(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
上記(ii)〜(iv)において、架橋ピペリジンのA−B架橋が、Qa環に縮合した6員含窒素環に対して構造内(endo−)配置である、請求項19〜21のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
請求項1〜35のいずれか1つに記載の化合物または製薬上許容される塩若しくは溶媒和物および製薬上許容される担体または賦形剤を混合する工程を含む、組成物の調製方法。
疼痛、記憶障害、肥満、便秘、うつ病、認知症、パーキンソニズム、不安症、咳、下痢、高血圧、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁または薬物乱用の治療に有用な医薬を製造するための、請求項1〜35のいずれか1つに記載の化合物または化合物の製薬上許容される塩若しくは溶媒和物の使用。
疼痛、記憶障害、肥満、便秘、うつ病、認知症、パーキンソニズム、不安症、咳、下痢、高血圧、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁または薬物乱用の治療に使用するための、請求項1〜35のいずれか1つに記載の化合物または化合物の製薬上許容される塩若しくは溶媒和物を含む医薬組成物。
【発明の概要】
【0004】
3.本開示の一態様として、ORL−1受容体に親和性を示す新規化合物が記載されている。
1つの実施形態において、そのような新規化合物はORL−1受容体に対しアゴニスト活性または部分アゴニスト活性を示す。他の実施形態において、そのような新規化合物はORL−1受容体に対しアゴニスト活性を示す。他の実施形態において、そのような新規化合物はORL−1受容体に対し部分アゴニスト活性を示す。さらに他の実施形態において、そのような新規化合物はORL−1受容体に対し拮抗活性を示す。
本開示の別の実施形態において、そのような新規化合物はORL−1受容体に対して、またμ、κまたはδ受容体のうちの1またはそれ以上に対しても親和性を示す。1つの実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体およびμ受容体に対して親和性を示す。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体アゴニストまたは部分アゴニスト、およびμ受容体アゴニストまたは部分アゴニストとして働く。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体アゴニストおよびμ受容体アゴニストまたは部分アゴニストとして働く。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体部分アゴニストおよびμ受容体アゴニストまたは部分アゴニストとして働く。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体アゴニストまたは部分アゴニストおよびμ受容体アゴニストとして働く。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体アゴニストまたは部分アゴニストおよびμ受容体部分アゴニストとして働く。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体アゴニストおよびμ受容体アゴニストとして働く。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体アゴニストおよびμ受容体部分アゴニストとして働く。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体部分アゴニストおよびμ受容体アゴニストとして働く。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体部分アゴニストおよびμ受容部分アゴニストとして働く。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体アゴニストまたは部分アゴニストおよびμ受容体アンタゴニストとして働く。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体アゴニストおよびμ受容体アンタゴニストとして働く。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体部分アゴニストおよびμ受容体アンタゴニストとして働く。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体アンタゴニストおよびμ受容体アゴニストまたは部分アゴニストとして働く。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体アンタゴニストおよびμ受容体アゴニストとして働く。他の実施形態において、本開示の新規化合物はORL−1受容体アンタゴニストおよびμ受容体部分アゴニストとして働く。
本開示のある新規化合物は慢性または急性疼痛に苦しむ動物の治療に使用しうる。
本開示の別の実施形態において、1またはそれ以上の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物をそのような治療が必要な動物に投与することにより、動物の慢性または急性疼痛を治療する方法を示す。1つの実施形態において、そのような新規な環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、動物の慢性または急性疼痛を有効に治療するが、これまで得ることのできた化合物と比較して、副作用はほとんどない、あるいは、軽減されている。
【0005】
本発明は式(I)で示される化合物、またはその製薬上許容される誘導体を包含する。
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
Y
1はOまたはSであり;
Qaはベンゾまたは(5若しくは6員)ヘテロアリールであり;
各R
2は:
(a)−ハロ、−CN、−NO
2、−OT
3、−C(=O)T
3、−C(=O)OT
3、−C(=O)N(T
1)(T
2)、−S(=O)
2OT
3、−S(=O)T
3、−S(=O)
2T
3、−O−S(=O)
2T
3、−S(=O)
2N(T
1)(T
2)、−N(T
1)(T
2)、−N(T
3)C(=O)T
3、−N(T
3)C(=O)N(T
1)(T
2)、−N(T
3)S(=O)T
3、−N(T
3)S(=O)
2T
3、−N(T
3)C(=O)OT
3、および−N(T
3)S(=O)
2N(T
1)(T
2);並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
8基で置換された、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−(C
1−C
6)アルコキシ、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、−(C
8−C
20)トリシクロアルキル、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル、−(C
8−C
20)トリシクロアルケニル、−(5若しくは6員)ヘテロサイクル、および−(7〜10員)ビシクロヘテロサイクル;並びに
(c)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニル、−ナフタレニル、−(C
14)アリール、または−(5若しくは6員)ヘテロアリール;
から独立して選択され;
aは0、1および2から選択される整数であり;
EはNまたはC(R
90)であり;
G、M、またはUは、N(R
90)、C(=O)、C(=S)、およびC(R
90)(R
91)から独立して選択され;
JはN(R
90)、C(=O)、またはC(=S)であり;
WはN(R
90)、C(R
90)(R
91)、または不存在であり;
Qx環の各破線は独立して、存在して二重結合のうち1つの結合の存在を示すか、不存在であり、ある原子に結合する1つの破線が二重結合を形成するために存在する場合、その原子に結合するもう一つの破線は存在せず、その原子に結合するR
90基は存在せず、Qx環が6員の場合、二重結合の最大数は3であり、Qx環が5員の場合、二重結合の最大数は2であり;
存在する場合の各R
90と、R
91は独立して−H、−CN、−ハロ、−(C
1−C
3)アルキル、−(C
1−C
3)アルコキシ、−N(R
92)(R
93)、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)R
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)OR
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−N(R
92)−C(=O)R
92、および−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)N(R
92)(R
93)から選択され;
各R
92、R
93、R
94、およびR
95は独立して−Hおよび−(C
1−C
3)アルキルから選択され;
各cは独立して0、1、2、および3から選択される整数であり;
各dは独立して0、1、および2から選択される整数であり;
ここで、Qx環の環原子が少なくとも1つのラクタム基または環状ウレア基の構成分子であり、EがNの場合GはC(=O)またはC(=S)であり、Qx環の環原子の少なくとも二つが炭素であり、Qx環の環原子の1、2、または3が窒素であり;
AおよびBは:
(a)−H、−CN、−C(=O)OT
3、および−C(=O)N(T
1)(T
2);並びに
(b)それぞれ非置換、または−OH、−S(=O)
2NH
2、−N(R
6)
2、=NR
6、−C(=O)OT
3、−C(=O)N(R
6)
2、−N(R
6)C(=O)R
9および−(5若しくは6員)ヘテロサイクルから独立して選択される1若しくは2の置換基で置換された、または独立して選択される1、2、若しくは3の−ハロで置換された、−(C
3−C
12)シクロアルキル、−(C
3−C
12)シクロアルコキシ、 −(C
1−C
6)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、および−(C
1−C
6)アルコキシ;または
(c)A−Bは一緒になって(C
2−C
6)架橋を形成でき、該(C
2−C
6)架橋は非置換、または−OH、−(C
1−C
4)アルキル、−ハロおよび−C(ハロ)
3から独立して選択される1、2、3、4、5、6、7若しくは8の置換基で置換されていてもよく、さらに該(C
2−C
6)架橋内に−HC=CH−または−O−を含有していてもよく;ここで、Q
a環と縮合した6員含窒素環はA−B架橋に対して構造内(endo−)または構造間(exo−)配置であってもよい;または
(d)A−Bは一緒になって−CH
2−N(R
a)−CH
2−架橋、
【化2】
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ここで、Q
a環と縮合した6員含窒素環はA−B架橋に対して構造内(endo−)または構造間(exo−)配置であってもよい;
から独立して選択され;
R
aは−H、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−CH
2−C(=O)−R
c、−(CH
2)−C(=O)−OR
c、−(CH
2)−C(=O)−N(R
c)
2、−(CH
2)
2−O−R
c、−(CH
2)
2−S(=O)
2−N(R
c)
2、R
c、または−(CH
2)
2−N(R
c)S(=O)
2−R
cであり;
R
bは:
(a)−H、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−(3〜7員)ヘテロサイクル、−N(R
c)
2、−N(R
c)−(C
3−C
7)シクロアルキル、および−N(R
c)−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニル、−ナフタレニル、および−(5若しくは6員)ヘテロアリール;並びに
(c)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された−N(R
c)−フェニル、−N(R
c)−ナフタレニル、−N(R
c)−(C
14)アリール、および−N(R
c)−(5〜10員)ヘテロアリール;
から選択され;
各R
cは独立して−Hまたは−(C
1−C
4)アルキルであり;
Zは−[R
13で置換されてもよい(C
1−C
10)アルキル]
h−(ここで、hは0または1であり)、−[R
13で置換されていてもよい(C
2−C
10)アルケニル]−、または−(C
1−C
10)アルキル−N(R
6)C(=Y)−であり(ここで、YはOまたはSであり);
R
1は:
(a)−H、−ハロ、−CN、−OH、−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−NO
2、−N(R
6)
2、−S(=O)NH
2、−S(=O)
2NH
2、−C(=O)OV
1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR
8基で置換された、−(C
1−C
10)アルキル、−(C
2−C
10)アルケニル、−(C
2−C
10)アルキニル、−O(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルコキシ、−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、−(C
8−C
20)トリシクロアルキル、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル、−(C
8−C
20)トリシクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)
【化3】
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並びに
(d)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニル、−ナフタレニル、−(C
14)アリールおよび−(5〜10員)へテロアリール;
から選択され、また
−Z−R
1はプロピルの3位炭素が−CN、−C(=O)N(R
6)
2、−C(=O)OV
1若しくはテトラゾリルで置換されてもよい3,3−ジフェニルプロピルであり;または
−Z−R
1はテトラゾリルで置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
各R
5は独立して−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−(5若しくは6員)ヘテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−CN、=O、=S、−ハロ、−N
3、−NO
2、−CH=N(R
9)、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)R
12、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、−OC(=O)OR
9、−S(=O)R
9、または−S(=O)
2R
9であり;
各R
6は独立して−H、−(C
1−C
6)アルキル、若しくは−(C
3−C
7)シクロアルキル、または同一の窒素原子に結合している2つのR
6基は5〜8員環を形成してもよく、環の原子数は窒素原子を含み、該5〜8員環の炭素原子のうちの一つはO、S若しくはN(T
3)に置き換えられてもよく;
各R
7は独立して−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−CN、−ハロ、−N
3、−NO
2、−CH=N(R
9)、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)R
12、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)N(T
1)(T
2)、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)N(T
1)(T
2)、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、−OC(=O)N(T
1)(T
2)、−OC(=O)OR
9、−S(=O)R
9、または−S(=O)
2R
9であり;
各R
8は独立して−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−(5若しくは6員)へテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−CN、=O、=S、−ハロ、−N
3、−NO
2、−CH=N(R
9)、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)R
12、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)N(T
1)(T
2)、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)N(T
1)(T
2)、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、−OC(=O)N(T
1)(T
2)、−OC(=O)OR
9、−S(=O)R
9または−S(=O)
2R
9であり;
各R
9は独立して−H、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−(C
3−C
8)シクロアルキル、−(C
5−C
8)シクロアルケニル、−フェニル、−ベンジル、−(3〜7員)ヘテロサイクル、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、または−CH
2(ハロ)であり;
hが0である場合、R
11は−H、−CN、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2であるか、または、R
11は非置換、若しくは−OH、−(C
1−C
4)アルコキシ、−N(R
6)
2、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2で置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
hが1である場合、R
11は−H、−CN、−OH、−ハロ、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2であるか、または、R
11は非置換、若しくは−OH、−(C
1−C
4)アルコキシ、−N(R
6)
2、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2で置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
Zが−[R
13で置換されてもよい(C
2−C
10)アルケニル]−または−(C
1−C
10)アルキル−N(R
6)C(=Y)−であるとき、R
11は−H、−CN、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2であるか、または、R
11は非置換、若しくは−OH、−(C
1−C
4)アルコキシ、−N(R
6)
2、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2で置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
各R
12は独立して−Hまたは−(C
1−C
4)アルキルであり;
R
13は:
(a)−ハロ、−CN、−OH、−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−NO
2、−N(R
6)
2、−S(=O)NH
2、−S(=O)
2NH
2、−C(=O)OV
1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3、若しくは4のR
8基で置換された、−(C
1−C
10)アルキル、−(C
2−C
10)アルケニル、−(C
2−C
10)アルキニル、−O(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルコキシ、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
並びに
(d)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニルおよび−(5〜10員)ヘテロアリール;
から選択され、
R
14は−H、−CN、−OH、−ハロ、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2、またはR
14は非置換、若しくは−OH、−(C
1−C
4)アルコキシ、−N(R
6)
2、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2で置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
mは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、および11から選択される整数であり;
nは0、1、2、3、4、5、6、7、8および9から選択される整数であり;
eおよびfはそれぞれ独立して0、1、2、3、4、および5から選択される整数であり、ただし2≦(e+f)≦5を条件とし;
各pは0、1、2、3および4から独立して選択される整数であり;
各T
1およびT
2は独立して−H、または非置換、若しくは独立して選択される1、2若しくは3のR
5基で置換された−(C
1−C
10)アルキルであり、T
1またはT
2が結合している原子に直接結合している炭素原子以外の該−(C
1−C
10)アルキルの炭素原子は、独立してO、S、若しくはN(R
6)により置き換えられるか、またはT
1およびT
2は一緒になって5〜8員環を形成しても良く、当該環の原子数はT
1およびT
2が結合している窒素原子を含み、該5〜8員環は非置換、若しくは独立して選択される1、2若しくは3のR
5基で置換されていてもよく、および、該5〜8員環の炭素原子は、独立してO、S、若しくはN(R
6)で置き換えられてもよく;
各T
3は独立して−H、または非置換、若しくは独立して選択される1、2若しくは3のR
5基で置換された−(C
1−C
10)アルキルであり、T
3が結合している原子に直接結合している炭素原子以外の該−(C
1−C
10)アルキルの炭素原子は、独立してO、S、若しくはN(R
12)により置き換えられてもよく;
各V
1は独立して−H、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−フェニル、またはベンジルであり;および
各ハロは独立して−F、−Cl、−Br、または−Iである。
【0006】
1つの実施形態において、Qx環は
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
99は−H、−(C
1−C
3)アルキル、−(CH
2)
j−C(=O)OH、または −(CH
2)
j−C(=O)O−(C
1−C
3)アルキルであり;並びに
jは0、1、2、および3から選択される整数である)
ではない。
別の実施形態において、Qx環は
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
99は上記と同意義)
ではない。別の実施形態において、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まない。別の実施形態において、Qx環は
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
99は上記と同意義であり、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まない)
ではない。別の実施形態において、Qx環は
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
99は上記と同意義であり、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まない)
ではない。別の実施形態において、Qx環は
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
99は上記と同意義)
ではない。別の実施形態において、Qx環は
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
99は上記と同意義であり、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まない)
ではない。
【0007】
式(I)の化合物またはその製薬上許容される誘導体(「環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物」)は、例えば、鎮痛剤、抗炎症剤、利尿剤、麻酔剤、神経保護剤、降圧剤、抗不安剤、食欲抑制剤、聴力調節剤、鎮咳剤、抗喘息剤、自発運動調節剤、学習記憶調節剤、神経伝達物質放出調節剤、ホルモン分泌調節剤、腎機能調節剤、抗うつ剤、アルツハイマー病および/若しくは他の認知症による記憶喪失治療剤、抗てんかん剤、抗けいれん剤、アルコール禁断症状治療剤、習慣性薬剤禁断症状治療剤、水バランス制御剤、ナトリウム排出制御剤、並びに/または動脈血圧異常制御剤として有用である。
環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物、その製薬上許容される誘導体、環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を含む組成物、および/または環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の製薬上許容される誘導体を含む組成物は、動物における疼痛、不安症、咳、下痢、高血圧、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁、薬物乱用、記憶障害、肥満、便秘、うつ病、認知症またはパーキンソニズム(それぞれが「病状」である。)の治療および/または予防に有用である。
有効量の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物またはその製薬上許容される誘導体および製薬上許容される担体または賦形剤を含む組成物を開示する。該組成物は動物の病状の治療または予防に有用である。
有効量の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物、その製薬上許容される誘導体、環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を含む組成物および/または環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の製薬上許容される誘導体を含む組成物を、治療または予防が必要な動物に投与することを含む病状を治療または予防する方法を開示する。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物、例えば、式(I)に示される化合物はまた、病状を治療または予防するのに有用な薬物の製造のために使用され得る。
【0008】
ORL−1受容体を発現しうる細胞をORL−1受容体機能を阻害する量の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物またはその製薬上許容される誘導体に接触させることを含む、細胞におけるORL−1受容体機能を阻害する方法を開示する。本開示のさらなる実施形態において、ORL−1受容体を発現しうる細胞をORL−1受容体機能を活性化する量の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物またはその製薬上許容される誘導体に接触させることを含む、細胞におけるORL−1受容体機能を活性化する方法を開示する。また別の実施形態において、環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物またはその製薬上許容される誘導体および製薬上許容される担体または賦形剤を混合する工程を含む、組成物の調製方法を開示する。
本開示の実施形態は、有効量の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物またはその製薬上許容される誘導体を含有する容器を含む、キットにも関する。
本開示の別の実施形態は、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を合成するために使用する新規な中間体を提供する。
本開示は以下の詳細な説明および明らかにする実施例を参照することによりさらに十分に理解でき、それらは本発明の実施形態に限られないことを実証することを意図する。
【0009】
4.本発明は以下を包含する:
(1)式(I):
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
Y
1はOまたはSであり;
Qaはベンゾまたは(5若しくは6員)ヘテロアリールであり;
各R
2は:
(a)−ハロ、−CN、−NO
2、−OT
3、−C(=O)T
3、−C(=O)OT
3、−C(=O)N(T
1)(T
2)、−S(=O)
2OT
3、−S(=O)T
3、−S(=O)
2T
3、−O−S(=O)
2T
3、−S(=O)
2N(T
1)(T
2)、−N(T
1)(T
2)、−N(T
3)C(=O)T
3、−N(T
3)C(=O)N(T
1)(T
2)、−N(T
3)S(=O)T
3、−N(T
3)S(=O)
2T
3、−N(T
3)C(=O)OT
3、および−N(T
3)S(=O)
2N(T
1)(T
2);並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
8基で置換された−(C
1−C
6)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−(C
1−C
6)アルコキシ、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、−(C
8−C
20)トリシクロアルキル、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル、−(C
8−C
20)トリシクロアルケニル、−(5若しくは6員)ヘテロサイクル、および−(7〜10員)ビシクロヘテロサイクル;並びに
(c)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された−フェニル、−ナフタレニル、−(C
14)アリール、または−(5若しくは6員)ヘテロアリール;
から独立して選択され;
aは0、1および2から選択される整数であり;
EはNまたはC(R
90)であり;
G、M、またはUは、N(R
90)、C(=O)、C(=S)、およびC(R
90)(R
91)から独立して選択され;
JはN(R
90)、C(=O)、またはC(=S)であり;
WはN(R
90)、C(R
90)(R
91)、または不存在であり;
Qx環の各破線は独立して、存在して二重結合のうち1つの結合の存在を示すか、不存在であり、ある原子に結合する1つの破線が二重結合を形成するために存在する場合、その原子に結合するもう一つの破線は存在せず、その原子に結合するR
90基は存在せず、Qx環が6員の場合、二重結合の最大数は3であり、Qx環が5員の場合、二重結合の最大数は2であり;
存在する場合の各R
90と、R
91は独立して、−H、−CN、−ハロ、−(C
1−C
3)アルキル、−(C
1−C
3)アルコキシ、−N(R
92)(R
93)、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)R
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)OR
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−N(R
92)−C(=O)R
92、および−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)N(R
92)(R
93)から選択され;
各R
92、R
93、R
94、およびR
95は独立して−Hおよび−(C
1−C
3)アルキルから選択され;
各cは独立して、0、1、2および3から選択される整数であり;
各dは独立して、0、1および2から選択される整数であり;
ここで、Qx環の環原子が少なくとも1つのラクタム基または環状ウレア基の構成分子であり、EがNの場合GはC(=O)またはC(=S)であり、Qx環の環原子の少なくとも二つが炭素であり、Qx環の環原子の1、2、または3が窒素であり;
AおよびBは:
(a)−H、−CN、−C(=O)OT
3、および−C(=O)N(T
1)(T
2);並びに
(b)それぞれ非置換、または−OH、−S(=O)
2NH
2、−N(R
6)
2、=NR
6、−C(=O)OT
3、−C(=O)N(R
6)
2、−N(R
6)C(=O)R
9および−(5若しくは6員)ヘテロサイクルから独立して選択される1若しくは2の置換基で置換された、または独立して選択される1、2、若しくは3の−ハロで置換された、−(C
3−C
12)シクロアルキル、−(C
3−C
12)シクロアルコキシ、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、および−(C
1−C
6)アルコキシ;並びに
(c)A−Bは一緒になって(C
2−C
6)架橋を形成でき、該(C
2−C
6)架橋は非置換、または−OH、−(C
1−C
4)アルキル、−ハロおよび−C(ハロ)
3から独立して選択される1、2、3、4、5、6、7若しくは8の置換基で置換されていてもよく、さらに該(C
2−C
6)架橋内に−HC=CH−または−O−を含有していてもよく;ここで、Q
a環と縮合した6員含窒素環はA−B架橋に対して構造内(endo−)または構造間(exo−)配置であってもよい;並びに
(d)A−Bは一緒になって−CH
2−N(R
a)−CH
2−架橋、
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Qa環と縮合した6員含窒素環はA−B架橋に対して構造内(endo−)または構造間(exo−)配置であってもよい;
から独立して選択され;
R
aは−H、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−CH
2−C(=O)−R
c、−(CH
2)−C(=O)−OR
c、−(CH
2)−C(=O)−N(R
c)
2、−(CH
2)
2−O−R
c、−(CH
2)
2−S(=O)
2−N(R
c)
2、R
c、または−(CH
2)
2−N(R
c)S(=O)
2−R
cであり;
R
bは:
(a)−H、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−(3〜7員)ヘテロサイクル、−N(R
c)
2、−N(R
c)−(C
3−C
7)シクロアルキル、および−N(R
c)−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された−フェニル、−ナフタレニル、および−(5若しくは6員)ヘテロアリール;並びに
(c)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された−N(R
c)−フェニル、−N(R
c)−ナフタレニル、−N(R
c)−(C
14)アリール、および−N(R
c)−(5〜10員)ヘテロアリール;
から選択され;
各R
cは独立して−Hまたは−(C
1−C
4)アルキルであり;
Zは−[R
13で置換されてもよい(C
1−C
10)アルキル]
h−(ここで、hは0または1である);−[R
13で置換されてもよい(C
2−C
10)アルケニル]−;または−(C
1−C
10)アルキル−N(R
6)C(=Y)−(ここで、YはOまたはSである)であり、
R
1は:
(a)−H、−ハロ、−CN、−OH、−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−NO
2、−N(R
6)
2、−S(=O)NH
2、−S(=O)
2NH
2、−C(=O)OV
1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR
8基で置換された、−(C
1−C
10)アルキル、−(C
2−C
10)アルケニル、−(C
2−C
10)アルキニル、−O(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルコキシ、−(C
3−C
14)シクロアルキル、−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、−(C
8−C
20)トリシクロアルキル、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル、−(C
8−C
20)トリシクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
並びに
(d)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニル、−ナフタレニル、−(C
14)アリールおよび−(5〜10員)へテロアリール;
から選択され、また
−Z−R
1はプロピルの3位炭素が−CN、−C(=O)N(R
6)
2、−C(=O)OV
1若しくはテトラゾリルで置換されてもよい3、3−ジフェニルプロピル;または
−Z−R
1はテトラゾリルで置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
各R
5は独立して−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル,−(5若しくは6員)ヘテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−CN、=O、=S、−ハロ、−N
3、−NO
2、−CH=N(R
9)、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)R
12、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、−OC(=O)OR
9、−S(=O)R
9、または−S(=O)
2R
9であり;
各R
6は独立して−H、−(C
1−C
6)アルキル、若しくは−(C
3−C
7)シクロアルキル、または同一の窒素原子に結合している2つのR
6基は5〜8員環を形成してもよく、環の原子数は窒素原子を含み、該5〜8員環の炭素原子のうちの一つはO、S若しくはN(T
3)に置き換えられてもよく;
各R
7は独立して−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−CN、−ハロ、−N
3、−NO
2、−CH=N(R
9)、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)R
12、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)N(T
1)(T
2)、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)N(T
1)(T
2)、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、−OC(=O)N(T
1)(T
2)、−OC(=O)OR
9、−S(=O)R
9、または−S(=O)
2R
9であり;
各R
8は独立して−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−(5若しくは6員)へテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−CN、=O、=S、−ハロ、−N
3、−NO
2、−CH=N(R
9)、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)R
12、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)N(T
1)(T
2)、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)N(T
1)(T
2)、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、−OC(=O)N(T
1)(T
2)、−OC(=O)OR
9、−S(=O)R
9または−S(=O)
2R
9であり;
各R
9は独立して−H、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−(C
3−C
8)シクロアルキル、−(C
5−C
8)シクロアルケニル、−フェニル、−ベンジル、−(3〜7員)ヘテロサイクル、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、または−CH
2(ハロ)であり;
hが0である場合、R
11は−H、−CN、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2であるか、または、R
11は非置換、または−OH、−(C
1−C
4)アルコキシ、−N(R
6)
2、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2で置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
hが1である場合、R
11は−H、−CN、−OH、−ハロ、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2であるか、または、R
11は非置換、若しくは−OH、−(C
1−C
4)アルコキシ、−N(R
6)
2、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2で置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
Zが−[R
13で置換されてもよい(C
2−C
10)アルケニル]−または−(C
1−C
10)アルキル−N(R
6)C(=Y)−であるとき、R
11は−H、−CN、−C(=O)OR
9、または−C(=O)N(R
6)
2であるか、または、R
11は非置換、若しくは−OH、−(C
1−C
4)アルコキシ、−N(R
6)
2、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2で置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
各R
12は独立して−Hまたは−(C
1−C
4)アルキルであり;
R
13は:
(a)−ハロ、−CN、−OH、−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−NO
2、−N(R
6)
2、−S(=O)NH
2、−S(=O)
2NH
2、−C(=O)OV
1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3、若しくは4のR
8基で置換された、−(C
1−C
10)アルキル、−(C
2−C
10)アルケニル、−(C
2−C
10)アルキニル、−O(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルコキシ、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
並びに
(d)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニルおよび−(5〜10員)ヘテロアリール;
から選択され、
R
14は−H、−CN、−OH、−ハロ、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2、またはR
14は非置換、若しくは−OH、−(C
1−C
4)アルコキシ、−N(R
6)
2、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2で置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
mは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、および11から選択される整数であり;
nは0、1、2、3、4、5、6、7、8および9から選択される整数であり;
eおよびfはそれぞれ独立して0、1、2、3、4、および5から選択される整数であり、ただし2≦(e+f)≦5を条件とし;
各pは0、1、2、3および4から独立して選択される整数であり;
各T
1およびT
2は独立して−H、または非置換、若しくは独立して選択される1、2若しくは3のR
5基で置換された−(C
1−C
10)アルキルであり、T
1またはT
2が結合している原子に直接結合している炭素原子以外の該−(C
1−C
10)アルキルの炭素原子は、独立してO、S、若しくはN(R
6)により置き換えられるか、またはT
1およびT
2は一緒になって5〜8員環を形成しても良く、当該環の原子数はT
1およびT
2が結合している窒素原子を含み、該5〜8員環は非置換、若しくは独立して選択される1、2若しくは3のR
5基で置換されていてもよく、および、該5〜8員環の炭素原子は、独立してO、S、若しくはN(R
6)で置き換えられてもよく;
各T
3は独立して−H、または非置換、若しくは独立して選択される1、2若しくは3のR
5基で置換された−(C
1−C
10)アルキルであり、T
3が結合している原子に直接結合している炭素原子以外の該−(C
1−C
10)アルキルの炭素原子は、独立してO、S、若しくはN(R
12)により置き換えられてもよく;
各V
1は独立して−H、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−フェニル、またはベンジルであり;および
各ハロは独立して−F、−Cl、−Br、または−Iである)
で示される化合物またはその製薬上許容される誘導体。
【0010】
(2)Qx環が、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
99は−H、−(C
1−C
3)アルキル、−(CH
2)
j−C(=O)OH、または −(CH
2)
j−C(=O)O−(C
1−C
3)アルキルであり;並びに
jは0、1、2、および3から選択される整数である)
ではない、上記(1)記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(3)Qx環が、
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
99は−H、−(C
1−C
3)アルキル、−(CH
2)
j−C(=O)OH、または −(CH
2)
j−C(=O)O−(C
1−C
3)アルキルであり;並びに
jは0、1、2、および3から選択される整数である)
ではない、上記(1)若しくは(2)に記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(4)Qx環が、3つの連続した環窒素原子を含まない、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の化合物たはその製薬上許容される誘導体。
(5)Y
1が、Oである、上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(6)R
1が、
(a)−ハロ、−CN、−OH、−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−NO
2、−N(R
6)
2、−S(=O)NH
2、−S(=O)
2NH
2、−C(=O)OV
1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR
8基で置換された、−(C
1−C
10)アルキル、−O(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルコキシ、−(C
3−C
14)シクロアルキル、−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、−(C
8−C
20)トリシクロアルキル、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル、−(C
8−C
20)トリシクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニル、−ナフタレニル、−(C
14)アリールおよび−(5〜10員)へテロアリール;
から選択される、上記(1)〜(5)のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(7)Qaが、ベンゾ、ピリジノ、ピリミジノ、ピラジノ若しくはピリダジノであり、好ましくはQaが、ベンゾ若しくはピリジノであり、ここで、好ましくはピリジノの2および3位が6員含窒素環に縮合している、上記(1)〜(6)のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(8)Qaが、ベンゾである、上記(1)〜(7)のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(9)aが、0である、上記(1)〜(8)のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(10)Qaが、ベンゾであり;
aが、0であり;
A−Bが、一緒になって(C
2−C
6)架橋を形成でき、該(C
2−C
6)架橋は非置換、または−OH、−(C
1−C
4)アルキル、−ハロおよび−C(ハロ)
3から独立して選択される1、2、3、4、5、6、7若しくは8の置換基で置換されていてもよく、さらに該(C
2−C
6)架橋内に−HC=CH−または−O−を含有していてもよく;ここで、Qa基と縮合した6員含窒素環はA−B架橋に対して構造内(endo−)または構造間(exo−)配置であってもよく;
Zが、−[(C
1−C
10)アルキル]
h−、ここで、hは0または1であり;並びに
R
1が、
(a)−CN、−OH、−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−NO
2、−N(R
6)
2、−S(=O)NH
2、−S(=O)
2NH
2、−C(=O)OV
1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR
8基で置換された、−(C
1−C
10)アルキル、−O(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルコキシ、−(C
3−C
14)シクロアルキル、−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、−(C
8−C
20)トリシクロアルキル、−(C
5−C
10)シクロアルケニル、−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル、−(C
8−C
20)トリシクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)
【化17】
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並びに
(d)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニルおよび−(5〜10員)へテロアリール;
から選択される、上記(1)〜(9)のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
【0011】
(11)Qx環の
− −E
− − −G
− − −J
− −が、−N−C(=O)−N(R
90)−または−N−C(=O)−N=である、上記(1)〜(10)のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(12)Qx環が、
【化18】
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である、上記(1)〜(11)のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(13)Qx環が、
【化19】
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である、上記(1)〜(12)のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(14)Qx環が、
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記(1)〜(12)のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(15)
【化21】
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【化22】
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【化23】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記(1)〜(12)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(16)
【化24】
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【化25】
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である、上記(1)〜(12)若しくは(14)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(17)Qx環のEがC(R
90)である、上記(1)〜(10)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(18)Qx環が、
【化26】
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である、上記(1)〜(10)若しくは(17)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(19)Qx環が、
【化27】
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である、上記(1)〜(10)、(17)若しくは(18)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(20)
【化28】
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【化29】
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である、上記(1)〜(10)、(17)〜(19)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
【0012】
(21)Qx環のEのC(R
90)のR
90が、不存在である、上記(1)〜(10)若しくは(17)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(22)Qx環が、
【化30】
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である、上記(1)〜(10)、(17)〜(19)若しくは(21)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(23)
【化31】
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である、上記(1)〜(10)、(17)〜(22)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(24)hが1である、上記(1)〜(14)、(17)〜(19)、(21)若しくは(22)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(25)ZがR
13によって置換されてもよい−(C
1−C
3)アルキル−である、上記(1)〜(9)、(11)〜(14)、(17)〜(19)、(21)、(22)若しくは(24)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(26)R
13が不存在である、上記(1)〜(25)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(27)R
13が不存在であり、Zが−CH
2−CH
2−である、上記(1)〜(14)、(17)〜(19)、(21)、(22)、若しくは(24)〜(26)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(28)−Z−R
1が、
【化32】
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(式中、各Rzは独立して−H、−(C
1−C
4)アルキル、−OHまたは−CNであり、好ましくは、各Rzは独立して−H、−CH
3または−CH
2CH
3)である、上記(1)〜(14)、(17)〜(19)、(21)、(22)、若しくは(24)〜(27)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(29)hが0である、上記(1)〜(23)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(30)AおよびBが独立して−H若しくは−(C
1−C
6)アルキルであり、好ましくは、AおよびBは各々−Hである、若しくはAが−HでありBが−CH
3である、若しくはAが−CH
3でありBが−Hである、上記(1)〜(14)、(17)〜(19)、(21)、(22)、若しくは(24)〜(29)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
【0013】
(31)AおよびBが一緒になって、以下に示す架橋ピペリジン:
【化33】
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(式中、各R
dは独立して−H、−(C
1−C
4)アルキル、−ハロまたは−C(ハロ)
3)を形成する、上記(1)〜(29)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(32)AとBが一緒になって、以下に示す架橋ピペリジン:
【化34】
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を形成する、上記(1)〜(29)若しくは(31)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(33)AとBが一緒になって、以下に示す架橋ピペリジン:
【化35】
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を形成する、上記(1)〜(29)、(31)若しくは(32)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(34)架橋ピペリジンのA−B架橋が、Qa環に縮合した6員含窒素環に対して構造内(endo−)配置である、上記(1)〜(29)若しくは(31)〜(330)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(35)(a)hが0であり;
(b)R
1が、それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR
8基で置換された−(C
1−C
10)アルキル、−(C
3−C
14)シクロアルキル、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル若しくは−(C
8−C
20)トリシクロアルキル、および好ましくは、それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR
8基で置換された−(C
3−C
14)シクロアルキル、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル若しくは−(C
8−C
20)トリシクロアルキル;並びに
(c)各R
8が独立して、−(C
1−C
4)アルキル、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−ハロ、−N(R
9)
2、−C(=O)N(T
1)(T
2)若しくは−C(=O)OR
9である、上記(1)〜(23)若しくは(29)〜(34)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(36)−Z−R
1が、
【化36】
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(式中、各Rzは独立して−H、−(C
1−C
4)アルキル、−OH若しくは−CNであり、好ましくは、各Rzは独立して−H、−CH
3または−CH
2CH
3)である、上記(1)〜(23)若しくは(29)〜(35)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(37)−Z−R
1が、
【化37】
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である、上記(1)〜(23)若しくは(29)〜(35)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(38)−Z−R
1が、
【化38】
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(式中、R
zは−H、−CH
3または−CH
2CH
3)である、上記(1)〜(23)若しくは(29)〜(36)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(39)aが1であり、R
2が−ハロであり、好ましくはR
2が−Fである、上記(1)〜(8)、(11)〜(14)、(17)〜(19)、(21)、(22)、若しくは(24)〜(38)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(40)R
1基が、架橋ピペリジンのA−B架橋に対して構造間(exo−)配置である、上記(1)〜(23)、(29)若しくは(31)〜(39)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
【0014】
(41)化合物が、
【化39】
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(式中、R
4はH、−(C1−C3)アルコキシまたはハロであり;
M
1は、
【化40】
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であり、M
2は、
【化41】
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である)、上記(1)〜(11)、(31)、(32)若しくは(34)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(42)化合物が、
【化42】
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(式中、M
2は、
【化43】
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である)である、上記(1)〜(11)、(31)、(32)、(34)若しくは(41)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される誘導体。
(43)
【化44】
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【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【化46】
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である、上記(1)〜(12)、(26)、(29)、(31)若しくは(32)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(44)
【化47】
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【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記(1)〜(12)、(26)、(29)、(31)、(32)、(34)若しくは(41)〜(40)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(45)式:
【化50】
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で示される、上記(44)の化合物またはその製薬上許容される塩。
(46)式:
【化51】
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で示される、上記(44)の化合物またはその製薬上許容される塩。
(47)式:
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
で示される、上記(44)の化合物またはその製薬上許容される塩。
(48)式:
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
で示される、上記(44)の化合物またはその製薬上許容される塩。
(49)式:
【化54】
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で示される、上記(44)の化合物またはその製薬上許容される塩。
(50)式:
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
で示される、上記(44)の化合物またはその製薬上許容される塩。
【0015】
(51)式:
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
で示される、上記(44)の化合物またはその製薬上許容される塩。
(52)式:
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
で示される、上記(44)の化合物またはその製薬上許容される塩。
(53)式:
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
で示される、上記(44)の化合物またはその製薬上許容される塩。
(54)
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
である、上記(1)〜(10)、(17)〜(19)、(26)、(29)、(31)〜(33)、(36)若しくは(38)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(55)
【化61】
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【化62】
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である、上記(1)〜(10)、(17)〜(19)、(26)、(29)、(31)〜(34)、(36)、(38)、(40)、若しくは(53)のいずれか1つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
(56)放射性標識体である、上記(1)〜(55)のいずれか1つに記載の化合物、またはその製薬上許容される誘導体。
(57)化合物の%deが、少なくとも約95%である、上記(1)〜(56)のいずれか1つに記載の化合物、またはその製薬上許容される誘導体。
(58)化合物の%deが、少なくとも約99%である、上記(57)に記載の化合物、またはその製薬上許容される誘導体。
(59)製薬上許容される誘導体が製薬上許容される塩であり、好ましくは、塩酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩またはp−トルエンスルホン酸塩である、上記(1)〜(58)のいずれか1つに記載の化合物。
(60)有効量の上記(1)〜(59)のいずれか1つに記載の化合物または製薬上許容される誘導体、および製薬上許容される担体または賦形剤を含有する組成物。
【0016】
(61)上記(1)〜(59)のいずれか1つに記載の化合物または製薬上許容される誘導体および製薬上許容される担体または賦形剤を混合する工程を含む、組成物の調製方法。
(62)ORL−1受容体を発現しうる細胞を、有効量の上記(1)〜(60)のいずれか1つに記載の組成物、化合物または化合物の製薬上許容される誘導体に接触させることを含む、細胞におけるORL−1受容体機能を調節する方法。
(63)組成物、化合物または化合物の製薬上許容される誘導体が、ORL−1受容体アゴニストとして作用する、上記(62)記載の方法。
(64)組成物、化合物または化合物の製薬上許容される誘導体が、ORL−1受容体部分アゴニストとして作用する、上記(62)記載の方法。
(65)組成物、化合物または化合物の製薬上許容される誘導体が、ORL−1受容体アンタゴニストとして作用する、上記(62)記載の方法。
(66)有効量の上記(1)〜(60)のいずれか1つに記載の組成物、化合物または化合物の製薬上許容される誘導体を、治療が必要な動物に投与することを含む、動物における疼痛の治療方法。
(67)有効量の上記(1)〜(60)のいずれか1つに記載の組成物、化合物または化合物の製薬上許容される誘導体を、治療が必要な動物に投与することを含む、動物における記憶障害、肥満、便秘、うつ病、認知症、パーキンソニズム、不安症、咳、下痢、高血圧、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁または薬物乱用の治療方法。
(68)疼痛、記憶障害、肥満、便秘、うつ病、認知症、パーキンソニズム、不安症、咳、下痢、高血圧、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁または薬物乱用の治療に有用な医薬を製造するための、上記(1)〜(59)のいずれか1つに記載の化合物または化合物の製薬上許容される誘導体の使用。
(69)疼痛、記憶障害、肥満、便秘、うつ病、認知症、パーキンソニズム、不安症、咳、下痢、高血圧、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁または薬物乱用の治療に使用するための、上記(1)〜(59)のいずれか1つに記載の化合物または化合物の製薬上許容される誘導体。
(70)有効量の上記(1)〜(60)のいずれか1つに記載の組成物、化合物または化合物の製薬上許容される誘導体を含有する容器を含むキット。
【0017】
4.1 式(I)で示される環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物
上述したように、本開示は式(I):
【化63】
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(式中、R
1、R
2、Q
a、Y
1、Z、A、B、Qx、E、G、J、M、U、W、およびaは、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物のために上記で定義されたものである)で示される環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物またはその製薬上許容される誘導体を包含する。
1つの実施形態において、本開示は式(I.1)で示される環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物またはその製薬上許容される誘導体を包含する。
【化64】
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(式中、
Y
1はOまたはSであり;
Qはベンゾまたは(5若しくは6員)ヘテロアリールであり;
各R
2は:
(a)−ハロ、−CN、−NO
2、−OT
3、−C(=O)T
3、−C(=O)OT
3、−C(=O)N(T
1)(T
2)、−S(=O)
2OT
3、−S(=O)T
3、−S(=O)
2T
3、−O−S(=O)
2T
3、−S(=O)
2N(T
1)(T
2)、−N(T
1)(T
2)、−N(T
3)C(=O)T
3、−N(T
3)C(=O)N(T
1)(T
2)、−N(T
3)S(=O)T
3、−N(T
3)S(=O)
2T
3、−N(T
3)C(=O)OT
3、および−N(T
3)S(=O)
2N(T
1)(T
2);並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
8基で置換された、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−(C
1−C
6)アルコキシ、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、−(C
8−C
20)トリシクロアルキル、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル、−(C
8−C
20)トリシクロアルケニル、−(5若しくは6員)ヘテロサイクル、および−(7〜10員)ビシクロヘテロサイクル;並びに
(c)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニル、−ナフタレニル、−(C
14)アリール、または−(5若しくは6員)ヘテロアリール;
から独立して選択され;
aは0、1および2から選択される整数であり;
EはNまたはC(R
90)であり;
G、M、またはUは、N(R
90)、C(=O)、C(=S)、およびC(R
90)(R
91)から独立して選択され;
JはN(R
90)、C(=O)、またはC(=S)であり;
WはN(R
90)、C(R
90)(R
91)、または不存在であり;
Qx環の各破線は独立して、存在して二重結合のうち1つの結合の存在を示すか、不存在であり、ある原子に結合する1つの破線が二重結合を形成するために存在する場合、その原子に結合するもう一つの破線は存在せず、その原子に結合するR
90基は存在せず、Qx環が6員の場合、二重結合の最大数は3であり、Qx環が5員の場合、二重結合の最大数は2であり;
存在する場合の各R
90と、R
91は独立して−H、−CN、−ハロ、−(C
1−C
3)アルキル、−(C
1−C
3)アルコキシ、−N(R
92)(R
93)、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)R
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)OR
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−N(R
92)−C(=O)R
92、および−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)N(R
92)(R
93)から選択され;
各R
92、R
93、R
94、およびR
95は独立して−Hおよび−(C
1−C
3)アルキルから選択され;
各cは独立して0、1、2、および3から選択される整数であり;
各dは独立して0、1、および2から選択される整数であり;
ここで、Qx環の環原子が少なくとも1つのラクタム基または環状ウレア基の構成分子であり、EがNの場合GはC(=O)またはC(=S)であり、Qx環の環原子の少なくとも二つが炭素であり、Qx環の環原子の1、2、または3が窒素であり;
AおよびBは:
(a)−H、−CN、−C(=O)OT
3、および−C(=O)N(T
1)(T
2);並びに
(b)それぞれ非置換、または−OH、−S(=O)
2NH
2、−N(R
6)
2、=NR
6、−C(=O)OT
3、−C(=O)N(R
6)
2、−N(R
6)C(=O)R
9および−(5若しくは6員)ヘテロサイクルから独立して選択される1若しくは2の置換基で置換された、または独立して選択される1、2、若しくは3の−ハロで置換された、−(C
3−C
12)シクロアルキル、−(C
3−C
12)シクロアルコキシ、 −(C
1−C
6)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、および−(C
1−C
6)アルコキシ;または
(c)A−Bは一緒になって(C
2−C
6)架橋を形成でき、該(C
2−C
6)架橋は非置換、または−OH、−(C
1−C
4)アルキル、−ハロおよび−C(ハロ)
3から独立して選択される1、2、3、4、5、6、7若しくは8の置換基で置換されていてもよく、さらに該(C
2−C
6)架橋内に−HC=CH−または−O−を含有していてもよく;ここで、Q
a環と縮合した6員含窒素環はA−B架橋に対して構造内(endo−)または構造間(exo−)配置であってもよい;または
(d)A−Bは一緒になって−CH
2−N(R
a)−CH
2−架橋、
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
ここで、Q
a環と縮合した6員含窒素環はA−B架橋に対して構造内(endo−)または構造間(exo−)配置であってもよい;
から独立して選択され;
R
aは−H、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−CH
2−C(=O)−R
c、−(CH
2)−C(=O)−OR
c、−(CH
2)−C(=O)−N(R
c)
2、−(CH
2)
2−O−R
c、−(CH
2)
2−S(=O)
2−N(R
c)
2、R
c、または−(CH
2)
2−N(R
c)S(=O)
2−R
cであり;
R
bは:
(a)−H、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−(3〜7員)ヘテロサイクル、−N(R
c)
2、−N(R
c)−(C
3−C
7)シクロアルキル、および−N(R
c)−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニル、−ナフタレニル、および−(5若しくは6員)ヘテロアリール;並びに
(c)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された−N(R
c)−フェニル、−N(R
c)−ナフタレニル、−N(R
c)−(C
14)アリール、および−N(R
c)−(5〜10員)ヘテロアリール;
から選択され;
各R
cは独立して−Hまたは−(C
1−C
4)アルキルであり;
Zは−[R
13で置換されてもよい(C
1−C
10)アルキル]
h−(ここで、hは0または1であり)、−[R
13で置換されていてもよい(C
2−C
10)アルケニル]−、または−(C
1−C
10)アルキル−N(R
6)C(=Y)−であり(ここで、YはOまたはSであり);
R
1は:
(a)−H、−ハロ、−CN、−OH、−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−NO
2、−N(R
6)
2、−S(=O)NH
2、−S(=O)
2NH
2、−C(=O)OV
1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR
8基で置換された、−(C
1−C
10)アルキル、−(C
2−C
10)アルケニル、−(C
2−C
10)アルキニル、−O(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルコキシ、−(C
3−C
14)シクロアルキル、−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、−(C
8−C
20)トリシクロアルキル、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル、−(C
8−C
20)トリシクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
並びに
(d)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニル、−ナフタレニル、−(C
14)アリールおよび−(5〜10員)へテロアリール;
から選択され、また
−Z−R
1はプロピルの3位炭素が−CN、−C(=O)N(R
6)
2、−C(=O)OV
1若しくはテトラゾリルで置換されてもよい3,3−ジフェニルプロピルであり;または
−Z−R
1はテトラゾリルで置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
各R
5は独立して−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−(5若しくは6員)ヘテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−CN、=O、=S、−ハロ、−N
3、−NO
2、−CH=N(R
9)、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)R
12、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、−OC(=O)OR
9、−S(=O)R
9、または−S(=O)
2R
9であり;
各R
6は独立して−H、−(C
1−C
6)アルキル、若しくは−(C
3−C
7)シクロアルキル、または同一の窒素原子に結合している2つのR
6基は5〜8員環を形成してもよく、環の原子数は窒素原子を含み、該5〜8員環の炭素原子のうちの一つはO、S若しくはN(T
3)に置き換えられてもよく;
各R
7は独立して−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−CN、−ハロ、−N
3、−NO
2、−CH=N(R
9)、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)R
12、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)N(T
1)(T
2)、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)N(T
1)(T
2)、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、−OC(=O)N(T
1)(T
2)、−OC(=O)OR
9、−S(=O)R
9、または−S(=O)
2R
9であり;
各R
8は独立して−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−(5若しくは6員)へテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−CN、=O、=S、−ハロ、−N
3、−NO
2、−CH=N(R
9)、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)R
12、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)N(T
1)(T
2)、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)N(T
1)(T
2)、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、−OC(=O)N(T
1)(T
2)、−OC(=O)OR
9、−S(=O)R
9または−S(=O)
2R
9であり;
各R
9は独立して−H、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−(C
3−C
8)シクロアルキル、−(C
5−C
8)シクロアルケニル、−フェニル、−ベンジル、−(3〜7員)ヘテロサイクル、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、または−CH
2(ハロ)であり;
hが0である場合、R
11は−H、−CN、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2であるか、または、R
11は非置換、若しくは−OH、−(C
1−C
4)アルコキシ、−N(R
6)
2、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2で置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
hが1である場合、R
11は−H、−CN、−OH、−ハロ、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2であるか、または、R
11は非置換、若しくは−OH、−(C
1−C
4)アルコキシ、−N(R
6)
2、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2で置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
Zが−[R
13で置換されてもよい(C
2−C
10)アルケニル]−または−(C
1−C
10)アルキル−N(R
6)C(=Y)−であるとき、R
11は−H、−CN、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2であるか、または、R
11は非置換、若しくは−OH、−(C
1−C
4)アルコキシ、−N(R
6)
2、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2で置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
各R
12は独立して−Hまたは−(C
1−C
4)アルキルであり;
R
13は:
(a)−ハロ、−CN、−OH、−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−NO
2、−N(R
6)
2、−S(=O)NH
2、−S(=O)
2NH
2、−C(=O)OV
1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3、若しくは4のR
8基で置換された、−(C
1−C
10)アルキル、−(C
2−C
10)アルケニル、−(C
2−C
10)アルキニル、−O(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルコキシ、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
並びに
(d)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニルおよび−(5〜10員)ヘテロアリール;
から選択され、
R
14は−H、−CN、−OH、−ハロ、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2、またはR
14は非置換、若しくは−OH、−(C
1−C
4)アルコキシ、−N(R
6)
2、−C(=O)OR
9、若しくは−C(=O)N(R
6)
2で置換された−(C
1−C
4)アルキルであり;
mは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、および11から選択される整数であり;
nは0、1、2、3、4、5、6、7、8および9から選択される整数であり;
eおよびfはそれぞれ独立して0、1、2、3、4、および5から選択される整数であり、ただし2≦(e+f)≦5を条件とし;
各pは0、1、2、3および4から独立して選択される整数であり;
各T
1およびT
2は独立して−H、または非置換、若しくは独立して選択される1、2若しくは3のR
5基で置換された−(C
1−C
10)アルキルであり、T
1またはT
2が結合している原子に直接結合している炭素原子以外の該−(C
1−C
10)アルキルの炭素原子は、独立してO、S、若しくはN(R
6)により置き換えられるか、またはT
1およびT
2は一緒になって5〜8員環を形成しても良く、当該環の原子数はT
1およびT
2が結合している窒素原子を含み、該5〜8員環は非置換、若しくは独立して選択される1、2若しくは3のR
5基で置換されていてもよく、および、該5〜8員環の炭素原子は、独立してO、S、若しくはN(R
6)で置き換えられてもよく;
各T
3は独立して−H、または非置換、若しくは独立して選択される1、2若しくは3のR
5基で置換された−(C
1−C
10)アルキルであり、T
3が結合している原子に直接結合している炭素原子以外の該−(C
1−C
10)アルキルの炭素原子は、独立してO、S、若しくはN(R
12)により置き換えられてもよく;
各V
1は独立して−H、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−フェニル、またはベンジルであり;および
各ハロは独立して−F、−Cl、−Br、または−Iである。)
【0018】
他の実施形態において、Y
1はOである。他の実施形態において、Y
1はSである。
他の実施形態において、aは0または1である。他の実施形態において、aは0である。他の実施形態において、aは1である。他の実施形態において、aは2である。
他の実施形態において、各R
2は独立して−ハロ、−OH、−NH
2、−CN、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−(5若しくは6員)ヘテロサイクル、−フェニル、−ナフタレニルまたは−(5若しくは6員)ヘテロアリールである。
他の実施形態において、aは1であり、R
2は−ハロ、−OH、−NH
2、−CN、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−(5若しくは6員)ヘテロサイクル、−フェニル、−ナフタレニルまたは−(5若しくは6員)ヘテロアリールである。他の実施形態において、aは1であり、R
2は−ハロ、−OH、−NH
2、−CN、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはフェニルである。他の実施形態において、aは1であり、R
2は−ハロである。他の実施形態において、aは1であり、R
2は−Fまたは−Clである。他の実施形態において、aは1であり、R
2は−Fである。他の実施形態において、aは1であり、R
2は−Clである。
他の実施形態において、aは2であり、各R
2は独立して−ハロ、−OH、−NH
2、−CN、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルキル、−(5若しくは6員)ヘテロサイクル、−フェニル、−ナフタレニルまたは−(5若しくは6員)ヘテロアリールである。他の実施形態において、aは2であり、各R
2は独立して−ハロ、−OH、−NH
2、−CN、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはフェニルである。他の実施形態において、aは2であり、各R
2は−ハロである。他の実施形態において、aは2であり、各R
2は−Fまたは−Clである。他の実施形態において、aは2であり、各R
2は−Fである。他の実施形態において、aは2であり、各R
2は−Clである。
【0019】
他の実施形態において、Qaはベンゾ、ピリジノ、ピリミジノ、ピラジノ、ピリダジノ、ピロリノ、イミダゾリノ、ピラゾリノ、トリアゾリノ、フラノ、オキサゾリノ、イソオキサゾリノ、オキサジアゾリノ、チオフェノ、チアゾリノ、イソチアゾリノまたはチアジアゾリノである。他の実施形態において、Qaはベンゾ、ピロリノ、イミダゾリノ、ピラゾリノ、トリアゾリノ、フラノ、オキサゾリノ、イソオキサゾリノ、オキサジアゾリノ、チオフェノ、チアゾリノ、イソチアゾリノまたはチアジアゾリノである。他の実施形態において、Qaはベンゾ、イミダゾリノ、ピラゾリノ、トリアゾリノ、オキサゾリノ、イソオキサゾリノ、オキサジアゾリノ、チアゾリノ、イソチアゾリノまたはチアジアゾリノである。他の実施形態において、Qaはベンゾ、ピロリノ、イミダゾリノ、ピラゾリノまたはトリアゾリノである。他の実施形態において、Qaはベンゾ、フラノ、オキサゾリノ、イソオキサゾリノまたはオキサジアゾリノである。他の実施形態において、Qaはベンゾ、オキサゾリノ、イソオキサゾリノまたはオキサジアゾリノである。他の実施形態において、Qaはベンゾ、チオフェノ、チアゾリノ、イソチアゾリノまたはチアジアゾリノである。他の実施形態において、Qaはベンゾ、チアゾリノ、イソチアゾリノまたはチアジアゾリノである。他の実施形態において、Qaはベンゾ、ピロリノ、フラノまたはチオフェノである。他の実施形態において、Qaはピリジノ、ピリミジノ、ピラジノ、ピリダジノ、ピロリノ、イミダゾリノ、ピラゾリノ、トリアゾリノ、フラノ、オキサゾリノ、イソオキサゾリノ、オキサジアゾリノ、チオフェノ、チアゾリノ、イソチアゾリノまたはチアジアゾリノである。他の実施形態において、Qaはピロリノ、イミダゾリノ、ピラゾリノ、トリアゾリノ、フラノ、オキサゾリノ、イソオキサゾリノ、オキサジアゾリノ、チオフェノ、チアゾリノ、イソチアゾリノまたはチアジアゾリノである。他の実施形態において、Qaはイミダゾリノ、ピラゾリノ、トリアゾリノ、オキサゾリノ、イソオキサゾリノ、オキサジアゾリノ、チアゾリノ、イソチアゾリノまたはチアジアゾリノである。他の実施形態において、Qaはピロリノ、イミダゾリノ、ピラゾリノまたはトリアゾリノである。他の実施形態において、Qaはフラノ、オキサゾリノ、イソオキサゾリノまたはオキサジアゾリノである。他の実施形態において、Qaはオキサゾリノ、イソオキサゾリノまたはオキサジアゾリノである。他の実施形態において、Qaはチオフェノ、チアゾリノ、イソチアゾリノまたはチアジアゾリノである。他の実施形態において、Qaはチアゾリノ、イソチアゾリノまたはチアジアゾリノである。他の実施形態において、Qaはピロリノ、フラノまたはチオフェノである。他の実施形態において、Qaはベンゾ、ピリジノ、ピリミジノ、ピラジノまたはピリダジノである。他の実施形態において、Qaはベンゾ、ピリミジノ、ピラジノまたはピリダジノである。他の実施形態において、Qaはピリジノ、ピリミジノ、ピラジノまたはピリダジノである。他の実施形態において、Qaはピリミジノ、ピラジノまたはピリダジノである。他の実施形態において、Qaはベンゾまたはピリジノである。他の実施形態において、Qaはベンゾである。他の実施形態において、Qaはピリジノである。
【0020】
他の実施形態において、存在する場合の各R
90は独立して−H、−CN、−ハロ、−(C
1−C
3)アルキル、−(C
1−C
3)アルコキシまたは−N(R
92)(R
93)である。他の実施形態において、存在する場合の各R
90は独立して−H、−CN、−ハロ、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、または−N(R
92)(R
93)である。他の実施形態において、各R
91は独立して−H、−CN、−ハロ、−(C
1−C
3)アルキル、−(C
1−C
3)アルコキシまたは−N(R
92)(R
93)である。他の実施形態において、各R
91は独立して−H、−CN、−ハロ、−CH
3、−CH
2CH
3、−OCH
3、−OCH
2CH
3、または−N(R
92)(R
93)である。
他の実施形態において、存在する場合の各R
90は独立して−H、−CN、−ハロ、−(C
1−C
3)アルキル、または−N(R
92)(R
93)である。他の実施形態において、存在する場合の各R
90は独立して−H、−CN、−ハロ、−CH
3、−CH
2CH
3、または−N(R
92)(R
93)である。他の実施形態において、各R
91は独立して−H、−CN、−ハロ、−(C
1−C
3)アルキル、−(C
1−C
3)アルコキシまたは−N(R
92)(R
93)である。他の実施形態において、各R
91は独立して−H、−CN、−ハロ、−CH
3、−CH
2CH
3、または−N(R
92)(R
93)である。
他の実施形態において、各R
92は独立して、−H、−CH
3、または−CH
2CH
3である。 他の実施形態において、各R
92は独立して、−Hまたは−CH
3である。他の実施形態において、各R
92は、−Hである。他の実施形態において、各R
93は独立して、−H、−CH
3、または−CH
2CH
3である。他の実施形態において、各R
93は独立して、−Hまたは−CH
3である。他の実施形態において、各R
93は、−Hである。他の実施形態において、各R
94は独立して、−H、−CH
3、または−CH
2CH
3である。他の実施形態において、各R
94は独立して、−Hまたは−CH
3である。他の実施形態において、各R
94は、−Hである。他の実施形態において、各R
95は独立して、−H、−CH
3、または−CH
2CH
3である。他の実施形態において、各R
95は独立して、−Hまたは−CH
3である。他の実施形態において、各R
95は、−Hである。
【0021】
他の実施形態において、EはNまたはCである。他の実施形態において、EはNまたはC(R
90)である。他の実施形態において、EはNまたはCHである。他の実施形態において、EはCまたはC(R
90)である。他の実施形態において、EはCまたはCHである。他の実施形態において、EはNである。他の実施形態において、EはCである。他の実施形態において、EはC(R
90)である。他の実施形態において、EはCHである。
【0022】
他の実施形態において、GはN(R
90)、C(=O)、C(=S)、またはCHである。他の実施形態において、GはN(R
90)、C(=O)、またはC(=S)である。他の実施形態において、GはN(R
90)、C(=O)、またはCHである。他の実施形態において、GはN(R
90)、C(=S)、またはCHである。他の実施形態において、GはC(=O)、C(=S)、またはCHである。他の実施形態において、GはN(R
90)またはC(=O)である。他の実施形態において、GはN(R
90)またはC(=S)である。他の実施形態において、GはN(R
90)またはCHである。他の実施形態において、GはC(=O)またはC(=S)である。他の実施形態において、GはC(=O)またはCHである。他の実施形態において、GはC(=S)またはCHである。他の実施形態において、GはN(R
90)である。他の実施形態において、GはN(H)ある。他の実施形態において、GはC(=O)である。他の実施形態において、GはC(=S)である。他の実施形態において、GはCHである。
【0023】
他の実施形態において、JはN、N(H)、C(=O)、またはC(=S)である。他の実施形態において、JはN、N(H)、またはC(=O)である。他の実施形態において、JはN、N(H)、またはC(=S)である。他の実施形態において、JはN、C(=O)、またはC(=S)である。他の実施形態において、JはN(H)、C(=O)、またはC(=S)である。他の実施形態において、JはNまたはN(H)である。他の実施形態において、JはNまたはC(=O)である。他の実施形態において、JはNまたはC(=S)である。他の実施形態において、JはN(H)またはC(=O)である。他の実施形態において、JはN(H)またはC(=S)である。他の実施形態において、JはC(=O)またはC(=S)である。他の実施形態において、JはNである。他の実施形態において、JはN(H)である。他の実施形態において、JはC(=O)である。他の実施形態において、JはC(=S)である。
【0024】
他の実施形態において、MはN、N(R
90)、C(=O)、C(=S)、C(R
91)、CH(R
91)、CH
2、またはC(CH
3)
2である。他の実施形態において、MはN、N(R
90)、C(=O)、C(R
91)、CH(R
91)、またはCH
2である。他の実施形態において、MはN、N(R
90)、C(=O)、C(R
91)、CH(R
91)、またはC(CH
3)
2である。他の実施形態において、MはN、N(R
90)、C(=O)、C(R
91)、CH
2、またはC(CH
3)
2である。他の実施形態において、MはN、N(R
90)、C(=O)、CH(R
91)、CH
2、またはC(CH
3)
2である。他の実施形態において、MはN、N(R
90)、C(R
91)、CH(R
91)、CH
2、またはC(CH
3)
2である。他の実施形態において、MはN、C(=O)、C(R
91)、CH(R
91)、CH
2、またはC(CH
3)
2である。他の実施形態において、MはN(R
90)、C(=O)、C(R
91)、CH(R
91)、CH
2、またはC(CH
3)
2である。他の実施形態において、MはNまたはN(R
90)である。他の実施形態において、MはNまたはC(=O)である。他の実施形態において、MはNまたはC(R
91)である。他の実施形態において、MはNまたはCH(R
91)である。他の実施形態において、MはNまたはCH
2である。他の実施形態において、MはNまたはC(CH
3)
2である。他の実施形態において、MはN(R
90)またはC(=O)である。他の実施形態において、MはN(R
90)またはC(R
91)である。他の実施形態において、MはN(R
90)またはCH
2である。他の実施形態において、MはN(R
90)またはC(CH
3)
2である。他の実施形態において、MはC(=O)またはC(R
91)である。他の実施形態において、MはC(=O)またはCH(R
91)である。他の実施形態において、MはC(=O)またはCH
2である。他の実施形態において、MはC(R
91)またはCH(R
91)である。他の実施形態において、MはC(R
91)またはCH
2である。他の実施形態において、MはCH(R
91)またはCH
2である。他の実施形態において、MはNである。他の実施形態において、MはN(R
90)である。他の実施形態において、MはN(H)である。他の実施形態において、MはN(CH
2C(=O)OCH
3)である。他の実施形態において、MはN(CH
2C(=O)OH)である。他の実施形態において、MはC(=O)である。他の実施形態において、MはC(=S)である。他の実施形態において、MはCH(R
91)である。他の実施形態において、MはCH
2である。他の実施形態において、MはC(NH
2)である。他の実施形態において、Mは C(N(H)C(=O)CH
3)である。他の実施形態において、MはC(CH
3)
2である。
【0025】
他の実施形態において、UはN、N(H)、C(=O)、C(=S)、C(R
91)、またはCH
2である。他の実施形態において、UはN、N(H)、C(=O)、C(R
91)、またはCH
2である。他の実施形態において、UはN、N(H)、C(=O)、またはC(R
91)である。他の実施形態において、UはN、N(H)、C(=O)、またはCH
2である。他の実施形態において、UはN、N(H)、C(R
91)、またはCH
2である。他の実施形態において、UはN、C(=O)、C(R
91)、またはCH
2である。他の実施形態において、UはN(H)、C(=O)、C(R
91)、またはCH
2である。他の実施形態において、UはNまたはN(H)である。他の実施形態において、UはNまたはC(=O)である。他の実施形態において、UはNまたはC(R
91)である。他の実施形態において、UはNまたはCH
2である。他の実施形態において、UはN(H)またはC(=O)である。他の実施形態において、UはN(H)またはC(R
91)である。他の実施形態において、UはN(H)またはCH
2である。他の実施形態において、UはC(=O)またはC(R
91)である。他の実施形態において、UはC(=O)またはCH
2である。他の実施形態において、UはC(R
91)、またはCH
2である。他の実施形態において、UはNである。他の実施形態において、UはN(H)である。他の実施形態において、UはC(=O)である。他の実施形態において、UはC(=S)である。他の実施形態において、UはCH
2である。他の実施形態において、UはC(R
91)である。他の実施形態において、UはC(ハロ)である。他の実施形態において、UはC(F)である。他の実施形態において、UはC(Cl)である。他の実施形態において、 UはC(Br)である。他の実施形態において、UはC(CH
3)である。他の実施形態において、UはC(CN)である。他の実施形態において、UはC(C(=O)OH)である。他の実施形態において、UはC(C(=O)NH
2)である。
【0026】
他の実施形態において、WはN、CH、CH
2、または不存在である。他の実施形態において、WはN、CH、またはCH
2である。他の実施形態において、WはN、CH、または不存在である。他の実施形態において、WはN、CH
2、または不存在である。他の実施形態において、WはCH、CH
2、または不存在である。他の実施形態において、WはNまたはCHである。他の実施形態において、WはNまたはCH
2である。他の実施形態において、WはNまたは不存在である。他の実施形態において、WはCHまたはCH
2である。他の実施形態において、WはCHまたは不存在である。他の実施形態において、WはCH
2または不存在である。
他の実施形態において、WはNである。他の実施形態において、WはCHである。他の実施形態において、WはCH
2である。他の実施形態において、Wは不存在である。
【0027】
他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は−N−C(=O)−または−N−C(=S)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− − は−N−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は−N−C(=S)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は=C−C(=O)−または=C−C(=S)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は=C−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は=C−C(=S)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は−CH−C(=O)−または−CH−C(=S)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は−CH−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は−CH−C(=S)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は=C−N(R
90)−または−CH−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は=C−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は−CH−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は=C−N(H)−またはCH−N(H)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は=C−N(H)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は−CH−N(H)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は=C−N(H)−、=C−N(CH
2COOH)−、=C−N(CH
2COOCH
3)−、=C−N(CH
2COOCH
2CH
3)−、−CH−N(H)−、−CH−N(CH
2COOH)−、−CH−N(CH
2COOCH
3)−、または−CH−N(CH
2COOCH
2CH
3)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は=C−N(H)−、=C−N(CH
2COOH)−、=C−N(CH
2COOCH
3)−、または=C−N(CH
2COOCH
2CH
3)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は−CH−N(H)−、−CH−N(CH
2COOH)−、−CH−N(CH
2COOCH
3)−、または−CH−N(CH
2COOCH
2CH
3)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は=C−N(CH
2COOH)−、=C−N(CH
2COOCH
3)−、=C−N(CH
2COOCH
2CH
3)−、−CH−N(CH
2COOH)−、−CH−N(CH
2COOCH
3)−、または−CH−N(CH
2COOCH
2CH
3)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は=C−N(CH
2COOCH
3)−、=C−N(CH
2COOCH
2CH
3)−、−CH−N(CH
2COOCH
3)−、または−CH−N(CH
2COOCH
2CH
3)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は=C−N(CH
2COOH)−または−CH−N(CH
2COOH)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は=C−N(CH
2COOCH
3)−または−CH−N(CH
2COOCH
3)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− −は=C−N(CH
2COOCH
2CH
3)−または−CH−N(CH
2COOCH
2CH
3)−である。
【0028】
他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=O)−N(R
90)−、−C(=S)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−、または−N(R
90)−C(=S)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=O)−N(R
90)−または−N(R
90)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=S)−N(R
90)−または−N(R
90)−C(=S)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=O)−N(R
90)−または−C(=S)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−N(R
90)−C(=O)−または−N(R
90)−C(=S)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=O)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=S)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−N(R
90)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−N(R
90)−C(=S)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=O)−N(H)−、−C(=S)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−、または−N(H)−C(=S)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=O)−N(H)−または−N(H)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=S)−N(H)−または−N(H)−C(=S)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=O)−N(H)−または−C(=S)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−N(H)−C(=O)−または−N(H)−C(=S)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=O)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=S)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−N(H)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−N(H)−C(=S)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=O)−N(R
90)−、−C(=S)−N(R
90)−、−C(=O)−N=、または−C(=S)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=O)−N(R
90)−または−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=S)−N(R
90)−または−C(=S)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − は−C(=O)−N=、または−C(=S)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=S)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=O)−N(H)−、−C(=S)−N(H)−、−C(=O)−N=、または−C(=S)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=O)−N(H)−または−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− −は−C(=S)−N(H)−または−C(=S)−N=である。
【0029】
他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−、−N(R
90)−C(=S)−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、−N=C(R
91)−、−C(=O)−C(R
90)(R
91)−、−C(=S)−C(R
90)(R
91)−、−C(=O)−C(R
91)=、−C(=S)−C(R
91)=、−C(=O)−N(R
90)−、−C(=S)−N(R
90)−、−C(=O)−N=、または−C(=S)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−、−N(R
90)−CH(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、−N=C(R
91)−、−C(=O)−CH(R
91)−、−C(=O)−C(R
91)=、−C(=O)−N(R
90)−、または−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−、−N(R
90)−CH(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−N=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(R
90)−CH(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−N=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(R
90)−CH(R
91)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−C(=O)−CH(R
91)−、−C(=O)−C(R
91)=、−C(=O)−N(R
90)−、または−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−C(=O)−CH(R
91)−または−C(=O)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−C(=O)−CH(R
91)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−C(=O)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−C(=O)−N(R
90)−または−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−C(=O)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−C(=O)−N=である。
他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−、−N(H)−C(=S)−、−N(H)−C(R
90)(R
91)−、−N(H)−C(R
91)=、−N=C(R
91)−、−C(=O)−C(R
90)(R
91)−、−C(=S)−C(R
90)(R
91)−、−C(=O)−C(R
91)=、−C(=S)−C(R
91)=、−C(=O)−N(H)−、−C(=S)−N(H)−、−C(=O)−N=、または−C(=S)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−、−N(H)−C(R
90)(R
91)−、−N(H)−C(R
91)=、−N=C(R
91)−、−C(=O)−C(R
90)(R
91)−、−C(=O)−C(R
91)=、−C(=O)−N(H)−、または−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−、−N(H)−C(R
90)(R
91)−、−N(H)−C(R
91)=、 または−N=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(H)−C(R
90)(R
91)−、−N(H)−C(R
91)=、または−N=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(H)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(H)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−C(=O)−C(R
90)(R
91)−、−C(=O)−C(R
91)=、−C(=O)−N(H)−、または −C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−C(=O)−C(R
90)(R
91)−または−C(=O)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−C(=O)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−C(=O)−N(H)−、または−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−C(=O)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−、−N(R
90)−C(=S)−、−N(R
90)−CH(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、−N=C(R
91)−、−C(=O)−CH(R
91)−、−C(=S)−CH(R
91)−、−C(=O)−C(R
91)=、−C(=S)−C(R
91)=、−C(=O)−N(R
90)−、−C(=S)−N(R
90)−、−C(=O)−N=、または−C(=S)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−、−N(R
90)−CH(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、−N=C(R
91)−、−C(=O)−CH(R
91)−、−C(=O)−C(R
91)=、−C(=O)−N(R
90)−、または−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−、−N(R
90)−CH(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−N=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(R
90)−CH(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−N=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−、−N(H)−C(=S)−、−N(H)−CH(R
91)−、−N(H)−C(R
91)=、−N=C(R
91)−、−C(=O)−CH(R
91)−、−C(=S)−CH(R
91)−、−C(=O)−C(R
91)=、−C(=S)−C(R
91)=、−C(=O)−N(H)−、−C(=S)−N(R
90)−、−C(=O)−N=、または−C(=S)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−、−N(H)−CH(R
91)−、−N(H)−C(R
91)=、−N=C(R
91)−、−C(=O)−CH(R
91)−、−C(=O)−C(R
91)=、−C(=O)−N(H)−、または−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−、−N(H)−CH(R
91)−、−N(H)−C(R
91)=、または−N=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(H)−CH(R
91)−、−N(H)−C(R
91)=、または−N=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−N(H)−CH(R
91)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−C(=O)−N(H)−または−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− −は−C(=O)−N(H)−である。
【0030】
他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−C(R
90)(R
91)−、−C(=S)−C(R
90)(R
91)−、−C(=O)−N(R
90)−、−C(=S)−N(R
90)−、−C(=O)−N=、−C(=S)−N=、−C(=O)−C(R
91)=、−C(=S)−C(R
91)=、−C(R
91)=C(R
91)−、−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−、−C(R
90)(R
91)−C(=O)−、−C(R
90)(R
91)−C(=S)−、−C(R
91)=N−、N=C(R
91)−、または−N(R
90)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−C(R
90)(R
91)−、−C(=O)−N(R
90)−、−C(=O)−N=、−C(=O)−C(R
91)=、−C(R
91)=C(R
91)−、−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−、−C(R
90)(R
91)−C(=O)−、−C(R
91)=N−、−N=C(R
91)−、または−N(R
90)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−C(R
90)(R
91)−、−C(=O)−N(R
90)−、−C(=O)−N=、−C(=O)−C(R
91)=、または−C(R
90)(R
91)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−C(R
90)(R
91)−、−C(=O)−C(R
91)=、または−C(R
90)(R
91)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−C(R
90)(R
91)−または−C(=O)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−C(R
90)(R
91)−または−C(R
90)(R
91)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−C(R
91)=または−C(R
90)(R
91)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(R
90)(R
91)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−CH(R
91)−、−C(=O)−N(R
90)−、−C(=O)−N=、−C(=O)−C(R
91)=、または−CH(R
91)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−CH(R
91)−、−C(=O)−C(R
91)=、または−CH(R
91)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−CH(R
91)−または−C(=O)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−CH(R
91)−または−CH(R
91)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−C(R
91)=または−CH(R
91)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−CH(R
91)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−CH(R
91)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−C(R
90)(R
91)−、−C(=O)−N(H)−、−C(=O)−N、−C(=O)−C(R
91)=、または−C(R
90)(R
91)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−CH(R
91)−、−C(=O)−N(H)−、−C(=O)−N=、−C(=O)−C(R
91)=、または−CH(R
91)−C(=O)−である。
他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−N(R
90)−または−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−N(H)−または−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −is −C(=O)−N(R
90)−、−C(=O)−N=、−C(R
91)=N−、−N=C(R
91)−、または−N(R
90)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(R
91)=N−、−N=C(R
91)−、または−N(R
90)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(R
91)=N−または−N=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(R
91)=N−または−N=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(R
91)=N−または−N(R
90)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(R
91)=N−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−N=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−N(R
90)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(=O)−N(H)−、−C(=O)−N=、 −C(R
91)=N−、−N=C(R
91)−、または−N(H)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(R
91)=N−、−N=C(R
91)−、または−N(H)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(R
91)=N−または−N(H)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−N(H)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(R
91)=C(R
91)−または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(R
91)=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(R
91)=C(R
91)−または−CH(R
91)−CH(R
91)=である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−CH=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−C(R
91)=CH−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−CH(R
91)−CH(R
91)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−CH
2−CH(R
91)−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−CH(R
91)−CH
2−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−CH
2−CH
2−である。他の実施形態において、
− −M
− − −U
− −は−CH=CH−である。
【0031】
他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−N=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−N=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、または−N(R
90)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−N=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−N=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、 −N=C(R
91)−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−N=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−N=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、または−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−N=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−N=C(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=N−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−N=C(R
91)−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−N=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−N=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−N=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、または−N(R
90)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、−N(R
90)−C(R
91)=、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、または−N(R
90)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−N=C(R
91)−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、または−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−N=C(R
91)−、−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−、または−N(R
90)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−、−N=C(R
91)−、−C(R
91)=N−、または−N(R
90)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−N=C(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
91)=N−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−N(R
90)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−N(R
90)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(R
90)(R
91)−C(R
90)(R
91)−である。
他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(H)=C(H)−、−C(ハロ)=C(H)−、−N=C(H)−、−C(H)=N−、−N(H)−C(H)(R
91)−、−N(H)−CH
2−、−N(H)−C(H)=、−C(H)(R
91)−C(H)(R
91)−、−CH
2−C(H)(R
91)−、−C(H)(R
91)−CH
2−、または−CH
2−CH
2−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(H)=C(H)−または−C(ハロ)=C(H)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(H)=C(H)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(ハロ)=C(H)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−N=C(H)−または−C(H)=N−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−N=C(H)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(H)=N−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−N(H)−C(H)(R
91)−または−N(H)−CH
2−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−N(H)−C(H)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−N(H)−CH
2−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−N(H)−C(H)=である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(H)(R
91)−C(H)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−CH
2−C(H)(R
91)−、−C(H)(R
91)−CH
2−、または−CH
2−CH
2−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−CH
2−C(H)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−C(H)(R
91)−CH
2−である。他の実施形態において、
− −U
− − −W
− −は−CH
2−CH
2−である。
【0032】
他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−C(R
91)=C−、−N=C−、=C(R
91)−N−、=N−N−、または−C(R
90)(R
91)−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−C(R
91)=C−、−N=C−、=C(R
91)−N−、または=N−N−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−C(R
91)=C−、−N=C−、=C(R
91)−N−、または−C(R
90)(R
91)−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−C(R
91)=C−、−N=C−、=N−N−、または−C(R
90)(R
91)−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−C(R
91)=C−、=C(R
91)−N−、=N−N−、または−C(R
90)(R
91)−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−N=C−、=C(R
91)−N−、=N−N−、または−C(R
90)(R
91)−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−C(R
91)=C−、−N=C−、=C(R
91)−N−、=N−N−、または−CH(R
91)−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−C(R
91)=C−、−N=C−、=C(R
91)−N−、または−CH(R
91)−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−C(R
91)=C−、−N=C−、=N−N−、または−CH(R
91)−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−C(R
91)=C−、=C(R
91)−N−、=N−N−、または−CH(R
91)−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−N=C−、=C(R
91)−N−、=N−N−、または−CH(R
91)−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−CH=C−、−N=C−、=CH−N−、=N−N−、または−CH
2−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−CH=C−、−N=C−、=CH−N−、または=N−N−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− − は−CH=C−、−N=C−、=CH−N−、または−CH
2−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−CH=C−、−N=C−、=N−N−、または−CH
2−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−CH=C−、=CH−N−、=N−N−、または−CH
2−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−N=C−、=CH−N−、=N−N−、または−CH
2−CH−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−CH=C−、−N=C−、または=CH−N−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−CH=C−、−N=C−、または=N−N−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−CH=C−、=CH−N−、または=N−N−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−N=C−、=CH−N−、または=N−N−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−CH=C−または−N=C−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−CH=C−または=CH−N−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−CH=C−または=N−N−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−N=C−または=CH−N−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−N=C−または=N−N−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は=CH−N−または=N−N−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−CH=C−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は−N=C−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は=CH−N−である。他の実施形態において、
− −W
− − −E
− −は=N−N−である。
【0033】
他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−C(R
90)(R
91)−N−、−C(=O)−N−、−C(=S)−N−、−N(R
90)−N−、または=N−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−C(R
90)(R
91)−N−、−C(=O)−N−、−N(R
90)−N−、または=N−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−CH(R
91)−N−、−C(=O)−N−、−N(R
90)−N−、または=N−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−C(R
90)(R
91)−N−、−C(=O)−N−、−N(H)−N−、または=N−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−CH(R
91)−N−、−C(=O)−N−、−N(H)−N−、または=N−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−CH
2−N−、−C(=O)−N−、−N(H)−N−、または=N−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−C(R
90)(R
91)−N−である。他の実施形態において、W は 不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−CH(R
91)−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−CH
2−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−C(=O)−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−N(R
90)−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−N(H)−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は=N−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−C(R
90)(R
91)−N−、−C(=O)−N−、または=N−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−C(R
90)(R
91)−N−または−C(=O)−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−C(=O)−N−又は=N−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−C(R
90)(R
91)−N−または=N−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−CH(R
91)−N−、−C(=O)−N−、または=N−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−CH(R
91)−N−または−C(=O)−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−CH(R
91)−N−または=N−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−CH
2−N−、−C(=O)−N−、または=N−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−CH
2−N−または−C(=O)−N−である。他の実施形態において、Wは不存在であり、
− −U
− − −E
− −は−CH
2−N−または=N−N−である。
【0034】
他の実施形態において、
− −E
− − −G
− − −J
− −は−N−C(=O)−N(R
90)−または−N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− − −J
− −は−N−C(=O)−N(H)−または−N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− − −J
− −は−N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− − −J
− −は−N−C(=O)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− − −J
− −は−N−C(=O)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− − −J
− −は=C−C(=O)−N(R
90)−または=C−N(R
90)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− − −J
− −は=C−C(=O)−N(H)()−または=C−N(R
90)−C(=O)−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− − −J
− −は=C−C(=O)−N(H)()−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− − −J
− −は=C−C(=O)−N(R
90)()−である。他の実施形態において、
− −E
− − −G
− − −J
− −は=C−N(R
90)−C(=O)−である。
他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N=、=N−C(=O)−N(R
90)−、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N=、または=N−C(=O)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−N=、=N−C(=O)−N(R
90)−、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−、=N−C(=O)−N(R
90)−、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N=、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−または−N(R
90)−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は=N−C(=O)−N(R
90)−または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−N=または=N−C(=O)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は=N−C(=O)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N=、=N−C(=O)−N(H)−、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N=、または=N−C(=O)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−N=、=N−C(=O)−N(H)−、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N(H)−、=N−C(=O)−N(H)−、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N=、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N(H)−、または−N(H)−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は=N−C(=O)−N(H)−または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−N=または=N−C(=O)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N(H)−、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(H)−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は=N−C(=O)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は=N−C(=O)−N=である。
他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−C(=O)−N(R
90)−C(R
91)=、−C(=O)−N(R
90)−C(=O)−、−C(=O)−N(R
90)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−C(R
91)=、−N(R
90)−C(=O)−N=、−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−、または−N(R
90)−C(=O)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−C(=O)−N(R
90)−C(R
91)=、−C(=O)−N(R
90)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−C(R
91)=、−N(R
90)−C(=O)−N=、または −N(R
90)−C(=O)−CH
2−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−C(=O)−N(R
90)−C(H)=、−C(=O)−N(R
90)−C(=O)−、−C(=O)−N(R
90)−N(H)−、−N(R
90)−C(=O)−C(H)=、−N(R
90)−C(=O)−N=、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、または−N(R
90)−C(=O)−CH
2−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−C(=O)−N(R
90)−C(H)=、−C(=O)−N(R
90)−N(H)−、−N(R
90)−C(=O)−C(H)=、−N(R
90)−C(=O)−N=、または−N(R
90)−C(=O)−CH
2−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−C(=O)−N(R
90)−C(R
91)=、−C(=O)−N(R
90)−C(=O)−、または−C(=O)−N(R
90)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−C(R
91)=、−N(R
90)−C(=O)−N=、−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−、または−N(R
90)−C(=O)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−C(=O)−N(R
90)−C(H)=、−C(=O)−N(R
90)−C(=O)−、または−C(=O)−N(R
90)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−C(H)=、−N(R
90)−C(=O)−N=、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、または−N(R
90)−C(=O)−CH
2−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−C(=O)−N(R
90)−C(R
91)=または−C(=O)−N(R
90)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−C(R
91)=、−N(R
90)−C(=O)−N=、または−N(R
90)−C(=O)−C(R
90)(R
91)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−C(R
91)=、−N(R
90)−C(=O)−N=、または−N(R
90)−C(=O)−CH
2−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−C(=O)−N(R
90)−C(H)=または−C(=O)−N(R
90)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −G
− − −J
− − −M
− −は−N(R
90)−C(=O)−C(H)=、−N(R
90)−C(=O)−N=、または−N(R
90)−C(=O)−CH
2−である。
【0035】
他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N=、=N−C(=O)−N(R
90)−、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N=、または=N−C(=O)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(R
90)−C(=O)−N=、=N−C(=O)−N(R
90)−、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−、=N−C(=O)−N(R
90)−、または=N−C(=O)−Nである。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N=、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−または−N(R
90)−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− − は=N−C(=O)−N(R
90)−または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(R
90)−C(=O)−N=または=N−C(=O)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(R
90)−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は=N−C(=O)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(H)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N=、=N−C(=O)−N(H)−、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(H)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N=、または=N−C(=O)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(H)−C(=O)−N=、=N−C(=O)−N(H)−、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(H)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N(H)−、=N−C(=O)−N(H)−、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(H)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N=、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(H)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N(H)−、または−N(H)−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N−C(=O)−N(H)−または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(H)−C(=O)−N=または=N−C(=O)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(H)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、−N(H)−C(=O)−N(H)−、または=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(H)−C(=O)−N(R
90)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(R
90)−C(=O)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(H)−C(=O)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−N(H)−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は=N−C(=O)−N(H)−である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は=N−C(=O)−N=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−C(=O)−N(R
90) −C(R
91) =、−C(=O)−N(R
90)−C(=O)−、−N(R
90)−C(=O)−N(R
90)−、または−N(R
90)−C(=O)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−C(=O)−N(R
90) −C(H) =、−C(=O)−N(R
90)−C(=O)−、−N(H)−C(=O)−N(R
90)−、−N(R
90)−C(=O)−N(H)−、−N(R
90)−C(=O)−C(H)=、−N(H)−C(=O)−C(R
91)=である。他の実施形態において、
− −J
− − −M
− − −U
− −は−C(=O)−N(R
90)−C(H) =、−N(R
90)−C(=O)−C(H)=、または−N(H)−C(=O)−C(R
91)=である。
【0036】
他の実施形態において、E
− − −G
− − −J
− − −MはN−C(R
90)(R
91)−C(=O)−N(R
90)ではなく、M
− − −U
− − −W
− − −EはN(R
90)−C(=O)−C(R
90)(R
91)−Nではない。他の実施形態において、E
− − −G
− − −JはN−N(R
90)−C(=O)ではなく、Wが不存在の場合M
− − −U
− − −EはC(=O)−N(R
90)−Nではない。他の実施形態において、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まない。他の実施形態において、E
− − −G
− − −J
− − −MはN−C(R
90)(R
91)−C(=O)−N(R
90)ではなく、M
− − −U
− − −W
− − −EはN(R
90)−C(=O)−C(R
90)(R
91)−Nではなく、E
− − −G
− − −JはN−N(R
90)−C(=O)ではなく、Wが不存在の場合M
− − −U
− − −EはC(=O)−N(R
90)−Nではない。他の実施形態において、E
− − −G
− − −J
− − −MはN−C(R
90)(R
91)−C(=O)−N(R
90)ではなく、M
− − −U
− − −W
− − −Eは N(R
90)−C(=O)−C(R
90)(R
91)−Nではなく、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まない。他の実施形態において、E
− − −G
− − −JはN−N(R
90)−C(=O)ではなく、Wが不存在の場合M
− − −U
− − −E はC(=O)−N(R
90)−Nではなく、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まない。他の実施形態において、E
− − −G
− − −J
− − −MはN−C(R
90)(R
91)−C(=O)−N(R
90)ではなく、M
− − −U
− − −W
− − −Eは N(R
90)−C(=O)−C(R
90)(R
91)−Nではなく、E
− − −G
− − −JはN−N(R
90)−C(=O)ではなく、Wが不存在の場合M
− − −U
− − −EはC(=O)−N(R
90)−Nではなく、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まない。
【0037】
他の実施形態において、Qx環は:
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
99は上記と同意義)
ではない。 他の実施形態において、Qx環は:
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
99は上記と同意義)
ではない。他の実施形態において、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まない。他の実施形態において、Qx環は:
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
99は上記と同意義であり、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まない。)
ではない。他の実施形態において、Qx環は:
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
99は上記と同意義であり、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まない。)ではない。他の実施形態において、Qx環は:
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
99は上記と同意義であり、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まない。)ではない。
他の実施形態において、Qx環は:
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
90は−H、−CN、−ハロ、−(C
1−C
3)アルキル、−N(R
92)(R
93)、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)R
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)OR
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−N(R
92)−C(=O)R
92、または −(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)N(R
92)(R
93)であり;
各R
92、R
93、R
94、およびR
95は独立して−Hまたは−(C
1−C
3)アルキルから選択され;
各cは独立して、0、1、2および3から選択される整数であり;並びに
各dは独立して、0、1および2から選択される整数である。)ではない。
他の実施形態において、Qx環は:
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
90は−H、−CN、−ハロ、−(C
1−C
3)アルキル、−N(R
92)(R
93)、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)R
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)OR
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−N(R
92)−C(=O)R
92、または −(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)N(R
92)(R
93)であり;
各R
92、R
93、R
94、およびR
95は独立して−Hまたは−(C
1−C
3)アルキルから選択され;
各cは独立して、0、1、2および3から選択される整数であり;並びに
各dは独立して、0、1および2から選択される整数である。)ではない。
他の実施形態において、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まない。
他の実施形態において、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まず、Qx環は:
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
90は−H、−CN、−ハロ、−(C
1−C
3)アルキル、−N(R
92)(R
93)、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)R
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)OR
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−N(R
92)−C(=O)R
92、または −(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)N(R
92)(R
93)であり;
各R
92、R
93、R
94、およびR
95は独立して−Hまたは−(C
1−C
3)アルキルから選択され;
各cは独立して、0、1、2および3から選択される整数であり;並びに
各dは独立して、0、1および2から選択される整数でる。)ではない。
他の実施形態において、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まず、Qx環は:
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
90は−H、−CN、−ハロ、−(C
1−C
3)アルキル、−N(R
92)(R
93)、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)R
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)OR
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−N(R
92)−C(=O)R
92、または −(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)N(R
92)(R
93)であり;
各R
92、R
93、R
94、およびR
95は独立して−Hまたは−(C
1−C
3)アルキルから選択され;
各cは独立して、0、1、2および3から選択される整数であり;並びに
各dは独立して、0、1および2から選択される整数である。)ではない。
他の実施形態において、Qx環は:
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
90は−H、−CN、−ハロ、−(C
1−C
3)アルキル、−N(R
92)(R
93)、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)R
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)OR
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−N(R
92)−C(=O)R
92、または −(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)N(R
92)(R
93)であり;
各R
92、R
93、R
94、およびR
95は独立して−Hまたは−(C
1−C
3)アルキルから選択され;
各cは独立して、0、1、2および3から選択される整数であり;並びに
各dは独立して、0、1および2から選択される整数である。)ではない。
他の実施形態において、Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まず、Qx環は:
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
90は−H、−CN、−ハロ、−(C
1−C
3)アルキル、−N(R
92)(R
93)、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)R
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)OR
92、−(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−N(R
92)−C(=O)R
92、または −(CH
2)
c−(C(R
94)(R
95))
d−C(=O)N(R
92)(R
93)であり;
各R
92、R
93、R
94、およびR
95は独立して−Hまたは−(C
1−C
3)アルキルから選択され;
各cは独立して、0、1、2および3から選択される整数であり;並びに
各dは独立して、0、1および2から選択される整数である。)ではない。
【0038】
他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は:
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
99は−H、−(C
1−C
3)アルキル、−(CH
2)
j−C(=O)OH、または −(CH
2)
j−C(=O)O−(C
1−C
3)アルキルであり;並びに
jは0、1、2、および3から選択される整数である)またはその製薬上許容される誘導体ではない。
他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は:
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
またはその製薬上許容される誘導体ではない。
【0039】
他の実施形態において、Qx環は6員環である。他の実施形態において、Qx環 は1つの環状ウレア基を含有する。他の実施形態において、Qx環は1つの 環状ウレア基を含有する6員環である。他の実施形態において、1つの環状ウレア基を含有する6員のQx環は、環状ウレア基の窒素原子を含んで3つの窒素原子を含有する。他の実施形態において、1つの環状ウレア基を含有する6員のQx環は、環状ウレア基のカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子に加えて、もう一つカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子を含有する。他の実施形態において、1つの環状ウレア基を含有する6員のQx環は、環状ウレア基の窒素原子を含んで3つの窒素原子を含有し、環状ウレア基のカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子に加えて、もう一つカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子を含有する。
他の実施形態において、Qx環は5員環である。他の実施形態において、Qx環は1つの環状ウレア基を含有する5員環である。他の実施形態において、1つの環状ウレア基を含有する5員環であるQx環は、環状ウレア基の窒素原子を含んで3つの窒素原子を含有する。他の実施形態において、1つの 環状ウレア基を含有する5員のQx環は、環状ウレア基のカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子に加えて、もう一つカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子を含有する。他の実施形態において、1つの 環状ウレア基を含有する5員のQx環は、環状ウレア基の窒素原子を含んで3つの窒素原子を含有し、環状ウレア基のカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子に加えて、もう一つカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子を含有する。
【0040】
他の実施形態において、Qx環は1つのラクタム基を含有する。他の実施形態において、Qx環は1つのラクタム基を含有する6員環である。他の実施形態において、1つのラクタム基を含有する6員のQx環は、ラクタム基の窒素原子を含んで2つの窒素原子を含有する。他の実施形態において、1つのラクタム基を含有する6員のQx環は、ラクタム基の窒素原子を含んで3つの窒素原子を含有する。他の実施形態において、1つのラクタム基を含有する6員のQx環は、ラクタム基のカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子に加えて、もう一つカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子を含有する。他の実施形態において、1つのラクタム基を含有する6員のQx環はラクタム基の窒素原子を含んで2つの窒素原子を含有し、ラクタム基のカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子に加えて、もう一つカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子を含有する。他の実施形態において、1つのラクタム基を含有する6員のQx環は3つの窒素原子を含有し、ラクタム基のカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子に加えて、もう一つカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子を含有する。
他の実施形態において、Qx環は1つのラクタム基を含有する5員環である。他の実施形態において、1つのラクタム基を含有す5員のQx環は、ラクタム基の窒素原子を含んで2つの窒素原子を含有する。他の実施形態において、1つのラクタム基を含有する5員のQx環は、ラクタム基の窒素原子を含んで3つの窒素原子を含有する。他の実施形態において、1つのラクタム基を含有する5員のQx環は、ラクタム基のカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子に加えて、もう一つカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子を含有する。他の実施形態において、1つのラクタム基を含有する5員のQx環はラクタム基の窒素原子を含んで2つの窒素原子を含有し、ラクタム基のカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子に加えて、もう一つカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子を含有する。他の実施形態において、1つのラクタム基を含有する5員のQx環は3つの窒素原子を含有し、ラクタム基のカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子に加えて、もう一つカルボニル炭素原子またはチオカルボニル炭素原子を含有する。
【0041】
他の実施形態において、Qx環は:
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0042】
他の実施形態において、Qx環は:
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【0043】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0044】
他の実施形態において、Qx環は:
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0045】
他の実施形態において、Qx環は:
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0046】
他の実施形態において、Qx環は:
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0047】
他の実施形態において、Qx環は:
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0048】
他の実施形態において、Qx環は:
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0049】
他の実施形態において、Qx環は:
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0050】
他の実施形態において、Qx環は:
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、Qx環は:
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0051】
他の実施形態において、aは1であり、Q
aはベンゾまたはピリジノであり、R
2の置換位置としては、例えば以下に記載するように、ベンゾまたはピリジノの「6位」に結合する。
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
他の実施形態において、aは1であり、Q
aはベンゾまたはピリジノであり、R
2は−ハロであり、およびR
2は上記に記載するようにベンゾまたはピリジノの6位に結合する。他の実施形態において、aは1であり、Q
aはベンゾまたはピリジノであり、R
2は−Fまたは−Clであり、およびR
2は上記に記載するようにベンゾまたはピリジノの6位に結合する。他の実施形態において、aは1であり、Q
aはベンゾまたはピリジノであり、R
2は−Fであり、およびR
2は上記に記載するようにベンゾまたはピリジノの6位に結合する。
他の実施形態において、Q
aはベンゾである。他の実施形態において、Q
aはピリジノである。他の実施形態において、Q
aはピリジノであり、特に表1の式(IB)に記載の化合物などのように、ピリジノの2および3位が6員含窒素環と縮合している。他の実施形態において、Q
aはピリジノであり、特に表1の式(IC)に記載の化合物などのように、ピリジノの2および3位が6員含窒素環と縮合している。
【0052】
他の実施形態において、各R
7は独立して−(C
1−C
4)アルキル、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−ハロ、−N(R
9)
2、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、および−OC(=O)R
9から選択される。他の実施形態において、各R
7は独立して−(C
1−C
4)アルキル、−OR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−ハロ、−N(R
9)
2、−C(=O)OR
9、および−OC(=O)R
9から選択される。他の実施形態において、各R
7は独立して−(C
1−C
4)アルキル、−OR
9、−C(ハロ)
3、−ハロ、−N(R
9)
2、および−C(=O)OR
9から選択される。
【0053】
他の実施形態において、各R
8は−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−(5若しくは6員)へテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−CN、=O、 =S、−ハロ、 −NO
2、−CH=N(R
9)、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)R
12、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)N(T
1)(T
2)、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)N(T
1)(T
2)、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、 −S(=O)R
9、および−S(=O)
2R
9から独立して選択される。他の実施形態において、各R
8は−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(5若しくは6員)へテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、=O、=S、 −ハロ、−CH=N(R
9)、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)R
12、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)N(T
1)(T
2)、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)N(T
1)(T
2)、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、−S(=O)R
9および−S(=O)
2R
9から独立して選択される。他の実施形態において、各R
8は、−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(5若しくは6員)へテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−ハロ、−CH=N(R
9)、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)N(T
1)(T
2)、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)N(T
1)(T
2)、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、および−S(=O)
2R
9から独立して選択される。他の実施形態において、各R
8は、−(C
1−C
4)アルキル、−(5若しくは6員)へテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−ハロ、−N(R
9)
2、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)N(T
1)(T
2)、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)N(T
1)(T
2)、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9および−S(=O)
2R
9から独立して選択される。他の実施形態において、各R
8は、−(C
1−C
4)アルキル、−(5若しくは6員)へテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−ハロ、−N(R
9)
2、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−C(=O)R
9、−C(=O)N(T
1)(T
2)、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、および−S(=O)
2R
9から独立して選択される。他の実施形態において、各R
8は、−(C
1−C
4)アルキル、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−ハロ、−N(R
9)
2、−C(=O)N(T
1)(T
2)、および−C(=O)OR
9から独立して選択される。
【0054】
他の実施形態において、各R
9は独立して−H、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
3−C
8)シクロアルキル、−フェニル、−ベンジル、−(3〜7員)ヘテロサイクル、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、または−CH
2(ハロ)である。他の実施形態において、各R
9は独立して−H、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
8)シクロアルキル、−フェニル、−ベンジル、−(3〜7員)ヘテロサイクル、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、または−CH
2(ハロ)である。他の実施形態において、各R
9は独立して−H、−(C
1−C
6)アルキル、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、または−CH
2(ハロ)である。他の実施形態において、各R
9は独立して−H、または−(C
1−C
3)アルキルである。
【0055】
他の実施形態において、各T
1およびT
2は独立して−Hまたは非置換、若しくは独立して選択されるR
5基で置換された−(C
1−C
3)アルキルである。他の実施形態において、各T
1およびT
2は独立して−Hまたは非置換の−(C
1−C
3)アルキルである。他の実施形態において、各T
1およびT
2は独立して−Hまたは−CH
3である。他の実施形態において、各T
3は独立して−Hまたは非置換、若しくは独立して選択されるR
5基で置換された−(C
1−C
3)アルキルである。他の実施形態において、各T
3は独立して−Hまたは非置換の−(C
1−C
3)アルキルである。他の実施形態において、各T
3は独立して−Hまたは−CH
3である。
【0056】
他の実施形態において、各R
5は、−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−(5若しくは6員)ヘテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−CN、=O、=S、−ハロ、−NO
2、−CH=N(R
9)、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)R
12、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、−S(=O)R
9、および−S(=O)
2R
9から独立して選択される。他の実施形態において、各R
5は、−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(5若しくは6員)ヘテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、=O、=S、−ハロ、−CH=N(R
9)、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)R
12、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、−S(=O)R
9、および−S(=O)
2R
9から独立して選択される。他の実施形態において、各R
5は、−(C
1−C
4)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(5若しくは6員)ヘテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−ハロ、−CH=N(R
9)、−N(R
9)
2、−N(R
9)OH、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、および−S(=O)
2R
9から独立して選択される。他の実施形態において、各R
5は、−(C
1−C
4)アルキル、−(5若しくは6員)ヘテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−ハロ、−N(R
9)
2、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−N(R
9)C(=O)OR
12、−C(=O)R
9、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、および−S(=O)
2R
9から独立して選択される。他の実施形態において、各R
5は、−(C
1−C
4)アルキル、−(5若しくは6員)ヘテロアリール、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−SR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−ハロ、−N(R
9)
2、−N(R
9)S(=O)
2R
12、−N(R
9)C(=O)R
12、−C(=O)R
9、−C(=O)OR
9、−OC(=O)R
9、および−S(=O)
2R
9から独立して選択される。 他の実施形態において、各R
5は、−(C
1−C
4)アルキル、−(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−N(R
9)(C
1−C
6)アルキル−C(=O)OR
9、−OR
9、−C(ハロ)
3、−CH(ハロ)
2、−CH
2(ハロ)、−ハロ、−N(R
9)
2、および−C(=O)OR
9から独立して選択される。
【0057】
他の実施形態において、R
11は−H、−CN、または−C(=O)N(R
6)
2 であるか、R
11は非置換、若しくは−OH、−(C
1−C
4)アルコキシ若しくは−N(R
6)
2で置換された−(C
1−C
4)アルキルである。他の実施形態において、R
11は−Hまたは非置換、若しくは−OH、−(C
1−C
4)アルコキシ若しくは−N(R
6)
2で置換された−(C
1−C
4)アルキルである。他の実施形態において、R
11は−Hである。他の実施形態において、R
11は−C(=O)OHではない。他の実施形態において、R
14は−Hである。他の実施形態において、R
14は−C(=O)OHではない。他の実施形態において、R
11は−Hであり、R
14は−Hである。他の実施形態において、R
11は−C(=O)OHではなく、R
14は−C(=O)OHではない。
【0058】
他の実施形態において、hは0である。他の実施形態において、hは1である。他の実施形態において、hは1、およびR
13は不存在である。他の実施形態において、hは0、およびR
11は−Hである。他の実施形態において、hは1、およびR
11は−Hである。他の実施形態において、hは0または1であり、ZはR
13で置換されていない −(C
1−C
10)アルキル、すなわち、Zは−[(C
1−C
10)アルキル]
hである。
他の実施形態において、hは1であり、ZはR
13で置換されてもよい−(C
1−C
3)アルキルである。他の実施形態において、hは1であり、R
13は不存在であり、Zは−CH
2−である。他の実施形態において、hは1であり、R
13は不存在であり、Zは−CH
2−CH
2−である。他の実施形態において、hは1であり、R
13は不存在であり、Zは−CH
2−CH
2−CH
2−である。他の実施形態において、hは1であり、Zは−(C
1−C
3)アルキル−であり、R
1はフェニルであり、Z基(すなわち、−(C
1−C
3)アルキル−)はR
13で置換されている。他の実施形態において、hは1であり、Zは−(C
1−C
3)アルキル−であり、R
1は置換されてもよいフェニルであり、Z基はR
13:置換されてもよいフェニルで置換されている。他の実施形態において、hは1であり、Zは−(C
1−C
3)アルキル−であり、R
1は非置換フェニルであり、Z基はR
13:非置換フェニルで置換されている。他の実施形態において、hは1であり、Zは−(C
1−C
3)アルキル−であり、Z基はR
13:−CF
3で置換されている。他の実施形態において、hは1であり、Z−R
13は−CH
2−CH(CF
3)−CH
2−である。
【0059】
他の実施形態において、R
1は、それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR
8基で置換された、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、−O(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルコキシ、−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、−(C
8−C
20)トリシクロアルキル、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル、−(C
8−C
20)トリシクロアルケニル、−(3〜7員)ヘテロサイクル、または−(7〜10員)ビシクロヘテロサイクルである。
【0060】
他の実施形態において、Zは−(C
2−C
10)アルケニル−である。他の実施形態において、Zは−(C
2−C
6)アルケニル−である。他の実施形態において、Zは−CH
2−CH=CH−である。他の実施形態において、Zは−CH
2−CH=CH−CH
2−である。他の実施形態において、Zは−(C
3)アルケニル−である。他の実施形態において、Zはn−プロパ−1,3−ジイルであり、R
1は置換されてもよい−(C
6−C
14)ビシクロアルキルまたは置換されてもよい−(C
8−C
20)トリシクロアルキルである。他の実施形態において、Z−R
1は−CH
2−CH=R
1である。他の実施形態において、Z−R
1は−CH
2−CH
2−CH=R
1または−CH(CH
3)−CH=R
1であり、ここでR
1は各々置換されてもよい−(C
6−C
14)ビシクロアルキルまたは−(C
8−C
20)トリシクロアルキルである。他の実施形態において、hは1であり、Z−R
1は、
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、YはOである。他の実施形態において、YはSである。
他の実施形態において、Zは−CH
2−NH−C(=O)−である。他の実施形態において、Zは−CH
2−CH
2−NH−C(=O)−である。他の実施形態において、Zは−CH
2−NH−C(=S)−である。他の実施形態において、Zは−CH
2−CH
2−NH−C(=S)−である。他の実施形態において、Zは−CH
2−N(CH
3)−C(=O)−である。他の実施形態において、Zは−CH
2−CH
2−N(CH
3)−C(=O)−である。他の実施形態において、Zは−CH
2−N(CH
3)−C(=S)−である。他の実施形態において、Zは−CH
2−CH
2−N(CH
3)−C(=S)−である。
他の実施形態において、R
1は:
(a)−ハロ、−CN、−OH、−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−NO
2、−N(R
6)
2、−S(=O)NH
2、−S(=O)
2NH
2、−C(=O)OV
1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR
8基で置換された、−(C
1−C
10)アルキル、−O(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルコキシ、−(C3−C14)シクロアルキル、−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、−(C
8−C
20)トリシクロアルキル、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル、−(C
8−C
20)トリシクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニル、−ナフタレニル、−(C
14)アリールおよび−(5〜10員)へテロアリール;
から選択される。
他の実施形態において、R
1は:
(a)−H、−ハロ、−CN、−OH、−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−NO
2、−N(R
6)
2、−S(=O)NH
2、−S(=O)
2NH
2、−C(=O)OV
1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR
8基で置換された、−(C
1−C
10)アルキル、−(C
2−C
10)アルケニル、−(C
2−C
10)アルキニル、−O(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルコキシ、−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、−(C
8−C
20)トリシクロアルキル、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル、−(C
8−C
20)トリシクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
並びに
(d)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニル、−ナフタレニル、−(C
14)アリールおよび−(5〜10員)へテロアリール;
から選択される。
他の実施形態において、R
1は:
(a)−ハロ、−CN、−OH、−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−NO
2、−N(R
6)
2、−S(=O)NH
2、−S(=O)
2NH
2、−C(=O)OV
1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR
8基で置換された、−(C
1−C
10)アルキル、 −O(C
1−C
6)アルキル、−(C
3−C
7)シクロアルコキシ、−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、−(C
8−C
20)トリシクロアルキル、−(C
5−C
14)シクロアルケニル、−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル、−(C
8−C
20)トリシクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
並びに
(d)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR
7基で置換された、−フェニルおよび−(5〜10員)へテロアリール;
から選択される。
【0061】
他の実施形態において、mは1、2、3、4、5、6、7、8、または9である。他の実施形態において、mは2、3、4、5、6、7、または8である。他の実施形態において、mは2、3、4、5、6、または7である。他の実施形態において、mは2、3、4、5または6である。他の実施形態において、mは2、3、4、または5である。他の実施形態において、mは2である。他の実施形態において、mは3である。他の実施形態において、mは4である。他の実施形態において、mは5である。他の実施形態において、mは6である。他の実施形態において、mは7である。
他の実施形態において、nは2、3、4、5、6、7、または8である。他の実施形態において、nは2、3、4、5、6または7である。他の実施形態において、nは2、3、4、5、または6である。他の実施形態において、nは2、3、4、または5である。他の実施形態において、nは2である。他の実施形態において、nは3である。他の実施形態において、nは4である。他の実施形態において、nは5である。他の実施形態において、nは6である。他の実施形態において、nは7である。
他の実施形態において、mは1、2、3、4、5、6、7、8、または9であり、nは2、3、4、5、6、7、または8である。他の実施形態において、mは2、3、4、5、6、7、または8であり、nは2、3、4、5、6、7、または8である。他の実施形態において、mは2、3、4、5、6、または7であり、nは2、3、4、5、6または7である。他の実施形態において、mは2、3、4、5または6であり、nは2、3、4、5、または6である。他の実施形態において、mは2、3、4、または5であり、nは2、3、4、または5である。他の実施形態において、m=nである。他の実施形態において、mおよびnはそれぞれ2である。他の実施形態において、mおよびnはそれぞれ3である。他の実施形態において、mおよびnはそれぞれ4である。他の実施形態において、mおよびnはそれぞれ5である。他の実施形態において、mおよびnはそれぞれ6である。他の実施形態において、mおよびnはそれぞれ7である。
【0062】
他の実施形態において、eは0であり、fは0である。他の実施形態において、eは0であり、fは1である。他の実施形態において、eは1であり、fは0である。他の実施形態において、eは1であり、fは1である。他の実施形態において、eは1であり、fは2である。他の実施形態において、eは2であり、fは1である。他の実施形態において、eは2であり、fは2である。
【0063】
他の実施形態において、pは0、1、2、または3である。他の実施形態において、pは0、1、または2である。他の実施形態において、pは1または2である。他の実施形態において、pは2である。他の実施形態において、pは1である。他の実施形態において、pは0である。
【0064】
他の実施形態において、R
1は置換されてもよいシクロオクチルである。他の実施形態において、R
1は置換されてもよいシクロオクテニルである。他の実施形態において、R
1は置換されてもよいアントリルである。
他の実施形態において、hは0であり、R
1は置換されてもよいシクロオクチルである。他の実施形態において、hは0であり、R
1は置換されてもよいシクロウンデシルである。他の実施形態において、hは0であり、R
1は置換されてもよいシクロオクテニルである。他の実施形態において、hは0であり、R
1は置換されてもよいアントリルである。他の実施形態において、hは0であり、R
1は置換されてもよい−(C
6−C
14)ビシクロアルキルである。他の実施形態において、hは0であり、R
1は置換されてもよいビシクロ[3.3.1]ノニルである。他の実施形態において、hは0であり、R
1は置換されてもよいビシクロ[2.2.1]ヘプチルである。他の実施形態において、hは0であり、R
1は置換されてもよい−(C
8−C
20)トリシクロアルキルである。他の実施形態において、hは0であり、R
1は置換されてもよいアダマンチルである。他の実施形態において、hは0であり、R
1は置換されてもよいノルアダマンチルである。
【0065】
他の実施形態において、−Z−R
1は:
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
各R
z は独立して−H、−(C
1−C
4)アルキル、−OH、または−CNであり、好ましくは、各R
zは独立して−H、−CH
3、または−CH
2CH
3である。他の実施形態において、−Z−R
1は:
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、−Z−R
1は:
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、−Z−R
1は:
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
である。
他の実施形態において、−Z−R
1は:
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
zは−H、−CH
3、または−CH
2CH
3)
である。
【0066】
他の実施形態において、Y
1はOであり、AおよびBはそれぞれHであり、aは0または1である。他の実施形態において、Y
1はSであり、AおよびBはそれぞれHであり、aは0または1である。他の実施形態において、Y
1はOであり、AおよびBはそれぞれHであり、aは0である。他の実施形態において、Y
1はSであり、AおよびBはそれぞれHであり、aは0である。他の実施形態において、Y
1はOであり、AおよびBはそれぞれHであり、aは1である。他の実施形態において、Y
1はSであり、AおよびBはそれぞれHであり、aは1である。
他の実施形態において、Y
1はOであり、AおよびBはそれぞれHであり、hは0であり、aは0または1である。他の実施形態において、Y
1はSであり、AおよびBはそれぞれHであり、hは0であり、aは0または1である。他の実施形態において、Y
1はOであり、AおよびBはそれぞれHであり、hは0であり、aは0である。他の実施形態において、Y
1はSであり、AおよびBはそれぞれHであり、hは0であり、aは0である。他の実施形態において、Y
1はOであり、AおよびBはそれぞれHであり、hは0であり、aは1である。他の実施形態において、Y
1はSであり、AおよびBはそれぞれHであり、hは0であり、aは1である。他の実施形態において、Y
1はOであり、AおよびBはそれぞれHであり、hは1であり、ZはR
13で置換されていない(C
1−C
4)アルキルであり、aは0または1である。他の実施形態において、Y
1はSであり、AおよびBはそれぞれHであり、hは1であり、ZはR
13で置換されていない(C
1−C
4)アルキルであり、aは0または1である。他の実施形態において、Y
1はOであり、AおよびBはそれぞれHであり、hは1であり、ZはR
13で置換されていない(C
1−C
4)アルキルであり、aは0である。他の実施形態において、Y
1はSであり、AおよびBはそれぞれHであり、hは1であり、ZはR
13で置換されていない(C
1−C
4)アルキルであり、aは0である。他の実施形態において、Y
1はOであり、AおよびBはそれぞれHであり、hは1であり、ZはR
13で置換されていない(C
1−C
4)アルキルであり、aは1である。他の実施形態において、Y
1はSであり、AおよびBはそれぞれHであり、hは1であり、ZはR
13で置換されていない(C
1−C
4)アルキルであり、aは1である。
【0067】
他の実施形態において、AおよびBは:
(a)−H、−CN、−C(=O)OT
3、および−C(=O)N(T
1)(T
2);並びに
(b)それぞれ非置換、または−OH、−S(=O)
2NH
2、−N(R
6)
2、=NR
6、−C(=O)OT
3、−C(=O)N(R
6)
2、−N(R
6)C(=O)R
9および−(5若しくは6員)ヘテロサイクルから独立して選択される1若しくは2の置換基で置換された、または独立して選択される1、2、若しくは3の−ハロで置換された、−(C
3−C
12)シクロアルキル、−(C
3−C
12)シクロアルコキシ、−(C
1−C
6)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−(C
2−C
6)アルキニル、および−(C
1−C
6)アルコキシ、並びに
(c)A−Bは一緒になって(C
2−C
6)架橋を形成でき、該(C
2−C
6)架橋は非置換、または−OH、−(C
1−C
4)アルキル、−ハロおよび−C(ハロ)
3から独立して選択される1、2、3、4、5、6、7若しくは8の置換基で置換されていてもよく、さらに該(C
2−C
6)架橋内に−HC=CH−または−O−を含有していてもよく;ここで、Q
a基と縮合した6員含窒素環はA−B架橋に対して構造内(endo−)または構造間(exo−)配置であってもよい;
から独立して選択される。
他の実施形態において、AとBはそれぞれ独立して−Hまたは−(C
1−C
6)アルキルである。他の実施形態において、Aは−(C
1−C
6)アルキルである。他の実施形態において、Bは−(C
1−C
6)アルキルである。他の実施形態において、AおよびBはそれぞれ独立して−(C
1−C
6)アルキルである。他の実施形態において、Aは−(C
1−C
6)アルキルであり、BはHである。他の実施形態において、Aは−Hであり、Bは−(C
1−C
6)アルキルである。他の実施形態において、AおよびBはそれぞれ独立して−Hまたは−CH
3である。他の実施形態において、Aは−CH
3である。他の実施形態において、Bは−CH
3である。他の実施形態において、AおよびBはそれぞれ−CH
3である。他の実施形態において、Aは−CH
3であり、BはHである。他の実施形態において、Aは−Hであり、Bは−CH
3である。他の実施形態において、AはHである。他の実施形態において、BはHである。他の実施形態において、AおよびBはそれぞれHである。
他の実施形態において、A−Bは一緒になって、置換または非置換の(C
2)架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、非置換の(C
2)架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、1または2のメチル基で置換された(C
2)架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、置換または非置換の(C
3)架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、非置換の(C
3)架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、1または2のメチル基で置換された(C
3)架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、置換または非置換の(C
4)架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、非置換の(C
4)架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、1または2のメチル基で置換された(C
4)架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、置換または非置換の(C
5)架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、非置換の(C
5)架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、1または2のメチル基で置換された(C
5)架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、置換または非置換の(C
6)架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、非置換の(C
6)架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、1または2のメチル基で置換された(C
6)架橋を形成する。
他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
2)架橋を形成し、当該架橋は、置換または非置換の−HC=CH−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
2)架橋を形成し、当該架橋は、非置換の−HC=CH−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
2)架橋を形成し、当該架橋は、1または2のメチル基で置換した−HC=CH−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
3)架橋を形成し、当該架橋は、置換または非置換の−CH
2−HC=CH−または−HC=CH−CH
2−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
3)架橋を形成し、当該架橋は、非置換の−CH
2−HC=CH−または−HC=CH−CH
2−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
3)架橋を形成し、当該架橋は、1または2のメチル基で置換した−CH
2−HC=CH−または−HC=CH−CH
2−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
4)架橋を形成し、当該架橋は、置換または非置換の−CH
2−CH
2−HC=CH−、−CH
2−HC=CH−CH
2−、または−HC=CH−CH
2−CH
2−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
4)架橋を形成し、当該架橋は、非置換の−CH
2−CH
2−HC=CH−、−CH
2−HC=CH−CH
2−、または−HC=CH−CH
2−CH
2−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
4)架橋を形成し、当該架橋は、1または2のメチル基で置換した−CH
2−CH
2−HC=CH−、−CH
2−HC=CH−CH
2−、または−HC=CH−CH
2−CH
2−である。
他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
2)架橋を形成し、当該架橋は、置換または非置換の−CH
2−O−CH
2−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
2)架橋を形成し、当該架橋は、非置換の−CH
2−O−CH
2−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
2)架橋を形成し、当該架橋は、1または2のメチル基で置換した−CH
2−O−CH
2−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
3)架橋を形成し、当該架橋は、置換または非置換の−CH
2−O−CH
2−CH
2−または−CH
2−CH
2−O−CH
2−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
3)架橋を形成し、当該架橋は、非置換の−CH
2−O−CH
2−CH
2−または−CH
2−CH
2−O−CH
2−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
3)架橋を形成し、当該架橋は、1または2のメチル基で置換した−CH
2−O−CH
2−CH
2−または−CH
2−CH
2−O−CH
2−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
4)架橋を形成し、当該架橋は、置換または非置換の−CH
2−O−CH
2−CH
2−CH
2−、−CH
2−CH
2−O−CH
2−CH
2−、または−CH
2−CH
2−CH
2−O−CH
2−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
4)架橋を形成し、当該架橋は、非置換の−CH
2−O−CH
2−CH
2−CH
2−、−CH
2−CH
2−O−CH
2−CH
2−、または−CH
2−CH
2−CH
2−O−CH
2−である。他の実施形態において、A−Bは一緒になって(C
4)架橋を形成し、当該架橋は、1または2のメチル基で置換した−CH
2−O−CH
2−CH
2−CH
2−、−CH
2−CH
2−O−CH
2−CH
2−、または−CH
2−CH
2−CH
2−O−CH
2−である。
他の実施形態において、A−Bは一緒になって、−CH
2−NH−CH
2−架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、−CH
2−N(CH
3)−CH
2−架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、−CH
2−N(シクロヘキシル)−CH
2−架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、−CH
2−N(CH
2−CH
2−OH)−CH
2−架橋を形成する。
【0068】
他の実施形態において、A−Bは一緒になって、
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
架橋を形成する。他の実施形態において、A−Bは一緒になって、
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
架橋を形成する。
他の実施形態において、AとBは一緒になって以下のような架橋ピペリジンを形成する:
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、各R
dは独立して−H、−(C
1−C
4)アルキル、−ハロ、若しくは−C(ハロ)
3である。)
他の実施形態において、AとBは一緒になって以下のような架橋ピペリジンを形成する:
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
他の実施形態において、AとBは一緒になって以下のような架橋ピペリジンを形成する:
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0069】
他の実施形態において、架橋ピペリジンのA−B架橋はQ
a環に縮合する6員含窒素環に対して構造内(endo−)配置である。
他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は:
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
またはその製薬上許容される誘導体である。
他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、5−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ [3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボキシアミドではない。 他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は1−((1R,3R,5S)−8−((1R,3r,5S,7S)−7−メチルビシクロ [3.3.1] ノナン−3−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オンではない。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は 5−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ [3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボキシアミドまたは1−((1R,3R,5S)−8−((1R,3r,5S,7S)−7−メチルビシクロ [3.3.1] ノナン−3−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オンではない。
他の実施形態において、式(I)で示される化合物の製薬上許容される誘導体は製薬上許容される塩である。他の実施形態において、製薬上許容される塩は塩酸塩である。他の実施形態において、製薬上許容される塩はナトリウム塩である。他の実施形態において、製薬上許容される塩はカリウム塩である。他の実施形態において、製薬上許容される塩はパラトルエンスルホン酸塩である。
他の実施形態において、式(I)で示される環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は表1に記載の式のうち1つである。
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
1、R
2、R
91、Z、およびaは式(I)で示される環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。
【0070】
式(I)の実例化合物は下記表2〜16に示される。
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
(式中:
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【0071】
他の実施形態において、式(I)で示される環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は表17の式のうちの1つである。
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
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[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
1、R
2、R
91、Z、およびaは式(I)で示される環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。
【0072】
式(I)の実例化合物は下記表18〜32に示される。
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表20】
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
【表23】
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*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化203】
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(式中、
【表24】
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*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化204】
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(式中、
【表25】
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*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化205】
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(式中、
【表26】
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*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化206】
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(式中、
【表27】
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*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化207】
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(式中、
【表28】
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*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化208】
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(式中、
【表29】
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*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化209】
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(式中、
【表30】
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*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化210】
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(式中、
【表31】
[この文献は図面を表示できません]
*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【化211】
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(式中、
【表32】
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*(i)はR
92が−Hであることを示し、(ii)はR
92が−C(=O)CH
3であることを示し、(iii)はR
92が−CH
2−C(=O)OHであることを示す)
である化合物およびその製薬上許容される誘導体。
【0073】
4.2 定義
本明細書中の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物に関連して使用されている、本明細書中に用いられた用語は下記の意味を有する:
「−(C
1−C
10)アルキル」は、1,2,3,4,5,6,7,8,9若しくは10の炭素原子を有する直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な直鎖−(C
1−C
10)アルキルは、−メチル、−エチル、−n−プロピル、−n−ブチル、−n−ペンチル、−n−ヘキシル、−n−ヘプチル、−n−オクチル、−n−ノニル、および−n−デシルを含有する。分枝アルキルは、1またはそれ以上の、メチル、エチル、若しくはプロピルなどの直鎖−(C
1−C
8)アルキル基が直鎖アルキルの−CH
2−基の1または両方の水素と置き換わることを意味する。分枝非環状炭化水素基は、1またはそれ以上の、メチル、エチル、若しくはプロピルなどの直鎖−(C
1−C
10)アルキル基が直鎖非環状炭化水素の−CH
2−基の1または両方の水素と置き換わることを意味する。代表的な分枝−(C
1−C
10)アルキルは−iso−プロピル、−sec−ブチル、−iso−ブチル、−tert−ブチル、−iso−ペンチル、−neoペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、3−エチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−メチルヘキシル、2−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、4−メチルヘキシル、5−メチルヘキシル、1,2−ジメチルペンチル、1,3−ジメチルペンチル、1,2−ジメチルヘキシル、1,3−ジメチルヘキシル、3,3−ジメチルヘキシル、1,2−ジメチルヘプチル、1,3−ジメチルヘプチル、および3,3−ジメチルヘプチルを包含する。
Z基に関する「−(C
1−C
10)アルキル」は、炭化水素基の同一若しくは異なった炭素原子上にある2つの水素原子が、それぞれ隣接する2つの官能基のいずれかに結合することによって置き換えられた、1,2,3,4,5,6,7,8,9若しくは10の炭素原子を有する直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な−(C
1−C
10)アルキル−は、メタ−1,1−ジイル、エタ−1,1−ジイル、エタ−1,2−ジイル、n−プロパ−1,1−ジイル、n−プロパ−1,2−ジイル、n−プロパ−1,3−ジイル、n−ブタ−1,1−ジイル、n−ブタ−1,2−ジイル、n−ブタ−1,3−ジイル、n−ブタ−1,4−ジイル、iso−ブタ−1,1−ジイル、iso−ブタ−1,2−ジイル、iso−ブタ−1,3−ジイル、n−デカ−1,1−ジイル、n−デカ−1,2−ジイル、n−デカ−1,3−ジイル、n−デカ−1,4−ジイル、n−デカ−1,5−ジイル、n−デカ−1,6−ジイル、n−デカ−1,7−ジイル、n−デカ−1,8−ジイル、n−デカ−1,9−ジイル、n−デカ−1,10−ジイル等を包含する。
【0074】
「−(C
1−C
6)アルキル」は、1,2,3,4,5若しくは6の炭素原子を有する直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な直鎖−(C
1−C
6)アルキルは、−メチル、−エチル、−n−プロピル、−n−ブチル、n−ペンチル、およびn−ヘキシルを包含する。代表的な分枝−(C
1−C
6)アルキルは−iso−プロピル、−sec−ブチル、−iso−ブチル、−tert−ブチル、−iso−ペンチル、−neoペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、3−エチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、および3,3−ジメチルブチルを包含する。
Z基に関する「−(C
1−C
6)アルキル−」は、炭化水素基の同一若しくは異なった炭素原子上にある2つの水素原子が、それぞれ隣接する2つの官能基のいずれかに結合することによって置き換えられた、1,2,3,4,5,若しくは6の炭素原子を有する直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な−(C
1−C
6)アルキル−は、メタ−1,1−ジイル、エタ−1,1−ジイル、エタ−1,2−ジイル、n−プロパ−1,1−ジイル、n−プロパ−1,2−ジイル、n−プロパ−1,3−ジイル、n−ブタ−1,1−ジイル、n−ブタ−1,2−ジイル、n−ブタ−1,3−ジイル、n−ブタ−1,4−ジイル、iso−ブタ−1,1−ジイル、iso−ブタ−1,2−ジイル、iso−ブタ−1,3−ジイルなどを包含する。
「−(C
1−C
4)アルキル」は、1,2,3若しくは4の炭素原子を有する直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な直鎖−(C
1−C
4)アルキルは、−メチル、−エチル、−n−プロピル、および−n−ブチルを包含する。代表的な分枝−(C
1−C
4)アルキルは−iso−プロピル、−sec−ブチル、−iso−ブチル、および−tert−ブチルを包含する。
Z基に関する「−(C
1−C
4)アルキル−」は、炭化水素基の同一若しくは異なった炭素原子上にある2つの水素原子が、それぞれ隣接する2つの官能基のいずれかに結合することによって置き換えられた、1,2,3若しくは4の炭素原子を有する直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な−(C
1−C
4)アルキルは、メタ−1,1−ジイル、エタ−1,1−ジイル、エタ−1,2−ジイル、n−プロパ−1,1−ジイル、n−プロパ−1,2−ジイル、n−プロパ−1,3−ジイル、n−ブタ−1,2−ジイル、n−ブタ−1,3−ジイル、n−ブタ−1,4−ジイルなどを包含する。
「−(C
1−C
3)アルキル」は、1,2若しくは3の炭素原子を有する直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な直鎖−(C
1−C
3)アルキルは、−メチル、−エチル、および−n−プロピルを包含する。代表的な分枝−(C
1−C
3)アルキルは−iso−プロピルを包含する。
Z基に関する「−(C
1−C
3)アルキル−」は、炭化水素基の同一若しくは異なった炭素原子上にある2つの水素原子が、それぞれ隣接する2つの官能基のいずれかに結合することによって置き換えられた、1,2若しくは3の炭素原子を有する直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な−(C
1−C
3)アルキルは、メタ−1,1−ジイル、エタ−1,1−ジイル、エタ−1,2−ジイル、n−プロパ−1,1−ジイル、n−プロパ−1,2−ジイル、n−プロパ−1,3−ジイルなどを包含する。
「−(C
1−C
2)アルキル」は、1若しくは2の炭素原子を有する直鎖非環状炭化水素基を意味する。代表的な−(C
1−C
2)アルキルは−メチルおよび−エチルを包含する。
Z基に関する「−(C
1−C
2)アルキル−」は、炭化水素基の同一若しくは異なった炭素原子上にある2つの水素原子が、それぞれ隣接する2つの官能基のいずれかに結合することによって置き換えられた、1若しくは2の炭素原子を有する直鎖非環状炭化水素基を意味する。 代表的な−(C
1−C
2)アルキル−は、メタ−1,1−ジイル、エタ−1,1−ジイル、エタ−1,2−ジイルを包含する。
【0075】
「−(C
2−C
10)アルケニル」は、2,3,4,5,6,7,8,9若しくは10の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素の二重結合を含む直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。分枝アルケニルは、1またはそれ以上のメチル、エチル、若しくはプロピルなどの直鎖−(C
1−C
8)アルキル基が、直鎖アルケニルの−CH
2−または−CH=基の1または両方の水素と置き換わることを意味する。代表的な直鎖および分枝(C
2−C
10)アルケニルは、−ビニル、−アリル、−1−ブテニル、−2−ブテニル、−iso−ブチレニル、−1−ペンテニル、−2−ペンテニル、−3−メチル−1−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、−1−ヘキセニル、−2−ヘキセニル、−3−ヘキセニル、−1−ヘプテニル、−2−ヘプテニル、−3−ヘプテニル、−1−オクテニル、−2−オクテニル、−3−オクテニル、−1−ノネニル、−2−ノネニル、−3−ノネニル、−1−デセニル、−2−デセニル、−3−デセニルなどを包含する。
Z基に関する「−(C
2−C
10)アルキル−」は、炭化水素基の同一若しくは異なった炭素原子上にある2つの水素原子が、それぞれ隣接する2つの官能基のいずれかに結合することによって置き換えられた、少なくとも1つの炭素−炭素の二重結合を有する、2,3,4,5,6,7,8,9若しくは10の炭素原子を有する直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な−(C
2−C
10)アルケニル−は、ビン−1,1−ジイル、ビン−1,2−ジイル、プロパ−1−エン−1,1−ジイル、プロパ−1−エン−1,2−ジイル、プロパ−1−エン−1,3−ジイル、プロパ−2−エン−1,1−ジイル、プロパ−2−エン−1,3−ジイル、2−メチルプロパ−1−エン−3,3−ジイル、ブタ−2−エン−1,1−ジイル、ブタ−1−エン−4,4−ジイル、ブタ−1−エン−1,4−ジイル、ブタ−2−エン−1,4−ジイル、ブタ−3−エン−1,4−ジイル、ブタ−1−エン−1,3−ジイルなどを包含する。
「−(C
2−C
6)アルケニル」は、2,3,4,5若しくは6の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素の二重結合を含む直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な直鎖および分枝(C
2−C
6)アルケニルは、−ビニル、−アリル、−1−ブテニル、−2−ブテニル、−iso−ブチレニル、−1−ペンテニル、−2−ペンテニル、−3−メチル−1−ブテニル、−2−メチル−2−ブテニル、−2,3−ジメチル−2−ブテニル、−1−ヘキセニル、−2−ヘキセニル、−3−ヘキセニルなどを包含する。
Z基に関する「−(C
2−C
6)アルキル−」は、炭化水素基の同一若しくは異なった炭素原子上にある2つの水素原子が、それぞれ隣接する2つの官能基のいずれかに結合することによって置き換えられた、少なくとも1つの炭素−炭素の二重結合を有する、2,3,4,5若しくは6の炭素原子を有する直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な−(C
2−C
6)アルケニル−は、ビン−1,1−ジイル、ビン−1,2−ジイル、プロパ−1−エン−1,1−ジイル、プロパ−1−エン−1,2−ジイル、プロパ−1−エン−1,3−ジイル、プロパ−2−エン−1,1−ジイル、プロパ−2−エン−1,3−ジイル、2−メチルプロパ−1−エン−3,3−ジイル、ブタ−2−エン−1,1−ジイル、ブタ−1−エン−4,4−ジイル、ブタ−1−エン−1,4−ジイル、ブタ−2−エン−1,4−ジイル、ブタ−3−エン−1,4−ジイル、ブタ−1−エン−1,3−ジイルなどを包含する。
「−(C
2−C
3)アルケニル」は、2若しくは3の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素の二重結合を含む、直鎖非環状炭化水素基を意味する。代表的な(C
2−C
3)アルケニルは、−ビニル、−アリルおよび1−プロパ−1−エニルを包含する。
Z基に関する「−(C
2−C
3)アルケニル−」は、炭化水素基の同一若しくは異なった炭素原子上にある2つの水素原子が、それぞれ隣接する2つの官能基のいずれかに結合することによって置き換えられた、少なくとも1つの炭素−炭素の二重結合を有する、2若しくは3の炭素原子を有する直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な−(C
2−C
3)アルケニル−は、ビン−1,1−ジイル、ビン−1,2−ジイル、プロパ−1−エン−1,1−ジイル、プロパ−1−エン−1,2−ジイル、プロパ−1−エン−1,3−ジイル、プロパ−2−エン−1,1−ジイル、プロパ−2−エン−1,3−ジイルを包含する。
【0076】
−「(C
2−C
10)アルキニル」は、2,3,4,5,6,7,8,9若しくは10の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素の三重結合を含む、直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。分枝アルキニルは、1またはそれ以上の、メチル、エチル、若しくはプロピルなどの直鎖−(C
1−C
8)アルキル基が、直鎖アルキニルの−CH
2−基の1または両方の水素と置き換わることを意味する。代表的な直鎖および分枝−(C
2−C
10)アルキニルは、−アセチレニル、−プロピニル、−1−ブチニル、−2−ブチニル、−1−ペンチニル、−2−ペンチニル、−3−メチル−1−ブチニル、−4−ペンチニル、−1−ヘキシニル、−2−ヘキシニル、−5−ヘキシニル、−1−ヘプチニル、−2−ヘプチニル、−6−ヘプチニル、−1−オクチニル、−2−オクチニル、−7−オクチニル、−1−ノニニル、−2−ノニニル、−8−ノニニル、−1−デシニル、−2−デシニル、−9−デシニルなどを包含する。
「−(C
2−C
6)アルキニル」は、2,3,4,5若しくは6の炭素原子を有し、少なくとも1つの炭素−炭素の三重結合を含む、直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な直鎖および分枝(C
2−C
6)アルキニルは、−アセチレニル、−プロピニル、−1−ブチニル、−2−ブチニル、−1−ペンチニル、−2−ペンチニル、−3−メチル−1−ブチニル、−4−ペンチニル、−1−ヘキシニル、−2−ヘキシニル、−5−ヘキシニルなどを包含する。
【0077】
「−(C
1−C
6)アルコキシ」は、1またはそれ以上のエーテル基および1,2,3,4,5若しくは6の炭素原子を有する、直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な直鎖および分枝(C
1−C
6)アルコキシは、−メトキシ、−エトキシ、−メトキシメチル、−2−メトキシエチル、−5−メトキシペンチル、−3−エトキシブチル、(メトキシメトキシ)メチル−、1−(メトキシ)−1−メトキシエチル−、トリメトキシメチル−、2−((メトキシ)メトキシ)−2−メチルプロピル−、3−(1,1,1−トリメトキシプロパン)、(メトキシ)トリメトキシメチル−、(2,2,2−トリメトキシエトキシ)−などを包含する。
「−(C
1−C
4)アルコキシ」は、1またはそれ以上のエーテル基および1,2,3若しくは4の炭素原子を有する、直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な直鎖および分枝(C
1−C
4)アルコキシは、−メトキシ、−エトキシ、−メトキシメチル、−2−メトキシエチル、(メトキシメトキシ)メチル−、1−(メトキシ)−1−メトキシエチル−、トリメトキシメチル−などを包含する。
「−(C
1−C
3)アルコキシ」は、1またはそれ以上のエーテル基および1,2,3若しくは4の炭素原子を有する、直鎖または分枝非環状炭化水素基を意味する。代表的な直鎖および分枝(C
1−C
3)アルコキシは、−メトキシ、−エトキシ、−メトキシメチル、−2−メトキシエチル、(メトキシメトキシ)メチル−などを包含する。
【0078】
「−(C
3−C
14)シクロアルキル」は、3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13または14の炭素原子を有する飽和単環炭化水素基を意味する。代表的な(C
3−C
14)シクロアルキルは−シクロプロピル、−シクロブチル、−シクロペンチル、−シクロヘキシル、−シクロヘプチル、−シクロオクチル、−シクロノニル、−シクロデシル、−シクロウンデシル、−シクロドデシルおよび−シクロテトラデシルである。
「−(C
3−C
12)シクロアルキル」は、3,4,5,6,7,8,9,10,11または12の炭素原子を有する飽和単環炭化水素基を意味する。代表的な(C
3−C
12)シクロアルキルは−シクロプロピル、−シクロブチル、−シクロペンチル、−シクロヘキシル、−シクロヘプチル、−シクロオクチル、−シクロノニル、−シクロデシル、−シクロウンデシルおよび−シクロドデシルである。
「−(C
6−C
12)シクロアルキル」は、6,7,8,9,10,11または12の炭素原子を有する飽和単環炭化水素基を意味する。代表的な(C
6−C
12)シクロアルキルは−シクロヘキシル、−シクロヘプチル、−シクロオクチル、−シクロノニル、−シクロデシル、−シクロウンデシルおよび−シクロドデシルである。
「−(C
4−C
8)シクロアルキル」または「4〜8員シクロアルキル環」は、4,5,6,7または8の炭素原子を有する飽和単環炭化水素基を意味する。代表的な−(C
4−C
8)シクロアルキルは、−シクロブチル、−シクロペンチル、−シクロヘキシル、−シクロヘプチル、および−シクロオクチルである。
「−(C
3−C
8)シクロアルキル」は、3,4,5,6,7または8の炭素原子を有する飽和単環炭化水素基を意味する。代表的な(C
3−C
8)シクロアルキルは、−シクロプロピル、−シクロブチル、−シクロペンチル、−シクロヘキシル、−シクロヘプチル、および−シクロオクチルを包含する。
「−(C
3−C
7)シクロアルキル」は、3,4,5,6または7の炭素原子を有する飽和単環炭化水素基を意味する。代表的な(C
3−C
7)シクロアルキルは、−シクロプロピル、−シクロブチル、−シクロペンチル、−シクロヘキシル、および−シクロヘプチルを包含する。
【0079】
「−(C
6−C
14)ビシクロアルキル」は、6,7,8,9,10,11,12,13または14の炭素原子および少なくとも1つの飽和環状アルキル環を有する、二環の炭化水素環基を意味する。1つの実施形態において、−(C
6−C
14)ビシクロアルキルは1つの飽和環状アルキル環を有する。他の実施形態において、−(C
6−C
14)ビシクロアルキルは2つの飽和環状アルキル環を有する。代表的な−(C
6−C
14)ビシクロアルキルは、−インダニル、−ノルボルニル、−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレニル、−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレニル、−ペルヒドロナフタレニル,−ビシクロ[2.2.1]ヘキシル、−ビシクロ[2.2.1.]ヘプチル、−ビシクロ[2.2.2]オクチル、−ビシクロ[3.3.1]ヘプチル、−ビシクロ[3.2.1]オクチル、−ビシクロ[3.3.1]ノニル、−ビシクロ[3.3.2]デシル、−ビシクロ[3.3.3]ウンデシル、−ビシクロ[4.2.2]デシル、−ビシクロ[4.3.2]ウンデシル、−ビシクロ[4.3.1]デシルなどを包含する。
「−(C
8−C
20)トリシクロアルキル」は、8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19または20の炭素原子および少なくとも1つの飽和環状アルキル環(例えば、環のうち1つの環はベンゾを包含する)を有する、三環の炭化水素環基を意味する。1つの実施形態において、−(C
8−C
20)トリシクロアルキルは1つの飽和環状アルキル環を有する。他の実施形態において、−(C
8−C
20)トリシクロアルキルは2つの飽和環状アルキル環を有する。他の実施形態において、−(C
8−C
20)トリシクロアルキル は3つの飽和環状アルキル環を有する。代表的な−(C
8−C
20)トリシクロアルキルは、−ピレニル、−アダマンチル、−ノルアダマンチル、−1,2,3,4−テトラヒドロアントラセニル、−1,2,3,4,4a,9,9a,10−オクタヒドロアントラセニル、−ペルヒドロアントラセニル、−アセアントレニル、1,2,3,4−テトラヒドロペナントレニル、−5,6,7,8−テトラヒドロフェナントレニル、−1,2,3,4,4a,9,10,10a−オクタヒドロフェナントレニル、−ペルヒドロフェナントレニル、−テトラデカヒドロ−1H−シクロヘプタ[a]ナフタレニル、−テトラデカヒドロ−1H−シクロオクタ[e]インデニル、−テトラデカヒドロ−1H−シクロヘプタ[e]アズレニル、−ヘキサデカヒドロシクロオクタ[b]ナフタレニル、−ヘキサデカヒドロシクロヘプタ[a]ヘプタレニル、−トリシクロ−ペンタデカニル、−トリシクロ−オクタデカニル、−トリシクロ−ノナデカニル、−トリシクロ−イコサニル、−2,3−ベンゾビシクロ[2.2.2.]オクタニル、−6,7−ベンゾビシクロ[3.2.1]オクタニル、−9,10−ベンゾビシクロ[3.3.2]デカニル、−2,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−フルオレニル、−1,2,3,4,4a,8b−ヘキサヒドロビフェニレニル、などを包含する。
「−(C
5−C
14)シクロアルケニル」は、環内に少なくとも1つの炭素−炭素の二重結合および5,6,7,8,9,10,11,12,13または14の炭素原子を有する非芳香族環状炭化水素基を意味する。代表的な(C
5−C
14)シクロアルケニルは、−シクロペンテニル、−シクロペンタジエニル、−シクロヘキセニル、−シクロヘキサジエニル、−シクロヘプテニル、−シクロヘプタジエニル、−シクロヘプタトリエニル、−シクロオクテニル、−シクロオクタジエニル、−シクロオクタトリエニル、−シクロオクタテトラエニル、−シクロノネニル、−シクロノナジエニル、−シクロノナトリエニル、−シクロデセニル、−シクロデカジエニル、−シクロテトラデセニル、−シクロドデカジエニルなどを包含する。
「−(C
5−C
8)シクロアルケニル」は、環内に少なくとも1つの炭素−炭素の二重結合および5,6,7または8の炭素原子を有する非芳香族環状炭化水素基を意味する。代表的な(C
5−C
8)シクロアルケニルは、−シクロペンテニル、−シクロペンタジエニル、−シクロヘキセニル、−シクロヘキサジエニル、−シクロヘプテニル、−シクロヘプタジエニル、−シクロヘプタトリエニル、−シクロオクテニル、−シクロオクタジエニル、−シクロオクタトリエニル、−シクロオクタテトラエニルなどを包含する。
「−(C
7−C
14)ビシクロアルケニル」は、それぞれの環に少なくとも1つの炭素−炭素の二重結合および7,8,9,10,11,12,13または14の炭素原子を有する、二環の炭化水素環を意味する。代表的な−(C
7−C
14)ビシクロアルケニルは、−ビシクロ[3.2.0]ヘプト−2−エニル、−インデニル、−ペンタレニル、−ナフタレニル、−アズレニル、−ヘプタレニル、−1,2,7,8−テトラヒドロナフタレニル、−ノルボルネニルなどを包含する。
「−(C
8−C
20)トリシクロアルケニル」は、それぞれの環に少なくとも1つの炭素−炭素の二重結合および8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19または20の炭素原子を有する、三環の炭化水素環基を意味する。代表的な−(C
8−C
20)トリシクロアルケニルは、−アントラセニル、−フェナントレニル、−フェナレニル、−アセナフタレニル、−as−インダセニル、−s−インダセニル、−2,3,6,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−シクロオクタ[e]インデニル、−2,3,4,7,8,9,10,11−オクタヒドロ−1H−シクロヘプタ[a]ナフタレニル、−8,9,10,11−テトラヒドロ−7H−シクロヘプタ[a]ナフタレニル、−2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13−ドデカヒドロ−1H−シクロヘプタ[a]ヘプタレニル、−1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14−テトラデカヒドロ−ジシクロヘプタ[a,c]シクロオクテニル、−2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13−ドデカヒドロ−1H−ジベンゾ[a,d]シクロノネニルなどを包含する。
【0080】
「−(3〜7員)ヘテロサイクル」または「−(3〜7員)ヘテロシクロ」は、3〜7員の単環複素環、すなわち、飽和、不飽和非芳香族性または芳香族性の、少なくとも1つのヘテロ原子を含有する単環を意味する。3員ヘテロサイクルは、1つのヘテロ原子を含有でき、4員ヘテロサイクルは1つまたは2つのヘテロ原子を含有でき、5員ヘテロサイクルは1,2,3または4つのヘテロ原子を含有でき、6員ヘテロサイクルは1,2,3または4つのヘテロ原子を含有でき、および7員ヘテロサイクルは1,2,3,4または5つのヘテロ原子を含有できる。それぞれのヘテロ原子は、四級窒素を含む窒素;酸素;ならびにスルホキシドおよびスルホンを含む硫黄より独立して選択される。−(3〜7員)ヘテロサイクルは窒素または炭素原子を介して結合しうる。代表的な−(3〜7員)ヘテロサイクルはピリジル、フリル、チオフェニル、ピロリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリジニル、チアジアゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニル、モルフォリニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2,3−ジヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、ヒダントイニル、バレロラクタミル、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニルなどを包含する。
【0081】
「−(5若しくは6員)ヘテロサイクル」または「−(5若しくは6員)ヘテロシクロ」は、5若しくは6員の単環複素環、すなわち、飽和、不飽和非芳香族性または芳香族性の、少なくとも1つのヘテロ原子を含有する単環を意味する。5員ヘテロサイクルは、1,2,3または4つのヘテロ原子を含有でき、6員ヘテロサイクルは1,2,3または4つのヘテロ原子を含有できる。それぞれのヘテロ原子は四級窒素を含む窒素;酸素;ならびにスルホキシドおよびスルホンを含む硫黄より独立して選択される。−(5若しくは6員)ヘテロサイクルは、窒素または炭素原子を介して結合しうる。代表的な−(5若しくは6員)ヘテロサイクルは、ピリジル、フリル、チオフェニル、ピロリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリジニル、チアジアゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニル、モルフォリニル、ピロリジノニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、2,3−ジヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、ヒダントイニル、バレロラクタミル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロチオフェニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラゾリルなどを包含する。
【0082】
「―(7〜10員)ビシクロヘテロサイクル」または「−(7〜10員)ビシクロヘテロシクロ」は、各環が飽和、不飽和非芳香族性または芳香族性の、7〜10員の二環複素環、すなわち、少なくとも1つのヘテロ原子を含有する少なくとも1つの環を意味する。−(7〜10員)ビシクロヘテロサイクルは、四級窒素を含む窒素;酸素;ならびにスルホキシドおよびスルホンを含む硫黄よりそれぞれ独立して選択される1,2,3または4のヘテロ原子を含有しうる。−(7〜10員)ビシクロヘテロサイクルは、窒素または炭素原子を介して結合しうる。代表的な−(7〜10員)ビシクロヘテロサイクルは、−キノリニル、−イソキノリニル、−2,3−ジヒドロベンゾフラニル、−1,3−ジヒドロイソベンゾフラニル、−ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル、−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェニル、−1,3−ジヒドロベンゾ[c]チオフェニル、−ベンゾ[d][1,3]ジチオリル、−クロモニル、−クロマニル、−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシニル、−チオクロモニル、−チオクロマニル、−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジチイニル、−クマリニル、−インドリル、−インドリジニル、−ベンゾ[b]フラニル、−ベンゾ[b]チオフェニル、−インダゾリル、−プリニル、−4H−キノリジニル、−イソキノリル、−キノリル、−フタラジニル、−ナフチリジニル、−インドリニル、−イソインドリニル、−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリニルなどを包含する。
「−(C
3−C
12)シクロアルコキシ」は、少なくとも1つの炭素原子が酸素原子に置換された3,4,5,6,7,8,9,10,11または12の炭素原子を有する、飽和単環炭化水素基を意味する。代表的な(C
3−C
12)シクロアルコキシは、−オキシラニル、−オキセタニル、−テトラヒドロフラニル、−テトラヒドロ−2H−ピラニル、−1,4−ジオキサニル、−オキセパニル、−1,4−ジオキセパニル、−オキソカニル、−1,5−ジオキソカニル、−1,3,5−トリオキソカニル、−オキソナニル、−1,5−ジオキソナニル、−1,4,7−トリオキソナニル、−オキサシクロドデカニル、−1,7−ジオキサシクロドデカニル、および−1,5,9−トリオキサシクロドデカニルである。
「−(C
3−C
7)シクロアルコキシ」は、少なくとも1つの炭素原子が酸素原子に置換された3,4,5,6または7の炭素原子を有する、飽和単環炭化水素基を意味する。代表的な(C
3−C
7)シクロアルコキシは、−オキシラニル、−オキセタニル、−テトラヒドロフラニル、−テトラヒドロ−2H−ピラニル、−1,4−ジオキサニル、−オキセパニル、および−1,4−ジオキセパニルである。
「−(C
14)アリール」は−アントリルまたは−フェナントリルなどの14員の芳香族炭素環基を意味する。
【0083】
「−(5〜10員)ヘテロアリール」は、5〜10員の、単環および二環を包含し、すなわち、窒素、酸素および硫黄より独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する単環芳香環、または、窒素、酸素および硫黄から独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する少なくとも1つの環からなる二環芳香環を意味する。1つの実施形態において、単環−(5〜10員)ヘテロアリールは、窒素、酸素および硫黄から独立して選択される少なくとも2つのヘテロ原子を包含する。他の実施形態において、二環−(5〜10員)ヘテロアリールは、少なくとも2つのヘテロ原子が同一もしくは異なる環内に存在し、各ヘテロ原子は窒素、酸素および硫黄から独立して選択される。他の実施形態において、−(5〜10員)ヘテロアリールの環の一つは、少なくとも1つの炭素原子を含有する。他の実施形態において、二環−(5〜10員)ヘテロアリールの両方の環は、少なくとも1つの炭素原子を含有する。代表的な−(5〜10員)ヘテロアリールは、ピリジル、フリル、ベンゾフラニル、チオフェニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、イソキノリニル、ピロリル、インドリル、オキサゾリル、ベンズオキサゾリル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリニル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジル、ピリミジニル、ピラジニル、チアジアゾリル、トリアジニル、チエニル、シンノリニル、フタラジニル、およびキナゾリニルを包含する。
「−(5または6員)ヘテロアリール」は、5または6員の単環芳香族複素環を包含し、すなわち、窒素、酸素、および硫黄より独立して選択される少なくとも1つのヘテロ原子を包含する単環芳香環を意味する。他の実施形態において、−(5または6員)ヘテロアリールの環は、少なくとも1つの炭素原子を含有する。代表的な−(5または6員)ヘテロアリールは、ピリジル、フリル、ピロリル、オキサゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、ピリダジニル、ピリミジル、ピラジニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,5−トリアジニル、およびチオフェニルを包含する。
【0084】
「−CH
2(ハロ)」は、メチル基の1つの水素がハロゲンに置換されたメチル基を意味する。代表的な−CH
2(ハロ)基は、−CH
2F、−CH
2Cl、−CH
2Br、および−CH
2Iを包含する。
「−CH(ハロ)
2」は、メチル基の2つの水素がハロゲンに置換されたメチル基を意味する。代表的な−CH(ハロ)
2基は、−CHF
2、−CHCl
2、−CHBr
2、−CHBrCl、−CHClI、および−CHI
2を包含する。
「−C(ハロ)
3」は、メチル基の各水素がハロゲンに置換されたメチル基を意味する。代表的な−C(ハロ)
3基は、−CF
3、−CCl
3、−CBr
3、−CI
3、−CF
2Br、−CF
2Cl、−CCl
2F、および−CFClBrを包含する。
「ハロゲン」または「−ハロ」は−F、−Cl、−Br、または−Iを意味する。
【0085】
本明細書中で使用される「オキソ」、「=O」などは、酸素原子が炭素原子または他の原子に二重結合で結合することを意味する。
本明細書中で使用される「チオオキソ」、「チオキソ」、「=S」などは、硫黄原子が炭素原子または他の原子に二重結合で結合することを意味する。
ここで使用される「(C
2−C
6)架橋」は、式(I)のピペリジン環の2つの原子に結合し、縮合ビシクロ環系を形成する、2〜6の炭素原子を包含する炭化水素鎖を意味する。例えば、本発明の化合物は、ピペリジン環の2位および6位に結合する(C
2−C
6)架橋(A−Bが一緒になって(C
2−C
6)架橋を形成)を包含する。本発明の例示化合物は、ピペリジン環の2位および6位に結合(A−Bが一緒になって(C
2)架橋を形成)する非置換(C
2)架橋、−CH
2−CH
2−を有する化合物;ピペリジン環の2位および6位に結合(A−Bが一緒になって(C
3)架橋を形成)する非置換(C
3)架橋、−CH
2−CH
2−CH
2−を有する化合物;ピペリジン環の2位および6位に結合(A−Bが一緒になって(C
4)架橋を形成)する非置換(C
4)架橋、−CH
2−CH
2−CH
2−CH
2−を有する化合物;ピペリジン環の2位および6位に結合(A−Bが一緒になって(C
5)架橋を形成)する非置換(C
5)架橋、−CH
2−CH
2−CH
2−CH
2−CH
2−を有する化合物;ピペリジン環の2位および6位に結合(A−Bが一緒になって(C
6)架橋を形成)する非置換(C
6)架橋、−CH
2−CH
2−CH
2−CH
2−CH
2−CH
2−を有する化合物を包含する。A−Bが一緒になって(C
2−C
6)架橋を形成する化合物の例は、以下の環系を含む化合物を包含する:8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン;9−アザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン;10−アザ−ビシクロ[4.3.1]デカン;11−アザ−ビシクロ[5.3.1]ウンデカン;および12−アザ−ビシクロ[6.3.1]ドデカン。(C
2−C
6)架橋に−HC=CH−を含有する(C
2−C
6)架橋の例は、−HC=CH−、−CH
2−HC=CH−、−HC=CH−CH
2−、−CH
2−HC=CH−CH
2−などを包含する。(C
2−C
6)架橋に−O−を含有する(C
2−C
6)架橋の例は、−CH
2−O−CH
2−(2炭素原子を含む)、−CH
2−O−CH
2−CH
2−および−CH
2−CH
2−O−CH
2−(それぞれ3炭素原子を含む)、−CH
2−CH
2−O−CH
2−CH
2−、−CH
2−O−CH
2−CH
2−CH
2−および−CH
2−CH
2−CH
2−O−CH
2−(それぞれ4炭素原子を含む)などを包含する。
【0086】
本明細書中の「Qx環の環原子が少なくとも1つのラクタム基である」で使用される「ラクタム基」は、Qx環状構造の一部として少なくとも1つのアミドまたはチオアミドを含む(例えば、1つのアミド、1つのチオアミド、2つのアミド、2つのチオアミド、若しくは1つのアミドと1つのチオアミドを含む)環状構造Qx、例えば、1−アザシクロアルカン−2−オンまたは1−アザシクロアルカン−2−チオンを意味する。特に、Qx環の環原子は1つのラクタム基から構成される場合、該ラクタム基は以下のQx環状構造のいずれか1つであってもよい:
【化212】
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式中、R
90は、式(I)で示される環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。
【0087】
本明細書中の「Qx環の環原子が少なくとも1つの環状ウレア基である」で使用される「環状ウレア」は、Qx環状構造の一部として少なくとも1つのウレアまたはチオウレアを含む環状構造Qx、例えば、1,3−ジアザシクロアルカン-2−オンまたは1,3−ジアザシクロアルカン-2−チオンを意味する。特に、Qx環の環原子が1つの環状ウレア基から構成される場合、該環状ウレア基 は以下のQx環状構造のいずれか1つであってもよい:
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
式中、R
90は、式(I)で示される環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。
本明細書中の「Qx環の環原子が少なくとも1つのラクタム基または環状ウレア基である」で使用される場合、ラクタム基と環状ウレア基は環状ウレア基 はカルボニルまたはチオカルボニルの炭素原子に結合する窒素原子を2つ持つ一方で、ラクタム基 はカルボニルまたはチオカルボニルの炭素原子に結合する窒素原子をたった1つしか持たないため、相互に排他的である。
本明細書中の「Qx環は3つの連続した環窒素原子を含まない」で使用される場合、該Qx環は以下の環状構造のいずれをも含まないことを意味する:
【化214】
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【0088】
ピペリジン環の2位および6位に結合する架橋を有する(すなわち、A−Bが一緒になって(C
2−C
6)架橋を形成する)本発明の化合物、例えば、式(I)の化合物において、構造内(endo−)架橋の例として:
【化215】
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は
【化216】
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と同等である。
ピペリジン環の2位および6位に結合する架橋を有する(すなわち、A−Bが一緒になって(C
2−C
6)架橋を形成する)本発明の化合物、例えば、式(I)の化合物において、構造間(exo−)架橋の例として:
【化217】
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は
【化218】
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と同等である。
【0089】
−Z−R
1基がビシクロ基を有する本発明化合物において、ビシクロ基は2つの配置を有し得る。例えば、−Z−R
1基がピペリジン環の窒素原子に直接結合している−(C
6−C
14)ビシクロアルキル、例えばビシクロ[3.3.1]ノナニルである場合、以下の配置が可能である:
【化219】
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【0090】
「−[R
13で置換されてもよい(C
1−C
10)アルキル]
h−」に関して本明細書中で使用される場合、hが1であるとき、Z−R
1はAおよびB置換基を有するピペリジン環に結合し、以下のとおりであると解釈される:
【化220】
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式中、iが0の場合、−(C
1−C
10)アルキル−は、R
13基で置換されておらず、iが1のとき、−(C
1−C
10)アルキル−は、AおよびB置換基を有するピペリジン環からもっとも遠く離れた炭素原子が1個のR
1基で置換される、および、AおよびB置換基を有するピペリジン環からもっとも遠く離れた炭素原子を含む、−(C
1−C
10)アルキル−のいずれかの炭素原子が、1個のR
13基で置換される。一つの実施形態において、R
13は、
(a)−ハロ、−OH、−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−N(R
6)
2、および−C(=O)OV
1、;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR
8基で置換された−(C
1−C
10)アルキル、−(C
2−C
10)アルケニル、−O(C
1−C
6)アルキル、−(C
5−C
10)シクロアルケニル、および−(5若しくは6員)ヘテロサイクル;並びに
(c)
【化221】
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式中、R
14は−水素およびnは2、3、4、5、6および7から選択される整数;並びに
(d)それぞれ非置換、または独立して選択される1もしくは2のR
7基で置換されたフェニルおよび−(5若しくは6員)ヘテロアリール;
から選択される。
他の実施形態において、R
13は:
(a)−ハロ、−OH、−CH
2OH、−CH
2CH
2OH、−N(R
6)
2、および−C(=O)OV
1、;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1若しくは2のR
8基で置換された−(C
1−C
6)アルキル、−(C
2−C
6)アルケニル、−O(C
1−C
4)アルキル、および−(5若しくは6員)ヘテロサイクル;並びに
(c)
【化222】
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式中、R
14は−水素およびnは2、3、4、5、6および7から選択される整数;並びに
(d)それぞれ非置換または独立して選択される1もしくは2のR
7基で置換されたフェニルおよび−(5若しくは6員)ヘテロアリール;
から選択される。
【0091】
「−[R
13で置換されてもよい(C
2−C
10)アルケニル]−」は本明細書中でZ−R
1に使用される場合、AおよびB置換基を有するピペリジン環に結合しているZ−R
1は、以下のとおりであると解釈される:
【化223】
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式中、iが0であるとき、−(C
2−C
10)アルケニル−は、R
13基で置換されておらず、iが1のとき、−(C
2−C
10)アルケニル−は、AおよびB置換基を有するピペリジン環からもっとも遠く離れた炭素原子が1個のR
1基で置換される、および、AおよびB置換基を有するピペリジン環からもっとも遠く離れた炭素原子を含む、−(C
2−C
10)アルケニル−のいずれかの炭素原子が、1個のR
13基で置換される。
【0092】
本明細書中、R
1の式(i)に関し、破線が二重結合の一つの結合を示す場合、当該基は以下の通りであると解釈される:
【化224】
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R
1の式(i)に関し、破線が不存在である場合、当該基は以下の通りであると解釈される:
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
本明細書中、R
13の式(iv)に関し、破線が二重結合の一つの結合を示す場合、当該基は以下の通りであると解釈される:
【化226】
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R
13の式(iv)に関し、破線が不存在である場合、当該基は以下の通りであると解釈される:
【化227】
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本明細書中の Qx環に関し、Wが不存在の場合、Qx環は以下の式で示される5員環である:
【化228】
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式中、E、G、J、M、U、および破線は、式(I)で示される環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。
【0093】
「ベンゾ」、「ベンゾ基」などの語句は、Qa環に関して使用された場合、
【化229】
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を意味し、R
2およびaは、式(I)で示される環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。
「ピリジノ」、「ピリジノ基」などの語句は、Qa環に関して使用された場合、
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)で示される環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。一つの実施形態において、置換されてもよいピリジノのQa環は、
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいピリジノのQa環は、
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいピリジノのQa環は、
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいピリジノのQa環は、
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0094】
「ピリミジノ」、「ピリミジノ基」などの語句は、置換されてもよいQa環に関して使用された場合、
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。一つの実施形態において、置換されてもよいピリミジノのQa環は、
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいピリミジノのQa環は、
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0095】
「ピラジノ」、「ピラジノ基」などの語句は、置換されてもよいQa環に関して使用された場合、
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。
「ピリダジノ」、「ピリダジノ基」などの語句は、置換されてもよいQa環に関して使用された場合、
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。一つの実施形態において、置換されてもよいピリダジノのQa環は、
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいピリダジノのQa環は、
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいピリダジノのQa環は、
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0096】
「ピロリノ」、「ピロリノ基」などの語句は、置換されてもよいQa環に関して使用された場合、
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)で示される環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。一つの実施形態において、置換されてもよいピロリノのQa環は、
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいピロリノのQa環は、
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいピロリノのQa環は、
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0097】
「イミダゾリノ」、「イミダゾリノ基」などの語句は、置換されてもよいQa環に関して使用された場合、
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)で示される環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。一つの実施形態において、置換されてもよいイミダゾリノのQa環は、
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいイミダゾリノのQa環は、
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0098】
「ピラゾリノ」、「ピラゾリノ基」などの語句は、置換されてもよいQa環に関連して使用された場合、
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)で示される環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。一つの実施形態において、置換されてもよいピラゾリノのQa環は、
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいピラゾリノのQa環は、
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいピラゾリノのQa環は、
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいピラゾリノのQa環は、
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0099】
「トリアゾリノ」、「トリアゾリノ基」などの語句は、置換されていてもよいQa環に関して使用された場合、
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)で示される環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。一つの実施形態において、置換されていてもよいトリアゾリノのQa環は、
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいトリアゾリノのQa環は、
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0100】
「フラノ」、「フラノ基」などの語句は、置換されていてもよいQa環に関して使用された場合、
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)で示される環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。一つの実施形態において、置換されてもよいフラノのQa環は、
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいフラノのQa環は、
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されていてもよいフラノのQa環は、
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0101】
「オキサゾリノ」、「オキサゾリノ基」などの語句は、置換されていてもよいQa環に関して使用された場合、
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)で示される環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義されたものである。一つの実施形態において、置換されてもよいオキサゾリノのQa環は、
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいオキサゾリノのQa環は、
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0102】
「イソキサゾリノ」、「イソキサゾリノ基」などの語句は、置換されてもよいQa環に関して使用された場合、
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義したものである。一つの実施形態において、置換されてもよいイソキサゾリノのQa環は、
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいイソキサゾリノのQa環は、
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいイソキサゾリノのQa環は、
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいイソキサゾリノのQa環は、
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0103】
「オキサジアゾリノ」、「オキサジアゾリノ基」などの語句は、置換されてもよいQa環に関連して使用された場合、
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義したものである。一つの実施形態において、置換されてもよいオキサジアゾリノのQa環は、
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいオキサジアゾリノのQa環は、
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいオキサジアゾリノのQa環は、
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0104】
「チオフェノ」、「チオフェノ基」などの語句は、置換されてもよいQa環に関連して使用された場合、
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義したものである。一つの実施形態において、置換されてもよいチオフェノのQa環は、
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいチオフェノのQa環は、
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいチオフェノのQa環は、
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0105】
「チアゾリノ」、「チアゾリノ基」などの語句は、置換されてもよいQa環に関して使用された場合、
【化278】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義したものである。一つの実施形態において、置換されてもよいチアゾリノのQa環は、
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいチアゾリノのQa環は、
【化280】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0106】
「イソチアゾリノ」、「イソチアゾリノ基」などの語句は、置換されてもよいQa環に関して使用された場合、
【化281】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義したものである。一つの実施形態において、置換されてもよいイソチアゾリノのQa環は、
【化282】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいイソチアゾリノのQa環は、
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいイソチアゾリノのQa環は、
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいイソチアゾリノのQa環は、
【化285】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0107】
「チアジアゾリノ」、「チアジアゾリノ基」などの語句は、置換されてもよいQa環に関連して使用された場合、
【化286】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、R
2およびaは、式(I)の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義したものである。一つの実施形態において、置換されてもよいチアジアゾリノのQa環は、
【化287】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいチアジアゾリノのQa環は、
【化288】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、置換されてもよいチアジアゾリノのQa環は、
【化289】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0108】
「3,3−ジフェニルプロピル」などの語句は、−Z−R
1基に関して使用された場合、
【化290】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、プロピルの3位炭素は上記の構造式において数字の3で示される。
【0109】
一つの実施形態として、「置換されてもよいビシクロ[3.3.1]ノニル」等の語句は、置換されてもよいR
1基に関して使用された場合、当該基は以下の構造のうち1つであると解釈され:
【化291】
[この文献は図面を表示できません]
式中、置換基は式(I)の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物において上記に定義したものである。一つのまたは他の実施形態において、置換されてもよいR
1基は、1以上の上記置換されてもよいビシクロ[3.3.1]ノニル構造を包含する。
【0110】
一つの実施形態において、「置換されてもよい−(C
6−C
14)ビシクロアルキル」は、
【化292】
[この文献は図面を表示できません]
を意味し、式中、破線は結合の存在または不存在を示す。破線が結合の存在を示し、二重結合の一つの結合を示す場合は、当該基は以下の通りであると解釈され、
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
破線が結合の不存在を示す場合は、当該「置換されてもよい−(C
6−C
14)ビシクロアルキル」基は、以下の通りであると解釈される。
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
【0111】
「テトラゾリル基」の語句は、
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
を意味する。一つの実施形態において、テトラゾリル基は、
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
である。他の実施形態において、テトラゾリル基は、
【化297】
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0112】
第一基が「1以上の第二基で置換された」である場合、第一基の一個以上の水素原子が、第二基の対応する数で置換される。第二基の数が2以上の場合、第二基はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。一つの実施形態において、第一基は、3個までの第二基で置換される。他の実施形態において、第一基は、1または2個の第二基で置換される。他の実施形態において、第一基は、2個の第二基で置換される。他の実施形態において、第一基は、2個の同一の第二基で置換される。他の実施形態において、第一基は、1個の第二基で置換される。
【0113】
「動物」という用語は、ヒトまたは、例としてウシ、サル、ヒヒ、チンパンジー、ウマ、ヒツジ、ブタ、ニワトリ、シチメンチョウ、ウズラ、ネコ、イヌ、マウス、ラット、ウサギまたはモルモット等のペットおよび家畜などの非ヒト動物を包含するが、それに限定されない。
【0114】
本明細書中で用いられる「製薬上許容される誘導体」という語句は、例えば本発明の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、すべての製薬上許容される塩、多形、疑似多形、溶媒和物、プロドラッグ、放射性標識体、立体異性体、鏡像異性体、ジアステレオマー、他の立体異性体、ラセミ混合物、幾何異性体、および/または互変異性体を包含する。
一つの実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される塩、多形、疑似多形、溶媒和物、プロドラッグ、放射標識物、立体異性体、鏡像異性体、ジアステレオマー、他の立体異性体、ラセミ混合物、幾何異性体、および/または互変異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される塩、多形、疑似多形、溶媒和物、放射標識物、立体異性体、鏡像異性体、ジアステレオマー、他の立体異性体、ラセミ混合物、幾何異性体、および/または互変異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される塩、多形、疑似多形、溶媒和物、立体異性体、鏡像異性体、ジアステレオマー、他の立体異性体、ラセミ混合物、幾何異性体、および/または互変異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される塩、多形、放射標識物、立体異性体、鏡像異性体、ジアステレオマー、他の立体異性体、ラセミ混合物、幾何異性体、および/または互変異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される塩、放射標識物、立体異性体、鏡像異性体、ジアステレオマー、他の立体異性体、ラセミ混合物、幾何異性体、および/または互変異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される塩、多形、疑似多形、溶媒和物、放射標識物、立体異性体、幾何異性体、および/または互変異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される塩、多形、疑似多形、溶媒和物、立体異性体、幾何異性体、および/または互変異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される塩、多形、疑似多形、放射標識物、立体異性体、幾何異性体、および/または互変異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される塩、放射標識物、立体異性体、幾何異性体、および/または互変異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される塩、多形、立体異性体、幾何異性体、および/または互変異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される塩、立体異性体、幾何異性体、および/または互変異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される塩、立体異性体、および/または互変異性体である。
他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される塩である。 他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、多形である。 他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレアまたははラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、疑似多形である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される溶媒和物である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容されるプロドラッグである。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される放射標識物である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される立体異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される鏡像異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容されるジアステレオマーである。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される立体異性体、鏡像異性体、ジアステレオマー以外の立体異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容されるラセミ混合物である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される幾何異性体である。他の実施形態において、製薬上許容される誘導体は、例えば本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物における、製薬上許容される互変異性体である。
【0115】
本明細書中で用いられる「製薬上許容される塩」という語句は、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物から調製されうる製薬上許容される塩であり、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の酸性官能基および窒素含有基のような塩基性官能基から形成される塩を含む。例示的な塩には、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、過リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、クエン酸、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、重酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルカロン酸塩、サッカラート、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、およびパモ酸塩(すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトアート))塩を包含するが、これらに限定されない。例えば、JがN(R
90)である環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 の場合、化合物と塩酸を反応させることによって塩酸塩を形成させることができ、例えば、Jが N(H)(R
90)である環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の塩酸塩が得られる。「製薬上許容される塩」という語は、酸性官能基、例えばカルボン酸官能基、および製薬上許容される無機または有機塩基を有する環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物から調製される塩も包含する。適切な塩基としては、ナトリム、カリウム、セシウム、およびリチウムなどアルカリ金属の水酸化物、カルシムおよびマグネシウムなどアルカリ土類金属の水酸化物、アルミニウムおよび亜鉛などの他の金属の水酸化物、アンモニア、および有機アミン、例えば非置換またはヒドロキシ置換モノ−、ジ−、またはトリアルキルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、ピコリン、N−メチル−N−エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、モノ−、ビス−、またはトリス−(2−ヒドロキシ−(C
1−C
3)アルキルアミン)、例えばモノ−、ビス−、またはトリス−(2−ヒドロキシエチル)アミン、2−ヒドロキシ−tert−ブチルアミン、またはトリス−(ヒドロキシメチル)メチルアミン、N,N−ジ−[(C
1−C
3)アルキル]−N−(ヒドロキシ(C
1−C
3)アルキル)−アミン、例えばN,N−ジメチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アミン、またはトリ−(2−ヒドロキシエチル)アミン、N−メチル−D−グルカミン、およびアルギニン、リジンなどのアミノ酸を包含するが、これらに限定されない。一つの実施形態において、製薬上許容される塩は塩酸塩、硫酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、またはフマル酸塩である。他の実施形態において、製薬上許容される塩は塩酸塩、または硫酸塩である。他の実施形態において、製薬上許容される塩は塩酸塩である。他の実施形態において、製薬上許容される塩は、硫酸塩である。他の実施形態において、製薬上許容される塩はナトリウム塩である。他の実施形態において、製薬上許容される塩はカリウム塩である。他の実施形態において、製薬上許容される塩はp−トルエンスルホン酸塩である。他の実施形態において、製薬上許容される塩はフマル酸塩である。他の実施形態において、製薬上許容されるフマル酸塩は、約1当量の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物、および約0.5当量のフマル酸を含有する。例えば一つの実施形態において、約0.3から0.7当量のフマル酸を含有し、または他の実施形態において約0.4から0.6当量のフマル酸を含有し、または他の実施形態において約0.44から0.56当量のフマル酸を含有し、または他の実施形態において約0.47から0.53当量のフマル酸を含有する。他の実施形態において、製薬上許容されるフマル酸塩は、1当量の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物、および0.5当量のフマル酸を含有する。当業者は、例えば、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の酸添加塩について公知のさまざまな方法により、適当な酸と化合物を反応させることにより調製することができる。
【0116】
本明細書中の化合物はまた、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の全ての多形と疑似多形も包含する。「多形」は、当該技術分野において公知であり (例えば、Giron, "Investigations of Polymorphism and Pseudo-polymorphism in Pharmaceuticals by Combined Thermoanalytical Techniques," J. Thermal Anal. Cal. 64:37-60 (2001)参照)、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 が存在しうる様々な結晶相が考えられる。結晶相は、結晶格子中の分子の様々な配置 (「パッキング多形」)および/または立体配座 (「配座多形」)をとりうる。本明細書中で用いられる「無水物」という語句は、水分子が結晶の非整形部分である環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の結晶形を意味する。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の無水物は、例えば、実質的に水がない溶媒から結晶化することによって得られる。一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は無水物、つまり、結晶格子は実質的に水分子を含まず、水分子が、熱重量分析(TGA)および/または示差走査熱量測定(DSC)等によって、当業者が認識でき、結晶(例えば、水和物)の整形部分にある水分子と区別できるような (例えば、結晶の表面に緩く結合している)「表層水」として存在するものである、フリー体として存在する。一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の無水物は、約0.2モルより少ない水を有する。他の実施形態において約0.15モルより少ない水、他の実施形態において約0.12モルより少ない水、他の実施形態において約0.1モルより少ない水、他の実施形態において約0.085モルより少ない水、他の実施形態において約0.075モルより少ない水、他の実施形態において約0.06モルより少ない水、他の実施形態において約0.057モルより少ない水、他の実施形態において約0.05モルより少ない水、他の実施形態において約0.03モルより少ない水、他の実施形態において約0.025モルより少ない水、他の実施形態において約0.02モルより少ない水、他の実施形態において約0.01モルより少ない水、他の実施形態において約0.005モルより少ない水、他の実施形態において約0.001モルより少ない水を有する。各実施形態は、表層水の存在を考慮しており、1モルの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物に対するものである。
【0117】
本明細書中で開示された化合物は、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物のすべての溶媒和物も包含する。「溶媒和物」は当該技術分野において公知であり、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物と溶媒分子との結合、物理的な会合および/または溶媒和を含む。物理的会合は、イオン強度変化および水素結合を含む共有結合を包含する。溶媒和物が化学量論的である場合、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物に対する溶媒の固定比率が存在する。 例えば、溶媒分子:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の分子比が2:1、1:1、または1:2のとき、それぞれ二溶媒和物、一溶媒和物または、半溶媒和物、とみなされる。他の実施形態において、溶媒和物は、非化学量論的である。例えば、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物結晶は、結晶格子の構造的空洞、つまり、チャネルに溶媒分子を含有しうる。場合によっては、1つまたはそれ以上の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に取り込まれるような場合は、溶媒和物は単離しうる。従って、「溶媒和物」は、本明細書中において、溶液状態と単離可能な溶媒和物の両方を包含する。溶媒和物の結晶形が「疑似多形」とも呼ばれるため、本明細書記載の化合物はまた、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の全ての疑似多形を包含する。本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、水、メタノール、エタノールなどの製薬上許容される溶媒とともに溶媒和された形態として存在でき、本発明は、溶媒和および非溶媒和された環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の両方の形態を包含することを意味する。「水和物」は、溶媒分子が水であれば、溶媒和物における特定のサブグループに関することから、水和物は本発明の溶媒和物に包含される。一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、一水和物、つまり、水:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物のモル比が約1:1であるフリー体として存在する。例えば、1つの実施形態において0.91:1〜1.09:1であり、他の実施形態において0.94:1〜1.06:1、 他の実施形態において0.97:1〜1.03:1、他の実施形態において0.985:1〜1.015:1であり、各実施形態において、もしあれば存在しうる表層水は考慮していない。
溶媒和物の調整方法は当該技術分野において公知である。例えば、Caira et al., "Preparation and Crystal Characterization of a Polymorph, a Monohydrate, and an Ethyl Acetate Solvate of the Antifungal Fluconazole," J. Pharmaceut. Sci., 93(3):601-611 (2004)に、フルコナゾールの、酢酸エチルおよび水との溶媒和物の製法について記載されている。溶媒和物、半溶媒和物、水和物などの同様の製法が、Van Tonder et al., "Preparation and Physicochemical Characterization of 5 Niclosamide Solvates and 1 Hemisolvate," AAPS Pharm. Sci. Tech., 5(1):Article 12 (2004)およびBingham et al., "Over one hundred solvates of sulfathiazole," Chem. Comm., pp. 603-604 (2001)に記載されている。一つの実施形態において、限定されない工程としては、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を、望みの量の望みの溶媒(有機溶媒、水またはそれらの混合物)に、約20℃〜約25℃以上の温度で溶解すること、結晶を形成するのに十分な速度で溶液を冷却すること、および結晶を公知の方法、例えば、ろ過により単離する方法が挙げられる。分析技術、例えば、IRスペクトル分析が、溶媒和物の結晶中に、溶媒が存在することを確認するために使用され得る。
【0118】
本明細書中で開示された化合物は、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物のすべてのプロドラッグも包含する。「プロドラッグ」は本技術分野において公知であり、同様の薬理活性を有する必要はないものの、in vivoにおいて活性を有する親ドラッグを解離する、あらゆる共有結合されたキャリアーとみなされる。一般的に、そのようなプロドラッグは、例えば代謝されることにより、in vivoにおいて要求される式(I)の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物へ容易に変換できる、式(I)の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の機能的誘導体でありうる。適したプロドラッグ誘導体の選択および調製のための慣用的な手順は、例えばBundgaard, ed., Design of Prodrugs, Elsevier, Amsterdam (1985);Colowick et al., "Drug and Enzyme Targeting, Part A," Widder et al., eds., Methods in Enzymology, Vol. 112, Academic Press (1985); Bundgaard, "Design and Application of Prodrugs," A Textbook of Drug Design and Development, Krogsgaard-Larsen and Bundgaard, eds., Harwood Academic Publishers, Chapter 5, pp. 113-191 (1991); Bundgaard et al., "(C) Means to Enhance Penetration (1) Prodrugs as a means to improve the delivery of peptide drugs," Adv. Drug Delivery Revs. 8:1-38 (1992); Bundgaard et al., "Glycolamide Esters as Biolabile Prodrugs of Carboxylic Acid Agents: Synthesis, Stability, Bioconversion, and Physicochemical Properties," J. Pharmaceut. Sci. 77(4):285-298 (1988);およびKakeya et al., "Studies on Prodrugs of Cephalosporins. I. Synthesis and Biological Properties of Glycyloxygenzoyloxymethyl and Glycylaminobenzoyloxymethyl Esters of 7β-[2-(2-Aminothiazol-4-yl)-(Z) 2 methoxyiminoacetamido]3-methyl-3-cephem-4-carboxylic Acid," Chem. Pharm. Bull. 32:692-698 (1984)に記載されている。
【0119】
さらに、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の1つまたはそれ以上の水素、炭素または他の原子は、水素、炭素または他の原子の放射性同位体に置き換えられ得る。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の「放射性標識体」、「放射性標識された形態」などは、それぞれ本発明に包含され、代謝動態研究や結合アッセイにおいて、研究および/または診断の手段として有用である。原子に関して本明細書で使用される「放射性」とは、放射性原子を含む原子を意味し、その特定の放射能は、放射能のバックグラウンドレベルを超えている。本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物に取り込まれうる放射性同位体の例としては、それぞれ、
2H、
3H、
11C、
13C、
14C、
15N、
17O、
18O、
31P、
32P、
35S、
18F、
19F、
36Cl、
37Cl、
76Br、
77Br、
81Br、
123I、
124I、
125Iおよび
131Iといった、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素の同位体を包含する。一つの実施形態において、放射性標識された環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、1、2、3または4個以上の放射性同位体を含み、それら放射性同位体は、独立して水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される。他の実施形態において、放射性標識された環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、1または2個の放射性同位体を含み、それら放射性同位体は、独立して水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される。他の実施形態において、放射性標識された環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される1個の放射性同位体を含む。他の実施形態において、放射性標識された環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、1、2、3または4個以上の放射性同位体を含み、それら放射性同位体は、独立して
2H、
3H、
11C、
13C、
14C、
15N、
17O、
18O、
31P、
32P、
35S、
18F、
19F、
36Cl、
37Cl、
76Br、
77Br、
81Br、
123I、
124I、
125Iおよび
131Iから選択される。他の実施形態において、放射性標識された環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、1または2個の放射性同位体を含み、それら放射性同位体は、独立して
2H、
3H、
11C、
13C、
14C、
15N、
17O、
18O、
31P、
32P、
35S、
18F、
19F、
36Cl、
37Cl、
76Br、
77Br、
81Br、
123I、
124I、
125Iおよび
131Iから選択される。他の実施形態において、放射性標識された環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、
2H、
3H、
11C、
13C、
14C、
15N、
17O、
18O、
31P、
32P、
35S、
18F、
19F、
36Cl、
37Cl、
76Br、
77Br、
81Br、
123I、
124I、
125Iおよび
131Iから選択される1個の放射性同位体を含む。他の実施形態において、放射性標識された環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、 1、2、3または4個以上の放射性同位体を含み、それら放射性同位体は、独立して
2H、
3H、
13C、
14C、
15N、
18O、
32Pおよび
125Iから選択される。他の実施形態において、放射性標識された環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、1または2個の放射性同位体を含み、それら放射性同位体は、独立して
3H、
14C、
15N、
18O、
32Pおよび
125Iから選択される。他の実施形態において、放射性標識された環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、
3H、
14C、
15N、
18O、
32Pおよび
125Iから選択される1個の放射性同位体を含む。
本発明の放射性標識された化合物は、当該技術分野において公知の方法により調製され得る。例えば、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物のトリチウム化化合物は、例えば、トリチウムの触媒的脱ハロゲン化反応等により、特定の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物にトリチウムを導入することにより調製され得る。この方法は、適当な環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物のハロゲン置換された前駆体を、適当な触媒、例えばパラジウム炭素の存在下、トリチウムガスと、塩基の存在または非存在下で反応させる方法を包含しうる。他のトリチウム化化合物を調製する適当な方法は、Filer, "The Preparation and Characterization of Tritiated Neurochemicals," Isotopes in the Physical and Biomedical Sciences, Vol. 1, Labeled Compounds (Part A), E. Buncel et al, eds., Chapter 6, pp. 155-192 (1987)に見出すことができる。
14C標識化合物は、
14C炭素を有する出発材料を用いることにより調製され得る。
13Cおよび/または
15Nで放射性標識されたピペラジンを含有する化合物は、例えば、米国特許第7,355,045号明細書の
図5Aおよび関連する部分に記載の方法に従い、調整され得る。アニリン環の6位に
18Fを含む放射性標識された化合物は、米国特許第6,562,319号明細書の第27欄に記載の方法に従い調整され得る。
【0120】
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、1つまたはそれ以上の不斉中心を有することができ、従って鏡像異性体、ジアステレオマー、およびその他の立体異性体の形態を生じうる。他に特記が無ければ、本発明は、ラセミ体および光学分割体またはそれらのあらゆる混合物だけでなく、全ての可能な形態を包含することを意味する。一般的に、幾何異性体は立体異性体に包含されることが認識されている(例えば、the definitions of "stereoisomers" and "cis-trans isomers" appearing in the IUPAC Compendium of Chemical Terminology, 2
nd Ed. (the "Gold Book"), McNaught et al., eds., Blackwell Scientific Publications, Oxford (1997)参照)。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物がオレフィン二重結合または他の幾何不斉中心を含有するとき、および他に特記が無ければ、全ての「幾何異性体」、例えばEおよびZの両方の幾何異性体を包含することを意味する。すべての「互変異性体」、例えばラクタム−ラクチム、ウレア‐イソウレア、ケト−エノール、アミド−イミド酸、エナミン−イミン、アミン−イミン、およびエナミン−エニミン互変異性体は、同様に本発明に包含されることを意味する。
本明細書中で用いられる、「立体異性体」、「立体異性の形態」などの語は、空間におけるそれらの原子の向きのみが異なる、個々の分子のすべての異性体のための一般的な語である。それは鏡像異性体およびお互いに鏡像とならない1以上のキラル中心を有する化合物の異性体(「ジアステレオマー」)を含む。
「キラル中心」という語は、4つの異なる官能基が結合する炭素原子を指す。
「鏡像異性体」または「鏡像異性の」という語は、それらの鏡像体と重ねあわない分子を指し、従って光学的に活性であり鏡像異性体は偏光をひとつの方向に屈折させ、鏡像体は偏光を逆の方向に屈折させる。
「ラセミの」という語は、鏡像異性体が等量な、光学的に不活性の混合物を指す。
「光学分割」という語は、分子の2つの鏡像異性の形態の1つを単離、濃縮または除去することを指す。環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の光学異性体は、キラルクロマトグラフィーまたは光学活性な酸若しくは塩基からジアステレオマーの塩を形成させるような、公知の方法で得ることができる。
光学純度は、以下の適切な式によって決定されるエナンチオマー過剰率(% ee)および/またはジアステレオマー過剰率(% de)の用語で記述することができる。
【化298】
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【0121】
「MeOH」という用語は、メタノール、すなわち、メチルアルコールを意味する。「EtOH」という用語は、エタノール、すなわち、エチルアルコールを意味する。「Et
2O」という用語は、ジエチルエーテル、すなわち、エトキシエタンを意味する。「THF」という用語は、テトラヒドロフランを意味する。「DMF」という用語は、N,N−ジメチルホルムアミドを意味する。「DCM」という用語は、塩化メチレン、すなわち、ジクロロメタンまたはCH
2Cl
2を意味する。「DCE」という用語は、1,2−ジクロロエタンを意味する。「EtOAc」という用語は、酢酸エチルを意味する。「MeCN」という用語はアセトニトリルを意味する。「DMSO」という用語は、ジメチルスルホキシド、すなわち、メチルスルフィニルメタンを意味する。「NMP」という用語は、N−メチルピロリジノン、すなわち、1−メチルピロリジン−2−オンを意味する。「DMA」という用語は、N,N−ジメチルアセトアミドを意味する。「MTBE」という用語は、tert−ブチルメチルエーテル、すなわち、2−メトキシ−2−メチルプロパンを意味する。「AcOH」という用語は、酢酸を意味する。「TFA」という用語は、2,2,2−トリフルオロ酢酸を意味する。「TEA」という用語は、トリエチルアミンを意味する。「DIEA」という用語は、ジイソプロピルエチルアミン、すなわち、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミンを意味する。「Bn」という用語は、ベンジル、すなわち、
【化299】
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を意味する。
「BOC」という用語は、tert−ブチルオキシカルボニル、すなわち、
【化300】
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を意味する。
「IBD」という用語は、炎症性腸疾患を意味する。「IBS」という用語は、過敏性大腸症候群を意味する。「ALS」という用語は、筋萎縮性側索硬化症を意味する。
【0122】
「有効量」という用語は、環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物に関して用いられるとき、(a)病状またはその症状の治療若しくは予防;(b)細胞におけるORL−1受容体機能の検出可能な阻害;または(c)細胞におけるORL−1受容体機能の検出可能な活性化、に有効な量を意味する。
「有効量」という用語は、第二治療薬に関連して用いられるとき、治療薬の治療的効果を提供する量を意味する。
「調節する」、「調節」などの用語は、本明細書中でORL−1受容体に関して用いられるとき、(i)受容体を阻害すること又は活性化すること、または(ii)直接若しくは間接的に受容体活性の通常の調節に影響することによる、動物における薬物動力的な応答(例えば、無痛覚症)を仲介することを意味する。受容体活性を調節する化合物は、アゴニスト、部分アゴニスト、アンタゴニスト、アゴニスト/アンタゴニスト混合物、部分アゴニスト/アンタゴニスト混合物および直接または間接的に受容体活性調節に影響する化合物を包含する。
本明細書中で、受容体に結合し、内因性リガンドの制御効果を模倣する化合物を「アゴニスト」と定義する。本明細書中で、受容体に結合し、アゴニストとして部分的にのみ有効である化合物を「部分アゴニスト」と定義する。本明細書中で、受容体に結合するが、制御効果を示さず、むしろ当該受容体への他の作用因子の結合を阻害する化合物を「アンタゴニスト」と定義する(Ross et al., "Pharmacodynamics: Mechanisms of Drug Action and the Relationship Between Drug Concentration and Effect," in Goodman & Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics pp. 31-43 (Goodman et al., eds., 10
thEd., McGraw-Hill, New York 2001)参照)。
「の治療」、「治療」などの語句は、病状またはその症状の、改善または停止を包含する。一つの実施形態において、治療は、阻害することを包含する。例えば、病状またはその症状の出現の全体頻度を減少させることを包含する。
「の予防」、「予防」などの語句は、病状またはその症状の発症の回避を包含する。
「障害」は前記に定義された「病状」を包含するが、これに限定されるものではない。
図示した化学構造と化学名のどちらが正しいか疑いが生じた場合は、図示した化学構造を優先する。
明確にするために、別個の実施形態の文脈で記載された様々な発明の特徴は、明細書で具体的に除外されない限り、単一の実施形態において組み合わせることができる。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で記載された様々な発明の特徴は、明細書で具体的に除外されない限り、別々および/または適切に組み合わせることができる。
【0123】
4.3 環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成法
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、現在の開示技術を考慮し、R
1、R
2、R
90、Qa、Y
1、Z、A、B、Qx、E、G、J、M、U、Wおよびaが上記で定義され、LがBrまたはIなどのハロゲン脱離基であり、L’がFまたはClであり、Rは−(C
1−C
4)アルキルまたは−CF
3であり、R’は−(C
1−C
4)アルキルである、以下のスキーム中に示された以下に明示された方法を含む、従来の有機合成法により合成できる。簡単にするために、以下のスキームではQa基が時々R
2で置換されていないベンゾで例示しているが、Qa基が置換されたベンゾおよび、非置換または置換された(5若しくは6員)ヘテロアリールである場合にも応用できる。
セクション4.3.1では、以下のスキームに示すように、Y
1が酸素、すなわち、式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリンタイプピペリジン化合物である、式(I)の環状ウレア置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成法を記載している。セクション4.3.2では、以下のスキームに示すように、Y
1が酸素、すなわち、式(Ib)、式(Ic)および式(Id)のラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物である、式(I)のラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成法を記載している。セクション4.3.3では、以下のスキームに示すように、Y
1が酸素、すなわち、式(Ie)のNの置換ラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物である、式(I)のN置換ラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成法を記載している。セクション4.3.4では、以下のスキームに示すように、Y
1が酸素、すなわち、式(If)の飽和N置換ラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物である、式(I)の飽和N置換ラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成法を記載している。セクション4.3.5では、以下のスキームに示すように、Y
1が硫黄、すなわち、式(Ig)の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物である、式(I)の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成法を記載している。セクション4.3.6〜4.3.8では、式(I)の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の様々な立体化学的形状の合成法を記載している。
【0124】
4.3.1 式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成法
式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成は、キノキサリン−2,3(1H,4H)−ジオン(例えば、化合物A5)とクロロ化試薬との反応、続いて、ウレア含有環との反応によって実行できる。6通りの化合物A5の合成法を以下のスキームA−Fに示す。化合物G1を合成するための化合物A5のクロロ化法は、以下のスキームGおよびHに示される。化合物G1から式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を合成する方法は、以下のスキームI〜Lに示される。
【0125】
4.3.1.1 化合物A5の合成法
化合物A5の6通りの合成法を以下に示す。
【0126】
4.3.1.1.1 化合物A5の合成:方法1(スキームA)
スキームA
【化301】
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【0127】
スキームAおよび他のスキームにおいて、「Lit 1」はTortolani et al., "A Convenient Synthesis to N-Aryl-Substituted 4-Piperidones," Org. Lett. 1:1261-1262 (1999)および/またはEuro-Celtique S.A.の国際公開第2005/075459号に記載された手順を参照し、「Lit 2」はGoehring et al.の米国特許第6,635,653号明細書に記載された手順を参照し、「Lit 3」はDudash et al., "Synthesis and evaluation of 3-anilino-quinoxalinones as glycogen phosphorylase inhibitors," Bioorg. Med. Chem. Lett., 15(21):4790-4793 (2005)に記載された手順を参照している。
化合物A1およびA2は、購入可能であるか、または本技術分野において公知の方法で調整できる。
構造A1のピペリジニウム塩は、第1級アミンと、エタノールなどの適当な溶媒中で、炭酸カリウムなどの塩基の存在下、還流条件下において「Lit 1」に記載されているように、1−置換ピペリジン−4−オンの化合物A3を生成するために反応されうる。「Lit 2」に記載されているように、化合物A3は、構造A2のピペリジン−4−オンを、臭化アルキルまたはヨウ化アルキルと、ジメチルホルムアミド、MeCNまたはDMSOなどの適当な溶媒中、炭酸カリウムなどの無機塩基またはDIEAなどの有機塩基存在下で反応させて、アルキル化することにより調製されうる。「Lit 2」に記載されているように、化合物A3は、化合物A2とアルデヒドまたはケトンを、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリドまたはナトリウムシアノボロヒドリドを用いて、それぞれDCMまたはMeOHなどの適当な溶媒中で反応させる、還元的アミノ化によっても調製されうる。化合物A4は、「Lit 2」に記載されているように、化合物A3を置換または非置換の1,2−フェニレンジアミンと、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリドまたはナトリウムシアノボロヒドリドを用いて、それぞれDCMまたはMeOHなどの適当な溶媒中で反応させる還元的アミノ化により得られる。化合物A4を、トルエンなどの適当な溶媒に溶解し、TEAなどの塩基存在下で2−クロロ−2−オキソ酢酸エチルと反応させ、続いてMeOHまたはEtOHなどの適当な溶媒中でナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アルコキシドで処理して化合物A5が得られる。
【0128】
4.3.1.1.2 化合物A5の合成:方法2(スキームB)
スキームB
【化302】
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【0129】
スキームBおよびその他のスキームにおいて、「Lit 1b」はEuro-Celtique S.A.の国際公開第2005/075459号に記載された手順を引用している。
「Lit 1b」に記載されているように、化合物A3を、ヘキサンなどの適当な溶媒中、50%ヒドロキシルアミン水溶液と反応させ、ヒドロキシルアミン中間体が得られる。該中間体は、トルエンなどの適当な溶媒中で、ディーン−スターク装置を用いた還流条件下での脱水反応により、オキシムに変換しうる。当該オキシム中間体は、EtOHなどの適当な溶媒中、ロジウム/アルミナなどの触媒を用いて、「Lit 1b」に記載のパール水素化反応器などの適当な装置を用い、1気圧以上の水素雰囲気下で行う触媒的水素添加により、第1級アミン化合物B1に還元されうる。化合物B1を、2−クロロ−2−オキソ酢酸エチルと、TEAなどの塩基存在下で反応することにより、化合物B2を得ることができる。化合物B2を、MeCNなどの適当な溶媒中、炭酸カリウムなどの塩基存在下、置換又は非置換の2−ハロ−1−ニトロベンゼン(ここでハロはフッ素または塩素)と、還条件下で反応させることにより、化合物B3を得ることができる。化合物B3を、エタノールのような適当な溶媒中、水素雰囲気下、ラネーニッケルなどの水素化触媒で処理し、生成物を、MeOHまたはEtOHのような適当な溶媒中、直ちにナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アルコキシドで処理することにより、化合物A5を得ることができる。
【0130】
4.3.1.1.3 化合物A5の合成:方法3(スキームC)
スキームC
【化303】
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【0131】
スキームCおよび他のスキームにおいて、「Lit 4」はニトロ基の還元に適用可能な方法のレビューを記載しているRylander, "Hydrogenation of Nitro Compounds," in Hydrogenation Methods pp. 104-116 (Academic Press, London, 1985)を参照し、「Lit 5」はPorter, "The Zinin Reduction of Nitroarenes," Org. Reactions, 20:455-481 (1973)に記載されているジニン(Zinin)還元法を参照する。
化合物C1は購入可能であるか、または本技術分野において公知の方法で調製できる。化合物C1を2,2,2−トリフルオロアセチルクロライドなどの酸クロライドRC(=O)Cl、または2,2,2−トリフルオロ酢酸無水物などの無水物(RC(=O)
2)O、およびTEAなどの塩基と、DCMまたはTHFなどの適当な溶媒中で反応させて化合物C2が得られる。化合物C2を、NaOHなどの適切な塩基を用い、エステルのカルボン酸への加水分解を行い、続いてクルチウス(Curtius)転位条件下でジフェニルホスホラジデート(「(PhO)
2P(=O)N
3」)およびフェニルメタノール(「BnOH」)で処理する2段階工程において化合物C3に変換できる。化合物C3のベンジルオキシカルボニル基を、貴金属触媒、例えばパラジウム/炭素を用いて水素化分解条件下、水素雰囲気下で除去し、化合物C4が得られる。化合物C4を置換若しくは非置換の2−ハロ−1−ニトロベンゼン(ここでハロはフッ素または塩素)と反応させ(スキームBで述べた工程と同様)化合物C5が得られる。次の工程において、「Lit 4」に記載のとおり、化合物C5を、ラネーニッケルなどの触媒を用い、EtOHなどの適当な溶媒中、水素雰囲気下で化合物C6に変換できる。化合物C5は、化学的方法、例えば亜鉛、塩化スズ(II)若しくは鉄を用いて、または「Lit 5」に記載されているとおり、ジニン(Zinin)還元により、スルフィド若しくはポリスルフィドを用いて、化合物C6に変換することも可能である。化合物C6をトルエンなどの適切な溶媒中、2−クロロ−2−オキソ酢酸エチルおよびTEAなどの塩基と処理し、続いてEtOHなどの適当な溶媒中でナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アルコキシドと処理することにより化合物C7を得ることができる。それぞれスキームAに記載されているように、化合物C7を臭化アルキルまたはヨウ化アルキルでアルキル化するか、またはアルデヒドまたはケトンを用いた化合物C7の還元的アミノ化により、化合物A5を調製することができる。
【0132】
4.3.1.1.4 化合物A5の合成:方法4(スキームD)
スキームD
【0133】
【化304】
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【0134】
化合物D1は、購入可能であるか、または本技術分野において公知の方法でC1から調製できる。化合物D2は、スキームCにおける化合物C1から化合物C4の調製法と同様の方法により、化合物D1から調製することができる。化合物D2を置換若しくは非置換2−ハロ−1−ニトロベンゼン(ここでハロはフッ素または塩素)と反応させ(スキームBに記載の方法と同様)、化合物D3を得ることができる。次工程(スキームBに記載の方法と同様)において、化合物D3はEtOHどの適当な溶媒中、水素雰囲気下でラネーニッケルなどの水素化触媒で処理することにより、または化学的方法、例えば亜鉛、塩化スズ(II)または鉄などの還元剤を用いることにより、またはスキームCに記載されているとおりジニン(Zinin)還元により、スルフィド若しくはポリスルフィドを用いて化合物D4に変換することができる。その後(スキームAに記載の方法と同様)、化合物D4をTEAなどの塩基存在下で2−クロロ−2−オキソ酢酸エチルと処理し、続いてEtOHの適当な溶媒中、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アルコキシドと処理することにより、化合物D5を得ることができる。化合物D5をMeOHまたはEtOHなどの適当な溶媒中、水素雰囲気下で貴金属触媒、例えばパラジウム/炭素を用いて水素化分解することにより化合物C7を得ることができる。化合物A5は、臭化アルキルまたはヨウ化アルキルを用いた化合物C7のアルキル化、またはアルデヒドまたはケトンを用いた化合物C7の還元的アミノ化により調製することができる(スキームCに記載の方法と同様)。
【0135】
4.3.1.1.5 化合物A5の合成:方法5(スキームE)
スキームE
【化305】
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【0136】
スキームEに示すように、化合物A3はBOC基で保護された置換または非置換の1,2−フェニレンジアミンおよびナトリウムトリアセトキシボロヒドリドまたはシアノ水素化ホウ素ナトリウムのような還元剤とともに、DCMまたはMeOHのような適当な溶媒中で、還元的アミノ化条件下で化合物E1に変換されうる。該反応は、「Lit2」にそれぞれ記載されている反応と同様である。BOC保護基はHClやTFAのような酸性条件下で除去され中間体を生成し、当該中間体は、2−クロロ−2−オキソ酢酸エチルとTEAのような塩基を用いて反応し、次いで、EtOHのような適当な溶媒中、ナトリウムエトキシドのようなアルカリ金属アルコキシドとの反応により、2段階で化合物A5に変換されうる。置換基AおよびBが一緒になって架橋を形成する場合、例えば、2炭素架橋の場合、“構造間(exo)”および“構造内(endo)”の異性体は、フラッシュカラムクロマトグラフィーを用いて簡便に分離できる。
【0137】
4.3.1.1.6 化合物A5の合成:方法6(スキームF)
スキームF
【化306】
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スキームFに記載の通り、化合物A5は、米国特許出願公開第2010/0022519号明細書の例えば段落[1364]の記載に従い合成されうる。簡単に説明すると、1級アミンF1の−Z−R
1は、例えば、シクオオクチル、アダマンチルまたはノルアダマンチルであり、含水EtOHまたはMeOHのような極性溶媒中、還流条件下で、ピペリドン塩および炭酸カリウムのような無機塩基と、約4時間から6時間反応させると、化合物F2を生成しうる。化合物F2は、THFまたは1,2−ジメトキシエタンのような溶媒中、置換または非置換の1,2−フェニレンジアミンおよびAcOHと処理すると、アミンを生成し、当該アミンはナトリウムトリアセトキシボロヒドリドで還元すると、化合物F3を生成しうる。化合物F3は、DCMのような非水溶性溶媒中、TEAのような塩基で処理するとアミドを生成し、当該アミドはEtOHのような極性溶媒中、炭酸カリウムを用いて環化すると化合物A5を生成しうる。
【0138】
4.3.1.2. 化合物A5から化合物G1への合成法
化合物A5から化合物G1を合成する2通りの方法を以下に示す。
【0139】
4.3.1.2.1 化合物G1の合成:方法1(スキームG)
スキームG
【化307】
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スキームGにおいて、化合物G1は化合物A5のクロロ化により得られる。例えば、トルエンやキシレンのような高沸点溶媒中、化合物A5、DMF、トリエチルアミンのような塩基の混合物へ、塩化チオニル、塩化ホスホリルまたは五塩化リンのようなクロロ化試薬を加え、「Lit 3」に記載されているような還流条件下で反応することにより得られる。
【0140】
4.3.1.2.2 化合物G1の合成:方法2(スキームH)
スキームH
【化308】
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スキームHにおいて、化合物A2は、DCMなどの溶媒中、塩化チオニルを用い、例えば、Pizey, "Thionyl Chloride," Ch. 4 in Synthetic Reagents, John Wiley & Sons, New York, Vol. 1, pp. 321-357 (1974)に記載の方法に従って、2−クロロキノキサリンである化合物G1へ変換することができる。
【0141】
4.3.1.3 キノキサリン−2,3(1H,4H)−ジオンから 式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリン-タイプピペリジン化合物の合成法
キノキサリン−2,3(1H,4H)−ジオンから式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリン-タイプピペリジン化合物を合成する4通りの方法を以下に示す。
【0142】
4.3.1.3.1 式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成: 方法1(スキームI)
スキームI
【化309】
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スキームIにおいて、化合物G1を、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(DBU)または水素化ナトリウム(NaH)などの塩基存在下でウレア含有環である化合物I1と反応させることによって、式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が得られる。一つの実施形態において、該反応は、NMPなどの有機溶媒中で、高温下(例えば、約100℃〜約120℃)で行われる。
【0143】
4.3.1.3.2 式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成: 方法2(スキームJ)
スキームJ
【化310】
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スキームJにおいて、塩基(例えば、Cs
2CO
3)存在下、配位子として4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9,−ジメチルキサンテン(キサントホス)を用いて化合物G1と化合物I1のパラジウム触媒によるクロスカップリング によって、式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が得られる。一つの実施形態において、該反応は、1,4−ジオキサンなどの有機溶媒中で、高温下(例えば、約110℃〜約120℃)で行われる。
【0144】
4.3.1.3.3 式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成: 方法3(スキームK)
スキームK
【化311】
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スキームKにおいて、化合物G1を、リン酸カリウム(K
3PO
4)およびヨウ化銅(I)(CuI)の存在下でウレア含有環である化合物I1と反応させることによって、式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が得られる。一つの実施形態において、該反応は、DMSOなどの有機溶媒中で、高温下(例えば、約90℃〜約100℃)で行われる。
【0145】
4.3.1.3.4 式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成: 方法4(スキームL)
スキームL
【化312】
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スキームLにおいて、化合物G1を塩基存在下で化合物L1と反応させることによって化合物L2が得られる。一つの実施形態において、該反応は、THFなどの有機溶媒中で約25℃の温度で行われる。次の工程において、化合物L2をジ(1H−イミダゾール−1−イル)メタノン(「CDI」)と反応させることによって、式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が得られる。一つの実施形態において、この工程は、1,4−ジオキサンなどの有機溶媒中で、高温下(例えば、約100℃〜約120℃)で行われる。
【0146】
4.3.2.1 式(Ib)、式(Ic)、式(Id)および式(Ie)のラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成法
式(Ib)〜式(Ie)のラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物はいくつもの段階を経る方法によって合成される。まず、化合物A5とクロロ化試薬との反応によって、化合物G1が得られる。その後、化合物G1 と、2−メトキシピリジンボロン酸または2−メトキシピリジン置換トリアルキルスタンニルの化合物M1、M2、M3若しくはM4を金属触媒下で反応させることによって、化合物M5〜化合物M8がそれぞれ得られる。続いて、これらの化合物は、それぞれ式(Ib)〜式(Ie)のラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物に変換される。化合物A5の合成方法は上記スキームA〜Fに示されている。化合物A5をクロロ化することにより化合物G1を得る方法は、上記スキームGとHに示されている。化合物G1から式(Ib)〜式(Ie)のラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を合成する方法は、以下のスキームMに示される。
メトキシ置換アリールボロン酸またはメトキシ置換トリアルキルスタンニル化合物を、金属触媒下反応させ、化合物M2、化合物N2または化合物P2が得られ、続いて式(Ib)、式(Ic)または式(Id)のラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物へそれぞれ変換される。化合物A5の合成方法は、上記スキームA〜Fに示されている。化合物A5のクロロ化によって、化合物G1を得る方法は上記スキームGまたはHに示されている。化合物G1から式(Ib)、式(Ic)または式(Id) ラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成方法は以下のスキームM、NおよびPに示される。
【0147】
4.3.2.1 キノキサリン−2,3(1H,4H)−ジオンから式(Ia)の環状ウレア置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成法(スキームM)
スキームM
【化313】
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【化314】
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【化315】
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【化316】
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スキームMにおいて、まず、化合物G1を化合物M1、M2、M3またはM4と金属触媒下で反応させることによって、それぞれ化合物M5〜M8が得られる。ある実施形態において、Mt基がボロンであってもよく、X
1およびX
2基がヒドロキシルであってもよく、X
3基が不存在である。他の実施形態において、Mt基がボロンであってもよく、X
1およびX
2基が一緒になって(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,−ジオキサボロラン−2−イル)部分を形成していてもよく、X
3基が不存在である。また別の実施形態において、Mt基がスズであってもよく、X
1、X
2およびX
3基はそれぞれ独立して、(C
1−C
4)アルキル基(例えば、n−ブチル基)であってもよい。化合物G1と化合物M1、M2、M3またはM4の反応は、パラジウム触媒などの金属触媒の存在下で行ってもよい。特定の実施形態において、化合物M5、M6、M7および/またはM8の収率を改善するために炭酸セシウムを加えてもよい。さらに、TEAなどの塩基を反応混合物に加えてもよい。その後、化合物5、化合物6、化合物7または化合物8をそれぞれ、式(Ib)、式(Ic)、式(Id)または式(Ie)のラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物へ返還してもよい。ある実施形態において、2N HClまたはヨードトリメチルシランなどの酸存在下で反応を行ってもよい。別の実施形態において、水酸化カリウムなどの塩基存在下で反応を行ってもよい。
【0148】
4.3.2.2 式 (Ic’), (Ic’’)および (Ic’’’)のラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成(スキームN)
スキームN
【化317】
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スキームNにおいて、ラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物(Ic’)は、上記スキームMにおいて化合物M6のために記載したのと同様の方法で化合物G1から合成される。ラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物(Ic’) を金属触媒存在下で(E)−アセトアルデヒドオキシムと反応させることによってラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物(Ic’’)が得られる。一つの実施形態において、金属触媒はロジウム触媒(例えば、Rh(PPh
3)
3Cl)である。ラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物(Ic’’)を塩基性状況下で 加水分解することによって式(Ic’’’)のラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が得られる。
【0149】
4.3.3 式(If)のN−置換ラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成(スキームO)
スキームO
【化318】
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スキームOにおいて、式(Ib)のラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物をアルキル化剤R
90−Xと反応させることによって、式(If)のN−置換ラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が得られる。ある実施形態において、アルキル化剤R
90−Xはα−ハロエステルであってもよい。他の実施形態において、アルキル化剤はβ−ハロエステルであってもよい。アルキル化剤がα−ハロエステルまたはβ−ハロエステルである実施形態において、得られるエステルの官能性は酸または塩基触媒状況下でカルボン酸へ加水分解されてもよい。当然のことながら、とりわけ当業者であれば、式(Ic)、(Id)または(Ie)の ラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物がスキームOに記載のものと同様の方法でアルキル化され得ることは理解できる。
【0150】
4.3.4 式(Ig)の飽和N−置換ラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成法(スキームP)
スキームP
【化319】
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スキームPにおいて、式(If)のN−置換ラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物をプラチナ触媒の存在下、水素化することによって、化合物P1が得られる。次に化合物P1を4,5−ジクロロ−3,6−ジオキソシクロヘキサ−1,4−ジエン−1,2−ジカルボニトリル(DDQ)と反応させることによって、式(Ig)のN−置換ラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が得られる。ある実施形態において、P1とDDQ間の反応はDCM中で約25℃で行われる。
【0151】
4.3.5 式(Ih)の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成
Y
1が硫黄である式(Ih)の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、キノキサリン−2,3(1H,4H)−ジチオン(例えば、化合物Q1) とハロゲン化剤の反応、続いてウレア含有環を含む化合物との反応によって合成されうる。化合物A5から化合物Q1(スキームQ)の合成と、続く化合物Q1の式(Ih)の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物への変換(スキームR)は以下に記載する。
【0152】
4.3.5.1 化合物A5から化合物Q1の合成(スキームQ)
スキームQ
【化320】
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スキームQおよび他のスキームにおいて、「Lit 6」は、Perregaard et al., "Studies on Organophosphorus Compounds XVIII* Oxidation of Tertiary Alicyclic Amines with Elemental Sulfur in Hexamethylphosphoric Triamide (HMPA). Oxidative Rearrangements of Hexahydroazepines and Octahydroazocines to bis(3-Pyrrolyl)Polysulfides.," Bull. Soc. Chim. Belg. 86:679-691 (1977) を参照している。
キノキサリン−2,3(1H,4H)−ジチオンからなる化合物Q1は、例えば、「Lit 6」に記載の手順に従い、ローソン試薬(すなわち、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド)と化合物A5(すなわち、キノキサリン−2,3(1H,4H)−ジオン)を反応させることにより合成できる。一つの実施形態において、上記に示す通り、化合物Q1は、ローソン試薬と化合物A5をTHFまたはトルエンのような非極性溶媒中、約100℃の温度で2〜3時間反応することにより得られる。
【0153】
4.3.5.2 化合物Q1から式(Ih)の環状ウレア−置換キノキサリン−タイプピペリジン化合物の合成(スキームR)
スキームR
【化321】
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スキームRにおいて、化合物Q1はトルエンのような適当な溶媒に溶解し、DIEAのような塩基存在下、ヨウ化メチルと反応して中間体を生成する。該中間体を、ウレア含有環化合物I1と反応させることによって、式(Ih)の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が得られる。
【0154】
4.3.6 式(I)の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の特定の立体異性体の合成法
式(I)の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の特定の立体異性体は、上記に記載の方法により合成できる。以下に示す通り、希望する立体異性体は、分子のキノキサリン部分の付加の前に、分子中の架橋されていてもよいピペリジン部分に導入することができる。
【0155】
4.3.6.1 環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン前駆体の立体異性体の合成(スキームS)
スキームS
【化322】
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スキームSにおいて、化合物S3は米国特許出願公開第2010/0216726号明細書の例えば段落[1745]およびそれ以降に記載の方法に従って合成されうる。簡単に説明すると、化合物S1は、酢酸のような酸性溶媒中、ヒドロキシルアミン水溶液を用いて、オキシム化合物S2に変換されうる。化合物S2は、酢酸のような溶媒中、酸化白金のような貴金属触媒を用いた水素添加により、構造内(endo)アミン化合物S3へと還元しうる。
【0156】
4.3.6.2 環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン前駆体の立体異性体の別の合成(スキームT)
スキームT
【化323】
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スキームTおよび他のスキームにおいて、「Lit 7」は、Berdini et al., "A Modified Palladium Catalyzed Reductive Amination Procedure," Tetrahedron, 58:5669-5674 (2002)、および「Lit 8」は、Lewin et al., "Molecular Features Associated with Polyamine Modulation of NMDA Receptors," J. Med. Chem. 41:988-995 (1998)を参照している。
化合物S1(ここで、置換基AおよびBは一緒になって架橋、例えば、2炭素架橋を形成する)は、購入可能であるか、または本技術分野において公知の方法で調整できる。
置換基AおよびBが一緒になって架橋、例えば、2炭素架橋を形成するとき、「Lit 7」に記載の通り、EtOHまたはMeOHのような溶媒中、例えば、ギ酸アンモニウムおよび、例えばパラジウム炭素のような貴金属触媒を用いた還元的アミノ化条件下、化合物S1は化合物S3の「endo(構造内)」異性体へ変換されうる。同様にして、置換基AおよびBが一緒になって架橋、例えば、2炭素架橋を形成するとき、ヘキサンのような溶媒中、化合物S1は、ヒドロキシルアミン水溶液と反応し、ヒドロキシルアミン中間体を生成する。該中間体は、ディーン−スターク装置を用い、トルエンのような高沸点溶媒中、脱水によりオキシムへと変換されうる。オキシム中間体は、「Lit 8」に記載の通り、例えば、プロパノール中のナトリウムを用いた還元により、化合物T1の「exo(構造間)」異性体へ変換されうる。
【0157】
4.3.6.3 化合物S3から式(I)の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の立体異性体の合成(スキームU)
スキームU
【化324】
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スキームUにおいて、化合物U2は、米国特許出願公開第2010/0216726号明細書の例えば、段落[1745]およびそれ以降に記載された方法に従い合成しうる。簡単に説明すると、アミン化合物S3または、酢酸塩等のその塩を、MeCNまたはDMFのような極性溶媒中、置換または非置換の2−フルオロニトロベンゼンおよびTEAまたは炭酸カリウムのような塩基と反応させることによって化合物U1が得られる。化合物U1は、酢酸エチルまたはDCMのような溶媒中、パラジウム炭素またはラネーニッケルのような貴金属触媒を用いた水素添加により化合物U2へと還元しうる。その後、式(I)の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、セクション4.3.1〜4.3.5に記載の方法を用いて合成されうる。
あるいは、化合物U2 を化合物U3と反応させることによって、化合物M5’が得られる。該反応は、AcOHなどの希酸の存在下でで行われうる。一つの実施形態において、該反応は、EtOH中、約80℃〜約100℃の温度で行われる。その後、例えば、スキームMの最終工程に記載されたように、あるいは、Bulusu et al., "Selective photochemical cleavage of an α-ketoamide in a highly functionalised macrolide ascomycin," Tetrahedron Lett. 45(12):2527-2530 (2004)のスキーム1の最終工程に記載されたようにTHF:H
2O中にLiOHを用いてアルコキシド化合物M5’は式(Ib’)の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物へ転換されうる。
これらの実施形態において、反応の最終生成物、すなわち、式(I)の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、少なくとも約90%のジアステレオマー過剰率(%de)を有する。他の実施形態において、反応の最終物は、少なくとも約95%の%deを有する。他の実施形態において、反応の最終物は、少なくとも約97%の%deを有する。他の実施形態において、反応の最終物は、少なくとも約98%の%deを有する。他の実施形態において、反応の最終物は、少なくとも約99%の%deを有する。他の実施形態において、反応の最終物は、99%以上の%de(例えば、99.1%から99.9%)を有する。
【0158】
4.3.7 3−クロロキノキサリン−2(1H)−オン中間体およびR
1基が3−(ビシクロ[3.3.1]ノナニルからなる環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成法(スキームV)
スキームV
【化325】
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スキームVにおいて、2−アダマンタノンV1をTFAに溶解し、約20℃から約30度で、過炭酸ナトリウムのような過酸で処理すると、ラクトン化合物V2が得られる。化合物V2は、MeOHのような溶媒中、還流下で、水酸化ナトリウムを用いてヒドロキシルに加水分解できる。酸の立体化学は構造内(endo)から構造間(exo)にエピマー化する。ヒドロキシル酸は、トルエンのような溶媒中、共沸脱水により、メタンスルホン酸のような酸を用いて、化合物V3へと脱水できる。化合物V3を、MeOHとEtOAcのような混合溶媒系で、パラジウム炭素のような触媒を用いて水素化することによって、酸化合物V4とそのメチルエステル(化合物V4’、図示せず)の混合物を得ることができる。該混合物は、含水メタノール中で、水酸化ナトリウムを用いて、酸化合物V4へと加水分解できる。化合物V4化合物を、トルエンのような溶媒中、ジフェニルホスフォリルアジドとTEAを用いて、クルチウス反応条件下、V5へと変換することによって、イソシアネートが得られる。該イソシアネートは、含水テトラヒドロフランまたは他の非プロトン性の水混和性溶媒中、水酸化ナトリウムを用いて、化合物V5のアミンへ加水分解できる。単離した化合物V5のアミンは、塩酸で処理することにより、塩酸塩へ変換できる。化合物V5は、セクション4.3.1.1および4.3.1.2に記載の方法に従い、2−クロロキノキサリン化合物V6へ変換できる。化合物V6は、セクション4.3.1.3〜4.3.5に記載の方法に従い、式(I’)の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物V7へと変換できる。
【0159】
4.3.8 3−クロロキノキサリン−2(1H)−オン中間体およびR
1基が3−(7−メチルビシクロ[3.3.1]ノナニルからなる環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成法(スキームW)
スキームW
【化326】
[この文献は図面を表示できません]
スキームWにおいて、1,3−ジヒドロキシアダマンタンW1を、ピリジン中、約70℃の温度で約2時間から6時間、塩化パラトルエンスルホニルで処理することによって、化合物W2が得られる。化合物W2は、シクロヘキサンのような非極性溶媒中、酸化白金を用いて、化合物W3へと水素化できる。化合物W3は、酢酸中、約25℃から約40℃の温度で、ヒドロキシルアミンを用いて、オキシム化合物W4へと変換できる。化合物W4を、トルエンのような溶媒中、約100℃の温度で、金属ナトリウムおよびイソプロパノールと反応させることによって、化合物W5のアミンが得られる。化合物W5の単離したアミンは、ジエチルエーテルのような溶媒中、塩酸で処理することにより、塩酸塩へと変換できる。化合物W5は、セクション4.3.1.1および4.3.1.2に記載の方法に従い、化合物W6へと変換できる。化合物W6は、セクション4.3.1.3〜4.3.5に記載の方法に従い、式(I’ ’)の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物W7へと変換できる。
【0160】
4.4 環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の治療的使用
本発明によれば、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、病状の治療または予防を必要とする動物に投与される。
一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の有効量を使用し、ORL−1受容体の活性を阻害することによって治療可能または予防可能な病状を治療または予防することができる。ORL−1受容体の活性を阻害することによって治療可能または予防可能である病状の例としては、疼痛(中枢神経作用)、記憶障害、肥満、便秘、うつ病、認知症、またはパーキンソニズムを包含するが、これらに限定されない。
他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の有効量を使用し、ORL−1受容体を活性化することによって治療可能または予防可能な病状を治療または予防することができる。ORL−1受容体を活性化することによって治療可能または予防可能である病状の例としては、疼痛(中枢神経作用)、不安症、咳、下痢、血圧異常(血管拡張によるものおよび利尿によるもの)、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁、および薬物乱用を包含するが、これらに限定されない。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を使用し、急性または慢性疼痛を治療または予防することができる。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を使用して治療可能または予防可能な疼痛の例として、癌疼痛、神経因性疼痛、陣痛、心筋梗塞痛、膵痛、疝痛、術後疼痛、頭痛疼痛、筋疼痛、関節痛、および歯肉炎や歯周炎を含む歯周病と関連した疼痛を包含するが、これらに限定されない。
【0161】
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、動物における炎症または炎症性疾患と関連した疼痛の治療または予防にも使用されうる。かかる疼痛は、局所炎症反応および/または全身炎症でありうる体組織の炎症がある場合に生じうる。例えば環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を使用することにより、以下の炎症性疾患と関連した疼痛を治療または予防することができる。すなわち、かかる炎症性疾患としては、限定はされないが、臓器移植拒否反応;心臓、肺、肝、または腎移植を含むが、これらに限定されない臓器移植に起因する再酸素化傷害(例えば、Grupp et al., "Protection against Hypoxia-reoxygenation in the Absence of Poly (ADP-ribose) Synthetase in Isolated Working Hearts," J. Mol. Cell Cardiol. 31:297-303 (1999)参照);関節炎、リウマチ関節炎、および骨吸収の増大と関連した骨疾患を含む関節の慢性炎症性疾患;回腸炎、潰瘍性大腸炎、バレット症候群、およびクローン病などの炎症性腸疾患;喘息、成人呼吸窮迫症候群、および慢性閉塞性気道疾患などの炎症性肺疾患;角膜ジストロフィー、トラコーマ、オンコセルカ症、ブドウ膜炎、交感性眼炎、および眼内炎を含む眼の炎症性疾患;歯肉炎および歯周炎を含む歯肉の慢性炎症性疾患;結核;ハンセン病;尿毒症合併症、糸球体腎炎、およびネフローゼを含む腎の炎症性疾患;硬化性皮膚炎、乾癬、湿疹を含む皮膚の炎症性疾患;神経系の慢性脱髄疾患、多発性硬化症、AIDS関連神経変性およびアルツハイマー病、感染性髄膜炎、脳脊髄炎、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症、およびウイルス性または自己免疫脳炎を含む中枢神経系の炎症性疾患;I型およびII型糖尿病を含む自己免疫疾患;糖尿病性白内障、緑内障、網膜症、腎症(ミクロアルビミン尿および進行性糖尿病性腎症など)、足の壊疽、アテローム硬化性冠状動脈疾患、末梢動脈疾患、非ケトン性高血糖性−高浸透圧性昏睡、足潰瘍、関節疾患、および皮膚または粘膜合併症(感染、むこうずねの発疹、ガンジダ感染、または糖尿病性リポイド類壊死症など)を含むが、これらに限定されない糖尿病合併症、免疫複合体血管炎、および全身性紅斑性狼瘡(SLE);心筋症、虚血性心疾患高コレステロール血症、およびアテローム性動脈硬化症などの心臓の炎症性疾患;および子かん前症、慢性肝不全、脳および脊髄損傷、および癌を含む重大な炎症性成分を有しうるさまざまな他の疾患が含まれる。置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、例えば、グラム陽性またはグラム陰性ショック、出血性またはアナフィラキシー性ショック、または炎症性サイトカインに反応した癌化学療法によって誘発されるショック、例えば、炎症性サイトカイン関連したショックによって例示される体の全身性炎症でありうる炎症性疾患と関連した疼痛の抑制、治療、または予防にも使用されうる。かかるショックは、例えば、癌の治療として投与される化学療法薬によって誘発されうる。
【0162】
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、神経損傷に関連する疼痛(つまり神経因性疼痛)の治療または予防のためにも使用されうる。慢性神経因性疼痛は不明瞭な病因を伴う不均一な病気の状態である。慢性神経因性疼痛において、疼痛はさまざまな機序により仲介されうる。この型の疼痛は、一般的に末梢または中枢神経組織への損傷により起こる。症候群は、脊髄損傷、多発性硬化症、ヘルペス後神経痛、三叉神経痛、幻肢痛、灼熱痛、および反射性交感神経性ジストロフィーに関連する疼痛および腰痛を包含する。慢性神経因性疼痛の患者は、自発痛、持続的表面灼熱感、および/または深くうずく痛みのように記載され得る異常な疼痛感覚を被る点で、慢性疼痛は急性疼痛とは異なる。疼痛は、熱、冷、または機械的痛覚過敏または熱、冷、または機械的アロディニアにより惹起され得る。
慢性神経因性疼痛は、末梢感覚神経の損傷または感染により起こりうる。末梢神経外傷、ヘルペスウイルス感染、糖尿病、灼熱痛、神経叢裂離、神経腫、肢切断、および血管炎による疼痛を包含するが、それに限られない。神経因性疼痛は、慢性アルコール中毒、ヒト免疫不全ウィルス感染、甲状腺機能低下、尿毒症、またはビタミン不足による神経損傷にも起因されうる。脳卒中(脊髄または脳)および脊髄損傷は、神経因性疼痛をも産生しうる。癌関連神経因性疼痛は、隣接神経、脳、または脊髄の癌増殖による圧迫の結果である。さらに、化学療法および放射線療法を含む癌の治療は、神経損傷の起因となりうる。神経因性疼痛は、例えば糖尿病患者が被る疼痛などの、神経障害による疼痛を包含するが、それに限られない。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、前兆なしの偏頭痛(「普通型偏頭痛」)、前兆ありの偏頭痛(「典型的偏頭痛」)、頭痛なしの偏頭痛、脳底型偏頭痛、家族性片麻痺性偏頭痛、偏頭痛性梗塞、および長い前兆を伴う偏頭痛を含むが、それに限られない偏頭痛の治療または予防に使用され得る。
【0163】
本発明によれば、いくつかの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物はORL−1受容体のアゴニストであり、いくつかの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物はORL−1受容体の部分アゴニストであり、いくつかの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物はORL−1受容体のアンタゴニストである。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、ORL−1受容体のアゴニストであり、μ、κおよび/またはδオピオイド受容体、特にμオピオイド受容体のアゴニストである。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、ORL−1受容体の部分アゴニストであり、μ、κおよび/またはδオピオイド受容体、特にμオピオイド受容体のアゴニストである。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、ORL−1受容体アンタゴニストであり、μ、κおよび/またはδオピオイド受容体、特にμオピオイド受容体のアゴニストである。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、ORL−1受容体のアゴニストであり、μ、κおよび/またはδオピオイド受容体、特にμオピオイド受容体のアンタゴニストである。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、ORL−1受容体の部分アゴニストであり、μ、κおよび/またはδオピオイド受容体、特にμオピオイド受容体のアンタゴニストである。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、ORL−1受容体のアンタゴニストであり、μ、κおよび/またはδオピオイド受容体、特にμオピオイド受容体のアンタゴニストである。
【0164】
本発明は、細胞において、ORL−1受容体機能を阻害するのに効果的な量の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を、ORL−1受容体が発現しうる細胞に接触させることを含む、細胞におけるORL−1受容体機能を阻害する方法も提供する。この方法は、動物の病状を治療又は予防するのに有用である可能性のある、選択された化合物のアッセイの一部としての、インビトロにおける使用に適用されうる。一方、この方法は、有効量の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を、動物の細胞に接触させることによるインビボ(つまりヒトなどの動物内)における使用に適用されうる。一つの実施形態において、本方法は、そのような治療又は予防の必要な動物における疼痛の治療または予防に有用である。他の実施形態において、本方法は、そのような治療又は予防の必要な動物における記憶障害、肥満、便秘、うつ病、認知症、またはパーキンソニズムの治療または予防に有用である。
【0165】
本発明は、細胞においてORL−1受容体機能を活性化するのに効果的な量の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を、ORL−1受容体が発現しうる細胞に接触させることを含む、細胞におけるORL−1受容体機能を活性化する方法にも関連する。この方法は、疼痛、不安症、咳、下痢、高血圧、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁、または薬物乱用を治療又は予防するのに有用である可能性のある、選択された化合物のアッセイの一部としての、インビトロにおける使用に適用されうる。一方、この方法は、有効量の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を、動物の細胞に接触させることによるインビボ(つまりヒトなどの動物内)における使用に適用されうる。一つの実施形態において、本方法は、そのような治療又は予防の必要な動物における疼痛の治療または予防に有用である。他の実施形態において、本方法は、そのような治療又は予防の必要な物における不安症、咳、下痢、高血圧、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁、または薬物乱用の治療または予防に有用である。
ORL−1受容体を発現しうる細胞を含む組織の例として、脳、脊髄、精管、および消化管組織を包含するが、それに限定されない。ORL−1受容体を発現する細胞をアッセイする方法は本技術分野において公知である;例として、himohigashi et al., "Sensitivity of Opioid Receptor-like Receptor ORL1 for Chemical Modification on Nociceptin, a Naturally Occurring Nociceptive Peptide," J. Biol. Chem.271(39):23642-23645 (1996); Narita et al., "Identification of the G-protein Coupled ORL1 Receptor in the Mouse Spinal Cord by [
35S]-GTPγS Binding and Immunohistochemistry," Brit. J. Pharmacol. 128:1300-1306 (1999); Milligan, "Principles: Extending the Utility of [
35S]GTPγS Binding Assays," TIPS24(2):87-90 (2003); and Lazareno, "Measurement of Agonist-stimulated [
35S]GTPγS Binding to Cell Membranes," Methods in Molecular Biology 106:231-245 (1999)が参照できる。
【0166】
4.5 治療的/予防的投与および本発明の組成物
その活性により、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は獣医学およびヒト医学において有利に有用である。上記に記載されている通り、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、治療または予防が必要な動物における病状の治療または予防に有用である。本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物はオピオイドおよび/またはORL−1受容体の調節が必要ないかなる動物にも投与されうる。
動物に投与される場合、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、薬学的に許容され得る担体または賦形剤を含む組成物の成分として投与される。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を含む本発明の組成物は、経口投与されうる。本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、他の便利な方法、例えば、注入またはボーラス注入法によって、上皮または粘膜皮膚内膜を通じた吸収(例えば、経口、直腸、および腸粘膜等)によっても投与されうるとともに、二番目の治療活性剤とともに投与されうる。投与は全身または局所でありうる。さまざまな送達システム、例えば、リポソーム、微小粒子、マイクロカプセル、マルチ粒子またはカプセルでのカプセル化が周知であり、これらを使用して環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を投与することができる。
投与方法としては、皮内、筋内、腹膜内、非経口、静脈内、皮下、鼻内、硬膜外、経口、舌下、脳内、膣内、経皮、直腸、吸入、または、特に耳、鼻、眼、皮膚への局所を包含するが、これらに限定されない。投与方法は医師の裁量に委ねられる。ほとんどの場合、投与の結果、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の血流への放出が生じる。
【0167】
特定の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を局所的に投与することが望ましい。これは、例えば、限定としてではなく、手術中の局所注入によって、例えば、手術後の創傷包帯と併用した局所使用によって、注射によって、カテーテルを用いて、坐剤または浣腸を用いて、またはインプラントによって達成されうるが、前記インプラントは、材料がシアラスティック膜などの膜、または繊維を含む多孔性、非多孔性、またはゼラチン状である。
ある実施形態において、脳室内、髄腔内、および硬膜外注射、および浣腸を含む適切な方法によって中枢神経系または胃腸管へ環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を導入することが望ましい場合がある。脳室内注射は、例えば、オマヤ槽などの槽に取付けた脳室内カテーテルによって促進されうる。
経肺投与も、例えば、吸入器または噴霧器、およびエアゾール化剤による製剤を用いて、または過フッ化炭化水素若しくは合成肺胞界面活性剤での灌流によって使用されうる。ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、トリグリセリドなど従来の結合剤および賦形剤とともに坐剤として製剤化されうる。
本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が、注射(例えば、持続点滴または迅速投与)による非経口投与により取り込まれるとき、非経口投与のための組成は、懸濁液、溶液、油性または水性溶媒中の乳濁液の形態をとることができ、そのような組成は、さらに1またはそれ以上の、安定剤、懸濁剤、分散剤などのような製薬上必要な添加剤を含みうる。本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、注射可能な製剤として、再調製のための、粉末の形態をとることもできる。
【0168】
他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、小胞、特にリポソームで送達されうる(Langer, "New Methods of Drug Delivery," Science249:1527-1533 (1990); and Treat et al., "Liposome Encapsulated Doxorubicin Preliminary Results of Phase I and Phase II Trials," pp. 317-327 and 353-365 in Liposomes in the Therapy of Infectious Disease and Cancer (1989)参照)。
さらに他の実施形態においては、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は制御放出製剤または持続放出製剤で送達されうる(例えば、Goodson, "Dental Applications," in Medical Applications of Controlled Release, Vol. 2, Applications and Evaluation, Langer and Wise, eds., CRC Press, Chapter 6, pp. 115-138 (1984), hereafter "Goodson"参照)。Langer, Science 249:1527-1533 (1990)の論評で考察されている他の制御または持続放出製剤が使用されうる。一つの実施形態において、ポンプが使用されうる(Langer, Science 249:1527-1533 (1990); Sefton, "Implantable Pumps," in CRC Crit. Rev. Biomed. Eng. 14(3):201-240 (1987); Buchwald et al., "Long-term, Continuous Intravenous Heparin Administration by an Implantable Infusion Pump in Ambulatory Patients with Recurrent Venous Thrombosis," Surgery 88:507-516 (1980); and Saudek et al., "A Preliminary Trial of the Programmable Implantable Medication System for Insulin Delivery," New Engl. J. Med. 321:574-579 (1989))。他の実施形態において、ポリマー材料が使用されうる(Goodson; Smolen et al., "Drug Product Design and Performance," Controlled Drug Bioavailability Vol. 1, John Wiley & Sons, New York (1984); Langer et al., "Chemical and Physical Structure of Polymers as Carriers for Controlled Release of Bioactive Agents: A Review," J. Macromol. Sci. Rev. Macromol. Chem.C23(1):61-126 (1983); Levy et al., "Inhibition of Calcification of Bioprosthetic Heart Valves by Local Controlled-Release Diphosphonate," Science228:190-192 (1985); During et al., "Controlled Release of Dopamine from a Polymeric Brain Implant: In Vivo Characterization," Ann. Neurol. 25:351-356 (1989); and Howard et al., "Intracerebral drug delivery in rats with lesion-induced memory deficits," J. Neurosurg. 71:105-112 (1989))。さらに他の実施形態において、制御または持続放出製剤が環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の標的の近くに、したがって、全身量の一部分のみを必要とする、例えば、脊柱、脳、または胃腸管に配置されうる。
【0169】
本発明の組成物は、動物への適した投与のための形態を提供するために、適当な量の製薬上許容される賦形剤を含むことができる。そのような製薬上の賦形剤は、希釈剤、懸濁薬剤、溶解剤、結合剤、崩壊剤、保存剤、着色料、潤滑剤などでありうる。製薬上の賦形剤は、水または油などの液体であり、油は、石油、動物、野菜、または合成原料のものを含み、ピーナッツ油、大豆油、有機油、ごま油などが挙げられる。製薬上の賦形剤は、食塩水、アカシアゴム、ゼラチン、でんぷんのり、タルク、ケラチン、コロイドシリカ、尿素などでありうる。さらに、補助剤、安定剤、粘稠剤、潤滑剤、および着色剤を使用することができる。一つの実施形態において、製薬上許容される賦形剤は、動物に投与するとき無菌である。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が静脈内投与されるとき、水は特に有用な賦形剤である。食塩水ならびにデキストロースおよびグリセロールの水溶液も、液体の賦形剤として、特に注射可能な溶液のために用いることができる。適当な製薬上の賦形剤は、でんぷん、ブドウ糖、乳糖、ショ糖、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、白墨、シリカゲル、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、タルク、塩化ナトリウム、乾燥脱脂粉乳、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなども包含する。本発明の組成物は、必要に応じて、少量の潤滑若しくは乳化剤、またはpH緩衝薬剤も含有することができる。経口投与製剤を製造するのに使用できる、製薬上許容される担体および賦形剤の特別な例は、Handbook of Pharmaceutical Excipients, (Amer. Pharmaceutical Ass'n, Washington, DC, 1986)に記載されており、ここに参考文献として援用される。
【0170】
本発明の組成物は、溶液、懸濁液、エマルジョン、錠剤、丸剤、ペレット剤、カプセル剤、液体含有カプセル剤、粉末剤、持続放出製剤、坐剤、乳剤、エアロゾル、スプレー、懸濁液の形態、または使用に適切な他の形態をとりうる。1つの実施形態においては、組成物はカプセルの形態である(例えば、米国特許第5,698,155号明細書を参照)。適切な医薬賦形剤の他の例は、"Preformulation," pp. 1447-1676 in Remington's Pharmaceutical Sciences Vol. 2 (Gennaro, ed., 19
th Ed., Mack Publishing, Easton, PA, 1995) に記載されており、ここに参考文献として援用される。
一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、ヒトへの経口投与に適した組成物として一般的手順に従って製剤化される。経口投与される環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、例えば錠剤、カプセル、ゲルカップ、カプレット、トローチ、水若しくは油溶液、懸濁液、顆粒、細粒、乳液、シロップまたはエリキシル剤でありうる。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が経口錠剤に取り込まれるときは、そのような錠剤は、錠剤倍散剤、腸溶性コート錠、糖衣錠、フィルムコート錠、多重圧縮錠、および多層錠を含みうる。固体の経口投与形態の作成技術および組成物は、Pharmaceutical Dosage Forms: Tablets(Lieberman et al., eds., 2
nd Ed., Marcel Dekker, Inc., 1989 & 1990)に記載されている。錠剤(圧縮および鋳型)、カプセル(硬および軟ゼラチン)ならびに丸薬の作成技術および組成物は、King, "Tablets, Capsules, and Pills," pp. 1553-1593 in Remington's Pharmaceutical Sciences(Osol, ed., 16
th Ed., Mack Publishing, Easton, PA, 1980)に記載されている。
【0171】
液体経口投与の形態は、1またはそれ以上の適当な溶媒、保存剤、乳化剤、懸濁剤、希釈剤、甘味料、着色剤、香料剤などを含有していてもよい水溶液および非水溶液、乳液、懸濁液、ならびに非発泡性顆粒から再構成した溶液および/若しくは懸濁液を包含する。液体経口投与の形態を作成する技術および組成物は、Pharmaceutical Dosage Forms: Disperse Systems (Lieberman et al., eds., 2
nd Ed., Marcel Dekker, Inc., 1996 & 1998)に記載されている。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が非経口的に投与されるとき、例えば等張無菌溶液の形態をとりうる。一方、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が吸入されるときは、乾燥エアロゾルに形成されうるかまたは水溶液若しくは部分水溶液に形成されうる。
経口投与された環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、1またはそれ以上の添加剤、例えば果糖、アスパルテームまたはサッカリンなどの甘味料;ペパーミント、冬緑油、またはさくらんぼなどの香料;着色剤;および保存剤を、製薬上味のよい調製を提供するために含有しうる。さらに、錠剤または丸薬の形態において、組成物は、拡張された期間、維持された作用を提供するために、消化管において分解または吸収を遅延させるためにコートされうる。浸透圧的活性のある駆動化合物を囲む選択透過性膜も、経口投与の組成物に適当である。これら後者のプラットフォームでは、カプセルを囲む環境の液体は、駆動化合物により吸収され、膨張して穴を通して薬剤または薬剤組成物と置き換わる。これらの送達のプラットフォームは、速時放出製剤の固定された特性とは逆に、根本的に0次放出の特性を提供しうる。モノステアリン酸グリセロールまたはステアリン酸グリセロールなどの時間遅延のための原料も使用されうる。経口組成物は、マンニトール、乳糖、でんぷん、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、サッカリン、セルロース、および炭酸マグネシウムなどの通常の賦形剤を包含しうる。一つの実施形態において、賦形剤は製薬グレードである。
【0172】
他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、静脈内投与用に製剤化されうる。ある実施形態において、静脈内投与用の組成物は、滅菌等張性水性緩衝液を含む。必要に応じて、組成物は可溶化剤をも包含しうる。静脈内投与用の環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、場合により、局所麻酔薬、例えばベンゾカインまたはプリロカインを包含し、注射部位での疼痛を緩和することができる。一般に、成分は別々に、または混合して単位剤形で、例えば、凍結乾燥粉末、または密封容器、例えば活性剤の量を示すアンプルまたは小袋中の水を含まない濃縮物として供給される。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が注入によって投与される場合、それらは、例えば滅菌医薬グレードの水または食塩水を含有する注入ビンで調合されうる。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が注射によって投与される場合、成分が投与前に混合されうるように、注射用の滅菌水または食塩水のアンプルが提供されうる。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、制御放出若しくは持続放出手段によって、または当業者に周知である送達装置によって投与されうる。例としては、それぞれ米国特許第3,845,770号明細書、第3,916,899号明細書、第3,536,809号明細書、第3,598,123号明細書、第4,008,719号明細書、第5,674,533号明細書、第5,059595号明細書、第5,591,767号明細書、第5,120,548号明細書、第5,073,543号明細書、第5,639,476号明細書、第5,354,556号明細書、および第5,733,566号明細書に記載されたものを包含するが、これらに限定されず、その各々はここに参考文献として援用される。かかる剤形を使用し、例えば、ヒドロプロピルメチルセルロール、エチルセルロール、他のポリマーマトリクス、ゲル、浸透性膜、浸透圧系、多層コーティング、微小粒子、マルチ粒子、リポソーム、ミクロスフェア、またはその組合せを使用して、1以上の活性成分の制御または持続放出を提供し、各種比率で所望の放出特性を得ることができる。本明細書に記載されているものを含む、当業者に周知の適切な制御または持続放出製剤は、本発明の活性成分との使用に容易に選択されうる。したがって、本発明は、経口投与に適切な単一単位剤形、例えば、制御または持続放出に適している錠剤、カプセル、ゲルキャップ、カプレットを含むが、これらに限定されない。
【0173】
制御または持続放出医薬組成物は、その非制御または非持続対応物によって達成されるものを超えて薬物療法を改善する共通の目標を有しうる。1つの実施形態においては、制御または持続放出組成物は、最小量の時間でその病状または症状を治療または予防するため、最小量の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を含む。制御または持続放出組成物の利点としては、薬物活性の拡大、投与頻度の減少、および患者のコンプライアンスの上昇が挙げられる。また、制御または持続放出組成物は、好ましくは、作用の開始時間、または他の特性、例えば環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の血中レベルに影響を及ぼし、したがって有害な副作用の発生を削減しうる。
制御または持続放出組成物は、所望の治療または予防効果を即時に引き起こす環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の量を最初に放出し、徐々にかつ継続的に他の量の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を放出し、長時間にわってこの治療または予防効果のレベルを維持しうる。体内で環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の一定レベルを維持するために、体内から代謝され、かつ排出され環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の量を置換する速度で剤形から環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が放出されうる。活性成分の制御または持続放出組成物は、pHの変化、温度の変化、酵素の濃度若しくは利用可能性、水の濃度若しくは利用可能性、または他の生理的条件若しくは化合物を含むが、これらに限定されないさまざまな条件によって刺激されうる。
【0174】
病状の治療または予防に有効である環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の量は、標準の臨床的方法によって決定されうる。また、場合によっては、インビトロおよび/またはインビボアッセイを、最適な投与範囲の識別を助けるために行うことができる。使用されるこれら正確な用量は、例えば投与経路および病状の重篤度によっても決まり、かつ医師の判断および/または各動物の環境に従って決定されうる。その他の例において、他のものに関する、治療される動物の体重および肉体上の条件(例えば、肝臓および腎臓の機能)、治療される苦痛、徴候の深刻度、投与間隔、あらゆる有害な副作用の存在、および使用される特別な化合物に依存して、変動が必然的に起こりうる。
しかし、適当な有効投与量は、ある実施形態において、通常は1日あたりが0.01mg/kg動物体重より約2500mg/kg動物体重まで、または1日あたり約0.01mg/kg動物体重より約1000mg/kg動物体重までであるにもかかわらず、1日あたり約0.01mg/kg動物体重より約3000mg/kg動物体重までの幅である。他の実施形態において、有効投与量は、1日あたり約100mg/kg動物体重またはそれ以下である。他の実施形態において、有効投与量は、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が1日あたり約0.01mg/kg動物体重より約100mg/kg動物体重までの幅であり、他の実施形態において、1日あたり約0.02mg/kg動物体重より約50mg/kg動物体重までであり、他の実施形態において、1日あたり約0.025mg/kg動物体重より約20mg/kg動物体重までである。
投与は、単回投与または複数投与としてなされうる。一つの実施形態において、有効投与量が、病状が寛解するまで約24時間ごとに投与される。他の実施形態において、有効投与量が、病状が寛解するまで約12時間ごとに投与される。他の実施形態において、有効投与量が、病状が寛解するまで約8時間ごとに投与される。他の実施形態において、有効投与量が、病状が寛解するまで約6時間ごとに投与される。他の実施形態において、有効投与量が、病状が寛解するまで約4時間ごとに投与される。本明細書中に記載された有効投与量は、投与された全量を指す;すなわち、1以上の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が投与された場合は、有効投与量は、投与された全量と一致する。
【0175】
ORL−1受容体、μ−オピオイド受容体、κ−オピオイド受容体および/またはδオピオイド受容体が発現しうる細胞が、インビトロで環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物と接触した際に、細胞における受容体を阻害または活性化するのに有効な量は、ある実施形態において、約10
−12mol/Lから約10
−4mol/Lまでの幅の、製薬上許容される担体または賦形剤の溶液または懸濁液であり、一つの実施形態において、約10
−12mol/Lから約10
−5mol/Lまでであり、他の実施形態において、約10
−12mol/Lから約10
−6mol/Lまでであり、そして他の実施形態において、約10
−12mol/Lから約10
−9mol/Lまでである。一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を含む溶液または懸濁液の量は、約0.01μLから約1mLまでになりうる。他の実施形態において、溶液または懸濁液の量は、約200μLになりうる。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、ヒトORL−1受容体との結合親和性(Ki)が一つの実施形態において約1000nM若しくはそれ以下であり、または他の実施形態において約500nM若しくはそれ以下であり、または他の実施形態において約100nM若しくはそれ以下であり、または他の実施形態において約50nM若しくはそれ以下であり、または他の実施形態において約20nM若しくはそれ以下であり、または他の実施形態において約5nM若しくはそれ以下である。結合親和性のK
iは、本技術分野において公知の方法、例えばORL−1受容体が発現する組換えHEK−293細胞の膜画分を用いたアッセイで測定することができる。
【0176】
ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、ORL−1受容体結合活性について約300以下のKi(nM)を有する。一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約100以下のKi(nM)を有する。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約35以下のKi(nM)を有する。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約20以下の範囲のKi(nM)を有する。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約15以下のKi(nM)を有する。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約10以下のKi(nM)を有する。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約4以下のKi(nM)を有する。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約1以下の範囲のKi(nM)を有する。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約0.4以下のKi(nM)を有する。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約0.1以下のKi(nM)を有する。
ORL−1 GTP EC
50は、ORL−1受容体における化合物の最大応答の50%を提供する化合物濃度である。一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、ORL−1受容体機能を刺激する約5000以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有する。一つの実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約1000以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有する。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約100以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有する。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約80以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有する。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約50以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有する。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約35以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有する。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約15nM以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有する。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約10以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有する。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約4以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有する。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約1以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有する。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約0.4以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有する。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約0.1以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有する。
【0177】
ORL−1 GTP Emax(%)は、標準のORL−1アゴニストであるノシセプチンにより惹起された効果に関する、化合物により惹起された最大の効果である。ある実施形態において、アゴニストとして作用する本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約50%以上のORL−1 GTP Emax(%)を有する。一つの実施形態において、アゴニストである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約75%以上のORL−1 GTP Emax(%)を有する。他の実施形態において、アゴニストである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約85%以上のORL−1 GTP Emax(%)を有する。他の実施形態において、アゴニストである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約95%以上のORL−1 GTP Emax(%)を有する。他の実施形態において、アゴニストである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約100%以上のORL−1 GTP Emax(%)を有する。ある実施形態において、部分アゴニストとして作用する本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約10%未満のORL−1 GTP Emax(%)を有する。一つの実施形態において、部分アゴニストである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約20%未満のORL−1 GTP Emax(%)を有する。他の実施形態において、部分アゴニストである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約30%未満のORL−1 GTP Emax(%)を有する。他の実施形態において、部分アゴニストである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約40%未満のORL−1 GTP Emax(%)を有する。他の実施形態において、部分アゴニストである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約50%未満のORL−1 GTP Emax(%)を有する。
ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、ヒトμ−オピオイド受容体との結合親和性(Ki)が、一つの実施形態において約1000nM以下であり、または他の実施形態において約500nM以下であり、または他の実施形態において約100nM以下であり、または他の実施形態において約50nM以下であり、または他の実施形態において約20nM以下であり、または他の実施形態において約5nM以下である。
ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、ヒトμ−オピオイド受容体との結合親和性が、約3000nM以下であり、または約1000nM以下であり、または約650nM以下であり、または約525nM以下であり、または約250nM以下であり、または約100nM以下であり、または約10nM以下であり、または約1nM以下である。一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、実質的に活性を有しない。
【0178】
μGTP EC
50は、ヒトμ−オピオイド受容体における化合物の最大応答の50%を提供する化合物濃度である。ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、通常μ−オピオイド受容体機能を刺激するμGTP EC
50が、約20000nM以下であり、または他の実施形態において約10000nM以下である。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、μ−オピオイド受容体機能を刺激するμGTP EC
50が、約5000nM以下であり、または約4100nM以下であり、または約3100nM以下であり、または約2000nM以下であり、または約1000nM以下であり、または約100nM以下であり、または約10nM以下であり、または約1nM以下であり、または約0.4nM以下である。
【0179】
μGTP Emax(%)は、標準のμアゴニストであるDAMGOにより惹起された効果に関する、化合物により惹起された最大の効果である。ある実施形態において、環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、μGTP Emaxが、約10%以上であり、または約20%以上であり、または約50%以上であり、または約65%以上であり、または約75%以上であり、または約88%以上である。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、μGTP Emaxが、約10%以下であり、または約5%以下であり、または約2%以下である。
一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、κ−オピオイド受容体結合活性について約20000以下の範囲のKi(nM)を有する。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は実質的に活性を有さない。ある実施形態において、ヒトκ−オピオイド受容体に結合する環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、Ki(nM)が約10000nM以下であり、または約5000nM以下であり、または約1000nM以下であり、または約500nM以下であり、または約300nM以下であり、または約100nM以下であり、または約50nM以下であり、または約20nM以下であり、または約15nM以下である。
【0180】
κGTP EC
50は、ヒトκ−オピオイド受容体における化合物の最大応答の50%を提供する化合物濃度である。ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、κ−オピオイド受容体機能を刺激するκGTP EC
50(nM)が、約20000以下であり、または約10000以下であり、または約5000以下であり、または約2000以下であり、または約1500以下であり、または約800以下であり、または約500以下であり、または約300以下であり、または約100以下であり、または約50以下であり、または約25以下である。
κGTP Emax(%)は、標準のκアゴニストであるU69,593により惹起された効果に関する、化合物により惹起された最大の効果である。ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、κGTP Emax(%)が約10%以上であり、または約15%以上であり、または約30%以上であり、または約40%以上であり、または約45%以上であり、または約75%以上であり、約90%以上である。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、κGTP Emax(%)が約10%以下であり、または約5%以下であり、または約2%以下である。
【0181】
一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、δ−オピオイド受容体結合活性について約20000以下のKi(nM)を有しうる。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は実質的に活性を有さない。他の実施形態において、ヒトδ−オピオイド受容体に結合する環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、Ki(nM)が約10000以下であり、または約9000以下であり、または約7500以下であり、または約6500以下であり、または約5000以下であり、または約3000以下であり、または約2500以下であり、または約1000以下であり、または約500以下であり、または約350以下であり、または約250以下であり、または約100以下である。
【0182】
δGTP EC
50は、ヒトδ−オピオイド受容体における化合物の最大応答の50%を提供する化合物濃度である。ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、δ−オピオイド受容体機能を刺激するδGTP EC
50(nM)が、約20000以下であり、または約10000以下であり、または約1000以下であり、または約100以下であり、約90以下であり、または約50以下であり、または約25以下である。
δGTP Emax(%)は、メトエンケファリンにより惹起された効果に関する、化合物により惹起された最大の効果である。ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、δGTP Emax(%)が約10%以上であり、または約30%以上であり、または約50%以上であり、または約75%以上であり、または90%以上であり、または約100%以上である。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、δGTP Emax(%)が約10%以下であり、または約5%以下であり、または約2%以下である。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、in vitroまたはin vivoにおいてヒトにおける使用の前に望む治療的または予防的活性についてアッセイされうる。動物モデルの系は、安全性および有効性を表すために使用されうる。
【0183】
それが必要な動物における病状の治療または予防方法は、環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物(つまり第一治療薬)を投与した動物に、第二治療薬をともに投与することをさらに含む。一つの実施形態において、第二治療薬は有効量を投与される。
第二治療薬の有効量は、薬剤により当業者に公知でありうる。しかし、第二治療薬の最適な有効量の幅を決定することは、熟練者の視野の範囲内である。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物および組み合わせられた第二治療薬は、相加的にまたは相乗的に同じ病状を治療するために作用しうるか、またはそれらはそれぞれが独立して、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物が第一の病状を治療または予防し、第二治療薬が第二の疾患(これは第一の病状と同じであるか、または他の疾患でありうる)を治療または予防しうる。本発明の一つの実施形態において、第二治療薬が病状(例、疼痛)の治療のために動物へ投与される際に、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の最小有効量は、第二治療薬が投与されない際の最小有効量より少なくなりうる。この実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物および第二治療薬が、病状の治療または予防に相乗的に作用しうる。一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は第二治療薬と、有効量の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物および有効量の第二治療薬を含む単一の組成物として同時に投与される。または、有効量の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を含む組成物および有効量の第二治療薬を含む2番目の組成物が同時に投与される。他の実施形態において、有効量の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は有効量の第二治療薬の投与に先立ってまたは引き続いて投与される。この実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は第二治療薬が病状を治療または予防するためにその治療効果を発揮している間に投与されるか、または第二治療薬は環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物がその治療効果を発揮している間に投与される。
第二治療薬は、オピオイドアゴニスト、非オピオイド鎮痛剤、非ステロイド抗炎症剤、偏頭痛治療薬、Cox−II阻害剤、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、抗嘔吐剤、β−アドレナリンブロッカー、抗痙攣剤、抗うつ薬、Ca
2+チャンネルブロッカー、抗癌剤、尿失禁(UI)の治療若しくは予防剤、不安症の治療若しくは予防剤、記憶障害の治療若しくは予防剤、肥満の治療若しくは予防剤、便秘の治療若しくは予防剤、咳の治療若しくは予防剤、下痢の治療若しくは予防剤、高血圧の治療若しくは予防剤、てんかんの治療若しくは予防剤、食欲不振/悪疫質の治療若しくは予防剤、薬物乱用の治療若しくは予防剤、潰瘍の治療若しくは予防剤、炎症性腸疾患(IBD)の治療若しくは予防剤、過敏性腸症候群(IBS)の治療若しくは予防剤、依存性障害の治療若しくは予防剤、パーキンソン病およびパーキンソニズムの治療若しくは予防剤、脳卒中の治療若しくは予防剤、けいれんの治療若しくは予防剤、そう痒症状の治療若しくは予防剤、精神障害の治療若しくは予防剤、ハンチントン舞踏病の治療若しくは予防剤、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療若しくは予防剤、認知障害の治療若しくは予防剤、偏頭痛の治療若しくは予防剤、嘔吐の阻害剤、運動障害の治療若しくは予防剤、うつ病の治療若しくは予防剤、またはそれらのあらゆる混合物でありうるがこれに限られない。
【0184】
有用なオピオイドアゴニストの例としては、アルフェンタニル、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジン、ベンジルモルフィン、ベジトラミド、ブプレノルフィン、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、デソモルフィン、デキシトロモルアミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジアモルフォン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルフィン、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアムブテン、ジオキサフェチルブチレート、ジピパノン、エプタゾシン、エトへプタジン、エチルメチルチアンブテン、エチルモルフィン、エトニタゼン、フェンタニル、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、ヒドロキシペチジン、イソメタドン、ケトベミドン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェンタニル、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、メタドン、メトポン、モルフィン、ミロフィン、ナルブフィン、ナルセイン、ニコモルフィン、ノルレボルファノール、ノルメタドン、ナロルフィン、ノルモルフィン、ノルピパノン、オピウム、オキシコドン、オキシモルフォン、パパベレツム、ペンタゾシン、フェナドクソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピミノジン、ピリトラミド、プロヘプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロピラム、プロポキシフェン、スフェンタニル、チリジン、トラマドール、それらの製薬上許容される誘導体、またはそれらのあらゆる混合物を包含しうるが、これらに限定されない。
ある実施形態において、オピオイドアゴニストは、コデイン、ヒドロモルホン、ヒドロコドン、オキシコドン、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、モルヒネ、トラマドール、オキシモルホン、それらの製薬上許容される誘導体、またはそれらのあらゆる混合物である。
【0185】
有用な非オピオイド鎮痛薬の例としては、非ステロイド抗炎症薬、例えばアスピリン、イブプロフェン、ジクロフェナク、ナプロキセン、ベノキサプロフェン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、フルブフェン、ケトプロフェン、インドプロフェン、ピロプロフェン、カルプロフェン、オキサプロジン、プラモプロフェン、ムロプロフェン、トリオキサプロフェン、スプロフェン、アミノプロフェン、チアプロフェン酸、フルプロフェン、ブクロクス酸、インドメタシン、スリンダック、トルメチン、ゾメピラック、チオピナック、ジドメタシン、アセメタシン、フェンチアザック、クリダナック、オクスピナック、メフェナム酸、メクロフェナム酸、フルフェナム酸、ニフルム酸、トルフェナム酸、ジフルリサル、フルフェニサル、ピロキシカム、スドキシカム、イソキシカム、およびそれらの製薬上許容される誘導体およびそれらのあらゆる混合物が含まれるが、それらに限られない。他の適切な非オピオイド鎮痛薬としては、以下の非限定的な化学的分類の鎮痛剤、解熱剤、非ステロイド抗炎症薬:アスピリン、サリチル酸ナトリウム、トリサリチル酸コリンマグネシウム、サルサラート、ジフルニサル、サリチルサリチル酸、スルファサラジン、およびオルサラジンを含むサリチル酸誘導体、アセトアミノフェンおよびフェナセチンを含むパラ−アミノフェノール誘導体、インドメタシン、スリンダック、およびエトドラックを含むインドールおよびインデン酢酸、トルメチン、ジクロフェナク、およびケトロラクを含むヘテロアリール酢酸、メヘナム酸およびメクロフェナム酸を含むアントラニル酸(フェナメート)、オキシカム(ピロキシカム、テノキシカム)、およびピラゾリジンジオン(フェニルブタゾン、オキシフェンタルタゾン)を含むエノール酸、ナブメトンを含むアルカノン;それらの製薬上許容される誘導体;またはそれらのあらゆる混合物が含まれる。NSAIDのより詳しい説明については、参照することによりその全体が本明細書で援用される、Insel, "Analgesic-Antipyretic and Anti-inflammatory Agents and Drugs Employed in the Treatment of Gout," pp. 617-657 in Goodman & Gilman's The Pharmacological Basis of Therapeutics (Goodman et al., eds., 9
th Ed., McGraw-Hill, New York 1996)およびHanson, "Analgesic, Antipyretic and Anti-Inflammatory Drugs," pp. 1196-1221 in Remington: The Science and Practice of Pharmacy Vol. II (Gennaro, ed., 19
th Ed., Mack Publishing, Easton, PA, 1995)を参照する。
【0186】
有用なCox−II阻害剤および5−リポキシゲナーゼ阻害剤、およびその組合せの例は、米国特許第6,136,839号明細書に記載されており、参照によりその全体が本明細書で援用される。有用なCox−II阻害剤の例としては、セレコキシブ、DUP−697、フロスリド、メロキシカム、6−MNA、L−745337、ロフェコキシブ、ナブメトン、ニメスリド、NS−398、SC−5766、T−614、L−768277、GR−253035、JTE−522、RS−57067−000、SC−58125、SC−078、PD−138387、NS−398、フロスリド、D−1367、SC−5766、PD−164387、エトリコキシブ、バルデコキシブ、パレコキシブ、それらの製薬上許容される誘導体、またはそれらのあらゆる混合物が包含されるが、これらに限定されない。
有用な抗偏頭痛剤の例としては、アルピロプリド、ブロモクリプチン、ジヒドロエルゴタミン、ドラセトロン、エルゴコルニン、エルゴコルニニン、エルゴクリプチン、エルゴノビン、麦角、エルゴタミン、酢酸フルメドロキソン、フォナジン、ケタンセリン、リスリド、ロメリジン、メチルエルゴノビン、メチセルギド、メトプロロール、ナラトリプタン、オキセトロン、ピゾチリン、プロプラノロール、リスペリドン、リザトリプタン、スマトリプタン、チモロール、トラゾドン、ゾルミトリプタン、それらの製薬上許容される誘導体、またはそれらのあらゆる混合物が包含されるが、これらに限定されない。
【0187】
有用な抗痙攣剤の例としては、アセチルフェネツリド、アルブトイン、アロキシドン、アミノグルテチミド、4−アミノ−3−ヒドロキシ酪酸、アトロラクタミド、ベクラミド、ブラメート、臭化カルシウム、カルバマゼピン、シンロミド、クロメチアゾール、クロナゼパム、デシメミド、ジエタジオン、ジメタジオン、ドキセニトロイン、エテロバルブ、エタジオン、エトスクシミド、エトトイン、フェルバメート、フルオレソン、ガバペンチン、5−ヒドロキシトリプトファン、ラモトリジン、臭化マグネシウム、硫酸マグネシウム、メフェニトイン、メフォバルビタール、メタルビタール、メテトイン、メトスクシミド、5−メチル−5−(3−フェナントリル)−ヒダントイン、3−メチル−5−フェニルヒダントイン、ナルコバルビタール、ニメタゼパム、ニトラゼパム、オキシカルバゼピン、パラメタジオン、フェナセミド、フェネタルビタール、フェネツリド、フェノバルビタール、フェンスクシイミド、フェニルメチルバルビツール酸、フェニトイン、フェテニレートナトリウム、臭化カリウム、プレガバリン、プリミドン、プロガビド、臭化ナトリウム、ソラナム、臭化ストロンチウム、スクロフェニド、スルチアム、テトラントイン、チアガビン、トピラメート、トリメタジオン、バルプロ酸、バルプロミド、ビガバトリン、ゾニサミド、それらの製薬上許容される誘導体、またはそれらのあらゆる混合物が包含されるが、これらに限定されない。
有用なCa
2+チャンネル阻害薬の例としては、ベプリジル、クレンチアゼム、ジルチアゼム、フェンジリン、ガロパミル、ミベフラジル、プレニルアミン、セモチアジル、テロジリン、ベラパミル、アムロジピン、アラニジピン、バルニジピン、ベニジピン、シルニジピン、エフォニジピン、エルゴジピン、フェロジピン、イスラジピン、ラシジピン、レルカニジピン、マニジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニルバジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、シナリジン、フルナリジン、リドフラジン、ロメリジン、ベンシクラン、エタフェノン、ファントファロン、ペルヘキシリン、それらの製薬上許容される誘導体、またはそれらのあらゆる混合物が包含されるが、これらに限定されない。
UIを治療または予防するために有用な治療薬の例としては、プロパンテリン、イミプロアミン、ヒオスシアミン、オキシブチニン、ジサイクロミン、それらの製薬上許容される誘導体、またはそれらのあらゆる混合物が包含されるが、これらに限定されない。
【0188】
不安を治療または予防するために有用な治療薬の例としては、アルプラゾラム、ブロチゾラム、クロルジアゼポキシド、クロバザム、クロナゼパム、クロラゼペート、デモキセパム、ジアゼパム、エスタゾラム、フルマゼニル、フルラゼパム、ハラゼパム、ロラゼパム、ミダゾラム、ニトラゼパム、ノルダゼパム、オキサゼパム、プラゼパム、クアゼパム、テマゼパム、およびトリアゾラムなどのベンゾジアゼピン類;ブスピロン、ゲピロン、イプサピロン、チオスピロン、ゾルピコーン、ゾルピデム、およびザレピオンなどの非ベンゾジアゼピン剤;バルビツエート、例えば、アモバルビタール、アプロバルビタール、ブタバルビタール、ブタルビタール、メフォバルビタール、メトヘキシタール、ペントバルビタール、フェノバルビタール、セコバルビタール、およびチオペンタールなどの精神安定剤;メプロバメートおよびチバメートなどのプロパンジオールカルバメート類;それらの製薬上許容される誘導体;またはそれらのあらゆる混合物が包含されるが、これらに限定されない。
下痢を治療または予防するために有用な治療薬の例としては、ジフェノキシレート、ロパーアミド、それらの製薬上許容される誘導体、またはそれらのあらゆる混合物が包含されるが、これらに限定されない。
てんかんを治療または予防するために有用な治療薬の例としては、カルバマゼピン、エトスクシミド、ガバペンチン、ラモトリジン、フェノバルビタール、フェニトイン、プリミドン、バルプロ酸、トリメタジオン、ベンゾジアゼピン、γ−ビニル−GABA、アセタゾールアミド、フェルバメート、それらの製薬上許容される誘導体、またはそれらのあらゆる混合物が包含されるが、これらに限定されない。
【0189】
薬物乱用を治療または予防するために有用な治療薬の例としては、メタドン、デシプラミン、アマンタジン、フルオキシレチン、ブプレノルフィン、アヘンアゴニスト、3−フェノキシピリジン、酢酸レボメタジル塩酸塩、セロトニンアンタゴニスト、それらの製薬上許容される誘導体、またはそれらのあらゆる混合物が包含されるが、これらに限定されない。
非ステロイド抗炎症剤、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、抗嘔吐剤、β−アドレナリンブロッカー、抗うつ薬、および抗癌剤の例は当業者に公知であり、当業者により選択されうる。記憶障害、肥満、便秘、咳、高血圧、食欲不振/悪液質、潰瘍、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、依存性障害、パーキンソン病およびパーキンソニズム、脳卒中、けいれん、そう痒症状、精神病、ハンチントン舞踏病、筋萎縮性側索硬化症、認知障害、偏頭痛、運動異常、うつ病、ならびに/または嘔吐の治療、予防または阻害の治療または予防するために有用な治療薬の例は本技術分野において公知なものを包含し、当業者により選択されうる。
【0190】
本発明の組成物は、環状ウレア若しくはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物またはそれらの製薬上許容される誘導体と製薬上許容される担体または賦形剤を混合することを含む方法によって調製される。混合は、化合物(または誘導体)および製薬上許容される担体または賦形剤を混合するための公知の方法を使用して達成されうる。一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、有効量で組成物中に存在する。
【0191】
4.6 キット
本発明はさらに、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の動物への投与を簡単にしうるキットを提供する。
本発明の典型的なキットは、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の単位剤形を含む。一つの実施形態において、単位剤形は、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の有効量、および製薬上許容される担体または賦形剤を含有する、無菌であり得る第一容器を含む。キットはさらに、病状を治療または予防するために環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の使用を指示するラベルまたは印刷された説明書を含むことができる。キットはさらに、第二治療薬の単位剤形、例えば、第二治療薬の有効量、および製薬上許容される担体または賦形剤を含有する第二容器を含有することができる。他の実施形態において、キットは、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の有効量、第二治療薬の有効量、および製薬上許容される担体または賦形剤を含有する容器を含む。第二治療薬の例として、上記のものが挙げられるが、それらに限定されない。
本発明のキットはさらに、単位剤形を投与するために有用であるデバイスを含むことができる。かかるデバイスの例としては、注射器、点滴用バッグ、パッチ、吸入器、および浣腸用バッグを包含するが、これらに限定されない。
以下の例は、本発明の理解を助けるために記載されており、本明細書に記載され、請求された本発明を具体的に限定するものとして考えてはならない。当業者の権限内にある現在公知であり、または今後開発されるすべての同等物の代用品を含む本発明のかかる変形物、および製剤における変更、または実験計画における変更は、本明細書に組込まれた本発明の範囲内にあると考えるべきである。
【0192】
5. 実施例
以下の特定の例は、例示的な環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成に関するものである。
【0193】
5.1 実施例1:方法1による環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aの合成
【化327】
[この文献は図面を表示できません]
化合物1D3:1−((1R,1’R,3R,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1] ノナン)]−3’−イル)−3−クロロキノキサリン−2(1H)−オンは、実施例7に記載したとおりに合成した。
窒素雰囲気下、化合物1D3(0.822mmol, 350mg)のNMP溶液(7mL)に約25℃の温度で1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオン(化合物X30, 2.465mmol, 279mg, Sigma−Aldrich, St. Louis, MO)および1,8−ジアザビシクロ [5,4,0]ウンデス−7−エン(「DBU」、すなわち、 2,3,4,6,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド [1,2−a]アゼピン, 4.10mmol, 0.619mL, Sigma−Aldrich)を加えた。得られた反応混合物を120℃まで加熱し、その温度で2時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、5%含水クエン酸:食塩水(1:1)で希釈し、EtOAc:CHCl
3(5:2)で抽出した。有機部分を(Na
2SO
4で)乾燥し、蒸発乾固させ、得られたオイルを10:90 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3 から50:50 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(株式会社山善、W001、大阪、日本)を用いたクロマトグラフィーで精製した。生成物を含む画分を合わせて、減圧下蒸発乾固させ、MeOHと共に粉砕した。得られた固体をろ過し、80℃減圧下で乾燥させ、115.3mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9a、2−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオンを黄色固体として得た(収率 28%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aであることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 B9a:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, d4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.31-2.12 (m, 14H), 2.13-2.35 (m, 2H), 2.41-3.12 (m, 18H), 4.05-4.33 (m, 3H), 6.32-6.50 (m, 1H), 7.46 (dd, J=7.81, 7.81Hz, 1H), 7.79 (d, J=7.89Hz, 1H), 7.88 (dd, J=11.1, 7.88Hz, 1H), 8.78 (d, J=8.73Hz, 1H); LC/MS: m/z=503.2 [M+H]
+ (計算値: 502).
【0194】
5.2 実施例2:方法2による環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aの合成
【化328】
[この文献は図面を表示できません]
化合物1D3は、実施例7に記載の方法で合成した。
化合物1D3(0.5mmol, 213mg)および化合物X30(1.5mmol, 170mg)の1,4−ジオキサン(7.5mL)懸濁液に約25℃の温度で、酢酸パラジウム(II)(Pd(OAc)
2,0.25mmol, 56mg, Sigma−Aldrich)、 4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(キサントホス, 0.5mmol, 289mg, Sigma−Aldrich)およびCs
2CO
3 (1.0mmol, 326mg, Sigma−Aldrich)を加えた。得られた反応混合物を110℃まで加熱し、その温度で1.5時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、水でクエンチしてCHCl
3(各抽出に100mL)で2回抽出した。有機部分を合わせて、(Na
2SO
4で)乾燥し、減圧下蒸発乾固させ、得られた生成物を0:100 MeOH (10% NH
4OH):DCM から20:80 MeOH (10% NH
4OH):DCMまでの匂配で溶出させたフラッシュカラムを用いたクロマトグラフィーで精製した。生成物を含む画分を合わせて、減圧下蒸発させ、乾燥させ、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 B9aを白色固体として得た(収率 72%)。
【0195】
5.3 実施例3:方法3による環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aの合成
【0196】
[この文献は図面を表示できません]
化合物1D3(0.47mmol,200mg)と化合物X30(1.24mmol,140mg)の無水 DMSO(3mL)懸濁液に約25℃の温度でリン酸カリウム(K
3PO
4, 0.53mmol, 184mg, Sigma−Aldrich)およびヨウ化銅(I)(CuI, 0.24mmol, 50mg, Sigma−Aldrich)を加えた。得られた反応混合物を100℃まで加熱し、その温度で18時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、希アンモニア水溶液(200mL)へ注ぎ、CHCl
3(各抽出に200mL)で2回抽出した。有機部分を合わせて、(MgSO
4で)乾燥し、減圧下蒸発乾固させ、得られた生成物を0:100 MeOH (10% NH
4OH):DCM から20:80 MeOH (10% NH
4OH):DCMまでの匂配で溶出させたフラッシュカラムを用いたクロマトグラフィーで精製した。生成物を含む画分を合わせて、減圧下蒸発させ、乾燥させ、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aを白色固体として得た(収率 76%)。
【0197】
5.4 実施例4:方法4による環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B5a(i)およびB22aの合成
【化329】
[この文献は図面を表示できません]
方法4.1:
窒素雰囲気下、4−アミノピリミジン−2(1H)−オン(化合物X31,1.467mmol,163mg,Sigma−Aldrich)のNMP(5mL)懸濁液に約25℃の温度でNaH(1.174mmol,46.9mg,Sigma−Aldrich) を加えた。得られた反応混合物を80℃まで加熱し、その温度で15分間撹拌した。混合物に、化合物1D3(0.293mmol,125mg)を加えた。得られた反応混合物を80℃まで加熱し、その温度で30分撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、10%クエン酸水:食塩水(1:1)で希釈し、MeOH:CHCl
3(1:4)で抽出し、食塩水で洗浄した。有機部分を(Na
2SO
4で)乾燥し、蒸発乾固させ、得られたオイルを0:100MeOH(28%NH
4OH):CHCl
3から50:50MeOH(28%NH
4OH):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(REDISEP RF GOLD 12g,Teledyne ISCO,Lincoln,NE)を用いたクロマトグラフィーで精製した。生成物を含む画分を合わせて、減圧下蒸発乾固させ、MeOH:Et
2O(1:1)と共に粉砕した。得られた固体をろ過し、80℃減圧下で乾燥させ、73.7mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 B5a(i)、1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(4−アミノ−2−オキソピリミジン−1(2H)−イル)キノキサリン−2(1H)−オンをオフホワイト固体として得た(収率 50.2%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B5a(i)であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B5a(i):
1H−NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClを1滴加えたd6-DMSO): 1.44-1.73 (m, 11H), 1.93-2.15 (m, 6H), 2.27-2.49 (m, 5H), 2.69-2.80 (m, 2H), 4.04-4.22 (m, 3H), 6.18-6.32 (m, 1H), 6.41 (d, J=7.78Hz, 1H), 7.53 (d, J=7.53Hz, 1H), 7.78 (ddd, J=7.91, 7.91, 1.51Hz, 1H), 7.90 (dd, J=8.03, 1.51Hz, 1H), 8.11 (d, J=7.78Hz, 1H), 8.78 (d, J=9.04Hz, 1H); LC/MS: m/z=501.40 [M+H]
+ (計算値: 500).
【0198】
【化330】
[この文献は図面を表示できません]
方法4.2:
窒素雰囲気下、5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオン(化合物X32,2.162mmol,277mg,Sigma−Aldrich)のDMA(2mL)溶液に0℃の温度でNaH(2.162mmol,86mg)を加えた。得られた反応混合物をその温度で30分間撹拌した。混合物に、化合物1D3(0.216mmol,100mg)の塩酸塩のDMA(2mL)懸濁液を加えた。得られた反応混合物を80℃まで加熱し、その温度で4時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、水:食塩水(1:1)で希釈し、EtOAcで抽出した。有機部分を(Na
2SO
4で)乾燥し、蒸発乾固させて得られた固体を、75:25 EtOAc:n−ヘキサンから100:0 EtOAc:n−ヘキサンまでの匂配で溶出させたアミノシリカゲルカラム(株式会社山善、W093)を用いたクロマトグラフィーで精製し、無色のアモルファス固体を得た。固体をEtOAc(2mL)に溶解させ、2N HClのEtOAc溶液(2mL)を加え、混合物を蒸発乾固させた。得られた固体はEtOAcと共に粉砕し、ろ過し、80℃減圧下で乾燥させ、62.0mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B22a、−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオンを白色固体として得た(収率52%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B22aであることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B22a:
1H−NMR: δ
H (ppm, 400MHz, d6-DMSO): 1.39-1.74 (m, 18H), 1.97-2.19 (m, 8H), 2.23-2.58 (m, 2H), 2.67-2.81 (m, 2H), 4.01-4.24 (m, 3H), 5.77-5.95(m, 1H), 7.52 (dd, J=7.63, 7.63Hz, 1H), 7.81 (dd, J=8.69, 7.32Hz, 1H), 7.92 (dd, J=7.77, 1.53Hz, 1H), 8.41 (d, J=9.15Hz, 1H), 8.76 (s, 1H), 9.13-9.21 (br, 1H); LC/MS: m/z=518.5 [M+H]
+ (計算値: 517).
【0199】
5.5 実施例5:方法5によって環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B25a
【化331】
[この文献は図面を表示できません]
窒素雰囲気下、化合物1D3(0.541mmol,250mg)の塩酸塩のCH
2Cl
2(4mL)溶液に約25℃の温度でTEA(5.41mmol,0.750mL,Sigma−Aldrich)、エタン−1,2−ジアミン(化合物X33,16.2mmol,1.096mL,Sigma−Aldrich)及びTHF(4mL)を加えた。得られた反応混合物をその温度で9時間撹拌した。その後、混合物を減圧下蒸発させ、得られたオイルを10:90MeOH(28%NH
4OH):CHCl
3から40:60MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(株式会社山善、W001)を用いたクロマトグラフィーで精製し、209.9mgの化合物X34、1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−((2−アミノエチル)アミノ)キノキサリン−2(1H)−オンを白色アモルファス固体として得た(収率 86%)。
化合物X34であることは
1H−NMRを用いて確認した。
化合物X34:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.06-1.18 (m, 1H), 1.35-1.93 (m, 13H), 1.93-2.09 (m, 6H), 2.33-2.51 (m, 1H), 2.60-2.77 (m, 2H), 3.00 (t, J=5.95Hz, 2H), 3.44-3.61 (m, 3H), 3.60 (dt, J=5.95, 5.95Hz, 2H), 5.03-5.27 (m, 1H), 6.60-6.69 (m,1H), 7.18-7.28 (m, 2H), 7.46-7.57 (m, 2H).
【0200】
窒素雰囲気下、化合物X34(0.334mmol,150mg)のジオキサン(10mL)溶液に約25℃の温度でCDI(0.467mmol,76mg,Sigma−Aldrich)を加えた。得られた反応混合物をその温度で45分間撹拌し、130℃まで加熱し、その温度で6時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、水(10mL)で希釈し、ろ過し、得られた白色固体を0:100 MeOH:CHCl
3から5:95 MeOH:CHCl
3までの匂配で溶出させたアミノシリカゲルカラム(株式会社山善、W091−01) を用いたクロマトグラフィーで精製し、白色のアモルファス固体を得た。該固体を分取用薄層クロマトグラフィー機器(Merck,alumina−TLC,1.5mm x 20cm x 20cm x 4 sections,7.5%:92.5% THF:EtOAc)を用いたクロマトグラフィーで精製し、得られた白色固体を1:1 EtOAc:n−ヘキサンと共に粉砕し、ろ過し、90℃減圧下で乾燥させ、53.8mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B25a、1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ [3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)キノキサリン−2(1H)−オンを白色固体として得た(収率34%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B25aであることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B25a:
1H−NMR: δ
H (ppm, 400MHz, TFAを1滴加えたd6-DMSO): 1.47-1.96 (m, 14H), 2.01-2.23 (m, 6H), 2.28-2.43 (m, 2H), 2.78-2.91 (m, 2H), 3.47 (t, J=7.81Hz, 2H), 4.01 (t, J=7.03Hz, 2H), 4.10-4.22 (m, 3H), 5.29-5.45 (m, 1H), 7.25-7.36 (br, 1H), 7.41 (dd, J=7.64, 7.64Hz, 1H), 7.61 (ddd, J=7.89, 7.89, 1.68Hz, 1H), 7.70 (dd, J=7.80Hz, 1H), 7.84 (d, J=8.73Hz, 1H), 8.19-8.30 (br, 1H); LC/MS: m/z=476.35 [M+H]
+ (計算値: 475).
【0201】
5.6実施例6:化合物1C3の合成
【化332】
[この文献は図面を表示できません]
2−アダマンタンジオール(化合物34,500g,2.97mol,Sigma−Aldrich)、p−塩化トシル(624g,3.27mol,Sigma−Aldrich)、およびピリジン(1.5L)を合わせてアルゴン雰囲気下で撹拌した。得られた反応混合物を68−71
oCの範囲の温度まで加熱し、2.5時間その温度を保った。混合物を約25℃の温度まで冷却し、飽和食塩水(6L)に注いだ。得られた反応混合物をMTBE(各抽出に4L)で3回抽出した。有機部分を合わせて、(MgSO
4で)乾燥し、ろ過し、(ヘキサン:TEAで前処理をした)1kgシリカゲルの上で濃縮した。吸着物質を1:10 EtOAc:ヘキサン(5L)そして2:10 EtOAc:ヘキサン(5L)と連続して溶出させた1.5kgシリカを用いてクロマトグラフィーで精製した。全ての生成物画分を合わせて、減圧下蒸発させ、残渣を得る。該残渣を脱イオン水 (2L)に懸濁し、10分間撹拌し、減圧下ろ過し、過剰な反応物を除去した。残留固体をMTBE(2L)に入れ、(MgSO
4で)乾燥し、ろ過し、減圧下蒸発させ、301gの化合物35、(1R,5S)−7−メチレンビシクロ [3.3.1]ノナン−3−オンを白色結晶固体として得た(収率 67%)。
化合物35であることは
1H−NMRおよびTLCを用いて確認した。
化合物35:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 4.79 (2H, s), 2.51 (8H, m), 2.29 (2H, m), 1.94 (2H, m), 1.60 (1H, m); TLC (SiO
2) 1:10 EtOAc:ヘキサン: R
f =0.25 (KMnO
4 スプレー試薬で可視化).
化合物35(250g,1.66mol)を5つの等しいまとまりに分けた。水素雰囲気下、最初のまとまりを、白金黒(5g,Sigma−Aldrich)を用いて50psiで乾燥 99:1 シクロヘキサン:EtOAc(200mL)の中で2時間水素化した。反応混合物を別の容器へ静かに注いで残った触媒をTLCで生成物が残っていないことが確認されるまでシクロヘキサンで洗浄した。反応フラスコには化合物35の次のまとまり、シクロヘキサン(200mL)と水素を再度注ぎ入れ、反応混合物を50psiで2時間水素化した。全てのまとまりを反応させるまでこの処理を続けた。全てのろ液を合わせてCELITEを通してろ過し、約25℃の温度で濃縮させて化合物36、7−メチルビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オンを無色オイルとして得た。
化合物36であることは
1H−NMRおよびTLCを用いて確認した。
化合物36:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 2.42 (4H, m), 2.26 (2H, m), 1.98-2.00 (3H, m), 1.65 (1H, m), 1.54 (1H, m), 0.80 (1H, m); TLC (SiO
2) 2:10 EtOAc: ヘキサン: R
f =0.30 (KMnO
4 スプレー試薬で可視化).
【0202】
前工程から直接得られる化合物36をAcOH(1L)に入れた。これに50% NH
2OH水溶液(100mL, Sigma−Aldrich)を加えた。撹拌しながら、反応混合物を穏やかに還流するまで加熱し、1時間還流させた。混合物を約25℃の温度まで冷却し、撹拌しながら2.5M Na
2CO
3水溶液(5L)にゆっくりと注ぎ入れた。その後、混合物を1時間激しく撹拌させた。脱イオン水(1L)を加えて、混合物をさらに0.5時間撹拌した。そのように形成された沈殿物を減圧下ろ過によって集め、脱イオン水(2L)で洗浄した。残渣をDCM(1L)に入れ、(MgSO
4で)乾燥し、ろ過し、減圧下蒸発させ、231.5gの化合物37、7−メチルビシクロ [3.3.1]ノナン−3−オン オキシムを白色のふわふわした固体として得た(化合物35からの収率85%)。
化合物37であることは
1H−NMRを用いて確認した。
化合物37:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 3.21 (1H, d), 2.05-2.41 (4H, m), 1.73-2.11 (4H, m), 1.51-1.73 (2H, m), 1.33 (1H, d), 0.82 (4H, m), 0.63 (1H, t).
【0203】
オーバーヘッドスターラー、1L圧力平衡滴下漏斗、温度プローブを備えた三つ首5L丸底フラスコへトルエン(約3L)とNa金属(67.17g, 2.8mol, Sigma−Aldrich)を加えた。アルゴン雰囲気下、混合物は穏やかに還流するまで加熱し、Na金属を溶解させた。そして、化合物37(66.66g, 0.40mol)の一部の乾燥イソプロピルアルコール(230mL)溶液を、1.5時間かけて滴下漏斗を通して滴下した。撹拌しながら、得られた反応混合物を還流するまで加熱し、16時間還流させた。約25℃の温度まで冷却した後、次の材料を順次追加した、つまり、EtOH(164mL)を15分かけて滴下、1:1 EtOH:H
2O(164mL)を15分かけて滴下、水(500mL)を30分かけて滴下した。反応混合物を2時間撹拌した。混合物を6L分液漏斗へ注ぎ入れて有機層を分離した。水分画分をEt
2O(各抽出に1L)で3回抽出した。
このように記載された工程を各回66.66gの化合物37を用いて2回繰り返した。全ての有機画分を合わせて、(MgSO
4で)乾燥し、6L三角フラスコへろ過した。混合物に2M HClのEt
2O(1.5L, 2.5eq)液を加えた。混合物を撹拌し、氷:MeOH槽で1時間冷却した。そのように形成された固体を減圧下ろ過し、減圧下50℃で18時間乾燥させて100.01gの化合物38、(3s,7s)−7−メチルビシクロ [3.3.1]ノナン−3メチルビシクロ [3.3.1]ノナン−3アミン 塩酸塩を白色結晶固体として得た。ろ液を減圧下蒸発させ、得られた残渣をEt
2O(2L)と共に粉砕した。そのように残った固体をろ過し、Et
2O(2L)で洗浄して乾燥後、87.1gで2回目の化合物38を得た(全収率 39%)。
化合物38であることは
1H−NMRを用いて確認した。
化合物38:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.28 (3H, bs), 3.55 (1H, m), 2.25 (2H, m), 1.81-2.09 (4H, m), 1.85 (1H, m), 1.61 (3H, m) 1.08 (1H, d), 0.70-0.88 (5H, m).
化合物38(87.1g, 0.463mol)、9−ベンジル−3−オキソ−9−アゾニアビシクロ[3.3.1]ノナンブロミド(化合物39, 165.20g, 0.509mol, Sigma−Aldrich)、炭酸カリウム(67.83g, 0.491mol)、EtOH (1.07L)および水(346mL)を合わせた。得られた反応混合物を約16時間約25℃の温度で撹拌した。そして反応混合物を還流するまで加熱し、3時間還流させた。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、さらに氷:MeOH槽で5℃まで冷却し、その温度で30分間撹拌した。そのように形成された固体を減圧下ろ過し、脱イオン水で洗浄し、減圧下乾燥させ、102.1g の化合物40、(1R,3r,5S,7s)−7−メチル−9’−アザ [3,9’−ビ(ビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−オンをオフホワイト結晶固体として得た(収率 80%)。
化合物40であることは
1H−NMRを用いて確認した。
化合物40:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 3.68 (2H, m), 3.05 (1H, m), 2.61 (2H, m), 2.25 (4H, m), 1.98 (1H, m), 1.85 (4H, m), 1.49-1.78 (7H, m), 1.25 (2H, m), 1.07 (1H, d), 0.86 (3H, d), 0.78 (2H, t).
化合物40(67g, 0.243mol)、THF(500mL)およびAcOH(41.78mL, 0.730mol)を合わせた。この混合物に50%NH
2OH水溶液(45mL, 0.730mol)を加えた。撹拌しながら、得られた反応混合物を還流するまで加熱し、1時間還流させた。混合物を約25℃の温度まで冷却し、脱イオン水(500mL)を加えた。炭酸カリウム(100g, 0.730mol)の脱イオン水(500mL)溶液を一部分に加えた。反応混合物を撹拌し、氷槽で1時間冷却した。そのように形成された固体を減圧下ろ過し、減圧下60℃で乾燥させ、化合物41、(1R,3r,5S,7s)−7−メチル−9’−アザ[3,9’−ビ(ビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−オン オキシムを得た(収率 >99%)。
化合物41であることは
1H−NMRを用いて確認した。
化合物41:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CD
3OD): 3.76 (1H, m), 3.45 (2H, m), 3.18 (1H, m), 3.02 (1H, m), 2.62 (1H, m), 2.27 (4H, m), 1.78-2.08 (7H, m), 1.67 (1H, m), 1.58 (2H, m), 1.46 (1H, m), 1.22 (2H, t), 1.09 (1H, d), 0.85 (5H, m).
化合物41(70.01g, 0.241mol)をAcOH(400mL)に入れた。この混合物を2つのまとまりに分けた。水素雰囲気下、各まとまりに酸化白金(IV)(5.98g, 0.2eq, Sigma−Aldrich)を加え、各まとまりを50psiで16〜18時間水素化した。まとまりを合わせてCELITEに通してろ過した。ろ過ケークをAcOH (500mL)で洗浄した。ろ液を減圧下70℃で濃縮し、オイルを得た。オイルにMTBE (6L)を加えた。混合物を撹拌し、1時間0℃まで冷却した。そのように形成された白色沈殿物を減圧下ろ過し、Et
2O(2L)で洗浄し、減圧下乾燥して76.2gの化合物42、(1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−9’−アザ[3,9’−ビ(ビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−酢酸アミンを白色固体で得た(収率 94%)。
化合物42であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
化合物42:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CD
3OD): 3.73 (2H, m), 3.55 (1H, m), 2.46 (2H, m), 2.24 (2H, m), 1.75-2.12 (11H, m), 1.45-1.75 (4H, m), 1.28 (4H, m), 1.06 (1H, d), 0.89 (3H, d), 0.80 (2H, t); LC/MS (t
r=1.689分): m/z=277.3 [M+H]
+ (計算値: 276.5).
【0204】
化合物42(80.0g, 0.23mol)、1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(35.69g, 0.253mol, Sigma−Aldrich)および炭酸カリウム(95.36g, 0.69mol)を乾燥DMF(400mL)中で合わせた。反応混合物をアルゴン雰囲気下、1時間110℃まで冷却し、そして約25℃の温度まで冷却した。脱イオン水(2L)を加え、混合物を撹拌し、1時間氷/MeOH槽中で冷却した。得られた固体を減圧下ろ過し、脱イオン水(4L)を洗浄し、減圧下乾燥し、66.81gの化合物43、(1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−N−(2−ニトロフェニル)−9’−アザ[3,9’−ビ(ビシクロ [3.3.1]ノナン)]−3’−アミンをオレンジ色固体として得た(収率 73%)。
化合物43であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
化合物43:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.17 (1H, d), 8.01 (1H, m), 7.43 (1H, t), 6.93 (1H, d), 6.61 (1H, t), 3.95 (1H, m), 3.45 (2H, m), 3.06 (1H, m), 2.48 (2H, m), 2.20 (2H, m), 1.87-2.08 (4H, m), 1.45-1.89 (6H, m), 1.35 (2H, t), 0.95-1.22 (5H, m), 0.87 (5H, m); LC/MS (t
r=2.732分): m/z=398.4 [M+H]
+ (計算値: 397.6).
【0205】
化合物43(30.0g, 75.57mmol)をDCM(100mL)に入れた。水素雰囲気下、これにPd/C(3g)を加え、撹拌しながら、反応混合物を約25℃の温度で50psiで2時間水素化し化合物44、N
1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)ベンゼン−1,2−ジアミンを得た。
化合物44であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
化合物44: LC/MS (t
r=2.045分): m/z=368.9 [M+H]
+ (計算値: 367.6).
【0206】
全行程から直接得られた化合物44を含む反応混合物をCELITEに通してろ過した。2−クロロ−2−オキソ酢酸エチル(12.65mL, 113.36mmol, Sigma−Aldrich)を加え、反応混合物を25℃の温度で30分間撹拌した。その後、混合物をロータリーエバポレーター中で減圧下蒸発させ、残渣を得た。残渣をEtOH(800mL)に入れ、炭酸カリウム(31.33g, 226.71mmol)を加えた。得られた混合物を還流するまで加熱し、1時間還流させ、約25℃の温度まで冷却した。そのように形成された固体をろ過し、EtOHで洗浄した。ろ過された固体を脱イオン水と共に粉砕し、減圧下ろ過し、27.49gの化合物45、1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)キノキサリン−2,3(1H,4H)−ジオンをオフホワイト結晶固体として得た。
化合物45であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
化合物45:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, d6-DMSO): 7.26 (1H, m), 7.05 (3H, m), 4.80 (1H, bs), 3.44 (2H, m), 3.08 (1H, m), 2.25-2.46 (3H, m), 2.05 (2H, m), 1.93 (4H, m), 1.82 (2H, m), 1.69 (4H, m), 1.54 (1H, m), 1.18 (4H, m), 1.01 (1H, m), 0.88 (5H, m); LC/MS (t
r=2.048分): m/z=422.3 [M+H]
+ (計算値: 421.6).
【0207】
前工程から直接得られた化合物45をDCE(250mL)およびDMF(2.5mL)に懸濁した。塩化チオニル(20等量, Sigma−Aldrich)を滴下した。得られた反応混合物を還流するまで加熱し、2時間還流させた。混合物を減圧下蒸発させ、得られた残渣をMTBEと共に粉砕した。残渣をMTBE中で1時間撹拌し、減圧下ろ過して24.13gの化合物1C3、3−クロロ−1−((1R,1’R,3R,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−9’−アザ[3,9’−ビ(ビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)キノキサリン−2(1H)−オンを塩酸塩として得た(化合物43からの収率82%)。
化合物1C3であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
化合物1C3:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 11.05 (1H, bs), 8.79 (1H, d), 7.79 (2H, m), 7.43 (1H, t), 6.55 (1H, m), 4.10 (2H, m), 3.81 (1H, m), 3.00 (2H, t), 2.92 (1H, m), 2.47 (6H, m), 2.09 (4H, m), 1.50-1.93 (7H, m), 1.39 (1H, d), 0.92 (3H, d), 0.65 (2H, m); LC/MS (t
r=2.588分): m/z=442.3 [M+H]
+ (計算値: 440.0).
【0208】
5.7 実施例7: 化合物1D3の合成
【化333】
[この文献は図面を表示できません]
2−アダマンタノンをTFA(3L, Sigma−Aldrich)に溶解させた。この機械的に撹拌された混合物を冷却槽で取り囲むことにより20℃を保ちながら、1時間かけて過炭酸ナトリウム(1254.8g, 7.99mol, Sigma−Aldrich)少しずつ加えた。この添加の間に反応混合物の温度は60℃まで上昇した。さらに2時間撹拌した後、脱イオン水(4L)を加え、DCM(各抽出に2L)で4回抽出した。有機部分を合わせ、(MgSO
4で)乾燥し、ろ過し、減圧下蒸発させ、1180gの化合物47、(1R,3r,6s,8S)−4−オキサトリシクロ[4.3.1.13,8]ウンデカン−5−オンを白色結晶固体として得た(収率 97%)。
化合物47であることは
1H−NMRおよびTLCを用いて確認した。
化合物47:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 4.48 (1H, s), 3.06 (1H, m), 2.09 (2H, m), 2.00 (3H, m), 1.95 (2H, m), 1.81 (2H, m), 1.70 (2H, m); TLC (SiO
2) 1:1 EtOAc:ヘキサン: R
f =0.8 (モリブデンブルースプレー試薬で可視化).
【0209】
化合物47(1572.7g, 9.46 mol)をMeOH(2L)に入れた。これに脱イオン水(6L)中でNaOH(2270g, 56.7mol)を加えた。添加の間に混合物の温度は約25℃〜54℃に上昇した。撹拌しながら、得られた反応混合物を穏やかに還流するまで加熱し、36時間還流させた。約25℃の温度まで冷却した後、MeOHを60℃で真空蒸留により除去した。得られた溶液を撹拌し、濃縮HClで約pH2.5まで酸性化した。そのように形成された白色沈殿物を約25℃の温度で18時間撹拌させ、減圧下ろ過し、部分的に乾燥した化合物48、(1R,3r,5S,7r)−7−ヒドロキシビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸を得た。
化合物48であることは
1H−NMRおよびTLCを用いて確認した。
化合物48:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, d6-DMSO): 11.88 (1H, s), 4.44 (1H, s), 3.73 (1H, m), 1.95 (4H, m), 1.63 (2H, m), 1.41 (3H, m), 1.22 (2H, m), 1.16 (1H, m); TLC (SiO
2) 2:1:0.1 EtOAc:ヘキサン:AcOH: R
f=0.3 (モリブデンブルースプレー試薬で可視化).
【0210】
前工程から直接得られた化合物48をトルエン(8L)に懸濁した。これにメタンスルホン酸(367mL, 4.73mol, Sigma−Aldrich)を加えた。撹拌しながら、得られた反応混合物を還流するまで加熱し、水分を共沸により5時間で除去した。約25℃の温度まで冷却した後、脱イオン水(4L)を撹拌しながら加えた。有機層を分離し、(MgSO
4で)乾燥し、ろ過し、濃縮して化合物49、(1R,3S,5S)−ビシクロ[3.3.1]ノン−6−エン−3−カルボン酸を得た。
化合物49であることは
1H−NMRおよびTLCを用いて確認した。
化合物49:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 10.45 (1H, bs), 5.85 (1H, m), 5.70 (1H, m), 2.79 (1H, m), 2.37 (2H, m), 2.11 (1H, m), 1.81 (3H, m), 1.61 (4H, m); TLC (SiO
2) 1:1:0.1 EtOAc:ヘキサン:AcOH: R
f =0.8 (モリブデンブルースプレー試薬で可視化).
【0211】
前工程から直接得られた化合物49をMeOH(1L)に入れた。これを6つのまとまりに分け、それぞれに水素雰囲気下、10% Pd/C(0.01mol)を加えた。反応混合物をそれぞれ50psiで水素の取り込みが止まるまで(10〜15時間)水素化した。混合物を合わせて、CELITEに通してろ過し、NaOH(1kg)の脱イオン水(400mL)液を加えた。混合物を約25℃の温度で4時間撹拌した。混合物を減圧下濃縮し、脱イオン水(4L)を加えた。濃縮HClをpH3〜4になるまで加えた。そのように形成された白色固体を1時間約25℃の温度で撹拌し、減圧下ろ過し、1.232kgの化合物50、(1R,3r,5S)−ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−カルボン酸をオフホワイト固体として得た(化合物47からの収率 78%)。
化合物50であることは
1H−NMRおよびTLCを用いて確認した。
化合物50:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 9.25 (1H, bs), 3.13 (1H, m), 1.97 (4H, m), 1.80 (2H, m), 1.70 (5H, m), 1.57 (3H, m); TLC (SiO
2) 1:1:0.1 EtOAc:ヘキサン:AcOH: R
f=0.8 (モリブデンブルースプレー試薬で可視化).
【0212】
化合物50(1108.5g, 6.59mol)を20L反応槽でトルエン(5L)に入れた。これにTEA(1013.3mL, 7.26mol)を加えた。得られた混合物を撹拌し、窒素雰囲気下で75℃まで加熱した。ジフェニルホスホリルアジド(DPPA, 1564mL, 7.26mol, Sigma−Aldrich)をトルエンで全量2Lになるまで希釈し、1.5時間かけて付加漏斗を通してゆっくりと加えた。この添加の間に温度は約10〜15℃まで上昇した。得られた反応混合物を3時間75℃撹拌した。混合物を茶褐色オイルになるまで90℃で真空蒸留によって濃縮させた。オイルは5℃まで冷却し、THF (2.5L)を加えた。混合物を撹拌し、0℃まで冷却した。NaOH (792g, 19.80mol)の脱イオン水(3L)液を5℃以下に温度を保ちながら1時間かけて加えた。混合物を5℃で18時間混合させた。得られた混合物をEt
2O(各抽出に4L)で2回抽出した。残った混合物水溶液に5℃で、pH約6〜7になるまで濃縮HClをゆっくりと加えた。この中和の間に温度に大きな変化はみられなかった。得られる白色沈殿物を0℃で2時間撹拌した。沈殿物を減圧下ろ過し、減圧下50℃で乾燥し、1.875kgの化合物51、(1R,3r,5S)−ビシクロ [3.3.1]ノナン−3−アミン ジフェニルリン酸塩を白色固体として得た(収率 73.1%)。
化合物51であることは
1H−NMRを用いて確認した。
化合物51:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, d6-DMSO): 7.78 (2H, s), 7.22 (4H, t), 7.11 (4H, m), 6.93 (2H, t), 3.61 (1H, m), 3.31 (1H, s), 1.93 (4H, m), 1.33-1.60 (10H, m).
【0213】
化合物51(1037.5g, 2.67mol)および化合物39(1000g, 3.08mol)をEtOH(6.2L)および脱イオン水(2L)に懸濁した。この撹拌された混合物に炭酸カリウム (390.72g, 2.83mol)の脱イオン水(800mL)液を加えた。得られた反応混合物を約25℃の温度で18時間撹拌した。反応混合物を還流するまで(約81℃)加熱し、3時間還流させた。その後、混合物を白色沈殿物が形成される間は激しく撹拌させながら、4時間かけてゆっくりと約25℃の温度まで冷却した。混合物を5℃まで冷却し、その温度で2時間撹拌した。白色沈殿物を減圧下ろ過し、脱イオン水(8L)で洗浄し、減圧下60℃で乾燥し、580.1gの化合物52、(1R,1’R,3r,5S,5’S)−9’−アザ[3,9’−ビ(ビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−オンを白色結晶固体として得た(収率 83.1%)。
化合物52であることは
1H−NMRおよびTLCを用いて確認した。
化合物52:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 3.69 (2H, s), 3.38 (1H, m), 2.62 (2H, m), 2.21 (2H, d), 2.12 (4H, m), 1.85 (2H, m), 1.41-1.78 (14H, m); TLC (SiO
2) 7:3 ヘキサン:EtOAc: R
f=0.4 (ヨウ化白金カリウムスプレー試薬で可視化).
【0214】
化合物52(580.1g, 2.22mol)およびTHF(4L)を反応温度制御装置を18℃にセットした反応器に入れた。50%NH
2OH水溶液(415mL, 6.66mol)を加え、続いて、AcOH(381.25mL, 6.66mol)をゆっくりと加えた。反応混合物の温度は添加の間に28℃まで上昇した。反応混合物を約25℃の温度で16時間撹拌し、穏やかに還流するまで加熱し、1時間還流させた。混合物を約25℃の温度まで冷却し、脱イオン水(4L)およびDCM(4L) を加えた。激しく撹拌しながら、固体NaHCO
3(560g, 6.66mol)を30分かけてゆっくりと加え、反応物を泡立ちが止まるまで撹拌した。そのように形成された白色沈殿物を減圧下ろ過し、脱イオン水(1L)で洗浄し、減圧下60℃で72時間乾燥し、432.5gの化合物53、(1R,1’R,3r,5S,5’S)−9’−アザ[3,9’−ビ(ビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−オン オキシムを白色固体として得た(収率 70.6%)。ろ液を層形成させ、有機層を分離した。水層をDCM(各洗浄に2L)で3回洗浄した。有機部分を合わせて、(MgSO4で)乾燥し、ろ過し、減圧下蒸発させ、淡黄色固体を得た。固体を10:1 Et
2O:EtOAc(1L)と共に粉砕し、1時間撹拌し、減圧下ろ過し、得られた残渣を減圧下50℃で72時間乾燥させ、さらに138.4gの化合物53を白色固体として得た(収率22.6%, 全収率93.2%)。
化合物53(570.9g, 2.07mol)をAcOH(3L)に入れた。溶解した際の全量が3.3Lのこの混合物を330mLのまとまり10に分けた。水素雰囲気下、各まとまりに酸化白金(IV)(9.40g, 0.041mol)を加え、各まとまりを50psiで16〜18時間水素化した。まとまりを合わせてCELITEに通してろ過した。ろ過ケークをAcOH(500mL)で洗浄した。ろ液を減圧下70℃で濃縮し、オイルを得た。オイルにEt
2O(6L)を加えた。混合物を撹拌し、1時間0℃まで冷却した。そのように形成された白色沈殿物を減圧下ろ過し、Et
2O(2L)で洗浄して、253.4gの化合物54、(1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−9’−アザ[3,9’−ビ(ビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−酢酸アミンを得た(収率 35.3%)。ろ液を減圧下蒸発させ、Et
2Oで同じ処理を行った残渣を得た。213.7gで2回目の化合物54を単離した(収率 32.1%)。ろ液をもう一度減圧下で蒸発させ、201.1gの化合物54(収率 25.4%, 全収率 92.8%)を得た。
化合物54であることは
1H−NMRを用いて確認した。
化合物54:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CD
3OD): 3.63 (3H, m), 3.42 (1H, m), 2.36 (2H, m), 2.01 (5H, m), 1.89 (5H, m), 1.39-1.78 (13H, m), 1.12 (2H, m).
【0215】
パート1では、化合物54(439.0g, 1.36mol)およびMeCN(4L)を反応温度制御装置を25℃にセットした反応器に入れた。この混合物にTEA(412.9g, 4.08mol, 3eq)および1−フルオロ−2−ニトロベンゼン(194.2g, 1.38mol, 1eq)を加えた。反応混合物を還流するまで加熱し、6日間還流させ、0℃まで冷却した。そのように形成される黄色沈殿物を減圧下ろ過することにより集めた。ろ過ケークをDCM(各洗浄に2L)で4回洗浄し、ろ液を取っておいた。回収される化合物54が含まれる91gの残った固体を、乾燥し、取っておいた。
パート2では、DMF(2L)およびK
2CO
3(3eq)を使う以外は回収される化合物54の開始材料を用いてパート1で上記に記載された反応を繰り返した。2時間110℃で撹拌後、反応混合物を約25℃の温度まで冷却し、脱イオン水(4L)に注ぎいれた。この混合物をEt
2O(各抽出に2L)で6回抽出した。有機部分を合わせて減圧下蒸発させ、残渣を得た。
パート2からの残渣とパート1からのろ液を合わせ、得られる混合物を減圧下蒸発させ、得られたオイルを脱イオン水(4L)と共に粉砕した。そのように形成される固体を減圧下ろ過し、さらに脱イオン水で洗浄した。その後、固体を減圧下60℃48時間乾燥し、402gの化合物55、(1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−N−(2−ニトロフェニル)−9’−アザ[3,9’−ビ(ビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−アミンを鮮黄色固体として得た(収率 77%)。
化合物55(402g, 1.05mol)をMeOH(2.5L)に入れた。この混合物を10のまとまりに分けた。水素雰囲気下、各まとまりに10% Pd/C(0.04mol)を加え、撹拌しながら、各まとまりを50psiで約25℃の温度で3時間水素化した。まとまりをCELITEに通してろ過し、ろ過ケークをMeOHで洗浄した。ろ液を減圧下蒸発させ、得られた残渣をEt
2Oと共に粉砕し、減圧下ろ過し、化合物56、N
1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)ベンゼン−1,2−ジアミンを淡褐色固体として得た(収率>99%)。
既述の化合物44から化合物45を調製する方法と同様に、化合物57、1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)キノキサリン−2,3(1H,4H)−ジオンを化合物56および2−クロロ−2−オキソ酢酸エチルから調製した(収率 95%)。
化合物57であることは
1H−NMRを用いて確認した。
化合物57:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 7.74, (1H, d, J=8.7Hz), 7.55 (2H, m), 7.30 (1H, dt, J=8.7, 1.5Hz), 5.13 (1H, bs), 3.50-3.40 (3H, m), 2.65 (2H, bt), 2.40 (1H, m), 2.00-1.87 (6H, m), 1.86-1.30 (15H, m), 1.03 (2H, m).
【0216】
化合物57(6.5g, 15.95mmol)をDCM(150mL)に懸濁した。塩化チオニル(20mL)を加え、続けて、DMF(1mL)を加えた。得られた反応混合物を還流するまで加熱し、1時間還流させた。混合物を減圧下蒸発させ、得られた残渣をMTBE (100mL)と共に粉砕し、淡褐色固体を得た。該固体を分けて、氷水:炭酸ナトリウム水溶液(400mL)とDCM(400mL)に入れた。有機層を分離し、(MgSO
4で)乾燥し、減圧下蒸発させ、得られた黄色固体をEt
2O(150mL)と共に粉砕し、4.8gの化合物1D3を白色固体として得た(収率 71%)。
化合物1D3であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
化合物1D3:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.82 (1H, d, J=7.4Hz), 7.62 (2H, m), 7.37 (1H, m), 5.19 (1H, br), 3.55 (3H, m), 2.73 (2H, m), 2.47 (1H, m), 2.10-1.94 (5H, m), 1.90-1.50 (11H, m), 1.43 (3H, m), 1.10 (2H, d, J=13.0Hz); LC/MS (t
r=2.925分): m/z=426.1 [M+H]
+ (計算値: 425.2).
【0217】
5.8 実施例8:EがNである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成
上述の実施例1の方法1と同様の方法で、以下の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を化合物1D3および適切な共反応物質から調製した。共反応化合物は、例えばSigma−Aldrichから、商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法で調製可能である。
【化334】
[この文献は図面を表示できません]
B7a(i):1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(4−アミノ−5−フルオロ−2−オキソピリミジン−1(2H)−イル)キノキサリン−2(1H)−オン
B7a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.30-1.46 (m, 1H), 1.50-2.07 (m, 14H), 2.19-2.27 (m, 2H), 2.42-2.75 (m, 5H), 2.86-2.97 (m, 2H) 4.05-4.13 (m, 2H), 4.17-4.27 (m, 1H), 6.28-6.40 (m, 1H), 7.45 (dd, J=7.09, 7.09Hz, 1H), 7.79-7.88 (m, 2H), 8.01 (d, J=4.64Hz, 1H), 8.05 (br, 2H), 8.72 (d, J=8.64Hz, 1H); LC/MS: m/z=519.35 [M+H]
+ (計算値: 518).
B10a:2−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−6−メチル−1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオン
B10a:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DMSO): 7.93 (m, 1H), 7.86 (t, J=, 8.6Hz, 1H), 7.80 (m, 1H), 7.54 (t, J=7.9Hz, 1H), 5.29 (br, 1H), 3.60 (br, 3H), 3.40 (br, 2H), 2.36 (m, 1H), 2.10 (m, 3H), 2.17 (m, 6H), 1.86 (m, 3H), 1.69 (m, 4H), 1.53 (m, 4H), 1.12 (d, J=, 13.2Hz, 3H); MS: m/z=517.2 [M+H]
+.
B15a:1−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−5−フルオロピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
B15a:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.24-1.39 (m, 1H), 1.46-2.01 (m, 14H), 2.12-2.22 (m, 2H), 2.36-2.75 (m, 5H), 2.85-2.97 (m, 2H), 3.99-4.08 (m, 2H), 4.11-4.21 (m, 1H), 6.24-6.35 (m, 1H), 7.38 (dd, J=7.65, 7.65Hz, 1H), 7.55 (d, J=5.15Hz, 1H), 7.74-7.80 (m, 2H), 8.66 (d, J=8.91Hz, 1H), 10.2 (br, 1H); LC/MS: m/z=520.30 [M+H]
+ (計算値: 519).
U065:1−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−6−メチルピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
U065:
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, CDCl
3+CD
3OD+DCl): 1.33-1.47 (m, 1H), 1.52-1.82 (m, 9H), 1.84-2.07 (m, 6H), 2.17-2.29 (m, 5H), 2.42-2.84 (m, 5H), 2.98 (dd, J=22.1, 12.8Hz, 2H), 4.10 (d, J=10.8Hz, 2H), 4.16-4.31 (m, 1H), 5.64 (s, 1H), 6.25-6.38 (m, 1H), 7.41 (t, J=7.5Hz, 1H), 7.80 (t, J=8.3Hz, 1H), 7.86 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.69 (d, J=8.8Hz, 1H); LC/MS: m/z=516.2 [M+H]
+ (計算値: 515).
【0218】
【化335】
[この文献は図面を表示できません]
B16a:1−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−5−ブロモピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
B16a:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 1.33-1.47 (m, 1H), 1.52-1.87 (m, 7H), 1.87-2.08 (m, 6H), 2.24 (br, 2H), 2.50 (td, J=11.98, 7.95Hz, 2H), 2.62 (td, J=12.05, 4.77Hz, 2H), 2.68-2.84 (m, 1H), 2.86-3.04 (m, 3H), 3.58 (s, 5H), 4.12 (d, J=10.54Hz, 2H), 4.24 (br, 1H), 6.33-6.43 (m, 1H), 7.46 (t, J=7.53Hz, 1H), 7.82-7.89 (m, 3H), 8.08 (s, 1H), 8.76 (dd, J=9.16, 2.89Hz, 1H);LC/MS: m/z=580.3 および 582.2 [M+H]
+ (計算値: 580).
B52a: 1−(4−((1R, 1’R, 3R, 3’R, 5S, 5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−5−メトキシピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
B52a:
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, DClおよびd
4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.40 (s, 1H), 1.58 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 1.62-1.85 (m, 8H), 1.86-2.08 (m, 5H), 2.24 (s, 2H), 2.51 (dd, J = 20.1, 11.8 Hz, 2H), 2.63 (s, 2H), 2.77 (dd, J = 27.9, 14.8 Hz, 1H), 2.99 (t, J = 12.7 Hz, 2H), 3.84 (s, 2H), 4.12 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 4.25 (s, 1H), 6.37 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.45 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 8.38 (d, J = 17.6 Hz, 2H), 8.75 (d, J = 5.8 Hz, 1H); LC/MS: m/z=532.35 [M + H]
+ (計算値: 531).
U001:1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(6−メチル−5−オキソ−3−チオキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−2(3H)−イル)キノキサリン−2(1H)−オン
U001:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CD
3OD): 7.87 (d, J=13.2Hz, 2H), 7.77 (t, J=8.6Hz, 1H), 7.50 (t, J=13.2Hz, 1H), 5.49 (br, 1H), 4.35 (m, 3H), 3.12 (m, 3H), 2.64 (m, 3H), 2.24 (m, 7H), 2.11 (m, 2H), 1.84 (m, 12H); MS: m/z=533.3[M+H]
+ (計算値: 532).
【0219】
上述の実施例1の方法1と同様の方法で、以下の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を適切な3−クロロキノキサリン−2(1H)−オンおよび適切な共反応物質から調製した。3−クロロキノキサリン−2(1H)−オンは商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法、例えば、ここで参照によりその全体が本明細書で援用される米国特許出願公開第2010/0216726号明細書(例えば、実施例3、14、17および29参照)、米国特許出願公開第2011/0178090号明細書、および/または国際公開第2012/085648号(例えば、実施例1、2および10参照)に記載の方法で調製可能である。共反応化合物は、例えばSigma−Aldrichから、商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法で調製可能である。
【化336】
[この文献は図面を表示できません]
H9c:2−(4−((1R,3r,5S)−9−シクロオクチル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオン
H9c:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, d6-DMSO): 7.92 (m, 1H), 7.85 (m, 1H), 7.71 (m, 2H), 7.51 (m, 1H), 5.20 (br, 1H), 3.45 (m, 2H), 3.25 (m, 1H), 2.08 (m, 2H), 1.75-1.48 (m, 14H), 1.44 (m, 2H), 1.28 (m, 2H), 1.12 (m, 2H), 0.86 (m, 2H); MS: m/z=491.2 [M+H]
+ (計算値: 490).
N9b:2−(4−((1R,3R,5S)−8−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオン
N9b:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClを1滴加えたCDCl
3): 1.22-1.46 (m, 5.0H), 1.61-1.93 (m, 5.0H), 2.10-2.26 (m, 2.0H), 2.33-2.55 (m, 9.0H), 2.90-3.10 (m, 2.0H), 4.25 (s, 2.0H), 6.35-6.44 (m, 1.0H), 7.44 (t, J=7.53Hz, 1.0H), 7.60 (s, 1.0H), 7.82 (dd, J=10.29, 5.52Hz, 1.0H), 7.89 (dd, J=8.03, 1.25Hz, 1.0H), 8.31 (dd, J=8.53, 3.76Hz, 1.0H), 9.35 (d, J=3.01Hz, 0.3H), 11.09 (d, J=4.27Hz, 0.7H); LC/MS (t
r=1.46分): m/z=503.2 [M+H]
+ (計算値: 502).
U066:3−(4−アミノ−2−オキソピリミジン−1(2H)−イル)−1−((1R,3R,5S)−8−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン
U066:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, d6-DMSO+DCl): 1.34-1.80 (m, 10H), 1.92-2.38 (m, 12H), 2.56-2.70 (m, 2H), 2.87-2.98 (m, 1H), 4.35-4.40 (m, 2H), 6.12-6.25 (m, 1H), 6.47 (d, J=7.8Hz, 1H), 7.53 (dd, J=7.7, 7.7Hz, 1H), 7.82 (ddd, J=8.0, 8.0, 1.4Hz, 1H), 7.91 (dd, J=7.9, 1.5Hz, 1H), 8.13 (d, J=7.7Hz, 1H), 8.24 (d, J=8.9Hz, 1H); LC/MS: m/z=501.35 [M+H]
+ (計算値: 500).
P9b:2−(4−((1R,5S,7S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオン
P9b:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.75 (br, 1H), 7.91 (d, J=8.6Hz, 1H), 7.68 (t, J=7.3Hz, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.41 (t, J=7.9Hz, 1H), 5.82 (br, 1H), 4.13 (m, 5H), 3.88 (br, 1H), 3.41 (m, 2H), 2.63 (br, 1H), 2.44 (br, 2H), 2.08 (m, 2H), 1.88-1.31 (m, 13H); MS: m/z=519.3 [M+H]
+ (計算値: 518).
【0220】
【化337】
[この文献は図面を表示できません]
O9b:2−(4−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオン
O9b:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClを1滴加えたd6-DMSO): 1.36-2.88 (m, 26H), 3.67-3.86 (m, 1H), 4.17-4.28 (m, 2H), 6.17-6.35 (m, 1H), 7.55 (dd, J=7.47, 7.47Hz, 1H), 7.81 (dd, J=8.23, 7.55Hz, 1H), 7.93 (d, J=8.06Hz, 1H), 8.76 (d, J=8.73Hz, 1H); LC/MS: m/z=517.30 [M+H]
+ (計算値: 516).
O10b:2−(4−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−6−メチル−1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオン
O10b:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3+CD
3OD+DCl): 1.36-1.48 (m, 5H), 1.69-2.04 (m, 16H), 2.31 (s, 4H), 2.38-2.56 (m, 7H), 2.72-2.82 (m, 1H), 3.02 (t, J=12.1Hz, 2H), 3.38 (s, 2H), 3.86 (s, 1H), 4.20 (d, J=10.4Hz, 2H), 6.28 (t, J=10.0Hz, 1H), 7.46 (t, J=7.6Hz, 1H), 7.83-7.90 (m, 2H), 8.69 (d, J=8.7Hz, 1H); LC/MS: m/z=531.3 [M+H]
+ (計算値: 530.7).
U067:3−(4−アミノ−5−フルオロ−2−オキソピリミジン−1(2H)−イル)−1−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン
U067:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3+CD
3OD+DCl): 1.31-1.52 (m, 5H), 1.64-2.07 (m, 12H), 2.37-2.57 (m, 6H), 2.65-2.82 (m, 1H), 2.87-3.00 (m, 2H), 3.77-3.94 (m, 1H), 4.12-4.23 (m, 2H), 6.32-6.46 (m, 1H), 7.46 (dd, J=7.5, 7.5Hz, 1H), 7.83 (d, J=7.9Hz, 1H), 7.87 (dd, J=8.2Hz, 1H), 7.97 (d, J=4.8Hz, 1H), 8.07 (s, 2H), 8.75 (d, J=8.9Hz, 1H); LC/MS: m/z=533.35 [M+H]
+ (計算値: 532).
U068:3−(4−アミノ−2−オキソピリミジン−1(2H)−イル)−1−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
U068:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, d6-DMSO+DCl): 1.32-2.01 (m, 18H), 2.15-2.60 (m, 6H), 2.70-2.83 (m, 2H), 3.68-3.80 (m, 1H), 4.16-4.28 (m, 2H), 6.18-6.31 (m, 1H), 6.47 (d, J=7.5Hz, 1H), 7.53 (dd, J=7.5Hz, 1H), 7.79 (ddd, J=7.9, 7.9, 1.4Hz, 1H), 7.90 (dd, J=8.0, 1,4Hz, 1H), 8.14 (d, J=7.9Hz, 1H), 8.74 (d, J=9.0Hz, 1H); LC/MS: m/z=515.40 [M+H]
+ (計算値: 514).
【化338】
[この文献は図面を表示できません]
A9a:2−(4−((1R,3R,5S)−8−((1R,3r,5S)−ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオン.
A9a:
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, CDCl
3+CD
3OD+DCl): 1.20-1.39 (m, 1H), 1.54-1.79 (m, 6H), 1.85 (d, J=12.5Hz, 1H), 1.99-2.10 (m, 2H), 2.18-2.33 (m, 4H), 2.36-2.59 (m, 6H), 2.93 (dd, J=24.5, 9.9Hz, 2H), 3.42-3.54 (m, 1H), 4.24 (br s, 2H), 6.22-6.31 (m, 1H), 7.45 (t, J=7.4Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.82 (t, J=7.8Hz, 1H), 7.89 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.24 (d, J=9.0Hz, 1H); LC/MS: m/z=489.2 [M+H]
+ (計算値: 488).
B34a:2−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−1,2,4−トリアジン−3,5(2H,4H)−ジオン.
B34a:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3+CD
3OD+DCl): 0.62 (t, J=12.8Hz, 2H), 0.89 (d, J=5.4Hz, 3H), 1.36 (d, J=10.9Hz, 1H), 1.66-2.09 (m, 10H), 2.46 (s, 5H), 2.82 (s, 2H), 3.02 (s, 2H), 3.84 (s, 1H), 4.12 (s, 2H), 6.21 (s, 1H), 7.70 (dd, J=148.4, 23.3Hz, 5H), 8.71 (s, 1H); LC/MS: m/z=517.25 [M+H]
+ (計算値: 516.63).
【0221】
5.9実施例9: 環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B17aおよびB23aの合成
上述の実施例2の方法2と同様の方法で、以下の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を化合物1D3と適切な共反応物質から調製した。共反応化合物は、例えばSigma−Aldrichから、商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法で調製可能である。
【化339】
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B17a:1−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)イミダゾリジン−2,4−ジオン.
B17a:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CD
3OD): 7.80 (m, 2H), 7.62 (m, 1H), 7.38 (dd, J=7.5, 7.5Hz, 1H), 5.33 (br, 1H), 4.67 (s, 2H), 3.65 (m, 3H), 2.76 (m, 2H), 2.51 (m, 1H), 2.08 (m, 6H), 1.95 (m, 2H), 1.72-1.45 (m, 11H), 1.16 (m, 2H); MS: m/z=490.2 [M+H]
+ (計算値: 489).
B23a:1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
B23a:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CD
3OD): 8.28 (s, 1H), 7.96 (dd, J=1.2, 8.0Hz, 1H), 7.89 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.74 (m, 1H), 7.47 (dd, J=7.4, 7.4Hz, 1H), 5.39 (br, 1H), 3.68 (m, 3H), 2.80 (m, 2H), 2.56 (m, 1H), 2.09 (m, 6H), 1.98 (m, 2H), 1.81-1.50 (m, 11H), 1.16 (m, 2H); MS: m/z=475.2 [M+H]
+ (計算値: 474).
【0222】
5.10 実施例10:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B5a(ii)、B13aおよびO13bの合成
上述の実施例4の方法4.1と同様の方法で、以下の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を化合物1D3と適切な共反応物質から調製した。共反応化合物は、例えばSigma−Aldrichから、商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法で調製可能である。
【化340】
[この文献は図面を表示できません]
B5a(ii):N−(1−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−4−イル)アセトアミド.
B5a(ii):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.26-1.39 (m, 1H), 1.45-2.02 (m, 14H), 2.12-2.23 (m, 2H), 2.39-2.69 (m, 8H), 2.81-2.93 (m, 2H), 6.43-6.55 (m, 1H), 7.41 (dd, J=7.53, 7.53Hz, 1H), 7.61 (br, 1H), 7.79 (dd, J=7.15, 7.15Hz, 1H), 7.84 (dd, J=7.02, 7.02Hz, 1H), 8.10 (br, 1H), 8.82 (br, 1H); LC/MS: m/z=543.35 [M+H]
+ (計算値: 542).
B13a: 1−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン.
B13a:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.33-1.48 (m, 1H), 1.52-2.09 (m, 14H), 2.21-2.30 (m, 2H), 2.46-2.58 (m, 2H), 2.66-2.83 (m, 3H), 2.93-3.04 (m, 2H), 4.08-4.15 (m, 2H), 4.18-4.29 (m, 1H), 5.91 (d, J=8.03Hz, 1H), 6.41-6.55 (m, 1H), 7.45 (dd, J=7.59, 7.59Hz, 1H), 7.52 (d, J=8.03Hz, 1H), 7.82-7.89 (m, 2H), 8.84 (d, J=8.16Hz, 2H), 10.7 (br, 1H); LC/MS: m/z=502.30 [M+H]
+ (計算値: 501).
【0223】
上述の実施例4の方法4.1と同様の方法で、以下の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を適切な3−クロロキノキサリン−2(1H)−オンおよび適切な共反応物質から調製した。3−クロロキノキサリン−2(1H)−オンは商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法、例えば、ここで参照によりその全体が本明細書で援用される米国特許出願公開第2010/0216726号明細書(例えば、実施例3、14、17および29参照)、米国特許出願公開第2011/0178090号明細書、および/または国際公開第2012/085648号(例えば、実施例1、2および10参照)に記載の方法で調製可能である。共反応化合物は、例えばSigma−Aldrichから、商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法で調製可能である。
【化341】
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O13b:1−(4−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン.
O13b:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.24-1.48 (m, 4H), 1.56-1.87 (m, 11H), 1.87-1.99 (m, 2H), 2.36-2.51 (m, 2H), 2.64-2.77 (m, 1H), 2.87-2.98 (m, 2H), 3.70-3.83 (m, 1H), 4.06-4.15 (m, 2H), 5.83 (d, J=8.03Hz, 1H), 6.33-6.46 (m, 1H), 7.37 (dd, J=7.59, 7.59Hz, 1H), 7.43 (d, J=8.03Hz, 1H), 7.74-7.80 (m, 2H), 8.62-8.76 (m, 2H), 10.5 (br, 1H); LC/MS: m/z=516.35 [M+H]
+ (計算値: 515).
【0224】
5.11 実施例11:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B20a、B47aおよびO22bの合成
上述の実施例4の方法4.2と同様の方法で、以下の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B20aを化合物1C3と適切な共反応物質から調製した。共反応化合物は、例えばSigma−Aldrichから、商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法で調製可能である。
【化342】
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B20a:3−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)イミダゾリジン−2,4−ジオン.
B20a:
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, CDCl
3+CD
3OD): 1.13 (s, 2H), 1.48-2.05 (m, 20H), 2.41 (s, br, 1H), 2.69 (s, br, 2H), 3.37-3.65 (m, 2H), 4.64-4.77 (m, 2H), 5.26 (s, br, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.71 (d, J=8.3Hz, 1H), 7.81 (d, J=6.7Hz, 1H); LC/MS: m/z=490.2 [M+H]
+ (計算値: 489).
【0225】
化合物1D3の代わりに(実施例6で記載の通り調製される)化合物1C3あるいは(実施例31で記載の通り調製される)化合物1B3の塩酸塩を利用すること以外上述の実施例4の方法4.2と同様の方法で、以下の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を化合物X32と適切な共反応物質から調製した。
【化343】
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B47a:5,5−ジメチル−3−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)イミダゾリジン−2,4−ジオン.
B47a:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClを1滴加えたd6-DMSO): 0.67-0.80 (m, 2H), 0.85 (d, J=6.12Hz, 3H), 1.00-1.09 (m, 1H), 1.38-2.44 (m, 19H), 1.42 (s, 3H), 1.45 (s, 3H), 2.65-2.78 (m, 2H), 3.70-3.86 (m, 1H), 4.02-4.14 (m, 2H), 6.12-6.28 (m, 1H), 7.48 (dd, J=7.63, 7.63Hz, 1H), 7.73 (dd, J=7.93, 7.93Hz, 1H), 7.89 (d, J=7.93Hz, 1H), 8.73 (d, J=9.30Hz); LC/MS (t
r=1.69分): m/z=532.5 [M+H]
+ (計算値: 531.0).
O22b:3−(4−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−5,5−ジメトキシルイミダゾリジン−2,4−ジオン.
O22b:
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, CDCl
3+CD
3OD+DCl): 1.34-1.47 (m, 4H), 1.55-2.07 (m, 19H), 2.47 (s, br, 6H), 2.79 (d, br, J=13.3Hz, 1H), 2.99 (t, J=12.8Hz, 2H), 3.84 (s, br, 1H), 4.17 (d, J=11.3Hz, 2H), 6.25-6.39 (m, 1H), 7.41 (t, J=7.7Hz, 1H), 7.82 (d, J=8.3Hz, 1H), 7.89 (d, J=7.5Hz, 1H), 8.70 (d, J=8.8Hz, 1H); LC/MS: m/z=532.4 [M+H]
+ (計算値: 531).
【0226】
5.12 実施例12: 方法6.1による環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R1a(i)、U003およびR1a(iii)の合成
【化344】
[この文献は図面を表示できません]
化合物1D3の塩酸塩(0.865mmol, 400mg)、(6−メトキシピリジン−2−イル)ボロン酸(化合物X35, 1.297mmol, 198mg, Sigma−Aldrich)、Cs
2CO
3 (2.59mmol, 845mg)、およびTEA (2.59mmol, 0.360mL)の1,4−ジオキサン(12mL)懸濁液に、約25℃の温度で、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0) (Pd(PPh
3)
4, 0.052mmol, 60.0mg, Sigma−Aldrich)を加えた。得られた反応混合物を120℃まで加熱し、その温度で3時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、16時間保ち、水でクエンチし、CHCl
3/H
2O (各抽出に120mL)で2回抽出した。有機部分を合わせ、(MgSO
4で)乾燥し、減圧下濃縮して、得られた黄色オイルを、0:100 MeOH(10% NH
3):CHCl
3から5:95 MeOH(10% NH
3):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(REDISEP RF GOLD 40g, Teledyne ISCO)を用いたクロマトグラフィーで精製し、361mgの化合物X36、 1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(6−メトキシピリジン−2−イル)キノキサリン−2(1H)−オンを淡黄色アモルファス固体として得た(収率 84%)。
化合物X36であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
化合物X36:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.00 (t, J=4.53Hz, 1H), 7.73-7.59 (m, 4H), 7.35 (t, J=7.42Hz, 1H), 7.20 (dd, J=11.67, 7.00Hz, 1H), 6.84 (dd, J=7.14, 1.92Hz, 1H), 5.25 (br, 1H), 4.04 (s, 3H), 3.48-3.56 (m, 3H), 2.77 (t, J=11.40Hz, 2H), 2.45 (br, 1H), 2.31-2.02 (m, 6H), 1.88-1.41 (m, 12H), 1.20-1.10 (m, 1H); LC/MS: m/z=499.06 [M+H]
+ (計算値: 498.66).
【0227】
窒素雰囲気下、NaI(3.26mmol, 488mg, Sigma−Aldrich)のMeCN (5mL)溶液に、 約25℃の温度でトリメチルクロロシラン(「TMSCl」, 3.26mmol, 0.416mL, Sigma−Aldrich)を加え、形成された淡黄色懸濁液をその温度で15分間撹拌した。化合物X36(0.724mmol, 361mg)のMeCN (6mL)懸濁液に、0℃で該淡黄色懸濁液を5分かけて滴下した。撹拌しながら、得られた反応混合物を約25℃の温度まで加熱し、その温度でさらに10分間撹拌した。その後、反応混合物 を70℃の温度まで加熱し、その温度で1.5時間撹拌した。混合物を約25℃の温度まで冷却し、水でクエンチし、20% Na
2S
2O
3 水溶液を加え、2N HCl水溶液をpH約6〜7になるまで加えた。そのように形成された淡黄色沈殿物をろ過により集め、約80℃で16時間乾燥し、350mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R1a(i)、 1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−イル)キノキサリン−2(1H)−オンを淡黄色固体として得た(収率 99%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R1a(i)であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R1a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.77 (d, J=8.79Hz, 1H), 8.40 (d, J=7.42Hz, 1H), 8.07 (t, J=8.24Hz, 2H), 7.90 (t, J=7.97Hz, 1H), 7.54 (t, J=7.55Hz, 1H), 7.26 (d, J=9.06Hz, 1H), 6.44-6.29 (m, 1H), 4.33-4.15 (m, 3H), 3.07 (t, J=13.18Hz, 1.9H), 2.88 (br, 1H), 2.55 (m, 4H), 2.26 (s, 2H), 2.00 (m, 5H), 1.90-1.74 (m, 6H), 1.70-1.60 (m, 1H), 1.45 (t, J=9.34Hz, 1H); LC/MS: m/z=485.1 [M+H]
+(計算値: 484.6).
【0228】
窒素雰囲気下、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R1a(i)(0.303mmol, 147mg)のDMF(4mL)溶液に、約25℃の温度でNaH(0.607mmol, 24.26mg)を追加し、得られる混合物をその温度で15分間撹拌した。そして、2−ブロモ酢酸メチル(化合物X37, 0.455mmol, 0.042mL, Sigma−Aldrich)を加え、得られた反応混合物を110℃まで加熱し、その温度で6時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、EtOAc/H
2O(各抽出に70mL)で2回抽出した。有機部分を合わせて、食塩水で洗浄し、(MgSO4で)乾燥し、減圧下濃縮して得られたオイルを1:99 MeOH(10% NH
3):CHCl
3から5:95 MeOH(10% NH
3):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(REDISEP RF GOLD 12g)を用いたクロマトグラフィーで精製し、65mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 U003、2−(6−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチルを黄色オイルとして得た(収率 39%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U003であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U003:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.04 (s, 1H), 7.92 (dd, J=7.97, 1.37Hz, 1H), 7.77 (dd, J=8.79, 6.59Hz, 2H), 7.69 (d, J=6.87Hz, 1H), 7.39 (t, J=7.55Hz, 1H), 7.00 (d, J=7.97Hz, 1H), 6.33 (br, 1H), 5.00 (s, 2H), 4.32-4.13 (m, 4H), 3.88 (s, 2H), 3.77 (s, 4H), 3.11-3.02 (m, 3H), 2.59-2.48 (m, 3H), 2.26 (s, 2H), 2.10-1.92 (m, 6H), 1.89-1.68 (m, 9H); LC/MS: m/z=557.1 [M+H]
+ (計算値: 556.7).
【0229】
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 U003(0.117mmol, 65mg)のMeOH(1mL)懸濁液に、約25℃の温度で 2N NaOH水溶液(0.350mmol, 0.175mL)を加えた。得られた反応混合物をその温度で4時間撹拌した。その後、混合物を減圧下濃縮し、2N HCl水溶液で中和し、pH4〜5になるまで2N HCl水溶液をさらに加えた。そのように形成された沈殿物をCHCl
3/H
2O (各抽出に40mL)で2回抽出した。有機部分を合わせて、(MgSO
4で)乾燥し、減圧下で濃縮し、黄色オイルを得た。該オイルをEtOAcに加え、形成された沈殿物をろ過により集め、9:1 EtOAc:Et
2Oで洗浄し、32mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R1a(iii)、2−(6−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸を淡黄色固体として得た(収率 51%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R1a(iii)であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R1a(iii):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.78 (d, J=8.79Hz, 1H), 8.33-8.24 (m, 2H), 8.05 (dd, J=8.10, 1.51Hz, 1H), 7.90 (dt, J=15.20, 3.85Hz, 1H), 7.54-7.48 (m, 2H), 6.41-6.33 (m, 1H), 5.23 (s, 2H), 4.19-4.14 (m, 2H), 3.12-3.03 (m, 2H), 2.87-2.80 (m, 1H), 2.64-2.48 (m, 4H), 2.25 (s, 2H), 2.11-1.42 (m, 14H); LC/MS: m/z=543.25 [M+H]
+ (計算値: 542.67).
【0230】
5.13 実施例13:EがCである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成
上述の実施例12の方法6.1と同様の方法で、以下の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を化合物1D3および適切な共反応物質から調製した。共反応化合物は、例えばSigma−Aldrichから、商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法で調製可能である。
【化345】
[この文献は図面を表示できません]
U005:1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
U005:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 9.28 (d, J=2.44Hz, 1H), 8.97 (dd, J=9.46, 2.29Hz, 1H), 8.62 (d, J=9.15Hz, 1H), 7.84 (dd, J=8.01, 1.45Hz, 1H), 7.71 (t, J=8.01Hz, 1H), 7.37 (t, J=7.63Hz, 1H), 7.16 (d, J=9.30Hz, 1H), 6.27-6.14 (m, 1H), 4.29-4.22 (m, 1H), 4.09 (d, J=10.37Hz, 2H), 2.99 (t, J=12.96Hz, 2H), 2.83 (d, J=13.27Hz, 1H), 2.64-2.55 (m, 2H), 2.44 (dd, J=19.98, 12.20Hz, 2H), 2.20 (s, 2H), 2.06-1.80 (m, 6H), 1.67 (m, 7H), 1.52 (d, J=12.51Hz, 1H), 1.35 (m, 1H); LC/MS: m/z=485.01 [M+H]
+(計算値: 484.63).
U006:2−(5−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル.
U006: LC/MS: m/z=557.1 [M+H]
+ (計算値: 556.7).
U007:2−(5−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸.
U007:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3) 9.13 (d, J=1.92Hz, 1H), 8.64-8.58 (m, 2H), 7.86 (dd, J=7.97, 1.37Hz, 1H), 7.72 (dd, J=10.03, 5.91Hz, 1H), 7.40 (t, J=7.42Hz, 1H), 6.72 (d, J=9.61Hz, 1H), 6.28-6.20 (m, 1H), 4.77 (s, 2H), 4.28-4.22 (m, 1H), 4.14 (d, J=9.61Hz, 2H), 3.06 (t, J=12.64Hz, 2H), 2.92-2.88 (m, 1H), 2.66-2.43 (m, 4H), 2.25 (s, 2H), 2.11-1.88 (m, 5H), 1.72 (d, J=14.01Hz, 6H), 1.58 (t, J=6.46Hz, 1H), 1.43 (m, 1H); LC/MS: m/z=543.25 [M+H]
+ (計算値: 542.67).
【化346】
[この文献は図面を表示できません]
U008:1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
U008:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.75 (d, J=8.52Hz, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.16-8.08 (m, 2H), 7.99-7.95 (m, 1H), 7.86 (t, J=7.97Hz, 1H), 7.47 (t, J=7.69Hz, 1H), 6.45-6.32 (m, 1H), 4.45-4.32 (m, 1H), 4.15 (s, J=10.44Hz, 2H), 3.05 (t, J=13.18Hz, 2H), 2.90-2.86 (m, 1H), 2.70-2.47 (m, 4H), 2.26 (s, 2H), 2.11-1.37 (m, 14H); LC/MS: m/z=485.2 [M+H]
+ (計算値: 484.6).
U009:2−(4−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル.
U009:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 7.92 (d, J=7.97Hz, 1H), 7.74-7.55 (m, 2H), 7.37 (dd, J=9.61, 4.94Hz, 1H), 7.09-7.05 (m, 1H), 5.27-5.19 (m, 1H), 4.70 (s, 2H), 3.78 (s, 3H), 3.62-3.45 (m, 3H), 2.79-2.70 (m, 2H), 2.57-2.32 (m, 1H), 2.02 (d, J=14.01Hz, 6H), 1.90-1.65 (m, 13H), 1.12 (d, J=12.91Hz, 1H); LC/MS: m/z=557.1 [M+H]
+ (計算値: 556.7).
U010:2−(4−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸.
U010:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.62 (d, J=9.06Hz, 1H), 7.96 (dd, J=7.97, 1.10Hz, 1H), 7.89 (d, J=1.65Hz, 1H), 7.80 (dd, J=12.36, 4.67Hz, 1H), 7.68 (d, J=7.14Hz, 1H), 7.48 (s, 0.5H), 7.41 (dd, J=7.28, 1.79Hz, 1.5H), 6.30-6.12 (m, 1H), 4.84 (s, 2H), 4.34-4.25 (m, 1H), 4.17 (t, J=5.22Hz, 2H), 3.08 (dd, J=20.05, 6.59Hz, 2H), 2.87 (dd, J=8.65, 7.83Hz, 1H), 2.59-2.45 (m, 4H), 2.26 (s, 2H), 2.19 (s, 2H), 2.13-2.00 (m, 3H), 1.89-1.72 (m, 7H), 1.67-1.36 (m, 2H); LC/MS: m/z=543.25 [M+H]
+ (計算値: 542.67).
【化347】
[この文献は図面を表示できません]
R15a(i):1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
R15a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 9.79 (dd, J=7.83, 1.79Hz, 1.0H), 8.87 (d, J=8.79Hz, 1.0H), 8.35 (dd, J=6.18, 1.79Hz, 1.0H), 7.93 (t, J=7.83Hz, 2.0H), 7.56 (dd, J=9.61, 5.77Hz, 1.0H), 7.21 (dd, J=7.97, 6.32Hz, 1.0H), 6.49-6.27 (m, 1.0H), 4.29 (dd, J=10.99, 5.49Hz, 0.9H), 4.18 (d, J=10.16Hz, 1.8H), 3.04 (t, J=11.67Hz, 2.0H), 2.81 (dt, J=23.53, 8.03Hz, 1.0H), 2.65-2.50 (m, 4.0H), 2.27 (s, 2.0H), 2.14-1.57 (m, 12.0H), 1.53-1.32 (m, 1.0H);LC/MS: m/z=485.25 [M+H]
+ (計算値: 484.63).
U012:2−(3−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル.
U012:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 7.89 (d, J=6.59Hz, 1H), 7.77 (dd, J=6.87, 2.20Hz, 1H), 7.70-7.50 (m, 2H), 7.33 (td, J=8.45, 3.85Hz, 2H), 6.34 (dd, J=8.65, 5.08Hz, 1H), 5.44-5.03 (br, 1H), 4.74 (s, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.62-3.40 (m, 3H), 2.87-2.61 (m, 2H), 2.51-2.28 (m, 1H), 2.15-1.90 (m, 5H), 1.85-1.40 (m, 12H), 1.15-0.99 (m, 1H); LC/MS: m/z=557.1 [M+H]
+ (計算値: 556.7).
R15a(iii):2−(3−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸.
R15a(iii):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.73 (d, J=8.52Hz, 1H), 8.61 (d, J=7.69Hz, 1H), 7.91-7.80 (m, 3H), 7.47 (t, J=7.42Hz, 1H), 6.67 (t, J=7.00Hz, 1H), 6.37-6.17 (m, 1H), 4.87 (d, J=7.69Hz, 2H), 4.30 (t, J=10.44Hz, 1H), 4.14 (d, J=10.44Hz, 2H), 3.04 (t, J=12.64Hz, 2H), 2.78 (d, J=14.28Hz, 1H), 2.60-2.45 (m, 4H), 2.25 (s, 2H), 1.75 (ddt, J=110.15, 59.15, 17.61Hz, 14H); LC/MS: m/z=543.25 [M+H]
+ (計算値: 542.67).
【0231】
5.14 実施例14:EがCである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の合成
上述の実施例12の方法6.1と同様の方法で、適切な3−クロロキノキサリン−2(1H)−オンおよび適切な共反応物質から以下の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を調製した。3−クロロキノキサリン−2(1H)−オンは商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法、例えば、ここで参照によりその全体が本明細書で援用される米国特許出願公開第2010/0216726号明細書(例えば、実施例3、14、17および29参照)、米国特許出願公開第2011/0178090号明細書、および/または国際公開第2012/085648号(例えば、実施例1、2および10参照)に記載の方法で調製可能である。共反応化合物は、例えばSigma−Aldrichから、商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法で調製可能である。
【化348】
[この文献は図面を表示できません]
Q1a(i):1−((1R,3R,5S)−8−((1R,3r,5S)−ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
Q1a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 11.23 (s, 1H), 9.51 (s, 1H), 8.42 (d, J=8.79Hz, 1H), 7.94 (dd, J=17.99, 7.00Hz, 2H), 7.78 (t, J=7.97Hz, 1H), 7.55 (dd, J=9.06, 7.14Hz, 1H), 7.46 (t, J=7.83Hz, 1H), 6.76 (d, J=9.06Hz, 1H), 6.41-6.14 (m, 1H), 4.30 (s, 2H), 3.73 (s, 1H), 3.06 (dd, J=19.50, 14.28Hz, 2H), 2.82 (d, J=7.69Hz, 2H), 2.66 (d, J=8.52Hz, 2H), 2.31 (dd, J=14.28, 7.42Hz, 6H), 2.00 (t, J=14.56Hz, 4H), 1.90-1.64 (m, 12H), 1.26 (t, J=7.00Hz, 1H); LC/MS: m/z=471.26 [M+H]
+ (計算値: 470.61).
U015:2−(6−(4−((1R,3R,5S)−8−((1R,3r,5S)−ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル.
U015: LC/MS: m/z=543.36 [M+H]
+(計算値: 542.67).
Q1a(iii):2−(6−(4−((1R,3R,5S)−8−((1R,3r,5S)−ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸.
Q1a(iii):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.42 (d, J=7.69Hz, 0.8H), 8.33 (dd, J=14.83, 8.52Hz, 1.2H), 8.23 (d, J=8.52Hz, 0.3H), 8.09-8.00 (m, 1.7H), 7.88 (t, J=7.97Hz, 0.6H), 7.78 (d, J=7.97Hz, 0.4H), 7.50 (ddd, J=23.90, 11.40, 5.08Hz, 1.6H), 7.25 (t, J=4.67Hz, 0.4H), 6.40-6.14 (m, 1.0H), 5.27 (s, 1.3H), 5.16 (s, 0.7H), 4.31 (s, 2.0H), 3.61-3.42 (m, 2.0H), 2.93 (dd, J=23.35, 9.89Hz, 2.0H), 2.52 (tt, J=21.97, 6.59Hz, 5.0H), 2.30 (t, J=17.99Hz, 3.0H), 2.08 (dd, J=11.26, 3.57Hz, 2.0H), 1.84 (d, J=13.18Hz, 1.0H), 1.65 (dd, J=35.43, 10.99Hz, 5.0H), 1.42-1.19 (m, 1.0H); LC/MS: m/z=529.4 [M+H]
+ (計算値: 528.6).
【化349】
[この文献は図面を表示できません]
Q13a(i):1−((1R,3R,5S)−8−((1R,3r,5S)−ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
Q13a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 9.86 (dd, J=7.97, 1.37Hz, 1H), 8.38-8.34 (m, 2H), 7.98-7.88 (m, 2H), 7.57 (t, J=7.69Hz, 1H), 7.25 (dd, J=7.83, 6.18Hz, 1H), 6.42-6.22 (m, 1H), 4.32 (s, 2H), 3.52 (dd, J=11.67, 5.63Hz, 1H), 2.96 (dt, J=17.12, 7.07Hz, 2H), 2.47 (dtd, J=41.07, 13.87, 6.82Hz, 7H), 2.25 (s, 2H), 2.10 (dd, J=11.81, 5.49Hz, 2H), 1.72 (dt, J=48.89, 18.20Hz, 6H), 1.33 (d, J=5.49Hz, 1H); LC/MS: m/z=471.4 [M+H]
+ (計算値: 470.6).
Q23a(i):1−((1R,3R,5S)−8−((1R,3r,5S,7S)−7−メチルビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
Q23a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CD
3OD): 7.88-8.00 (m, 2H), 7.56-7.77 (m, 3H), 7.34-7.53 (m, 1H), 6.49-6.66 (m, 1H), 6.49-6.66 (br, 1H), 5.26-5.46 (br, 2H), 4.33-4.48 (br, 1H), 4.16-4.32 (br, 1H), 3.01-3.19 (m, 5H), 2.69-2.92 (m, 14H), 2.52-2.67 (m, 4H); LC/MS: m/z=485.2 [M+H]
+.
U018:2−(3−(4−((1R,3R,5S)−8−((1R,3r,5S)−ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル.
U018: LC/MS: m/z=543.4 [M+H]
+(計算値: 542.7).
Q13a(iii):2−(3−(4−((1R,3R,5S)−8−((1R,3r,5S)−ビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸.
Q13a(iii):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 9.30 (d, J=6.0Hz, 1H), 8.32 (d, J=11.4Hz, 1H), 8.17 (d, J=6.0Hz, 1H), 7.94-7.84 (m, 2H), 7.53 (m, 1H), 6.87 (m,1H), 6.27 (m, 1H), 5.01 (s, 2H), 4.31 (m, 2H), 3.48 (m, 1H), 2.93 (m, 2H), 2.62-2.01 (m, 12H), 1.91-1.60 (m, 6H), 1.29 (m, 1H); LC/MS: m/z=529.4 [M+H]
+ (計算値: 528.6).
【化350】
[この文献は図面を表示できません]
BB1c(i):1−((1R,3r,5S)−9−シクロデシル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
BB1c(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 11.08 (s, 1H), 8.09 (d, J=6.87Hz, 1H), 7.92 (d, J=7.97Hz, 1H), 7.58 (dt, J=25.09, 8.38Hz, 3H), 7.42 (d, J=8.24Hz, 1H), 6.74 (d, J=9.06Hz, 1H), 5.39-4.95 (m, 1H), 3.54 (d, J=12.09Hz, 2H), 3.07 (s, 1H), 2.72 (t, J=12.50Hz, 2H), 2.43 (t, J=8.38Hz, 1H), 2.07-1.97 (m, 2H), 1.96-1.71 (m, 24H), 1.19 (d, J=10.71Hz, 1H); LC/MS: m/z=501.35 [M+H]
+ (計算値: 500.67).
U021:2−(6−(4−((1R,3r,5S)−9−シクロデシル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル.
U021: LC/MS: m/z=573.4 [M+H]
+(計算値: 572.7).
BB1c(iii):2−(6−(4−((1R,3r,5S)−9−シクロデシル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸.
BB1c(iii):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.77 (d, J=8.79Hz, 1.0H), 8.29-8.19 (m, 2.0H), 8.05 (dd, J=8.10, 1.51Hz, 1.0H), 7.88 (t, J=7.14Hz, 1.0H), 7.49 (dd, J=16.89, 8.10Hz, 2.0H), 6.47-6.32 (m, 1.0H), 5.22 (s, 2.0H), 4.15 (d, J=10.16Hz, 2.0H), 3.80 (s, 1.1H), 3.07 (t, J=12.91Hz, 2.0H), 2.86 (d, J=15.11Hz, 1.0H), 2.56 (dd, J=20.19, 12.50Hz, 2.0H), 2.29 (dd, J=13.18, 5.22Hz, 2.0H), 2.08 (dt, J=25.91, 10.09Hz, 4.0H), 1.87-1.32 (m, 18.0H); LC/MS: m/z=559.4 [M+H]
+ (計算値: 558.7).
【化351】
[この文献は図面を表示できません]
BB13c(i):1−((1R,3r,5S)−9−シクロデシル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
BB13c(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 10.07 (dd, J=7.97, 1.65Hz, 1H), 8.90 (d, J=9.34Hz, 1H), 8.46 (dd, J=6.18, 1.79Hz, 1H), 7.97-7.93 (m, 2H), 7.58 (t, J=7.69Hz, 1H), 7.31 (dd, J=8.79, 6.87Hz, 1H), 6.49-6.35 (m, 1H), 4.18 (d, J=11.54Hz, 2H), 3.83 (s, 1H), 3.03 (t, J=13.18Hz, 2H), 2.85 (d, J=13.18Hz, 1H), 2.65-2.55 (m, 2H), 2.30 (dd, J=14.70, 6.46Hz, 2H), 2.14-2.04 (m, 4H), 1.93-1.54 (m, 16H); LC/MS: m/z=501.35 [M+H]
+ (計算値: 500.67).
U024: 2−(3−(4−((1R,3r,5S)−9−シクロデシル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル.
U024:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 7.89 (d, J=7.69Hz, 1H), 7.77 (d, J=7.42Hz, 1H), 7.57 (s, 2H), 7.34 (t, J=6.04Hz, 3H), 6.44-6.26 (m, 1H), 4.74 (s, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.52 (s, 2H), 3.05 (s, 1H), 2.70 (s, 2H), 2.46-2.29 (m, 1H), 2.03 (s, 2H), 1.61 (t, J=17.99Hz, 22H), 1.21 (d, J=26.64Hz, 5H), 0.87 (d, J=7.42Hz, 2H); LC/MS: m/z=575.35 [M+H]
+ (計算値: 572.74).
BB13c(iii):2−(3−(4−((1R,3r,5S)−9−シクロデシル−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸.
BB13c(iii):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.94 (dd, J=7.02, 1.22Hz, 1H), 8.78 (d, J=8.85Hz, 1H), 8.02 (dd, J=6.86, 2.14Hz, 1H), 7.87 (dd, J=13.27, 7.63Hz, 2H), 7.49 (t, J=7.63Hz, 1H), 6.76 (t, J=7.09Hz, 1H), 6.40-6.26 (m, 1H), 4.94 (s, 2H), 4.14 (d, J=9.00Hz, 2H), 3.79 (t, J=5.19Hz, 1H), 3.03 (t, J=12.51Hz, 2H), 2.81 (dd, J=25.70, 13.34Hz, 1H), 2.55 (dd, J=19.29, 11.82Hz, 2H), 2.32-2.28 (m, 2H), 2.20-2.08 (m, 4H), 1.91-1.42 (m, 18H); LC/MS: m/z=559.4 [M+H]
+ (計算値: 558.7).
DD1b(iii):2−(6−(4−((1R,3R,5S)−8−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸.
DD1b(iii):
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, CDCl
3+CD
3OD+DCl): 1.30-1.78 (m, 10H), 1.89-2.38 (m, 12H), 2.55-2.67 (m, 2H), 2.85-2.96 (m, 1H), 4.30-4.40 (m, 1H), 4.90 (s, 2H), 5.98-6.12 (m, 1H), 7.03 (d, J=8.5Hz, 1H), 7.42 (dd, J=7.5, 7.5Hz, 1H), 7.65-7.71 (m, 2H), 7.86-7.93 (m, 2H), 8.10 (d, J=8.8Hz, 1H); LC/MS: m/z=543.25 [M+H]
+ (計算値: 542).
【化352】
[この文献は図面を表示できません]
U39a(i):1−((1R,3S,5S)−9−(2−((1S,2S,5S)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−イル)エチル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
U39a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 11.18 (s, 1H), 9.88 (s, 1H), 8.80 (d, J=8.90Hz, 1H), 7.93 (dd, J=15.53, 6.97Hz, 1H), 7.80 (t, J=7.81Hz, 1H), 7.56-7.44 (m, 1H), 6.75 (d, J=9.06Hz, 1H), 6.25-6.02 (m, 1H), 3.87 (d, J=10.24Hz, 2H), 3.26 (d, J=5.54Hz, 2H), 2.96 (ddd, J=52.67, 19.01, 10.11Hz, 2H), 2.60-2.48 (m, 2H), 2.43-2.32 (m, 1H), 2.23-1.50 (m, 18H), 1.22 (s, 2H), 1.11 (s, 2H), 0.91 (d, J=9.57Hz, 1H); LC/MS: m/z=513.35 [M+H]
+ (計算値: 512.69).
U027:2−(6−(4−((1R,3S,5S)−9−(2−((1S,2S,5S)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−イル)エチル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸メチル.
U027: LC/MS: m/z=585.35 [M+H]
+ (計算値: 584.75).
U39a(iii):2−(6−(4−((1R,3S,5S)−9−(2−((1S,2S,5S)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−イル)エチル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸.
U39a(iii):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 8.67 (d, J=8.85Hz, 1H), 8.30-8.21 (m, 2H), 8.04 (d, J=7.78Hz, 1H), 7.87 (t, J=8.01Hz, 1H), 7.54-7.45 (m, 2H), 6.32-6.12 (m, 1H), 5.21 (s, 2H), 3.86 (d, J=10.68Hz, 2H), 3.24 (t, J=8.01Hz, 2H), 3.07 (t, J=12.66Hz, 2H), 2.77 (d, J=16.01Hz, 1H), 2.53 (dd, J=17.54, 10.52Hz, 2H), 2.42-2.35 (m, 1H), 2.07-1.60 (m, 14H), 1.22 (s, 3H), 1.10 (s, 3H), 0.92 (d, J=9.76Hz, 1H); LC/MS: m/z=571.45 [M+H]
+ (計算値: 570.72).
【0232】
5.15 実施例15: 方法6.2による環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R8a(i)、U030およびR8a(iii)の合成
【化353】
[この文献は図面を表示できません]
化合物1D3の代わりに第一工程で使われる化合物1C3の塩酸塩であり、2−ブロモ酢酸メチル(化合物X37)の代わりに第3工程で使われる2−ブロモ酢酸エチル(化合物X39, Sigma−Aldrich)であり、工程2のメトキシ置換中間体X38のオキソ置換環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R8a(i)への変換が以下のとおりであること以外、上述の実施例12の方法6.1と同様の方法で、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R8a(i)、U030、およびR8a(iii)を調製した。
中間体X38(0.648mmol, 332mg)を2N HCl水溶液(20mL, 40.0mmol)に加え、懸濁液を形成した。得られた反応混合物を110℃まで加熱し、その温度で9時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、NaHCO
3で中和し、CHCl
3で抽出した。有機部分を食塩水で洗浄し、(Na
2SO
4で)で乾燥し、減圧下濃縮して、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R8a(i)、 1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−イル)キノキサリン−2(1H)−オンを得た。
U030:2−(6−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸エチル.
U030:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 0.81-1.34 (m, 11H), 1.55-2.10 (m, 7H), 2.12-2.28 (m, 2H), 2.29-2.51 (m, 1H), 2.58-2.79 (m, 2H), 3.06-3.22 (m, 1H), 3.46-3.60 (m, 2H), 3.71 (s, 3H), 5.01-5.36 (m, 1H), 6.60 (d, J=6.71Hz, 1H), 6.74 (d, J=9.15Hz, 1H), 7.39 (dd, J=8.03, 4.12Hz, 1H), 7.45 (ddd, J=9.30, 6.86, 0.92Hz, 1H), 7.62-7.71 (m, 2H), 7.86 (dd, J=7.61, 0.61Hz).
R8a(iii):2−(6−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸.
R8a(iii):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 0.52-0.67 (m, 2H), 0.83-0.91 (d, J=6.25Hz, 3H), 1.22-1.37 (m, 2H), 1.60-2.15 (m, 11H), 2.27-2.56 (m, 6H), 2.92-3.04 (m, 2H), 3.71-3.87 (m, 1H), 4.03-4.16 (m, 2H), 4.79 (s, 2H), 6.29-6.45 (m, 1H), 6.76 (d, J=6.86Hz, 1H), 6.94 (d, J=9.30Hz, 1H), 7.42 (dd, J=7.70, 7.70Hz, 1H), 7.61 (dd, J=9.00, 6.86Hz, 1H), 7.79-7.89 (m, 2H), 8.70 (d, J=8.69Hz, 1H); LC/MS: m/z=557.4 [M+H]
+ (計算値: 556.0).
【0233】
5.16 実施例16:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R11a(iii)の合成
【化354】
[この文献は図面を表示できません]
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R8a(iii) (0.173mmol, 96.4mg)のEtOH(10mL)懸濁液に、約25℃の温度でPtO
2(0.205mmol, 46.6mg, Sigma−Aldrich)を加えた。水素雰囲気下(5 bar)、得られた反応混合物をその温度で22時間撹拌した。その後、混合物をCELITEに通してろ過し、乾燥するまで濃縮し、化合物X40、 2−(2−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−2−イル)−6−オキソピペリジン−1−イル)酢酸を褐色アモルファス固体として得た。全工程から直接的に得られる化合物X40をCH
2Cl
2 (1.5mL)に約25℃の温度で溶解し、4,5−ジクロロ−3,6−ジオキソシクロヘキサ−1,4−ジエン−1,2−ジカルボニトリル(DDQ, 0.208mmol, 47.2mg, Sigma−Aldrich)を加えた。得られた反応混合物をその温度で2時間撹拌した。その後、反応物を乾燥するまで濃縮し、得られた残渣を20:80 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3から50:50 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(株式会社山善. W003)を用いたクロマトグラフィーで精製し、得られた褐色固体をMeCNと共に粉砕し、ろ過し、減圧下100℃で乾燥し、57.5mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R11a(iii)、 2−(2−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’− ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−6−オキソピペリジン−1−イル)酢酸をオフホワイト固体として得た(収率 59.2%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R11a(iii)であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R11a(iii):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 0.51-0.68 (m, 1H), 0.83-0.91 (d, J=6.41Hz, 3H), 1.27-1.37 (m, 1H), 1.61-3.08 (m, 28H), 3.36-3.50 (m, 1H), 3.72-3.86 (m, 1H), 4.05-4.16 (m, 2H), 4.44-4.56 (m, 1H), 5.26-5.33 (m, 1H), 6.20-6.36 (m, 1H), 7.36 (dd, J=7.55, 7.55Hz, 1H), 7.72 (dd, J=8.00, 8.00Hz, 1H), 7.82 (d, J=7.91Hz, 1H), 8.63 (d, J=8.54Hz, 1H); LC/MS: m/z=561.5 [M+H]
+ (計算値: 560.0).
【0234】
5.17 実施例17:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 EE1b(i)、U034、EE1b(iii)、DD13b(i)、EE15b(i)およびFF13b(i)の合成
上述の実施例15の方法6.2と同様の方法で、以下の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を適切な3−クロロキノキサリン−2(1H)−オンから調製した。3−クロロキノキサリン−2(1H)−オンは商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法、例えば、ここで参照によりその全体が本明細書で援用される米国特許出願公開第2010/0216726号明細書(例えば、実施例3、14、17および29参照)、米国特許出願公開第2011/0178090号明細書、および/または国際公開第2012/085648号(例えば、実施例1、2および10参照)に記載の方法で調製可能である。共反応化合物は、例えばSigma−Aldrichから、商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法で調製可能である。
【化355】
[この文献は図面を表示できません]
EE1b(i):1−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−2−イル)キノキサリン−2(1H)−オン
EE1b(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.30-1.52 (m, 4H), 1.65-2.02 (m, 14H), 2.40-2.60 (m, 6H), 3.01-3.10 (m, 2H), 3.80-3.92 (m, 1H), 4.11-4.31 (m, 2H), 5.32 (s, 2H), 6.37-6.63 (m, 1H), 6.76 (d, J=8.98Hz, 1H), 7.56 (dd, J=7.80Hz, 1H), 7.66 (ddd, J=8.10, 8.10, 1.49Hz, 1H), 7.76 (dd, J=8.20, 1.47Hz, 1H), 7.94 (m, 2H), 8.54 (d, J=7.87Hz, 1H), 9.57 (d, J=6.90Hz, 1H); LC/MS: m/z=499.8 [M+H]
+(計算値: 498.3).
U034:2−(6−(4−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸エチル
U034:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.33-1.56 (m, 4H), 1.63-2.10 (m, 17H), 2.42-2.61 (m, 6H), 3.00-3.19 (m, 2H), 3.87-3.99 (m, 1H), 4.13-4.34 (m, 4H), 5.30 (s, 2H), 6.31-6.61 (m, 1H), 7.38-7.45 (m, 2H), 7.89 (ddd, J=8.01, 8.01, 1.47Hz, 1H), 8.02 (dd, J=8.00, 1.47Hz, 1H), 8.21 (dd, J=7.90, 7.90Hz, 1H), 8.30 (d, J=7.44Hz, 1H), 8.81 (d, J=8.70Hz, 1H); LC/MS: m/z=585.8 [M+H]
+ (計算値: 584.3).
EE1b(iii):2−(6−(4−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)酢酸
EE1b(iii):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.34-1.57 (m, 4H), 1.67-2.15 (m, 14H), 2.43-2.66 (m, 6H), 3.04-3.20 (m, 2H), 3.82-3.97 (m, 1H), 4.16-4.31 (m, 2H), 5.28 (s, 2H), 6.35-6.58 (m, 1H), 7.46-7.57 (m, 2H), 7.91 (ddd, J=8.06, 8.06, 1.50Hz, 1H), 8.08 (dd, J=8.06, 1.50Hz, 1H), 8.21 (dd, J=7.97, 7.97Hz, 1H), 8.29 (d, J=7.55Hz, 1H), 8.84 (d, J=8.73Hz, 1H); LC/MS: m/z=557.8 [M+H]
+ (計算値: 556.0).
【化356】
[この文献は図面を表示できません]
DD13b(i):1−((1R,3R,5S)−8−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
DD13b(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.24-1.48 (m, 4H), 1.62-1.78 (m, 4H), 1.80-1.96 (m, 4H), 2.22-2.62 (m, 10H), 2.90-3.10 (m, 3H), 4.20-4.36 (m, 2H), 6.43 (quint, J=9.30Hz, 1H), 7.36-7.44 (m, 2H), 7.44 (brs, 1H), 7.55 (t, J=7.50Hz, 1H), 7.89 (d, J=7.50Hz, 1H), 7.95 (d, J=7.50Hz, 1H), 8.40 (d, J=8.70Hz, 1H), 8.48 (dd, J=1.50Hz and 6.00Hz, 1H); LC/MS: m/z=485.3 [M+H]
+ (計算値: 484.3).
EE15b(i):1−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
EE15b(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.30-1.62 (m, 4H), 1.65-2.22 (m, 13H), 2.39 (m, 9H), 3.83-3.99 (m, 1H), 4.19-4.31 (m, 2H), 6.50-6.68 (m, 1H), 7.29-7.36 (m, 1H), 7.58 (dd, J=7.72, 7.72Hz, 1H), 7.93 -8.02 (m, 2H), 8.50 (d, J=6.02Hz, 1H), 8.99 (d, J=8.73Hz, 1H), 9.93 (d, J=7.89Hz, 1H); LC/MS: m/z=499.4 [M+H]
+ (計算値: 498).
FF13b(i):1−((1R,5S,7S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−3−オキサ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−7−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
FF13b(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CD
3OD): 7.69-7.90 (m, 3H), 7.44-7.63 (m, 2H), 7.24-7.40 (t, J=7.9Hz, 1H), 6.35-6.52 (t, J=6.6Hz, 1H), 6.03-6.26 (br, 1H), 3.97-4.28 (br, 6H), 3.60-3.89 (br, 1H), 2.31-2.81 (br, 4H), 1.40-1.72 (br, 2H), 1.73-1.90 (br, 2H), 1.99-2.19 (br, 3H), 0.18-0.10 (br, 10H); LC/MS: m/z=501.3 [M+H]
+.
【0235】
5.18 実施例18:方法7による環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U037、UO38およびUO40の合成
【化357】
[この文献は図面を表示できません]
化合物1D3(1.174mmol, 500mg)、2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ニコチノニトリル(化合物X40, 1.291mmol, 336mg, Sigma−Aldrich)、Cs
2CO
3(3.52mmol, 1,147mg)、およびPd(PPh
3)
4(0.117mmol, 136mg)の混合物に、約25℃の温度で1,4−ジオキサン(25mL)およびTEA (3.52mmol, 0.491mL)を加えた。得られた反応混合物を120℃まで加熱し、その温度で1.5時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、減圧下濃縮し、水(50mL)を加え、該混合物をCHCl
3(各抽出に50mL)で2回抽出した。有機部分を合わせて、食塩水で洗浄し、(MgSO
4で)乾燥し、減圧下濃縮し、得られた褐色アモルファス固体を0:100 MeOH(10% NH
3):CHCl
3から5:95 MeOH(10% NH
3):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(REDISEP RF GOLD 12g)を用いたクロマトグラフィーで精製し、褐色固体を得た。該固体を、1:99 MeOH (10% NH
3):CHCl
3で溶出させたシリカゲルカラム(FL60D, Fuji Silysia Chemical USA Ltd., Greenville, NC)を用いたクロマトグラフィーで精製し、575.7mgの化合物X41、5−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−メトキシニコチノニトリルを黄色固体として得た(収率 94%)。
化合物X41であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
化合物X41:
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, CDCl
3): 1.34-1.51 (br, 1H), 1.58 (d, J=11.13Hz, 1H), 1.63-1.82 (m, 8H), 1.82-2.15 (m, 7H), 2.25 (s, br, 2H), 2.50 (td, J=11.78, 8.08Hz, 2H), 2.66 (td, J=11.86, 5.24Hz, 2H), 2.80-3.00 (m, 1H), 3.06 (d, J=14.10Hz, 2H), 4.13 (d, J=11.70Hz, 2H), 4.150 (s, 3H), 4.19-4.32 (m, 1H), 6.34 (m, 1H), 7.42 (t, J=7.47Hz, 1H), 7.49-7.59 (m, 1H), 7.58-7.75 (m, 2H), 7.77-7.86 (m, 1H), 7.95 (dd, J=8.14, 1.59Hz, 2H), 8.70 (d, J=8.70Hz, 1H), 9.01 (d, J=2.44Hz, 1H), 9.38 (d, J=2.44Hz, 1H); LC/MS: m/z=524.3 [M+H]
+ (計算値: 523).
【0236】
化合物X41(1.090mmol, 571mg)の2−メトキシエタノール(2.85mL)懸濁液に、約25℃の温度でKOH (4.91mmol, 275mg)を加えた。得られた反応混合物を120℃まで加熱し、その温度で1.5時間撹拌した。その後、混合物を減圧下濃縮し、約pH7になるまで2N HCl水溶液を加え、水(15mL)を加えた。そのように形成された沈殿物をろ過により集め、2時間乾燥し、得られた灰色固体を10:90 MeOH (10% NH
3):CHCl
3から20:80 MeOH (10% NH
3):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(REDISEP RF GOLD 12g)を用いたクロマトグラフィーで精製し、得られた黄色固体をEtOAc (8mL)と共に粉砕し、ろ過により集め、減圧下乾燥させ、355.9mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U037、5−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリルを黄色固体として得た(収率 64%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U037であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U037:
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, CDCl
3): 1.34-1.51 (br, 1H), 1.58 (d, J=11.13Hz, 1H), 1.63-1.82 (m, 8H), 1.90-2.12 (m, 7H), 2.25 (s, br, 2H), 2.50 (td, J=11.78, 8.08Hz, 2H), 2.66 (td, J=11.86, 5.24Hz, 2H), 2.97-3.19 (m, 2H), 4.14 (d, J=11.29Hz, 2H), 4.26 (s, 1H), 6.34 (m, 1H), 7.41 (t, J=7.47Hz, 1H), 7.72-7.78 (m, 1H), 7.86 (dd, J=7.93, 1.37Hz, 1H), 8.69 (d, J=8.54Hz, 1H), 9.14 (d, J=2.59Hz, 1H), 9.26 (d, J=2.44Hz, 1H); LC/MS: m/z=510.3 [M+H]
+ (計算値: 509).
【0237】
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 U037(0.697mmol, 355mg)およびRh(PPh
3)
3Cl(0.174mmol, 161mg, Sigma−Aldrich)のトルエン(21.3mL)混合物に、約25℃の温度で(E)−アセトアルデヒドオキシム(6.97mmol, 0.425mL, Sigma−Aldrich)を加えた。得られた反応混合物を110℃まで加熱し、その温度で17時間撹拌した。その後、混合物を減圧下濃縮し、得られた黄色固体をEtOAc(6mL)と共に粉砕し、ろ過により集め、336.9mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U038、5−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボキシアミドを黄色固体として得た(収率 92%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U038であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U038:
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, CDCl
3): 1.36-1.51 (br, 1H), 1.57 (d, J=12.60Hz, 1H), 1.63-1.81 (m, 8H), 1.81-2.13 (m, 7H), 2.25 (s, br, 2H), 2.50 (td, J=12.30, 8.08Hz, 2H), 2.64 (td, J=12.00, 5.10Hz, 2H), 2.77-2.98 (m, 2H), 3.05 (t, J=13.20Hz, 2H), 4.13 (d, J=9.90Hz, 2H), 4.25 (s, br, 1H), 6.32 (m, 1H), 7.38 (t, J=7.50Hz, 1H), 7.69-7.78 (m, 1H), 7.89 (dd, J=7.80, 1.5, 1H), 8.67 (d, J=9.00Hz, 1H), 9.16 (d, J=2.70Hz, 1H), 9.59 (d, J=2.40Hz, 1H); LC/MS: m/z=528.3 [M+H]
+ (計算値: 527).
【0238】
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U038(0.559mmol, 295mg)のEtOH(35mL)の懸濁液に、約25℃の温度で8N NaOH水溶液(48.0mmol, 6mL)を加えた。得られた反応混合物を80℃まで加熱し、その温度で63時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、約pH4になるまで2N HCl水溶液を加え、減圧下濃縮し、得られた黄色アモルファス固体を粉砕し、ろ過により集め、水で洗浄し、黄色固体を得た。該固体を10:90 MeOH (10% NH
3):CHCl
3から30:70 MeOH(10% NH
3):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(REDISEP RF GOLD 12g)を用いたクロマトグラフィーで精製し、得られた黄色アモルファス固体を水:MeCN (10mL:1.5mL)と共に粉砕し、ろ過により集め、8時間減圧下80℃で乾燥させ、226.4mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U040、5−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸の黄色固体として得た(収率 77%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U040であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U040:
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, CDCl
3): 1.36-1.51 (br, 1H), 1.57 (d, J=12.60Hz, 1H), 1.63-1.81 (m, 7H), 1.81-2.13 (m, 7H), 2.25 (s, br, 2H), 2.50 (td, J=12.30, 8.08Hz, 2H), 2.64 (td, J=12.00, 5.10Hz, 2H), 2.77-2.98 (m, 1H), 3.05 (t, J=13.20Hz, 2H), 4.14 (d, J=9.90Hz, 2H), 4.25 (s, br, 1H), 6.32 (m, 1H), 7.39 (t, J=7.50Hz, 1H), 7.69-7.78 (m, 1H), 7.88 (d, J=7.80, 1H), 8.69 (d, J=8.54Hz, 1H), 9.15 (d, J=2.70Hz, 1H), 9.61 (d, J=2.70Hz, 1H); LC/MS: m/z=529.3 [M+H]
+ (計算値: 528).
【0239】
5.19 実施例19:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R16a(i)の合成
【化358】
[この文献は図面を表示できません]
上記に記載の第1工程については、化合物X40の代わりに5−フルオロ−2−メトキシ−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(化合物X43, Sigma−Aldrich)を使用すること以外は、上述の実施例18の方法7の第1工程と同様の方法で、第2工程については上述の実施例12の方法6.1の第2工程と同様の方法で、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R16a(i)、1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オンを調製した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R16a(i)であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R16a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 9.09-8.74 (m, 2H), 7.94-7.87 (m, 2H), 7.79 (dd, J=11.67, 4.26Hz, 1H), 7.45 (t, J=7.55Hz, 1H), 6.30-6.07 (m, 1H), 4.60-4.35 (m, 1H), 4.18 (d, J=10.16Hz, 2H), 3.07-2.85 (m, 5H), 2.65-2.52 (m, 2H), 2.26 (d, J=12.36Hz, 2H), 2.05 (dt, J=22.98, 10.64Hz, 5H), 1.73 (tt, J=38.32, 12.54Hz, 8H), 1.33 (dt, J=27.65, 9.55Hz, 1H); LC/MS: m/z=503.35 [M+H]
+ (計算値: 502.62).
【0240】
5.20 実施例20:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U041、U042およびU043の合成
上述の実施例18の方法7の第1工程と同様の方法で、3−クロロキノキサリン−2(1H)−オンおよび2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ニコチノニトリル(Sigma−Aldrich)から以下の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を調製した。3−クロロキノキサリン−2(1H)−オンは商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法、例えば、ここで参照によりその全体が本明細書で援用される米国特許出願公開第2010/0216726号明細書(例えば、実施例3、14、17および29参照)、米国特許出願公開第2011/0178090号明細書、および/または国際公開第2012/085648号(例えば、実施例1、2および10参照)に記載の方法で調製可能である。
【化359】
[この文献は図面を表示できません]
U041:5−(4−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボニトリル.
U041:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 1.38-1.57 (m, 4H), 1.79-2.14 (m, 14H), 2.49-2.62 (m, 7H), 3.09 (t, J=13.01Hz, 2H), 3.92 (s, br, 1H), 4.25 (d, J=10.58Hz, 2H), 6.26-6.48 (m, 1H), 7.45 (t, J=7.47Hz, 1H), 7.76-7.82 (m, 1H), 7.91 (dd, J=7.72, 1.34Hz, 1H), 8.72 (d, J=8.56Hz, 1H), 9.19 (d, J=2.69Hz, 1H), 9.33 (d, J=2.52Hz, 1H); LC/MS: m/z=524.3 [M+H]
+(計算値: 524).
U042:5−(4−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボキシアミド.
U042:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 1.21-1.32 (m, 2H), 1.32-1.56 (m, 4H), 1.65-2.12 (m, 13H), 2.48 (m, 6H), 3.06 (t, J=13.34Hz, 2H), 3.87 (s, br, 1H), 4.19 (d, J=16.00Hz, 2H), 6.20-6.42 (m, 1H), 7.39 (t, J=7.63Hz, 1H), 7.70-7.76 (m, 1H), 7.90 (dd, J=8.01, 1.45Hz, 1H), 8.66 (d, J=8.69Hz, 1H), 9.13 (d, J=2.75Hz, 1H), 9.60 (d, J=2.44Hz, 1H); LC/MS: m/z=542.4 [M+H]
+(計算値: 541).
U043: 5−(4−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸.
U043:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 1.38-1.57 (m, 4H), 1.71-2.18 (m, 14H), 2.45-2.64 (m, 6H), 3.09-3.17 (m, 2H), 3.92 (s, br, 1H), 4.25 (d, J=10.74Hz, 2H), 6.38 (m, 1H), 7.45 (t, J=7.64Hz, 1H), 7.76-7.82 (m, 1H), 7.94 (dd, J=7.89, 1.34Hz, 1H), 8.72 (d, J=8.56Hz, 1H), 9.19 (d, J=2.52Hz, 1H), 9.67 (d, J=2.52Hz, 1H); LC/MS: m/z=543.4 [M+H]
+(計算値: 542).
【0241】
5.21 実施例21:方法8による環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物UO44の合成
【化360】
[この文献は図面を表示できません]
化合物X45の塩酸塩(0.315mmol, 150mg)、ナトリウム 2−メチルプロパン−2−オラート(NaO−t−Bu, 1.259mmol, 121mg, Sigma−Aldrich)、および(2−メトキシピリジン−4−イル)ボロン酸(化合物X46, 0.630mmol, 96mg, Sigma−Aldrich)の1,4−ジオキサン(4.5mL)溶液に、約25℃の温度で1,1’−ビス(ジ−t−ブチルフォスフィノ)フェロセン パラジウム(II)ジクロリド(0.031mmol, 20.52mg, Sigma−Aldrich)を加えた。得られた反応混合物にBiotage Initiator集束マイクロウェーブ加熱装置 (Uppsala,スウェーデン)を用いて2.45 GHzで操作し、150℃で2時間放射線を当てた。その後、混合物を5% NaHCO
3のEtOAc (100mL)溶液で希釈し、ろ過した。ろ液をEtOAcで抽出し、水で洗浄し、食塩水で洗浄し、(Na
2SO
4で)乾燥し、蒸発乾固させた。得られた固体を0:100 MeOH (28% NH
4OH):CHCl
3から30:70 MeOH (28% NH
4OH):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(株式会社山善. W003)を用いたクロマトグラフィーで精製し、91.6mgの化合物X47、1−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−(2−メトキシピリジン−4−イル)キノキサリン−2(1H)−オンをオレンジ色固体として得た(収率 56.8%)。
化合物X47であることは
1H−NMRを用いて確認した。
化合物X47:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.33-2.21 (m, 17H), 2.46-2.66 (m, 6H), 2.80-2.99 (m, 1H), 3.02-3.16 (m, 2H), 3.83-3.97 (m, 1H), 4.17-4.30 (m, 2H), 4.49 (s, 3H), 6.45-6.66 (m, 1H), 7.52 (dd, J=7.47, 7.47Hz, 1H), 7.94 (dd, J=7.80, 7.80Hz, 1H), 8.02 (dd, J=7.89, 1.34Hz, 1H), 8.45-8.57 (m, 3H), 8.89 (d, J=8.73Hz, 1H).
【0242】
約25℃の温度で、化合物X47(0.179mmol, 91.6mg)の濃縮HCl水溶液(10mL)の懸濁液を調製した。得られた反応混合物を110℃まで加熱し、その温度で3時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、蒸発乾固させた。得られた固体を10:90 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3から30:70 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(株式会社山善.W003)を用いたクロマトグラフィーで精製し、得られた黄色固体を1:4 CHCl
3:Et
2Oと共に粉砕し、ろ過で集め、8時間減圧下80℃で乾燥し、63.2mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U044、1−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)キノキサリン−2(1H)−オンを黄色固体として得た(収率 70.9%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U044であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U044:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.32-2.12 (m, 17H), 2.41-2.63 (m, 6H), 2.81- 3.15 (m, 3H), 3.81-3.96 (m, 1H), 4.16-4.27 (m, 2H), 6.33-6.51 (m, 1H), 7.48 (dd, J=7.55, 7.55Hz, 1H), 7.89 (ddd, J=7.89, 7.89, 1.60Hz, 1H), 7.98 (dd, J=7.89, 1.50Hz, 1H), 8.09-8.18 (m, 2H), 8.42 (s, 1H), 8,78 (d, J=8.88Hz, 1H); LC/MS: m/z=499.4 [M+H]
+ (計算値: 498).
【0243】
5.22 実施例22: 環状ウレア−またはラクタム−置換キノキサリン−タイプピペリジン化合物 R17a(i)、R18a(i)、U048、およびR21a(i)(i)の合成
上述の実施例21の方法8と同様の方法で、化合物1D3の塩酸塩および適切な共反応物質から以下の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を調製した。共反応化合物は、例えばSigma−Aldrichから、商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法で調製可能である。
【化361】
[この文献は図面を表示できません]
R17a(i):1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(5−クロロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
R17a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.26-1.49 (m, 1H), 1.49-2.12 (m, 14H), 2.15-2.28 (m, 2H), 2.42-2.68 (m, 4H), 2.68-2.89 (m, 1H), 2.92-3.07 (m, 2H), 4.05-4.18 (m, 2H), 4.18-4.32 (m, 1H), 6.30-6.49 (m, 1H), 7.49 (dd, J=7.53, 7.53Hz, 1H), 7.83-7.92 (m, 2H), 8.26 (s, 1H), 8.84 (d, J=8.85Hz, 1H), 9.48 (s, 1H); LC/MS: m/z=519.3 [M+H]
+ (計算値: 518).
R18a(i): 5−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸.
R18a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClを1滴加えたd6-DMSO): 1.43-1.78 (m, 11H), 1.95-2.18 (m, 6H), 2.23-2.68 (m, 5H), 2.73-2.90 (m, 2H), 4.01-4.24 (m, 3H), 6.06-6.30 (m, 1H), 7.44 (dd, J=7.52, 7.52Hz, 1H), 7.65 (ddd, J=8.55, 7.22, 1.42Hz, 1H), 7.86 (dd, J=7.89, 1.57Hz, 1H), 8.03 (d, J=2.69Hz, 1H), 8.18 (d, J=2.52Hz, 1H), 8.66 (d, J=8.73Hz, 1H); LC/MS: m/z=529.4 [M+H]
+ (計算値: 528).
U048:1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリミジン−5−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
U048:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClを1滴加えたd6-DMSO): 1.46-1.86 (m, 9H), 1.93-2.20 (m, 5H), 2.20-2.74 (m, 7H), 2.80-2.98 (m, 2H), 4.02-4.27 (m, 3H), 6.13-6.34 (m, 1H), 7.49 (dd, J=7.45Hz, 1H), 7.67 (ddd, J=8.56, 7.21, 1.18Hz, 1H), 7.93 (dd, J=7.89, 1.50Hz, 1H), 8.74 (d, J=8.56Hz, 1H), 9.40 (s, 2H); LC/MS: m/z=486.4 [M+H]
+ (計算値: 485).
R21a(i)(i):5−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン.
R21a(i)(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClを1滴加えたd6-DMSO): 1.44-1.73 (m, 11H), 1.94-2.11 (m, 6H), 2.23-2.50 (m, 4H), 2.75-2.83 (m, 2H), 4.08-4.12 (m, 3H), 6.09-6.14 (m, 1H), 7.41 (dd, J=7.82, 7.82Hz, 1H), 7.62 (dd, J=7.99, 7.99Hz, 1H), 7.78-7.85 (m, 2H), 8.64 (d, J=7.55Hz, 1H); LC/MS: m/z=502.4 [M+H]
+(計算値: 501).
【0244】
5.23 実施例23:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物UO50の合成
ジオキサボロラン化合物、2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラジン(Sigma−Aldrich)を用いたこと以外、上述の実施例22の方法8と同様の方法で、化合物1D3の塩酸塩から環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U050を調製した。
【化362】
[この文献は図面を表示できません]
U050:1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
U050:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClを1滴加えたd6-DMSO): 1.46-1.77 (m, 11H), 1.90-2.16 (m, 6H), 2.19-2.66 (m, 5H), 2.77-2.95 (m, 2H), 3.97-4.24 (m, 3H), 5.96-6.14 (m, 1H), 7.42 (dd, J=7.55, 7.55Hz, 1H), 7.61 (dd, J=7.93, 7.93Hz, 1H), 7.88 (dd, J=7.93, 1.33Hz, 1H), 8.16 (d, J=1.22Hz, 1H), 8.54 (d, J=8.85Hz, 1H), 8.65 (d, J=1.22Hz, 1H), 9.95 (br, 1H); LC/MS: m/z=486.4 [M+H]
+(計算値: 485).
【0245】
5.24 実施例24:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R28a(i)の合成
上述の実施例21の方法8と同様の方法で、化合物1D3の塩酸塩および(5−シアノ−2−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸(Sigma−Aldrich)から環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R28a(i)を調製した。
【化363】
[この文献は図面を表示できません]
R28a(i):5−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸.
R28a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClを1滴加えたd6-DMSO): 0.70-0.83 (m, 1H), 0.87 (d, J=6.21Hz, 3H), 1.03-1.15 (m, 1H), 1.42-2.41 (m, 15H), 2.42-2.66 (m, 4H), 2.72-2.90 (m, 2H), 3.70-3.87 (m, 1H), 4.04-4.19 (m, 2H), 6.04-6.26 (m, 1H), 7.43 (dd, J=7.63, 7.63Hz, 1H), 7.65 (ddd, J=8.34, 7.39, 1.51Hz, 1H), 7.86 (dd, J=7.89, 1.34Hz, 1H), 8.03 (d, J=2.52Hz, 1H), 8.17 (d, J=2.69Hz, 1H), 8.63 (d, J=8.90Hz, 1H); LC/MS: m/z=543.5 [M+H]
+(計算値: 542).
【0246】
5.25 実施例25:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物UO52の合成
ジオキサボロラン化合物 2−メトキシ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラジンを用いたこと以外、上述の実施例24の方法8と同様の方法で、化合物1C3の塩酸塩から環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U052を調製した。
【化364】
[この文献は図面を表示できません]
U052:1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロピラジン−2−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
U052:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClを1滴加えたd6-DMSO): 0.68-0.81 (d, 1H), 0.85 (d, J=6.41Hz, 1H), 0.99-1.10 (m, 1H), 1.44-2.65 (m, 19H), 2.79-2.91 (m, 2H), 3.69-3.88 (m, 1H), 4.02-4.19 (m, 2H), 6.03-6.26 (m, 1H), 7.40 (dd, J=7.45, 7.45Hz, 1H), 7.58 (dd, J=7.70, 7.70Hz, 1H), 7.87 (d, J=7.63Hz, 1H), 8.15 (s, 1H), 8.63 (d, J=9.46Hz, 1H), 8.67 (s, 1H); LC/MS: m/z=500.4 [M+H]
+ (計算値: 499).
【0247】
5.26 実施例26:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U55a(i)の合成
第1工程については、上述の実施例21の方法8の第1工程と同様の方法で、第2工程については、上述の実施例12の方法6.1の第2工程と同様の方法で、適切な3−クロロキノキサリン−2(1H)−オンおよび(2−メトキシピリジン−3−イル)ボロン酸(Sigma−Aldrich)から環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 U55a(i)を調製した。3−クロロキノキサリン−2(1H)−オンは商業的に入手可能であるか、当業者に公知の方法、例えば、ここで参照によりその全体が本明細書で援用される米国特許出願公開第2010/0216726号明細書(例えば、実施例3、14、17および29参照)、米国特許出願公開第2011/0178090号明細書、および/または国際公開第2012/085648号(例えば、実施例1、2および10参照)に記載の方法で調製可能である。
【化365】
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U55a(i):1−((1R,3S,5S)−9−(2−((1S,2S,5S)−6,6−ジメチルビシクロ[3.1.1]ヘプタン−2−イル)エチル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
U55a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 9.94 (d, J=6.25Hz, 1.0H), 8.82 (d, J=8.39Hz, 1.0H), 8.42 (dd, J=6.18, 1.60Hz, 1.0H), 7.93 (t, J=7.93Hz, 2.0H), 7.56 (t, J=7.63Hz, 1.0H), 7.27 (dd, J=7.78, 6.10Hz, 1.0H), 6.31-6.18 (m, 1.0H), 3.87 (s, 1.0H), 3.26 (d, J=8.69Hz, 2.0H), 3.02 (t, J=12.28Hz, 2.0H), 2.76 (d, J=13.12Hz, 1.0H), 2.57 (dd, J=18.23, 10.14Hz, 2.0H), 2.39 (dd, J=14.49, 6.56Hz, 1.0H), 2.02 (ddt, J=45.91, 24.05, 10.50Hz, 10.9H), 1.69 (dd, J=36.91, 9.00Hz, 2.9H), 1.28 (d, J=7.17Hz, 0.2H), 1.23 (s, 3.0H), 1.10 (s, 3.0H), 0.92 (d, J=9.61Hz, 1.0H); LC/MS: m/z=513.4 [M+H]
+ (計算値: 512.7).
【0248】
5.27 実施例27: 方法9による環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R3a(i)の合成
【化366】
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化合物1D3(0.432mmol, 200mg)の塩酸塩および2−メトキシ−6−(トリ−n−ブチルスタンニル)ピラジン(化合物X48, 0.649mmol, 259mg, Sigma−Aldrich)の1,4−ジオキサン(10mL)溶液に、約25℃の温度でPd(PPh
3)
4(0.043mmol, 50.0mg)を加えた。得られた反応混合物にBiotage Initiator集束マイクロウェーブ加熱装置を用いて2.45 GHzで操作し、130℃で2時間放射線を当てた。その後、混合物を蒸発乾固させ、得られたオイルを0:100 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3から15:85 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(株式会社山善. W003)を用いたクロマトグラフィーで精製し、褐色アモルファス固体を得た。該固体を20:80 EtOAc:n−ヘキサンから50:50 EtOAc:n−ヘキサンまでの匂配で溶出させたアミノシリカゲルカラム(株式会社山善. W091−01)を用いたクロマトグラフィーで精製し、129.1mgの化合物X49、1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(6−メトキシピラジン−2−イル)キノキサリン−2(1H)−オンを黄色アモルファス固体として得た(収率 59.7%)。
約25℃の温度で、化合物X49(0.126mmol, 63mg)の濃縮HCl(7.5mL)水溶液の懸濁液を調製した。得られた反応混合物を100℃まで加熱し、その温度で9時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、減圧下乾燥するまで濃縮した。得られた固体を飽和NaHCO
3水溶液で中和し、CHCl
3で抽出した。有機部分を食塩水で洗浄し、(Na
2SO
4で)乾燥し、減圧下濃縮して得られたオイルを0:100 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3から20:80 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(株式会社山善. W003)を用いたクロマトグラフィーで精製し、得られた黄色固体をCHCl
3:ヘキサンと共に粉砕し、ろ過により集め、減圧下80℃で乾燥し、50.4mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R3a(i)、1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピラジン−2−イル)キノキサリン−2(1H)−オンをオフホワイト固体として得た(収率 82.3%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R3a(i)であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R3a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClを1滴加えたd6-DMSO): 1.39-1.79 (m, 11H), 1.89-2.17 (m, 6H), 2.20-2.67 (m, 5H), 2.76-2.96 (m, 2H), 4.04-4.28 (m, 3H), 6.04-6.29 (m, 1H), 7.47 (dd, J=7.47, 7.47Hz, 1H), 7.70 (dd, J=7.85, 7.85Hz, 1H), 7.97 (dd, J=7.93, 1.37Hz, 1H), 8.18 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.67 (d, J=9.15Hz, 1H); LC/MS: m/z=486.4 [M+H]
+ (計算値: 485).
【0249】
5.28 実施例28: 方法10による環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R2a(i)の合成
【化367】
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化合物56は実施例7に記載の通り調製した。
2−(2−メトキシピリミジン−4−イル)−2−オキソ酢酸エチル(化合物X50, 0.295mmol, 62mg, Sigma−Aldrich)のEtOH (2mL)溶液に、約25℃の温度で化合物56(0.246mmol, 87mg)およびAcOH (0.615mmol, 0.035mL)を加えた。得られた反応混合物を100℃まで加熱し、その温度で17時間撹拌した。その後、約25℃の温度まで 冷却し、蒸発乾固させ、得られたオイルを0:100 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3から10:90 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(株式会社山善. W002)を用いたクロマトグラフィーで精製し、淡黄色アモルファス固体を得た。該固体を20:80 EtOAc:n−ヘキサンから50:50 EtOAc:n−ヘキサンまでの匂配で溶出させたアミノシリカゲルカラム(株式会社山善. W091−01)を用いたクロマトグラフィーで精製し、化合物X51、1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(2−メトキシピリミジン−4−イル)キノキサリン−2(1H)−オンを黄色アモルファス固体として得た。
約25℃の温度で、上記で調製された量の化合物X51の2N HCl水溶液(12.00mmol, 6mL)の懸濁液を調製した。得られた反応混合物を80℃まで加熱し、その温度で7時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、蒸発乾固させた。得られた固体を飽和NaHCO
3水溶液で中和し、1:1 MeOH:水と共に粉砕し、ろ過により集め、減圧下80℃で乾燥し、103.1mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R2a(i)、1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロピリミジン−4−イル)キノキサリン−2(1H)−オンをオフホワイト固体として得た(全収率 86.4%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R2a(i)であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R2a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 1.32-2.16 (m, 15H), 2.20-2.31 (m, 2H), 2.45-2.58 (m, 2H), 2.67-2.94 (m, 3H), 2.99-3.12 (m, 2H), 4.06-4.19 (m, 2H), 4.19-4.34 (m, 1H), 6.54-6.69 (m, 1H), 6.57 (d, J=6.56Hz, 1H), 7.53 (dd, J=7.62, 7.62Hz, 1H), 7.93 (dd, J=7.77, 7.77Hz, 1H), 8.17 (dd, J=8.08, 1.07Hz, 1H),8.27 (d, J=6.56Hz, 1H), 8.96 (d, J=9.00Hz, 1H); LC/MS: m/z=486.4 [M+H]
+(計算値: 485).
【0250】
5.29 実施例29:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U056、U057、U058またはU059の合成
【化368】
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環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R15a(i) (0.468mmol, 227mg)のDMA(2.3mL)液に、約25℃の温度でNaH (1.874mmol, 74.9mg)を加え、得られた混合物をその温度で30分間撹拌した。そして、3−ブロモプロパン酸メチル(化合物X52, 1.405mmol, 0.153mL, Sigma−Aldrich)を加え、得られた反応混合物を約25℃の温度で1時間撹拌した。その後、混合物を水で希釈し、EtOAcを抽出した。有機部分を水で洗浄し、食塩水で洗浄し、(Na
2SO
4で)乾燥し、蒸発乾固させ、得られたアモルファス固体を0:100 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3から15:85 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(株式会社山善. W003)を用いたクロマトグラフィーで精製し、188.2mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 U056、3−(3−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロパン酸メチルをオレンジ色アモルファス固体として得た(収率 70.4%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U056であることは
1H−NMRを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U056:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClおよびd4-MeOHをそれぞれ1滴加えたCDCl
3): 0.83-1.14 (m, 2H), 1.27-2.06 (m, 14H), 2.14-2.38 (m, 1H), 2.40-2.63 (m, 2H), 2.67-2.88 (m, 2H), 3.27-3.70 (m, 9H), 4.00-4.27 (m, 2H), 4.83-5.30 (m, 1H), 6.24-6.42 (m, 1H), 7.30-7.45 (m, 1H), 7.48-7.72 (m, 3H), 7.72-7.92 (m, 2H), 8.24-8.37 (m, 1H).
【0251】
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U056(0.322mmol, 184mg)のMeOH(7.2mL)溶液に、約25℃の温度で2N NaOH水溶液(0.967mmol, 0.484mL)を加えた。得られた反応混合物をその温度で30分間撹拌し、85℃まで加熱し、その温度で30分間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、2N HCl水溶液(720μL)で酸性化し、蒸発乾固させた。得られた固体を10:90 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3から50:50 MeOH(28% NH
4OH):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(株式会社山善. W003)を用いたクロマトグラフィーで精製し、得られた黄色固体をMeOHと共に粉砕し、ろ過し、減圧下80℃で乾燥させ、91.8mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 U057、3−(3−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)プロパン酸を黄色固体として得た(収率 51.1%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U057であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U057:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClを1滴加えたd6-DMSO): 1.34-1.79 (m, 11H), 1.86-2.17 (m, 6H), 2.17-2.59 (m, 5H), 2.60-2.90 (m, 4H), 3.99-4.22 (m, 5H), 6.01-6.24 (m, 1H), 6.34 (dd, J=6.79, 6.79Hz, 1H), 7.39 (dd, J=7.48, 7.48Hz, 1H), 7.57-7.65 (m, 2H), 7.78-7.85 (m, 2H), 8.61 (d, J=8.54Hz, 1H); LC/MS: m/z=557.4 [M+H]
+ (計算値: 556).
【0252】
3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル プロパン酸メチル(化合物X53, 2.042mmol, 260.3μL, Sigma−Aldrich)のトルエン(3mL)溶液に、約25℃の温度で環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R15a(i)(0.309mmol, 150mg)および2−(トリフェニルホスホラニリデン)アセトニトリル(化合物X54, 1.414mmol, 371μL, Sigma−Aldrich)を加え、得られる混合物をその温度で30分間撹拌した。その後、混合物に3−ブロモ プロパン酸メチルを加えた。
その後、得られた反応混合物を130℃まで加熱し、その温度で2時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、蒸発乾固させた。得られたオイルを20:80 EtOAc:n−ヘキサンから50:50 EtOAc:n−ヘキサンまでの匂配で溶出させたアミノシリカゲルカラム(株式会社山善. W091−01)を用いたクロマトグラフィーで精製し、89.4mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 U058、3−(3−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)−2,2−ジメチル プロパン酸メチルを黄色アモルファス固体として得た(収率 66.8%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 U058(0.149mmol, 89mg)の1:1 MeOH:THF(1.1mL)の懸濁液に、約25℃の温度で2N NaOH水溶液(0.446mmol, 0.223mL)を加えた。得られた反応混合物をその温度で70分間撹拌し、65℃まで加熱し、その温度で4時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、5%クエン酸水溶液で希釈し、5:1 CHCl
3:MeOHで抽出した。有機部分を(Na
2SO
4で)乾燥させ、蒸発乾固させてえられた固体を1:1 2−イソプロポキシプロパン:MeOHと共に粉砕し、ろ過し、減圧下80℃で乾燥させ、68.7mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 U059、3−(3−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソピリジン−1(2H)−イル)−2,2−ジメチルプロパン酸をオフホワイト固体として得た(収率 79.0%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U059であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U059:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, DClを1滴加えたd6-DMSO): 1.07 (s, 6H), 1.38-1.72 (m, 11H), 1.92-2.15 (m, 6H), 2.19-2.55 (m, 5H), 2.75-2.91 (m, 2H), 3.84-4.39 (m, 3H), 6.07-6.24 (m, 1H), 7.11 (dd, J=7.32, 5.03Hz, 1H), 7.41 (dd, J=7.52, 7.52Hz, 1H), 7.63 (dd, J=7.93, 7.93Hz, 1H), 7.80-7.86 (m, 2H), 8.25 (dd, J=5.03, 1.08Hz, 1H), 8.62 (d, J=8.85Hz, 1H); LC/MS: m/z=585.5 [M+H]
+ (計算値: 584).
【0253】
5.30 実施例30:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物U060、U061、R25a(i)、U063およびU064の合成
それぞれ、(実施例6の記載の方法で調製された)化合物1C3およびその塩酸塩を化合物1D3の代わりに用いること以外、上述の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R1a(iii)(実施例12)、U008およびR15a(i)(実施例13)、およびU038およびU040(実施例18)のための方法と同様の方法で、以下の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を化合物1C3および適切な共反応物質から調製した。
【化369】
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U060:1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
U060:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CD
3OD): 9.41-9.47 (m, 1H), 9.20-9.29 (d, J=11.6Hz, 1H), 8.43-8.50 (d, J=8.3Hz,1H), 7.96-8.02 (d, J=8.1Hz, 1H), 7.72-7.79 (t, J=8.8Hz, 1H), 7.46-7.53 (t, J=9.9Hz, 1H), 7.30-7.38 (d, J=9.2Hz, 1H), 5.96-6.08 (br, 1H), 4.22-4.32 (d, J=10.5Hz, 2H), 3.88-4.02 (br, 1H), 3.09-3.21 (t, J=14.0Hz, 2H), 2.81-2.92 (br, 1H), 2.35-2.55 (m, 5H), 2.00-2.21 (m, 9H), 1.83-1.92 (d, 6H), 1.65-1.74 (d, 2H); LC/MS: m/z=499.3 [M+H]
+.
U061:1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
U061:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CD
3OD): 8.46-8.61 (m, 2H), 8.18-8.40 (m, 2H), 7.99-8.12 (d, J=8.1Hz, 1H), 7.71-7.92 (t, J=7.2Hz, 1H), 7.45-7.60 (t, J=7.9Hz, 1H), 5.96-6.17 (br, 1H), 4.19-4.32 (d, J=9.4Hz, 2H), 3.85-4.07 (m, 1H), 3.07-3.21 (t, J=12.5Hz, 3H), 2.75-2.94 (m, 1H), 2.33-2.57 (m, 5H), 1.99-2.22 (br, 16H), 1.55-1.95 (m, 1H); LC/MS: m/z=499.3 [M+H]
+.
R25a(i):1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オン.
R25a(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CD
3OD): 7.73-7.85 (m, 2H), 7.57-7.65 (m, 2H), 7.49-7.55 (t, J=8.1Hz 1H), 7.32-7.40 (t, J=6.6Hz, 1H), 6.43-6.51 (br, 1H), 5.30-5.45 (d, J=6.4Hz, 2H), 4.07-4.20 (br, 1H), 3.78-3.91 (t, J=12.5Hz, 2H), 2.98-3.09 (m, 5H), 2.11-2.66 (m, 15H), 1.46-2.09 (m, 7H); LC/MS: m/z=499.3 [M+H]
+.
【化370】
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U063:5−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボキシアミド.
U063:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 9.33 (s, 1H), 8.86 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.18 (s, 1H), 5.89 (br, 1H), 3.93 (m, 2H), 3.64 (m, 1H), 2.87 (m, 2H), 2.68 (m, 1H), 2.23 (m, 4H), 2.06-1.42 (m, 12H), 0.67 (m, 4H), 0.43 (m, 2H); LC/MS: m/z=542.3 [M+H]
+.
U064:5−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S,7S)−7−メチル−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−3−カルボン酸.
U064:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 9.42 (d, J=2.3Hz, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.41 (d, J=8.8Hz, 1H), 7.75 (d, J=8.0Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.26 (s, 1H), 6.02 (br, 1H), 3.71 (m, 1H), 2.91 (m, 2H), 2.72 (m, 1H), 2.33 (m, 2H), 2.23 (m, 2H), 2.10 (m, 2H), 2.00-1.47 (m, 10H), 0.71 (m, 4H), 0.48 (m, 2H); LC/MS: m/z=543.3 [M+H]
+.
【0254】
5.31 実施例31:化合物1B3の合成
【化371】
[この文献は図面を表示できません]
実施例6および7に記載の方法と同様の方法で、化合物1B3、1−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−クロロキノキサリン−2(1H)−オンを化合物60から調製した。
化合物61、(1R,6S)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−アミンであることはMSを用いて確認した。
化合物61: MS: m/z=154.4 [M+H]
+.
化合物62、(1R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オンであることは
1H−NMRおよびMSを用いて確認した。
化合物62:
1H-NMR: δ
H (ppm, CD
3OD): 3.76 (br, 2H), 3.45 (m, 1H), 3.13 (m, 1H), 2.70 (m, 2H), 2.38-2.20 (m, 4H), 1.99-1.76 (m, 9H), 1.75-1.34 (m, 10H); MS: m/z=276.4 [M+H]
+.
化合物63、(1R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−オン オキシムであることは
1H−NMRおよびMSを用いて確認した。
化合物63:
1H-NMR: δ
H (ppm, CDCl
3): 8.29 (br, 1H), 3.52 (br, 2H), 3.03 (m, 2H), 2.63 (m, 1H), 2.27 (m, 4H), 1.95-1.26 (m, 20H); MS: m/z=291.4 [M+H]
+.
化合物64、(1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−アミン酢酸塩であることは
1H−NMRおよびMSを用いて確認した。
化合物64:
1H-NMR: δ
H (ppm, CD
3OD): 3.49 (m, 2H), 3.20 (m, 1H), 3.05 (m, 1H), 2.27 (m, 4H), 2.04 (m, 1H), 1.91 (s, 3H), 1.81 (m, 7H), 1.71-1.42 (m, 8H), 1.31-1.15 (m, 6H); MS: m/z=277.4 [M+H]
+.
化合物65、(1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−N−(2−ニトロフェニル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−アミンであることは
1H−NMRおよびMSを用いて確認した。
化合物65:
1H-NMR: δ
H (ppm, CDCl
3): 8.17 (dd, J=1.7, 8.4Hz, 1H), 8.04 (d, J=7.3Hz, 1H), 7.41 (m, 1H), 6.94 (d, J=8.4Hz, 1H), 6.60 (m, 1H), 3.98 (m, 1H), 3.51 (m, 2H), 3.05 (m, 1H), 2.46 (m, 2H), 2.27 (m, 2H), 2.02 (m, 1H), 1.86-1.52 (m, 12H), 1.49-1.32 (m, 4H), 1.25 (m, 2H), 1.13 (m, 2H); MS: m/z=398.4 [M+H]
+.
化合物66、N
1−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)ベンゼン−1,2−ジアミンであることは
1H−NMRおよびMSを用いて確認した。
化合物66:
1H-NMR: δ
H (ppm, CDCl
3): 6.78 (m, 4H), 6.60 (m, 1H), 4.46 (m, 1H), 3.91 (m, 3H), 3.74 (m, 1H), 3.11 (m, 2H), 2.79 (m, 2H), 2.55 (m, 1H), 2.42 (m, 4H), 2.02-1.55 (m, 12H), 1.52-1.27 (m, 5H); MS: m/z=368.4 [M+H]
+.
化合物67、1−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)キノキサリン−2,3(1H,4H)−ジオンであることはMSを用いて確認した。
化合物67: MS: m/z=422.4 [M+H]
+.
化合物1B3であることは
1H−NMRおよびMSを用いて確認した。
化合物1B3:
1H-NMR: δ
H (ppm, CDCl
3): 8.77 (d, J=8.6Hz, 1H), 7.78 (m, 2H), 7.41 (m, 1H), 6.52 (m, 1H), 4.18 (m, 2H), 3.85 (m, 1H), 3.01 (m, 2H), 2.92 (m, 1H), 2.60-2.44 (m, 6H), 2.10 -1.66 (m, 13H), 1.54-1.33 (m, 4H); MS: m/z=440.4 [M+H]
+.
【0255】
化合物60、(1R,6S)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−オンを、例えば、実施例5の化合物50の調製と同様に、水素雰囲気下、パラジウム炭素を用いて化合物58を水素化することによって、調製した。別の方法として、化合物59のオキソ基を保護し、続いて、n−ブチル リチウムで脱臭素化し、水でクエンチし、オキソ基を脱保護することによって化合物60を調製することができる。
化合物60であることはMSを用いて確認した。
化合物60: MS: m/z= 153.4 [M+H]
+.
【0256】
化合物58、(R)−ビシクロ[4.3.1]デク−6−エン−8−オンを、例えば、House et al., J. Org. Chem. 44(16):2819-2824 (1979) and House et al., J. Org. Chem. 45(10):1800-1806 (1980)に記載されているように当業者公知の方法で調製した。これらHouseらの文献には、また、化合物59、(1S,6S)−1−ブロモビシクロ[4.3.1]デカン−8−オンの調製についても記載されている。
化合物58であることはMSを用いて確認した。
化合物58: MS: m/z=151.4 [M+H]
+.
【0257】
5.32 実施例32:方法11による環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B19aの合成
【化372】
[この文献は図面を表示できません]
3−(4−メトキシベンジル)−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオン(化合物X55, 280mg, 1.127mmol)のDMA(4mL)溶液に、0℃でNaH (45.1mg, 1.127mmol)を加えた。得られた混合物をその温度で30分間撹拌した。混合物に、化合物1D3(400mg, 0.939mmol)を加えた。得られた反応混合物を80℃まで加熱し、その温度で1時間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、水で希釈し、沈殿物を形成させた。沈殿物をろ過により集め、減圧下蒸発乾固させ、得られた固体を10:90 EtOAc:ヘキサンから20:80 EtOAc:ヘキサンまでの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(Fuji Silysia Chemical NH60 Size20)を用いたクロマトグラフィーで精製し、192mgの化合物X56、1−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−3−(4−メトキシベンジル)−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオンを無色固体として得た(収率 32%)。
化合物X56であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
化合物X56:
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, CDCl
3): 1.11 (d, J=12.8Hz, 2H), 1.39-1.90 (m, 18H), 1.96-2.10 (m, 7H), 2.38 (d, J=10.5Hz, 1H), 2.67 (t, J=11.2Hz, 2H), 3.46-3.60 (m, 3H), 3.79 (s, 3H), 4.73 (s, 2H), 5.22 (s, 1H), 6.85 (d, J=7.8Hz, 2H), 7.32 (t, J=7.2Hz, 1H), 7.39 (d, J=8.3Hz, 2H), 7.57 (t, J=7.2Hz, 1H), 7.63 (d, J=8.5Hz, 1H), 7.76 (d, J=7.8Hz, 1H); LC/MS: m/z=638.3 [M+H]
+ (計算値: 637).
【0258】
化合物X56(170mg, 0.267mmol)のMeCN(17mL)溶液に約25℃の温度で硝酸アンモニウムセリウム(CAN, 1.096g, 1.999mmol, Sigma−Aldrich)の水溶液(8.5mL)を加えた。得られた反応混合物をその温度で1時間撹拌した。その後、混合物を水で希釈し、水性部分をCHCl
3(各抽出に100mL)で2回抽出した。有機部分を合わせて、食塩水で洗浄し、(MgSO
4で)乾燥し、ろ過し、減圧下濃縮し、得られた固体を0:100 MeOH(10%NH
3水溶液):CHCl
3から5:95 MeOH(10%NH
3水溶液):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(12g, Teledyne ISCO)を用いたクロマトグラフィーで精製し、66.8mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 B19a、1−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオンを白色固体として得た(収率 48%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B19aであることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B19a:
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, CDCl
3): 1.32-2.08 (m, 22H), 2.24 (br s, 2H), 2.49 (dd, J=20.3, 12.1Hz, 2H), 2.58-2.68 (m, 2H), 2.70-2.85 (m, 1H), 2.98 (t, J=13.3Hz, 2H), 4.11 (d, J=10.4Hz, 2H), 4.23 (br s, 1H), 6.21-6.34 (m, 1H), 7.39 (t, J=6.9Hz, 1H), 7.70-7.82 (m, 2H), 8.66 (d, J=8.2Hz, 1H); LC/MS: m/z=518.3 [M+H]
+ (計算値: 517).
【0259】
化合物X55を以下のように調製した。
【化373】
[この文献は図面を表示できません]
KOH(565mg, 10.07mmol)のEtOH(10mL)懸濁液に、化合物X32(1.29g, 10.07mmol)を追加した。得られた混合物を90℃まで加熱し、その温度で10分間撹拌し、約25℃の温度まで冷却した。混合物に、MeOH (5mL)および1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(化合物X57, 1.365mL, 10.07mmol, Sigma−Aldrich)を加えた。得られた反応混合物を60℃まで加熱し、その温度で18時間撹拌した。その後、混合物を減圧下蒸発させ、得られた残渣をCHCl
3と共に粉砕し、得られた不溶性白色固体をろ過により除去した。得られたろ液を減圧下濃縮し、0:100 EtOAc:ヘキサンから50:50 EtOAc:ヘキサンまでの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(24g, Teledyne ISCO)を用いたクロマトグラフィーで精製し、338.0mgの化合物X55を無色オイルとして得た(収率 14%)。
化合物X55であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
化合物X55:
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, CDCl
3): 1.41 (s, 6H), 3.79 (s, 3H), 4.59 (s, 2H), 5.64 (br s, 1H), 6.84 (d, J=7.5Hz, 2H), 7.32 (d, J=7.4Hz, 2H); LC/MS: m/z=249.2 [M+H]
+ (計算値: 248).
【0260】
5.33 実施例33:環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物O19aの合成
【化374】
[この文献は図面を表示できません]
化合物1D3の代わりに(実施例31で記載したように調製した)化合物1B3を使用すること以外、上述の実施例32の方法11と同様の方法で、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 O19a、1−(4−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−5,5−ジメチルイミダゾリジン−2,4−ジオンを共反応物質としての化合物X55から調製した。
O19a:
1H-NMR: δ
H (ppm, 300MHz, CDCl
3+CD
3OD+DCl): 1.33-1.52 (m, 4H), 1.62-2.07 (m, 19H), 2.43-2.55 (m, 6H), 2.80 (d, J=13.6Hz, 1H), 2.99 (t, J=12.8Hz, 2H), 3.80-3.91 (m, 1H), 4.17 (d, J=10.3Hz, 2H), 6.19-6.34 (m, 1H), 7.39 (t, J=7.3Hz, 1H), 7.73-7.82 (m, 2H), 8.64 (d, J=8.8Hz, 1H); LC/MS: m/z=532.3 [M+H]
+ (計算値: 531).
【0261】
5.34 実施例34:方法12による環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R6a(i)(i)の合成
【化375】
[この文献は図面を表示できません]
4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−カルボン酸(化合物X58, 300mg, 0.689mmol)およびSOCl
2 (2.011mL, 27.6mmol, Sigma−Aldrich)の混合物に、0℃でDMF(5.36μL, 0.069mmol)を加えた。得られた反応混合物を100℃まで加熱し、その温度で20分間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、減圧下濃縮し、化合物X58の酸塩化物をオイルとして得、減圧下、約25℃の温度で15分間乾燥した。化合物X58の酸塩化物のTHF(9mL)混合物に、0℃でヒドラジンカルボアミドの塩酸塩(230mg, 2.066mmol, Sigma−Aldrich)およびTEA(0.573mL, 4.13mmol)を加えた。得られた反応混合物を約25℃の温度まで加熱し、その温度で7時間撹拌した。その後、混合物を水および濃縮NaHCO
3水溶液で希釈し、CHCl
3/H
2O(各抽出に70mL)で2回抽出した。有機部分を合わせて、(MgSO4で)乾燥し、減圧下濃縮し、得られた残渣を2:98 MeOH (10%NH
3水溶液):CHCl
3から10:90 MeOH(10%NH
3水溶液):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラム(12g, Teledyne ISCO)を用いたクロマトグラフィーで精製し、80mgの化合物X59、 2−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−カルボニル)ヒドラジンカルボアミドを黄色固体として得た(収率 23%)。
化合物X59であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
化合物X59:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3+CD
3OD+DCl): 1.21-2.05 (m, 16H), 2.26 (s, 2H), 2.52 (t, J=22.0Hz, 4H), 2.83 (s, 1H), 3.03 (t, J=12.0Hz, 2H), 4.15 (s, 2H), 4.27 (s, 1H), 6.33 (s, 1H), 7.50 (t, J=7.3Hz, 1H), 7.89 (t, J=7.7Hz, 1H), 8.06 (d, J=7.5Hz, 1H), 8.74 (d, J=8.5Hz, 1H); LC/MS: m/z=493.25 [M+H]
+ (計算値: 492.6).
【0262】
化合物X59(80mg, 0.162mmol)のEtOH(2.4mL)懸濁液に、約25℃の温度で2N NaOH(0.244mL, 0.487mmol)を加えた。得られた反応混合物を100℃まで加熱し、その温度で3日間撹拌した。その後、混合物を約25℃の温度まで冷却し、減圧下濃縮し、10%クエン酸を加え、混合物をCHCl
3/H
2O (各抽出に10mL)で抽出した。有機部分を合わせ、(MgSO
4で)乾燥し、減圧下濃縮し、得られた残渣を1:99 MeOH(10%NH
3水溶液):CHCl
3から15:85 MeOH(10%NH
3水溶液):CHCl
3までの匂配で溶出させたシリカゲルカラムを用いたクロマトグラフィーで精製し、31mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R6a(i)(i)、1−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オンを淡黄色固体として得た(収率 40%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R6a(i)(i)であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R6a(i)(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3+CD
3OD+DCl): 1.41 (s, 1H), 1.57-2.08 (m, 15H), 2.25 (s, 2H), 2.48-2.58 (m, 4H), 2.92 (dd, J=30.9, 13.6Hz, 1H), 3.08 (t, J=12.8Hz, 2H), 4.37 (s, 1H), 6.27-6.36 (m, 1H), 7.46 (t, J=7.7Hz, 1H), 7.83 (t, J=7.9Hz, 1H), 7.97 (d, J=8.0Hz, 1H), 8.72 (d, J=8.8Hz, 1H); LC/MS: m/z=475.2 [M+H]
+ (計算値: 474.6).
化合物X58を、ここで参照によりその全体が本明細書で援用される米国特許出願公開第2011/0178090号明細書のパラグラフ[0395]に記載されたように調製した。
【0263】
5.35 実施例35: 環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物EE6b(i)(i)の合成
【化376】
[この文献は図面を表示できません]
化合物1D3の代わりに(実施例31で記載したように調製した)化合物1B3を使用すること以外、上述の実施例34の方法12と同様の方法で、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 EE6b(i)(i)、1−((1R,3R,5S)−9−((1R,6S,8s)−ビシクロ[4.3.1]デカン−8−イル)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル)−3−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)キノキサリン−2(1H)−オンを調製した。
EE6b(i)(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3+CD
3OD+DCl): 1.32-1.58 (m, 4H), 1.68-2.02 (m, 15H), 2.47 (s, 6H), 3.89-3.05 (m, 3H), 3.87 (s, 1H), 6.32 (s, 1H), 7.46 (t, J=7.3Hz, 1H), 7.82 (d, J=7.0Hz, 1H), 7.97 (d, J=6.8Hz, 1H), 8.70 (d, J=8.0Hz, 1H); LC/MS: m/z=489.25 [M+H]
+ (計算値:488.62).
【0264】
5.36 実施例36: 方法13による環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R6a(iii)(i)の合成
【化377】
[この文献は図面を表示できません]
化合物X60(769mg, 1.659mmol)のEtOH(15mL)溶液に、約25℃の温度でヒドラジン一水和物(0.403mL, 8.29mmol, Sigma−Aldrich)を加えた。得られた反応混合物を100℃まで加熱し、その温度で3時間撹拌した。その後、混合物をろ過し、得られた固体をEtOHで洗浄し、減圧下60℃で乾燥し、548mgの化合物X61、4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−カルボヒドラジドを黄色固体として得た(収率 73%)。
化合物X61であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
化合物X61:
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3): 1.11 (d, J=12.5Hz, 2H), 1.42-1.78 (m, 19H), 1.86 (t, J=13.2Hz, 2H), 2.009-2.08 (m, 6H), 2.38 (s, 1H), 2.70 (s, 2H), 3.48-3.59 (m, 3H), 4.35 (d, J=4.1Hz, 2H), 5.25 (s, 1H), 7.44 (t, J=7.2Hz, 1H), 7.70 (d, J=5.5Hz, 2H), 8.20 (d, J=7.9Hz, 1H), 10.74 (s, 1H); LC/MS: m/z=450.2 [M+H]
+ (計算値: 449.6).
化合物X61(150mg, 0.334mmol)のTHF(4.5mL)溶液に、約25℃の温度で2−イソシアナト酢酸エチル(0.112mL, 1.001mmol, Sigma−Aldrich)を加えた。得られた反応混合物をその温度で2.5時間撹拌した。その後、混合物をろ過し、得られた固体をTHFで洗浄し、165mgの化合物X62、2−(2−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−カルボニル)ヒドラジンカルボアミド)酢酸エチルを黄色固体として得た(収率 85%)。
化合物X62であることはLC/MSを用いて確認した。
化合物X62: LC/MS: m/z=579.3 [M+H]
+ (計算値: 578.7).
【0265】
前工程から直接的に得られる化合物X62(165mg, 0.285mmol)を約25℃の温度でEtOH(4.8mL)に懸濁した。2N NaOH(0.713mL, 1.426mmol)を加え、得られた反応混合物を100℃まで加熱し、その温度で約16時間撹拌した。その後、混合物を減圧下濃縮し、10%クエン酸で中和し、沈殿物を形成させた。沈殿物をろ過により集め、水で洗浄し、減圧下80℃で16時間乾燥させ、160mgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 R6a(iii)(i)、2−(3−(4−((1R,1’R,3r,3’R,5S,5’S)−[3,9’−ビ(9’−アザビシクロ[3.3.1]ノナン)]−3’−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロキノキサリン−2−イル)−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−4(5H)−イル)酢酸を黄色固体として得た(収率 98%)。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R6a(iii)(i)であることは
1H−NMRおよびLC/MSを用いて確認した。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物R6a(iii)(i):
1H-NMR: δ
H (ppm, 400MHz, CDCl
3+CD
3OD): 1.69-1.85 (m, 18H), 2.24 (s, 2H), 2.47-2.55 (m, 4H), 2.87 (s, 1H), 3.10 (dd, J=26.5, 14.4Hz, 2H), 4.12 (t, J=6.1Hz, 2H), 4.24 (s, 1H), 4.90 (s, 2H), 6.23 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.83 (t, J=19.7Hz, 2H), 8.67 (s, 1H); LC/MS: m/z=533.3 [M+H]
+ (計算値: 532.6).
化合物X60を、ここで参照によりその全体が本明細書で援用される米国特許出願公開第2011/0178090号明細書のパラグラフ[0395]に記載されたように調製した。
【0266】
5.37 実施例37: インビトロORL−1受容体結合アッセイ
ORL−1受容体結合アッセイ法:
ヒトオピオイド受容体様受容体(ORL−1)(Receptor Biology)を発現する組み換えHEK−293細胞の膜画分は、氷冷した低浸透圧緩衝液(2.5mM MgCl
2、50mM HEPES、pH 7.4)(10mL/10 cm dish)で細胞を溶解し、その後組織破砕機/テフロン棒によりホモジナイズして調製された。膜画分は30,000gで15分4℃で遠心して集め、沈降物を低浸透圧緩衝液に最終濃度が1〜3mg/mLとなるように再懸濁した。タンパク質の濃度はバイオラッド プロテインアッセイキットを用いて、ウシ血清アルブミンを標準として決定した。ORL−1受容体膜画分は分割して−80℃で保存した。
放射性リガンド結合アッセイ(スクリーニングおよび用量−置換)は、0.1 nMの[3H]−ノシセプチン(NEN; 87.7 Ci/mmole)を用いて10〜20 μgの膜タンパクと共に最終液量500μLの結合緩衝液(10mM MgCl
2、1mM EDTA、5% DMSO、50mM HEPES、pH 7.4)中で行った。非特異的結合は10nMの非標識ノシセプチン(American Peptide Company)の存在により決定した。すべての反応は96穴ディープウェルポリプロピレンプレート中において1時間約25℃で行った。結合反応はあらかじめ0.5%ポリエチレンイミン(Sigma)に浸しておいた96穴GF/Cユニフィルタープレート(Packard)への迅速なフィルトレーションにより終了させた。回収は96穴ティッシュハーベスター(Packard)により行い、その後500μLの氷冷した結合緩衝液により3回フィルトレーションすることにより洗浄した。フィルタープレートはその後50℃で2〜3時間乾燥した。50μL/wellのシンチレーションカクテル(BetaScint; Wallac)を添加し、プレートをパッカードトップカウントで1 分/ウェルで計数した。スクリーニングおよび用量−置換実験の結果はそれぞれMicrosoft ExcelおよびGraphPad PRISM
TM, v. 3.0のカーブフィット機能、または自家製のワンサイト競合カーブフィット機能を用いて解析した。
【0267】
ORL−1受容体結合データ:
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、一つの実施形態において、ヒトORL−1受容体に対し、約1000nMまたはそれ以下の結合活性(Ki)を有しており、他の実施形態において、約500nMまたはそれ以下のKiを有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、ORL−1受容体に対する結合において、約300またはそれ以下のKi(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約100またはそれ以下のKi(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物約35またはそれ以下のKi(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約20またはそれ以下のKi(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約15またはそれ以下のKi(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約10またはそれ以下のKi(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約4またはそれ以下のKi(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約1またはそれ以下のKi(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約0.4またはそれ以下のKi(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約0.1またはそれ以下のKi(nM)を有している。
【0268】
5.38 実施例38: インビトロORL−1受容体機能解析
ORL−1受容体[
35S]GTPγS結合アッセイ法:
ヒトオピオイド受容体様受容体(ORL−1)(Receptor Biology)を発現する組み換えHEK−293細胞の膜画分は、氷冷した低浸透圧緩衝液(2.5mM MgCl
2, 50mM HEPES, pH 7.4)(10mL/10 cm dish)で細胞を溶解し、その後組織破砕機/テフロン棒によりホモジナイズして調製された。膜画分は30,000gで15分4℃で遠心して集め、沈降物を低浸透圧緩衝液に最終濃度が1〜3mg/mLとなるように再懸濁した。タンパク質の濃度はバイオラッド プロテインアッセイキットを用いて、ウシ血清アルブミンを標準として決定した。ORL−1受容体膜画分は分割して−80℃で保存した。
機能アッセイは以下の通り行った。ORL−1膜画分液は最終濃度が0.066μg/μL ORL−1膜タンパク、10μg/mL サポニン、3μM GDP、および0.20nM [
35S]GTPγSをこの順に結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl
2、20mM HEPES、pH 7.4)に氷上で添加した。調製した膜画分液(190μL/well)を、DMSOに溶解した20倍濃縮アゴニスト/ノシセプチンストック溶液を10μL含有するる96穴シャローウェルポリプロピレンプレートに移した。プレートは30分約25℃で振とうしながらインキュベートした。反応は96穴ティッシュハーベスター(Packard)を用いた96穴GF/Bユニフィルタープレート(Packard)への迅速なフィルトレーションにより終了させ、その後200μLの氷冷した結合緩衝液(10mM NaH
2PO
4、10mM Na
2HPO
4、pH 7.4)により3回フィルトレーションすることにより洗浄した。フィルタープレートはその後50℃で2〜3時間乾燥した。50μL/wellのシンチレーションカクテル(BetaScint; Wallac)を添加し、プレートをパッカードトップカウントで1 分/ウェルで計数した。結果はGraphPad PRISM
TM, v. 3.0のシグモイド用量依存カーブフィット機能、または自家製の非直線のシグモイド用量依存カーブフィット機能を用いて解析した。
【0269】
ORL−1受容体機能データ:
ORL−1 GTP EC
50は、ORL−1受容体における化合物の最大応答の50%を産生する化合物濃度である。一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約5000またはそれ以下のORL−1受容体機能を刺激するORL−1 GTP EC
50(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約1000またはそれ以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約100またはそれ以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約80またはそれ以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約50またはそれ以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約35またはそれ以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約15またはそれ以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約10またはそれ以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約4またはそれ以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約1またはそれ以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約0.4またはそれ以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約0.1またはそれ以下のORL−1 GTP EC
50(nM)を有している。
ORL−1 GTP Emax(%)は、標準のORL−1アゴニストであるノシセプチンにより惹起された効果に対する、化合物により惹起された最大の効果である。一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約50%以上のORL−1 GTP Emax(%)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約75%以上のORL−1 GTP Emax(%)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約85%以上のORL−1 GTP Emax(%)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約95%以上のORL−1 GTP Emax(%)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約100%以上のORL−1 GTP Emax(%)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約110%以上のORL−1 GTP Emax(%)を有している。一つの実施形態において、部分アゴニストとして作用する本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約10%より小さいORL−1 GTP Emax(%)を有している。他の実施形態において、部分アゴニストである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約20%より小さいORL−1 GTP Emax(%)を有している。他の実施形態において、部分アゴニストである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約30%より小さいORL−1 GTP Emax(%)を有している。他の実施形態において、部分アゴニストである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約40%より小さいORL−1 GTP Emax(%)を有している。他の実施形態において、部分アゴニストである環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約50%より小さいORL−1 GTP Emax(%)を有している。
【0270】
5.39 実施例39: インビトロMu−オピオイド受容体結合アッセイ
μ−オピオイド 受容体結合アッセイ法:
放射性リガンド結合アッセイは、ヒトμ−受容体(Perkin Elmer, Shelton, CT)が発現した新たに解凍した膜を用いて行った。μ−オピオイド受容体の放射性リガンド用量−置換結合アッセイは、0.2 nMの[
3H]−ジプレノルフィン(NEN, Boston, Mass.)を5〜20mgのウェルあたり膜タンパクと共に最終量500μLの結合緩衝液(10mM MgCl
2、1mM EDTA、5% DMSO、50mM HEPES、pH 7.4)中で用いた。反応は増加する濃度の非標識のナロキソンの非存在または存在下で行われた。すべての反応は96穴ディープウェルポリプロピレンプレート中で1〜2時間約25℃で行われた。結合反応はあらかじめ0.5%ポリエチレンイミンに浸しておいた96穴GF/Cユニフィルタープレート(Packard, Meriden, CT)への96穴ティッシュハーベスター(Brandel, Gaithersburg, MD)を用いた迅速なフィルトレーションにより終了させ、その後500μLの氷冷した結合緩衝液により3回フィルトレーションすることにより洗浄した。フィルタープレートはその後50℃で2〜3時間乾燥した。BetaScintシンチレーションカクテル(Wallac, Turku, Finland)を添加し(50μL/well)、そしてプレートをパッカードトップカウントを用いて1分/ウェルで計数した。結果はGraphPad PRISM
TM, v. 3.0(San Diego, CA)のワンサイト競合カーブフィット機能、または自家製のワンサイト競合カーブフィット機能を用いて解析した。
【0271】
μ−オピオイド受容体結合データ:
ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、μ−オピオイド受容体に対する結合において、約3000若しくはそれ以下のKi(nM)、または約1000若しくはそれ以下、または約650若しくはそれ以下、または約525若しくはそれ以下、または約250若しくはそれ以下、または約100若しくはそれ以下、または約10若しくはそれ以下、または約1若しくはそれ以下、または約0.1若しくはそれ以下のKi(nM)を有している。
【0272】
5.40 実施例40: インビトロMu−オピオイド受容体機能アッセイ
μ−オピオイド受容体機能アッセイ法:
[
35S]GTPγS機能アッセイは、新しく解凍したμ−受容体膜画分を使用して行った。アッセイ反応系は、以下の試薬を結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl
2、20mM HEPES、pH 7.4)に、氷上で次の順番で添加することにより準備された(最終濃度を示す):膜タンパク(0.026mg/mL)、サポニン(10mg/mL)、GDP(3mM)および[
35S]GTPγS(0.20 nM; NEN)。準備した膜画分液(190μL/well)を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解したアゴニストのDAMGO([D−Ala2, N−メチル−Phe4 Gly−ol5]−エンケファリン)20倍濃縮ストック溶液を10μL含有する96穴シャローウェルポリプロピレンプレートに移した。プレートを30分約25℃で振とうしながらインキュベートした。反応は、96穴ティッシュハーベスター(Brandel, Gaithersburg, MD)を用いた96穴GF/Bユニフィルタープレート(Packard, Meridenn, CT)への迅速なフィルトレーションにより終了させ、その後200μLの氷冷した結合緩衝液(10mM NaH
2PO
4、10mM Na
2HPO
4、pH 7.4)により3回フィルトレーションすることにより洗浄した。フィルタープレートは、その後50℃で2〜3時間乾燥した。BetaScintシンチレーションカクテル(Wallac, Turku, Finland)を添加し(50μL/well)、プレートをパッカードトップカウントで1 分/ウェルで計数した。結果は、GraphPad PRISM
TM, v. 3.0のシグモイド用量依存カーブフィット機能、または自家製の非直線のシグモイド用量依存カーブフィット機能を用いて解析した。
【0273】
μ-オピオイド受容体機能データ:
μ GTP EC
50は、μ−オピオイド受容体における化合物の最大応答の50%を産生する化合物濃度である。ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約5000若しくはそれ以下のμ−オピオイド受容体機能を刺激するμ GTP EC
50(nM)、または約4100若しくはそれ以下、または約3100若しくはそれ以下、または約2000若しくはそれ以下、または約1000若しくはそれ以下、または約100若しくはそれ以下、または約10若しくはそれ以下、または約1若しくはそれ以下、または約0.4若しくはそれ以下、または約0.1若しくはそれ以下のμ GTP EC
50(nM)を有している。
μ GTP Emax(%)は、標準のμアゴニストであるDAMGOにより惹起された効果に対する、化合物により惹起された最大の効果である。ある実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約10%より大きい、または約20%より大きい、または約50%より大きい、または約65%より大きい、または約75%より大きい、または約88%より大きい、または約100%若しくはそれ以上のμ GTP Emax (%)を有している。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約10%若しくはそれ以下、または約5%若しくはそれ以下、または約2%若しくはそれ以下のμ GTP Emax(%)を有している。
【0274】
5.41 実施例41: インビトロKappa−オピオイド受容体結合アッセイ
κ−オピオイド受容体結合アッセイ法:
ヒトκ−オピオイド受容体(κ)(自らクローンした)を発現する組み換えHEK−293細胞の膜画分は、氷冷した低浸透圧緩衝液(2.5mM MgCl
2、50mM HEPES、pH 7.4)(10mL/10 cm dish)で細胞を溶解し、その後、組織破砕機/テフロン棒によりホモジナイズして調製された。膜画分は、30,000gで15分4℃で遠心して集め、沈降物を低浸透圧緩衝液に最終濃度が1〜3mg/mLとなるように再懸濁した。タンパク質の濃度は、バイオラッドプロテインアッセイを用いて、ウシ血清アルブミンを標準として決定した。κ受容体膜画分は分割して−80℃で保存した。
放射性リガンド用量置換アッセイには、0.4〜0.8 nMの[
3H]−U69,593(NEN; 40 Ci/mmole)を、10〜20μgの膜タンパク(HEK293細胞において発現した組換えκ−オピオイド 受容体;自ら調製)と共に、最終量が200μLの結合緩衝液(5% DMSO、50mM Trizma base、pH 7.4)中で行った。非特異的結合は、10μMの非標識ナロキソニンまたはU69,593の存在下で決定した。すべての反応は、96穴ポリプロピレンプレート中で1時間約25℃の温度で行った。結合反応は、あらかじめ0.5%ポリエチレンイミン(Sigma)に浸しておいた96穴GF/Cユニフィルタープレート(Packard)への迅速なフィルトレーションにより終了させた。回収は、96穴ティッシュハーベスター(Packard)により行い、その後、200μLの氷冷した結合緩衝液により3回フィルトレーションすることにより洗浄した。フィルタープレートは、その後50℃で1〜2時間乾燥した。50μL/wellのシンチレーションカクテル(MicroScint20, Packard)を添加し、プレートをパッカードトップカウントで1 分/ウェルで計数した。
【0275】
κ−オピオイド受容体結合データ:
1つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、実質的に、κ受容体に対する結合活性を有しない。ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約20,000若しくはそれ以下、または約10,000若しくはそれ以下、または約5000若しくはそれ以下、または約500若しくはそれ以下、または約300若しくはそれ以下、または約100若しくはそれ以下、または約50若しくはそれ以下、または約20若しくはそれ以下、または約15若しくはそれ以下、または約10若しくはそれ以下のKi(nM)を有している。
【0276】
5.42 実施例42: インビトロKappa−オピオイド受容体機能アッセイ
κ−オピオイド受容体機能アッセイ法:
機能の[
35S]GTPγS結合アッセイは以下の通り行われた。κ−オピオイド 受容体膜画分液を、最終濃度が0.026μg/μLのκ膜タンパク(自ら調製)、10μg/mL サポニン、3μM GDPおよび0.20 nM [
35S]GTPγSを結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl
2、20mM HEPES、pH 7.4)へ、氷上でこの順に添加することにより準備した。 調製した膜画分液(190μL/well)を、DMSOに溶解した20倍濃縮アゴニストストック溶液を10μL含有する96穴シャローウェルポリプロピレンプレートに移した。プレートは、30分約25℃で振とうしながらインキュベートした。反応は、96穴ティッシュハーベスター(Packard)を用いた96穴GF/Bユニフィルタープレート(Packard)への迅速なフィルトレーションにより終了させ、その後、200μLの氷冷した結合緩衝液(10mM NaH
2PO
4、10mM Na
2HPO
4、pH 7.4)により3回フィルトレーションすることにより洗浄した。フィルタープレートは、その後、50℃で2〜3時間乾燥した。50μL/wellのシンチレーションカクテル(MicroScint20, Packard)を添加し、プレートをパッカードトップカウントで1 分/ウェルで計数した。
【0277】
κ−オピオイド受容体機能データ:
κ GTP EC
50は、κ−オピオイド受容体における化合物の最大応答の50%を産生する化合物濃度である。ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約20,000若しくはそれ以下の、または約10,000若しくはそれ以下、または約5000若しくはそれ以下、または約2000若しくはそれ以下、または約1500若しくはそれ以下、または約800若しくはそれ以下、または約500若しくはそれ以下、または約300若しくはそれ以下、または約100若しくはそれ以下、または約50若しくはそれ以下、または約10若しくはそれ以下のκ GTP EC50(nM)を有している。
κ GTP Emax(%)は、U69,593により惹起された効果に対する、化合物により惹起された最大の効果である。ある実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約10%より大きい、または約15%より大きい、または約30%より大きい、または約40%より大きい、または約45%より大きい、または約75%以上、または約90%以上、または約100%若しくはそれ以上のκ GTP Emax(%)を有している。他の実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約10%若しくはそれ以下のκ GTP Emax(%)、または約5%若しくはそれ以下、または約2%若しくはそれ以下のκ GTP Emax(%)を有している。
【0278】
5.43 実施例43: インビトロDelta−オピオイド受容体結合アッセイ
δ−オピオイド受容体結合アッセイ法:
放射性リガンド用量置換アッセイには、0.2 nMの[
3H]−ナルトリンドール(NEN; 33.0 Ci/mmole)を、10〜20μgの膜タンパク(CHO−K1細胞において発現した組換えδ−オピオイド 受容体;Perkin Elmer)と共に、最終量が500μLの結合緩衝液(5mM MgCl
2、5% DMSO、50mM Trizma base、pH 7.4)中で行った。非特異的結合は、25μMの非標識ナロキソンの存在下で決定した。すべての反応は、96穴ディープウェルポリプロピレンプレート中で、1時間約25℃の温度で行った。結合反応は、あらかじめ0.5%ポリエチレンイミン(Sigma)に浸しておいた96穴GF/Cユニフィルタープレート(Packard)への迅速なフィルトレーションにより終了させた。回収は、96穴ティッシュハーベスター(Packard)により行い、その後、500μLの氷冷した結合緩衝液により3回フィルトレーションすることにより洗浄した。フィルタープレートは、その後、50℃で1〜2時間乾燥した。50μL/wellのシンチレーションカクテル(MicroScint20, Packard)を添加し、プレートをパッカードトップカウントで1 分/ウェルで計数した。
【0279】
δ−オピオイド受容体結合結果:
一つの実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、実質的に、δ−オピオイド受容体に対する活性を有しないものでありうる。ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約20,000若しくはそれ以下、または約10,000若しくはそれ以下、または約7500若しくはそれ以下、約6500若しくはそれ以下、または約5000若しくはそれ以下、または約3000若しくはそれ以下、または約2500若しくはそれ以下、または約1000若しくはそれ以下、または約500若しくはそれ以下、または約350若しくはそれ以下、または約250若しくはそれ以下、または約100若しくはそれ以下、または約10若しくはそれ以下のKi(nM)を有している。
【0280】
5.44 実施例44: インビトロDelta−オピオイド受容体機能アッセイ
δ−オピオイド受容体機能アッセイ法:
機能の[
35S]GTPγS結合アッセイは、ヒトδ−オピオイド受容体を発現する膜を用いて、以下の通り行われた。δ−オピオイド受容体膜画分液を、最終濃度が0.026μg/μLのδ膜タンパク(Perkin Elmer)、10μg/mL サポニン、3μM GDPおよび0.20 nM [
35S]GTPγSを結合緩衝液(100mM NaCl、10mM MgCl
2、20mM HEPES、pH 7.4)へ、氷上でこの順に添加することにより準備した。調製した膜画分液(190μL/well)を、DMSOに溶解した20倍濃縮アゴニストストック溶液を10μL含有する96穴シャローウェルポリプロピレンプレートに移した。プレートは、30分約25℃で振とうしながらインキュベートした。反応は、96穴ティッシュハーベスター(Packard)を用いた96穴GF/Bユニフィルタープレート(Packard)への迅速なフィルトレーションにより終了させ、その後、200μLの氷冷した結合緩衝液(10mM NaH
2PO
4、10mM Na
2HPO
4、pH 7.4)により3回フィルトレーションすることにより洗浄した。フィルタープレートは、その後、50℃で2〜3時間乾燥した。50μL/wellのシンチレーションカクテル(MicroScint20, Packard)を添加し、プレートをパッカードトップカウントで1分/ウェルで計数した。
【0281】
δ−オピオイド受容体機能データ:
δ GTP EC
50は、δ受容体における化合物の最大応答の50%を産生する化合物濃度である。ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約20,000若しくはそれ以下、または約10,000若しくはそれ以下、または約100若しくはそれ以下、または約1000若しくはそれ以下、または約90若しくはそれ以下、または約50若しくはそれ以下、または約25若しくはそれ以下、または約10若しくはそれ以下のδ GTP EC
50(nM)を有している。
δ GTP Emax(%)は、メチオニンエンケファリンにより惹起された効果に対する、化合物により惹起された最大の効果である。ある実施形態において、本発明の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約10%より大きい、または約30%より大きい、または約50%より大きい、または約75%より大きい、または約90%より大きい、または約100%より大きい、または約110%若しくはそれ以上のδ GTP Emax(%)を有している。他の実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物は、約10%若しくはそれ以下、または約5%若しくはそれ以下、または約2%若しくはそれ以下のδ GTP Emax(%)を有している。
【0282】
5.45 実施例45:シトクロムP450 2D6
シトクロムP450 2D6(CYP2D6)は、例えば、特に低濃度での経口投与麻酔等の多くの薬剤の代謝と消失に関わるとして知られるシトクロムP450スーパーファミリーの酵素である。
商業的に入手可能なプールしたヒト肝ミクロソームを用い、標識として、典型的なヒトCYP2D6の基質代謝反応であるデキストロメトルファン((4bR,8aS,9R)−3−メトキシ−11−メチル−6,7,8,8a,9,10−ヘキサヒドロ−5H−9,4b−(エピミノエタノ)フェナントレン)のO−脱メチル化を利用して、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を参照代謝産物生産が阻害されるまでの範囲で試験した。反応条件は以下のとおりである。基質は5μmol/Lデキストロメトルファン、反応時間は15分間、反応温度は37℃、プールしたヒト肝ミクロソーム酵素は0.2mgタンパク質/mL、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の濃度は1、5、10、および20μmol/L(各化合物につき、4つの濃度)である。
反応溶液としての50 mmol/L HEPESバッファー中の、基質であるヒト肝ミクロソーム、または環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を、96穴プレートに上記の濃度で加え、共因子NADPHを代謝反応開始のためにマーカーとして加え、37℃で15分間培養した後、1:1 MeOH:MeCN (vol.:vol.)溶液を、反応を止めるために加えた。続いて、3000 rpmで15分間遠心分離し、存在するデキストロファン((4bR,8aS,9R)−11−メチル−6,7,8,8a,9,10−ヘキサヒドロ−5H−9,4b−(エピミノエタノ)フェナントレン−3−オール、CYP2D6代謝物)の量をLC/MS/MSによって量的に測定した。
コントロールとして、DMSO(環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の溶媒)のみを反応システムに添加したものを用意した(つまり、100%代謝物生産)。各濃度の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を加え、存在するデキストロファンの量から活性(%)を計算した。IC
50は濃度と阻害率を用いてロジスティックモデルによって逆推定することによって決定した。
CYP2D6 IC
50の「低い」値、例えば、約1μM 以下は望ましくない薬物間相互作用が存在する可能性を示す指標である。逆にCYP2D6 IC
50の「高い」値、例えば、約17〜20μM以上は望ましくない薬物相互作用が存在しないことを示す指標である。
ある実施形態において、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 は約15μM以上、または約16μM以上、または約17μM 以上、または約17.5μM 以上、または約18μM以上、または約18.5μM以上、または約19μM以上、または約20μM以上のCYP2D6 IC
50を有している。
【0283】
5.46 実施例46: 受容体結合効率と活性反応
以下の表には、いくつかの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物と他の興味深い化合物に関するORL−1受容体、μ−オピオイド受容体、κ−オピオイド受容体、および/またはδ−オピオイド受容体への結合効率と活性反応およびSYP2D6反応の結果が記載されている。
表33では、ORL−1受容体に対する結合活性を実施例37の方法で決定した。μ−オピオイド受容体に対する結合活性を実施例39の方法で決定した。κ−オピオイド受容体に対する結合活性を実施例41の方法で決定した。δ−オピオイド受容体に対する結合活性を実施例43の方法で決定した。また、表33では、IC
50の形式でCYP2D6反応を実施例45の方法で決定した。
表34では、ORL−1受容体に対する活性反応を実施例38の方法で決定した。μ−オピオイド受容体に対する結合反応を実施例40の方法で決定した。κ−オピオイド受容体に対する活性反応を実施例42の方法で決定した。δ−オピオイド受容体に対する活性反応を実施例44の方法で決定した。
表33: 環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物および他の興味深い化合物の結合活性効率とCYP2D6反応
【表33】
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表34: 環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の活性反応
【表34】
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5.47 実施例47: 疼痛予防または治療のためのIn Vivoアッセイ
試験動物:各試験では試験開始時に200〜260gの体重のラットを用いる。ラットは群飼育し、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物を経口投与する16時間前から餌を取り除くが、それ以外は、常時餌および水に自由にアクセスすることができる。コントロール群は、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物投与ラットに対する比較対象として準備した。コントロール群には環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物のための担体(carrier)を投与した。コントロール群に投与した担体(carrier)の量は、試験群に投与した担体(carrier)および環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の量と同じである。
急性疼痛:
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の急性疼痛における治療または予防作用の評価のために、ラットテールフリック試験を用いうる。ラットは、手により穏やかに拘束し、尾を放射状熱の集中熱線に先端から5cmの点でテールフリックユニット(Model 7360, イタリアのUgo Basileより市販)を用いて暴露する。テールフリック潜時は、温度刺激の開始とテールフリック反応の間の間隔として定義される。20秒以内に反応しない動物は、テールフリックユニットより取り除かれ、20秒の潜時とみなす。テールフリック潜時は、その後の環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物投与の直前(治療前)、1、3、および5時間後に測定される。データは、テールフリック潜時(秒)として表され、最大可能性効力、つまり20秒に対するパーセント(% MPE)は、次の通り算出される:
【0284】
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ラットのテールフリック試験はD'Amour et al., "A Method for Determining Loss of Pain Sensation," J. Pharmacol. Exp. Ther. 72:74-79 (1941)に記載されている。
【0285】
炎症性疼痛:
炎症性疼痛の治療または予防のための、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の作用を評価するために、炎症性疼痛のフロイント完全アジュバント(「FCA」)モデルを使用した。ラット後肢のFCA誘発炎症は、持続的な炎症性の機械的痛覚過敏の発現と関係しており、臨床的に有用な鎮痛剤の抗痛覚過敏作用の信頼性の高い予測として用いられる(Bartho et al., "Involvement of capsaicin-sensitive neurons in hyperalgesia and enhanced opioid antinociception in inflammation," Naunyn-Schmiedeberg's Archives of Pharmacol. 342:666-670 (1990))。各動物の左後肢には、50%FCAの50μLが足底内注射により投与された。注射後24時間に、下記の通り、PWTを測定することによって侵害機械的刺激に対する反応について動物を評価した。次いで、ラットには、1、3、10、または30mg/kgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物、30mg/kgのセレブレックス(Celebrex)、インドメタシン、もしくはナプロキセンから選択される対照化合物、または溶媒(carrier)が、単回で注射により投与された。次いで、侵害機械的刺激に対する反応を、投与後1、3、5、および24時間に測定した。各動物の痛覚過敏の%抑制率は、以下のように定義された:
【0287】
神経障害性疼痛:
神経障害性疼痛の治療または予防のための、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の作用を評価するために、セルツァーモデルまたはチャンモデルのいずれかを使用することができる。
セルツァーモデルでは、神経障害性疼痛として部分坐骨神経結紮を施術し、ラットにおける神経障害性痛覚過敏を誘発した(Seltzer et al., "A Novel Behavioral Model of Neuropathic Pain Disorders Produced in Rats by Partial Sciatic Nerve Injury," Pain 43:205-218 (1990))。左坐骨神経の部分結紮は、イソフルラン/O
2吸入麻酔下に行われた。麻酔誘導後、6〜7週齢のJcl:SDラットの左大腿部を剃毛した。小切開により高大腿部レベルで坐骨神経を露出し、後二頭筋半腱様神経枝が共通の坐骨神経から出る地点のちょうど遠位の転子近くの部位で、周囲結合組織を注意深く除去した。3/8湾曲、逆切断ミニ針で7−0絹縫合糸を神経へ挿入し、きつく結紮し、神経の厚さの1/3〜1/2を結紮内に保持した。1本の筋縫合糸(4−0ナイロン(ビクリル)で創傷縫合し、組織接着剤で結合した。手術後、創傷部位に抗生物質粉末をまぶす。偽処置ラットに対し、坐骨神経に施術しないことを除き、同一の外科手術を行った。
手術後、動物の体重を量り、麻酔から回復するまでウォームパッド上に配置した。次いで、行動試験が始まるまで動物を収容ケージに戻した。下記の通り、術前(ベースライン)、次いで動物の後足に対するビークル内薬物経口投与(1日目)の直前、1、3、および5時間後にPWTを測定することによって、侵害機械的刺激に対する反応について、動物を評価した。そして、24時間の時点を、ビークル内薬物を再度経口投与する次の日のスタート (前の投与の24時間後)とした。その後、4日目、7日目の、1、3、および5時間後に PWT反応を評価した。投与後の各特定の時間の神経障害性痛覚過敏の%抑制率は、以下のように規定される。
【0289】
さらに、特に神経障害性疼痛の治療薬として承認されている抗けいれん薬:ビークル内10mg/kg のプレガバリン(Pregabalin)(Kemprotec, Ltd., Middlesbrough, UK)およびビークル単独(0.5重量/体積%メチルセルロース(400cP, 和光純薬工業株式会社)/水溶液)をコントロールとして経口投与した。左坐骨神経の部分的結紮を受けたラットに対して一群8例(プレガバリン投与群(一群6例)を除き)として各処置を行った。ダネット検定を%抑制率(p<0.05の値は統計学的に重要であると考えられる)を求めるために行った。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aの結果を表35に示す。
表35: 環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の投与後の神経障害性疼痛の緩和
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
さらに、コントロールとして、ラットに、右大腿部に関しては、同一の手術処置を行うが、坐骨神経は処置も結紮もしない偽手術を行った。
表35の結果が示すように、1、3、または10mg/kgの環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aの投与群は、投与1日目の全ての時点で、プレガバリンのコントロール群より、より効果的な抑制作用を有することが示された。また、表35の結果が示すように、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9a(3または10mg/kg)の7日間の1日1回投与群は、神経障害性疼痛のセルツァーモデルで坐骨神経の部分結紮をされたラットにおいて機械的痛覚過敏に対して統計学的に重要な効果を有することが示された。従って、式(I)で示される化合物はインビボで神経障害性疼痛の緩和に有効である。
特に、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aの単回投与は、セルツァーモデルにおいて鎮痛効果を示した。続いて、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aの10mg/kg投与群は投与後1、3、および5時間において顕著な鎮痛効果を証明した。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aで確認された最大の鎮痛効率は投与後3時間で達成された61.5%抑制率であった。同様に、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aの1および3mg/kg投与群は、投与後、1、3、および5時間において顕著な鎮痛効果を証明した。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aの1および3mg/kg投与群における最大の鎮痛効率もまた投与後3時間で達成されたそれぞれ、37.0% および46.2%抑制率であった。これらの結果は、用量依存的な鎮痛効果が達成されたことを示している。
環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aの7日間反復投与の結果は、また、用量依存的に顕著な鎮痛効果を示した。投与4日目に、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aは投与後1、3、および5時間において用量依存的に顕著な鎮痛効果を示した。環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aの3および10mg/kg投与群における最大の鎮痛効率は、3時間の時点で、それぞれ、46.2%および64.2%抑制率であった。投与7日目に、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aの3および10mg/kg投与群は、3時間の時点で、最大の3 mg/kgで55.2%抑制率および10mg/kgで63.5%抑制率である、用量依存的に顕著な鎮痛効果を示した。
さらに、これらの結果は、望ましいことに、反復投与による耐性発現が起こっていないことを示している。例えば、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物B9aの3 mg/kg投与群が、それぞれ、投与1、4、および7日後に、各投与3時間後の鎮痛効率が大体同等の最大値である46.2%、46.2%、および55.2%抑制率であることが証明している。
ポジティブコントロールであるプレガバリンの単回投与もまた、セルツァーモデルにおいて鎮痛効果をもたらした。さらにプレガバリンの10mg/kgの投与群は投与後3時間におい顕著な鎮痛効果を示した。しかし、プレガバリンで確認された最大の鎮痛効率は、10mg/kg投与の投与後1日目の3時間後の28.0%抑制率であり、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 B9aの10 mg/kg投与の投与後1日目の3時間後の61.5%抑制率の半分以下(約0.46)であった。さらに、プレガバリンの10mg/kgの投与群で確認された最大の鎮痛効率(28.0%抑制率)は、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 B9aの3 mg/kg投与(プレガバリンの投与量の3/10)の投与後1日目の3時間後に達成された46.2% 抑制率の2/3よりも少なく(約0.61)、環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物 B9aの1 mg/kg投与(プレガバリンの投与量の1/10)の投与後1日目の3時間後に達成された37.0%抑制率の約3/4(約0.76)でしかなかった。
【0291】
チャンモデルでは、神経障害性疼痛モデルとして脊髄神経結紮を施術し、ラットにおける機械的痛覚過敏、熱痛覚過敏、および接触性アロディニアを誘発する。手術は、イソフルラン/O
2吸入麻酔下に行われる。麻酔誘導後、3cmの切開を行い、左傍脊椎線筋を、L4−S2 レベルで棘突起から分離する。L6 横突起を注意深く一対の小さな骨鉗子で除去し、L4−L6脊髄神経を目視にて確認する。左L5(またはL5およびL6)神経を単離し、絹糸できつく結紮する。完全止血を確認し、ナイロン縫合糸またはステンレス鋼ステープルなど非吸収性縫合糸を使用して創傷縫合する。偽処置ラットに対し、脊髄神経を操作しないことを除き、同一の外科手術を行う。手術後、動物の体重を量り、生理食塩水または乳酸リンゲル液の皮下(s.c.)注射を投与し、創傷部位に抗生物質粉末をまぶし、麻酔から回復するまでウォームパッド上に配置する。次いで、行動試験が始まるまで動物を収容ケージに戻す。下記の通り、術前(ベースライン)、次いで動物の後足に対する環状ウレアまたはラクタム置換キノキサリンタイプピペリジン化合物の投与の直前、1、3、および5時間後にPWTを測定することによって、侵害機械的刺激に対する反応について動物を評価する。下記の通り、侵害熱刺激に対する反応または接触性アロディニアについても動物を評価することができる。神経障害性疼痛のチャンモデルは、Kim, "An Experimental Model for Peripheral Neuropathy Produced by Segmental Spinal Nerve Ligation in the Rat," Pain50(3):355-363 (1992)に記載されている。
【0292】
機械的痛覚過敏の評価としての機械的刺激に対する反応:
足底加圧アッセイを使用し、機械的痛覚過敏を評価した。この足底加圧アッセイのために、侵害機械的刺激に対する後肢逃避閾値(PWT)を、無痛覚計(Model 37215, イタリアのUgo Basileより市販)を使用し、Stein, "Unilateral Inflammation of the Hindpaw in Rats as a Model of Prolonged Noxious Stimulation: Alterations in Behavior and Nociceptive Thresholds," Pharmacol. Biochem. Behavior 31:451-455 (1988)に記載されている通り測定した。後肢にかけられる最大重量を250gに設定し、エンドポイントは足の完全逃避とした。PWTを各時点で各ラットについて1回測定し、影響を受けた(同側)足のみ、または同側および反対側(傷害を受けていない)の足の両方を試験した。
【0293】
熱痛覚の評価としての熱刺激に対する反応:
プランター試験を使用し、熱痛覚過敏を評価することができる。この試験のために、プランター試験装置(イタリアのUgo Basileより市販)を使用し、Hargreaves et al., "A New and Sensitive Method for Measuring Thermal Nociception in Cutaneous Hyperalgesia," Pain 32(1):77-88 (1988)に記載されたとおり、侵害熱刺激に対する後肢逃避潜時を測定する。組織損傷を回避するために最大暴露時間を32秒に設定し、光源からの足逃避をエンドポイントとする。各時点で3回潜時を測定し、平均化する。影響を受けた(同側)足のみ、または同側および反対側(傷害を受けていない)の足の両方を試験する。
【0294】
接触性アロディニアの評価:
接触性アロディニアを評価するために、床がワイヤーメッシュのきれいなプレキシガラスの区画に、ラットを配置し、少なくとも15分間馴化させる。馴化後、一連のフォン・フレイモノフィラメントを、各ラットの左(手術)足の足底面に接触させる。一連のフォン・フレイモノフィラメントは、直径が増大する6本のモノフィラメントから成り、最小直径の繊維を最初に接触させる。5回の試験を各フィラメントで行い、各試験は約2分間隔とする。各接触は4〜8秒間、または侵害受容性逃避行動が確認されるまで続く。尻込み、足逃避、または足舐めを侵害受容性行動反応とみなす。
【0295】
本発明は、発明の2、3の態様を示したものと意図している実施例に開示された特別な実施形態の範囲に限られることなく、機能的に同等のいかなる実施形態も本発明の範囲内である。実際に、本明細書で示され記載された事項に加えた本発明の様々な修正は、当業者に明白であり、添付した請求項の範囲内であると思われる。多くの文献が引用されており、その開示内容の全体は、すべての目的において参照により本明細書で援用される。
本発明は、以下の態様を含むものである。
<1> 式(I):
【化1】
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(式中、
Y1はOまたはSであり;
Qaはベンゾまたは(5若しくは6員)ヘテロアリールであり;
各R2は:
(a)−ハロ、−CN、−NO2、−OT3、−C(=O)T3、−C(=O)OT3、−C(=O)N(T1)(T2)、−S(=O)2OT3、−S(=O)T3、−S(=O)2T3、−O−S(=O)2T3、−S(=O)2N(T1)(T2)、−N(T1)(T2)、−N(T3)C(=O)T3、−N(T3)C(=O)N(T1)(T2)、−N(T3)S(=O)T3、−N(T3)S(=O)2T3、−N(T3)C(=O)OT3、および−N(T3)S(=O)2N(T1)(T2);並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR8基で置換された−(C1−C6)アルキル、−(C2−C6)アルケニル、−(C2−C6)アルキニル、−(C1−C6)アルコキシ、−(C3−C7)シクロアルキル、−(C6−C14)ビシクロアルキル、−(C8−C20)トリシクロアルキル、−(C5−C14)シクロアルケニル、−(C7−C14)ビシクロアルケニル、−(C8−C20)トリシクロアルケニル、−(5若しくは6員)ヘテロサイクル、および−(7〜10員)ビシクロヘテロサイクル;並びに
(c)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR7基で置換された−フェニル、−ナフタレニル、−(C14)アリール、または−(5若しくは6員)ヘテロアリール;
から独立して選択され;
aは0、1および2から選択される整数であり;
EはNまたはC(R90)であり;
G、M、またはUは、N(R90)、C(=O)、C(=S)、およびC(R90)(R91)から独立して選択され;
JはN(R90)、C(=O)、またはC(=S)であり;
WはN(R90)、C(R90)(R91)、または不存在であり;
Qx環の各破線は独立して、存在して二重結合のうち1つの結合の存在を示すか、不存在であり、ある原子に結合する1つの破線が二重結合を形成するために存在する場合、その原子に結合するもう一つの破線は存在せず、その原子に結合するR90基は存在せず、Qx環が6員の場合、二重結合の最大数は3であり、Qx環が5員の場合、二重結合の最大数は2であり;
存在する場合の各R90と、R91は独立して、−H、−CN、−ハロ、−(C1−C3)アルキル、−(C1−C3)アルコキシ、−N(R92)(R93)、−(CH2)c−(C(R94)(R95))d−C(=O)R92、−(CH2)c−(C(R94)(R95))d−C(=O)OR92、−(CH2)c−(C(R94)(R95))d−N(R92)−C(=O)R92、および−(CH2)c−(C(R94)(R95))d−C(=O)N(R92)(R93)から選択され;
各R92、R93、R94、およびR95は独立して−Hおよび−(C1−C3)アルキルから選択され;
各cは独立して、0、1、2および3から選択される整数であり;;
各dは独立して、0、1および2から選択される整数であり;
ここで、Qx環の環原子が少なくとも1つのラクタム基または環状ウレア基の構成分子であり、EがNの場合GはC(=O)またはC(=S)であり、Qx環の環原子の少なくとも二つが炭素であり、Qx環の環原子の1、2、または3が窒素であり、Qx環が;
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
ではなく、
R99は−H、−(C1−C3)アルキル、−(CH2)j−C(=O)OH、または −(CH2)j−C(=O)O−(C1−C3)アルキルであり;
jは0、1、2、および3から選択される整数であり;
AおよびBは:
(a)−H、−CN、−C(=O)OT3、および−C(=O)N(T1)(T2);並びに
(b)それぞれ非置換、または−OH、−S(=O)2NH2、−N(R6)2、=NR6、−C(=O)OT3、−C(=O)N(R6)2、−N(R6)C(=O)R9および−(5若しくは6員)ヘテロサイクルから独立して選択される1若しくは2の置換基で置換された、または独立して選択される1、2、若しくは3の−ハロで置換された、−(C3−C12)シクロアルキル、−(C3−C12)シクロアルコキシ、−(C1−C6)アルキル、−(C2−C6)アルケニル、−(C2−C6)アルキニル、および−(C1−C6)アルコキシ;または
(c)A−Bは一緒になって(C2−C6)架橋を形成でき、該(C2−C6)架橋は非置換、または−OH、−(C1−C4)アルキル、−ハロおよび−C(ハロ)3から独立して選択される1、2、3、4、5、6、7若しくは8の置換基で置換されていてもよく、さらに該(C2−C6)架橋内に−HC=CH−または−O−を含有していてもよく;ここで、Qa環と縮合した6員含窒素環はA−B架橋に対して構造内(endo−)または構造間(exo−)配置であってもよい;並びに
(d)A−Bは一緒になって−CH2−N(Ra)−CH2−架橋、
【化3】
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ここで、Qa環と縮合した6員含窒素環はA−B架橋に対して構造内(endo−)または構造間(exo−)配置であってもよい;
から独立して選択され;
Raは−H、−(C1−C6)アルキル、−(C3−C7)シクロアルキル、−CH2−C(=O)−Rc、−(CH2)−C(=O)−ORc、−(CH2)−C(=O)−N(Rc)2、−(CH2)2−O−Rc、−(CH2)2−S(=O)2−N(Rc)2、Rc、または−(CH2)2−N(Rc)S(=O)2−Rcであり;
Rbは:
(a)−H、−(C1−C6)アルキル、−(C3−C7)シクロアルキル、−(3〜7員)ヘテロサイクル、−N(Rc)2、−N(Rc)−(C3−C7)シクロアルキル、および−N(Rc)−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR7基で置換された−フェニル、−ナフタレニル、および−(5若しくは6員)ヘテロアリール;並びに
(c)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR7基で置換された−N(Rc)−フェニル、−N(Rc)−ナフタレニル、−N(Rc)−(C14)アリール、および−N(Rc)−(5〜10員)ヘテロアリール;
から選択され;
各Rcは独立して−Hまたは−(C1−C4)アルキルであり;
Zは−[R13で置換されてもよい(C1−C10)アルキル]h−(ここで、hは0または1である);−[R13で置換されてもよい(C2−C10)アルケニル]−;または−(C1−C10)アルキル−N(R6)C(=Y)−(ここで、YはOまたはSである)であり、
R1は:
(a)−H、−ハロ、−CN、−OH、−CH2OH、−CH2CH2OH、−NO2、−N(R6)2、−S(=O)NH2、−S(=O)2NH2、−C(=O)OV1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR8基で置換された、−(C1−C10)アルキル、−(C2−C10)アルケニル、−(C2−C10)アルキニル、−O(C1−C6)アルキル、−(C3−C7)シクロアルコキシ、−(C3−C14)シクロアルキル、−(C6−C14)ビシクロアルキル、−(C8−C20)トリシクロアルキル、−(C5−C14)シクロアルケニル、−(C7−C14)ビシクロアルケニル、−(C8−C20)トリシクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)
【化4】
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並びに
(d)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR7基で置換された、−フェニル、−ナフタレニル、−(C14)アリールおよび−(5〜10員)へテロアリール;
から選択され、また
−Z−R1はプロピルの3位炭素が−CN、−C(=O)N(R6)2、−C(=O)OV1若しくはテトラゾリルで置換されてもよい3、3−ジフェニルプロピル;または
−Z−R1はテトラゾリルで置換された−(C1−C4)アルキルであり;
各R5は独立して−(C1−C4)アルキル、−(C2−C6)アルケニル、−(C2−C6)アルキニル、−(5若しくは6員)ヘテロアリール、−(C1−C6)アルキル−C(=O)OR9、−OR9、−SR9、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−CN、=O、=S、−ハロ、−N3、−NO2、−CH=N(R9)、−N(R9)(C1−C6)アルキル−C(=O)OR9、−N(R9)2、−N(R9)OH、−N(R9)S(=O)R12、−N(R9)S(=O)2R12、−N(R9)C(=O)R12、−N(R9)C(=O)OR12、−C(=O)R9、−C(=O)OR9、−OC(=O)R9、−OC(=O)OR9、−S(=O)R9、または−S(=O)2R9であり;
各R6は独立して−H、−(C1−C6)アルキル、若しくは−(C3−C7)シクロアルキル、または同一の窒素原子に結合している2つのR6基は5〜8員環を形成してもよく、環の原子数は窒素原子を含み、該5〜8員環の炭素原子のうちの一つはO、S若しくはN(T3)に置き換えられてもよく;
各R7は独立して−(C1−C4)アルキル、−(C2−C6)アルケニル、−(C2−C6)アルキニル、−OR9、−SR9、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−CN、−ハロ、−N3、−NO2、−CH=N(R9)、−N(R9)2、−N(R9)OH、−N(R9)S(=O)R12、−N(R9)S(=O)2R12、−N(R9)C(=O)R12、−N(R9)C(=O)N(T1)(T2)、−N(R9)C(=O)OR12、−C(=O)R9、−C(=O)N(T1)(T2)、−C(=O)OR9、−OC(=O)R9、−OC(=O)N(T1)(T2)、−OC(=O)OR9、−S(=O)R9、または−S(=O)2R9であり;
各R8は独立して−(C1−C4)アルキル、−(C2−C6)アルケニル、−(C2−C6)アルキニル、−(5若しくは6員)へテロアリール、−(C1−C6)アルキル−C(=O)OR9、−N(R9)(C1−C6)アルキル−C(=O)OR9、−OR9、−SR9、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−CN、=O、=S、−ハロ、−N3、−NO2、−CH=N(R9)、−N(R9)2、−N(R9)OH、−N(R9)S(=O)R12、−N(R9)S(=O)2R12、−N(R9)C(=O)R12、−N(R9)C(=O)N(T1)(T2)、−N(R9)C(=O)OR12、−C(=O)R9、−C(=O)N(T1)(T2)、−C(=O)OR9、−OC(=O)R9、−OC(=O)N(T1)(T2)、−OC(=O)OR9、−S(=O)R9または−S(=O)2R9であり;
各R9は独立して−H、−(C1−C6)アルキル、−(C2−C6)アルケニル、−(C2−C6)アルキニル、−(C3−C8)シクロアルキル、−(C5−C8)シクロアルケニル、−フェニル、−ベンジル、−(3〜7員)ヘテロサイクル、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、または−CH2(ハロ)であり;
hが0である場合、R11は−H、−CN、−C(=O)OR9、若しくは−C(=O)N(R6)2であるか、または、R11は非置換、または−OH、−(C1−C4)アルコキシ、−N(R6)2、−C(=O)OR9、若しくは−C(=O)N(R6)2で置換された−(C1−C4)アルキルであり;
hが1である場合、R11は−H、−CN、−OH、−ハロ、−C(=O)OR9、若しくは−C(=O)N(R6)2であるか、または、R11は非置換、若しくは−OH、−(C1−C4)アルコキシ、−N(R6)2、−C(=O)OR9、若しくは−C(=O)N(R6)2で置換された−(C1−C4)アルキルであり;
Zが−[R13で置換されてもよい(C2−C10)アルケニル]−または−(C1−C10)アルキル−N(R6)C(=Y)−であるとき、R11は−H、−CN、−C(=O)OR9、または−C(=O)N(R6)2であるか、または、R11は非置換、若しくは−OH、−(C1−C4)アルコキシ、−N(R6)2、−C(=O)OR9、若しくは−C(=O)N(R6)2で置換された−(C1−C4)アルキルであり;
各R12は独立して−Hまたは−(C1−C4)アルキルであり;
R13は:
(a)−ハロ、−CN、−OH、−CH2OH、−CH2CH2OH、−NO2、−N(R6)2、−S(=O)NH2、−S(=O)2NH2、−C(=O)OV1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3、若しくは4のR8基で置換された、−(C1−C10)アルキル、−(C2−C10)アルケニル、−(C2−C10)アルキニル、−O(C1−C6)アルキル、−(C3−C7)シクロアルコキシ、−(C5−C14)シクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)
【化5】
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並びに
(d)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR7基で置換された、−フェニルおよび−(5〜10員)ヘテロアリール;
から選択され、
R14は−H、−CN、−OH、−ハロ、−C(=O)OR9、若しくは−C(=O)N(R6)2、またはR14は非置換、若しくは−OH、−(C1−C4)アルコキシ、−N(R6)2、−C(=O)OR9、若しくは−C(=O)N(R6)2で置換された−(C1−C4)アルキルであり;
mは0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、および11から選択される整数であり;
nは0、1、2、3、4、5、6、7、8および9から選択される整数であり;
eおよびfはそれぞれ独立して0、1、2、3、4、および5から選択される整数であり、ただし2≦(e+f)≦5を条件とし;
各pは0、1、2、3および4から独立して選択される整数であり;
各T1およびT2は独立して−H、または非置換、若しくは独立して選択される1、2若しくは3のR5基で置換された−(C1−C10)アルキルであり、T1またはT2が結合している原子に直接結合している炭素原子以外の該−(C1−C10)アルキルの炭素原子は、独立してO、S、若しくはN(R6)により置き換えられるか、またはT1およびT2は一緒になって5〜8員環を形成しても良く、当該環の原子数はT1およびT2が結合している窒素原子を含み、該5〜8員環は非置換、若しくは独立して選択されるR5基で置換されていてもよく、および、該5〜8員環の炭素原子は、独立してO、S、若しくはN(R6)で置き換えられてもよく;
各T3は独立して−H、または非置換、若しくは独立して選択される1、2若しくは3のR5基で置換された−(C1−C10)アルキルであり、T3が結合している原子に直接結合している炭素原子以外の該−(C1−C10)アルキルの炭素原子は、独立してO、S、若しくはN(R12)により置き換えられてもよく;
各V1は独立して−H、−(C1−C6)アルキル、−(C3−C7)シクロアルキル、−フェニル、またはベンジルであり;および
各ハロは独立して−F、−Cl、−Br、または−Iである。)
で示される化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<2> Y1が、Oである、請求項1に記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<3> R1が、
(a)−ハロ、−CN、−OH、−CH2OH、−CH2CH2OH、−NO2、−N(R6)2、−S(=O)NH2、−S(=O)2NH2、−C(=O)OV1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR8基で置換された、−(C1−C10)アルキル、−O(C1−C6)アルキル、−(C3−C7)シクロアルコキシ、−(C3−C14)シクロアルキル、−(C6−C14)ビシクロアルキル、−(C8−C20)トリシクロアルキル、−(C5−C14)シクロアルケニル、−(C7−C14)ビシクロアルケニル、−(C8−C20)トリシクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR7基で置換された、−フェニル、−ナフタレニル、−(C14)アリールおよび−(5〜10員)へテロアリール;
から選択される、<1>若しくは<2>に記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<4> Qaが、ベンゾ、ピリジノ、ピリミジノ、ピラジノ若しくはピリダジノであり、好ましくはQaが、ベンゾ若しくはピリジノであり、ここで、好ましくはピリジノの2および3位が6員含窒素環に縮合している、<1>〜<3>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<5> Qaが、ベンゾである、<1>〜<4>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<6> aが、0である、<1>〜<5>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<7> Qaが、ベンゾであり;
aが、0であり;
A−Bが、一緒になって(C2−C6)架橋を形成でき、該(C2−C6)架橋は非置換、または−OH、−(C1−C4)アルキル、−ハロおよび−C(ハロ)3から独立して選択される1、2、3、4、5、6、7若しくは8の置換基で置換されていてもよく、さらに該(C2−C6)架橋内に−HC=CH−または−O−を含有していてもよく;ここで、Qa環と縮合した6員含窒素環はA−B架橋に対して構造内(endo−)または構造間(exo−)配置であってもよく;
Zが、−[(C1−C10)アルキル]h−、ここで、hは0または1であり;並びに
R1が、
(a)−CN、−OH、−CH2OH、−CH2CH2OH、−NO2、−N(R6)2、−S(=O)NH2、−S(=O)2NH2、−C(=O)OV1、および−C(=O)CN;並びに
(b)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR8基で置換された、−(C1−C10)アルキル、−O(C1−C6)アルキル、−(C3−C7)シクロアルコキシ、−(C3−C14)シクロアルキル、−(C6−C14)ビシクロアルキル、−(C8−C20)トリシクロアルキル、−(C5−C10)シクロアルケニル、−(C7−C14)ビシクロアルケニル、−(C8−C20)トリシクロアルケニル、および−(3〜7員)ヘテロサイクル;並びに
(c)
【化6】
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並びに
(d)それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、若しくは3のR7基で置換された、−フェニルおよび−(5〜10員)へテロアリール;
から選択される、<1>〜<6>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<8> Qx環の− −E− − −G− − −J− −が、−N−C(=O)−N(R90)−または−N−C(=O)−N=である、<1>〜<7>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<9> 存在する場合の各R90と、各R91が、独立して、−H、−CN、−ハロ、−(C1−C3)アルキル、−N(R92)(R93)、−(CH2)c−(C(R94)(R95))d−C(=O)R92、−(CH2)c−(C(R94)(R95))d−C(=O)OR92、−(CH2)c−(C(R94)(R95))d−N(R92)−C(=O)R92、および−(CH2)c−(C(R94)(R95))d−C(=O)N(R92)(R93)から選択される、<1>〜<8>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<10> Qx環が、
【化7】
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である、<1>〜<9>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<11> Qx環が、
【化8】
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である、<1>〜<10>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<12> Qx環が、
【化9】
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である、<1>〜<10>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<13>
【化10】
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【化11】
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【化12】
[この文献は図面を表示できません]
である、<1>〜<10>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<14>
【化13】
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【化14】
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である、<1>〜<10>若しくは<12>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<15> Qx環のEがC(R90)である、<1>〜<7>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<16> Qx環が、
【化15】
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である、<1>〜<7>若しくは<15>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<17> Qx環が、
【化16】
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である、<1>〜<7>、<15>若しくは<16>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<18>
【化17】
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【化18】
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である、<1>〜<7>若しくは<15>〜<17>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<19> Qx環のEのC(R90)のR90が、不存在である、<1>〜<7>若しくは<15>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<20> Qx環が、
【化19】
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である、<1>〜<7>、<15>〜<18>若しくは<19>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<21>
【化20】
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である、<1>〜<7>若しくは<15>〜<20>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<22> hが1である、<1>〜<12>、<15>〜<17>、<19>若しくは<20>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<23> ZがR13によって置換されてもよい−(C1−C3)アルキル−である、<1>〜<6>、<8>〜<12>、<15>〜<17>、<19>、<20>若しくは<22>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<24> R13が不存在である、<1>〜<23>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<25> R13が不存在であり、Zが−CH2−CH2−である、<1>〜<12>、<15>〜<17>、<19>、<20>若しくは<22>〜<24>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<26> −Z−R1が、
【化21】
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(式中、各Rzは独立して−H、−(C1−C4)アルキル、−OHまたは−CNであり、好ましくは、各Rzは独立して−H、−CH3または−CH2CH3)である、<1>〜<12>、<15>〜<17>、<19>、<20>若しくは<22>〜<25>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<27> hが0である、<1>〜<21>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<28> AおよびBが独立して−H若しくは−(C1−C6)アルキルであり、好ましくは、AおよびBは各々−Hである、若しくはAが−HでありBが−CH3である、若しくはAが−CH3でありBが−Hである、<1>〜<12>、<15>〜<17>、<19>、<20>若しくは<22>〜<27>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<29> AおよびBが一緒になって、以下に示す架橋ピペリジン:
【化22】
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(式中、各Rdは独立して−H、−(C1−C4)アルキル、−ハロまたは−C(ハロ)3である)を形成する、請求項1〜27のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<30> AとBが一緒になって、以下に示す架橋ピペリジン:
【化23】
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を形成する、<1>〜<27>若しくは<29>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<31> AとBが一緒になって、以下に示す架橋ピペリジン:
【化24】
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を形成する、<1>〜<27>、<29>若しくは<30>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<32> 架橋ピペリジンのA−B架橋が、Qa環に縮合した6員含窒素環に対して構造内(endo−)配置である、<1>〜<27>若しくは<29>〜<31>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<33> (a)hが0であり;
(b)R1が、それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR8基で置換された−(C1−C10)アルキル、−(C3−C14)シクロアルキル、−(C5−C14)シクロアルケニル、−(C6−C14)ビシクロアルキル、−(C7−C14)ビシクロアルケニル若しくは−(C8−C20)トリシクロアルキル、および好ましくは、それぞれ非置換、または独立して選択される1、2、3若しくは4のR8基で置換された−(C3−C14)シクロアルキル、−(C5−C14)シクロアルケニル、−(C6−C14)ビシクロアルキル、−(C7−C14)ビシクロアルケニル若しくは−(C8−C20)トリシクロアルキル;並びに
(c)各R8が独立して、−(C1−C4)アルキル、−(C1−C6)アルキル−C(=O)OR9、−N(R9)(C1−C6)アルキル−C(=O)OR9、−OR9、−C(ハロ)3、−CH(ハロ)2、−CH2(ハロ)、−ハロ、−N(R9)2、−C(=O)N(T1)(T2)若しくは−C(=O)OR9である、
<1>〜<21>若しくは<27>〜<32>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<34> −Z−R1が、
【化25】
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(式中、各Rzは独立して−H、−(C1−C4)アルキル、−OHまたは−CNであり、好ましくは、各Rzは独立して−H、−CH3または−CH2CH3)である、<1>〜<21>若しくは<27>〜<33>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<35> −Z−R1が、
【化26】
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である、<1>〜<21>若しくは<27>〜<33>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<36> −Z−R1が、
【化27】
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(式中、Rzは−H、−CH3または−CH2CH3)である、<1>〜<21>若しくは<27>〜<34>のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<37> aが1であり、R2が−ハロであり、好ましくはR2が−Fである、上記1〜5、8〜12、15〜17、19、20若しくは22〜36のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<38> R1基が、架橋ピペリジンのA−B架橋に対して構造間(exo−)配置である、上記1〜21、27若しくは29〜37のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<39> 化合物が、
【化28】
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(式中、R4はH、−(C1−C3)アルコキシまたはハロであり;
M1は、
【化29】
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であり、M2は、
【化30】
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である)、上記1〜8、29、30若しくは32のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<40> 化合物が、
【化31】
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(式中、M2は、
【化32】
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である)である、上記39に記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<41>
【化33】
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【化34】
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【化35】
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である化合物またはその製薬上許容される塩。
<42>
【化36】
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【化37】
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【化38】
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上記41に記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
<43>
【化39】
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で示される、上記42に記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
<44>
【化40】
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で示される、上記42に記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
<45>
【化41】
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で示される、上記42に記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
<46>
【化42】
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で示される、上記42に記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
<47>
【化43】
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で示される、上記42に記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
<48>
【化44】
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で示される、上記42に記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
<49>
【化45】
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で示される、上記42に記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
<50>
【化46】
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で示される、上記42に記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
<51>
【化47】
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で示される、上記42に記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
<52>
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【化49】
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である化合物またはその製薬上許容される塩。
<53>
【化50】
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【化51】
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で示される、上記52に記載の化合物またはその製薬上許容される塩。
<54> 放射性標識体である、上記1〜53のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<55> 化合物の%deが、少なくとも約95%である、上記1〜54のいずれか一つに記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<56> 化合物の%deが、少なくとも約99%である、上記55に記載の化合物またはその製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<57> 製薬上許容される塩または溶媒和物が製薬上許容される塩であり、好ましくは、塩酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩またはp−トルエンスルホン酸塩である、上記1〜56のいずれか一つに記載の化合物。
<58> 有効量の上記1〜57のいずれか1つに記載の化合物または製薬上許容される塩若しくは溶媒和物、および製薬上許容される担体または賦形剤を含有する組成物。
<59> 上記1〜57のいずれか1つに記載の化合物または製薬上許容される塩若しくは溶媒和物および製薬上許容される担体または賦形剤を混合する工程を含む、組成物の調製方法。
<60> ORL−1受容体を発現しうる細胞を、有効量の上記1〜上記58のいずれか1つに記載の組成物、化合物または化合物の製薬上許容される塩若しくは溶媒和物に接触させることを含む、細胞におけるORL−1受容体機能を調節する方法。
<61> 組成物、化合物または化合物の製薬上許容される塩若しくは溶媒和物が、ORL−1受容体アゴニストとして作用する、上記60記載の方法。
<62> 組成物、化合物または化合物の製薬上許容される塩若しくは溶媒和物が、ORL−1受容体部分アゴニストとして作用する、上記60記載の方法。
<63> 組成物、化合物または化合物の製薬上許容される塩若しくは溶媒和物が、ORL−1受容体アンタゴニストとして作用する、上記60記載の方法。
<64> 有効量の上記1〜58のいずれか1つに記載の組成物、化合物または化合物の製薬上許容される塩若しくは溶媒和物を、治療が必要な動物に投与することを含む、動物における疼痛の治療方法。
<65> 有効量の上記1〜58のいずれか1つに記載の組成物、化合物または化合物の製薬上許容される塩若しくは溶媒和物を、治療が必要な動物に投与することを含む、動物における記憶障害、肥満、便秘、うつ病、認知症、パーキンソニズム、不安症、咳、下痢、高血圧、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁または薬物乱用の治療方法。
<66> 疼痛、記憶障害、肥満、便秘、うつ病、認知症、パーキンソニズム、不安症、咳、下痢、高血圧、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁または薬物乱用の治療に有用な医薬を製造するための、上記1〜57のいずれか1つに記載の化合物または化合物の製薬上許容される塩若しくは溶媒和物の使用。
<67> 疼痛、記憶障害、肥満、便秘、うつ病、認知症、パーキンソニズム、不安症、咳、下痢、高血圧、てんかん、食欲不振/悪液質、尿失禁または薬物乱用の治療に使用するための、上記1〜57のいずれか1つに記載の化合物または化合物の製薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
<68> 有効量の上記1〜58のいずれか1つに記載の組成物、化合物または化合物の製薬上許容される塩若しくは溶媒和物を含有する容器を含むキット。