【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の複数の態様は、端末の処理性能を向上させるべくファイルを処理する方法及び装置を提供する。
【0005】
本発明の一態様は、ファイルを処理する方法であって、
スキャン対象ファイルを取得するステップと、
対象ファイルが削除可能なファイルであるか、又は対象ファイルが削除不可能なファイルである旨を含む識別結果を取得すべく、削除可能なファイルの識別データを使用して当該対象ファイルを識別するステップと、
識別結果に従い削除可能なファイルを削除するステップと
を含む方法を提供する。
【0006】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、識別結果を取得すべく、削除可能なファイルの識別データを使用して対象ファイルを識別するステップの後で、
識別結果に従い削除不可能なファイルに対してウイルススキャン処理を実行するステップを更に含む実装形態を提供する。
【0007】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、識別結果を取得すべく、削除可能なファイルの識別データを使用して対象ファイルを識別するステップの前に、
ユーザによりトリガされてウイルスファイルの削除を指示するために使用される削除命令を取得するステップと、
削除可能なファイルの識別データとして機能すべく、ウイルスファイルに従いウイルスファイルのサイズ及びウイルスファイルの特徴データを取得するステップと
を更に含む実装形態を提供する。
【0008】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、識別結果を取得すべく、削除可能なファイルの識別データを使用して対象ファイルを識別するステップが、
対象ファイルのサイズを取得するステップと、
対象ファイルのサイズが識別データ内のファイルのサイズに首尾よく合致する場合に、対象ファイルの指定された部分の内容の特徴データを取得するステップと、
対象ファイルの指定された部分の内容の特徴データが、識別データ内のファイルの指定された部分の内容の特徴データに首尾よく合致する場合に、対象ファイルの全内容の特徴データを取得するステップと、
対象ファイルの全内容の特徴データが、識別データ内のファイルの全内容の特徴データに首尾よく合致する場合に、対象ファイルが削除可能なファイルである旨の識別結果を取得するステップと
を含む実装形態を提供する。
【0009】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、識別結果を取得すべく、削除可能なファイルの識別データを使用して対象ファイルを識別するステップが、
対象ファイルのサイズが識別データ内のファイルのサイズに合致しない場合に、対象ファイルが削除不可能なファイルである旨の識別結果を取得するステップ、又は
対象ファイルの指定された部分の内容の特徴データが、識別データ内のファイルの指定された部分の内容の特徴データに合致しない場合に、対象ファイルが削除不可能なファイルである旨の識別結果を取得するステップ、又は、
対象ファイルの全内容の特徴データが、識別データ内のファイルの全内容の特徴データに合致しない場合に、対象ファイルが削除不可能なファイルである旨の識別結果を取得するステップ
を含む実装形態を提供する。
【0010】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、識別結果を取得すべく、削除可能なファイルの識別データを使用して対象ファイルを識別するステップの前に、
任意の1つのファイルに関する誤った警報情報に従い、当該1つのファイルのサイズ及び当該1つのファイルの特徴データを識別データから削除するステップを更に含む実装形態を提供する。
【0011】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、対象ファイルのサイズが識別データ内のファイルのサイズに首尾よく合致する場合に、対象ファイルの指定された部分の内容の特徴データを取得する前記ステップが、
対象ファイルのサイズが識別データ内のファイルのサイズに首尾よく合致する場合に、第1のハッシュアルゴリズムを使用して対象ファイルの先頭のMバイトの特徴データを取得するステップを含み、ここでMは1以上の整数である実装形態を提供する。
【0012】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、対象ファイルの指定された部分の内容の特徴データが識別データ内のファイルの指定された部分の内容の特徴データに首尾よく合致する場合に、対象ファイルの全内容の特徴データを取得するステップが、
対象ファイルの指定された部分の内容の特徴データが識別データ内のファイルの指定された部分の内容の特徴データに首尾よく合致する場合に、第2のハッシュアルゴリズムを使用して対象ファイルの全内容の特徴データを取得するステップを含む実装形態を提供する。
【0013】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、対象ファイルが実行可能なファイル又は実行不可能なファイルを含む実装形態を提供する。
【0014】
本発明の別の態様は、ファイルを処理する装置であって、
スキャン対象ファイルを取得するための取得ユニットと、
対象ファイルが削除可能なファイルであるか、又は対象ファイルが削除不可能なファイルである旨を含む識別結果を取得すべく、削除可能なファイルの識別データを使用して対象ファイルを識別する識別ユニットと、
識別結果に従い削除可能なファイルを削除するスキャニングユニットと
を含む装置を提供する。
【0015】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、スキャニングユニットが更に、
識別結果に従い削除不可能なファイルに対してウイルススキャン処理を実行するために使用される実装形態を提供する。
【0016】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、識別ユニットが更に、
ユーザによりトリガされてウイルスファイルの削除を指示するために使用される削除命令を取得するため、及び
削除可能なファイルの識別データとして機能させるべく、ウイルスファイルに従いウイルスファイルのサイズ及びウイルスファイルの特徴データを取得するため
に使用される実装形態を提供する。
【0017】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、識別ユニットが特に、
対象ファイルのサイズを取得するため、
対象ファイルのサイズが識別データ内のファイルのサイズに首尾よく合致する場合に、対象ファイルの指定された部分の内容の特徴データを取得するため、
対象ファイルの指定された部分の内容の特徴データが、識別データ内のファイルの指定された部分の内容の特徴データに首尾よく合致する場合に、対象ファイルの全内容の特徴データを取得するため、及び
対象ファイルの全内容の特徴データが、識別データ内のファイルの全内容の特徴データに首尾よく合致する場合に、対象ファイルが削除可能なファイルである旨の識別結果を取得するため
に使用される実装形態を提供する。
【0018】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、識別ユニットが更に、
対象ファイルのサイズが識別データ内のファイルのサイズに合致しない場合に、対象ファイルが削除不可能なファイルである旨の識別結果を取得するため、又は、
対象ファイルの指定された部分の内容の特徴データが、識別データ内のファイルの指定された部分の内容の特徴データに合致しない場合に、対象ファイルが削除不可能なファイルである旨の識別結果を取得するため、又は
対象ファイルの全内容の特徴データが、識別データ内のファイルの全内容の特徴データに合致しない場合に、対象ファイルが削除不可能なファイルである旨の識別結果を取得するため
に使用される実装形態を提供する。
【0019】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、識別ユニットが更に、
任意の1つのファイルに関する誤った警報情報に従い、当該1つのファイルのサイズ及び当該1つのファイルの特徴データを識別データから削除するために使用される実装形態を提供する。
【0020】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、識別ユニットが特に、
対象ファイルのサイズが識別データ内のファイルのサイズに首尾よく合致する場合に、第1のハッシュアルゴリズムを使用して対象ファイルの先頭のMバイトの特徴データを取得するために使用され、ここでMは1以上の整数である実装形態を提供する。
【0021】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、識別ユニットが特に、
対象ファイルの指定された部分の内容の特徴データが、識別データ内のファイルの指定された部分の内容の特徴データに首尾よく合致する場合に、第2のハッシュアルゴリズムを使用して対象ファイルの全内容の特徴データを取得するために使用される実装形態を提供する。
【0022】
上述の態様及び任意の可能な実装形態は更に、対象ファイルが実行可能なファイル又は実行不可能なファイルを含む実装形態を提供する。
【0023】
上述の技術的解決策から分かるように、本発明の実施形態は、スキャン対象ファイルを取得し、次いで対象ファイルが削除可能なファイルであるか、対象ファイルが削除不可能なファイルであるか、又は対象ファイルが未知のファイルである旨を含む識別結果を取得すべく、削除可能なファイルの識別データを使用して対象ファイルを識別することにより、識別結果に従い削除可能なファイルの削除を可能にする。識別された削除可能なファイルに対してウイルススキャン処理を実行する必要、及びユーザにウイルスファイルを削除する旨を想起させるべく確認されたウイルスファイルに関して対応する警報プロンプトをポップアップする必要無く、当該ファイルを直接削除できるため、端末のシステムリソースの占有度が減少し、これにより端末の処理性能が向上する。
【0024】
また、本発明による技術的解決策を用いることにより、識別された削除可能なファイルを、当該ファイルにウイルススキャン処理を実行してユーザにウイルスファイルを削除する旨を想起させるべく確認されたウイルスファイルに関して対応する警報プロンプトをポップアップする必要無く直接削除できるため、同一警報プロンプトを頻繁にポップアップすることが避けられる。
【0025】
また、本発明による技術的解決策を用いることにより、いずれのファイルに対してもウイルススキャン処理を実行するのではなく、識別された削除不可能なファイルに対してウイルススキャン処理を実行するだけでよいため、ウイルス識別の効率を効果的に向上させることができる。
【0026】
また、本発明による技術的解決策を用いることにより、いずれか1つのファイルに関する誤った警報情報に従い、当該1つのファイルのサイズ及び当該1つのファイルの特徴データを識別データから削除することにより、引き続き当該1つのファイルを直接削除し続けることが避けられるため、ウイルス識別の信頼性を効果的に向上させることができる。
【0027】
本発明の実施形態における技術的解決策をより明快に示すべく、実施形態又は従来技術の説明に用いる必要がある添付図面について以下で簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における添付図面は本発明の幾つかの実施形態であり、当業者は発明的努力無しに当該添付図面に従い更に他の図面も想到できよう。