(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
―第1の実施の形態―
図1は、第1の実施の形態における情報提供システム10の一実施の形態の構成を示すブロック図である。情報提供システム10は、記録装置100と、閲覧者端末200と、公開者端末300で構成される。本実施の形態では、記録装置100と閲覧者端末200、および記録装置100と公開者端末300は、例えばインターネットや携帯電話網等の通信回線を介してそれぞれ接続される。なお、
図1では、情報提供システム10は、記録装置100、閲覧者端末200、公開者端末300とがそれぞれ1台ずつで構成される例を示しているが情報提供システム10の構成はこれに限定されない。
【0009】
図2は、本実施の形態における記録装置100としてサーバ装置を用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。記録装置100は、操作部材101と、接続インターフェース102と、制御装置103と、記憶媒体104とを備えている。
【0010】
操作部材101は、記録装置100の操作者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。
【0011】
接続インターフェース102は、記録装置100をインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースであり、例えば、インターネットに有線で接続するための有線LANモジュールや、インターネットに無線で接続するための無線LANモジュールなどが用いられる。本実施の形態では、記録装置100は、この接続インターフェース102を介して外部のサーバや閲覧者端末200、公開者端末300と通信する。
【0012】
制御装置103は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、記録装置100の全体を制御する。なお、制御装置103を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続インターフェース102を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0013】
記憶媒体104は、記録装置100が蓄える種々のデータや、制御装置103が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記憶媒体であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記憶媒体104に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、操作者が取得したプログラムのデータを記憶媒体104にインストールすることによって、制御装置103がプログラムを実行できるようになる。
【0014】
閲覧者端末200は、記録装置100に記録されている画像を閲覧する閲覧者が所有する端末である。閲覧者端末200としては、例えばスマートフォン、タブレット端末、パソコン等の情報端末が用いられる。
【0015】
図3は、本実施の形態における閲覧者端末200としてスマートフォンを用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、スマートフォンに記録装置100と通信を行って、以下に説明する処理を実行するための閲覧者端末用ソフトウェアがインストールされることにより、本実施の形態における閲覧者端末200として動作する。なお、閲覧者端末用ソフトウェアのプログラムは、インターネットを介して接続されたサーバ上で公開されることにより提供され、ユーザがこれをダウンロードにより入手し、閲覧者端末200にあらかじめインストールされているものとする。あるいは、閲覧者端末用ソフトウェアのプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されて提供されるようにしてもよい。
【0016】
閲覧者端末200は、タッチパネル201と、通信モジュール202と、制御装置203とを備えている。
【0017】
タッチパネル201は、液晶パネル等の表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作することができる入力装置である。例えば、閲覧者端末200のユーザは、液晶パネル上に表示されたボタンやメニュー等の表示項目を指やタッチペンを用いてタッチまたはスライドさせることにより、閲覧者端末200を操作することができる。タッチパネル201は、閲覧者によるタッチやスライドといった操作を検出して、その検出信号を制御装置203へ出力する。
【0018】
通信モジュール202は、無線または有線により、LANや携帯電話通信網を介してインターネットに接続するためのモジュールが用いられる。閲覧者端末200は、この通信モジュール202を介して記録装置100と通信を行う。
【0019】
制御装置203は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、閲覧者端末200の全体を制御する。なお、制御装置203を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリやフラッシュメモリ等の不揮発性のメモリを含む。揮発性のメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。また、不揮発性のメモリには、閲覧者端末200を動作させるためのファームウェアや種々のアプリケーションを動作させるためのソフトウェアのプログラムデータが記録される。本実施の形態では、この不揮発性のメモリに、上述した閲覧者端末用ソフトウェアのプログラムが記録されている。
【0020】
公開者端末300は、後述するように、記録装置100の記憶媒体104に記録されている画像を、閲覧者端末200を所持するユーザに向けて公開する公開者が所持する端末である。公開者端末300としては、例えばスマートフォン、タブレット端末、パソコン等の情報端末が用いられる。
【0021】
図4は、本実施の形態における公開者端末300としてパソコンを用いた場合の一実施の形態の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、パソコンに記録装置100と通信を行って、以下に説明する処理を実行するための公開者端末用ソフトウェアがインストールされることにより、本実施の形態における公開者端末300として動作する。なお、公開者端末用ソフトウェアのプログラムは、インターネットを介して接続されたサーバ上で公開されることにより提供され、ユーザがこれをダウンロードにより入手し、公開者端末300にあらかじめインストールされているものとする。あるいは、公開者端末用ソフトウェアのプログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されて提供されるようにしてもよい。
【0022】
公開者端末300は、操作部材301と、接続インターフェース302と、制御装置303と、記憶媒体304と、表示装置305とを備えている。
【0023】
操作部材301は、公開者端末300の操作者によって操作される種々の装置、例えばキーボードやマウスを含む。
【0024】
接続インターフェース302は、公開者端末300を他の装置や端末等の外部機器と接続するためのインターフェースである。例えば、公開者端末300は、LANやインターネット等の通信回線に接続するためのインターフェースや、外部の記憶媒体を接続するためのインターフェースが含まれる。公開者端末300は、この接続インターフェース302を介して記録装置100と通信を行う。
【0025】
制御装置303は、CPU、メモリ、およびその他の周辺回路によって構成され、公開者端末300の全体を制御する。なお、制御装置303を構成するメモリは、例えばSDRAM等の揮発性のメモリである。このメモリは、CPUがプログラム実行時にプログラムを展開するためのワークメモリや、データを一時的に記録するためのバッファメモリとして使用される。例えば、接続インターフェース302を介して読み込まれたデータは、バッファメモリに一時的に記録される。
【0026】
記憶媒体304は、公開者端末300が蓄える種々のデータや、制御装置303が実行するためのプログラムのデータ等を記録するための記憶媒体であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等が用いられる。なお、記憶媒体304に記録されるプログラムのデータは、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記録されて提供されたり、ネットワークを介して提供され、公開者が取得したプログラムのデータを記憶媒体304にインストールすることによって、制御装置303がプログラムを実行できるようになる。本実施の形態では、この記憶媒体304に、上述した公開者端末用ソフトウェアのプログラムが記録されている。
【0027】
表示装置305は、例えば液晶モニタであって、制御装置303から出力される種々の表示用データが表示される。
【0028】
本実施の形態における情報提供システム10では、記録装置100の記憶媒体104には、あらかじめ画像が記録されている。本実施の形態では、記憶媒体104に記録されている画像は、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、「SNS」と呼ぶ)を利用して投稿された画像である場合について説明する。このために、記録装置100の制御装置103は、インターネットを介して、SNSを利用して投稿された画像を取得して記憶媒体104に記録しておく。
【0029】
SNSにおいては、サービスを利用するために会員登録を行った会員ユーザは、SNSを提供するWEBサイトへアクセスしたり、SNSを利用するためのソフトウェアを起動することにより、SNSを利用することができる。SNSの会員ユーザは、SNS上でメッセージや画像を投稿したり、他の会員ユーザが投稿したメッセージや画像を閲覧することができる。
【0030】
例えば、商品を販売する企業や店舗の経営者や従業者は、自社または自店舗が取り扱う商品に関する画像をSNSに投稿して、一般消費者を含む他の会員ユーザに、商品の宣伝広告を行う場合がある。また、サービスを提供する企業や店舗の経営者や従業者は、自社または自店舗が提供するサービスに関する画像をSNSに投稿して、一般消費者を含む他の会員ユーザに、サービスの宣伝広告を行う場合がある。本実施の形態では、記録装置100は、SNSに投稿された投稿画像を収集して記憶媒体104に記録しておき、公開者は、公開者端末300を操作して、投稿画像を用いた表示用画像を作成し、表示用画像をWEBページに表示して、WEBページにアクセスした閲覧者に向けて表示用画像を公開する場合を想定する。以下に処理の詳細を説明する。
【0031】
本実施の形態における記録装置100には、記憶媒体104にSNS上に投稿された投稿画像を取得するための画像取得用ソフトウェアが記録されている。制御装置103は、所定のタイミングにおいて、画像取得用ソフトウェアを起動して、接続インターフェース102を介して、インターネット上のSNSサーバから投稿画像を取得する。本実施の形態では、例えば、SNSサーバから投稿画像を取得するためのAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)が用意されており、画像取得用ソフトウェアには、該APIが実装されているものとする。
【0032】
なお、投稿画像を取得するためにアクセスするSNSサーバの情報は、あらかじめ画像取得用ソフトウェアまたはAPI側で定義されているものとする。また、記録装置100が投稿画像を取得するSNSの数は限定されず、複数のSNSからそれぞれ投稿画像を取得することもできる。複数のSNSから投稿画像を取得する場合には、それぞれのSNSの仕様に合ったAPIが用意され、それぞれが画像取得用ソフトウェアに実装されている。また、制御装置103がSNSサーバから投稿画像を取得するタイミングは、あらかじめ設定されており、例えば、1分ごとや5分後といったように、あらかじめ設定された所定時間間隔でSNSサーバにアクセスして、投稿画像を取得すればよい。ここに示した投稿画像の取得タイミングは一例であって、このタイミングに限定されるものではない。
【0033】
本実施の形態では、画像取得用ソフトウェアに含まれるAPIは、SNSサーバから投稿画像を取得するとともに、各投稿画像の投稿者を特定するための情報も取得することができる。投稿画像の投稿者を特定するための情報は、SNSによって異なるが、例えば、会員ユーザを一意に特定するためのメールアドレス、会員ID、ユーザ名などを利用したアカウント情報がこれに該当する。
【0034】
制御装置103は、SNSサーバから取得した投稿画像を記憶媒体104に記録する。このとき、制御装置103は、SNSサーバから取得した投稿画像を一意に識別するための画像IDとその投稿画像の投稿者を特定するためのアカウント情報とを関連付けて記憶媒体104に記録する。
【0035】
本実施の形態では、投稿画像に基づいて表示用画像を作成し公開する公開者は、公開者端末300を操作して、記録装置100の記憶媒体104に記録されている投稿画像を表示装置305に一覧表示させ、その中から複数の投稿画像を選択して、選択した投稿画像を配置した表示用画像を作成することができる。
【0036】
制御装置303は、公開者によって公開者端末用ソフトウェアの実行が指示されると、記憶媒体304から公開者端末用ソフトウェアのプログラムを読み出して起動することにより、表示装置305に管理画面を表示する。公開者は、管理画面上で記録装置100の記憶媒体104に記録されている投稿画像の表示を指示することができる。制御装置303は、公開者によって投稿画像の表示が指示された場合には、記録装置100にアクセスして、記憶媒体104に記録されている投稿画像を取得し、管理画面上に一覧表示する。
【0037】
公開者は、一覧表示された投稿画像を任意の検索条件で絞り込んで表示させることができる。例えば、投稿画像には、画像のタイトルや、投稿画像を投稿した投稿者が画像の利用を許諾しているか否かを示す情報などの関連情報が関連付けて記録されており、公開者は、画像のタイトルを検索条件として指定したり、投稿者が画像の利用を許諾している画像のみを表示するように検索条件を指定したりして、画像の絞り込み指示することができる。制御装置303は、公開者によって画像の絞り込みが指示された場合には、検索条件にマッチした投稿画像のみを管理画面上に一覧表示する。
【0038】
公開者は、管理画面上に表示されている画像の中から、複数の画像を、表示用画像を作成するための作成用画像として選択することができる。制御装置303は、公開者によって選択された複数の作成用画像を管理画面上に表示する。
【0039】
公開者は、管理画面上に表示された作成用画像のそれぞれに対して、投稿画像に含まれる被写体に関連する関連画像を指定して紐づけることができる。例えば、公開者は、投稿画像に写っている商品やサービスに関する被写体に関連する関連画像として、商品を撮影した商品画像や、サービスの内容を示すサービス画像を指定することができる。
【0040】
制御装置303は、管理画面上に表示した作成用画像の中から、公開者によっていずれかの投稿画像が選択されると、選択された投稿画像を紐付け対象画像として特定するとともに、該紐付け対象画像に紐づける関連画像を指定するための関連画像指定画面を表示装置305に表示する。関連画像として指定可能な関連画像用画像は、あらかじめ記録装置100の記憶媒体104に記録されている。
【0041】
また、関連画像用画像には、画像に写っている商品やサービスのカテゴリを示すカテゴリ情報、画像に写っている商品やサービスを特定するためのID情報、画像に写っている商品やサービスの価格を示す価格情報、画像に写っている被写体に関する情報が掲載されたWEBページへのリンク先URLを示すリンク情報などが関連付けて記憶媒体104に記録されている。
【0042】
なお、被写体に関する情報が掲載されたWEBページとしては、例えば、商品を被写体として撮影した画像の場合は、被写体として写っている商品が販売されているショッピングサイトのWEBページや、被写体として写っている商品の商品情報が掲載されたWEBページなどが想定される。一例を挙げると、洋服、バッグ、アクセサリーなどのファッションアイテムが被写体として撮影されている画像に対しては、ファッションアイテムを販売する販売ページが想定される。あるいは、インテリア、雑貨、小物などの商品が被写体として撮影されている画像に対しては、インテリア、雑貨、小物のジャンルに含まれる商品を販売する販売ページのURLが想定される。
【0043】
また、サービスに関連する被写体を撮影した画像の場合は、そのサービスを予約するための予約サイトのWEBページや、サービスに関する情報が掲載されたWEBページなどが想定される。一例を挙げると、エステや美容院などのサービス内容を把握することができるような画像の場合には、その画像に対しては、エステや美容院などの予約を行うための予約ページが想定される。あるいは、レストランやホテルにおけるサービス内容を把握することができるような画像の場合には、その画像に対しては、レストランやホテルの予約を行うための予約ページが想定される。
【0044】
公開者は、関連画像指定画面上で、カテゴリ情報、ID情報、価格情報を検索条件として指定して、関連画像用画像を検索することができる。制御装置303は、公開者によって関連画像用画像の検索が指示された場合には、指定された検索条件にマッチする関連画像用情報を画像管理装置100から取得して、管理画面上に一覧表示する。
【0045】
公開者は、管理画面上に一覧表示された関連画像用画像の中から、投稿画像に紐づけたい画像を選択して紐付けを指示する。制御装置303は、公開者によって紐付けが指示された場合には、紐付け対象となる投稿画像と公開者によって選択された関連画像とを関連付けるための関連付け情報を記録装置100へ送信する。記録装置100では、制御装置103は、公開者端末300から関連付け情報を受信して、公開者による関連画像の指定を受け付けると、受信した関連付け情報を記憶媒体104に記録する。公開者は、作成用画像のそれぞれに対して、関連画像の紐付作業を行い、それぞれの作成用画像に対して、投稿画像と関連画像の関連付けを行う。
【0046】
公開者は、管理画面上で所定の操作を行うことにより、作成用画像を用いた表示用画像の作成を指示することができる。例えば、公開者は、管理画面上に配置された指示用のボタンをクリックすることにより、作成用画像を用いた表示用画像の作成を指示することができる。制御装置303は、公開者によって表示用画像の作成が指示された場合には、記録装置100に表示用画像の作成を指示する。記録装置100では、制御装置103は、公開者端末300からの表示用画像の作成指示に基づいて、公開者による作成用画像の選択を受け付け、選択された作成用画像をあらかじめ決められた並びになるように配置して1つの表示用画像を作成する。例えば、制御装置103は、
図5に示すように、作成用画像5a〜5fを横一列に並べて配置した表示用画像5gを作成する。
【0047】
なお、
図5に示した表示用画像における画像の配置はあくまでも一例であって、これに限定されるものではない。また、表示用画像における画像の配置は、
図5に示すように複数画像を横一列に配置するなど、あらかじめ決められていてもよいし、公開者が複数のレイアウト候補の中から選択できるようにしてもよい。
【0048】
制御装置103は、作成した表示用画像に対してファイル名を付して記憶媒体104に記録するとともに、表示用画像を一意に識別するための識別情報を発行する。識別情報としては、例えば、アルファベットや数字などを組み合わせた複数桁のコードが用いられる。制御装置103は、発行した識別情報を表示用画像に関連付けて記憶媒体104に記録する。
【0049】
公開者は、作成した表示用画像をWEBページに表示させるためのソースコードを生成するように指示することができる。制御装置303は、公開者によってソースコードの生成が指示された場合には、記録装置100にソースコードの生成を指示する。記録装置100では、制御装置103は、WEBページのソースコード内に埋め込むだけで、WEBページ上に表示用画像を表示することができるソースコードを生成して、公開者端末300へ送信することにより出力する。公開者端末300では、制御装置303は、記録装置100から受信したソースコードを管理画面上に表示する。
【0050】
ソースコードは、例えば、JavaScript(登録商標)などのスクリプト言語を用いて、記録装置100から表示用画像を取得してWEBページ上に表示させるためのコードである。ソースコード内では、上述した識別情報を用いて、記録装置100から取得する表示用画像が指定される。
【0051】
公開者は、管理画面上に表示されたソースコードをコピーして、表示用画像を表示させたい対象WEBページのソースコード内に、コピーしたソースコードを貼り付けて、サーバにアップロードする。これによって、対象WEBページ上の所定位置に表示用画像を表示させることができる。
【0052】
閲覧者は、閲覧者端末200を用いてWEBページを閲覧することができる。制御装置203は、閲覧対象のWEBページに、表示用画像を表示するためのソースコードが埋め込まれている場合には、記録装置100にアクセスしてソースコード内に記載されている識別情報に関連付けられている表示用画像を特定する。制御装置203は、記録装置100の記憶媒体104から、特定した表示用画像をダウンロードして、WEBページの所定位置に配置する。これによって、閲覧者が閲覧しているWEBページ上に、表示用画像を表示することができる。
【0053】
例えば、公開者は、SNSユーザによって自社の商品が撮影された投稿画像を複数配置した表示用画像を作成し、これを自社サイトの商品紹介ページ上に貼り付けておけば、商品紹介ページに、SNS上で自社商品を取り上げたSNSユーザによる投稿写真を複数表示させることができるので、商品紹介ページにアクセスした閲覧者に対する宣伝効果が期待できる。また、閲覧者にとっても、実際に購入したSNSユーザによる投稿画像を商品紹介ページ上で閲覧することができるので、他ユーザによる商品の使用例などを事前に確認することができるというメリットがある。
【0054】
閲覧者は、タッチパネル201を操作して、WEBページ上に表示された表示用画像に含まれる複数の投稿画像の中から、いずれか一つの画像を選択することができる。制御装置203は、閲覧者によっていずれかの投稿画像が選択された場合には、記録装置100にアクセスして、選択された投稿画像に関連付けられている関連画像を取得し、タッチパネル201上に表示する。
【0055】
制御装置203は、閲覧者が、タッチパネル201に表示した関連画像にタッチしたことを検出した場合には、記録装置100にアクセスして、該関連画像に写っている商品やサービスに関するWEBページのリンク情報を取得し、リンク情報により特定されるURLにアクセスしてWEBページを表示する。これによって、閲覧者は、表示用画像に含まれる投稿画像を選択すれば、関連画像を閲覧したり、商品の販売サイトやサービスの予約サイトなどにアクセスすることができる。
【0056】
図6は、本実施の形態における記録装置100で実行される投稿画像取得処理の流れを示すフローチャートである。
図6に示す処理は、あらかじめ設定された投稿画像の取得タイミングになると起動するプログラムとして、制御装置103によって実行される。
【0057】
ステップS10において、制御装置103は、上述したように、画像取得用ソフトウェアを起動してSNSサーバにアクセスし、SNSを介して投稿された投稿画像を取得する。その後、ステップS20へ進む。
【0058】
ステップS20では、制御装置103は、ステップS10で取得した投稿画像を記憶媒体104に記録する。また、制御装置103は、SNSサーバから取得した投稿画像を一意に識別するための画像IDとその投稿画像の投稿者を特定するためのアカウント情報とを関連付けて記憶媒体104に記録する。その後、処理を終了する。
【0059】
図7は、本実施の形態における記録装置100で実行されるソースコード生成処理の流れを示すフローチャートである。
図7に示す処理は、上述したように、公開者端末300から表示用画像の作成が指示されると起動するプログラムとして、制御装置103によって実行される。
【0060】
ステップS110において、制御装置103は、公開者端末300からの指示に基づいて、公開者によって選択された作成用画像をあらかじめ決められた並びになるように配置して1つの表示用画像を作成する。その後、ステップS120へ進む。
【0061】
ステップS120では、制御装置103は、作成した表示用画像を記憶媒体104に記録する。その後、ステップS130へ進む。
【0062】
ステップS130では、制御装置103は、作成した表示用画像を一意に識別するための識別情報を発行して、発行した識別情報を表示用画像に関連付けて記憶媒体104に記録する。その後、ステップS140へ進む。
【0063】
ステップS140では、制御装置103は、公開者端末300からソースコードの生成指示があったか否かを判断する。ステップS140で肯定判断した場合には、ステップS150へ進む。
【0064】
ステップS150では、制御装置103は、上述したように、WEBページのソースコード内に埋め込むだけで、WEBページ上に表示用画像を表示することができるソースコードを生成する。その後、ステップS160へ進む。
【0065】
ステップS160では、制御装置103は、ステップS150で生成したソースコードを公開者端末300へ送信する。その後、処理を終了する。
【0066】
図8は、本実施の形態における閲覧者端末200で実行される画像閲覧処理の流れを示すフローチャートである。
図8に示す処理は、表示用画像を表示するためのソースコードが埋め込まれたWEBページへのアクセスを検出すると起動するプログラムとして、制御装置203によって実行される。
【0067】
ステップS210において、制御装置203は、記録装置100にアクセスしてソースコード内に記載されている識別情報に関連付けられている表示用画像を特定する。その後、ステップS220へ進む。
【0068】
ステップS220では、制御装置203は、記録装置100の記憶媒体104から、特定した表示用画像をダウンロードして取得する。その後、ステップS230へ進む。
【0069】
ステップS230では、制御装置203は、取得した表示用画像をWEBページの所定位置に配置する。その後、処理を終了する。
【0070】
図9は、本実施の形態における公開者端末300で実行される画像公開処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示す処理は、上述した公開者端末用ソフトウェアの実行が指示されると起動するプログラムとして、制御装置303によって実行される。
【0071】
ステップS310において、制御装置303は、表示装置305に管理画面を表示する。その後、ステップS320へ進む。
【0072】
ステップS320では、制御装置303は、公開者によって投稿画像の表示が指示されたか否かを判断する。ステップS320で肯定判断した場合には、ステップS330へ進む。
【0073】
ステップS330では、制御装置303は、記録装置100にアクセスして、記憶媒体104に記録されている投稿画像を取得し、管理画面上に一覧表示する。その後、ステップS340へ進む。
【0074】
ステップS340では、制御装置303は、公開者によって投稿画像の絞り込みが指示されたか否かを判断する。ステップS340で肯定判断した場合には、ステップS350へ進む。
【0075】
ステップS350では、制御装置303は、検索条件にマッチした投稿画像のみを管理画面上に一覧表示する。その後、ステップS360へ進む。
【0076】
ステップS360では、制御装置303は、管理画面上に表示されている画像の中から、公開者によって、表示用画像を作成するための作成用画像とする複数の画像が選択されたか否かを判断する。ステップS360で肯定判断した場合には、ステップS370へ進む。
【0077】
ステップS370では、制御装置303は、公開者によって選択された複数の作成用画像を管理画面上に表示する。その後、ステップS380へ進む。
【0078】
ステップS380では、制御装置303は、上述したように、管理画面上に表示した各作成用画像に対して、関連画像の紐付が指示されたか否かを判断する。ステップS380で肯定判断した場合には、ステップS390へ進む。
【0079】
ステップS390では、制御装置303は、公開者によって紐付けが指示された場合には、紐付け対象画像と公開者によって選択された関連画像とを関連付けるための関連付け情報を記録装置100へ送信することにより、記録装置100に紐付け対象画像と関連画像の関連付けを指示する。その後、ステップS400へ進む。
【0080】
ステップS400では、制御装置303は、公開者によって表示用画像の作成が指示されたか否かを判断する。ステップS400で肯定判断した場合には、ステップS410へ進む。
【0081】
ステップS410では、制御装置303は、記録装置100に表示用画像の作成を指示する。その後、ステップS420へ進む。
【0082】
ステップS420では、制御装置303は、公開者によってソースコードの生成が指示されたか否かを判断する。ステップS420で肯定判断した場合には、ステップS430へ進む。
【0083】
ステップS430では、制御装置303は、記録装置100にソースコードの生成を指示する。その後、ステップS440へ進む。
【0084】
ステップS440では、制御装置303は、記録装置100からソースコードを受信したか否かを判断する。ステップS440で肯定判断した場合には、ステップS450へ進む。
【0085】
ステップS450では、制御装置303は、受信したソースコードを管理画面上に表示する。その後、ステップS460へ進む。
【0086】
ステップS460では、制御装置303は、公開者によって公開者端末用ソフトウェアの終了が指示されたか否かを判断する。ステップS460で否定判断した場合には、ステップS320へ戻る。これに対して、ステップS460で肯定判断した場合には、処理を終了する。
【0087】
以上説明した第1の実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)記録装置100では、制御装置103は、公開者端末300のユーザである公開者から、投稿画像の中から複数の投稿画像の選択を受け付け、選択を受け付けた複数の投稿画像を配置した表示用画像を生成し、生成した表示用画像を一意に特定するための識別情報を発行し、表示用画像と識別情報とを関連付けて記憶媒体104に記録するようにした。制御装置103は、発行した識別情報を用いて、表示用画像をWEBページに表示するためのソースコードを生成し、生成したソースコードを公開者端末300へ出力するようにした。これによって、投稿画像を複数配置した表示用画像を表示するためのソースコードを出力することができるので、WEBページのソースコードに、表示用画像を表示するためのソースコードを埋め込むだけで、様々なWEBページ上に、複数の投稿画像を配置した表示用画像を表示させることができる。
【0088】
(2)制御装置103は、作成用画像として選択を受け付けた複数の投稿画像のそれぞれに対して、各投稿画像に含まれる被写体に関連する関連画像の指定を受け付け、投稿画像と関連画像とを関連付けるための関連付け情報を記憶媒体104に記録するようにした。これによって、公開者は、作成用画像のそれぞれに対して、被写体に関連する関連画像を関連付けることができる。
【0089】
(3)記録装置100で実行される画像取得用ソフトウェアには、SNSサーバから投稿画像を取得するためのAPIが実装されており、制御装置103は、該APIを用いて投稿画像を取得するようにした。これによって、SNSから投稿画像を取得するためのプログラムを独自に開発する必要がなく、開発コストを抑えてシステムを運用することができる。
【0090】
―第2の実施の形態―
上述した第1の実施の形態では、情報提供システム10では、記録装置100の記憶媒体104には、SNSを利用して投稿された投稿画像があらかじめ記録されている例について説明した。そして、第1の実施の形態では、公開者は、この投稿画像を対象として表示用画像を作成し、作成した表示用画像をWEBページに表示させるためのソースコードを生成できる例について説明した。このように、第1の実施の形態では、投稿者が投稿する投稿対象は、画像、すなわち静止画である例について説明した。これに対して、第2の実施の形態では、投稿者が投稿する投稿対象が動画である場合について説明する。すなわち、第2の実施の形態では、公開者は、投稿者によって投稿された動画を対象として表示用動画を作成し、作成した表示用動画をWEBページに表示させるためのソースコードを生成するための方法について説明する。なお、第2の実施の形態において、第1の実施の形態で上述した
図1〜
図4に示したブロック図は同様のため説明を省略する。
【0091】
第2の実施の形態における情報提供システム10では、記録装置100の記憶媒体104には、あらかじめ動画が記録されているものとする。第2の実施の形態では、記憶媒体104に記録されている動画は、SNSや動画投稿サイトを利用して投稿された動画であるものとする。このために、記録装置100の制御装置103は、インターネットを介して、SNSや動画投稿サイトを利用して投稿された画像を取得して記憶媒体104に記録しておく。
【0092】
SNSや動画投稿サイトにおいては、サービスを利用するために会員登録を行った会員ユーザは、SNSや動画投稿サイトを提供するWEBサイトへアクセスしたり、SNSや動画投稿サイトを利用するためのソフトウェアを起動することにより、SNSや動画投稿サイトを利用することができる。SNSや動画投稿サイトの会員ユーザは、SNS上または動画投稿サイトで動画を投稿したり、他の会員ユーザが投稿した動画を閲覧することができる。
【0093】
例えば、商品を販売する企業や店舗の経営者や従業者は、自社または自店舗が取り扱う商品に関する動画をSNSや動画投稿サイトに投稿して、動画の閲覧者に商品の宣伝広告を行う場合がある。また、サービスを提供する企業や店舗の経営者や従業者は、自社または自店舗が提供するサービスに関する動画をSNSや動画投稿サイトに投稿して、動画の閲覧者に、サービスの宣伝広告を行う場合がある。第2の実施の形態では、記録装置100は、SNSや動画投稿サイトに投稿された投稿動画を収集して記憶媒体104に記録しておき、公開者は、公開者端末300を操作して、投稿動画から抽出した画像を用いた表示用画像を作成し、表示用画像をWEBページに表示して、WEBページにアクセスした閲覧者に向けて表示用画像を公開する場合を想定する。
【0094】
第2の実施の形態における記録装置100には、記憶媒体104にSNS上に投稿された投稿動画や動画投稿サイトに投稿された投稿動画を取得するための動画取得用ソフトウェアが記録されている。制御装置103は、所定のタイミングにおいて、動画取得用ソフトウェアを起動して、接続インターフェース102を介して、インターネット上のSNSサーバや動画投稿サイトのサーバから投稿動画を取得する。本実施の形態では、例えば、SNSサーバや動画投稿サイトのサーバから投稿動画を取得するためのAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)が用意されており、動画取得用ソフトウェアには、該APIが実装されているものとする。
【0095】
なお、投稿動画を取得するためにアクセスするSNSサーバや動画投稿サイトのサーバの情報は、あらかじめ動画取得用ソフトウェアまたはAPI側で定義されているものとする。また、記録装置100が投稿動画を取得するSNSまたは動画投稿サイトの数は限定されず、複数のSNSや動画投稿サイトからそれぞれ投稿動画を取得することもできる。複数のSNSや動画投稿サイトから投稿動画を取得する場合には、それぞれのSNSや動画投稿サイトの仕様に合ったAPIが用意され、それぞれが動画取得用ソフトウェアに実装されている。また、制御装置103がSNSサーバから投稿動画を取得するタイミングは、あらかじめ設定されており、例えば、1分ごとや5分後といったように、あらかじめ設定された所定時間間隔でSNSサーバや動画投稿サイトのサーバにアクセスして、投稿動画を取得すればよい。ここに示した投稿動画の取得タイミングは一例であって、このタイミングに限定されるものではない。
【0096】
本実施の形態では、動画取得用ソフトウェアに含まれるAPIは、SNSサーバや動画投稿サイトから投稿動画を取得するとともに、各投稿動画の投稿者を特定するための情報も取得することができる。投稿動画の投稿者を特定するための情報は、SNSや動画投稿サイトによって異なるが、例えば、会員ユーザを一意に特定するためのメールアドレス、会員ID、ユーザ名などを利用したアカウント情報がこれに該当する。
【0097】
制御装置103は、SNSサーバや動画投稿サイトのサーバから取得した投稿動画を記憶媒体104に記録する。また、制御装置103は、SNSサーバや動画投稿サイトのサーバから取得した投稿動画を構成する複数のフレーム画像の中から、1つのフレーム画像を投稿動画のサムネイル画像として抽出し、抽出した投稿動画のサムネイル画像を投稿動画に関連付けて記憶媒体104に記録する。このとき、制御装置103は、SNSサーバから取得した投稿動画を一意に識別するための動画IDとその投稿動画の投稿者を特定するためのアカウント情報とを関連付けて記憶媒体104に記録する。なお、制御装置103は、投稿動画を構成する複数のフレーム画像のうちのどのフレーム画像をサムネイル画像として抽出するかは特に限定されない。例えば、投稿動画を構成する複数のフレーム画像のうちの最初のフレーム画像を抽出してもよいし、その他のフレーム画像を抽出してもよい。
【0098】
第2の形態では、投稿動画に基づいて表示用画像を作成し公開する公開者は、公開者端末300を操作して、記録装置100の記憶媒体104に記録されている投稿動画を表示装置305に一覧表示させ、その中から複数の投稿動画を選択して、選択した投稿動画のサムネイル画像を配置した表示用画像を作成することができる。
【0099】
制御装置303は、公開者によって公開者端末用ソフトウェアの実行が指示されると、記憶媒体304から公開者端末用ソフトウェアのプログラムを読み出して起動することにより、表示装置305に管理画面を表示する。公開者は、管理画面上で記録装置100の記憶媒体104に記録されている投稿動画の表示を指示することができる。制御装置303は、公開者によって投稿動画の表示が指示された場合には、記録装置100にアクセスして、記憶媒体104に記録されている投稿動画を取得し、管理画面上に一覧表示する。なお、管理画面上に投稿動画を一覧表示するに当たっては、制御装置303は、投稿動画そのものを一覧表示させてもよいし、記録装置100の記憶媒体104に記録されているサムネイル画像を取得して管理画面上に一覧表示するようにしてもよい。
【0100】
公開者は、一覧表示された投稿動画を任意の検索条件で絞り込んで表示させることができる。例えば、投稿動画には、動画のタイトルや、投稿動画を投稿した投稿者が動画の利用を許諾しているか否かを示す情報などの関連情報が関連付けて記録されており、公開者は、動画のタイトルを検索条件として指定したり、投稿者が動画の利用を許諾している画像のみを表示するように検索条件を指定したりして、投稿動画の絞り込み指示することができる。制御装置303は、公開者によって投稿動画の絞り込みが指示された場合には、検索条件にマッチした投稿動画のみを管理画面上に一覧表示する。
【0101】
公開者は、管理画面上に表示されている投稿動画の中から複数の投稿動画を選択することができる。制御装置303は、公開者によって選択された投稿動画に対応するサムネイル画像を表示用画像を作成するための作成用画像として管理画面上に表示する。
【0102】
公開者は、管理画面上に表示された作成用画像のそれぞれに対して、投稿動画に含まれる被写体に関連する関連画像を指定して紐づけることができる。例えば、公開者は、投稿動画に写っている商品やサービスに関する被写体に関連する関連画像として、商品を撮影した商品画像や、サービスの内容を示すサービス画像を指定することができる。
【0103】
制御装置303は、管理画面上に表示した作成用画像の中から、公開者によっていずれかのサムネイル画像が選択されると、選択されたサムネイル画像に対応する投稿動画を紐付け対象動画として特定するとともに、該紐付け対象動画に紐づける関連画像を指定するための関連画像指定画面を表示装置305に表示する。関連画像として指定可能な関連画像用画像は、あらかじめ記録装置100の記憶媒体104に記録されている。
【0104】
また、関連画像用画像には、画像に写っている商品やサービスのカテゴリを示すカテゴリ情報、画像に写っている商品やサービスを特定するためのID情報、画像に写っている商品やサービスの価格を示す価格情報、画像に写っている被写体に関する情報が掲載されたWEBページへのリンク先URLを示すリンク情報などが関連付けて記憶媒体104に記録されている。
【0105】
なお、被写体に関する情報が掲載されたWEBページとしては、第1の実施の形態と同様に、例えば、商品を被写体として撮影した画像の場合は、被写体として写っている商品が販売されているショッピングサイトのWEBページや、被写体として写っている商品の商品情報が掲載されたWEBページなどが想定される。一例を挙げると、洋服、バッグ、アクセサリーなどのファッションアイテムが被写体として撮影されている画像に対しては、ファッションアイテムを販売する販売ページが想定される。あるいは、インテリア、雑貨、小物などの商品が被写体として撮影されている画像に対しては、インテリア、雑貨、小物のジャンルに含まれる商品を販売する販売ページのURLが想定される。
【0106】
また、サービスに関連する被写体を撮影した画像の場合も、第1の実施の形態と同様に、そのサービスを予約するための予約サイトのWEBページや、サービスに関する情報が掲載されたWEBページなどが想定される。一例を挙げると、エステや美容院などのサービス内容を把握することができるような画像の場合には、その画像に対しては、エステや美容院などの予約を行うための予約ページが想定される。あるいは、レストランやホテルにおけるサービス内容を把握することができるような画像の場合には、その画像に対しては、レストランやホテルの予約を行うための予約ページが想定される。
【0107】
公開者は、関連画像指定画面上で、カテゴリ情報、ID情報、価格情報を検索条件として指定して、関連画像用画像を検索することができる。制御装置303は、公開者によって関連画像用画像の検索が指示された場合には、指定された検索条件にマッチする関連画像用情報を画像管理装置100から取得して、管理画面上に一覧表示する。
【0108】
公開者は、管理画面上に一覧表示された関連画像用画像の中から、投稿動画に紐づけたい画像を選択して紐付けを指示する。制御装置303は、公開者によって紐付けが指示された場合には、紐付け対象となる投稿動画と公開者によって選択された関連画像とを関連付けるための関連付け情報を記録装置100へ送信する。記録装置100では、制御装置103は、公開者端末300から関連付け情報を受信して、公開者による関連画像の指定を受け付けると、受信した関連付け情報を記憶媒体104に記録する。公開者は、作成用画像のそれぞれに対して関連画像の紐付作業を行い、それぞれの作成用画像に対して、投稿動画と関連画像の関連付けを行う。
【0109】
公開者は、第1の実施の形態と同様に、管理画面上で所定の操作を行うことにより、作成用画像を用いた表示用画像の作成を指示することができる。制御装置303は、公開者によって表示用画像の作成が指示された場合には、記録装置100に表示用画像の作成を指示する。記録装置100では、制御装置103は、公開者端末300からの表示用画像の作成指示に基づいて、公開者による作成用画像の選択を受け付け、選択された作成用画像をあらかじめ決められた並びになるように配置して1つの表示用画像を作成する。なお、表示用画像の例は、第1の実施の形態で上述した
図5と同様のため、説明を省略する。
【0110】
制御装置103は、第1の実施の形態と同様に、作成した表示用画像に対してファイル名を付して記憶媒体104に記録するとともに、表示用画像を一意に識別するための識別情報を発行し、発行した識別情報を表示用画像に関連付けて記憶媒体104に記録する。
【0111】
公開者は、作成した表示用画像をWEBページに表示させるためのソースコードを生成するように指示することができる。制御装置303は、公開者によってソースコードの生成が指示された場合には、記録装置100にソースコードの生成を指示する。記録装置100では、制御装置103は、WEBページのソースコード内に埋め込むだけで、WEBページ上に表示用画像を表示することができるソースコードを生成して、公開者端末300へ送信することにより出力する。公開者端末300では、制御装置303は、記録装置100から受信したソースコードを管理画面上に表示する。なお、生成されるソースコードは、第1の実施の形態と同様のため、説明を省略する。
【0112】
公開者は、管理画面上に表示されたソースコードをコピーして、表示用画像を表示させたい対象WEBページのソースコード内に、コピーしたソースコードを貼り付けて、サーバにアップロードする。これによって、対象WEBページ上の所定位置に表示用画像を表示させることができる。
【0113】
閲覧者は、閲覧者端末200を用いてWEBページを閲覧することができる。制御装置203は、閲覧対象のWEBページに、表示用画像を表示するためのソースコードが埋め込まれている場合には、記録装置100にアクセスしてソースコード内に記載されている識別情報に関連付けられている表示用画像を特定する。制御装置203は、記録装置100の記憶媒体104から、特定した表示用画像をダウンロードして、WEBページの所定位置に配置する。これによって、閲覧者が閲覧しているWEBページ上に、表示用画像を表示することができる。
【0114】
閲覧者は、タッチパネル201を操作して、WEBページ上に表示された表示用画像に含まれる複数のサムネイル画像の中から、いずれか一つの画像を選択することができる。制御装置203は、閲覧者によっていずれかのサムネイル画像が選択された場合には、記録装置100にアクセスして、選択されたサムネイル画像に対応する投稿動画を取得してタッチパネル201上に表示するとともに、選択されたサムネイル画像に関連する関連画像、すなわち選択されたサムネイル画像に対応する投稿動画に関連付けられている関連画像を取得し、タッチパネル201上に表示する。
【0115】
制御装置203は、閲覧者が、タッチパネル201に表示した関連画像にタッチしたことを検出した場合には、第1の実施の形態と同様に、記録装置100にアクセスして、該関連画像に写っている商品やサービスに関するWEBページのリンク情報を取得し、リンク情報により特定されるURLにアクセスしてWEBページを表示する。
【0116】
なお、第2の実施の形態における処理のフローチャート図は、第1の実施の形態で上述した
図6〜
図9に示したフローチャート図と同様のため、図示及び説明を省略する。第2の実施の形態では、
図6、
図9に示したフローチャートにおける投稿画像は投稿動画と読み替えればよい。
【0117】
以上説明した第2の実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)記録装置100では、制御装置103は、公開者端末300のユーザである公開者から、複数の投稿動画の選択を受け付け、選択を受け付けた複数の投稿動画から抽出されたサムネイル画像を配置した表示用画像を生成し、生成した表示用画像を一意に特定するための識別情報を発行し、表示用画像と識別情報とを関連付けて記憶媒体104に記録するようにした。制御装置103は、発行した識別情報を用いて、表示用画像をWEBページに表示するためのソースコードを生成し、生成したソースコードを公開者端末300へ出力するようにした。これによって、投稿動画のサムネイル画像を複数配置した表示用画像を表示するためのソースコードを出力することができるので、WEBページのソースコードに、表示用画像を表示するためのソースコードを埋め込むだけで、様々なWEBページ上に、複数のサムネイル画像を配置した表示用画像を表示させることができる。
【0118】
(2)制御装置103は、作成用画像として選択を受け付けた複数のサムネイル画像に対応するそれぞれの投稿動画に対して、各投稿動画に含まれる被写体に関連する関連画像の指定を受け付け、投稿動画と関連画像とを関連付けるための関連付け情報を記憶媒体104に記録するようにした。これによって、公開者は、投稿動画のそれぞれに対して、被写体に関連する関連画像を関連付けることができる。
【0119】
(3)記録装置100で実行される動画取得用ソフトウェアには、SNSサーバや動画投稿サイトから投稿動画を取得するためのAPIが実装されており、制御装置103は、該APIを用いて投稿動画を取得するようにした。これによって、SNSサーバや動画投稿サイトから投稿動画を取得するためのプログラムを独自に開発する必要がなく、開発コストを抑えてシステムを運用することができる。
【0120】
―変形例―
なお、上述した実施の形態の情報提供システムは、以下のように変形することもできる。
(1)上述した第1の実施の形態では、公開者は、作成用画像のそれぞれに対して、投稿画像に含まれる被写体に関連する関連画像を指定して投稿画像に紐づけることができる例について説明した。また、第2の実施の形態では、公開者は、作成用画像のそれぞれに対して、投稿動画に含まれる被写体に関連する関連画像を指定して投稿動画に紐づけることができる例について説明した。このとき、関連画像用画像には、あらかじめカテゴリ情報、ID情報、価格情報、リンク情報などが関連付けられている例について説明した。しかしながら、これらの情報の関連付けは、公開者が管理画面上で行えるようにしてもよい。例えば、リンク情報を関連付ける場合は、公開者は、関連画像として選択した画像に対して、関連画像に関連するWEBページのリンク先を設定できるようにしてもよい。この場合、公開者端末300の制御装置303は、設定されたリンク先を示すリンク情報を記録装置100に送信する。記録装置100では、制御装置103は、公開者端末300から投稿画像または投稿動画に対するリンク情報の指定を受け付け、指定を受け付けた投稿画像または投稿動画と、指定されたリンク情報とを関連付けたリンク関連付け情報を記憶媒体104に記録すればよい。なお、リンク情報は、被写体に関する情報が掲載されたWEBページのURLである例について説明した。しかしながら、リンク情報は、閲覧者端末200が被写体に関する情報が掲載されたWEBページへのアクセスに利用することができる情報であれば、URLに限定されない。例えば、記録装置100がWEBサーバ機能も備える場合には、記憶媒体104にWEBページを記録しておき、WEBページまでのパスをリンク情報としてもよい。
【0121】
(2)上述した第1の実施の形態では、投稿画像には、関連情報として、投稿画像を投稿した投稿者が画像の利用を許諾しているか否かを示す情報が関連付けて記録されており、公開者は、投稿者が画像の利用を許諾している画像のみを表示するように検索条件を指定して、画像の絞り込み行うことができる例について説明した。また、上述した第2の実施の形態では、投稿動画には、関連情報として、投稿動画を投稿した投稿者が動画の利用を許諾しているか否かを示す情報が関連付けて記録されており、公開者は、投稿者が動画の利用を許諾している動画のみを表示するように検索条件を指定して、動画の絞り込み行うことができる例について説明した。SNSに投稿された投稿画像や投稿動画については、投稿者が画像や動画の利用を許諾しているか否かを示す情報については、公開者から投稿者に許諾を求めることができるようにしてもよい。この場合、例えば、次のように処理を行う。
【0122】
公開者は、投稿者の管理画面上で、投稿画像や投稿動画の投稿者へ投稿画像や投稿動画の利用許諾を求めるためのメッセージを作成して送信を指示する。メッセージには、利用許諾を求める旨と、利用を許諾する場合の返信内容を記載しておく。例えば、あらかじめ所定の許諾文字列を決めておき、利用を許諾する場合は、その許諾文字列を記載して返信するように、投稿者に依頼する。
【0123】
制御装置303は、公開者からメッセージの送信が指示された場合には、利用許諾を求める投稿画像の画像ID、または投稿動画の動画IDとメッセージの内容とを含んだ許諾要求情報を記録装置100へ送信して、記録装置100へメッセージの送信を指示する。記録装置100では、制御装置103は、公開者端末300から受信した許諾要求情報に含まれる画像IDまたは動画IDと、利用許諾状況が未許諾であることを示す情報とを関連付けて、記憶媒体104に記録する。また、制御装置103は、投稿画像の画像IDまたは投稿動画の動画IDに基づいてSNS上の投稿画像や投稿動画を特定し、特定した投稿画像や投稿動画のコメント欄に公開者からのメッセージを書き込む。これによって、投稿者は、SNSのコメント機能を利用して、投稿画像や投稿動画に対して利用許諾が求められていることを把握することができる。
【0124】
投稿者は、公開者からの求めに応じて投稿画像や投稿動画の利用を許諾する場合は、コメントに返信するかたちで、許諾文字列を入力する。記録装置100は、所定時間間隔で、SNS上で許諾文字列が記載された投稿画像や投稿動画の有無を確認し、記憶媒体104に利用許諾状況が未許諾であることを示す情報が記録されている画像IDまたは動画IDに対してコメント欄に許諾文字列が付加されている場合には、該画像IDまたは動画IDに関連付けられている利用許諾状況を未許諾から許諾済みに変更する。これによって、公開者は、投稿者に利用許諾を求めることができ、さらに投稿者が利用を許諾した画像や動画であるかどうかをシステム上で管理することができる。
【0125】
制御装置103は、公開者から表示用画像の作成に用いる投稿画像や投稿動画の選択を受け付けるに当たっては、投稿者から利用が許諾された投稿画像や投稿動画の中から選択を受け付けるようにしてもよい。これによって、公開者が、投稿者に無断で画像や動画を利用してしまうことを防ぐことができる。また、制御装置303は、管理画面上に投稿画像や投稿動画を表示するに当たっては、その投稿画像や投稿動画が利用許諾を受けたものであるかを示す情報を、投稿画像や投稿動画と関連付けて表示するようにしてもよい。例えば、投稿画像や投稿動画の表示位置近傍に、「許諾済み」「未許諾」などの文字列を表示してもよいし、許諾済みの画像に対しては緑、未許諾の画像に対しては赤といったように色分けしたマークを付してもよい。また、許諾状況を示すステータスは、「許諾済み」「未許諾」の2段階ではなく、「許諾済み」「未許諾」「許諾依頼中」の3段階としてもよい。
【0126】
(3)上述した第1の実施の形態では、閲覧者は、タッチパネル201を操作して、WEBページ上に表示された表示用画像に含まれる複数の投稿画像の中から、いずれか一つの画像を選択することにより、投稿画像に関連付けられている関連画像を閲覧することができる例について説明した。これに加えて、閲覧者は、タッチパネル201を操作して、WEBページ上に表示された表示用画像に含まれる複数の投稿画像の中から、いずれか一つの投稿画像を選択して、その投稿画像を投稿した投稿者のプロフィール情報を閲覧できるようにしてもよい。この場合、制御装置203は、閲覧者によっていずれかの投稿画像が選択された場合には、記録装置100にアクセスして、選択された投稿画像に関連付けられているSNSのアカウント情報を特定し、SNSサイトにアクセスして、特定したアカウント情報のユーザプロフィールページをタッチパネル201上に表示すればよい。また、第2の実施の形態についても同様に、閲覧者は、タッチパネル201を操作して、WEBページ上に表示された表示用画像に含まれる複数のサムネイル画像の中から、いずれか一つのサムネイル画像を選択して、そのサムネイル画像に対応する投稿動画を投稿した投稿者のプロフィール情報を閲覧できるようにしてもよい。
【0127】
(4)上述した第1の実施の形態では、画像取得用ソフトウェアには、SNSサーバから投稿画像を取得するためのAPIが実装されており、制御装置103は、該APIを用いて投稿画像を取得するようにした。しかしながら、APIの代わりに、SNSサーバから投稿画像を取得するために開発された専用プログラムを用いるようにしてもよい。また、上述した第2の実施の形態では、動画取得用ソフトウェアには、SNSサーバや動画投稿サイトから投稿動画を取得するためのAPIが実装されており、制御装置103は、該APIを用いて投稿動画を取得するようにした。しかしながら、APIの代わりに、SNSサーバから投稿動画を取得するために開発された専用プログラムを用いるようにしてもよい。
【0128】
(5)上述した第1の実施の形態では、記録装置100の制御装置103は、インターネットを介して、SNSを利用して投稿された投稿画像を取得して記憶媒体104に記録するようにした。そして、公開者は、投稿画像の中から表示用画像を作成するための作成用画像を選択して、表示用画像を作成する例について説明した。しかしながら、公開者が作成用画像として選択可能な画像は、SNSに投稿された投稿画像に限定されない。例えば、記録装置100の使用者があらかじめ記憶媒体104に記録しておいた画像、閲覧者が閲覧者端末200を使用して記録装置100にアップロードすることにより記憶媒体104に記録された画像、公開者が公開者端末300を使用して記録装置100にアップロードすることにより記憶媒体104に記録された画像などを管理画面上に表示して、作成用画像として選択できるようにしてもよい。同様に、第2の実施の形態においても、対象は、SNSや動画投稿サイトに投稿された投稿動画に限定されず、記録装置100の使用者があらかじめ記憶媒体104に記録しておいた動画、閲覧者が閲覧者端末200を使用して記録装置100にアップロードすることにより記憶媒体104に記録された動画、公開者が公開者端末300を使用して記録装置100にアップロードすることにより記憶媒体104に記録された動画などを管理画面上に表示して、これらの動画を選択できるようにしてもよい。
【0129】
(6)上述した第2の実施の形態では、記録装置100の制御装置103は、SNSサーバや動画投稿サイトのサーバから投稿動画を取得して記憶媒体104に記録するとともに、投稿動画を構成するフレーム画像を投稿動画のサムネイル画像として抽出し、抽出した投稿画像のサムネイル画像を投稿動画に関連付けて記憶媒体104に記録する例について説明した。しかしながら、SNSや動画投稿サイトから投稿動画のサムネイル画像を取得できる場合は、制御装置103は、これらのサーバからサムネイル画像を取得して記憶媒体104に記録するようにしてもよい。
【0130】
(7)上述した第1の実施の形態では、情報提供システム10では、記録装置100の記憶媒体104には、あらかじめ投稿画像が記録されており、公開者は、この投稿画像を対象として表示用画像を作成し、作成した表示用画像をWEBページに表示させるためのソースコードを生成できる例について説明した。また、上述した第2の実施の形態では、情報提供システム10では、記録装置100の記憶媒体104には、あらかじめ投稿動画が記録されており、公開者は、この投稿動画を対象として表示用画像を作成し、作成した表示用画像をWEBページに表示させるためのソースコードを生成できる例について説明した。これに加えて、第1の実施の形態で上述した処理内容と第2の実施の形態で上述した処理内容を組み合わせて、記録装置100の記憶媒体104には、あらかじめ投稿画像と投稿動画を記録しておき、公開者は、投稿画像と投稿動画を対象として表示用画像を作成し、作成した表示用画像をWEBページに表示させるためのソースコードを生成できるようにしてもよい。
【0131】
なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。また、上述の実施の形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
【解決手段】情報提供システム10は、記録装置100と閲覧者端末200と公開者端末300とが、通信回線を介して接続される。記録装置は、記憶媒体に記録されている画像の中から、公開者端末を操作する公開者による複数の画像の選択を受け付け、複数の画像を配置した表示用画像を生成し、識別情報を発行して記憶媒体に記録する。さらに、識別情報を用いて、表示用画像をWEBページに表示するためのソースコードを生成し、公開者端末へ送信して出力する。公開者端末は、受信したソースコードを表示装置に表示する。閲覧者端末は、閲覧者からの指示に基づいて、ソースコードが埋め込まれたWEBページを読み込み、識別情報に基づいて、記録装置から表示用画像を取得して、WEBページ内の所定位置に配置して表示する。