(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記代理応答モードは、前記画像形成装置の操作パネルが使用中であるときにオンとなり、前記画像形成装置の操作パネルが使用中でないときにオフとなることを特徴とする請求項2または請求項4に記載の画像形成システム。
代理応答モードのオンまたはオフを設定する代理応答モード設定部を備え、前記代理応答モードがオンのときに、前記中継サーバーにより前記画像形成装置の前記設定値データが書き換えられることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
代理応答モードのオンまたはオフを設定する代理応答モード設定部を備え、前記代理応答モードがオンのときに、前記中継サーバーにより前記画像形成装置の前記設定値データが上書きされることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態1を、図面を参照して説明する。実施形態1は、モバイル端末から画像形成装置の設定値を変更するときに、中継サーバー経由で行う代理応答モードがオンである場合に、何らかの事情で、モバイル端末と画像形成装置との通信が困難になったときに、モバイル端末が変更した設定値を中継サーバーに送信する。また、モバイル端末と画像形成装置との通信が回復すると、中継サーバーは、画像形成装置の設定値をモバイル端末によって変更された設定値に書き換える。なお、代理応答モードは、画像形成装置の操作パネルが使用中であるときに自動的にオンとし、画像形成装置の操作パネルが使用でないときに自動的にオフとする。また、代理応答モードは、ユーザーの手動設定によりオンまたはオフとすることができる。
【0010】
まず、実施形態1の画像形成システム10のシステム構成について、
図1を用いて説明する。
図1に示すように、画像形成システム10は、複数の画像形成装置100、複数のモバイル端末200、複数の中継サーバー300、アクセスポイント400、ネットワーク500、ルーター600、インターネット700、及びアクセスポイント800により構成されている。画像形成装置100、中継サーバー300、及びアクセスポイント400はネットワーク500に接続され、ネットワーク500はルーター600を経由してインターネット700に接続されている。
【0011】
画像形成装置100は、プリンターまたは複合機などである。画像形成装置100は、近距離無線通信、アクセスポイント400、またはインターネット700によりモバイル端末200とデータの送受信を行うことができる。また、画像形成装置100は、ネットワーク500により中継サーバー300とデータの送受信を行うことができる。
【0012】
モバイル端末200は、携帯電話、スマートフォン、またはタブレット端末等である。モバイル端末200は、近距離無線通信、ネットワーク500のアクセスポイント400、またはインターネット700のアクセスポイント800により画像形成装置100とデータの送受信を行うことができる。また、モバイル端末200は、ネットワーク500のアクセスポイント400、またはインターネット700のアクセスポイント800により中継サーバー300とデータの送受信を行うことができる。
【0013】
中継サーバー300は、ネットワーク500により画像形成装置100及びモバイル端末200とデータの送受信を行うことができる。
【0014】
アクセスポイント400は、ネットワーク500に接続され、無線通信によりアクセスポイント400に対して接続要求を行っているモバイル端末200をネットワーク500に接続する。
【0015】
ネットワーク500は、LAN(Local Area Network)などのネットワーク(イントラネット等)であり、複数の画像形成装置100、複数の中継サーバー300、アクセスポイント400が接続されている。
【0016】
ルーター600は、ネットワーク500に接続され、ネットワーク500をインターネット700に接続する。
【0017】
インターネット700は、インターネットやイントラネット等のIPネットワークであり、複数のモバイル端末200がアクセスポイント800を経由して接続する。
【0018】
次に、画像形成システム10の画像形成装置100、モバイル端末200、及び中継サーバー300の機能構成について、
図2を用いて説明する。
図2に示す画像形成装置100、モバイル端末200、及び中継サーバー300は、
図1に示す画像形成システム10において、ネットワーク500に接続する1台の画像形成装置100、アクセスポイント400によりネットワーク500に接続する1台のモバイル端末200、及びネットワーク500に接続する1台の中継サーバー300の機能構成を示す。また、
図1に示す他の画像形成装置100、モバイル端末200、及び中継サーバー300についても同様の機能構成である。
【0019】
まず、画像形成装置100の機能構成について、説明する。
図2に示す画像形成装置100は、制御部110、記憶部120、データ保存部130、操作パネル140、操作パネル処理部150、原稿読取部160、画像処理部170、近距離無線通信部180、及びネットワーク通信部190を備え、これら各部はバスなどにより接続される構成となっている。制御部110には、リモート操作応答処理部110aが設けられている。記憶部120には、設定値データ記憶エリア120aと中継サーバー情報記憶エリア120bが設けられている。データ保存部130には、画像データ保存エリア130a、設定値操作画面データ保存エリア130b、及び設定値データ保存エリア130cが設けられている。
【0020】
制御部110は、RAMやROM等の主記憶装置、及びCPU(Central Processing Unit)等の制御装置を備えている。また、制御部110は、各種I/Oや、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)等のインターフェイス、バスコントローラー等を含む総合的な画像形成装置100の制御を行う。
リモート操作応答処理部110aは、モバイル端末200からのリモート操作に対する応答を行う。リモート操作応答処理部110aの詳細については、後述する。
【0021】
記憶部120は、フラッシュメモリー等の補助記憶装置で、制御部110が実行する処理のプログラムやデータを記憶する。なお、代理応答モードは記憶部120に記憶されている。
設定値データ記憶エリア120aは、現在設定されている画像形成装置100の設定値を記憶する。
中継サーバー情報記憶エリア120bは、画像形成装置100の代理応答を行う中継サーバー300のIPアドレスなどの情報を記憶する。
【0022】
データ保存部130は、データやプログラムを記憶するハードディスクドライブである。
画像データ保存エリア130aは、原稿読取部160により原稿が読み取られ、画像処理部170によって画像処理された原稿の画像データを保存することができる。また、画像データ保存エリア130aは、ネットワーク通信部190を経由して送信する画像データまたは受信する画像データを保存することができる。
設定値操作画面データ保存エリア130bは、画像形成装置100の設定値をリモート操作する設定値操作画面をモバイル端末200に表示するためのデータや、この設定値操作画面をモバイル端末200で操作するためのデータ(以下、「設定値操作画面データ」という)を保存する。
設定値データ保存エリア130cは、設定値データ記憶エリア120aに記憶されている設定値データを保存する。このため、設定値データ記憶エリア120aが誤って消失や破壊されたときには、設定値データ保存エリア130cの設定値データを設定値データ記憶エリア120aに戻すことができる。また、設定値データ保存エリア130cは、中継サーバー300が直接アクセス可能なデータエリアであるので、中継サーバー300は変更した設定値で設定値データ保存エリア130cを書き換えることができ、更に書き換えた設定値を設定値データ記憶エリア120aに反映することができる。
【0023】
操作パネル140は、操作画面やジョブ実行結果の表示と、ユーザーによる操作受け付けを行う液晶パネルである。
【0024】
操作パネル処理部150は、画像形成装置100が備えている機能に対する操作項目やジョブの実行結果を操作パネル140に表示する処理、または操作パネル140からユーザーの操作を入力する処理を行う。また、操作パネル処理部150は、操作パネル140が使用中であるとき、または操作パネル140から代理応答モードのオンを入力したときに、代理応答モードのオンを記憶部120に記憶し、操作パネル140が使用中でないとき、または操作パネル140から代理応答モードのオフを入力したときに、代理応答モードのオフを記憶部120に記憶する。
【0025】
原稿読取部160は、ユーザーによる操作パネル140から原稿の読み取り操作、またはモバイル端末200から受信する原稿の読み取り要求通知により、画像形成装置100の原稿台にセットされた原稿の読み取りを行い、読み取った原稿データを画像処理部170に出力する。
【0026】
画像処理部170は、原稿読取部160が読み取った原稿データを入力すると、画像形成装置100で処理可能な画像データに変換する。
【0027】
近距離無線通信部180は、近距離無線通信規格であるBluetooth(登録商標)や赤外線通信によりモバイル端末200と近距離での直接通信を行う。
【0028】
ネットワーク通信部190は、着脱可能なLANインターフェイスを備え、ネットワーク500に接続する。
【0029】
次に、モバイル端末200の機能構成について、説明する。
図2に示すモバイル端末200は、制御部210、記憶部220、操作パネル230、操作パネル処理部240、近距離無線通信部250、及びネットワーク通信部260を備え、これら各部はバスなどにより接続される構成となっている。制御部210には、リモート操作要求処理部210aが設けられている。記憶部220には、中継サーバー情報記憶エリア220aと設定値操作画面データ記憶エリア220bが設けられている。
【0030】
制御部210は、RAMやROM等の主記憶装置、及びCPU(Central Processing Unit)等の制御装置を備えている。また、制御部210は、各種I/Oや、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)等のインターフェイス、バスコントローラー等を含む総合的なモバイル端末200の制御を行う。
リモート操作要求処理部210aは、画像形成装置100に対するリモート操作処理を行う。リモート操作要求処理部210aの詳細については、後述する。
【0031】
記憶部220は、フラッシュメモリー等の補助記憶装置で、制御部210が実行する処理のプログラムやデータを記憶する。
中継サーバー情報記憶エリア220aは、画像形成装置100から受信する中継サーバー情報を記憶する。
設定値操作画面データ記憶エリア220bは、中継サーバー300から受信する設定値操作画面データを記憶する。
【0032】
操作パネル230は、操作画面やジョブ実行結果の表示と、ユーザーによる操作受け付けを行う液晶パネルである。
【0033】
操作パネル処理部240は、モバイル端末200が備えている機能に対する操作項目やジョブの実行結果を表示する処理、または操作パネル230からユーザーの操作を入力する処理を行う。
【0034】
近距離無線通信部250は、近距離無線通信規格であるBluetooth(登録商標)や赤外線通信により画像形成装置100と近距離での直接通信を行う。
【0035】
ネットワーク通信部260は、アクセスポイント400を経由してネットワーク500に接続する。また、ネットワーク通信部260は、アクセスポイント800を経由してインターネット700に接続する。
【0036】
次に、中継サーバー300の機能構成について、説明する。
図2に示す中継サーバー300は、制御部310、記憶部320、及びネットワーク通信部330を備え、これら各部はバスなどにより接続される構成となっている。制御部310には、リモート操作代理応答処理部310aが設けられている。記憶部320には、設定値操作画面データ記憶エリア320a、書き換え設定値データ記憶エリア320b、及び設定値データ記憶エリア320cが設けられている。
【0037】
制御部310は、RAMやROM等の主記憶装置、及びCPU(Central Processing Unit)等の制御装置を備えている。また、制御部310は、各種I/Oや、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)等のインターフェイス、バスコントローラー等を含む総合的な中継サーバー300の制御を行う。
リモート操作代理応答処理部310aは、画像形成装置100の代理応答モードがオンであるときに、画像形成装置100に代わってモバイル端末300からのリモート操作の応答を行う。リモート操作代理応答処理部310aの詳細については、後述する。
【0038】
記憶部320は、フラッシュメモリー等の補助記憶装置で、制御部310が実行する処理のプログラムやデータを記憶する。
設定値操作画面データ記憶エリア320aは、画像形成装置100の設定値操作画面データを予め記憶する。
書き換え設定値データ記憶エリア320bは、画像形成装置100に対する書き換え設定値を記憶する。
設定値データ記憶エリア320cは、画像形成装置100から定期的に送信される設定値データ保存エリア130cの設定値を記憶する。
【0039】
ネットワーク通信部330は、着脱可能なLANインターフェイスを備え、ネットワーク500に接続する。
【0040】
次に、実施形態1におけるモバイル端末200から画像形成装置100の設定値を変更する手順について、
図3を用いて説明する。
【0041】
まず、ユーザーがモバイル端末200の操作パネル230から画像形成装置100に対する操作要求を行うと、(1)に示すように、モバイル端末200はリモート操作要求通知を画像形成装置100に送信する。
【0042】
画像形成装置100は、代理応答モードがオンであるかを判定し、代理応答モードがオンであるときに、(2)に示すように中継サーバー300のIPアドレスを格納した中継サーバー情報をモバイル端末200に送信しておく。その後、モバイル端末200と画像形成装置100が通信してジョブ処理等を行う過程において、モバイル端末200と画像形成装置100との通信が困難になったと仮定する。
【0043】
モバイル端末200は画像形成装置100との通信が困難になったと判定すると、モバイル端末200は、(3)に示すように受信した中継サーバー情報に格納されているアドレスの中継サーバー300に対して設定値操作画面データ要求通知を送信する。なお、代理応答モードがオフであるときには、画像形成装置100は中継サーバー300を経由せずにモバイル端末200からの操作を、モバイル端末200と画像形成装置100との通信が回復してから、直接受け付けるので、(2)以降の手順は行われない。
【0044】
次いで、中継サーバー300が設定値操作画面データ要求通知を受信すると、(4)に示すように、中継サーバー300は設定値操作画面データをモバイル端末200に送信する。
【0045】
次いで、モバイル端末200が設定値操作画面データ要求通知を受信すると、設定値操作画面を操作パネル230に表示する。ユーザーが設定値操作画面から設定値の変更を行うと、(5)に示すように、モバイル端末200は変更した設定値を格納した設定値変更要求通知を中継サーバー300に送信する。
【0046】
次いで、中継サーバー300が設定値変更要求通知を受信すると、中継サーバー300は、(6)に示すように設定値変更要求通知から取り出した変更した設定値と、中継サーバー300が記憶している現在設定されている画像形成装置100の設定値とを比較し、書き換えが必要な画像形成装置100の設定値を検出する。なお、(ア)に示すように現在設定されている画像形成装置100の設定値を格納した設定値データが定期的に画像形成装置100から中継サーバー300に送信され、中継サーバー300は受信した設定値データを設定値データ記憶エリア320cに記憶している。
【0047】
次いで、中継サーバー300は、(7)に示すように書き換えが必要な設定値に対して、画像形成装置100の設定値データ保存エリア130cの書き換えを行う。
【0048】
次に、モバイル端末200から画像形成装置100の設定値を変更する手順について、
図4のフローチャートを用いて更に詳しく説明する。
【0049】
(ステップS101)
まず、ユーザーがモバイル端末200の操作パネル230から画像形成装置100の設定値を変更する操作を行うと、操作パネル処理部240が設定値変更の操作要求を入力し、制御部210に出力する。
【0050】
(ステップS102)
次いで、制御部210は、設定値変更の操作要求を入力すると、リモート操作要求処理部210aを起動する。リモート操作要求処理部210aは、ネットワーク通信部260によりリモート操作要求通知を画像形成装置100に送信する。
【0051】
(ステップS103)
次いで、画像形成装置100の制御部110は、ネットワーク通信部190によりリモート操作要求通知を受信すると、リモート操作応答処理部110aを起動する。リモート操作応答処理部110aは、記憶部120から代理応答モードを取り出す。
【0052】
(ステップS104)
次いで、リモート操作応答処理部110aは、代理応答モードがオンになっているかを判定する。代理応答モードがオンであるとき(ステップS104のYes)は、ステップS105に進む。代理応答モードがオフであるとき(ステップS104のNo)は、ステップS112に進む。
【0053】
(ステップS105)
ステップS104のYesにおいて、リモート操作応答処理部110aは、中継サーバー情報記憶エリア120bから中継サーバー情報を取り出し、ネットワーク通信部190によりモバイル端末200に送信する。
【0054】
(ステップS106)
次いで、リモート操作要求処理部210aがネットワーク通信部260により中継サーバー情報を受信すると、中継サーバー情報を中継サーバー情報記憶エリア220aに記憶し、中継サーバー情報に格納されているIPアドレスの中継サーバー300に設定値操作画面データ要求通知を送信する。
【0055】
(ステップS107)
次いで、中継サーバー300は、ネットワーク通信部330により設定値操作画面データ要求通知を受信すると、リモート操作代理応答処理部310aを起動する。リモート操作代理応答処理部310aは、設定値操作画面データ記憶エリア320aから設定値操作画面データを取り出し、モバイル端末200に送信する。
【0056】
(ステップS108)
次いで、リモート操作要求処理部210aがネットワーク通信部260により設定値操作画面データを受信すると、操作パネル処理部240により設定値操作画面を操作パネル230に表示する。
【0057】
(ステップS109)
次いで、リモート操作要求処理部210aは、ユーザーが設定値操作画面から変更した設定値を操作パネル処理部240により入力すると、変更した設定値を格納した設定値変更要求通知を中継サーバー300に送信する。
【0058】
(ステップS110)
次いで、リモート操作代理応答処理部310aは、ネットワーク通信部330により設定値変更要求通知を受信すると、設定値変更要求通知から取り出した変更した設定値と、設定値データ記憶エリア320cの設定値とを比較し、書き換えを行う画像形成装置100の設定値を検出し、書き換え設定値データ記憶エリア320bに記憶する。
【0059】
(ステップS111)
次いで、リモート操作代理応答処理部310aは、書き換え設定値データ記憶エリア320bから書き換え設定値を取り出すと、画像形成装置100の設定値データ保存エリア130cの設定値を書き換え設定値とする。
【0060】
(ステップS112)
ステップS104のNoにおいて、リモート操作応答処理部110aは、モバイル端末200と画像形成装置100との通信が回復してから、モバイル端末200からネットワーク通信部190により書き換える設定値を直接受信し、設定値データ保存エリア130cの設定値の書き換えを行う。
【0061】
以上の実施形態1によれば、画像形成装置100の代理応答モードがオンであるときに、モバイル端末200から変更した設定値を中継サーバー300に送信し、画像形成装置100の設定値を直接書き換えるので、モバイル端末200は、例えば画像形成装置100との通信継続が困難になった場合に設定値の操作を完了することができ、ユーザー利便性が向上する。
【0062】
次に、本発明を実施するための実施形態2を、図面を参照して説明する。実施形態2は、画像形成装置が再起動中、高負荷状態、またはメンテナンス状態などの通常と異なる状態(以下、「アラート状態」という)が発生しているときセットされるアラートモードがセット状態(書き換え不可)である場合に、中継サーバーは画像形成装置から全ての設定値データを取り出す。また、アラートモードが解除(書き換え可能)になると、画像形成装置の設定値データを上書きする。なお、代理応答モードは、実施形態1に同じである。アラートモードは、画像形成装置がアラート状態となったときに画像形成装置が自動的にセットし、また画像形成装置がアラート状態でなくなったときに画像形成装置が自動的にリセットする。また、アラートモードが解除状態からセット状態、またはセット状態から解除状態に切り替わると、アラートモードのセット状態、または解除状態の情報が画像形成装置から中継サーバーに送信される。
【0063】
実施形態2の画像形成システムのシステム構成は、
図1に示す画像形成システム10のシステム構成に同じである。また、画像形成装置、モバイル端末、及び中継サーバーの機能構成は、
図2に示す画像形成装置100、モバイル端末200、及び中継サーバー300の機能構成に同じである。
【0064】
次に、実施形態2におけるモバイル端末200から画像形成装置100の設定値を変更する手順について、
図5を用いて説明する。
図5に示す実施形態2のモバイル端末200から画像形成装置100の設定値を変更する手順については、
図3に示す実施形態1と異なる手順のみを説明する。
【0065】
中継サーバー300は、(ア)に示すように画像形成装置100からアラートモードのセットを受信すると、(イ)に示すように画像形成装置100の設定値データ保存エリア130cから設定値データを取り出し、設定値データ記憶エリア320cに記憶する。実施形態2では、画像形成装置100からアラートモードのセットを受信したときに、中継サーバー300が画像形成装置100の設定値データを取り出すので、実施形態1のように定期的に画像形成装置100から中継サーバー300に設定値データは送信されない。
【0066】
(5)に次いで、中継サーバー300は、(6)に示すように設定値変更要求通知から取り出した変更した設定値を中継サーバー300が画像形成装置100から取り出した全ての設定値を格納している設定値データ記憶エリア320cの設定値データに上書きする。
【0067】
次いで、中継サーバー300は、(7)に示すように画像形成装置100からアラートモードの解除を受信する。
【0068】
次いで、中継サーバー300は、(8)に示すように設定値データ記憶エリア320cの設定値データを画像形成装置100の設定値データ保存エリア130cの設定値データに上書きする。
【0069】
以上の実施形態2によれば、中継サーバー300は、画像形成装置100からアラートモードのセットを受信すると、画像形成装置100の現在使用されている設定値(最新の設定値)の設定値を取り出し記憶する。また、中継サーバー300は、モバイル端末200から設定値変更要求通知を受信すると、設定値変更要求通知から取り出した変更した設定値を中継サーバー300が記憶している画像形成装置100の最新の設定値に上書きすることができる。また、画像形成装置100のアラートモードが解除のときに、中継サーバー300が記憶している設定値データを画像形成装置100の設定値データに直接上書きすることができる。これにより、モバイル端末200は画像形成装置100がアラート状態である場合に設定値の操作を完了することができ、ユーザー利便性が向上する。
【0070】
なお、実施形態1及び実施形態2においては、各々1台の画像形成装置100、モバイル端末200、及び中継サーバー300の操作手順と処理手順について説明したが、複数の画像形成装置100、モバイル端末200、及び中継サーバー300の場合においては、各々の装置の間でデータを送信するときに宛先を設定してデータを送信するとことで、1台の画像形成装置100、モバイル端末200、及び中継サーバー300と同様の操作手順と処理手順で実施することができる。
【0071】
また、実施形態1及び実施形態2においては、画像形成装置100とモバイル端末200とをネットワーク500で接続し、ネットワーク500によりモバイル端末200と画像形成装置100はデータの送受信を行うようにしたが、これに限定されない。例えば、画像形成装置100の近距離無線通信部180とモバイル端末200の近距離無線通信部250により、画像形成装置100とモバイル端末200とを近距離無線通信で接続し、この近距離無線通信によりモバイル端末200と画像形成装置100がデータの送受信することも可能である。また、画像形成装置100、モバイル端末200、及び中継サーバー300がインターネット700に接続されている場合は、インターネット700の通信プロトコルを用いて、画像形成装置100、モバイル端末200、及び中継サーバー300がデータの送受信することも可能である。
【0072】
また、実施形態1及び実施形態2においては、画像形成装置100から受信する中継サーバー情報に中継サーバー300にアクセスするためのパスワードなどの認証データを格納することで、モバイル端末200は認証データを用いて中継サーバー300にアクセスすることができる。これにより、中継サーバー300に対する不正なアクセスを防止でき、また画像形成装置100に対する設定値の書き換えなどの不正な操作も防止できる。
【0073】
また、実施形態1及び実施形態2においては、モバイル端末200から設定値操作画面要求通知を中継サーバー300に送信し、中継サーバー300から設定値操作画面データを受信するようにしたが、これに限定されない。例えば、モバイル端末200が画像形成装置100にリモート操作要求通知を送信し、画像形成装置100が中継サーバー情報をモバイル端末200に送信するときに設定値操作画面データをモバイル端末200に送信することも可能である。
【0074】
このような本発明の画像形成システム、画像形成装置、モバイル端末、及び中継サーバーは、モバイル端末から画像形成装置に確認を行うことなく、モバイル端末は画像形成装置の操作を行うことができる。
【0075】
以上、具体的な実施の形態により本発明を説明したが、上記実施の形態は本発明の例示であり、この実施の形態に限定されないことは言うまでもない。