特許第6168672号(P6168672)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6168672映像切替装置を備えた符号化装置および映像切替検知方法を含む符号化方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6168672
(24)【登録日】2017年7月7日
(45)【発行日】2017年7月26日
(54)【発明の名称】映像切替装置を備えた符号化装置および映像切替検知方法を含む符号化方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 19/115 20140101AFI20170713BHJP
   H04N 19/142 20140101ALI20170713BHJP
   H04N 19/162 20140101ALI20170713BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20170713BHJP
【FI】
   H04N19/115
   H04N19/142
   H04N19/162
   H04N5/225
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-60414(P2016-60414)
(22)【出願日】2016年3月24日
【審査請求日】2016年3月24日
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成27年度、総務省、次世代映像素材伝送の実現に向けた高効率周波数利用技術に関する研究開発に係る委託業務
(73)【特許権者】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(72)【発明者】
【氏名】宮下 敦
(72)【発明者】
【氏名】武居 裕之
【審査官】 山▲崎▼ 雄介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−128165(JP,A)
【文献】 特開2007−124580(JP,A)
【文献】 石川 恭啓, 武居 裕之, 宮下 敦,映像切替方法が符号化処理に与える一考察,映像情報メディア学会技術報告,日本,映像情報メディア学会,2016年 3月 4日,vol.40, no.14,pp.37-40
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 19/00−19/98
H04N 5/222−5/28
H04N 7/18
CiNii
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つのカメラからの映像信号が入力される映像信号入力部を有する映像切替部と、前記映像切替部からの映像信号を符号化する符号化装置とを備えた映像切替装置であって、
前記映像切替部は、外部から入力される制御信号に基づいてプレ制御信号を出力する第1の制御検知部と、前記制御信号に基づいて垂直帰線消去期間にカメラ映像信号を切替えるカメラ切替信号を出力する第2の制御検知部と、前記第2の制御検知部から前記カメラ切替信号が出力されると当該カメラ切替信号により前記映像信号入力部より入力された映像信号を切替えるカメラ映像切替部を有し、
前記符号化装置は、前記カメラ映像切替部から出力された映像信号を符号化する符号化部と、前記第1の制御検知部から出力された前記プレ制御信号により前記符号化部の発生符号量を低減させる制御部を有し、
前記第1の制御検知部は、外部から入力される制御信号に即応してプレ制御信号の出力を開始し、前記制御信号に基づいて垂直帰線消去期間にカメラ映像信号が切替えられると前記プレ制御信号の出力を停止することを特徴とする映像切替装置。
【請求項2】
請求項1に記載の映像切替装置であって、
前記プレ制御信号の出力期間が予め定められた時間より短い場合には、前記カメラ切替信号を1フレーム遅らせて出力することを特徴とする映像切替装置。
【請求項3】
少なくとも2つのカメラからの映像信号を入力するステップと、前記入力される映像信号の一つを出力するステップと、前記出力された映像信号を符号化するステップと、外部から入力される制御信号に即応してプレ制御信号の出力を開始するステップと、前記プレ制御信号により発生符号量を低減させるステップと、前記制御信号に基づいて垂直帰線消去期間にカメラ映像信号を切替えるステップと、前記カメラ映像信号が切替えられると前記プレ制御信号の出力を停止するステップとを有することを特徴とする映像切替方法。
【請求項4】
請求項3に記載の映像切替方法であって、
前記プレ制御信号の出力期間が予め定められた時間より短い場合には、前記カメラ切替信号を1フレーム遅らせて出力するステップとを有することを特徴とする映像切替方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像切替装置を備えた符号化装置および映像切替検知方法を含む符号化方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の映像切替装置について、図3図8を用いて説明する。
図3は従来の映像切替装置を説明するためのブロック図である。
図4図3の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図3において、映像切替装置300は、映像切替部310と符号化装置320で構成されている。
映像切替部310は、制御検知部(V−BL、Vertical Blanking対応)113とカメラ映像切替部112で構成され、映像信号VID1(Video1),VID2(Video2)を入力する2つの入力端子と、映像信号SI−VID(Selected-Video)を出力する出力端子を有している。
制御検知部(V−BL対応)113は、外部から制御信号(シリアル)SW−Cが入力されると、V−BL(Vertical Blanking、垂直帰線消去期間)に映像信号を切替えるためのカメラ切替指示信号SW−VBLをカメラ映像切替部112に出力する。
カメラ映像切替部112は、カメラ切替指示信号SW−VBLに基づいてVID1またはVID2の映像信号を出力する。カメラ映像切替部112は、例えば、図4に示すようにカメラ切替指示信号SW−VBLが低レベルの場合にはVID1を出力し、カメラ切替指示信号SW−VBLが高レベルの場合にはVID2を出力する。
なお、映像信号VID1,VID2は、例えば、カメラ101,102等から出力される。
【0003】
符号化装置320は、制御部321と符号化部130とSG(Sync Generator)部140で構成されている。
制御部321は、ビットレート制御信号とSUMを入力し、comp制御信号とI/P0制御信号を出力する。
また、制御部321から出力するI/P0は、画面上部からフレーム毎に対象範囲を下段にズラしながら変化する信号である。
【0004】
画像圧縮を行う符号化部130は、I(Intra-coded Picture)処理部131、P(Predictive-coded Picture)処理部132、選択部133、バッファメモリ部134、復号部135で構成されている。
符号化部130は、入力された映像信号SI−VIDをI処理部131で圧縮データI−CDを生成し、P処理部132で圧縮データP−CDを生成し、選択部133で圧縮データI−CDまたはP−CDを選択し、選択したデータS−CDをバッファメモリ部134に出力し、バッファメモリ部134から圧縮データを出力する。なお、復号部135はS−CDを復号し、復号した映像信号V−DEMをP処理部132に出力する。
【0005】
図6はI処理部の動作を説明するためのブロック図である。
I処理部131は、変換部801、量子化部802、ハフマン符号部803で構成され、入力された映像信号SI−VIDを変換部801で例えばDCT(Discrete Cosine Transform)変換し、量子化部802とハフマン符号部803で圧縮データI−CDを作成して出力する。
【0006】
図7はP処理部の動作を説明するためのブロック図である。
P処理部132は、差分部904、変換部801、量子化部802、ハフマン符号部803で構成され、差分部904で入力された現フレームの映像信号SI−VIDと前フレームの映像信号V−DEMとの差分をとり、差分の映像信号を変換部801で例えばDCT(Discrete Cosine Transform)変換し、量子化部802とハフマン符号部803で圧縮データP−CDを作成して出力する。
【0007】
符号化部130において、通常の映像は、前フレームと同一の絵柄が、一部位置移動した等となり、前フレームと相関の高い絵柄が主体となる。そこで、P処理と呼ばれる、前フレーム映像と現フレーム映像の差分を取り、その差分を符号化&量子化を行ない、圧縮データを作成する。
このような、I処理を映像の一部分に行い、他の部分は、P処理を行う。
なお、通常の映像は、フレーム間での差分は概ね少なく、より少ないデータ量となるよう工夫している。特に静止画であれば、前フレームとほぼ同一な絵柄となるため、差分は0になり、P処理で新たに送るデータ発生は、ほぼ0となる。
【0008】
図5は画像のI処理およびP処理におけるフレーム間での類似画像と異種画像の発生データ量と画質を説明するための図である。
図5(A)は量子化を一定にした場合の発生データ量を示している。I処理において、類似画像と異種画像共に発生データ量は大である。また、P処理において、類似画像は発生データ量が小であり、異種画像は発生データ量が大である。
図5(B)はデータ量を一定にした場合の画質を示している。I処理において、類似画像と異種画像共に画質は悪い。また、P処理において、P処理において、類似画像は画質が良あり、異種画像は画質が悪い。
【0009】
図8は従来の映像切替による画像を説明するための図である。
変換部801出力の微小成分を切り捨てた後に復号した場合に、元の映像差分との誤差が増加し、結果として映像の再現性が低下、画質劣化となる。この特性を図5、および図8に示す。
図8において、3フレーム目(c)は、絵柄全体が変更されたため、各P処理は異種画像となり変化が増大、発生データ量も増加傾向となるため、粗い量子化として、データ量を減らす。
また、各P処理にて発生データ量が増加傾向にある過渡期において、I処理への割当て可能データ量も減らす状態となる。そのため、復号される映像は、結果的に画面全体の細部が省略された画質劣化した内容となる。
【0010】
先行技術文献として、例えば、特許文献1では、現用系と少なくとも1つの予備系を有する映像送出装置において、デジタル映像信号を現用系と予備系に分配し、映像変化検知器で、現用系の復号出力における各映像フレームの画像データ量を算出し、各映像フレームの画像データ量に変化がないことを検知したとき、予備系に切替えて出力するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2007−43520号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、映像信号の符号化を伴う切替時に画質劣化を防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の映像切替装置は、少なくとも2つの映像信号入力部を有する映像切替部と符号化装置とを備えた映像切替装置であって、映像切替部は外部から入力される制御信号に基づいてプレ制御信号を出力する第1の制御検知部と、制御信号に基づいて垂直帰線消去期間にカメラ映像信号を切替えるカメラ切替指示信号を出力する第2の制御検知部と、2つの映像信号を切替えるカメラ映像切替部を有し、符号化装置は映像信号を符号化する符号化部と、プレ制御信号により符号化部の発生符号量を低減させる制御部を有することを特徴とする。
【0014】
また、制御部はプレ制御信号が高レベル期間では符号化部の発生符号量を低減させる制御を行うことが好ましい。
【0015】
また、本発明の映像切替方法は、少なくとも2つの映像信号を入力するステップと、プレ制御信号により発生符号量を低減させるステップと、垂直帰線消去期間にカメラ映像信号を切替えるステップとを有することを特徴とする。
【0016】
さらに、プレ制御信号が高レベル期間では発生符号量を低減させるステップとを有することが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、映像信号の符号化を伴う切替時に画質劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施例に係る映像切替装置を説明するためのブロック図である。
図2図1の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図3】従来の映像切替装置を説明するためのブロック図である。
図4図3の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図5】画像のI処理およびP処理における類似画像と異種画像の発生データ量と画質を説明するための図である。
図6】I処理部の動作を説明するためのブロック図である。
図7】P処理部の動作を説明するためのブロック図である。
図8】従来の映像切替による画像を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例に係る映像切替装置を説明するためのブロック図である。
図1において、映像切替装置100は、映像切替部110と符号化装置120で構成されている。
映像切替部110は、制御検知部(即応)111、制御検知部(V−BL対応)113、カメラ映像切替部112で構成され、映像信号VID1(Video1),VID2(Video2)を入力する2つの入力端子と、映像信号SI−VID(Selected-Video)を出力する出力端子と、プレ制御信号PRE−SWを出力する出力端子を有している。
なお、映像信号VID1,VID2は、例えば、カメラ101,102等から出力される。
【0020】
制御検知部(即応)111は、外部から制御信号(シリアル)SW−Cが入力されると、プレ制御信号PRE−SWを出力する。
【0021】
制御検知部113は、外部から制御信号(シリアル)SW−Cが入力されると、V−BL(Vertical Blanking、垂直帰線消去期間)に映像信号を切替えるためのカメラ切替指示信号SW−VBLをカメラ映像切替部112に出力する。
カメラ映像切替部112は、カメラ切替指示信号SW−VBLに基づいてVID1またはVID2の映像信号を出力する。カメラ映像切替部112は、例えば、カメラ切替指示信号SW−VBLが低レベルの場合にはVID1を出力し、カメラ切替指示信号SW−VBLが高レベルの場合にはVID2を出力する。
【0022】
符号化装置120は、制御部121と符号化部130とSG(Sync Generator)部140で構成されている。
制御部121は、プレ制御信号PRE−SWとビットレート制御信号とSUMを入力し、comp制御信号とI/P1制御信号を出力する。
なお、制御部121は、カメラ切替指示信号SW−cntを入力するようにしてもよい。
【0023】
画像圧縮を行う符号化部130は、I(Intra-coded Picture)処理部131、P(Predictive-coded Picture)処理部132、選択部133、バッファメモリ部134、復号部135で構成されている。
SG部140は、符号化装置120および映像切替部110の全体に同期信号を供給するものである。
なお、I処理部131とP処理部132の動作説明は、上述の図6図7で説明しているため省略する。
【0024】
符号化部130は、入力された映像信号SI−VIDをI処理部131で圧縮データI−CDを生成し、P処理部132で圧縮データP−CDを生成し、選択部133で圧縮データI−CDまたはP−CDを選択し、選択したデータS−CDをバッファメモリ部134に出力し、バッファメモリ部134から圧縮データを出力する。なお、復号部135はS−CDを復号し、復号した映像信号V−DEMをP処理部132に出力する。
【0025】
制御部121から出力するcomp制御信号(符号化目標)は、I処理とP処理の発生符号量を増減させる制御信号、I処理部とP処理部は量子化の粗さを変化させることで、発生符号量を増減させるものである。
また、制御部121から出力するI/P1制御信号は、選択部133への制御信号、I処理による符号か、P処理の符号かを選択する。画面の上部から順番に選択されるように、走査線1280本であれば、1フレーム目は1〜64本の期間、2フレーム目は65本〜128本の期間・・・を選択する。
【0026】
また、制御部121に入力するSUMは、バッファメモリ部134に貯まった圧縮データ量に関する信号である。
制御部120は、SUMの量の多少を見ながら、comp制御信号(符号化目標)にて量子化粗さ、すなわち新たな発生データ量をコントロールする。
【0027】
図2は、図1の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図2において、映像切替部110は、例えば、時刻アでカメラ映像切替部112から映像SI−VIDとして映像信号VID1を出力している状態である。
時刻イは、映像信号VID1のフレームの開始点を示している。
【0028】
制御検知部(即応)111は、例えば、時刻ウで外部から制御信号(シリアル)SW−Cが入力されると、プレ制御信号PRE−SWを出力する。
プレ制御信号PRE−SWは、立上りが制御信号(シリアル)SW−Cの立上りに連動し、立下りがV−BL期間内である。プレ制御信号PRE−SWの高レベル期間は、例えば、符号化目標compを60Mbpsから45Mbpsに低下させる期間である。
なお、プレ制御信号PRE−SWの高レベル期間が、例えば、5msより短い場合にはカメラ切替信号SW−VBLを1フレーム遅らせてもよい。1フレームは、本一実施例では約16msである。
【0029】
制御検知部(V−BL対応)113は、外部から制御信号(シリアル)SW−Cが入力されると、V−BL(Vertical Blanking、垂直帰線消去期間)に映像信号を切替えるためのカメラ切替指示信号SW−VBLを出力する。
カメラ映像切替部112は、カメラ切替指示信号SW−VBLに基づいてVID1またはVID2の映像信号を出力する。カメラ映像切替部112は、例えば、図2に示すようにカメラ切替指示信号SW−VBLが低レベルの場合にはVID1を出力し、カメラ切替指示信号SW−VBLが高レベルの場合にはVID2を出力する。
【0030】
符号化装置120の制御部121は、例えば、プレ制御信号PRE−SWの高レベル期間では符号化目標compを45Mbpsとし、45Mbpsとなるように 量子化を中程度とし、発生符号量S−CDの発生を減らす。このことにより、映像信号VID1の画質が僅かに低下する。
バッファ蓄積符号量SUMは徐々に低下し始める。なお、低下量は許容下限(例えば、60%)とする。
【0031】
カメラ映像切替部112は、カメラ切替指示信号SW−VBLに従って出力する映像信号SI−VIDを映像信号VID1から映像信号VID2に切替える。
制御部121は、時刻エにおいて、符号化目標compを45Mbpsから60Mbpsに戻す。
【0032】
選択部133は、時刻エにおいて、映像が前フレームと大きく異なることから、I処理の選択比率が大幅に高まる。
それに伴い、選択部133から出力する発生符号量S−CDも増加するが、それを貯め込むバッファメモリ部134は、バッファ蓄積符号量SUMが既に少なくなっているため、発生符号量S−CD量を極端に抑える必要は無い。
一時的に60Mbpsを越えた発生であっても、バッファ蓄積符号量SUMは中程度の量子化で済む。
結果として、映像信号VID2の画質の維持が可能となる。
【0033】
時刻オは、映像信号SI−VIDが映像信号VID2に切替えて2フレーム目である。
なお、前記制御信号SW−Cはパラレル信号であってもよい。
【0034】
本発明の実施形態である映像切替装置は、映像信号の符号化を伴う切替時に画質劣化を防止することができる。
【0035】
以上、本発明の一実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
映像信号を切替える前に符号化目標を低減させることによって、バッファメモリ部に余裕ができるので、映像信号の符号化を伴う切替時の画質劣化を防止したい用途に適用できる。
【符号の説明】
【0037】
100,300:映像切替装置、101,102:カメラ、110,310:映像切替部、111:制御検知部(即応)、112:カメラ映像切替部、113:制御検知部(V−BL対応)、120,320:符号化装置、121,321:制御部、130:符号化部、131:I処理部、132:P処理部、133:選択部、134:バッファメモリ部、135:復号部、140:SG部、801:変換部、802:量子化部、803:ハフマン符号部、904:差分部。
【要約】      (修正有)
【課題】映像信号の符号化を伴う切替時に画質劣化を防止する。
【解決手段】少なくとも2つの映像信号入力部を有する映像切替部と符号化装置とを備えた映像切替装置であって、映像切替部は、外部から入力される制御信号に基づいてプレ制御信号を出力する第1の制御検知部と、制御信号に基づいて垂直帰線消去期間にカメラ映像信号を切替えるカメラ切替指示信号を出力する第2の制御検知部と、2つの映像信号を切替えるカメラ映像切替部を有する。符号化装置は、映像信号を符号化する符号化部と、プレ制御信号により符号化部の発生符号量を低減させる制御部を有することを特徴とする。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8