特許第6169055号(P6169055)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6169055
(24)【登録日】2017年7月7日
(45)【発行日】2017年7月26日
(54)【発明の名称】電源装置、画像処理装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20170713BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20170713BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20170713BHJP
【FI】
   B41J29/38 Z
   G03G21/00 398
   G03G21/00 386
   H04N1/00 C
【請求項の数】6
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-169049(P2014-169049)
(22)【出願日】2014年8月22日
(65)【公開番号】特開2016-43554(P2016-43554A)
(43)【公開日】2016年4月4日
【審査請求日】2016年8月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(72)【発明者】
【氏名】藤田 裕幸
【審査官】 佐藤 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−020150(JP,A)
【文献】 特開2003−103876(JP,A)
【文献】 特開2007−336776(JP,A)
【文献】 特開2013−160866(JP,A)
【文献】 特開2014−115397(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0096719(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
G03G 21/00
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力される交流電力から一次直流電力を生成して出力する主電源部と、
前記一次直流電力から電源制御用二次直流電力を生成して出力する第1副電源部と、
それぞれ他から起動信号が入力されることによって前記一次直流電力から機器用二次直流電力を生成して出力する複数の第2副電源部と、
前記主電源部の電力の状態を検出する電力状態検出部と、
前記電源制御用二次直流電力が供給されることにより稼働し、複数の前記第2副電源部各々に対して前記起動信号を出力する副電源制御部と、を備え、
前記副電源制御部は、
前記電力状態検出部の検出結果が予め定められた非良好条件を満たすか否かを判定する電力状態判定部と、
前記電力状態検出部の検出結果が前記非良好条件を満たす場合に、そうでない場合に比べて複数の前記第2副電源部のうち情報を表示する表示関連機器に電力を供給する表示系第2副電源部に対して優先して前記起動信号を出力する起動信号出力部と、
前記電力状態検出部の検出結果が前記非良好条件を満たす場合に、前記表示関連機器に警報を出力させるための第1警報信号を出力する第1電力状態通知部と、を有する電源装置。
【請求項2】
前記副電源制御部は、
前記電力状態検出部の検出結果が前記非良好条件を満たす場合に、前記第1副電源部から給電され第2警報信号の入力に応じて警報を出力する警報部に対して前記第2警報信号を出力する第2電力状態通知部をさらに有する、請求項1に記載の電源装置。
【請求項3】
前記電力状態判定部は、2段階の前記非良好条件の成否を判定し、
前記第1電力状態通知部は、前記電力状態検出部の検出結果が第1段階目の前記非良好条件を満たす場合に前記第1警報信号を出力し、
前記第2電力状態通知部は、前記電力状態検出部の検出結果が第2段階目の前記非良好条件を満たす場合に前記第2警報信号を出力する、請求項2に記載の電源装置。
【請求項4】
前記電力状態検出部は、前記主電源部に入力される前記交流電力の電圧がゼロクロス点を通過する時点を検出するゼロクロス検出部を含み、
前記非良好条件は、前記交流電力の電圧が前記ゼロクロス点を通過する頻度が予め定められた許容範囲から外れることを含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電源装置。
【請求項5】
前記電力状態検出部は、前記主電源部が出力する前記一次直流電力の電圧を検出する出力電圧検出部を含み、
前記非良好条件は、前記出力電圧検出部の検出電圧が前記副電源制御部の稼働後の予め定められた時間内に予め定められた許容範囲に達しないこと、および、前記出力電圧検出部の検出電圧の変動が予め定められた許容範囲を超えることのうちの少なくとも一方を含む、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電源装置。
【請求項6】
情報を表示する表示部および前記表示部を制御する表示制御部を含む前記表示関連機器と、
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電源装置と、を備える画像処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源装置およびそれを備える画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、プリンターまたはスキャナーなどの画像処理装置は、商用電源などの交流電源から交流電力を入力し、その交流電力から直流電力を生成する電源装置を備える。例えば、前記交流電力の周波数が不安定である、または前記交流電力の電圧が不足しているなど、前記交流電力が非良好状態である場合、画像処理装置が正常に起動できないことがある。
【0003】
また、画像処理装置において、入力される交流電力が不安定な状態である場合に、画像形成部による画像の記録処理を制限することなどが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−160866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、入力される交流電力の状態が良好でないことが原因で画像処理装置が起動できない場合、画像処理装置自体が異常であるとユーザーが誤認識するおそれがある。そのようなユーザーの誤認識が生じる事態を極力回避できることが望ましい。
【0006】
本発明の目的は、入力される交流電力の状態が良好でないことに起因して機器が正常に起動できない場合に、装置自体が異常であるとユーザーが誤認識することを回避できる電源装置およびそれを備える画像処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の局面に係る電源装置は、主電源部と、第1副電源部と、複数の第2副電源部と、電力状態検出部と、副電源制御部とを備える。前記主電源部は、入力される交流電力から一次直流電力を生成して出力する電源部である。前記第1副電源部は、前記一次直流電力から電源制御用二次直流電力を生成して出力する電源部である。前記第2副電源部各々は、他から起動信号が入力されることによって前記一次直流電力から機器用二次直流電力を生成して出力する電源部である。前記電力状態検出部は、前記主電源部の電力の状態を検出する部分である。前記副電源制御部は、前記電源制御用二次直流電力が供給されることにより稼働し、複数の前記第2副電源部各々に対して前記起動信号を出力する。前記副電源制御部は、電力状態判定部と、起動信号出力部と、第1電力状態通知部とを有する。前記電力状態判定部は、前記電力状態検出部の検出結果が予め定められた非良好条件を満たすか否かを判定する。前記起動信号出力部は、前記電力状態検出部の検出結果が前記非良好条件を満たす場合に、そうでない場合に比べて複数の前記第2副電源部のうち情報を表示する表示関連機器に電力を供給する表示系第2副電源部に対して優先して前記起動信号を出力する。前記第1電力状態通知部は、前記電力状態検出部の検出結果が前記非良好条件を満たす場合に、前記表示関連機器に警報を出力させるための第1警報信号を出力する。
【0008】
本発明の他の局面に係る画像処理装置は、情報を表示する表示部および前記表示部を制御する表示制御部を含む前記表示関連機器と、本発明の一の局面に係る前記電源装置とを備える画像処理装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、入力される交流電力の状態が良好でないことに起因して機器が正常に起動できない場合に、装置自体が異常であるとユーザーが誤認識することを回避できる電源装置およびそれを備える画像処理装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の構成図である。
図2図2は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置が備える電源装置のブロック図である。
図3図3は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置が備える電源装置の副電源制御部が実行する電源起動制御の手順の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置が備える電源装置の副電源制御部が実行する電源起動制御の手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
【0012】
[第1実施形態]
まず、図1,2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置10について説明する。図1が示すように、画像処理装置10は、電源装置7を備える画像形成装置2を含む。さらに、本実施形態における画像処理装置10は、画像読取装置1、主制御部80、表示部81および操作部82なども備える。
【0013】
例えば、画像処理装置10は、複写機、複写機の機能を有するプリンターもしくはファクシミリ、または画像読取機能を含む複数の画像処理機能を備える複合機などである。
【0014】
図1が示すようには、画像読取装置1は、透明の原稿台13、画像走査部11および原稿台カバー12を備える。原稿台カバー12には、ADF(Auto Document Feeder)120が組み込まれている。
【0015】
原稿台13は、画像の読み取り対象物である原稿90が載置される部分である。原稿台カバー12は、画像処理装置10の筐体100に対し、原稿台13を覆う閉位置と原稿台13上を解放する開位置との間で回動可能に支持されている。
【0016】
画像走査部11は、発光部112を含む移動ユニット111、ミラーおよびレンズなどの光学系113及びイメージセンサー114などを備える。
【0017】
発光部112は、原稿台13に載置された原稿90に向けて光を照射する光源である。発光部112は、原稿台13を通じて原稿90に光を照射する。
【0018】
光学系113は、原稿90からの反射光をイメージセンサー114の受光部へ導くためのミラーおよびレンズなどを含む。イメージセンサー114は、原稿90からの反射光の光量を画素ごとに検出し、検出した各画素の光量データを画像データとして出力するセンサーである。例えば、イメージセンサー114がCCD(Charge Coupled Device)114であることが考えられる。
【0019】
移動ユニット111は、発光部112および光学系113の一部を支持して副走査方向に沿って移動する。これにより、副走査方向における発光部112の光の照射位置が変化し、イメージセンサー114による反射光の検出領域の位置も変化する。
【0020】
移動ユニット111が副走査方向に沿って移動することにより、画像走査部11は、原稿90における主走査方向に沿う線状領域からの反射光の光量を画素ごとに検出しつつ副走査方向に沿って原稿90を走査する。
【0021】
なお、発光部112、イメージセンサー114およびレンズが一体化された密着イメージセンサー(CIS)が、画像走査部11に採用されることも考えられる。この場合、密着イメージセンサーは、移動ユニット111に支持される。
【0022】
ADF120は、回転する複数の搬送ローラー122により、原稿トレイ121にセットされた原稿90を、画像読取位置を経由して原稿排出トレイ123まで搬送する。その際、移動ユニット111が前記画像読取位置に停止した状態で、画像走査部11は原稿90の画像を読み取る。
【0023】
画像形成装置2は、画像読取装置1から出力される画像データ列に応じた画像を記録シート9に形成する装置である。記録シート9は、紙、コート紙、ハガキ、封筒、およびOHPシートなどのシート状の画像形成媒体である。
【0024】
例えば、画像形成装置2は、シート搬送部3、画像形成部4、光走査部5および定着部6などを備える。図1が示す画像形成装置2は、電子写真方式の画像形成装置である。なお、画像形成装置2がインクジェット方式などの他の方式の画像形成装置であることも考えられる。
【0025】
前記シート搬送部3において、シート送出部ローラー31が記録シート9をシート収容部30からシート搬送路300へ送り出す。さらに、シート搬送ローラー32が記録シート9をシート搬送路300に沿って搬送する。さらに、排出ローラー33が画像形成後の記録シート9をシート搬送路300の出口から記録シート排出トレイ101上へ排出する。
【0026】
画像形成部4は、シート搬送路300を移動中の記録シート9の表面に画像を形成する。画像形成部4は、ドラム状の感光体41、帯電部42、現像部43、転写部45およびクリーニング部47などを備える。なお、感光体41は像担持体の一例である。
【0027】
感光体41が回転し、帯電部42が感光体41の表面を一様に帯電させる。さらに、光走査部5がレーザー光を走査することにより帯電した感光体41の表面に静電潜像を書き込む。さらに、現像部43が感光体41に現像剤を供給することにより、前記静電潜像を前記現像剤の像へ現像する。なお、現像剤は、不図示の現像剤補給部から現像部43へ供給される。
【0028】
さらに、転写部45が、シート搬送路300を移動中の前記記録シート9に感光体41表面の前記現像剤の像を転写する。最後に、クリーニング部47が感光体41表面に残存する前記現像剤を除去する。
【0029】
定着部6は、ハロゲンヒーターなどのヒーターを内包する定着ローラー61と加圧ローラー62との間に画像が形成された記録シート9を挟み込み、後工程へ送り出す。これにより、定着部6は、記録シート9上の前記現像剤の像である画像を加熱し、記録シート9上にその画像を定着させる。
【0030】
表示部81は、テキスト情報を表示可能な液晶パネルなどの表示デバイスである。表示部81は、主制御部80によって制御される。操作部82は、ユーザーの情報入力操作を受け付けるデバイスであり、例えば、表示部81のパネルの表面に形成されたタッチパネルまたは操作ボタンなどである。
【0031】
主制御部80は、表示部81に操作メニューおよび装置の状態を通知するメッセージなどの前記テキスト情報を表示させる。さらに、主制御部80は、操作部82を通じて入力される入力情報および不図示の各種センサーの検出結果に基づいて、画像処理装置10が備える各種の電気機器を制御する。主制御部80は、情報を表示する表示部81を制御する表示制御部の一例である。
【0032】
以下の説明において、情報を表示する表示部81およびその表示部81を制御する主制御部80のことを表示関連機器80−81と称する。
【0033】
電源装置7は、商用電源などの交流電源から交流電力を入力し、その交流電力から直流電力を生成する装置である。電源装置7が生成した直流電力は、画像処理装置10が備える各種の電気機器へ供給される。
【0034】
図1,2が示すように、本実施形態における電源装置7は、交流系電源部71と直流系電源部72とに区分されている。図2が示すように、交流系電源部71は、主電源部710とゼロクロス検出部711とを含む。直流系電源部72は、第1副電源部73と、複数の第2副電源部74と、電圧検出部75と、副電源制御部76と、記憶部77とを含む。
【0035】
主電源部710は、入力される交流電力P0から一次直流電力P1を生成して出力するAC−DC電源回路を含む。交流電力P0は、商用電源などの外部の交流電源から主電源部710へ入力される。主電源部710は、一次直流電力P1の電圧を一定レベルに調節する機能を有する定電圧電源である。
【0036】
ゼロクロス検出部711は、主電源部710に入力される交流電力P0の電圧がゼロクロス点を通過する時点を検出する回路を含む。前記ゼロクロス点は、交流電力P0の電圧が0ボルトになる点である。
【0037】
ゼロクロス検出部711は、交流電力P0の電圧が前記ゼロクロス点を通過するごとにパルス信号であるゼロクロス信号Szを副電源制御部76へ出力する。ゼロクロス検出部711は、主電源部710の入力電力の周波数の状態を検出する電力状態検出部の一例である。
【0038】
第1副電源部73は、一次直流電力P1から二次直流電力を生成して出力するDC−DC電源回路を含む。第1副電源部73が出力する二次直流電力のことを電源制御用二次直流電力P2と称する。電源制御用二次直流電力P2は、副電源制御部76に供給される電力である。例えば、第1副電源部73は、電源制御用二次直流電力P2の電圧を一定レベルに調節する機能を有する定電圧電源である。
【0039】
複数の第2副電源部74各々は、一次直流電力P1から二次直流電力を生成して出力するDC−DC電源回路を含む。第2副電源部74各々は、副電源制御部76から出力される起動信号Seが入力されることによって起動し、これにより一次直流電力P1から二次直流電力を生成して出力する。第2副電源部74が出力する二次直流電力のことを機器用二次直流電力P3と称する。
【0040】
機器用二次直流電力P3は、副電源制御部76以外の機器8に供給される電力である。例えば、第2副電源部74は、機器用二次直流電力P3の電圧を一定レベルに調節する機能を有する定電圧電源である。また、起動信号Seは、第2副電源部74を休止状態から機器用二次直流電力P3を生成する稼働状態へ移行させ、機器用二次直流電力P3の出力を有効にするためのイネーブル信号である。
【0041】
第2副電源部74各々は、それぞれに接続された機器8に適応した電圧および容量の機器用二次直流電力P3を出力する。そのため、第2副電源部74各々が出力する機器用二次直流電力P3の電圧は必ずしも同じではない。
【0042】
第2副電源部74各々から給電される機器8には、表示関連機器80−81などが含まれる。表示関連機器80−81に機器用二次直流電力P3を供給する第2副電源部74が起動すれば、主制御部80が表示部81を通じて画像処理装置10の状態を通知することが可能になる。以下の説明において、複数の第2副電源部74のうち表示関連機器80−81に電力を供給するものを表示系第2副電源部74aと称する。
【0043】
電圧検出部75は、主電源部710が出力する一次直流電力P1の電圧を検出し、検出電圧信号Sdを出力する回路である。電圧検出部75は、主電源部710の出力電力の電圧レベルの状態を検出する電力状態検出部の一例である。なお、電圧検出部75は、出力電圧検出部の一例である。
【0044】
例えば、電圧検出部75は、一次直流電力P1の電圧を副電源制御部76が入力可能なレベルの電圧へ変換し、変換後の電圧信号を検出電圧信号Sdとして副電源制御部76へ出力する電圧変換回路である。
【0045】
副電源制御部76は、電源制御用二次直流電力P2が供給されることにより稼働し、第2副電源部74各々を起動させる電源起動制御を実行するコントローラーである。前記電源起動制御において、副電源制御部76は、複数の第2副電源部74各々に対して起動信号を出力する。例えば、副電源制御部76は、MPU(Micro Processor Unit)761および信号出力部762を含む。
【0046】
MPU761は、記憶部77に予め記憶されたプログラムPr1〜Pr4を実行することにより、前記電源起動制御を実行するプロセッサーである。MPU761から第2副電源部74各々へ出力される信号のインターフェイス回路である。MPU761は、信号出力部762を通じて第2副電源部74各々に対して起動信号Seを出力する。なお、MPU761は、実行中のプログラムPr1〜Pr4を一時記憶する揮発性メモリーであるRAMを有している。
【0047】
記憶部77は、MPU761に前記電源起動制御の各工程を実行させるためのプログラムPr1〜Pr4を記憶する不揮発性メモリーである。例えば、記憶部77がROM(Read Only Memory)またはフラッシュメモリーなどであることが考えられる。
【0048】
また、画像処理装置10は、副電源制御部76から後述する第2警報信号が入力された場合に、それに応じて警報を出力する警報部83も備える。警報部83は、主電源部710の電力の状態が良好でない旨を通知するための警報を出力する。警報部83は、第1副電源部73から直接または副電源制御部76を介して給電される。警報部83は、例えば前記第2警報信号が入力されたときに点滅するランプまたは警報ブザーなどである。
【0049】
ところで、入力される交流電力P0の状態が良好でないことが原因で画像処理装置10が起動できない場合、画像処理装置10自体が異常であるとユーザーが誤認識するおそれがある。画像処理装置10において、そのようなユーザーの誤認識が生じる事態を極力回避できることが望ましい。
【0050】
電源装置7の副電源制御部76が、以下に示される電源起動制御を実行することにより、入力される交流電力P0の状態が良好でない場合でも前記ユーザーの誤認識が生じる事態を極力回避することができる。
【0051】
[副電源制御部76による電源起動制御]
次に、図3に示されるフローチャートを参照しつつ、副電源制御部76による第2副電源部74各々を起動させるための前記電源起動制御について説明する。前記電源起動制御は、主電源部710から第1副電源部73への給電が開始され、これにより第1副電源部73から副電源制御部76へ給電されることによって副電源制御部76が起動したときに実行される。
【0052】
以下の説明において、S1,S2,・・・は、前記電源起動制御における各工程の識別符号を表す。なお、以下に示される副電源制御部76の処理は、MPU761が記憶部77に記憶された制御プログラムを実行することによって実現される。
【0053】
<工程S1>
まず、副電源制御部76は、主電源部710の電力状態の検出結果が予め定められた非良好条件を満たす非良好状態であるか否かを判定する。主電源部710の電力状態の検出結果は、ゼロクロス検出部711および電圧検出部75各々の検出結果である。
【0054】
例えば、前記非良好条件の第1条件は、交流電力P0の電圧が前記ゼロクロス点を通過する頻度が予め定められた許容範囲から外れることである。前記第1条件の判定のために、副電源制御部76は、稼働後の予め設定された監視時間内にゼロクロス信号Szが発生する回数をカウントする。そして、副電源制御部76は、そのカウント回数が予め設定された許容下限回数から許容上限回数までの範囲から外れていれば、主電源部710の電力状態が前記非良好状態であると判定し、そうでなければ良好状態であると判定する。
【0055】
また、前記第1条件が、複数の前記監視時間と、それら各々に対応する複数組の前記許容下限回数および前記許容上限回数とについて判定されることも考えられる。この場合、起動してから予め設定された比較的短い第1監視時間内における前記ゼロクロス信号Szの発生回数が第1の許容範囲から外れている場合に、副電源制御部76は、主電源部710の電力状態が前記非良好状態であると判定する。
【0056】
さらに、前記第1監視時間よりも長い第2監視時間内における前記ゼロクロス信号Szの発生回数が、前記第1の許容範囲よりも回数の多い第2の許容範囲から外れている場合にも、副電源制御部76は、主電源部710の電力状態が前記非良好状態であると判定する。例えば、前記第1監視時間が交流電力P0の本来の周期の2倍から5倍程度の時間であることが考えられる。また、前記第1監視時間が交流電力P0の本来の周期の7倍から10倍程度の時間であることが考えられる。
【0057】
また、電圧検出部75の検出電圧信号Sdが副電源制御部76の稼働後の予め設定された監視時間内に予め定められた許容範囲の電圧レベルに達しないことが、前記非良好条件の第2条件として採用されることも考えられる。なお、前述したように、検出電圧信号Sdは、一次直流電力P1の電圧を表す。
【0058】
また、電圧検出部75の検出電圧信号Sdの変動が予め定められた許容範囲を超えることが、前記非良好条件の第3条件として採用されることも考えられる。例えば、検出電圧信号Sdの直流成分に重畳したリップルの大きさを表すリップル電圧が、前記第3条件の判定パラメーターとして採用されることが考えられる。前記リップル電圧は、比較的短い時間内における検出電圧信号Sdの振幅である。
【0059】
副電源制御部76は、前記第1条件、前記第2条件および前記第3条件のうちの少なくとも1つを前記非良好条件として判定する。なお、前記非良好条件が前記第1条件、前記第2条件および前記第3条件のうちの少なくとも1つを含むということは、前記第1条件、前記第2条件および前記第3条件のうちの少なくとも1つが成立すれば前記非良好条件が成立することを意味する。
【0060】
工程S1は、副電源制御部76のMPU761が電力状態判定プログラムPr1を実行することによって実現される。即ち、電力状態判定プログラムPr1を実行するMPU761は、主電源部710の電力状態の検出結果が前記非良好条件を満たす前記非良好状態であるか否かを判定する電力状態判定部として機能する。
【0061】
<工程S2>
主電源部710の電力状態の検出結果が前記非良好状態ではない場合、副電源制御部76は、予め定められた通常シーケンスに従って複数の第2副電源部74各々を順次起動させる。即ち、副電源制御部76は、通常の順番および時間間隔で複数の第2副電源部74各々に対する起動信号Seを順次出力する。前記通常シーケンスは、主電源部710の電力状態が良好である状況下で画像処理装置10を迅速に起動させるためのシーケンスである。
【0062】
主電源部710の電力状態の検出結果が前記非良好状態ではない場合、即ち、主電源部710の電力状態が良好である場合、副電源制御部76は、工程S2の後に前記電源起動制御を終了させる。
【0063】
<工程S3>
一方、主電源部710の電力状態の検出結果が前記非良好状態である場合、副電源制御部76は、前記通常シーケンスに従って表示系第2副電源部74aを起動させる場合に比べ、他の第2副電源部74に優先して表示系第2副電源部74aを起動させる。
【0064】
即ち、工程S3において、副電源制御部76は、前記通常シーケンスに比べて複数の第2副電源部74のうち表示系第2副電源部74aに対して優先して起動信号Seを出力する。
【0065】
例えば、副電源制御部76は、複数の第2副電源部74各々に対して起動信号Seを順次出力する際に、前記通常シーケンスにおける順番よりも早い順番で表示系第2副電源部74aに対して起動信号Seを出力する。これにより、表示系第2副電源部74aが、起動順序が後回しにされる第2副電源部74に優先して起動する。なお、表示系第2副電源部74aに対する起動信号Seが出力された段階で、起動信号Seの出力処理を中断することが考えられる。
【0066】
また、副電源制御部76が、表示系第2副電源部74aに起動信号Seを出力するまで前記通常シーケンスに従った制御工程を実行した上で、起動信号Seの出力処理を中断することも考えられる。これにより、表示系第2副電源部74aが、中断後に起動予定であった他の第2副電源部74に優先して起動する。
【0067】
ところで、第2副電源部74またはそれに接続された機器8が、コンデンサーを含むなどの理由によって起動時に一時的に大きな電力を消費する起動特性を有する場合がある。そのような起動特性を有する複数の第2副電源部74および機器8が、主電源部710の電力が前記非良好状態である状況下で短い時間間隔で順次起動すると、一時的に電力不足が生じて第2副電源部74および機器8が正常に起動できない事態が生じ得る。
【0068】
一方、主電源部710の電力が前記非良好状態であっても、複数の第2副電源部74および機器8が比較的長い時間間隔で順次起動すれば、一時的な電力不足を回避することができ、第2副電源部74および機器8が正常に起動できる場合がある。
【0069】
そこで、主電源部710の電力状態の検出結果が前記非良好状態である場合に、副電源制御部76が、前記通常シーケンスに比べて長い時間間隔で第2副電源部74各々に対して起動信号Seを出力することが考えられる。これにより、一時的な電力不足を回避することができ、第2副電源部74および機器8が正常に起動できる場合がある。
【0070】
工程S2,S3は、副電源制御部76のMPU761が起動信号出力プログラムPr2を実行することによって実現される。即ち、起動信号出力プログラムPr2を実行するMPU761は、主電源部710の電力状態の検出結果が前記非良好状態である場合に、そうでない場合に比べて複数の第2副電源部74のうち表示関連機器80−81に電力を供給する表示系第2副電源部74aに対して優先して起動信号Seを出力する起動信号出力部として機能する。
【0071】
<工程S4>
工程S3の後、副電源制御部76は、表示関連機器80−81に警報を出力させるための第1警報信号を出力する。より具体的には、副電源制御部76は、主制御部80に対して前記第1警報信号を出力する。これにより、主制御部80は、主電源部710の電力状態が良好でない旨のメッセージを表示部81を通じて出力する。
【0072】
また、画像処理装置10の電源コードのプラグが、交流電力P0の電源側の差込口に正しく接続されていない場合にも、主電源部710の電力状態の検出結果が前記非良好状態になり得る。そのため、主制御部80が、前記第1警報信号を受けた場合に、電源コードのプラグの接続状況を確認することなどを含む対策メッセージを、表示部81を通じて出力することも考えられる。
【0073】
工程S4は、副電源制御部76のMPU761が第1電力状態通知プログラムPr3を実行することによって実現される。即ち、第1電力状態通知プログラムPr3を実行するMPU761は、主電源部710の電力状態の検出結果が前記非良好状態である場合に、前記表示関連機器80−81に警報を出力させるための前記第1警報信号を出力する第1電力状態通知部として機能する。
【0074】
<工程S5>
さらに、副電源制御部76は、主電源部710の電力が前記非良好状態である場合に、警報部83に対して前記第2警報信号を出力する。これにより、警報部83は、前記第2警報信号の入力に応じて警報を出力する。この警報は、主電源部710の電力の状態が良好でない旨を通知する警報である。
【0075】
前記第1警報信号および前記第2警報信号が出力された後、副電源制御部76は、前記電源起動制御に関する処理を終了させる。
【0076】
工程S5は、副電源制御部76のMPU761が第2電力状態通知プログラムPr4を実行することによって実現される。即ち、第2電力状態通知プログラムPr4を実行するMPU761は、主電源部710の電力状態の検出結果が前記非良好状態である場合に、警報部83に対して第2警報信号を出力する第2電力状態通知部として機能する。
【0077】
以上に示したように、電源装置7において、副電源制御部76は、主電源部710の電力が前記非良好状態である場合に、そうでない場合に比べて表示系第2副電源部74aを優先して起動させる(S3)。さらに、副電源制御部76は、表示系第2副電源部74aから給電される表示関連機器80−81に警報を出力させる(S4)。
【0078】
従って、電源装置7が採用されれば、入力される交流電力P0の状態が良好でないことに起因して一部の機器8しか正常に起動できない場合でも、ユーザーは表示関連機器80−81の警報によって起動不良の原因を認識できる。その結果、画像処理装置10自体が異常であるとユーザーが誤認識することを回避することができる。
【0079】
さらに、表示関連機器80−81が、副電源制御部76から前記第1警報信号を受けたときに、前記プラグの接続確認などの情報を含む対策メッセージを表示することも考えられる。これにより、画像処理装置10を正常に起動できる可能性が高まる。
【0080】
また、電源装置7が警報部83を通じて警報を出力する機能を有する場合、起動が優先される表示関連機器80−81さえも正常に起動できない場合でも、ユーザーは警報部83の警報によって起動不良の原因を認識できる。その結果、画像処理装置10自体が異常であるとユーザーが誤認識することをより確実に回避することができる。
【0081】
[第2実施形態]
次に、図4を参照しつつ、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置において、電源装置7の副電源制御部76が実行する電源起動制御について説明する。図4は、第2実施形態において副電源制御部76が実行する電源起動制御の手順の一例を示すフローチャートである。
【0082】
第2実施形態に係る画像処理装置は、第1実施形態における画像処理装置10と同等の構成を備える。第2実施形態に係る画像処理装置は、副電源制御部76が実行する前記電源起動制御の一部について画像処理装置10と異なっている。以下、第2実施形態の副電源制御部76が実行する前記電源起動制御の一例について説明する。
【0083】
以下の説明において、S11,S12,・・・は、前記電源起動制御における各工程の識別符号を表す。なお、以下に示される副電源制御部76の処理は、MPU761が記憶部77に記憶された制御プログラムを実行することによって実現される。
【0084】
<工程S11>
まず、副電源制御部76は、工程S1と同様に、主電源部710の電力状態の検出結果が予め定められた非良好条件を満たす非良好状態であるか否かを判定する。但し、工程S11において、副電源制御部76は、2段階の前記非良好条件の成否を判定する。
【0085】
第2段階目の前記非良好条件は、第1段階目の前記非良好条件に比べ、主電源部710の電力状態の検出結果がより悪い状態であることを示す条件である。さらに、第1段階目の前記非良好条件は、それが成立しても表示系第2副電源部74aおよび表示関連機器80−81の起動が可能な程度の条件である。一方、第2段階目の前記非良好条件は、それが成立すると表示系第2副電源部74aまたは表示関連機器80−81の起動が不可能になる程度の条件である。
【0086】
例えば、前記非良好条件として前記第1条件が採用される場合、交流電力P0の電圧が前記ゼロクロス点を通過する頻度の許容範囲は、第2段階目の条件における前記許容範囲の方が、第1段階目の条件における前記許容範囲よりも、良好時の頻度からより外れた範囲に設定される。
【0087】
また、前記非良好条件として前記第2条件が採用される場合、検出電圧信号Sdの許容範囲は、第2段階目の条件における前記許容範囲の方が、第1段階目の条件における前記許容範囲よりも、良好時の検出電圧信号Sdのレベルからより外れた範囲に設定される。
【0088】
また、前記非良好条件として前記第3条件が採用される場合、検出電圧信号Sdの変動の許容範囲は、第2段階目の条件における前記許容範囲の方が、第1段階目の条件における前記許容範囲よりもより大きな範囲に設定される。
【0089】
工程S11は、副電源制御部76のMPU761が電力状態判定プログラムPr1を実行することによって実現される。
【0090】
<工程S12>
主電源部710の電力状態の検出結果が前記非良好状態ではない場合、副電源制御部76は、工程S2と同様に、前記通常シーケンスに従って複数の第2副電源部74各々を順次起動させる。
【0091】
<工程S13>
一方、主電源部710の電力状態の検出結果が第1段階目の前記非良好状態である場合、副電源制御部76は、工程S3と同様に、前記通常シーケンスに従って表示系第2副電源部74aを起動させる場合に比べ、他の第2副電源部74に優先して表示系第2副電源部74aを起動させる。
【0092】
即ち、工程S13において、副電源制御部76は、前記通常シーケンスに比べて複数の第2副電源部74のうち表示系第2副電源部74aに対して優先して起動信号Seを出力する。
【0093】
工程S12,S13は、副電源制御部76のMPU761が起動信号出力プログラムPr2を実行することによって実現される。
【0094】
<工程S14>
工程S13の後、副電源制御部76は、表示関連機器80−81に警報を出力させるための第1警報信号を出力する。より具体的には、副電源制御部76は、主制御部80に対して前記第1警報信号を出力する。これにより、主制御部80は、主電源部710の電力状態が良好でない旨のメッセージを表示部81を通じて出力する。
【0095】
工程S14は、副電源制御部76のMPU761が第1電力状態通知プログラムPr3を実行することによって実現される。
【0096】
<工程S15>
一方、主電源部710の電力状態の検出結果が第2段階目の前記非良好状態である場合、副電源制御部76は、工程S5と同様に、警報部83に対して前記第2警報信号を出力する。これにより、警報部83は、前記第2警報信号の入力に応じて警報を出力する。
【0097】
前記第1警報信号または前記第2警報信号が出力された後、副電源制御部76は、前記電源起動制御に関する処理を終了させる。
【0098】
工程S15は、副電源制御部76のMPU761が第2電力状態通知プログラムPr4を実行することによって実現される。
【0099】
以上に示したように、第2実施形態において、副電源制御部76は、2段階の前記非良好条件の成否を判定し、第1段階目の前記非良好条件が成立した場合に前記第1警報信号を出力し、第2段階目の前記非良好条件が成立した場合に前記第2警報信号を出力する。
【0100】
第1段階目の前記非良好条件が成立する状態は、表示系第2副電源部74aおよび表示関連機器80−81の起動に支障がない程度の比較的軽度の電源不良の状態である。そのような場合に、電源の状態または対策などの情報を含む警報が表示部81を通じて出力されれば、ユーザーの誤認識を回避でき、さらに、適切な対応を促すことができる。
【0101】
また、第2段階目の前記非良好条件が成立する状態は、表示関連機器80−81を起動できない程度の比較的重度の電源不良の状態である。第2実施形態によれば、電源不良の状態の軽重に応じて異なる態様で警報が出力される。そのため、ユーザーは状況の深刻度合を容易に把握することができる。
【0102】
[応用例]
以上に示された電源装置7において、ゼロクロス検出部711が、予め設定された監視時間内にゼロクロス信号Szが発生する回数をカウントし、そのカウント回数の情報を副電源制御部76に出力することも考えられる。この場合、副電源制御部76は、ゼロクロス信号Szのカウント回数が予め設定された許容範囲から外れているか否かを判定することによって前記非良好条件の成立有無を判定する。
【0103】
また、電圧検出部75が、予め定められた時間内に検出電圧信号Sdが予め定められた許容範囲のレベルに到達したか否かを検知し、その検知結果を副電源制御部76に出力することも考えられる。この場合、副電源制御部76は、電圧検出部75からレベル到達の検知結果が稼働後の所定時間内に入力されるか否かを判定することにより、前記非良好条件の成立有無を判定する。
【0104】
また、電圧検出部75が、予め定められた時間内における検出電圧信号Sdの前記リップル電圧を検出し、そのリップル電圧の情報を副電源制御部76に出力することも考えられる。この場合、副電源制御部76は、前記リップル電圧が予め定められた許容範囲内であるか否かを判定することによって前記非良好条件の成立有無を判定する。
【0105】
また、電源装置7が、画像処理装置以外の情報処理装置またはその他の装置に適用されることも考えられる。
【0106】
なお、本発明に係る電源装置および画像処理装置は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
【符号の説明】
【0107】
1 :画像読取装置
2 :画像形成装置
3 :シート搬送部
4 :画像形成部
5 :光走査部
6 :定着部
7 :電源装置
8 :機器
9 :記録シート
10 :画像処理装置
11 :画像走査部
12 :原稿台カバー
13 :原稿台
30 :シート収容部
31 :シート送出部ローラー
32 :シート搬送ローラー
33 :排出ローラー
41 :感光体(像担持体)
42 :帯電部
43 :現像部
45 :転写部
47 :クリーニング部
61 :定着ローラー
62 :加圧ローラー
71 :交流系電源部
72 :直流系電源部
73 :第1副電源部
74 :第2副電源部
74a :表示系第2副電源部
75 :電圧検出部
76 :副電源制御部
77 :記憶部
80 :主制御部(表示関連機器)
81 :表示部(表示関連機器)
82 :操作部
83 :警報部
90 :原稿
100 :筐体
101 :記録シート排出トレイ
111 :移動ユニット
112 :発光部
113 :光学系
114 :イメージセンサー
121 :原稿トレイ
122 :搬送ローラー
123 :原稿排出トレイ
300 :シート搬送路
710 :主電源部
711 :ゼロクロス検出部
761 :MPU
762 :信号出力部
P0 :交流電力
P1 :一次直流電力
P2 :電源制御用二次直流電力
P3 :機器用二次直流電力
Pr1 :電力状態判定プログラム
Pr2 :起動信号出力プログラム
Pr3 :第1電力状態通知プログラム
Pr4 :第2電力状態通知プログラム
Sd :検出電圧信号
Se :起動信号
Sz :ゼロクロス信号
図1
図2
図3
図4