(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記イメージヘッダ情報は、フォーマット情報、イメージサイズ情報、及びイメージ背景情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項5に記載のピーツーピーデバイスの探索方法。
前記第1ピーツーピーデバイスが電話帳を表示する中にピーツーピー連結の要請を検出した場合、前記メッセージを含むプローブ要請フレームを転送するステップを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のピーツーピーデバイスの探索方法。
前記イメージヘッダ情報は、フォーマット情報、イメージサイズ情報、及びイメージ背景情報のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項17に記載のピーツーピーデバイスの探索装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明のピアツーピアデバイス探索方法及び装置を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の詳細な説明の前に、以下で使用する用語や単語は、通常的又は辞典的な意味に限定して解釈されてはならず、本発明の技術的思想に符合する意味と概念として解釈されなければならない。従って、以下の説明と図面は、本発明の好ましい実施形態に過ぎないものであり、本発明の技術的思想を全て代弁するものではなく、本出願時点においてこれらに代えることができる多様な均等物と変形例があり得ることを理解すべきである。また、図面で一部の構成要素は、誇張、省略、又は概略的に図示し、各構成要素のサイズは、実際のサイズを全面的に反映するものでない。従って、本発明は、図面に描かれた相対的なサイズや間隔により制限されるものではない。
【0015】
また、本発明を説明するに当たって、関連する公知機能又は構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0016】
本発明において、ピーツーピー(P2P:peer to peer)デバイスは、ワイファイダイレクトネットワークにおけるグループオーナー(Group Owner)及びグループクライアント(Group Client)として作動するワイファイダイレクトネットワーク技術を具備した端末を意味する。
【0017】
本発明において、ピーツーピー(P2P:peer to peer)グループは、ワイファイダイレクトネットワークにおける1つのグループオーナー(Group Owner)と1つ又はそれ以上のグループクライアント(Group Client)とから構成された1つの端末機セットを意味する。グループクライアントはグループオーナーに連結される。グループオーナーは、グループクライアントと通信し、特にグループクライアント間の通信を中継するAP機能を遂行する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態によるピーツーピーグループを説明するためのネットワーク構成図である。
図1を参照すると、グループオーナーは多数のグループクライアントと連結可能である。勿論、1つのグループクライアントとも連結可能である。グループオーナーの性能によって受容可能なグループクライアントが決定される。このような性能は、ハードウェア的な性能及びソフトウェア的な性能に依存し、1つの例としてバッテリーの充電率がある。例えば、グループオーナーのバッテリーが80%以上充電されていると、図示したように、4個のグループクライアントと連結できる。バッテリーの充電率が50%未満であれば、1つのグループクライアントと連結できる。勿論、このような連結個数は端末の環境設定でユーザにより決定できる。ピーツーピー(P2P:peer to peer)デバイスは、ワイファイダイレクトネットワーク技術を具備した端末であって、非常に多様であるので一々列挙することはできないが、例えば
図1に示すように、携帯端末機(例えば、タブレットPC、ノートブックPC)、プリンタ、プロジェクター、及びディジタルTVなどが可能である。
【0019】
図2は、本発明の一実施形態によるピーツーピー連結方法を示すフローチャートである。
図2を参照すると、先ず、ステップ210で、ピーツーピーデバイスは周辺のピーツーピーデバイスを探索し、探索されたピーツーピーデバイスに連結されるディスカバリー(Discovery)を遂行する。ディスカバリーの目的は、P2Pデバイスを探してP2Pデバイス相互間をできる限り速く連結できるようにすることである。ディスカバリーは、デバイスディスカバリー及びプロビジョン(provision)ディスカバリーを含む。デバイスディスカバリーは、大別して2ステップ、即ちスキャン(Scan)ステップと発見(find)ステップとから構成される。デバイスディスカバリーは、デバイス相互間の情報交換のためにプローブ要請フレーム(probe request frame)とプローブ応答フレーム(probe response frame)を使用する。ピーツーピーデバイスは、自身がグループオーナーであるか、又はリッスン状態(Listen State)である場合、他のピーツーピーデバイスから受信したプローブ要請フレームに応答(response)する。また、ピーツーピーデバイスは、自身がグループオーナーである場合、ビーコンフレーム(beacon frame)を転送する。ピーツーピーデバイスは、グループに属しない場合、リッスン状態を使用する。即ち、リッスン状態でピーツーピーデバイスは受信したプローブ要請フレームに対して応答する。
【0020】
リッスン状態でピーツーピーデバイスはソーシャルチャンネルリスト(Social Channel List)からリッスンチャンネル(Listen channel)を選択する。例えば、ワイファイ連合技術委員会(Wi−Fi Alliance Technical Committee)が定めたワイファイピーツーピー技術仕様(Wi−Fi P2P Technical Specification)によると、2.4GHzバンドでチャンネル1、6、及び11がソーシャルチャンネル(Social Channel)として使用できる。例えば、チャンネル1が選択されると、ピーツーピーデバイスはチャンネル1を通じてプローブ要請フレームを受信することができるが、他のチャンネルを通じてはプローブ要請フレームを受信することができない。このようなリッスンチャンネル(Listen channel)は、デバイスディスカバリーが始まる時に選択されてディスカバリーが完了する時まで維持される。また、リッスンチャンネルは、予め定められた時間が経過すると、他のチャンネルに変更される。IEEE802.11では2.4GHz帯域が使われ、総14個のチャンネルがある。チャンネル間の間隔(interval)は5MHzであり、それぞれのチャンネルは22MHzの帯域(band)を有する。それぞれのチャンネルは、互いに独立的でなく、重畳する。しかし、14個のチャンネルのうちの3個、例えばチャンネル1、6、及び11は相互間でチャンネル干渉(Channel Interference)しない。
【0021】
デバイスディスカバリー(Discovery)で、スキャンステップは、ピーツーピーデバイス又はピーツーピーグループを探すステップである。また、スキャンステップはピーツーピーグループを設定することに最も適合したチャンネルを探すステップである。即ち、スキャンステップで、ピーツーピーデバイスはサポートされる全てのチャンネルをスキャンして周辺のデバイス又はネットワークから情報を収集する。スキャンステップで、ピーツーピーデバイスはプローブ要請フレームに対して応答しないことがある。
【0022】
デバイスディスカバリー(Discovery)で、発見(find)ステップは同一チャンネルに存在するピーツーピーデバイスがメッセージを送受信して互いを発見するステップである。リッスン状態で、ピーツーピーデバイスはプローブ要請フレームの受信を待つ。プローブ要請フレームが受信されると、プローブ応答フレームを相手ピーツーピーデバイスに転送する。ピーツーピーデバイスは、リッスン状態で検索状態(Search State)に変更される。検索状態で、ピーツーピーデバイスは、プローブ要請フレームを転送し、これに応答して相手ピーツーピーデバイスが転送したプローブ応答フレームを受信する。プローブ応答フレームには、デバイスネーム(Device Name)、ピーツーピーデバイスアドレス(P2P Device Address)、ベンダ(vendor)情報などを含む。特に、ピーツーピーデバイスが移動通信可能な機種、例えばスマートフォンの場合、プローブ応答フレームは電話番号(phone number)を更に含む。また、プローブ応答フレームは該当ピーツーピーデバイスユーザの識別情報を更に含む。このようなユーザ識別情報は、ユーザの名前、写真などを含むことができる。プローブ応答フレームを受信したピーツーピーデバイスは、プローブ応答フレームに含まれる上述した情報をユーザが確認することができるように表示する。
【0023】
デバイスディスカバリーを通じて互いに探索されたピーツーピーデバイスは互いに連結が可能である。先ず、ピーツーピーデバイスは連結を希望する相手ピーツーピーデバイスとプロビジョンディスカバリーを遂行する。プロビジョンディスカバリーは、ピーツーピーデバイスがWSC(Wi−Fi Simple Configuration)のPIN(Personal Identification Number)モード又はPBC(Push Button Configuration)モードを通じて相手ピーツーピーデバイスと連結を試みる時、このような連結の試みをユーザに知らせるものである。ピーツーピーデバイスは、プロビジョンディスカバリーのためのプロビジョンディスカバリー要請フレーム(Provision Discovery Request frame)を受信し、ポップアップなどを通じてユーザにメッセージの内容を知らせる。このようなポップアップにはデバイスの名前などのプロビジョンディスカバリーを要請したピーツーピーデバイスの情報が含まれる。要請を受けたピーツーピーデバイスのユーザは、連結を受容するか否か、及びWSC(Wi−Fi Simple Configuration)などを決定する。ピーツーピーデバイスは連結を受容するか否かなどを相手ピーツーピーデバイスに知らせるために、プロビジョンディスカバリー応答フレーム(Provision Discovery Response frame)を相手ピーツーピーデバイスに転送する。
【0024】
プロビジョンディスカバリーが完了すると、ステップ220で、ピーツーピーデバイスは担当する役割を相手ピーツーピーデバイスとネゴシエーション(Negotiation)するステップを遂行する。このステップで、グループオーナーに決まったピーツーピーデバイスはAPの役割を遂行し、グループクライアントに決まったピーツーピーデバイスはステーション(station)の役割を遂行する。
【0025】
役割ネゴシエーションが完了すると、ステップ230で、ピーツーピーデバイスは、ピーツーピー通信に必要な情報、例えばネットワークキー(network key)、暗号化タイプ(encryption type)、SSID(Service Set Identification)、認証タイプ(Authentication type)などを相手ピーツーピーデバイスと交換してピーツーピー連結を完了する。
【0026】
ピーツーピー連結が完了すると、ステップ240で、グループオーナーはDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバを駆動してグループクライアントにインターネットプロトコル(Internet Protocol:IP)アドレスを動的に割り当てる。ここで、DHCPは、周知のように、ネットワーク管理者(即ち、グループオーナー)がピーツーピーグループのIPアドレスを管理し、グループクライアントに割り当てることができるようにするプロトコルである。ワイファイダイレクトネットワーク技術は、インターネットプロトコル基盤の通信技術であるため、グループクライアントはグループオーナーからIPアドレスの割当を受ける必要がある。このようなIPアドレス割当は、ディスカバリー(Discovery)又はネゴシエーション(Negotiation)ステップで遂行される。これによって、全体的なピーツーピー連結の速度を改善することができる。
【0027】
図3は、本発明の他の実施形態によるピーツーピー連結方法を示すフローチャートである。
図3を参照すると、先ずステップ310で、ピーツーピーデバイスは周辺のピーツーピーデバイスを探索するデバイスディスカバリーを遂行する。そして、ステップ310で、ピーツーピーデバイスは探索されたピーツーピーデバイスに連結されるプロビジョンディスカバリーを遂行する。特に、プロビジョンディスカバリー要請フレーム及びプロビジョンディスカバリー応答フレームは、グループクライアントに割り当てるIPアドレスを含む。ここで、IPアドレスは、ローカル領域、即ち該当ピーツーピーグループ内のみで使用可能な私設(private)IPアドレスである。ピーツーピーデバイスは私設IPアドレスリストを格納する。例えば、私設IPアドレスは“165.213.30.2〜254”である。ピーツーピーデバイスは、私設IPアドレスリストから任意の私設IPアドレスを選択し、選択された私設IPアドレスをプロビジョンディスカバリー要請フレームに含めて他のピーツーピーデバイスに転送する。また、ピーツーピーデバイスは、私設IPアドレスをプロビジョンディスカバリー応答フレームに含めて他のピーツーピーデバイスに転送する。次に、ネゴシエーション(Negotiation)ステップでグループクライアントに決まったピーツーピーデバイスは、受信した私設IPアドレスを自身のIPアドレスに割り当てる。
【0028】
プロビジョンディスカバリーが完了すると、ステップ320で、ピーツーピーデバイスは担当する役割を相手ピーツーピーデバイスとネゴシエーション(Negotiation)するステップを遂行する。このステップで、グループオーナーに決まったピーツーピーデバイスはAPの役割を遂行し、グループクライアントに決まったピーツーピーデバイスはステーション(station)の役割を遂行する。ピーツーピーグループで、ピーツーピーデバイスはグループオーナーを決定するためにメッセージを送受信する。この際、このようなメッセージには、IPアドレス、特に私設IPアドレスが含まれる。即ち、ピーツーピーデバイスは、私設IPアドレスリストから任意の私設IPアドレスを選択し、選択された私設IPアドレスをメッセージに含めて他のピーツーピーデバイスに転送する。ネゴシエーション(Negotiation)結果、グループクライアントに決まったピーツーピーデバイスは、受信した私設IPアドレスを自身のIPアドレスに割り当てる。
【0029】
役割ネゴシエーションが完了すると、ステップ330で、ピーツーピーデバイスは、ピーツーピー通信に必要な情報、例えばネットワークキー(network key)、暗号化タイプ(encryption type)、SSID(Service Set Identification)、認証タイプ(Authentication type)などを相手ピーツーピーデバイスと交換してピーツーピー連結を完了する。
【0030】
図4は、本発明の一実施形態によるデバイスディスカバリー(Device Discovery)を説明するためのフローチャートである。
図4を参照すると、第1ピーツーピーデバイス410と第2ピーツーピーデバイス420がデバイスディスカバリーに参加することと仮定する。ステップ411で、第1ピーツーピーデバイス410のユーザはピーツーピー連結を第1ピーツーピーデバイス410に命令する。即ち、ユーザがピーツーピー連結のために、第1ピーツーピーデバイス410に備えられた入力部、例えばタッチスクリーンを操作すると、タッチスクリーンは入力されたタッチイベントをデバイスの制御部に伝達する。制御部は、入力されたタッチイベントからピーツーピー連結、即ちデバイスディスカバリーの命令を検出する。ステップ412で、第1ピーツーピーデバイス410は、デバイスディスカバリーの命令に応答して、先ずスキャンを遂行する。例えば、第1ピーツーピーデバイス410は、IEEE802.11のチャンネル1、6、及び11を順次にスキャンして周辺のピーツーピーデバイスから情報を収集する。スキャン完了後、第1ピーツーピーデバイス410は発見(find)ステップを遂行する。一方、ステップ421で、第2ピーツーピーデバイス420のユーザはディスカバリーの遂行を第2ピーツーピーデバイス420に命令する。これによって、ステップ422で、第2ピーツーピーデバイス420は、ユーザの命令に応答して、先ずスキャンを遂行する。スキャン完了後、第2ピーツーピーデバイス420は発見(find)ステップを遂行する。
【0031】
ステップ413で、第1ピーツーピーデバイス410はリッスン状態に進入する。第1ピーツーピーデバイス410は、リッスンチャンネル(Listen channel)として、例えばチャンネル1を選択する。予め定められた時間が経過すると、ステップ414で、第1ピーツーピーデバイス410は検索状態(Search state)に進入する。検索状態で第1ピーツーピーデバイス410は、先ずチャンネル1を選択してプローブ要請フレームを転送する。応答がなければ、第1ピーツーピーデバイス410はチャンネル6を選択してプローブ要請フレームを転送する。この際、第2ピーツーピーデバイス420はチャンネル6に対してリッスン状態である。従って、第2ピーツーピーデバイス420は、チャンネル6を通じてプローブ要請フレームを受信し、これに対する応答としてチャンネル6を通じてプローブ応答フレームを転送する。ここで、プローブ応答フレームは識別情報を含む。特に、プローブ応答フレームは、電話番号、ユーザの名前、写真などを含むことができる。第1ピーツーピーデバイス410は、チャンネル6を通じてプローブ応答フレームを受信する。そして、ステップ415で、第1ピーツーピーデバイス410は、プローブ応答フレームに含まれている情報、例えば、電話番号、ユーザの名前、写真などをユーザが確認することができるように表示する。特に、第1ピーツーピーデバイス410は自身の電話帳と連係して情報を表示する。例えば、第1ピーツーピーデバイス410は、受信した電話番号に関連する情報(例えば、名前、イメージ、Eメールアドレス等)を電話帳から読み込んで表示する。ユーザはこのような情報を見て、連結を受容するか否かを決定する。
【0032】
図5は、本発明の一実施形態によるプロビジョンディスカバリー(Provision Discovery)を説明するためのフローチャートである。
図5を参照すると、第1ピーツーピーデバイス510と第2ピーツーピーデバイス520がプロビジョンディスカバリーに参加することと仮定する。デバイスディスカバリーを通じて互いに探索された第1ピーツーピーデバイス510と第2ピーツーピーデバイス520とは互いに連結が可能である。第1ピーツーピーデバイス510のユーザは連結の受容を第1ピーツーピーデバイス510に命令する。例えば、ユーザが第2ピーツーピーデバイス520との連結のために、第1ピーツーピーデバイス510に備えられた入力部、例えばタッチスクリーンを操作すると、タッチスクリーンは入力されたタッチイベントをデバイスの制御部に伝達する。制御部は、入力されたタッチイベントから連結受容、即ちプロビジョンディスカバリーの命令を検出する。
【0033】
プロビジョンディスカバリーの命令に応答して、ステップ501で、第1ピーツーピーデバイス510が先ずプロビジョンディスカバリー要請フレームを第2ピーツーピーデバイス520に転送する。この際、プロビジョンディスカバリー要請フレームにはIPアドレスが含まれる。プロビジョンディスカバリー要請フレームでIPアドレスは私設IPアドレスである。特に、プロビジョンディスカバリー要請フレームに含まれる私設IPアドレスは“165.213.30.2〜254”のうちの1つになる。
【0034】
次に、ステップ502で、第2ピーツーピーデバイス520はプロビジョンディスカバリー要請フレームの受信に応答してプロビジョンディスカバリー応答フレームを第1ピーツーピーデバイス510に転送する。この際、プロビジョンディスカバリー応答フレームにはIPアドレス、特に私設IPアドレスが含まれる。
【0035】
図6は、本発明の一実施形態によるネゴシエーション(Negotiation)過程を説明するためのフローチャートである。
図6を参照すると、第1ピーツーピーデバイス610と第2ピーツーピーデバイス620は、ディスカバリーを遂行して互いを発見した状態である。ステップ601で、第1ピーツーピーデバイス610はグループオーナーネゴシエーション要請フレーム(GO Negotiation Request frame)を第2ピーツーピーデバイス620に転送する。本実施形態によると、グループオーナーネゴシエーション要請フレームは、ピーツーピー情報(P2P Information Element(IE))、WSC情報(IE)、及びIPアドレスを含む。
【0036】
グループオーナーネゴシエーション要請フレームで、IPアドレスは私設IPアドレスである。特に、グループオーナーネゴシエーション要請フレームに含まれる私設IPアドレスは“165.213.30.2〜254”のうちの1つになる。
【0037】
即ち、第1ピーツーピーデバイス610は、格納された私設IPアドレスリストから1つを任意に選択し、選択された私設IPアドレスをグループオーナーネゴシエーション要請フレームに含めて転送する。但し、例えば“165.213.30.2〜10”は、第3のピーツーピーデバイスに割り当てる前に、上記の選択から除外される。ここで、第3のピーツーピーデバイスは、ネゴシエーション(Negotiation)が完了した後、ピーツーピーグループにピーツーピークライアントとして進入を要請するピーツーピーデバイスを意味する。即ち、グループオーナーに決まったピーツーピーデバイスは“165.213.30.2〜10”のうちから1つを第3のピーツーピーデバイスに割り当てる。
【0038】
グループオーナーネゴシエーション要請フレームで、ピーツーピー情報は、デバイス情報、設定タイムアウト(Configuration Timeout)、リッスンチャンネル(Listen Channel)、リッスンチャンネルリスト、及びグループオーナーインテント(Group Owner Intent:GOI)などを含む。ここで、グループオーナーインテントは、該当メッセージを転送したピーツーピーデバイス、即ち第1ピーツーピーデバイス610がグループオーナーをする意向を数値として表した値である。即ち、GOIの値が大きいと、該当ピーツーピーデバイスはグループオーナーに決まる可能性が大きい。GOIの範囲は予め約束できる。例えば、0〜15までがGOIの範囲である。ピーツーピーデバイスは、自身の性能(例えば、バッテリーの充電率)に基づいて上記GOI範囲で値を選択し、選択された値をグループオーナーネゴシエーション要請フレームに含めて転送する。例えば、ピーツーピーデバイスは、自身がノートブックPCと外部商用電源から電源の供給を受けている状態である場合、GOIを15に選択する。
【0039】
第2ピーツーピーデバイス620は、第1ピーツーピーデバイス610からグループオーナーネゴシエーション要請フレームを受信し、これに応答してステップ602で、グループオーナーネゴシエーション応答フレームを転送する。本実施形態によると、グループオーナーネゴシエーション応答フレームは、ピーツーピー情報(P2P Information Element(IE)、WSC情報(IE)、及びIPアドレスを含む。
【0040】
グループオーナーネゴシエーション応答フレームにおいて、IPアドレスは上述したように、私設IPアドレスである。特に、グループオーナーネゴシエーション応答フレームに含まれる私設IPアドレスは“165.213.30.2〜254”のうちの1つになる。但し、“165.213.30.2〜10”は上述したような理由により除外される。また、グループオーナーネゴシエーション応答フレームで、ピーツーピー情報は、デバイス情報、設定タイムアウト(Configuration Timeout)、リッスンチャンネル(Listen Channel)、リッスンチャンネルリスト、及びグループオーナーインテント(Group Owner Intent:GOI)などを含む。
【0041】
以上、第1ピーツーピーデバイス610及び第2ピーツーピーデバイス620は、グループオーナーインテント(GOI)を交換してグループオーナーを決定する。例えば、第1ピーツーピーデバイス610が選択したGOIの値が10であり、第2ピーツーピーデバイス620が選択したGOIの値が5である場合、第1ピーツーピーデバイス610がグループオーナーに決まり、第2ピーツーピーデバイス620がグループクライアントに決まる。従って、第1ピーツーピーデバイス610は該当ピーツーピーグループの内でAPの役割を遂行し、第2ピーツーピーデバイス620は該当ピーツーピーグループの内でステーション(station)の役割を遂行する。また、第2ピーツーピーデバイス620は、第1ピーツーピーデバイス610がグループオーナーに決まったため、第1ピーツーピーデバイス610から受信したIPアドレスを自身のIPアドレスに割り当てる。
【0042】
一方、ステップ603で、第1ピーツーピーデバイス610は、自身がグループオーナーに決まったことを知らせるために、第2ピーツーピーデバイス620にグループオーナーネゴシエーション確認フレーム(Group Owner(GO)Negotiation Confirmation Frame)を転送する。
【0043】
図7は、本発明の他の実施形態によるネゴシエーション(Negotiation)過程を説明するためのフローチャートである。
図7を参照すると、第1ピーツーピーデバイス710と第2ピーツーピーデバイス720は、ディスカバリーを遂行して互いを発見した状態である。ステップ701で、第1ピーツーピーデバイス710はグループオーナーネゴシエーション要請フレーム(GO Negotiation Request frame)を第2ピーツーピーデバイス720に転送する。本実施形態によると、グループオーナーネゴシエーション要請フレームは、ピーツーピー情報(P2P Information Element(IE)及びWSC情報(IE)を含む。グループオーナーネゴシエーション要請フレームで、ピーツーピー情報は、デバイス情報、設定タイムアウト(Configuration Timeout)、リッスンチャンネル(Listen Channel)、リッスンチャンネルリスト、及びグループオーナーインテント(Group Owner Intent:GOI)などを含む。ここで、グループオーナーインテントは、該当メッセージを転送したピーツーピーデバイス、即ち第1ピーツーピーデバイス710がグループオーナーをする意向を数値として表した値である。GOIについては先に詳細に説明した。
【0044】
第2ピーツーピーデバイス720は、第1ピーツーピーデバイス710からグループオーナーネゴシエーション要請フレームを受信し、これに応答してステップ702でグループオーナーネゴシエーション応答フレームを転送する。ここで、グループオーナーネゴシエーション応答フレームは、ピーツーピー情報(P2P Information Element(IE))及びWSC情報(IE)を含む。
【0045】
以上、第1ピーツーピーデバイス710及び第2ピーツーピーデバイス720は、グループオーナーインテント(GOI)を交換してグループオーナーを決定する。例えば、第1ピーツーピーデバイス710が選択したGOIの値が第2ピーツーピーデバイス720のものより大きい場合、第1ピーツーピーデバイス710がグループオーナーに決まる。これによって、第1ピーツーピーデバイス710は該当ピーツーピーグループの内でAPの役割を遂行し、第2ピーツーピーデバイス720は該当ピーツーピーグループの内でステーション(station)の役割を遂行する。
【0046】
一方、ステップ703で、第1ピーツーピーデバイス710は、自身がグループオーナーに決まったことを知らせるために、第2ピーツーピーデバイス720にグループオーナーネゴシエーション確認フレーム(Group Owner(GO)Negotiation Confirmation Frame)を転送する。特に、本実施形態によると、グループオーナーネゴシエーション確認フレームにはIPアドレスが含まれる。ここで、IPアドレスは上述したように私設IPアドレスである。第2ピーツーピーデバイス720は、グループオーナーに決まった第1ピーツーピーデバイス710から受信したIPアドレスを自身のIPアドレスに割り当てる。
【0047】
図8は、本発明の一実施形態による無線通信ネットワークにおける識別情報転送方法を示すフローチャートである。
図8を参照すると、ステップ801で、ピーツーピーデバイスは他のピーツーピーデバイスからプローブ要請フレーム(Probe Request Frame)を受信する。ステップ802で、ピーツーピーデバイスは受信したプローブ要請フレームに“電話番号及びユーザ識別情報”を要請するメッセージが含まれているか否かを判断する。
【0048】
プローブ要請フレームに電話番号及びユーザ識別情報を要請するメッセージが含まれている場合、ステップ803で、ピーツーピーデバイスは、ピーツーピーデバイスアドレス、デバイスネーム、電話番号、及びユーザ識別情報などを含むプローブ応答フレームを転送する。ここで、ユーザ識別情報はイメージを含むことができる。このようなイメージはピーツーピー連結のための環境設定でユーザにより設定される。ピーツーピーデバイスはホーム画面を表示する。このようなホーム画面は環境設定に対応するアイコンを含む。ユーザが環境設定に対応するアイコンを選択すると、ピーツーピーデバイスはホーム画面で環境設定に対応するアイコンに対するユーザの選択を検出する。そして、ピーツーピーデバイスは環境設定画面を表示する。環境設定画面が表示された状態で、ユーザはピーツーピーデバイスの入力部(例えば、タッチスクリーン)を操作してピーツーピー連結に使用する自身のプロフィールを設定する。特に、ユーザは写真フォルダからピーツーピー連結に使用するプロフィールイメージを選択することができる。イメージ以外に、ユーザは、名前、アドレス、Eメールなどをプロフィールに含めることができる。
【0049】
プローブ要請フレームに電話番号及びユーザ識別情報を要請するメッセージが含まれていない場合、ステップ804で、ピーツーピーデバイスはピーツーピーデバイスアドレス及びデバイスネームなどを含むプローブ応答フレームを転送する。即ち、ステップ804におけるプローブ要請フレームには電話番号及びユーザ識別情報が含まれない。全てのプローブ応答フレームに電話番号及びユーザ識別情報が含まれる場合、フレームサイズが大きくなり、非効率的である。ピーツーピーデバイスは、電話番号及びユーザ識別情報に対する要請がある場合のみに電話番号及びユーザ識別情報をプローブ応答フレームに含めて転送する。
【0050】
図9〜
図12は、本発明によるプローブ応答フレームの例示である。
図9を参照すると、プローブ要請フレームに電話番号及びユーザ識別情報を要請するメッセージが含まれていない場合、ピーツーピーデバイスは、
図9に示すようなデバイスネーム910を含むプローブ応答フレームを転送する。即ち、プローブ応答フレームには電話番号及びユーザ識別情報が含まれない。
【0051】
図10を参照すると、ピーツーピーデバイスは、
図10(a)に示すように、電話番号及びユーザ識別情報を要請するメッセージ1010を含むプローブ要請フレームを受信する。このような場合、ピーツーピーデバイスは、
図10(b)に示すように、電話番号及びイメージ(例えば、サムネール(Thumbnail))を含むプローブ応答フレームを転送する。
【0052】
図11を参照すると、ピーツーピーデバイスは、ユーザ識別情報は除いて電話番号1110のみをプローブ応答フレームに含めて転送する。例えば、相手が電話番号のみを要請した場合、ピーツーピーデバイスは電話番号のみを転送する。また、ユーザのプロフィールイメージのサイズが予め定められたフレームのサイズを超過する場合、ピーツーピーデバイスは電話番号のみを転送する。ワイファイダイレクトネットワーク仕様(specification)によると、プローブ応答フレームのサイズは1500bytes以内に定められる。プローブ応答フレームにイメージのみが含まれると仮定しても、該当イメージが1500bytesを超過すると転送できない。従って、プロフィールイメージのサイズがあまりに大きい場合、ピーツーピーデバイスは電話番号のみを転送する。勿論、ピーツーピーデバイスはプロフィールイメージを小さくリサイジング(resizing)して転送することができる。また、小さくリサイジングされたプロフィールイメージからヘッダ(header)を除外したペイロード(payload)のみを転送することもできる。そして、電話番号はユーザのプライバシー(privacy)保護のために、暗号化して転送される。暗号化された電話番号を受信したピーツーピーデバイスは暗号化された電話番号を復号化して表示する。
【0053】
図12を参照すると、ピーツーピーデバイスは電話番号を除いてイメージ1210のみをプローブ応答フレームに含めて転送する。特に、ピーツーピーデバイスは、転送するプローブ応答フレームのサイズを縮めるために、イメージのうちからヘッダ(header)を除外したペイロード(payload)のみを転送する。例えば、ユーザは自身のプライバシー(privacy)のために電話番号を転送しないように環境設定することができる。即ち、環境設定で電話番号が転送禁止に設定されている場合、ピーツーピーデバイスは、電話番号を除外したイメージ、特にペイロードのみを転送する。周知のように、イメージはヘッダとペイロードとから構成される。ここで、ヘッダは、該当イメージのフォーマット情報、サイズ情報、背景(palette)情報などを含む。ペイロードを受信したピーツーピーデバイスは、受信したペイロードのヘッダを知っている場合、知っているヘッダと受信したペイロードとを結合してイメージを復元する。そして、ピーツーピーデバイスは復元されたイメージを表示する。
【0054】
図13は、本発明の一実施形態による無線通信ネットワークにおける識別情報利用方法を示すフローチャートである。先ず、
図13で、ピーツーピーデバイスは、移動通信が可能な機種、例えばスマートフォンであると仮定する。
図13を参照すると、ステップ1301で、ピーツーピーデバイスはホーム画面を表示する。ここで、ホーム画面には電話帳に対応するアイコンを含む。ユーザがピーツーピーデバイスに備えられた入力部、例えばタッチスクリーンを操作して電話帳に対応するアイコンを選択すると、ステップ1302で、ピーツーピーデバイスは電話帳の選択を検出する。そして、ステップ1303で、電話帳を表示する。ここで、電話帳は多数の連絡先情報を含む。それぞれの連絡先情報は、電話番号、受信者の名前、イメージ、Eメールアドレス、ホームページアドレスなどを含む。ユーザは、電話帳を通じてピーツーピー連結を行う。即ち、ピーツーピーデバイスは電話帳からいずれか1つの連絡先の選択を検出する。そして、ステップ1304で、ピーツーピーデバイスは、選択された連絡先に該当するピーツーピーデバイスとのピーツーピー連結の要請を検出する。ステップ1304で、ピーツーピー連結でない他の機能、例えば通話の要請が検出されると、ピーツーピーデバイスは、該当機能、即ち選択された連絡先の端末に通話を試みる。
【0055】
ステップ1304で、ピーツーピー連結の要請が検出されると、先ずピーツーピーデバイスは上述したデバイスディスカバリーを遂行する。特に、ステップ1305で、ピーツーピーデバイスは電話番号及びユーザ識別情報要請メッセージを含むプローブ要請フレームを転送する。そして、ステップ1306で、ピーツーピーデバイスは電話番号及びユーザ識別情報を含むプローブ応答フレームを受信する。
【0056】
次に、ステップ1307で、ピーツーピーデバイスは受信した電話番号が電話帳に存在するか否かを判断する。受信した電話番号が電話帳に存在する場合(特に、受信した電話番号が選択された連絡先に該当する場合)、ステップ1308で、ピーツーピーデバイスは直ちにプロビジョンディスカバリーを遂行する。即ち、ステップ1308で、ピーツーピーデバイスは電話番号を転送したピーツーピーデバイスとの連結を遂行する。受信した電話番号が電話帳に存在しない場合、ステップ1309で、ピーツーピーデバイスは受信した電話番号及びユーザ識別情報を表示する。ユーザは、表示されたユーザ識別情報を通じて相手が誰かを識別することができる。次に、ステップ1310で、ピーツーピーデバイスは電話番号を転送したピーツーピーデバイスとの連結の要請を検出する。ステップ1310で、電話番号を転送したピーツーピーデバイスとの連結の要請が検出されると、プロセスはステップ1308に進行する。一方、連結の要請が検出されない場合(即ち、ユーザが電話番号を転送したピーツーピーデバイスとの連結を願わない場合)、ピーツーピー連結は遂行されない。
【0057】
図14は、探索されたピーツーピーデバイスの識別情報を例示した図である。先ず、
図14(a)を参照すると、ピーツーピーデバイスは電話番号を含むプローブ応答フレームを受信する。そして、ピーツーピーデバイスは受信した電話番号が電話帳に存在するか否かを判断する。受信した電話番号が電話帳に存在する場合、ピーツーピーデバイスは受信した電話番号1410及びそれに関連する連絡先情報(例えば、受信者の名前1420)を表示する。
図14(a)に示すように、探索された2つのピーツーピーデバイスのうちのいずれか1つがユーザにより選択されると、ピーツーピーデバイスはユーザが選択したピーツーピーデバイスとの連結を遂行する。
図14(b)を参照すると、ピーツーピーデバイスは電話番号及びイメージを含むプローブ応答フレームを受信する。そして、ピーツーピーデバイスは受信した電話番号が電話帳に存在するか否かを判断する。受信した電話番号が電話帳に存在する場合、ピーツーピーデバイスは受信した電話番号に関連する連絡先情報(例えば、受信者の名前1430)及び受信したイメージ1440を表示する。
【0058】
図15は、本発明の他の実施形態による無線通信ネットワークにおける識別情報転送方法を示すフローチャートである。
図15を参照すると、プローブ要請フレームが受信されると、ステップ1501で、ピーツーピーデバイスは転送するイメージを選択する。例えば、ピーツーピーデバイスは、ユーザが設定したプロフィールイメージを、転送するイメージとして選択する。ステップ1502で、ピーツーピーデバイスは選択されたイメージのサイズが予め設定された第1しきい値(例えば、1024bytes)を超過するか否かを判断する。選択されたイメージのサイズが第1しきい値を超過しない場合、ステップ1503で、ピーツーピーデバイスは選択されたイメージを含むプローブ応答フレームを転送する。
【0059】
選択されたイメージのサイズがしきい値を超過する場合、ステップ1504で、ピーツーピーデバイスは選択されたイメージのフォーマットを変更する。例えば、ステップ1504で、ピーツーピーデバイスは選択されたイメージのフォーマットをJPEG(Joint Photographic coding Experts Group)で8ビットカラー(bit color)を使用するGIF(Graphic Interchange Format)89aに変更する。
【0060】
ステップ1505で、ピーツーピーデバイスはフォーマット変更されたイメージのサイズが第2しきい値を超過するか否かを判断する。フォーマット変更されたイメージのサイズが第2しきい値を超過しない場合、ピーツーピーデバイスはフォーマット変更されたイメージを含むプローブ応答フレームを転送する。ここで、第1しきい値と第2しきい値は、同一でもよく、異なっていてもよい。
【0061】
フォーマット変更されたイメージのサイズがしきい値を超過する場合、ステップ1506で、ピーツーピーデバイスは選択されたイメージ又はフォーマット変更されたイメージを定形化する。本実施形態によるピーツーピーデバイスはイメージヘッダ情報を格納する。このようなイメージヘッダ情報は、フォーマット情報、イメージサイズ情報、及びイメージ背景(palette)情報などを含む。例えば、フォーマット情報はGIF89aであり、イメージサイズ情報は36ピクセル(pixel)であり、イメージ背景情報は灰色である。このようにすると、ステップ1506で、ピーツーピーデバイスは、選択されたイメージのフォーマットをGIF89aに変更し、選択されたイメージのサイズを36ピクセルにリサイジングし、選択されたイメージの背景を灰色に設定する。このように、イメージが全て定形化されると、イメージのペイロードが各々異なってもヘッダは全て同一であることから、ヘッダは敢えて転送する必要がない。ステップ1507で、ピーツーピーデバイスは、定形化されたイメージからヘッダを除去し、ペイロードのみをプローブ応答フレームに含めて転送する。ペイロードを受信したピーツーピーデバイスは、既に知っているヘッダと受信したペイロードとを結合してイメージを復元し、復元されたイメージを表示する。
【0062】
以上、本発明によるピーツーピーデバイスは多様な形態の電子機器に適用できる。特に、本発明によるピーツーピーデバイスは携帯端末機に適用できる。このような携帯端末機は、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC、ネットブック(Netbook)PC、ノートブック(Notebook)PC、PMP(Portable Multimedia Player)、電子書籍リーダー(e−book reader)、PDA(Personal Digital Assistant)、ディジタル放送プレーヤー、音楽再生機(例えば、MP3プレーヤー)、携帯ゲーム端末など、全ての携帯用情報通信機器及び携帯用マルチメディア機器、及びそれに対する応用機器であり得ることは自明である。
【0063】
図16は、本発明の一実施形態による携帯端末機の構成図である。
図16を参照すると、本発明による携帯端末機1600は、タッチスクリーン1610、キー入力部1620、表示部1630、格納部1640、無線通信部1650、及び制御部1660を含んで構成される。
【0064】
タッチスクリーン1610は、表示部1630の前面に取り付けられ、タッチスクリーン1610に入力されるユーザのタッチジェスチャーに応答してタッチイベントを発生させて制御部1660に伝達する。これによって、制御部1660はタッチスクリーン1610から入力されるタッチイベントからユーザのタッチジェスチャーを検出して上記各構成を制御する。
【0065】
キー入力部1620は、数字又は文字情報の入力を受けて各種機能を設定するための多数の入力キー及びファンクションキーを含む。キー入力部1620は、ユーザ設定及び携帯端末機1600の機能制御に関連するキー信号を生成して制御部1660に伝達する。制御部1660は、このようなキー信号に応答して上記各構成を制御する。
【0066】
表示部1630は、制御部1660の制御下で、制御部1660から入力を受けた映像データをアナログ信号に変換して表示する。即ち、表示部1630は、携帯端末機の利用による多様な画面、例えばロック画面、ホーム画面、アプリケーション実行画面、メニュー画面、キーパッド画面、メッセージ作成画面、インターネット画面などを提供する。表示部1630は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)、OLED(Organic Light Emitted Diode)、AMOLED(Active Matrix Organic Light Emitted Diode)などの平板表示パネルの形態で形成される。
【0067】
格納部1640は、携帯端末機のオペレーティングシステム(OS:Operating System)及び本実施形態で必要なアプリケーションを初めとして、多様なデータを格納する。格納部1640は、大別してデータ領域とプログラム領域とを含む。格納部1640のデータ領域は、携帯端末機1600の使用によって携帯端末機1600で発生するか、或いは外部からダウンロードしたデータ、即ちイメージ、文書、ビデオ、メッセージ、メール、ミュージック、効果音などを格納する。そして、データ領域は表示部1630が表示する上記画面を格納する。また、データ領域は、コピー及びペースト(copy & paste)などのために、ユーザがメッセージ、写真、ウェブページ、文書などからコピーしたデータを臨時格納する。また、データ領域は携帯端末機の運営のための多様な設定値(例えば、画面の明るさ、タッチ発生時の振動の有無、画面の自動回転の可否等)を格納する。また、データ領域は私設IPアドレスリスト1641、電話帳1642、及びイメージヘッダ情報1643を含む。格納部1640のプログラム領域は携帯端末機のブーティング及び上述した各構成の運用のためのオペレーティングシステム(OS:Operating System)と多様なアプリケーションを格納する。特に、プログラム領域は、デバイスディスカバリー、プロビジョンディスカバリー、及びネゴシエーションなどのようなワイファイダイレクトネットワークの運用及び制御に関連するプログラムを格納する。
【0068】
無線通信部1650は、音声通話、画像通話、又はデータ通信を制御部1660の制御下で遂行する。このために、無線通信部1650は、送信する信号の周波数を上昇変換及び増幅する無線周波数送信部と、受信した信号の周波数を低雑音増幅及び下降変換する無線周波数受信部などを含む。また、無線通信部1650は、移動通信モジュール(例えば、第3世代(3−Generation)移動通信モジュール、第3.5世代(3.5−Generation)移動通信モジュール、又は第4世代(4−Generation)移動通信モジュール等)、及びワイファイ(wi−Fi)モジュール1651を含むことができる。
【0069】
ワイファイモジュール1651は、携帯端末機1600のインターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)基盤の無線通信をサポートする。本実施形態において、ワイファイモジュール1651は、制御部1660の制御下で、APの役割を遂行するか、又はステーションの役割を遂行する。言い換えると、ワイファイモジュール1651は、制御部1660の制御下で、グループオーナー又はグループクライアントとして作動する。
【0070】
ワイファイモジュール1651は、制御部1660の制御下で、デバイスディスカバリー(Device Discovery)、プロビジョンディスカバリー(Provision Discovery)、及びネゴシエーション(Negotiation)を遂行する。プローブ要請フレーム(Probe Request Frame)が受信されると、ワイファイモジュール1651は、制御部1660の制御下で、電話番号及びユーザ識別情報のうちの少なくとも1つを含むプローブ応答フレーム(Probe Response Frame)を転送する。
【0071】
ワイファイモジュール1651は、制御部1660の制御下で、プロビジョンディスカバリー要請フレーム(Provision Discovery Request Frame)、プロビジョンディスカバリー応答フレーム(Provision Discovery Response Frame)、グループオーナーネゴシエーション要請フレーム(GO Negotiation Request Frame)、グループオーナーネゴシエーション応答フレーム(GO Negotiation Response Frame)、又はグループオーナーネゴシエーション確認フレーム(GO Negotiation Configuration Frame)にIPアドレスを含めて転送する。また、ワイファイモジュール1651は、プロビジョンディスカバリー要請フレーム、プロビジョンディスカバリー応答フレーム、グループオーナーネゴシエーション要請フレーム、グループオーナーネゴシエーション応答フレーム、又はグループオーナーネゴシエーション確認フレームに含まれるIPアドレスを受信し、受信したIPアドレスを制御部1660に伝達する。
【0072】
制御部1660は、携帯端末機1600の全般的な動作及び携帯端末機1600の内部構成間の信号の流れを制御し、データを処理する機能を遂行する。そして、制御部1660はバッテリーから内部構成への電源供給を制御する。また、制御部1660はプログラム領域に格納された各種アプリケーションを実行する。
【0073】
制御部1660は、タッチスクリーン1610又はキー入力部1620からイベントを受信し、受信したイベントからディスカバリーの命令を検出する。制御部1660は、デバイスディスカバリーの命令に応答して、デバイスディスカバリーを遂行するようにワイファイモジュール1651を制御する。制御部1660は、プロビジョンディスカバリーの命令に応答して、プロビジョンディスカバリーを遂行するようにワイファイモジュール1651を制御する。
【0074】
制御部1660は、私設IPアドレスリスト1641から転送する私設IPアドレスを選択し、選択された私設IPアドレスを転送するようにワイファイモジュール1651を制御する。制御部1660は、ワイファイモジュール1651を通じて外部機器、即ちピーツーピーデバイスから私設IPアドレスを受信する。ネゴシエーションの結果、携帯端末機1600がグループクライアントに決定されると、制御部1660は、受信した私設IPアドレスを携帯端末機1600のIPアドレスに割り当てて、ワイファイモジュール1651をグループクライアントとして作動させる。ネゴシエーションの結果、携帯端末機1600がグループオーナーに決定されると、ワイファイモジュール1651をグループオーナーとして作動させる。
【0075】
制御部1660は、電話帳1642を表示するように表示部1630を制御する。そして、制御部1660は電話帳1642からいずれか1つの連絡先の選択を検出する。制御部1660は、選択された連絡先に該当するピーツーピーデバイスにピーツーピー連結の要請(例えば、連絡先に対するタッチ)を検出する。ピーツーピー連結の要請が検出されると、制御部1660は、ワイファイモジュール1651を制御して、選択された連絡先に該当するピーツーピーデバイスとのピーツーピー連結を遂行する。
【0076】
制御部1660は、電話番号及びユーザ識別情報要請メッセージを含むプローブ要請フレームを転送するようにワイファイモジュール1651を制御する。電話番号を含むプローブ要請フレームが受信されると、制御部1660は、受信した電話番号に関連する連絡先情報を電話帳1642から抽出し、抽出された連絡先情報を表示するように表示部1630を制御する。
【0077】
イメージペイロードを含むプローブ応答フレームが受信されると、制御部1660は、イメージヘッダ情報1643を参照してイメージを復元し、復元されたイメージを表示するように表示部1630を制御する。制御部1660は、イメージヘッダ情報1643を参照してイメージを定形化し、定形化されたイメージからヘッダを除去する。そして、制御部1660は、ヘッダが除去された残り、即ちペイロードをプローブ応答フレームに含めて、このようなプローブ応答フレームを転送するようにワイファイモジュール1651を制御する。
【0078】
一方、ディジタル機器のコンバーゼンス(convergence)の趨勢によって変形が非常に多様であるため、全て列挙することはできないが、本発明による携帯端末機1600は、ディジタル放送モジュール(例えば、DMBモジュール)、GPSモジュール、及びカメラモジュールなどのように、上記で言及されない構成を更に含むことができる。また、本発明の携帯端末機1600は、その提供形態に応じて、上記各構成から特定の構成が除外されるか、他の構成に代えることもできることは勿論である。
【0079】
上述したような本発明によるIPアドレス割当方法は、多様なコンピュータを通じて遂行されるプログラム命令で具現され、コンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録できる。ここで、記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを含む。また、プログラム命令は、本発明のために特別に設計されて構成されたもの、又はコンピュータソフトウェア当業者に公知されて使用可能なものである。また、記録媒体には、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、及び磁気テープのような磁気媒体(Magnetic Media)、CD−ROM、DVDのような光記録媒体(Optical Media)、フロプティカルディスク(Floptical Disk)のような磁気−光媒体(Magneto−Optical Media)、ROM、RAM、フラッシュメモリなどのハードウェア装置が含まれる。また、プログラム命令には、コンパイラーにより作られるもののような機械語コードだけでなく、インタープリターなどを使用してコンピュータにより実行できる高級言語コードが含まれる。ハードウェア装置は、本発明を遂行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成できる。
【0080】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。