特許第6169385号(P6169385)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6169385
(24)【登録日】2017年7月7日
(45)【発行日】2017年7月26日
(54)【発明の名称】充電コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/512 20060101AFI20170713BHJP
   B60L 11/18 20060101ALI20170713BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20170713BHJP
【FI】
   H01R13/512ZHV
   B60L11/18 C
   H02J7/00 301B
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-65717(P2013-65717)
(22)【出願日】2013年3月27日
(65)【公開番号】特開2014-191958(P2014-191958A)
(43)【公開日】2014年10月6日
【審査請求日】2016年2月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100100712
【弁理士】
【氏名又は名称】岩▲崎▼ 幸邦
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】大村 剛紀
(72)【発明者】
【氏名】佐伯 慎一
【審査官】 板澤 敏明
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−231832(JP,A)
【文献】 実開平07−005270(JP,U)
【文献】 特開2010−182471(JP,A)
【文献】 特開昭64−059787(JP,A)
【文献】 特開2004−152583(JP,A)
【文献】 特開2012−164487(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/512
B60L 11/18
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
相手側コネクタの相手側端子と接続される電気接続部と、電線の端末に固定される端子固定部とからなる複数の端子を内部に設け、前記相手側コネクタが嵌合されるコネクタ嵌合部を備える充電コネクタであって、
前記コネクタ嵌合部は、
前記各端子の前記端子固定部をそれぞれ収容する複数の端子収容部と、前記各端子収容部より突出した前記各端子の前記電気接続部のそれぞれを包囲する円筒状のフード部を有するハウジングと、
前記各フード部の外周の一部に沿った内周面を有し、前記ハウジングと別部材からなるハウジングカバーとを備え、
前記内周面が前記各フード部の外周の一部に沿っており、沿った箇所が互いに接触した状態で、前記ハウジングカバーが前記ハウジングに固定されることを特徴とする充電コネクタ。
【請求項2】
請求項1に記載の充電コネクタであって、
前記ハウジングは、固定部を有し、
前記ハウジングカバーは、前記固定部と固定される被固定部を有し、
前記固定部及び前記被固定部は、複数の前記フード部の間で且つ前記フード部の外側位置に形成されることを特徴とする充電コネクタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の充電コネクタであって、
前記ハウジングカバーの先端は、前記各フード部の先端より突出していることを特徴とする充電コネクタ。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れかに記載の充電コネクタであって、
前記各フード部の厚みは、前記各フード部の外周の最外部に対応した部分に位置する前記ハウジングカバーの厚みよりも厚いことを特徴とする充電コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電コネクタに関し、特に、車両側インレットの嵌合室に嵌合される充電コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境意識の向上から、蓄電池(以下、バッテリー)を搭載してその電力でモータを駆動することによって走行可能な電動車両(例えば、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV))の普及が進められている。このような車両のインフラ整備として充電器の拡充が図られており、この充電器側の充電コネクタの一例について、図6を参照しながら説明する。
【0003】
図6に示すように、充電コネクタ100は、車両側インレット(不図示)の嵌合室に嵌合されるコネクタ嵌合部110を有している。このコネクタ嵌合部110は、嵌合状態では嵌合室の内周面に当接するアウター嵌合部としてのアウターハウジング111と、アウターハウジング111の内周に配置されるインナー嵌合部としてのインナーハウジング112とを備えている。
【0004】
インナーハウジング112の内部には、嵌合室内の各受給側端子(不図示)に接続される複数の供給側端子(不図示)が設けられている。このインナーハウジング112は、アウターハウジング111の内周に沿った円筒状に形成されている。つまり、インナーハウジング112の外周全域は、アウターハウジング111の内周面に当接している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−234775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、車両側インレットに対する充電コネクタ100の嵌合・離脱操作時において、誤って充電コネクタ100が落下してしまうと、充電コネクタ100の先端側(すなわち、重いとされるコネクタ嵌合部110側)に衝撃力が作用する。
【0007】
すると、アウターハウジング111に衝撃力が作用し、アウターハウジング111が破損するおそれがある。その上、アウターハウジング111に作用した衝撃力がアウターハウジング111の内周に沿ったインナーハウジング112にも作用してしまうこともあり、インナーハウジング112が破損するおそれもあった。
【0008】
ここで、アウターハウジング111のみが破損した場合には、アウターハウジング111を取り替えるだけで済む。一方、インナーハウジング112が破損してしまうと、まず、アウターハウジング111を取り外し、その後、インナーハウジング112から供給側端子等をも取り外す必要があり、取替作業が煩雑である。
【0009】
そこで、本発明は、上述した課題を解決すべくなされたものであり、ハウジングの破損を防止でき、取替作業を容易できる充電コネクタの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、相手側コネクタの相手側端子と接続される電気接続部と、電線の端末に固定される端子固定部とからなる複数の端子を内部に設け、前記相手側コネクタが嵌合されるコネクタ嵌合部を備える充電コネクタであって、前記コネクタ嵌合部は、前記各端子の前記端子固定部をそれぞれ収容する複数の端子収容部と、前記各端子収容部より突出した前記各端子の前記電気接続部のそれぞれを包囲する円筒状のフード部を有するハウジングと、前記各フード部の外周の一部に沿った内周面を有し、前記ハウジングと別部材からなるハウジングカバーとを備え、前記内周面が前記各フード部の外周の一部に沿っており、沿った箇所が互いに接触した状態で、前記ハウジングカバーが前記ハウジングに固定されることを要旨とする。
【0011】
本発明の他の特徴としては、前記ハウジングは、固定部を有し、前記ハウジングカバーは、前記固定部と固定される被固定部を有し、前記固定部及び前記被固定部は、複数の前記フード部の間で且つ前記フード部の外側位置に形成されることが挙げられる。
【0012】
本発明の他の特徴としては、前記ハウジングカバーの先端は、前記各フード部の先端より突出していることが挙げられる。
【0013】
本発明の他の特徴としては、前記各フード部の厚みは、前記各フード部の外周の最外部に対応した部分に位置する前記ハウジングカバーの厚みよりも厚いことが挙げられる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の特徴によれば、ハウジングとハウジングカバーとが別部材であることによって、ハウジングカバーに作用する外力がハウジングに直接作用しにくいため、外力による各フード部の破損を防止できる。また、ハウジングカバーの内周面が各フード部の外周の一部に沿っていることによって、ハウジングカバーに作用した外力が各フード部の一部からしか伝達されないため、各フード部の破損をより確実に防止できる。従って、仮にハウジングカバーが破損する場合があっても、ハウジングの破損を防止できるため、取替作業を容易できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態に係る充電コネクタのコネクタ嵌合部を示す組立斜視図である。
図2】本実施形態に係る充電コネクタのコネクタ嵌合部を示す分解斜視図である。
図3】本実施形態に係る充電コネクタのコネクタ嵌合部を示す断面図(図1のA−A断面図)である。
図4】本実施形態に係るハウジングを示す正面斜視図である。
図5】本実施形態に係るハウジングカバーを示す正面図である。
図6】背景技術に係る充電コネクタの内部構造を模式的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明に係る充電コネクタの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
【0017】
(充電コネクタの構成)
まず、本実施形態に係る充電コネクタ1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1図5は、本発明の一実施形態を示し、図1は、充電コネクタのコネクタ嵌合部を示す組立斜視図であり、図2は、充電コネクタのコネクタ嵌合部を示す分解斜視図であり、図3は、充電コネクタのコネクタ嵌合部を示す断面図(図1のA−A断面図)であり、図4は、ハウジングを示す正面斜視図であり、図5は、ハウジングカバーを示す正面図である。
【0018】
ここで、本実施形態に係る充電コネクタ1は、相手側端子としての受給側端子が配置された相手側コネクタとしての車両側インレット(不図示)に嵌合され、車両のバッテリーを給電するために利用されるものである。この充電コネクタ1は、充電器(不図示)から延出される電線(不図示)の先端に取り付けられる。なお、説明の便宜を図るために、車両側インレット側(図1図3の左側)を「先端側」とし、車両側インレット側とは反対側(図1図3の右側)を「後端側」とする。
【0019】
図1図3に示すように、充電コネクタ1は、車両側インレットの複数の受給側端子と接続される電気接続部と、電線(不図示)の端末に固定される端子固定部とからなる複数の供給側端子(不図示)を内部に設けたコネクタ嵌合部10を備えている。
【0020】
ここで、コネクタ嵌合部10の先端側は、互いの端面同士が組み合わされる略鏡像対称の二つの分割ケース(不図示)の先端から車両側インレットに向かって突出される。コネクタ嵌合部10の後端側は、組み合わされた二つの分割ケース内に収容される。この二つの分割ケース内には、コネクタ嵌合部10の後端の他に、コネクタ嵌合部10内の各供給側端子と接続される各種電線(不図示)や、充電コネクタ1と車両側インレットとの嵌合状態を保持するロック機構(不図示)等が設けられている。
【0021】
コネクタ嵌合部10は、ハウジング20と、ハウジング20に装着されるハウジングカバー30とを備えている。これらのハウジング20及びハウジングカバー30は、それぞれ別体に形成されており、取り外し可能なネジNによって固定される。
【0022】
(ハウジング)
図1図4に示すように、ハウジング20は、各供給側端子の端子固定部(不図示)をそれぞれ収容する複数の端子収容部21と、各端子収容部21より突出した各供給側端子の電気接続部のそれぞれを包囲する円筒状のフード部22と、端子収容部21とフード部22との間に設けられたフランジ部23とを有している。
【0023】
各端子収容部21は、フランジ部23よりも後方に設けられており、フード部22の外形と同様に円筒状に形成されている。
【0024】
各フード部22は、フランジ部23よりも前方に設けられ、内部で供給側端子の電気接続部のそれぞれを包囲している。具体的には、互いに対向する2つのフード部22(左右のフード部22)内には、供給側端子としての充電用端子(不図示)が配置され、他の2つのフード部22(上下のフード部22)には、供給側端子としての信号用端子(不図示)が配置される。
【0025】
各フード部22の外周の一部(弧状外側部)は、ハウジング20とハウジングカバー30との装着状態でハウジングカバー30の内周面(後述する先端室部31の内周面31A)と接触する。各フード部22の厚みT22(図4参照)は、ハウジングカバー30の厚みT30(図5参照)よりも厚い。なお、ハウジングカバー30の厚みT30とは、フード部22の外周の最外部に対応した部分に位置するハウジングカバー30の厚み(最も薄肉部の厚み)を示している。
【0026】
フランジ部23は、ハウジングカバー30の内周面(後述する後端室部32の内面)と接する。フランジ部23の前方側には、各フード部22の外側位置で且つハウジングカバー30の後述する各内部張出部33に当接する当接面23A(固定部)が設けられている。この当接面23Aからフランジ部23を貫通するように、ネジNが挿入するネジ孔24Aが形成されたネジ受部材24がフランジ部23と一体に設けられている。当接面23Aは、各フード部22の外側位置で且つ複数のフード部22の間に形成されている。
【0027】
(ハウジングカバー)
図1図3図5に示すように、ハウジングカバー30は、外観視で略筒状に形成されている。ハウジングカバー30の先端30Aは、ハウジング20における各フード部22の先端22Aより突出している(図3参照)。つまり、このハウジングカバー30の先端30Aと上述した各フード部22の先端22Aとの間には、隙間Gが設けられている。
【0028】
ハウジングカバー30には、車両側インレット側に位置する先端室部31と、車両側インレット側とは反対側でハウジング20の挿入側に設けられた後端室部32とが設けられている。先端室部31の内周には、フード部22の外周の一部に沿った略半円弧状の4つの内周面31Aが設けられている。一方、後端室部32の内周は、略円筒状に形成されている。
【0029】
これらの先端室部31の後端側には、ハウジングカバー30の内周側に張り出し、当接面23Aと当接する内部張出部33(被固定部)が設けられている。各内部張出部33を貫通するように、ネジNが挿入するネジ孔34Aが形成されたネジ受部材34が内部張出部33と一体に設けられている。
【0030】
(コネクタ嵌合部の組み付け)
次に、上述したコネクタ嵌合部10の組み付けについて、図面を参照しながら簡単に説明する。
【0031】
まず、図2に示す状態のハウジング20及びハウジングカバー30を組みつけて互いに装着する。すると、ハウジングカバー30の内周面31Aがハウジング20のフード部22の外周の一部(弧状外側部)に沿った状態となる。
【0032】
次いで、ハウジングカバー30の先端室部31側からネジNを挿入し、内部張出部33のネジ孔34A及びフランジ部23のネジ孔24Aに順にネジNを螺入する。これにより、ハウジングカバー30及びハウジング20が完全に固定され、コネクタ嵌合部10の組み付けが完了する(図1及び図3参照)。
【0033】
このコネクタ嵌合部10の組付完了時において、ネジN、ネジ受部材24及びネジ受部材34は、フード部22の外側位置で且つ複数のフード部22の間に設けられる。また、螺入されたネジNの頭部は、ハウジング20の先端22A及びハウジングカバー30の先端30Aより内側に入り込んだ位置に配置されている(図3参照)。
【0034】
(作用・効果)
以上説明した実施形態では、ハウジング20とハウジングカバー30とが別部材であることによって、ハウジングカバー30に作用する外力がハウジング20に直接作用しにくいため、外力による各フード部22の破損を防止できる。また、ハウジングカバー30の先端室部31の内周面31Aが各フード部22の外周の一部に沿っている(言い換えると、各フード部の全周に沿っていない)ことによって、ハウジングカバー30に作用した外力が各フード部22の一部からしか伝達されないため、各フード部22の破損をより確実に防止できる。従って、仮にハウジングカバー30が破損する場合があっても、ハウジング20の破損を防止できるため、取替作業を容易できる。
【0035】
本実施形態では、当接面23A及び内部張出部33(すなわち、ネジN、ネジ受部材34及びネジ受部材24)がフード部22の外側位置で且つ複数のフード部22の間に設けられることによって、いたずら等によって容易にネジN等を取り外しできないため、充電コネクタ1の安全性が向上する。
【0036】
特に、ハウジングカバー30とハウジング20とが取り外し可能なネジN等によって固定されるため、例えば、ハウジングカバー30の破損時に、破損したハウジングカバー30のみを交換でき、ハウジング20をそのまま使用できる。
【0037】
加えて、螺入されたネジNの頭部がハウジングカバー30の先端30A及びハウジング20の先端22Aより内側に入り込んだ位置に配置されることによって、コネクタ嵌合部110への衝撃力によってネジN等が容易に破損しないため、充電コネクタ1の強度及び安全性を両立できる。
【0038】
実施形態では、ハウジングカバー30の先端30Aがハウジング20の先端22Aより突出することによって、コネクタ嵌合部110の先端に衝撃力が作用した場合、ハウジングカバー30の先端30Aには衝撃力が作用しても、ハウジング20には衝撃力が直接に作用しないため、ハウジング20の破損をさらに防止できる。
【0039】
実施形態では、先端室部31に作用した外力が各フード部22の最外部から伝達されても、フード部22の厚みT30が先端室部31の厚みT20よりも厚いため、フード部22の破損をより確実に防止できる。
【0040】
実施形態では、先端室部31の後端側に内部張出部33が設けられていることによって、この内部張出部33の厚みを確保できるため、ハウジングカバー30の破損をも極力防止できる。
【0041】
(その他の実施形態)
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
【0042】
例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。具体的には、充電コネクタ1は、車両のバッテリーに給電するために利用されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、車両以外の船舶や潜水艦、航空機などの移動に搭載された蓄電装置のインレット、家庭やビル・工場などに設置される蓄電装置のインレットなどにも適用できる。
【0043】
また、ハウジング20のフード部22のそれぞれは、ハウジングカバー30の内周に沿って4つ設けられているものとして説明したが、これに限定されるものではなく、2つ以上設けられていればよい。
【0044】
また、ハウジング20とハウジングカバー30とは、取り外し可能なネジNによって固定されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、取り外し不能なネジNであってもよい。なお、ネジN以外の固定手段としては、例えば、フランジ部23(固定部)及び内部張出部33(被固定部)の互いの係止機構(係止爪や係止孔など)であってもよい。
【0045】
また、ネジNは、ハウジング20のネジ受部材24及びハウジングカバー30のネジ受部材34に螺入されるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ネジNが内部張出部33やフランジ部23に直接螺入されるものであってもよい。
【0046】
また、ネジNは、ハウジングカバー30の内周側に設けられるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ハウジングカバー30の外周側に設けられるものであってもよい。なお、螺入されたネジNの頭部は、必ずしもハウジングカバー30の先端30A及びハウジング20の先端22Aより内側に入り込んだ位置に配置される必要もない。
【0047】
また、ハウジングカバー30の先端30Aは、ハウジング20の先端22Aより突出するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ハウジング20の先端22Aと同等位置であってもよい。
【0048】
さらに、各フード部22の外周の一部は、ハウジング20とハウジングカバー30との装着状態で、ハウジングカバー30の内周面31Aと接触するものとして説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、内部張出部33のみがハウジングカバー30の内周面31Aと接触し、その他の部分がハウジングカバー30の内周面31Aから離間していてもよい。
【0049】
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。
【符号の説明】
【0050】
1…充電コネクタ
10…コネクタ嵌合部
20…ハウジング
21…端子収容部
22…フード部
22A…先端
23…フランジ部
23A…当接面(固定部)
30…ハウジングカバー
30A…先端
31…先端室部
31A…内周面
32…後端室部
33…内部張出部(被固定部)
N…ネジ
図1
図2
図3
図4
図5
図6