特許第6167844号(P6167844)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6167844
(24)【登録日】2017年7月7日
(45)【発行日】2017年7月26日
(54)【発明の名称】送信装置、プログラム及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20170713BHJP
   H04N 1/32 20060101ALI20170713BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20170713BHJP
【FI】
   H04N1/00 C
   H04N1/00 107Z
   H04N1/32 J
   G06F13/00 601A
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-220035(P2013-220035)
(22)【出願日】2013年10月23日
(65)【公開番号】特開2015-82750(P2015-82750A)
(43)【公開日】2015年4月27日
【審査請求日】2016年5月24日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 博之
(72)【発明者】
【氏名】阿出川 智通
(72)【発明者】
【氏名】中村 慎也
【審査官】 橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−134267(JP,A)
【文献】 特開2005−136459(JP,A)
【文献】 特開2011−035871(JP,A)
【文献】 特開2008−060919(JP,A)
【文献】 特開2008−034923(JP,A)
【文献】 特開2007−312335(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
H04N 1/32
G06F13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め登録された1以上の登録装置の情報と、ユーザの宛先とは異なる情報である送信設定情報を保持する手段と、
前記ユーザの宛先に、前記保持する送信設定情報に基づいてデータを送信する手段と、
前記ユーザの宛先に前記データの送信ができない場合に、前記1以上の登録装置のうち少なくとも1つから前記送信設定情報を取得する取得手段と、
前記取得した送信設定情報に基づいて、前記保持する送信設定情報の更新を予め定められた宛先に要求する設定更新要求手段と、
前記宛先更新要求手段による要求の後に前記保持する送信設定情報が更新された場合に、前記更新された送信設定情報に基づいて、前記データの送信を再試行する再試行手段と、を含む
送信装置。
【請求項2】
前記取得手段は、前記保持する送信設定情報に起因して前記データの送信ができない場合には、前記1以上の登録装置のうち少なくとも1つから送信設定情報を取得し、前記取得した宛先に起因して前記データの送信ができない場合には、前記1以上の登録装置のうち少なくとも1つから前記ユーザの宛先を取得する
請求項1に記載の送信装置。
【請求項3】
前記再試行手段は、前記1以上の登録装置のうち少なくとも1つから取得した送信設定情報であって、過去に送信成功の履歴がある送信設定情報に基づいて、前記データの送信を再試行する
請求項1又は2に記載の送信装置。
【請求項4】
前記取得した宛先に起因して前記データの送信ができない場合に、前記ユーザの宛先の更新を予め定められた宛先に要求する宛先更新要求手段と、
前記取得手段は、前記宛先更新要求手段による要求の後に更新された前記ユーザの宛先を保持する前記登録装置から、該更新された前記ユーザの宛先を取得する
請求項1乃至3のいずれかに記載の送信装置。
【請求項5】
前記宛先更新要求手段による要求の後の1以上のそれぞれのタイミングで、前記ユーザの宛先を保持する前記登録装置に、該ユーザの宛先の更新の有無を問い合わせる手段をさらに含み、
前記取得手段は、前記問い合わせの結果、前記ユーザの宛先が更新されている場合に、該更新された前記ユーザの宛先を保持する前記登録装置から、該更新された前記ユーザの宛先を取得する
請求項4に記載の送信装置。
【請求項6】
予め登録された1以上の登録装置の情報と、ユーザの宛先とは異なる情報である送信設定情報を保持する手段、
前記ユーザの宛先に、前記保持する送信設定情報に基づいてデータを送信する手段と、
前記ユーザの宛先に前記データの送信ができない場合に、前記1以上の登録装置のうち少なくとも1つから前記送信設定情報を取得する取得手段、
前記取得した送信設定情報に基づいて、前記保持する送信設定情報の更新を予め定められた宛先に要求する設定更新要求手段、及び、
前記宛先更新要求手段による要求の後に前記保持する送信設定情報が更新された場合に、前記更新された送信設定情報に基づいて、前記データの送信を再試行する再試行手段
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項7】
送信装置と、該送信装置に登録された1以上の登録装置と、を含み、
前記送信装置は、
前記1以上の登録装置の情報と、ユーザの宛先とは異なる情報である送信設定情報を保持する手段と、
前記ユーザの宛先に、前記保持する送信設定情報に基づいてデータを送信する手段と、を含み、
前記登録装置はそれぞれ、
送信設定情報と前記ユーザの宛先の少なくとも一方を保持する手段を含み、
前記送信手段はさらに、
前記ユーザの宛先に前記データの送信ができない場合に、前記1以上の登録装置のうち少なくとも1つから前記送信設定情報を取得する取得手段と、
前記取得した送信設定情報に基づいて、前記保持する送信設定情報の更新を予め定められた宛先に要求する設定更新要求手段と、
前記宛先更新要求手段による要求の後に前記保持する送信設定情報が更新された場合に、前記更新された送信設定情報に基づいて、前記データの送信を再試行する再試行手段と、を含む
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送信装置、プログラム及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
端末が電子メールを送信する際に、電波圏外で端末への電子メールの送信操作が行われた場合には、端末が電波圏内に入った後に電子メールを再送信することがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−215426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、データ送信に失敗した場合に登録された他の装置からデータ送信に必要な情報を取得してデータ送信を再試行できる送信装置、プログラム及びシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、予め登録された1以上の登録装置の情報と送信設定情報を保持する手段と、前記保持する送信設定情報に基づいて、ユーザについて取得した宛先にデータを送信する手段と、前記取得した宛先に前記データの送信ができない場合に、前記1以上の登録装置のうち少なくとも1つから送信設定情報又は前記ユーザの宛先の少なくとも一方を取得する取得手段と、前記取得した送信設定情報又は前記ユーザの宛先の少なくとも一方に基づいて、前記データの送信を再試行する再試行手段と、を含む送信装置である。
【0006】
請求項2に係る発明は、前記取得手段は、前記保持する送信設定情報に起因して前記データの送信ができない場合には、前記1以上の登録装置のうち少なくとも1つから送信設定情報を取得し、前記取得した宛先に起因して前記データの送信ができない場合には、前記1以上の登録装置のうち少なくとも1つから前記ユーザの宛先を取得する請求項1に記載の送信装置である。
【0007】
請求項3に係る発明は、前記再試行手段は、前記1以上の登録装置のうち少なくとも1つから取得した送信設定情報であって、過去に送信成功の履歴がある送信設定情報に基づいて、前記データの送信を再試行する請求項1又は2に記載の送信装置である。
【0008】
請求項4に係る発明は、前記取得した宛先に起因して前記データの送信ができない場合に、前記ユーザの宛先の更新を予め定められた宛先に要求する宛先更新要求手段と、前記取得手段は、前記宛先更新要求手段による要求の後に更新された前記ユーザの宛先を保持する前記登録装置から、該更新された前記ユーザの宛先を取得する請求項1乃至3のいずれかに記載の送信装置である。
【0009】
請求項5に係る発明は、前記宛先更新要求手段による要求の後の1以上のそれぞれのタイミングで、前記ユーザの宛先を保持する前記登録装置に、該ユーザの宛先の更新の有無を問い合わせる手段をさらに含み、前記取得手段は、前記問い合わせの結果、前記ユーザの宛先が更新されている場合に、該更新された前記ユーザの宛先を保持する前記登録装置から、該更新された前記ユーザの宛先を取得する請求項4に記載の送信装置である。
【0010】
請求項6に係る発明は、前記取得した送信設定情報に基づいて、前記保持する送信設定情報の更新を予め定められた宛先に要求する設定更新要求手段をさらに含み、前記再試行手段は、前記宛先更新要求手段による要求の後に前記保持する送信設定情報が更新された場合に、該更新された送信設定情報に基づいて前記データの送信を再試行する請求項1乃至5のいずれかに記載の送信装置である。
【0011】
請求項7に係る発明は、予め登録された1以上の登録装置の情報と送信設定情報を保持する手段と、前記保持する送信設定情報に基づいて、ユーザについて取得した宛先にデータを送信する手段と、前記取得した宛先に前記データの送信ができない場合に、前記1以上の登録装置のうち少なくとも1つから送信設定情報又は前記ユーザの宛先の少なくとも一方を取得する取得手段と、前記取得した送信設定情報又は前記ユーザの宛先の少なくとも一方に基づいて、前記データの送信を再試行する再試行手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【0012】
請求項8に係る発明は、送信装置と、該送信装置に登録された1以上の登録装置と、を含み、前記送信装置は、前記1以上の登録装置の情報と送信設定情報を保持する手段と、前記保持する送信設定情報に基づいて、ユーザについて取得した宛先にデータを送信する手段と、を含み、前記登録装置はそれぞれ、送信設定情報と前記ユーザの宛先の少なくとも一方を保持する手段を含み、前記送信手段はさらに、前記取得した宛先に前記データの送信ができない場合に、前記1以上の登録装置のうち少なくとも1つから送信設定情報又は前記ユーザの宛先の少なくとも一方を取得する取得手段と、前記取得した送信設定情報又は前記ユーザの宛先の少なくとも一方に基づいて、前記データの送信を再試行する再試行手段と、を含むシステムである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1,7,8に係る発明によれば、データ送信に失敗した場合に登録された他の装置からデータ送信に必要な情報を取得してデータ送信を再試行できる。
【0014】
請求項2に係る発明によれば、送信エラーの原因に応じて必要な情報を取得してデータ送信を再試行できる。
【0015】
請求項3に係る発明によれば、過去に送信が成功している送信設定情報を利用してデータ送信を再試行できる。
【0016】
請求項4に係る発明によれば、ユーザの宛先の更新を促さない場合と比較して、早期に更新されたユーザの宛先を取得することができる。
【0017】
請求項5に係る発明によれば、ユーザの宛先が更新されたか否かを問い合わせない場合と比較して、早期に更新されたユーザの宛先を取得することができる。
【0018】
請求項6に係る発明によれば、保持する送信設定情報の更新を促さない場合と比較して、早期に更新された送信設定情報を利用してデータ送信を再試行できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態に係る情報処理システムのシステム構成図である。
図2】情報処理システムに含まれる一部のデバイスのハードウェア構成図である。
図3】登録デバイス管理テーブルの一例を示す図である。
図4】ユーザ情報管理テーブルの一例を示す図である。
図5】講義情報管理テーブルの一例を示す図である。
図6】メールサーバ情報管理テーブルの一例を示す図である。
図7】メール送信履歴管理テーブルの一例を示す図である。
図8】第1の実施例に係るメール送信制御処理のシーケンス図である。
図9】第1の実施例に係るメール送信制御処理のシーケンス図である。
図10】第1の実施例に係るメール送信制御処理のシーケンス図である。
図11】第2の実施例に係るメール送信制御処理のシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための実施の形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。
【0021】
[1.システム構成]
図1には、本実施形態に係る情報処理システム1のシステム構成図を示した。本実施形態に係る情報処理システム1は、情報管理支援サーバ10、教育情報管理サーバ20、画像形成装置30、メールサーバ40、1以上のパーソナルコンピュータ50を含み、情報管理支援サーバ10、教育情報管理サーバ20、画像形成装置30、メールサーバ40、パーソナルコンピュータ50はそれぞれネットワークNWに接続して相互にデータ通信可能に接続されている。
【0022】
教育情報管理サーバ20は、教員の情報(ID、名前、メールアドレス、属性、所属等)、学生の情報(ID、名前、メールアドレス、属性、所属等)、講義の情報(講義を実施する教員のID、履修する学生のID、カリキュラム、講義スケジュール、課題等)や、各講義の出欠、各講義で提出された課題の採点情報等を管理するコンピュータである。
【0023】
画像形成装置30は、紙媒体への画像の形成(印刷処理)や、紙媒体に形成された画像の読み取り(スキャン処理)等を実行する装置である。例えば、画像形成装置30は、パーソナルコンピュータ50からの印刷要求に応じて印刷処理を実行したり、紙媒体のスキャン要求を受け付けてスキャンしたデータを指定のデバイス(例えば情報管理支援サーバ10)に送信したりする。
【0024】
メールサーバ40は、電子メールの配信を管理するコンピュータである。例えば、本実施形態では、メールサーバ40は、教育情報管理サーバ20で管理される教員、学生、管理者のメールアドレスを宛先とする電子メールの受信サーバとして、また、情報管理サーバ、教育情報管理サーバ20、画像形成装置30、教員、学生、管理者が操作するパーソナルコンピュータ50から送信される電子メールの送信サーバとして機能することとする。もちろん、メールサーバ40は、管理するメールアドレス等に応じて複数設けることとしても構わない。
【0025】
パーソナルコンピュータ50は、教員、学生、管理者等のユーザの操作を受け付けて処理を実行するコンピュータである。例えば、パーソナルコンピュータ50は、ユーザの操作を受け付けて、教育情報管理サーバ20にアクセスして、教育情報管理サーバ20で管理される情報の閲覧、更新、追加、削除等を行ったり、教育情報管理サーバ20から取得した情報を画像形成装置30に送信して印刷処理を実行させたりする。
【0026】
本実施形態では、情報管理支援サーバ10は、教育情報管理サーバ20による情報の管理を支援するコンピュータである。例えば、本実施形態に係る情報処理システム1では、情報管理支援サーバ10は、教育情報管理サーバ20に情報を登録後、登録した情報に基づき生成した電子メールを、登録者のメールアドレスに送信する処理を実行する。そして、情報管理支援サーバ10は、登録者への電子メールの送信に当たり、設定されているメールサーバ40へのアクセスが不能であったり、また宛先のメールアドレスのエラーで送信不能であったりする場合に、情報管理支援サーバ10に登録されている他のデバイス(例えば教育情報管理サーバ20や画像形成装置30等)に保持される情報を取得し、また、他のデバイスで保持される情報の更新を待って更新された情報を取得し、また、情報管理支援サーバ10の設定情報の更新を待って更新された情報に基づいて電子メールを再送する処理を実行する。以上の処理を実行するために備えられる機能、処理の一例について以下詳細に説明する。
【0027】
[2.ハードウェア構成]
ここで、図2を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1に含まれる情報管理支援サーバ10、教育情報管理サーバ20、画像形成装置30のハードウェア構成の一例についてそれぞれ説明する。
【0028】
[2−1.情報管理支援サーバ10]
まず、情報管理支援サーバ10のハードウェア構成例について説明する。図2には、情報管理支援サーバ10のハードウェア構成図を示した。図2に示されるように、情報管理支援サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13を備える。
【0029】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)を含み、記憶部12に記憶されたプログラムに基づいて、各種の演算処理を実行するとともに情報管理支援サーバ10の各部を制御する。
【0030】
記憶部12は、情報管理支援サーバ10のオペレーティングシステム等の制御プログラムやデータを記憶するほか、制御部11のワークメモリとしても用いられる。プログラムは、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の情報記憶媒体に格納された状態で情報管理支援サーバ10に供給されてもよいし、インターネット等のデータ通信網を介して情報管理支援サーバ10に供給されてもよい。以下、記憶部12に記憶されるデータの一例について説明する。
【0031】
図3には、記憶部12に記憶される登録デバイス管理テーブルの一例を示した。図3に示されるように、登録デバイス管理テーブルには、デバイスID(デバイスを識別する識別子)、アドレス(例えばIPアドレス(ホスト名)、ポート番号等)、認証情報(IDとパスワード等)、優先順位が関連付けて記憶される。
【0032】
通信部13は、例えばネットワークインターフェースカード(NIC)を含み、NICを介してネットワークNWに接続して、ネットワークNWに接続される他のデバイスと通信する。
【0033】
[2−2.教育情報管理サーバ20]
次に、教育情報管理サーバ20のハードウェア構成について説明する。図2には、教育情報管理サーバ20のハードウェア構成例を示した。図2に示されるように、教育情報管理サーバ20は、制御部21、記憶部22、通信部23を備える。
【0034】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)を含み、記憶部22に記憶されたプログラムに基づいて、各種の演算処理を実行するとともに教育情報管理サーバ20の各部を制御する。
【0035】
記憶部22は、教育情報管理サーバ20のオペレーティングシステム等の制御プログラムやデータを記憶するほか、制御部21のワークメモリとしても用いられる。プログラムは、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の情報記憶媒体に格納された状態で教育情報管理サーバ20に供給されてもよいし、インターネット等のデータ通信網を介して教育情報管理サーバ20に供給されてもよい。以下、記憶部22に記憶されるデータの一例について説明する。
【0036】
図4には、記憶部22に記憶されるユーザ情報管理テーブルの一例を示した。図4に示されるように、ユーザ情報管理テーブルには、ユーザID(教員、学生、管理者等のユーザをそれぞれ識別する識別子)、ユーザ名、メールアドレス、属性(ユーザの属性(例えば教員、学生、管理者等))、所属(ユーザの所属学部、学科、研究室等)が関連付けて記憶される。例えば、ユーザ情報管理テーブルの内容は、管理者の権限を有するパーソナルコンピュータ50からのアクセスに基づいて登録、更新、削除することとしてよい。
【0037】
図5には、記憶部22に記憶される講義情報管理テーブルの一例を示した。図5に示されるように、講義情報管理テーブルには、講義ID(講義をそれぞれ識別する識別子)、担当教員、アシスタント(教員又は学生)、日程、課題の情報、講義の履修者(学生のリスト)の情報が関連付けて記憶される。例えば、講義情報管理テーブルの内容は、管理者の権限を有するパーソナルコンピュータ50からのアクセスに基づいて登録、更新、削除することとしてよい。
【0038】
図6には、記憶部22に記憶されるメールサーバ情報管理テーブルの一例を示した。図6に示されるように、メールサーバ情報管理テーブルには、メールサーバを識別するメールサーバID、メールサーバのアドレス(IPアドレス(ホスト名)、ポート番号等)、メールサーバの設定情報(プロトコル、認証情報等)が関連付けて記憶される。例えば、メールサーバ情報管理テーブルの内容は、管理者の権限を有するパーソナルコンピュータ50からのアクセスに基づいて登録、更新、削除することとしてよい。
【0039】
図7には、記憶部22に記憶されるメール送信履歴管理テーブルの一例を示した。図7に示されるように、メール送信履歴管理テーブルには、送信メールのログを識別するログID、メールの送信者、受信者(宛先)、メールの送信に用いたメールサーバID、メールの送信の成否、メールの送信日時の情報が関連付けて記憶される。例えば、メール送信履歴管理テーブルの内容は、教育情報管理サーバ20からの電子メールの送信処理が実行されるごとに更新されることとしてよい。
【0040】
通信部23は、例えばネットワークインターフェースカード(NIC)を含み、NICを介してネットワークNWに接続して、ネットワークNWに接続される他のデバイスと通信する。
【0041】
[2−3.画像形成装置30]
図2には、画像形成装置30のハードウェア構成例を示した。図2に示されるように、画像形成装置30は、制御部31、記憶部32、通信部33、操作パネル34、画像形成部35、スキャン部36を備える。
【0042】
制御部31は、CPU(Central Processing Unit)を含み、記憶部32に記憶されたプログラムに基づいて、各種の演算処理を実行するとともに画像形成装置30の各部を制御する。
【0043】
記憶部32は、画像形成装置30のオペレーティングシステム等の制御プログラムやデータを記憶するほか、制御部31のワークメモリとしても用いられる。プログラムは、光ディスク、磁気ディスク、磁気テープ、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等の情報記憶媒体に格納された状態で画像形成装置30に供給されてもよいし、インターネット等のデータ通信網を介して画像形成装置30に供給されてもよい。
【0044】
記憶部32には、例えば画像形成装置30が用いるメールサーバ40の情報を管理するメールサーバ情報管理テーブルと、画像形成装置30が送信したメールの送信履歴情報を管理するメール送信履歴管理テーブルが記憶されることとしてよい。メールサーバ情報管理テーブルとメール送信履歴管理テーブルの構成は、図6,7に示したテーブルと同様の構成を採用してよいため詳細な説明は省略する。
【0045】
通信部33は、例えばネットワークインターフェースカード(NIC)を含み、NICを介してネットワークNWに接続して、ネットワークNWに接続される他のデバイスと通信する。
【0046】
操作パネル34は、タッチパネル、キーボード等の入力装置と、液晶ディスプレイ等の表示装置とを含み、ユーザからの操作入力を受け付けるとともに、制御部31による情報処理の結果(画面)を表示装置に表示させる。
【0047】
画像形成部35は、印刷対象の媒体(例えば紙媒体)に、制御部により指定された画像データに基づく画像を形成する。
【0048】
スキャン部36は、光学系及び受光素子を備え、スキャン対象の媒体(例えば紙媒体)の画像データを取り込む。
【0049】
[3.シーケンスの説明]
次に、情報処理システム1において実行される処理の詳細について説明する。以下説明する処理は、情報管理支援サーバ10が、画像形成装置30でスキャンしたデータに基づく登録データを、教育情報管理サーバ20に登録した後に、登録者に紐付くメールアドレスにメールを送信する際に発生するエラーに対処するものである。
【0050】
[3−1.第1の実施例]
まず、図8乃至図10に示されるシーケンス図を参照しながら、第1の実施例に係る処理について説明する。
【0051】
図8に示されるように、画像形成装置30は、操作パネル34によりユーザ(例えば教員)のIDを受け付けるとともに、ユーザから操作(スキャン指示)を受け付け(S101)、紙媒体のスキャン処理を実行する(S102)。そして、画像形成装置30は、ユーザのIDと、スキャン処理の結果得られたスキャンデータとを情報管理支援サーバ10に送信する(S103)。
【0052】
情報管理支援サーバ10は、画像形成装置30から受信したスキャンデータに基づくデータ(例えばスキャンデータに対して文字認識処理を実行して得たテキストデータを含む)を教育情報管理サーバ20に送信して、教育情報管理サーバ20にデータの登録を要求する(S104)。
【0053】
教育情報管理サーバ20は、情報管理支援サーバ10から受信したデータを登録後(S105)、データ登録が完了した旨を情報管理支援サーバ10に通知する(S106)。例えば、教育情報管理サーバ20は、登録したデータの内容を確認するためのリンク情報を、完了通知に含めて情報管理支援サーバ10に送信することとしてもよい。
【0054】
情報管理支援サーバ10は、教育情報管理サーバ20からデータ登録の完了通知を受けると、データの登録者(又は、指定されたユーザ)であるユーザIDに紐付く宛先情報(メールアドレス)を取得する(S107)。例えば、情報管理支援サーバ10は、記憶部12にユーザIDに紐付く宛先情報が記憶されている場合には記憶部12から読み出して取得し、記憶部12にユーザIDに紐付く宛先情報が記憶されていない場合には、教育情報管理サーバ20に、ユーザIDに紐付く宛先情報を問い合わせて、ユーザIDに紐付く宛先情報を取得することとしてよい。
【0055】
情報管理支援サーバ10は、登録が完了した旨を知らせる電子メールを作成するとともに(S108)、記憶部12に記憶される送信サーバの設定(例えばメールサーバ40のアドレス、プロトコル、認証情報等)に基づいて、作成した電子メールを登録者のメールアドレスに対して送信する(S109)。
【0056】
情報管理支援サーバ10は、S109での電子メールの送信が正常終了した場合には(S110:Y)、処理を終了し、正常終了しなかった場合には(S110:N)、S111に進む。
【0057】
情報管理支援サーバ10は、エラー内容が、メールサーバ40の利用ができないことによるものである場合には(S111:Y)、図9に示すシーケンス図のS201に進む。ここで、メールサーバ40の利用ができないこととは、メールサーバ40へのアクセスができないことや、メールサーバ40に送信した認証情報による認証がエラーとなったこと等を含む。なお、S201以降の処理については後述する。
【0058】
また、情報管理支援サーバ10は、S111で、エラー内容が、メールサーバ40の利用ができないことによるものでなく(S111:N)、送信先のメールアドレスへの不達である場合には(S112:Y)、図10に示すシーケンス図のS301に進む。なお、S301以降の処理については後述する。
【0059】
また、情報管理支援サーバ10は、S112の判定の結果、エラー内容が、メールサーバ40の利用ができないものでも、送信先のメールアドレスへの不達でもない場合には(S112:N)、エラー内容が不明として予め定められたエラー処理を実行後(S113)、処理を終了する。ここで、予め定められエラー処理として、情報管理支援サーバ10は、画像形成装置30にエラーを通知することとしてもよいし、予め定められた時間(又は他の電子メールを送信するジョブが正常に終了するまで)待機した後に、再度メールの送信を繰り返し実行することとしてもよい。
【0060】
次に、図9に示されたシーケンス図を参照しながら、S111でエラー内容が、メールサーバ40の利用ができないことによるものである場合に(S111:Y)、実行される処理について説明する。
【0061】
図9に示されるように、情報管理支援サーバ10は、記憶部12に記憶される登録デバイス管理テーブルの中から登録デバイスを選択する(S201)。例えば、情報管理支援サーバ10は、登録デバイス管理テーブルに記憶される登録デバイスの中から優先順位に従って(すなわち未処理の登録デバイスのうち優先順位が最も高いものから順に)登録デバイスを選択することとしてよい。具体的には、登録デバイスとして画像形成装置30と教育情報管理サーバ20が登録されており、画像形成装置30の優先順位が1、教育情報管理サーバ20の優先順位が2である場合には、まず画像形成装置30が登録デバイスとして選択される。
【0062】
情報管理支援サーバ10は、登録デバイス管理テーブルから、S201で選択した登録デバイスに関連付けられる認証情報を取得する(S202)。
【0063】
次に、情報管理支援サーバ10は、S201で選択した登録デバイスに対して、S202で取得した認証情報を送信する(S203)。
【0064】
登録デバイスは、情報管理支援サーバ10から受信した認証情報に基づく認証が成功しなかった場合には(S204:N)、情報管理支援サーバ10にエラーを通知する(S205)。
【0065】
情報管理支援サーバ10は、登録デバイスからエラーの通知を受けると、S201に戻って登録デバイスを再度選択し(すなわち、未処理の登録デバイスの中から優先順位が最も高いものを選択する)、それ以降の処理を繰り返す。
【0066】
また、登録デバイスは、S204で情報管理支援サーバ10から受信した認証情報に基づく認証が成功した場合には(S204:Y)、登録デバイスに記憶されるメールサーバ情報管理テーブルの中からメールサーバ情報を選択し(S205)、選択したメールサーバ情報を情報管理支援サーバ10に送信する(S206)。例えば、登録デバイスは、登録デバイスに記憶されるメール送信履歴管理テーブルの中から、送信が成功したログにおいて利用されたメールサーバのIDを選択し(複数ある場合には、送信日時が最新のログにおいて利用されたメールサーバのIDを選択することとしてよい)、選択したメールサーバのIDに関連付けてメールサーバ情報管理テーブルに記憶されるメールサーバ情報を情報管理支援サーバ10に送信することとしてよい。なお、登録デバイスは、メールサーバ情報管理テーブルと、メール送信履歴管理テーブルを情報管理支援サーバ10に送信し、情報管理支援サーバ10が、上記と同様の基準に基づきメールサーバ情報を選択するようにしても構わない。
【0067】
次に、情報管理支援サーバ10は、登録デバイスから受信したメールサーバ情報に基づいて、メールサーバ情報を再設定し(S208)、再設定したメールサーバ情報に基づいて、S108で作成した電子メールを、S107で取得したメールアドレスに向けて再送信する(S209)。
【0068】
情報管理支援サーバ10は、S209での電子メールの再送信が正常終了した場合には(S210:Y)、情報管理支援サーバ10の管理者に対してメールサーバ情報の更新を要請した上で(S211)、処理を終了し、正常終了しなかった場合には(S210:N)、S211に進む。例えば、情報管理支援サーバ10は、管理者のメールアドレスに対してメールサーバ情報の更新が必要である旨を記載した電子メールを送信することで、メールサーバ情報の更新を要請することとしてよい。
【0069】
情報管理支援サーバ10は、エラー内容が、メールサーバの利用ができないことによるものである場合には(S212:Y)、S201に戻って登録デバイスを再度選択し、それ以降の処理を繰り返す。
【0070】
また、情報管理支援サーバ10は、S212で、エラー内容が、メールサーバの利用ができないことによるものでない場合には(S212:N)、情報管理支援サーバ10の管理者に対してメールサーバ情報の更新を要請した上で(S213)、図8のシーケンス図のS112に進む。
【0071】
次に、図10に示されたシーケンス図を参照しながら、S112でエラー内容が、送信先のメールアドレスへの不達によるものである場合に(S112:Y)、実行される処理について説明する。
【0072】
図10に示されるように、情報管理支援サーバ10は、教育情報管理サーバ20の管理者(教育情報管理者)のメールアドレスを取得する(S301)。例えば、情報管理支援サーバ10は、教育情報管理サーバ20から教育情報管理者のメールアドレスを取得することとしてもよい。
【0073】
情報管理支援サーバ10は、教育情報管理者のメールアドレスに対して、登録者のユーザID(教員ID)に関連付けられたメールアドレスの更新を要請する電子メールを送信する(S302)。
【0074】
そして、情報管理支援サーバ10は、教育情報管理サーバ20へのポーリングタイミング(例えば予め定められた時間間隔ごとに定められたタイミング)が到来していない場合には(S303:N)、待機し、教育情報管理サーバ20へのポーリングタイミングが到来した場合には(S303:Y)、登録者のユーザID(教員ID)を指定して、該ユーザIDに関連付けられるメールアドレスの更新の有無を問い合わせるポーリング信号を教育情報管理サーバ20に送信する(S304)。
【0075】
教育情報管理サーバ20は、情報管理支援サーバ10から受け付けたポーリング信号に基づいて、対象のユーザIDに関連付けられるメールアドレスの更新の有無を確認し(S305)、その結果を情報管理支援サーバ10に対して応答する(S306)。
【0076】
情報管理支援サーバ10は、教育情報管理サーバ20から応答を受け取り、その応答が対象のユーザIDに関連付けられるメールアドレスの更新がないことを示す場合には(S307:N)、S303に戻り、その応答が対象のユーザIDに関連付けられるメールアドレスの更新があることを示す場合には(S307:Y)、対象のユーザIDの更新されたメールアドレスを教育情報管理サーバ20に要求する(S308)。
【0077】
教育情報管理サーバ20は、情報管理支援サーバ10からの要求に係るユーザIDのメールアドレスを情報管理支援サーバ10に対して送信する(S309)。
【0078】
情報管理支援サーバ10は、教育情報管理サーバ20から受信した更新後のメールアドレスに向けて、S108で作成した電子メールを再送信する(S310)。
【0079】
情報管理支援サーバ10は、S310での電子メールの再送信が正常終了した場合には(S311:Y)、処理を終了し、正常終了しなかった場合には(S311:N)、S312に進む。
【0080】
情報管理支援サーバ10は、S312で、エラー内容が、送信先のメールアドレスへの不達である場合には(S312:Y)、S302に戻り、エラー内容が、送信先のメールアドレスへの不達でない場合には(S312:N)、エラー内容が不明として予め定められたエラー処理を実行後(S313)、処理を終了する。
【0081】
以上が本実施形態に係る情報処理システム1において実行される第1の実施例に係る処理の流れである。また、第1の実施例に係る処理において、S211及びS213において、情報管理支援サーバ10の管理者に対してメールサーバ情報の更新の要請が行われた後に、情報管理支援サーバ10に記憶されるメールサーバ情報が更新された場合には、更新されたメールサーバ情報に基づいて、S109のメール送信を再度実行することとしてよい。
【0082】
[3−2.第2の実施例]
次に、第2の実施例に係る処理について説明する。第2の実施例では、第1の実施例と同様の図8のシーケンス図において、情報管理支援サーバ10は、エラー内容が、メールサーバ40の利用ができないことによるものである場合には(S111:Y)、図9に示すシーケンス図のS201ではなく、図11に示すシーケンス図のS401に進む点で異なり、他の点については同様である。そのため以下では、第1の実施例との相違点である図11のシーケンスについてのみ説明し、他の共通点については説明を繰り返さない。
【0083】
図11に示されるように、第2の実施例では、情報管理支援サーバ10は、記憶部12に記憶される登録デバイス管理テーブルの中から登録デバイスを選択する(S401)。例えば、情報管理支援サーバ10は、登録デバイス管理テーブルに記憶される登録デバイスの中から優先順位に従って(すなわち未処理の登録デバイスのうち優先順位が最も高いものから順に)登録デバイスを選択することとしてよい。
【0084】
情報管理支援サーバ10は、登録デバイス管理テーブルから、S401で選択した登録デバイスに関連付けられる認証情報を取得する(S402)。
【0085】
次に、情報管理支援サーバ10は、S401で選択した登録デバイスに対して、S402で取得した認証情報を送信する(S403)。
【0086】
登録デバイスは、情報管理支援サーバ10から受信した認証情報に基づく認証が成功しなかった場合には(S404:N)、情報管理支援サーバ10にエラーを通知する(S405)。
【0087】
情報管理支援サーバ10は、登録デバイスからエラーの通知を受けると、S401に戻って登録デバイスを再度選択し(すなわち、未処理の登録デバイスの中から優先順位が最も高いものを選択する)、それ以降の処理を繰り返す。
【0088】
また、登録デバイスは、S404で情報管理支援サーバ10から受信した認証情報に基づく認証が成功した場合には(S404:Y)、登録デバイスに記憶されるメールサーバ情報管理テーブルの中からメールサーバ情報を選択し(S405)、選択したメールサーバ情報を情報管理支援サーバ10に送信する(S406)。例えば、登録デバイスは、登録デバイスに記憶されるメール送信履歴管理テーブルの中から、送信が成功したログにおいて利用されたメールサーバのIDを選択し(複数ある場合には、送信日時が最新のログにおいて利用されたメールサーバのIDを選択することとしてよい)、選択したメールサーバのIDに関連付けてメールサーバ情報管理テーブルに記憶されるメールサーバ情報を情報管理支援サーバ10に送信することとしてよい。なお、登録デバイスは、メールサーバ情報管理テーブルと、メール送信履歴管理テーブルを情報管理支援サーバ10に送信し、情報管理支援サーバ10が上記と同様の基準に基づきメールサーバ情報を選択するようにしても構わない。
【0089】
次に、情報管理支援サーバ10は、登録デバイスから受信したメールサーバ情報に基づいて、メールサーバ情報を再設定し(S408)、再設定したメールサーバ情報に基づいて、情報管理支援サーバ10の管理者に対してメールサーバ情報の更新を要請する(S409)。例えば、情報管理支援サーバ10は、管理者のメールアドレスに対してメールサーバ情報の更新が必要である旨を記載した電子メールを送信することとしてよい。
【0090】
情報管理支援サーバ10は、S409で管理者への電子メールの送信が成功しなかった場合には(S410:N)、S401に戻り、登録デバイスを再選択した後にそれ以降の処理を繰り返し、S409で管理者への電子メールの送信が成功した場合には(S410:Y)、S411に進む。
【0091】
情報管理支援サーバ10は、S411で、情報管理支援サーバ10に記憶されるメールサーバ情報が更新されていない場合には(S411:N)、待機し、情報管理支援サーバ10に記憶されるメールサーバ情報が更新された場合には(S411:Y)、更新後のメールサーバ情報に基づいて、S107で取得した登録者のメールアドレスに向け、S108で作成した電子メールを再送信する(S412)。
【0092】
情報管理支援サーバ10は、S412での電子メールの再送信が正常終了した場合には(S413:Y)、処理を終了し、正常終了しなかった場合には(S413:N)、S414に進む。
【0093】
情報管理支援サーバ10は、S414で、エラー内容が、送信先のメールアドレスへの不達である場合には(S414:Y)、図8のS112に進み、エラー内容が、送信先のメールアドレスへの不達でない場合には(S414:N)、エラー内容が不明として予め定められたエラー処理を実行後(S415)、処理を終了する。
【0094】
以上説明した第2の実施例では、情報管理支援サーバ10の管理者が確認した正当なメールサーバを利用したメール送信を保証できる。
【0095】
本発明は、上記の実施形態、実施例に限定されるものではない。例えば、情報管理支援サーバ10は、図8のシーケンス図において、エラー内容が登録者(教員)のメールアドレスへの不達である場合には(S112:Y)、講義情報管理テーブルにおいて登録者(教員)に関連付けて記憶されているアシスタントのメールアドレスを取得し、取得したアシスタントのメールアドレスに向けてデータ送信を再試行しても構わない。また、本発明は、電子メールの送信に限らず、宛先にデータを送信する他のデータ配信方法についても同様に適用可能であることとはもちろんである。
図1
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