(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
発信側の端末である第1通信端末から第1通信手段を介して発信するように指示された情報であり、かつ受信側の端末である第2通信端末に送信される第1通信情報を受信する第1通信情報受信手段と、
前記第2通信端末から、前記第2通信端末のユーザの現在の状況を示す受信側状況情報を受信する受信側状況受信手段と、
前記受信側状況情報に基づいて、前記第2通信端末との間の通信手段である第2通信手段を選択する第2通信手段選択手段と、
前記第1通信情報を前記第2通信手段のフォーマットに変換して前記第2通信端末に送信する変換手段と、
前記第1通信端末のユーザの現在の状況を示す発信側状況情報を受信する発信側状況受信手段と、
前記発信側状況情報に基づいて前記第1通信手段を選択し、選択した前記第1通信手段を示す情報を前記第1通信端末に認識させる第1通信手段選択手段と、
を備える通信処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術では、発信者は着信側の都合に合わせて通信手段を選択しなければならない。これに対して特許文献2に記載の技術を用いると、発信側で選択された通信手段と、着信側の都合に合わせた通信手段とを接続することができる。しかし、この技術では、着信者は、予めシステムに通信手段を登録する必要がある。このため、着信者への負担が大きかった。
【0008】
本発明の目的は、利用者への負担を小さくすることができ、かつ発信側の都合と着信側の都合の双方に合わせることができる通信処理装置、通信処理方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、発信側の端末である第1通信端末から第1通信手段を介して発信するように指示された情報であり、かつ受信側の端末である第2通信端末に送信される第1通信情報を受信する第1通信情報受信手段と、
前記第2通信端末から、前記第2通信端末のユーザの現在の状況を示す受信側状況情報を受信する受信側状況受信手段と、
前記受信側状況情報に基づいて、前記第2通信端末との間の通信手段である第2通信手段を選択する第2通信手段選択手段と、
前記第1通信情報を前記第2通信手段のフォーマットに変換して前記第2通信端末に送信する変換手段と、
前記第1通信端末のユーザの現在の状況を示す発信側状況情報を受信する発信側状況受信手段と、
前記発信側状況情報に基づいて前記第1通信手段を選択し、選択した前記第1通信手段を示す情報を前記第1通信端末に認識させる第1通信手段選択手段と、
を備える通信処理装置が提供される。
【0011】
本発明によれば、コンピュータが、
発信側の端末である第1通信端末から第1通信手段を介して発信するように指示された情報であり、かつ受信側の端末である第2通信端末に送信される第1通信情報を受信し、
前記第2通信端末から、前記第2通信端末のユーザの現在の状況を示す受信側状況情報を受信し、
前記受信側状況情報に基づいて、前記第2通信端末との間の通信手段である第2通信手段を選択し、
前記第1通信情報を前記第2通信手段のフォーマットに変換して前記第2通信端末に送信
し、
前記第1通信端末のユーザの現在の状況を示す発信側状況情報を受信し、
前記発信側状況情報に基づいて前記第1通信手段を選択し、選択した前記第1通信手段を示す情報を前記第1通信端末に認識させる、通信処理方法が提供される。
【0013】
本発明によれば、コンピュータに実行可能なプログラムであって、
前記コンピュータに、
発信側の端末である第1通信端末から第1通信手段を介して発信するように指示された情報であり、かつ受信側の端末である第2通信端末に送信される第1通信情報を受信する機能と、
前記第2通信端末から、前記第2通信端末のユーザの現在の状況を示す受信側状況情報を受信する機能と、
前記受信側状況情報に基づいて、前記第2通信端末との間の通信手段である第2通信手段を選択する機能と、
前記第1通信情報を前記第2通信手段のフォーマットに変換して前記第2通信端末に送信する機能と、
前記第1通信端末のユーザの現在の状況を示す発信側状況情報を受信する機能と、
前記発信側状況情報に基づいて前記第1通信手段を選択し、選択した前記第1通信手段を示す情報を前記第1通信端末に認識させる機能と、
を実現させるプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、利用者への負担を小さくすることができ、かつ発信側の都合と着信側の都合の双方に合わせることができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0018】
なお、以下に示す説明において、各装置の各構成要素は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。各装置の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶メディア、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例がある。
【0019】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る通信処理装置100の機能構成を示すブロック図である。通信処理装置100は、第1通信情報受信部110、受信側状況受信部120、第2通信手段選択部130、及び変換部140を備えている。第1通信情報受信部110は、発信側の端末である第1通信端末から、第1通信情報を受信する。第1通信情報は、第1通信手段を介して発信するように指示された情報であり、かつ受信側の端末である第2通信端末に送信される情報である。受信側状況受信部120は、第2通信端末から、第2通信端末のユーザの現在の状況を示す受信側状況情報を受信する。第2通信手段選択部130は、受信側状況情報に基づいて、第2通信端末との間の通信手段である第2通信手段を選択する。変換部140は、第1通信情報を第2通信手段のフォーマットに変換して第2通信端末に送信する。
【0020】
このように、通信処理装置100の変換部140は、第1通信手段を介して送信されてきた第1通信情報を、第2通信手段のフォーマットに変換して第2通信端末に送信する。従って、発信側で選択された通信手段と、着信側の都合に合わせた通信手段とを接続することができる。また、第2通信手段選択部130は、第2通信端末のユーザの現在の状況を示す受信側状況情報に基づいて、第2通信端末との間の通信手段である第2通信手段を選択する。従って、第2通信端末のユーザは、通信処理装置100に対して通信手段を予め登録する必要がない。従って、第2通信端末のユーザの負担は小さくなる。以下、詳細に説明する。
【0021】
図2は、通信処理装置100の使用環境を示す図である。通信処理装置100は、第1通信端末200及び第2通信端末202と共に、通信システムを構成している。通信処理装置100は、第1通信端末200と第2通信端末202の間の通信を仲介する。第1通信端末200は発信側の端末であり、第2通信端末202は受信側の端末である。第1通信端末200及び第2通信端末202は、例えば携帯通信端末である。第1通信端末200及び第2通信端末202は、いずれも複数の通信手段に対応している。これら通信手段は、例えば音声通信(例えば音声電話)、文字通信(メールなどのデータ通信)、及び映像通信(例えばテレビ電話)である。そして上記したように、通信処理装置100の変換部140は、第1通信手段を介して第1通信端末200に送信されてきた第1通信情報を、第2通信手段のフォーマットに変換して第2通信端末202に送信する。
【0022】
図3は、通信処理装置100の第2通信手段選択部130が行う第1の処理を説明するための表である。本図に示す処理は、第2通信端末202に適用できる第2通信手段のリスト(第2通信手段リスト)を生成する処理である。このリストには、少なくとも一つの通信手段が含まれている場合が多いが、全く通信手段が含まれていない場合もあり得る。
【0023】
上記したように第2通信手段選択部130は、第2通信端末202から、第2通信端末202のユーザの現在の状況を示す受信側状況情報を受信する。受信側状況情報は、第2通信端末202が、第2通信端末202に内蔵されている各種のセンサを用いて生成する。例えば
図3に示す例では、受信側状況情報は、第2通信端末202のユーザが座っている、立っている(静止)、歩いている、走っている等、そのユーザを現在の状況を示している。このユーザの状況には、第2通信端末202の使用状況(例えばイヤホンを使用しているなど)も含まれている。そして第2通信手段選択部130は、各ユーザの状況に応じて、第2通信端末202に適用すべき第2通信手段を選択し、第2通信手段リストを生成する。なお、第2通信手段選択部130は、スケジュール情報、利用履歴(時間、場所、コミュニケーション)、通信状態、又は電池の残量を示す情報、及び通信相手との関係を示す情報を、受信側状況情報として利用しても良い。これらの情報も、第2通信端末202から送信される。
【0024】
例えば第2通信端末202のユーザが座っている場合、第2通信手段選択部130は、第2通信端末202に適用すべき通信手段として、音声の入出力、文字の入出力、及び映像の入出力のいずれかを選択する。一方、第2通信端末202のユーザが電車で移動している場合、第2通信手段選択部130は、第2通信端末202に適用すべき通信手段として、文字の入出力及び映像の入出力のいずれかを選択する。
【0025】
図4は、通信処理装置100の第2通信手段選択部130が行う第2の処理を説明するための表である。本図に示す処理は、第2通信手段リストから、実際に適用される第2通信手段を選択する処理である。
【0026】
図3を用いて説明した処理において、第2通信手段選択部130は、第2通信手段リストを生成している。そして第2通信手段選択部130は、第1通信手段と同一の通信手段が第2通信手段リストに含まれている場合、その通信手段を第2通信手段として優先的に選択する。一方、第2通信手段選択部130は、第1通信手段と同一の通信手段が第2通信手段リストに含まれていない場合、第2通信手段に含まれている他の通信手段を第2通信手段として選択する。なお、第2通信手段リストにいずれの通信手段も含まれていない場合、第2通信手段選択部130は、変換部140が第1通信情報を蓄積することを選択する。
【0027】
図5は、第1通信端末200の機能構成を示す図である。なお第2通信端末202の機能構成も、第1通信端末200の機能構成と同様である。
【0028】
第1通信端末200は、センサ群210、状況情報生成部220、入力部230、通信処理部240、及び出力部250を備えている。
【0029】
センサ群210は、例えば、傾きセンサ、揺れセンサ、加速度センサ、音声センサ、光センサ、温度センサ、高度センサ、画像処理センサ、時計、及びGPS(Global Positioning System)処理部などを含んでいる。状況情報生成部220は、センサ群210が検出した情報を用いて、発信側状況情報(又は受信側状況情報)を生成する。入力部230は、第1通信端末200のユーザから、第2通信端末202に送信すべき情報を受け付ける。入力部230は、音声や映像の入力を受け付けても良いし、文字入力を受け付けても良い。通信処理部240は、入力部230に入力された情報を、通信処理装置100を介して第2通信端末202に送信する。また通信処理部240は、通信処理装置100を介して第2通信端末202から送信されてきた情報を受信する。出力部250は、通信処理部240が受信した情報をユーザに認識させるために出力する。この出力は、音声出力や映像出力であっても良いし、文字の出力であっても良い。
【0030】
図6は、状況情報生成部220が行う処理を説明するための図である。上記したように、状況情報生成部220は、センサ群210が検出した情報を用いて、発信側状況情報又は受信側状況情報を生成する。このとき状況情報生成部220は、センサ群210が検出した情報以外の情報、例えばスケジュール情報、利用履歴(時間、場所、コミュニケーション)、通信状態、又は電池の残量を示す情報、及び通信相手との関係を示す情報を、発信側状況情報(又は受信側状況情報)に含めても良い。例えば状況情報生成部220は、センサ群210が検出した情報のうち、例えば傾き、ゆれ、加速度、及び高度を用いて、ユーザが座っていることを判断する。また状況情報生成部220は、センサ群210が検出した情報のうち、例えばゆれ、加速度、音、温度、及び位置を用いて、ユーザが電車で移動していると判断する。このとき状況情報生成部220は、スケジュール情報を用いてもよい。
【0031】
図7は、通信処理装置100、第1通信端末200、及び第2通信端末202が行う処理を示すフローチャートである。まず第1通信端末200のユーザは、第1通信端末200の入力部230に対して、第1通信手段を選択するための入力を行い(ステップS100)、さらに通信先を選択するための入力を行う(ステップS110)。第1通信端末200の通信処理部240は、ステップS100で選択された第1通信手段を示す情報、及び通信先を示す情報を、第2通信端末202への接続要求として通信処理装置100に送信する(ステップS120)。
【0032】
通信処理装置100の受信側状況受信部120は、第1通信手段を示す情報を第1通信端末200から受信する。また通信処理装置100の第2通信手段選択部130は、第1通信手段を示す情報を受信する。そして受信側状況受信部120は、第1通信手段を示す情報を用いて、第2通信端末202に対して受信側状況情報を要求する(ステップS130)。
【0033】
第2通信端末202の状況情報生成部220は、通信処理装置100から受信側状況情報を要求されると、
図6を用いて説明した処理を行い、受信側状況情報を生成する(ステップS140)。そして状況情報生成部220は、生成した受信側状況情報を通信処理装置100に送信する(ステップS150)。
【0034】
通信処理装置100の受信側状況受信部120は、第1通信端末200から受信側状況情報を受信する。そして第2通信手段選択部130は、
図3を用いて説明した処理を行い、第2通信手段リストを生成する。そして第2通信手段選択部130は、
図4を用いて説明した処理を行い、第2通信手段を選択する(ステップS160)。
【0035】
そして第1通信情報受信部110は、第1通信端末200の通信処理部240から第1通信情報を受信する。そして変換部140は、受信した第1通信情報を、第2通信手段のフォーマットに変換した上で、第2通信手段を用いて第2通信端末202に送信する(ステップS172,S174)。
【0036】
また変換部140は、第2通信端末202から、第2通信手段を介して第1通信端末200に送信すべき第2通信情報を受信する。変換部140は、第2通信情報を第1通信手段のフォーマットに変換した上で、第1通信手段を用いて第1通信端末200に送信する(ステップS172,S174)。
【0037】
以上、本実施形態によれば、通信処理装置100を用いることにより、発信側で選択された通信手段と、着信側の都合に合わせた通信手段とを接続することができる。また第2通信端末のユーザは、通信処理装置100に対して通信手段を予め登録する必要がない。従って、第2通信端末のユーザの負担は小さくなる。
【0038】
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。本実施形態に係る通信システムは、第1の実施形態において通信処理装置100が有していた機能を、第1通信端末200又は第2通信端末202が有している。このため、本実施形態の通信システムは、通信処理装置100を有していない。
【0039】
図9は、本実施形態に係る第1通信端末200(第2通信端末202)の機能構成を示す図である。本実施形態に係る第1通信端末200(第2通信端末202)は、受信側状況受信部120、第2通信手段選択部130、及び変換部140を有している点を除いて、第1の実施形態に係る第1通信端末200(第2通信端末202)と同様の構成である。本実施形態において、変換部140は、第1の実施形態における第1通信情報受信部110を兼ねている。本実施形態において、通信処理部240は、変換部140を介して通信を行う。また状況情報生成部220は、生成した情報を第2通信手段選択部130に出力する。
【0040】
図10は、第1通信端末200が通信処理装置100の機能を有している場合の、第1通信端末200と第2通信端末202の間の通信処理を示すフローチャートである。まず第1通信端末200のユーザは、第1通信端末200の入力部230に対して、第1通信手段を選択するための入力を行い(ステップS100)、さらに通信先を選択するための入力を行う(ステップS110)。第1通信端末200の通信処理部240は、ステップS110で入力された情報を用いて、第2通信端末202に対して接続要求を送信する(ステップS120)。
【0041】
第2通信端末202は、
図6を用いて説明した処理を行い、受信側状況情報を生成し(ステップS140)、生成した受信側状況情報を第1通信端末200に送信する(ステップS150)。
【0042】
そして第1通信端末200の受信側状況受信部120は、第1通信端末200から受信側状況情報を受信する。そして第2通信手段選択部130は、
図3を用いて説明した処理を行い、第2通信手段リストを生成する。そして第2通信手段選択部130は、
図4を用いて説明した処理を行い、第2通信手段を選択する(ステップS160)。
【0043】
第1通信端末200の変換部140は、通信処理部240から第1通信情報を受信する。そして変換部140は、受信した第1通信情報を、第2通信手段のフォーマットに変換した上で、第2通信手段を用いて第2通信端末202に送信する(ステップS176)。
【0044】
また変換部140は、第2通信端末202から、第2通信手段を介して第2通信情報を受信する。変換部140は、第2通信情報を第1通信手段のフォーマットに変換した上で、通信処理部240に出力する(ステップS154)。
【0045】
図11は、第2通信端末202が通信処理装置100の機能を有している場合の、第1通信端末200と第2通信端末202の間の通信処理を示すフローチャートである。まず第1通信端末200のユーザは、第1通信端末200の入力部230に対して、第1通信手段を選択するための入力を行い(ステップS100)、さらに通信先を選択するための入力を行う(ステップS110)。第1通信端末200の通信処理部240は、ステップS110で入力された情報を用いて、第1通信手段を用いて第2通信端末202に対して接続要求を送信する(ステップS120)。
【0046】
第2通信端末202は、
図6を用いて説明した処理を行い、受信側状況情報を生成する(ステップS140)。そして第2通信端末202の受信側状況受信部120は、第1通信端末200から受信側状況情報を受信する。そして第2通信手段選択部130は、
図3を用いて説明した処理を行い、第2通信手段リストを生成する。そして第2通信手段選択部130は、
図4を用いて説明した処理を行い、第2通信手段を選択する(ステップS160)。
【0047】
第2通信端末202の変換部140は、第1通信端末200から、第1通信手段を介して第1通信情報を受信する。そして変換部140は、受信した第1通信情報を、第2通信手段のフォーマットに変換した上で、第2通信端末202の通信処理部240に出力する(ステップS172,S176)。
【0048】
また第2通信端末202の変換部140は、第2通信端末202の通信処理部240から第2通信情報を受信する。変換部140は、第2通信情報を第1通信手段のフォーマットに変換した上で、第1通信端末200に送信する(ステップS172,S176)。
【0049】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また通信処理装置100を必要としないため、通信システムの構成を簡素化できる。
【0050】
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態に係る通信処理装置100の構成を示す図である。本実施形態に係る通信処理装置100は、発信側状況受信部122及び第1通信手段選択部132を有している点を除いて、第1の実施形態に係る通信処理装置100と同様の構成である。
【0051】
発信側状況受信部122は、第1通信端末200から発信側状況情報を受信する。発信側状況情報は、第1通信端末200のユーザの現在の状況を示している。そして第1通信手段選択部132は、発信側状況情報に基づいて第1通信手段を選択し、選択した前記第1通信手段を示す情報を第1通信端末200に認識させる。具体的には、第1通信手段選択部132は、第1通信手段リストを生成して、第1通信端末200に送信する。
【0052】
図13は、
図12に示した通信処理装置100を用いた通信処理を示すフローチャートである。まず第1通信端末200の状況情報生成部220は、センサ群210が検出した情報等を用いて、発振側状況情報を生成する。この生成処理の詳細は、第1の実施形態において
図6を用いて説明した通りである(ステップS10)。次いで第1通信端末200のユーザは、通信先を選択するための入力を行う(ステップS110)。第1通信端末200の通信処理部240は、発信側状況情報及び通信先を示す情報を、第2通信端末202への接続要求として通信処理装置100に送信する(ステップS122)。
【0053】
ステップS130〜ステップS160までの処理は、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。なお、ステップS122で通信処理装置100に送信された発信側状況情報は、通信処理装置100の発信側状況受信部122が受信する。
【0054】
第2通信手段選択部130が第2通信手段を選択する(ステップS160)と、通信処理装置100の第1通信手段選択部132は、発信側状況受信部122が受信した発信側状況情報を用いて、第1通信手段リストを生成する(ステップS162)。この生成処理の詳細は、
図3を用いて説明した第2通信手段リストの生成処理と同様である。そして第1通信手段選択部132は、生成した第1通信手段リストを、第1通信端末200に送信する(ステップS164)。
【0055】
第1通信端末200の通信処理部240は、第1通信手段リストを受信すると、出力部250に第1通信手段リストを表示させる。第1通信端末200のユーザは、表示された第1通信手段リストから第1通信手段を選択する(ステップS166)。そして第1通信端末200は、選択された第1通信手段を用いて、第2通信端末202に対する通信を開始する。その後の処理(ステップS172,S174)は、第1の実施形態と同様である。
【0056】
なお、第2の実施形態に係る第1通信端末200(第2通信端末202)において、本実施形態に示した発信側状況受信部122及び第1通信手段選択部132を有していても良い。
【0057】
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また第1通信端末200に第1通信手段のリストを自動で表示させることができるため、第1通信端末200のユーザの負荷も小さくなる。
【0058】
(第4の実施形態)
図14は、第4の実施形態に係る通信処理装置100の機能構成を示す図である。本実施形態に係る通信処理装置100は、受信側状況受信部120、発信側状況受信部122、及び通信手段選択部170を有している。受信側状況受信部120は、第2通信端末202から受信側状況情報を受信する。発信側状況受信部122は、第1通信端末200から発信側状況情報を受信する。そして通信手段選択部170は、受信側状況情報及び発信側状況情報に基づいて、第1通信端末200と第2通信端末202の間の通信で用いるべき通信手段を選択し、選択した通信手段を示す通信手段特定情報を第1通信端末200に出力する。
【0059】
例えば通信手段選択部170は、発信側状況情報に基づいて第1通信手段リストを生成する。また通信手段選択部170は、受信側状況情報に基づいて第2通信手段リストを生成する。そして通信手段選択部170は、第1通信手段リスト及び第2通信手段リストに共通している通信手段を選択する。
【0060】
図15は、通信手段選択部170が行う処理の一例を示している。本図に示す例において、通信手段選択部170は、第1通信手段リスト及び第2通信手段リストに共通している通信手段を選択する。また通信手段選択部170は、第2通信手段リストに示された通信手段がない場合、第2通信手段選択部130は、通信手段選択部170が、第1通信端末200から第2通信端末202に向けて送信された第1通信情報を蓄積することを選択する。
【0061】
図16は、本実施形態に係る通信処理装置100、第1通信端末200、及び第2通信端末202が行う処理を示すフローチャートである。ステップS10からステップS150までの処理は、第3の実施形態において
図13を用いて説明した処理と同様である。
【0062】
そして通信手段選択部170は、発信側状況受信部122が受信した発信側状況情報を用いて、第1通信手段リストを生成する(ステップS161)。また通信手段選択部170は、受信側状況受信部120が受信した受信側状況情報を用いて、第2通信手段リストを生成する(ステップS162)。これらの処理は、
図3を用いて説明した第2通信手段リストの生成処理と同様である。通信手段選択部170は、第1通信手段リスト及び第2通信手段リストを用いて、通信手段を選択する(ステップS167)。そして通信手段選択部170は、選択した通信手段を特定する通信手段特定情報を、第1通信端末200に送信する(ステップS168)
【0063】
そして第1通信端末200の通信処理部240は、通信処理装置100から送信されてきた通信手段特定情報に基づいて通信手段を選択し、選択した通信手段を用いて第2通信端末202との間の通信を行う(ステップS182)。
【0064】
なお、通信手段選択部170は、第1通信手段リスト及び2通信手段リストに共通している通信手段が存在していない場合は、通信手段の選択を行わなず、第1通信端末200から送信されてきた第1通信情報を蓄積する。また通信手段選択部170は、第2通信手段リストにいずれの通信手段も含まれていない場合は、第1通信手段リストに含まれている通信手段を選択する。この場合、第1通信端末200から送信されてきた第1通信情報を蓄積してもよい。
【0065】
以上、本実施形態によれば、通信処理装置100は、発信側状況情報を用いて第1通信手段リストを生成し、受信側状況情報を用いて第2通信手段リストを生成する。そして通信処理装置100は、第1通信手段リスト及び第2通信手段リストを用いて、第1通信端末200と第2通信端末202の通信に用いるべき通信手段を選択する。従って、利用者への負担を小さくすることができ、かつ発信側の都合と着信側の都合の双方に合わせることができる。
【0066】
(第5の実施形態)
第5の実施形態に係る通信システムは、第4の実施形態において通信処理装置100が有していた機能を、第1通信端末200が有している。このため、本実施形態の通信システムは、通信処理装置100を有していない。
【0067】
図17は、本実施形態に係る第1通信端末200の機能構成を示す図である。本実施形態に係る第1通信端末200は、受信側状況受信部120及び通信手段選択部170を有している点を除いて、第1の実施形態に係る第1通信端末200と同様の構成である。受信側状況受信部120及び通信手段選択部170の機能は、第4の実施形態に示したとおりである。
【0068】
図18は、本実施形態に係る通信システムの動作を示すフローチャートである。本図に示すフローチャートは、以下の点を除いて、
図15に示した処理と同様である。まず、通信処理装置100が受信側状況情報の要求を行う(ステップS130)。また第2通信端末202は、受信側状況情報を第1通信端末200に送信する。そして、ステップS161〜ステップS167に示した処理を、第1通信端末200が行う。
【0069】
本実施形態によっても、第4の実施形態と同様の効果を得ることができる。また通信処理装置100を必要としないため、通信システムの構成を簡素化できる。
【0070】
(第6の実施形態)
図19は、第6の実施形態に係る通信処理装置100の機能構成を示す図である。本図に示す通信処理装置100は、通信処理部180及びスケジュール記憶部182を有しているスケジュール記憶部182は、第2通信端末202のユーザのスケジュール情報を記憶している。
【0071】
通信処理部180は、第1通信端末200から第2通信端末202への通信を中継する。このとき、通信処理部180は、第1通信端末200から第2通信端末202への接続要求があった場合、スケジュール記憶部182が記憶しているスケジュール情報に基づいて、第2通信端末202のユーザが通信可能な状況にあるか否かを判断する。ユーザが通信可能な状況にある場合、そのまま第1通信端末200を第2通信端末202に接続する。ユーザが通信不可能な状況にある場合、第1通信端末200に対してその旨を示す情報を自動で返信する。このとき、ユーザが通信可能になる時刻を第1通信端末200に送信しても良い。例えば通信処理部180は、定期的に第2通信端末202に受信側状況情報を要求する。そして通信処理部180は、受信した受信側状況情報に基づいて、第2通信端末202のユーザが応答可能になったと判断したとき、その旨を示す情報を、第1通信端末200に送信しても良い。また通信処理部180は、第2通信端末202に対して、第1通信端末200から接続要求があったことを示す情報を、例えば第2通信端末202のユーザが通信可能な状況になってから、送信してもよい。
【0072】
本実施形態によれば、第2通信端末202のユーザが通信不可能な状況にある場合において、第1通信端末200のユーザにその旨を伝えることができる。また第2通信端末202のユーザに、第1通信端末200から接続要求があったことを伝えることができる。
【0073】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、参考形態の例を付記する。
1.
発信側の端末である第1通信端末から第1通信手段を介して発信するように指示された情報であり、かつ受信側の端末である第2通信端末に送信される第1通信情報を受信する第1通信情報受信手段と、
前記第2通信端末から、前記第2通信端末のユーザの現在の状況を示す受信側状況情報を受信する受信側状況受信手段と、
前記受信側状況情報に基づいて、前記第2通信端末との間の通信手段である第2通信手段を選択する第2通信手段選択手段と、
前記第1通信情報を前記第2通信手段のフォーマットに変換して前記第2通信端末に送信する変換手段と、
を備える通信処理装置。
2.
1.に記載の通信処理装置において、
前記第1通信端末のユーザの現在の状況を示す発信側状況情報を受信する発信側状況受信手段と、
前記発信側状況情報に基づいて前記第1通信手段を選択し、選択した前記第1通信手段を示す情報を前記第1通信端末に認識させる第1通信手段選択手段と、
を備える通信処理装置。
3.
1.又は2.に記載の通信処理装置において、
前記変換手段は、前記第2通信端末から前記第2通信手段を介して受信した第2通信情報を前記第1通信手段のフォーマットに変換して前記第1通信端末に送信する通信処理装置。
4.
発信側の端末である第1通信端末から、前記第1通信端末のユーザの現在の状況を示す発信側状況情報を受信する発信側状況受信手段と、
前記第2通信端末から、前記第2通信端末のユーザの現在の状況を示す受信側状況情報を受信する受信側状況受信手段と、
前記発信側状況情報と、前記受信側状況情報に基づいて、前記第1通信端末と前記第2通信端末の間の通信に用いるべき通信手段を選択する通信手段選択手段と、
を備える通信処理装置。
5.
4.に記載の通信処理装置において、
前記通信手段選択手段は、
前記発信側状況情報に基づいて、前記第1通信端末で使用可能な通信手段のリストである第1通信手段リストを生成し、
前記受信側状況情報に基づいて、前記第2通信端末で使用可能な通信手段のリストである第2通信手段リストを生成し、
前記第1通信手段リスト及び前記第2通信手段リストに共通している通信手段を選択する通信処理装置。
6.
5.に記載の通信処理装置において、
前記通信手段選択手段は、前記第1通信手段リスト及び前記第2通信手段リストに共通している通信手段が存在していない場合は、通信手段の選択を行わない通信処理装置。
7.
6.に記載の通信処理装置において、
前記通信手段選択手段は、さらに前記第1通信端末から前記第2通信端末に向けて送信された第1通信情報を蓄積する通信処理装置。
8.
5.に記載の通信処理装置において、
前記通信手段選択手段は、前記第2通信手段リストにいずれの通信手段も含まれていない場合は、前記第1通信手段リストに含まれている通信手段を選択する通信処理装置。
9.
1.〜8.のいずれか一つに記載の通信処理装置において、
前記通信処理装置は、前記第1通信端末及び前記第2通信端末とは物理的に異なる装置である通信処理装置。
10.
1.〜8.のいずれか一つに記載の通信処理装置において、
前記通信処理装置は、前記第1通信端末及び前記第2通信端末の一方である通信処理装置。
11.
コンピュータが、
発信側の端末である第1通信端末から第1通信手段を介して発信するように指示された情報であり、かつ受信側の端末である第2通信端末に送信される第1通信情報を受信し、
前記第2通信端末から、前記第2通信端末のユーザの現在の状況を示す受信側状況情報を受信し、
前記受信側状況情報に基づいて、前記第2通信端末との間の通信手段である第2通信手段を選択し、
前記第1通信情報を前記第2通信手段のフォーマットに変換して前記第2通信端末に送信する、通信処理方法。
12.
コンピュータが、
発信側の端末である第1通信端末から、前記第1通信端末のユーザの現在の状況を示す発信側状況情報を受信し、
前記第2通信端末から、前記第2通信端末のユーザの現在の状況を示す受信側状況情報を受信し、
前記発信側状況情報と、前記受信側状況情報に基づいて、前記第1通信端末と前記第2通信端末の間の通信に用いるべき通信手段を選択する、通信処理方法。
13.
コンピュータに実行可能なプログラムであって、
前記コンピュータに、
発信側の端末である第1通信端末から第1通信手段を介して発信するように指示された情報であり、かつ受信側の端末である第2通信端末に送信される第1通信情報を受信する機能と、
前記第2通信端末から、前記第2通信端末のユーザの現在の状況を示す受信側状況情報を受信する機能と、
前記受信側状況情報に基づいて、前記第2通信端末との間の通信手段である第2通信手段を選択する機能と、
前記第1通信情報を前記第2通信手段のフォーマットに変換して前記第2通信端末に送信する機能と、
を実現させるプログラム。
14.
コンピュータに実行可能なプログラムであって、
前記コンピュータに、
発信側の端末である第1通信端末から、前記第1通信端末のユーザの現在の状況を示す発信側状況情報を受信する機能と、
前記第2通信端末から、前記第2通信端末のユーザの現在の状況を示す受信側状況情報を受信する機能と、
前記発信側状況情報と、前記受信側状況情報に基づいて、前記第1通信端末と前記第2通信端末の間の通信に用いるべき通信手段を選択する機能と、
を実現させるプログラム。