(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記包囲空間内の前記複数の占有者の特定の配置と、前記包囲空間内の前記複数の占有者のアイデンティティとのうちの少なくとも一方を示すデータ構造を生成する
ように更に構成される、請求項1に記載の装置。
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記包囲空間内の前記複数の占有者の前記占有者数を決定する前に、前記複数のデバイスの各々を登録するように更に構成され、該登録は、コンピューティングプラットフォームと各デバイスとの間の無線による通信を可能にする、
請求項1に記載の装置。
前記動作は、前記複数のデバイス位置を生成する前に、前記複数のデバイスの各々を登録するステップを更に備え、該登録は、コンピューティングプラットフォームと各デバイスとの間の無線による通信を可能にする、
請求項8に記載のコンピュータプログラム。
前記動作は、前記複数のデバイスのそれぞれから、デバイス位置及び少なくとも1つのポジショニングメトリクスを受け取るステップを更に含み、前記少なくとも1つのポジショニングメトリクスのうちの各ポジショニングメトリクスは、該ポジショニングメトリクスに関連付けられるデバイスが特定の占有者位置に配置される尤度を示す、
請求項9に記載のコンピュータプログラム。
前記評価するステップは、前記占有者に関連付けられるデバイスから確認情報を受け取ることを含み、該確認情報は、前記アイデンティティ及び前記占有者位置の正確性を示すデータと、前記アイデンティティ又は前記占有者位置の少なくとも一方に対する調整を示すデータとのうちの1つ又は複数を備える、
請求項12に記載のコンピュータプログラム。
前記割り当てる手段において、前記複数のデバイス内の各デバイスから前記識別情報の少なくとも一部を受け取り、前記識別情報の前記少なくとも一部は、前記デバイスに関連付けられるエンドユーザのアイデンティティを示すデータを備える、
請求項15に記載の装置。
前記包囲空間内の前記複数の占有者の特定の配置と、前記包囲空間内の前記複数の占有者のアイデンティティとのうちの少なくとも一方を示すデータ構造を生成するための手段を更に備える、
請求項15に記載の装置。
前記複数のデバイス位置を生成する前に、前記複数のデバイスの各々を登録するための手段を更に備え、該登録は、コンピューティングプラットフォームと各デバイスとの間の無線による通信を可能にする、
請求項15に記載の装置。
前記複数のデバイスの各々から、デバイス位置及び少なくとも1つのポジショニングメトリクスを受け取る手段を更に備え、前記少なくとも1つのポジショニングメトリクスのうちの各ポジショニングメトリクスは、該ポジショニングメトリクスに関連付けられるデバイスが特定の占有者位置に配置される配置の尤度を示す、
請求項15に記載の装置。
前記の評価は、前記占有者に関連付けられるデバイスから確認情報を受け取ることを含み、該確認情報は、前記アイデンティティ及び前記占有者位置の正確性を示すデータと、前記アイデンティティ又は前記占有者位置の少なくとも一方に対する調整を示すデータとのうちの1つ又は複数を備える、
請求項21に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0003】
本開示は、一態様では、車両占有の問題−例えば車両内の位置や車両の占有者のアイデンティティ−及び車両の占有者に関連付けられる、関連する豊富な機能及び対話を認識し、処理する。本開示は更に、車両環境内の技術の適合性の向上により、情報コンテンツ、エンターテイメントコンテンツ、同乗者若しくはドライバーのための指示的若しくは他の教育的コンテンツ、及びリモート若しくはローカルの個人との通信といった、統合サービス(例えば安全サービス)及びコンテンツが展開又は想定され得る、新規な体験が生み出される可能性があることを認識している。そのような統合サービス及びコンテンツは、まとめてインフォテインメントと呼ぶことができる。本開示は、様々なアクティビティ又は体験を車両の占有者のために作り出すことができる、共有空間としての車両に関する。これらのアクティビティは、例えば協調的ゲーム、教育的アクティビティ、教育的特徴とエンターテイメントとを統合するアクティビティ(エデュテインメントと呼ばれる)、拡張現実又は上記の組合せを含む、ソーシャル又は協調的コンポーネントを含むことができる。そのようなアクティビティ又は体験は、占有者のニーズ及び好みを利用又は活用するために、車両及び/又はモバイルデバイス(例えばスマートフォンやタブレット)内の豊富な感知機能を用いることができる。例えば安全のための新規なサービス、エンターテイメント、教育、教育的エンターテイメント(エデュテインメントとも呼ばれる)は、占有者及び占有者の位置についての特有の情報を必要とする。
【0004】
少なくとも、車両の占有者に対してよりシームレス及び/又は楽しめる体験を可能にするために、本明細書で説明される一態様では、本開示は、車両内の1人以上の占有者の位置と、その1人以上の占有者のアイデンティティの決定を含む、占有評価を提供する。この占有評価は、匿名のプレゼンス情報を提供することができる車両のシート内の圧力センサのような、従来の単純なプレゼンス評価機構を用いる。加えて、この占有評価は、匿名のプレゼンス情報を、車両内に存在するモバイルデバイス及び/又は車両内のセンサ若しくはプローブから収集される情報と相互に関連付けることができる。占有評価は、車両内の各占有者の位置及びアイデンティティを確立することができるという点において、車両内において普遍的であり、これは、占有者のデバイスと、これらから使用又は生成される情報との間の強い統合を可能にすることができる。そのような統合は、特定の情報の確認以上には人間の介入に依拠しないので、車両の最前列、(存在するときは)真ん中の列及び/又は後部シートにあるボタンの利用に依拠する特定の従来的な明示的なプロファイル選択機構よりも優れていることがある。開示される評価は、車両内の占有者の位置及び占有者のアイデンティティの自動的な発見を含むことができる。別の態様において、車両内の協調的及び新規な体験について、本開示は、例えば車両内の占有者の数の推定値と、車両内のアイデンティティ及び位置の生成を可能にする。本開示は、少なくとも車両の1人以上の占有者の位置及びアイデンティティを確立するか他の方法で提供することができる占有評価を実行するために、車両内で展開することができるコンテンツ(例えば車両の状態を示す情報、ナビゲーション情報、エンターテイメントコンテンツ及びこれらの組合せ等)の生成及び管理のためのコンピュータプラットフォーム;車両内のプローブ又はセンサ;車両内又はその近くにあるモバイルデバイス内に存在する感知及び/又は演算機能;を用いるか、他の方法で活用することができる。占有評価を介して生成される情報は、車両内の占有者のアクティビティを拡張するか他の方法で強化するために、少なくともユーザプロファイル及び個人的な好み等の知識を用いることを可能にすることができる。開示される占有評価は、車両との関連で説明されるが、開示される占有評価は、1つ以上のモバイルデバイスを含むように構成され、コンテンツの生成及び管理のためのコンピューティングプラットフォームを有する、実質的に任意の開示について実装され得ることを認識されたい。
【0005】
図面を参照すると、
図1は、本開示の1つ以上の態様による例示の動作環境100を提示している。図示されるように、動作環境100は、情報レンダリング及び管理システム110(例えば車両内インフォテインメント(IVI:in- vehicle infotainment)システム)を含み、この情報レンダリング及び管理システム110は、データ及びシグナリングパイプ124を介して1つ以上のネットワーク120へ、及び1つ以上のリンク134を介して1つ以上のプローブ130へ機能的に結合することができる(例えば通信可能に結合することができる)。本明細書及び添付の図面では、情報レンダリング及び管理(IRM:information rendering and management)システム110は、情報R&Mシステム110とも呼ばれる。リンク134は、ダウンストリームリンク(DL)及び/又はアップストリームリンク(UL)を含むことができ、有線リンク、無線リンク(地上エアインタフェース及び/又は遠距離宇宙(deep-space)リンク)又はこれらの組合せで具現化することができる。プローブ130は、1つ以上のセンサ及び/又は1つ以上のカメラを含むことができる。プローブ130を、IRMシステム110を含む包囲空間(enclosure)(例えば運転席又は車両のキャビン)内に展開させる(例えば取り付け;構成;受け入れ;取り付けと受け入れ;構成と受け入れ;取り付けと構成と受け入れ等)ことができる。特定の実施形態において、プローブ130のうちの少なくとも1つのプローブは、車両(例えば車両204)の動作的特徴を示す情報(例えばデータ、メタデータ及び/又はシグナリング)を収集することができ、あるいは収集するように構成され得る。例えば少なくとも1つのプローブ(例えば1つのプローブ、2つのプローブ、2つより多くのプローブ等)が、車両の動きを検出することができ、あるいは検出するように構成され得る。そのような例では、少なくとも1つのプローブは、加速度計及び/又はジャイロスコープで具現化されるか、これらを具備することができる。加速度計は、速度の増加や速度の低下(車両の制動又は減速とも呼ばれる)といった、速度の変化を示す情報を検出するか、他の方法で収集及び/又は供給することができる。一実施形態において、加速度計は3軸の加速度計とすることができる。加えて、ジャイロスコープは、車両のステアリングを示す情報を検出するか、他の方法で収集及び/又は供給することができる。特定の実施形態において、加速度計及び/又はジャイロスコープに加えて、プローブ130は、ジャイロスコープのコンパス(すなわち、ジャイロコンパス)又は他のタイプのコンパスを含むことができ、これらのコンパスは、IRMシステム110を含む包囲空間の方向(又は向き)を示す情報を測定するか、他の方法で収集することができる。
【0006】
あるいはまた、プローブ130のうち少なくとも別のプローブは、車両の運転者又は同乗者といった、IRMシステム110を含む包囲空間の占有者の挙動を示す情報を収集することができ、あるいは収集するように構成され得る。そのような情報は挙動情報とも呼ばれ、例えば車両の占有者の動き又はポジショニングを示す画像情報を備えることができる。そのような例では、1つ以上のカメラ(例えばIRMシステム110を有する車両のバックミラーのダッシュボードエリア内に取り付けられ得る、運転者に面したカメラ)をプローブ130内に含めることができ、このカメラが画像情報を生成することができる。
【0007】
特定の実施形態において、IRMシステム110を、制御コンポーネント(図示せず)、照明器具(図示せず)及び/又はレンダリングコンポーネント(図示せず)に機能的に結合することができる。IRMシステム110は、IRMシステム110を含む包囲空間内及び/又はその近くにおいて、通信環境140(例えばアドホック通信ネットワーク)を介してN個のデバイス150
1〜150
Nのグループ(Nは1以上の自然数)にも機能的に結合することができる。したがって、一態様によると、通信環境140は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、これらの組合せ等といった、局所的に限定される通信ネットワークを形成することができる。通信環境140は、1つ以上の無線技術に関連付けられる1つ以上の変調及び符号化技術に従って、情報(例えばデータ、メタデータ及び/又はシグナリング)を伝送することができる、エアインタフェースを備えることができる。1つ以上のリンク144は、IRMシステム110と通信環境140との間の機能的結合を表す。リンク144は、ダウンストリームリンク(DL)及び/又はアップストリーム(UL)を含むことができ、有線リンク、無線リンク又はこれらの組合せで具現化することができる。同様に、無線リンク154
1〜154
Nは、それぞれのデバイス150
1、150
2、...、150
N−1及び150
Nを、通信環境140に機能的に結合する。そのようなリンクは、デバイス150
1〜150
Nのうちの2つ以上のデバイス同士の機能的結合も可能にする。特定の実施形態において、無線リンク154
1〜154
Nのうちの1つ以上を、有線リンクに置き換えることができることを認識されたい。他の実施形態では、1つ以上の有線リンクを、無線リンク154
1〜154
Nのセットに追加することができ、この場合、そのような有線リンクは、デバイス150
1〜150
N及び/又はIRMシステム110のうちの2つ以上の間の通信も可能にすることができる。加えて、IRMシステム110は、ネットワーク120のうちの少なくとも1つのネットワークを介して、デバイス150
1〜150
Nのうちの1つ又は複数と通信することもできる。リンク158は、通信環境140とネットワーク120の少なくとも1つとの間の機能的結合を可能にすることができる。ネットワーク120は、異なる展開範囲を有する無線ネットワーク及び/又は有線ネットワーク、例えばパーソナルエリアネットワーク、ホームエリアネットワーク、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、遠距離宇宙通信網(例えば衛星ネットワーク)又はこれらの組合せ等を備えることができる。ネットワーク120は、特定の場所で展開されることが可能であり、IRMシステム110を含む包囲空間では動かないカバレッジ範囲を有することができることを認識されたい。この場合、通信環境140のカバレッジの範囲は、その包囲空間に付随して生じる。
【0008】
通信プラットフォーム118は、ネットワーク120、プローブ130及びデバイス150
1〜150
Nのうちの1つ以上との、IRMシステム110の機能的結合を可能にすることができる。一態様において、通信プラットフォーム118は、ネットワーク通信のためのアクセスポイント(又は基地局)を具現化するか、備えることができる。図示されるように、IRMシステム110は、IRMシステム110及びデバイス150
1〜150
Nを含む包囲空間の占有評価を実行することができる、占有評価プラットフォーム114も備えることができる。そのような評価の一部として、一態様では、占有評価プラットフォーム114は、包囲空間の占有者の数及び占有者のそれぞれのアイデンティティを決定することができる。
図2Aの例示の実施形態に図示されるような一実施形態において、そのような包囲空間は、車両204で具現化されるか、車両204を具備することができる。したがって、車両204はIRMシステム110を有することができる。加えて、車両204は、車両204内のそれぞれの位置(例えばシート)210a、210b及び210cに置くことができるデバイス220、230及び240を含むことができる。特定のシナリオでは、位置210a、210b又は210cのうちの1つ以上が、車両204の所有者若しくは借主の好み、又は占有者に少なくとも基づく、特有の割り当てを有することができる。例えば位置210aは、一般的に車両204を運転することができる所有者又は借主に対応することができる。同様に位置210cを、子供やペットといった、特有の物理的特性を有する同乗者に割り当てることができる。したがって、一態様では、デバイス220は、車両の所有者又は借主に関連付けられる可能性が高く、一方、デバイス240は、子供に関連付けられるか(例えばデバイス240は、タブレットコンピュータやポータブルゲームコンソールとすることができる)又はペットに関連付けられる(例えば無線周波数識別情報(RFID)マイクロチップ)である可能性が高い。
【0009】
図示されるように、そのようなデバイスは、リンク245、255及び265を介して相互に通信することができ、リンク225、235及び260を介してIRMシステム110と通信することができる。一態様において、デバイス間での通信を可能にするリンクは、IRMシステム110とのデバイスの通信を可能にするリンクとは異なる可能性があることを認識されたい。特定の実施形態において、デバイス220、230及び240のうちの2つ以上のデバイスは、リンク245、255又は265のうちの1つ以上を介して直接的に通信しないことがあることを更に認識されたい。本明細書において説明されるように、IRMシステム110は、1つ以上のリンク264を介して外部ネットワーク260と機能的に結合(例えば通信可能に結合)することができ、リンク264は、DL及び/又はULを含むことができ、有線リンク、無線リンク(地上及び/又は遠距離空間リンクを含む)又はこれらの組合せを含むことができる。
【0010】
図2Bに図示される実施形態280のような特定の実施形態において、通信プラットフォーム118は、車両全体にわたって分散される幾つかのアンテナ288a〜288pを備える分散アンテナシステム(DAS)を含むことができる。処理コンポーネント284は、通信プラットフォーム118及び占有評価プラットフォーム114の特定の機能要素を含め、IRMシステム110の様々な機能コンポーネントを表す。図示されるDASは16個のアンテナを備えるが、本開示はそのようには限定されず、より多くの又はより少ないM個のアンテナを考慮することができることを認識されたい。ここで、Mは1より大きい自然数である。一態様において、より多くの数のアンテナは、通信プラットフォーム118のアーキテクチャの複雑性を増大させて、無線通信におけるデバイスの位置の推定を決定する際の改善された正確性を提供することができる。一態様において、IRMシステム110への登録の際又はその後に、デバイス220、230又は240といったモバイルデバイスは、アンテナ288a〜288pのうちの少なくとも1つ以上を介して、IRMシステム110と通信することができる。
【0011】
少なくとも、車両204のような包囲空間の占有評価を実行するために、占有評価プラットフォーム114は、通信プラットフォーム118から情報(例えばデータ、メタデータ及び/又はシグナリング)を取得するか、他の方法で受け取ることができる。一実施形態、例えば
図3に図示される実施形態300では、そのような情報の少なくとも一部を、プローブ130のうちの少なくとも1つ及び/又は1つ以上のデバイス304のうちの少なくとも1つから取得することができる。一態様において、デバイス304は、デバイス150
1〜150
Nを含むか、具現化することができる。通信プラットフォーム118は、データ及びシグナリングパイプ308を介してデバイス304と機能的に結合され得る。一態様において、通信プラットフォーム118は、デバイス304のうちの少なくとも1つと無線で情報を交換することができる無線ユニット314と、プローブ130のうちの少なくとも1つと情報を交換することができる交換コンポーネント318とを含むことができる。特定の実施形態では、プローブ130のうちの1つ以上のプローブが、無線ユニット314を介して通信プラットフォーム118と無線で通信することができることを認識されたい。一実施形態において、無線ユニット314は、無線信号を処理するように構成されるか、無線信号を処理するのに適切な少なくとも1つのコンポーネントに加えて、1つ以上のアンテナを含むことができる。無線ユニット314が幾つかのアンテナを含むシナリオでは、これらのアンテナを、IRMシステム110を有する車両全体にわたって分散させることができ(例えば
図2Bを参照されたい)、あるいはそのような車両の特定のエリア内に実質的に局所化することもできる。
【0012】
図3は、実施形態300を図示しており、実施形態300では、プレゼンス分析コンポーネント320、位置ジェネレータコンポーネント330(位置ジェネレータ330とも呼ばれる)、ID構成コンポーネント340及びリポジトリ350が占有評価プラットフォーム114を具現化するか、占有評価プラットフォーム114内に含まれ得る。プレゼンス分析コンポーネント320は、プローブ130のうちの1つ以上を発端とする特有の情報にアクセスして、そのような情報の少なくとも一部に基づいて、IRMシステム110を含む包囲空間(例えば車両204)内の占有者の数を決定することができる。占有者の数は概して、識別情報を決定することなく、決定される。したがって、一態様において、そのような決定は、占有者の数の匿名の決定(anonymous determination)と呼ばれる。例えばプレゼンス分析コンポーネント320は、プローブ130内に含まれる1つ以上のシートの圧力センサから受け取る圧力センサ情報を分析することができ、少なくともその分析の結果に基づいて、プレゼンス分析コンポーネント320は、包囲空間内の占有されているシートの数を確立することができる。あるいはまた、プレゼンス分析コンポーネント320は、プローブ130内に含まれる1つ以上のカメラから受け取ることができる画像データを分析することができ、少なくともその分析に基づいて、車両204の占有者の数を決定することができる。一態様において、この分析は、(顔認識分析のような)オブジェクト認識分析を含むことができ、このオブジェクト認識分析では、プレゼンス分析コンポーネント320は、コンピュータビジョン技術を実装して、包囲空間の占有者を認識して占有者の数を生成することができる。プレゼンス分析コンポーネント320は、第1のセンサ情報(例えば圧力センサ情報)を介して生成される占有者の数を、第2のセンサ情報を介して生成される占有者の数との比較を通して精査することができる。
【0013】
実施形態300において、占有評価プラットフォーム114は、一群の占有者位置推定値を決定することができる位置ジェネレータ330も備えることができる。位置ジェネレータ330は、1つ以上のプローブ130のうちの少なくとも1つのプローブから取得される情報(データ、メタデータ及び/又はシグナリング)を用いるか、他の方法で活用して、プレゼンス分析コンポーネント320を介して確立されるような一群の占有者の位置を決定することができる。一態様において、位置ジェネレータ330は、圧力センサ情報を用いて、包囲空間のシートマップを追加することができ、これに応じて、占有されたシートに関連付けられる各占有者について位置推定値を生成することができる。したがって、一態様において、位置ジェネレータ330は、一群の1以上の占有者にそれぞれ関連付けられる1群の1つ以上の位置推定値を生成することができる。位置推定値は、IRMシステム110を含む占有範囲内の位置を示す情報オブジェクト(例えばデータ構造)内に具現化されるか、これを備えることができる。一態様において、位置推定値の各々は、アイデンティティにとらわれず、匿名とすることができる。
【0014】
加えて、位置ジェネレータ330は、デバイス304のうちの少なくとも1つのデバイスから取得される情報を用いるか、他の方法で活用することで、特にその少なくとも1つのデバイスのうちのあるデバイスについての位置推定値を生成することができる。少なくとも1つのデバイスは、IRMシステム110と通信するのに登録される。位置推定値を、デバイス位置推定値と呼ぶことができる。特定のシナリオにおいて、そのような情報の少なくとも一部は、少なくとも1つのデバイス又は他のデバイスに関連付けられる位置情報と、その少なくとも1つのデバイスの識別子とを含むことができる。位置ジェネレータ330は、位置情報を、少なくとも1つのデバイスの位置推定値に割り当てることができ、かつ/又は識別子を、少なくとも1つのデバイスのレコードに割り当てることができ、この場合、レコードをIRMシステム110内に保持することができる。他のシナリオでは、位置ジェネレータ330は、パイロット情報(例えばシグナリング)を、デバイス304のうちの少なくとも1つのデバイスと、通信プラットフォーム118に含まれる無線ユニット314を介して無線により交換(例えば伝送及び/又は受信)することができる。パイロット情報の少なくとも一部に少なくとも部分的に基づいて、位置ジェネレータ330は、少なくとも1つのデバイスについて位置推定値を生成することができる。一実装において、例えば位置ジェネレータ330は、(パイロット情報内に含まれ得る)プローブのパイロット信号の伝送と(やはりパイロット情報内に含まれ得る)応答のパイロット信号の受信とに関連付けられる、タイミング情報を生成することができる。IRMシステム110を含む包囲空間(例えば車両204)内における、無線信号(例えば無線周波数(RF)信号、マイクロ波信号、赤外線信号、可視電磁気信号等)の伝搬のための特定のモデルに少なくとも部分的に基づいて、位置ジェネレータ330は、タイミング情報を用いて、少なくとも1つのデバイスのデバイス位置推定値を生成することができる。
【0015】
別の実装では、通信プラットフォーム118がDASを備える実施形態に対して、これには限られないが、特に、位置ジェネレータ330は、デバイス位置推定値を生成するのに、タイミング情報への依存を避けることができる。むしろ、一態様では、位置ジェネレータ330は、DAS内の複数のアンテナ(例えばアンテナ288a〜288p)の各々又はDAS内の複数のアンテナの一部において受け取った無線信号の強さ(例えばパイロット信号の強さ)を検出するか、他の方法で決定することができる。例えば位置ジェネレータ330は、DAS内の各アンテナにおける無線信号強度インジケータ(RSSI:radio signal strength indication)を検出するか、他の方法で決定することができ、IRMシステム110との通信におけるデバイスのあり得る位置の推定値を生成することができる。少なくともそのような目的のために、一態様では、位置ジェネレータ330は、無線ユニット314で受け取られる無線パイロット信号内で伝達されるデバイス識別子を抽出(例えば復号)することができ、DAS内の複数のアンテナの各アンテナにおけるRSSIの規模を決定することができる。デバイス識別子を、無線ユニット314によって決定される複数のRSSIに関連付けることができ、複数のRSSIは、規模の増大又は減少に従って順序付けされ得る。少なくともそのような順序付けに基づいて、位置ジェネレータ330は、特定の基準に従って1つ以上のRSSI規模を選択することができ(例えば最大の規模、最大の規模と2番目に大きい規模、R個の最大の規模(Rは1以上の自然数)等)、選択された規模を有するアンテナに近い位置を、デバイス位置推定値に割り当てることができる。例えば実施形態280では、アンテナ288oは、複数のアンテナ288a〜288pについて検出されるか、他の方法で決定される幾つかのRSSIのうちの最大のRSSIを有することができ、したがって、位置ジェネレータ330は、位置210aを、デバイス220の位置決定推定値に割り当てることができる。同様に、アンテナ288eは、最大のRSSIを有することができ、したがって、位置ジェネレータ330は、位置210bをデバイス230のデバイス位置推定値に割り当てることができる。
【0016】
一態様において、DAS、及び、DASとDASに結合される包囲空間内のデバイスとの間の通信の可用性は、そのデバイスについてのグラウンドトゥルース推定値又は絶対位置推定値の生成を可能にすることができる。例えばデバイスは、無線ユニットを介して、例えばDASを具現化するかDAS内に含まれる、複数のアンテナのうちの2つ以上のアンテナを発端とするタイミング情報(例えばタイミングメッセージ)を収集することができる。タイミング情報の少なくとも一部に少なくとも部分的に基づいて、デバイスは、グラウンドトゥルース推定値を決定する、例えば三辺測量及び/又は三角測量により計算することができる。
【0017】
更に別の実装では、デバイス位置推定値を生成するために、IRMシステム110は、IRMシステム110を含むか機能的に結合される包囲空間(例えば運転席又は車両のキャビン)との占有情報及び通信を用いることができる。本明細書において説明されるように、占有情報をプレゼンス分析コンポーネント320によって生成することができ、占有情報は、包囲空間(例えば車両204)内の特定の位置(例えば位置210c)が占有されている瞬間を示す情報を含むことができる。一態様において、包囲空間のそれぞれのシート(又はより一般的には、位置)に配置される圧力センサは、シートが占有されていることを示す情報(例えば信号)を生成することができる。加えて、位置ジェネレータ330は、包囲空間内のデバイスから、線形加速や角加速といった動きを示す情報を取得(例えば受信、収集又は他の方法でアクセス)することができる。そのような情報は、時間依存であってよく、包囲空間に対するデバイスの動きを伝えることができる。特定のシナリオでは、そのような動きは、デバイスが包囲空間(例えば車両204)に入ることに起因し、この動きを、時間が進むにつれて小さくなる有限の加速度値(正又は負の値)によって特徴付けるか、他の方法で表すことができる。小さい又は無視できるほどわずかな加速度の値は、小さい又は無視できるほどわずかな(線形速度のような)速度値と併せて、そのデバイスが静止状態にあることを伝えることができる。したがって、あるシナリオでは、デバイスが包囲空間内の特定の位置を占有することを特定のレベルの正確性又は尤度(likelihood)で特定するために、占有情報を(線形加速、角加速、線形速度、角加速又はこれらの組合せ等といった)動き情報と相関させることができる。少なくともそのような目的のために、位置ジェネレータ330は、デバイスが実質的に静止している時間を確立するために、占有されている包囲空間内の位置を示す信号の発現(onset)又は実質的発現と、デバイスの加速度及び速度の低下を相関させることができる。そのような信号の発現又は実質的発現が概ね、デバイスが静止状態に到達するか実質的に静的になる瞬間に生じるというシナリオでは、デバイスの位置を、占有されている位置に割り当てることができる。
【0018】
説明されるように、位置ジェネレータ330は、少なくとも一群の占有者位置推定値と、一群のデバイス位置推定値とを生成することができる。前者のグループは、アイデンティティにとらわれない包囲空間の占有構造を提供することができ、一方、後者のグループは、包囲空間内のデバイス(例えばデバイス304)のグループの分布構造を提供することができる。一群のデバイスの少なくとも一部の各デバイスがそれぞれエンドユーザに関連付けられるという観点において、一群のデバイスの分布構造は、包囲空間内の推定されるアイデンティティの分布を示すか他の方法で表す情報を提供することができる。
【0019】
実施形態300において、アイデンティティ(ID)構成コンポーネント340は、一群の占有者位置推定値及び一群のデバイス位置推定値にアクセスすることができ、占有者位置推定値を、デバイス位置推定値に関連付けることができる。特定の関連付けに基づいて、ID構成コンポーネント340は、占有者とデバイスの位置推定値のマッピングを生成することができる。占有者とデバイスの位置推定値のマッピングを、リポジトリ350内のマッピング354と呼ばれる1つ以上のメモリ要素内で保持することができる。そのようなマッピングは時間に依存し、マッピングは、デバイス304のうちの少なくとも1つのデバイスの再配置に応答して更新される。そのような再配置により、少なくとも1つのデバイスのデバイス位置が更新されることになり、その後、更新されたデバイス分布構造を更新されたマッピング内に反映することができる。特定のシナリオでは、デバイス304のうちの少なくとも1つの再配置(又は再調節)は、包囲空間の占有構造における変化を生じる可能性がある。具体的には、これに限られないが、デバイスが車両に入るか車両から出るシナリオでは、占有者とデバイスの位置マッピングは、デバイスが車両内に入るか車両から出ることによって生じる、車両内の占有構造の変化に応答して変化する可能性がある。さらに、他のシナリオでは、車両内のデバイスの再配置が、車両の占有構造の変化を生じないこともあることを認識されたい。例えばデバイスが、占有構造における変化を伴わずに車両内で動くシナリオでは、占有者とデバイスの位置マッピングは変化しないままである可能性がある。そのようなシナリオの例として、車両の占有者は、デバイスを、車両の別の占有者(例えば車両の後ろのシートの子供)に与えることがあり、この場合、上記の占有者は他の占有者の位置(例えば後ろのシート)に移動することはない。特定の実施形態において、位置ジェネレータ330は、IRMシステム110を含む包囲空間(例えば車両)内のデバイスの位置の変化を検出又は他の方法で決定することができ、これに応じて、車両の占有構造が変化したことを確認するか、車両の占有構造が変化しないままであることを確認するために、(カメラのような)プローブ130のうちの少なくとも1つに、包囲空間内の内部(例えば車両のキャビン)の画像情報を収集するように命令するか、他の方法で指示(例えばコマンド又は命令を伝送)することができる。少なくともそのような目的のために、一態様において、プレゼンス分析コンポーネント320は、デバイスの動きを検出することに応答して、現在の占有構造を決定し、更新された占有構造を以前の占有構造と比較して、これらの構造が異なるかどうかを判断することができる。
【0020】
特定の実施形態において、ID構成コンポーネント340は、1つの占有者位置推定値を1つのデバイス位置推定値に関連付けることができ、したがって、1対1の占有者とデバイスのマッピングを生成することができる。
図2Aに関連する例として、位置210aを示す位置推定値を、デバイス220のデバイス位置推定値と関連付けることができ、位置210bを示す位置推定値を、デバイス230のデバイス位置推定値と関連付けることができ、位置210cを示す位置推定値を、デバイス240のデバイス位置推定値と関連付けることができる。別のシナリオでは、ID構成コンポーネント340は、1つの占有者位置推定値を、2つ以上のデバイス位置推定値に関連付けることができ、したがって、1対他の占有者とデバイスのマッピングを生成することができる。そのようなシナリオでは、例えば包囲空間の1人の占有者が、2つ以上のデバイスを有し、その2つ以上のデバイスについてデバイス位置推定値が生成される。
【0021】
占有者とデバイスのマッピングに少なくとも部分的に基づいて、ID構成コンポーネント340は、デバイス(例えばデバイス304のうちの1つ)に関連付けられるエンドユーザのアイデンティティを、IRMシステム110を含む包囲空間内の位置に割り当てることができる。ID構成コンポーネント340は、デバイス識別子を特定のエンドユーザに関連付けるマッピングを介して、1つ以上のデバイスに関連付けられる1つ以上のアイデンティティにアクセスするか、他の方法で受け取ることができる。デバイス識別子は、一意のものとすることができ、国際携帯機器加入者識別番号(IMSI);一時的IMSI(TIMSI);国際携帯機器の機体識別番号(IMEI);携帯電話登録番号(MDN);携帯電話識別番号(MIN);電気通信工業会(TIA)電子シリアル番号(ESN);マルチビット識別番号のような携帯機器識別番号(MEID);携帯電話加入者ISDN(Integrated Services Digital Network)番号(MSISDN);IP(インターネットプロトコル)マルチメディアプライベートアイデンティティ(IMPI);又はIPマルチメディアパブリックアイデンティティ(IMPU)を含むことができる。一態様において、マッピングを、マッピング354のメモリ要素内で保持することができる。事前にマッピングされていないデバイス(デバイス304のうちの1つ)が、IRMシステム110を含む包囲空間に入ると、又は入った後に、マッピングを生成することができる。例えばID構成コンポーネント340は、そのようなデバイスが包囲空間に入ったことを検出することができ、そのデバイスに関連付けられるエンドユーザに、識別情報を提供するよう促すことができる。少なくともそのような目的のために、ID構成コンポーネント340は、交換コンポーネント318を介して、通信プラットフォーム118に、例えば識別情報を求める要求(又はこれを示すしるし)を提示するように指示することができる。その要求に応答して、通信プラットフォーム118により収集されるか、他の方法でアクセスされる識別を示す情報を、ID構成コンポーネント340へ伝送するか他の方法で供給し、かつ/又はマッピング354内のマッピングで保持することができる。別の態様において、ID構成コンポーネント340は、そのようなデバイスとIDとエンドユーザとのマッピングに、ネットワーク120のうちのあるネットワークから通信プラットフォーム118を介してアクセスすることができる。
【0022】
デバイス304のうちの1つ以上の特定のデバイスが、様々な時間にIRMシステム110を含む包囲空間(例えば車両204)から出て、他の時間に包囲空間に再び入る可能性がある。デバイス304のうちのあるデバイスが(例えばその中に入ることにより)包囲空間を占有するそれぞれの場合を、占有段階(occupancy instance)と呼ぶことができる。特定の実施形態において、1つ以上の特定のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスが、前の占有段階と概ね同じ位置に置かれる可能性がある。例えば車では、子供は典型的に、車内のシートが実質的に割り当てられている。したがって、一態様では、車内の特定のシート位置を有する子供に関連付けられるデバイス(例えばデバイス240)は、車内の概ね同じ位置(例えば210c)を占有することができる。そのようなシナリオは、占有者の例として子供を例示しているが、典型的なシート割り当てを有する他の占有者(例えば配偶者)も考えられることを認識されたい。したがって、一態様において、様々な履歴上の占有段階にわたって、1つ以上の特定のデバイスが、実質的に変化しないままのそれぞれに位置に配置される可能性がある。同様に、特定の占有構造は、履歴上の占有段階を通してその特定の占有構造を繰り返す可能性がある。
【0023】
図4に図示される実施形態400では、学習コンポーネント410は、IRMシステム110を含む包囲空間についての占有段階を示す(履歴上及び/又は同時期の)情報から、特定の占有構造及び/又はデバイス分布構造を自立的に生成することができる。生成される占有構造は、アイデンティティに依存しないか、そのような包囲空間内の特定の位置におけるエンドユーザを識別する情報を含むことができる。一態様において、デバイス分布構造及び/又は占有構造の自立生成は、例えば位置ジェネレータ330の機能に依拠しないか、利用しない。ある実装において、学習コンポーネント410は、少なくとも、特定の段階における特定の包囲空間についてデバイスの分布構造及び/又は占有構造を推論するために、人工知能技術に従って、占有段階を示す情報の少なくとも一部を処理することができる。
【0024】
特定の実施形態において、学習コンポーネント410は、説明される技術の2つ又はそれ以上を融合させて、デバイス位置推定値を生成することができる。少なくともそのような目的のために、一態様において、学習コンポーネント410は、マシン学習技術又は推論技術を実装することができ、それぞれの技術に従って生成されるデバイス位置推定値の様々なセットを収集するか他の方法でアクセスして、デバイスの位置を決定することができ、結果として得らえる位置情報に基づいて、1つ以上のデバイスについてのあり得る位置を推論することができる。デバイスの位置推定値を決定する各技術は、デバイスがIRMシステム110を含むか機能的に結合される包囲空間内の特定の位置にあるときの固有の尤度を有するデバイスの分布を示す情報を生成することができる。例えば各技術は、包囲空間内の位置(例えばシート)ごとにデバイスの存在の確率をマップすることができる。包囲空間(例えば車両204のような車両)内の複数のデバイスについてデバイス分布を生成するために、学習コンポーネント410により実装され得る融合された技術は、包囲空間内の特定の位置に置かれているデバイスの確率を生成するために、例えば平均化、最大値をとること、積(product)、投票又はネイティブのベイズネットワークを使用するか、他の方法で用いることができる。そのような確率は、包囲空間内のデバイスの位置メトリックを表すか他の方法で示す。
【0025】
包囲空間内の複数のデバイスについての占有構造の感知技術及び/又は決定が利用可能でないか、かつ/又は特定の占有構造の忠実性が乏しいか、信頼性がない実施形態−例えば不確実性のために、複数のデバイスに関連付けられるエンドユーザからの確認が必要となる実施形態−において、通信プラットフォーム118内のレンダリングユニット316(例えばIRMシステム内の中央のディスプレイ)は、包囲空間(例えば車両)における、その包囲空間の占有者のビューと、その推定される位置とをレンダリング(例えば表示)することができる。そのようなビューを、利用可能な位置(例えばシート)のそれぞれに向く、包囲空間内のカメラにより取得することができる。加えて、交換コンポーネント318は、各占有者又は少なくとも占有者のグループに、包囲空間との自身の位置及び/又はアイデンティティを確認するように促すことができる。少なくともそのような目的のために、交換コンポーネント318は、確認要求又はクエリを示すか又は表す情報を生成することができ、レンダリングユニット316にそのような情報を伝達するように指示することができる。一態様において、エンドユーザは、レンダリングユニット316における占有空間の内部(例えば車両のキャビン又は運転席)のレンダリングにおいてその占有者についてのカメラ画像をクリック、タップ又は他の方法で選択するジェスチャにより、その位置及びアイデンティティを示す情報を介して、確認を提供することができる。加えて、エンドユーザは、占有者のアイデンティティ(例えば名前)を提供して、包囲空間内における占有者の位置を明示的に識別することができる。例えば占有者は、その占有者のアイデンティティ及び/又は占有者のプロファイルを、推定される占有構造を表すか示すシート及び画像の「グリッド」(例えば所定の配置又は構成)に、ドラッグアンドドロップすることができる。学習コンポーネント410は、包囲空間内の位置及び/又はアイデンティティの確認を示すか表す同時期及び/又は履歴上の情報に少なくとも基づいて、特定の占有構造を推論することができる。
【0026】
図5は、本開示の1つ以上の態様による、占有評価のための例示のコールフロー500を図示している。図示されるように、様々なタイプ及び種類の情報を、IRMシステム110と、IRMシステム110と通信することができるデバイス150
1〜150
Nを代表する2つのデバイスとの間で交換することができる。そのような情報は、一態様において、本明細書で説明される占有評価の実行を可能にする。ブロック504において、IRMシステム110は、一群の占有者位置推定値を生成することができる。本明細書で説明されるように、IRMシステム110は、IRMシステム110を含む包囲空間の占有を示すか表す情報を提供する、幾つかのプローブ(例えばプローブ130)使用するか、他の方法で用いることができる。例えば包囲空間(例えば車両)内にシートに統合されるか機能的に結合される1つ以上の圧力センサは、この1つ以上の圧力センサに関連付けられるシートの占有を示す圧力データ及び/又はシグナリングを提供することができる。一群の占有者位置推定値は、そのような包囲空間の占有構造を示すか表す。図示されるように、デバイスK510及びデバイスJ520は、例えばそれぞれ登録情報514及び登録情報518の交換を通じて、IRMシステム110に登録することができる。デバイスK510及びデバイスJ520は、IRMシステム110へのそのような登録(例えば登録時又は登録後)及びIRMシステム110との通信を用いるか、他の方法で活用して、それぞれの位置推定値に生成することができる。一態様において、デバイスK510は、ブロック524において、デバイス位置推定値を生成することができる。デバイス位置推定値は、デバイスK510についての位置推定値であっても、別のデバイスについての位置推定値であってもよいが、別のデバイスについての位置推定値は相対的な位置推定値である。同様に、デバイスJ520は、ブロック528において、デバイス位置推定値を生成することができ、デバイス位置推定値は、デバイスJ520についての位置推定値、あるいは相対的な位置推定値である別のデバイスについての位置推定値であってもよい。図示されるように、デバイス510及び520は、それぞれの位置を示す情報を交換することができる:すなわち、デバイスJ520は、デバイスJの位置を示す情報532をデバイスK510に伝送し、デバイスK510は、デバイスKの位置を示す情報536をデバイスJ520に伝送することができる。図示されるように、デバイスJ520及びデバイスK510は、IRMシステム110を介して位置情報を交換することができる。特定の実施形態では、そのようなデバイスは、ポイントツーポイントモダリティの通信で直接的に情報を交換することができることを認識されたい。さらに、特定の実施形態では、デバイス位置情報に加えて、デバイス510及び520は、(a)それぞれの動き及び/又は他のデバイスの動きを示す情報、並びに/あるいは(b)プローブ130のうちの1つ又は複数によって生成される情報(例えば圧力センサによって生成されるデータ)のようにIRMシステム110によって生成される情報、又は本明細書で説明されるような占有者位置推定値の生成に関連するタイミング情報を交換することもできることを認識されたい。そのような情報の交換は、デバイス510及び520が、IRMシステム110を含む包囲空間(例えば車両204)内又はその近くの少なくとも1つのデバイスのポジショニング又は分布を示す情報にアクセスするか、他の方法で生成することを可能にすることができる。特定の実施形態では、位置推定処理を、デバイスK510及びデバイスJ520を含む複数のデバイスにわたって分散させることができ、複数のデバイスの各デバイスは、その複数のデバイス内の他のデバイスの位置推定値を受け取り、複数のデバイス内の各デバイスについての位置推定値の現在のグループを更新する。図示されるように、そのような処理では、デバイスK510は、複数のデバイス内の他のデバイスの位置を示す情報に加えて、デバイスJの位置を示す情報532を受け取ることができる。少なくともそのような情報の一部に基づいて、デバイスK510は、デバイスK510の位置推定値を生成することができ、デバイスK510の位置を示す情報536を、デバイスJ520及び複数のデバイス内の他のデバイスに伝送することができる。デバイスJ520は、そのような情報と、複数のデバイス内の他のデバイスの位置を示す情報とを用いて、デバイスJ520について以前に計算された位置推定値を(破線の矢印で表されるように)更新することができる。デバイスJ520の更新された位置推定値を示す情報を、デバイスK510と複数のデバイス内の他のデバイスに伝送することができる。デバイスJ520の更新された情報に少なくとも基づいて、デバイスK510は、(破線の矢印で表されるように)デバイスK510の位置推定値を更新することができる。複数のデバイス内の各デバイスの位置推定値が特定の値に収束するまで、あるいは位置決定における改善が最小になる(例えば全ての位置が特定の値に収束する)まで、そのような反復的プロシージャを継続することができる。
【0027】
期待値最大化アルゴリズム又は反復的K平均アルゴリズムといった、様々な反復的方法を用いることができる。特定の実施形態において、各デバイスに入力又は供給される情報は、(1)デバイス(例えばデバイス220)の加速度計が静止している時間(t
0)と、圧力センサが「シート」イベントを生成する(正式ではないがファイヤ又はトリガするとも呼ばれる)時間(t
onset)との間の時間的変化又は時間差(t= t
0 t
onset)のタイミング情報、あるいは(2)IRMシステム110又はそのアンテナ(例えば288a〜288pの一部又は全て)と、各デバイスとの間のRSSI信号、のうちの1つ以上に基づくものとすることができる。例えばデバイスJ520とデバイスK510が車両(例えば車両204)内に入るというシナリオでは、そのようなデバイスの各々が、それぞれのRSSI信号若しくは信号のグループ、加速度計情報、圧力センサのタイミングに基づいて、それぞれの位置分布の「最良推測(best guess)」を算出するか、他の方法で決定することができる。次いで、各分布を他のデバイスと共有することでき、車両内の他のデバイスに関連付けられる他の確率分布を考慮する事後確率を算出するか、他の方法で決定することができる。特定の実装において、確率分布を、多変数ガウス分布のように各デバイスによって近似することができ、各デバイスは、2つの独立の確率の積から得られる事後確率を考慮して、車両内の位置の最終的な確率を生成することができる。
【0028】
デバイスK510は、少なくともデバイスK510の位置を示す情報548をIRMシステム110に伝送することができる。特定の実施形態において、デバイスK510は、デバイスJ520のような他のデバイスの位置を示す情報を伝送することができる、同様に、デバイスJ520は、デバイスJ520の位置を示す情報552をIRMシステム110に伝送することができる。情報548及び552の少なくとも一部に少なくとも部分的に基づいて、IRMシステム110は、ブロック556において、一群のデバイスの位置推定値を生成することができる。一態様において、そのような位置推定値を生成することの一部として、IRMシステム110は、IRMシステム110を含む包囲空間内のデバイス位置を示すか、他の方法で表す情報を生成することができる。そのような情報は、例えばデバイス510及び520を含む2つ以上のデバイスの相対的な位置を示す情報を含むことができる。
【0029】
一群のデバイス位置推定値を示す情報と、一群の占有者位置推定値を示す情報との少なくとも一部に少なくとも部分的に基づいて、ブロック560において、IRMシステム110は、一群の占有者位置推定値を一群のデバイス位置推定値にマッピングすることができる。本明細書で説明されるように、そのようなマッピングの実行又は実装は、IRMシステム110を含む包囲空間(例えば車両204)の特定の占有部分(例えば占有シート)への特定のデバイスの割り振り又は他の方法による割り当てを可能にすることができる。ブロック564において、IRMシステム110は、一群の占有者の各占有者を、少なくともマッピングされた位置に基づいて識別することができる。例えば本明細書で説明されるように、IRMシステム110は、特定のデバイスに関連付けられるアイデンティティを示す情報を、包囲空間の一部(例えば車両204のシート)に割り当てることができる。
【0030】
デバイス510と520との間のこのような位置情報の通信の例示される順序は、反対にすることができ、したがって、デバイスK510とIRMシステム110及びデバイスJ520とIRMシステム110の間の登録情報の交換も順序も反対にすることができることを認識されたい。
【0031】
図6は、本開示の少なくとも特定の態様に従って通信又は他の方法で動作することができる、デバイス610の例示の実施形態600のブロック図である。図示されるように、デバイス610はコンピューティングデバイスである。特定の実施形態において、デバイス610は、デバイス220、230又は240といった、本開示の様々なデバイスを体現するか具備することができる。したがって、一態様において、デバイス610は、ウェアラブルデバイスを含むユーザ装置を備えることができる。図示されるように、デバイス610は、他の機能の中でも特に、デバイス610の動きを検出することができるか検出するように構成され得る、1つ以上の感知コンポーネントを備えることができる。例えば感知コンポーネント626は、加速度計及び/又はジャイロスコープを含むことができる。加速度計は、速度の増加又は速度の低下といった、デバイス610の速度の変化を示す情報を検出することができ、あるいは他の方法で収集及び/又は供給することができる。加えて、ジャイロスコープは、デバイス610のポジショニング(例えば回転)を示す情報を検出することができ、あるいは他の方法で収集及び/又は供給することができる。特定の実施形態において、加速度計及びジャイロスコープは、デバイス610の線形又は角速度及び/又は加速度を示す情報を測定するか、他の方法で収集することができる、(MEMSのような)半導体デバイスで具現化するか、これを含むことができる。あるいはまた、感知デバイス626は、ジャイロコンパス又は他のタイプのコンパスを含むことができる。他の実施形態において、感知コンポーネント626は、磁場の規模及び/又は向きを示すか表す情報(例えばデータ及び/又はシグナリング)を供給することができる、(3軸の磁力計を含む、半導体磁力計のような)磁力計を含むことができる。デバイス610内のコンポーネントが、したがってデバイス610がコンパスとして動作するために、そのようなデータをデバイス610内のコンポーネントにより使用するか、他の方法で用いることができる。
【0032】
加えて、デバイス610は、デバイス610の位置推定値を決定することができる位置検出プラットフォーム628を含むことができる。特定の実施形態において、位置検出プラットフォーム628は、無線で通信することができる別のデバイスに対する、デバイス610の位置推定値を決定することができる。相対的な位置推定値は、デバイス610からの別のデバイスの範囲(又は距離)を示すか、表すことができる。
【0033】
少なくとも相対的な位置推定値を決定するために、一実装では、位置検出プラットフォーム628は、飛行時間(TOF)測定値と関連する構造及び技術とを使用するか、用いることができる。別の実装において、位置検出プラットフォーム628は、パイロット信号のように、デバイス610において受け取られる無線信号の強さを測定するか、他の方法で決定し、少なくとも空気中(例えば通信環境140内)の電磁放射伝搬の強さ及び/又はモデルに少なくとも部分的に基づいて位置推定値を決定することができる。デバイス610の無線受信機(例えば無線ユニット636)における無線信号の強さは、(電磁波である)無線信号がそのソースから媒体(例えばエアインタフェース)を通じて伝搬し、媒体内で吸収及び/又は拡散されると生じる、経路減衰(又は経路崩壊)に応じる可能性がある。したがって、一態様では、受け取った無線信号の強さを使用するか用いて、無線信号のソースからの距離を推定することができる。
図7に提示される実施形態は、上述の実装を可能にすることができる実施形態のうちの1つを図示している。一態様において、非光学スイッチングユニット704のうちのあるユニットは、電磁放射(EM)無線スペクトルの無線周波数帯域又はマイクロ波帯域で無線信号(例えば無線パイロット信号)を提供(例えば生成、伝送、生成と伝送等)し、これに応じて、見通し線内の別のデバイスをから発生する別の無線信号を検出することができる。無線信号を提供するために、特定の実施形態では、非光学スイッチングユニット704のうちの少なくとも1つは、RF帯域又はマイクロ波帯域における特有の周波数又は(高品質のオシレータによって達成することができる)狭い分布の周波数を有する振動信号を生成することができる。非光学スイッチングユニット704の少なくとも1つは、振動信号を無線ユニット636に伝送することができ、無線ユニット636は、この振動信号を処理(例えば変調、符号化等)し、1つ以上のアンテナを介してそのような信号を無線で伝送することができる。無線ユニット636は、1つ以上の無線技術プロトコルに従って振動信号を処理することができる。無線ユニット636を介して無線信号をブロードキャストすることができるので、デバイス610から1つ以上の他のデバイス(
図6には図示せず)への相対的な距離を、例えば位置検出コンポーネント716を介して推定することができる。TOFの実装では、クロックコンポーネント718のうちの1つが、パイロット無線信号の伝送と、応答のパイロット無線信号の受信との間に経過する時間を決定(例えば測定)することができる。そのような時間は、パイロット無線信号のラウンドトリップ時間(RTT)を示すか、表すことができる。分析コンポーネント722は、RTTとデバイス610が動作する環境(例えば通信環境140)内の超音波の伝搬のモデルとに少なくとも基づいて、デバイス610からの1つ以上のデバイスの範囲を決定(例えば算出又は他の方法で計算)することができる。
【0034】
そのような範囲の同様の決定は、例えば1つ以上の光学スイッチングユニット708により生成及び/又は検出され得る、光学的に切り替えられる信号(例えば可視信号、赤外線信号等)を使用して達成することができる。別の態様では、分析コンポーネント722は、デバイス610に対する別のデバイスの方向を決定することができる。少なくともそのような目的のために、例えば分析コンポーネント722は、デバイス610の動きを示すか表す動き情報を収集するか、他の方法で受け取ることができ、そのような情報の少なくとも一部をTOF情報と組み合わせるか、他の方法で処理(例えば集約、再フォーマット、融合又はこれらの組合せ等)し、これにより、光学的に切り替えられる信号の特性を使用することで、他のデバイスの距離及び/又は方向を示すか表す情報を生成することができる。例えば光学スイッチングユニット708のうちの1つは、デバイス610の近くの特定の領域(例えばシートの横列)をスキャンするのに使用することができるレーザービームを生成することができる。レーザースキャンに応答して、デバイス610は、近接する1つ以上のデバイスを検出することができる。レーザ信号を、1つ以上のデバイスのうちの少なくとも1つ(例えば1つ、2つ、2つより多く又はそれぞれの)デバイスによってキャプチャするか、他の方法で検出することができ、これに応じて、少なくとも1つのデバイスは、光学応答信号(例えば光学的に切り替えられる信号)をデバイス610(又はレーザースキャンを実行する任意の他のデバイス)に返すことができる。光学応答信号を使用して、信号を受け取ったレーザ受信機を知ることによりタイミング測定及び方向からラウンドトリップ飛行時間(RTT)を計算することができる。レーザ受信機を光学スイッチングユニット708内に含めることができる。
【0035】
他の実施形態では、本明細書で説明されるように、位置検出プラットフォーム628は、グラウンドトゥルース推定値又は絶対位置推定値を生成することができる。例えば位置検出プラットフォーム628は、無線ユニット636を介して、例えばデバイス610に機能的に結合されるIRMシステム内に含まれる1つ以上のアンテナから発せられる、タイミング情報(例えばタイミングメッセージ)を収集することができる。タイミング情報の少なくとも一部に少なくとも部分的に基づいて、位置検出プラットフォーム628は、デバイス610のグラウンドトゥルース推定値を決定する(例えば三辺測量及び/又は三角測量により算出する)ことができる。そのような情報を受け取るために、デバイス610は、他のデバイス及び(IRMシステム110のような)少なくとも1つのアクセスポイントとの通信について登録することができることを認識されたい。そのような実施形態の1つを図示する、
図7に示される実施形態700では、クロックコンポーネント718のうちの1つが、1つ以上のアンテナ638を介して伝送される無線信号(例えばパイロット信号)についてのRTTを決定することができる。クロックコンポーネント718のうちの1つ又は複数が、RTT又は他のタイミング情報の生成を可能にすることができる特定の周波数のクロック信号を生成することができることを認識されたい。特定の実施形態において、クロックコンポーネント718は、静的又は構成可能な周波数を有する1つ以上の仮想クリスタルのオシレータを含むことができる。分析コンポーネント722は、位置検出プラットフォーム628によって受け取られるRTT及びタイミング情報に少なくとも基づいて、デバイス610と通信する別のデバイスについて位置推定値を決定することができる。
【0036】
図示されるように、位置検出プラットフォーム628の様々な機能要素を、バス712によって機能的に結合することができ、バス712は、そのような機能要素のうちの2つ又はそれ以上の間の情報の交換を可能にすることができる。一態様において、バス712は、バス637の一部とすることができる。
【0037】
デバイス610と関連して、このデバイスがデバイスK510を体現する実施形態では、位置検出プラットフォーム628は、例えばデバイスKの位置推定値536を生成することができる。同様に、デバイス610がデバイスJ520を体現するシナリオでは、位置検出プラットフォーム628は、例えばデバイスJの位置推定値532を生成することができる。
【0038】
デバイス610は、デバイス機能プラットフォーム632によって提供され得る特有の機能を有することができる。デバイス610が、血圧や心拍、血中の糖分及び/又は毒素の濃度といったエンドユーザの身体的状態を示す情報を収集するか他の方法で測定する医療用デバイスを含む場合、デバイス機能プラットフォーム632は、身体的状態を示す情報を収集及び/又は測定するのに適した回路、構造(例えば電極、マイクロ流体チャネル、反応物等)及び/又は化学物質又は他の物質を含むことができる。そのような実施形態において、医療用デバイスをウェアラブルデバイスとすることができる。デバイス610がゴーグル又はヘルメットマウント型のバイザーを体現するか含む実施形態において、デバイス機能プラットフォーム632は、そのような機器のエンドユーザにコンテンツ及び/又はシグナリングを提示するのに利用可能なゴーグル又はヘルメットマウント型のバイザーの表面の少なくとも一部の上に情報をレンダリングすることができる、回路及び/又は構造(例えばメモリコンポーネント)を含むことができる。他の実施形態において、デバイス610は、ゲームコンソール、電子ブックリーダ(若しくはeリーダ)又はカメラのようなマルチメディア構成デバイスを体現するか、含むことができる。そのような実施形態では、デバイス機能プラットフォーム632は、ゲームをすること、読むこと又はメディア資源(例えば写真、ビデオセグメント等)の生成を可能にするのに適した回路及び/又は構造(例えばメモリコンポーネント)を含むことができる。
【0039】
デバイス610の特有の機能に少なくとも部分的に基づいて、デバイス機能プラットフォーム632は、入出力(I/O)インタフェース618のうちの少なくとも1つを組み込み、補充し、かつ/又は補完することができる。加えて、デバイス機能プラットフォーム632は、無線ユニット636、感知コンポーネント626及び/又は位置検出プラットフォーム628といった、デバイス610の他の機能要素と協働して(例えば同時又は順次)動作することができる。例えばデバイス機能プラットフォーム632を具現化することができる様々な機能要素及び関連する回路は、1つ以上のジェスチャ(例えばタッチ、音声、動き)又は1つ以上の通信プロトコルによるデータ入力を可能にすることができる。そのような機能要素は、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォン、カメラ、バーコードリーダ、無線周波数ID(RFID)リーダ、赤外線(IR)無線ベースのリーダ等を含むことができる。
【0040】
デバイス610は、無線デバイスとして動作することができ、デバイス220、230又は240といった、本開示に係る通信デバイスを体現するか、具備することができる。デバイス(例えばデバイス610)との無線通信を可能にするために、一態様において、デバイス610は、1つ以上のアンテナ638と通信処理ユニット640とを有する無線ユニット636を含む。一実施形態において、例えば
図8に提示される例示の実施形態638において、通信処理ユニット640は、マルチプレクサ/デマルチプレクサ(mux/demux)ユニット808、モジュレータ/デモジュレータ(mod/demod)ユニット816(モデム816とも呼ばれる)及びコーダ/デコーダユニット812(コーデック812とも呼ばれる)と機能的に結合される、1つ以上のトランスミッタ/レシーバ804のセット及びその中のコンポーネント(例えば増幅器、フィルタ等)を備えることができる。トランスミッタ/レシーバ804の各々は、1つ以上のアンテナ638を介して無線信号(例えば電磁放射)を送信及び受信することができる、それぞれのトランシーバを形成することができる。
【0041】
mux/demuxユニット808、コーデック812及びモデム816といった電子コンポーネント及び関連する回路は、デバイス610によって受け取られる無線信号及び同じデバイス610によって伝送されるべき無線信号についての処理及び操作、例えば符号化/復号化、暗号解読及び/又は変調/復調を可能にするか容易にすることができる。一態様において、送受信無線信号を、1つ以上の無線技術プロトコル(例えば3GPP(3rd Generation Partnership Project)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、3GPP LTE(Long Term Evolution)等)に従って、変調及び/又は符号化又は他の方法で処理することができる。
【0042】
1つ以上のトランスミッタ/レシーバ804を含め、説明される通信処理ユニット640内の電子コンポーネントは、バス814を通して、情報(例えばデータ、メタデータ、コード命令、シグナリング及び関連するペイロードデータ、これらの組合せ)を交換することができる。バス814は、システムバス、アドレスバス、データバス、メッセージバス、基準リンク若しくはインタフェース、これらの組合せ等のうちの少なくとも1つを体現するか備えることができる。1つ以上のトランスミッタ/レシーバ804のそれぞれは、信号をアナログからデジタルに変換することができ、その反対も行うことができる。あるいはまた、トランスミッタ/レシーバ804は、単一のデータストリームを複数の並列データストリームに分割することができ、あるいは相互的動作(reciprocal operation)を実行することができる。そのような動作は、様々な多重化スキームの一部として実行することができる。図示されるように、mux/demuxユニット808は、1つ以上のトランスミッタ/レシーバ804に機能的に結合され、mux/demuxユニット808は、時間及び周波数領域における信号の処理を可能にすることができる。一態様において、mux/demuxユニット808は、様々な多重化スキームによる、多重化及び逆多重化情報(例えばデータ、メタデータ及び/又はシグナリング)を含むことができる。そのような多重化スキームには、時間分割多重化(TFM)、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数多重化(OFDM)、コード分割多重化(CDM)及び/又は空間分割多重化(SM)等がある。あるいはまた、別の態様において、mux/demuxユニット808は、アダマール・ウォルシュ・コード、ベーカー・コード、カサミ・コード、多層コードといったほとんどの任意のコードに従って、情報(例えばコード)をスクランブルして分散させることができる。モデム816は、周波数変調(例えば周波数偏移符号化)、振幅変調(例えばM−ary直交振幅変調(Mは正の整数);振幅偏移符号化(ASK);位相偏移符号化(PSK)等)といった様々な変調技術に従って、情報(例えばデータ、メタデータ及び/又はシグナリング)を変調及び復調することができる。加えて、プロセッサ614は、多重化/逆多重化、(直接及び逆高速フーリエ変換を実装する)変調/復調、変調レートの選択、データパケットフォーマットの選択データ、パケット間の回数(inter-packet times)等のために、デバイス610がデータ(例えばシンボル、ビット、チップ)を処理するのを可能にするか、他の方法で容易にすることができる。
【0043】
コーデック812は、少なくともそれぞれのトランスミッタ/レシーバ804から形成される1つ以上のトランシーバを通じた通信に適した、1つ以上の符号化/復号化スキーマに従って、情報(例えばデータ、メタデータ及び/又はシグナリング)に作用することができる。一態様において、そのような符号化/復号化スキーマ又は関連するプロシージャを、1つ以上のコンピュータアクセス可能な命令(コンピュータ読取可能命令、コンピュータ実行可能命令又はこれらの組合せ)のグループとして保持することができる。デバイス610及び別のデバイス(例えばデバイス220)の間の無線通信が、複数入力・複数出力(MIMO)、複数入力・単一出力(MISO)、単一入力・複数出力(SIMO)又は単一入力・単一出力(SISO)オペレーションを使用するか、他の方法で用いるシナリオでは、コーデック812は、空間時間ブロック符号化(STBC)及び関連する復号化、あるいは空間周波数ブロック符号化(SFBC)及び関連する復号化のうちの少なくとも一方を実装することができる。あるいはまた、コーデック812は、空間多重化スキームに従って符号化されるデータストリームから情報を抽出するか、他の方法で取得することができる。一態様において、受け取った情報(例えばデータ、メタデータ及び/又はシグナリング)を少なくとも復号化するために、コーデック812は、特有の復調のための配列の実現に関連付けられる対数尤度の比(LLR:log-likelihood ratios)、最大比合成(MRC:maximal ratio combining)フィルタリング、最大尤度(ML:maximum-likelihood)検出、逐次干渉取り消し(SIC:successive interference cancellation)検出、ゼロフォース(ZF:zero forcing)及び最小2乗平均誤差推定(MMSE)検出等のうちの少なくとも1つを実装することができる。コーデック812は、mux/demuxユニット808及びmod/demodユニットを少なくとも部分的に使用して、本明細書で説明される態様に従って動作することができる。
【0044】
マルチモード回路820は、無線ユニット636が、無線ネットワーク技術又はそのような衛星通信のための様々な無線ネットワーク技術(例えば個別の技術仕様(又は標準プロトコル)に従う第2世代(2G)、第3世代(3G)、第4世代(4G)又は遠距離宇宙衛星に基づく通信)を通して、マルチ通信モードで動作するのを可能にすることができる。様々な無線ネットワーク技術は、本明細書で説明される無線技術のセットの一部とすることができる。一態様において、マルチモード回路820は、無線ユニット636が、例えばLTEベースの通信のような電話通信モードの動作に特有の標準プロトコルに従って動作するのを可能にする。別の態様において、マルチモード回路820は、様々なモードにおいて、あるいはマルチモード回路820が特定の期間の間は専用モードで動作することができるマルチタスクパラダイムにおいて、同時に動作するようにスケジュールされ得る。
【0045】
デバイス610は、異なる電磁放射(EM)周波数帯域で伝達される無線信号を有する様々な無線環境において動作することができる。少なくともそのような目的のために、通信処理ユニット640は、EMスペクトルの無線周波数(RF)の部分、EMスペクトルのマイクロ波の部分又はEMスペクトルの赤外線(IR)の部分のうちの1つ又は複数を備える、1つ以上のEM周波数帯域(周波数帯域とも呼ばれる)のセット内の無線信号を処理(符号化、復号化、フォーマット等)することができる。一態様において、1つ以上の周波数帯域のセットは、(i)全て若しくはほとんどの認可済みのEM周波数帯域又は(ii)電気通信に現在利用可能な、全て若しくはほとんどの未認可の周波数帯域、のうちの少なくとも一方を含むことができる。
【0046】
図示されるように、デバイス610は1つ以上のプロセッサ614を備え、1つ以上のプロセッサ614は、本明細書で説明される少なくとも特定の実施形態に従って、デバイス610の1つ機能の機能要素の機能を少なくとも部分的に可能にすることができる。例示の実施形態600では、1つ以上のプロセッサ614が、デバイス610の様々な機能要素(例えばコンポーネント、インタフェース、プラットフォーム、ノード)の外部にあるように図示されているが、追加又は代替的な実施形態では、1つ以上のプロセッサ614を、複数のそのような機能要素の間に分散させることができる。1つ以上のプロセッサ614を、メモリ644に機能的に結合することができ、そしてバス637を介してデバイス610内の少なくとも1つ(例えば1つ、2つ、2つより多く又はそれぞれの)機能要素へと結合することができる。特定の実装において、バス637は、メモリバス、システムバス、アドレスバス、メッセージバス、電力バス又は1つ以上の基準リンク若しくはインタフェースのうちの1つ又は複数で具現化するか、これを具備することができる。
【0047】
一態様において、メモリ644は、その上に符号化されるコンピュータアクセス可能な命令を有する1つ以上のメモリ要素646を含むことができる。1つ以上のメモリ要素646は、機能命令ストレージ646とも呼ばれる。特定の実装では、機能命令ストレージ646を、加入者識別モジュール(SIM)カードストレージ、ユニバーサル集積回路カード(UICC)ストレージ、取外し可能ユーザ識別モジュール(RUIM)といった取外し可能な要素で具現化することができる。別の態様では、メモリ644は機能情報ストレージ648を備えることができ、機能情報ストレージ648は、本開示の態様に従って、(例えば感知コンポーネント626の1つ又は複数を介して)動きを感知すること及び/又はデバイス610の位置推定値を決定することに特有の情報を含むことができる。
【0048】
図9A、
図9B及び
図10は、本開示の1つ以上の態様に係る、車両占有評価のための例示的な動作環境及び例示の関連するコンピュータ読取可能媒体のブロック図を図示している。これらの例示の動作環境は単なる例示であり、動作環境のアーキテクチャの使用又は機能的範囲に関するいかなる限定を示唆又は示すようにも意図されていない。加えて、動作環境は、これらの例示の動作環境内に図示されるコンポーネントのいずれか1つ又は組合せに関して、いかなる依存性又は要件を有するようにも解釈されるべきではない。これらの動作環境は、IRMシステム110を具現化するか具備することができ、あるいはIRMシステム110とデバイス150
1〜150
Nのうちの1つ以上とを具現化するか具備することができる。
【0049】
動作環境900は、本開示の様々な態様又は特徴の例示のソフトウェア実装を表しており、この実装では、本明細書で説明される車両占有評価に関連して説明される処理及び動作の実行が、コンピューティングデバイス910における1つ以上のソフトウェアコンポーネントの実行に応答して行われ得る。1つ以上のソフトウェアコンポーネントは、コンピューティングデバイス910を表すか、そのようなコンポーネントを含む任意の他のコンピューティングデバイス、他の目的の中でも本明細書で説明される車両占有評価のための特定のマシン、を表すことができることを認識されたい。ソフトウェアコンポーネントは、例えばコンピュータ読取可能及び/又はコンピュータ実行可能命令のような1つ以上のコンピュータアクセス可能命令に具現化されるか、これを具備することができる。あるシナリオでは、コンピュータアクセス可能命令の少なくとも一部は、
図11〜
図13に提示される例示の方法のうちの1つ以上の方法の少なくとも一部及び本明細書で説明される様々なコールフローを具現化することができる。例えばそのような方法を具現化するために、コンピュータアクセス可能な命令の少なくとも一部を、非一時的コンピュータ記憶媒体内に保持する(例えば格納する、利用可能にする又は格納して利用可能にする)ことができ、プロセッサによって実行することができる。ソフトウェアコンポーネントを具現化する1つ以上のコンピュータアクセス可能な命令を、例えばコンピューティングデバイス910又は他のコンピューティングデバイスにおいてコンパイル、リンク及び/又は実行され得る1つ以上のプログラムモジュールにアセンブルすることができる。一般に、そのようなプログラムモジュールは、コンピューティングデバイス910内に統合されるか機能的に結合され得る1つ以上のプロセッサによる実行に応答して、特定のタスク(例えば1つ以上の動作)を実行することができる、コンピュータコード、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、情報構造(例えばデータ構造及び/又はメタデータ構造)等を備える。
【0050】
本開示の様々な例示の実施形態は、様々な他の汎用又は専用のコンピューティングシステム環境又は構成で動作することができる。本明細書で説明される車両占有評価とともに、本開示の様々な態様又は特徴の実装に適切な周知のコンピューティングシステム、環境及び/又は構成の例には、パーソナルコンピュータ;サーバコンピュータ;ラップトップデバイス;モバイルタブレットのようなハンドヘルドコンピューティングデバイス;ウェアラブルコンピューティングデバイス;マルチプロセッサシステムが含まれ得る。更なる例には、セットトップボックス、プログラマブル家庭用電化製品、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、ブレードコンピュータ、プログラマブルロジックコントローラ、上記のシステム及びデバイスの任意のものを含む分散コンピューティング環境等が含まれ得る。
【0051】
図示されるように、コンピューティングデバイス910は、1つ以上のプロセッサ914と、1つ以上の入出力(I/O)インタフェース916と、無線ユニット912と、メモリ930と、コンピューティングデバイス910の様々な機能要素を機能的に結合するバスアーキテクチャ932(バス932とも呼ばれる)を備えることができる。無線ユニット912は、本明細書で説明される無線ユニット636と実質的に同じアーキテクチャ及び機能を有することができる。バス932は、システムバス、メモリバス、アドレスバス又はメッセージバスのうちの少なくとも1つを含むことができ、プロセッサ914、I/Oインタフェース916及び/又はメモリ930又はその中のそれぞれの機能要素の間における情報(データ、メタデータ及び/又はシグナリング)の交換を可能にすることができる。特定のシナリオにおいて、バス932は1つ以上の内部プログラミングインタフェース950(インタフェース950とも呼ばれる)と協働して、そのような情報の交換を可能にすることができる。プロセッサ914が複数のプロセッサを含むシナリオでは、コンピューティングデバイス910は並列演算を用いることができる。
【0052】
I/Oインタフェース916は、コンピューティングデバイスと、例えば別の要素やユーザデバイスといった別のコンピューティングデバイスのような外部デバイスとの間の情報の通信を可能にする。そのような通信は、ネットワーク又はその要素を介したコンピューティングデバイス910と外部デバイスとの間の情報の交換のような、直接通信又は間接通信を含むことができる。図示されるように、I/Oインタフェース916は、ネットワークアダプタ918、周辺アダプタ922及びレンダリングユニット926のうちの1つ以上を備えることができる。そのようなアダプタは、外部デバイスとプロセッサ914又はメモリ930のうちの1つ以上との間の接続を可能にするか、容易にすることができる。例えば周辺アダプタ922はポートのグループを含むことができ、そのようなポートは、パラレルポート、シリアルポート、Ethernet(登録商標)ポート、V.35ポート又はX.21ポートのうちの少なくとも1つを備えることができる。ここで、パラレルポートは、汎用インタフェースバス(GPIB)、IEEE−1284を備えることができ、シリアルポートには、勧告基準(RS)−232、V.11、ユニバーサルシリアルバス(USB)、FireWire(登録商標)又はIEEE−1394が含まれ得る。一態様において、ネットワークアダプタ918の少なくとも1つは、1つ以上のトラフィック及びシグナリングパイプ960を介して、コンピューティングデバイス910を1つ以上のコンピューティングデバイス970に機能的に結合することができ、このトラフィック及びシグナリングパイプ960は、コンピューティングデバイス910と1つ以上のコンピューティングデバイス970との間のトラフィック962及びシグナリング964の交換を可能にするか容易にすることができる。少なくとも部分的にネットワークアダプタ918の少なくとも1つにより提供されるそのようなネットワーク結合は、有線環境、無線環境又はその双方で実装することができる。ネットワーク918の少なくとも1つによって通信される情報は、本開示の方法における1つ以上の動作の実装から得られる可能性がある。そのような出力は、これらには限られないが、テキスト、図形、アニメーション、オーディオ、知覚等を含め、任意の形式の視覚的表現とすることができる。特定のシナリオでは、コンピューティングデバイス970はそれぞれ、コンピューティングデバイス910と実質的に同じアーキテクチャを有することができる。あるいはまた、レンダリングユニット926は、コンピューティングデバイス910の動作の制御を可能にするか、コンピューティングデバイス910の動作状態の伝達又は提示を可能にすることができる、機能要素(例えば発光ダイオードのような光源;液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマモニタ、発光ダイオード(LED)モニタ、エレクトロクロミックモニタのようなディスプレイ;又はこれらの組合せ)を含むことができる。
【0053】
一態様において、バス932は、幾つかのあり得るタイプのバス構造のうちの1つ以上を表し、このようなバス構造には、様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用する、メモリバス若しくはメモリコントローラ、周辺バス、アクセラレイテッド・グラフィクス・ポート及びプロセッサ若しくはローカルバスが含まれる。例示として、そのようなアーキテクチャには、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、拡張ISA(EISA)バス、VESA(Video Electronics Standards Association)ローカルバス、アクセラレイテッド・グラフィクス・ポート(AGP)バス、並びに周辺コンポーネント相互接続(PCI)バス、PCI−Expressバス、パーソナルコンピュータメモリカード業界標準アソシエーション(PCMCIA)バス、ユニバーサルシリアルバス(USB)等があり得る。バス932及び本明細書で説明される全てのバスは、有線又は無線ネットワーク接続を介して実装することができ、プロセッサ914、メモリ930とその中のメモリ要素及びI/Oインタフェース916を含むサブシステムのそれぞれを、物理的に別個の場所にあり、この形式のバスを通して接続される1つ以上のリモートコンピューティングデバイス970に含めることができ、これにより、十分に分散されるシステムを実装することができる。
【0054】
コンピューティングデバイス910は、様々なコンピュータ読取可能媒体を備えることができる。コンピュータ読取可能媒体は、コンピューティングデバイスによってアクセスすることができる(一時的及び非一時的な)任意の利用可能な媒体とすることができる。一態様において、コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ非一時的記憶媒体(又はコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体)及び通信媒体を備えることができる。例示のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の例は、コンピューティングデバイス910によってアクセス可能な任意の利用可能な媒体とすることができ、例えば揮発性及び不揮発性の媒体と、取外し可能及び/又は取外し不可能媒体の双方を備えることができる。一態様において、メモリ930は、ランダムアクセスメモリ(RAM)のような揮発性メモリ及び/又は読取専用メモリ(ROM)のような不揮発性メモリの形式のコンピュータ読取可能媒体を備えることができる。
【0055】
メモリ930は、機能命令ストレージ934及び機能情報ストレージ938を備えることができる。機能命令ストレージ934は、(プロセッサ914の少なくとも1つによる)実行に応答して、本開示に係る機能の1つ以上を実装することができるコンピュータアクセス可能な命令を備えることができる。コンピュータアクセス可能な命令は、占有評価コンポーネント936として図示される1つ以上のソフトウェアコンポーネントを具現化するか備えることができる。あるシナリオにおいて、占有評価コンポーネント936の少なくとも1つの実行により、例示の方法1100から1400のうちの1つ以上を実装することができる。例えばそのような実行は、少なくとも1つのコンポーネントを実行するプロセッサに、開示される例示の方法を実行させることができる。一態様において、占有評価コンポーネント936の少なくとも1つを実行するプロセッサ914のうちのあるプロセッサは、占有評価コンポーネント936によりプログラムされるか他の方法で構成される機能に従って動作するために、機能情報ストレージ938内のメモリ要素940から情報を取り出すか、メモリ要素940内に情報を保持することができる。そのような情報は、コード命令、情報構造等のうちの少なくとも1つを含むことができる。1つ以上のインタフェース950のうちの少なくとも1つは(例えばアプリケーションプログラミングインタフェース)は、機能命令ストレージ934内の2つ以上のコンポーネントの間での情報の通信を可能にするか容易にすることができる。少なくとも1つのインタフェースによって通信される情報は、本開示に係る方法における1つ以上の動作の実行から得られる可能性がある。特定の実施形態において、機能命令ストレージ934と機能情報ストレージ938のうちの1つ以上が、取外し可能/取外し不可能及び/又は揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体内で具現化されるか、これを具備することができる。
【0056】
占有評価コンポーネント936又は占有評価情報940のうちの少なくとも1つの少なくとも一部は、少なくとも本明細書で説明される機能に従って動作するようプロセッサ914のうちの1つ以上をプログラムするか、他の方法で構成することができる。一実施形態において、例えば
図9Bの実施形態980において、機能命令ストレージ934内に含まれる占有評価コンポーネント936は、交換コンポーネント318、プレゼンス分析コンポーネント320、位置ジェネレータ330、ID構成コンポーネント340及び(特定の実施形態において又は任意選択により)学習コンポーネント410を含むことができる。そのような実施形態では、交換コンポーネント318のハードウェア又はファームウェア機能要素を、コンピューティングデバイス910の適切なコンポーネントで具現化することができることを認識されたい。例えばプロセッサ914の少なくとも1つと、I/Oインタフェース916の少なくとも1つ(例えばネットワークアダプタ918のうちのあるネットワークアダプタ)は、交換コンポーネント318の通信ユニットを具現化することができる。加えて、実施形態980において、機能情報ストレージ938は、マッピング354を備えることができる。プロセッサ914のうちの1つ以上が、本明細書で説明される1つ以上の態様に係る車両占有評価を提供するために、そのようなコンポーネントの少なくとも1つを実行し、機能情報ストレージ938内の情報の少なくとも一部を利用することができる。
【0057】
特定のシナリオでは、機能命令ストレージ934は、実行に応答して、少なくとも1つのプロセッサ(例えばプロセッサ914の1つ以上)に、開示される方法と関連して説明される動作又はブロックを備える一群の動作を実行させる、コンピュータアクセス可能な命令を有する、コンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体を具現化するか具備することができることを認識されたい。
【0058】
加えて、メモリ930は、コンピューティングデバイス910の動作及び/又は管理(例えば更新、ソフトウェアのインストール、任意の他の構成等)を可能にするか容易にする、コンピュータアクセス可能な命令及び情報(例えばデータ及び/又はメタデータ)を備えることができる。したがって、図示されるように、メモリ930は、1つ以上のプログラムモジュールを含む(オペレーティングシステム(OS)命令942とラベル付された)メモリ要素942を備えることができ、そのようなプログラムモジュールは、Windows(登録商標)オペレーティングシステム、Unix(登録商標)、Linux(登録商標)、Symbian(登録商標)、Chromium(登録商標)及びモバイルコンピューティングデバイスに適切であるかコンピューティングデバイスにつながれる実質的に任意のOSを具現化するか、これを含む。一態様において、コンピューティングデバイス910の動作及び/又はアーキテクチャの複雑性により、適切なOSを決定することができる。メモリ930は、コンピューティングデバイス910の動作及び/又は管理を可能にするか、容易にするデータ及び/又はメタデータを有するシステム情報ストレージ946も備える。OS命令942及びシステム情報ストレージ946の要素は、プロセッサ914の少なくとも1つによってアクセス可能であるか、動作され得る。
【0059】
機能命令ストレージ934及びOS命令942のような他の実行可能プログラムコンポーネントは、ここでは別個のブロックとして図示されているが、そのようなソフトウェアコンポーネントは、コンピューティングデバイス910の異なるメモリコンポーネントにおいて、様々な時間に存在することができ、プロセッサ914の少なくとも1つによって実行することができることを認識されたい。特定のシナリオにおいて、占有評価コンポーネント936の実装は、何らかの形式のコンピュータ読取可能媒体上で保持されるか、そのような媒体にわたって伝送され得る。
【0060】
コンピューティングデバイス910及び/又はコンピューティングデバイス970のうちの1つは、そのようなデバイス内のコンポーネント又は機能要素の電源を入れることができる電源(図示せず)を含むことができる。電源は、例えば充電式バッテリのような充電式の電源とすることができ、コンピューティングデバイス910及び/又はコンピューティングデバイス970、並びにコンポーネント、機能要素及び関連する回路の動作に適した電力レベルに到達するための変圧器を含むことができる。特定のシナリオにおいて、電源を従来の送電網に取り付けることができ、再充電して確実にそのようなデバイスを動作可能にすることができる。一態様において、電源は、I/Oインタフェース(例えばネットワークアダプタ918のうちの1つ)を含むことができ、従来の送電網に動作的に接続することができる。別の態様では、電源は、コンピューティングデバイス910及び/又はコンピューティングデバイス970のうちの1つについて追加又は代替的な電力源又は自立性を提供するために、ソーラーパネルのようなエネルギ変換コンポーネントを含むことができる。
【0061】
コンピューティングデバイス910は、1つ以上のリモートコンピューティングデバイス970への接続を用いることによって、ネットワーク化された環境内で動作することができる。例として、リモートコンピューティングデバイスは、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークコンピュータ、ピアデバイス又は他の一般的なネットワークノード等とすることができる。ここで説明されるように、コンピューティングデバイス910と、1つ以上のリモートコンピューティングデバイス970のうちのあるコンピューティングデバイスとの間の(物理的及び/又は論理的)接続は、1つ以上のトラフィック及びシグナリングパイプ960を介して作成されることができ、トラフィック及びシグナリングパイプ960は、有線リンク及び/又は無線リンクと、ローカルエリアネットワーク(LAN)及び/又はワイドエリアネットワーク(WAN)を形成する(ルータ若しくはスイッチ、集線装置、サーバ等のような)幾つかのネットワーク要素とを備えることができる。そのようなネットワーク環境は、住居、オフィス、企業規模のコンピュータネットワーク、イントラネット、ローカルエリアネットワーク及びワイドエリアネットワークでは、従来的かつ一般的である。
【0062】
図10に図示される例示の実施形態1000のような1つ以上の実施形態において、開示される方法の1つ又は複数を、グリッドベースの環境のような、分散コンピューティング環境において実施することができ、この場合、トラフィック及びシグナリングパイプと、関連するネットワーク要素とを有するネットワークを通して機能的に結合される(例えば通信可能にリンクされるか、他の方法で結合される)、リモート処理デバイス(コンピューティングデバイス970)によって、タスクを実行することができる。分散コンピューティング環境では、一態様において、(プログラムモジュールのような)1つ以上のソフトウェアコンポーネントを、ローカルコンピューティングデバイス910と、コンピューティングデバイス1010のような少なくとも1つのコンピューティングデバイスとの双方に配置することができる。本明細書で図示及び説明されるように、少なくとも1つのリモートコンピューティングデバイス、例えばコンピューティングデバイス1010は、実質的に、コンピューティングデバイス910と同じアーキテクチャ及び関連する機能を有することができる。例えばコンピューティングデバイス1010は、プロセッサ1014、I/Oインタフェース1016、無線ユニット1012、メモリ1030を備えることができ、(
図10では矢印で表される)バスアーキテクチャは、そのような要素のうちの2つ以上を機能的に結合することができる。コンピューティングデバイス1010のそのような機能要素の機能は、コンピューティングデバイス910内の対応する機能要素と実質的に同じものとすることができる。メモリ1030は、1つ以上の占有評価コンポーネント1036を有する機能命令ストレージ1034と、占有評価情報1040を有する機能情報ストレージ1038を備えることができる。メモリ1030はまた、OS命令1042と、コンピューティングデバイス1010の動作及び/又は管理を少なくとも部分的に可能にすることができるシステム情報ストレージ1046を備えることができる。(
図10ではインタフェース1050として表される)1つ以上の内部プログラミングインタフェース1050は、占有評価コンポーネント1036と機能情報ストレージ1038との間の情報の交換を可能にするか容易にすることができる。一群の占有評価コンポーネント1036内に幾つかのコンポーネントが存在するシナリオでは、インタフェース1050の少なくとも1つのインタフェースが、そのようなコンポーネントの少なくとも2つの間での情報の交換を可能にするか、容易にすることができる。
【0063】
一実装において、コンピューティングデバイス910は、交換コンポーネント318、プレゼンス分析コンポーネント320及び位置ジェネレータ330を具現化するか具備することができ、一方、コンピューティングデバイス1010は、ID構成コンポーネント340及び/又は(そのようなコンポーネントが存在する実施形態では)学習コンポーネント410を具備することができる。交換コンポーネント318、プレゼンス分析コンポーネント320、位置ジェネレータ330、ID構成コンポーネント340及び学習コンポーネント410の他の分散を実装することができる。同様に、マッピング354を、コンピューティングデバイス910及びコンピューティングデバイス1010のそれぞれのメモリ要素又はストレージデバイスの間で分散させることもできる。
【0064】
本明細書で開示される態様の観点において、本開示に従って実装することができる例示の方法は、
図11〜
図14のフローチャートとの関連でより良く理解することができる。説明の簡潔性の目的で、開示される例示の方法は、(例えば各ブロックにより方法のアクション又は動作を表す)一連のブロックとして提示され、説明される。しかしながら、幾つかのブロックは、図示され、説明される順序とは異なる順序で起こってもよく、他のブロックと並列に起こってもよいので、開示される方法は、ブロック及び関連するアクション又は動作の順序によっては限定されない。例えば本開示の様々な方法又は処理は、代替的に、状態図のような一連の相関する状態又はイベントとして表すことが可能である。さらに、必ずしも図示される全てのブロック及び関連するアクションが、本開示の1つ以上の態様に係る方法を実装するのに必要とされるわけではない。さらにまた、開示される方法又は処理の2つ又はそれ以上を、相互に組み合わせて実装して、本明細書で説明される1つ以上の特徴又は利点を達成することができる。
【0065】
本開示の方法を、製品又はコンピュータ読取可能媒体において担持して、そのような方法を、コンピューティングデバイスのプロセッサによる実行のため、従って実装のため、あるいはそのメモリ又は機能的に結合されるメモリ内への格納のために、そのコンピューティングデバイス(例えばデスクトップコンピュータ;タブレット又はスマートフォンのようなモバイルコンピュータ;ゲームコンソール;モバイル電話;ブレードコンピュータ;プログラマブルロジックコントローラ等)に運び、伝達することができる。一態様において、開示される方法の1つ以上を実装(例えば実行)するプロセッサのような、1つ以上のプロセッサを用いて、メモリ又は任意のコンピュータ若しくはマシン読取可能媒体内に担持されるコード命令を実行して、1つ以上の方法を実装することができる。コード命令は、本明細書で説明される方法を実装するコンピュータ実行可能又はマシン実行可能なフレームワークを提供することができる。
【0066】
図11は、本開示の少なくとも特定の態様による、包囲空間の占有を評価するための例示の方法1100のフローチャートを表す。少なくとも1つのプロセッサを有するか、少なくとも1つのプロセッサに機能的に結合されている1つ以上のコンピューティングデバイスが、対象の例示の方法1100の1つ以上のブロックを実装(例えばコンパイル、実行、コンパイルと実行等)することができる。他のシナリオでは、例示の方法1100の1つ以上のブロックを、1つのシステムに含まれる2つ以上のコンピューティングデバイスにより分散される方法で実装することもできる。2つ以上のコンピューティングデバイスのそれぞれは、少なくとも1つのプロセッサを有するか、少なくとも1つのプロセッサに機能的に結合することができ、そのようなプロセッサは、1つ以上のブロックのうちの少なくとも1つを実装することができる。
【0067】
ブロック1110において、包囲空間内の複数の占有者の占有者数を決定する。ブロック1110は、一態様において、包囲空間内において占有されているシートの数を確認することを備えることができる、決定動作と呼ぶことができる。本明細書で説明されるように、一実装において、少なくとも部分的に、シート内の空気袋(air bladder)に機能的に結合される圧力センサから受け取られるシグナリングを介して、シートの占有状態を決定することができる。例えば確認する動作は、包囲空間の占有されている少なくとも2つのシートを示す圧力センサ情報を取得することを含むことができる。別の実装では、シートの占有状態を決定するために、包囲空間の内部に関連付けられる画像情報にアクセスすることができる。そのような情報は、少なくとも部分的に、包囲空間の内部に向けられた視野を有するカメラから取得することができる。例として、確認する動作は、包囲空間の占有されている少なくとも2つのシートを示す画像情報にアクセスすることを含むことができ、この場合、画像情報は、少なくとも部分的に、包囲空間の内部に向けられた視野を有するカメラから取得することができる。
【0068】
ブロック1120において、複数の占有者にそれぞれ関連付けられる複数の占有者位置推定値(占有者位置とも呼ばれる)が生成される。本明細書で説明されるように、対象のブロック1120を実装する(例えば実行する)コンピューティングプラットフォーム又はコンピューティングシステムが、複数の占有者位置を生成することができる。一態様において、そのような位置は、車両の1人以上の占有者のポジショニングを示す情報に少なくとも部分的に基づいて生成され得る。ブロック1130において、包囲空間内の複数のデバイス(例えばデバイス150
1〜150
N)にそれぞれ関連付けられる複数のデバイス位置推定値(又はデバイス位置)が生成される。複数のデバイスの少なくとも1つのデバイスが、例示の方法1100を実装することができるコンピューティングプラットフォーム又はコンピューティングシステムとの通信について登録されるシナリオでは、複数のデバイス位置を生成することは、複数の占有者位置のそれぞれを示す情報を、複数のデバイスのそれぞれに伝送することを含むことができる。特定の実施形態において、コンピューティングプラットフォーム又はコンピューティングシステムは、1つ以上のプロセッサを含むことができ、IRMシステム110を体現するか具備することができる。一実施形態において、ブロック1120及び1130を同時に又はほぼ同時に実行することができ、占有者及び/又はデバイスの位置情報を、少なくとも、1つ以上のプローブから収集するか他の方法で受け取った情報と、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスから受け取った情報との相関により、決定することができる。例えば本明細書で説明されるように、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスの動きを示す情報の間の相関を、包囲空間内のシートの占有の発現に関連付けられる圧力センサ情報(例えばデータ及び/又はシグナリング)と相互に関連付けることができ、シートは、圧力センサ情報を供給する圧力センサのうちの1つ以上を含むか、他の方法で結合される。
【0069】
特定の実施形態では、本明細書で説明されるように(例えば
図5を参照されたい)、例示の方法1100は、包囲空間内の複数の占有者の占有者数を決定することに先行して、複数のデバイスの各々が、コンピューティングプラットフォーム又はコンピューティングシステムに登録される、登録ブロックを含むことができる。登録ブロックは、登録動作とも呼ばれることがあり、コンピューティングプラットフォーム又はコンピューティングシステムと各デバイスとの間の無線による通信を可能にすることができる。
【0070】
ブロック1140において、複数の占有者位置の各々が、複数のデバイス位置のそれぞれのデバイス位置にマッピングされる。一実施形態において、ID構成コンポーネント340は、複数の占有者位置の各々を、複数のデバイス位置のそれぞれのデバイス位置にマップすることができる。占有者位置をデバイス位置にマッピングすることにより、デバイス位置が占有者位置に関連付けられることを認識されたい。
【0071】
ブロック1150において、複数のデバイスのうちの少なくとも1つのデバイスにそれぞれ関連付けられる少なくとも1人のエンドユーザのアイデンティティを示す、識別情報(例えばデータ、メタデータ及び/又はシグナリング)に少なくとも基づいて、複数の占有者の各占有者にアイデンティティが割り当てられる。ブロック1150は、割り当て動作とも呼ばれることがあり、一態様では、コンピューティングプラットフォームにおいて、複数のデバイスの各デバイスから、識別情報の少なくとも一部を受け取ることを含むことができる。一実装において、情報は、デバイスに関連付けられるエンドユーザのアイデンティティを示すデータを備えることができる。
【0072】
一実施形態において、例示の方法1100は、包囲空間内の複数の占有者の特有の配置又は包囲空間内の複数の占有者のアイデンティティの少なくとも一方を示すデータ構造を生成することを含むことができる。本明細書で説明されるように、包囲空間の特有のシートマップ又はシート構造を用いて、そのような配置を生成することができる。あるいはまた、少なくともそのような配置を生成するために、例示の方法1100は、複数のデバイスの各々から、デバイス位置と少なくとも1つのポジショニングメトリクスを受け取ることを備えることができ、少なくとも1つのポジショニングメトリクスのうちの各ポジショニングメトリクスは、そのポジショニングメトリクスに関連付けられるデバイスが、特定のデバイス位置に配置される尤度を示す。
【0073】
図12の例示の方法1200によって例示されるような、特定の実施形態では、例示の方法1100は、評価ブロック1210を含むことができ、評価ブロック1210において、複数の占有者のうちの各占有者のアイデンティティ又は位置のうちの1つ又は複数が評価される。一態様において、評価ブロック1210は、評価動作とも呼ばれることがあり、包囲空間の占有者に関連付けられるデバイスから確認情報を受け取ることを含むことができる。本明細書で説明されるように、確認情報は、占有者のアイデンティティ又は位置の正確性を示すデータ又は任意の他の情報オブジェクトを含むことができる。別の態様では、評価動作は、占有者に関連付けられるデバイスからの修正情報(rectification information)(例えば訂正又は調整)を受け取ることを備えることができ、修正情報は、それぞれの占有者のアイデンティティ又は1つ以上の位置のうちの1つ又は複数に対する調整を示すデータを含む。
【0074】
図13は、本開示の少なくとも特定の態様に従って、デバイス位置推定値を取得するための例示の方法1300を示す。少なくとも1つのプロセッサを有するか少なくとも1つのプロセッサに機能的に結合される、1つ以上のコンピューティングデバイスが、対象の例示の方法1300の1つ以上のブロックを実装(例えばコンパイル、実行、コンパイルと実行等)することができる。例えば1つ以上のコンピューティングデバイスが、デバイス150
1〜150
Nのうちの少なくとも1つを含むことができる。他のシナリオでは、例示の方法1300の1つ以上のブロックを、システム又はプラットフォームといった動作環境に含まれる2つ以上のコンピューティングデバイスにより分散される方法で実装することもできる。2つ以上のコンピューティングデバイスのそれぞれは、少なくとも1つのプロセッサを有するか、少なくとも1つのプロセッサに機能的に結合することができ、そのようなプロセッサは、1つ以上のブロックのうちの少なくとも1つを実装することができる。
【0075】
ブロック1310において、包囲空間内の第1の位置を示す慣性センサ情報(inertial sensor information)が取得される。一実施形態において、感知コンポーネント626のうちの1つ以上が、慣性センサ情報の少なくも一部を生成するか、他の方法で取得することができる。ブロック1320において、包囲空間内の第2の位置を示すパイロット情報が取得される。一実施形態において、位置検出プラットフォーム及び/又は無線ユニット636は、パイロット情報の少なくとも一部を取得する。ブロック1330において、デバイス位置推定値が、慣性センサ情報の少なくとも一部及びパイロット情報の少なくとも一部に基づいて生成される。
【0076】
ブロック1340において、デバイス位置推定値、慣性センサ情報又はパイロット情報のうちの1つ又は複数が供給される。ブロック1340は、供給動作とも呼ばれることがあり、特定のシナリオでは、デバイス間の無線通信を可能にするために、コンピューティングデバイスを別のコンピューティングデバイス(例えばIRMシステム110の機能要素)に登録することを含むことができる。一態様において、そのような通信の一部として、包囲空間内の複数のデバイスのうちのあるデバイスに関連付けられるエンドユーザのアイデンティティを示す識別情報を、コンピューティングデバイスに伝送することができ、このコンピューティングデバイスは、その識別情報を伝送するコンピューティングデバイスに対して登録されたデバイスである。別の態様では、伝送は、少なくとも1人のエンドユーザに関連付けられる顔認識情報又は少なくとも1人のエンドユーザに関連付けられるオーディオべースの認識情報のうちの1つ又は複数を伝送することを含む。
【0077】
図14は、本開示の特定の態様に従って、包囲空間内の1つ以上のデバイスの位置分布を取得するための例示の方法1400を図示している。例示の方法1300を実装することができる1つ以上のコンピューティングデバイスが、対象の例示の方法1400を実装することができる。ブロック1410において、包囲空間に対するデバイスの位置を示す位置情報が取得される。ブロック1420において、デバイスについての少なくとも1つのポジショニングメトリクスが、位置情報の少なくとも一部に少なくとも部分的に基づいて生成される。少なくとも1つのポジショニングメトリクスのうちの各ポジショニングメトリクスは、デバイスが包囲空間内の特定の位置にある尤度を示すことができる。
【0078】
ブロック1430において、少なくとも1つのポジショニングメトリクスが供給される。一態様において、そのようなポジショニングメトリクスは、該ポジショニングメトリクスにアクセス(例えば受信、復号化、受信と復号化等)するように構成され得る他のデバイスにブロードキャストされることがある。別の態様では、少なくとも1つのポジショニングメトリクスのうちの1つ又は複数を、デバイス150
1〜150
Nのうちの1つ又はIRMシステム110のコンポーネントのような、特定のコンピューティングデバイスに伝送することができる。ブロック1430は、供給動作と呼ばれることもあり、特定のシナリオでは、デバイス間の無線通信を可能にするために、コンピューティングデバイスを別のコンピューティングデバイスに登録することを含むことができる。あるシナリオでは、そのような登録動作は、パイロット情報を取得することに先行して実施され得る。
【0079】
本開示の更なる実施形態又は代替的な実施形態が、本明細書の説明及び添付の図面から明らかになる。1つの例示の実施形態では、本開示は占有を評価するための例示の方法を提供する。例示の方法は、(IRMシステム110のような)コンピューティングプラットフォームにより、包囲空間(例えば車両)の複数の占有者の占有者数を決定するステップを含む。包囲空間の複数の占有者の占有者数を決定するステップは、法空間内の占有されているシートの数を確認するステップを含むことができる。一態様において、確認するステップは、包囲空間内の占有されている少なくとも2つのシートを示す圧力センサ情報を取得することを含むことができる。別の態様では、確認するステップは、包囲空間内の占有されている少なくとも2つのシートを示す画像情報を取得することを含み、この画像情報は、少なくとも部分的に、包囲空間内の内部に向けられた視野を有するカメラから取得される。
【0080】
例示の方法は、コンピューティングプラットフォームにより、包囲空間内の複数の占有者位置を生成するステップであって、複数の占有者位置のそれぞれが、複数の占有者のうちのある占有者に関連付けられる、ステップと;コンピューティングプラットフォームにより、包囲空間内の複数のデバイス位置を生成するステップであって、該複数のデバイス位置のそれぞれが、複数の占有者にそれぞれ関連付けられる複数のデバイス内のあるデバイスに関連付けられる、ステップと:コンピューティングプラットフォームにより、複数の占有者位置のそれぞれを、複数のデバイス位置のそれぞれのデバイス位置にマッピングするステップとを含む。加えて、例示の方法は、コンピューティングプラットフォームにより、複数のデバイスの少なくとも1つのデバイスにそれぞれ関連付けられる少なくとも1のエンドユーザのアイデンティティを示す識別情報に少なくとも基づいて、複数の占有者の各占有者にアイデンティティを割り当てるステップを含むことができる。例示の方法では、一態様において、マッピングは、複数のデバイスの各々を、複数の占有者のうちのそれぞれの占有者に関連付けることを含むことができる。
【0081】
別の例示の実施形態では、例示の方法において、割り当てるステップは、コンピューティングプラットフォームにより、複数のデバイス内の各デバイスから識別情報の少なくとも一部を受け取ることを含むことができる。識別情報の少なくとも一部は、デバイスに関連付けられるエンドユーザのアイデンティティを示すデータを備える。
【0082】
別の例示の実施形態では、例示の方法は、包囲空間内の複数の占有者の特定の配置と、包囲空間内の複数の占有者のアイデンティティとのうちの少なくとも一方を示すデータ構造を生成するステップを含むことができる。あるいはまた、他の実施形態では、例示の方法は、コンピューティングプラットフォームにより、包囲空間内の複数の占有者の占有者数を決定する前に、複数のデバイスの各々を登録するステップを含むことができ、この登録は、コンピューティングプラットフォームと各デバイスとの間の無線による通信を可能にする。更に他の実施形態では、例示の方法は、コンピューティングプラットフォームにより、複数のデバイスの各々から、デバイス位置及び少なくとも1つのポジショニングメトリクスを受け取るステップを含むことができ、少なくとも1つのポジショニングメトリクスのうちの各ポジショニングメトリクスは、該ポジショニングメトリクスに関連付けられるデバイスが特定の占有者位置に配置される配置の尤度を示す。一態様では、複数の第2の位置を生成するステップにおいて、複数の占有者位置の各々を示す情報を、複数のデバイスの各々に伝送することを含む。
【0083】
特定の実施形態において、例示の方法は、コンピューティングプラットフォームにより、複数の占有者のうちのある占有者のアイデンティティ及び占有者位置を評価するステップも含むことができる。この占有者のアイデンティティ及び占有者位置を評価するステップは、コンピューティングプラットフォームにより、占有者に関連付けられるデバイスから確認情報を受け取ることを含むことができ、確認情報は、アイデンティティ及び占有者位置の正確性を示すデータを含む。あるいはまた、占有者のアイデンティティ及び占有者位置を評価するステップは、コンピューティングプラットフォームにより、占有者に関連付けられるデバイスから修正情報を受け取ることを含むこともでき、この修正情報は、アイデンティティ又は占有者位置の少なくとも一方に対する調整を示すデータを備える。
【0084】
別の例示の実施形態において、本開示は、デバイスの位置を決定するための別の例示の方法も提供することができる。そのような例示の方法は、第2の例示の方法とも呼ばれるが、コンピューティングデバイス(例えばデバイス610)において、包囲空間内の第1の位置を示す慣性(inertial)センサ情報を取得するステップと;コンピューティングデバイスにおいて、包囲空間内の第2の位置を示すパイロット情報を取得するステップと;コンピューティングデバイスにより、慣性センサ情報の少なくとも一部と、パイロット情報の少なくとも一部とに基づいてコンピューティングデバイスのデバイス位置推定値を生成するステップであって、デバイス位置推定値が包囲空間内の位置を示す、ステップと、を含むことができる。
【0085】
あるいはまた、特定の実施形態において、第2の例示の方法は、コンピューティングデバイスにより、慣性センサ情報の少なくとも一部と、パイロット情報の少なくとも一部とに基づいて少なくとも1つのポジショニングメトリクスを生成するステップを含むことができる。少なくとも1つのポジショニングメトリクスのうちの各ポジショニングメトリクスは、コンピューティングデバイスが包囲空間内の特定の位置にある尤度を示す。
【0086】
別の実施形態において、第2の例示の方法は、慣性センサ情報の少なくとも一部を別のデバイスに伝送するステップを含むことができる。追加又は代替の実施形態において、第2の例示の方法は、パイロット情報の取得の前に、コンピューティングデバイスをコンピューティングプラットフォーム(例えばIRMシステム110)に登録するステップを含むことができる。この登録は、コンピューティングプラットフォームとコンピューティングデバイスとの間の無線による通信を可能にすることができる。この通信は、包囲空間内の複数のデバイスのうちのあるデバイスに関連付けられるユーザのアイデンティティを示す識別情報を、コンピューティングプラットフォームに伝送することを含むことができる。
【0087】
さらに、あるいは別の代替として、特定の実施形態において、第2の例示の方法は、デバイス位置推定値をコンピューティングプラットフォームに伝送することを含むことができる。デバイス位置推定値をコンピューティングプラットフォームに伝送することは、少なくとも1人のエンドユーザに関連付けられる顔認識情報又は少なくとも1人のエンドユーザに関連付けられるオーディオべースの認識情報のうちの1つ又は複数を伝送することを含むことができる。
【0088】
別の例において、本開示は、占有評価のための例示の装置を提供することができる。例示の装置は、コンピュータ実行可能命令(例えば占有評価コンポーネント936及び/又は占有評価コンポーネント1036)及びその上に格納される情報オブジェクトを有する少なくとも1つのメモリ(例えばメモリ930及び/又はメモリ1030)と;メモリに機能的に結合される少なくとも1つのプロセッサ(例えばプロセッサ914及び/又はプロセッサ1014)であって、コンピュータ実行可能命令及び情報オブジェクトによって実行されると、包囲空間の複数の占有者の占有者数を決定し;包囲空間内の複数の占有者位置を生成し、該複数の占有者位置のそれぞれが、複数の占有者のうちのある占有者に関連付けられ;包囲空間内の複数のデバイス位置を生成し、該複数のデバイス位置のそれぞれが、複数の占有者にそれぞれ関連付けられる複数のデバイスのうちのあるデバイスに関連付けられ;複数の占有者位置のそれぞれを、複数のデバイス位置のそれぞれのデバイス位置にマッピングし、これに応じて、複数のデバイスのそれぞれを、複数の占有者のうちのそれぞれの占有者に関連付け;複数のデバイスの少なくとも1つのデバイスにそれぞれ関連付けられる少なくとも1のエンドユーザのアイデンティティを示す識別情報に少なくとも基づいて、複数の占有者の各占有者にアイデンティティを割り当てる、ように構成される、少なくとも1つのプロセッサとを備える。
【0089】
例示の装置の特定の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、複数のデバイス内の各デバイスから識別情報の一部を少なくとも受け取るように更に構成されることができ、情報は、デバイスに関連付けられるエンドユーザのアイデンティティを示すデータを備える。例示の装置の他の実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、包囲空間内の複数の占有者の特定の配置と、包囲空間内の複数の占有者のアイデンティティとのうちの少なくとも一方を示すデータ構造を生成するように更に構成され得る。例示の装置の更に他の実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、包囲空間内の複数の占有者の前記占有者数を決定する前に、複数のデバイスの各々を登録するように更に構成され得る。この登録は、コンピューティングプラットフォームと各デバイスとの間の無線による通信を可能にする。
【0090】
例示の装置の別の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、複数のデバイスの各々から、デバイス位置及び少なくとも1つのポジショニングメトリクスを受け取るように更に構成されることができ、少なくとも1つのポジショニングメトリクスのうちの各ポジショニングメトリクスは、該ポジショニングメトリクスに関連付けられるデバイスが特定の占有者位置に配置される配置の尤度を示す。この装置の追加又は代替的な実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、複数の占有者位置の各々を示す情報を、複数のデバイスの各々に伝送するように更に構成される。
【0091】
例示の装置の別の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、複数の占有者のうちのある占有者のアイデンティティ及び位置を評価するように更に構成される。この装置の他の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、占有者に関連付けられるデバイスから確認情報を受け取るように更に構成されることができ、確認情報は、アイデンティティ及び占有者位置の正確性を示すデータを備える。
【0092】
この装置の他の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、占有者に関連付けられるデバイスから修正情報を受け取るように更に構成されることができる。この修正情報は、アイデンティティ又は占有者位置の少なくとも一方に対する調整を示すデータを備える。例示の装置の更に他の実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、包囲空間内の少なくとも1つのシートが占有されていることを示す圧力センサ情報に少なくとも部分的に基づいて、包囲空間内のシートの数を確認するように更に構成され得る。
【0093】
例示の装置の一実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、包囲空間内の少なくとも2つのシートが占有されていることを示す画像情報にアクセスするように更に構成され得る。画像情報は、包囲空間(例えば車両204)内の内部に向けられた視野を有する1つ以上のカメラからアクセスされ得る。
【0094】
別の例において、本開示は、デバイス位置を推定するデバイスを提供することができる。例示のデバイスは、(デバイス610のような)コンピューティングデバイスとすることができ、コンピュータ実行可能命令(例えば機能命令ストレージ646)及びその上に格納される情報オブジェクト(例えば機能情報ストレージ648)を有する少なくとも1つのメモリ(例えばメモリ644)を備えることができる。例示のデバイスは、メモリに機能的に結合される少なくとも1つのプロセッサであって、コンピュータ実行可能命令及び情報オブジェクトによって実行されると、包囲空間内の第1の位置を示す慣性センサ情報を取得し;包囲空間内の第2の位置を示すパイロット情報を取得し;慣性センサ情報の少なくとも一部と、パイロット情報の少なくとも一部とに基づいてコンピューティングデバイスのデバイス位置推定値を生成し、デバイス位置推定値が包囲空間内の位置を示す、ように構成される、少なくとも1つのプロセッサを備える。
【0095】
例示のデバイスの特定の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、慣性センサ情報の少なくとも一部と、パイロット情報の少なくとも一部とに基づいて少なくとも1つのポジショニングメトリクスを生成するように更に構成され、少なくとも1つのポジショニングメトリクスのうちの各ポジショニングメトリクスは、コンピューティングデバイスが包囲空間内の特定の位置にある尤度を示す。例示のデバイスの追加又は代替的な実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、慣性センサ情報の少なくとも一部を別のデバイスに伝送するように更に構成され得る。
【0096】
例示のデバイスの他の実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、パイロット情報の取得の前に、デバイスをコンピューティングプラットフォームに登録し、コンピューティングプラットフォームへの登録は、コンピューティングプラットフォームとデバイスとの間の無線による通信を可能にするように更に構成される。例示のデバイスの追加又は代替の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、デバイス位置推定値をコンピューティングプラットフォームに通信するように更に構成され得る。
【0097】
例示のデバイスの特定の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、包囲空間内の複数のデバイスのうちのあるデバイスに関連付けられるユーザのアイデンティティを示す識別情報を、コンピューティングプラットフォームに通信するように更に構成され得る。例示のデバイスの他の実施形態において、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1人のエンドユーザに関連付けられる顔認識情報又は少なくとも1人のエンドユーザに関連付けられるオーディオべースの認識情報のうちの1つ又は複数を伝送するように更に構成され得る。
【0098】
別の例において、本開示は、占有を評価する別の例示の装置を提供する。そのような装置は、第2の例示の装置とも呼ばれ、包囲空間の複数の占有者の占有者数を決定する手段を備えることができる。第2の例示の装置の他の実施形態では、包囲空間の複数の占有者の占有者数を決定する手段は、包囲空間の占有されているシートの数を確認する手段を含むことができる。追加又は代替の実施形態において、確認する手段は、包囲空間内の占有されている少なくとも2つのシートを示す圧力センサ情報を取得する手段を含む。さらに、又は別の代替として、確認する手段は、包囲空間内の占有されている少なくとも2つのシートを示す画像情報を取得する手段を含み、この画像情報は、少なくとも部分的に、包囲空間内の内部に向けられた視野を有するカメラから取得される。
【0099】
さらに、第2の例示の装置は、包囲空間内の複数の占有者位置を生成する手段であって、該複数の占有者位置のそれぞれが、複数の占有者のうちのある占有者に関連付けられる、手段と;包囲空間内の複数のデバイス位置を生成する手段であって、該複数のデバイス位置のそれぞれが、包囲空間内の複数のデバイス内のあるデバイスに関連付けられる、手段と;複数の占有者位置のそれぞれを、複数のデバイス位置のそれぞれのデバイス位置にマッピングする手段であって、該マッピングは、複数のデバイスのそれぞれを、複数の占有者のうちのそれぞれの占有者に関連付けることを含む、手段と;複数のデバイスの少なくとも1つのデバイスにそれぞれ関連付けられる少なくとも1のエンドユーザのアイデンティティを示す識別情報に少なくとも基づいて、複数の占有者の各占有者にアイデンティティを割り当てる手段とを備えることができる。
【0100】
第2の例示の装置の他の実施形態では、割り当てる手段は、複数のデバイス内の各デバイスから識別情報の少なくとも一部を受け取る手段を備える。識別情報は、デバイスに関連付けられるエンドユーザのアイデンティティを示すデータを備えることができる。追加又は代替の実施形態において、第2の例示の装置は、包囲空間内の複数の占有者の特定の配置と、包囲空間内の複数の占有者のアイデンティティとのうちの少なくとも一方を示すデータ構造を生成するための手段も更に備えることができる。追加又は代替の実施形態において、第2の例示の装置は、包囲空間内の複数の占有者の占有者数を決定する前に、複数のデバイスの各々を登録する手段も備えることができる。登録する手段は、コンピューティングプラットフォームと各デバイスとの間の無線による通信を可能にすることができる。
【0101】
特定の実施形態において、第2の例示の装置は、複数のデバイスの各々から、デバイス位置及び少なくとも1つのポジショニングメトリクスを受け取る手段も備えることができ、少なくとも1つのポジショニングメトリクスのうちの各ポジショニングメトリクスは、該ポジショニングメトリクスに関連付けられるデバイスが特定の占有者位置に配置される尤度を示す。一態様において、複数の第2の位置を生成する手段は、複数の占有者位置の各々を示す情報を、複数のデバイスの各々に伝送する手段を含む。
【0102】
一実施形態において、第2の例示の装置は、複数の占有者のうちのある占有者のアイデンティティ及び占有者位置を評価する手段を更に備えることができる。一態様において、評価する手段は、占有者に関連付けられるデバイスから確認情報を受け取る手段を含むことができ、確認情報は、アイデンティティ及び占有者位置の正確性を示すデータを備える。あるいはまた、評価する手段は、占有者に関連付けられるデバイスから修正情報を受け取る手段を含むことができ、修正情報は、アイデンティティ又は前記占有者位置の少なくとも一方に対する調整を示すデータとのうちの1つ又は複数を備える。
【0103】
更に別の例において、本開示は、デバイス位置を決定することができる更に別の例示の装置を提供する。そのような装置は、第3の例示の装置とも呼ばれ、包囲空間内の第1の位置を示す慣性センサ情報を取得する手段と;包囲空間内の第2の位置を示すパイロット情報を取得する手段と;慣性センサ情報の少なくとも一部と、パイロット情報の少なくとも一部とに基づいてコンピューティングデバイスのデバイス位置推定値を生成する手段とを備え、デバイス位置推定値が包囲空間内の位置を示す。
【0104】
特定の実施形態において、第3の例示の装置は、慣性センサ情報の少なくとも一部と、パイロット情報の少なくとも一部とに基づいて少なくとも1つのポジショニングメトリクスを生成する手段も備えることができ、少なくとも1つのポジショニングメトリクスのうちの各ポジショニングメトリクスは、コンピューティングデバイスが包囲空間内の特定の位置にある尤度を示す。
【0105】
特定の実施形態において、第3の例示の装置は、慣性センサ情報の少なくとも一部を別のデバイスに伝送する手段を備えることができる。あるいはまた、第3の例示の装置は、パイロット情報の取得の前に、デバイスをコンピューティングプラットフォームに登録する手段も備えることができ、登録する手段は、コンピューティングプラットフォームとデバイスとの間の無線による通信を可能にする。一部の実施形態において、第3の例示の装置は、デバイス位置推定値をコンピューティングプラットフォームに通信する手段も備えることができる。一実施形態において、通信する手段は、包囲空間内の複数のデバイスのうちのあるデバイスに関連付けられるユーザのアイデンティティを示す識別情報を、コンピューティングプラットフォームに通信する手段も備えることができる。別の実施形態において、伝送する手段は、少なくとも1人のエンドユーザに関連付けられる顔認識情報又は少なくとも1人のエンドユーザに関連付けられるオーディオべースの認識情報のうちの1つ又は複数を伝送する手段を含むことができる。
【0106】
更に別の例において、本開示は、占有を評価するための命令(例えば占有評価コンポーネント936)を有する少なくとも1つのコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体を提供することができる。命令は、実行に応答して、少なくとも1つのコンピューティングデバイス(例えばIRMシステム110、あるいはコンピューティングデバイス910及び/又はコンピューティングデバイス1010)に、包囲空間の複数の占有者の占有者数を決定するステップを含む動作を実行させる。少なくとも1つのコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の特定の実施形態において、包囲空間の複数の占有者の占有者数を決定するステップは、包囲空間の占有されているシートの数を確認するステップを含む。少なくとも1つのコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の他の実施形態において、確認するステップは、包囲空間内の占有されている少なくとも2つのシートを示す圧力センサ情報を取得するステップを含むことができる。少なくとも1つのコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の追加又は代替の実施形態において、確認するステップは、包囲空間内の占有されている少なくとも2つのシートを示す画像情報を取得するステップを含むことができる。
【0107】
加えて、少なくとも1つの例示のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体に係る動作は、包囲空間内の複数の占有者位置を生成するステップであって、該複数の占有者位置のそれぞれが、複数の占有者のうちのある占有者に関連付けられる、ステップと;包囲空間内の複数のデバイス位置を生成するステップであって、該複数のデバイス位置のそれぞれが、包囲空間内の複数のデバイス内のあるデバイスに関連付けられる、ステップと;複数の占有者位置のそれぞれを、複数のデバイス位置の各デバイス位置にマッピングするステップであって、該マッピングは、複数のデバイスの各々を、複数の占有者のうちのそれぞれの占有者に関連付けることを含む、ステップと;複数のデバイスの少なくとも1つのデバイスにそれぞれ関連付けられる少なくとも1のエンドユーザのアイデンティティを示す識別情報に少なくとも基づいて、複数の占有者の各占有者にアイデンティティを割り当てるステップとを含むことができる。
【0108】
少なくとも1つの例示のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の特定の実施形態において、割り当てるステップは、複数のデバイス内の各デバイスから識別情報の少なくとも一部を受け取るステップを含むことができ、識別情報の少なくとも一部は、デバイスに関連付けられるエンドユーザのアイデンティティを示すデータを備える。少なくとも1つの例示のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の追加又は代替的な実施形態において、動作は、包囲空間内の複数の占有者の特定の配置と、包囲空間内の複数の占有者のアイデンティティのうちの少なくとも一方を示すデータ構造を生成することを更に含む。
【0109】
少なくとも1つの例示のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の他の実施形態において、動作は、複数のデバイス位置を生成する前に、複数のデバイスの各々を登録する動作を更に含み、この登録は、コンピューティングプラットフォームと各デバイスとの間の無線による通信を可能にする。
【0110】
少なくとも1つの例示のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の更に他の実施形態において、動作は、複数のデバイスの各々から、デバイス位置及び少なくとも1つのポジショニングメトリクスを受け取るステップを更に備え、少なくとも1つのポジショニングメトリクスのうちの各ポジショニングメトリクスは、該ポジショニングメトリクスに関連付けられるデバイスが特定の占有者位置に配置される配置の尤度を示す。
【0111】
少なくとも1つの例示のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の特定の実施形態において、複数のデバイス位置を生成するステップは、複数の占有者位置の各々を示す情報を、複数のデバイスの各々に伝送するステップを含むことはできる。少なくとも1つの例示のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の追加又は代替の実施形態において、動作は、複数の占有者のうちのある占有者のアイデンティティ及び占有者位置を評価するステップも含むことができる。一態様において、評価するステップは、占有者に関連付けられるデバイスから確認情報を受け取ることを含み、確認情報は、アイデンティティ及び占有者位置の正確性を示すデータを備える。別の態様において、評価するステップは、占有者に関連付けられるデバイスから修正情報(例えば訂正又は調整)を受け取ることを含み、修正情報は、アイデンティティ又は占有者位置の少なくとも一方に対する調整を示すデータを備える。
【0112】
更に別の例において、本開示は、デバイス位置を決定するための命令を有する少なくとも1つの他のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体を提供することができる。命令は、実行に応答して、少なくとも1つのコンピューティングデバイスに、包囲空間内の第1の位置を示す慣性センサ情報を取得するステップと;包囲空間内の第2の位置を示すパイロット情報を取得するステップと;慣性センサ情報の少なくとも一部と、パイロット情報の少なくとも一部とに基づいてコンピューティングデバイスのデバイス位置推定値を生成するステップとを備える動作を実行させ、デバイス位置推定値が包囲空間内の位置を示す。
【0113】
少なくとも1つの他のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の特定の実施形態において、動作は、慣性センサ情報の少なくとも一部と、パイロット情報の少なくとも一部とに基づいて少なくとも1つのポジショニングメトリクスを生成するステップも備えることができ、少なくとも1つのポジショニングメトリクスのうちの各ポジショニングメトリクスは、コンピューティングデバイスが包囲空間内の特定の位置にある尤度を示す。
【0114】
少なくとも1つの他のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の特定の実施形態において、動作は、慣性センサ情報の少なくとも一部を別のデバイスに伝送するステップも備えることができる。少なくとも1つの他のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の追加又は代替の実施形態において、動作は、パイロット情報を取得する前に、デバイスをコンピューティングプラットフォームに登録するステップも備えることができ、登録するステップは、コンピューティングプラットフォームとデバイスとの間の無線による通信を可能にする。
【0115】
少なくとも1つの他のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の更に他の実施形態において、動作は、デバイス位置推定値をコンピューティングプラットフォームに通信するステップも備えることができる。少なくとも1つの他のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の追加又は代替の実施形態において、通信するステップは、包囲空間内の複数のデバイスのうちのあるデバイスに関連付けられるユーザのアイデンティティを示す識別情報を、コンピューティングプラットフォームに通信するステップも備えることができる。
【0116】
少なくとも1つの他のコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体の一部の実施形態において、伝送するステップは、少なくとも1人のエンドユーザに関連付けられる顔認識情報又は少なくとも1人のエンドユーザに関連付けられるオーディオべースの認識情報のうちの1つ又は複数を伝送するステップを含むことができる。
【0117】
車両占有評価のための本開示についての従来の技術に対する様々な利点は、本明細書及び添付の図面から明らかとなる。1つの例示的な利点として、協調的メディア体験、位置に依存しないゲーム及び最も適切な人への情報のルーティング((例えば子供でない場合に)例えば前のシートの同乗者へのナビゲーション情報等のような、いくつかの新規かつ強力な体験を可能にすることができる。別の例示的な利点として、車両内の占有者の位置の認識を使用して、占有者のプロファイル及び興味に関連する拡張現実(AR)アプリケーションについて、シートの後ろの画面上に及び/又は車両のサイドウィンドウ内にコンテンツを自動的に表示することができる。
【0118】
本開示の様々な実施形態は、全体として又は部分的にハードウェアの実施形態、全体として又は部分的にソフトウェアの実施形態又はソフトウェアとハードウェアの組合せ(例えばファームウェアの実施形態)の形式をとってよい。さらに、本明細書で説明されるように、本開示の様々な実施形態(例えば方法及びシステム)は、記憶媒体内にエンコードされるか、他の方法で具現化されるコンピュータソフトウェアのような、コンピュータアクセス可能な命令(例えばコンピュータ読取可能及び/又はコンピュータ実行可能命令)を有する、コンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体を備える、コンピュータプログラム製品の形式をとってよい。これらの命令は、1つ以上のプロセッサによって読み出されるか又は他の方法でアクセスされて実行され、本明細書で説明される動作を実行するか、その実行を可能にすることができる。命令は、ソースコード、コンパイル済みコード、インタプリタ済みコード、実行可能コード、静的コード、動的コード、アセンブラコード、前述の組合せ及び同様のものといった、任意の適切な形式で提供され得る。任意の適切なコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体を用いて、コンピュータプログラム製品を形成してもよい。例えばコンピュータ読取可能媒体は機能的に結合される1つ以上のコンピュータ又プロセッサにより読取可能又は他の方法でアクセス可能な形式で情報を格納するための、任意の有形の非一時的媒体を含み得る。非一時的記憶媒体は、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリ等を含む可能性がある。
【0119】
動作環境及び方法(又は技術)の実施形態は、本明細書では、方法、システム、装置及びコンピュータプログラム製品のブロック図及びフローチャート図との関連で説明される。ブロック図及びフローチャート図の各ブロック、ブロック図及びフローチャート図内のブロックの組合せを、それぞれ、コンピュータアクセス可能な命令によって実装することができることが理解される。特定の実装において、コンピュータアクセス可能な命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラム可能な情報処理装置にロードされるか、他の方法で組み込まれて、フローチャートの1つ又は複数のブロックで指定される動作又は機能を、コンピュータ又は処理装置における実行に応答して実装することができるように、特定のマシンを作り出すことができ る。
【0120】
特に記載されない限り、本明細書で説明される任意のプロトコル、プロシージャ、プロセス又は方法は、その動作又はステップを指定の順序で実行することを必要とするように解釈されることは全く意図されていない。したがって、プロセス又は方法の請求項は実際には、動作又はステップが従うべき順序を記載していない場合、あるいは、請求項又は本開示の説明において、ステップが特定の順序に限定されるように特別に記載されていない場合、いかなる点においても、順序が推定されるようには意図されていない。これは、ステップ又は動作的フローの構成;文法構成又は句読法から導かれる明白な意味;あるいは本明細書又は添付の特許請求において説明される実施形態の数又はタイプに関する論理的主題を含め、その解釈についての任意の潜在的で非明示的な基準にも当てはまる。
【0121】
本出願で使用されるとき、「コンポーネント」、「環境」、「システム」、「アーキテクチャ」、「インタフェース」、「ユニット」、「パイプ」、「モジュール」という用語及び同様の語は、コンピュータ関連のエンティティ又は1つ以上の指摘の機能を有する動作装置に関連するエンティティを指すように意図される。そのようなエンティティは、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア又は実行中のソフトウェアのいずれかであってよい。例として、コンポーネントは、これらに限られないが、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、ソフトウェアの実行可能な部分、実行スレッド、プログラム及び/又はコンピューティングデバイスであってよい。例えばコンピューティングデバイス上で実行しているソフトウェアアプリケーションとコンピューティングデバイスの双方をコンポーネントとすることができる。1つ以上のコンポーネントが、1つのプロセス及び/又は実行スレッド内に存在してもよい。1つのコンポーネントが、1つのコンピューティングデバイスにローカライズされてもよく、2つ以上のコンピューティングデバイス間に分散されてもよい。本明細書で説明されるとき、コンポーネントは、様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ読取可能な非一時的記憶媒体から実行することができる。コンポーネントは、ローカル及び/又はリモートプロセスを介して、例えば1つ以上のデータパケット(例えばローカルシステム、分散システム内において、及び/又はワイドエリアネットワークのような他のシステムとのネットワークにわたって、信号を介して別のコンポーネントと対話しているコンポーネントからのデータ)を有する(アナログ又はデジタルの)信号に従って通信することができる。別の例として、コンポーネントは、電気又は電子回路により動作される機械的部分によって提供される固有の機能を有する装置とすることができ、そのような回路は、プロセッサによって実行されるソフトウェアアプリケーション又はファームウェアアプリケーションによって制御される。このプロセッサは、装置の内部とすることも、外部とすることもでき、少なくとも部分的にソフトウェア又はファームウェアアプリケーションを実行することができる。更に別の例として、コンポーネントは、機械的部分を用いることなく、電子コンポーネントを通して固有の機能を提供する装置とすることができ、この電子コンポーネントは、少なくとも部分的にその電子コンポーネントの機能を提供するソフトウェア又はファームウェアを実行するプロセッサを含むことができる。インタフェースは、入出力(I/O)コンポーネントだけでなく、関連するプロセッサ、アプリケーション及び/又はプログラミングコンポーネントを含むことができる。「コンポーネント」、「環境」、「システム」、「アーキテクチャ」、「インタフェース」、「ユニット」、「パイプ」、「モジュール」という用語は、交換可能に用いることができ、まとめて機能要素と呼ぶこともできる。
【0122】
本明細書及び添付の図面において、「プロセッサ」への言及が行われる。本明細書で使用されるとき、プロセッサは、任意のコンピューティング処理ユニットを指すことがあり、あるいはシングルコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を有するシングルプロセッサ、マルチコアプロセッサ、ソフトウェアマルチスレッド実行能力を有するマルチコアプロセッサ、ハードウェアマルチスレッド技術を有するマルチコアプロセッサ、パラレルプラットフォーム及び分散共有メモリを有するパラレルプラットフォームを備えるデバイスを指すこともできる。加えて、プロセッサは、集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理コントローラ(PLC)、結合プログラマブル論理デバイス(CPLD)、個別のゲートロジック又はトランジスタロジック、個別のハードウェアコンポーネント又は本明細書で説明される機能を実行するように設計されるこれらの任意の組合せを指すこともある。プロセッサを、コンピューティング処理ユニットの組合せとして実装することができる。特定の実施形態において、プロセッサは、ユーザ装置又は他の電子機器の空間使用を最適化するか、その性能を強化するために、これらに限られないが、分子及び量子ドットベースのトランジスタ、スイッチ並びにゲートといった、ナノスケールのアーキテクチャを用いることができる。
【0123】
加えて、本明細書及び添付の図面において、「ストア」、「ストレージ」、「データストア」、「データストレージ」、「メモリ」、「リポジトリ」といった用語、並びに開示のコンポーネントの動作及び機能に関連する実質的に任意の他の情報記憶コンポーネントは、「メモリ」内で具現化される「メモリコンポーネント」エンティティ又はメモリを形成するコンポーネントを指す。本明細書で説明されるメモリコンポーネント又はメモリは、コンピューティングデバイスによって読取可能又は他の方法でアクセス可能な非一時的コンピュータ記憶媒体を具現化するか、備えることが認識され得る。そのような媒体を、コンピュータ読取可能命令、情報構造、プログラムモジュール又は他の情報オブジェクトといった、情報の記憶のための任意の方法又は技術で実装することができる。メモリコンポーネント又はメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれかとすることができ、あるいは揮発性と不揮発性メモリの双方を含むことができる。加えて、メモリコンポーネント又はメモリは、取外し可能又は取外し不可能であってもよく、かつ/又はコンピューティングデバイス又はコンポーネントの内部であっても外部であってもよい。様々なタイプの非一時的記憶媒体の例には、ハードディスクドライブ、ジップドライブ、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)若しくは他の光ストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、フラッシュメモリカード若しくは他のタイプのメモリカード、カートリッジ、又は所望の情報を保持するのに適切であって、コンピューティングデバイスによってアクセスすることができる、任意の他の非一時的な媒体が含まれ得る。
【0124】
例として、不揮発性メモリは、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電子的プログラマブルROM(EPROM)、電子的消去可能ROM(EEPROM)又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして機能するランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。限定ではなく例として、RAMは、同期RAM(SPAM)、動的RAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、同期リンクDRAM(SLDRAM)及び直接ランバスRAM(DRRAM)といった多くの形式で利用可能である。本明細書で説明される動作環境の開示されるメモリコンポーネントは又はメモリは、これら及び/又は任意の他の適切なタイプのメモリの1つ以上を備えるように意図される。
【0125】
条件付きの言葉、特に「することができる、してもよい等(can、could、might又はmay)」の言葉は、一般的に、そうでないことが特に明記されていない限り、あるいは使用されるコンテキストでそうでないことが理解されない限りにおいて、特定の特徴、要素及び/又は動作を、特定の実装では含む可能性があるが、他の実装では含まないこともあり得ることを示すように意図される。したがって、これらの条件付きの言葉は、一般的に、特徴、要素及び/又は動作が何らかの方法で1つ以上の実装に必要とされることを示唆するようには意図されておらず、また、ユーザ入力又はプロンプトを伴っても伴わなくてもよいが、これらの特徴、要素及び/又は動作が、任意の特定の実装で含まれるか実行されるべきであるかどうかを判断するためのロジックを、1つ以上の実装が含む必要があることを示唆するようには意図されていない。
【0126】
本明細書及び添付の図面で説明されたものは、車両占有評価を提供することができるシステム、デバイス及び技術の例を含む。当然、本開示の様々な特徴を説明する目的のために、要素及び/又は方法の全ての考えられる組合せを説明することは不可能であるが、開示される特徴の多くの更なる組合せ及び置換が可能であることが認識され得る。したがって、本開示の範囲又は精神から逸脱することなく、本開示に対する様々な修正を行うことができることが明らかである。あるいはまた、本開示の他の実施形態が、本明細書及び添付の図面の検討及びここに提示される開示の実践から明らかとなることがある。本明細書及び添付の図面で提案される例示は、全ての点において、限定ではなく、例示として解釈されるように意図される。本明細書では具体的な用語が用いられているが、これらは限定の目的ではなく、単に一般的かつ説明的な意味で使用されている。