(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示手段は、操作入力、及び前記機種特定手段により前記解消機種として特定されることの少なくとも一方によって特定される遊技機種が遊技場から撤去された撤去日の異なる前記解消機種を表示すると共に、前記撤去日、及び前記撤去日から現在までの期間の少なくとも一方を特定可能な撤去期間情報を前記解消機種に対応付けて表示することで前記確認表示を行うことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載した遊技情報管理装置。
前記表示手段は、前記確認表示として、前記撤去日が異なる解消機種を表示する第1確認表示と、撤去日が最新である解消機種を表示する第2確認表示とを表示可能であり、当該第1確認表示と第2確認表示との何れを表示するかの設定操作を受付けることにより、何れの確認表示を表示するのかを変更可能であることを特徴とする請求項5に記載した遊技情報管理装置。
前記表示手段は、前記登録手段により登録されている遊技機種数を示す登録機種数、前記遊技機IDと対応付けられている遊技機種数である対応機種数と撤去機種数、及び登録手段に登録可能な遊技機種数の上限値から前記登録機種数を差引いた残機種数の何れか1つを表示することで前記確認表示を行うことを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載した遊技情報管理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
さて、近年の遊技場では遊技機購入額の高騰化や多数の機種を遊技者に提供することで稼動促進を図ること等の理由により、新台入替時に同一機種を多数台入替えることは少なく、ごく少数台のみを導入したり、機種の一部を撤去対象としたりすることで、少数台(例えば1〜3台程度)の機種を複数設ける所謂バラエティコーナーを構成することが多く、必然的に管理対象とする機種数も多数となっている。
【0005】
ここで、新台入替を行う場合には、撤去機種も発生するが、上述したように機種の一部を撤去対象とすることから、何れの機種が全て撤去となり撤去機種となったのかを把握することが難しかったり、機種名設定にて多数設定される機種の中から撤去機種を探すのに多大な労力を必要としたり、新台として導入される多数の機種を設定する設定作業に追われ、撤去機種に関する設定が疎かになったりすることで、撤去機種に関する設定の削除を設定操作者が忘れたり怠ったりする傾向がある。その結果、機種名設定にて多数設定される機種の中に撤去機種が埋もれて設定され、結果として設定される機種数が膨れ上がり、機種名設定を可能な上限値(例えば500機種)に達してしまい、新たに導入した機種を設定することができなくなる等の問題があった。
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、撤去対象となる機種に関する設定情報を少ない労力で適切に削除することができる遊技情報管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載した発明は、遊技場に設置される遊技機種を登録する登録設定を行う登録手段と、前記登録手段により登録された遊技機種と対応する遊技機IDとを対応付ける対応付設定を行う対応付手段と、遊技機側から出力される遊技信号を入力することにより遊技機ID単位で遊技情報を特定し、当該特定した遊技情報を前記対応付設定によりグループ化することで、遊技機種単位で遊技情報を管理する管理手段と、設定操作者による確認操作を受付けた場合に、前記登録手段により登録された遊技機種の中から、前記対応付設定により遊技機IDとの対応付けが解消されている遊技機種として抽出された解消機種を特定する機種特定手段と、前記解消機種を特定可能な表示を行うと共に、当該表示により前記解消機種に関する設定情報を削除する削除操作を受付可能に確認表示を行う表示手段と、前記削除操作により削除対象となった前記解消機種に関する設定情報を、前記登録設定から削除する削除処理を行う削除手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載した発明は、前記対応
付手段は、複数の遊技機種の各々について対応する遊技機IDを対応付ける設定操作を受付けると共に、当該受付けた設定操作を有効化する対応付登録操作が行われることで前記対応付設定を行い、前記機種特定手段は、前記対応付登録操作を前記確認操作として受付けることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載した発明は、前記対応付設定は、遊技機種に対応付けて遊技機種IDを設定可能であり、前記表示手段は、前記削除処理の対象とならない前記解消機種の前記遊技機種IDを、対応付けられている遊技機種IDとは異なると共に、予め設定された条件により特定される前記遊技機種IDへと変更するか否かの変更操作を受付可能に前記確認表示を行い、前記削除手段は、前記解消機種が前記削除処理の対象とならない場合に、当該解消機種の遊技機種IDを、前記確認表示により受付けられた変更操作により変更する旨が特定されれば変更する一方、変更しない旨が特定されればそのまま保持することを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載した発明は、前記対応付設定は、遊技機種に対応付けて遊技機種IDを設定可能であり、前記表示手段は、前記削除処理の対象となる前記解消機種、及び前記削除処理の対象とならない前記解消機種の内、対応付けられている遊技機種IDとは異なると共に、予め設定された条件により特定される前記遊技機種IDへと変更される前記解消機種の少なくとも一方である撤去機種に対応付けられた前記遊技機種ID以降の遊技機種IDを、繰上げるか保持するかの変更操作を受付可能に前記確認表示を行い、前記対応付手段は、前記撤去機種以降の遊技機種IDを、前記確認表示により受付けられた変更操作により繰上げる旨が特定されれば繰上げる一方、保持する旨が特定されればそのまま保持することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載した発明は、前記表示手段は、操作入力、及び前記機種特定手段により前記解消機種として特定されることの少なくとも一方によって特定される遊技機種が遊技場から撤去された撤去日の異なる前記解消機種を表示すると共に、前記撤去日、及び前記撤去日から現在までの期間の少なくとも一方を特定可能な撤去期間情報を前記解消機種に対応付けて表示することで前記確認表示を行うことを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載した発明は、前記表示手段は、前記確認表示として、前記撤去日が異なる解消機種を表示する第1確認表示と、撤去日が最新である解消機種を表示する第2確認表示とを表示可能であり、当該第1確認表示と第2確認表示との何れを表示するかの設定操作を受付けることにより、何れの確認表示を表示するのかを変更可能であることを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載した発明は、前記表示手段は、前記登録手段により登録されている遊技機種数を示す登録機種数、前記遊技機IDと対応付けられている遊技機種数である対応機種数と撤去機種数、及び登録手段に登録可能な遊技機種数の上限値から前記登録機種数を差引いた残機種数の何れか1つを表示することで前記確認表示を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載した発明によれば、遊技機IDとの対応付けが解消されている解消機種を特定可能な表示を行うと共に、解消機種に関する設定情報を削除する削除操作を受付可能に確認表示を行い、削除操作が行われることにより、削除対象となった解消機種に関する設定情報を登録設定から削除するようにしたので、解消機種を表示する確認画面にて、当該解消機種に関する設定情報を削除するか否かを操作可能となり、解消機種に関する設定情報を少ない労力で適切に削除することができる。又、登録機種数の上限値となって新たに導入した機種を設定する(登録する)ことができなくなる事態を未然に回避し易くすることができる。
【0015】
請求項2に記載した発明によれば、遊技機IDとの対応付設定を行うことに応じて確認表示を行うようにしたので、遊技機IDとの対応付設定と共に解消機種を削除することが可能となる。
【0016】
請求項3に記載した発明によれば、遊技機種ID(機種番)は機種単位の遊技情報を参照する際にソートの基準となり、遊技機ID(台番)とある程度対応していることが望ましいが、例えば機種を撤去し、その撤去分を撤去した次の遊技機種IDの機種を増台することで埋合わせた場合、その後の入替えにより撤去した機種を再設置するのであれば、その撤去した機種の遊技機種IDをそのまま残しておくことが望ましいが、その見込みがない場合には、削除以外に、取敢えず他の遊技機種IDを割振ることで調整することも想定することができ、このような調整をサポート可能となる。
【0017】
請求項4に記載した発明によれば、上記した請求項3に記載した発明にて例示した場合、その次の遊技機種IDを撤去機種の遊技機種IDへと繰上げることが望ましいが、撤去分にそのまま新機種を割当てたり、次の入替えにて増台した機種を減台して新機種を割当てたりする予定があれば繰上げない調整を行うこともあり、このような調整を適切にサポート可能となる。
【0018】
請求項5に記載した発明によれば、撤去期間情報により、解消機種の遊技情報を記憶している期間や再設置する予定としていたが再設置しないまま、再設置が見送られた機種等を把握することを容易としながら、解消機種を削除するか否かを選択可能となる。
【0019】
請求項6に記載した発明によれば、遊技場のニーズとして、新たに解消機種となった遊技機種のみを取敢えずの削除対象とするというニーズもあれば、毎回、解消機種を表示して削除する否かを検討するというニーズもあり、これらニーズは遊技場により様々であるが、設定操作によりそれらのニーズに対応した確認表示へと変更可能であるので、遊技場のニーズに応じた表示が可能となる。
【0020】
請求項7に記載した発明によれば、解消機種の設定情報を削除する最も大きな目的は、登録機種数の上限値に登録機種数が達することで新たな機種が登録し得ないことであるが、登録機種数、対応機種数と撤去機種数、残機種数の何れか1つを表示することで、登録機種数の上限値に達する虞があるか否かを的確に判断した上で、撤去機種に関する設定情報を削除するか否かを判断可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場システム1の全体構成を概略的に示している。遊技場には、遊技機2に1対1に対応して貸出装置3が設置されている。2台の遊技機2及び2台の貸出装置3は1台の中継装置4に接続されており、中継装置4はLAN5を介して管理装置6(遊技情報管理装置)に接続されている。尚、
図1では省略しているが、数100台の遊技機2が管理装置6の管理対象となる。又、中継装置4はLAN5を介してPOS装置(景品交換装置)等にも接続されている。本実施形態では遊技機2がパチンコ機であるので、遊技価値(遊技媒体)はパチンコ玉である。遊技機2がスロットマシンであれば、遊技価値はメダルである。
【0023】
遊技機2は、発射装置を構成する操作ハンドル2a、上部受皿(上皿)2b、下部受皿(下皿)2cを有すると共に、遊技盤面2dに、普図入賞口2e、第1始動口2f、第2始動口2g、液晶表示部2h、大入賞口2i等を有する。上部受皿2bの上面部には遊技者が操作可能な貸出釦2j及び返却釦2kが並んで設けられている。貸出釦2j及び返却釦2kが設けられる部位は上部受皿2bの上面部以外であっても良い。遊技機2は以下の動作を行う。
【0024】
(1)第1始動口2fは入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口2gは入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。
(2)操作ハンドル2aが操作されたことにより遊技盤面2dに発射された玉が第1始動口2f又は第2始動口2gに入賞(始動入賞)することに応じて大当たり抽選を行い、抽選結果を液晶表示部2hにて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当たりを発生させる。
【0025】
(3)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(4)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/360であり、大当たりがその後に確変状態(確変)となる大当たり(確変大当たり)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。大当たりが発生すると15ラウンド(R)分だけ大入賞口2iを開放する。尚、1Rの上限値入賞数は10個、上限値開放時間は30秒であり、上限値入賞数又は上限値開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
【0026】
(5)確変中は大当たり確率が1/31に向上すると共に、第2始動口2gへの入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次の大当たりまで継続するので、大当たり後に大当たりでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となり、その後に通常状態となる。
(6)第2始動口2gは普図入賞口2eへの入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当たりとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普
図1回の変動時間は通常状態では30秒であり、時短状態では3秒となる。又、開放時間は通常状態では0.3秒であり、時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口2gへの入賞率が高くなる。
【0027】
貸出装置3は、遊技者が貨幣を投入するための貨幣投入口3a、各種情報を表示する液晶表示部3b、玉を遊技機2の上部受皿2bへと払出す払出ノズル3c、会員カードを挿入可能(受付可能)であると共に一般カードを発行可能なカード挿入口3d等を有する。貸出装置3は以下の動作を行う。
【0028】
(1)遊技者が貨幣を貨幣投入口3aに投入すると、その投入金額を特定し、遊技者が遊技機2の貸出釦2jを操作することに応じて投入金額の範囲内で玉を遊技機2の内部の払出機構から遊技機2の上部受皿2bに貸出す。遊技者が「1000円」を投入し、遊技者が貸出釦2jを操作していない状態では、「1000円」を入金残高として記憶する。この状態から、例えば貸単価が「4円」であれば、遊技者が貸出釦2jを操作する毎に「125玉」、即ち、「500円(単位金額)」分の玉を貸出し、残りを入金残高として記憶する(更新する)。即ち、遊技者が投資金額として「1000円」を投入した場合であれば、遊技者が貸出釦2jを1回操作すると、入金残高を「500円」に更新し、遊技者が貸出釦2jを更に1回(計2回)操作すると、入金残高を「0円」に更新する。
(2)遊技者が遊技機2の返却釦2kを操作すると、受付けた貨幣から貸出した分の対価を減じた残高を特定可能な一般カードを発行する。一般カードに記録されている残高は残高精算機(精算機)にて精算可能である。
【0029】
遊技機2及び貸出装置3側からは次に示す遊技信号が出力される。
「アウト信号」:消費玉を回収するアウトBOXから出力される遊技に応じて消費された遊技価値である消費価値(アウト)を特定可能な信号である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機2から出力される信号であっても良い。
「セーフ信号」:遊技機2から出力される遊技における入賞に応じて付与された遊技価値である入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。付与(払出)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
【0030】
「始動信号」:遊技機2から出力される始動入賞により変動(作動)する液晶表示部2h(役物)におけるスタート(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号である。図柄変動確定時に出力されるので、始動信号の入力に応じて図柄変動を特定する。尚、第1始動口2f又は第2始動口2gに入賞したことを示す信号としても良い。
「大当たり信号」:遊技機2から出力される大当たりを特定可能な信号である。大当たり中にレベル出力される状態信号であるので、大当たり信号入力中を大当たり中として特定する。
【0031】
「特別状態信号」:遊技機2から出力される特別状態(甘中)の発生期間を特定可能な信号である。第2始動口2gの入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号であるので、特別状態信号の入力中を特別状態中(特別状態が発生している期間、特別状態期間)として特定する。尚、大当たり確率が向上する確変中にレベル出力される状態信号(確変信号)であっても良い。又、大当たり信号と特別状態信号の何れも入力していない期間を通常状態として特定する。
「売上信号」:貸出装置3から出力される売上情報(売上玉数、売上額)を特定可能な信号である。遊技者に対する貸出玉25玉毎に1パルスが出力されるので、「売上信号数×25」を売上玉数として特定し、「売上玉数×貸出単価(例えば4円)」を売上額として特定する。
【0032】
管理装置6は、主装置6a(登録手段、対応付手段、管理手段、機種特定手段、削除手段)、キーボード6b、マウス6c、モニタ6d(表示手段)及びプリンタ(図示せず)等を有する。管理装置6は、CPU、ROM、RAM、HDD、I/Oを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部、遊技機2や貸出装置3との間で各種信号や各種情報を中継装置4を介して入出力する入出力部(I/O)等を有し、制御プログラムを実行することで、遊技機2や貸出装置3等から入力する遊技信号に基づいて遊技機2の稼動状態を特定すると共に、
図2に示すように遊技機(台番)毎の遊技情報や
図3に示すように遊技機種(機種番)毎の遊技情報を集計する。
図2及び
図3に示す各項目の意味は次の通りである。
【0033】
「アウト」:アウト信号に基づく遊技機2にて消費された玉数(消費価値)である。Bアウトは大当たりや時短等の特別状態期間を除いた通常状態におけるアウトであり、Tアウトは特別状態期間におけるアウトであり、全体はBアウトとTアウトの合計である。
「セーフ」:セーフ信号に基づく遊技機2での遊技(入賞)に応じて払出された玉数(入賞付与価値)である。アウトと同様に、Bセーフは通常状態におけるセーフであり、Tセーフは特別状態期間におけるセーフであり、全体はBセーフとTセーフの合計である。
【0034】
「売上」:売上信号に基づく遊技機2に対応する貸出装置3にて貸出した売上であり、売上玉は貸出玉数であり、売上金額はその対価(「売上玉×貸単価(例えば4円にて演算)」の計算式により求める)である。
「粗利」:遊技機2に応じた遊技場の利益額であり、「売上金額−(売上玉+セーフ−アウト)×交換単価(例えば3.6円にて演算)」の計算式により求める。
【0035】
尚、Tアウト及びTセーフについては、大当たりと特別状態とを区分せずに、その合計値を集計しているが、大当たりと特別状態とを区分して集計しても良い。尚、実際には例示しない遊技情報も勿論集計対象となっている。又、集計単位は営業日単位であるので、営業開始時からの累計データが対象となっている。尚、
図2における「平均」は機種Aを対象とした遊技機2の平均であり、
図3における「全店」は、遊技場全体における集計(遊技機単位の平均)値であり、全ての合計値を、対象となる遊技機2の台数にて除することで特定すれば良いが、機種別の値の平均値を算出しても良い。管理装置6は、これら
図2及び
図3に示した遊技情報を予め設定される記憶日数分記憶する。
【0036】
さて、上記した[発明が解決しようとする課題]の欄にて説明したように、遊技場では、所謂バラエティコーナーを構成する傾向により、新台入替を行う際の撤去対象となる機種に関する設定情報を削除するのに多大な労力を必要とする背景から、撤去対象となる機種に関する設定情報を少ない労力で適切に削除したいというニーズが高まっている。このような従来の課題に対し、本願発明では、管理装置6は以下の処理を行う。
【0037】
(1)
図4は、機種設定画面11を示している。管理装置6は、設定操作者(遊技場の管理者等)が機種設定画面11を読出す操作を行うと、機種設定画面11を表示する。設定操作者は、新台を導入した場合には、機種設定画面11にて機種設定(登録設定)を行うことで当該機種の管理装置6への登録(遊技場への登録)が可能となり、当該機種に関する設定(例えばセキュリティ設定値や各種タイマ等の周知の設定)が可能となる。管理装置6は、設定操作者が種別選択部11aにてパチンコやパチスロ、又は交換単価等により区別される種別を選択すると、その下方の現設定状況表示部11bにて現在設定されている機種の一覧を表示すると共に、その右方の設定状況表示部(編集エリア)11cにて同様の機種の一覧を表示する。尚、管理装置6は、設定状況表示部11cについては設定操作者が後述する
図5で説明する設定操作を行うことで、その内容を更新し、設定操作者が更新内容を確認した上で登録釦11dを操作すると、設定情報を更新する。
【0038】
ここで、設定操作者は、新台入替を行うことに伴って撤去機種があり、撤去機種の設定情報を削除したい場合には設定状況表示部11cにて表示されている撤去機種に対応した釦(機種名が表示されている領域)を選択して設定状況表示部11cから削除エリア11e(ゴミ箱のアイコン)へとドラッグしてドロップする。管理装置6は、設定操作者が当該操作を行うと、当該機種を削除し、種別単位で設けられる機種番を空番とするか、以降の機種番を繰上げるかを選択する削除画面を表示し、その選択内容に応じて設定状況表示部11cを更新する。尚、機種設定画面11にて登録可能な機種の上限値は例えば500機種である。
【0039】
(2)
図5は、設定操作者が
図4に示した機種設定画面11にて表示されている新機種作成釦11fを操作することで表示される機種名設定画面12を示している。管理装置6は、現在設定されていない機種番の内、最も若い機種番を自動で機種番入力部12aに設定するが、設定済みの機種番を入力した場合には、それ以降の機種番を繰下げるか、他の機種番を入力するかの確認画面をポップアップ表示し、繰下げる場合には他の機種番を繰下げる。設定操作者が機種名の一部又は全部を検索入力部12bに入力して検索釦12cを操作すると、管理装置6は、インターネットにて接続される当該管理装置6のメーカが運営するサーバ(図示せず)に接続し、該当機種候補を別途表示する(図示せず)。設定操作者がその候補の中から適当な候補を選択すると、管理装置6は、対応する機種名を機種名表示部12dに表示し、その機種が属するグループ(タイプ)をタイプ名表示部12eに表示する。機種名表示部12dには複数の出力形態に応じた出力名称を各々設定可能である。又、検索を行うことなく、機種名を機種名表示部12dに直接入力することも可能であるが、管理装置6は、検索した場合には機種名だけでなく、それに関する他の設定値(セキュリティ設定値等)も設定する。タイプ名表示部12eに表示されるタイプは遊技機2の分類等により区分されるグループ名であるが、機種名と同様に直接入力することも可能である。設定操作者が以上を入力した上で登録釦12fを操作すると、管理装置6は、
図4に示した機種設定画面11を表示し、その設定内容に応じて設定状況表示部11cを更新する。尚、設定操作者がキャンセル釦12gを操作すると、管理装置6は、機種名設定画面12にて設定した内容をキャンセルし、
図4に示した機種設定画面11を表示する。
【0040】
(3)
図6は、機種と台番とを対応付ける台機種設定画面を示している。管理装置6は、現在の設定状況を設定状況表示部13aに表示する。設定操作者が新台導入や配置替え等により機種と台番との対応付けを更新するために更新内容を情報入力部13bに入力した上で設定釦13cを操作すると、管理装置6は、その設定内容にて設定状況表示部13aを更新する(対応付設定)。情報入力部13bには「台番範囲」、「営業」、「種別」、「機種」を入力可能である。「台番範囲」は、対象となる台番の開始番号と終了番号(複数台の場合)とを直接入力する「台番」と、開始番号と対象台数とを入力する「台数」の何れかを範囲指定部13dにて選択した上で入力する。
図6では「台番」を選択した場合を例示しており、「台数」を選択した場合には「台番範囲」の終了番号の箇所の表示が台数の表示に切換って台数を入力可能となり、台数を入力した場合には対応する終了番号を管理装置6が特定して反映させる。「営業」は、「営業」と「非営業」を選択可能であり、営業対象となり遊技情報を集計対象としたい場合には「営業」を選択し、故障台や試験台等、営業対象とならず遊技情報を集計対象としない場合は「非営業」を選択する。「種別」は上述した種別である。設定操作者が種別を選択した上で「機種」の右端の下矢印を操作する(プルダウンする)と、管理装置6は、その種別に属する
図4及び
図5にて設定した機種名の一覧を表示し、設定対象の機種名を選択することで入力する。
【0041】
設定操作者が設定釦13cを操作すると、管理装置6は、設定状況表示部13aの表示を、情報入力部13bに入力された情報を優先して更新する。即ち、例えば
図6に例示しているように1〜10番台に「コインA」が設定された状態で3〜7番台に「コインK」を設定した場合であれば、設定状況表示部13aでは1〜2番台と8〜10番台について「コインA」の設定情報を保持し、3〜7番台について「コインA」から「コインK」へと設定情報を更新する。尚、情報入力部13bを介さず設定状況表示部13aに直接入力することも可能であり、設定操作者が全てを設定して設定状況表示部13aの表示が適当な設定状況となった上で登録釦13eを操作すると、管理装置6は、当該設定情報を更新する。
【0042】
(4)
図7は、台機種設定画面13上にポップアップ表示される撤去機種確認画面14(確認表示、第2確認表示)を示している。管理装置6は、設定操作者が
図6に示した台機種設定画面13にて登録釦13eを操作すると(確認操作、対応付登録操作を受付けると)、機種設定にて設定される機種の内、台番との対応付けが特定できない(解消された)機種(解消機種)の一覧を示す撤去機種確認画面14をポップアップ表示する。即ち、管理装置6は、
図6に示した台機種設定画面13にて設定内容が更新されることにより、
図4に示した機種設定画面11と
図6に示した台機種設定画面13との設定状況を比較することにより解消機種を特定して抽出し、その抽出した解消機種の一覧を撤去機種確認画面14にて表示する。尚、この撤去機種確認画面14に関する処理は別途設けられる確認釦(図示せず)を操作した際に表示しても良い。管理装置6は、撤去機種確認画面14では、解消機種の「種別」、「機種番」、「機種名」を種別単位の機種番順に表示すると共に、「削除」のチェックボックスと「機種番」とを表示する(解消機種を特定可能な表示を行う)。又、管理装置6は、撤去機種確認画面14では、設定操作者が操作可能な実行釦14a及びキャンセル釦14bを表示する(解消機種に関する設定情報を削除する削除操作を受付可能に確認表示を行う)。
【0043】
「削除」は、
図4に示した機種設定画面11から、即ち、管理装置6の設定対象から削除するか否かを設定するチェックボックスであり、白抜きが非選択状態を示し、黒塗りつぶしが選択状態を示し、デフォルト(撤去機種確認画面14の表示当初)では全てが白抜き(非選択状態)となっている。尚、これとは反対にデフォルトで全てが黒塗りつぶし(選択状態)となっていても良い。「機種番」は、「繰上」、「空番」、「保留」の内から任意の処理を選択可能である(繰上げるか保持するかの変更操作を受付可能な確認表示を行い)、設定操作者が「繰上」、「空番」を選択すると、管理装置6は、台番が対応付けられた機種(対応機種)の最後の機種番の次、予め設定される開始機種番(例えば「450」)以降、又は登録可能な機種番の上限値(例えば「500」)から遡って採番した機種番を当該解消機種に割当て、「繰上」であればそれ以降の機種番を繰上げるが、「空番」であればそれ以降の機種番を繰上げない(変更操作により変更する旨が特定されれば変更する一方、変更しない旨が特定されればそのまま保持する)。又、設定操作者が「保留」を選択すると、管理装置6は、機種番をそのまま保持する。尚、「機種番」については「削除」の有無に関わらず選択可能である。
【0044】
例えば「パチンコA〜パチンコJ(以下、パチンコを省略)」の機種番が「1〜10」と設定されていた状態で設定操作者が
図7に示した撤去機種確認画面14にて例示した設定操作を行い、登録可能な機種番の上限値から遡って採番する設定がなされている場合に、設定操作者が実行釦14aを操作すると(解消機種に関する設定情報を削除する削除操作を行うと)、機種番「1〜7」が「B、C、空、E、G、I、J」となり、機種番「499〜500」が「A、H(撤去機種)」となる。即ち、「繰上」又は「削除」が選択された機種番以降の機種番を繰上げ、削除の選択が行われた「D」、「F」(解消機種、撤去機種)に関する設定情報は削除する(解消機種に関する設定情報を、登録設定から削除する削除処理を行う)。尚、繰上しないのは、当該入替え後の近日に機種数の増加が予定されており、機種番順に遊技情報を閲覧する際の順番等を変更しないで良いように予め空番を作る意図があり、機種番を削除しないのは取敢えず撤去するが、再設置の見込みがあることを考慮している。尚、「D」にて「空番」が設定され、機種番5以降を変更したくないという意図がある場合もあるので、
図7に示した撤去機種確認画面14にて例示した設定操作の場合に「空番」が設定された次の機種番を固定し、機種番「1〜8」を「B、C、空、空、E、G、I、J」としても良い。尚、設定操作者がキャンセル14bを操作すると、撤去機種確認画面14にて設定されている内容をキャンセルし、撤去機種確認画面14のポップアップ表示を消去する。
【0045】
(5)
図8は、
図7に示した撤去機種確認画面14とは別の表示態様の撤去機種確認画面15(第1確認表示)を示している。
図7では最新の設定操作により台番との対応付けが解消された解消機種のみを抽出対象としていたが、
図8では全ての解消機種が抽出対象となっている。この場合、管理装置6は、解消機種の「種別」、「機種番」、「機種名」に加え、「撤去日」として台番との対応付けが解消された設定日時、又は操作入力された撤去日時(撤去期間情報)を表示し、撤去日順(撤去日が新しい順)にソートして表示する。撤去日を表示することで、撤去日を基準として遊技情報の記憶日数を把握可能となるので、その記憶日数分の日時が経過することで設定情報を削除することをサポート可能となる。よって、撤去日の代わり又は追加して撤去日からの経過日数(撤去日から現在までの期間)を表示しても良い。
【0046】
又、管理装置6は、画面右上に現在台番と対応付けられている機種数を示す「対応機種数」、台番と対応付けられていないが、登録されている「撤去機種数」、及び
図6に示した登録可能な上限値から登録機種数、即ち「対応機種数」と「撤去機種数」との合計値を差引いた残りの登録可能な機種数を示す「残機種数」とを表示する。この数値を参考として撤去機種を削除するか否かの判断をサポート可能となる。尚、登録可能な上限値を表示しても良いが、一度上限値となって登録できないこと等を経験すれば、設定操作者が上限値を把握するので、対応機種数と撤去機種数とを表示する、又はその登録機種数を表示する等しても残機種数を把握可能となる。又、登録機種数及び残機種数のうち何れかのみを表示しても良い。更に、
図8に示した撤去機種確認画面15のように撤去日の異なる解消機種を混合させて表示するのか、
図7に示した撤去機種確認画面14のように最新の解消機種のみを表示するのかを選択操作により選択的に表示しても良い。尚、
図8に示した撤去機種確認画面15の実行釦15a及びキャンセル釦15bは、
図7に示した撤去機種確認画面14の実行釦14a及びキャンセル釦14bと同じ機能である。
【0047】
以上に説明したように本実施形態によれば、管理装置6において、機種名と台番とを対応付ける機種設定にて設定される機種の内、台番との対応付けが解消された機種である解消機種の一覧を示す撤去機種確認画面14をポップアップ表示し、設定操作者が撤去機種確認画面14上の実行釦14aを操作することで、削除対象となった解消機種に関する設定情報を、遊技機種の登録である登録設定から削除するようにしたので、解消機種に関する設定情報を少ない労力で適切に削除することができる。又、登録機種数の上限値となって新たに導入した機種を設定する(登録する)ことができなくなる事態を未然に回避し易くすることができる。
【0048】
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
機種番を繰上げる条件として、機種が対応付けられていないことや、台番が対応付けられている機種が対応付けられていない機種番を条件として加えても良い。
【0049】
図7において、登録可能な機種番の上限値(例えば「500」)から遡って採番する設定がなされている場合を例示したが、登録可能な機種番の予め設定される途中の値から遡って採番する設定がなされていても良い。例えば「450」から遡って採番する設定がなされている場合であれば、実施形態の例示では、機種番「1〜7」が「B、C、空、E、G、I、J」となり、機種番「449、450」が「A、H」となる。同様に、機種番の途中の値から遡らず順に採番しても勿論良く、例えば機種番「450、451」を「A、H」としても良い。
【0050】
対象となる遊技機2としてはパチンコ機やスロットマシンであれば、遊技媒体を用いない点数による遊技を可能とする所謂封入式やクレジット式等を対象としても良く、これらを考慮し、遊技媒体と点数とを包含する遊技価値と表現した。
遊技機2のスペックや設定値等、例示した全ての数値、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。勿論、その他の遊技情報も直接的又は間接的を問わず適宜最適な特定方法にて特定すれば良い。
【0051】
管理装置6が行う情報処理の一部を中継装置4や貸出装置3にて行っても良い。又、特に示さなかったが、遊技場の管理者向けの遊技情報だけでなく、貸出装置3等により遊技者向けに表示される遊技情報を対象としても良い。
変形例を含む例示した構成をどのように組み合わせても良いし、適宜構成を除外しても良い。