【実施例】
【0174】
例示
以下の略語は、本出願全体を通して用いられる。
【0175】
【表A-1】
【0176】
【表A-2】
【0177】
実施例1。化合物100の合成。
化合物100を、以下のスキーム1にしたがって調製した。
スキーム1:
【化17】
3,6−ジメトキシ−2−メチル安息香酸(1−2)。
nBuLi(8.6mL、13.7mmol、5.0当量)を、テトラメチルピペリジン(2.3mL、13.7mmol、5.0当量)のTHF溶液(5mL)に、0℃で添加した。反応物を0℃で30分間撹拌した。得られた溶液に、2,5−ジメトキシ安息香酸(1−1、500mg、2.75mmol)のTHF溶液を0℃で添加した。反応物を0℃で2.5時間撹拌した。MeI(1.0mL、16.5mmol、6.0当量)を、反応混合物に滴下して添加した。反応物を、1時間にわたって25℃まで温め、25℃で1時間撹拌した。NaOH(6N、20mL)を添加した。得られた混合物を、t−ブチルメチルエーテル(20mL×2)で抽出した。水性層を、HCl(6N)を用いてpH1まで酸性化し、EtOAc(20mL×4)で抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、350mgの粗生成物1−2が得られた。
【0178】
フェニル3,6−ジメトキシ−2−メチルベンゾエート(1−3)。
塩化オキサリル(0.61mL、7.1mmol、4.0当量)を、粗製の(crude)1−2(350mg、1.79mmol)のCH
2Cl
2溶液(15mL、無水)に添加した。DMF(0.1mL)を、得られた混合物に添加した。反応物を、25℃で1時間撹拌し、濃縮した。得られた固体を、15mLの無水CH
2Cl
2に再溶解させた。フェノール(337mg、3.58mmol、2.0当量)、DMAP(437mg、3.58mmol、2.0当量)、およびトリエチルアミン(1.20mL、8.95mmol、5.0当量)を反応混合物に添加した。反応物を、25℃で12時間撹拌し、濃縮した。EtOAcおよびH
2Oを残渣に添加した。有機層を、NaOH(1N)、H
2O、および塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(20:1のヘキサン/EtOAc)により、291mgの化合物1−3(2工程で39%)が得られた。
【0179】
フェニル6−ヒドロキシ−3−メトキシ−2−メチルベンゾエート(1−4)。
BBr
3(1.9mL、1.0M、1.9mmol、0.9当量)を、1−3(582mg、2.14mmol)のCH
2Cl
2溶液(10mL)に、−78℃で添加した。反応物を、−78℃から25℃まで1.5時間撹拌し、飽和NaHCO
3で急冷し、濃縮した。EtOAcおよびH
2Oを反応混合物に添加した。水性層をEtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、480mgの粗製の1−4が得られた。
【0180】
フェニル6−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)−3−メトキシ−2−メチルベンゾエート(1−5)。
Boc
2O(487mg、2.23mmol、1.2当量)およびDMAP(20mg、0.16mmol、0.1当量)を、粗製の1−4(480mg)のCH
2Cl
2溶液に添加した。反応物を、25℃で1.5時間撹拌し、濃縮した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(15:1のヘキサン/EtOAc)により、530mgの化合物1−5(2工程で80%)が得られた。
【0181】
(4aS,11aR,12aS,13S)−3−(ベンジルオキシ)−4a−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−13−(ジメチルアミノ)−5−ヒドロキシ−10−メトキシ−4,6−ジオキソ−4,4a,6,11,11a,12,12a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−7−イルtert−ブチルカーボネート(1−7)。
1−5(520mg、1.45mmol、2.5当量)のTHF溶液(8mL)を、LDA(6.50mL、10重量%、4.36mmol、7.5当量)およびTMEDA(1.0mL、7.3mmol、12.5当量)のTHF溶液(8mL)に、−78℃で添加した。反応物を、−78℃で5分間撹拌した。エノン1−6(280mg、0.58mmol、1.0当量)のTHF溶液(8mL)を、反応混合物に滴下して添加した。PCT公報の国際公開第2005/112945号パンフレットおよび国際公開第2007/117639号パンフレットに記載されるようにエノン1−6を調製した。反応物を、−78℃から25℃まで1時間撹拌し、飽和NH
4Clで急冷し、EtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、粗生成物が得られた。Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:15分間にわたって80→100%のB;質量による分別捕集(mass−directed fraction collection)]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC精製。所望のMWを有する画分を集め、RotaVapにおいて25℃で濃縮して、アセトニトリルの大部分を除去した。得られたほぼ水性の溶液をEtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、290mgの純粋な1−7(67%)が得られた。
【0182】
(4aS,11aR,12aS,13S)−3−(ベンジルオキシ)−13−(ジメチルアミノ)−4a,5,7−トリヒドロキシ−10−メトキシ−11a,12,12a,13−テトラヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−4,6(4aH,11H)−ジオン(1−8)。
水性HF(2.4mL、48%)およびTFA(0.1mL)を、ポリプロピレン管中の1−7(210mg、0.29mmol)のCH
3CN溶液(9mL)に、25℃で添加した。反応物を25℃で18時間撹拌した。得られた混合物を、K
2HPO
4の水溶液(21g、150mLの水に溶解したもの)に注いだ。混合物をEtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、86mgの粗製の1−8が得られた。
【0183】
化合物100
パラジウム炭素(10mg、10重量%)を、粗製の1−8(86mg)のMeOH/ジオキサン溶液(4mL/4mL)に添加した。反応物を、水素でパージし、25℃で1時間、H
2(バルーン)下で撹拌した。反応混合物を、小さいセライトプラグを通してろ過した。ろ液を濃縮したところ、粗生成物が得られた。Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−1 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって0→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC精製。所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、47mgの化合物100(2工程で81%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.21(d,J=8.2Hz,1H)、6.78(d,J=8.2Hz,1H)、4.05(s,1H)、3.78(s,3H)、3.08〜2.90(m,3H)、3.01(s,3H)、2.94(s,3H)、2.20〜2.11(m,2H)、1.67〜1.56(m,1H);MS(ESI)m/z 445.23(M+H)。
【0184】
実施例2。式II(式中、Yが、−NH−C(O)−CH
2−N(R
2)(R
3)である)の化合物の合成。
スキーム2:
【化18】
フェニル6−(ベンジルオキシ)−3−メトキシ−2−メチルベンゾエート(2−1)。
フェノール1−4(4.58g、17.7mmol)を無水DMF(71mL)に溶解させ、NaH(1.42g、35.5g、2当量)を添加した。混合物を室温で30分間撹拌した。次に、臭化ベンジル(4.2mL、35.5mmol、2当量)を添加した。室温で一晩撹拌した後、混合物をEtOAcとH
2Oとで分けた。有機層を、さらなるH
2Oで3回および塩水で1回さらに洗浄した。有機相を、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、ロータリーエバポレータ(rotavapor)を用いて濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによる残渣の精製(シリカゲル、97:3のヘキサン/EtOAc)により、2−1(4.09g)が白色固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.45〜7.22(m,8H)、7.13(m,2H)、6.82(m,2H)、5.11(s,2H)、3.81(s,3H)、2.32(s,3H);MS(ESI)m/z 371.2(M+Na)、C
22H
20NaO
4についての計算値371.14。
【0185】
フェニル2−(ベンジルオキシ)−5−メトキシ−6−メチル−3−ニトロベンゾエート(2−2)。
固体Cu(NO
3)
2×H
2O(3.006g、12.9mmol、1.1当量)を、無水酢酸(47mL)中の化合物2−1(4.09g、11.8mmol)の撹拌された溶液に、0℃で添加した。反応混合物を、0℃で1時間および室温で2時間撹拌し、次に、100mLの氷水に注いだ。撹拌をさらに1時間続けた。得られた黄色の沈殿物をろ過によって集めた。フラッシュクロマトグラフィーによるさらなる精製(シリカゲル、95:5のヘキサン/EtOAc)により、化合物2−2が淡黄色の固体(3.58g)として得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.50(s,1H)、7.47〜7.25(m,8H)、7.02〜7.00(m,2H)、5.11(s,2H)、3.92(s,3H)、2.36(s,3H);MS(ESI)m/z 392.2(M−H)、C
22H
18NO
6についての計算値392.12。
【0186】
フェニル2−(ベンジルオキシ)−5−メトキシ−6−メチル−3−アミノベンゾエート(2−3)。
ニトロ2−2(3.58g、9.11mmol)と、Na
2S
2O
4(9.33g、45.5mmol、5当量)と、136mLのTHFと、87mLのH
2Oとの混合物を、室温で一晩撹拌した。ロータリーエバポレータを用いてTHFの大部分を除去した後、水溶液をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物2−3をそのまま次の工程に用いた。
【0187】
フェニル2−(ベンジルオキシ)−3−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−メトキシ−6−メチルベンゾエート(2−4)。
ジ−tert−ブチルジカーボネート(5.04g、23.1mmol、2.5当量)およびDMAP(56mg、0.46mmol、0.05当量)を、無水DMF(92mL)中の2−3(3.36g、9.24mmol)の溶液に添加した。得られた混合物を室温で5時間撹拌し、次に、EtOAcで希釈した。溶液を、H
2Oで3回と塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによるさらなる精製(シリカゲル、9:1のヘキサン/EtOAc)により、化合物2−4が白色の固体(4.20g)として得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.34〜7.14(m,8H)、6.96(d,J=7.8Hz,2H)、6.65(s,1H)、4.86(s,2H)、3.76(s,3H)、2.24(s,3H)、1.33(s,18H);MS(ESI)m/z 586.2(M+Na)、C
32H
37NNaO
8についての計算値586.25。
【0188】
中間体2−5。
【化19】
ヘキサン(1.60M、5.70mL、9.13mmol、1.1当量)中のnBuLiの溶液を、THF(23mL)中の
iPr
2NH(1.29mL、9.13mmol、1.1当量)およびTMEDA(1.49mL、9.96mmol、1.2当量)の溶液に、−78℃で滴下して添加した。得られた溶液を−78℃で1時間撹拌したらすぐに、THF(30mL)中の化合物2−4(4.68g、8.30mmol、1当量)の溶液を、カニューレを介して滴下して添加した(無色から濃いオレンジ色ないし赤色になるまで)。添加が完了した後、混合物を−78℃でさらに30分間撹拌し、次に−100℃まで冷却した。THF(30mL)中のエノン1−6(2.0g、4.15mmol、0.5当量)の予め−78℃まで冷却された溶液を、カニューレを介して滴下して添加した。得られた赤色の混合物を、2時間で−20℃まで温めた。反応物を、飽和NH
4Cl水溶液で急冷し、次に、EtOAcで3回抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を、塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによる残渣の精製(シリカゲル、95:5〜85:15のヘキサン/EtOAc)により、所望の生成物2−5(3.589g)が淡黄色の発泡体として得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 16.05(s,1H)、7.52〜7.26(m,10H)、6.85(s,1H)、5.35(s,2H)、4.97(d,J=9.8Hz,1H)、4.73(d,J=9.8Hz,1H)、3.99(d,J=10.4Hz,1H)、3.80(s,3H)、3.36(dd,J=16.5,4.9Hz,1H)、2.98〜2.92(m,1H)、2.60〜2.40(m,8H)、2.36〜2.28(m,1H)、2.16〜2.13(m,1H)、1.38(s,18H)、0.80(s,9H)、0.24(s,3H)、0.13(s,3H);MS(ESI)m/z 952.59(M+H)、C
52H
66N
3O
12Siについての計算値952.43。
【0189】
(4aS,11aR,12aS,13S)−8−アミノ−3,7−ビス(ベンジルオキシ)−4a−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−13−(ジメチルアミノ)−5−ヒドロキシ−10−メトキシ−11a,12,12a,13−テトラヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−4,6(4aH,11H)−ジオン(2−6)。
無水ジオキサン(9mL)中の化合物2−5(468mg、0.49mmol)の溶液に、ジオキサン(4M、9mL)中のHClの溶液を室温で添加した。得られた混合物を室温で撹拌し、反応物をLC−MSによって監視した。SMを完全に使い切った後、揮発性物質を蒸発させた。残渣をEtOAc中に懸濁し、飽和NaHCO
3、塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによる残渣の精製(シリカゲル、80:20のヘキサン/EtOAc)により、所望の生成物2−6(422mg)が淡黄色の発泡体として得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 16.14(s,1H)、7.52〜7.26(m,10H)、6.48(s,1H)、5.35(s,2H)、4.88(d,J=9.8Hz,1H)、4.81(d,J=9.8Hz,1H)、3.84(br s,1H)、3.74(s,3H)、3.22(dd,J=16.5,4.9Hz,1H)、2.98〜2.88(m,1H)、2.60〜2.40(m,8H)、2.31〜2.20(m,1H)、2.16〜2.10(m,1H)、0.82(s,9H)、0.27(s,3H)、0.13(s,3H);MS(ESI)m/z 752.3(M+H)、C
42H
50N
3O
8Siについての計算値752.33。
【0190】
2−6を2−7に転化するのに用いられるアミンNHR
2R
3の選択は、所望の最終生成物に応じて様々であった。
【0191】
化合物101
2−6(29mg、0.039mmol)をTHF(1.5mL)に溶解させた。臭化ブロモアセチル(4.0μL、0.046mmol)を添加した。室温で30分間撹拌した後、ピロリジン(16.0μL、0.19mmol)を添加した。室温で撹拌を続けた。SMを完全に使い切った後、反応混合物を塩水に注ぎ、EtOAcで3回抽出した。組み合わせたEtOAc層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮したところ、粗製の2−7が得られ、その際、R
2およびR
3が一緒になってピロリジンを形成し、これを、精製せずにそのまま次の工程に用いた。プラスチックバイアル中で、2−7をCH
3CN(1mL)に溶解させた。水性HF(48%、0.25mL)を添加した。室温で16時間撹拌した後、反応混合物を、K
2HPO
4(1.75g)の水溶液(12.5mL)に注いだ。得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮したところ、粗生成物が得られた。上記の粗生成物を、MeOH(155μL、2当量)中の0.5NのHClに溶解させた。余分な揮発性物質を蒸発させた。予め形成されたHCl塩をMeOH(2.0mL)に再溶解させ、得られた溶液にパラジウム炭素(10重量%、9.0mg、30% w/w)を添加した。反応フラスコを短時間排気し、水素を補充した。反応混合物を室温で撹拌し、LC−MSによって監視した。SMを使い切った後、混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮したところ、粗生成物が得られ、これを、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:10分間にわたって10→50%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。5.14〜5.60分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物101が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.11(s,1H)、4.32(s,2H)、4.09(s,1H)、3.81〜3.75(m,5H)、3.30〜3.15(m,3H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.25〜2.00(m,6H)、1.68〜1.54(m,1H);MS(ESI)m/z 571.2(M+H)、C
28H
35N
4O
9についての計算値571.23。
【0192】
化合物102
NR
2R
3としてアゼチジンを用いて、化合物101の手順によって化合物102を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:10分間にわたって10→40%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。5.36〜5.80分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物102が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.08(s,1H)、4.42〜4.34(m,4H)、4.25〜4.18(m,2H)、4.10(s,1H)、3.77(s,3H)、3.28〜3.20(m,1H)、3.08〜2.92(m,8H)、2.70〜2.62(m,1H)、2.56〜2.44(m,1H)、2.22〜2.06(m,2H)、1.65〜1.56(m,1H);MS(ESI)m/z 557.2(M+H)、C
27H
33N
4O
9についての計算値557.22。
【0193】
化合物103
NR
2R
3としてピペリジンを用いて、化合物101の手順によって化合物103を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:10分間にわたって10→30%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。7.12〜7.80分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物103が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.11(s,1H)、4.19(s,2H)、4.09(s,1H)、3.79(s,3H)、3.65〜3.62(m,2H)、3.28〜3.20(m,1H)、3.18〜2.90(m,10H)、2.25〜2.08(m,2H)、2.00〜1.80(m,6H)、1.65〜1.56(m,1H);MS(ESI)m/z 585.2(M+H)、C
29H
37N
4O
9についての計算値585.25。
【0194】
化合物104
NR
2R
3としてN−エチルメチルアミンを用いて、化合物101の手順によって化合物104を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:10分間にわたって10→30%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。5.80〜6.30分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物104が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.12(s,1H)、4.30(d,J=16.0Hz,1H)、4.19(d,J=16.0Hz,1H)、4.10(s,1H)、3.80(s,3H)、3.45〜3.20(m,3H)、3.10〜2.90(m,11H)、2.25〜2.08(m,2H)、1.65〜1.56(m,1H)、1.40(t,J=7.3Hz,3H);MS(ESI)m/z 559.2(M+H)、C
27H
35N
4O
9についての計算値559.23。
【0195】
化合物105
NR
2R
3としてジメチルアミンを用いて、化合物101の手順によって化合物105を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:10分間にわたって10→30%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。5.76〜6.22分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物105が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.12(s,1H)、4.24(s,2H)、4.09(s,1H)、3.80(s,3H)、3.30〜3.25(m,1H)、3.10〜2.90(m,14H)、2.25〜2.08(m,2H)、1.65〜1.56(m,1H);MS(ESI)m/z 545.2(M+H)、C
26H
33N
4O
9についての計算値545.22。
【0196】
化合物106
NR
2R
3としてイソブチルアミンを用いて、化合物101の手順によって化合物106を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:10分間にわたって10→30%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。7.36〜8.05分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物106が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.13(s,1H)、4.09(s,3H)、3.79(s,3H)、3.30〜3.25(m,1H)、3.10〜2.90(m,10H)、2.25〜2.05(m,3H)、1.65〜1.56(m,1H)、1.07(d,J=6.9Hz,6H);MS(ESI)m/z 573.3(M+H)、C
28H
37N
4O
9についての計算値573.25。
【0197】
化合物107
NR
2R
3としてイソプロピルアミンを用いて、化合物101の手順によって化合物107を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:10分間にわたって10→30%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。6.10〜6.54分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物107が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.13(s,1H)、4.09(s,3H)、3.79(s,3H)、3.45〜3.55(m,1H)、3.30〜3.25(m,1H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.25〜2.10(m,2H)、1.65〜1.56(m,1H)、1.38(d,J=6.4Hz,6H);MS(ESI)m/z 559.3(M+H)、C
27H
35N
4O
9についての計算値559.23。
【0198】
化合物108
NR
2R
3としてシクロプロピルアミンを用いて、化合物101の手順によって化合物108を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:10分間にわたって10→30%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。5.82〜6.50分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物108が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.13(s,1H)、4.09(s,3H)、3.79(s,3H)、3.45〜3.55(m,1H)、3.30〜3.25(m,1H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.25〜2.10(m,2H)、1.65〜1.56(m,1H)、1.38(d,J=6.4Hz,6H);MS(ESI)m/z 557.3(M+H)、C
27H
33N
4O
9についての計算値557.22。
【0199】
化合物109
NR
2R
3としてtert−ブチルアミンを用いて、化合物101の手順によって化合物109を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:10分間にわたって10→30%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。6.46〜6.92分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物109が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.14(s,1H)、4.08(s,3H)、3.78(s,3H)、3.30〜3.25(m,1H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.25〜2.10(m,2H)、1.65〜1.56(m,1H)、1.42(s,9H);MS(ESI)m/z 573.2(M+H)、C
28H
37N
4O
9についての計算値573.25。
【0200】
化合物110
化合物101の調製に用いられる手順にしたがったHF処理および水素化によって、2−5から化合物110を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:10分間にわたって10→30%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。4.88〜5.78分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物110が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.27(s,1H)、4.09(s,1H)、3.83(s,3H)、3.30〜3.25(m,1H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.25〜2.10(m,2H)、1.65〜1.56(m,1H);MS(ESI)m/z 460.2(M+H)、C
22H
26N
3O
8についての計算値460.16。
【0201】
化合物111
臭化ブロモアセチルおよびピロリジンを、3,3,−ジメチルブチリルクロリドに置き換えて、化合物101の手順によって化合物111を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:10分間にわたって10→30%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。12.40〜13.97分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物111が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.99(s,1H)、4.07(s,1H)、3.79(s,3H)、3.30〜3.25(m,1H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.34(s,2H)、2.25〜2.10(m,2H)、1.65〜1.56(m,1H)、1.10(s,9H);MS(ESI)m/z 558.0(M+H)、C
28H
36N
3O
9についての計算値558.24。
【0202】
化合物112
NR
2R
3として3−フルオロアゼチジンを用いて、化合物101の手順によって化合物112を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのTFA/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:20分間にわたって10→30%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。12.35〜13.50分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物112が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.10(s,1H)、5.51〜5.37(m,1H)、4.70〜4.39(m,6H)、4.05(s,1H)、3.79(s,3H)、3.30〜3.25(m,1H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.25〜2.10(m,2H)、1.65〜1.56(m,1H);MS(ESI)m/z 575.2(M+H)、C
27H
32FN
4O
9についての計算値575.21。
【0203】
化合物113
臭化ブロモアセチルおよびピロリジンを、4,4,−ジメチルペンチリル(pentyryl)クロリドに置き換えて、化合物101の手順によって化合物113を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:10分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。9.06〜9.74分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物113が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.02(s,1H)、4.07(s,1H)、3.78(s,3H)、3.30〜3.25(m,1H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.48〜2.44(m,2H)、2.25〜2.10(m,2H)、1.65〜1.56(m,3H)、0.96(s,9H);MS(ESI)m/z 572.4(M+H)、C
29H
38N
3O
9についての計算値572.25。
【0204】
化合物114
NR
2R
3として(R)−3−フルオロピロリジンを用いて、化合物101の手順によって化合物114を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:12分間にわたって5→25%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。9.05〜11.05分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物114が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.13(s,1H)、5.55〜5.42(m,1H)、4.45〜4.41(m,2H)、4.15〜3.95(m,3H)、3.79(s,3H)、3.50〜3.40(m,2H)、3.30〜3.25(m,1H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.50〜2.35(m,2H)、2.25〜2.10(m,2H)、1.65〜1.56(m,1H);MS(ESI)m/z 589.3(M+H)、C
29H
34FN
4O
9についての計算値589.22。
【0205】
化合物115
NR
2R
3として(S)−3−フルオロピロリジンを用いて、化合物101の手順によって化合物115を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:12分間にわたって5→30%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。8.05〜9.85分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物115が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.12(s,1H)、5.55〜5.42(m,1H)、4.46〜4.42(m,2H)、4.15〜3.95(m,3H)、3.79(s,3H)、3.50〜3.40(m,2H)、3.30〜3.25(m,1H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.55〜2.40(m,2H)、2.25〜2.10(m,2H)、1.65〜1.56(m,1H);MS(ESI)m/z 589.3(M+H)、C
29H
34FN
4O
9についての計算値589.22。
【0206】
化合物116
NR
2R
3としてO−tert−ブチルヒドロキシルアミンを用いて、化合物101の手順によって化合物116を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.12(s,1H)、4.34(s,2H)、4.15(s,1H)、3.80(s,3H)、2.85〜3.50(m,3H)、3.07(s,3H)、2.99(s,3H)、2.22〜2.28(m,1H)、2.07〜2.16(m,1H)、1.55〜1.65(m,1H)、1.47(s,9H);MS(ESI)m/z 589.1(M+H)、C
28H
37N
4O
10についての計算値589.25。
【0207】
化合物117
臭化ブロモアセチルおよびアミンを、tert−ブトキシアセチルクロリドに置き換えて、化合物101の手順によって化合物117を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.31(s,1H)、4.08(s,1H)、4.07(s,2H)、3.80(s,3H)、3.24(dd,J=7.3,16.0Hz,1H)、2.90〜3.10(m,2H)、3.05(s,3H)、2.97(s,3H)、2.15〜2.22(m,1H)、2.05〜2.21(m,1H)、1.55〜1.65(m,1H)、1.32(s,9H);MS(ESI)m/z 574.2(M+H)、C
28H
37N
3O
10についての計算値574.24。
【0208】
化合物118
NR
2R
3としてエチルイソプロピルアミンを用いて、化合物101と同様に化合物118を調製した。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.13(s,1H)、4.32(s,J=17.5Hz,1H)、4.08(s,1H)、4.06(d,J=17.5Hz,1H)、3.78(s,3H)、3.75〜3.85(m,2H)、2.80〜3.50(m,10H)、2.10〜2.22(m,2H)、1.50〜1.70(m,1H)、1.35〜1.45(m,9H);MS(ESI)m/z 587.1(M+H)、C
29H
39N
4O
9についての計算値587.27。
【0209】
化合物119
NR
2R
3としてイミダゾールを用いて、化合物101と同様に化合物119を調製した。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 9.02(s,1H)、8.07(s,1H)、7.68(s,1H)、7.63(s,1H)、5.34(s,2H)、4.07(s,1H)、3.76(s,3H)、2.80〜3.50(m,9H)、2.10〜2.22(m,2H)、1.55〜1.70(m,1H);MS(ESI)m/z 568.1(M+H)、C
27H
30N
5O
9についての計算値568.21。
【0210】
実施例3。式II(式中、Yが、−NH−C(O)−CH
2−NH(R
3)、または−NH−C(O)−ヘテロシクリルである)の特定の化合物の合成。
スキーム3は、式IIの化合物の合成を示し、式中、Yが、−NH−C(O)−ヘテロシクリルまたは−NH−C(O)−CH
2−NH(R
3)であり、R
3が水素でない。
スキーム3:
【化20】
【0211】
化合物120
化合物110(40mgの粗生成物、約0.08mmol、1当量)を、CH
3CNおよび3滴のDMPUに溶解させた。次に、臭化ブロモアセチル(24mg、0.12mmol、1.5当量)およびNa
2CO
3(51mg、0.48mmol、6.0当量)を、反応混合物中に添加し、室温で1時間撹拌した。エチルアミン(0.80mmol、10.0当量)を、反応混合物中に添加し、1時間撹拌した。HCl/MeOH(、1mL、4N)を0℃で添加し、溶液を5分間撹拌し、真空で濃縮し、逆相分取HPLCによって精製したところ、所望の化合物120が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.11(s 1H)、4.10〜4.09(m,3H)、3.79(s,3H)、3.23〜2.95(m,11H)、2.25〜2.10(m,2H)、1.69〜1.53(m,1H)、1.37(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 545.2(M+H)。
【0212】
化合物121
エチルアミンを2−フルオロエチルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物121を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.08(s 1H)、4.68(t,J=4.4Hz,1H)、4.11(s,2H)、4.01(s,1H)、3.74(s,3H)、3.49(t,J=4.8Hz,1H)、3.42(t,J=4.8Hz,1H)、3.25〜2.87(m,10H)、2.15〜2.03(m,2H)、1.61〜1.49(m,1H);MS(ESI)m/z 563.2(M+H)。
【0213】
化合物122
エチルアミンを2,2−ジフルオロエチルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物122を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.15(s 1H)、6.36(t,J=44Hz,1H)、4.21(s,2H)、4.09(s,1H)、3.80(s,3H)、3.73〜3.65(m,2H)、3.13〜2.95(m,9H)、2.23〜2.09(m,2H)、1.69〜1.57(m,1H);MS(ESI)m/z 581.1(M+H)。
【0214】
化合物123
エチルアミンをn−プロピルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物123を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.14(s 1H)、4.09(s,3H)、3.81(s,3H)、3.30〜3.25(m,2H)、3.10〜2.95(m,9H)、2.23〜2.08(m,2H)、1.83〜1.73(m,2H)、1.68〜1.57(m,1H)、1.08(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 559.2(M+H)。
【0215】
化合物124
エチルアミンを2−メトキシエチルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物124を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.13(s,1H)、4.13(s,2H)、4.05〜3.93(m,1H)、3.80(s,3H)、3.75〜3.65(m,2H)、3.44(s,3H)、3.36〜3.23(m,3H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.25〜2.05(m,2H)、1.68〜1.59(m,1H);MS(ESI)m/z 575.2(M+H)。
【0216】
化合物125
エチルアミンをn−ヘキシルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物125を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.12(s 1H)、4.06(s,3H)、3.80(s,3H)、3.12〜2.91(m,11H)、2.19〜2.08(m,2H)、1.75〜1.55(m,3H)、1.45〜1.32(m,6H)、0.92(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 601.3(M+H)。
【0217】
化合物126
エチルアミンをシクロプロピルメチルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物126を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.13(s 1H)、4.13(s,2H)、4.10(s,1H)、3.80(s,3H)、3.05〜2.91(m,11H)、2.25〜2.10(m,2H)、1.68〜1.56(m,1H)、1.19〜1.10(m,1H)、0.78〜0.73(m,2H)、0.48〜0.43(m,2H);MS(ESI)m/z 571.2(M+H)。
【0218】
化合物127
エチルアミンをシクロブチルメチルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物127を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.33(s 1H)、4.28(s,1H)、4.25(s,2H)、3.99(s,3H)、3.37〜3.14(m,11H)、2.97〜2.86(m,1H)、2.45〜2.06(m,8H)、1.87〜1.75(m,1H);MS(ESI)m/z 585.3(M+H)。
【0219】
化合物128
エチルアミンをシクロペンチルメチルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物128を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.34(s 1H)、4.29(s,3H)、4.07(s,3H)、3.30〜3.10(m,11H)、2.50〜2.30(m,3H)、2.18〜2.10(m,2H)、1.95〜1.78(m,4H)、1.55〜1.46(m,3H);MS(ESI)m/z 599.3(M+H)。
【0220】
化合物129
エチルアミンをシクロヘキシルメチルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物129を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.14(s 1H)、4.09(s,3H)、3.80(s,3H)、3.05〜2.95(m,11H)、2.23〜2.08(m,2H)、1.88〜1.55(m,8H)、1.40〜1.21(m,4H);MS(ESI)m/z 613.3(M+H)。
【0221】
化合物130
エチルアミンをネオペンチルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物130を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.13(s 1H)、4.11〜4.10(m,3H)、3.80(s,3H)、3.26〜3.20(m,1H)、3.08〜2.95(m,10H)、2.25〜2.06(m,2H)、1.66〜1.54(m,1H)、1.12(s,9H);MS(ESI)m/z 587.3(M+H)。
【0222】
化合物131
エチルアミンをシクロブチルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物131を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.11(s 1H)、4.07(s,1H)、3.95(s,2H)、3.88〜3.80(m,1H)、3.77(s,3H)、3.25〜3.20(m,1H)、3.06〜2.92(m,8H)、2.38〜2.06(m,6H)、1.95〜1.84(m,2H)、1.63〜1.54(m,1H);MS(ESI)m/z 571.2(M+H)。
【0223】
化合物132
エチルアミンをシクロペンチルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物132を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.15(s 1H)、4.10(s,3H)、3.84(s,3H)、3.68〜3.64(m,1H)、3.26〜3.22(m,1H)、3.08〜2.95(m,8H)、2.25〜2.10(m,4H)、1.92〜1.60(m,7H);MS(ESI)m/z 585.3(M+H)。
【0224】
化合物133
エチルアミンをシクロヘキシルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物133を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.12(s 1H)、4.08(s,2H)、4.07(s,1H)、3.86(s,3H)、3.22〜2.90(m,10H)、2.22〜2.08(m,4H)、1.95〜1.85(m,2H)、1.68〜1.55(m,2H)、1.46〜1.30(m,5H);MS(ESI)m/z 599.3(M+H)。
【0225】
化合物134
エチルアミンをアニリンに置き換えて、化合物120と同様に化合物134を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.22(s 1H)、7.56〜7.30(m,5H)、4.34(s,2H)、4.09(s,1H)、3.86(s,3H)、3.14〜2.95(m,9H)、2.25〜2.10(m,2H)、1.68〜1.58(m,1H);MS(ESI)m/z 593.2(M+H)。
【0226】
化合物135
エチルアミンをN−メチルプロピルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物135を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.11(s 1H)、4.32(d,J=16.0Hz,1H)、4.20(d,J=16.0Hz,1H)、4.10(s,1H)、3.80(s,3H)、3.27〜2.90(m,14H)、2.25〜2.10(m,2H)、1.88〜1.79(m,2H)、1.67〜1.57(m,1H)、1.05(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 573.3(M+H)。
【0227】
化合物136
エチルアミンをジエチルアミンに置き換えて、化合物120と同様に化合物136を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.10(s 1H)、4.22(s,2H)、4.05(s,1H)、3.79(s,3H)、3.46〜3.22(m,5H)、3.07〜2.90(m,8H)、2.20〜2.07(m,2H)、1.66〜1.57(m,1H)、1.38(t,J=7.2Hz,6H);MS(ESI)m/z 573.2(M+H)。
【0228】
化合物137
エチルアミンを3−アザビシクロ[3,3,0]オクタンに置き換えて、化合物120と同様に化合物137を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.07(d,J=9.2Hz,1H)、4.25〜4.16(m,2H)、4.15〜4.05(m,1H)、4.02(s,1H)、3.95〜3.80(m,1H)、3.74(s,3H)、3.63〜3.54(m,1H)、3.43〜3.35(m,1H)、3.07〜2.85(m,9H)、2.75〜2.60(m,2H)、2.15〜2.02(m,2H)、1.65〜1.50(m,7H);MS(ESI)m/z 611.3(M+H)。
【0229】
化合物138
エチルアミンをイソインドリンに置き換えて、化合物120と同様に化合物138を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.16(s 1H)、7.42(s,4H)、5.10〜5.00(m,2H)、4.73〜4.62(m,2H)、4.55(s,2H)、4.07(s,1H)、3.79(s,3H)、3.25〜3.17(m,1H)、3.07〜2.90(m,8H)、2.22〜2.08(m,2H)、1.67〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 619.2(M+H)。
【0230】
化合物139
臭化ブロモアセチル/アミンを3−ジメチルアミノベンゾイルクロリドに置き換えて、化合物120と同様に化合物139を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.16(s 1H)、8.02(d,J=8.0Hz,1H)、7.91(s,1H)、7.85〜7.82(m,1H)、7.71〜7.67(m,1H)、4.01(s,1H)、3.73(s,3H)、3.28(s,6H)、3.20〜3.16(m,1H)、3.01〜2.85(m,8H)、2.20〜1.98(m,2H)、1.57〜1.48(m,1H)、MS(ESI)m/z 607.1(M+H)。
【0231】
化合物140
臭化ブロモアセチル/アミンを塩化ニコチニル(nicotinyl chloride)に置き換えて、化合物120と同様に化合物140を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 9.41(s 1H)、9.14(d,J=8.4Hz,1H)、9.06(d,J=5.6Hz,1H)、8.23(d,J=2.0Hz,1H)、8.04(s,1H)、4.01(s,1H)、3.84(s,3H)、3.20〜3.16(m,1H)、3.08〜2.95(m,8H)、2.25〜2.12(m,2H);1.70〜1.58(m,1H)、MS(ESI)m/z 565.1(M+H)。
【0232】
実施例4。式II(式中、Yが、−NH−C(O)−(飽和ヘテロシクリル)である)の特定の化合物の合成。
スキーム4は、式IIの他の化合物の合成を示し、式中、Yが−NH−C(O)−(飽和ヘテロシクリル)である。
スキーム4:
【化21】
【0233】
スキーム4において、「PG」が保護基を表し、R
Aが、水素、(C
1〜C
5)アルキル、−(C
0〜C
5)アルキレン−カルボシクリル、または−(C
0〜C
5)アルキレン−ヘテロシクリルを表す。スキーム4によって作製され、後述される化合物の全てについて、R
Zが水素であり、R
XおよびR
Yが、それらがそれぞれ結合される炭素および窒素原子と一緒になって、任意選択的に置換された4〜7員の飽和ヘテロシクリルを形成する。しかしながら、このスキーム4が、R
X、R
YおよびR
Zがそれぞれ、構造式(I)に定義されるように、R
2、R
5bおよびR
5bである化合物を合成するのにも有用であることが当業者には容易に分かるであろう。
【0234】
化合物141
【化22】
DCM(0.1M、383μL、0.038mmol、1.2当量)中の(S)−(−)−N−(トリフルオロアセチル)プロリルクロリドの溶液を、THF(2mL)中のアニリン2−6(24mg、0.032mmol、1.0当量)の溶液に添加した。得られた薄いオレンジ色の溶液を室温で5分間撹拌し、塩水(10mL)で希釈した。得られた混合物をEtOAc(2×15mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、濃縮したところ、粗生成物4−1−1が得られた:MS(ESI)m/z 945.38(M+H)。
【0235】
水性HF(48〜50%、0.2mL)を、ポリプロピレン反応容器中のアセトニトリル(0.5mL)中の上記の粗生成物4−1−1の溶液に、23℃で添加した。得られた混合物を、23℃で一晩激しく撹拌し、水性K
2HPO
4(2.5g、20mLの水に溶解したもの)に注いだ。得られた混合物を、EtOAc(30mL、次に2×10mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、さらに精製せずに、そのまま次の工程に用いた。
【0236】
上記の粗生成物を、MeOH(2mL)およびジオキサン(1mL)に溶解させた。Pd−C(10重量%、6mg)を23℃で一度に添加した。反応容器を密閉し、フラスコを短時間排気した後、水素ガス(1atm)で一掃することによって、水素でパージした。23℃で4時間撹拌した後、さらにPd−C(10重量%、5mg)を添加した。得られた混合物を、2時間撹拌し、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮した。残渣を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水およびMeCN、1:1);グラジエント:10分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。7.3〜8.0分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物141(11.9mg)が得られた。生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水およびMeCN、1:1);グラジエント:20分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって再精製した。11.4〜11.8分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物141(8.4mg、3工程で38%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.03(s,1H)、4.81〜4.78(m,1H)、4.07(s,1H)、3.85(t,J=6.4Hz,2H)、3.78(s,3H)、3.27〜3.21(m,1H)、3.03〜2.92(m,8H)、2.40〜2.32(m,1H)、2.20〜2.03(m,5H)、1.66〜1.56(m,1H);MS(ESI)m/z 653.31(M+H)。
【0237】
化合物142
【化23】
K
2CO
3(14.7mg、0.106mmol、1.6当量)を、MeOH(2mL)と、THF(0.5mL)と、水(0.3mL)との混合物中の粗生成物4−1−1(0.067mmol、1.0当量)の溶液に一度に添加した。得られたオレンジ色の反応混合物を、室温で一晩撹拌した。さらなるK
2CO
3(9mg、0.065mmol、0.98当量)、および反応混合物を、室温で一晩撹拌した。次に、反応混合物を塩水(20mL)で希釈し、EtOAc(50mL、次に20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:10分間にわたって10→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。所望のMWを有する画分を集め、室温でRotaVapで濃縮して、アセトニトリルの大部分を除去した。得られたほぼ水性の溶液をpH7の緩衝液で中和し、EtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、所望の生成物4−3−1(19.3mg、2工程で34%)になるまで濃縮した:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 15.63(br s,1H)、11.94(br s,1H)、8.67(s,1H)、7.51〜7.48(m,2H)、7.42〜7.32(m,3H)、7.28〜7.22(m,3H)、7.18〜7.16(m,2H)、5.38(s,2H)、5.22、4.52(ABq,J=11.6Hz,2H)、4.60(d,J=6.7Hz,1H)、4.01(d,J=9.8Hz,1H)、3.55(s,3H)、3.51〜3.23(m,3H)、2.95〜2.88(m,1H)、2.64〜2.43(m,8H)、2.24〜1.89(m,5H)、1.59〜1.51(m,1H)、0.80(s,9H)、0.24(s,3H)、0.14(s,3H);MS(ESI)m/z 849.36(M+H)。
【0238】
水性HF(48〜50%、0.2mL)を、ポリプロピレン反応容器中のアセトニトリル(0.5mL)中の化合物4−3−1(9mg、0.011mmol、1.0当量)の溶液に、23℃で添加した。得られた混合物を、23℃で一晩激しく撹拌し、水性K
2HPO
4(2.5g、20mLの水に溶解したもの)に注いだ。得られた混合物を、EtOAc(30mL、次に20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、さらに精製せずに、そのまま次の工程に用いた。
【0239】
上記の粗生成物を、MeOH(2mL)およびジオキサン(0.5mL)に溶解させた。Pd−C(10重量%、5mg)を23℃で一度に添加した。反応容器を密閉し、フラスコを短時間排気した後、水素ガス(1atm)で一掃することによって、水素でパージした。23℃で25分間撹拌した後、得られた混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮した。残渣を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水およびMeCN、1:1);グラジエント:10分間にわたって0→30%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。7.5〜8.7分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物142(1.73mg、一部の生成物は精製の際にこぼされた)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.03(s,1H)、4.56(t,J=6.8Hz,1H)、4.07(s,1H)、3.79(s,3H)、3.49〜3.24(m,3H)、3.03〜2.93(m,8H)、2.60〜2.53(m,1H)、2.19〜2.08(m,5H)、1.67〜1.57(m,1H);MS(ESI)m/z 557.27(M+H)。
【0240】
化合物145
【化24】
K
2CO
3(43.9mg、0.318mmol、3.0当量)を、MeOH(2mL)と、THF(0.5mL)と、水(0.3mL)との混合物中の粗生成物4−1−1(0.106mmol、1.0当量)の溶液に一度に添加した。得られた褐色がかった反応混合物を室温で3時間撹拌し、飽和含水塩化アンモニウムおよびpH7のリン酸緩衝液(1:1、30mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物4−3−1をそのまま次の反応に用いた。HCHO(47μL、0.636mmol、6.0当量)、酢酸(18μL、0.318mmol、3.0当量)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(45mg、0.212mmol、2.0当量)を、1,2−ジクロロエタン(3mL)中の上記の粗生成物4−3−1の溶液に、23℃で連続して添加した。35分間撹拌した後、反応混合物を、飽和含水炭酸水素ナトリウムおよびpH7のリン酸緩衝液(1:1、30mL)の添加によって急冷し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:20分間にわたって20→75%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。12.7〜13.6分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、室温でRotaVapで濃縮して、アセトニトリルの大部分を除去した。得られたほぼ水性の溶液を、pH7のリン酸緩衝液で中和し、EtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、所望の生成物4−4−1(44.5mg、3工程で48%)になるまで濃縮した:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 16.02(br s,1H)、10.09(br s,1H)、8.45(s,1H)、7.50〜7.48(m,4H)、7.40〜7.30(m,6H)、5.35(s,2H)、4.91、4.80(ABq,J=10.4Hz,2H)、3.99(d,J=10.4Hz,1H)、3.87(s,3H)、3.32(dd,J=4.9、15.9Hz,1H)、3.05〜2.91(m,3H)、2.56〜2.41(m,8H)、2.36〜2.23(m,5H)、2.14(d,J=14.6Hz,1H)、1.95〜1.89(m,1H)、1.78〜1.68(m,1H)、1.62〜1.53(m,1H)、1.39〜1.33(m,1H)、0.81(s,9H)、0.26(s,3H)、0.12(s,3H);MS(ESI)m/z 863.56(M+H)。
【0241】
水性HF(48〜50%、0.3mL)を、ポリプロピレン反応容器中のアセトニトリル(0.8mL)中の化合物4−4−1(44.5mg、0.051mmol、1.0当量)の溶液に、23℃で添加した。得られた混合物を、23℃で一晩激しく撹拌し、水性K
2HPO
4(3.6g、30mLの水に溶解したもの)に注いだ。得られた混合物を、EtOAc(2×25mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、さらに精製せずに、そのまま次の工程に用いた。
【0242】
上記の粗生成物を、MeOH(2mL)およびEtOAc(1mL)に溶解させた。Pd−C(10重量%、22mg)を23℃で一度に添加した。反応容器を密閉し、フラスコを短時間排気した後、水素ガス(1atm)で一掃することによって、水素でパージした。23℃で1時間20分撹拌した後、さらなるPd−C(10重量%、10mg)を添加した。得られた混合物を、水素下で2時間撹拌した。次に、MeOH(0.5N、204μL、2.0当量)中のHClの溶液を添加した。得られた反応混合物を、水素下で45分間撹拌し、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮した。残渣を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水およびMeCN、1:1);グラジエント:10分間にわたって0→35%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。7.3〜8.2分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物145(15.0mg、2工程で46%の収率)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.02(s,1H)、4.36(t,J=7.8Hz,1H)、4.07(s,1H)、3.79(s,3H)、3.78〜3.75(m,1H)、3.28〜3.24(m,2H)、3.03〜2.93(m,11H)、2.73〜2.67(m,1H)、2.30〜2.10(m,5H)、1.67〜1.57(m,1H);MS(ESI)m/z 571.36(M+H)。
【0243】
化合物143
【化25】
DMF(0.5mL)を、2−6(50mg、0.066mmol、1.0当量)と、ピペコリン酸(22mg、0.13mmol、2.0当量)と、EDCI(25mg、0.13mmol、2.0当量)と、HOBt(9mg、0.066mmol、1.0当量)との混合物に添加した。得られた赤色の溶液を室温で一晩撹拌し、Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:10分間にわたって10→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。5.8〜7.2分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、所望の生成物4−1−3が、ジアステレオマーの混合物として得られた(25.9mg、45%):
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 15.92(s,0.33H)、15.89(s,0.66H)、8.00(s,0.33H)、7.84(s,0.66H)、7.50〜7.48(m,2H)、7.41〜7.29(m,8H)、5.36〜5.34(m,2H)、4.90〜4.73(m,2H)、4.00〜3.97(m,1H)、3.85(s,1H)、3.72(s,2H)、3.52〜3.23(m,3H)、2.95〜2.82(m,2H)、2.61〜2.43(m,8H)、2.34〜2.12(m,3H)、1.88〜1.38(m,5H)、0.83〜0.80(m,9H)、0.26〜0.24(m,3H)、0.15〜0.13(m,3H);MS(ESI)m/z 863.47(M+H)。
【0244】
水性HF(48〜50%、0.2mL)を、ポリプロピレン反応容器中のアセトニトリル(0.5mL)中の上記の生成物4−1−3(13mg、0.015mmol、1.0当量)の溶液に、23℃で添加した。得られた混合物を、23℃で一晩激しく撹拌し、水性K
2HPO
4(2.5g、20mLの水に溶解したもの)に注いだ。得られた混合物を、EtOAc(40mL、次に2×15mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、さらに精製せずに、そのまま次の工程に用いた。
【0245】
上記の粗生成物を、MeOH(2mL)およびジオキサン(0.5mL)に溶解させた。Pd−C(10重量%、5mg)を23℃で一度に添加した。反応容器を密閉し、フラスコを短時間排気した後、水素ガス(1atm)で一掃することによって、水素でパージした。23℃で1時間30分撹拌した後、反応混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮した。残渣を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水およびMeCN、1:1);グラジエント:10分間にわたって0→35%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。8.5〜9.3分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物143(2.3mg、2工程で24%の収率)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.03(s,1H)、4.11〜4.06(m,1H)、4.08(s,1H)、3.79(s,3H)、3.48〜3.43(m,1H)、3.28〜3.24(m,1H)、3.08〜2.94(m,9H)、2.37〜2.33(m,1H)、2.20〜2.10(m,2H)、2.03〜1.69(m,5H)、1.67〜1.57(m,1H);MS(ESI)m/z 571.25(M+H)。
【0246】
化合物146
【化26】
HCHO(6.7μL、0.09mmol、6.0当量)、酢酸(5.2μL、0.09mmol、6.0当量)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(9.5mg、0.045mmol、3.0当量)を、1,2−ジクロロエタン(1mL)中の化合物4−1−3の溶液に、23℃で連続して添加した。2時間撹拌した後、反応混合物を、飽和含水炭酸水素ナトリウムおよび塩水(1:1、10mL)の添加によって急冷し、DCM(20mL、次に10mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:10分間にわたって10→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。7.1〜7.6分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、所望の生成物4−4−2(6.8mg、51%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 15.83(s,1H)、8.11〜7.84(m,1H)、7.43〜7.18(m,10H)、5.30(s,2H)、5.00〜4.67(m,2H)、3.95〜3.94(m,1H)、3.78〜3.71(m,4H)、3.51〜3.47(m,1H)、3.27〜3.08(m,2H)、2.91〜2.88(m,2H)、2.71〜2.39(m,12H)、2.27〜1.37(m,9H)、0.75(s,9H)、0.19(m,3H)、0.07〜0.05(m,3H);MS(ESI)m/z 877.44(M+H)。
【0247】
水性HF(48〜50%、0.2mL)を、ポリプロピレン反応容器中のアセトニトリル(0.5mL)中の上記の生成物4−4−2(6.8mg、0.0078mmol、1.0当量)の溶液に、23℃で添加した。得られた混合物を、23℃で一晩激しく撹拌し、水性K
2HPO
4(2.5g、20mLの水に溶解したもの)に注いだ。得られた混合物を、EtOAc(30mL、次に20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、さらに精製せずに、そのまま次の工程に用いた。
【0248】
上記の粗生成物を、MeOH(2mL)およびジオキサン(0.5mL)に溶解させた。Pd−C(10重量%、2mg)を23℃で一度に添加した。反応容器を密閉し、フラスコを短時間排気した後、水素ガス(1atm)で一掃することによって、水素でパージした。23℃で2時間撹拌した後、反応混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮した。残渣を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水およびMeCN、1:1);グラジエント:10分間にわたって0→35%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。8.2〜8.6分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物146(0.98mg、1:1のジアステレオマー)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.03(s,0.5H)、8.01(s,0.5H)、4.08(s,1H)、4.08〜4.03(m,1H)、3.80(s,3H)、3.58〜3.55(m,1H)、3.26〜3.24(m,1H)、3.20〜3.12(m,1H)、3.03〜2.92(m,11H)、2.34〜2.31(m,1H)、2.20〜2.10(m,2H)、2.03〜1.1.97(m,2H)、1.92〜1.81(m,2H)、1.67〜1.61(m,2H);8.6〜9.1分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物4−5−2(1.16mg、単一のエナンチオマー)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.01(s,1H)、4.08(s,1H)、4.08〜4.04(m,1H)、3.80(s,3H)、3.58〜3.55(m,1H)、3.28〜3.24(m,1H)、3.20〜3.12(m,1H)、3.03〜2.92(m,11H)、2.35〜2.32(m,1H)、2.21〜2.10(m,2H)、2.00〜1.1.97(m,2H)、1.92〜1.82(m,2H)、1.67〜1.61(m,2H);MS(ESI)m/z 585.27(M+H)。
【0249】
鏡像異性的に純粋なピペコリン酸を用いて、化合物146と同様に化合物147および148を調製した。
【0250】
化合物147
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.01(s,1H)、4.10(s,1H)、4.12〜4.08(m,1H)、3.80(s,3H)、3.58〜3.55(m,1H)、3.29〜3.24(m,1H)、3.22〜3.15(m,1H)、3.04〜2.93(m,11H)、2.34〜2.31(m,1H)、2.23〜2.18(m,1H)、2.12(dd,J=13.7、16.0Hz,1H)、1.99〜1.97(m,2H)、1.92〜1.78(m,2H)、1.72〜1.56(m,2H);MS(ESI)m/z 585.52(M+H)。
【0251】
化合物148
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.00(s,1H)、4.09(s,1H)、4.09〜4.06(m,1H)、3.80(s,3H)、3.58〜3.55(m,1H)、3.29〜3.24(m,1H)、3.22〜3.15(m,1H)、3.04〜2.92(m,11H)、2.35〜2.32(m,1H)、2.23〜2.17(m,1H)、2.13(dd,J=13.7、16.0Hz,1H)、2.00〜1.96(m,2H)、1.92〜1.78(m,2H)、1.72〜1.57(m,2H);MS(ESI)m/z 585.56(M+H)。
【0252】
化合物144
【化27】
DCM(0.4M、120μL、0.048mmol、1.2当量)中の1−メチルアゼパン−2−カルボニルクロリド(HCl塩)の溶液を、THF(1mL)中のアニリン2−6(30mg、0.040mmol、1.0当量)の溶液に添加した。得られた薄いオレンジ色の溶液を、室温で10分間撹拌し、さらなる酸塩化物(0.4M/DCM、120μL、0.048mmol、1.2当量)を添加した。得られた混合物を、30分間撹拌し、塩水およびpH7のリン酸緩衝液(1:1、20mL)で希釈した。得られた混合物を、EtOAc(50mL)で抽出した。有機相を分離し、乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、濃縮した。残渣を、Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:8分間にわたって20→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。6.3〜9.0分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、所望の生成物4−1−4(20mg、84%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 15.96(s,1H)、8.44(s,1H)、7.50〜7.44(m,3H)、7.39〜7.29(m,7H)、5.35(s,2H)、4.89、4.80(ABq,J=10.4Hz,2H)、3.98 4.80(d,J=10.4Hz,1H)、3.86(s,3H)、3.32(dd,J=4.9、16.5Hz,1H)、3.09(br s,1H)、2.99〜2.92(m,1H)、2.80〜2.70(m,2H)、2.57〜2.41(m,8H)、2.35〜2.13(m,5H)、2.02〜1.85(m,2H)、1.63〜1.41(m,6H)、0.81(s,9H)、0.27(s,3H)、0.12(s,3H);MS(ESI)m/z 891.74(M+H)。
【0253】
水性HF(48〜50%、0.3mL)を、ポリプロピレン反応容器中のアセトニトリル(0.6mL)中の上記の生成物4−1−4(20mg、0.022mmol、1.0当量)の溶液に、23℃で添加した。得られた混合物を、23℃で一晩激しく撹拌し、水性K
2HPO
4(3.6g、25mLの水に溶解したもの)に注いだ。得られた混合物を、EtOAc(30mL、次に20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、さらに精製せずに、そのまま次の工程に用いた。
【0254】
上記の粗生成物を、MeOH(1mL)およびHCl/MeOH(0.5N、88μL、2.0当量)に溶解させた。Pd−C(10重量%、8mg)を23℃で一度に添加した。反応容器を密閉し、フラスコを短時間排気した後、水素ガス(1atm)で一掃することによって、水素でパージした。23℃で2時間25分撹拌した後、反応混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮した。残渣を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水およびMeCN、1:1);グラジエント:10分間にわたって5→35%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。8.0〜8.4分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物144(2.52mg、2工程で17%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.95(s,1H)、4.28(dd,J=3.7、6.4Hz,1H)、4.08(s,1H)、3.80(s,3H)、3.50(t,J=5.0Hz,2H)、3.29〜3.24(m,1H)、3.08〜2.94(m,11H)、2.29〜2.10(m,4H)、2.02〜1.98(m,2H)、1.86〜1.82(m,2H)、1.74〜1.70(m,2H)、1.67〜1.57(m,1H);MS(ESI)m/z 599.48(M+H)。
【0255】
実施例5。式II(式中、Yが、−NH−C(O)−(飽和ヘテロシクリル)である)の特定の化合物の合成。
スキーム5は、式IIのさらに他の化合物の合成を示し、式中、Yが、−NH−C(O)−(飽和ヘテロシクリル)である。
スキーム5:
【化28】
【0256】
スキーム5において、R
Aが、水素、(C
1〜C
5)アルキル、−(C
0〜C
5)アルキレン−カルボシクリル、または−(C
0〜C
5)アルキレン−ヘテロシクリルを表す。スキーム5によって作製され、後述される化合物の全てについて、R
Zが水素であり、R
XおよびR
Yが、それらがそれぞれ結合される炭素および窒素原子と一緒になって、任意選択的に置換された4〜7員の飽和ヘテロシクリルを形成する。しかしながら、このスキーム5が、R
X、R
YおよびR
Zがそれぞれ、構造式(I)に定義されるように、R
2、R
5aおよびR
5bである化合物を合成するのにも有用であることが当業者には容易に分かるであろう。
【0257】
化合物149
【化29】
DCM(1.0M、69μL、0.069mmol、1.2当量)中の(R)−N−(カルボベンゾキシ)プロリルクロリドの溶液を、THF(1mL)中のアニリン2−6(43.5mg、0.058mmol、1.0当量)の溶液に添加した。得られた薄いオレンジ色の溶液を、室温で3時間撹拌し、塩水(20mL)で希釈した。得られた混合物を、DCM(2×25mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、濃縮したところ、粗生成物5−1−1が得られた:MS(ESI)m/z 983.58(M+H)。
【0258】
水性HF(48〜50%、0.2mL)を、ポリプロピレン反応容器中のアセトニトリル(0.5mL)中の上記の粗生成物5−1−1の溶液に、23℃で添加した。得られた混合物を、23℃で一晩激しく撹拌し、水性K
2HPO
4(3.6g、30mLの水に溶解したもの)に注いだ。得られた混合物を、EtOAc(40mL、次に2×15mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、さらに精製せずに、そのまま次の工程に用いた。
【0259】
上記の粗生成物を、MeOH(2mL)およびジオキサン(0.4mL)に溶解させた。Pd−C(10重量%、20mg)を23℃で一度に添加した。反応容器を密閉し、フラスコを短時間排気した後、水素ガス(1atm)で一掃することによって、水素でパージした。23℃で3時間撹拌した後、得られた反応混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮した。残渣を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水およびMeCN、1:1);グラジエント:10分間にわたって0→35%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。7.5〜8.4分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物149(7.9mg、3工程で49%の収率)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.03(s,1H)、4.58(dd,J=6.9、8.7Hz,1H)、4.10(s,1H)、3.79(s,3H)、3.50〜3.39(m,2H)、3.28〜3.23(m,1H)、3.04〜2.95(m,8H)、2.62〜2.53(m,1H)、2.23〜2.03(m,5H)、1.67〜1.57(m,1H);MS(ESI)m/z 557.33(M+H)。
【0260】
化合物151
HCHO(14.4μL、0.052mmol、6.0当量)、TEA(6.1μL、0.044mmol、3.0当量)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(9.2mg、0.044mmol、3.0当量)を、DMF(0.3mL)中の化合物149(9.1mg、0.014mmol、1.0当量)の溶液に、23℃で連続して添加した。15分間撹拌した後、反応混合物を、0.05NのHCl/水で希釈し、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水およびMeCN、1:1);グラジエント:10分間にわたって0→35%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。8.0〜8.8分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、副生成物が混じった化合物5−3−1(MS(ESI)m/z 601.35(M+H))が得られた。生成物をMeOH(0.5mL)に溶解させた。次に、濃HCl(0.5mL)を添加した。得られた混合物を、室温で40分間撹拌し、濃縮した。残渣を、MeCN(1mL)で希釈し、凍結乾燥させた。残渣を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラムを用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC(前述したのと同じ方法)によって再精製したところ、所望の生成物化合物151(2.69mg、29%の収率)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.03(s,1H)、4.37(t,J=7.8Hz,1H)、4.08(s,1H)、3.80(s,3H)、3.78〜3.76(m,1H)、3.28〜3.24(m,2H)、3.03〜2.94(m,11H)、2.75〜2.68(m,1H)、2.30〜2.07(m,5H)、1.67〜1.57(m,1H);MS(ESI)m/z 571.55(M+H)。
【0261】
化合物150
化合物149と同様に化合物150を調製した。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.12(s,1H)、5.28(dd,J=7.3、9.2Hz,1H)、4.21〜4.14(m,1H)、4.09(s,1H)、4.07〜4.00(m,1H)、3.81(s,3H)、3.28〜3.24(m,1H)、3.04〜2.90(m,9H)、2.71〜2.62(m,1H)、2.23〜2.09(m,2H)、1.66〜1.57(m,1H);MS(ESI)m/z 543.23(M+H)。
【0262】
化合物152
化合物151と同様に化合物152を調製した。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.10(s,1H)、5.18(t,J=9.2Hz,1H)、4.21〜4.04(m,3H)、3.80(s,3H)、3.26〜3.25(m,1H)、3.05〜2.87(m,12H)、2.69〜2.59(m,1H)、2.22〜2.10(m,2H)、1.68〜1.57(m,1H);MS(ESI)m/z 557.35(M+H)。
【0263】
実施例6。式II(式中、Yが、−NH−S(O)
m−(C
1〜C
6アルキル)、−NH−S(O)
m−(C
1〜C
4アルキレン)−N(R
2)(R
3)、−NH−S(O)
m−N(R
2)(R
4)、−NH−S(O)
m−ヘテロシクリル、−NH−S(O)
m−カルボシクリル、および−NH−S(O)
m−(C
1〜C
4)アルキレン−カルボシクリルである)の特定の化合物の合成。
スキーム6:
【化30】
スキーム6において、R
Bが、−(C
1〜C
6アルキル)、−(C
1〜C
4アルキレン)−N(R
2)(R
3)、−N(R
2)(R
4)、−ヘテロシクリル、−カルボシクリル、または−(C
1〜C
4)アルキレン−カルボシクリルを表す。
【0264】
化合物153
化合物2−6(28mg、0.038mmol)を、CH
2Cl
2(0.2mL)に溶解させた。塩化ベンゼンスルホニル(14.4μL、0.11mmol、3当量)およびピリジン(15.3μL、0.19mmol、5当量)を添加した。得られた混合物を室温で撹拌し、反応物をLC−MSによって監視した。SMを完全に使い切った後、反応混合物をEtOAcで希釈した。有機溶液を、水、1NのHClおよび塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮したところ、粗製の6−1(式中、Rがベンゼンである)(6−1−1)が得られた。Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:15分間にわたって80→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC精製。7.50〜8.95分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、室温でRotaVapで濃縮して、アセトニトリルの大部分を除去した。得られたほぼ水性の溶液をEtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、純粋な6−1−1が得られた。
【0265】
プラスチックバイアル中で、6−1−1を、CH
3CN(1mL)に溶解させた。水性HF(48%、0.25mL)を添加した。室温で16時間撹拌した後、反応混合物を、K
2HPO
4(1.75g)の水溶液(12.5mL)に注いだ。得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮したところ、粗生成物6−2−1が得られた。
【0266】
粗製の6−2−1を、MeOH(155μL、2当量)中の0.5NのHClに溶解させた。余分な揮発性物質を蒸発させた。予め形成されたHCl塩をMeOH(2.0mL)に再溶解させ、得られた溶液にパラジウム炭素(10重量%、9.0mg、30% w/w)を添加した。反応フラスコを短時間排気し、水素を補充した。反応混合物を室温で撹拌し、LC−MSによって監視した。SMを使い切った後、混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮したところ、粗製の化合物153が得られ、これを、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。13.50〜14.65分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.78(d,J=7.8Hz,2H)、7.56(t,J=7.8Hz,1H)、7.45(t,J=7.8Hz,2H)、7.38(s,1H)、4.02(s,1H)、3.76(s,3H)、3.30〜3.15(m,1H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.18〜2.01(m,2H)、1.62〜1.52(m,1H);MS(ESI)m/z 600.2(M+H)、C
28H
30N
3O
10Sについての計算値600.16。
【0267】
化合物154
メタンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物154を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。8.24〜9.25分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.38(s,1H)、4.08(s,1H)、3.79(s,3H)、3.30〜3.15(m,1H)、3.10〜2.90(m,11H)、2.20〜2.05(m,2H)、1.66〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 538.5(M+H)、C
23H
28N
3O
10Sについての計算値538.14。
【0268】
化合物155
トリフルオロメタンスルホン酸無水物を用いて、化合物153の手順によって化合物155を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって20→70%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。7.70〜8.58分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.28(s,1H)、4.08(s,1H)、3.79(s,3H)、3.30〜3.15(m,1H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.20〜2.10(m,2H)、1.66〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 592.4(M+H)、C
23H
25F
3N
3O
10Sについての計算値592.11。
【0269】
化合物156
3−メトキシベンゼンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物156を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。11.85〜12.95分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.40〜7.30(m,4H)、7.10(br s,1H)、4.08(s,1H)、3.76(s,6H)、3.25〜3.10(m,1H)、3.00〜2.85(m,8H)、2.18〜2.00(m,2H)、1.66〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 630.4(M+H)、C
29H
32N
3O
11Sについての計算値630.17。
【0270】
化合物157
2−フルオロベンゼンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物157を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。11.84〜12.74分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.77(t,J=7.3Hz,1H)、7.65〜7.56(m 1H)、7.33(s,1H)、7.26〜7.20(m,2H)、4.06(s,1H)、3.74(s,3H)、3.22〜3.12(m,1H)、3.06〜2.85(m,8H)、2.20〜2.00(m,2H)、1.66〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 618.4(M+H)、C
28H
29FN
3O
10Sについての計算値618.15。
【0271】
化合物158
p−ニトロベンゼンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物158を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。11.15〜12.05分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.88(d,J=7.8Hz,2H)、7.44〜7.39(m 3H)、4.09(s,1H)、3.79(s,3H)、3.22〜3.12(m,1H)、3.06〜2.85(m,8H)、2.20〜2.00(m,2H)、1.66〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 615.4(M+H)、C
28H
31N
4O
10Sについての計算値615.17。
【0272】
化合物159
3−フルオロベンゼンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物159を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。14.00〜15.10分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.60〜7.43(m,3H)、7.37(s,1H)、7.32(t,J=7.8Hz,1H)、4.07(s,1H)、3.78(s,3H)、3.22〜3.12(m,1H)、3.08〜2.88(m,8H)、2.20〜2.00(m,2H)、1.62〜1.52(m,1H);MS(ESI)m/z 618.4(M+H)、C
28H
29FN
3O
10Sについての計算値618.15。
【0273】
化合物160
4−メチルベンゼンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物160を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。13.80〜15.30分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.63(d,J=7.8Hz,2H)、7.35(s,1H)、7.23(d,J=7.8Hz,2H)、4.06(s,1H)、3.74(s,3H)、3.25〜3.10(m,1H)、3.06〜2.85(m,8H)、2.34(s,3H)、2.18〜2.00(m,2H)、1.60〜1.50(m,1H);MS(ESI)m/z 614.5(M+H)、C
29H
32N
3O
10Sについての計算値614.17。
【0274】
化合物161
4−メトキシベンゼンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物161を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。13.20〜15.00分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.69(d,J=7.8Hz,2H)、7.36(s,1H)、6.93(d,J=7.8Hz,2H)、4.07(s,1H)、3.80(s,3H)、3.76(s,3H)、3.25〜3.12(m,1H)、3.08〜2.85(m,8H)、2.18〜2.00(m,2H)、1.61〜1.52(m,1H);MS(ESI)m/z 630.4(M+H)、C
29H
32N
3O
11Sについての計算値630.17。
【0275】
化合物162
2−ニトロベンゼンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物162を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。13.00〜14.50分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.62(d,J=7.8Hz,1H)、7.55(t,J=7.8Hz,1H)、7.31(m,2H)、7.14(t,J=7.8Hz,1H)、4.08(s,1H)、3.78(s,3H)、3.22〜3.12(m,1H)、3.06〜2.85(m,8H)、2.22〜2.00(m,2H)、1.61〜1.51(m,1H);MS(ESI)m/z 615.4(M+H)、C
28H
31N
4O
10Sについての計算値615.17。
【0276】
化合物163
3−ニトロベンゼンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物163を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。9.60〜11.00分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.90(d,J=7.8Hz,1H)、7.83(s,1H)、7.67〜7.60(m,2H)、7.40(s,1H)、4.09(s,1H)、3.80(s,3H)、3.22〜3.12(m,1H)、3.06〜2.85(m,8H)、2.22〜2.00(m,2H)、1.61〜1.51(m,1H);MS(ESI)m/z 615.4(M+H)、C
28H
31N
4O
10Sについての計算値615.17。
【0277】
化合物164
1−メチルイミダゾール−4−スルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物164を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→50%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。9.85〜11.00分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.77(s,1H)、7.99(s,1H)、7.36(s,1H)、4.08(s,1H)、3.88(s,3H)、3.81(s,3H)、3.30〜3.22(m,1H)、3.06〜2.85(m,8H)、2.22〜2.00(m,2H)、1.61〜1.51(m,1H);MS(ESI)m/z 604.4(M+H)、C
26H
30N
5O
10Sについての計算値604.16。
【0278】
化合物165
1−メチル−1H−ピラゾール−3−スルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物165を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→50%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。11.85〜13.00分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.64(d,J=2.3Hz,1H)、7.45(s,1H)、6.62(d,J=2.3Hz,1H)、4.07(s,1H)、3.88(s,3H)、3.77(s,3H)、3.22〜3.14(m,1H)、3.06〜2.85(m,8H)、2.22〜2.00(m,2H)、1.63〜1.53(m,1H);MS(ESI)m/z 604.4(M+H)、C
26H
30N
5O
10Sについての計算値604.16。
【0279】
化合物166
イソブタンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物166を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。12.80〜14.00分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.35(s,1H)、4.08(s,1H)、3.78(s,3H)、3.30〜3.20(m,1H)、3.08〜2.90(m,10H)、2.30〜2.10(m,3H)、1.66〜1.55(m,1H)、1.05(d,J=6.8Hz、6H);MS(ESI)m/z 580.5(M+H)、C
26H
34N
3O
10Sについての計算値580.19。
【0280】
化合物167
フラン−2−スルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物167を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。12.55〜13.60分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.69(s,1H)、7.33(s,1H)、6.96(d,J=3.6Hz,1H)、6.51(t,J=1.8Hz,1H)、4.06(s,1H)、3.77(s,3H)、3.25〜3.12(m,1H)、3.08〜2.85(m,8H)、2.18〜2.00(m,2H)、1.61〜1.52(m,1H);MS(ESI)m/z 590.4(M+H)、C
26H
28N
3O
11Sについての計算値590.14。
【0281】
化合物168
フェニルメタンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物168を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。13.90〜15.50分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.38〜7.34(m,2H)、7.28〜7.26(m,3H)、7.13(s,1H)、4.45(s,2H)、4.07(s,1H)、3.68(s,3H)、3.25〜3.12(m,1H)、3.08〜2.85(m,8H)、2.18〜2.00(m,2H)、1.61〜1.52(m,1H);MS(ESI)m/z 614.5(M+H)、C
29H
32N
3O
10Sについての計算値614.17。
【0282】
化合物169
エタンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物169を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→50%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。12.05〜13.20分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.36(s,1H)、4.08(s,1H)、3.78(s,3H)、3.30〜3.20(m,1H)、3.10〜2.85(m,10H)、2.22〜2.05(m,2H)、1.65〜1.55(m,1H)、1.36(t,J=7.3Hz,3H);MS(ESI)m/z 552.4(M+H)、C
24H
30N
3O
10Sについての計算値552.16。
【0283】
化合物170
1−プロパンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物170を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。11.75〜12.80分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.35(s,1H)、4.08(s,1H)、3.78(s,3H)、3.30〜3.20(m,1H)、3.10〜2.85(m,10H)、2.22〜2.05(m,2H)、1.88〜1.82(m,2H)、1.65〜1.55(m,1H)、1.00(t,J=7.3Hz,3H);MS(ESI)m/z 566.5(M+H)、C
25H
32N
3O
10Sについての計算値566.17。
【0284】
化合物171
1−ブタンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物171を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。13.05〜13.95分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.36(s,1H)、4.07(s,1H)、3.78(s,3H)、3.30〜3.20(m,1H)、3.10〜2.85(m,10H)、2.22〜2.05(m,2H)、1.83〜1.78(m,2H)、1.65〜1.55(m,1H)、1.44〜1.38(m,2H)、0.90(t,J=7.3Hz,3H);MS(ESI)m/z 580.5(M+H)、C
26H
34N
3O
10Sについての計算値580.19。
【0285】
化合物172
1−ヘキサンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物172を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→65%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。14.85〜15.30分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.37(s,1H)、4.08(s,1H)、3.79(s,3H)、3.30〜3.20(m,1H)、3.10〜2.85(m,10H)、2.22〜2.05(m,2H)、1.85〜1.78(m,2H)、1.65〜1.55(m,1H)、1.44〜1.25(m,6H)、0.88(t,J=7.3Hz,3H);MS(ESI)m/z 608.5(M+H)、C
28H
38N
3O
10Sについての計算値608.22。
【0286】
化合物173
2,2,2−トリフルオロエタンスルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物173を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→50%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。14.10〜15.20分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.29(s,1H)、4.18(q,J=9.6Hz,2H)、4.08(s,1H)、3.79(s,3H)、3.30〜3.20(m,1H)、3.10〜2.85(m,8H)、2.22〜2.05(m,2H)、1.65〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 606.4(M+H)、C
24H
27F
3N
3O
10Sについての計算値606.13。
【0287】
化合物174
ジメチルスルファモイルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物174を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって20→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。10.00〜11.10分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.41(s,1H)、4.07(s,1H)、3.78(s,3H)、3.30〜3.20(m,1H)、3.10〜2.85(m,8H)、2.77(s,6H)、2.22〜2.05(m,2H)、1.65〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 567.4(M+H)、C
24H
31N
4O
10Sについての計算値567.17。
【0288】
化合物175
溶媒としてDMFを用いて、化合物153の手順によって化合物175を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって5→30%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。11.90〜13.05分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.53(s,1H)、7.35(s,1H)、4.10(s,1H)、3.85(s,3H)、3.43(s,3H)、3.32(s,3H)、3.30〜3.20(m,1H)、3.10〜2.85(m,8H)、2.26〜2.10(m,2H)、1.65〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 515.4(M+H)、C
25H
31N
4O
8についての計算値515.21。
【0289】
化合物176
化合物176(9.0mg、0.0015mmol)を、MeOH(2.0mL)に溶解させ、得られた溶液に、パラジウム炭素(10重量%、5.0mg)を添加した。反応フラスコを短時間排気し、水素を補充した。次に、ホルムアルデヒド(0.1mL、1.34mmol)を添加した。反応混合物を室温で撹拌し、LC−MSによって監視した。SMを使い切った後、混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮したところ、粗生成物が得られ、これを、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。12.60〜13.25分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物6−3−24が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.66(s,1H)、7.58〜7.45(m,3H)、7.40(s,1H)、4.06(s,1H)、3.79(s,3H)、3.25〜3.15(m,1H)、3.12(s,6H)、3.06〜2.90(m,8H)、2.26〜2.10(m,2H)、1.65〜1.55(m,1H)MS(ESI)m/z 643.5(M+H)、C
30H
35N
4O
8Sについての計算値643.20。
【0290】
化合物177
ピリジン−2−スルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物177を得た:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.60(d,J=4.6Hz,1H)、7.95〜8.10(m,2H)、7.65〜7.75(m,1H)、7.48(s,1H)、4.04(s,1H)、3.79(s,3H)、2.75〜3.50(m,9H)、2.00〜2.20(m,2H)、1.52〜1.70(m,1H);MS(ESI)m/z 601.1(M+H)、C
27H
29N
4O
10Sについての計算値601.16。
【0291】
化合物178
ピリジン−3−スルホニルクロリドを用いて、化合物153の手順によって化合物178を得た:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.35(s,1H)、4.08(s,1H)、3.80(s,3H)、2.80〜3.90(m,14H)、1.90〜2.40(m,5H)、1.55〜1.80(m,2H);MS(ESI)m/z 607.3(M+H)、C
27H
35N
4O
10Sについての計算値607.21。
【0292】
化合物179
【化31】
ジクロロエタン(1mL)中の2−6(38mg、0.05mmol)の溶液に、ピリジン(6.1μL、0.075mmol、1.5当量)および2−クロロエタンスルホニルクロリド(6.9μL、0.65mmol、1.3当量)を添加した。18時間後、溶液を、2時間にわたって45℃まで加熱し、次に、周囲温度まで冷ました。さらなるピリジン(12.2μL、0.15mmol、3当量)および2−クロロエタンスルホニルクロリド(15.7μL、0.15mmol、3当量)を添加し、反応物を、21時間にわたって45℃まで加熱した。ピロリジン(41μL、0.500mmol、10当量)を反応混合物に添加し、反応物を45℃まで加熱した。4時間後、反応物を冷まし、さらなるピロリジンを添加し(82μL、1.00mmol、20当量)、反応物を、24時間にわたって45℃まで加熱した。反応混合物を、水性のpH7のリン酸緩衝液(3mL)および塩水(2mL)に注ぎ、混合物をEtOAc(2×10mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、濃縮したところ、油が得られた。この粗混合物の分取逆相HPLC精製を、Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4×3.6〜4.2mL(CH
3CN);グラジエント:12分間にわたって88→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムで行った。3.0〜3.4分および12.6〜13.2分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、それぞれ5.3mgの6−1−27a(12%)および2.8mgの6−1−27b(6%)が得られた。
6−1−27a:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 15.9(s,1H)、8.18(s,1H)、7.52〜7.30(m,11H)、5.41〜5.31(m,2H)、4.95(d,J=10.4Hz,1H)、4.82(d,J=10.4Hz,1H)、3.92(d,J=10.4Hz,1H)、3.86(s,3H)、3.37〜3.30(m,3H)、3.21〜3.09(m,2H)、3.05〜2.94(m,1H)、2.88〜2.74(m,4H)、2.62〜2.52(m,1H)、2.55〜2.42(m,6H)、2.38〜2.30(m,1H)、2.20〜2.14(m,1H)、1.91〜1.78(m,4H)、0.84(s,9H)、0.30(s,3H)、0.15(s,3H);MS(ESI)m/z 913.69(M+H)。
【0293】
プラスチックバイアル中のアセトニトリル(1.0mL)中の6−1−27a(5.3mg、0.0058mmol、1当量)の溶液に、フッ化水素(50%、250μL)の水溶液を添加した。20時間後、反応溶液を、K
2HPO
4(30mL中3.2g)の水溶液で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機層を乾燥させ(Na
2SO
4)、ろ過し、濃縮したところ、粗生成物が得られた。パラジウム炭素(10%、7mg)を、ジオキサン:メタノール(1:1、1mL)中のこの粗製油の溶液に添加した。フラスコは隔壁を備えており、このフラスコを、水素ガスで3回排気およびバックフィルした。水素ガスを、反応溶液を通して3分間バブリングさせ、反応混合物を、水素ガスの雰囲気(バルーン)下で2時間撹拌した。反応混合物を、セライトを通してろ過して、パラジウム触媒を除去し、減圧下で濃縮した。得られた油の分取逆相HPLC精製を、Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン、溶媒A:水に溶かした0.05NのHCl、溶媒B:CH
3CN;注入量:4.8mL(水に溶かした0.05NのHCl);15分間かけて20→80%のBでのグラジエント溶離、次に、100%で5分間保持;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムで行った。7.45〜8.5分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、0.65mgの化合物179(18%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.31(s,1H)、4.09(s,1H)、3.81〜3.65(m,6H)、3.60〜3.55(m,1H)、3.21〜2.90(m,14H)、2.25〜2.00(m,5H)、1.72〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 621.38(M+H)。
【0294】
実施例7。式II(式中、Yが−NH(R
3)であり、R
3が、−(C
1〜C
6)アルキル、−(C
1〜C
6)アルキレン−カルボシクリル、および−(C
1〜C
6)アルキレン−ヘテロシクリルから選択される)の化合物の合成。
スキーム7:
【化32】
スキーム7において、−CH
2−R
CがR
3を表す。
【0295】
化合物180
化合物2−6(20mg、0.026mmol)を、1,2−ジクロロエタン(1.0mL)に溶解させた。プロピオンアルデヒド(2.9μL、0.040mmol、1.5当量)を添加した後、酢酸(7.6μL、0.13mmol、5当量)を添加した。室温で1時間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(16.9mg、0.080mmol、3当量)を添加した。撹拌をさらに2時間続けた。反応混合物を、pH=7の緩衝液および飽和NaHCO
3溶液に注ぎ、EtOAcで3回抽出した。組み合わせた有機抽出物を、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮したところ、粗製の7−1(式中、−CH
2−R
Aがn−プロピルである)(7−1−1)が得られ、これを精製せずにそのまま次の工程に用いた。
【0296】
プラスチックバイアル中で、7−1−1をCH
3CN(1mL)に溶解させた。水性HF(48%、0.25mL)を添加した。室温で16時間撹拌した後、反応混合物を、K
2HPO
4(1.75g)の水溶液(12.5mL)に注いだ。得られた混合物を、CH
2Cl
2で3回抽出した。組み合わせた有機相を、塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮したところ、粗製の7−2(式中、−CH
2−R
Aがn−プロピルである)(7−2−1)が得られた。
【0297】
粗製の7−2−1を、MeOH(105μL、2当量)中の0.5NのHClに溶解させた。余分な揮発性物質を蒸発させた。予め形成されたHCl塩を、MeOH(2.0mL)に再溶解させ、得られた溶液に、パラジウム炭素(10重量%、7.0mg、30% w/w)を添加した。反応フラスコを短時間排気し、水素を補充した。反応混合物を室温で撹拌し、LC−MSによって監視した。SMを使い切った後、混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮したところ、粗生成物が得られ、これを、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。6.80〜7.70分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物180が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.30(s,1H)、4.10(s,1H)、3.86(s,3H)、3.40〜3.25(m,3H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.26〜2.16(m,2H)、1.85〜1.75(m,2H)、1.62〜1.52(m,1H)、1.06(t,J=7.3Hz,3H);MS(ESI)m/z 502.4(M+H)、C
25H
32N
3O
8についての計算値502.21。
【0298】
化合物181
イソバレルアルデヒドを用いて、化合物180の手順によって化合物181を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→50%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。10.40〜11.75分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.38(s,1H)、4.10(s,1H)、3.87(s,3H)、3.50〜3.40(m,2H)、3.35〜3.30(m,1H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.26〜2.16(m,2H)、1.80〜1.58(m,4H)、0.98(d,J=6.4Hz、6H);MS(ESI)m/z 530.4(M+H)、C
27H
36N
3O
8についての計算値530.24。
【0299】
化合物182
2−メチルブチルアルデヒドを用いて、化合物180の手順によって化合物182を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→50%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。11.80〜12.90分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.37(s,1H)、4.10(s,1H)、3.86(s,3H)、3.40〜3.20(m,3H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.26〜2.16(m,2H)、1.95〜1.85(m,1H)、1.70〜1.55(m,2H)、1.40〜1.30(m,1H)、1.12(d,J=6.4Hz,3H)、0.98(t,J=7.3Hz,3H);MS(ESI)m/z 530.4(M+H)、C
27H
36N
3O
8についての計算値530.24。
【0300】
化合物183
シクロプロパンカルボキシアルデヒドを用いて、化合物180の手順によって化合物183を得た。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→50%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。10.40〜11.75分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.37(s,1H)、4.10(s,1H)、3.87(s,3H)、3.35〜3.30(m,3H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.26〜2.16(m,2H)、1.70〜1.58(m,1H)、1.25〜1.16(m,1H)、0.76〜0.70(m,2H)、0.46〜0.42(m,2H);MS(ESI)m/z 514.4(M+H)、C
26H
32N
3O
8についての計算値514.21。
【0301】
化合物184
化合物2−6(32mg、0.042mmol)を、1,2−ジクロロエタン(1.0mL)に溶解させた。N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−プロリナル(12μL、0.064mmol、1.5当量)を添加した後、酢酸(12μL、0.21mmol、5当量)を添加した。室温で1時間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(27mg、0.13mmol、3当量)を添加した。撹拌をさらに2時間続けた。反応混合物を、pH=7の緩衝液および飽和NaHCO
3溶液に注ぎ、EtOAcで3回抽出した。組み合わせた有機抽出物を、塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、濃縮したところ、粗製の7−1(式中、R
Aがピロリジン−2−イルである)(7−1−5)が得られ、これを精製せずにそのまま次の工程に用いた。
【0302】
上記の得られた化合物7−1−5を、無水ジオキサン(1mL)に溶解させた。ジオキサン(4M、1mL)中のHClの溶液を室温で添加した。得られた混合物を室温で撹拌し、反応物をLC−MSによって監視した。SMを完全に使い切った後、揮発性物質を蒸発させた。残渣をEtOAc中に懸濁し、飽和NaHCO
3、塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:10分間にわたって0→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC精製。7.08〜8.00分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、室温でRotaVapで濃縮して、アセトニトリルの大部分を除去した。得られたほぼ水性の溶液をEtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。残渣を、プラスチックバイアル中のCH
3CN(1mL)に溶解させた。水性HF(48%、0.25mL)を添加した。室温で16時間撹拌した後、反応混合物を、K
2HPO
4(1.75g)の水溶液(12.5mL)に注いだ。得られた混合物をEtOAcで3回抽出した。組み合わせた有機相を塩水で洗浄し、乾燥させ、濃縮したところ、粗生成物7−2(式中、R
Aがピロリジン−2−イルである)(7−2−5)が得られた。
【0303】
粗製の7−2−5を、MeOH(105μL、3当量)中の0.5NのHClに溶解させた。余分な揮発性物質を蒸発させた。予め形成されたHCl塩を、MeOH(2.0mL)に再溶解させ、得られた溶液に、パラジウム炭素(10重量%、7.0mg、30% w/w)を添加した。反応フラスコを短時間排気し、水素を補充した。反応混合物を室温で撹拌し、LC−MSによって監視した。SMを使い切った後、混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮したところ、粗製の化合物184が得られ、これを、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって10→40%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。9.95〜10.05分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.30(s,1H)、4.10(s,1H)、3.86(s,3H)、3.40〜3.25(m,3H)、3.10〜2.90(m,8H)、2.26〜2.16(m,2H)、1.85〜1.75(m,2H)、1.62〜1.52(m,1H)、1.06(t,J=7.3Hz,3H);MS(ESI)m/z 543.4(M+H)、C
27H
35N
4O
8についての計算値543.24。
【0304】
化合物185
3,3−ジメチルブチルアルデヒドを用いて、化合物180の手順によって化合物185を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.24(s,1H)、4.09(s,1H)、3.85(s,3H)、3.35〜3.45(m,2H)、2.95〜3.10(m,9H)、2.12〜2.25(m,2H)、1.65〜1.72(m,3H)、0.98(s,9H);MS(ESI)m/z 544.4(M+H)、C
28H
38N
3O
8についての計算値544.23。
【0305】
化合物186
tert−ブチル−N(Cbz)CH
2CHOを用いて、化合物180の手順によって化合物186を得た。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 6.95(s,1H)、4.07(s,1H)、3.81(s,3H)、3.64(t,J=6.5Hz,2H)、3.20(dd,J=3.9、14.2Hz,1H)、3.03(s,3H)、2.95(s,3H)、2.90〜3.10(m,4H)、2.15〜2.20(m,1H)、2.01〜2.13(m,1H)、1.55〜1.65(m,1H)、1.41(s,9H);MS(ESI)m/z 559.2(M+H)、C
28H
39N
4O
8についての計算値559.28。
【0306】
実施例8。式II(式中、Yが、−(C
1〜C
4)アルキレン−N(R
2)(R
3)、−CH=N−OR
2、または−C(O)−N(R
2)(R
4)である)の化合物の合成。
スキーム8:
【化33】
フェニル2−(ベンジルオキシ)−3−ブロモ−5−メトキシ−6−メチルベンゾエート(8−2)。
HOAc(2mL)中のBr
2(0.328mL、6.4mmol、1.1当量)の溶液を、HOAc(10mL)中のフェノール1−4(1.50g、5.8mmol、1.0当量)の溶液に、10℃で滴下して添加した。次に、得られた赤色の溶液を室温で50分間撹拌し、HOAc(0.2mL)中のさらなるBr
2(30μL、0.58mmol、0.1当量)を添加した。室温で1時間撹拌した後、反応混合物を氷水(80mL)に注ぎ、EtOAc(150mL)で希釈した。有機相を分離し、水(4×75mL)で洗浄した。得られた有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮したところ、褐色がかった固体が得られた。粗生成物をそのまま次の反応に用いた。K
2CO
3(1.60g、11.6mmol、2.0当量)を、アセトン(30mL)中の上記の生成物の溶液に添加した。次に、BnBr(1.03mL、8.7mmol、1.5当量)を添加した。得られた反応混合物を、室温で20時間撹拌し、45分間50℃で加熱した。次に、反応物を室温まで冷まし、ろ過した。ろ液を濃縮し、残渣を、EtOAcおよび水で希釈した。有機相を分離し、塩水で洗浄した。得られた有機相を、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(2〜4%のEtOAc/ヘキサン)によって精製したところ、8−2(1.79g、2工程で72%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.51〜7.49(m,2H)、7.39〜7.33(m,5H)、7.26〜7.22(m,1H)、7.10(s,1H)、7.07〜7.05(m,2H)、5.08(s,2H)、3.85(s,3H)、2.26(s,3H);MS(ESI)m/z 425.26、427.32(M−H)。
【0307】
フェニル2−(ベンジルオキシ)−3−ホルミル−5−メトキシ−6−メチルベンゾエート(8−3)。
無水THF(1mL)中の8−2(76mg、0.178mmol、1.0当量)の溶液に、THF(1.2M、252μL、0.303mmol、1.7当量)中のi−PrMgCl・LiClの溶液を、N
2雰囲気下で0℃で滴下して添加した。得られた反応混合物を、室温で1時間20分撹拌した。次に、DMF(47μL、0.606mmol、3.0当量)を添加した。反応物を、室温で5分間撹拌し、飽和含水NH
4Clによって急冷した。得られた混合物を、EtOAc(30mL)で2回抽出した。有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(2〜5%のEtOAc/ヘキサン)によって精製したところ、8−3(55.5mg、83%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 10.14(s,1H)、7.41〜7.34(m,7H)、7.33(s,1H)、7.28〜7.25(m,1H)、7.13〜7.11(m,2H)、5.12(s,2H)、3.89(s,3H)、2.39(s,3H);MS(ESI)m/z 375.33(M−H)。
【0308】
フェニル2−(ベンジルオキシ)−3−((tert−ブチルイミノ)メチル)−5−メトキシ−6−メチルベンゾエート(8−4)。
tert−ブチルアミン(78μL、0.738mmol、5.0当量)を、トルエン(1mL)中の8−3(55.5mg、0.147mmol、1.0当量)の溶液に添加した。得られた反応混合物を、室温で一晩撹拌し、次に、トルエン(5mL)で希釈し、濃縮し、高真空下で乾燥させた。粗生成物8−4をそのまま次の反応に用いた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.63(s,1H)、7.64(s,1H)、7.50〜7.44(m,7H)、7.38〜7.34(m,1H)、7.24〜7.22(m,2H)、5.09(s,2H)、4.02(s,3H)、2.45(s,3H)、1.34(s,9H);MS(ESI)m/z 432.39(M+H)。
【0309】
(4aS,11aR,12aS,13S)−3,7−ビス(ベンジルオキシ)−4a−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−13−(ジメチルアミノ)−5−ヒドロキシ−10−メトキシ−4,6−ジオキソ−4,4a,6,11,11a,12,12a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−8−カルバルデヒド(8−5)。
THF(1.5mL)中の上記の粗製のイミン8−4の溶液を、THF(1mL)中のLDA(1.8M、90μL、0.162mmol、1.1当量)およびTMEDA(24μL、0.162mmol、1.1当量)の溶液に、−78℃でカニューレを介して滴下して添加した。得られた赤色の溶液を、その温度で5分間撹拌した。THF(2mL)中のエノン1−6(57mg、0.118mmol、0.8当量)の溶液を非常にゆっくりと添加した。得られた淡黄色の溶液を、−78℃で5分間撹拌した。THF(1.0M、147μL、0.147mmol、1.0当量)中のLHMDSの溶液を添加した。次に、得られた反応混合物を、40分間にわたって−20℃まで温めた。飽和含水NH
4Clを添加した。得られた混合物を室温で5分間撹拌し、EtOAc(30mL)で抽出した。有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:10分間にわたって10→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。イミン生成物およびアルデヒド生成物の所望のMWを有する画分を集め、覆いの中で一晩静置し、濃縮したところ、所望のアルデヒド生成物8−5(62.4mg、69%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 15.86(br s,1H)、10.12(s,1H)、7.50〜7.48(m,2H)、7.39〜7.29(m,9H)、5.36(s,2H)、5.02、4.93(ABq,J=11.0Hz,2H)、3.97(d,J=11.0Hz,1H)、3.88(s,3H)、3.42(dd,J=4.9、16.5Hz,1H)、3.04〜2.96(m,1H)、2.59〜2.56(m,1H)、2.52〜2.44(m,7H)、2.37(t,J=15.9Hz,1H)、2.18(d,J=14.6Hz,1H)、0.82(s,9H)、0.28(s,3H)、0.14(s,3H);MS(ESI)m/z 765.52(M+H)。
【0310】
化合物190
THF(2.0M、122μL、0.24mmol、6.0当量)、酢酸(14μL、0.24mmol、6.0当量)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(17mg、0.08mmol、2.0当量)中のメチルアミンの溶液を、1,2−ジクロロエタン(1mL)中の化合物8−5(31mg、0.040mmol、1.0当量)の溶液に、23℃で連続して添加した。3時間撹拌した後、反応混合物を、飽和含水炭酸水素ナトリウム(2mL)およびpH7のリン酸緩衝液(10mL)の添加によって急冷し、ジクロロメタン(2×25mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣をそのまま次の反応に用いた。
【0311】
水性HF(48〜50%、0.3mL)を、ポリプロピレン反応容器中のアセトニトリル(0.6mL)中の上記の粗生成物の溶液に、23℃で添加した。得られた混合物を、23℃で一晩激しく撹拌し、水性K
2HPO
4(3.6g、25mLの水に溶解したもの)に注いだ。得られた混合物を、EtOAc(30mL、次に20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、さらに精製せずに、そのまま次の工程に用いた。
【0312】
上記の粗生成物を、MeOH(1mL)およびHCl/MeOH(0.5N、80μL、2.0当量)に溶解させた。Pd−C(10重量%、10mg)を23℃で一度に添加した。反応容器を密閉し、フラスコを短時間排気した後、水素ガス(1atm)で一掃することによって、水素でパージした。23℃で40分間撹拌した後、反応混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮した。残渣を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水およびMeCN、1:1);グラジエント:15分間にわたって15→35%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。5.2〜7.1分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物190(11.6mg、3工程で52%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.39(s,1H)、4.25(s,2H)、4.11(s,1H)、3.84(s,3H)、3.32〜3.27(m,1H)、3.04〜2.96(m,8H)、2.73(s,3H)、2.24〜2.20(m,1H)、2.14(dd,J=13.7、16.0Hz,1H)、1.66〜1.57(m,1H);MS(ESI)m/z 488.35(M+H)。
【0313】
適切なアミンNHR
2R
3を8−5とカップリングさせて、化合物190と同様に以下の化合物を調製した。
【0314】
化合物191
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.43(s,1H)、4.28(s,2H)、4.11(s,1H)、3.85(s,3H)、3.33〜3.28(m,1H)、3.05〜2.97(m,8H)、2.92(d,J=7.3Hz,2H)、2.25〜2.06(m,3H)、1.67〜1.58(m,1H)、1.05(d,J=6.4Hz、6H);MS(ESI)m/z 530.31(M+H)。
【0315】
化合物192
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.42(s,1H)、4.33(s,2H)、4.10(s,1H)、3.85(s,3H)、3.34〜3.29(m,1H)、3.04〜2.96(m,8H)、2.87(s,2H)、2.24〜2.13(m,2H)、1.68〜1.58(m,1H)、1.05(s,9H);MS(ESI)m/z 544.55(M+H)。
【0316】
化合物193
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.46(s,1H)、4.64〜4.60(m,1H)、4.18(d,J=12.8Hz,1H)、4.12(s,1H)、3.86(s,3H)、3.33〜3.30(m,1H)、3.16〜2.97(m,10H)、2.84(s,3H)、2.30〜2.12(m,3H)、1.67〜1.58(m,1H)、1.12〜1.05(m,6H);MS(ESI)m/z 544.34(M+H)。
【0317】
化合物194
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.54(s,1H)、4.63〜4.58(m,1H)、4.30(d,J=12.8Hz,1H)、4.11(s,1H)、3.86(s,3H)、3.34〜3.27(m,1H)、3.11(dd,J=1.8、13.7Hz,1H)、3.04〜2.96(m,12H)、2.24〜2.11(m,2H)、1.67〜1.58(m,1H)、1.07(d,J=5.5Hz、9H);MS(ESI)m/z 558.35(M+H)。
【0318】
化合物195
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.43(s,1H)、4.37(s,2H)、4.11(s,1H)、3.85(s,3H)、3.33〜3.28(m,1H)、3.04〜2.96(m,8H)、2.90(s,3H)、2.89(s,3H)、2.24〜2.21(m,1H)、2.14(dd,J=14.2、16.5Hz,1H)、1.66〜1.56(m,1H);MS(ESI)m/z 502.37(M+H)。
【0319】
化合物196
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.42(s,1H)、4.18〜4.27(m,2H)、4.09(s,1H)、3.86(s,3H)、3.78〜3.90(m,2H)、2.95〜3.40(m,7H)、2.10〜2.25(m,2H)、1.55〜1.70(m,1H)、1.48(s,9H);MS(ESI)m/z 530.3(M+H)。
【0320】
化合物197
【化34】
水性HF(48〜50%、0.2mL)を、ポリプロピレン反応容器中のアセトニトリル(0.5mL)中のアルデヒド8−5(24mg、0.031mmol、1.0当量)の溶液に、23℃で添加した。得られた混合物を、23℃で一晩激しく撹拌し、水性K
2HPO
4(3.6g、25mLの水に溶解したもの)に注いだ。得られた混合物を、EtOAc(30mL、次に20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、さらに精製せずに、そのまま次の工程に用いた。
【0321】
上記の粗生成物を、MeOH(1mL)およびHCl/MeOH(0.5N、61μL、1.0当量)に溶解させた。Pd−C(10重量%、5mg)を23℃で一度に添加した。反応容器を密閉し、フラスコを短時間排気した後、水素ガス(1atm)で一掃することによって、水素でパージした。23℃で30分間撹拌した後、反応混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮した。残渣を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水およびMeCN、1:1);グラジエント:15分間にわたって20→50%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。11.0〜12.1分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物8−12(4.3mg、2工程で29%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.38(s,1H)、5.66(s,1H)、4.07(s,1H)、3.79(s,3H)、3.32〜3.29(m,1H)、3.03〜2.93(m,8H)、2.20〜2.10(m,2H)、1.66〜1.57(m,1H);MS(ESI)m/z 473.29(M+H)。
【0322】
化合物197
NH
2OH・HCl(1.3mg、0.018mmol、1.0当量)を、MeOH(0.5mL)中のアルデヒド8−12(4.3mg、0.009mmol、1.0当量)の溶液に添加した。得られた反応混合物を、室温で1時間30分撹拌し、濃縮した。残渣を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水およびMeCN、1:1);グラジエント:15分間にわたって20→50%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。9.5〜10.8分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物197(2.0mg、45%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.41(s,1H)、7.60(s,1H)、4.07(s,1H)、3.81(s,3H)、3.32〜3.30(m,1H)、3.03〜2.93(m,8H)、2.20〜2.11(m,2H)、1.67〜1.57(m,1H);MS(ESI)m/z 488.29(M+H)。
【0323】
化合物198
化合物197と同様に化合物198を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.40(s,1H)、7.59(s,1H)、4.08(s,1H)、3.94(s,3H)、3.81(s,3H)、3.32〜3.26(m,1H)、3.04〜2.93(m,8H)、2.23〜2.10(m,2H)、1.67〜1.57(m,1H);MS(ESI)m/z 502.34(M+H)。
【0324】
化合物189
【化35】
水(0.35mL)中のスルファミン酸(11mg、0.113mmol、1.4当量)の溶液を、MeCN(7mL)中のアルデヒド8−5(61.8mg、0.081mmol、1.0当量)の溶液に、0℃で滴下して添加した。次に、水(0.35mL、0.113mmol、1.4当量)中のNaOClOの溶液を、滴下して添加した。得られた反応混合物を、0℃で15分間撹拌し、水(5mL)で希釈した。得られた混合物を室温で5分間撹拌し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機相を分離し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:10分間にわたって50→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。9.0〜10.6分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、濃縮したところ、所望の生成物8−6(36.9mg、58%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 15.83(s,1H)、7.72(s,1H)、7.51〜7.49(m,2H)、7.40〜7.33(m,8H)、5.36(s,2H)、5.05、4.95(ABq,J=9.8Hz,2H)、3.96(d,J=11.0Hz,1H)、3.90(s,3H)、3.42(dd,J=4.9、17.1Hz,1H)、3.04〜2.97(m,1H)、2.61〜2.58(m,1H)、2.53〜2.45(m,7H)、2.37(t,J=16.5Hz,1H)、2.19(d,J=14.6Hz,1H)、0.82(s,9H)、0.28(s,3H)、0.14(s,3H);MS(ESI)m/z 781.51(M+H)。
【0325】
化合物189
水性HF(48〜50%、0.2mL)を、ポリプロピレン反応容器中のアセトニトリル(0.5mL)中のアルデヒド8−6(18mg、0.023mmol、1.0当量)の溶液に、23℃で添加した。得られた混合物を、23℃で一晩激しく撹拌し、水性K
2HPO
4(2.4g、25mLの水に溶解したもの)に注いだ。得られた混合物を、EtOAc(40mL)で抽出した。有機相を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、さらに精製せずに、そのまま次の工程に用いた。
【0326】
上記の粗生成物を、MeOH(2mL)およびジオキサン(2mL)に溶解させた。Pd−C(10重量%、8mg)を23℃で一度に添加した。反応容器を密閉し、フラスコを短時間排気した後、水素ガス(1atm)で一掃することによって、水素でパージした。23℃で40分間撹拌した後、反応混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮した。残渣を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって20→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。6.6〜8.0分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物189(6.5mg、2工程で58%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.67(s,1H)、4.07(s,1H)、3.83(s,3H)、3.33〜3.30(m,1H)、3.03〜2.92(m,8H)、2.20〜2.10(m,2H)、1.65〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 489.28(M+H)。
【0327】
化合物187
【化36】
ネオペンチルアミン(9.2μL、0.039mmol、2.0当量)を、DMF(0.5mL)中の8−6(15.3mg、0.020mmol、1.0当量)、EDCI(7.5mg、0.039mmol、2.0当量)およびHOBt(1.3mg、0.010mmol、0.5当量)の溶液に添加した。得られた反応混合物を、室温で一晩撹拌し、Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:10分間にわたって90→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。5.4〜6.6分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、濃縮したところ、所望のアミド8−7−1(11mg、66%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 16.01(s,1H)、9.53(t,J=6.1Hz,1H)、7.83(s,1H)、7.50〜7.48(m,2H)、7.40〜7.32(m,8H)、5.35(s,2H)、4.87(s,2H)、3.97(d,J=11.0Hz,1H)、3.90(s,3H)、3.39(dd,J=4.9、17.1Hz,1H)、3.13〜3.04(m,2H)、3.00〜2.93(m,1H)、2.58〜2.54(m,1H)、2.49(s,6H)、2.47〜2.42(m,1H)、2.36(t,J=16.5Hz,1H)、2.17(d,J=14.6Hz,1H)、0.81(s,9H)、0.73(s,9H)、0.27(s,3H)、0.12(s,3H);MS(ESI)m/z 850.72(M+H)。
【0328】
水性HF(48〜50%、0.2mL)を、ポリプロピレン反応容器中のアセトニトリル(0.5mL)中のアミド(11mg、0.013mmol、1.0当量)の溶液に、23℃で添加した。得られた混合物を、23℃で一晩激しく撹拌し、水性K
2HPO
4(2.4g、25mLの水に溶解したもの)に注いだ。得られた混合物を、EtOAc(50mL)で抽出した。有機相を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、さらに精製せずに、そのまま次の工程に用いた。
【0329】
上記の粗生成物を、MeOH(1.5mL)およびHCl/MeOH(0.5N、26μL、1.0当量)に溶解させた。Pd−C(10重量%、3.5mg)を23℃で一度に添加した。反応容器を密閉し、フラスコを短時間排気した後、水素ガス(1atm)で一掃することによって、水素でパージした。23℃で30分間撹拌した後、反応混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮した。残渣を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって25→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。11.0〜12.6分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物187(3.0mg、2工程で39%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.86(s,1H)、4.09(s,1H)、3.84(s,3H)、3.35〜3.30(m,1H)、3.03〜2.96(m,8H)、2.23〜2.15(m,2H)、1.68〜1.58(m,1H)、0.99(s,9H);MS(ESI)m/z 558.38(M+H)。
【0330】
化合物188
化合物188は、ネオペンチルアミンの代わりにジメチルアミノエチルアミンを用いて調製された化合物187であった。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.89(s,1H)、4.11(s,1H)、3.85(s,3H)、3.85〜3.82(m,2H)、3.41(t,J=6.0Hz,2H)、3.37〜3.32(m,1H)、3.04〜2.96(m,14H)、2.23〜2.15(m,2H)、1.68〜1.58(m,1H);MS(ESI)m/z 559.44(M+H)。
【0331】
実施例9。式II(式中、Yが、−(CH
2)
3−N(R
2)(R
3)である)の化合物。
スキーム9:
【化37】
(4aS,11aR,12aS,13S)−3,7−ビス(ベンジルオキシ)−8−ブロモ−4a−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−13−(ジメチルアミノ)−5−ヒドロキシ−10−メトキシ−11a,12,12a,13−テトラヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−4,6(4aH,11H)−ジオン(9−1)。
n−BuLi(5.24mL、1.6M/ヘキサン、8.38mmol、2.0当量)を、THF(40mL)中のジイソプロピルアミン(1.18mL、8.38mmol、2.0当量)およびTMEDA(1.26mL、8.38mmol、2.0当量)の溶液に、−78℃で滴下して添加した。反応溶液を、−78℃で30分間撹拌した。THF(20mL)中のエステル8−2(1.79g、4.19mmol、1.0当量)の溶液を、20分間にわたってカニューレを介して添加した。得られた深紅色の溶液を、−78℃で20分間撹拌し、次に−100℃まで冷却した。THF(20mL)中のエノン1−6(1.62g、3.35mmol、0.8当量)の溶液を、カニューレを介して反応混合物に添加した。反応混合物を、1時間30分にわたって−30℃まで温め、飽和含水NH
4Cl(100mL)の混合物によって急冷した。得られた混合物を、EtOAc(200mL、次に50mL)で抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、ろ過し、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(9:1:1のヘキサン/EtOAc/DCM)によって精製したところ、化合物9−1(1.27g、46%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 16.00(s,1H)、7.59〜7.57(m,2H)、7.52〜7.50(m,2H)、7.41〜7.32(m,6H)、7.26(s,1H)、5.37(s,2H)、5.00、4.92(ABq,J=9.2Hz,2H)、3.98(d,J=10.4Hz,1H)、3.85(s,3H)、3.32(dd,J=4.9、15.9Hz,1H)、2.98〜2.91(m,1H)、2.58〜2.43(m,8H)、2.29(t,J=15.9Hz,1H)、2.15(d,J=14.0Hz,1H)、0.82(s,9H)、0.28(s,3H)、0.14(s,3H);MS(ESI)m/z 815.59、817.59(M+H)。
【0332】
(4aS,11aR,12aS,13S)−3,7−ビス(ベンジルオキシ)−4a−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−8−((Z)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アリル)−13−(ジメチルアミノ)−5−ヒドロキシ−10−メトキシ−11a,12,12a,13−テトラヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−4,6(4aH,11H)−ジオン(9−3)。
臭化物9−1(321mg、0.394mmol、1.0当量)、Pd(OAc)
2(17.7mg、0.079mmol、0.2当量)およびP(o−Tol)
3(36mg、0.118mmol、0.3当量)を入れた反応容器に、真空吸引/N
2によるバックフラッシュを数回行った。次に、DMF(2mL)、TEA(275μL、1.97mmol、5.0当量)およびアリルジメチル−tert−ブチルシリルエーテル(168μL、0.789mmol、2.0当量)を、N
2下で添加した。次に、反応物を密閉し、6時間にわたって80℃で加熱した。反応混合物を室温まで冷まし、MeCNで希釈し、Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:7分間にわたって90→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。所望のMWを有する画分を集め、濃縮したところ、所望の生成物9−3(少量の異性体を含有する)(212.9mg、60%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 16.07(s,1H)、7.42〜7.34(m,4H)、7.31〜7.22(m,7H)、6.87(s,1H)、6.23(d,J=6.1Hz,1H)、5.27(s,2H)、4.75、4.69(ABq,J=10.0Hz,2H)、3.92(d,J=10.4Hz,1H)、3.72(s,3H)、3.44〜3.14(m,3H)、2.89〜2.82(m,1H)、2.48〜2.18(m,9H)、2.05(d,J=14.6Hz,1H)、0.83(s,9H)、0.73(s,9H)、0.19(s,3H)、0.05(s,6H)、0.04(s,3H);MS(ESI)m/z 907.87(M+H)。
【0333】
3−((4aS,11aR,12aS,13S)−3,7−ビス(ベンジルオキシ)−4a−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−13−(ジメチルアミノ)−5−ヒドロキシ−10−メトキシ−4,6−ジオキソ−4,4a,6,11,11a,12,12a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−8−イル)プロパナール(9−4)。
水(0.5mL)を、9−3(162.4mg、0.179mmol、1.0当量)の溶液に添加した。次に、TFA(0.5mL)を、0℃で滴下して添加した。次に、得られた反応混合物を、室温で2時間撹拌し、0℃まで冷却した。飽和炭酸水素ナトリウム(8mL)をゆっくりと添加した。次に、得られた混合物を、EtOAc(40mL、次に10mL)で抽出した。組み合わせた有機相を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗生成物9−4をそのまま次の工程に用いた。
【0334】
化合物199
【化38】
ピロリジン(19μL、0.22mmol、5.0当量)、酢酸(13μL、0.22mmol、5.0当量)およびナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(28mg、0.13mmol、3.0当量)を、1,2−ジクロロエタン(1mL)中の上記の生成物9−4(0.045mmol、1.0当量)の4分の1まで、23℃で連続して添加した。一晩撹拌した後、反応混合物を、飽和含水炭酸水素ナトリウム(5mL)およびpH7のリン酸緩衝液(10mL)の添加によって急冷し、ジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:10分間にわたって10→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。6.0〜7.7分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、所望の生成物9−5−1(16mg、2工程で42%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 16.12(br s,1H)、7.50〜7.48(m,2H)、7.44〜7.42(m,2H)、7.39〜7.30(m,6H)、6.90(s,1H)、5.35(s,2H)、4.80、4.77(ABq,J=10.4Hz,2H)、3.99(d,J=10.4Hz,1H)、3.82(s,3H)、3.31(dd,J=4.9、15.9Hz,1H)、2.99〜2.92(m,1H)、2.70〜2.42(m,16H)、2.31(t,J=15.3Hz,1H)、2.14(d,J=14.6Hz,1H)、1.88〜1.77(m,6H)、0.81(s,9H)、0.27(s,3H)、0.12(s,3H);MS(ESI)m/z 848.69(M+H)。
【0335】
水性HF(48〜50%、0.3mL)を、ポリプロピレン反応容器中のアセトニトリル(0.6mL)中のアミン9−5−1(16mg、0.019mmol、1.0当量)溶液に、23℃で添加した。得られた混合物を、23℃で一晩激しく撹拌し、水性K
2HPO
4(3.6g、25mLの水に溶解したもの)に注いだ。得られた混合物を、EtOAc(3×15mL)で抽出した。組み合わせた有機相を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残渣を、さらに精製せずに、そのまま次の工程に用いた。
【0336】
上記の粗生成物を、MeOH(1.5mL)およびHCl/MeOH(0.5N、76μL、2.0当量)に溶解させた。Pd−C(10重量%、4.3mg)を23℃で一度に添加した。反応容器を密閉し、フラスコを短時間排気した後、水素ガス(1atm)で一掃することによって、水素でパージした。23℃で1時間撹拌した後、反応混合物を、小さいセライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮した。残渣を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:3.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって10→35%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLCによって精製した。11.6〜13.5分で溶離する、所望の生成物を含有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、化合物199(4.8mg、2工程で40%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.19(s,1H)、4.08(s,1H)、3.80(s,3H)、3.69〜3.63(m,2H)、3.28〜3.21(m,3H)、3.08〜2.93(m,10H)、2.77(t,J=7.8Hz,2H)、2.22〜2.00(m,8H)、1.65〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 556.51(M+H)。
【0337】
適切なアミンNR
2R
3を用いて、化合物199と同様に化合物200〜205を調製した。
【0338】
化合物200
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.18(s,1H)、4.08(s,1H)、3.80(s,3H)、3.28〜3.24(m,1H)、3.09〜2.90(m,12H)、2.78(t,J=7.3Hz,2H)、2.21〜1.97(m,4H)、1.66〜1.56(m,1H)、1.31(t,J=7.3Hz,3H);MS(ESI)m/z 530.42(M+H)。
【0339】
化合物201
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.18(s,1H)、4.73(dt、J=4.6、47.2Hz,2H)、4.08(s,1H)、3.80(s,3H)、3.39(dt、J=4.6、26.6Hz,2H)、3.28〜3.23(m,1H)、3.12〜2.93(m,10H)、2.78(t,J=7.8Hz,2H)、2.21〜2.01(m,4H)、1.66〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 548.47(M+H)。
【0340】
化合物202
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.18(s,1H)、6.30(tt,J=2.8、54.0Hz,1H)、4.08(s,1H)、3.80(s,3H)、3.56(dt、J=3.2、15.6Hz,2H)、3.28〜3.23(m,1H)、3.17〜3.13(m,2H)、3.04〜2.93(m,8H)、2.78(t,J=7.3Hz,2H)、2.22〜2.02(m,4H)、1.65〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 566.49(M+H)。
【0341】
化合物203
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.18(s,1H)、4.08(s,1H)、4.04(q,J=9.2Hz,1H)、3.80(s,3H)、3.28〜3.23(m,1H)、3.21〜3.17(m,2H)、3.04〜2.93(m,8H)、2.78(t,J=7.3Hz,2H)、2.20〜2.05(m,4H)、1.65〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 584.48(M+H)。
【0342】
化合物204
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.19(s,1H)、4.07(s,1H)、3.79(s,3H)、3.27〜3.08(m,5H)、3.03〜2.84(m,8H)、2.84(s,3H)、2.76(t,J=7.3Hz,2H)、2.20〜2.05(m,4H)、1.65〜1.55(m,1H)、1.32(t,J=7.3Hz,3H);MS(ESI)m/z 544.42(M+H)。
【0343】
化合物205
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.18(s,1H)、4.26〜4.20(m,2H)、4.08〜4.03(m,3H)、3.80(s,3H)、3.28〜3.20(m,3H)、3.04〜2.93(m,8H)、2.73(t,J=7.3Hz,2H)、2.62〜2.55(m,1H)、2.44〜2.40(m,1H)、2.21〜2.18(m,1H)、2.13〜2.06(m,1H)、1.92〜1.85(m,2H)、1.65〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 542.44(M+H)。
【0344】
(4aS,11aR,12aS,13S)−3,7−ビス(ベンジルオキシ)−4a−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−13−(ジメチルアミノ)−5,8−ジヒドロキシ−10−メトキシ−11a,12,12a,13−テトラヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−4,6(4aH,11H)−ジオン(9−7)。
9−1(46mg、0.056mmol、1.0当量)を、テトラヒドロフラン(2mL)に溶解させた。ターボグリニャール試薬(塩化リチウムを伴うイソプロピルマグネシウムクロリド、1.2M、113μL、0.135mmol)を、−78℃で滴下して添加した。混合物を−20℃まで温め、1時間撹拌した。次に、酸素を、30分間にわたってゆっくりと反応混合物に通した。次に、酢酸エチルを添加した後、5mLの塩化アンモニウム溶液を添加することによって、反応物を急冷した。混合物をH
2O(10mL)で洗浄し、濃縮したところ、粗製の9−7が得られ、これを、SunfireカラムでのHPLCによって精製したところ、4.0mgの黄色の固体が得られた。
【0345】
化合物206
水性HF(0.3mL、48〜50%)を、プラスチックバイアル中の9−7のCH
3CN溶液(1.0mL)に、25℃で添加した。反応物を、25℃で18時間撹拌した。得られた混合物を、K
2HPO
4(2g)の水溶液(10mL)に注いだ。溶液を、EtOAc(3×15mL)で抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮したところ、粗中間体が得られた。
【0346】
10%のPd−C(20mg)を、上記の粗中間体のジオキサン/MeOH溶液(2mL、1:1)に添加した。反応混合物を、25℃で2時間、H
2(バルーン)下で撹拌し、セライトパッドを通してろ過した。ろ液を濃縮したところ、144mgの粗生成物が得られた。粗生成物を、Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン、溶媒A:0.05NのHCl、溶媒B:CH
3CN、2.0mL(0.05NのHCl)中の試料、15分間にわたって0→70%のBでのグラジエント溶離、質量による分別捕集]]でのHPLCによって精製したところ、化合物206が黄色の固体として得られた(1.64mg、6.3%、3工程):
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 6.82(s,1H)、4.05(s,1H)、3.74(s,3H)、3.17(dd,J=15.6、4.6Hz,1H)、3.02(s,3H)、2.96(s,3H)、3.01〜2.89(m,2H)、2.19〜2.11(m,1H)、2.09〜2.00(m,1H)、1.65〜1.53(m,1H);MS(ESI)m/z 461.22(M+H)。
【0347】
実施例10。式III(式中、Yが、−NH−C(O)−CH
2−NR
2R
3、−NH−C(O)−(C
1〜C
6)アルキル、−NH−C(O)−ヘテロシクリル、または−NH−C(O)−カルボシクリルである)の化合物の合成。
スキーム10:
【化39】
スキーム10において、Zが、−(C
1〜C
6)アルキル、−ヘテロシクリル、または−カルボシクリルを表す。化合物207〜209は、本発明の化合物であり、本発明のさらなる化合物を生成するための中間体としても用いられる。
【0348】
フェニル2−メトキシ−5−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート(10−2)。
室温における乾燥DCM中の市販の2−メトキシ−5−(トリフルオロメトキシ)安息香酸(10−1)(4.73g、18.91mmol、1当量)に、無水DMF(5滴)および塩化オキサリル(4.87mL、56.71mmol、3.0当量)を滴下して添加した。反応物を、室温で1時間撹拌した(ガス発生が停止するまで)。反応溶液を真空で濃縮したところ、粗製の酸塩化物が黄色の油として得られ、これを乾燥DCMに再溶解させ、PhOH(2.67g、28.37mmol、1.5当量)、DIEA(9.88mL、56.72mmol、3.0当量)およびDMAP(0.23g、1.88mmol、0.1当量)を添加した。反応物を、室温で一晩撹拌し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)で急冷し、DCM(100mL×3)で抽出した。組み合わせたDCM抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空で濃縮した。0%および5%のEtOAc/ヘキサンを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、所望のフェニルエステル10−2が淡色の油として得られた(6.09g、定量):R
f 0.20(10%のEtOAc/ヘキサン);
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.87(d,J=2.4Hz,1H)、7.36〜7.43(m,3H)、7.17〜7.30(m,3H)、7.02(d,J=9.2Hz,1H)、3.94(s,3H)。
【0349】
フェニル6−メトキシ−2−メチル−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート(10−3)。
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(TMP)(3.97mL、23.38mmol、1.2当量)を、無水THF(50mL)に溶解させ、−78℃まで冷却した。nBuLi(9.35mL、ヘキサン中2.5M、23.38mmol、1.2当量)を滴下して添加した。黄色の溶液を、0℃で10分間撹拌し、−78℃まで冷却した。無水N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)(4.38mL、29.22mmol、1.5当量)を添加した後、フェニルエステル10−2(6.09g、19.50mmol、無水THF中50mL、1.0当量)を、15分かけて滴下して添加した。得られた濃い黄褐色の溶液を、−78℃で30分間撹拌した。ヨウ化メチル(1.82mL、29.23mmol、1.5当量)を添加した。濃い褐色の溶液を、−78℃から室温まで2時間、および室温で1時間撹拌した。HOAc(6mL)および水(100mL)を連続して添加して、反応物を急冷した。明るいオレンジ色の溶液を真空で濃縮し、EtOAc(200mL×1)で抽出した。EtOAc抽出物を、1Nの水性HCl(50mL×2)および塩水(50mL×1)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空で濃縮した。0%および5%のEtOAc/ヘキサンを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、所望のフェニルエステル10−3が淡色の固体(2.92g、46%)として得られた:R
f 0.30(10%のEtOAc/ヘキサン);
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.40〜7.45(m,2H)、7.20〜7.30(m,4H)、6.81(d,J=8.5Hz,1H)、3.88(s,3H)、2.37(s,3H)。
【0350】
フェニル6−ヒドロキシ−2−メチル−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート(10−4)。
メチルエーテル10−3(500mg、1.53mmol、1当量)を、無水DCM(10mL)に溶解させ、−78℃まで冷却した。BBr
3(1.60mL、1.0M/DCM、1.60mmol、1.02当量)を滴下して添加した。濃いオレンジ色の溶液を、−78℃から−10℃まで4時間撹拌した。反応物を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)で急冷し、DCM(50mL×3)で抽出した。組み合わせたDCM抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空で濃縮したところ、粗製のフェノール10−4が黄色の油(410mg、86%)として得られた:R
f 0.55(10%のEtOAc/ヘキサン);
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 10.86(s,1H)、7.42〜7.50(m,2H)、7.30〜7.40(m,2H)、7.19(d,J=7.9Hz,2H)、6.91(d,J=9.2Hz,1H)、2.64(s,3H)。
【0351】
フェニル6−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)−2−メチル−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート(10−5)。
粗製のフェノール10−4(410mg、1.31mmol、1当量)を、無水DCM(10mL)に溶解させた。(Boc)
2O(430mg、1.97mmol、1.5当量)、DIEA(0.46mL、2.64mmol、2当量)、およびDMAP(16mg、0.13mmol、0.1当量)を、室温で連続して添加した。反応物を、室温で1時間撹拌し、飽和含水炭酸水素ナトリウム(50mL)で急冷し、DCM(50mL×3)で抽出した。組み合わせたDCM抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空で濃縮した。0%および2%のEtOAc/ヘキサンを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、所望の生成物10−5が白色の固体(540mg、定量)として得られた:R
f 0.60(10%のEtOAc/ヘキサン);
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.41〜7.48(m,2H)、7.38(d,J=10.3Hz,1H)、7.22〜7.32(m,3H)、7.18(d,J=9.2Hz,1H)、2.45(s,3H)、1.45(s,9H)。
【0352】
(4aS,11aR,12aS,13S)−3−(ベンジルオキシ)−4a−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−13−(ジメチルアミノ)−5−ヒドロキシ−4,6−ジオキソ−10−(トリフルオロメトキシ)−4,4a,6,11,11a,12,12a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−7−イルtert−ブチルカーボネート(10−6)。
−78℃におけるTHF(5mL)中のジイソプロピルアミン(0.062mL、0.44mmol、2.2当量)に、nBuLiを滴下して添加した(0.27mL、1.6M/ヘキサン、0.44mmol、2.2当量)。淡色の溶液を、0℃にして、その温度で10分間撹拌し、−78℃まで冷却した。TMEDA(0.075mL、0.50mmol、2.5当量)を添加した後、化合物10−5(91mg、0.22mmol、1.1当量、5mLのTHF中)を、10分かけて滴下して添加した。得られた真紅色の溶液を、−78℃で15分間撹拌した。エノン1−6(97mg、0.20mmol、1当量、5mLのTHF中)を2分かけて滴下して添加した。得られた黄色の溶液を、−78℃から−10℃まで1時間にわたって撹拌し、水性飽和塩化アンモニウム(50mL)で急冷し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。抽出物を組み合わせて、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空で濃縮した。C−18カラム(移動相:A−0.1%のギ酸/水、B−0.1%のギ酸/アセトニトリル;グラジエント:10分間にわたって80%のBから100%のB)での分取HPLC精製により、所望の生成物10−6−1が黄色の固体(90mg、56%)として得られた:R
f 0.40(10%のEtOAc/ヘキサン);
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 15.48(s,1H)、7.36(d,J=7.2Hz,2H)、7.29〜7.20(m,4H)、6.94(d,J=7.2Hz,1H)、5.22(s,2H)、3.81(d,J=10.8Hz,1H)、3.15(dd,J=16.0、4.8Hz,1H)、2.94〜2.85(m,1H)、2.44〜2.31(m,9H)、2.03(d,J=14.4Hz,1H)、1.42(s,9H)、0.78(s,9H)、0.15(s,3H)、0.08(s,3H);MS(ESI)m/z 801.3(M+H)。
【0353】
(4aS,11aR,12aS,13S)−tert−ブチル3−(ベンジルオキシ)−4a−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−13−(ジメチルアミノ)−5,7−ジヒドロキシ−4,6−ジオキソ−10−(トリフルオロメトキシ)−4,4a,6,11,11a,12,12a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−8−カルボキシレート(10−6−2)。
また、表題化合物(10−6−2)を、10−6−1の製剤から単離した:MS(ESI)m/z 801.3(M+H)。
【0354】
(4aS,11aR,12aS,13S)−3−(ベンジルオキシ)−13−(ジメチルアミノ)−4a,5,7−トリヒドロキシ−10−(トリフルオロメトキシ)−11a,12,12a,13−テトラヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−4,6(4aH,11H)−ジオン(10−7)。
10−6(90mg、0.11mmol)を、アセトニトリル(2mL)に溶解させた。HF(1mL、水中40%)を添加した。黄色の溶液を、室温で一晩撹拌した。次に、反応溶液を、高速で撹拌しながら、水(20mL)中のK
2HPO
4(4.3g)にゆっくりと添加した。混合物を、DCM(10mL×3)で抽出した。組み合わせた抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空で濃縮したところ、粗生成物10−7が黄色の固体(76mg)として得られた。
【0355】
(4S,4aS,5aR,12aS)−4−(ジメチルアミノ)−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−7−(トリフルオロメトキシ)−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロテトラセン−2−カルボキサミド(化合物207)。
10−7(粗製、0.11mmol、1当量)を、1,4−ジオキサン/メタノール(5mL、1:4v/v)に溶解させた。10%のPd−C(47mg、0.022mmolのPd、0.2当量)を添加した。混合物を、5分間水素をバブリングすることによってパージし、室温で1時間、1atmの水素雰囲気下で高速で撹拌した。触媒を、小さいセライトパッドを用いてろ過して取り除き、さらなるメタノール(2mL×3)で洗浄した。ろ液を真空で濃縮した。Polymerx(商標)カラムでの分取HPLC精製により、所望の生成物化合物207が黄色の固体(72mg、定量)として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.45(dd,J=9.2、0.9Hz,1H)、6.91(d,J=9.2Hz,1H)、4.11(s,1H)、3.19〜2.96(m,9H)、2.36〜2.30(m 1H)、2.25〜2.20(m,1H)、1.69〜1.63(m,1H);MS(ESI)m/z 499.4(M+H)。
【0356】
(4S,4aS,5aR,12aS)−4−(ジメチルアミノ)−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−9−ニトロ−1,11−ジオキソ−7−(トリフルオロメトキシ)−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロテトラセン−2−カルボキサミド(化合物208)。
化合物207(70mg、0.14mmol、1当量)を、低温(0°)硫酸(4mL)に溶解させた。H
2SO
4(0.42mL、0.5M、0.21mmol、70%の水性硝酸を濃硫酸と混合することによって、使用前に調製したもの)中のHNO
3の溶液を0℃で滴下して添加した。真紅色の溶液を、0℃で1時間撹拌した。得られた黄色の溶液を、高速で撹拌しながら、ジエチルエーテル(200mL)に滴下して添加した。黄色の固体を集め、さらなるジエチルエーテル(5mL×4)で洗浄し、真空下で乾燥させたところ、粗生成物化合物208が黄色の固体として得られ、これをそのまま次の工程に用いた。
【0357】
(4S,4aS,5aR,12aS)−9−アミノ−4−(ジメチルアミノ)−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−7−(トリフルオロメトキシ)−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロテトラセン−2−カルボキサミド(化合物209)。
化合物208(0.10mmol、粗製)を、0.1NのHCl/メタノール(5mL)に溶解させた。10%のPd−C(54mg、0.02mmolのPd、0.2当量)を添加した。混合物を、5分間水素をバブリングすることによってパージし、室温で1時間、1atmの水素雰囲気下で高速で撹拌した。触媒を、小さいセライトパッドを用いてろ過して取り除き、さらなるメタノール(5mL×4)で洗浄した。ろ液を真空で濃縮した。Polymerx(商標)カラムでの分取HPLC精製により、所望のアニリン化合物209が褐色の固体(13mg、22%)として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.60(s,1H)、4.12(s,1H)、3.21〜2.93(m,9H)、2.38〜2.32(m,1H)、2.25〜2.22(m,1H)、1.69〜1.59(m,1H);MS(ESI)m/z 514.1(M+H)。
【0358】
化合物210
化合物209(4mg、0.0068mmol、1当量)を、アセトニトリル/DMPU(1mL、1:3v/v)に溶解させた。炭酸ナトリウム(4mg、0.04mmol、6当量)および臭化ブロモアセチル/アセトニトリル(0.041mL、0.2M、0.0082mmol、1.2当量、臭化ブロモアセチルを無水アセトニトリルに溶解させることによって、使用前に調製したもの)を室温で添加した。反応物を、室温で10分間撹拌した。LC/MS分析により、出発アニリン6を完全に使い切ったことが示された。アゼチジン(0.0092mL、0.14mmol、20当量)を添加した。反応物を、室温で1時間撹拌した。LC/MS分析により、中間体臭化物を完全に使い切ったことが示された。次に、反応混合物を、高速で撹拌しながら、5mMのHCl/ジエチルエーテル(50mL)に滴下して添加した。固体を、小さいセライトパッドで集め、さらなる5mMのHCl/ジエチルエーテル(5mL×4)で洗浄し、0.1NのHCl/水(4mL)で溶離した。次に、黄色の溶離液を、精製用のPolymerx(商標)カラムを備えた分取HPLCシステムに直接注入した。凍結乾燥させた後、所望の生成物化合物210が黄色の固体として得られた(3.2mg、2HCl、69%):
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.40(s,1H)、4.30〜4.40(m,4H)、4.10〜4.23(m,2H)、4.09(s,1H)、2.90〜3.50(m,3H)、3.03(s,3H)、2.94(s,3H)、2.58〜2.70(m,1H)、2.42〜2.52(m,1H)、2.28〜2.36(m,1H)、2.18〜2.25(m,1H)、1.58〜1.70(m,1H);MS(ESI)m/z 611.3(M+H)。
【0359】
適切なアミン(NHR
2R
3)を代わりに用いて、化合物210と同様に以下の化合物を調製した。
【0360】
化合物211
1HNMR(400MHz、CD
3OD):δ 8.45(s,1H)、4.23(s,2H)、4.11〜4.09(m,3H)、3.19〜2.93(m,9H)、2.35〜2.26(m,1H)、2.25〜2.17(m,1H)、1.68〜157(m,1H);MS(ESI)m/z 653.1(M+H)。
【0361】
化合物212
1HNMR(400MHz、CD
3OD):δ 8.39(s,1H)、5.53〜5.35(m,1H)、4.58〜4.42(m,6H)、4.10(s,1H)、3.15〜2.93(m,9H)、2.35〜2.25(m,1H)、2.23〜2.18(m,1H)、1.37〜158(m,1H);MS(ESI)m/z 629.1(M+H)。
【0362】
化合物213
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.43(s,1H)、4.11〜4.10(m,3H)、3.18〜2.96(m,11H)、2.36〜2.21(m,2H)、1.75〜1.63(m,3H)、1.49〜1.43(m,2H)、1.02(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 627.2(M+H)。
【0363】
化合物214
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.47(s,1H、4.14(s,3H)、3.22〜3.00(m,11H)、2.39〜2.26(m,2H)、1.79〜1.77(m,2H)、1.69〜1.67(m,1H)、1.46〜1.45(m,4H)、1.02(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 641.2(M+H)。
【0364】
化合物215
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.46(s,1H)、4.12(s,3H)、3.21〜2.98(m,11H)、2.38〜2.31(m,2H)、1.79〜1.75(m,2H)、1.69〜1.66(m,1H)、1.48〜1.39(m,6H)、0.98(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 655.2(M+H)。
【0365】
化合物216
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.43(s,1H)、4.10(s,2H)、4.08(s,1H)、3.17〜2.94(m,11H)、2.35〜2.27(m,1H)、2.25〜2.18(m,1H)、1.64〜1.61(m,1H)、1.10(m,9H);MS(ESI)m/z 641.1(M+H)。
【0366】
化合物217
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.34(s,1H)、4.04(s,2H)、4.01(s,1H)、3.11〜2.87(m,11H)、2.26〜2.13(m,2H)、1.60〜1.53(m,1H)、1.18〜1.05(m,1H)、0.67〜0.63(m,2H)、0.37〜0.33(m,2H);MS(ESI)m/z 625.2(M+H)。
【0367】
化合物218
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.44(s,1H)、4.35〜4.20(m,2H)、4.13(s,1H)、3.43〜3.33(q,J=7.2Hz,2H)、3.22〜2.98(m,12H)、2.37〜2.24(m,2H)、2.22〜2.09(m,1H)、1.45〜1.42(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 613.2(M+H)。
【0368】
化合物219
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.49(s,1H)、7.44(s,4H)、5.06(brs、2H)、4.73(brs、2H)、4.63(s,2H)、4.14(s,1H)、3.21〜2.98(m,9H)、2.38〜2.27(m,2H)、1.70〜1.67(m,1H);MS(ESI)m/z 673.2(M+H)。
【0369】
化合物220
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.44(s,1H)、4.10(s,3H)、3.50〜3.47(m,1H)、3.18〜2.96(m,9H)、2.36〜2.22(m,2H)、1.65〜1.63(m,1H)、1.38(t,J=6.8Hz、6H);MS(ESI)m/z 613.2(M+H)。
【0370】
化合物221
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.44(s,1H)、4.73〜4.68(m,1H)、4.45〜4.37(m,5H)、4.15(s,1H)、4.14〜4.10(m,1H)、3.40(s,3H)、3.22〜2.92(m,9H)、2.40〜2.32(m,2H)、1.70〜1.67(m,1H);MS(ESI)m/z 641.3(M+H)。
【0371】
化合物222
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.35(s,1H)、4.81(t,J=4.4Hz,1H)、4.64(t,J=4.4Hz,1H)、4.09(s,2H)、4.00(s,1H)、3.45(t,J=4.4Hz,1H)、3.39(t,J=4.4Hz,1H)、3.09〜2.79(m,9H)、2.27〜2.09(m,2H)、1.62〜1.58(m,1H);MS(ESI)m/z 617.2(M+H)。
【0372】
化合物223
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.46(s,1H)、4.12(s,3H)、3.32〜2.97(m,11H)、2.38〜2.27(m,2H)、1.99〜1.90(s,3H)、1.74〜1.64(m,5H)、1.33(m,2H);MS(ESI)m/z 653.1(M+H)。
【0373】
化合物224
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.34(s,1H)、4.02(s,1H)、4.00(s,2H)、3.10(q,J=7.2Hz,2H)、3.10〜2.87(m,9H)、2.28〜2.15(m,2H),1.57 〜1.46(m,1H)、1.27(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 599.1(M+H)。
【0374】
化合物225
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.43(s,1H)、4.35〜4.20(m,2H)、4.11(s,1H)、3.38〜2.94(m,14H)、2.35〜2.21(m,2H)、1.89〜1.79(m,2H)、1.68〜1.63(m,1H)、1.09(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 627.1(M+H)。
【0375】
化合物226
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.35(s,1H)、4.04(s,2H)、4.00(s,1H)、3.61(t,J=4.8Hz,2H)、3.38(s,3H)、3.21(t,J=4.8Hz,2H)、3.15〜2.86(m,9H)、2.18〜2.09(m,2H)、1.61〜1.52(m,1H);MS(ESI)m/z 629.1(M+H)。
【0376】
化合物227
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.34(s,1H)、5.47〜5.32(m,1H)、4.34(s,2H)、4.02(s,1H)、3.98〜3.82(m,2H)、3.3.48〜3.32(m,2H)、3.11〜2.87(m,9H)、2.47〜2.36(m,2H)、2.34〜2.19(m,2H)、1.58〜1.50(m,1H);MS(ESI)m/z 643.1(M+H)。
【0377】
化合物228
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.30(s,1H)、8.06(s,1H)、7.94(d,J=4.8Hz,1H)、7.73〜7.67(m,2H)、4.17(s,2H)、4.02(s,1H)、3.24〜2.86(m,9H)、2.25〜2.12(m,2H)、1.59〜1.49(m,1H);MS(ESI)m/z 648.1(M+H)。
【0378】
化合物229
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.35(s,1H)、8.02(d,J=7.2Hz,2H)、6.84(d,J=7.2Hz,2H)、5.17(s,2H),4.09(s,1H)、3.28〜2.936(m,9H)、2.32〜2.19(m,2H)、1.66〜1.56(m,1H);MS(ESI)m/z 648.1(M+H)。
【0379】
化合物230
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.43(s,1H)、4.07(s,3H)、3.20〜2.94(m,11H)、2.35〜2.29(m,1H)、2.25〜2.17(m,1H),1.93〜1.79(m,2H)、1.78〜1.58(m,1H)、1.05(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 613.2(M+H)。
【0380】
化合物231
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.42(s,1H)、4.12(s,3H)、3.19〜2.87(m,11H)、2.38〜2.19(m,2H)、1.90〜1.61(m,6H)、1.38〜1.19(m,4H)、1.15〜1.01(m,2H);MS(ESI)m/z 667.2(M+H)。
【0381】
化合物232
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.35(s,1H)、4.01(s,3H)、3.14〜2.73(m,11H)、2.26〜2.13(m,2H)、2.03〜2.01(m,1H)、1.60〜1.51(m,1H)、0.99〜0.92(t,J=6.8Hz,、6H);MS(ESI)m/z 627.2(M+H)。
【0382】
化合物233
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.34(s,1H)、4.12(s,2H)、4.01(s,1H)、3.56〜3.53(m,2H)、3.11〜2.73(m,11H)、2.27〜2.13(m,2H)、1.89〜1.76(m,5H)、1.60〜1.57(m,2H);MS(ESI)m/z 639.2(M+H)。
【0383】
化合物234
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.35(s,1H)、4.09(s,1H)、4.02(s,2H)、3.89〜3.70(m,1H)、3.11〜2.86(m,9H)、2.27〜2.02(m,6H)、1.91〜1.71(m,2H)、1.60〜1.40(m,1H);MS(ESI)m/z 625.3(M+H)。
【0384】
化合物235
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.44(s,1H)、4.31(s,2H)、4.12(s,1H)、4.12〜3.78(m,4H)、3.78〜3.44(m,4H)、3.22〜2.90(m,9H)、2.38〜2.23(m,2H)、1.71〜1.61(m,1H);MS(ESI)m/z 641.1(M+H)。
【0385】
化合物236
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.42(s,1H)、4.27(s,2H)、4.11(s,1H)、3.40〜3.31(m,4H)、3.21〜2.96(m,9H)、2.36〜2.23(m,2H)、1.69〜1.60(m,1H)、1.40(t,J=7.2Hz、6H);MS(ESI)m/z 627.2(M+H)。
【0386】
化合物237
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.46(s,1H)、4.11(s,3H)、3.31〜2.94(m,10H)、2.40〜2.20(m,2H)、2.20〜2.00(m,2H)、1.94〜1.82(m,2H)、1.68〜1.56(m,1H)、1.48〜1.32(m,4H)、1.28〜1.16(m,2H);MS(ESI)m/z 653.3(M+H)。
【0387】
化合物238
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.41(s,1H)、7.46〜7.26(m,2H)、7.25〜7.11(m,3H)、4.16(s,2H)、4.01(s,1H)、3.15〜2.78(m,9H)、2.26〜2.11(m,2H)、1.58〜1.49(m,1H);MS(ESI)m/z 647.0(M+H)。
【0388】
化合物239
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.43(s,1H)、4.21(s,2H)、4.11(s,1H)、3.18〜2.84(m,9H)、2.90〜2.84(m,1H)、2.35〜2.22(m,2H)、1.69〜1.59(m,1H)、0.95〜0.93(m,4H);MS(ESI)m/z 611.4(M+H)。
【0389】
化合物240
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.43(s,1H)、6.38(tt,J=60、1.6Hz,1H)、4.21(s,2H)、4.12(s,1H)、3.68(td,J=7.2、1.6Hz,2H)、3.18〜2.90(m,9H)、2.36〜2.18(m,2H)、1.69〜1.58(m,1H);MS(ESI)m/z 635.1(M+H)。
【0390】
化合物241
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.46(s,1H)、5.56〜5.43(m,1H)、4.45(s,2H)、4.12(s,1H)、4.13〜3.90(m,2H)、3.58〜3.41(m,2H)、3.20〜2.90(m,9H)、2.38〜2.23(m,4H)、1.71〜1.61(m,1H);MS(ESI)m/z 643.2(M+H)。
【0391】
化合物242
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.35〜8.33(m,1H)、4.22〜4.18(m,2H)、4.02(s,1H)、3.92〜3.87(m,1H)、3.39〜3.28(m,1H)、3.09〜2.86(m,11H)、2.74〜2.60(m,2H)、2.27〜2.12(m,2H)、1.71〜1.45(m,7H);MS(ESI)m/z 665.2(M+H)。
【0392】
化合物243
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.44(s,1H)、4.12(s,1H)、4.08(s,2H)、3.18〜2.90(m,11H)、2.78〜2.66(m,1H)、2.38〜2.15(m,4H)、2.08〜1.80(m,3H)、1.71〜1.54(m,1H);MS(ESI)m/z 639.2(M+H)。
【0393】
化合物244
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.38(s,1H)、4.20(s,2H)、4.02(s,1H)、3.18〜2.82(m,15H)、2.32〜2.11(m,2H)、1.66〜1.52(m,1H);MS(ESI)m/z 599.1(M+H)。
【0394】
化合物245
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.46(s,1H)、4.09(s,3H)、2.90〜3.30(m,3H)、3.03(s,3H)、2.94(s,3H)、2.29〜2.37(m,1H)、2.18〜2.25(m,1H)、1.58〜1.70(m,1H)、1.41(s,9H);MS(ESI)m/z 627.4(M+H)。
【0395】
化合物246
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.44(s,1H)、4.33(s,2H)、4.10(s,1H)、3.75〜3.85(m,2H)、2.90〜3.50(m,7H)、3.03(s,3H)、2.94(s,3H)、2.28〜2.37(m,1H)、2.00〜2.25(m,5H)、1.58〜1.70(m,1H);MS(ESI)m/z 625.1(M+H)。
【0396】
化合物263
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.46(s,1H)、4.12(s,1H)、4.11(s,2H)、3.70〜3.61(m,1H)、3.22〜2.93(m,9H)、2.38〜2.10(m,4H)、1.92〜1.80(m,2H)、1.76〜1.56(m,5H);MS(ESI)m/z 639.2(M+H)。
【0397】
臭化ブロモアセチルおよびアミン(NHR
2R
3)を、酸塩化物(必要に応じて、適宜、保護される)またはカルボン酸(必要に応じて、適宜、保護される)およびHATUなどのカップリング試薬に置き換えて、化合物210と同様に以下の化合物を調製した。
【0398】
化合物247
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.34(s,1H)、7.88(d,J=7.6Hz,2H)、7.55〜7.45(m,3H)、4.03(s,1H)、3.13〜2.88(m,9H)、2.33〜2.28(m,1H)、2.19〜2.13(m,1H)、1.64〜1.53(m,1H);MS(ESI)m/z 611.4(M+H)。
【0399】
化合物248
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.37(s,1H)、7.50〜7.41(m,3H)、7.16(dd,J=8.0Hz、1.6Hz,1H)、4.09(s,1H)、3.86(s,3H),3.18〜2.97(m,9H)、2.37〜2.29(m,1H)、2.24〜2.20(m,1H)、1.69〜1.62(m,1H);MS(ESI)m/z 648.2(M+H)。
【0400】
化合物249
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.24(s,1H)、8.16(s,1H)、8.12(d,J=8.0Hz,1H)、7.83(d,J=8.0Hz,1H)、7.66(t,J=8.0Hz,1H)、4.01(s,1H)、3.12〜2.73(m,9H)、2.26(m,1H)、2.16〜2.12(m,1H)、1.63〜1.52(m,1H);MS(ESI)m/z 686.1(M+H)。
【0401】
化合物250
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.29(s,1H)、7.88(d,J=3.6Hz,1H)、7.77(d,J=4.8Hz,1H)、7.21(t,J=4.4Hz,1H)、4.10(s,1H)、3.19〜2.96(m,9H)、2.38〜2.30(m,1H)、2.28〜2.20(m,1H)、1.70〜1.60(m,1H);MS(ESI)m/z 624.1(M+H)。
【0402】
化合物251
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.29(s,1H)、7.98(d,J=8.4Hz,2H)、7.44(d,J=8.8Hz,2H)、4.03(s,1H)、3.18(s,6H)、3.11〜2.87(m,9H)、2.25〜2.20(m,1H)、2.16〜2.13(m,1H)、1.58〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 661.1(M+H)。
【0403】
化合物252
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.25(s,1H)、8.17(s,1H)、8.04(d,J=7.6Hz,1H)、7.85(dd,J=7.2Hz、1.6Hz,1H)、7.70(t,J=8.0Hz,1H)、4.04(s,1H)、3.20(s,6H)、3.12〜2.88(m,9H)、2.26(m,1H)、2.18〜2.15(m,1H)、1.58〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 661.1(M+H)。
【0404】
化合物253
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.26(s,1H)、8.10(d,J=7.6Hz,1H)、7.95(d,J=8.0Hz,1H)、7.80(t,J=7.6Hz,1H)、7.65(t,J=7.6Hz,1H)、4.03(s,1H)、3.26(s,6H)、3.14〜2.87(m,9H)、2.29〜2.25(m,1H)、2.13〜2.10(m,1H)、1.63〜1.56(m,1H);MS(ESI)m/z 661.1(M+H)。
【0405】
化合物254
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 9.38(s,1H)、9.08〜9.04(m,2H)、8.37(s,1H)、8.22(t,J=7.6Hz,1H)、4.13(s,1H)、3.22〜2.98(m,9H)、2.36(m,1H)、2.13〜2.10(m,1H)、1.70〜1.63(m,1H);MS(ESI)m/z 619.0(M+H)。
【0406】
化合物255
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 9.07(d,J=5.6Hz,2H)、8.49(d,J=5.6Hz,2H)、8.37(s,1H)、4.12(s,1H)、3.22〜2.97(m,9H)、2.37(m,1H)、2.29〜2.23(m,1H)、1.70〜1.63(m,1H);MS(ESI)m/z 619.0(M+H)。
【0407】
化合物256
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.72〜8.70(m,2H)、8.23(d,J=7.2Hz,1H)、8.06(t,J=7.6Hz,1H)、7.65(dd,J=10.8、6.8Hz,1H)、4.12(s,1H)、3.19〜2.97(m,9H)、2.32〜2.25(m,1H)、2.26〜2.23(m,1H)、1.67〜1.64(m,1H);MS(ESI)m/z 619.0(M+H)。
【0408】
化合物257
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.33(s,1H)、4.09〜4.08(m,2H)、3.45〜3.42(m,1H)、3.16〜2.93(m,10H)、2.34〜2.18(m,3H)、1.95〜1.88(m,2H)、1.88〜1.60(m,4H);MS(ESI)m/z 625.1(M+H)。
【0409】
化合物258
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.44(s,1H)、5.20(t,J=9.2Hz,1H)、4.19〜4.07(m,3H)、3.19〜2.92(m,12H)、2.66〜2.61(m,2H)、2.33(m,1H)、2.22〜2.03(m,1H),1.66〜1.63(m,1H);MS(ESI)m/z 611.1(M+H)。
【0410】
化合物259
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.34(s,1H)、4.39(t,J=7.6Hz,1H)、4.10(s,1H)、3.76〜3.74(m,1H)、3.27〜2.93(m,12H)、2.70〜2.63(m,1H)、2.34〜2.15(m,6H)、1.63〜1.60(m,1H);MS(ESI)m/z 625.1(M+H)。
【0411】
化合物260
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.36(s,1H)、5.20(t,J=8.0Hz,1H)、4.09〜4.07(m,1H)、4.02(s,1H)、3.96〜3.73(m,1H)、3.21〜2.72(m,11H)、2.59〜2.13(m,2H)、1.56〜1.54(m,1H);MS(ESI)m/z 597.1(M+H)。
【0412】
化合物261
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.33(s,1H)、4.57(t,J=7.6Hz,1H)、4.09(s,1H)、3.47〜3.36(m,2H)、3.18〜2.93(m,9H)、2.54〜2.52(m,1H)、2.34〜2.31(m,1H),2.27〜2.07(m,4H),1.63〜1.58(m,1H);MS(ESI)m/z 611.1(M+H)。
【0413】
化合物262
化合物210と同様に、水性HF処理と、その後の水素化によって、10−6−2から化合物262を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.00(s,1H)、4.09(s,1H)、2.80〜3.50(m,9H)、2.32〜2.42(m,1H)、2.19〜2.27(m,1H)、1.58〜1.70(m,1H);MS(ESI)m/z 543.3(M+H)。
【0414】
実施例11。式III(式中、Yが−NR
2R
3である)の化合物の合成。
スキーム11:
【化40】
スキーム11において、「R
D」が、C
1〜C
6アルキルを表し;「R
E」が、C
1〜C
6アルキルまたはフェニルを表す。
【0415】
フェニル2−ヒドロキシ−6−メチル−3−ニトロ−5−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート(11−1)。
化合物10−4(12.2mmol)を、1,2−ジクロロエタン(18mL)およびH
2O(18mL)に溶解させた。温度を25℃未満に保つために、テトラブチルアンモニウムブロミド(197mg、0.61mmol、0.05当量)を添加した後、硝酸(70%、1.56mL、24.4mmol、2.0当量)をゆっくりと添加した。室温で20時間撹拌した後、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、層を分離した。有機層を、H
2O、塩水でさらに洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、化合物11−1が黄色の固体として得られ、これは、そのまま次の工程に用いるのに十分に純粋であった。
【0416】
フェニル2−(ベンジルオキシ)−6−メチル−3−ニトロ−5−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート(11−2)。
上記(12.2mmol)から得られた11−1を、アセトン(25mL)に溶解させた。ヨウ化カリウム(101mg、0.61mmol、0.05当量)、K
2CO
3(3.37g、24.4mmol、2当量)、および臭化ベンジル(1.74mL、14.6mmol、1.2当量)を添加した。得られた混合物を、4時間にわたって加熱して還流させた。室温まで冷ました後、溶液を、セライト床を通してろ過した。固体ケーキを、EtOAcで3度さらに洗浄した。組み合わせた有機溶液を濃縮した。残渣を、EtOAcに溶解させ、H
2O、塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、化合物11−2がオフホワイトの固体として得られ、これを、さらに精製せずにそのまま次の工程に用いた。
【0417】
フェニル3−アミノ−2−(ベンジルオキシ)−6−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート(11−3)。
最後の工程から調製された11−2(12.2mmol)を、THF(73mL)に溶解させた。H
2O(49mL)中のNa
2S
2O
4(12.49g、61.0mmol、5当量)の溶液を0℃で添加した。室温で16時間撹拌した後、層を分離した。水性層を、EtOAcで3回さらに抽出した。組み合わせた有機層を、塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによるさらなる精製(シリカゲル、85:15のヘキサン/EtOAc)により、化合物11−3がオフホワイトの固体(3.45g)として得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.44〜7.34(m,7H)、7.28〜7.25(m,1H)、7.14〜7.12(m,2H)、6.73(s,1H)、5.01(s,2H)、3.86(br s,2H)、2.29(s,3H);MS(ESI)m/z 416.3(M−H)、C
22H
17F
3NO
4についての計算値416.12。
【0418】
フェニル2−(ベンジルオキシ)−3−(ビス(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−6−メチル−5−(トリフルオロメトキシ)ベンゾエート(11−4)。
ジ−tert−ブチルジカーボネート(4.51g、20.66mmol、2.5当量)およびDMAP(50mg、0.41mmol、0.05当量)を、無水DMF(33mL)中の化合物11−3(3.45g、8.26mmol、1当量)の溶液に添加した。得られた混合物を室温で撹拌し、反応物をLC−MSによって監視した。SMを完全に使い切った後、反応物をEtOAcで希釈した。溶液を、H
2Oで3回と塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーによるさらなる精製(シリカゲル、95:5のヘキサン/EtOAc)により、化合物11−4がワックス状の固体(4.12g)として得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.40〜7.31(m,7H)、7.28〜7.25(m,1H)、7.15(s,1H)、6.98(d,J=7.8Hz,1H)、4.94(s,2H)、2.40(s,3H)、1.37(s,18H);MS(ESI)m/z 616.4(M−H)、C
32H
33F
3NO
8についての計算値616.22。
【0419】
中間体11−5。
化合物2−5(実施例2を参照のこと)の調製に用いられる同様の条件下で、化合物11−4およびエノン1−6から11−5を調製した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、95:5〜85:15のヘキサン/EtOAc)によって精製したところ、所望の生成物が淡黄色の発泡体として得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 15.88(s,1H)、7.52〜7.30(m,11H)、5.35(s,2H)、4.98(d,J=9.8Hz,1H)、4.79(d,J=9.8Hz,1H)、3.96(d,J=10.4Hz,1H)、3.26(dd,J=16.5、4.9Hz,1H)、3.01〜2.93(m,1H)、2.60〜2.40(m,9H)、2.16〜2.13(m,1H)、1.34(s,18H)、0.81(s,9H)、0.26(s,3H)、0.13(s,3H);MS(ESI)m/z 1006.7(M+H)、C
52H
63F
3N
3O
12Siについての計算値1006.41。
【0420】
(4aS,11aR,12aS,13S)−8−アミノ−3,7−ビス(ベンジルオキシ)−4a−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−13−(ジメチルアミノ)−5−ヒドロキシ−10−(トリフルオロメトキシ)−11a,12,12a,13−テトラヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−4,6(4aH,11H)−ジオン(11−6)。
化合物2−6(実施例2を参照のこと)の調製に用いられる同様の条件下で、11−5から11−6を調製した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、85:15のヘキサン/EtOAc)による粗生成物の精製により、所望の生成物が鮮黄色の発泡体として得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 16.02(s,1H)、7.52〜7.26(m,10H)、6.77(s,1H)、5.36(s,2H)、4.90(s,2H)、3.97(br s,3H)、3.12(dd,J=16.5、4.9Hz,1H)、2.98〜2.88(m,1H)、2.60〜2.40(m,9H)、2.16〜2.10(m,1H)、0.83(s,9H)、0.28(s,3H)、0.14(s,3H);MS(ESI)m/z 806.5(M+H)、C
42H
47F
3N
3O
8Siについての計算値806.30。
【0421】
化合物264
化合物180の調製に用いられる同様の手順によって、化合物11−6およびプロピオンアルデヒドによって化合物264を調製した。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。16.95〜18.25分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.36(s,1H)、4.12(s,1H)、3.36〜3.25(m,2H)、3.20〜2.90(m,9H)、2.39〜2.21(m,2H)、1.78〜1.58(m,3H)、1.04(t,J=7.3Hz,3H);MS(ESI)m/z 556.4(M+H)、C
25H
29F
3N
3O
8についての計算値556.18。
【0422】
化合物265
化合物180の調製に用いられる同様の手順によって、11−6およびイソバレルアルデヒドから化合物265を調製した。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって15→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。16.75〜18.30分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.32(s,1H)、4.11(s,1H)、3.48〜3.30(m,2H)、3.20〜2.90(m,9H)、2.38〜2.21(m,2H)、1.80〜1.58(m,4H)、0.98(d,J=6.4Hz、6H);MS(ESI)m/z 584.4(M+H)、C
27H
33F
3N
3O
8についての計算値584.21。
【0423】
化合物266
化合物153の調製に用いられる同様の手順によって、11−6およびエタンスルホニルクロリドから化合物266を調製した。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって20→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。11.10〜12.00分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.62(s,1H)、4.09(s,1H)、3.18〜2.85(m,11H)、2.36〜2.19(m,2H)、1.69〜1.59(m,1H)、1.35(t,J=7.3Hz,3H);MS(ESI)m/z 606.3(M+H)、C
24H
27F
3N
3O
10Sについての計算値606.13。
【0424】
化合物267
化合物153の調製に用いられる同様の手順によって、化合物11−6およびイソブタンスルホニルクロリドから化合物267を調製した。粗生成物を、Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−γ 100 Rカラム[30×21.20mm、10ミクロン;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:15分間にわたって20→60%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters AutopurificationシステムでのHPLCによって精製した。13.40〜14.50分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、生成物が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.61(s,1H)、4.10(s,1H)、3.18〜2.90(m,11H)、2.28〜2.18(m,3H)、1.69〜1.59(m,1H)、1.05(d,J=6.8Hz、6H);MS(ESI)m/z 634.4(M+H)、C
26H
31F
3N
3O
10Sについての計算値634.16。
【0425】
化合物268
化合物153の調製に用いられる同様の手順によって、化合物11−6およびベンゼンスルホニルクロリドから化合物268を調製した。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.80(d,J=8.0Hz,2H)、7.63(s,1H)、7.58〜7.56(m,1H)、7.47(t,J=8.0Hz,2H)、4.14(s,1H)、3.12〜2.90(m,9H)、2.29〜2.12(m,2H)、1.65〜1.53(m,1H);MS(ESI)m/z 654.1(M+H)。
【0426】
実施例12。式IVの化合物の合成。
スキーム12:
【化41】
スキーム12において、「PG」が、保護基を表し;「R
F」が、ベンジルまたはBOCを表し;「R
F’」が、ベンジルまたは水素を表し;R
Gが、任意選択的に置換されたヘテロシクリルを表す。
【0427】
1−メトキシ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(12−2)。
4−(トリフルオロメチル)フェノール(12−1、125g、0.71mol)のアセトン溶液に、炭酸カリウム(137g、0.99mol、1.4当量)およびMeI(125mL、1.99mol、2.8当量)を添加した。反応物を、25℃で一晩撹拌し、濃縮した。得られた混合物を、500mLのH
2Oで希釈し、t−ブチルメチルエーテルで抽出した。組み合わせた抽出物を、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、110gの粗製の12−2が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.48(d,J=8.5Hz,2H)、6.89(d,J=8.5Hz,2H)、3.78(s,3H)。
【0428】
2−メトキシ−5−(トリフルオロメチル)安息香酸(12−3)。
nBuLi(276mL、2.5M、0.69mol、1.1当量)およびKOtBu(77g、0.69mol、1.1当量)を、粗製の12−2(110g)のTHF溶液(1L)に−78℃で添加した。反応物を、−78℃で4時間撹拌した。乾燥CO
2を、−78℃で1時間、溶液中にバブリングした。反応物を、0.5時間にわたって25℃まで温めた。NaOH(6N、300mL)およびH
2Oを、得られた反応混合物に添加した。混合物を、t−ブチルメチルエーテル(400mL×2)で抽出した。水性層をHCl(6N)を用いてpH1まで酸性化し、EtOAc(300mL×4)で抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を濃縮し、CH
2Cl
2に再溶解させた。溶液を乾燥させ(Na
2SO
4)、セライトパッドを通してろ過し、濃縮した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(1:1のPE/EtOAc)により、82gの化合物12−3(2工程で53%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.45(s,1H)、7.81(d,J=8.0Hz,1H)、7.16(d,J=8.0Hz,1H)、4.13(s,3H);MS(ESI)m/z 221.0(M+H)。
【0429】
6−メトキシ−2−メチル−3−(トリフルオロメチル)安息香酸(12−4)。
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(312mL、1.85mol、5当量)のTHF溶液に、nBuLi(740mL、2.5M、1.85mol、5当量)を添加した。反応物を、0℃で45分間撹拌した。反応物に、粗製の12−3(82g、0.37mol)のTHF溶液(800mL)を0℃で添加した。反応物を、0℃で4時間撹拌した。反応物を、−78℃まで冷却し、MeI(200mL、3.73mol、10当量)のTHF溶液(200mL)に、−78℃で滴下して添加した。反応物を、1時間にわたって25℃まで温めた。反応物を、HCl(6N)で急冷し、EtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、粗生成物が得られた。粗生成物を、HPLCによって精製した。45gの化合物12−4(52%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.64(d,J=8.0Hz,1H)、6.81(d,J=8.0Hz,1H)、3.90(s,3H)、2.48(s,3H);MS(ESI)m/z 235.1(M+H)。
【0430】
フェニル6−メトキシ−2−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゾエート(12−5)。
塩化オキサリル(66mL、0.77mol、4当量)を、化合物12−4(45g、0.192mol)のCH
2Cl
2溶液(500mL、無水)に添加した。DMF(0.5mL)を得られた混合物に添加した。反応物を、25℃で1時間撹拌し、濃縮した。得られた固体を、500mLの無水CH
2Cl
2に再溶解させた。フェノール(36.1g、0.38mol、2当量)、DMAP(4.6g、38mmol、0.2当量)、およびトリエチルアミン(105mL、0.77mol、4当量)を反応混合物に添加した。反応物を、25℃で12時間撹拌し、濃縮した。EtOAcおよびH
2Oを残渣に添加した。有機層を、NaOH(1N)、H
2O、および塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、52.0gの粗製の12−5が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.65〜7.75(m,1H)、7.40〜7.50(m,3H)、7.20〜7.35(m,2H)、6.85〜6.90(m,1H)、3.95(s,3H)、2.54(s,3H)。
【0431】
フェニル6−ヒドロキシ−2−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゾエート(12−6)。
BBr
3(95g、0.38mol、2当量)を、粗製の12−5(52.0g、)のCH
2Cl
2溶液(500mL)に、−78℃で添加した。反応物を、−78℃から25℃まで1.5時間撹拌し、飽和NaHCO
3で急冷し、濃縮した。EtOAcおよびH
2Oを反応混合物に添加した。水性層をEtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、51gの粗製の12−6が得られた。
【0432】
フェニル6−(ベンジルオキシ)−2−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゾエート(12−7−1)。
NaH(466mg、油中60%、11.6mmol、1.2当量)を、粗製の12−6(3g)のDMF溶液(30mL)に添加した。反応物を、25℃で0.5時間撹拌した。得られた反応物に、BnBr(1.6mL、13.6mmol、1.4当量)を添加し、25℃で12時間撹拌した。得られた混合物を、H
2Oで急冷し、EtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を、NaOH(1N)、H
2O、および塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、粗生成物が得られた。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(40:1のヘキサン/EtOAc)により、3.0gの化合物12−7−1(2工程で81%)が淡黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.60〜7.70(m,1H)、7.15〜50(m,8H)、7.03〜7.10(m,2H)、6.85〜6.95(m,1H)、5.19(s,2H)、2.52(s,3H)。
【0433】
フェニル6−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)−2−メチル−3−(トリフルオロメチル)ベンゾエート(12−7−2)。
Boc
2O(82.8g、0.38mol、2当量)、DMAP(4.6g、38mmol、0.2当量)を、粗製の12−6(51g)のCH
2Cl
2溶液(150mL)に添加した。反応物を25℃で3時間撹拌した。得られた混合物を、H
2Oで急冷し、EtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を、塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、粗生成物が得られた。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(30:1のPE/EtOAc)により、40.0gの化合物12−7−2(2工程で53%)が白色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.76(d,J=8.0Hz,1H)、7.45〜7.41(m,2H)、7.30〜7.24(m,4H)、2.58(s,3H)、1.46(s,9H);MS(ESI)m/z 397.2(M+H)。
【0434】
(4aS,11aR,12aS,13S)−3,7−ビス(ベンジルオキシ)−4a−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−13−(ジメチルアミノ)−5−ヒドロキシ−10−(トリフルオロメチル)−11a,12,12a,13−テトラヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−4,6(4aH,11H)−ジオン(12−8−1)。
12−7−1(100mg、0.26mmol、1.5当量)およびエノン1−6(84mg、0.17mmol)のTHF溶液(3mL)に、TMEDA(0.23mL、1.56mmol、9.2当量)を−78℃で添加した。LDA(2.2mL、10重量%の懸濁液、1.5mmol、8.8当量)を反応物に−78℃で添加した。反応物を、−78℃で30分間撹拌し、1時間にわたって25℃まで温め、飽和NH
4Clで急冷し、EtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、粗生成物が得られた。Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:15分間にわたって80→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC精製。7.8〜9.2分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、25℃でRotaVapで濃縮して、アセトニトリルの大部分を除去した。得られたほぼ水性の溶液をEtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、35mgの純粋な12−8−1(26%)が得られた。
【0435】
(4aS,11aR,12aS,13S)−3−(ベンジルオキシ)−4a−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−13−(ジメチルアミノ)−5,7−ジヒドロキシ−10−(トリフルオロメチル)−11a,12,12a,13−テトラヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−4,6(4aH,11H)−ジオン(12−8−2)。
12−7−2(500mg、1.26mmol、3当量)およびエノン(203mg、0.42mmol)のTHF溶液(3mL)に、TMEDA(0.75mL、3.78mmol、30当量)を−78℃で添加した。LDA(2.52mL、1M、2.52mmol、6当量)を反応物に−78℃で添加した。反応物を、−78℃で30分間撹拌し、1時間にわたって25℃まで温め、飽和NH
4Clで急冷し、EtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、粗生成物が得られた。Sunfire Prep C18 OBDカラムを用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC精製を行い、凍結乾燥させたところ、247mgの純粋な12−8−2(75%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 13.95(s,1H)、12.15(s,1H)、7.64(d,J=9.2Hz,1H)、7.43(d,J=7.2Hz,2H)、7.34〜7.28(m,3H)、6.84(d,J=8.8Hz,1H)、5.30(s,2H)、3.82(d,J=10.4Hz,1H)、3.31〜3.25(m,1H)、3.05〜2.90(m,1H)、2.71〜2.62(m,1H);2.43(s,8H)、0.80(s,9H)、0.22(s,3H)、0.08(s,3H)MS(ESI)m/z 785.3(M+H)。
【0436】
(4S,4aS,5aR,12aS)−4−(ジメチルアミノ)−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−7−(トリフルオロメチル)−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロテトラセン−2−カルボキサミド(化合物269)。
水性HF(1mL、48%)を、ポリプロピレン管中の12−8(35mg、0.045mmol)のCH
3CN溶液(4mL)に、25℃で添加した。反応物を、25℃で18時間撹拌した。得られた混合物を、K
2HPO
4(5g、30mLの水に溶解したもの)の水溶液に注いだ。混合物をEtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、35mgの粗中間体が得られた。
【0437】
パラジウム炭素(10mg、10重量%)を、上記の粗中間体(35mg)のHCl/MeOH溶液(0.5N、2mL)に添加した。反応物を、水素でパージし、25℃で4時間、H
2(バルーン)下で撹拌した。反応混合物を、小さいセライトプラグを通してろ過した。ろ液を濃縮したところ、粗生成物が得られた。Phenomenex Polymerx(商標)10 μ RP−1 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:7分間にわたって0→50%のB、3分間にわたって50→100%、および5分間にわたって100%;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC精製。6.4〜8.2分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、6mgの化合物269(2工程で28%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.76(d,J=8.8Hz,1H)、6.95(d,J=8.8Hz,1H)、4.10(s,1H)、3.25〜2.93(m,3H)、3.04(s,3H)、2.95(s,3H)、2.60〜2.48(m,1)、2.24〜2.17(m,1H)、1.70〜1.58(m,1H);MS(ESI)m/z 483.21(M+H)。
【0438】
あるいは、化合物269を12−8−2から調製した。水性HF(10mL、40%)を、ポリプロピレン管中の12−8−2(247mg、0.43mmol)のTHF溶液(10mL)に、25℃で添加した。反応物を、25℃で一晩撹拌した。得られた混合物を、K
2HPO
4(20g、100mLの水に溶解したもの)の水溶液に注いだ。混合物をEtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、250mgの粗中間体が得られた。
【0439】
パラジウム炭素(150mg、10重量%)を、上記の粗中間体(250mg)のHCl/MeOH溶液(0.5N、6mL)に添加した。反応物を、水素でパージし、25℃で1時間、H
2(バルーン)下で撹拌した。反応混合物を、小さいセライトプラグを通してろ過した。ろ液を濃縮したところ、粗生成物が得られた。Phenomenex Polymerx(商標)10 μ RP−1 100Aカラムを用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC精製を行い、凍結乾燥させたところ、105mgの化合物269(2工程で51%)が得られた。
【0440】
(4S,4aS,5aR,12aS)−9−アミノ−4−(ジメチルアミノ)−3,10,12,12a−テトラヒドロキシ−1,11−ジオキソ−7−(トリフルオロメチル)−1,4,4a,5,5a,6,11,12a−オクタヒドロテトラセン−2−カルボキサミド(化合物270)。
HNO
3(1μL、69%)とH
2SO
4(0.2mL)との混合物を、化合物269(6mg、0.012mmol)のH
2SO
4溶液(0.5mL)に、0℃で添加した。反応物を0℃で30分間撹拌した。得られた混合物を、激しく撹拌されたジエチルエーテル(20mL)に滴下して添加した。懸濁液を、小さいセライトパッドを通してろ過し、さらなるジエチルエーテルで数回洗浄した。次に、セライトパッドを、溶離液が無色になるまでMeOHで溶離した。黄色のMeOH溶離液を集め、減圧下で濃縮したところ、粗中間体が得られた。
【0441】
パラジウム炭素(2mg、10重量%)を、上記の粗中間体のMeOH溶液(1mL)に添加した。反応物を、水素でパージし、25℃で2時間、H
2(バルーン)下で撹拌した。触媒を、小さいセライトパッドを用いてろ過して取り除いた。ろ液を濃縮したところ、粗生成物が得られた。Phenomenex Polymerx(商標)10 μ RP−1 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:7分間にわたって0→50%のB、3分間にわたって50→100%、および5分間にわたって100%;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC精製。10〜12分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、3mgの純粋な化合物270(2工程で49%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.75(s,1H)、4.12(s,1H)、3.25〜2.92(m,3H)、3.03(s,3H)、2.95(s,3H)、2.64〜2.54(m,1H)、2.27〜2.20(m,1H)、1.71〜1.60(m,1H);MS(ESI)m/z 498.22(M+H)。
【0442】
化合物271
無水Na
2CO
3(16mg、0.15mmol、6.3当量)を、化合物270(11mg、0.024mmol)の無水DMPU/アセトニトリル(150μL/50μL)溶液に添加した。臭化ブロモアセチル(2.5μL、0.029mmol、1.2当量)を混合物に添加した。反応物を、25℃で10分間撹拌した。ピロリジン(19μL、0.24mmol、10当量)を反応混合物に添加した。反応物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、HCl(MeOH中0.5N、0.7mL)で酸性化した。得られた混合物を、激しく撹拌されたジエチルエーテル(10mL)に滴下して添加した。懸濁液を、小さいセライトパッドを通してろ過し、さらなるジエチルエーテルで数回洗浄した。次に、セライトパッドを、溶離液が無色になるまでMeOHで溶離した。黄色のMeOH溶離液を集め、減圧下で濃縮したところ、粗生成物が得られた。Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−1 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl;溶媒B:CH
3CN;注入量:2.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:30分間にわたって0→50%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC精製。所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、2.0mgの純粋な化合物271が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.70(s,1H)、4.33(s,2H)、4.11(s,1H)、3.84〜3.75(m,2H)、3.30〜2.90(m,5H)、3.03(s,3H)、2.95(s,3H)、2.60〜2.50(m,1H)、2.26〜2.00(m,5H)、1.71〜1.58(m,1H);MS(ESI)m/z 609.26(M+H)。
【0443】
適切なアミンNHR
3R
3を代わりに用いて、化合物271〜304を同様に調製した。
【0444】
化合物272
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.72(s,1H)、4.11(s,1H)、4.09(s,2H)、3.22〜2.90(m,3H)、3.03(s,3H)、2.92(s,3H)、2.59〜2.49(m,1H)、2.25〜2.18(m,1H)、1.70〜1.59(m,1H)、1.42(s,9H);MS(ESI)m/z 611.25(M+H)。
【0445】
化合物273
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.69(s,1H)、4.25(s,2H)、4.11(s,1H)、3.25〜2.88(m,3H)、3.03(s,3H)、3.01(s,6H)、2.95(s,3H)、2.59〜2.49(m,1H)、2.25〜2.17(m,1H)、1.70〜1.58(m,1H);MS(ESI)m/z 583.23(M+H)。
【0446】
化合物274
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.70(s,1H)、4.22(s,2H)、4.12(s,1H)、3.23〜2.92(m,3H)、3.05(s,3H)、2.96(s,3H)、2.91〜2.84(m,1H)、2.60〜2.49(m,1H)、2.27〜2.19(m,1H)、1.71〜1.59(m,1H)、1.00〜0.92(m,4H);MS(ESI)m/z 595.24(M+H)。
【0447】
化合物275
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.71(s,1H)、4.13(s,1H)、4.11(s,2H)、3.70〜3.60(m,1H)、3.22〜2.93(m,3H)、3.05(s,3H)、2.95(s,3H)、2.59〜2.49(m,1H)、2.26〜2.10(m,3H)、1.90〜1.79(m,2H)、1.78〜1.60(m,5H);MS(ESI)m/z 623.29(M+H)。
【0448】
化合物276
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.72(s,1H)、4.12(s,3H)、3.25〜2.94(m,3H)、3.05(s,3H)、2.97(s,2H)、2.95(s,3H)、2.60〜2.49(m,1H)、2.25〜2.20(m,1H)、1.71〜1.59(m,1H)、1.12(s,9H);MS(ESI)m/z 625.31(M+H)。
【0449】
化合物277
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.72(s,1H)、4.12(s,1H)、4.10(s,2H)、3.25〜2.92(m,5H)、3.04(s,3H)、2.95(s,3H)、2.60〜2.49(m,1H)、2.26〜2.18(m,1H)、2.12〜2.03(m,1H)、1.71〜1.60(m,1H)、1.07(d,J=6.7Hz、6H);MS(ESI)m/z 611.28(M+H)。
【0450】
化合物278
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.72(s,1H)、4.13(s,2H)、4.16(s,1H)、3.23〜2.93(m,5H)、3.04(s,3H)、2.96(s,3H)、2.60〜2.50(m,1H)、2.25〜2.19(m,1H)、1.71〜1.60(m,1H)、1.20〜1.09(m,1H)、0.78〜0.73(m,1H)、0.48〜0.41(m,1H);MS(ESI)m/z 609.24(M+H)。
【0451】
化合物279
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.65(s,1H)、4.41〜4.34(m,2H)、4.35(s,2H)、4.24〜4.17(m,2H)、4.11(s,1H)、3.22〜2.92(m,3H)、3.04(s,3H)、2.95(s,3H)、2.70〜2.60(m,1H)、2.59〜2.42(m,2H)、2.25〜2.18(m,1H)、1.70〜1.59(m,1H);MS(ESI)m/z 595.21(M+H)。
【0452】
化合物280
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.71(s,1H)、4.11(s,1H)、4.09(s,2H)、3.24〜2.94(m,3H)、3.05(s,3H)、2.96(s,3H)、2.80(s,3H)、2.60〜2.50(m,1H)、2.26〜2.19(m,1H)、1.71〜1.60(m,1H);MS(ESI)m/z 569.20(M+H)。
【0453】
化合物281
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.68(s,1H)、4.10(s,3H)、3.20〜2.93(m,10H)、2.56〜2.47(m,1H)、2.25〜2.10(m,3H)、1.92〜1.85(m,2H)、1.73〜1.59(m,2H)、1.45〜1.33(m,4H)、1.30〜1.16(m,1H);MS(ESI)m/z 637.1(M+H)。
【0454】
化合物282
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.67(s,1H)、4.30(d,J=16.4Hz,1H)、4.19(d,J=15.6Hz,1H)、4.10(s,1H)、3.21〜2.93(m,14H)、2.56〜2.48(m,1H)、2.22〜2.19(m,1H)、1.84〜1.75(m,2H)、1.67〜1.57(m,1H)、1.02(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 611.1(M+H)。
【0455】
化合物283
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.66(d,J=8.4Hz,1H)、4.27(d,J=18.8Hz,2H)、4.10(s,1H)、3.98〜3.94(m,1H)、3.47〜3.43(m,1H)、3.18〜2.85(m,12H)、2.76〜2.71(m,2H)、2.54〜2.47(m,1H)、2.23〜2.16(m,1H)、1.85〜1.53(m,6H);MS(ESI)m/z 649.1(M+H)。
【0456】
化合物284
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.65(s,1H)、4.07(s,2H)、4.03(s,1H)、3.97〜3.90(m,2H)、3.12〜2.86(m,9H)、2.49〜2.42(m,1H)、2.15〜2.11(m,1H)、1.57〜1.50(m,1H),;MS(ESI)m/z 637.1(M+H)。
【0457】
化合物285
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.72(s,1H)、5.50(d,J=52.0Hz,1H)、4.44(s,2H)、4.14(s,1H)、4.04〜3.95(m,2H)、3.54〜3.47(m,2H)、3.23〜2.97(m,9H)、2.60〜2.23(m,4H)、1.71〜1.62(m,1H);MS(ESI)m/z 627.0(M+H)。
【0458】
化合物286
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.70(s,1H)、4.11(s,1H)、4.09(s,2H)、3.51〜3.44(m,1H)、3.19〜2.94(m,9H)、2.56〜2.49(m,1H)、2.24〜2.19(m,1H)、1.68〜1.58(m,1H)、1.38(t,J=6.4Hz、6H);MS(ESI)m/z 597.2(M+H)。
【0459】
化合物287
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.69(s,1H)、4.10(s,1H)、4.07(s,2H)、3.21〜2.94(m,11H)、2.56〜2.50(m,1H)、2.25〜2.19(m,1H)、1.85〜1.60(m,7H)、1.37〜1.22(m,3H)、1.12〜1.03(m,2H);MS(ESI)m/z 651.3(M+H)。
【0460】
化合物288
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.71(s,1H)、4.32(s,2H)、4.14(s,1H)、4.10〜3.87(m,4H)、3.65〜3.58(m,2H)、3.43〜3.36(m,2H)、3.23〜2.97(m,9H)、2.60〜2.52(m,1H)、2.27〜2.23(m,1H)、1.70〜1.64(m,1H);MS(ESI)m/z 625.3(M+H)。
【0461】
化合物289
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.72(s,1H)、4.14(s,1H)、4.13(s,2H)、3.19〜2.90(m,11H)、2.56〜2.45(m,1H)、2.23〜2.15(m,2H)、1.92〜1.85(m,2H)、1.70〜1.65(m,5H)、1.31〜1.22(m,2H);MS(ESI)m/z 637.2(M+H)。
【0462】
化合物290
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.67(s,1H)、5.45(d,J=52.0Hz,1H)、4.40(s,2H)、4.09(s,1H)、4.00〜3.90(m,1H)、3.45〜3.37(m,1H)、3.20〜2.92(m,11H)、2.53〜2.33(m,3H)、2.23〜2.15(m,1H)、1.65〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 627。2(M+H)。
【0463】
化合物291
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.58(s,1H)、5.37(d,J=56.8Hz,1H)、4.36(m,4H)、4.02(s,1H)、3.17〜2.73(m,11H)、2.48〜2.41(m,1H)、2.15〜2.11(m,1H)、1.60〜1.50(m,1H);MS(ESI)m/z 613.1(M+H)。
【0464】
化合物292
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.68(s,1H)、4.15(s,1H)、4.11(s,2H)、3.21〜2.98(m,11H)、2.56〜2.48(m,1H)、2.26〜2.19(m,1H)、1.82〜1.73(m,2H)、1.68〜1.49(m,1H)、1.02(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 597.2(M+H)。
【0465】
化合物293
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.61(s,1H)、4.03(s,1H)、3.90(s,2H)、3.80〜3.72(m,1H)、3.15〜2.87(m,9H)、2.48〜2.40(m,1H)、2.37〜2.11(m,5H)、1.90〜1.81(m,2H)、1.62〜1.52(m,1H);MS(ESI)m/z 609.2(M+H)。
【0466】
化合物294
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.65(s,1H)、4.10(s,3H)、3.57(t,J=5.2Hz,2H)、3.48(s,3H)、3.30〜3.25(m,2H)、3.18〜2.92(m,9H)、2.55〜2.45(m,1H)、2.23〜2.15(m,1H)、1.65〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 613.2(M+H)。
【0467】
化合物295
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.16(s,1H)、4.33(d,J=15.6Hz,1H)、4.21(d,J=16.4Hz,1H)、4.11(s,1H)、3.24〜2.93(m,14H)、2.58〜2.49(m,1H)、2.28〜2.20(m,1H)、1.70〜1.58(m,1H)、1.40(t,J=7.4Hz,3H);MS(ESI)m/z 597.0(M+H)。
【0468】
化合物296
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.57(s,1H)、4.19(s,2H)、4.05(s,1H)、3.35〜3.23(m,4H)、3.13〜2.82(m,9H)、2.48〜2.39(s,1H)、2.28〜2.11(s,1H)、1.60〜1.51(m,1H)、1.29(t,J=7.2Hz、6H);MS(ESI)m/z 611.1(M+H)。
【0469】
化合物297
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.67(s,1H)、4.21(s,2H)、4.12(s,1H)、3.64〜3.61(m,2H)、3.19〜2.91(m,11H)、2.56〜2.46(m,1H)、2.25〜2.17(m,1H)、1.97〜1.79(m,5H)、1.69〜1.50(m,2H);MS(ESI)m/z 623.2(M+H)。
【0470】
化合物298
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.72(s,1H)、7.42(s,4H)、5.10〜5.00(m,2H)、4.73〜4.62(m,2H)、4.57(s,2H)、4.13(s,1H)、3.21〜2.90(m,9H)、2.56〜1.95(m,1H)、2.25〜2.20(m,1H)、1.68〜1.58(m,1H);MS(ESI)m/z 657.1(M+H)。
【0471】
化合物299
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.68(s,1H)、4.12(s,1H)、4.09(s,2H)、3.22〜2.91(m,11H)、2.56〜2.47(m,1H)、2.26〜2.17(m,1H)、1.69〜1.58(m,1H)、1.37(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 583.1(M+H)。
【0472】
化合物300
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.70(s,1H)、6.36(tt,J=53.5、3.2Hz,1H)、4.23(s,2H)、4.13(s,1H)、3.69(td,J=15.3、2.8Hz,2H)、3.23〜2.91(m,9H)、2.58〜2.50(m,1H)、2.25〜2.19(m,1H)、1.70〜1.60(m,1H);MS(ESI)m/z 619.0(M+H)。
【0473】
化合物301
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.79(s,1H)、4.32(s,1H)、4.32(s,2H)、3.37〜3.15(m,11H)、2.97〜2.89(m,1H)、2.78〜2.68(m,1H)、2.47〜2.35(m,3H)、2.27〜2.18(m,1H)、2.16〜2.03(m,3H)、1.90〜1.79(m,1H);MS(ESI)m/z 623.2(M+H)。
【0474】
化合物302
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.86(s,1H)、4.90〜4.80(m,1H)、4.62〜4.50(m,5H)、4.32(s,1H)、4.30〜4.20(m,1H)、3.56(s,3H)、3.40〜3.12(m,9H)、2.80〜2.68(m,1H)、2.48〜2.39(m,1H)、1.90〜1.79(m,1H);MS(ESI)m/z 625.2(M+H)。
【0475】
化合物303
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.73(s,1H)、4.75(tt,J=52.0、4.8Hz,2H)、4.21(s,2H)、4.15(s,1H)、3.55(tt,J=26.8、4.4Hz,2H)、3.23〜2.87(m,9H)、2.60〜2.50(m,1H)、2.30〜2.20(m,1H)、1.68〜1.64(m,1H);MS(ESI)m/z 601.1(M+H)。
【0476】
化合物304
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.79(s,1H)、7.49〜7.45(m,2H)、7.30〜7.28(m,3H)、4.71(s,2H)、4.11(s,1H)、3.18〜2.95(m,9H)、2.60〜2.49(m,1H)、2.27〜2.18(m,1H)、1.70〜1.61(m,1H);MS(ESI)m/z 631.0(M+H)。
【0477】
臭化ブロモアセチルおよびアミンを、酸塩化物(必要に応じて、適宜、保護される)またはカルボン酸(必要に応じて、適宜、保護される)およびHATUなどのカップリング試薬に置き換えて、271と同様に化合物307〜311を調製した。
【0478】
化合物307
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.71(s,1H)、5.32〜5.28(m,1H)、4.21〜4.17(m,1H)、4.14(s,1H)、4.07〜4.00(m,1H)、3.25〜2.92(m,10H)、2.70〜2.61(m,1H)、2.59〜2.49(m,1H)、2.28〜2.20(m,1H)、1.70〜1.60(m,1H);MS(ESI)m/z 581.1(M+H)。
【0479】
化合物308
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.54(s,1H)、4.07(s,2H)、3.46〜3.38(m,1H)、3.16〜2.90(m,10H)、2.53〜2.43(m,1H)、2.33〜2.15(m,2H)、1.96〜1.86(m,2H)、1.77〜1.55(m,4H);MS(ESI)m/z 609.1(M+H)。
【0480】
化合物309
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.59(s,1H)、5.17〜5.12(m,1H)、4.11〜3.98(m,3H)、3.13〜2.85(m,12H)、2.59〜2.42(m,3H)、2.18〜2.11(m,1H)、1.61〜1.50(m,1H);MS(ESI)m/z 595.1(M+H)。
【0481】
化合物310
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.59(s,1H)、4.62〜4.57(m,1H)、4.12(s,1H)、3.51〜3.36(m,2H)、3.25〜2.93(m,3H)、3.05(s,3H)、2.96(s,3H)、2.62〜2.49(m,2H)、2.25〜2.08(m,4H)、1.71〜1.58(m,1H);MS(ESI)m/z 595.25(M+H)。
【0482】
化合物311
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.61(s,1H)、4.42〜4.37(m,1H)、4.13(s,1H)、3.82〜3.75(m,2H)、3.23〜2.92(m,3H)、3.04(s,3H)、3.01(s,3H)、2.95(s,3H)、2.78〜2.62(m,1H)、2.62〜2.51(m,1H)、2.32〜2.04(m,4H)、1.71〜1.60(m,1H);MS(ESI)m/z 609.26(M+H)。
【0483】
化合物305
THF(1mL)中の化合物270(15mg、0.024mmol、1当量)の溶液に、炭酸ナトリウム(20mg、0.19mmol、8当量)、3−フルオロベンゼンスルホニルクロリド(0.036mmol、1.5当量)を添加した。反応物を、室温で6時間撹拌し、LC/MS分析により、出発アニリン12を完全に使い切ったことが示された。次に、反応混合物を、高速で撹拌しながら、4NのHCl/MeOH(1mL)に0℃で滴下して添加した。反応混合物を濃縮し、残渣をHPLCによって精製した。凍結乾燥させた後、所望の生成物化合物305が黄色の固体として得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.92(s,1H)、7.61〜7.50(m,3H)、7.38〜7.32(m,1H)、4.10(s,1H)、3.19〜2.90(m,9H)、2.55〜2.45(m,1H)、2.24〜2.46(m,1H)、1.68〜1.55(m,1H);MS(ESI)m/z 656.0(M+H)。
【0484】
化合物306
1−メチル−1H−ピラゾール−3−スルホニルクロリドを用いて、化合物305と同様に化合物306を調製した:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.82(s,1H)、8.06(s,1H)、7.93(s,1H)、4.15(s,1H)、3.91(s,3H)、3.96〜2.95(m,9H)、2.59〜2.49(m,1H)、2.28〜2.20(m,1H)、1.70〜1.60(m,1H);MS(ESI)m/z 642.1(M+H)。
【0485】
実施例13。式Vの化合物の合成
スキーム13:
【化42】
スキーム13において、「R
F」が、ベンジルまたはBOCを表し;「R
F’」が、ベンジルまたは水素を表す。
【0486】
エチル3−ブロモ−6−メトキシ−2−メチルベンゾエート(13−2)。
エチル2−メトキシ−6−メチルベンゾエート(13−1、5g、25.8mmol、TCI M1120)の塩化メチレン溶液(100mL)に、臭素(1.65mL、32.2mmol、1.25当量)を0℃で添加した。反応物を、0℃から25℃まで12時間撹拌し、チオ硫酸ナトリウム溶液(5%、20mL)で急冷し、20分間撹拌した。得られた混合物を、塩化メチレンで抽出した。組み合わせた塩化メチレン抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、7.2gの13−2が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.47(d,J=9.2Hz,1H)、6.63(d,J=9.2Hz,1H)、4.38(q,J=7.3Hz,2H)、3.78(s,3H)、2.30(s,3H)、1.35(t,J=7.3Hz,3H)。
【0487】
エチル3−ブロモ−6−ヒドロキシ−2−メチルベンゾエート(13−3)。
BBr
3(31mL、1.0M、30.96mmol、1.2当量)を、粗製の13−2(7.2g)の塩化メチレン溶液(100mL)に、−78℃で添加した。反応物を、2時間にわたって25℃まで温めた。反応物を、−78℃から25℃まで2時間撹拌し、飽和NaHCO
3で急冷し、濃縮した。EtOAcおよびH
2Oを反応混合物に添加した。水性層をEtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、7.1gの13−3が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 10.87(br s,1H)、7.55(d,J=9.2Hz,1H)、4.43(q,J=7.3Hz,2H)、2.63(s,3H)、1.42(t,J=7.3Hz,3H)。
【0488】
エチル6−(ベンジルオキシ)−3−ブロモ−2−メチルベンゾエート(13−4)。
粗製の13−3(7.1g)のDMF溶液(50mL)に、NaH(1.24g、油中60%、30.96mmol、1.2当量)を0℃で添加した。反応物を、0℃で1時間撹拌した。反応混合物に、BnBr(4.3mL、36.1mmol、1.4当量)を0℃で添加した。反応物を、25℃で12時間撹拌した。反応物をNH
4Clで急冷し、EtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を、H
2O、塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(30:1のヘキサン/EtOAc)により、8.0gの化合物13−4(3工程で89%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.44(d,J=9.2Hz,1H)、7.25〜7.40(m,5H)、6.66(d,J=9,2Hz,1H)、5.06(s,2H)、4.36(q,J=7.3Hz,2H)、2.32(s,3H)、1.32(t,J=7.3Hz,3H)。
【0489】
エチル6−(ベンジルオキシ)−3−シアノ−2−メチルベンゾエート(13−5)。
CuCN(770mg、8.6mmol、3当量)を、密閉した管中の13−4(1.0g、2.87mmol)のDMF溶液(15mL、無水)に添加した。反応物を、200℃で18分間撹拌し、冷却した。得られた混合物を、H
2Oで急冷し、EtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を、H
2O、塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(10:1のヘキサン/EtOAc)により、670mgの化合物13−5(80%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.55(d,J=8.5Hz,1H)、7.26〜7.40(m,5H)、6.83(d,J=8.5Hz,1H)、5.14(s,2H)、4.37(q,J=7.0Hz,2H)、2.46(s,3H)、1.30(t,J=7.0Hz,3H)。
【0490】
6−(ベンジルオキシ)−3−シアノ−2−メチル安息香酸(13−6)。
NaOH溶液(5mL、3N)を、13−5(518mg、1.75mmol)のMeOH/THF溶液(5mL/5mL)に、55℃で添加した。反応物を、55℃から15時間撹拌し、濃縮した。得られた混合物を、HCl(6N)を用いてpH1まで酸性化し、EtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、530mgの粗製の13−6が得られた。
【0491】
6−(ベンジルオキシ)−3−シアノ−2−メチル安息香酸(13−7−1)。
塩化オキサリル(0.75mL、8.75mmol、5当量)を、粗製の13−6(530mg)のCH
2Cl
2溶液(5mL、無水)に添加した。DMF(0.1mL)を得られた混合物に添加した。反応物を、25℃で1時間撹拌し、濃縮した。得られた固体を、5mLの無水CH
2Cl
2に再溶解させた。フェノール(330mg、3.5mmol、2当量)、DMAP(213mg、1.75mmol、1当量)、およびトリエチルアミン(1.2mL、8.75mmol、5当量)を反応混合物に添加した。反応物を、25℃で12時間撹拌し、濃縮した。EtOAcおよびH
2Oを残渣に添加した。有機層を、NaOH(1N)、H
2O、および塩水で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。シリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(10:1のヘキサン/EtOAc)により、400mgの化合物13−7−1(2工程で67%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.65(d,J=9.2Hz,1H)、7.25〜7.45(m,8H)、7.06(d,J=10.2Hz,2H)、6.93(d,J=9.2Hz,1H)、5.20(s,2H)、2.61(s,3H)。
【0492】
フェニル6−(tert−ブトキシカルボニルオキシ)−3−シアノ−2−メチルベンゾエート(13−7−2)。
1,4ジオキサン/MeOH(25mL/25mL)中の化合物13−7−1(5g、0.014mol)の溶液に、Pd/C(1.1g、22%)を添加し、混合物を、5分間水素をバブリングすることによってパージし、室温で2時間、1atmの水素雰囲気下で高速で撹拌した。触媒を、小さいセライトパッドを用いてろ過して取り除き、さらなるメタノール(2mL×3)で洗浄した。ろ液を濃縮したところ、粗中間体が得られた。ジ−tert−ブチルジカーボネート(3.3g、0.015mmol、1.05当量)、DMAP(20mg、触媒量)を、DCM(100mL)中の上記の中間体の溶液に添加した。得られた混合物を、室温で1時間撹拌し、濃縮した。残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、所望の生成物13−7−2が白色の固体として得られた(3.2g、62%、2工程):
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.77(d,J=8.8Hz,1H)、7.47(m,2H)、7.33(m,2H)、7.30(m,1H)、7.25(d,J=7.6Hz,1H)、2.71(s,3H)、1.47(s,9H);MS(ESI)m/z 354.37(M+H)。
【0493】
(4aS,11aR,12aS,13S)−3,7−ビス(ベンジルオキシ)−4a−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−13−(ジメチルアミノ)−5−ヒドロキシ−4,6−ジオキソ−4,4a,6,11,11a,12,12a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−10−カルボニトリル(13−8−1)。
13−7−1(400mg、1.17mmol、1.5当量)およびエノン1−6(378mg、0.78mmol)のTHF溶液(5mL)を、TMEDA(1.1mL、7.02mmol、6.0当量)に−78℃で添加した。LHMDS(4.7mL、1M、4.66mmol、4.0当量)を反応物に−78℃で添加した。反応物を、−78℃で30分間撹拌し、1時間にわたって25℃まで温め、飽和NH
4Clで急冷し、EtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、粗生成物が得られた。Sunfire Prep C18 OBDカラム[5μm、19×50mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.1%のHCO
2Hを含むH
2O;溶媒B:0.1%のHCO
2Hを含むCH
3CN;注入量:4.0mL(CH
3CN);グラジエント:15分間にわたって80→100%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC精製。5.9〜7.0分で溶離する、所望のMWを有する画分を集め、25℃でRotaVapで濃縮して、アセトニトリルの大部分を除去した。得られたほぼ水性の溶液をEtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、153mgの純粋な13−8−1(27%)が得られた。
【0494】
(4aS,11aR,12aS,13S)−3−(ベンジルオキシ)−4a−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−10−シアノ−13−(ジメチルアミノ)−5−ヒドロキシ−4,6−ジオキソ−4,4a,6,11,11a,12,12a,13−オクタヒドロテトラセノ[2,3−d]イソオキサゾール−7−イルtert−ブチルカーボネート(13−8−2)。
化合物13−7−2(402mg、1.139mmol、2当量)およびエノン1−6(282mg、0.58mmol、1当量)の溶液に、TMEDA(0.55mL、3.5mmol、6当量)を−78℃で添加した。LHMDS(3.3mL、1M、3.3mmol、5.6当量)を−78℃で反応混合物に添加した。反応物を、−78℃で30分間撹拌し、1時間にわたって25℃まで温め、飽和NH
4Clで急冷し、EtOAcで抽出した。組み合わせた抽出物を、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮したところ、粗生成物が得られ、これをフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製したところ、生成物13−8−2が黄色の固体(0.14g、32%)として得られた:
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 15.41(s,1H)、7.85(d,J=4.0Hz,1H)、7.63〜7.32(m,5H)、7.26〜7.20(m,1H)、5.44(s,2H)、4.01(d,J=10.8Hz,1H)、3.48(dd,J=16.0Hz、4.4Hz,1H)、3.21〜3.18(m,1H)、2.94〜2.81(m,1H)、2.69〜2.63(m,1H)、2.71〜2.55(m,7H)、2.26(d,J=14.4Hz,1H),1.62(s,9H)、0.93(s,9H)、0.33(s,3H)、0.19(s,3H);MS(ESI)m/z 742.37(M+H)。
【0495】
化合物312
水性HF(1mL、48%)を、ポリプロピレン管中の13−8−1(35mg、0.045mmol)のCH
3CN溶液(4mL)に、25℃で添加した。反応物を、25℃で18時間撹拌した。得られた混合物を、K
2HPO
4(5g、30mLの水に溶解したもの)の水溶液に注いだ。混合物をEtOAcで抽出した。組み合わせたEtOAc抽出物を乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮したところ、120mgの粗中間体が得られた。
【0496】
パラジウム炭素(50mg、10重量%)を、上記の中間体(120mg)のHCl/MeOH溶液(0.5N、2mL)に添加した。反応物を、水素でパージし、25℃で3時間、H
2(バルーン)下で撹拌した。反応混合物を、小さいセライトプラグを通してろ過した。ろ液を濃縮した。Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−1 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:7分間にわたって0→70%のB、3分間にわたって70→100%、および5分間にわたって100%;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC精製。所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、28mgの化合物312(2工程で30%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.76(d,J=9.0Hz,1H)、6.97(d,J=9.0Hz,1H)、4.10(s,1H)、3.26〜2.91(m,3)、3.04(s,3H)、2.96(s,3H)、2.71〜2.62(m,1H)、2.27〜2.20(m,1H)、1.72〜1.62(m,1H);MS(ESI)m/z 410.22(M+H)。
【0497】
あるいは、化合物312を13−8−2から調製した。化合物13−8−2(140mg、0.19mmol)をTHF(5mL)に溶解させ、HF(5mL、水中40%)を添加した。得られた黄色の溶液を、室温で一晩撹拌した。次に、反応溶液を、高速で撹拌しながら、水(20mL)中のK
2HPO
4(3.1g)の溶液にゆっくりと添加した。混合物を、DCM(10mL×3)で抽出した。組み合わせた抽出物を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空で濃縮したところ、粗中間体が得られた。
【0498】
上記の粗中間体のHCl/MeOH溶液(0.5N、5mL)に、Pd/C(30mg、20%)を添加した。混合物を、5分間水素をバブリングすることによってパージし、室温で1時間、1atmの水素雰囲気下で高速で撹拌した。触媒を、小さいセライトパッドを用いてろ過して取り除き、さらなるメタノール(5mL×3)で洗浄した。ろ液を真空で濃縮した。Polymerx(商標)カラムでの分取HPLC精製により、所望の生成物化合物312が、黄色の固体(56mg、2工程で68%)として得られた。
【0499】
化合物313
HNO
3(27μL、69%)とH
2SO
4(0.4mL)との混合物を、化合物312(150mg、0.34mmol)のH
2SO
4溶液(1mL)に、0℃で添加した。反応物を0℃で30分間撹拌した。得られた混合物を、激しく撹拌されたジエチルエーテル(20mL)に滴下して添加した。懸濁液を、小さいセライトパッドを通してろ過し、さらなるジエチルエーテルで数回洗浄した。次に、セライトパッドを、溶離液が無色になるまでMeOHで溶離した。黄色のMeOH溶離液を集め、減圧下で濃縮した。
【0500】
得られた混合物を、MeOH(15mL)に再溶解させた。パラジウム炭素(20mg、10重量%)を反応物に添加した。反応混合物を、25℃で30分間、H
2下で撹拌した。反応混合物を、小さいセライトプラグを通してろ過した。ろ液を濃縮した。Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−1 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl/水;溶媒B:CH
3CN;注入量:4.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:7分間にわたって0→50%のB、3分間にわたって50→100%、および5分間にわたって100%;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC精製。所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、62mgの化合物313(2工程で40%)が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.58(s,1H)、4.10(s,1H)、3.25〜2.93(m,3H)、3.03(s,3H)、2.93(s,3H)、2.75〜2.60(m,1H)、2.28〜2.20(m,1H)、1.71〜1.60(m,1H);MS(ESI)m/z 455.23(M+H)。
【0501】
化合物314
無水Na
2CO
3(16mg、0.15mmol、6.3当量)を、化合物313(11mg、0.024mmol)の無水DMPU/アセトニトリル(150μL/50μL)溶液に添加した。臭化ブロモアセチル(2.5μL、0.029mmol、1.2当量)を混合物に添加した。反応物を、25℃で10分間撹拌した。ピロリジン(19μL、0.24mmol、10当量)を反応混合物に添加した。反応物を、25℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、HCl(MeOH中0.5N、0.7mL)で酸性化した。得られた混合物を、激しく撹拌されたジエチルエーテル(10mL)に滴下して添加した。懸濁液を、小さいセライトパッドを通してろ過し、さらなるジエチルエーテルで数回洗浄した。次に、セライトパッドを、溶離液が無色になるまでMeOHで溶離した。黄色のMeOH溶離液を集め、減圧下で濃縮した。Phenomenex Polymerx(商標)10μ RP−1 100Aカラム[10μm、150×21.20mm;流量、20mL/分;溶媒A:0.05NのHCl;溶媒B:CH
3CN;注入量:2.0mL(0.05NのHCl/水);グラジエント:30分間にわたって0→50%のB;質量による分別捕集]を用いたWaters Autopurificationシステムでの分取逆相HPLC精製。所望のMWを有する画分を集め、凍結乾燥させたところ、4.3mgの純粋な13−11−1が得られた:
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.62(s,1H)、4.34(s,1H)、4.12(s,1H)、3.3.84〜3.76(m,2H)、3.30〜2.92(m,5H)、3.04(s,3H)、2.95(s,3H)、2.70〜2.58(m,1H)、2.30〜2.01(m,5H)、1.72〜1.61(m,1H);MS(ESI)m/z 566.27(M+H)。
【0502】
適切なアミン(NHR
2R
3)を用いて、化合物315〜333を同様に調製した。
【0503】
化合物315
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.64(s,1H)、4.12(s,1H)、4.09(s,2H)、3.30〜2.92(m,3H)、3.05(s,3H)、2.95(s,3H)、2.71〜2.58(m,1H)、2.30〜2.22(m,1H)、1.73〜1.62(m,1H)、1.42(s,9H);MS(ESI)m/z 568.19(M+H)。
【0504】
化合物316
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.63(s,1H)、4.26(s,1H)、4.13(s,1H)、3.30〜2.94(m,3H)、3.05(s,3H)、3.02(s,6H)、2.95(s,3H)、2.71〜2.60(m,1H)、2.30〜2.23(m,1H)、1.73〜1.62(m,1H);MS(ESI)m/z 540.24(M+H)。
【0505】
化合物317
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.65(s,1H)、4.12(s,1H)、4.10(s,2H)、3.20〜2.92(m,5H)、3.04(s,3H)、2.95(s,3H)、2.71〜2.62(m,1H)、2.30〜2.22(m,1H)、2.13〜2.24(m,1H)、1.73〜1.63(m,1H)、1.08(d,J=6.7Hz、6H);MS(ESI)m/z 568.21(M+H)。
【0506】
化合物318
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.53(s,1H)、4.11(s,2H)、4.04(s,1H)、3.20〜2.75(m,10H)、2.58〜2.52(m,1H)、2.19〜2.15(m,1H),1.62〜1.56(m,1H)、0.86〜0.80(m,4H);MS(ESI)m/z 552.1(M+H)。
【0507】
化合物319
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.53(s,1H)、4.05(s,1H)、3.90(s,2H)、3.20〜2.85(m,11H)、2.62〜2.48(m,1H)、2.19〜2.15(m,1H)、1.58〜1.53(m,1H)、1.27(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 540.0(M+H)。
【0508】
化合物320
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.64(s,1H)、4.15(s,1H)、4.11(s,2H)、3.30〜2.96(m,11H)、2.72〜2.60(m,1H)、2.31〜2.28(m,1H)、1.88〜1.62(m,3H)、1.06(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 553.9(M+H)。
【0509】
化合物321
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.56(s,1H)、4.04(s,1H)、4.00(s,2H)、3.15〜2.85(m,11H)、2.62〜2.55(m,1H)、2.21〜2.16(m,1H)、1.80〜1.50(m,8H)、1.30〜1.10(m,4H);MS(ESI)m/z 608.0(M+H)。
【0510】
化合物322
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.54(s,1H)、4.02(s,2H)、3.89(s,1H)、3.80〜3.70(m,1H)、3.18〜2.85(m,9H)、2.60〜2.50(m,1H)、2.32〜2.10(m,5H)、1.90〜1.80(m,2H)、1.67〜1.52(m,1H);MS(ESI)m/z 566.1(M+H)。
【0511】
化合物323
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.55(s,1H)、4.04(s,1H)、4.02(s,2H)、3.60〜3.50(m,1H)、3.18〜2.78(m,9H)、2.60〜2.50(m,1H)、2.21〜2.14(m,1H)、2.07(br s,2H)、1.76(br s,2H)、1.61(br s,5H);MS(ESI)m/z 580.1(M+H)。
【0512】
化合物324
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.63(s,1H)、4.12(s,1H)、4.10(s,2H)、3.25〜2.93(m,10H)、2.69〜2.59(m,1H)、2.28〜2.20(m,1H)、2.15〜2.12(m,2H)、1.96〜1.85(m,2H)、1.75〜1.65(m,2H)、1.45〜1.31(m,5H);MS(ESI)m/z 594.1(M+H)。
【0513】
化合物325
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.62(s,1H)、4.29(d,J=16.0Hz,1H)、4.18(d,J=16.0Hz,1H)、4.12(s,1H)、3.28〜2.92(m,14H)、2.70〜2.58(m,1H)、2.28〜2.20(m,1H)、1.72〜1.53(m,1H)、1.38(t,J=7.2Hz,3H);MS(ESI)m/z 554.0(M+H)。
【0514】
化合物326
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.60(s,1H)、4.24(s,2H)、4.11(s,1H)、3.38〜3.28(m,4H)、3.25〜2.98(m,9H)、2.68〜2.58(m,1H)、2.28〜2.20(m,1H)、1.71〜1.62(m,1H)、1.36(t,J=7.2Hz、6H);MS(ESI)m/z 568.0(M+H)。
【0515】
化合物327
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.62(s,1H)、4.33(d,J=16.0Hz,1H)、4.21(d,J=16.0Hz,1H)、4.14(s,1H)、3.30〜2.88(m,14H)、2.70〜2.60(m,1H)、2.30〜2.22(m,1H)、1.90〜1.77(m,2H)、1.75〜1.60(m,1H)、1.04(t,J=7.6Hz,3H);MS(ESI)m/z 568.0(M+H)。
【0516】
化合物328
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.51(s,1H)、4.30(br s,4H)、4.15(dd,J=9.6、18.8Hz,2H)、4.08(s,1H)、3.30〜2.88(m,9H)、2.64〜2.50(m,2H)、2.42(br s,1H)、2.24〜2.15(m,1H)、1.70〜1.50(m,1H);MS(ESI)m/z 552.0(M+H)。
【0517】
化合物329
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.57(s,1H)、4.07(s,1H)、4.04(s,2H)、3.46〜3.41(m,1H)、3.23〜2.82(m,9H)、2.62〜2.55(m,1H)、2.25〜2.20(m,1H)、1.65〜1.52(m,1H)、1.35(d,J=6.4Hz、6H);MS(ESI)m/z 554.0(M+H)。
【0518】
化合物330
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 8.54(s,1H)、5.50〜5.38(m,1H)、4.35(br s,2H)、4.04(s,1H)、4.00〜3.71(m,2H)、3.50〜3.28(m,2H)、3.29〜2.82(m,9H)、2.60〜2.24(m,4H)、1.66〜1.50(m,1H);MS(ESI)m/z 584.0(M+H)。
【0519】
実施例14。抗菌活性。
本発明の化合物の抗菌活性を、以下のプロトコルにしたがって調べた。
【0520】
最小発育阻止濃度(MIC)の測定
臨床検査標準協会(the Clinical and Laboratory Standards Institute)(CLSI)のガイダンス(例えば、CLSI. Performance standards for antimicrobial susceptibility testing;nineteenth information supplement。CLSI文書M100−S19、CLSI、940 West Valley Road、Suite 1400、Wayne、Pennsylvania 19087−1898、USA、2009)にしたがってMICを測定した。簡潔に説明すると、凍結した菌株を解凍し、ミューラーヒントンブロス(MHB)または他の適切な培地(連鎖球菌属(Streptococcus)には血液が必要であり、ヘモフィルス属(Haemophilus)にはヘミンおよびNADが必要である)で継代培養した。一晩培養した後、菌株をミューラーヒントン寒天で継代培養し、再び一晩培養した。コロニー形態が適切かおよび汚染がないかどうか、コロニーを観察した。0.5マクファーランド標準に等しい出発接種材料を調製するように、単離されたコロニーを選択した。出発接種材料を、さらなる使用のために、MHBを用いて1:125で希釈した。5.128mg/mLの最終濃度まで滅菌水で希釈することによって、試験化合物を調製した。抗生物質(冷凍貯蔵し、解凍し、解凍から3時間以内に使用する)および化合物を、所望の使用濃度までさらに希釈した。
【0521】
測定を以下のように行った。50μLのMHBを、96ウェルプレートのウェル2−12に添加した。100μLの適切に希釈した抗生物質を、ウェル1に添加した。50μLの抗生物質を、ウェル1から取り出し、ウェル2に添加し、ウェル2の内容物を、上下に5回ピペット操作することによって混合した。ウェル2中の50μLの混合物を取り出し、ウェル3に添加し、上記のように混合した。連続希釈を、同じようにウェル12まで続けた。全てが50μLを含有するように、50μLをウェル12から取り出した。次に、50μLの使用接種材料を、全ての試験ウェルに添加した。50μLの使用接種材料および50μLのMHBを空のウェルに添加することによって、増殖対照ウェルを作製した。次に、プレートを37℃で一晩培養し、培養器から取り出し、各ウェルを、プレート読み取りミラーで読み取った。細菌の増殖を阻害した試験化合物の最小濃度(MIC)を記録した。
【0522】
【表B】
【0523】
解釈:MIC=2μg/mL。
【0524】
接種濃度(生菌数)を測定するためのプロトコル
90μlの滅菌した0.9%のNaClを、96ウェルマイクロタイタープレートのウェル2−6にピペットで入れた。50μlの接種材料を、ウェル1にピペットで入れた。10μLをウェル1から取り出し、それをウェル2に添加してから混合した。10μLをウェル2から取り出し、ウェル3以降の内容物と混合し、ウェル6まで連続希釈を行った。10μLを各ウェルから取り出し、適切な寒天プレート上に塗布した。プレートを一晩培養器に入れた。明らかなコロニーを含むスポット状のコロニーを数えた。コロニーの数に希釈係数を掛けることによって、生菌数を計算した。
【0525】
【表C】
【0526】
菌株
以下に挙げる15の菌株を、最小発育阻止濃度(MIC)測定で調べた。
【0527】
【表D】
【0528】
結果
本発明の化合物の最小発育阻止濃度(MIC)の値を、表5に示す。
【0529】
【表5-1】
【0530】
【表5-2】
【0531】
【表5-3】
【0532】
【表5-4】
【0533】
【表5-5】
【0534】
【表5-6】
【0535】
【表5-7】
【0536】
【表5-8】
【0537】
実施例15。インビボ活性。
黄色ブドウ球菌(S.aureus)の腹腔内接種によるマウスの全身感染症モデル
このモデルにおいて、24〜48時間以内に90〜100%の死亡率を達成するのに必要とされる、病原性研究によって既に確立された細菌接種材料である、5%のブタの胃粘素と混合された黄色ブドウ球菌(S.aureus)ATCC 13709(スミス(Smith))(マウス1匹当たり1〜2×10
6)を、CD−1雌マウス(18〜20グラム)の腹腔内に注射した。通常、投与群当たり6匹のマウスに、接種の1時間後(one hour post−challenge)、0.05〜10mg/kgの範囲の用量でのいずれかの化合物101、化合物105、化合物145、化合物153、化合物166、および化合物218、テトラサイクリンまたはチゲサイクリンで静脈内処置した。48時間後、生存率を計算し、50%を生存させる用量(mg/kg)、すなわち50%防御用量(PD
50)を、プロビット解析による計算にしたがって報告した。
【0538】
結果
黄色ブドウ球菌(S.aureus)ATCC 13709マウス敗血症モデルにおける化合物101、化合物105、化合物145、化合物153、化合物166、および化合物218ならびに比較用のチゲサイクリンおよびテトラサイクリンのPD
50値を、表6に記載する。
【0539】
【表6】