【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的は、請求項1のまたは請求項2の特徴による熱電モジュールによって、そして、請求項7による熱電モジュールの動作のための方法によって達成される。本発明の有利な実施形態は、従属する特許クレームにおいて特定される。請求項において個々に特定される特徴がいかなる所望の技術的に好都合な仕方で互いに組み合されてもよく、本発明のさらなる実施形態を形成してもよい点に留意する必要がある。記載は、特に図に関連して、本発明をさらに説明して、本発明の補助的な例示的実施形態を特定する。熱電モジュールに関して記載される実施形態が熱電モジュールを動作するための方法に技術的に好都合な仕方で同様に適用されることができる、そして逆もまた同じであるとも指摘される。
【0007】
本発明の熱電モジュールは、第1の壁、反対側に配置される第2の壁、熱電材料から成り、導電性のやり方で互いに接続されて間に置かれる複数のエレメントを少なくとも有する。さらに、すべてのエレメントを互いに離間させる充填材料が設けられる。ここで、主たる熱流方向は、第1の壁によって形成される高温側から第2の壁まで延びる。熱電モジュールの動作中に、高温側で少なくとも50〜600℃[摂氏度]の温度範囲において、主たる熱流方向においてエレメント上に作用する第2の圧縮応力が、少なくとも第1の限界応力を超えないか、または少なくとも第2の限界応力を超えないと定められる。第1の限界応力は、それを超えると、用いる熱電材料の横収縮が始まる、熱電材料から成るエレメントの(温度依存)特性である。第2の限界応力は、それを超えると、用いる熱電材料の塑性変形が始まる、熱電材料から成るエレメントの(温度依存)特性である。
【0008】
特に、第2の限界応力に達するときに、熱電材料の横収縮は、すでに始まっている。
【0009】
本発明のさらなる熱電モジュールは、第1の壁、反対側に配置される第2の壁、熱電材料から成り、導電性のやり方で互いに接続されて間に置かれる複数のエレメントを少なくとも有する。さらに、すべてのエレメントを互いに離間させる充填材料が設けられる。主たる熱流方向は、第1の壁から第2の壁まで延びる。熱電モジュールは、少なくとも、第1の壁と第2の壁との間の温度ポテンシャルが少なくとも50ケルビン、特に少なくとも200ケルビンである範囲において、主たる熱流方向に対して垂直な第1の圧縮応力が主たる熱流方向における第2の圧縮応力の少なくとも50%、特に少なくとも75%、および好ましくは少なくとも等しい(100%を超過)であるように、熱電モジュールが少なくとも1つの圧縮力によって補強される。特に、第1の圧縮応力(および好ましくは第2の圧縮応力も)は、この場合、熱電モジュールの範囲内のエレメントの大部分に、好ましくはすべてに作用する。
【0010】
本発明の上述の特徴は、互いに組み合わせて設けられてもよい。
【0011】
本発明は、熱電モジュールの異なる実施形態に適用可能である。これらは、特に管状構造の熱電モジュールまたはプレートタイプ構造の熱電モジュールを含む。例えば、管状熱電モジュールの場合、環状の熱電材料が用いられてもよい。
【0012】
特に、第1の壁は、熱電モジュールの高温側に割り当てられる。そしてそれは、したがって、熱媒体(例えば排気ガス)によって影響を及ぼされる。対応して、熱電モジュールの第2の壁は、低温側に割り当てられる。そしてそれは、冷却媒体(例えば冷却水)によって影響を及ぼされる。温度ポテンシャルは、特に50K[ケルビン]〜600Kの範囲において、動作中に熱媒体と冷却媒体との間に一般に広がる。熱電材料から成るエレメントは、第1の壁と第2の壁との間に配置される。熱電材料は、高温側または低温側を対応して面する2つの反対側を有する。そうすると、温度ポテンシャルは、熱電材料全体を形成して、それに対応して、主たる熱流方向は、高温側から低温側まで発生する。ゼーベック効果のせいで、そしてnドープトおよびpドープト熱電材料の交互の導電性接続のせいで、電流は、前記温度ポテンシャルからの熱電モジュールの範囲内で発生する。熱電材料から成るこの種のエレメントの電気的相互接続の基本構造は、当業者に知られている。必要に応じて、これに関するさらなる情報は、出願人の先行文献から集められてもよい。
【0013】
熱電エレメント間の充填材料は、第1に、特に相互に隣接して配置される熱電材料の電気的絶縁として、および/または、第2に、高温側と低温側との間の断熱として役立つ。そうすると、熱流の大部分は、熱電エレメントを介して伝導される。利用可能な温度ポテンシャルからの熱エネルギーの電気エネルギーへの効率的な変換は、したがって、可能である。
【0014】
第2に、充填材料は、相互に隣接して配置される熱電材料を互いに離間させる間隔のために、換言すれば、すべての動作条件下で前記熱電材料を(予め定められた)間隔に維持するために、特に設けられる。特に、充填材料は、したがって、空気または真空によって形成されるのではなく、しかし、熱電材料の位置を互いに関して永久に固定する少なくとも1つの固体によって形成される。熱電材料と第1の壁および/または第2の壁との間に、および/または熱電材料と充填材料との間にも、さらなるコンポーネントまたは接続層が配置されてもよい。そしてそのさらなるコンポーネントまたは接続層は、例えば腐食の防止、固定した(例えば接着力)接続の生成、導電層の提供、熱伝導層の提供、電気的絶縁および/または断熱、などの特定のタスクを遂行する。
【0015】
充填材料として、特に、マイカまたは圧力耐性セラミックが使用されてもよい。使用するセラミックは、好ましくはセラミック中空体の形である。さらに、使用する充填材料は、二重T形のプロファイルの形状でもよい。使用する充填材料は、好ましくは寸法的に堅い構造の形であり、特にフレームワーク様の構造の形である。その中に設けられるキャビティは、特に空気、ガスまたは真空で満たされる。
【0016】
広がる温度ポテンシャルによって生じる熱負荷のせいで、そして特に関連する熱応力のせいで、熱電材料が横収縮についての増加した傾向および/またはクリープについての傾向または塑性変形についての傾向を呈することが、目下述べられた。そしてそのいずれの場合も、熱電材料と特に第1の壁に対する、および第2の壁に対するさらなる接続層との間の接続の劣化に至る。前記熱応力は、実質的に寸法的に安定な熱電モジュールにおける熱電材料の配置によっても特に生じる。そうすると、熱電材料は、応力の下でだけ膨張することができる。
【0017】
高温側で少なくとも50℃〜600℃[摂氏度]の温度範囲において、主たる熱流方向においてエレメント上に作用する第2の圧縮応力が第2の限界応力を超えないように熱電モジュールが特に造られることによって、前記クリープ傾向/塑性変形は、目下減少されることができるかまたは除去されることができる。第2の限界応力は、熱電材料上に作用する応力である。そしてそれで、用いる熱電材料の塑性変形は始まる。
【0018】
高温側で少なくとも50℃〜600℃[摂氏度]の温度範囲において、主たる熱流方向においてエレメント上に作用する第2の圧縮応力が第1の限界応力を超えないように熱電モジュールが特に造られることによって、横収縮は、目下減少されることができるかまたは除去されることができる。第1の限界応力は、熱電材料上に作用する応力である。そしてそれで、用いる熱電材料の弾性変形はすでに始まる。
【0019】
横収縮は、ほぼ変わらない量を有する固体の変形の現象である。それは、引張力または圧縮力(この場合、第2の圧縮応力)の影響下で固体のふるまいを記載する。固体は、力(この場合、第2の圧縮応力)の方向における長さの変化(この場合、主たる熱流方向の短縮)によって、そして、それに垂直な(主たる熱流方向に対して垂直な方向の)直径または厚みの減少または増加(この場合、広がり、すなわち熱電材料の厚みの増加)によって反応する。1軸の引張力下での長さの変化は、線形に弾性レンジにおいて、単純化したフックの法則によって定義されることができる。しかしながら、その単純化したフックの法則は、厚みの変化に関していかなる情報も与えない。
【0020】
特に、第1の限界応力は、第2の限界応力よりも(かなり)低い。
【0021】
この種の構造にとって、第1の壁および/または第2の壁のための材料が熱膨張、熱伝導および強さに関して熱電材料および/または充填材料によって調整されることは、特に必要である。特に、熱電モジュールの構造の構造設計を適合させることは、加えて必要でもよい。例えば、第1の壁のおよび/または第2の壁の弾性変形を許容する膨張要素が設けられてもよい。そうすると、エレメントに作用している(第2の)圧縮応力は最小化される。
【0022】
第1および第2の限界応力は、いずれの場合も特に用いる熱電材料に特有であり、そして、特に熱電材料の温度に少なくとも依存する。さらに、第1および第2の限界応力は、熱電材料の膨張(第1/第2の限界応力の場合)の方向またはクリープ傾向(第2の限界応力の場合)の方向に対して反対に熱電材料上に作用している応力に依存する。これは、熱電材料上に作用している第1の圧縮応力が増加する場合、熱電材料の第1および第2の限界応力が影響されうる(増加する)ことを特に意味する。例えば、熱電材料間の充填材料が加熱されるときに熱電モジュール全体としてよりも主たる熱流方向に対して垂直な方向においてより強く膨張するという事実によって、これは、自動調整のやり方において特に起こる。
【0023】
下記の熱電材料は、定まった温度で、そして、さらなる圧縮荷重(例えば、加えて第1の圧縮応力の結果として)なしで、それを超えると塑性変形が予想される以下の第2の限界応力を呈する。
Pb
2Te
3(nドープト):室温で100N/mm
2
300℃で40N/mm
2
Pb
2Te
3(pドープト):300℃まで塑性変形なし
BiTe(nドープトまたはpドープト):室温で110N/mm
2
250℃で30N/mm
2
CoSb
4(nドープトまたはpドープト):300℃まで塑性変形なし
500℃で300N/mm
2
【0024】
熱電モジュールのさらなる実施形態において、第1の圧縮応力が主たる熱流方向に対して垂直なエレメント上に作用するように、少なくとも圧縮力によって作用されている熱電モジュールによって、横収縮および/またはクリープ傾向/塑性変形は、減少されることができるかまたは除去されることができる。可能な限りエレメントのうちのかなりの数またはすべてが前記圧縮力によって作用されることがここで好ましい。これは、定まった温度ポテンシャルが広がる範囲において少なくとも起こる。そうすると、前記第1の圧縮応力は、次いで、主たる熱流方向における第2の圧縮応力の少なくとも50%に達する。
【0025】
第2の圧縮応力は、第1の壁から第2の壁までの方向、すなわち主たる熱流方向における熱電材料の隙間のない配置のせいで、特にもたらされる。温度ポテンシャルは、第1の壁と第2の壁との間に配置される熱電モジュールのそれらのコンポーネントの熱膨張に結果としてなる。そうすると、主たる熱流方向における第2の圧縮応力は、発生するかまたは増加する。前記第2の圧縮応力は、主たる熱流方向における個々のコンポーネントの熱膨張に反対に作用して、特に熱電材料の場合、膨張(横収縮の結果として)におよび/または主たる熱流方向に対して垂直な方向のクリープ傾向に至る。横収縮および/またはクリープ傾向は、驚くべきことに、主たる熱流方向に対して垂直な少なくとも第1の圧縮応力の適用によって、減少されることができるかまたは完全に除去されることができる。特に、前記横収縮および/または前記クリープ傾向が主たる熱流方向に対して垂直なすべての方向において減少されるかまたは完全に除去されるように、さらに第1の圧縮応力は、対応して提供されなければならない。移動補償手段を用いて熱膨張を許容する従来の考えに反して、熱電モジュールの場合、エレメント用の一種の圧縮フレームが有効寿命にわたって改良された効率につながることが初めてこのように認識もされた。
【0026】
熱電モジュールの1つの有利な実施形態において、少なくとも50℃〜600℃の温度範囲で、充填材料は、熱電材料よりも大きい熱膨張係数を有することが提供される。充填材料は、少なくとも主たる熱流方向に対して垂直な方向において、熱電材料が充填材料を介して(そして適切な場合、さらなるコンポーネントまたは接続層を介して)互いにサポートされるように、すなわち特にこの方向において互いに隙間なく配置されるように、熱電材料間に配置される。充填材料は、したがって、互いに関してそれらのそれぞれの位置において熱電材料を固定する。熱電材料よりも大きい熱膨張係数によって構成されている充填材料のせいで、充填材料および加熱されている熱電モジュールにおけるさらなるコンポーネントの場合、主たる熱流方向に対して垂直な方向における圧縮力または圧縮応力が発生する(動作中の最初の時)かまたは(著しく)増加することは、可能である。特に、主たる熱流方向に対して垂直なこの方向において熱電モジュールの実質的に寸法的に安定な設計を確実にすることが、この目的のために必要である。エレメントのほとんど(またはすべて)が十分な圧縮応力によって作用されるように、圧縮応力が熱電モジュールの範囲内で対応して発生するように、圧縮力が熱電モジュールに対して外部的に適用されることは、次いで必要ない。その代わりに、前記圧縮応力は、熱電材料との交互作用において充填材料によってエレメントのほとんど(またはすべて)の間に発生することができる。
【0027】
熱電モジュールのさらに有利な実施形態において、少なくとも50℃〜600℃の温度範囲で、充填材料は、熱電材料よりも低い熱伝導率[ワット/(メートル*ケルビン)]を呈することが提供される。特に、充填材料の熱伝導率の値は、熱電材料の値の多くても10%、好ましくは多くても1%に達する。
【0028】
熱電モジュールのさらに有利な実施形態は、少なくとも主たる熱流方向と平行な方向において見て、充填材料は、第1の壁と第2の壁との間の中間スペースを完全には満たさないことが提供される。充填材料が互いに関して熱電材料の位置を固定するが、しかし同時に、いずれの場合も隣接して配置された熱電材料の面する熱電材料のその側面の全体をカバーしない場合、それは特に有利である。特に、前記側面の多くても80%、好ましくは多くても50%、そして特に好ましくは多くても20%は、充填材料によって圧縮応力を受ける。これは、単一のモジュールのすべてのエレメントまたは熱電材料に等しくあてはまる必要があるわけではない。圧縮力または圧縮応力は、充填材料を介して熱電材料に伝えられる。特に、第1の壁と第2の壁との間の断熱は、充填材料の対応する配置を通して特に有利な仕方で実施することができる。そして、充填材料は、この断熱特性を命令的に与える必要はない。例えば、空気、真空またはいくらかの他の熱的に絶縁する材料が、充填材料に加えて用いられてもよい。
【0029】
熱電モジュールの1つの有利な実施形態において、主たる熱流方向に対して垂直な方向において熱電モジュール上に圧縮力を生成するための補強デバイス(bracing device)は、低温側上に配置されることが提供される。特に、前記配置は、例えば第2の壁に接続している補強デバイスから成る。前記補強デバイスは、第1の壁に関して熱的に絶縁されるように特に設計される。このようにして、広くゆきわたる温度ポテンシャルにもかかわらず、補強デバイスは、低熱膨張を呈して、問題の温度範囲にわたって主たる熱流方向に対して垂直な方向における熱電モジュールの寸法安定を確実にすることができる。補強デバイスは、特に機械的または油圧デバイスでもよい。特に、前記補強デバイスは、問題の温度範囲において、熱電材料および充填材料に関して(実質的に均一のまたは適している)圧縮力が補強デバイスによって発生されることができるように、低温側のまたは第2の壁の特に寸法的に剛性設計によって形成される。
【0030】
特に、補強デバイスは、第1の壁(高温側)上に(加えて)設けられる。
【0031】
補強デバイスは、特に、変形が進むとともに、対応してより高い圧縮応力を熱電モジュールにもたらすことができる弾性的に変形可能なエレメントから成ってもよい。例えば、熱電モジュールの膨張が進むとともに、または主たる熱流方向に対して垂直な方向におけるエレメントの膨張によって、対応して増加する圧縮応力を発生させる圧縮ばねが設けられてもよい。前記増加する圧縮応力の結果、主たる熱流方向に対して垂直な方向における弾性膨張または熱電材料の塑性変形は、減少されるかまたは防止される。
【0032】
本発明は、熱電モジュールの動作のための方法であって、熱電モジュールは、第1の壁および第2の壁を有し、そして、熱電材料から成り、導電性のやり方で互いに接続されて間に置かれる複数のエレメントを有する、方法にも向けられる。熱電モジュールの動作の間、温度ポテンシャルは、第1の壁と第2の壁との間に広がる。そして、対応して、主たる熱流方向は、第1の壁から第2の壁まで延びる。動作のための方法は、少なくとも、
a)第1の壁と第2の壁との間に温度ポテンシャルを生成するステップ、
b)主たる熱流方向に対して垂直な第1の圧縮応力であって、エレメントの少なくとも大多数に作用する、第1の圧縮応力を生成するための少なくとも1つの圧縮力を適用するステップ、
c)少なくとも、第1の壁と第2の壁との間の温度ポテンシャルが少なくとも50ケルビンである範囲において、第1の圧縮応力が主たる熱流方向における第2の圧縮応力の少なくとも50%であることを確実にするステップ、
を有する。
【0033】
それぞれの熱電モジュールに関して作られる文章は、熱電モジュールを動作するための方法に対応して適用する。そして、逆もまた同じである。特に、本発明によるここで記載される方法は、いずれの場合も本発明による熱電モジュールの動作のために適している。
【0034】
ステップa)による温度ポテンシャルの生成は、第1の壁上の熱媒体の影響を及ぼすこと、および第2の壁上の冷却媒体の影響を及ぼすことを含む。特に、排気ガスまたは液状媒体は、熱媒体として提供されなければならない。そして、例えば、水または類似の液体(でなければ、ガス状媒体)は、冷却媒体として提供されなければならない。
【0035】
ステップb)は、少なくとも圧縮力の適用を含む。そしてそれは、補強デバイスによって熱電モジュールに対して特に外部的に適用されてもよく、および/または、例えば熱電材料の、および充填材料の対応する膨張係数によって熱電モジュールの範囲内で発生されてもよい。
【0036】
ステップc)による圧縮応力の比率を確実にすることは、動作の開始の前でさえ、特に熱電モジュールの対応する構造設計を含む。特に、確実にするステップは、第1のおよび/または第2の圧縮応力がなんとかして算出されるか、測定されるかまたは決定されるように、そして、対応する第1の圧縮応力が発生されるように、監視するおよび対応する動きを含む。特に、「確実にする」は、圧縮力(適切な場合、動作中も)の監視、設定および/または適合を意味すると理解されるべきでもある。
【0037】
方法の1つの有利な実施形態において、主たる熱流方向に対して垂直な第1の圧縮応力は、少なくとも1つの圧縮力の外部調節を通して影響される。前記外部調節は、例えば、調節可能な機械的および/または油圧的圧縮力が発生することができる補強デバイスを通して実現されてもよい。
【0038】
1つの有利な実施形態において、第1の圧縮応力は、自動調節のやり方において変化する。これは、熱電材料および充填材料の材料特性の対応する構成を通して特に確実にされてもよい。ここで、「自動調節」は、圧縮応力の能動的な外部調節が遂行されないことを特に意味する。そしてその代わりに、特に、定義済みの圧縮応力比が異なる温度範囲において熱電モジュールの動作中に自動的にまたは受動的に適応するように、設計は構成される。外部調節および自動調節手段は、互いに特に都合よく組み合わされる。
【0039】
さらに、本発明による熱電モジュールを少なくとも2つ有する熱電発電機は、提唱される。熱電モジュールは、熱電発電機の(特に単一)コンポーネントによって、第1の圧縮応力を生成するための少なくとも1つの圧縮力と共同で作用される。熱電発電機のすべての個々の熱電モジュールがそれぞれ個々に生成された圧縮力によって作用されるのではなく、そしてその代わりに、例えば、複数の熱電モジュールが同時に対応して作用されることができるように、共通の補強デバイスが構造的に設計されることは、したがって、この場合特に都合がよい。特に、圧縮力が熱電モジュール間にも伝えられるように、複数の熱電モジュールは、互いに前後に対応して配置されてもよい。
【0040】
さらに、本発明による熱電モジュールまたは本発明による熱電発電機を少なくとも有する自動車両は、提案される。ここで、前記モジュールおよび/または前記発電機は、本発明による記載された方法を用いて動作するために設計されてもよい。
【0041】
本発明および技術分野は、図に基づいて以下でさらに詳細に説明される。図は、特に好適な例示的実施形態を示す。しかしながら、本発明は、それに制限されない。