【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様によれば、眼用レンズのための能動レンズ挿入部材が提供される。このレンズは、電気的機能及び論理的機能の一方若しくは双方を有する、環状形状の完全リング基板層であって、この環状形状の基板層のそれぞれのサイズ、形状、及び積み重ね構造が、眼用レンズのオプティカルゾーンの周囲の厚さに基づく、環状形状の完全リング基板層と、基板層間の電気的相互接続と、を含む。この能動レンズ挿入部材は、接合するための1つ又は2つ以上の材料で、成形眼用レンズの本体材料の内部に封入される。
【0005】
この基板機能層は、絶縁層に接着され、積み重ね機構を形成することができる。
【0006】
環状形状の完全リング基板層は、ウェハーから切り出すことができる。
【0007】
環状形状の基板層のそれぞれのサイズ、形状、及び積み重ね構造は、眼用レンズのベースカーブに更に基づき得る。
【0008】
環状形状の基板層のそれぞれのサイズ、形状、及び積み重ね構造は、眼用レンズの直径に更に基づき得る。
【0009】
環状形状の基板層のそれぞれのサイズ、形状、及び積み重ね構造は、能動レンズ挿入部材の封入パラメーターに更に基づく。
【0010】
能動レンズ挿入部材は、封入用生体適合性ポリマーを含み得る。
【0011】
この封入用の生体適合性ポリマーは、ポリシリコーンベースのポリマーとすることができる。
【0012】
能動レンズ挿入部材の封入により、約150マイクロメートル未満の厚さの、基板層の縁部とレンズの外縁部との間の最小の厚さを維持することができる。
【0013】
能動レンズ挿入部材は、3つ又は4つ以上の環状形状の基板層を含み得る。
【0014】
この基板挿入部材は、完全リング環状形状を含み得る。
【0015】
能動レンズ挿入部材の基板層のうちの1つ又は2つ以上は、1つ又は2つ以上の個別機能化層を含み得る。
【0016】
この個別機能化層のうちの1つ又は2つ以上は、アンテナとして機能する金属層を含み得る。
【0017】
能動レンズ挿入部材の基板層のうちの1つ又は2つ以上は、エネルギー印加源を含み得る。
【0018】
基板挿入部材の基板層のうちの1つ又は2つ以上は、電力調整源を含み得る。
【0019】
この電力調整源は、電気化学セルからの電流の流れを制御することが可能な、超小型電子回路を有する、少なくとも1つの半導体層を含み得る。
【0020】
この超小型電子回路は、眼用レンズの内部の電気活性レンズ構成要素に、電気的に接続することができる。
【0021】
1つ又は2つ以上の基板層の電力調整は、外部供給源から電力を受け取ることが可能であり得る。
【0022】
1つ又は2つ以上の基板層の電力調整は、バッテリー層を充電することが可能であり得る。
【0023】
1つ又は2つ以上の基板層の電力調整は、眼用レンズが充電環境にない場合に、電力の使用を制御することが可能であり得る。
【0024】
1つ又は2つ以上の基板層の電力調整は、眼用レンズが充電環境にある場合に、電力の使用を制御することが可能であり得る。
【0025】
基板挿入部材の基板層のうちの1つ又は2つ以上は、固体エネルギー源を含み得る。
【0026】
基板層のうちの1つ又は2つ以上は、能動レンズ挿入部材に関する作動信号を検出するための、超小型回路を含み得る。
【0027】
本発明の第2の態様によれば、眼用レンズのための能動レンズ挿入部材を形成する方法が提供される。この方法は、電気的機能及び論理的機能の一方若しくは双方を有する、環状形状の完全リング基板層を形成することであって、その環状形状の基板層のそれぞれのサイズ、形状、及び積み重ね構造が、眼用レンズのオプティカルゾーンの周囲の厚さに基づく、ことと、基板層間に電気的相互接続を形成することと、接合することができる1つ又は2つ以上の材料で、能動レンズ挿入部材を、成形眼用レンズの本体材料の内部に封入することと、を含む。
【0028】
この方法は、基板機能層を絶縁層に接着して、積み重ね機構を形成することを含み得る。
【0029】
環状形状の完全リング基板層は、ウェハーから切り出すことができる。
【0030】
環状形状の基板層のそれぞれのサイズ、形状、及び積み重ね構造は、眼用レンズのベースカーブに更に基づき得る。
【0031】
環状形状の基板層のそれぞれのサイズ、形状、及び積み重ね構造は、眼用レンズの直径に更に基づき得る。
【0032】
環状形状の基板層のそれぞれのサイズ、形状、及び積み重ね構造は、能動レンズ挿入部材の封入パラメーターに更に基づき得る。
【0033】
能動レンズ挿入部材は、生体適合性ポリマーによって封入することができる。
【0034】
この封入用の生体適合性ポリマーは、ポリシリコーンベースのポリマーとすることができる。
【0035】
能動レンズ挿入部材の封入により、約150マイクロメートル未満の厚さの、基板層の縁部とレンズの外縁部との間の最小の厚さを維持することができる。
【0036】
能動レンズ挿入部材は、3つ又は4つ以上の環状形状の基板層を含み得る。
【0037】
この基板挿入部材は、完全リング環状形状を含み得る。
【0038】
能動レンズ挿入部材の基板層のうちの1つ又は2つ以上は、1つ又は2つ以上の個別機能化層を含み得る。
【0039】
この個別機能化層のうちの1つ又は2つ以上は、アンテナとして機能する金属層を含み得る。
【0040】
能動レンズ挿入部材の基板層のうちの1つ又は2つ以上は、エネルギー印加源を含み得る。
【0041】
基板挿入部材の基板層のうちの1つ又は2つ以上は、電力調整源を含み得る。
【0042】
この電力調整源は、電気化学セルからの電流の流れを制御することが可能な、超小型電子回路を有する、少なくとも1つの半導体層を含み得る。
【0043】
この超小型電子回路は、眼用レンズの内部の電気活性レンズ構成要素に、電気的に接続することができる。
【0044】
1つ又は2つ以上の基板層の電力調整は、外部供給源から電力を受け取ることが可能であり得る。
【0045】
1つ又は2つ以上の基板層の電力調整は、バッテリー層を充電することが可能であり得る。
【0046】
1つ又は2つ以上の基板層の電力調整は、眼用レンズが充電環境にない場合に、電力の使用を制御することが可能であり得る。
【0047】
1つ又は2つ以上の基板層の電力調整は、眼用レンズが充電環境にある場合に、電力の使用を制御することが可能であり得る。
【0048】
基板挿入部材の基板層のうちの1つ又は2つ以上は、固体エネルギー源を含み得る。
【0049】
基板層のうちの1つ又は2つ以上は、能動レンズ挿入部材に関する作動信号を検出するための、超小型回路を含み得る。
【0050】
エネルギー印加され、眼用装置内に組み込むことができる、機能化層挿入部材が、本明細書で説明される。この挿入部材は、各層に関して一意的機能を有し得るか、又はあるいは、複数の層内ではあるが、混合機能を有し得る、複数の層で形成することができる。それらの層は、製品のエネルギー印加、若しくは製品の作動のための専用の層、又はレンズ本体内部の機能構成要素の制御に関する層を有し得る。
【0051】
この機能化層挿入部材は、電流を引き込むことが可能な構成要素に電力を供給することが可能な、エネルギー印加状態の層を含み得る。構成要素としては、例えば、可変光学レンズ素子及び半導体装置のうちの1つ又は2つ以上を挙げることができ、それらの構成要素は、積み重ね層挿入部材内に配置するか、又は他の方法で挿入部材に接続することができる。一部の実施例はまた、注型成形のシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズも含み得、その眼用レンズの内部には、剛性又は成形可能な、積み重ね機能化層の挿入部材が、生体適合性の方式で収容される。
【0052】
したがって、積み重ね機能化層部分を有する眼用レンズ、並びに機能層を含むリングに関する様々な設計の開示が提供される。完全リングの設計パラメーターとしては、例えば、厚さ、形状、積み重ね構造などを挙げることができる。一部の実施例では、設計パラメーターは、レンズのオプティカルゾーンの周囲の厚さ、レンズのベースカーブ、レンズの直径、及び封入パラメーターのうちの1つ又は2つ以上によって、影響を受ける場合がある。
【0053】
挿入部材は、様々な方式で複数の層から形成して、第1成形型部分及び第2成形型部分の、一方若しくは双方に近接して定置することができる。反応性モノマー混合物が、第1成形型部分と第2成形型部分との間に定置される。第1成形型部分を、第2成形型部分に近接して位置決めすることにより、エネルギー印加された基板挿入部材、及び反応性モノマー混合物の少なくとも一部を内部に有する、レンズ空洞部が形成され、反応性モノマー混合物を化学線に曝露して、眼用レンズを形成する。レンズは、反応性モノマー混合物が暴露される化学線の制御を介して形成することができる。