(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電気結合部は、前記第1のコネクタに設けられた導体パターンと、前記第2のコネクタに設けられて前記導体パターンに接触するスプリング式の端子とを有し、前記導体パターン及び前記スプリング式の端子は、前記発光部の厚さ方向に延びるように設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
前記凹凸構造は、前記発光部の長さ方向に沿って形成されるとともに、前記発光部の長さ方向及び厚さ方向と直交する方向に沿って複数箇所に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
前記凹凸構造は、前記発光部の長さ方向及び厚さ方向と直交する方向に沿って、前記スプリング式の端子の両側に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
前記第1及び第2のコネクタには、前記発光部の厚さ方向に貫通し、ネジが挿通される取付穴が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の照明装置。
前記発光部と前記結合部とは、前記発光部の長さ方向と直交する断面の外形形状が略同一に構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の照明装置。
前記発光部は、点状光源と、該点状光源から出射された光の一部を反射して前記出射面から出射させるフレームと、を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の照明装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、照明装置100では、各照明ユニット111を組み付ける方向(雄コネクタ104Aと雌コネクタ105Aとの接続方向)が照明装置100の長さ方向であることから、商品陳列棚等の被設置体に照明装置100を取り付ける作業を照明ユニット111毎に行う場合、その作業性(特に、最後に組み付けられる照明ユニット111の取付作業の作業性)が悪いという問題がある。さらに、照明装置100を取り付けた後、1つの照明ユニット111が故障したとしても、故障した照明ユニット111のみを取り外す作業も容易ではない。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑み、複数の照明ユニットを連結して長尺化することが可能であるとともに、照明ユニット毎の設置や交換を容易に行うことができる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、さらに他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
【0008】
(1)複数の発光部と、該複数の発光部を線状に連結する結合部とを有する照明装置であって、前記発光部の各々は、光を出射する出射面と、該出射面と前記発光部の厚さを介して対向する取付面とを有し、前記結合部の各々は、前記発光部の各々の長さ方向の一端に固定された第1のコネクタと、前記発光部の各々の長さ方向の他端に固定され、隣接する前記第1のコネクタと結合可能な第2のコネクタとを有しており、さらに、前記結合部の各々は、前記第1のコネクタと前記第1のコネクタに結合される前記第2のコネクタとを前記発光部の厚さ方向に相対的に移動させて、それぞれ機械的及び電気的に結合される機械結合部及び電気結合部を有し
、前記機械結合部は、前記発光部の厚さ方向に延びる凹凸構造を有し、前記凹凸構造の凹部は、前記発光部の厚さ方向に前記結合部を貫通することを特徴とする照明装置(請求項1)。
【0009】
本項に記載の照明装置によれば、発光部と、その発光部の長さ方向の一端に固定された第1のコネクタと、その発光部の長さ方向の他端に固定された第2コネクタとを有する照明ユニットを複数個備え、それらの複数の照明ユニットが結合部を介して発光部の長さ方向に連結された長尺の照明装置を構成するとともに、そのような照明装置を、照明ユニット毎に被設置体に取り付けることにより、被設置体に取り付けることが可能となる。
【0010】
加えて、本項に記載の照明装置では、結合部の各々が、第1のコネクタとその第1のコネクタに結合される第2のコネクタとを発光部の厚さ方向に相対的に移動させて、それぞれ機械的及び電気的に結合される機械結合部及び電気結合部を有していることにより、照明ユニットを、既に取り付けられている照明ユニットに連結しつつ、容易に被設置体に取り付けることが可能となり、照明装置の設置作業の作業性を向上させることができるとともに、特定の照明ユニットを、既に被設置体に取り付けられている他の照明ユニットの取付状態に影響を及ぼすことなく容易に取り外し、必要な場合には、新たな照明ユニットと交換することが可能となり、照明ユニットの取り外しまたは交換作業の作業性を向上させることができる。
【0011】
(2)(1)項に記載の照明装置において、前
記凹凸構造は、前記第1のコネクタ側と前記第2のコネクタ側とが相補的な構造であることを特徴とする照明装置(請求項2)。
【0012】
本項に記載の照明装置によれば、第1のコネクタとその第1のコネクタに結合される第2のコネクタとを発光部の厚さ方向に相対的に移動させて機械的に結合される機械結合部を容易かつ安価に構成することが可能となる。
【0013】
(3)(1)または(2)項に記載の照明装置において、前記電気結合部は、前記第1のコネクタに設けられた導体パターンと、前記第2のコネクタに設けられて前記導体パターンに接触するスプリング式の端子とを有し、前記導体パターン及び前記スプリング式の端子は、前記発光部の厚さ方向に延びるように設けられていることを特徴とする照明装置(請求項3)。
【0014】
本項に記載の照明装置によれば、第1のコネクタとその第1のコネクタに結合される第2のコネクタとを発光部の厚さ方向に相対的に移動させて機械的に結合される電気結合部を容易かつ安価に構成することが可能となる。
【0015】
(4)(3)項に記載の照明装置において、前記凹凸構造は、前記発光部の長さ方向に沿って形成されるとともに、前記発光部の長さ方向及び厚さ方向と直交する方向に沿って複数箇所に設けられていることを特徴とする照明装置(請求項4)。
【0016】
本項に記載の照明装置によれば、結合部における第1のコネクタと第2のコネクタとの間の、発光部の長さ方に沿った相対的な移動、及び、発光部の長さ方向及び厚さ方向と直交する方向に沿った相対的な移動を効果的に規制し、第1のコネクタと第2のコネクタとの間の機械的結合を安定に維持することが可能となる。
【0017】
(5)(4)項に記載の照明装置において、前記凹凸構造は、前記発光部の長さ方向及び厚さ方向と直交する方向に沿って、前記スプリング式の端子の両側に設けられていることを特徴とする照明装置(請求項5)。
【0018】
本項に記載の照明装置によれば、コンパクトな構成により、電気結合部における導体パターンとスプリング式の端子との接触状態、ひいてはその電気的結合を安定に維持することが可能となる。
【0019】
(6)(1)から(5)のいずれか1項に記載の照明装置において、前記第1及び第2のコネクタには、前記発光部の厚さ方向に貫通し、ネジが挿通される取付穴が設けられていることを特徴とする照明装置(請求項6)。
【0020】
本項に記載の照明装置によれば、複数の上記照明ユニットを、ネジによって照明ユニット毎に容易に被設置体に取り付け、また、ネジを外すことによって被設置体から照明ユニット毎に容易に取り外すことが可能となる。
【0021】
(7)(1)から(6)のいずれか1項に記載の照明装置において、前記発光部と前記結合部とは、前記発光部の長さ方向と直交する断面の外形形状が略同一に構成されていることを特徴とする照明装置(請求項7)。
【0022】
本項に記載の照明装置によれば、被設置体への設置が容易になるとともに、意匠性に優れた照明装置を得ることが可能となる。
【0023】
(8)(1)から(7)のいずれか1項に記載の照明装置において、前記発光部は、点状光源と、該点状光源から出射された光の一部を反射して前記出射面から出射させるフレームと、を有することを特徴とする照明装置(請求項8)。
【0024】
本項に記載の照明装置によれば、店舗等における商品等の陳列棚の棚板の下面の手前側(または、奥側)に照明装置を取り付けることにより、一段下の棚板上の全体を均一に照明する、いわゆる棚下照明装置として好適に使用される照明装置を提供することが可能となる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、以上のように構成したため、複数の照明ユニットを連結して長尺化することが可能であるとともに、照明ユニット毎の設置や交換を容易に行うことができる照明装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1(a)は、本発明の一実施形態における照明装置10の一部を分解し、取付面34側から示す斜視図であり、
図1(b)は、照明装置10の一部を、連結した状態で出射面32側から示す斜視図である。
照明装置10は、複数の発光部30と、複数の発光部30を線状に連結する結合部とを有している。各発光部30は、一方向に延びる扁平な直方体状に形成されており、複数の発光部30は、各発光部30が延びる方向に連結されるものである。以下、発光部30が延びる方向を長さ方向、長さ方向に直交する長方形状の断面の短手方向を厚さ方向、その断面の長手方向を幅方向という。
【0028】
各発光部30の外形形状をなす直方体の6つの外側面のうち、長さ方向と幅方向とを含む2つの外側面の一方は、光を出射する出射面32として構成され、他方(すなわち、出射面32に発光部30の厚さを介して対向する面)は、被設置体に照明装置10を取り付けるための取付面34として構成される。
【0029】
以下、発光部30の厚さ方向に沿って、出射面32から取付面34に向かう方向を上方、取付面23から出射面32に向かう方向を下方という。但し、この上下方向の定義は、説明の便宜のためのものであり、照明装置10を設置する際の実際の上下方向と必ずしも一致するものではない。
【0030】
各発光部30の長さ方向の一端には、第1のコネクタ2が固定され、他端には第1のコネクタ2と結合可能な第2のコネクタ4が固定されており、結合部は、1つの発光部30に固定された第1のコネクタ2と、その発光部30に連結される他の発光部30が備え、上記1つの発光部30が備える第1のコネクタ2に隣接する第2のコネクタ4との、一対のコネクタ2、4を有している。
【0031】
尚、
図1には、照明装置10の一部として、2つの発光部30と、この2つの発光部
30を連結する1つの結合部とが図示されているが、本実施形態における照明装置10は、必要に応じて任意の数の発光部30と、それに応じた数の結合部を有するものであってもよい。例えば、照明装置10が、N個の発光部30を有する場合、それぞれの発光部30と発光部30との間には、全部でN−1個の結合部が存在することになる。
【0032】
本実施形態において、発光部30と結合部(すなわち、第1のコネクタ2及び第2コネクタ4)とは、長さ方向と直交する断面の外形形状が略同一な長方形となるように構成されており、これによって、複数の発光部30を結合部を介して連結してなる照明装置10は、
図1(b)に示すように、構成上必要な僅かな凹凸を除いて、全体として略面一な直方体となるものである。
【0033】
発光部30は、
図2に示すように、複数の点状光源33と、これらの点状光源33を収容するフレーム55とを備えている。本実施形態において、点状光源33は、発光ダイオード(LED)からなり、これらのLED33は、回路基板31上に長さ方向に沿って線状に配列するように実装され(
図4参照)、フレーム55には、このようにLED33が実装された回路基板31が収容されている。
詳しくは、フレーム55は、互いに対向する上壁部51と下壁部52、及び、上壁部51と下壁部52とを連接して互いに対向する2つの側壁部37、39を備えており、回路基板31は、一方の側壁部39に、LED33からの出射光が四方の壁部51、52、37、39で囲われた空間内に出射される向きに、固定配置される。
【0034】
ここで、下壁部52には、長さ方向に延びる出射開口(符号は省略する)が設けられており、この出射開口には、LED33からの出射光を拡散しつつ透過させる拡散板36が配置されている。これによって、発光部30の外側面のうち、フレーム55の下壁部52側は、LED33からの出射光を発光部30から出射させる出射面32として機能する。また、発光部30の外側面のうち、取付面34であるフレーム55の上壁部51側は、略平坦面として構成されている。
【0035】
また、上壁部51の内面51aは光反射機能を備えており、LED33からの出射光の一部は、この内面51aで反射された後に拡散板36を透過し、照明光として外部に出射される。この反射による光路変換を効果的に実施するため、上壁部51の内面51aは、回路基板31が配置された側壁部39側から他方の側壁部37側へ向かって、内面51aと拡散板36との距離が徐々に小さくなるように湾曲している。
但し、照明装置10において、発光部30から出射面32を介して外部に出射される照明光には、LED33から出射されて、上壁51の内面51aで反射されることなく、直接拡散板36を透過して照明光として外部に出射される光も含まれる。
【0036】
さらに、フレーム55の2つの側壁部37、39の各々には、その外面の厚さ方向の中央部付近に、発光部30の長さ方向の一端から他端にわたって延びる溝部38が形成されている。また、2つの側壁部37、39の各々には、発光部30の長さ方向の両端から、長さ方向に沿って所定の深さを有する孔部35が形成されている。これらの溝部38及び孔部35は、第1及び第2のコネクタ2、4を発光部30に固定する際に使用されるものであり、この点については後述する。
【0037】
次に、
図3を参照して、結合部の構成について説明する。ここで、
図3は、結合部を分解して示す斜視図であり、(a)は取付面34側から、(b)は出射面32側から示した図である。
図3に示すように、照明装置10において、結合部は、連結される2つの発光部30のうちの一方に固定された第1のコネクタ2と、他方の発光部30に固定されて一方の発光部30に固定された第1のコネクタ2に対向する第2のコネクタ4とからなり、その第1のコネクタ2と第2のコネクタ4とを結合させた際に、機械的に結合される機械結合部と、電気的に結合される電気結合部を有している。
【0038】
以下、第1のコネクタ2について、長さ方向に沿って、第2のコネクタ4と対向する方を前方、発光部30に固定される方を後方といい、同様に、第2のコネクタ4について、長さ方向に沿って、第1のコネクタ2と対向する方を前方、発光部30に固定される方を後方という。また、第1及び第2のコネクタ2、4の各々の幅方向において、幅方向の中心を基準として、中心から遠ざかる方向を外方、中心に向かう方向を内方という。
【0039】
結合部において、機械結合部は、厚さ方向(図(a)に白抜き矢印で示す)に延びる凹凸構造11、12、13、14からなり、この凹凸構造11、12、13、14は、第1のコネクタ2側13、14と第2のコネクタ4側11、12とが、次のように、相補的な構造となるように構成されている。
【0040】
第1のコネクタ2において、そのベースとなる本体部5の前方部分には、幅方向の中央部に、後述する第2のコネクタ4の延出部41を受け入れるために、後方に窪んだ受入部42が設けられており、受入部42の、幅方向に沿って両側の内側面13の各々に、内側面13に対して幅方向外方に窪んだ四角柱状の凹部14がそれぞれ設けられている。
その際、受入部42は、厚さ方向には、第1のコネクタ2の、発光部30の取付面34側の面(以下、上面ともいう)46から、発光部30の出射面32側の面(以下、下面ともいう)48まで貫通するように形成されており、凹部14も、上面46から下面48にわたって厚さ方向に延びるように設けられている。また、凹部14は、その前後に内側面13の一部が残るように、受入部42の長さ方向の中央部近傍に設けられている。
【0041】
一方、第2のコネクタ4において、そのベースとなる本体部3の前方部分には、幅方向の中央部に、前方に延びる延出部41が設けられており、延出部41の、幅方向に沿って両側の外側面12の各々に、外側面12に対して幅方向外方に突出する四角柱状の凸部11が設けられている。
その際、延出部41は、両側の外側面12が、厚さ方向には、第1のコネクタ2の発光部30の取付面34側の面(以下、上面ともいう)45から、発光部30の出射面32側の面(以下、下面ともいう)47まで延びるように形成され、凸部11も、第1のコネクタ2の上面45から下面47にわたって厚さ方向に延びるように設けられている。また、凸部11は、その前後に外側面12の一部が残るように、延出部41の長さ方向の中央部近傍に設けられている。
【0042】
そして、延出部41と受入部42とは、第1のコネクタ2と第2のコネクタ4とを結合した際に、延出部41の両側の外側面12の各々と、受入部42の、各々の外側面12に対向する内側面13の各々とが当接するとともに、それぞれの外側面12に設けられた凸部11が、対向する内側面13に設けられた凹部14内に隙間なく収容されるように形成されており(
図1(b)及び
図4参照)、このように、凹凸構造11、12、13、14は、第1のコネクタ2側13、14と第2のコネクタ4側11、12とで、相補的な構造を備えるものである。
【0043】
また、凹凸構造11、12、13、14は、第1のコネクタ2の前方側から順に、凹部14前方の内側面13と凸部11後方の外側面12との当接部分、その当接面よりも幅方向外方に突出する凸部11と凹部14との嵌合部分、及び、当接面の幅方向の位置が上記当接部分と同一の、凹部14後方の内側面13と凸部11前方の外側面12との当接部分が、長さ方向に連なって形成されるとともに、各部分が厚さ方向に延びるものである。
照明装置10において、このような凹凸構造11、12、13、14から、第1のコネクタ2と第2のコネクタ4とを機械的に結合する機械結合部が構成される。
【0044】
照明装置10では、このように、機械結合部が、第1及び第2のコネクタ2、4の上面46、45から下面48、47にわたって厚さ方向に延びる相補的な凹凸構造11、12、13、14からなることにより、第1のコネクタ2と第2のコネクタ4とを、その相補的な凹凸構造11、12、13、14が噛み合うように、厚さ方向に相対的に移動させることによって、第1のコネクタ2と第2のコネクタ4を機械的に結合することができる。
勿論、結合部の第1のコネクタ2と第2のコネクタ4との機械的結合を解除する場合にも、第1のコネクタ2と第2のコネクタ4とを、厚さ方向に相対的に移動させることにより分離することができる。
【0045】
また、第1のコネクタ2の本体部5には、その上面46から(下面48には達しない)所定の深さの凹部9が設けられている。凹部9は、その前方端が受入部42の後方端と連通するように形成されており、凹部9の前方端に、電気結合部の第1のコネクタ2側の要素16が配置される。この要素16は、具体的には、回路基板(同様に、符号16を付す)からなり、その一面上に、一方向に延びる3つの導体パターン(図示は省略する)が、並列に配置されるように形成されている。そして、回路基板16は、3つの導体パターンが前方を向くように(言い換えれば、導体パターンが形成された面が、受入部42の後方端面を形成するように)位置するとともに、3つの導体パターンが、厚さ方向に延び、かつ、幅方向に並列に配置されるように、凹部9の前方端に配置される。
尚、凹部9の回路基板16が収容される部分の後方には、回路基板16と、第1のコネクタ2が固定された発光部30とを電気的に接続する配線(符号は省略する)等が収容される。
【0046】
一方、第2のコネクタ4の本体部3には、その上面45から(下面47までは達しない)所定の深さの凹部8が設けられている。この凹部8の一部は、延出部41内にその前方端を開口するように形成され、凹部8のうち延出部41内に形成された部分に、電気結合部の第2のコネクタ2側の要素15が配置される。この要素15は、具体的には、電気コネクタ(同様に、符号15を付す)からなり、バネ材からなる3つのスプリング式の端子26を有している。これらの端子26は、一方向に延びるように形成されて並列に配置されるとともに、それらの延在方向及び配置方向と直交する方向に弾性を有するように形成されている。そして、電気コネクタ15は、これらの端子26が、延出部41の開口する前方端を通じて回路基板16の導体パターンに対向するとともに、厚さ方向に延び、かつ、幅方向に並列に配置されるように、凹部8に配置されている。
尚、凹部8の電気コネクタ15が収容される部分の後方には、電気コネクタ15と、第2のコネクタ4が固定された発光部30とを電気的に接続する配線(符号は省略する)等が収容される。
【0047】
そして、受入部42及び回路基板16と延出部41及び電気コネクタ15とは、第1のコネクタ2と第2のコネクタ4とを結合した際に、回路基板16の3つの導通パターンの各々と、各々の導通パターンに対向する電気コネクタ15の端子26とが接触するように構成されており、これによって、回路基板16と電気コネクタ15とが電気的に接続され、ひいては、第1のコネクタ2と第2のコネクタ4との電気的結合が達成される。その際、スプリング式の端子26の各々は、導体パターンとの当接による変形から生じる前方への弾性力によって、それぞれ対応する導体パターンとの安定な接触が維持されるように構成及び配置されている。
【0048】
照明装置10では、このように、電気結合部が、第1のコネクタ2に設けられた導体パターンと、第2のコネクタ4に設けられて第1のコネクタ2の導体パターンに接触するスプリング式の端子26とを有し、導体パターン及びスプリング式の端子26は、発光部30の厚さ方向に延びるように設けられていることによって、第1のコネクタ2と第2のコネクタ4とを厚さ方向に相対的に移動させて、機械結合部によって機械的に結合すると同時に、電気結合部により電気的に結合することができる。
【0049】
ここで、照明装置10において、機械結合部は、上述したように、第1のコネクタ2の受入部42及び第2のコネクタ4の延出部41の幅方向に沿って両側に、それぞれ設けられている。そして、電気コネクタ15は、上述したように、第2のコネクタ4の凹部8のうち延出部41内に形成された部分に配置され、そのスプリング式の端子26は、第1のコネクタ2と第2のコネクタ4との結合時に、回路基板16の、受入部42の後方端面を形成する面上の導体パターンと当接するものであるから、機械結合部は、スプリング式の端子26の、幅方向に沿って両側に、それぞれ配置されることになる。
【0050】
さらに、第1のコネクタ2は、その幅方向の両端に、本体部5から長さ方向に沿って後方に突出する小片状の一対の突起7を有している。また、第1のコネクタ2は、その幅方向の両端側(受入部42の幅方向外側)に、前方端側から長さ方向に沿って(貫通することなく)所定の深さに形成された一対の凹部18を有している。一対の凹部18の底壁(その外面が発光部30と対向する壁)には、それぞれ、頭部が凹部内に配置されるネジ25(
図4参照)のネジ部が挿通されるばか穴(図示は省略する)が、一対の突起7の幅方向内側に設けられている。
【0051】
同様に、第2のコネクタ4は、その幅方向の両端に、本体部3から長さ方向に沿って後方に突出する小片状の一対の突起6を有している。また、第2のコネクタ4は、その幅方向の両端側(延出部41の幅方向外側)に、前方端側から長さ方向に沿って(貫通することなく)所定の深さに形成された一対の凹部17を有している。一対の凹部17の底壁(その外面が発光部30と対向する壁)には、それぞれ、頭部が凹部内に配置されるネジ(図示は省略するが、
図4に示す第1のコネクタ2側のネジ25と同様に、符号25を付す)のネジ部が挿通されるばか穴(図示は省略する)が、一対の突起6の幅方向内側に設けられている。
【0052】
また、第1のコネクタ2には、その上面46から下面48にわたって厚さ方向に貫通する取付穴21が、皿もみ穴または座ぐり穴として設けられており、この取付け穴21には、下面48側からねじ23(
図1(b)及び
図4参照)が挿通される。同様に、第2のコネクタ4には、その上面45から下面47にわたって厚さ方向に貫通する取付穴19が、皿もみ穴または座ぐり穴として設けられており、この取付け穴19には、下面47側からねじ22(
図1(b)及び
図4参照)が挿通される。
【0053】
尚、照明装置10において、第1のコネクタ2及び第2のコネクタ4の本体部5、3は、典型的には、いずれも白色樹脂から構成され、発光部30のフレーム55は、典型的には、アルミニウムから構成される。
【0054】
以上のように構成された照明装置10の作用効果について、その典型的な取付け方法とともに説明すれば、次の通りである。
まず、発光部30の長さ方向の一端に第1のコネクタ2を固定し、他端に第2のコネクタ4を固定して、発光部30と、その発光部30に固定された第1のコネクタ2及び第2のコネクタ4からなる照明ユニット30、2、4を、照明装置10の設置環境に応じて複数個準備する。
【0055】
例えば、発光部30の長さ方向の一端に第1のコネクタ2を固定する際には、第1のコネクタ2を発光部30の一端に、長さ方向に沿って第1のコネクタ2の後端部と発光部30の一端とを突き合わせるよう配置する。この際、第1のコネクタ2の一対の突起7、及フレーム55の2つの側壁部37、39の各々の外面に設けられた溝部38は、一対の突起7がそれぞれ対応する溝部38内に収容されるように配置及び構成されており、これによって、第1のコネクタ2は、発光部30に対して、その厚み方向及び幅方向に関して所定の位置に案内される。
また、第1のコネクタ2の一対の凹部18の底壁に形成された上記のばか穴と、フレーム55の2つの側壁部37、39の各々に、第1のコネクタ2が固定される一端側から形成された孔部35とは、第1のコネクタ2が上記のように所定の位置に配置された状態で、それぞれ対応する凹部18と孔部35とが同軸に揃うように配置されている。
【0056】
次いで、一方の凹部18の開口側(前端側)から、ネジ25を凹部18内に挿入し、ネジ25のねじ部を、上述したばか穴を通じてフレーム55の一方の側壁部(例えば、側壁部39)に設けられた孔部35内にねじ込み、同様に、他方の凹部18の開口側(前端側)から、ネジ25を凹部18内に挿入し、上述したばか穴を通じてネジ25のねじ部を、フレーム55の他方の側壁部(例えば、側壁部37)に設けられた孔部35内にねじ込むことによって、第1のコネクタ2が発光部30の長さ方向の一端に固定される。
【0057】
尚、好ましくは、フレーム55の側壁部37、39に設けられた孔部35は、単なる丸穴であり、ネジ25は、孔部35の内面に雌ねじを切りつつねじ込まれて、いわゆるセルフタッピングにより固定されるものである。
【0058】
次に、発光部30の長さ方向の他端に第2のコネクタ4を固定することによって、発光部30と、第1のコネクタ2と、第2のコネクタ4とからなる1つの照明ユニット30、2、4が構成される(例えば、
図1(a)参照)。尚、1つの照明ユニット30、2、4の長さは、例えば、300mmである。ここで、発光部30に第2のコネクタ4を固定する方法は、上述した第1のコネクタ2を固定する方法と同様であり、上述した説明における第1のコネクタ2、突起7、及び凹部18を、それぞれ、第2のコネクタ4、突起6、凹部17に読み替えればよいため、重複する説明は省略する。
そして、複数の発光部30、及び、各々の発光部30に固定される第1及び第2のコネクタ2、4を用いて同様の手順を繰り返し、所望の数の照明ユニット30、2、4を構成する。
【0059】
ここで、照明ユニット30、2、4を組み立てる上で、第1のコネクタ2の回路基板16と発光部30(すなわち、その回路基板31)とを電気的に接続する作業、及び、第2のコネクタ4の電気コネクタ15と発光部30(すなわち、その回路基板31)とを電気的に接続する作業が必要な場合、それらの作業は、上述した第1及び第2のコネクタ2、4を発光部30に固定する作業の前、途中、後の任意の適切な段階で実施することができる。
その際、第1のコネクタ2は、回路基板16を有しない状態で発光部30に固定され、その後、回路基板16を第1のコネクタ2の凹部9の所定位置に配置するものであってもよく、同様に、第2のコネクタ2は、電気コネクタ15を有しない状態で発光部30に固定され、その後、電気コネクタ15を第2のコネクタ4の凹部8の所定位置に配置するものであってもよい。
【0060】
また、上述した手順では、まず1つの照明ユニット30、2、4を組み立て、その手順を繰り返して複数の照明ユニット30、2、4を構成するものとしたが、照明装置10を構成するためには、複数の照明ユニット30、2、4があればよく、本発明が、複数の発光部30に対して、複数の第1のコネクタ2と複数の第2のコネクタ4とを固定する手順にはよらないことは言うまでもない。
【0061】
尚、照明装置10において、第1及び第2のコネクタ2、4の一対の突起7、6は、フレーム55の溝部38に収容されて、溝部38によって係止されるものであり、この構成は、照明ユニット30、2、4の組立後においても、第1及び第2のコネクタ2、4の発光部30に対する幅方向及び厚み方向の相対的な移動を低減するために、有利なものである。
【0062】
次に、複数の照明ユニット30、2、4を被設置体に取り付けて、照明装置10を構成する典型的な手順について説明する。
まず、1つの照明ユニット30、2、4(以下、第1の照明ユニット30、2、4という)の取付面34を被設置体の所定位置に配置し、第1のコネクタ2及び第2のコネクタ4の取付穴21、19に、それぞれ出射面32側からネジ23、22を挿通し、それらのネジ23、22によって、照明ユニット30、2、4を被設置体に取り付ける。
【0063】
次いで、既に取り付けられている第1の照明ユニット30、2、4に別の照明ユニット30、2、4(以下、第2の照明ユニット30、2、4という)を連結して取り付ける。
例えば、第2の照明ユニット30、2、4を、第1の照明ユニット30、2、4の第1のコネクタ2と、第2の照明ユニット30、2、4の第2のコネクタ4とを結合部として、第1の照明ユニット30、2、4に連結する場合、第2の照明ユニット30、2、4を、取付面34を被設置体側に向けて、その第2のコネクタ4と第1の照明ユニット30、2、4の第1のコネクタ2の相補的な凹凸構造11、12、13、14が噛み合うように配置し、次いで、第2の照明ユニット30、2、4を、被設置体に向けて発光部30の厚さ方向に移動させ、第1の照明ユニット30、2、4の第1のコネクタ2と第2の照明ユニット30、2、4の第2のコネクタ4とを、その機械結合部によって機械的に結合し、かつ、電気結合部によって電気的に結合する。
【0064】
その後、第2の照明ユニット30、2、4の第2のコネクタ4(この場合、結合部を構成する第2のコネクタ4)の取付穴19と、第2の照明ユニット30、2、4の他端側の第1のコネクタ2の取付穴21に、それぞれ出射面32側からネジ22、23を挿通し、それらのネジ22、23によって、第2の照明ユニット30、2、4を被設置体に取り付ける。
【0065】
尚、以上の説明では、第2の照明ユニット30、2、4を、第1の照明ユニット30、2、4の第1のコネクタ2と、第2の照明ユニット30、2、4の第2のコネクタ4とを結合部として、第1の照明ユニット30、2、4に連結する場合について説明したが、第2の照明ユニット30、2、4は、第1の照明ユニット30、2、4の第2のコネクタ4と、第2の照明ユニット30、2、4の第1のコネクタ2とを結合部として、第1の照明ユニット30、2、4に連結されるものであってもよい。
【0066】
以上のような手順を所望の数の照明ユニット30、2、4を繰り返すことにより、複数の照明ユニット30、2、4を、発光部30の長さ方向に連結してなる照明装置10が構成される。
【0067】
このように構成される照明装置10によれば、複数の照明ユニット30、2、4を、照明ユニット30、2、4毎に被設置体に取り付けることによって、複数の照明ユニット30、2、4がその長さ方向に連結された長尺の照明装置10を構成することができる。
その際、照明装置10では、1つの照明ユニット30、2、4を、発光部30の厚さ方向(すなわち、照明ユニット30、2、4の連結方向と直交する方向であり、かつ、通常、被設置体の照明ユニット30、2、4を取り付ける被取付面と直交する方向)に移動させることによって、他の照明ユニット30、2、4に連結することができるため、照明ユニット30、2、4を既に取り付けられている照明ユニット30、2、4に連結しつつ、容易に被設置体に取り付けることが可能となり、照明装置10の設置作業の作業性を向上させることができる。
【0068】
また、照明装置10の設置作業の途中、または、照明装置10の完成後に、特定の照明ユニット30、2、4を取り外す場合にも、その照明ユニット30、2、4を、ネジ22、23を外した後、発光部30の厚さ方向に移動させることによって、他の照明ユニット30、2、4の取付状態に影響を及ぼすことなく、容易に取り外すことができる。
【0069】
さらに、照明装置10では、既に取り付けられている2つの照明ユニット30、2、4の間に、新たな照明ユニット30、2、4を取り付ける場合でも、既に取り付けられている一方の照明ユニット30、2、4の第1のコネクタ2及び他方の照明ユニット30、2、4の第2のコネクタ4と、新たな照明ユニット30、2、4の第2のコネクタ4及び第1のコネクタ2とが、それぞれ結合部を構成するようにして、新たな照明ユニット30、2、4を、被設置体に向けて厚さ方向に移動させることによって、既に取り付けられている2つの照明ユニット30、2、4の取付状態に影響を及ぼすことなく、新たな照明ユニット30、2、4を容易に取り付けることができる。
【0070】
したがって、照明装置10では、照明装置10の設置作業の途中、または、照明装置10の取付作業の終了後、照明ユニット30、2、4の故障等の理由により、特定の照明ユニット30、2、4を交換する必要が生じた場合にも、照明ユニット30、2、4の交換作業を容易に実施することが可能となる。
【0071】
照明装置10は、その結合部を、発光部30の厚さ方向に延び、かつ、第1のコネクタ2側と第2のコネクタ4側とが相補的な凹凸構造11、12、13、14を有する機械結合部と、第1のコネクタ2に設けられ、発光部30の厚さ方向に延びる導体パターンと、第2のコネクタ4に設けられて第1のコネクタ2の導体パターンに接触し、発光部30の厚さ方向に延びるスプリング式の端子26とを有する電気結合部とを有するように構成することによって、簡易かつ安価な構成により、上述したような発光部30の厚さ方向への移動による照明ユニット30、2、4の長さ方向の連結を実現するものである。
【0072】
その際、照明装置10において、機械結合部を構成する凹凸構造11、12、13、14は、厚さ方向に延びる凹凸構造11、12、13、14が発光部30の長さ方向に沿って形成されていることから、結合部における第1のコネクタ2と第2のコネクタ4との間の長さ方向に沿った相対的な移動を効果的に規制することが可能となる。また、このような凹凸構造11、12、13、14を、発光部30の幅方向に沿って複数箇所(上述した実施形態では、受入部42及び延出部41の幅方向に沿った両側の2箇所)に設けたことから、結合部における第1のコネクタ2と第2のコネクタ4との、発光部30の幅方向に沿った相対的な移動を効果的に規制することができる。
【0073】
加えて、照明装置10の機械結合部において、その凹凸構造11、12、13、14は、受入部42及び延出部41の幅方向に沿った両側、すなわち、電気コネクタ15が有するスプリング式の端子26の幅方向に沿って両側に、それぞれ配置されていることから、コンパクトな構成により、電気結合部における回路基板16上の導体パターンと、電気コネクタ15の端子26との接触状態を安定に維持することが可能となる。
【0074】
特に、照明装置10では、端子26の両側の凹凸構造11、12、13、14が、発光部30の幅方向の中心線を対称軸として平面視線対称に構成されており、この構成は、第1のコネクタ2と第2のコネクタ4との、発光部30の幅方向に沿った相対的な移動をバランスよく規制し、ひいては、電気コネクタ15の端子26との接触状態を安定に維持する上で、有利なものである。
【0075】
また、照明装置10は、発光部30と結合部(すなわち、第1のコネクタ2及び第2コネクタ4)とが、長さ方向と直交する断面の外形形状が略同一な長方形となるように構成されており、これによって、複数の照明ユニット30、2、4を連結してなる照明装置10は、構成上必要な僅かな凹凸を除いて、全体として略面一な直方体となることから、被設置体への設置が容易になるとともに、意匠性に優れた照明装置を得ることが可能となる。
【0076】
ここで、本発明は、照明装置10の用途によって限定されるものではないが、上述したようなLED33とフレーム55とを備えた発光部30を有する照明装置10は、その出射面32側にある被照明面を、主として出射面32の直下から照明装置10の前方(ここでは、フレーム55の、回路基板31が配置される側壁部39側から対向する側壁部37側に向かう方向)に当たる広い範囲にわたって照明するものであることから、例えば、店舗等における商品等の陳列棚の棚板の下面の手前側(または、奥側)に、手前側から奥側に向かう方向(または、奥側から手前側に向かう方向)が上記照明装置10の前方となるように取り付けることにより、一段下の棚板上の全体を均一に照明する、いわゆる棚下照明装置として好適に使用されるものである。
【0077】
この際、複数の照明ユニット30、2、4を、照明ユニット30、2、4毎に被設置体である棚板に取り付けることによって、複数の照明ユニット30、2、4がその長さ方向に連結された長尺の照明装置10を構成することができ、さらに、照明ユニット30、2、4の取り付け、取り外し、及び交換を、その照明ユニット30、2、4を、発光部30の厚さ方向(すなわち、この場合、被取付面である棚板の下面と直交する方向)に移動させることによって、容易に実施できる特徴を備えた本発明に係る照明装置10は、棚下照明装置の設置や交換の作業性を向上する上で、特に有利なものである。
【0078】
尚、照明装置10では、機械結合部は、第1のコネクタ2と第2のコネクタ4とを結合した際に、延出部41の両側の外側面12の各々と、受入部42の、各々の外側面12に対向する内側面13の各々とが当接するとともに、それぞれの外側面12に設けられた凸部11が、対向する内側面13に設けられた凹部14内に隙間なく収容されるように形成されているものとした。
但し、本発明に係る照明装置において、機械結合部は、上述したような第1のコネクタ2と第2のコネクタ4との間の、長さ方向及び幅方向に沿った相対的な移動を効果的に規制する限り、機械結合部に一定の隙間を有して構成要素が対向する部分が含まれるものであってもよい。本発明では、このような場合も含めて、凹凸構造11、12、13、14を相補的というものとする。
【0079】
さらに、長さ方向に形成される凹凸構造11、12、13、14において、受入部42の内側面13に形成される凹部14及び延出部41の外側面12に形成される凸部11は、それぞれ、前後に内側面13及び外側面12の一部が残るように、受入部42及び延出部41の、長さ方向の中央部近傍に設けられるものとした。但し、凹凸構造11、12、13、14により、第1のコネクタ2と第2のコネクタ4との間の長さ方向に沿った相対的な移動を規制する上で、凹部14は、少なくともその前方に内側面13の一部が残る位置(対応して、凸部11は、少なくともその後方に外側面12の一部が残る位置)に形成されていればよい。
【0080】
また、照明装置10において、その全体の長さ方向の両端は、それ以上照明ユニット30、2、4が連結されないため、上述した第1及び第2のコネクタ2、4とは異なるコネクタが固定されるものであってもよい。例えば、照明装置10全体の長さ方向の一端には、外部から電力を受電するためのコネクタが固定され、他端には、短絡用あるいは単に開口を塞ぐためのコネクタが固定されるものであってもよい。
【0081】
また、照明ユニット30、2、4の被設置体への取り付けは、ネジ22、23ではなく、任意の適切な固定具を用いるものであってもよい。