(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
FFT処理部600がFFT処理により出力する変換結果X
kは離散的であり、サンプリング周波数f
sの分解能の整数倍の周波数についてのみ変換結果X
kが出力される。したがって、基本波成分の周波数(以下では、「基本周波数」とする。)がサンプリング周波数f
sの分解能の整数倍である場合は、基本周波数についての変換結果X
kが出力されるが、基本周波数がサンプリング周波数f
sの分解能の整数倍でない場合は、基本周波数についての変換結果X
kが出力されず、基本周波数の前後の周波数の変換結果X
kに分散されて出力される。
【0009】
この場合、スペクトルパワー|X
k|が最大になる周波数(k=aのときの周波数f
a)が基本周波数に一致しないので、変換結果X
aに基づいて演算部700で算出された振幅および位相は、基本波成分の振幅および位相を正確に示さない。
【0010】
本発明は上述した事情のもとで考え出されたものであって、サンプリング周波数に関係なく、対象とする周波数についての変換結果を出力することができる周波数解析装置を提供することをその目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0012】
本発明の第1の側面によって提供される周波数解析装置は、入力されるアナログ信号に対してサンプリングを行って、サンプリングデータを生成するサンプリング手段と、前記サンプリングデータを、前記アナログ信号の対象とする周波数に対応したサンプリングデータであるリサンプリングデータに変換するデータ変換手段と、前記リサンプリングデータに対して高速フーリエ変換処理を行って周波数毎の変換結果を出力するFFT処理手段とを備えていることを特徴とする。
【0013】
なお、「対象とする周波数」とは、周波数解析の対象となる周波数である。例えば、基本波成分の周波数解析を行う場合、「対象とする周波数」は基本周波数であり、第n高調波成分の周波数解析を行う場合、「対象とする周波数」は第n高調波の周波数である。また、「対象とする周波数に対応したサンプリングデータ」とは、対象とする周波数がサンプリング周波数の分解能の整数倍になる場合のサンプリング周波数(リサンプリング周波数)でサンプリングを行ったサンプリングデータ(リサンプリングデータ)のことである。
【0014】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記対象とする周波数に対応したサンプリング周波数であるリサンプリング周波数を算出するリサンプリング周波数算出手段をさらに備え、前記データ変換手段は、前記サンプリング手段のサンプリング周波数および前記リサンプリング周波数に基づいて変換を行う。
【0015】
なお、「対象とする周波数に対応したサンプリング周波数」とは、対象とする周波数がサンプリング周波数の分解能の整数倍になる場合のサンプリング周波数(リサンプリング周波数)のことである。
【0016】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記データ変換手段は、前記サンプリング周波数をf
s、前記リサンプリング周波数をf
rとした場合、下記式に基づいて、前記サンプリングデータx
i(i=0,1,…,N−1)を前記リサンプリングデータr
n(n=0,1,…,N−1)に変換する。
【数1】
【0017】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記サンプリングデータに対して高速フーリエ変換処理を行って周波数毎の変換結果を出力する第2のFFT処理手段と、前記第2のFFT処理手段が出力する周波数毎の変換結果に基づいて、前記対象とする周波数を推定する周波数推定手段とをさらに備えている。
【0018】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記周波数推定手段は、前記第2のFFT処理手段が出力する変換結果の大きさであるスペクトルパワーが最大値になる場合の周波数である近似周波数を検出する検出手段と、前記近似周波数に周波数分解能を加算した周波数についてのスペクトルパワーと、前記近似周波数から前記周波数分解能を減算した周波数についてのスペクトルパワーとを比較する比較手段と、前記最大値に対する、前記比較手段によって大きいと判定された方のスペクトルパワーの比率を算出する比率算出手段とを備えており、前記比率算出手段によって算出された比率に基づいて、前記対象とする周波数を推定する。
【0019】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記周波数推定手段は、前記近似周波数からの補正量と前記比率との対応関係をあらかじめ記憶している記憶手段をさらに備え、前記比較手段によって、周波数分解能を加算した周波数のスペクトルパワーの方が大きいと判定された場合は、前記比率に対応する補正量に前記周波数分解能を乗算して前記近似周波数に加算した周波数を、前記対象とする周波数として推定し、前記比較手段によって、周波数分解能を減算した周波数のスペクトルパワーの方が大きいと判定された場合は、前記比率に対応する補正量に前記周波数分解能を乗算して前記近似周波数から減算した周波数を、前記対象とする周波数として推定する。
【0020】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記周波数推定手段は、前記第2のFFT処理手段が出力する変換結果の大きさであるスペクトルパワーが最大値s
aになる場合の周波数である近似周波数を検出する検出手段と、前記近似周波数に周波数分解能を加算した周波数についてのスペクトルパワーs
a+1と、前記近似周波数から前記周波数分解能を減算した周波数についてのスペクトルパワーs
a-1とを比較する比較手段とを備え、前記比較手段によって、s
a+1≧s
a-1と判定された場合は、
【数2】
によって算出されたΔkに前記周波数分解能を乗算して前記近似周波数に加算した周波数を、前記対象とする周波数として推定し、前記比較手段によって、s
a+1<s
a-1と判定された場合は、
【数3】
によって算出されたΔkに前記周波数分解能を乗算して前記近似周波数から減算した周波数を、前記対象とする周波数として推定する。
【0021】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記対象とする周波数を検出する周波数検出手段をさらに備えている。
【0022】
本発明の好ましい実施の形態においては、前記対象とする周波数は、前記アナログ信号の基本波成分の周波数である。
【0023】
本発明の好ましい実施の形態においては、複数の対象とする周波数毎に、前記データ変換手段およびFFT処理手段を備えている。
【0024】
本発明の第2の側面によって提供される信号処理装置は、本発明の第1の側面によって提供される周波数解析装置と、前記FFT処理手段が出力する、前記対象とする周波数についての変換結果に基づいて、前記アナログ信号の対象とする周波数成分の振幅および位相を演算する演算手段とを備えていることを特徴とする。
【0025】
本発明の第3の側面によって提供される高周波測定装置は、高周波電力が伝送される伝送線路に配置されて、高周波電圧信号および高周波電流信号を検出する高周波検出装置と、本発明の第2の側面によって提供される信号処理装置であって、前記高周波電圧信号の前記対象とする周波数成分の振幅および位相を演算する電圧信号処理装置と、本発明の第2の側面によって提供される信号処理装置であって、前記高周波電流信号の前記対象とする周波数成分の振幅および位相を演算する電流信号処理装置と、前記電圧信号処理装置が出力した前記高周波電圧信号の前記対象とする周波数波成分の振幅および位相と、前記電流信号処理装置が出力した前記高周波電流信号の前記対象とする周波数成分の振幅および位相とから、各種高周波パラメータを演算する演算装置とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明によると、サンプリング手段によって生成されたサンプリングデータがアナログ信号の対象とする周波数に対応したリサンプリングデータに変換され、当該リサンプリングデータに対して高速フーリエ変換処理が行われる。したがって、サンプリング周波数に関係なく、対象とする周波数についての変換結果を出力することができる。
【0027】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態を、本発明に係る周波数解析装置を備えた電圧信号処理装置を例として、図面を参照して具体的に説明する。
【0030】
図1は、第1実施形態に係る周波数解析装置を説明するための機能ブロック図であり、当該周波数解析装置を備えた電圧信号処理装置を示している。同図に示す電圧信号処理装置Aは、伝送線路に生じる高周波電圧を検出したアナログ信号である電圧信号vを入力され、当該電圧信号vの基本波成分の振幅および位相を演算するものである。電圧信号処理装置Aは、周波数解析装置を構成するサンプリング部1、FFT処理部2、周波数推定部3、リサンプリング周波数算出部4、データ変換部5、およびFFT処理部6と、演算部7とを備えている。
【0031】
サンプリング部1は、サンプリングを行うものである。サンプリング部1は、入力される電圧信号vに対して、サンプリング周波数f
sでN点サンプリング(Nは2の累乗であり、例えば、本実施形態では「2048」としている。)を行い、サンプリングされたN個のサンプリングデータx
i(i=0,1,…,N−1)をFFT処理部2およびデータ変換部5に出力する。サンプリング周波数f
sは、あらかじめ定められた値が設定されている。なお、サンプリング部1は量子化も行っており、サンプリングデータx
iはデジタルデータになっている。
【0032】
FFT処理部2は、高速フーリエ変換処理を行うものである。FFT処理部2は、サンプリング部1から入力されるサンプリングデータx
iに対して高速フーリエ変換処理を行い、変換結果X
kを周波数推定部3に出力する。変換結果X
kは、下記(1)式で算出される。なお、FFT処理部2の前段にローパスフィルタを設けて、高周波成分を除去するようにしてもよい。
【数4】
【0033】
周波数推定部3は、電圧信号vの基本周波数を推定するものである。周波数推定部3は、まず、FFT処理部2より入力される変換結果X
kに基づいて、スペクトルパワー|X
k|が最大となる周波数を算出する。サンプリング周波数f
sでN点サンプリングを行った場合、周波数分解能f
1は、f
1=f
s/Nとなる。また、周波数f
k(=k・f
1)のスペクトルパワーが|X
k|となる。k=aのときのスペクトルパワー|X
a|が最大になるとすると、この時の周波数はf
a(=a・f
1)である。周波数f
a+1(=(a+1)・f
1)のときのスペクトルパワー|X
a+1|、または、周波数f
a-1(=(a−1)・f
1)のときのスペクトルパワー|X
a-1|が、スペクトルパワー|X
a|の次に大きいものとなる。周波数推定部3は、最大のスペクトルパワー|X
a|と、次に大きいスペクトルパワー|X
a+1|(または、スペクトルパワー|X
a-1|)とに基づいて、電圧信号vの基本周波数f
inを推定する。
【0034】
図2は、基本周波数f
inの推定方法を説明するための図であり、各周波数のスペクトルパワーを示している。
【0035】
同図(a)は、|X
a+1|≧|X
a-1|の場合を示している。この場合、基本周波数f
inは、周波数f
a(=a・f
1)と周波数f
a+1(=(a+1)・f
1)の間の周波数f
aに近い値になる。つまり、基本周波数f
inの位置に表れるべきスペクトルパワー(同図において破線で示している。)が、周波数f
aと周波数f
a+1の位置に分散されて表れている。基本周波数f
inが周波数f
aに近いほど、スペクトルパワー|X
a|は大きくなり、スペクトルパワー|X
a+1|は小さくなる。したがって、スペクトルパワー|X
a|とスペクトルパワー|X
a+1|とから、基本周波数f
inと周波数f
aとの差を求めることができる。本実施形態では、当該差をΔk・f
1とする補正量Δkを定義し、スペクトルパワー|X
a|に対するスペクトルパワー|X
a+1|の比率であるスペクトルパワー比R(=|X
a+1|/|X
a|)から、補正量Δkを算出している。
【0036】
図3は、スペクトルパワー比Rと補正量Δkの関係を説明するための図である。
【0037】
同図は、電圧信号vの基本周波数を13.56MHz付近で変化させた時のスペクトルパワー比Rと補正量Δkの関係を示している。具体的には、補正量Δkを0.01ずつ変化させてスペクトルパワー比Rを算出してテーブル化し、線形補完により補完したものである。周波数推定部3は、当該テーブル(以下では、「変換テーブル」とする。)に基づいて、スペクトルパワー比Rから補正量Δkを線形補完して算出し、リサンプリング周波数算出部4に出力する。
【0038】
|X
a+1|<|X
a-1|の場合、
図2(b)に示すように、基本周波数f
inは、周波数f
a-1(=(a−1)・f
1)と周波数f
a(=a・f
1)との間の周波数f
aに近い値になる。つまり、基本周波数f
inの位置に表れるべきスペクトルパワー(同図において破線で示している。)が、周波数f
a-1と周波数f
aの位置に分散されて表れている。基本周波数f
inが周波数f
aに近いほど、スペクトルパワー|X
a|は大きくなり、スペクトルパワー|X
a-1|は小さくなる。したがって、スペクトルパワー|X
a|とスペクトルパワー|X
a-1|とから、基本周波数f
inと周波数f
aとの差(Δk・f
1)を算出することができる。この場合のスペクトルパワー比R(=|X
a-1|/|X
a|)と補正量Δkの関係は、
図3と同様になるので、周波数推定部3は、同じ変換テーブルを用いて、スペクトルパワー比Rから補正量Δkを線形補完して算出する。
【0039】
周波数推定部3は、入力されうる電圧信号vの基本周波数毎に変換テーブルを記録している。なお、いずれの周波数であっても、スペクトルパワー比Rと補正量Δkの関係は同様であり、
図3と同様の、上に凸の形状の曲線となるので、同じ変換テーブルを用いるようにしてもよい。また、スペクトルパワー比Rと補正量Δkの関係を、
図3の破線で示す直線で近似させて、単純な計算式(Δk=0.5R)で補正量Δkを算出するようにしてもよい。これらの場合、補正量Δkの精度は悪くなるが、変換テーブルのための記憶容量を削減することができる。また、他の計算方法で補正量Δkを算出するようにしてもよい。また、スペクトルパワー比Rを用いるのでなく、スペクトルパワー|X
a|とスペクトルパワー|X
a+1|(または、スペクトルパワー|X
a-1|)との差を用いて補正量Δkを算出するようにしてもよい。
【0040】
周波数推定部3で推定された基本周波数f
in(以下では、「推定周波数f
in」とする。)は、補正量Δkから、下記(2)式のようになる。周波数推定部3は、算出された補正量Δkをリサンプリング周波数算出部4に出力する。
【数5】
【0041】
図1に戻って、リサンプリング周波数算出部4は、推定周波数f
inに対応したサンプリング周波数であるリサンプリング周波数f
rを算出するものである。リサンプリング周波数算出部4は、周波数推定部3から入力される補正量Δkに基づいてリサンプリング周波数f
rを算出し、データ変換部5に出力する。周波数推定部3からリサンプリング周波数算出部4には、aの値および|X
a+1|と|X
a-1|のどちらが大きいかを示す情報も入力される。
【0042】
推定周波数f
inがリサンプリング周波数f
rの分解能の整数倍であれば、電圧信号vをリサンプリング周波数f
rでサンプリングしたサンプリングデータをFFT処理することで、推定周波数f
inについての変換結果を出力することができる。本実施形態では、リサンプリング周波数f
rをサンプリング周波数f
sより大きく、できるだけ近いものとするために、下記(3)式によって、リサンプリング周波数f
rを算出している。なお、リサンプリング周波数f
rの算出方法はこれに限られない。例えば、下記(3)式の分母を、それぞれ「a」、「a−1」、「a+1」や、その他の整数にしてもよい。
【数6】
【0043】
なお、上記(2)、(3)式より、f
rは、下記(4)式で表すことができる。したがって、周波数推定部3から補正量Δkを入力する代わりに、上記(2)式に基づいて算出された推定周波数f
inを入力し、下記(4)式に基づいてリサンプリング周波数f
rを算出するようにしてもよい。
【数7】
【0044】
データ変換部5は、サンプリングデータの変換を行うものである。データ変換部5は、サンプリング部1より入力される、サンプリング周波数f
sでサンプリングされたサンプリングデータx
i(i=0,1,…,N−1)を、リサンプリング周波数f
rでサンプリングした場合のリサンプリングデータr
n(n=0,1,…,N−1)に変換する。具体的には、データ変換部5は、サンプリング部1より入力されるサンプリングデータx
i(i=0,1,…,N−1)、リサンプリング周波数算出部4より入力されるリサンプリング周波数f
r、およびあらかじめ設定されているサンプリング周波数f
sに基づいて、sinc関数の性質を利用した下記(5)式によって、リサンプリングデータr
n(n=0,1,…,N−1)を算出している。
【数8】
【0045】
上記(5)式の算出方法について、以下に説明する。
【0046】
f(t)をフーリエ変換する式は下記(6)式となり、F(ω)をフーリエ逆変換する式は下記(7)式となる。
【数9】
【0047】
上記(7)式に上記(6)式を代入すると、
【数10】
【0048】
上記(8)式を離散表示に書き直すと、下記(9)式になる。下記(9)式は、サンプリングされた離散データf(k)がデルタ関数の畳み込みを用いてf(t)が再生されることを意味している。つまり、サンプリングされた離散データf(k)を用いて、任意の時間の補間値を表すことができる。
【数11】
【0049】
なお、サンプリング関数として、デルタ関数δ(t)の近似関数であるSinc関数を用いることができる。
【0050】
連続波形f(t)の周波数スペクトルがW[Hz]以下に制限されている場合、サンプリング定理より、1/(2W)秒ごとにサンプリングしたf(t)の値の列により完全に表される。したがって、上記(9)式より、サンプリング関数をSinc関数として定義すると、下記(10)式で表される。
【数12】
【0051】
上記(10)式の導出の方法を、以下に説明する。
【0052】
f(t)を時間間隔Tごとにサンプリングしたf
s(t)は、下記(11)式で表される。
【数13】
【0053】
重畳積分定理の公式である下記(12)式の関係を参照して、上記(11)式のf
s(t)をフーリエ変換すると、F
s(ω)は下記(13)のようになる。
【数14】
【数15】
【0054】
F
s(ω)は、区間(−ω
0/2〜ω
0/2)で、(1/T)F(ω)に等しい周期関数である。f(t)の周波数帯域が(−W〜W)[Hz]に制限されていることに注意すると、下記(14)式に示す方形窓関数Pω
c(ω)を用いることで、2πW=ω
cとして、下記(15)式の関係が得られる。
【数16】
【0055】
上記(15)式にフーリエ逆変換を行うと、上記(12)式の重畳積分定理の公式を参照して、f(t)は下記(16)式のようになる。
【数17】
【0056】
ここで、以下のように、フーリエ変換対を算出することができる。
【数18】
【数19】
【0057】
上記(16)式は、上記(17)式のフーリエ変換対を用いると、ω
c=2πW、T=1/(2W)より、下記(18)式となる。
【数20】
【0058】
以上のように、離散的なデータとSinc関数を用いることで、任意の時間のデータを復元することができる。
【0059】
上記(18)式(上記(10)式)において、2W=f
s、任意の時間t=(1/f
r)iより、下記(19)式となる。なお、Sinc関数は偶関数なのでSinc(x)=Sinc(−x)である。
【数21】
【0060】
上記(19)式より、離散的なデータf(n/f
s)をサンプリングデータx
i(i=0,1,…,N−1)とすると、リサンプリングデータr
n(n=0,1,…,N−1)は、上記(5)式で算出することができる。
【0061】
なお、上記(3)式より、f
s/f
r=a/(a+Δk)(または、a/(a−Δk))なので、上記(5)式はaとΔkとで表すことができる。したがって、リサンプリング周波数算出部4からリサンプリング周波数f
rを入力する代わりに、周波数推定部3から補正量Δk、aの値、および|X
a+1|と|X
a-1|のどちらが大きいかを示す情報を入力して、リサンプリングデータr
nを算出するようにしてもよい。
【0062】
図4は、サンプリングデータx
iと、サンプリングデータx
iをデータ変換部5で変換したリサンプリングデータr
nとを説明するための図である。
【0063】
同図において、ひし形で表している点は、正弦波信号を所定のサンプリング周波数f
sでサンプリングしたサンプリングデータx
i(i=0,1,…,N−1)を示している。サンプリングデータx
iに基づいて、FFT処理部2、周波数推定部3、およびリサンプリング周波数算出部4によって、リサンプリング周波数f
rが算出される。正方形で表している点は、リサンプリング周波数f
rに基づいてデータ変換部5で変換されたリサンプリングデータr
n(n=0,1,…,N−1)を示している。リサンプリングデータr
nもサンプリングデータx
iと同じ正弦波上に位置している。また、リサンプリング周波数f
rがサンプリング周波数f
sより大きいので、リサンプリングデータr
nの間隔がサンプリングデータx
iの間隔より狭くなっている。
【0064】
図1に戻って、FFT処理部6は、高速フーリエ変換処理を行うものである。FFT処理部6は、データ変換部5から入力されるリサンプリングデータr
nに対して高速フーリエ変換処理を行い、変換結果R
k(k=0,1,…,N/2−1)を演算部7に出力する。変換結果R
kは、下記(20)式で算出される。
【数22】
【0065】
演算部7は、電圧信号vの基本波成分の振幅および位相を演算するものである。演算部7は、FFT処理部6より入力される変換結果R
kに基づいて、スペクトルパワー|R
k|が最大のものを検出する。リサンプリング周波数f
rが上記(3)式の第1式(すなわち、|X
a+1|≧|X
a-1|の場合)で算出された場合は、k=aのときのスペクトルパワー|R
a|が最大になるので、演算部7は、変換結果R
aに基づいて電圧信号vの基本波成分の振幅および位相を演算して出力する。振幅は|R
a|に基づいて算出され、位相θはR
aの実部であるRe(R
a)と虚部であるIm(R
a)とから、下記(21)式により算出される。
【数23】
【0066】
一方、リサンプリング周波数f
rが上記(3)式の第2式(すなわち、|X
a+1|<|X
a-1|の場合)で算出された場合は、k=a−1のときのスペクトルパワー|R
a-1|が最大になるので、演算部7は、変換結果R
a-1に基づいて電圧信号vの基本波成分の振幅および位相を演算して出力する。
【0067】
図5は、電圧信号処理装置Aを備える高周波測定装置を説明するための図である。同図に示す高周波測定装置は、電圧信号処理装置A、電流信号処理装置B、高周波検出装置C、演算装置Dを備えている。
【0068】
高周波検出装置Cは、高周波電力が伝送される伝送線路Eに配置されて、伝送線路Eを流れる高周波電流と伝送線路Eに生じる高周波電圧とを検出するものである。高周波検出装置Cは、検出したアナログ信号である電圧信号vを電圧信号処理装置Aに出力し、検出したアナログ信号である電流信号iを電流信号処理装置Bに出力する。電流信号処理装置Bは、高周波検出装置Cから電流信号iを入力され、当該電流信号iの基本波成分の振幅および位相を演算する。電流信号処理装置Bの構成は電圧信号処理装置A(
図1参照)と同様である。演算装置Dは、電圧信号処理装置Aが算出した電圧信号vの基本波成分の振幅および位相と、電流信号処理装置Bが算出した電流信号iの基本波成分の振幅および位相とから、各種高周波パラメータを算出する。
【0069】
本実施形態において、データ変換部5から出力されるリサンプリングデータr
n(n=0,1,…,N−1)は、リサンプリング周波数f
rでサンプリングした場合のサンプリングデータになっている。推定周波数f
in(電圧信号vの基本周波数を推定したもの)はリサンプリング周波数f
rの分解能の整数倍になっているので、FFT処理部6が出力する変換結果R
k(k=0,1,…,N/2−1)には、推定周波数f
inのものが含まれている。したがって、演算部7は、電圧信号vの基本波成分の振幅および位相を正確に算出することができる。
【0070】
図6は、電圧信号処理装置Aに電圧信号vを入力したシミュレーション結果を説明するためのものである。
【0071】
周波数13.56MHzの電圧信号vを、位相を30°ずつずらして、サンプリング部1に入力した。サンプリング周波数f
s=125MHz、サンプリング点数N=2048としている。同図中央の欄は、周波数推定部3で推定された推定周波数f
inおよび演算部7で算出された位相θを記載しており、同図右側の欄は、実際の値(同図左側の欄)との誤差を記載している。同図に示すように、周波数の誤差は最大で40Hz程度であり、位相の誤差は最大で0.12°程度であった。十分実用的な値を算出することができている。
【0072】
なお、本実施形態においては、周波数推定部3がスペクトルパワー比Rと変換テーブルを用いて補正量Δkを算出する場合について説明したが、これに限られず、他の方法で補正量Δkを算出するようにしてもよい。周波数推定部3が計算式を用いて補正量Δkを算出する実施例について、以下に説明する。
【0073】
この場合も、周波数推定部3は、FFT処理部2より入力される変換結果X
kに基づいて、最大のスペクトルパワー|X
a|と、次に大きいスペクトルパワー|X
a+1|(または、スペクトルパワー|X
a-1|)とを検出する。以下では、スペクトルパワー|X
k|をs
kと記載する。
【0074】
本実施形態では、サンプリングデータx
iに特別な窓関数を乗算していないので、下記(22)式に示す方形波を窓関数として乗算していることになる。
【数24】
【0075】
上記(22)式をフーリエ変換すると下記(23)式になり、さらにω=2πfとすると、下記(24)式になる。なお、f=0のときに最大値が「1」になるように正規化している。
【数25】
【0076】
基本周波数f
inからの周波数偏移量を正規化したものをδとすると、これに対応する周波数スペクトルのスペクトルパワーを正規化したS(δ)は、下記(25)式で表せる。基本周波数f
inのときにδ=0となり、このときS(0)=1で最大になる。
【数26】
【0077】
最大のスペクトルパワーがs
aで、次に大きいスペクトルパワーがs
a+1の場合(s
a+1≧s
a-1)、δ=−Δkのときが周波数f
aに対応し、S(−Δk)がs
aを正規化したものになる(
図7(a)参照)。また、δ=1−Δkのときが周波数f
a+1に対応し、S(1−Δk)がs
a+1を正規化したものになる。なお、lは正規化するための定数である。したがって、上記(25)式より下記(26)、(27)式が導かれ、下記(28)式が導かれる。
【数27】
【0078】
最大のスペクトルパワーがs
aで、次に大きいスペクトルパワーがs
a-1の場合(s
a+1<s
a-1)、δ=Δkのときが周波数f
aに対応し、S(Δk)がs
aを正規化したものになる(
図7(b)参照)。また、δ=Δk−1のときが周波数f
a-1に対応し、S(Δk−1)がs
a-1を正規化したものになる。したがって、上記(25)式より下記(29)、(30)式が導かれ、下記(31)式が導かれる。
【数28】
【0079】
周波数推定部3は、s
a+1≧s
a-1の場合には上記(28)式を用いて、s
a+1<s
a-1の場合には上記(31)式を用いて、補整量Δkを算出する。なお、基本周波数f
inは、上記(2)式より算出することができる。
【0080】
また、上記第1実施形態においては、周波数推定部3で推定周波数f
inを推定したが、これに限られず、他の方法で推定周波数f
inを検出するようにしてもよい。他の方法で推定周波数f
inを検出する場合を第2実施形態として、以下に説明する。
【0081】
図8は、第2実施形態に係る周波数解析装置を説明するための機能ブロック図である。同図において、第1実施形態に係る電圧信号処理装置A(
図1参照)と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。
図8に示すように、電圧信号処理装置A1は、電圧信号vから推定周波数f
inを検出する点で、第1実施形態に係る電圧信号処理装置Aと異なる。
【0082】
周波数検出部8は、入力される信号の基本周波数を検出するものである。周波数検出部8は、電圧信号vを入力され、当該電圧信号vの基本周波数である推定周波数f
inを検出し、検出した推定周波数f
inをリサンプリング周波数算出部4’に出力する。周波数検出方法は、従来からある検出方法を用いればよく、交流信号がゼロレベルを交差する点間のパルスをカウントし、そのカウント値の逆数を取って周波数を求める「ゼロクロス点間カウント法」であってもよいし、PLL(Phase Locked Loop)を利用した方法であってもよい。周波数検出部8による周波数検出は、サンプリング部1によるサンプリングと同じタイミングで行う。なお、電圧信号処理装置A1に周波数検出部8を設けるのではなく、電圧信号処理装置A1の外部にある周波数検出装置で電圧信号vの基本周波数を検出して、リサンプリング周波数算出部4’に入力するようにしてもよい。
【0083】
リサンプリング周波数算出部4’は、周波数検出部8から推定周波数f
inを入力されてリサンプリング周波数f
rを算出する。リサンプリング周波数算出部4’は、上記(4)式を用いて、リサンプリング周波数f
rを算出する。分母の「a」には、推定周波数f
inを周波数分解能f
1(=f
s/N)で割った値に近い整数を用いるようにすればよい。
【0084】
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、推定周波数f
inに対応したリサンプリング周波数f
rが算出され、データ変換部5から出力されるリサンプリングデータr
n(n=0,1,…,N−1)がリサンプリング周波数f
rでサンプリングした場合のサンプリングデータになる。したがって、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0085】
なお、上記第1および第2実施形態においては、データ変換部5がサンプリング部1より入力されるサンプリングデータx
iをリサンプリングデータr
nに変換する場合について説明したが、これに限られない。例えば、サンプリング部1がリサンプリング周波数算出部4(4’)で算出されたリサンプリング周波数f
rでサンプリングを行うようにして、データ変換部5を設けないようにしてもよい。ただし、サンプリング部1がリサンプリング周波数算出部4(4’)で算出されるリサンプリング周波数f
rに対応できるように、クロック周波数を相当高くする必要がある。クロック周波数に応じてリサンプリング周波数f
rの精度を下げると、演算部7の演算結果の精度も下がる。データ変換部5を用いれば、サンプリング部1の性能に関係なく、適切なリサンプリングデータr
nを生成することができる。
【0086】
また、上記第1および第2実施形態においては、本発明に係る周波数解析装置を電圧信号処理装置に用いた場合について説明したが、これに限られない。本発明に係る周波数解析装置は、あらゆる交流信号の周波数解析を行う場合にも、用いることができる。例えば、電圧信号処理装置A(
図1参照)において、演算部7で振幅および位相を演算する代わりに、FFT処理部6が出力する変換結果R
k(k=0,1,…,N/2−1)をスペクトルとして表示するようにしてもよい。
【0087】
また、上記第1および第2実施形態においては、電圧信号処理装置A(A1)が電圧信号vの基本波成分の振幅および位相を演算する場合について説明したが、これに限られない。電圧信号処理装置A(A1)が電圧信号vの高調波成分の振幅および位相を演算するようにしてもよい。
【0088】
例えば、第n高調波成分の振幅および位相を演算する場合には、演算部7が、FFT処理部6より入力される変換結果R
kのうち、基本周波数のn倍の周波数成分に対応するものを用いて演算を行うようにすればよい。すなわち、リサンプリング周波数f
rが上記(3)式の第1式(すなわち、|X
a+1|≧|X
a-1|の場合)で算出された場合は、k=aのときのスペクトルパワー|R
a|が最大になり、この時の周波数が基本周波数である。したがって、演算部7は、変換結果R
naに基づいて演算を行うようにすればよい。具体的には、|R
na|に基づいて振幅を算出し、上記(21)式において「R
a」を「R
na」に代えて位相θを算出する。一方、リサンプリング周波数f
rが上記(3)式の第2式(すなわち、|X
a+1|<|X
a-1|の場合)で算出された場合は、k=a−1のときのスペクトルパワー|R
a-1|が最大になり、この時の周波数が基本周波数である。したがって、演算部7は、変換結果R
n(a-1)に基づいて演算を行うようにすればよい。具体的には、|R
n(a-1)|に基づいて振幅を算出し、上記(21)式において「R
a」を「R
n(a-1)」に代えて位相θを算出する。
【0089】
上述した演算部7の演算処理のみで高調波成分の振幅および位相を演算する場合、周波数推定部3(周波数検出部8)で推定された基本周波数に誤差があると、高次の高調波成分の演算結果の精度が悪くなってしまう。したがって、周波数推定部3がFFT処理部2より入力される変換結果X
kのうち高調波成分に対応する周波数帯域のものだけを用いて補正量Δkを算出するようにしてもよい(第1実施形態の場合)。この場合、補正量Δkが高調波周波数に対するものであり、これに基づいたリサンプリングデータr
nに変換されるので、演算部7での演算結果の精度が良くなる。なお、FFT処理部2の前段にバンドパスフィルタを設けて、高調波成分のみをFFT処理部2に入力するようにしてもよい。なお、第2実施形態の場合は、周波数検出部8が基本周波数の代わりに高調波周波数を検出して、推定周波数f
inとしてリサンプリング周波数算出部4’に出力すればよい。
【0090】
次に、基本波成分の振幅および位相と高調波成分の振幅および位相とをそれぞれ演算することができる電圧信号処理装置を、第3実施形態として以下に説明する。
【0091】
図9は、第3実施形態に係る周波数解析装置を説明するための機能ブロック図である。同図において、第1実施形態に係る電圧信号処理装置A(
図1参照)と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。
図9に示すように、電圧信号処理装置A2は、高調波成分の振幅および位相を演算する構成(同図において破線で囲った構成であるリサンプリング周波数算出部4”、データ変換部5’、FFT処理部6’、および、演算部7’)が追加されている点と、周波数推定部3’が2種類の補正量ΔkとΔk’とを切り替えて出力する点で、第1実施形態に係る電圧信号処理装置Aと異なる。
【0092】
周波数推定部3’は、変換結果X
kを用いて基本周波数に対する補正量Δkを算出し、リサンプリング周波数算出部4に出力する状態と、変換結果X
kのうち高調波成分に対応する周波数帯域のものだけを用いて高調波周波数に対する補正量Δk’を算出し、リサンプリング周波数算出部4”に出力する状態とを切り替える。なお、FFT処理部2の前段にフィルタを設けて、ローパスフィルタとして基本周波数成分のみを通過させる状態と、バンドパスフィルタとして高調波成分のみを通過させる状態とを切り替えるようにしてもよい。
【0093】
リサンプリング周波数算出部4”、データ変換部5’、FFT処理部6’、および、演算部7’は、それぞれリサンプリング周波数算出部4、データ変換部5、FFT処理部6、および、演算部7と同様の機能ブロックである。リサンプリング周波数算出部4”は、周波数推定部3’より入力される補正量Δk’に基づいて、リサンプリング周波数f
r’を算出する。リサンプリング周波数算出部4”は、周波数推定部3’より補正量Δk’が入力されていない間(周波数推定部3’がリサンプリング周波数算出部4に補正量Δkを入力している間)は、保持しておいた直前のリサンプリング周波数f
r’を出力する(リサンプリング周波数算出部4も同様)。データ変換部5’はリサンプリング周波数f
r’に基づいて変換したリサンプリングデータr
n’を出力し、FFT処理部6’はリサンプリングデータr
n’に対して高速フーリエ変換処理を行って変換結果R
k’を出力し、演算部7’は変換結果R
k’に基づいて高調波成分の振幅および位相を演算する。
【0094】
基本波成分の他に複数の高調波成分(例えば、第3高調波と第5高調波など)の処理を行う場合は、
図9に示す破線で囲った構成を必要な数だけ設け、周波数推定部3’が各高調波周波数に対する補正量Δk’をそれぞれ算出して、切り替えて出力するようにすればよい。
【0095】
上記第3実施形態の場合、周波数推定部3’が補正量Δkと補正量Δk’とを交互に算出して出力を切り替えるので、リサンプリング周波数f
rおよびリサンプリング周波数f
r’がそれぞれ固定されている期間がある。電圧信号vの周波数が変動する場合、この固定期間での演算結果の精度は悪くなる。補正量Δkと補正量Δk’とを同時に算出することができる電圧信号処理装置を、第4実施形態として以下に説明する。
【0096】
図10は、第4実施形態に係る周波数解析装置を説明するための機能ブロック図である。同図において、第1実施形態に係る電圧信号処理装置A(
図1参照)と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。
図10に示すように、電圧信号処理装置A3は、高調波成分の振幅および位相を演算する構成(同図において破線で囲った構成であるFFT処理部2’、周波数推定部3”、リサンプリング周波数算出部4”、データ変換部5’、FFT処理部6’、および、演算部7’)が追加されている点で、第1実施形態に係る電圧信号処理装置Aと異なる。
【0097】
FFT処理部2’、周波数推定部3”、リサンプリング周波数算出部4”、データ変換部5’、FFT処理部6’、および、演算部7’は、それぞれFFT処理部2、周波数推定部3、リサンプリング周波数算出部4、データ変換部5、FFT処理部6、および、演算部7と同様の機能ブロックである。FFT処理部2’は、サンプリング部1から入力されるサンプリングデータx
iに対して高速フーリエ変換処理を行い、変換結果X
k’を周波数推定部3”に出力する。周波数推定部3”は、変換結果X
k’のうち高調波成分に対応する周波数帯域のものだけを用いて高調波周波数に対する補正量Δk’を算出し、リサンプリング周波数算出部4”に出力する。リサンプリング周波数算出部4”は、周波数推定部3”より入力される補正量Δk’に基づいて、リサンプリング周波数f
r’を算出する。データ変換部5’はリサンプリング周波数f
r’に基づいて変換したリサンプリングデータr
n’を出力し、FFT処理部6’はリサンプリングデータr
n’に対して高速フーリエ変換処理を行いって変換結果R
k’を出力し、演算部7’は変換結果R
k’に基づいて高調波成分の振幅および位相を演算する。
【0098】
なお、FFT処理部2の前段にローパスフィルタを設け、基本周波数成分のみを通過させるようにし、FFT処理部2’の前段にバンドパスフィルタを設け、高調波成分のみを通過させるようにしてもよい。
【0099】
基本波成分の他に複数の高調波成分(例えば、第3高調波と第5高調波など)の処理を行う場合は、
図10に示す破線で囲った構成を必要な数だけ設ければよい。
【0100】
本発明に係る周波数解析装置、当該周波数解析装置を用いた信号処理装置、および、当該信号処理装置を用いた高周波測定装置は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る周波数解析装置、当該周波数解析装置を用いた信号処理装置、および、当該信号処理装置を用いた高周波測定装置の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。