導出された仮名表記「プチョウア」は、受付けられた音声結合方法選択情報と結合済発音記号列情報14とに基づき結合された英単語群「 PUT YOUR 」の音声を表記している。また、CPU31が
、「第2の結合処理過程にある発音記号列/h
@nd
on
ιt/」から対応する仮名表記「ハンドニトゥ」を導出する。ここでこの導出された仮名表記「ハンドニトゥ」は、受付けられた音声結合方法選択情報と結合済発音記号列情報14とに基づき結合された英単語群「HAND ON IT」の音声を表記している。またCPU31は
、「結合済」でない第1番目の発音記号/ju/からも、仮名表記論理導出部24を用いて、対応する仮名表記「ユ」を導出する。ここでこの仮名表記「ユ」は、受付けられた音声結合方法選択情報に基づいて結合されなかった英単語「YOU」の音声を表記している。
続くステップSe9では、CPU31が、ステップSe8で導出された各仮名表記を、英語フレーズ「YOU PUT YOUR HAND ON IT」で発音される順番に、順序付けることによって、英語フレーズ「YOU PUT YOUR HAND ON IT」の話し方を表す、仮名表記の列「ユ、プチョウア、ハンドニトゥ」を導出する。
【0073】
(4−6)発音学習コンテンツ提供処理(メインルーチンの処理手順)
図9は、本実施の形態の発音学習コンテンツ提供処理を実現するために学習装置100が実行する処理手順の一例をフローチャート形式で示したものである。まずステップS1では、学習者が、発音学習のための英語フレーズを、キーボード/マウス34を介して入力し、CPU31がこの英語フレーズを受付ける。ただし、この英語フレーズは、英単語情報11に記憶された英単語からなる。続くステップS2では、CPU31が、ステップS1で受付けられた英語フレーズに含まれる隣接する英単語の音声を結合するか否かの音声結合方法
選択肢をディスプレイ32に出力する。続くステップS3では、学習者が、キーボード/マウス34を介して、この音声結合方法
選択肢を選択することにより、音声結合方法選択情報を入力し、CPU31がこの音声結合方法選択情報を受付ける。続くステップS4では、CPU31が、ステップS1で受付けられた英語フレーズに含まれる各英単語に対応する発音記号列を、英単語発音記号列情報12を用いて取得する。また、CPU31が、上述の英語フレーズ仮名表記導出処理で説明した手順に従って、受付けられた音声結合方法選択情報と結合済発音記号列情報14とに基づいて、取得された各発音記号列を音声的に結合することで、受付けられた英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列を導出する。続くステップS5では、CPU31が、ステップS4で導出された、仮名表記の列をディスプレイ32に出力する。続くステップS6では、CPU31が、学習者の指示を受けて学習装置100の処理手順を終了するか、或いはステップS2に戻り上述と同様の処理を繰り返し実施する。
【0074】
(4−6−1)発音学習コンテンツ提供処理の例英語フレーズ「YOU PUT YOUR HAND ON IT」が受付けられる場合の、本実施の形態の発音学習コンテンツ提供処理(メインルーチンの処理)の一具体例を説明する(N=6)。本具体例でも、上述の「隣接発音記号列結合可能性判定処理の例1」と同じ情報が記憶部に記憶されているとする。また、受付けられる第1番目の音声結合選択情報が「no」であり、第2番目の音声結合選択情報が「yes」であり、第3番目の音声結合選択情報が「no」であり、第4番目の音声結合選択情報が「yes」であり、第5番目の音声結合選択情報が「yes」であるとする。まずステップS1では、学習者が、英語フレーズ「YOU PUT YOUR HAND ON IT」をキーボード/マウス34を介して学習装置100に入力し、CPU31がこの英語フレーズを受付ける。続くステップS2では、CPU31が、この受付けられた英語フレーズに含まれる第1番目の英単語「YOU」 と第2番目の英単語「PUT」の音声を結合するか否かの第1番目の音声結合
選択肢と、第2番目の英単語「PUT」 と第3番目の英単語「YOUR」の音声を結合するか否かの第2番目の音声結合
選択肢と、第3番目の英単語「YOUR 」と第4番目の英単語「HAND」の音声を結合するか否かの第3番目の音声結合
選択肢と、第4番目の英単語「HAND」 と第5番目の英単語「ON」 の音声を結合するか否かの第4番目の音声結合
選択肢と、第5番目の英単語「ON」と第6番目の英単語「IT」の音声を結合するか否かの第5番目の音声結合
選択肢と、をディスプレイ32に出力する(
図3の(b)を参照)。続くステップS3では、学習者がキーボード/マウス34を介して、この音声結合方法
選択肢を選択することにより、第1番目の音声結合選択情報「no」と、第2番目の音声結合選択情報「yes」と、第3番目の音声結合選択情報「no」と、第4番目の音声結合選択情報「yes」と、第5番目の音声結合選択情報「yes」を入力し(
図3の(c)を参照)、CPU31がこの音声結合方法選択情報を受付ける。続くステップS4では、CPU31が、受付けられた英語フレーズに含まれる各英単語(「YOU」、「PUT」、「YOUR」、「HAND」、「ON」、「IT」)に対応する発音記号列(それぞれ、/ju/、/p
ut/、/jo
ur/、/h
@nd/、/
on/、/
ιt/)を、英単語発音記号列情報12を用いて取得する。また、この英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列「ユ、プチョウア、ハンドニトゥ」を導出する(上述の「英語フレーズ仮名表記導出処理の例」を参照)。続くステップS5では、CPU31が、ステップS4で導出された、仮名表記の列「ユ、プチョウア、ハンドニトゥ」を、ディスプレイ32に出力する(例えば、「ユ プチョウア ハンドニトゥ」)。続くステップS6の説明は省略する。
【0075】
(5)変形例本実施の形態では、記憶部10をCPU31に接続されたハードディスクドライブ39に設けたが、記憶部10はハードディスクドライブ39に限定されるものではない。例えば、記憶部10に記憶されている各情報の少なくとも一部が、学習装置100に接続された情報記録媒体42に記憶されていても良いし、学習装置100から通信ネットワークを介して読み書き可能なファイルサーバー(サーバー装置101)に記憶されていても良い(図
19を参照)。
【0104】
2.第2の実施の形態(1)概要
図10は、本実施の形態に係る発音学習コンテンツ提供システムの概略図である。このシステムは、端末装置200とサーバー装置(以後、「学習装置100」と記載する)とからなる。学習装置100は、例えばインターネット等の通信ネットワーク300を介して端末装置200と通信可能に形成され、学習者からの各種操作命令及び各種入力情報を、通信ネットワーク300を介して端末装置200から受付ける。また、学習装置100は、これら受付けられた各種操作命令及び各種入力情報に応じた、発音学習に関するコンテンツを端末装置200に出力させるサーバー装置として機能する。端末装置200は、学習者からの各種操作命令及び各種入力情報を学習装置100に送信し、学習装置100から送信される発音学習に関するコンテンツ等を出力する機能が実装されていればよく、例えば通信機能を有するパーソナルコンピュータや、ブラウザ機能を有する携帯電話、スマートフォン、電子書籍端末などの各種通信携帯端末等が該当する。このような学習装置100を用いたシステムは、英語学校、英語を教える学校、その他各種の学校により運営され、またこのような学校のために学習者に英語フレーズ発音学習に関するコンテンツを提供する業者等により運営される。
図11は、本実施の形態に係る学習装置100の全体構成を示すブロック図である。学習装置100の全体構成は、入力部および出力部を持たず、制御部20の機能と送受信制御部30sの説明が異なることを除き、第1の実施形態の学習装置100のそれと同様であり、
図11において、
図2と同一構成部分には同一の符号を付しその説明は省略する。以下、これらを説明する。
【0105】
(1−1)制御部
制御部20は、英語フレーズ受付部22s、音声結合方法選択部23s、仮名表記論理導出部24、隣接発音記号列結合可能性判定部25、第1の隣接発音記号列結合部26a1、第2の隣接発音記号列結合部26a2、英語フレーズ仮名表記導出部28、英語フレーズ仮名表記出力部29sを備える。本実施の形態では、CPU(中央演算処理装置)31が制御部20に該当する。
【0106】
(1−1−1)英語フレーズ受付部22s
英語フレーズ受付部22sは、学習装置100が、学習者によって端末装置200の(図示しない)入力部を介して入力された発音学習を行うための英語フレーズを、この端末装置200から受付ける。但しこの英語フレーズは、英単語情報11に記憶された英単語からなる。
本実施の形態でも、この英語フレーズにはN個の英単語が含まれているとし(但しN≧2)、この英語フレーズに第i番目に現れる英単語を「第i番目の英単語」と以下記載する(i=1、…、N)。
【0107】
(1−1−2)音声結合方法選択部23s音声結合方法選択部23sは、学習装置100が、英語フレーズ受付部22sで受付けられた英語フレーズに含まれる隣接する英単語の音声を結合するか否かの音声結合方法
選択肢を端末装置200の(図示しない)出力部に出力させる。次に、学習者がこの音声結合方法
選択肢の中から何れの
選択肢を選択するかの音声結合方法選択情報を端末装置200の(図示しない)入力部を介して入力することで、学習装置100がこの音声結合方法選択情報を端末装置200から受付ける。
【0108】
(1−1−3)英語フレーズ仮名表記出力部29s
英語フレーズ仮名表記出力部29sは、学習装置100が、英語フレーズ仮名表記導出部28で導出された、仮名表記の列を端末装置200の(図示しない)出力部に出力させる。学習者は、この出力された、仮名表記の列を用いて英語フレーズの話し方を学ぶ。
【0109】
(1−2)送受信制御部
送受信制御部30sは、学習装置100が、通信ネットワーク300を介して端末装置200や(図示しない)サーバー装置等と各種情報の送受信をすることを制御する。
【0110】
(2)ハードウェア構成
このハードウェア構成の説明は、第1の実施の形態のハードウェア構成の説明と同じである。但し、ハードディスクドライブ39には、本実施の形態に係るプログラムである発音学習プログラム80が記憶されている。
なお、ディスプレイ32とキーボード/マウス34は省略することもできる。
【0111】
(3)処理(3−1)発音学習コンテンツ提供処理(メインルーチンの処理手順)
図12は、本実施の形態の発音学習コンテンツ提供処理を実現するために学習装置100並びに端末装置200がそれぞれ実行する処理手順の一例をフローチャート形式で示したものである。ステップS1では、学習者が、発音学習のための英語フレーズを端末装置200の(図示しない)入力部を介して入力し、端末装置200が、当該英語フレーズを学習装置100に送信する。続くステップS2では、CPU31が、ステップS1で送信された英語フレーズを端末装置200から受信する。続くステップS3では、CPU31が、ステップS2で受信された英語フレーズが英単語情報11に記憶された英単語からなるかどうか(つまり、受付け可能かどうか)をチェックし、もしこの英語フレーズが英単語情報11に記憶された英単語からなる場合はステップ4に進み、もしそうでなければステップ1に戻る。続くステップS4では、CPU31が、ステップS2で受信された英語フレーズを受付ける。続くステップS5では、CPU31が、ステップS4で受付けられた英語フレーズに含まれる隣接する英単語を結合するか否かの音声結合方法
選択肢を出力するための情報を端末装置200に送信する。続くステップS6では、端末装置200が、ステップS5で送信された情報を受信する。続くステップS7では、端末装置200が、ステップS6で受信された情報に基づいて前記音声結合方法
選択肢を(図示しない)出力部に出力する。続くステップS8では、学習者が、端末装置200の(図示しない)入力部を介して、この音声結合方法
選択肢を選択することにより、音声結合方法選択情報を端末装置200に入力し、端末装置200がこの音声結合方法選択情報を学習装置100に送信する。続くステップS9では、CPU31が、ステップS8で送信された音声結合方法選択情報を受付ける。続くステップS10では、CPU31が、ステップS4で受付けられた英語フレーズに含まれる各英単語に対応する発音記号列を、英単語発音記号列情報12を用いて取得する。また、第1の実施の形態の英語フレーズ仮名表記導出処理で説明した手順に従って、受付けられた音声結合方法選択情報と結合済発音記号列情報14とに基づいて、取得された各発音記号列を音声的に結合することで、ステップS4で受付けられた英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列を導出する。続くステップS11では、CPU31が、ステップS10で導出された、仮名表記の列を出力するための情報を端末装置200に送信する。続くステップS12では、CPU31は、終了指示が無ければステップ2に戻り上述と同様の処理を繰り返し実施し、終了指示があれば学習装置100の処理手順を終了する。ステップS13では、端末装置200が、ステップS11で送信された情報を受信する。続くステップS14では、端末装置200が、ステップS10で導出された、仮名表記の列を(図示しない)出力部に出力する。続くステップS15では、端末装置200が、学習者の指示を受けて端末装置200の処理手順を終了するか、或いはステップS7に戻り上述と同様の処理を繰り返し実施する。
【0112】
(4)変形例以下に示す変形例は互いに組み合わせ可能である。(4−1)変形例1本実施の形態では、記憶部10をCPU31に接続されたハードディスクドライブ39に設けたが、記憶部10はハードディスクドライブ39に限定されるものではない。例えば、記憶部10に記憶される各情報の少なくとも一部が、端末装置200の(図示しない)記憶装置に記憶されていても良いし、学習装置100から通信ネットワークを介して読み書き可能なファイルサーバー(サーバー装置101)に記憶されていても良い(図
20を参照)。
【0113】
(4−2)変形例2本実施の形態では、制御部20を学習装置100のCPU31に設けたが、制御部20は学習装置100のCPU(中央演算装置)31に限定されるものではない。例えば、学習装置100が、本実施の形態に係る発音学習プログラム80の少なくとも一部を端末装置200の(図示しない)記憶装置に記憶させることで、制御部20の各部が担う機能の少なくとも一部を、端末装置200の(図示しない)CPUで行っても良い。また例えば、発音学習プログラム80の少なくとも一部を、学習装置100から通信ネットワークを介して通信可能なアプリケーションサーバー(サーバー装置102)の(図示しない)記憶装置に記憶することで、制御部20の各部が担う機能の少なくとも一部を、当該アプリケーションサーバーの(図示しない)CPUで行っても良い(図
20)を参照)。
【0114】
(4−3)変形例3
本実施の形態に係るシステムは、公知のクライアント/サーバー型の形態をとってもよいが、このシステムを、Webシステムを用いて実現してもよい。例えば、端末装置200にWebブラウザを搭載し、そのWebブラウザが学習装置100に搭載されたWebサーバーと、HTTPプロトコルを用いたデータ通信を行うことで、制御部20が行う処理を実現してもよい。また、その際に、端末装置200の出力にされるWebページ(例えば、英語フレーズ仮名表記出力部で端末装置200に出力される表示画面)の中に広告を表示する広告表示手段を、学習装置100に設けても良い。
「Webシステム」とは、一般に端末装置にWebブラウザを搭載し、そのWebブラウザがサーバー装置(Webサーバー)と、HTTPプロトコルを用いたデータ通信を行うことで、様々な処理を実現するシステムの総称である。
【0123】
3.第
3の実施の形態
(1)概要
図
13は、本実施の形態に係る発音学習コンテンツ提供装置(学習装置100)の全体構成を示すブロック図である。
学習装置100の全体構成は、記憶部10と制御部20が異なることを除いて、第1の実施形態の学習装置100のそれと同様であり、図
13において、
図2と同一構成部分には同一の符号を付しその説明は省略する。
【0124】
(1−1)記憶部
記憶部10には、少なくとも、後述する、英語フレーズ仮名表記情報16が記憶されている。本実施の形態では、ハードディスクドライブ39がこれに該当する。
(1−1−1)英語フレーズ仮名表記情報16
英語フレーズ仮名表記情報16は、英語フレーズと、この英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列とを対応付けて記憶する。この仮名表記の列は、この英語フレーズに含まれる各英単語に対応する発音記号列と、この英語フレーズに含まれる隣接する英単語の音声を結合するか否かの音声結合方法選択情報とに対応付けられるとともに、この仮名表記の列を構成する各仮名表記は、この音声結合方法選択情報に基づいて結合された英単語群の音声、或いはこの音声結合方法選択情報に基づいて結合されなかった英単語の音声を表記している。
【0125】
(1−2)制御部
制御部20は、英語フレーズ選択部21a、英語フレーズ出力部21b、音声結合方法選択部23c、英語フレーズ仮名表記取得部27、英語フレーズ仮名表記出力部29cを備える。本実施の形態では、CPU31が制御部20に該当する。
【0126】
(1−2−1)英語フレーズ選択部21a
英語フレーズ選択部21aは、学習装置100が、発音学習の対象となる英語フレーズを英語フレーズ仮名表記情報16から選択するための英語フレーズ選択情報を、入力部50を介して学習者から受付けるとともに、この受付けられた英語フレーズ選択情報に対応する英語フレーズを英語フレーズ仮名表記情報16から選択する。
【0127】
(1−2−2)英語フレーズ出力部21b
英語フレーズ出力部21bは、学習装置100が、英語フレーズ選択部21aで選択された英語フレーズを出力部60に出力する。
【0128】
(1−2−3)音声結合方法選択部23c
音声結合方法選択部23cは、学習装置100が、英語フレーズ選択部21aで選択された英語フレーズに含まれる隣接する英単語の音声を結合するか否かの音声結合方法
選択肢を出力部60に出力し、学習者が、この音声結合方法
選択肢の中から何れの
選択肢を選択するかの音声結合方法選択情報を、入力部50を介して学習装置100に入力することで、学習装置100がこの音声結合方法選択情報を受付ける。
【0129】
(1−2−4)英語フレーズ仮名表記取得部27
英語フレーズ仮名表記取得部27は、学習装置100が、英語フレーズ選択部21aで選択された英語フレーズから、この英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列を、英語フレーズ仮名表記情報16を用いて取得する。ただし、この仮名表記の列は、学習装置100が、音声結合方法選択部23cで受付けられた音声結合方法選択情報に基づいて英語フレーズ仮名表記情報16から取得する。
【0130】
(1−2−5)英語フレーズ仮名表記出力部29c
英語フレーズ仮名表記出力部29cは、学習装置100が、英語フレーズ仮名表記取得部27で取得された、仮名表記の列を出力部60に出力する。学習者は、この出力された、仮名表記の列を用いて、英語フレーズの話し方を学ぶ。
この仮名表記の列を構成する各仮名表記は、受付けられた音声結合方法選択情報に基づいて結合された英単語群の音声、或いはこの音声結合方法選択情報に基づいて結合されなかった英単語の音声を表記している。
【0131】
(2)ハードウェア構成
図
14は、本実施の形態に係る学習装置100を、CPU31を用いて実現した場合のハードウェア構成の一例を示す。ハードディスクドライブ39には、英語フレーズ仮名表記情報16を記録した英語フレーズ仮名表記ファイル、本実施の形態に係るプログラムである発音学習プログラム80、オペレーティングシステム(OS)等が記憶されている。ハードディスクドライブ39以外は、第1の実施の形態で既に説明しているのでここでは説明を省略する。
【0132】
(3)データ構造
(3−1)英語フレーズ仮名表記情報16
英語フレーズ仮名表記情報16のデータ構造の一例について説明する。
英語フレーズ仮名表記情報16は、英語フレーズ領域、英単語発音記号列領域、音声結合方法選択情報領域、及び英語フレーズ仮名表記領域を有している。
英語フレーズ領域には、英語フレーズが記憶されている。
英単語発音記号列領域には、第1番目から第N番目の発音記号列が記憶されている。この第i番目の発音記号列は、英語フレーズ領域に記憶された英語フレーズに含まれる第i番目の英単語に対応する発音記号列である(i=1,…,N)。ここで、Nとは、英語フレーズ領域に記憶された英語フレーズに含まれる英単語の数である(但し、N≧2)。
音声結合方法選択情報領域には、第1番目から第(N−1)番目の音声結合方法選択情報が記憶されている。この第i番目の音声結合方法選択情報は、英語フレーズ領域に記憶された英語フレーズに含まれる、第i番目の英単語と第(i+1)番目の英単語の音声とを結合するか否かの情報である(i=1,…,N−1)。
英語フレーズ仮名表記領域には、英語フレーズ領域に記憶された英語フレーズと、英単語発音記号列領域に記憶された第1番目から第N番目の発音記号列と、音声結合方法選択情報領域に記憶された第1番目から第(N−1)番目の音声結合方法選択情報とに対応付けられた、この英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列が記憶されている。この仮名表記の列を構成する各仮名表記は、これらの音声結合方法選択情報に基づいて結合された英単語群の音声、或いはこれらの音声結合方法選択情報に基づいて結合されなかった英単語の音声を表記している。
図
15は、本実施の形態の英語フレーズ仮名表記情報16の一例を示す図である。
なお、図
15において、英語フレーズ領域に記憶されている各英単語はスペース文字(空白文字)で区切られているが、カンマ等の他の区切り文字(デリミター)で区切っても良い。
なお、図
15において、英単語発音記号列領域に記憶された、第1番目と第2番目の発音記号列は、カンマで区切られているが、スペース(空白文字)で区切っても良いし、他の区切り文字(デリミター)で区切っても良い。
なお、図
15において、仮名表記の列「アンド、アイ」或いは「エン、アイ」はカンマで区切られているが、「アンド アイ」或いは「エン アイ」のようにスペース(空白文字)で区切っても良いし、他の区切り文字(デリミター)で区切っても良い。
なお、この例では、英単語発音記号列領域に第1番目から第N番目の発音記号列が記憶されているとしたが、英単語発音記号列領域には、必ずしも第1番目から第N番目の発音記号列そのものが記憶されている必要はなく、各発音記号列を識別する情報が記憶されていれば良い。
なお、この例では、音声結合方法選択情報領域に第1番目から第(N−1)番目の音声結合方法選択情が記憶されているとしたが、音声結合方法選択情報領域には、必ずしも第1番目から第(N−1)の音声結合方法選択情そのものが記憶されている必要はなく、各音声結合方法選択情を識別する情報が記憶されていれば良い。
【0133】
(4)処理
(4−1)発音学習コンテンツ提供処理(メインルーチンの処理手順)
図
16は、本実施の形態の発音学習コンテンツ提供処理を実現するために学習装置100が実行する処理手順の一例をフローチャート形式で示したものである。
まずステップS1では、学習者が、発音学習の対象となる英語フレーズを英語フレーズ仮名表記情報16から選択するための英語フレーズ選択情報を、キーボード/マウス34を介して入力し、CPU31が、この英語フレーズ選択情報を受付ける。
続くステップS2では、CPU31が、ステップS1で受付けられた英語フレーズ選択情報に対応する英語フレーズを英語フレーズ仮名表記情報16から選択する。
続くステップS3では、CPU31が、ステップS2で選択された英語フレーズをディスプレイ32に出力するとともに、この英語フレーズに含まれる隣接する英単語の音声を結合するか否かの音声結合方法
選択肢をディスプレイ32に出力する。
続くステップS4では、学習者が、キーボード/マウス34を介して、この音声結合方法
選択肢を選択することにより音声結合方法選択情報を入力し、CPU31がこの音声結合方法選択情報を受付ける。
続くステップS5では、CPU31が、ステップS4で受付けられた音声結合方法選択情報に基づいて、ステップS2で選択された英語フレーズから、この英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列を、英語フレーズ仮名表記情報16を用いて取得する。
続くステップS6では、CPU31が、ステップS5で取得された、仮名表記の列をディスプレイ32に出力する。
続くステップS7では、CPU31が、学習者の指示を受けて学習装置100の処理手順を終了するか、或いはステップS3に戻り上述と同様の処理を繰り返し実施する。
【0134】
(4−1−1)発音学習コンテンツ提供処理の例英語フレーズ「AND I」を選択するための英語フレーズ選択情報が受付けられる場合の、本実施の形態の英語フレーズ発音学習コンテンツ提供処理の一具体例を説明する(N=2)。本具体例では、英語フレーズ仮名表記情報16には、英語フレーズ「AND I」と、第1番目の発音記号列/
зnd/と、第2番目の発音記号列/a
ι/と、第1番目の音声結合方法選択情報「no」とに対応付けられた、仮名表記の列「アンド、アイ」,英語フレーズ「AND I」と、第1番目の発音記号列/εn/と、第2番目の発音記号列/a
ι/と、第1番目の音声結合方法選択情報「no」とに対応付けられた、仮名表記の列「エン、アイ」、英語フレーズ「AND I」と、第1番目の発音記号列/
зnd/と、第2番目の発音記号列/a
ι/と、第1番目の音声結合方法選択情報「yes」とに対応付けられた仮名表記「アンダイ」、英語フレーズ「AND I」と、第1番目の発音記号列/εn/と、第2番目の発音記号列/a
ι/と、第1番目の音声結合方法選択情報「yes」とに対応付けられた仮名表記「エナイ」が英語フレーズ仮名表記情報16に記憶されているとする。まずステップS1では、学習者が、発音学習の対象となる英語フレーズ「AND I」を英語フレーズ仮名表記情報16から選択するための英語フレーズ選択情報を、キーボード/マウス34を介して入力し、CPU31が、この英語フレーズ選択情報を受付ける。続くステップS2では、CPU31が、ステップS1で受付けられた英語フレーズ選択情報に対応する英語フレーズ「AND I」を英語フレーズ情報15から選択する。続くステップS3では、CPU31が、ステップS2で選択された英語フレーズ「AND I」をディスプレイ32に出力するとともに、この英語フレーズに含まれる「AND」と「I」の音声を結合するか否かの第1番目の音声結合方法
選択肢をディスプレイ32に出力する。続くステップS4では、学習者が、キーボード/マウス34を介して、第1番目の音声結合方法
選択肢を選択することにより第1番目の音声結合方法選択情報を入力し、CPU31が、この第1番目の音声結合方法選択情報を受付ける。続くステップS5では、CPU31が、ステップS4で受付けられた第1番目の音声結合方法選択情報に基づいて、ステップS2で選択された英語フレーズ「AND I」の話し方を表す、仮名表記の列を英語フレーズ仮名表記情報16から取得する。例えば、第1番目の音声結合方法選択情報「no」が受付けられた場合は、仮名表記の列(「アンド、アイ」と「エン、アイ」)が取得され、第1番目の音声結合方法選択情報「yes」が受付けられた場合は、仮名表記(「アンダイ」と「エナイ」)が取得される。続くステップS6では、CPU31が、ステップS5で取得された、仮名表記の列をディスプレイ32に出力する。続くステップS7の説明は省略する。
【0135】
(5)変形例
変形例の説明は、第1の実施の形態の変形例の説明と同じである。
【0136】
4.第4の実施の形態
(1)概要
図
10は、本実施の形態に係るシステムの概略図である。この概略図は第
2の実施の形態で既に説明しているので、ここでは説明を省略する。
図
17は、学習装置100の全体構成を示すブロック図である。
学習装置100の全体構成は、入力部および出力部を持たず、制御部20の機能と送受信制御部30sの説明が異なることを除いて、第
3の実施形態の学習装置100のそれと同様であり、図
17において、図
13と同一構成部分には同一の符号を付しその説明は省略する(但し送受信制御部30sは第
2の実施形態の送受信制御部30sと同じものである)。
【0137】
(1−1)制御部
制御部20は、以下に説明する英語フレーズ選択部21as、英語フレーズ出力部21bs、音声結合方法選択部23cs、英語フレーズ仮名表記取得部27s、英語フレーズ仮名表記出力部29csを備える。本実施の形態では、CPU31が制御部20に該当する。
【0138】
(1−1−1)英語フレーズ選択部21as
英語フレーズ選択部21asは、学習装置100が、発音学習の対象となる英語フレーズを英語フレーズ仮名表記情報16から選択するための英語フレーズ選択情報を、端末装置200の(図示しない)入力部を介して学習者から受付けるとともに、この受付けられた英語フレーズ選択情報に対応する英語フレーズを英語フレーズ仮名表記情報16から選択する。
【0139】
(1−1−2)英語フレーズ出力部21bs
英語フレーズ出力部21bsは、学習装置100が、英語フレーズ選択部21asで選択された英語フレーズを端末装置200の(図示しない)出力部に出力させる。
【0140】
(1−1−3)音声結合方法選択部23cs
音声結合方法選択部23csは、学習装置100が、英語フレーズ選択部21asで選択された英語フレーズに含まれる隣接する英単語の音声を結合するか否かの音声結合方法
選択肢を端末装置200の(図示しない)出力部に出力させる。学習者がこの音声結合方法
選択肢の中から何れの
選択肢を選択するかの音声結合方法選択情報を端末装置200の(図示しない)入力部を介して入力することで、学習装置100がこの音声結合方法選択情報を受付ける。
【0141】
(1−1−4)英語フレーズ仮名表記取得部27s
英語フレーズ仮名表記取得部27sは、学習装置100が、英語フレーズ選択部21asで選択された英語フレーズから、この英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列を、英語フレーズ仮名表記情報16を用いて取得する。ただし、この仮名表記の列は、学習装置100が、音声結合方法選択部23csで受付けられた音声結合方法選択情報に基づいて取得する。
【0142】
(1−1−5)英語フレーズ仮名表記出力部29cs
英語フレーズ仮名表記出力部29csは、学習装置100が、英語フレーズ仮名表記取得部27sで取得された、仮名表記の列を端末装置200の(図示しない)出力部に出力させる。学習者は、この出力された、仮名表記の列を用いて、英語フレーズの話し方を学ぶ。
【0143】
(2)ハードウェア構成
このハードウェア構成の説明は、第
3の実施の形態のハードウェア構成の説明と同じである。但し、ハードディスクドライブ39には、本実施の形態に係るプログラムである発音学習プログラム80が記憶されている。
なお、ディスプレイ32とキーボード/マウス34は省略することもできる。
【0144】
(3)処理
(3−1)発音学習コンテンツ提供処理(メインルーチンの処理手順)
図
18は、本実施の形態の発音学習コンテンツ提供処理を実現するために学習装置100並びに端末装置200がそれぞれ実行する処理手順の一例をフローチャート形式で示したものである。
まずステップS1では、学習者が、学習対象となる英語フレーズを英語フレーズ仮名表記情報16から選択するための英語フレーズ選択情報を、端末装置200の(図示しない)入力部を介して入力し、端末装置200がこの英語フレーズ選択情報を学習装置100へ送信する。
続くステップS2では、CPU31が、ステップS1で送信された英語フレーズ選択情報を受付ける。
続くステップS3では、CPU31が、ステップS2で受付けられた英語フレーズ選択情報に対応する英語フレーズを英語フレーズ仮名表記情報16から選択する。
続くステップS4では、CPU31が、ステップS3で選択された英語フレーズを出力するための情報を端末装置200に送信するとともに、この英語フレーズに含まれる隣接する英単語の音声を結合するか否かの音声結合方法
選択肢を出力するための情報を端末装置200に送信する。
続くステップS5では、端末装置200が、ステップS4で送信された情報を受信する。
続くステップS6では、端末装置200が、ステップS3で選択された英語フレーズと前記音声結合方法
選択肢とを(図示しない)出力部に出力する。
続くステップS7では、学習者が、前記出力された音声結合方法
選択肢からいずれの
選択肢を選択するかの音声結合方法選択情報を端末装置200の(図示しない)入力部を介して入力し、端末装置200がこの音声結合方法選択情報を学習装置100へ送信する。
続くステップS8では、CPU31が、ステップS7で送信された音声結合方法選択情報を受付ける。
続くステップS9では、CPU31が、ステップS8で受付けられた音声結合方法選択情報に基づいて、ステップS3で選択された英語フレーズの話し方を表す、仮名表記の列を、英語フレーズ仮名表記情報16を用いて取得する。
続くステップS10では、CPU31が、ステップS9で取得された、仮名表記の列を出力するための情報を端末装置200に送信する。
続くステップS11では、CPU31は、終了指示が無ければステップ2に戻り上述と同様の処理を繰り返し実施し、終了指示があれば学習装置100の処理手順を終了する。
続くステップS12では、端末装置200が、ステップS10で送信された情報を受信するとともに、ステップS9で取得された、仮名表記の列を(図示しない)出力部に出力する。
続くステップS13では、端末装置200が、学習者の指示を受けて端末装置200の処理手順を終了するか、或いはステップS6に戻り上述と同様の処理を繰り返し実施する。
【0145】
(4)変形例
変形例の説明は、第
2の実施の形態の変形例の説明と同じである。
【0146】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。なお、本発明における各部、ファイルは、その機能、データが論理的に区別されていることを示すものであって、物理上または事実上は同一の領域にあってもよいし、異なった領域であってもよく、特に限定するものではない。
また、前述のハードディスクに記憶された発音学習コンテンツ提供プログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア等の機能とともに、OS上で動作し前述の実施の形態の動作を実行するものも前述の実施の形態の範囲に含まれる。