特許第6167341号(P6167341)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6167341
(24)【登録日】2017年7月7日
(45)【発行日】2017年7月26日
(54)【発明の名称】系統連系システム
(51)【国際特許分類】
   H02J 3/38 20060101AFI20170713BHJP
   H02J 9/06 20060101ALI20170713BHJP
【FI】
   H02J3/38 180
   H02J3/38 110
   H02J9/06
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-241581(P2012-241581)
(22)【出願日】2012年11月1日
(65)【公開番号】特開2014-93808(P2014-93808A)
(43)【公開日】2014年5月19日
【審査請求日】2015年9月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000227401
【氏名又は名称】日東工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085523
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 文夫
(74)【代理人】
【識別番号】100078101
【弁理士】
【氏名又は名称】綿貫 達雄
(74)【代理人】
【識別番号】100154461
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 由布
(72)【発明者】
【氏名】北原 郁夫
【審査官】 坂本 聡生
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−069633(JP,A)
【文献】 特開2007−228727(JP,A)
【文献】 特開2012−143046(JP,A)
【文献】 特開2011−223852(JP,A)
【文献】 特開2009−259440(JP,A)
【文献】 特開平08−009648(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02B 1/40− 1/42
H02J 3/00− 5/00
9/00−11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
商用電源と分散電源との系統連系を行う系統連系システムにおいて、
1次側に商用電源が接続され、2次側に分散電源と複数の分岐ブレーカが接続された系統電路開閉器と、
該系統電路開閉器に隣接して形成され、該系統電路開閉器の開閉操作を自動で行う操作装置を備え、
該操作装置の内部には、商用電源の停電を検出する停電検出手段と、
商用電源の停電検出時に系統電路の切離しを行う電路切離部と、
停電時に前記の電路切離し状態を維持するインターロック部と、
商用電源の復電検出時に系統電路開閉器を閉路する投入部とを有し、
また該系統電路開閉器は、系統電路の開閉を行うハンドルを備え、
該操作装置は、該ハンドルを操作する操作機構部を備え
該操作装置と系統電路開閉器とを隣接配置して、前記操作機構部とハンドルにより電路開閉を機械的に行う
ことを特徴とする系統連系システム。
【請求項2】
該操作装置は、該停電検出手段および復電検出手段として、系統電路開閉器の一次側電圧を検出する電圧検出部と、該電圧検出部の検出信号に基づいてインターロック部に制御信号を送信する制御信号送信回路を有することを特徴とする請求項1記載の系統連系システム。
【請求項3】
該操作装置は、商用電源の停電時に該操作装置の電力源として二次電池に切り替え使用されることを特徴とする請求項1記載の系統連系システム。
【請求項4】
電路切離部は、商用電源の停電検出信号の他に、切離し命令を受けて系統電路の切離しを行う電路切離命令受信手段を備えることを特徴とする請求項1記載の系統連系システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商用電源と分散電源との系統連系を行う系統連系システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、商用の配電系統(以下、系統という)に自家発電設備(太陽光発電設備等)を接続させた所謂「系統連系」の状態で、電気系統の運用を行う技術(例えば、特許文献1等)に注目が集まっている。
【0003】
自家発電側の余剰電力を、系統に流すことを「逆潮流」といい、現在「系統連系」を行う発電システムは、「逆潮流あり(必要な電力を自らの発電システムで賄い、不足する分は系統から補充し、自家発電側の余剰電力は売電するタイプ)」と「逆潮流なし(必要な電力を自らの発電システムで賄い、不足する分だけを系統から補充し、自家発電側の余剰電力の売電は行わないタイプ)」の二つのタイプに分けられている。
【0004】
系統連系は、資源エネルギー庁の通達が定める「電力品質確保に係わる系統連系技術要件ガイドライン」によって厳しい規定や制約が設けられ、特に、「逆潮流あり」タイプに関して、例えば、発電所の事故や災害などで停電した際には、系統側へ逆潮流してはいけないこと、などが定められている。
【0005】
しかし、従来のように切替が必要な場合、パワーコンディショナからの出力線が2つ必要となり、それぞれ配線する必要もあり、配線作業が複雑になる問題があった。また、手動で開閉操作を行う際には、人為的な判断ミスや、操作ミスの恐れがあり、作業者の負荷が大きいという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−037940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は前記の問題を解決し、系統連系システムにおいて、配線作業を簡略化することが可能で、人為的な判断ミスや操作ミスを回避することができる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた本発明の系統連系システムは、商用電源と分散電源との系統連系を行う系統連系システムにおいて、1次側に商用電源が接続され、2次側に分散電源と複数の分岐ブレーカが接続された系統電路開閉器と、該系統電路開閉器に隣接して形成され、該系統電路開閉器の開閉操作を自動で行う操作装置を備え、該操作装置の内部には、商用電源の停電を検出する停電検出手段と、商用電源の停電検出時に系統電路の切離しを行う電路切離部と、停電時に前記の電路切離し状態を維持するインターロック部と、商用電源の復電検出時に系統電路開閉器を閉路する投入部とを有し、また該系統電路開閉器は、系統電路の開閉を行うハンドルを備え、該操作装置は、該ハンドルを操作する操作機構部を備え該操作装置と系統電路開閉器とを隣接配置して、前記操作機構部とハンドルにより電路開閉を機械的に行うことを特徴とするものである。
【0009】
【0010】
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の系統連系システムにおいて、該操作装置は、該停電検出手段および復電検出手段として、系統電路開閉器の一次側電圧を検出する電圧検出部と、該電圧検出部の検出信号に基づいてインターロック部に制御信号を送信する制御信号送信回路を有することを特徴とするものである。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の系統連系システムにおいて、該操作装置は、商用電源の停電時に該操作装置の電力源として二次電池に切り替え使用されることを特徴とするものである。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の系統連系システムにおいて、電路切離部は、商用電源の停電検出信号の他に、切離し命令を受けて系統電路の切離しを行う電路切離命令受信手段を備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る系統連系システムは、1次側に商用電源が接続され、2次側に分散電源と複数の分岐ブレーカが接続された系統電路開閉器と、該系統電路開閉器の開閉操作を行う操作装置を備え、該操作装置は、商用電源の停電を検出する停電検出手段と、商用電源の停電検出時に系統電路の切離しを自動で行う電路切離部と、停電時に前記の電路切離し状態を維持するインターロック部を有する構成とすることにより、停電時には確実に電路切離し状態が維持することができる。すなわち、本発明によれば、人為的なミスで、停電時に誤って逆潮流してしまう事故を確実に回避することができる。また、切替開閉器を必要としないため、分散電源の配線作業も少なくすることが可能である。
【0015】
また、該操作装置は、商用電源の復電を検出する復電検出手段を備え、商用電源の復電検出時に系統電路を閉路する投入部を有する構成とすることにより、商用電源の復電を自動に行うことができる。
【0016】
請求項2記載の発明のように、該操作装置は、該停電検出手段および復電検出手段として、系統電路開閉器の一次側電圧を検出する電圧検出部と、該電圧検出部の検出信号に基づいてインターロック部に制御信号を送信する制御信号送信回路を有する構成とすることにより、人為的な判断ミスを確実に回避することができる。
【0017】
請求項3記載の発明のように、該操作装置は、商用電源の停電時に該操作装置の電力源として切り替え使用される二次電池を用いることにより、系統電源の停電時でも操作装置により電路開閉器の操作を可能にしたものである。
【0018】
請求項4記載の発明のように、電路切離部は、商用電源の停電検出信号の他に、切離し命令を受けて系統電路の切離しを行う電路切離命令受信手段を備える構成とすることにより、停電時以外の任意のタイミングで、分散電源のみを用いた自立運転を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施形態1を示す図である。
図2】操作装置の内部構成を説明する図である。
図3】停電時のシステム運用を説明するフロー図である。
図4】実施形態2を示す図である。
図5】実施形態3を示す図である。
図6】実施形態3を示す図である。
図7】実施形態3を示す図である。
図8】実施形態4を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に本発明の好ましい実施形態を示す
本発明は、図1に示すように、分電盤1内に商用電源を引き込む系統2と、分散電源3との系統連系を行う系統連系システムであって、系統2に繋がる電路を開閉する系統電路開閉器4と、該系統電路開閉器4の開閉操作を行う操作装置5を備える。
【0021】
該操作装置5内には、図2に示すように、商用電源の停電を検出する停電検出手段6と、商用電源の停電検出時に系統電路の切離しを行う電路切離部7と、前記の電路切離し状態を維持するインターロック部8を有するものである。また、電路切離部7、インターロック部8からの操作信号を受信し系統電路開閉器4の開閉操作を行う操作機構部16を有するものである。なお、下記の実施形態1〜5では、分電盤1内の主幹ブレーカ9を系統電路開閉器4として用いているが、実施形態6に示すように、系統電路開閉器4を主幹ブレーカ9の一次側に独立して設けたものでもよい。
【0022】
(実施形態1)
図1に示すように、分電盤1内には、系統2に繋がる電路を開閉する主幹ブレーカ9と、主幹ブレーカ9を介して引き込まれた電路10から複数に分岐した分岐電路11と、分岐電路11を開閉する分岐ブレーカ12を備えている。
【0023】
主幹ブレーカ9は、ブレーカの開閉操作に使用されるハンドル15を上部に備えている。また、このハンドル15を操作して、主幹ブレーカ9の開閉操作を機械的に行う操作装置5が、主幹ブレーカ9に隣接して配置されている。
【0024】
分岐電路11の一つには、分散電源用ブレーカ13を介して分散電源3が接続され、停電時には分散電源による自立運転が可能な電源供給システムを構成している。
【0025】
分散電源としては太陽電池、燃料電池などを用いることができる。本実施形態では、複数の太陽光パネル、太陽光パネルによって発電した直流電源を収集する接続箱、直流電源を交流電源に変換するパワーコンディショナから構成される太陽電池を使用している。
【0026】
操作装置5は、商用電源の停電検出手段6兼復電検出手段として用いられる電圧検出部17と、電路切離部7と、インターロック部8の他、図2に示すように、前記のハンドル15操作を行う操作機構部16と、商用電源の復電検出時に系統電路開閉器4を閉路する投入部20を備えている。上記の他、電圧検出部17で検出した検出信号に基づいて電路切離部7およびインターロック部8および投入部20および分散電源3に制御信号を送信する制御部19を備えている。
【0027】
電圧検出部17では、主幹ブレーカ9の一次側電圧を検出して、系統電路の停電および復電を判断している。具体的には、電圧が検出されない場合に停電と判断し、停電後に電圧が再度検出された場合に復電と判断するものである。
【0028】
本発明では、図3のフローに示すように、電圧検出部17が停電を判断すると(ST1)、まず、制御部19は、分散電源3に開路制御信号を送信し、系統2と分散電源3との系統連系を解除する(ST2)。なお、主幹ブレーカ9が遮断された場合に、連動して分散電源3の系統連携の解除を行うものであっても良い。ここで、系統連系の解除は、パワーコンディショナの開閉部にパワーコンディショナ開路制御信号を送信して行うものである。
【0029】
続いて、制御部19は電路切離部7に向けて、開路制御信号を送信する。この開路制御信号を受けた電路切離部7は、操作機構部16に向けて、開路操作信号を送信する。操作機構部16は、この開路操作信号を受けてハンドル15の操作を行って、系統2に繋がる電路を開路する(ST3)。なお、分散電源3の開路(ST2)と系統電路開閉器4の開路(ST3)は同時に行うものであっても良いものである。
【0030】
制御部19は、系統2に繋がる電路が開路されていることを確認後、インターロック部8に向けて、ロック操作信号を送信し、ハンドル15を操作不能にロックする(ST4)。この状態において、ハンドル15の操作が不能となるため、停電時に人為的なミスで閉路方向にハンドル操作を行って、逆潮流してしまう事故を確実に回避することができる。
【0031】
制御部19は、ハンドルのロック確認後、分散電源3にパワーコンディショナ閉路制御信号を送信し、分岐電路11に接続される各負荷に対して、分散電源の自立運転による給電を行う(ST5)。ここで、分散電源3にパワーコンディショナ閉路制御信号を送信する前に、分散電源3が開路位置にあることを確認するプロセスを追加してもよい。なお、その他に例えば、短絡事故などによって主幹ブレーカ9の接点が溶着している場合には、ハンドル15操作によっても電路の切り離しが行われておらず、この状態において、分散電源を接続してしまうと、逆潮流の要因となるところ、分散電源3にパワーコンディショナ閉路制御信号を送信前に、操作装置5に形成した溶着検出部18による溶着判定結果を合わせて開路確認を行い、溶着検出時には、分散電源3にパワーコンディショナ開路制御信号を送信し続ける制御を併用することが好ましく、溶着を検出された場合には、溶着状態を知らせるLEDなど形成しておくことが望ましい。
【0032】
分散電源3による自立運転中に、電圧検出部17が復電を判断すると(ST6)、制御部19は、分散電源3にパワーコンディショナ開路制御信号を送信し、分散電源3と分岐電路11との接続を解除して、分散電源による自立運転を停止する(ST7)。停止の際に事前にLED信号・発音装置などの通知手段を設けておくことが望ましい。
【0033】
続いて、制御部19は、インターロック部8に向けて、ロック解除信号を送信する(ST8)とともに、投入部20に向けて、閉路制御信号を送信する。投入部20は、この閉路操作信号を受けて操作機構部16によりハンドル15の操作を行って、系統2に繋がる電路を閉路する(ST9)。投入部20を用いることなく、ロック解除信号を送信後、人為的にハンドル15の操作を行うようにするものであってもよい。
【0034】
最後に、制御部19は、分散電源3にパワーコンディショナ閉路制御信号を送信し、系統2と分散電源3の系統連系を復活させる(ST10)。なお、主幹ブレーカ9が閉路された場合に、自動的に分散電源3を閉路するものであっても良い。
【0035】
ここで、本実施形態において、系統2側で停電が起こった場合には分散電源3を開路させ(ST2)、系統電路開閉器4を開路し(ST3)、そして、分散電源3を閉路する(ST5)制御を行っている。このように分散電源3を開閉する理由として、系統2に連系する分散電源3は、系統2の交流電力の周波数や位相を基準として交流電力を発生するように構成(連系運転)されているので、系統2からの交流電力が途絶すると、急な変動に対応することができず、周波数や位相が適切な交流電力を発生することができない。そのため、分散電源3を継続して利用する場合には、系統電路開閉器4の開閉により周波数の変化が大きくなり、負荷に接続されている分岐ブレーカ12が自動的に遮断されたり、負荷の故障の原因にもなってしまうものである。このため、分散電源3を連系運転から自立運転に切り替えるために、分散電源3を開路する必要があるものである。なお、復電時の分散電源3の開路(ST7)の制御に関しても同様の理由で、運転の切り替えによる影響を防ぐものである。
【0036】
なお、操作装置5は、内部に二次電池21を内蔵して、停電時の作動用電力を確保している。なお、二次電池21は操作装置5内の他、分電盤1内部などに設置するものであって良い。また、停電時における二次電池21の使用電力を抑制するためには、上記フローにおける復電検出を、常時ではなく一定期間ごとに行うようにすることが好ましい。停電時での操作装置5の動作方法として、二次電池21の他、分散電源3により充電された蓄電池などから利用するものであっても良い。
【0037】
(実施形態2)
実施形態1では、操作装置5が、主幹ブレーカ9に隣接配置されていたが、図4に示すように、主幹ブレーカ9内に操作装置5を内蔵することもできる。
【0038】
本実施形態では、主幹ブレーカ9として、例えば、遠隔操作で接点を開閉制御可能なリモコンブレーカを採用し、主幹ブレーカ9を電気的に開閉操作することもできる。
【0039】
この場合、リモコンブレーカの制御部などから開路命令が発せられると、自動的に接点を開路制御し、系統電源が停電となっている場合はハンドル操作を行っても閉路されないように制御し、系統電源が復電となっている場合は接点を閉路操作するようにプログラムで接点を開閉操作制御が行われるようにしても良く、実施形態1においてはハンドル15のインターロックや開閉は機械的に操作制御するものであったが、プログラムなどにより電子的に操作制御するものであっても良い。
【0040】
(実施形態3)
実施形態1、2は、停電時の分散電源による自立運転時を前提したシステムであるが、本実施形態は、系統電源からの給電が正常に成されている場合においても、操作部を人為的な操作することによって分散電源のみの発電に切替えることが可能なシステムである。
【0041】
本実施形態においては、図5に示すように、電路開閉器に配置した操作装置を操作部となる発電制御部(HEMS)22からの信号により操作装置5を駆動し、主幹ブレーカ9を開路すると共に分散電源3に開路信号を送信し、主幹ブレーカ9をインターロックさせるものである。
【0042】
なお、発電制御部(HEMS:home energy management system)とは、家屋全体の電源供給・使用電力量を管理・制御する制御システムであり、例えば家の総使用電力が設定量に達したときに、遠隔操作または自動でエアコンの温度設定を変えたり、優先順位の低い機器の電源を切ったりするなど家屋全体を管理する総合システムを意味する。
【0043】
なお、発電制御部(HEMS)22からの信号に変えて、図6に示すように、操作ボタン23の押圧によって操作装置5を駆動するシステムや、図7に示すように、遠隔操作部24によって分電盤1から離れた位置から操作装置5を駆動するシステムとすることもできる。なお、発電制御部22、操作ボタン23、遠隔操作部24において操作装置5を駆動し、主幹ブレーカ9を開路操作した後は、図3のフローに示す制御を行うものとすることが好ましい。
【0044】
(実施形態4)
なお、上記の実施形態1〜3では、分電盤1内の主幹ブレーカ9を系統電路開閉器4として用いているが、図8に示すように、分電盤1の一次側に独立して設けることもできる。なお、分散電源3を分岐電路11に接続しているが、系統電路開閉器4の2次側に接続すればよく、実施形態1などに示すように分岐電路11に接続するものではなく、主幹ブレーカ9の1次側に設けるものであっても良いものである。
【符号の説明】
【0045】
1 分電盤
2 系統
3 分散電源
4 系統電路開閉器
5 操作装置
6 停電検出手段
7 電路切離部
8 インターロック部
9 主幹ブレーカ
10 電路
11 分岐電路
12 分岐ブレーカ
13 分散電源用ブレーカ
15 ハンドル
16 操作機構部
17 電圧検出部
18 溶着検出部
19 制御部
20 投入部
21 二次電池
22 発電制御部(HEMS)
23 操作ボタン
24 遠隔操作部
25 電路
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8