特許第6170998号(P6170998)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6170998
(24)【登録日】2017年7月7日
(45)【発行日】2017年7月26日
(54)【発明の名称】分離装置
(51)【国際特許分類】
   B07B 1/24 20060101AFI20170713BHJP
   B07B 1/46 20060101ALI20170713BHJP
   B09B 3/00 20060101ALI20170713BHJP
   B09B 5/00 20060101ALI20170713BHJP
   B29B 17/00 20060101ALI20170713BHJP
【FI】
   B07B1/24ZAB
   B07B1/46 K
   B09B3/00 Z
   B09B5/00 Z
   B29B17/00
【請求項の数】6
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-500056(P2015-500056)
(86)(22)【出願日】2013年2月15日
(86)【国際出願番号】JP2013053703
(87)【国際公開番号】WO2014125615
(87)【国際公開日】20140821
【審査請求日】2015年8月10日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000148977
【氏名又は名称】株式会社大貴
(74)【代理人】
【識別番号】100148518
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100160314
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 公芳
(74)【代理人】
【識別番号】100179327
【弁理士】
【氏名又は名称】大坂 憲正
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 博
(72)【発明者】
【氏名】畑中 忍
(72)【発明者】
【氏名】吉永 隼士
(72)【発明者】
【氏名】安藤 博幸
【審査官】 高橋 成典
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−266109(JP,A)
【文献】 特開平06−285431(JP,A)
【文献】 特開平08−117688(JP,A)
【文献】 特開2003−039023(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/125614(WO,A1)
【文献】 特開平06−230606(JP,A)
【文献】 特開2000−350944(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B07B 1/22 − 1/49
B07B 9/00
B09B 3/00
B09B 5/00
B29B 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックと前記プラスチックに付着した吸水性ポリマーとを含む処理対象物を細断する第1の細断部と、
前記第1の細断部によって細断された前記処理対象物に含まれる前記プラスチックを通過させずに前記吸水性ポリマーを通過させる多数の第1の孔が形成された第1の筒状部を有し、前記第1の細断部によって細断された前記処理対象物が収容された状態で前記第1の筒状部を回転させることにより、前記プラスチックから前記吸水性ポリマーを解離させて、当該処理対象物から前記第1の孔を通過した前記吸水性ポリマーを分離する第1の分離部と、
前記第1の筒状部の内周面上に設けられ、当該第1の筒状部の中心軸方向に延在する第1の突条と、
前記第1の細断部によって細断された前記処理対象物を、風圧によって前記第1の分離部に向けて移送するための第1の通風管と、を備え、
前記第1の通風管は、第1の方向に延びる第1の部分と、前記第1の部分の下流において当該第1の部分に連結され、前記第1の方向と略直交する第2の方向に延びる第2の部分とを有することを特徴とする分離装置。
【請求項2】
請求項1に記載の分離装置において、
前記第1の突条はp本(p:3以上5以下の整数)存在し、当該p本の第1の突条は、前記第1の筒状部の前記内周面上に等間隔で配設されている分離装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の分離装置において、
前記第1の通風管における前記第1の部分と前記第2の部分との連結部分に存在し、前記第1の部分を通って移送されてきた前記処理対象物が衝突する第1の凹凸面を備える分離装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載の分離装置において、
前記第1の通風管は、前記第2の部分の下流において当該第2の部分に連結され、前記第2の方向と略直交する第3の方向に延びる第3の部分を有する分離装置。
【請求項5】
請求項に記載の分離装置において、
前記第1の通風管における前記第2の部分と前記第3の部分との連結部分に存在し、前記第2の部分を通って移送されてきた前記処理対象物が衝突する第2の凹凸面を備える分離装置。
【請求項6】
請求項1乃至の何れかに記載の分離装置において、
前記処理対象物は、紙おむつである分離装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分離装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の分離装置としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載の分離装置においては、まず、外装材の内部に吸水性部材が装填されてなる紙おむつ等の不良品が、切断機によって所定のサイズに切断される。次に、切断された切断品が、気流輸送により分離機に送り込まれる。
【0003】
分離機は、自軸周りに回転可能に設けられた回転軸と、当該回転軸を囲繞するとともに同心で逆方向に回転可能に設けられた筒状網体とを有している。回転軸には、放射状に複数の撹拌ロッドが設けられている。この分離機に送り込まれた切断品は、互いに反対方向に回転する回転軸及び筒状網体によって、外装材と吸水性部材とに分離される。この吸水性部材は、筒状網体の網目によって篩い分けられる。
【特許文献1】特開平8−117688号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、上記分離装置によれば、紙おむつ等の不良品から、吸水性樹脂等を分離することができる。しかしながら、従来の分離装置には、分離効率の面で向上の余地があった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、分離効率の高い分離装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による分離装置は、第1の材料と上記第1の材料に付着した第2の材料とを含む処理対象物を細断する第1の細断部と、上記第1の細断部によって細断された上記処理対象物に含まれる上記第1の材料を通過させずに上記第2の材料を通過させる多数の第1の孔が形成された第1の筒状部を有し、上記第1の細断部によって細断された上記処理対象物が収容された状態で上記第1の筒状部を回転させることにより、当該処理対象物から上記第1の孔を通過した上記第2の材料を分離する第1の分離部と、上記第1の筒状部の内周面上に設けられ、当該第1の筒状部の中心軸方向に延在する第1の突条と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この分離装置において、第1の材料とそれに付着した第2の材料とを含む処理対象物は、第1の細断部によって細断される。第1の細断部によって細断された処理対象物は、第1の分離部に送られる。第1の分離部においては、第1の筒状部が回転することにより、第1の材料から解離した第2の材料が、第1の孔を通じて第1の筒状部の外に排出される。これにより、処理対象物から第2の材料が分離される。
【0008】
ここで、第1の筒状部には、第1の突条が設けられている。第1の突条が設けられていない場合、重力の影響により、処理対象物は第1の筒状部の下部に集まりがちになる。これに対し、本発明においては、第1の筒状部内の処理対象物は、第1の突条により掬い上げられることにより、第1の筒状部の上部に達し易くなる。これにより、処理対象物は、第1の筒状部の内周面の広範囲に行き渡るようになるため、第1の分離部による分離が促進される。このことは、分離装置の分離効率の向上に資する。ここで、分離効率とは、処理対象物から分離された第2の材料の重量の、処理直前の処理対象物に含まれていた第2の材料の重量に対する割合をいう。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、分離効率の高い分離装置が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明による分離装置の一実施形態を示す構成図である。
図2図1の分離装置における分離部20を示す側面図である。
図3図2のIII−III線に沿った断面図である。
図4図1の分離装置における分離部40を示す側面図である。
図5図4のV−V線に沿った断面図である。
図6図1の分離装置における分離部60を示す側面図である。
図7図6のVII−VII線に沿った断面図である。
図8図1の分離装置における移送路76を示す断面図である。
図9図1の分離装置における移送路78を示す断面図である。
図10図1の分離装置における移送路80を示す断面図である。
図11図3に示した突条24の変形例を説明するための断面図である。
図12図8に示した凹凸面77a及び凹凸面77bの変形例を説明するための断面図である。
図13図8に示した凹凸面77a及び凹凸面77bの変形例を説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
【0012】
図1は、本発明による分離装置の一実施形態を示す構成図である。分離装置1は、第1の材料と当該第1の材料に付着した第2の材料とを含む処理対象物を処理することにより、第1の材料から第2の材料を解離させ、処理対象物から第2の材料を分離するものである。処理対象物は、例えば、不良品としての紙おむつ又は生理用ナプキンである。本実施形態においては、処理対象物が紙おむつ、第1の材料がプラスチック、第2の材料が吸水性ポリマー(高吸水性ポリマーも含む)である場合を例にとって説明する。
【0013】
分離装置1は、細断部10(第2の細断部)、分離部20(第2の分離部)、細断部30(第1の細断部)、分離部40(第1の分離部)、細断部50(第3の細断部)、及び分離部60(第3の分離部)を備えている。
【0014】
細断部10は、プラスチックとプラスチックに付着した吸水性ポリマーとを含む紙おむつを細断する。細断部10としては、例えば、破砕機又は粉砕機を用いることができる。細断部10には、スクリーンが設けられていないことが好ましい。
【0015】
図2及び図3を参照しつつ、分離部20の構造を説明する。図2は、分離部20を示す側面図である。図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。分離部20は、ドラム22(第2の筒状部)を有している。ドラム22は、略円筒状をしており、その中心軸周りに回転可能に設けられている。ドラム22の中心軸は、水平である。ドラム22の内径は、例えば、30cm以上50cm以下である。
【0016】
ドラム22には、多数の孔22a(第2の孔)が形成されている。孔22aは、ドラム22の略全体にわたって形成されている。孔22aは、細断部10によって細断された紙おむつに含まれるプラスチックは通過させないが、吸水性ポリマーは通過させる。孔22aの径は、例えば、10mm以上30mm以下である。分離部20は、細断部10によって細断された紙おむつが収容された状態でドラム22を回転させることにより、紙おむつから、孔22aを通過した吸水性ポリマーを分離する。
【0017】
ドラム22の内周面上には、突条24(第2の突条)が設けられている。突条24は、ドラム22の中心軸方向に延在している。突条24は、ドラム22の入口側(図2の左側)から出口側(図2の右側)までの経路の略全体にわたって延在している。また、突条24は、断面が略三角形である。突条24の高さ(ドラム22の径方向の長さ)は、例えば、5mm以上2cm以下である。突条24は、q本(q:3以上5以下の整数)設けられることが好ましい。q本の突条24は、ドラム22の内周面上に等間隔で配設されている。すなわち、ドラム22の中心軸に垂直な断面(図3に示す断面)において、1つの突条24と中心軸とを結んだ線分と、その隣の突条24と中心軸とを結んだ線分とのなす角度αは、360°/qに略等しい。本実施形態においては、q=4、α=90°である。
【0018】
ドラム22の内部には、回転ロッド26及びスクリュー部材28が設けられている。回転ロッド26は、略円柱状をしており、その中心軸周りに回転可能に設けられている。回転ロッド26の中心軸は、ドラム22の中心軸に一致する。ただし、回転ロッド26は、ドラム22とは独立して回転する。回転ロッド26の外径は、例えば、15cm以上25cm以下である。
【0019】
回転ロッド26の周囲には、螺旋を描くようにスクリュー部材28が設けられている。スクリュー部材28は、回転ロッド26に固定されており、回転ロッド26と一緒に回転する。スクリュー部材28には、複数の歯29が形成されている。歯29の端部は、正面視(図3参照)で、辺29a及び辺29bによって構成されている。
【0020】
辺29aは、ドラム22及び回転ロッド26の径方向に延びている。辺29aの内端(回転ロッド26に近い方の端)は、回転ロッド26から離間した位置に存在する。同様に、辺29aの外端(ドラム22に近い方の端)は、ドラム22から離間した位置に存在する。辺29aの外端とドラム22の内周面との距離は、突条24の高さよりも大きく、例えば1cm以上3cm以下である。辺29bは、辺29aの外端と、隣の歯29の辺29aの内端とを結んでいる。辺29bは、辺29aよりも長い。辺29bの長さの辺29aの長さに対する比は、例えば、2以上2.5以下である。
【0021】
回転ロッド26及びスクリュー部材28は、図3において左回り(反時計回り)に回転する。つまり、歯29においては、辺29bが回転方向の前方に位置し、辺29aが回転方向の後方に位置している。上述のドラム22の回転方向は、回転ロッド26及びスクリュー部材28の回転方向と同じであってもよいし、反対であってもよい。これらの回転方向が同じである場合、回転ロッド26及びスクリュー部材28の回転速度は、ドラム22の回転速度よりも大きいことが好ましい。
【0022】
細断部30は、分離部20によって孔22aを通過した吸水性ポリマーが分離された紙おむつを細断する。細断部30としては、例えば、破砕機又は粉砕機を用いることができる。細断部30には、スクリーンが設けられている。スクリーンの穴径は、例えば、30mm以上70mm以下である。
【0023】
図4及び図5を参照しつつ、分離部40の構造を説明する。図4は、分離部40を示す側面図である。図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。分離部40は、ドラム42(第1の筒状部)を有している。ドラム42は、略円筒状をしており、その中心軸周りに回転可能に設けられている。ドラム42の中心軸は、水平である。ドラム42の内径は、例えば、30cm以上50cm以下である。
【0024】
ドラム42には、多数の孔42a(第1の孔)が形成されている。孔42aは、ドラム42の略全体にわたって形成されている。孔42aは、細断部30によって細断された紙おむつに含まれるプラスチックは通過させないが、吸水性ポリマーは通過させる。孔42aの平面視での面積は、孔22aの平面視での面積よりも小さい。孔42aの径は、例えば、5mm以上20mm以下である。分離部40は、細断部30によって細断された紙おむつが収容された状態でドラム42を回転させることにより、紙おむつから、孔42aを通過した吸水性ポリマーを分離する。
【0025】
ドラム42の内周面上には、突条44(第1の突条)が設けられている。突条44は、ドラム42の中心軸方向に延在している。突条44は、ドラム42の入口側(図4の左側)から出口側(図4の右側)までの経路の略全体にわたって延在している。また、突条44は、断面が略三角形である。突条44の高さ(ドラム42の径方向の長さ)は、例えば、5mm以上2cm以下である。突条44は、p本(p:3以上5以下の整数)設けられることが好ましい。p本の突条44は、ドラム42の内周面上に等間隔で配設されている。すなわち、ドラム42の中心軸に垂直な断面(図5に示す断面)において、1つの突条44と中心軸とを結んだ線分と、その隣の突条44と中心軸とを結んだ線分とのなす角度βは、360°/pに略等しい。本実施形態においては、p=4、β=90°である。
【0026】
ドラム42の内部には、回転ロッド46及びスクリュー部材48が設けられている。回転ロッド46は、略円柱状をしており、その中心軸周りに回転可能に設けられている。回転ロッド46の中心軸は、ドラム42の中心軸に一致する。ただし、回転ロッド46は、ドラム42とは独立して回転する。回転ロッド46の外径は、例えば、15cm以上25cm以下である。
【0027】
回転ロッド46の周囲には、螺旋を描くようにスクリュー部材48が設けられている。スクリュー部材48は、回転ロッド46に固定されており、回転ロッド46と一緒に回転する。スクリュー部材48には、複数の歯49が形成されている。歯49の端部は、正面視(図5参照)で、辺49a及び辺49bによって構成されている。
【0028】
辺49aは、ドラム42及び回転ロッド46の径方向に延びている。辺49aの内端(回転ロッド46に近い方の端)は、回転ロッド46から離間した位置に存在する。同様に、辺49aの外端(ドラム42に近い方の端)は、ドラム42から離間した位置に存在する。辺49aの外端とドラム42の内周面との距離は、突条44の高さよりも大きく、例えば1cm以上3cm以下である。辺49bは、辺49aの外端と、隣の歯49の辺49aの内端とを結んでいる。辺49bは、辺49aよりも長い。辺49bの長さの辺49aの長さに対する比は、例えば、2以上2.5以下である。
【0029】
回転ロッド46及びスクリュー部材48は、図5において左回り(反時計回り)に回転する。つまり、歯49においては、辺49bが回転方向の前方に位置し、辺49aが回転方向の後方に位置している。上述のドラム42の回転方向は、回転ロッド46及びスクリュー部材48の回転方向と同じであってもよいし、反対であってもよい。これらの回転方向が同じである場合、回転ロッド46及びスクリュー部材48の回転速度は、ドラム42の回転速度よりも大きいことが好ましい。
【0030】
細断部50は、分離部40によって孔42aを通過した吸水性ポリマーが分離された紙おむつを細断する。細断部50としては、例えば、破砕機又は粉砕機を用いることができる。細断部50には、スクリーンが設けられている。スクリーンの穴径は、例えば、30mm以上70mm以下である。
【0031】
図6及び図7を参照しつつ、分離部60の構造を説明する。図6は、分離部60を示す側面図である。図7は、図6のVII−VII線に沿った断面図である。分離部60は、ドラム62(第3の筒状部)を有している。ドラム62は、略円筒状をしており、その中心軸周りに回転可能に設けられている。ドラム62の中心軸は、水平である。ドラム62の内径は、例えば、30cm以上50cm以下である。
【0032】
ドラム62には、多数の孔62a(第3の孔)が形成されている。孔62aは、ドラム62の略全体にわたって形成されている。孔62aは、細断部50によって細断された紙おむつに含まれるプラスチックは通過させないが、吸水性ポリマーは通過させる。孔62aの平面視での面積は、孔42aの平面視での面積よりも小さい。孔62aの径は、例えば、3mm以上7mm以下である。分離部60は、細断部50によって細断された紙おむつが収容された状態でドラム62を回転させることにより、紙おむつから、孔62aを通過した吸水性ポリマーを分離する。
【0033】
ドラム62の内周面上には、突条64(第3の突条)が設けられている。突条64は、ドラム62の中心軸方向に延在している。突条64は、ドラム62の入口側(図6の左側)から出口側(図6の右側)までの経路の略全体にわたって延在している。また、突条64は、断面が略三角形である。突条64の高さ(ドラム62の径方向の長さ)は、例えば、5mm以上2cm以下である。突条64は、r本(r:3以上5以下の整数)設けられることが好ましい。r本の突条64は、ドラム62の内周面上に等間隔で配設されている。すなわち、ドラム62の中心軸に垂直な断面(図7に示す断面)において、1つの突条64と中心軸とを結んだ線分と、その隣の突条64と中心軸とを結んだ線分とのなす角度γは、360°/rに略等しい。本実施形態においては、r=4、γ=90°である。
【0034】
ドラム62の内部には、回転ロッド66及びスクリュー部材68が設けられている。回転ロッド66は、略円柱状をしており、その中心軸周りに回転可能に設けられている。回転ロッド66の中心軸は、ドラム62の中心軸に一致する。ただし、回転ロッド66は、ドラム62とは独立して回転する。回転ロッド66の外径は、例えば、15cm以上25cm以下である。
【0035】
回転ロッド66の周囲には、螺旋を描くようにスクリュー部材68が設けられている。スクリュー部材68は、回転ロッド66に固定されており、回転ロッド66と一緒に回転する。スクリュー部材68には、複数の歯69が形成されている。歯69の端部は、正面視(図7参照)で、辺69a及び辺69bによって構成されている。
【0036】
辺69aは、ドラム62及び回転ロッド66の径方向に延びている。辺69aの内端(回転ロッド66に近い方の端)は、回転ロッド66から離間した位置に存在する。同様に、辺69aの外端(ドラム62に近い方の端)は、ドラム62から離間した位置に存在する。辺69aの外端とドラム62の内周面との距離は、突条64の高さよりも大きく、例えば1cm以上3cm以下である。辺69bは、辺69aの外端と、隣の歯69の辺69aの内端とを結んでいる。辺69bは、辺69aよりも長い。辺69bの長さの辺69aの長さに対する比は、例えば、2以上2.5以下である。
【0037】
回転ロッド66及びスクリュー部材68は、図7において左回り(反時計回り)に回転する。つまり、歯69においては、辺69bが回転方向の前方に位置し、辺69aが回転方向の後方に位置している。上述のドラム62の回転方向は、回転ロッド66及びスクリュー部材68の回転方向と同じであってもよいし、反対であってもよい。これらの回転方向が同じである場合、回転ロッド66及びスクリュー部材68の回転速度は、ドラム62の回転速度よりも大きいことが好ましい。
【0038】
分離装置1には、移送路72、移送路74、移送路76、移送路78、及び移送路80が更に設けられている。移送路72は、細断部10による細断が行われた後の紙おむつを分離部20に向けて移送する。移送路72は、例えばスクリューコンベアである。移送路74は、分離部20による分離が行われた後の紙おむつを細断部30に向けて移送する。移送路74は、例えばダクトである。
【0039】
移送路76は、ダクト(第1の通風管)であり、細断部30による細断が行われた後の紙おむつを風圧によって分離部40に向けて移送する。移送路78は、ダクト(第2の通風管)であり、分離部40による分離が行われた後の紙おむつを風圧によって細断部50に向けて移送する。移送路80は、ダクト(第3の通風管)であり、細断部50による細断が行われた後の紙おむつを分離部60に向けて移送する。
【0040】
図8を参照しつつ、移送路76の構造を説明する。図8は、移送路76を示す断面図である。移送路76は、第1の方向に延びる部分76a(第1の部分)、第2の方向に延びる部分76b(第2の部分)、及び第3の方向に延びる部分76c(第3の部分)を有する。本実施形態において、第1の方向は水平方向、第2の方向は鉛直方向、第3の方向は水平方向である。部分76bは、部分76aの下流において部分76aに連結されている。部分76cは、部分76bの下流において部分76bに連結されている。これにより、部分76a、部分76b及び部分76cは、1本のクランク状のダクトを構成している。移送路76の内径は、例えば、10cm以上20cm以下である。
【0041】
部分76aと部分76bとの連結部分には、凹凸面77a(第1の凹凸面)が存在する。凹凸面77aは、部分76aを通って移送されてきた紙おむつが衝突する位置に設けられている。凹凸面77aは、鉛直面に対して略45°の角度をなしている。凹凸面77aとしては、例えば、波型加工又はエンボス加工された板状部材を用いることができる。凹凸面77aの材質は、例えばアルミニウムである。
【0042】
部分76bと部分76cとの連結部分には、凹凸面77b(第2の凹凸面)が存在する。凹凸面77bは、部分76bを通って移送されてきた紙おむつが衝突する位置に設けられている。凹凸面77bは、水平面に対して略45°の角度をなしている。凹凸面77bとしては、例えば、波型加工又はエンボス加工された板状部材を用いることができる。凹凸面77bの材質は、例えばアルミニウムである。
【0043】
図9を参照しつつ、移送路78の構造を説明する。図9は、移送路78を示す断面図である。移送路78は、第1の方向に延びる部分78a(第1の部分)、第2の方向に延びる部分78b(第2の部分)、及び第3の方向に延びる部分78c(第3の部分)を有する。本実施形態において、第1の方向は水平方向、第2の方向は鉛直方向、第3の方向は水平方向である。部分78bは、部分78aの下流において部分78aに連結されている。部分78cは、部分78bの下流において部分78bに連結されている。これにより、部分78a、部分78b及び部分78cは、1本のクランク状のダクトを構成している。移送路78の内径は、例えば、10cm以上20cm以下である。
【0044】
部分78aと部分78bとの連結部分には、凹凸面79a(第3の凹凸面)が存在する。凹凸面79aは、部分78aを通って移送されてきた紙おむつが衝突する位置に設けられている。凹凸面79aは、鉛直面に対して略45°の角度をなしている。凹凸面79aとしては、例えば、波型加工又はエンボス加工された板状部材を用いることができる。凹凸面79aの材質は、例えばアルミニウムである。
【0045】
部分78bと部分78cとの連結部分には、凹凸面79b(第4の凹凸面)が存在する。凹凸面79bは、部分78bを通って移送されてきた紙おむつが衝突する位置に設けられている。凹凸面79bは、水平面に対して略45°の角度をなしている。凹凸面79bとしては、例えば、波型加工又はエンボス加工された板状部材を用いることができる。凹凸面79bの材質は、例えばアルミニウムである。
【0046】
図10を参照しつつ、移送路80の構造を説明する。図10は、移送路80を示す断面図である。移送路80は、第1の方向に延びる部分80a(第1の部分)、第2の方向に延びる部分80b(第2の部分)、及び第3の方向に延びる部分80c(第3の部分)を有する。本実施形態において、第1の方向は水平方向、第2の方向は鉛直方向、第3の方向は水平方向である。部分80bは、部分80aの下流において部分80aに連結されている。部分80cは、部分80bの下流において部分80bに連結されている。これにより、部分80a、部分80b及び部分80cは、1本のクランク状のダクトを構成している。移送路80の内径は、例えば、10cm以上20cm以下である。
【0047】
部分80aと部分80bとの連結部分には、凹凸面81a(第5の凹凸面)が存在する。凹凸面81aは、部分80aを通って移送されてきた紙おむつが衝突する位置に設けられている。凹凸面81aは、鉛直面に対して略45°の角度をなしている。凹凸面81aとしては、例えば、波型加工又はエンボス加工された板状部材を用いることができる。凹凸面81aの材質は、例えばアルミニウムである。
【0048】
部分80bと部分80cとの連結部分には、凹凸面81b(第6の凹凸面)が存在する。凹凸面81bは、部分80bを通って移送されてきた紙おむつが衝突する位置に設けられている。凹凸面81bは、水平面に対して略45°の角度をなしている。凹凸面81bとしては、例えば、波型加工又はエンボス加工された板状部材を用いることができる。凹凸面81bの材質は、例えばアルミニウムである。
【0049】
分離装置1の動作を説明する。処理対象物である紙おむつは、まず、細断部10によって細断される。細断部10によって細断された紙おむつは、移送路72を通じて、分離部20に移送される。分離部20に移送された紙おむつは、回転するスクリュー部材28によって、ドラム22の入口側(図2の左側)から出口側(図2の右側)へと押し出される。その間、ドラム22の回転による遠心力等により、プラスチックから解離した吸水性ポリマーが孔22aを通じてドラム22の外に排出される。これにより、紙おむつから吸水性ポリマーの一部が分離される。なお、本実施形態のように処理対象物が紙おむつである場合、吸水性ポリマーと共に紙類(綿状のパルプ等)も分離される。
【0050】
分離部20による分離が行われた後の紙おむつは、移送路74を通じて、細断部30に移送され、更に細断される。細断部30によって細断された紙おむつは、移送路76を通じて、分離部40に移送される。分離部40に移送された紙おむつは、回転するスクリュー部材48によって、ドラム42の入口側(図4の左側)から出口側(図4の右側)へと押し出される。その間、ドラム42の回転による遠心力等により、プラスチックから解離した吸水性ポリマーが孔42aを通じてドラム42の外に排出される。これにより、紙おむつから残りの吸水性ポリマーが分離される。
【0051】
分離部40による分離が行われた後の紙おむつは、移送路78を通じて、細断部50に移送され、更に細断される。細断部50によって細断された紙おむつは、移送路80を通じて、分離部60に移送される。分離部60に移送された紙おむつは、回転するスクリュー部材68によって、ドラム62の入口側(図6の左側)から出口側(図6の右側)へと押し出される。その間、ドラム62の回転による遠心力等により、プラスチックから解離した吸水性ポリマーが孔62aを通じてドラム62の外に排出される。これにより、紙おむつから残りの吸水性ポリマーが分離される。
【0052】
本実施形態の効果を説明する。本実施形態においてドラム42には、突条44が設けられている。突条44が設けられていない場合、重力の影響により、紙おむつはドラム42の下部に集まりがちになる。これに対し、本実施形態においては、ドラム42内の紙おむつは、突条44により掬い上げられることにより、ドラム42の上部に達し易くなる。これにより、紙おむつは、ドラム42の内周面の広範囲に行き渡るようになるため、分離部40による分離が促進される。このことは、分離装置1の分離効率の向上に資する。このため、本実施形態によれば、分離効率の高い分離装置1が実現される。
【0053】
本実施形態により得られたプラスチックは、造粒することにより、ペレット状にしてもよい。プラスチックペレットは、様々なプラスチック製品に再利用できる。プラスチックを再利用する場合、吸水性ポリマーが多く含まれていると、プラスチック製品が濡れた際に吸水性ポリマーが膨潤するなどして、当該製品の品質の低下につながってしまう。この点、本実施形態により得られるプラスチックを再利用すれば、高品質なプラスチック製品を生産することができる。本実施形態による処理直後のプラスチックに付着した吸水性ポリマーの当該プラスチックに対する重量割合は、5%以下であることが好ましい。当該重量割合が3%以下であればより好ましく、1%以下であればより一層好ましい。
【0054】
また、突条44に掬い上げられた紙おむつがドラム42の上部から落下する際の衝撃により、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が促される。さらに、突条44は紙おむつがスクリュー部材48により前方に押し出される際の障害になるため、紙おむつがドラム42内に滞留する時間が長くなる。これにより、紙おむつから、より多くの吸水性ポリマーを分離することができる。
【0055】
ドラム22には、突条24が設けられている。突条24が設けられていない場合、重力の影響により、紙おむつはドラム22の下部に集まりがちになる。これに対し、本実施形態においては、ドラム22内の紙おむつは、突条24により掬い上げられることにより、ドラム22の上部に達し易くなる。これにより、紙おむつは、ドラム22の内周面の広範囲に行き渡るようになるため、分離部20による分離が促進される。また、紙おむつがドラム22の上部から落下する際の衝撃により、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が促される。さらに、突条24は紙おむつがスクリュー部材28により前方に押し出される際の障害になるため、紙おむつがドラム22内に滞留する時間が長くなる。これにより、紙おむつから、より多くの吸水性ポリマーを分離することができる。
【0056】
ドラム62には、突条64が設けられている。突条64が設けられていない場合、重力の影響により、紙おむつはドラム62の下部に集まりがちになる。これに対し、本実施形態においては、ドラム62内の紙おむつは、突条64により掬い上げられることにより、ドラム62の上部に達し易くなる。これにより、紙おむつは、ドラム62の内周面の広範囲に行き渡るようになるため、分離部60による分離が促進される。また、紙おむつがドラム62の上部から落下する際の衝撃により、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が促される。さらに、突条64は紙おむつがスクリュー部材68により前方に押し出される際の障害になるため、紙おむつがドラム62内に滞留する時間が長くなる。これにより、紙おむつから、より多くの吸水性ポリマーを分離することができる。
【0057】
ドラム22の内部には、スクリュー部材28が設けられている。ドラム22内の紙おむつは、スクリュー部材28によって、叩かれたり、ドラム22の内周面に擦りつけられたりする。その衝撃や摩擦力により、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が促される。また、突条24が設けられているため、紙おむつは、突条24に引っ掛かった状態で、スクリュー部材28によって、叩かれたり、ドラム22の内周面に擦りつけられたりする場合がある。その場合、力が逃げにくくなるため、紙おむつが受ける衝撃や摩擦力が増大し、それによりプラスチックからの吸水性ポリマーの解離が一層促される。
【0058】
スクリュー部材28は、回転方向(回転ロッド26の接線方向)とのなす角度が略直角である辺29aではなく、その角度が鈍角である辺29bを前方として回転する(図3参照)。これにより、スクリュー部材28の歯29に紙おむつが過度に引っ掛かるのを防ぐことができる。
【0059】
ドラム42の内部には、スクリュー部材48が設けられている。ドラム42内の紙おむつは、スクリュー部材48によって、叩かれたり、ドラム42の内周面に擦りつけられたりする。その衝撃や摩擦力により、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が促される。また、突条44が設けられているため、紙おむつは、突条44に引っ掛かった状態で、スクリュー部材48によって、叩かれたり、ドラム42の内周面に擦りつけられたりする場合がある。その場合、力が逃げにくくなるため、紙おむつが受ける衝撃や摩擦力が増大し、それによりプラスチックからの吸水性ポリマーの解離が一層促される。
【0060】
スクリュー部材48は、回転方向(回転ロッド46の接線方向)とのなす角度が略直角である辺49aではなく、その角度が鈍角である辺49bを前方として回転する(図5参照)。これにより、スクリュー部材48の歯49に紙おむつが過度に引っ掛かるのを防ぐことができる。
【0061】
ドラム62の内部には、スクリュー部材68が設けられている。ドラム62内の紙おむつは、スクリュー部材68によって、叩かれたり、ドラム62の内周面に擦りつけられたりする。その衝撃や摩擦力により、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が促される。また、突条64が設けられているため、紙おむつは、突条64に引っ掛かった状態で、スクリュー部材68によって、叩かれたり、ドラム62の内周面に擦りつけられたりする場合がある。その場合、力が逃げにくくなるため、紙おむつが受ける衝撃や摩擦力が増大し、それによりプラスチックからの吸水性ポリマーの解離が一層促される。
【0062】
スクリュー部材68は、回転方向(回転ロッド66の接線方向)とのなす角度が略直角である辺69aではなく、その角度が鈍角である辺69bを前方として回転する(図7参照)。これにより、スクリュー部材68の歯69に紙おむつが過度に引っ掛かるのを防ぐことができる。
【0063】
本実施形態においては、細断部10による細断及び分離部20による分離の後に、細断部30による細断及び分離部40による分離が行われる。このため、細断及び分離を1回ずつしか行わない場合に比して、分離効率が向上する。
【0064】
ところで、特許文献1には、分離機が2つ設けられた分離装置が記載されている。しかしながら、同文献の分離装置は、第1の分離機で処理された処理対象物が細断されることなく第2の分離機に送られる点で、分離装置1とは大きく異なる。
【0065】
分離装置1においては、分離部20による分離が行われた後の紙おむつが、細断部30により細断された上で分離部40に送られる。このため、細断部30による細断が行われない場合に比して、分離部40による分離が促進される。このことは、分離装置1の分離効率の向上につながる。
【0066】
さらに、本実施形態においては、細断部30による細断及び分離部40による分離の後に、細断部50による細断及び分離部60による分離が行われる。このように細断及び分断を3回ずつ行うことにより、分離効率が一層向上する。
【0067】
移送路76は、互いに直交する部分76a及び部分76bを有する(図8参照)。これにより、風圧によって移送される紙おむつは、部分76aと部分76bとの連結部分において、移送路76の内面に衝突する。その衝撃により、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が促される。さらに、移送路76は、部分76bと直交する部分76cを有する。これにより、風圧によって移送される紙おむつは、部分76bと部分76cとの連結部分においても、移送路76の内面に衝突する。その衝撃により、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が促される。
【0068】
さらに、部分76aと部分76bとの連結部分には、凹凸面77aが存在する。凹凸面77aに衝突した紙おむつは、平坦面に衝突した場合よりも強い衝撃を受ける。このため、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が一層促される。
【0069】
移送路76は、部分76bと直交する部分76cを有する。これにより、風圧によって移送される紙おむつは、部分76bと部分76cとの連結部分においても、移送路76の内面に衝突する。その衝撃により、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が促される。
【0070】
さらに、部分76bと部分76cとの連結部分には、凹凸面77bが存在する。凹凸面77bに衝突した紙おむつは、平坦面に衝突した場合よりも強い衝撃を受ける。このため、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が一層促される。
【0071】
移送路78は、互いに直交する部分78a及び部分78bを有する(図9参照)。これにより、風圧によって移送される紙おむつは、部分78aと部分78bとの連結部分において、移送路78の内面に衝突する。その衝撃により、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が促される。
【0072】
さらに、部分78aと部分78bとの連結部分には、凹凸面79aが存在する。凹凸面79aに衝突した紙おむつは、平坦面に衝突した場合よりも強い衝撃を受ける。このため、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が一層促される。
【0073】
移送路78は、部分78bと直交する部分78cを有する。これにより、風圧によって移送される紙おむつは、部分78bと部分78cとの連結部分においても、移送路78の内面に衝突する。その衝撃により、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が促される。
【0074】
さらに、部分78bと部分78cとの連結部分には、凹凸面79bが存在する。凹凸面79bに衝突した紙おむつは、平坦面に衝突した場合よりも強い衝撃を受ける。このため、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が一層促される。
【0075】
移送路80は、互いに直交する部分80a及び部分80bを有する(図10参照)。これにより、風圧によって移送される紙おむつは、部分80aと部分80bとの連結部分において、移送路80の内面に衝突する。その衝撃により、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が促される。
【0076】
さらに、部分80aと部分80bとの連結部分には、凹凸面81aが存在する。凹凸面81aに衝突した紙おむつは、平坦面に衝突した場合よりも強い衝撃を受ける。このため、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が一層促される。
【0077】
移送路80は、部分80bと直交する部分80cを有する。これにより、風圧によって移送される紙おむつは、部分80bと部分80cとの連結部分においても、移送路80の内面に衝突する。その衝撃により、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が促される。
【0078】
さらに、部分80bと部分80cとの連結部分には、凹凸面81bが存在する。凹凸面81bに衝突した紙おむつは、平坦面に衝突した場合よりも強い衝撃を受ける。このため、プラスチックからの吸水性ポリマーの解離が一層促される。
【0079】
本発明による分離装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態においては、細断及び分離を3回ずつ行う例を示した。しかし、細断及び分離は、2回ずつ行ってもよい。その場合、図1の細断部50、分離部60、移送路78及び移送路80は、不要である。また、細断及び分離は、1回ずつ行ってもよい。その場合、図1の細断部10、分離部20、移送路72、移送路74、細断部50、分離部60、移送路78及び移送路80は、不要である。
【0080】
上記実施形態においては、ドラム22が円筒状である例を示した。しかし、ドラム22は、テーパー状であってもよい。ドラム42及びドラム62についても同様である。
【0081】
上記実施形態においては、ドラム22の中心軸が水平である例を示した。しかし、ドラム22の中心軸は、入口側から出口側に向かって下方に傾いていてもよい。ドラム42及びドラム62についても同様である。
【0082】
上記実施形態においては、孔22aがドラム22の略全体にわたって形成された例を示した。しかし、孔22aは、ドラム22の一部にのみ形成されていてもよい。また、ドラム22の略全体又は一部を網状にすることにより、孔22aを形成してもよい。すなわち、この場合、ドラム22の網目が孔22aに相当する。孔42a及び孔62aについても同様である。
【0083】
上記実施形態においては、突条24がドラム22の入口側から出口側までの経路の略全体にわたって延在している例を示した。しかし、突条24は、ドラム22の入口側から出口側までの経路の一部においてのみ延在していてもよい。突条44及び突条64についても同様である。
【0084】
上記実施形態においては、略三角形の断面を有する突条24を例示した。しかし、突条24は、図11に示すように、平板状であってもよい。突条44及び突条64についても同様である。
【0085】
上記実施形態においては、ドラム22の内周面上に突条24が4本設けられた例を示した。しかし、突条24の本数は、1以上の任意の数にすることができる。突条44及び突条64についても同様である。
【0086】
上記実施形態においては、ドラム22内に回転ロッド26及びスクリュー部材28が設けられた例を示した。しかし、回転ロッド26及びスクリュー部材28を設けることは必須ではない。回転ロッド46及びスクリュー部材48、並びに回転ロッド66及びスクリュー部材68についても同様である。
【0087】
上記実施形態においては、凹凸面77aが鉛直面に対して一定の角度をなしている例を示した。しかし、凹凸面77aは、図12に示すように、鉛直面に沿っていてもよい。また、凹凸面77aは、図13に示すように、移送路76の内面(部分76aを通って移送されてきた紙おむつが衝突する位置)に突起P1を設けたものであってもよい。突起P1の数は1つでもよいし、2つ以上でもよい。凹凸面79a及び凹凸面81aについても同様である。
【0088】
上記実施形態においては、凹凸面77bが水平面に対して一定の角度をなしている例を示した。しかし、凹凸面77bは、図12に示すように、水平面に沿っていてもよい。また、凹凸面77bは、図13に示すように、移送路76の内面(部分76bを通って移送されてきた紙おむつが衝突する位置)に突起P2を設けたものであってもよい。突起P2の数は1つでもよいし、2つ以上でもよい。凹凸面79b及び凹凸面81bについても同様である。
【0089】
上記実施形態においては、凹凸面77aが設けられた例を示した。しかし、凹凸面77aを設けることは必須ではない。凹凸面79a及び凹凸面81aについても同様である。
【0090】
上記実施形態においては、凹凸面77bが設けられた例を示した。しかし、凹凸面77bを設けることは必須ではない。凹凸面79b及び凹凸面81bについても同様である。
【符号の説明】
【0091】
1 分離装置
10 細断部(第2の細断部)
20 分離部(第2の分離部)
22 ドラム(第2の筒状部)
22a 孔(第2の孔)
24 突条(第2の突条)
26 回転ロッド
28 スクリュー部材
29 歯
30 細断部(第1の細断部)
40 分離部(第1の分離部)
42 ドラム(第1の筒状部)
42a 孔(第1の孔)
44 突条(第1の突条)
46 回転ロッド
48 スクリュー部材
49 歯
50 細断部(第3の細断部)
60 分離部(第3の分離部)
62 ドラム(第3の筒状部)
62a 孔(第3の孔)
64 突条(第3の突条)
66 回転ロッド
68 スクリュー部材
69 歯
72 移送路
74 移送路
76 移送路(第1の通風管)
77a 凹凸面(第1の凹凸面)
77b 凹凸面(第2の凹凸面)
78 移送路(第2の通風管)
79a 凹凸面(第3の凹凸面)
79b 凹凸面(第4の凹凸面)
80 移送路(第3の通風管)
81a 凹凸面(第5の凹凸面)
81b 凹凸面(第6の凹凸面)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13