(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
カラオケ装置と、当該カラオケ装置と通信自在なサーバとを有し、当該カラオケ装置が歌唱採点機能を備える単数又は複数の携帯端末と通信自在であり、当該サーバが当該携帯端末と通信自在なカラオケシステムであって、
前記カラオケ装置は、
前記携帯端末と通信するための端末通信部と、
利用者のログインを受け付けて利用者IDを取得するログイン手段と、
前記利用者の選曲した楽曲を予約待ち行列に登録し、当該利用者の予約登録した当該楽曲の楽曲ID及び前記取得した利用者IDを前記サーバに送信する予約管理手段と、
カラオケ楽曲の演奏時に、当該楽曲の同期タイミング信号を抽出し、前記端末通信部を介して当該同期タイミング信号を前記携帯端末に送信する演奏同期手段と、
カラオケ楽曲の演奏終了後に、前記サーバより当該携帯端末で歌唱した利用者全員の採点情報を取得して当該採点情報を含む歌唱者全員の歌唱採点結果を表示させる採点情報取得手段と、
を有し、
前記サーバは、
少なくとも前記利用者毎の利用者IDを当該利用者が使用する携帯端末の携帯端末IDに紐付けて格納する利用者データベースと、
利用者による楽曲歌唱を採点するためのリファレンスデータを含む楽曲データを複数格納する楽曲データベースと、
前記カラオケ装置から送信されてきた利用者IDに基づいて前記利用者データベースより携帯端末IDを含む利用者情報を特定する利用者特定手段と、
前記カラオケ装置から送信されてきた楽曲IDに対応するリファレンスデータを、前記楽曲データベースから抽出して前記利用者特定手段で特定された携帯端末IDを持つ携帯端末に配信させるリファレンスデータ抽出手段と、
カラオケ楽曲の演奏終了後に前記各携帯端末より歌唱採点機能で処理した採点値を利用者IDと共に受信し、当該採点値に基づいて当該携帯端末で歌唱した利用者全員の採点情報を作成して前記カラオケ装置に送信する採点情報作成手段と、
を有することを特徴とするカラオケシステム。
【背景技術】
【0002】
近年、カラオケシステムによるカラオケ歌唱に対していろいろな楽しみ方を提供しており、複数の歌唱者同士が歌唱採点の結果を競う採点ゲームも一つの楽しみ方である。このような採点ゲームにおいては、異なる楽曲を歌唱して採点結果を競うものもあるが、同じ楽曲を歌唱して採点結果を競うことがよりゲーム性を高くすることができ、このような場合に同じ楽曲演奏を人数分繰り返えすことのない効率的な採点ゲームとすることが望まれる。
【0003】
従来、複数の歌唱者の同時歌唱に対してそれぞれに採点するものとして、特許文献1には、カラオケルームなどに設置されたカラオケ装置で、デュエット歌唱を楽しむ際にそれぞれの歌唱を2つのマイクロホンからのそれぞれの音声信号に対して独立に採点して表示出力する技術が開示されている。
【0004】
また、デュエット歌唱ではなく、複数の利用者が同じ楽曲を歌唱して優劣を競うものとして、特許文献2には、対戦型採点ゲームと称して、フレーズ毎に2本のマイクロホンからの音声信号を楽曲データにおけるリファレンスデータと比較し、その比較結果に基づいて算出される2つのポイントを伴奏音楽の演奏過程で累積して演奏終了後にそのポイントを表示出力する技術が開示されている。
【0005】
一方、カラオケ歌唱に対して採点評価を行う一形態として、スマートフォンなどの携帯端末で歌唱させるものであり、例えば特許文献3には、携帯端末でカラオケ演奏データをダウンロードして歌唱させ、当該携帯端末に歌唱評価手段(採点手段)を備えさせて歌唱に対する採点を行う技術が開示されており、別に、携帯端末から採点機能を備えるサーバに歌唱信号を送信し、採点結果を携帯端末にて受信して表示させるという技術も知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、カラオケルーム内において、複数の利用者、例えば5人や10人の大勢の利用者で採点ゲームを楽しもうとすると、人数分だけ同じ楽曲をカラオケ演奏しなければならず、その分の時間を要して、歌唱者以外の利用者が手持ちぶさたとなって興趣を低下させることになるという問題がある。また、上記特許文献1,2のようにデュエット歌唱用や2系統の音声信号での採点機能を使用するとしても、5人や10人の大勢ではその分の独立信号系を用意することは非現実的である。
【0008】
さらには、各自が携帯端末の採点機能付きカラオケアプリケーションを用いて歌唱し、採点結果を持ち寄れば採点ゲームになるが、そもそもカラオケルーム内に集う意味がなく、ゲーム性が低下すると共に、大勢の歌唱採点結果を人的、機械的に集計させることも人的には興趣低下を招き、機械的には入力操作を強いることとなって興趣低下を招くという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、同じ楽曲を繰り返し演奏させることなく、1回のカラオケ演奏で全員の歌唱及び歌唱採点結果の表示を可能として娯楽性を高め、利用者の満足度を向上させるカラオケ装置及びカラオケシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、カラオケ演奏に合わせた歌唱を採点するためのデータを所持して歌唱採点機能を備える単数又は複数の携帯端末と通信自在であるカラオケ装置であって、前記携帯端末と通信するための端末通信部と、前記端末通信部を介して前記携帯端末の識別情報を取得する端末情報取得手段と、カラオケ楽曲の演奏時に、当該楽曲の同期タイミング信号を抽出し、前記端末通信部を介して当該同期タイミング信号を前記携帯端末に送信する演奏同期手段と、カラオケ楽曲の演奏終了後に、前記携帯端末より歌唱採点機能で処理した採点値を取得して当該採点値を含む歌唱者全員の歌唱採点結果を表示させる採点情報取得手段と、を有する構成とする。
【0011】
請求項2の発明では、カラオケ装置と、当該カラオケ装置と通信自在なサーバとを有し、当該カラオケ装置が歌唱採点機能を備える単数又は複数の携帯端末と通信自在であり、当該サーバが当該携帯端末と通信自在なカラオケシステムであって、前記カラオケ装置は、前記携帯端末と通信するための端末通信部と
、利用者のログインを受け付けて利用者IDを取得するログイン手段と、
前記利用者の選曲した楽曲を予約待ち行列に登録し、
当該利用者の予約登録した当該楽曲の楽曲ID及び前記取得した利用者IDを前記サーバに送信する予約管理手段と、カラオケ楽曲の演奏時に、当該楽曲の同期タイミング信号を抽出し、前記端末通信部を介して当該同期タイミング信号を前記携帯端末に送信する演奏同期手段と、カラオケ楽曲の演奏終了後に、前記サーバより当該携帯端末で歌唱した利用者全員の採点情報を取得して当該採点情報を含む歌唱者全員の歌唱採点結果を表示させる採点情報取得手段と、を有し、前記サーバは、少なくとも前記利用者毎の利用者IDを当該利用者が使用する携帯端末の携帯端末IDに紐付けて格納する利用者データベースと、利用者による楽曲歌唱を採点するためのリファレンスデータを含む楽曲データを複数格納する楽曲データベースと、前記カラオケ装置から送信されてきた利用者IDに基づいて前記利用者データベースより携帯端末IDを含む利用者情報を特定する利用者特定手段と、前記カラオケ装置から送信されてきた楽曲IDに対応するリファレンスデータを、前記楽曲データベースから抽出して前記利用者特定手段で特定された携帯端末IDを持つ携帯端末に配信させるリファレンスデータ抽出手段と、カラオケ楽曲の演奏終了後に前記各携帯端末より歌唱採点機能で処理した採点値を利用者IDと共に受信し、当該採点値に基づいて当該携帯端末で歌唱した利用者全員の採点情報を作成して前記カラオケ装置に送信する採点情報作成手段と、を有する構成とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、端末情報取得手段が端末通信部を介してカラオケ演奏に合わせた歌唱を採点するためのデータを所持して歌唱採点機能を備える所定数の携帯端末より識別情報を取得し、カラオケ楽曲の演奏時に、演奏同期手段が、当該楽曲の同期タイミング信号を抽出して当該携帯端末に送信し、カラオケ楽曲の演奏終了後に、採点情報取得手段がそれぞれの携帯端末より歌唱採点機能で処理した採点値を取得して当該採点値を含む歌唱者全員の歌唱採点結果を表示させる構成とすることにより、1回のカラオケ演奏で利用者が携帯端末を用いて同時に歌唱させることが可能となり、全員の歌唱及び歌唱採点結果の表示することで同じ楽曲を繰り返し演奏させることなく娯楽性を高め、利用者の満足度を向上させることができるものである。
【0013】
請求項2の発明によれば、カラオケ装置において、ログイン手段で利用者のログインを受け付けて利用者IDを取得し、予約管理手段が利用者の予約登録した当該楽曲の楽曲ID及び取得した利用者IDをサーバに送信し、カラオケ楽曲の演奏時に、演奏同期手段が当該楽曲の同期タイミング信号を抽出して歌唱採点機能を備える所定数の携帯端末に送信し、カラオケ楽曲の演奏終了後に、採点情報取得手段がサーバより当該携帯端末で歌唱した利用者全員の採点情報を取得して当該採点情報を含む歌唱者全員の歌唱採点結果を表示させる構成とし、サーバにおいて、利用者データベースに少なくとも利用者毎の利用者IDを当該利用者が使用する携帯端末の携帯端末IDに紐付けて格納しておくと共に、楽曲データベースに利用者による楽曲歌唱を採点するためのリファレンスデータを含む楽曲データを複数格納しておき、利用者特定手段がカラオケ装置から送信されてきた利用者IDに基づいて利用者データベースより携帯端末IDを含む利用者情報を特定し、リファレンスデータ抽出手段がカラオケ装置から送信されてきた楽曲IDに対応するリファレンスデータを、楽曲データベースから抽出して特定された携帯端末IDを持つ携帯端末に配信し、カラオケ楽曲の演奏終了後に採点情報作成手段が携帯端末より歌唱採点機能で処理した採点値を利用者IDと共に受信し、当該採点値に基づいて当該携帯端末で歌唱した利用者全員の採点情報を作成してカラオケ装置に送信する構成とすることにより、カラオケ演奏データを持たない携帯端末を使用可能として、1回のカラオケ演奏で利用者が携帯端末を用いて同時に歌唱させることが可能となり、全員の歌唱及び歌唱採点結果の表示することで同じ楽曲を繰り返し演奏させることなく娯楽性を高め、利用者の満足度を向上させることができるものである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図により説明する。
図1に、本発明に係るカラオケ装置のブロック構成図を示す。
図1において、カラオケ装置11は、主要装置としてのカラオケ本体12に、有線又は無線で外部接続されるものとして、表示部13、ミキシングアンプ14、マイク15、スピーカ16、遠隔入出力端末17が接続される。
【0016】
上記表示部13は、通常の楽曲選曲表示やカラオケ演奏時の背景映像等を表示するもので、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)、その他種々のディスプレイを採用することができる。上記ミキシングアンプ14は、カラオケ本体12より送られてくる音楽演奏信号に、マイク15からの音声信号をミキシングし、増幅してスピーカ16より出力する。また、ミキシングアンプ14は、マイク15からの音声信号をスルーさせた出力端子が設けられ、当該出力端子は後述のカラオケ本体12のA/D変換部(29)に接続される。
【0017】
上記遠隔入出力端末17は、図示しない端末送受信部により、カラオケ本体12に対して有線方式ないし無線方式(IR方式やブルートゥース(登録商標)機構のピコネット接続方式など)を利用してデータ授受を行うためのもので、少なくとも選曲楽曲登録手段17Aを適宜備える。この選曲楽曲登録手段17Aは楽曲を検索させ、選曲させるテーブルを備えるプログラムであり、選曲された楽曲は、後述のカラオケ本体12における予約待ち行列(41)に登録される。なお、選曲画面については
図2(A)で説明する。
【0018】
上記カラオケ本体12は、バス20、中央制御部21、ROM22、RAM23、映像表示制御手段24、音楽演奏制御部25、音源(シンセサイザ)26、送受信部27、採点手段28、A/D変換部29、記憶部30、端末通信部である近距離通信部31、端末情報取得手段32、演奏同期手段33、採点情報取得手段34を備える。上記RAM23には予約待ち行列41及び端末識別情報42の記憶領域が形成され、記憶部30には、楽曲DB43及び映像DB44が記憶される。なお、上記各構成について、本発明の要旨と直接関連しない要素部分であっても、従前のカラオケシステムにおいても大部分が適用可能であることを示すために、構成要素の全体を説明する。
【0019】
上記中央制御部21は、このシステムを統括的に処理制御する物理的なCPUであり、ROM22に記憶されているプログラムに基づくアルゴリズム処理を行う。上記RAM23は、予約待ち行列41及び端末識別情報42の記憶領域が形成される他に、上記種々のプログラムを展開、実行させるための作業領域としての役割をなすもので、例えば半導体メモリで構成され、仮想的にハードディスク上に構築される場合をも含む概念である。
【0020】
上記映像表示制御手段24は、演奏時に、映像DB44より抽出された背景映像及び楽曲DB43より抽出された楽曲の歌詞データを表示部13に出力するプログラム乃至電子回路である。上記音楽演奏制御部25は、例えばシーケンスプログラムを備え、楽曲コードで楽曲DB43より抽出された音符データに従って音源(シンセサイザ)26を駆動するもので、当該音源26の出力は演奏信号としてミキシングアンプ14に出力される。上記送受信部27は、遠隔入出力端末17との間で有線方式ないし無線方式(IR方式やブルートゥース(登録商標)機構のピコネット接続方式など)を利用してデータ授受を行うためのもので、そのための電子回路及びプログラムである。
【0021】
上記採点手段28は、マイク15からの音声信号がミキシングアンプ14をスルーしてA/D変換部29でデジタル変換された音声信号に対して楽曲データに含まれる歌唱採点するためのリファレンスデータに基づいて採点処理を行うプログラムである。具体的には、例えば特許第4222915号公報に記載されている手法を用いることができる。なお、本発明においては、採点ゲームの歌唱時には、各利用者の歌唱音声信号の入力は各携帯端末18を使用し、マイク15は使用されない。また、採点処理も各携帯端末18が行い、A/D変換部29及び採点手段28は使用されない。
【0022】
上記記憶部33に記憶されている楽曲DB43は、楽曲毎に、音符データ、歌詞データ、歌唱採点のためのリファレンスデータなどを格納する。演奏に関して、具体的には、楽曲ID、曲名及びアーチストID(アーチスト名)が関連付けられた楽曲テーブルを有し、楽曲毎に、楽曲IDで管理される所定データ形式のカラオケ楽曲の音符データ(例えば、MIDI(登録商標)形式の音符データ)等で構成される楽曲データ(ファイル)について楽曲コードをファイル名としてそれぞれ格納したデータベースである。上記記憶部33に記憶されている映像DB44は、楽曲毎に応じた背景映像データについて楽曲コードをファイル名としてそれぞれ格納したデータベースである。
【0023】
上記近距離通信部31は、カラオケルーム内でカラオケ本体12と携帯端末18(18A〜18N)との無線通信を行うための電子回路であり、例えば、IR方式やブルートゥース(登録商標)機構のピコネット接続方式などが採用できる。なお、送受信部27と通信方式を同じ方式とすれば通信周波数を設定することで共用することができる。
【0024】
上記端末情報取得手段32は、近距離通信部31を介して各携帯端末18(18A〜18N)と交信して各携帯端末18固有に設定されている識別情報をそれぞれ取得するプログラムであり、取得された識別情報はRAM23の端末識別情報42に一旦記憶される。当該識別情報は、端末固有の端末ID(これを元に通信相手が決定される)と、適宜利用者が恣意的に設定するセカンドネーム(ファーストネームでもよい)とで構成される。このセカンドネームは、採点結果を表示するときに採点対象者としての表示対象とすることができる。
【0025】
携帯端末18(18A〜18N)は、例えばスマートフォンなどの端末機器であり、例えば前述の特許文献2に記載されているようなカラオケ演奏データに含まれるリファレンスデータがダウンロードされ、採点のためのアプリケーションソフトがダウンロードされたもので、カラオケ本体12の近距離通信部31と通信を行うためのログインソフトプログラムを含む通信ソフトプログラムを備えると共に、カラオケ本体12に対して採点値を携帯端末IDと共に送信する報告手段(図示せず)を備えているものを対象としている。
【0026】
上記演奏同期手段33は、カラオケ楽曲の演奏時に、当該楽曲の楽曲データから同期タイミング信号を抽出し、近距離通信部31を介して当該同期タイミング信号をそれぞれの携帯端末18(18A〜18N)に送信するプログラムである。
【0027】
上記採点情報取得手段34は、カラオケ楽曲の演奏終了後に、携帯端末18(18A〜18N)より歌唱採点機能で処理した採点値を近距離通信部31を介して取得し、当該採点値を含む歌唱者全員の歌唱採点結果を表示部13で表示させるプログラムである。
【0028】
ここで、
図2に、
図1の楽曲予約の説明図を示す。
図2(A)は、遠隔入出力端末17の楽曲選曲に際しての画面を一例として示したもので、曲名などの他にキー設定やテンポ設定を可能とすると共に、採点ゲームを行うか否かの有無の設定を可能としている。カラオケ本体12では、送受信部27において、遠隔入出力端末17からの選曲信号を受信することにより、
図2(B)に示すように、RAM23の予約待ち行列41に順番に記憶する。この場合、採点ゲームの設定(有)があればそのフラグが立ち、予約待ち行列41に付帯される。このフラグによって、演奏同期手段33が各携帯端末18に対して同期タイミング信号を送信するか否かが決定される。
【0029】
なお、ここでは、楽曲を選曲する際に、選曲者を特定するために図に示すように選曲者入力の欄を設けて、例えばセカンドネームを入力させるものとし、この入力されたセカンドネームを図示しないが予約待ち行列41に付帯させる。
【0030】
そこで、
図3に
図1における携帯端末による歌唱に対する動作フローチャートを示すと共に、
図4に歌唱採点表示の説明図を示す。カラオケ本体12の近距離通信部31では常に開放されて携帯端末18の通信機能と通信可能な状態となっている。
図3(A)に示すように、カラオケルーム内で所定の携帯端末18よりログイン要求があると(ステップ(S)1)、端末情報取得手段32が、当該携帯端末18に対して端末識別情報を要求する(S2)。
【0031】
これに応じて当該携帯端末18より端末識別情報(端末ID、セカンドネーム)が送信され、これを受信するとRAM23の端末識別情報42の記憶領域に一旦(カラオケ装置が終了するまで)記憶する(S3)。これらの処理が、常時ログインを要求する携帯端末18があれば繰り返される。
【0032】
そして、利用者が、上記
図2(A)、(B)に示すように、楽曲を選曲し、その際に採点ゲームを行うことを設定することで、RAM23の予約待ち行列41にフラグが立てられて予約登録される。
【0033】
続いて、
図3(B)において、予約待ち行列41に予約登録された楽曲が順番に演奏される際に、演奏対象となる楽曲が特定される(S11)。演奏対象の楽曲に採点ゲームのフラグが立っている場合には(S12)、当該楽曲を演奏してスピーカ16より放音すると共に、演奏同期手段33がRAM23の端末識別情報42に基づいて、近距離通信部31を介して当該楽曲の演奏開始から同期タイミング信号をログインにより登録された携帯端末18(18A〜18N)に送信する(S13)。
【0034】
演奏中は、各利用者は携帯端末18をマイクとして歌唱する。各携帯端末18では、採点処理機能で受信した同期タイミング信号に基づいて採点処理を行い、演奏が終了すると(S14)、演奏同期手段33からの同期タイミング信号の出力が停止され、当該採点値を当該携帯端末の識別情報の一である端末IDと共にカラオケ本体12に対して送信する。これを近距離通信部31で採点情報取得手段34が受信する(S15)。
【0035】
そして、採点情報取得手段34が(中央制御部21でもよい)、携帯端末18より受信した端末IDより端末識別情報42を参照してセカンドネームを特定し、当該セカンドネームに対応する採点値の採点結果を映像表示制御手段24に送出することで、表示部13において、
図4に示すような各歌唱者の採点値を表示するものである(S16)。
【0036】
このように、1回のカラオケ演奏でカラオケルーム内に集う利用者においても携帯端末18を用いて同時に歌唱させることが可能となり、全員の歌唱及び歌唱採点結果を表示することで同じ楽曲を繰り返し演奏させることなく娯楽性を高め、利用者の満足度を向上させることができるものである。
【0037】
次に、
図5に、本発明に係るカラオケシステムのブロック構成図を示す。この実施形態は、カラオケ演奏データ(特に、採点のためのリファレンスデータ)を所持していない携帯端末を対象としている。この場合、各利用者は会員登録して利用者IDを取得していることを前提としている。すなわち、携帯端末18は、カラオケ演奏データ(採点のためのリファレンスデータ)は備えないが、採点のためのアプリケーションソフトがダウンロードされており、サーバ52に対して当該携帯端末18が本来的に備えている通信機能でデータ回線を介して採点値を携帯端末IDと共に送信する報告手段(図示せず)を備えるものである。
【0038】
図5に示すカラオケ装置11は、
図1の端末情報取得手段32に代えて近距離通信部31とは接続されない通常のログイン手段35を備え、加えて予約管理手段36を備えるものであり、
図1の採点情報取得手段34を近距離通信部31とは接続されずに単独構成としている。
【0039】
また、送受信部27Aは遠隔入出力装置17に対応したものとして、インターネットなどの通信ネットワーク51を介在してサーバ52と通信するための送受信部27Bを備える構成とし、さらには、RAM23において、端末識別情報42に代えて利用者識別情報45の記憶領域が形成されるものである。なお、遠隔入出力装置17では、
図2(A)で示される選曲者の欄には利用者IDが入力されるものとしている。そして、近距離通信部31は、携帯端末18(18A〜18N)に対して同期タイミング信号を一方的に送信するだけのものとして当該携帯端末18よりのデータ受信は行わない構成としている。
【0040】
上記ログイン手段35は、例えば遠隔入出力装置17より利用者に利用者ID(例えば会員カード)でログインさせることで当該利用者IDを取得し、当該利用者IDに基づいて後述のサーバ52から利用者情報を取得してRAM23の利用者識別情報45に記憶するプログラムである。
【0041】
上記予約管理手段36は、利用者の選曲した楽曲をRAM23の予約待ち行列41に登録し、利用者の予約登録した当該楽曲の楽曲ID及び取得した利用者IDをサーバ52に送信するプログラムである。なお、採点情報取得手段34は、第1実施形態では携帯端末18より採点情報を取得するものであるが、この実施形態ではカラオケ楽曲の演奏終了後に、サーバ52より当該携帯端末18で歌唱した利用者全員の採点情報を取得して当該採点情報を含む歌唱者全員の歌唱採点結果を表示部13に表示させるプログラムである(詳細は
図7で説明する)。
【0042】
そして、送受信部27Bは、カラオケ本体12と通信ネットワーク51を介してデータ授受を行うための物理的な通信用回路やプラットフォーム等のソフトウエアにより構成されるものである。
【0043】
ここで、
図6に、
図5におけるサーバ関連の説明図を示す。まず、
図5(A)において、サーバ52は、インターネットなどの通信ネットワーク51を介して所定数のカラオケ装置11(11A〜11N)を管理し、当該各カラオケ装置11に対する楽曲データの配信や各種データを送受するものであると共に、携帯端末18(18A〜18N)とデータ回線(例えばWI−FIを介してインターネット接続させる回線など)を用いて通信自在な装置である。
【0044】
サーバ52は、
図5(B)に示すように、少なくとも制御部61、送受信部62、端末送受信部63、利用者特定手段64、リファレンスデータ抽出手段65、採点情報生成手段66及び利用者DB67、楽曲DB68を備える。上記制御部61は、当該サーバ52を統括的に制御する物理的なCPUであり、図示しないROMに格納されているプログラムを実行処理して統括的な処理を行う。
【0045】
上記送受信部62は、各カラオケ装置11(11A〜11B)との通信(データ授受)を行うために、通信ネットワーク51の通信方式と整合性をとるための例えば物理的な通信用回路やプラットフォーム等のソフトウエアにより構成される。上記端末送受信部63は、上記データ回線を用いて各携帯端末18(18A〜18N)と通信自在とする送受信機である。
【0046】
上記利用者特定手段64は、カラオケ装置11から送信されてきた利用者IDに基づいて利用者DB67より携帯端末IDを含む利用者情報を特定するプログラムである。上記リファレンスデータ抽出手段65は、カラオケ装置11から送信されてきた楽曲IDに対応するリファレンスデータを、楽曲DB68から抽出して利用者特定手段64で特定された携帯端末IDを持つ携帯端末18に端末送受信部63を介して配信するプログラムである。
【0047】
上記採点情報生成手段66は、カラオケ楽曲の演奏終了後に、各携帯端末18より歌唱採点機能で処理した採点値を受信し、当該採点値に基づいて当該携帯端末で歌唱した利用者全員の採点情報を作成して対応のカラオケ装置11に送信するプログラムである。
【0048】
上記利用者DB67は、利用者の属性情報と利用者IDとが関連付けられた顧客情報を格納するものであり、各カラオケ装置11(11A〜11N)の各利用者が、例えば会員として予め属性情報を格納しておくものである。その属性情報としては、例えば、利用者ID、氏名、セカンドネーム、郵便番号、住所、電話、年齢、性別が含まれ、少なくとも各利用者が所持している携帯端末の携帯端末IDが関連付けられ、また、適宜登録者の顔写真等のイメージファイル名が関連づけられて格納する記憶装置である。
【0049】
上記楽曲DB68は、複数の楽曲データを格納する記憶装置であり、カラオケ装置11はこれと同じ楽曲DB43を備えるもので、サーバ52の楽曲DB68が更新されれば、通信ネットワーク51を介して各カラオケ装置11の楽曲DB43も更新されるものである。
【0050】
そこで、
図7に、
図5における携帯端末による歌唱に対する動作相関図を示す。
図7において、カラオケ装置11では、各利用者がログイン要求し、ログイン手段35が利用者IDを取得してRAM23の利用者識別情報45に記憶すると共に、当該取得した各利用者IDを送受信部27Bより通信ネットワーク51を介して送信する。
【0051】
サーバ52では、利用者特定手段64が、カラオケ装置11より送られてきた各利用者IDに基づいて、利用者DB67より利用者情報(セカンドネーム等)を抽出し、当該カラオケ装置11に送受信部62より通信ネットワーク51を介して送信すると共に、利用者情報のうち、携帯端末IDを当該利用者IDに関連付けて図示しないRAMなどに一旦記憶する。当該カラオケ装置11では、サーバ52より送られてきた各利用者情報をRAM23の利用者識別情報45の記憶領域に記憶する。
【0052】
そこで、利用者が、利用者IDに基づいて楽曲を選曲し、その際に採点ゲームを行うことを設定することで、予約管理手段36がRAM23の予約待ち行列41にフラグが立てられて予約登録される。
【0053】
そして、予約管理手段36が、予約待ち行列41に予約登録された楽曲が順番に演奏されるもので、演奏対象となる楽曲(演奏楽曲)に採点ゲームのフラグが立っている場合に、その演奏直前でサーバ52に対して演奏対象の楽曲IDを送受信部27Bより通信ネットワーク51を介して送信する。
【0054】
サーバ52では、リファレンスデータ抽出手段65が、送られてきた楽曲IDに基づいて楽曲DB68より当該楽曲の採点のためのリファレンスデータを抽出し、当該リファレンスデータを総ての利用者IDに関連付けられた携帯端末IDの携帯端末18に対して端末送受信部63よりデータ回線を介して送信する。
【0055】
そこで、カラオケ装置11において、当該楽曲の演奏が開始すると、演奏楽曲をスピーカ16より放音すると共に、演奏同期手段33が当該楽曲データから同期タイミング信号を抽出し、近距離通信部31を介して当該楽曲の演奏開始から送信するもので、この同期タイミング信号を携帯端末18(18A〜18N)が受信することで採点手段が当該演奏時タイミング信号及びサーバ52より受信したリファレンスデータに基づいて採点処理を行う。
【0056】
演奏、歌唱が終了すると、各携帯端末18では採点手段による歌唱採点処理した結果の採点値を、報告手段が利用者IDに付帯させてデータ回線を介してサーバ52に送信する。サーバ52では、採点情報生成手段66が、受信した各携帯端末18からの利用者ID及び採点値を、各利用者IDで特定された例えばセカンドネームに採点値を関連付けた全員分の採点表などとした採点情報を生成し、送受信部62より通信ネットワーク51を介して対応のカラオケ装置11に送信する。
【0057】
カラオケ装置11では、採点情報取得手段34が(中央制御部21でもよい)、サーバ52からの採点情報を取得し、採点結果を映像表示制御手段24に送出することで、表示部13において、
図4に示すような各歌唱者の採点値を表示するものである。
【0058】
このように、カラオケ演奏データを持たない携帯端末18を使用可能として、1回のカラオケ演奏でカラオケルーム内に集う利用者においても携帯端末18を用いて同時に歌唱させることが可能となり、全員の歌唱及び歌唱採点結果を表示することで同じ楽曲を繰り返し演奏させることなく娯楽性を高め、利用者の満足度を向上させることができるものである。