(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態に係る塵芥収集車を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、塵芥収集車において運転室側を前方向、塵芥投入箱側を後方向と定義し、左右方向は前方向に向かう左右と定義する。
【0016】
図1、
図2に示すように、塵芥収集車Gは、運転室(キャブ)Cと、運転室Cの下部から後方へ延びて形成されている左右一対の車体フレームFと、車体フレームFの上方に配置された塵芥収容箱Bと、塵芥収容箱Bの後方に配置された塵芥投入箱(塵芥投入口部に相当する)Tとを備えている。
【0017】
図3に示すように、車体フレームFは、車両前後方向に延びる左右一対の縦フレームF1と、車幅方向に延びる複数の横フレームF2とを有している。縦フレームF1は、車幅方向の内側に開口するチャンネル部材により形成されている。横フレームF2は、左右の縦フレームF1を補強するものであり、前方側に開口するチャンネル部材により形成されている。横フレームF2の両端部は、左右の縦フレームF1間に配置された状態で、例えば、リベット(図示せず)により各縦フレームF1に固定されている。
【0018】
図2に示すように、塵芥収集車Gの車体フレームF上には塵芥収容箱Bが搭載されており、塵芥収容箱Bの内部は積み込んだ塵芥を収容する収容スペースB1が形成されている。塵芥収容箱Bの底部B2は、後下がりの緩やかな傾斜面となっている。塵芥収容箱Bの後面は、その上部から下部に向かって後方に傾斜しており、その全面にわたり後端開口部(図示せず)が開口されている。後端開口部の周囲は、補強部材により縁取り補強されている。
【0019】
図2において、塵芥収容箱Bの底部には主桁10が固定されており、主桁10は車体フレームFの後端部に設けたヒンジ11により軸支されている。主桁10と車体フレームFとには、ダンプシリンダ(荷箱傾動装置)12の両端がそれぞれ連結されている。以上の構成により、ダンプシリンダ12の伸長により塵芥収容箱Bを後方へダンプ(傾動)させ、塵芥収容箱B内に収容された塵芥を開口部T2から外部へ排出できるようになっている。
【0020】
図2に示すように、塵芥収容箱Bの後端開口部には、塵芥を投入可能な塵芥投入口T1を後端に有する塵芥投入箱Tが連設される。塵芥投入箱Tは、上部に設けられた支点T3を中心に回動可能であり、これによって塵芥収容箱Bに対しての開閉動作が可能である。塵芥投入箱Tは、塵芥収容箱Bの後端開口部を閉鎖する閉鎖位置と、上方回動により後端開口部を開放して塵芥を排出することができる開放位置との間で回動するようになっている。また、塵芥投入箱Tの前方下部には、塵芥を塵芥収容箱に収容するための開口部T2が設けられている。
【0021】
図2に示すように、塵芥投入箱T内に設けられている積込装置2について説明する。積込装置2は、塵芥投入箱T内に配置されている。積込装置2は、回転板20と押込板21とプッシュシリンダ22と油圧モータ23とを有する。回転板20は、各両端部が塵芥投入箱Tの左右の側壁T4にそれぞれ軸受を介して回転自在に貫通支持された下部支持軸25と一体で且つその軸線回りに回転可能に設けてある。押込板21は、両端部が塵芥投入箱Tの左右の側壁T4にそれぞれ軸受を介して回転自在に貫通支持された上部支持軸24と一体で且つその軸線回りに前後揺動可能に設けてある。回転板20を時計回りに回転させることにより塵芥投入箱T内に投入された塵芥を該塵芥投入箱T内底部より前方上部にかき上げることができ、押込板21を揺動することにより回転板20がかき上げた塵芥を前側(塵芥収容箱B内)に押し込むことができる。前記上、下部支持軸24、25は塵芥投入箱T内を横切って互いに平行に延びている。
【0022】
そして塵芥投入箱Tの一方の側壁T4には、下部支持軸25の外端に連動連結されて下部支持軸25(従って回転板20)を正逆回転駆動し得る油圧モータ23が設けられる。更に塵芥投入箱T内には、該塵芥投入箱Tと押込板21の基端部との間にプッシュシリンダ22が介装される。プッシュシリンダ22は先部を塵芥収容箱B側に移動させた前方位置と塵芥投入箱T側に移動させた後方位置との間で揺動駆動させる。
【0023】
以上の構成により、回転板20及び押込板21は、塵芥投入箱T内への投入塵芥を塵芥収容箱B内に強制的に押し込むための所定の塵芥積み込みサイクルを互いに協働して実行し得るようになっている。このサイクルは、所定の開始操作入力があると回転板20及び押込板21が各々初期位置(
図2の実線で示した位置)にある状態から開始し、それら回転板20及び押込板21が各々初期位置に戻って停止したときに終了する。
【0024】
回転板20及び押込板21による塵芥の積込動作の詳細について説明する。まず、初期状態において、回転板20は回転初期位置にあり、押込板21は前方位置にある。回転板20は
図2に実線で示す回転初期位置から正転(時計回り)を開始する。回転板20がある程度上昇して押込板21を通過すると、押込板21が後方位置へ揺動を開始するとともに回転板20は正転を継続する。押込板21が後方位置まで揺動すると、押込板21が後方位置で停止する。ただし、回転板20は正転を継続しており、塵芥投入箱T内に投入された塵芥は、正転を継続する回転板20により持ち上げられる。そして、回転板20が回転初期位置に戻ると、回転板20が初期位置で停止する。次に、押込板21が前方位置に揺動して、回転板20上に持ち上げられた塵芥を開口部T2から塵芥収容箱B内に積み込む。
【0025】
図5に示すように、塵芥投入箱Tの左右両端に配置された一対のスイングシリンダ(油圧アクチュエータ)30は、上端が塵芥収容箱Bに取り付けられ、下端が塵芥投入箱Tに取り付けられている。このスイングシリンダ30を伸長動作させると塵芥投入箱Tが上方回動(開放)され(
図2の二点鎖線)、収縮作動させると塵芥投入箱Tが下方回動(閉鎖)される(
図2の実線)。
【0026】
塵芥投入箱Tの後部には、塵芥が投入される塵芥投入口T1が形成されており、この塵芥投入口T1を上下にスライドして開閉する蓋5と、ヒンジ回りに回動して塵芥投入口T1をその下部で開閉するテーブル5Aとが設けられている。
【0027】
図4に示すように、運転室C内に設けられている操作装置6について説明する。運転室C内に設けられているスイッチボックス60には、メインスイッチ60a、投入箱スイッチ60b、排出スイッチ60c、かき出しスイッチ60d、メインランプ60e、ロックランプ60fが設けられている。メインスイッチ60aは、「積込」、「OFF」、「排出」のいずれかの位置に保持することができるスイッチであり、「OFF」から「積込」位置に操作することで積込動作が可能である。「排出」位置ではダンプシリンダ12やスイングシリンダ30を動作させることができる。
【0028】
投入箱スイッチ60bは、「上」に操作すると塵芥投入箱Tが上昇し、「下」に操作すると塵芥投入箱Tが下降する。また、手を離すと「OFF」の中立位置に戻るタイプのスイッチである。排出スイッチ60cは、「排出」に操作するとダンプシリンダ12が伸長して塵芥収容箱Bが後方に傾動し、「戻り」に操作するとダンプシリンダ12が収縮し、塵芥収容箱Bが初期位置に戻る。また、手を離すと「OFF」の中立位置に戻るタイプのスイッチである。
【0029】
かき出しスイッチ60dは、「自動」または「手動」の選択スイッチであり、「自動」位置では、塵芥投入箱Tを上方端まで回動させると自動的に積込と同様の動作が行われ、塵芥投入箱Tの底に残っている塵芥を排出することができる。「手動」位置では、塵芥投入箱Tを上昇させた時、「手動」に操作すると積込と同様の動作が行われ、塵芥投入箱Tの底に残っている塵芥を排出することができる。また、手を離すと「OFF」の中立位置に戻る。メインランプ60eは、スイッチボックス60の各スイッチ操作が可能な状態のとき点灯している。ロックランプ60fは、塵芥投入箱Tを上昇/下降可能にロックするロック装置(図示せず)がロック状態のとき点灯している。
【0030】
図5に示すように、塵芥投入箱Tに設けられている操作装置について説明する。塵芥投入箱Tの左右両側壁T4の後部には、それぞれスイッチボックス61、62が設けられている。スイッチボックス61の側面には、積込装置2の動作として「連続サイクル」または「1サイクル」のどちらかの動作モードに選択するため選択スイッチ61aが、正面には、各動作モードで積込動作を開始させるための積込スイッチ61b、連続サイクル動作を停止させるための停止スイッチ61cがそれぞれ設けられている。その他のスイッチについては、緊急時にのみ用いるスイッチ等であり、詳細な説明は省略する。なお、停止スイッチ61cは右側のスイッチボックス62にも設けられている。
【0031】
図1、
図2に示すように、塵芥収集車Gは、照明装置(以下「側部灯」と称する)45を備えている。側部灯45は、塵芥収容箱Bの一方側の底部B2の側方に配置されている。この場合、側部灯45は、塵芥収容箱Bの左側の底部B2の側方に配置されている。また、側部灯45は、底部B2の側方のうち前寄り(運転室C寄り)に配置されている。さらに具体的に、
図6〜
図9に示すように、側部灯45は、LEDを備えた発光部46と、発光部46を囲繞する外箱体47とを備える。LEDは面状に発光するものであり、発光部46は平行に2条設けられ、それぞれ前後方向を長手方向としている。
【0032】
図8に示すように、発光部46には塵芥収集車Gのバッテリー(図示せず)に接続される配線48が施されている。
図6及び
図9に示すように、配線48は外箱体47の表面板52に設けた孔52aから外箱体47の外部へ導出され、先端にコネクタ50が接続されている。発光部46は、コネクタ50を介してバッテリー側に接続される。なお、表面板52から下方に導出された配線48は、上方に向かって湾曲し、塵芥収容箱Bの底部B2適宜箇所に固定されている。
【0033】
図7に示すように、外箱体47は前後方向を長手方向としている。外箱体47は、塵芥収容箱Bの底部側方表面に当接される取付板51と、取付板51の表側に取付けられる表面板52と、前後方向各側に取付けられる蓋板53とを備える。取付板51及び表面板52とは合成樹脂製である。例えば、取付板51は塩化ビニル製であり、表面板52はポリカーボネート製である。
【0034】
図6に示すように、取付板51は蓋板53がビス59によりねじ止めされるねじ孔部54備えている。ねじ孔部54の間に、発光部46が装着される装着部55を備えている。ねじ孔部54と装着部55とは一体的に形成されている。装着部55は、二つの傾斜板部56を備えている。各発光部46は、各傾斜板部56の表面(取付板51側)に装着されている。各傾斜板部56は、片側(
図6では左側)ほど上傾斜するよう形成されている。本実施形態では、底部B2の下面から各傾斜板部56の傾斜表面までの傾斜角度θ1、θ2は同一である。すなわち、各傾斜板部56に取付けられている発光部46の、底部B2に対する傾斜角度は同一である。
【0035】
表面板52は断面コ字形に形成されており、表面板52は取付板51の表側に、嵌め合いにより取付けられる。特に、表面板52は透明ないし半透明であり、透光性に富んでいる。
【0036】
図9に示すように、蓋板53は、取付板51及び表面板52を組付けた組品における左右方向それぞれの開放部を覆う被覆板部57と、塵芥収容箱Bの底部側方表面に固定(この場合では、溶接)される固定板部58とを備えている。固定板部58が塵芥収容箱Bの底部B2の側方表面に固定されることで、側部灯45が塵芥収容箱Bの底部B2の側方表面に設置される。これにより、車体フレームFから塵芥収集車Gの側方に、専用の部材を用いることなく側部灯45を作業者の足元近傍に配置することができる。
【0037】
図10に示すように、塵芥収集車Gは、側部灯45の点灯及び消灯を制御する、制御装置Mを備えている。制御装置Mの入力側には、
(A)塵芥収集車Gにおいて塵芥の収集開始(収集開始信号)を検知する収集開始検知部31、
(B)塵芥収集車Gにおいて塵芥の収集終了(収集終了信号)を検知する収集終了検知部32、
(C)塵芥収集車Gにおいて塵芥の積込開始(積込開始信号)を検知する積込開始検知部33、
(D)塵芥収集車Gにおいて塵芥の積込終了(積込終了信号)を検知する積込終了検知部34、
が接続されている。
【0038】
制御装置Mの出力側には、側部灯45の駆動部(例えばリレー)が接続されている。制御装置Mは、収集開始検知部31、収集終了検知部32、積込開始検知部33、積込終了検知部34からの検知信号に応じて、側部灯45の駆動部に、点灯信号、あるいは消灯信号を出力する機能を備えている。
【0039】
ここで、作業者が塵芥収集車Gを収集場所に停車し塵芥投入箱(塵芥投入口部)Tに塵芥を収集し次の収集場所に向かって塵芥収集車Gを発車させる動作を収集動作と称し、作業者が塵芥投入箱Tに塵芥を投入し塵芥投入箱Tから塵芥収容箱B内に塵芥を積み込む動作を積込動作と称する。
【0040】
塵芥収集車Gにおける塵芥の収集開始は、作業者が収集動作を開始する際に塵芥収集車Gに対してなされる操作により検知することができる。すなわち、塵芥収集車Gが所定の塵芥収集場所に到着し停止してから塵芥の収集を開始するために行われる、塵芥収集車Gへの操作により検知する。
【0041】
(A)の収集開始操作には、種々の操作があり、例えば、
(1)メインスイッチ60aが「積込」に操作されること、
(2)PTO(パワーテイクオフ)が駆動されること、
(3)塵芥収集車Gの後部に設置された作業灯(図示せず)が点灯操作されること、
(4)運転室Cのキャブドアが開かれること、
等がある。これら(1)〜(4)の各操作を検知する収集開始検知部が設けられており、少なくとも何れか1つの操作が行われると、制御装置Mは収集開始検知部からの検知信号により、側部灯45の駆動部に点灯信号を出力する。これにより、側部灯45(発光部46)から照射光が発せられ、塵芥収集車Gの側下方が照らされて、夜間等の塵芥収集作業において、作業者の安全を確保することができる。
【0042】
塵芥収集車Gにおける塵芥の収集終了は、作業者が収集動作を終了する際に塵芥収集車Gに対してなされる操作により検知することができる。すなわち、上記所定の場所において作業者が収集動作を終えるために行われる、塵芥収集車Gへの操作により検知する。
【0043】
(B)の収集終了操作には、種々の操作があり、例えば、
(1)運転室Cのキャブドアが閉じられること、
(2)メインスイッチ60aが「OFF」に操作されること、
(3)PTO(パワーテイクオフ)が遮断されること、
(4)運転室Cのキャブドアが閉じられて所定時間が経過すること、
(5)塵芥収集車Gの後部に設置された作業灯が消灯操作されること、
等がある。これら(1)〜(4)の各操作を検知する収集終了検知部が設けられており、少なくとも何れか1つの操作が行われると、制御装置Mは収集終了検知部からの検知信号により、側部灯45の駆動部に消灯信号を出力する。
【0044】
塵芥収集車Gにおける塵芥の積込開始は、作業者が積込動作を開始するために、塵芥収集車Gに対してなされる操作により検知することができる。すなわち、所定の塵芥収集場所に到着した塵芥収集車Gから降りた作業者が塵芥収集車Gの後部へ移動した後に、塵芥投入箱Tに塵芥を積み込むために行われる、塵芥収集車Gへの操作により検知する。
【0045】
(C)の積込開始操作には、種々の操作があり、例えば、
(1)テーブル5Aが開放されること、
(2)蓋5が開放されること、
(3)積込スイッチ61bがローディングに操作されること、
等がある。これら(1)〜(3)の各操作を検知する積込開始検知部が設けられており、少なくとも何れか1つの操作が行われると、制御装置Mは積込開始検知部からの検知信号により、側部灯45の駆動部に消灯信号を出力する。
【0046】
塵芥収集車Gにおける塵芥の積込終了は、作業者が積込動作を終えると行われる、塵芥収集車Gへの操作により検知することができる。すなわち。所定の塵芥収集場所において作業者が塵芥投入箱Tに塵芥を積み込む積込動作を終え運転席Cに移動するまでに行われる、塵芥収集車Gへの操作により検知する。
【0047】
(D)の積込終了操作には、種々の操作があり、例えば、
(1)積込スイッチ61bがローディング停止に操作されること、
(2)選択スイッチ61a「連続サイクル」から「1サイクル」に選択操作されること、
(3)積込動作(積込作業)が終了したことを運転室C内に知らせるブザー(図示せず)が操作されること、
(4)テーブル5Aが閉じられること、
(5)蓋5が閉じられること、
等がある。これら(1)〜(5)の各操作を検知する積込終了検知部が設けられており、少なくとも何れか1つの操作が行われると、制御装置Mは積込終了検知部からの検知信号により、側部灯45の駆動部に点灯信号を出力する。これにより、側部灯45(発光部46)から照射光が発せられる。
【0048】
制御装置Mが側部灯45の駆動部に点灯信号を出力するタイミングは、少なくとも運転室Cから降りた作業者が塵芥投入箱T側まで移動する間、及び積み込み作業を終えた作業者が塵芥投入箱T側から運転室Cに戻る間である。要するに、少なくとも作業者が塵芥収集車Gの側方を移動する間、制御装置Mは側部灯45の駆動部に点灯信号を出力する。これにより、側部灯45(発光部46)から照射光が発せられ、塵芥収集車Gの側下方が照らされて、夜間等の塵芥収集作業において、作業者の安全を確保することができる。
【0049】
側部灯45は、底部B2の側方のうち前寄り(運転室C寄り)に配置されている。このため、塵芥収集車Gの後輪がダブルタイプであったとしても、後輪に邪魔されることなく、塵芥収集車Gの側下方を照らすことが可能であり、作業者の安全を確保することができる。
【0050】
図11では、制御装置Mは、(A)の収集開始操作によって、側部灯45に点灯信号を出力し、(B)の収集終了操作によって側部灯45に消灯信号を出力する。すなわち、収集開始操作がなされて収集終了操作がなされるまで、側部灯45が点灯をしている。これにより、塵芥収集車Gの側下方が照らされて、夜間等の塵芥収集作業において、作業者の安全を確保することができる。
【0051】
図12では、制御装置Mは、(A)の収集開始操作によって、側部灯45に点灯信号を出力し、(C)の積込開始操作によって側部灯45に消灯信号を出力し、(D)の積込終了操作によって側部灯45に点灯信号を出力し、(B)の収集終了操作により側部灯45に消灯信号を出力する。すなわち、作業者が塵芥収集車Gの側方を移動する間、制御装置Mは側部灯45の駆動部に点灯信号を出力し、作業者が積込動作をしている間、側部灯45を消灯する。このようにすることにより、作業者に安全を確保しつつ、バッテリーの消耗を抑える。
【0052】
図13では、制御装置Mにタイマー機能を備えている場合での、側部灯45の点灯、消灯の制御を表している。すなわち、制御装置Mは、(A)の収集開始操作によって側部灯45に点灯信号を出力し、側部灯45に点灯信号を出力してから所定時間だけ、すなわち作業者が運転室Cから降りて塵芥投入箱Tまで移動するのに充分な時間だけ、側部灯45に点灯信号を出力(所定時間経過したら側部灯45に消灯信号を出力)した後、側部灯45に消灯信号を出力し、(D)の積込終了操作によって側部灯45に点灯信号を出力し、(B)の収集終了操作により側部灯45に消灯信号を出力する。すなわち、タイマー機能を用いることにより、(C)の積込開始操作には依らない。
【0053】
なお、
図13に示した制御装置Mの制御では、(C)の積込開始操作には依らず、積込開始操作の代わりにタイマー機能を用いた〔ステップ1〕。この
図13に示した制御装置Mの制御に代えて、〔ステップ2〕における(D)の積込終了操作の代わりにタイマー機能を働かせる制御、あるいは〔ステップ3〕における(B)の収集終了操作の代わりにタイマー機能を働かせる制御が考えられる。
【0054】
図14では、メインスイッチ60aの「ON」「OFF」、運転室Cのキャブドアの開閉、積込スイッチ61bの操作によるローディング、すなわち、積込装置2の駆動及びその停止の操作、に伴う制御装置Mの側部灯45の点灯、消灯制御を表している。この制御は、「ON」にあるメインスイッチ60aが「OFF」に操作されるまでループする。また、制御装置Mは、タイマー機能を備えている。
【0055】
具体的に、キャブドアが作業者によって開かれると〔ステップ11〕、制御装置Mは側部灯45の駆動部に点灯信号を出力する。すなわち、ドアキャブが開かれたことを検知部が検知し、その検知信号により制御装置Mが側部灯45の駆動部に点灯信号を出力して側部灯45が点灯する。そして、ドアキャブが閉じられたことを検知部が検知すると〔ステップ12〕、その検知信号によりタイマーのカウントがスタートする。
【0056】
次に、作業者によって積込スイッチ61bがローディングに操作され、これを検知部が検知してその検知信号が制御装置Mに出力されると〔ステップ13〕、制御装置Mは積込装置2の駆動部に駆動信号を出力するとともに、側部灯45の駆動部に消灯信号を出力する。すなわち、作業者が積込動作を開始すると、側部灯45が消灯する。これにより、バッテリーの消耗を抑えている。
【0057】
次に、作業者によって積込スイッチ61bがローディング停止に操作され、これを検知部が検知してその検知信号が制御装置Mに出力されると〔ステップ14〕、制御装置Mは積込装置2の駆動部に駆動停止信号を出力するとともに、側部灯45の駆動部に点灯信号を出力する。すなわち、積込動作が終了すると、側部灯45が点灯する。つまり、積込動作が終了して作業者が運転室Cに戻るときには、側部灯45は点灯している。そして、メインスイッチ60aが「OFF」に操作されると、その検知信号が制御装置Mに出力され、制御装置Mは側部灯45に消灯信号を出力し、側部灯45が消灯する。
【0058】
なお、タイマーのカウントがスタートしてから積込スイッチ61bが操作されないまま所定時間(図の制御フローチャートでは10秒)経過すると〔ステップ15〕、制御装置Mは側部灯45の駆動部に消灯信号を出力する。積込スイッチ61bが操作されないままで所定時間が経過しない間は、制御装置Mは側部灯45の駆動部に点灯信号を出力する。
【0059】
上記実施形態では、側部灯45は、塵芥収容箱Bの左側の底部B2の側方に配置された例を示した。しかしながら、側部灯45は、場合によっては塵芥収容箱Bの右側の底部B2の側方、あるいは左右双方の底部B2の側方に配置されていてもよい。
【0060】
上記実施形態では、制御装置Mに対し、収集開始検知部31、収集終了検知部32、積込開始検知部33、及び積込終了検知部34は別体として説明した。しかしながら、制御装置Mに収集開始検知部31、収集終了検知部32、積込開始検知部33、及び積込終了検知部34を一体に備えていてもよい。また、タイマーも、制御装置Mが一体に備えていても、別体に備えていてもよい。
【0061】
上記実施形態では、側部灯45の発光部46は2条設けた例で説明した。しかしながら、発光部46は2条に限定されず、1条あるいは3条、またはそれ以上設けてもよい。この場合、傾斜板部56の個数は発光部46の条数に応じて形成される。
【0062】
上記実施形態では、底部B2に対する各傾斜板部56の傾斜角度θ1、θ2を同一として、各傾斜板部56に取付けられている発光部46の傾斜角度を同一とした。しかしながら、傾斜角度θ1、θ2を互いに異ならせることで、あるいは各傾斜板部56に取付ける発光部46そのものの傾斜角度を互いに異ならせることで、発光部46から発せられる照射光の光軸の角度を異ならせてもよい。このようにすることで、照射光による塵芥収容箱Bの側下方への照射位置(照射範囲)を異ならせることができる。
【0063】
例えば、傾斜角度θ1<傾斜角度θ2とすることにより、照射光の光軸どうしが交差する方向になる。このように、光軸を側下方で交差させれば側下方を明るく照らすことができる。また、傾斜角度θ1>傾斜角度θ2とすることにより、光軸どうしが離れる方向になる。このため照射光が広がり、側下方を広範囲で照らすことができる。
【0064】
発光部46を3条またはそれ以上設けた場合でも、少なくとも1条の発光部46の傾斜角度を他の発光部46と異ならせることで、側下方を明るく照らしたり、広範囲で照らしたりすることができる。
【0065】
上記各実施形態では、塵芥収集車Gに対する操作をして、(A)収集開始検知部31、(B)収集終了検知部32からの検知信号によって収集開始、収集終了を検知し、側部灯45の点灯、消灯を制御した。また、塵芥収集車Gに対する操作をして、(C)積込開始検知部33、(D)積込終了検知部34からの検知信号によって積込開始、積込終了を検知し、側部灯45の点灯、消灯を制御した。しかしながら、収集開始、収集終了、積込開始、積込終了は、下記のように、塵芥収集車Gに対する操作以外でも可能である。
【0066】
例えば、(A)収集開始検知部を、塵芥収集車Gに搭載されている速度センサからの信号を検知する速度センサ検知部とし、塵芥収集車Gが停車した際の速度センサ検知部からの停車信号を、収集開始信号とすることもできる。
【0067】
あるいは、(B)収集終了検知部を、速度センサからの信号を検知する速度センサ検知部とし、塵芥収集車Gが発車してからの速度信号(零でない、あるいは所定の速度として例えば20km/h以上)を、収集終了信号とすることもできる。
【0068】
あるいは、(C)積込開始検知部を、例えば積込装置2に設けた近接センサとし、積込装置の動き始めに伴う近接センサからの検知信号を、積込開始信号とすることもできる。さらに、(D)積込終了検知部を、積込装置2に設けた近接センサとし、積込装置2の停止に伴う近接センサからの検知信号を、積込終了信号とすることもできる。
【0069】
上記各実施形態において、積込装置2は回転板20と押込板21との協働により塵芥収集車Gに積み込む回転板式のものを例示した。しかしながら本発明は、1枚の押込板がサイクル運動することで塵芥収集車に積み込むプレス式やその他の積込装置でも適用できる。この場合でも、積込開始、積込終了は、操作や積込装置の動作開始、動作停止から把握できる。積込装置がプレス式であれば、サイクル運動を自動停止した時点をもって積込終了を検知することができる。
【0070】
さらに塵芥収集車としては、上記実施形態のように塵芥収容箱Bを傾動により排出するタイプであるダンプ排出式に限定されず、塵芥収容箱Bを車体フレームFに固定し、塵芥収容箱B内に前後移動可能な排出板を設け、この排出板の移動により塵芥を塵芥収容箱Bから排出する強制排出式であってもよく、このような塵芥収集車であっても、本願発明を適用することができる。
【0071】
側部灯45は、塵芥の排出作業時に点灯させることもできる。この場合、側部灯45は、操作装置6による排出操作(排出スイッチ60cを「排出」位置への操作に連動すること)により点灯させる。そしてこのような側部灯45は、ダンプ排出式の塵芥収集車Gの場合、上昇下降する塵芥収容箱Bの警告灯としても活用できる。上記各実施形態では、側部灯45は、塵芥収容箱Bの一方側の底部B2に配置した例を示したが、
図3の仮想線で示すように、塵芥収容箱Bの底部B2の両側に配置してもよい。