特許第6168248号(P6168248)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6168248
(24)【登録日】2017年7月7日
(45)【発行日】2017年7月26日
(54)【発明の名称】風船つきドローン
(51)【国際特許分類】
   B64D 25/00 20060101AFI20170713BHJP
   A63H 27/127 20060101ALI20170713BHJP
   B64C 39/02 20060101ALI20170713BHJP
   B64C 27/08 20060101ALI20170713BHJP
   B64C 39/00 20060101ALI20170713BHJP
   A63H 27/10 20060101ALN20170713BHJP
【FI】
   B64D25/00
   A63H27/127 D
   B64C39/02
   B64C27/08
   B64C39/00 B
   !A63H27/10 Z
【請求項の数】1
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2017-8166(P2017-8166)
(22)【出願日】2017年1月20日
【審査請求日】2017年1月26日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】715008687
【氏名又は名称】廣田 祐次
(72)【発明者】
【氏名】廣田 祐次
【審査官】 前原 義明
(56)【参考文献】
【文献】 特許第6037190(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64D 25/00
A63H 27/127
B64C 27/08
B64C 39/00
B64C 39/02
A63H 27/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドローン(自立式マルチコプター)において、複数の風船を搭載し、該風船の大部分がプロペラの外側になるように配置し、かつ該風船がプロペラの上側と下側の両方に配置するよう構成し、さらに該風船の断面形状がすべて流線形の風船つきドローン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体に衝突しても怪我をさせず、落下しても再生可能なドローンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ドローンは空中を飛行するものであり、操作ミスや故障や強風に煽られて落下すれば本体が破壊する可能性が高く、もしも人体に直接衝突すれば、超小型機でも、例えば目を直撃すれば失明に至るような非常に危険なものである。
また、池や海に落下すれば沈んでしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
落下や衝突をしても人体への危険がなく、本体が破壊せず、又池や海に落下しても浮き、回収&再生が可能な技術を開発する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
空気、窒素、水素、ヘリウム等のガスを充填した風船で本体の外周を覆い、どんな姿勢で落下しても、プロペラやバッテリー及びカメラなどの本体が直接衝突することがないようにする。尚、風船の形状は断面形状が流線形の中空円筒又は円筒の1個又は複数の風船で構成し、空気抵抗を減らす工夫がなされたものとする。又、複数の風船を重ねて使うことも可能である。
【発明の効果】
【0005】
本発明により、空気抵抗を減らす流線形状の風船により、ある程度の風に耐えることが出来、落下しても人体への危険がなく、かつ本体が破壊せず、又池や海に落下しても浮き、回収&再生が可能なドローンが達成される。風船にヘリウムネオンガス等の空気より軽いガスを使用すれば、浮力が発生し、より少ないプロペラ駆動電力で動かすことが可能となり、その分省エネや長時間飛行が達成される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】ドーナツ形状の風船つきドローンの平面図
図2】ドーナツ形状の風船つきドローンの側面断面図
図3】二連式ドーナツ形状の風船つきドローンの側面断面図
図4】円筒型の風船つきドローンの平面図
図5】円筒型の風船つきドローンの側面断面図
図6】二連式円筒型の風船つきドローンの側面断面図
【発明を実施するための形態】
【0007】
風船で外周を覆い、落下しても風船の浮力や緩衝効果で本体を保護する。
【実施例1】
【0008】
図1図6において、ヘリウムネオンガスを充填した風船1が外周を覆い、連結棒2
を介して、プロペラ3、モータ4及びカメラやバッテリーが内蔵された本体(CPUボックス)5と一体となる構造とする。
図1はドーナツ形状の風船1で外周を覆うことを示し、図2はその断面図を表し、風船1が流線型であることを示している。主に風は水平方向に吹き又ドローンも水平方向に飛行することが多いため、該流線形状によって空気抵抗を軽減して飛行することができる。
図3は、図1のドーナツ形状の風船1を2重にした場合の断面図であり、効果は基本的に図2と同様である。
図4は、円筒形状の風船1を4個配した場合の例で、図5はその断面図であり、外周側が細くなっている流線型形状の風船1の例となっている。効果は基本的に図2と同様である。
図6は、図4の円筒形状の風船を2重にした場合の断面図であり、外側が太くなっている流線形状の風船1の例となっている。効果は基本的に図2と同様である。
【産業上の利用可能性】
【0009】
落下時の人体への安全性が高く、市街地でも飛行することが可能となるため、事件が起きた時の撮影や事故等での捜索など幅広く運用されると考えられる。また、魚群をサーチする場合には、万が一海に落ちても浮くためGPS機能を使い回収することができる。
【符号の説明】
【0010】
図1図10において、1は風船、2は連結棒、3はプロペラ、4はモータ、5は本体(CPUボックス)である。
【要約】
【課題】
ドローンの落下時に、人体にぶつかっても怪我をさせないこと。落下や衝突をしても人体への危険がなく、本体が破壊せず、又池や海に落下しても浮き、回収&再生が可能な技術の開発する。
【解決手段】
風船つきドローン全体を覆い、どのような姿勢で衝突しても風船1が先に衝突する構造とする。空気、窒素、水素、ヘリウム等のガスを充填した風船で本体の外周を覆い、どんな姿勢で落下しても、プロペラやバッテリー及びカメラなどの本体が直接衝突することがないようにする。尚、風船の形状は断面形状が流線形の中空円筒又は円筒の1個又は複数の風船で構成し、空気抵抗を減らす工夫がなされたものとする。又、複数の風船を重ねて使うことも可能である。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6