特許第6173443号(P6173443)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6173443熱電部品の製造のための方法および熱電部品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6173443
(24)【登録日】2017年7月14日
(45)【発行日】2017年8月2日
(54)【発明の名称】熱電部品の製造のための方法および熱電部品
(51)【国際特許分類】
   H01L 35/34 20060101AFI20170724BHJP
   H01L 35/32 20060101ALI20170724BHJP
   F01N 5/02 20060101ALI20170724BHJP
   H02N 11/00 20060101ALI20170724BHJP
【FI】
   H01L35/34
   H01L35/32 A
   F01N5/02 A
   H02N11/00 A
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-514517(P2015-514517)
(86)(22)【出願日】2013年5月31日
(65)【公表番号】特表2015-526879(P2015-526879A)
(43)【公表日】2015年9月10日
(86)【国際出願番号】EP2013061217
(87)【国際公開番号】WO2013182479
(87)【国際公開日】20131212
【審査請求日】2016年3月10日
(31)【優先権主張番号】102012104809.6
(32)【優先日】2012年6月4日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】500038927
【氏名又は名称】エミテック ゲゼルシヤフト フユア エミツシオンステクノロギー ミツト ベシユレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100102185
【弁理士】
【氏名又は名称】多田 繁範
(74)【代理人】
【識別番号】100129399
【弁理士】
【氏名又は名称】寺田 雅弘
(72)【発明者】
【氏名】ブリュック ロルフ
(72)【発明者】
【氏名】リンベック ジーグリッド
【審査官】 安田 雅彦
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−522454(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/031881(WO,A1)
【文献】 特表2010−519888(JP,A)
【文献】 特開平10−009969(JP,A)
【文献】 特開2007−329456(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 35/00−34
H02N 11/00
H01L 27/16
F01N 5/02
F02G 5/02−04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱電部品(1)の製造のための方法であって、少なくとも以下のステップ:
a)少なくとも1つの繊維(2)を提供するステップと、
b)少なくとも1つの繊維(2)を熱電材料(3)でコーティングし、少なくとも1つのコーティングされた繊維(4)が形成されるようにするステップと、
c)少なくとも1つのコーティングされた繊維(4)を、少なくとも巻いて中心軸(6)を有するリング(5)にし、少なくとも1つのコーティングされた繊維(4)が、少なくとも360°の角度範囲(10)にわたって中心軸(6)の回りに巻かれるようになっている、ステップと、
d)熱電部品(1)を作り出すために、少なくとも2barの圧力で、リング(5)を押し付けるステップと、
を含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、ステップd)で作り出された熱電部品(1)は、第1の広がり(7)を軸方向(8)に沿って有し、ステップd)の後に行われるステップd1)で、分割プロセスにより、それぞれがより小さい第2の広がり(16)を有する複数の熱電部品(1)に、軸方向(8)に分けられる、方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の方法であって、少なくとも1つのコーティングされた繊維(4)は、熱電部品(1)の周囲方向(9)に、少なくとも360°の角度範囲(10)にわたって延びる、方法。
【請求項4】
請求項1〜3の1つに記載の方法であって、少なくとも1つの繊維(2)は、セラミック材料から成る、方法。
【請求項5】
熱電部品(1)であって、少なくとも1つの、熱電材料(3)でコーティングされた繊維(4)を備え、熱電部品(1)は、環状に形成され、少なくとも1つのコーティングされた繊維(4)は、周囲方向(9)に、少なくとも360°の角度範囲(10)にわたって延び、
繊維(4)のおよび熱電材料(3)の熱膨張係数は、150℃〜600℃の温度範囲で、最大10%互いに異なる、熱電部品
【請求項6】
自動車(12)であって、少なくとも、内燃機関(13)と、排ガスシステム(14)と、熱電モジュール(11)と、を備え、前記熱電モジュール(11)は、請求項5に記載の少なくとも1つの熱電部品(1)を備え、排ガス(15)の熱エネルギーから電気エネルギーを生じさせるように作られている、自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱電部品の製造のための方法および熱電部品自体に関する。
【背景技術】
【0002】
熱電モジュールは、個々にまたは多数で、熱電発電装置として用いられ、熱電発電装置は、温度ポテンシャルおよびその結果として生じる熱流から、電気エネルギーを生じさせる。電気エネルギーは、いわゆるゼーベック効果に基づいて生じる。熱電モジュールは、電気的に互いに接続されたpドープおよびnドープ熱電部品から、構成される。熱電部品は、いわゆるホットサイドおよび向かい合って配置されるコールドサイドを備え、それを通じて、熱電部品は、それぞれ、電気伝導的に交互に、隣り合って配置されるさらなる熱電部品に接続される。ホットサイドは、それに関し、高温媒体(例えば排ガス)の作用を受ける、熱電モジュールの壁に熱伝導的に接続される。対応して、熱電部品のコールドサイドは、低温媒体(例えば冷却水)の作用を受ける、熱電モジュールの別の壁に熱伝導的に接続される。
【0003】
熱電発電装置は、特に自動車において使用されるが、温度ポテンシャルが、熱電発電装置の配置によって電気エネルギーの生成に利用され得る、他の技術領域においても使用される。
【0004】
熱電部品は、熱電発電装置の作動中に、温度ポテンシャルにさらされ、熱電部品のホットサイドとコールドサイドとの間に、電気エネルギーの生成のために、熱流が流れるようになっている。さらに、熱電部品は、変動熱応力にさらされ、変動熱応力は、ホットサイドでおよびコールドサイドで変わる温度値の結果として生じる。この負荷により、熱電部品の故障が起きることもあり、電気エネルギーへの、熱エネルギーの変換の有効性が、少なくとも低下するようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、従って、先行技術に関連して示された問題を、少なくとも部分的に解決することである。特に、熱電部品の製造のための方法が示されるべきであり、その方法により、耐久性のある、変動熱応力に対して頑丈な、熱電部品が、提供され得る。さらに、対応する熱電部品が提案されるべきであり、その熱電部品は、対応する負荷に対して永続的に耐えることが可能なように、作られる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
これらの課題は、請求項1の特徴による熱電部品の製造のための方法によって、および請求項5の特徴による熱電部品によって、解決される。本発明のさらに有利な構成は、従属請求項に示される。請求項に個々に挙げられた特徴は、任意の技術的に有意な方法で、互いに組み合わせ可能であり、本発明のさらなる実施形態を示すことが、指摘される。明細書は、特に図と関連して、本発明をさらに詳しく説明し、本発明の補足の実施例を挙げる。ここで提案される熱電部品の使用は、自動車に限定されないことが、さらに指摘される。本発明による方法についての以下の詳説は、技術的に有意な範囲で、本発明による熱電部品に相応に適用される。
【0007】
本発明による、熱電部品の製造のための方法は、少なくとも以下のステップを含む:
a)少なくとも1つの繊維を提供するステップ、
b)少なくとも1つの繊維を熱電材料でコーティングし、少なくとも1つのコーティングされた繊維が形成されるようにするステップ、
c)少なくとも1つのコーティングされた繊維を、少なくとも巻いて中心軸を有するリングにするステップ、および、特にさらに、
d)熱電部品を製造するために、リングを押し付けるステップ。
【0008】
本方法は、望ましくは、a)〜c)の順序で、特にa)〜d)の順序で相次いで実行され、特に、ステップa)、b)およびc)は、何度もおよび/または互いに並行して行われてもよい。特に、本方法は、さらなるステップをその間に含み、例えば、繊維の、コーティングされた繊維の、および/またはリングの、処理のためである。
【0009】
繊維は、特に、以下の特性の少なくとも1つを備える:長く延びている、糸状である、弾力性がある、望ましくは丸い横断面、望ましくは繊維の直径よりも100倍大きい長さ、直径最小0.5マイクロメートル、直径最大5マイクロメートル。特に、本方法は、ちょうど1つの、望ましくはしかし多数の、熱電部品の製造のための繊維が、用いられることを含む。
【0010】
望ましくは、少なくとも1つの繊維は、非熱電材料から成り、特にセラミック材料から成る。それに関し、特に、以下の材料が提案され、以下の材料は、個々に、または互いに組み合わせても、使用され得る:酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム。
【0011】
特に、ステップb)で熱電材料が用いられ、熱電材料は、以下の材料の少なくとも1つを有する:
【表1】
【0012】
特に有利な構成の1つによると、少なくとも1つの繊維は、少なくとも1つの材料特性に関し、熱電材料に調和して設計される。特に、少なくとも150℃〜600℃の温度範囲で、繊維の、および熱電材料の、熱膨張係数は、互いに一致し、望ましくは最大10%、特にほんの最大2%、互いに異なる。
【0013】
望ましくは、少なくとも1つの繊維は、以下の材料特性を示す:
・繊維の材料が、熱電材料よりも高い強度を有する;
・100N/mm[ニュートン毎平方ミリメートル]よりも大きい、繊維の材料の引張強さ
・500N/mmよりも大きい、繊維の材料の圧縮強さ
【0014】
熱電材料での、少なくとも1つの繊維のコーティングは、望ましくは、繊維への熱電材料の蒸着により、例えば、CVD(化学蒸着)またはPVD(物理蒸着)法で、行われる。しかし他の方法も、コーティングのステップに使用可能である。
【0015】
望ましくは、少なくとも1つのコーティングされた繊維は、中心軸を有するリングになるように巻かれ、少なくとも1つのコーティングされた繊維が、中心軸の回りに巻かれるようになっている。特に、少なくとも1つの繊維は、追加的に折り畳まれる。特に、リングは、内径と外径とを有する。特に、本方法により、(円柱状の)ディスク要素が製造され、それは従って内径を有しない(つまり、0mmの内径を有するリング)。
【0016】
リングの、または少なくとも1つのコーティングされた繊維の、オプションで提案される圧縮は、特に、少なくとも250℃の温度[セルシウス度]で行われ、望ましくは、リングの製造のために、少なくとも2barの圧力が適用される。望ましくは、500℃よりも大きい温度であり、少なくとも2.5barの圧力である。
【0017】
熱電部品の製造のために、繊維のコーティングのための熱電材料の他に、さらなる熱電材料も、特にステップc)でまたはの後で、付け加えられることが確かに可能であり、熱電部品が、(圧縮された)コーティングされた繊維のみから成るのではなく、追加的に熱電材料がリングを形成するようになっている。望ましくは、熱電部品は、しかし独占的に、少なくとも1つのコーティングされた繊維によって形成される。
【0018】
特に有利な構成の1つによると、ステップd)の後に作り出された熱電部品は、第1の広がりを軸方向に沿って有し、ステップd1)で、分割プロセス(例えば切断)により、いくつかの(少なくとも2つの)、それぞれ、より小さい第2の広がりを有するリングに、軸方向に分けられる。
【0019】
特に、第1の広がりは、少なくとも2mmであり、望ましくは少なくとも10mmである。第2の広がりは、対応して少なくとも1.0mmである。
【0020】
特に、ステップc)の後にステップc1)が行われることも可能であり、ステップc1)では、ステップc)で作り出されたリングは、分割プロセスにより、いくつかの(少なくとも2つの)リングに分けられる。それに対応して、ステップd)の後に作り出された熱電部品は、それから、さらに分割されない。特に、本方法により製造されたディスク要素の場合、内径がさらなるステップで導入される。このステップは、望ましくは、ステップc)、c1)またはd)に続けて行われる。
【0021】
特に、少なくとも1つのコーティングされた繊維は、製造された熱電部品の周囲方向に、少なくとも120°[度(角)]の、望ましくは少なくとも360°の、特に望ましくは少なくとも420°の、角度範囲にわたって延びる。特に、少なくとも2つのコーティングされた繊維は、周囲方向に、少なくとも5°の角度範囲にわたって重なる。それによって、熱電材料が、繊維によりもたらされる、有利な材料特性を備えることが、保証される。
【0022】
本発明によって、熱電材料でコーティングされた少なくとも1つの繊維を備える熱電部品が、さらに提案され、熱電部品は、環状に形成され、少なくとも1つのコーティングされた繊維は、周囲方向に、少なくとも120°の、望ましくは少なくとも360°の、特に望ましくは少なくとも420°の、角度範囲にわたって延びる。特に、熱電部品は、本発明による方法に従って製造される。
【0023】
望ましくは、熱電部品の20〜80重量%を非熱電材料が占め、特に35〜65重量%である。熱電部品の有利な構成の1つによると、非熱電材料は、20℃〜600℃の温度範囲で、以下のグループから少なくとも1つの特性を有する:
‐熱電材料よりも高い引張強さRおよび/または降伏点Rp0.2
‐熱電材料よりも少ない比熱伝導度[ワット/(ケルビン・メートル)]、
‐熱電材料よりも少ない電気伝導度[アンペア/(ボルト・メートル)]。
望ましくは、さらに、これらの特性のいくつかまたは全てがある。
【0024】
特性は、例えば、引張強さの改善、(場合によっては、局部的に所定のまたは適応した)熱伝導度および/または適応した電気伝導度、のような、熱電部品の所望の機能を、援助し、最後の特性は、特に、熱電部品の効率の改善のために使用されることができる。
【0025】
特に、非熱電材料が、ここでは断熱材として熱電部品内に配置されることが、予定される。
【0026】
特に、非熱電材料が、電気伝導体として使用されない、ここではつまり熱電材料の機能(ゼーベック/ペルティエ効果)を果たさないことが、予定される。特に、熱電効果は、熱電材料によってのみ、熱電部品で引き起こされる。
【0027】
特に、熱電部品内での非熱電材料の使用により、対応する熱電部品で構成された熱電モジュールの熱伝導度が、1つの作動点で、熱電モジュールにわたる、つまりホットサイドとコールドサイドとの間の、全温度差(排ガスと冷媒との間)の、20%〜80%、特に35%〜65%、に低下するように調節されることが、可能になっている。これに関連して、独国特許出願公開第102010030259A1号明細書が参照され、その内容全体が、技術的事情の説明のために、ここで引き合いに出される。その文書での「異物」についての言及は、ここでは「非熱電材料」に関連する。
【0028】
ここで提案された方法および熱電部品は、熱電材料でコーティングされた繊維の特別な配置により、特徴付けられる。特にセラミック材料から成るこの繊維により、変動熱負荷に対する機械的強度および耐久性が明らかに高められ、耐久性のある熱電モジュールが、提供されることができるようになっている。特に、少なくとも1つの繊維により、リングの周囲方向における力が吸収される。望ましくは、このように、熱電材料のクリープが、減少する、または完全に阻止されさえする。
【0029】
さらに自動車が提案され、自動車は、少なくとも、内燃機関と、排ガスシステムと、熱電モジュールと、を有し、熱電モジュールは、本発明による少なくとも1つの熱電部品、または、本発明による方法に従って製造された少なくとも1つの熱電部品、を備える。熱電モジュールは、排ガスの熱エネルギーから電気エネルギーを生じさせるように、設計される。
【0030】
本発明および技術周辺は、以下で図に基づいてより詳細に説明される。図は特に好ましい実施形態を示すが、本発明はそれに限定されない。図では、同じ対象に同じ参照符号が用いられる。図では、概略的に示している。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本方法のステップa)による繊維を示す。
図2】本方法のステップb)による、コーティングされた繊維を示す。
図3図3は、本方法のステップc)による、巻かれた、コーティングされた繊維4を、平面図で示す。
図4】本方法のステップc)による、巻かれた、コーティングされた繊維4を、側面図で示す。
図5】本方法のステップd)による、熱電部品を示す。
図6】本方法のステップd1)による、熱電部品を示す。
図7】自動車を示す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1は、熱電部品1の製造のための本方法のステップa)による、繊維2の提供を示す。
【0033】
図2は、本方法のステップb)によって製造された、コーティングされた繊維4を示し、繊維2は、熱電材料3でコーティングされた。
【0034】
図3は、本方法のステップc)による、巻かれた、コーティングされた繊維4を示す。ここでは、巻かれた、コーティングされた繊維4は、平面図で示される。コーティングされた繊維4は、リング5になるように巻かれており、コーティングされた繊維4は、周囲方向9に、角度範囲10にわたって延びる。
【0035】
図4は、本方法のステップc)による、巻かれた、コーティングされた繊維4を、側面図で示す。コーティングされた繊維4は、リング5を形成するように中心軸6周りに巻かれた。
【0036】
図5は、本方法のステップd)によって製造された、熱電部品1を示す。中心軸6を有するリング5は、装置18で、少なくとも1つの押圧力17により、熱電部品1になるように圧縮される。熱電部品1の示された断面では、コーティングされた繊維4の繊維2が見られる。
【0037】
図6は、本方法のステップd1)の後の熱電部品1を示す。それに関し、リング5の形で設けられ、軸方向8に沿って第1の広がり7にわたって延びる、熱電部品1は、分割19によって2つの熱電部品1に分けられる。かかる熱電部品1は、分割19の後に、それぞれ、より小さい第2の広がり16を有する。熱電部品は、内径22と外径23とを有する。
【0038】
図7は、内燃機関13および排ガスシステム14を有する自動車12を示し、排ガスシステム14には、熱電モジュール11が配置されている。排ガス15は、内燃機関13から、排ガスシステム14および熱電モジュール11を通って、周囲に流れる。冷却装置20は、冷却のために、内燃機関13に、および熱電モジュール11に、接続される。低温媒体21は、冷却装置20から、熱電モジュール11の方へ、流れる。熱電モジュール11は、管状に構成され、環状の熱電部品1を備え、環状の熱電部品1は、軸方向に沿って連続して配置される。熱電モジュール11は、内側管路に、コールドサイドを備え、コールドサイドを低温媒体21が流れ通る。ホットサイドは、ここでは外側表面に配置される。外側表面で、熱電モジュール11は、排ガス15に当たる。温度ポテンシャルが、熱電モジュール11にわたり、排ガス15と低温媒体21との間に相応に成立し、熱電部品1によって電流が生成されるようになっている。
【符号の説明】
【0039】
1 熱電部品
2 繊維
3 熱電材料
4 コーティングされた繊維
5 リング
6 中心軸
7 第1の広がり
8 軸方向
9 周囲方向
10 角度範囲
11 熱電モジュール
12 自動車
13 内燃機関
14 排ガスシステム
15 排ガス
16 第2の広がり
17 押圧力
18 装置
19 分割
20 冷却装置
21 低温媒体
22 内径
23 外径
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7