【課題を解決するための手段】
【0024】
1つの態様では、本発明は、少なくとも胴体の外側を画定している耐荷重性複合殻から成る一次飛行構造に関し、胴体は、少なくとも中心胴体区分および尾部支材を画定していて、中心胴体区分は、エンジンまたは動力伝達装置の少なくとも1つを囲うように作られている。
【0025】
尾部支材は、尾翼、フィンまたは尾部回転翼機構の少なくとも1つを取り付けた、または取り付けてあるように作られれば好ましい。
【0026】
尾翼は、ダクテッドファン型尾部回転翼組立品、水平安定板および垂直安定板を支持するように作られれば好ましい。
【0027】
尾部支材は、尾翼を取り付けてあり、それによってモノコック構造を形成していれば好ましい。
【0028】
胴体の前方区分は、一人(1つ)以上の乗員および飛行制御装置を収容するように作られれば好ましい。
【0029】
複合一次飛行構造は、扉、窓またはハッチ開口の少なくとも1つの輪郭を示す胴体の中心区分および前方区分をさらに備えていれば好ましい。
【0030】
構造は、胴体表面の上方領域に位置する開口の輪郭を示していて、開口は、エンジンまたは主回転翼ギヤボックスまたは動力伝達装置モジュールの少なくとも1つが胴体の中に少なくとも部分的に挿入されることが可能になるように作られれば好ましい。
【0031】
複合一次飛行構造は、胴体の少なくとも上部内面と下部内面との間に伸張する、少なくとも2つの部材構成要素をさらに備えていれば好ましい。
【0032】
部材は、エンジンまたは主回転翼ギヤボックスまたは動力伝達装置モジュールの少なくとも1つのための少なくとも1つの取り付け点、またはエンジンまたは主回転翼ギヤボックスまたは動力伝達装置モジュールの少なくとも1つが取り付けられるように作られるフレーム組立品のための少なくとも1つの取り付け点を提供していれば好ましい。
【0033】
複合一次飛行構造は、少なくとも、胴体の側部内面の間に、かつ少なくとも2つのビーム構成要素に直角に、伸張している少なくとも2つの部材をさらに備えていれば好ましい。
【0034】
部材の少なくとも1つは、エンジンまたは主回転翼ギヤボックスまたは動力伝達装置モジュールの少なくとも1つによって生じる荷重を複合殻に伝達するように作られれば好ましい。
【0035】
部材の少なくとも1つは、1つ以上の燃料電池を配置することが可能な密閉空間を少なくとも部分的に作り出すように配列されていれば好ましい。
【0036】
部材は、構造が、航空機衝撃エネルギーをほとんど吸収することなく、エネルギーの進路を密閉空間から遠くにそらすように、複合殻の内面に取り付けることが可能な構造を作り出すように作られれば好ましい。
【0037】
少なくとも2つの部材は、中央胴体区分から前方区分まで伸張するように作られた、一体的に形成される前方突出部材をさらに備えていれば好ましく、突出部材は、複合殻の下部内面に取り付けるように作られる下部領域およびキャビン床パネルを支持するように作られる上部領域を有している。
【0038】
胴体の前方区分およびキャビン床パネルは、乗員用座席および飛行制御装置が設置され得るまたは参照され得るように、キャビン空間を少なくとも部分的に画定していれば好ましい。
【0039】
キャビン床は、前方突出部材および複数の構造部材によって支持されており、構造部材は、キャビン床パネルの下側と複合殻の下部領域の内面の間に伸張するように作られれば好ましい。
【0040】
構造部材は、キャビン床パネルおよび複合殻の内面に取り付けるように作られれば好ましい。
【0041】
構造部材は、第1の組の部材および第2の組の部材を備えていて、構造部材は、結合されると、キャビン床パネルと複合殻の内面の間に伸張する格子構造を一体となって形成するように、第1の組の部材は、第2の組の部材に対して実質的に垂直に伸張するように作られれば好ましい。
【0042】
キャビン空間は、さらに、複数のシート、飛行制御装置および乗員拘束装置を設置することが可能になるように作られれば好ましい。
【0043】
複合殻は、積層を備えていて、積層は、複数の織物層を備えていれば好ましい。
【0044】
複数の織物層は、連続フィラメントマットの第1の層と、炭素およびKelvar複合材の第1の層と、一方向性炭素繊維の層と、炭素およびKelvar複合材の第2の層と、連続フィラメントマットの第2の層とを備えており、積層は、硬化したまたは硬化性の樹脂を注入されているまたは注入されるように作られれば、好ましい。
【0045】
積層は、付加的積層および/またはSoricを含むコア充填剤をさらに備えていれば好ましい。
【0046】
積層は、第1および第2の層の間に炭素一方向織物の層をさらに備えていれば好ましい。
【0047】
積層は、第1および第2の層の間に炭素二重バイアス織物の層をさらに備えていれば好ましい。
【0048】
積層は、第1および第2の層の間に充填層をさらに備えていれば好ましい。
【0049】
炭素二重バイアス織物の層は、炭素二重バイアス織物の複数の層を備えていれば好ましく、中央胴体区分の上部領域の表面で尾部支材の上部区分の表面まで広がる複数の層と、中央胴体表面区分の上部領域で尾部支材の中間および下部表面区分まで広がる複数の層と、中央胴体区分の下部領域と尾部支材領域の下部表面に少なくともいくらかはいったところまでの間に広がる複数の層が含まれる。
【0050】
一方向性炭素繊維織物は、約200g/mm
2であれば好ましい。
【0051】
支持織物の少なくともいくらかは、幅が約200mmから300mmであれば好ましい。
【0052】
支持織物は、胴体の積層の中に一体化されれば好ましい。
【0053】
連続フィラメントマット層は、約300g/mm
2であれば好ましい。
【0054】
炭素およびKelvar複合材層は、約190g/mm
2であれば好ましい。
【0055】
充填層は、厚さが約2mmであれば好ましい。
【0056】
外側表面層は、少なくとも中央胴体区分を通って尾部支材まで伸張する、実質的に滑らかなかつ実質的に連続する表面として形成されれば好ましい。
【0057】
本明細書における別の態様において
記載されているのは、実質的に囲われた複合胴体すなわち飛行構造の外殻の上部と下部の内面の間に広がる、少なくとも4つの直立したパネル部材の中に存在する、1つ以上の燃料電池の保護を提供するように作られる囲壁
であり、少なくとも2つのパネル部材は、胴体の内部すなわち飛行構造外殻の内部に対して横方向に伸張する表面を有し、少なくともその上部および下部の領域で胴体の内面に結合しており、少なくとも2つのパネル部材は、長手方向に胴体の内部すなわち飛行構造外殻内部まで伸張し、少なくともその上部および下部の領域で胴体の内面に結合しており、パネル部材は、密閉空間を画定している。
【0058】
胴体すなわち外殻およびパネル部材のそれぞれは、複合積層構造を備えていれば好ましい。
【0059】
囲壁は、密閉空間の下部領域に取り付けられるフロア部材をさらに備えていれば好ましい。
【0060】
パネル部材の上部領域は、エンジンまたは主回転翼ギヤボックスまたは動力伝達装置モジュールの少なくとも1つ、あるいはエンジンまたは主回転翼ギヤボックスまたは動力伝達装置モジュールの少なくとも1つを取り付けることが可能な少なくとも1つのフレーム組立品を、支持するように作られれば好ましい。
【0061】
囲壁は、少なくとも1つの燃料電池を支持するように作られれば好ましい。
【0062】
パネル部材の少なくとも1つは、そこを通して燃料電池を挿入することが可能な開きを有していれば好ましい。
【0063】
胴体すなわち外殻およびパネル部材は、衝撃荷重に曝されるときに、衝撃エネルギーの進路を密閉空間から遠くにそらすような構造を一体となって形成していれば好ましい。
【0064】
別の広範な態様では、本発明は、少なくとも中心区分および尾部支材区分を有するヘリコプタ胴体を形成する方法である。当該方法は、少なくとも2つの金型を提供することであって、第1の金型は、所望される外側の胴体殻形状のポート区分と実質的に一致する内側形状を有しており、第2の金型は、所望される外側の胴体殻形状の右舷区分と実質的に一致する内側形状を有している、少なくとも2つの金型を提供することと、複数の織物層を、ポート胴体区分および右舷の胴体区分を形成する第1および第2の金型のそれぞれの中に付けることと、樹脂を織物の層に注入して、複合構造物を作成することと、から成る。
【0065】
複数の織物層を金型の中に付ける段階は、CFMの第1の層を付けることと、炭素およびKelvar複合材織物の第1の層を付けることと、CUの層を付けることと、炭素およびKelvar複合材織物の第2の層を付けることと、CFMの第2の層を付けることと、を備えていれば好ましい。
【0066】
方法は、付加的な積層および/またはSoricを含むコア材料を付けることをさらに備えていれば好ましい。
【0067】
複数の織物層を金型の中に付ける段階は、第1および第2の層の間にCUの層をさらに備えていれば好ましい。
【0068】
複数の織物層を金型の中に付ける段階で、積層構造は、第1および第2の層の間にCDB層をさらに備えていれば好ましい。
【0069】
方法は、胴体のポート区分および右舷区分が隣接するように、第1および第2の金型のそれぞれを並べて整列させることをさらに備えていれば好ましい。
【0070】
各金型区分は、アライメントマーカまたはデータの1つ以上を有していて、方法は、アライメントマーカまたはデータのそれぞれを整列させることをさらに含んでいれば好ましい。
【0071】
方法は、複数の織物層を胴体の隣接するポート区分および右舷の区分にわたって付けることをさらに備えていれば好ましい。
【0072】
方法は、所望される内部胴体構造と一致する複数の金型を提供することをさらに備えていれば好ましい。
【0073】
方法は、樹脂が硬化することを可能にする段階および複合構造物を金型から取り外す段階をさらに備えていれば好ましい。
【0074】
別の広範な態様において、本発明は、ヘリコプタを建造する方法であり、方法は、以下の段階、すなわち胴体外板すなわち殻を提供することであって、殻は、少なくとも、胴体中心区分および尾部支材を備えていて、胴体外板すなわち殻は、複数の開口の輪郭を示し、かつ実質的な密閉空間を画定している、胴体外板すなわち殻を提供することと、複数の部材を複数の開口の少なくとも1つを通して胴体に挿入することとを備えている。
【0075】
方法は、複数の部材を胴体外板すなわち殻の内側で組み立てて、内部構造を形成することをさらに備えていれば好ましい。
【0076】
方法は、複数の床パネルを開口の少なくとも1つを通して胴体の中に挿入することをさらに含んでいれば好ましい。
【0077】
方法は、複数の部材を胴体外板すなわち殻の内面、他の部材および床パネル、またはその組み合わせのいずれかに付着させることをさらに備えていれば好ましい。
【0078】
付着の段階は、織物を、隣接部材の近接領域との重複領域に付けること、および織物に樹脂を注入して複合構造物を形成することを備えていれば好ましい。
【0079】
方法は、複数の部材を胴体内側の中心区分に配置して、密閉空間を画定することをさらに備えていれば好ましい。
【0080】
胴体は、パイロット、乗客および飛行制御装置を収容するためのキャビンを囲うことに適応可能な胴体の前方区分をさらに形成していれば好ましい。
【0081】
複数の開口は、扉、窓またはハッチ開口のいずれかを含んでいれば好ましい。
【0082】
方法は、尾翼または任意の数の飛行安定化付属物を尾部支材に取り付けることをさらに備えていれば好ましい。
【0083】
尾部支材および尾翼は、モノコック構造を画定していれば好ましい。
【0084】
尾翼は、ダクテッドファン型尾部回転翼組立品、水平および垂直安定板を支持するように作られれば好ましい。
【0085】
方法は、エンジンまたはエンジン支持フレームを開口の1つを通して胴体の中に挿入することをさらに備えていれば好ましい。
【0086】
方法は、エンジンまたはエンジン支持フレームを部材の少なくとも1つに取り付けることをさらに備えていれば好ましい。
【0087】
方法は、少なくとも1つの燃料電池を開口の1つを通して胴体内の密閉空間に挿入することをさらに備えていれば好ましい。
【0088】
本明細書における別
の態様において
記載されているのは、航空機用の耐衝撃性シート組立品であり、当該シート組立品は、シート基部構成要素であって、シート基部は、航空機に取り付けるように作られた下部表面を有するシート基部構成要素と、シートパン構成要素であって、シートパンがシート基部の最上部に結合するように作られている、シートパン構成要素とを備えており、シート構成要素は、複合積層構造で形成されている。
【0089】
シート基部は、衝撃に曝されるときに、シート基部が衝撃エネルギーを吸収するべく破砕するような形態になっていれば好ましい。
【0090】
シート基部構成要素は、基部壁および4つの側壁を有していて、側壁は、シート基部の周辺部のまわりにそれぞれ伸張している、実質的に連続した内側および外側の層を備えていて、側壁は、中間層をさらに備えていて、中間層は、破砕領域が、各壁が隣に推移する領域またはその近くに画定されるように、内側および外側の層の間に配置される複数の別々の壁区分を備えていれば好ましい。
【0091】
基部壁および側壁は、重複領域を有していて、重複領域は、基部壁の中に伸張する側壁または側壁の中に伸張する基部壁のいずれか、または両方によって形成されれば好ましい。
【0092】
側面層の重複領域は、基部表面にわたって約50mm伸張しており、基層は、側部表面の上方に約30mm伸張していれば好ましい。
【0093】
シート基部は、4つの側壁の上部領域周辺に伸張する上部層をさらに備えていれば好ましい。
【0094】
上部支持層は、約450g/m2の連続するフィラメント織物であれば好ましい。
【0095】
シート構成要素は、シートバックおよびシートパンを備えていて、シートバックおよびシートパンは、複数の実質的に連続した層で形成されていれば好ましい。
【0096】
シートは、破砕可能な複合シート基部に構造的に付着されるシートパンおよびシートバックを備える、全面的に複合的な上部シートであれば好ましい。
【0097】
基部壁は、航空機キャビンの床に締結されるように作られれば好ましい。
【0098】
基部壁は、炭素二重バイアス織物の1つ以上の付加的な層を備えていれば好ましい。
【0099】
炭素二重バイアス織物の基部壁は、約400g/mm
2であれば好ましい。
【0100】
炭素二重バイアス織物の基部壁は、幅が少なくとも75mmであれば好ましい。
【0101】
基部壁および4つの側壁は、密閉内部空間を画定していて、内部空間は、エネルギー吸収材料または荷物を収容するように作られれば好ましい。
【0102】
エネルギー吸収発泡体は、Confor CF45、Confor CF47または類似品であれば好ましい。
【0103】
側壁の少なくとも1つは、密閉空間への接近を可能にする開口を有していて、開口は、周囲に支持層が配置されれば好ましい。
【0104】
支持層は、約450g/m
2の連続するフィラメントマット織物であれば好ましい。
【0105】
後方側壁は、付加的な支持がシートの背面区分に提供されるように、シート基部で上方に伸張していれば好ましい。
【0106】
内側および外側の層は、炭素およびKelvar織物0/90、両方向性または同軸型織物のようであれば好ましい。
【0107】
内側および外側の層は、約180 g/m
2の炭素およびKelvar織物であれば好ましい。
【0108】
中間層は、約450g/m
2の連続するフィラメント織物であれば好ましい。
【0109】
シートパン構成要素は、実質的に平坦なシート基部部分と一体になった実質的に直立するシートバックを有していて、シートパン構成要素は、織物材料の交互層から構築されていれば好ましい。
【0110】
織物の少なくとも1つは、流動媒体であれば好ましい。
【0111】
織物の少なくとも1つは、機械的強度を提供すれば好ましい。
【0112】
織物の少なくとも1つは、衝撃荷重に曝されるときに、他の織物の爆発的破損を防止すれば好ましい。
【0113】
交互織物は、炭素およびKelvar織物および連続するフィラメントであれば好ましい。
【0114】
コア材料は、織物層の一部を、間隔を空けて離して配置させれば好ましい。
【0115】
織物材料の層は、以下の層を備えていれば好ましく、すなわち、約180g/mm
2の炭素およびKelvar複合材織物の第1の表層、約300g/mm
2の第2の層の連続するフィラメントマット、炭素一方向織物の横方向に間隔を空けて配置される部分の第3の層であって、それぞれ、幅約100mmおよび約300g/mm
2である第3の層、約180g/mm
2の炭素およびKelvar複合材織物の第5および第6の層、約300g/mm
2の連続するフィラメントマットの第6の層、約300g/mm
2の連続するフィラメントマットの第7番目、約180g/mm
2の炭素およびKelvar複合材織物の第8の層、約300g/mm
2の炭素一方向織物の横方向に間隔を空けて配置される複数の第9の層、約300g/mm
2の連続するフィラメントマットの第10番目、および約180g/mm
2の炭素およびKelvar複合材織物の第11番の層である。
【0116】
織物材料の層は、第6および第7の層の間に配置されるコア材料の層をさらに備えていれば好ましい。
【0117】
コア材料は、2つの横方向に間隔を空けて配置される部材を備えていれば好ましい。
【0118】
コアは、PVC発泡材料または類似品であれば好ましい。
【0119】
織物の第9の層それぞれの幅は、約50mmであれば好ましい。
【0120】
少なくとも3対の横方向に間隔を空けて配置される第9の層があれば好ましい。
【0121】
本明細書に記載されているさらなる広範な態
様は、少なくとも第1および第2の対向表面の間で機械的および化学的な取り付けを可能にする留め具であ
り、表面のそれぞれは、対向側から非対向側に伸張する複数の穴を有しており、留め具は、第1および第2の表面の間に設置され、複数の穴の少なくともいくつかを通って伸張する接着剤層を備えており、接着剤層は、第1および第2のそれぞれの非対向側に頭部を設置させる。
【0122】
接着剤は、メタクリル酸メチルベースのエポキシ接着剤であれば好ましい。
【0123】
接着剤は、ITW Plexus MA530、MA550、Clickbond、Permabond、Parsons、ITW Ramset A7のうちの少なくとも1つであれば好ましい。
【0124】
接着剤は、約150,000cpsの粘度を有していれば好ましい。
【0125】
接着剤は、繊維添加剤と混合されれば好ましい。
【0126】
添加剤は、炭素、Kelvarまたは複合ガラス繊維の少なくとも1つであれば好ましい。
【0127】
各対向表面間の隙間は、10mmより大きくなければ好ましい。
【0128】
各対向表面間の隙間は、約3mmであれば好ましい。
【0129】
締結穴大きさは、約3mmから5mmであれば好ましい。
【0130】
締結穴大きさは、約4mmであれば好ましい。
【0131】
締結穴は、穴中心間の間隔を約25mm空けて配置されれば好ましい。
【0132】
締結穴は、最初に表面の外縁に対して位置決めしてから内側に間隔を空けて配置されれば好ましい。
【0133】
表面の外縁の最も近くに設置される締結穴は、外側の側縁から約10mmにあれば好ましい。
【0134】
締結面の少なくとも1つは、航空機構造すなわち胴体の一部であれば好ましい。
【0135】
締結面の少なくとも1つは、航空機構造すなわち胴体に取り付けられるように作られる付属物であれば好ましい。
【0136】
本明細書に記載されている別の広範な態
様は、2つの表面を接合する方法であり、方法は、接合される少なくとも2つの対向表面を提供することと、対向側から非対抗側まで伸張する複数の穴をそれぞれの表面に形成することと、対向表面間に接着層を提供することであって、接着剤は、表面に化学的または機械的に付着する型のものであり、接着剤は、液体状態または少なくともペーストである、対向表面間に接着層を提供することと、接着剤が流れるように、またはそうでない場合は、接着剤が複数の穴の少なくともいくつかを通って対向側から非対向側へ強制的に移動させられて、接着剤が非対向側上に頭部を形成するように、表面を合わせて配置させることと、接着剤を硬化させることと、を備えている。
【0137】
一部の接着剤は、複合リベットを形成すれば好ましい。
【0138】
方法は、繊維添加剤を接着剤に混合することをさらに備えていれば好ましい。
【0139】
表面を合わせて配置させる段階は、表面を10mm以下だけしか離さないで配置することを備えていれば好ましい。
【0140】
表面を合わせて配置させる段階は、表面を約3mm離して配置することを備えていれば好ましい。
【0141】
それぞれの表面に複数の穴を形成する方法は、約3mmから5mmの大きさを形成することを備えていれば好ましい。
【0142】
それぞれの表面に複数の穴を形成する方法は、約4mmの大きさを形成することを備えていれば好ましい。
【0143】
穴は、穴中心間の間隔を約25mm空けて配置される方法が好ましい。
【0144】
穴は、最初に表面の外縁に対して位置決めしてから内側に間隔を空けて配置されれば好ましい。
【0145】
表面の外縁の最も近くに設置される穴は、外側の側縁から約10mmにあれば好ましい。
【0146】
本明細書に記載されている別の態
様は、航空機表面と付属物の間に機械的および化学的な取り付けを可能にすることを含む締結機構によって付属物が取り付けられている航空機表面であり、機構は、少なくとも第1および第2の対向表面の間に機械的および化学的な取り付けを備えていて、表面のそれぞれは、航空機表面および付属物のそれぞれの対向側から非対向側まで伸張している複数の穴を有しており、第1と第2の表面の間に設置され、複数の穴の少なくともいくつかを通って伸張する接着剤層を備えていて、接着剤層は、硬化すると、航空機表面および付属物表面のそれぞれの非対向側に頭部を設置する。
【0147】
接着剤は、メタクリル酸メチルベースのエポキシ接着剤であれば好ましい。
【0148】
接着剤は、ITW Plexus MA530、MA550、Clickbond、Permabond、Parsons、ITW Ramset A7のうちの少なくとも1つであれば好ましい。
【0149】
接着剤は、約150,000cpsの粘度を有していれば好ましい。
【0150】
接着剤は、繊維添加剤と混合されれば好ましい。
【0151】
添加剤は、炭素、Kelvarまたは複合ガラス繊維の少なくとも1つであれば好ましい。
【0152】
各対向表面間の隙間は、10mmより大きくなければ好ましい。
【0153】
各対向表面間の隙間は、約3mmであれば好ましい。
【0154】
穴の大きさは、約3mmから5mmであれば好ましい。
【0155】
穴の大きさは、約4mmであれば好ましい。
【0156】
穴は、穴中心間の間隔を約25mm空けて配置されれば好ましい。
【0157】
穴は、最初に表面の外縁に対して位置決めしてから内側に間隔を空けて配置されれば好ましい。
【0158】
表面の外縁の最も近くに設置される穴は、外側の側縁から約10mmにあれば好ましい。
【0159】
以下の実施形態は、上記態様のいずれかに関するものであり得る。
【0160】
本発明の他の態様は、ほんの一例として提示する後続の説明を、添付図面を参照しながら読むことで明らかになり得る。
【0161】
本明細書において使用される、用語「および/または」は、「および」または「または」、あるいはその両方を意味している。
【0162】
本明細書において使用される、名詞の最後に付される「(s)」は、名詞の複数形および/または単数形であることを示している。
【0163】
本明細書において開示される数の範囲に関する言及(例えば、1から10)は、さらに、その範囲内のすべての有理数(例えば、1、1.1、2、3、3.9、4、5、6、6.5、7、8、9および10)およびその範囲内の任意の範囲の有理数(例えば、2から8、1.5から5.5および3.1から4.7)への言及もさらに含んでおり、したがって、本明細書において明白に開示されるすべての範囲のすべての部分範囲は、ここに明白に開示されているものと意図される。これらは、具体的に意図するもののほんの一例であり、列挙される最も低い値と最も高い値の間の数値のすべての可能な組み合せは、同じように本出願において明白に述べられているとみなされるものである。
【0164】
本明細書では、特許明細書、その他の外部文書またはその他の情報源を参考文献としてきたが、これは、一般に、本発明の特徴を論述する文脈を提供することを目的としている。特に明記しない限り、そうした外部文書への言及は、そうした文書またはそうした情報源が、いかなる裁判権においても、従来技術である、または当技術では共通の一般知識の一部を成すものであることの承認として、解釈されるべきではない。
【0165】
本明細書で使用される用語「comprising」は、「少なくとも部分的に構成されていること」を意味している。本明細書でのこの用語を含む説明を解釈するときに、説明または特許請求の範囲のそれぞれにおいてこの用語で始まる特徴は、すべて存在している必要があるが、他の特徴もさらに存在し得る。「備えている」および「備えていた」などの関連用語も、同様に解釈されるべきである。
【0166】
本明細書で使用される用語「composite」は、母材および補強材、あるいは母材または補強材の少なくとも1つを含む2つ以上の材料の複合を指している。用語「matrix」は、樹脂または樹脂溶液としばしば呼ばれるまたは言い換えられるポリマー材料を意味しているまたは含んでいる。用語「reinforcement」は、1つ以上の成分を含む織物または繊維性材料を意味しているまたは含んでいる。
【0167】
発明に関連する当業者であれば、添付の特許請求の範囲に定義される発明の範囲を逸脱することなく、構成の多くの変更および本発明の大きく異なる実施形態および適用が想起されるであろう。本明細書における開示および説明は、単に例証的であり、いかなる意味においても制限することを目的とするものではない。
【0168】
本発明を、ほんの一例として、下記図面を参照しながら説明してゆく。