(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第1の複数の折り畳まれた使い捨て吸収製品であって、それぞれが、前記第1の複数の折り畳まれた製品のそれぞれの第1および第2の端部ならびに前側および後側の反対側に面した外部面を規定するように少なくとも2つのパネルに折り畳まれており、前記第1の複数の折り畳まれた製品のそれぞれの前面が、共通の第1の方向に面している、第1の複数の折り畳まれた使い捨て吸収製品と、
少なくとも1つの折り畳まれた使い捨て吸収製品であって、前記第1の複数の折り畳まれた製品と実質的に同じ方法で折り畳まれており、それにより前記少なくとも1つの折り畳まれた製品の第1および第2の端部ならびに前側および後側の反対側に面した外部面を規定しており、前記少なくとも1つの折り畳まれた製品の前面が、前記第1の方向とは反対側の第2の方向に面している、少なくとも1つの折り畳まれた使い捨て吸収製品と、
を備え、前記使い捨て吸収製品のそれぞれが、トップシート、バックシート、および前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された、前記使い捨て吸収製品の着用者により分泌された流体を吸収する吸収コアを有し、
前記少なくとも1つの折り畳まれた製品および前記第1の複数の折り畳まれた製品のそれぞれが、製品の前面または後面に結合されたそれぞれの硬質部品を含み、
前記使い捨て吸収製品の積み重ね体が、積み重ね体の第1の端部に位置する第1の端部吸収製品と、前記積み重ね体の第1の端部とは反対側の前記積み重ね体の第2の端部に位置する第2の端部吸収製品と、を備え、
前記第1の端部吸収製品および第2の端部吸収製品はそれぞれ、前記第1の端部吸収製品および第2の端部吸収製品のそれぞれの硬質部品が前記積み重ね体の中心に面するように、前記積み重ね体の中で方向を合わせられている、積み重ね軸線に沿って積み重ねられた使い捨て吸収製品の積み重ね体。
前記少なくとも1つの折り畳まれた製品が、前記第1の複数の折り畳まれた製品のうちの隣の製品に対して、前記積み重ね軸線の周りに約180°の方向に合わせられている請求項1に記載の積み重ね体。
第2の複数の折り畳まれた使い捨て吸収製品であって、それぞれが、前記第1の複数の折り畳まれた製品と実質的に同じ方法で折り畳まれており、それにより前記第2の複数の折り畳まれた製品の第1および第2の端部ならびに前側および後側の反対側に面した外部面を規定している、第2の複数の折り畳まれた使い捨て吸収製品をさらに備え、
前記第2の複数の折り畳まれた製品のそれぞれの前面が前記第1の方向に面しており、
前記第2の複数の折り畳まれた製品のそれぞれの各第1の端部が、前記第1の複数の折り畳まれた製品の少なくとも1つの第2の端部の隣にある請求項1または2に記載の積み重ね体。
前記少なくとも1つの折り畳まれた製品および前記第1の複数の折り畳まれた製品のそれぞれが、3つのパネルに折り畳まれており、それぞれの硬質部品が、製品の折り畳まれていない状態において、それぞれの折り畳まれた製品のそれぞれの縦方向端部の隣に、またはそれぞれの縦方向端部に位置している請求項1または5に記載の積み重ね体。
前記積み重ね体の端部にある前記第1の折り畳まれた製品ならびに前記第1および第2の複数の折り畳まれた製品のそれぞれが、前記硬質部品から延在するそれぞれの複数のワイヤを含む請求項8に記載の包装体。
第1の複数の吸収製品であって、第1の複数の吸収製品のそれぞれが、第1の端部と、前記第1の端部とは反対側に配置された第2の端部と、第1の反対側および第2の反対側に面した外部面と、を有し、前記第1の複数の吸収製品のそれぞれの第1の面が、共通の第1の方向に面している、第1の複数の吸収製品と、
第1の端部と、前記第1の端部とは反対側に配置された第2の端部と、前記少なくとも1つの吸収製品の第1の反対側および第2の反対側に面した外部面と、を有する少なくとも1つの吸収製品であって、前記少なくとも1つの吸収製品の第1の外部面が、前記第1の方向とは反対側の第2の方向に面している、少なくとも1つの吸収製品と、
を備え、前記吸収製品のそれぞれが、前記吸収製品の着用者により分泌された流体を吸収する吸収コアを有し、
前記少なくとも1つの吸収製品および前記第1の複数の吸収製品のそれぞれが、吸収製品の第1の外部面または第2の外部面に結合されたそれぞれの硬質部品を含み、
前記吸収製品の積み重ね体が、積み重ね体の第1の端部に位置する第1の端部吸収製品と、前記積み重ね体の第1の端部とは反対側の前記積み重ね体の第2の端部に位置する第2の端部吸収製品と、を備え、
前記第1の端部吸収製品および第2の端部吸収製品はそれぞれ、前記第1の端部吸収製品および第2の端部吸収製品のそれぞれの硬質部品が前記積み重ね体の中心に面するように、前記積み重ね体の中で方向を合わせられている、吸収製品の積み重ね体。
前記少なくとも1つの吸収製品および前記第1の複数の吸収製品のそれぞれが、トップシートおよび前記トップシートと向かい合う関係にあるバックシートを含み、前記吸収コアが前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された使い捨て吸収製品である請求項10に記載の積み重ね体。
第2の複数の吸収製品をさらに備え、第2の吸収製品のそれぞれが、第1の端部、前記第1の端部とは反対側に配置された第2の端部、および第1の反対側および第2の反対側に面した外部面を有し、前記第2の複数の吸収製品のそれぞれの第1の外部面が、前記第1の方向に面している請求項10または11に記載の積み重ね体。
前記複数の吸収製品、前記第1の端部吸収製品、および前記第2の端部吸収製品のそれぞれが、吸収製品のそれぞれの第1の外部面または第2の外部面に結合されたそれぞれの硬質部品を有する請求項17または18に記載の積み重ね体。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、これらの製品の従来の積み重ね体のこれらおよび他の欠点に対処する吸収製品用の積み重ね構成を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態では、使い捨て吸収製品の積み重ね体は、積み重ね軸線に沿って積み重ねられた第1の複数の折り畳まれた使い捨て吸収製品を含む。製品のそれぞれは、第1の複数の折り畳まれた製品のそれぞれの前面が共通の第1の方向に面した状態で、第1の複数の折り畳まれた製品のそれぞれの第1および第2の端部ならびに前側および後側の反対側に面した外部面を規定するように少なくとも2つのパネルに折り畳まれている。少なくとも1つの折り畳まれた使い捨て吸収製品は、少なくとも1つの折り畳まれた製品の前面が、第1の方向とは反対側の第2の方向に面した状態で、第1の複数の折り畳まれた製品と実質的に同じ方法で折り畳まれており、それにより少なくとも1つの折り畳まれた製品の第1および第2の端部ならびに前側および後側の反対側に面した外部面を規定している。使い捨て吸収製品のそれぞれは、トップシート、バックシート、およびトップシートとバックシートの間に配置された、使い捨て吸収製品の着用者により分泌された流体を吸収するための吸収コアを有する。
【0008】
少なくとも1つの折り畳まれた製品は、第1の複数の折り畳まれた製品のうちの隣の製品に対して、積み重ね軸線の周りに約180°の方向に合わせられてよい。具体的な実施形態では、積み重ね体は、これらの製品のそれぞれが、第1の複数の折り畳まれた製品と実質的に同じ方法で折り畳まれており、それにより第2の複数の折り畳まれた製品の第1および第2の端部ならびに前側および後側の反対側に面した外部面を規定している状態で、第2の複数の折り畳まれた使い捨て吸収製品も有する。この実施形態では、第2の複数の折り畳まれた製品のそれぞれの前面は、第1の方向に面しており、第2の複数の折り畳まれた製品のそれぞれの第1の端部は、第1の複数の折り畳まれた製品の第2の端部の少なくとも1つの隣にある。加えて、第1の複数の折り畳まれた製品の第1の端部および第2の複数の折り畳まれた製品の第2の端部は、概ね共通の平面にあってよい。
【0009】
別の具体的な実施形態では、少なくとも1つの折り畳まれた製品および第1の複数の折り畳まれた製品のそれぞれは、それぞれの折り畳まれた製品の前面または後面に結合されたそれぞれの硬質部品を含む。少なくとも1つの折り畳まれた製品および第1の複数の折り畳まれた製品のそれぞれは、加えて、硬質部品から延在するそれぞれの複数のワイヤを含んでよい。加えてまたは代えて、少なくとも1つの折り畳まれた製品および第1の複数の折り畳まれた製品のそれぞれは、それぞれの各硬質部品が、折り畳まれていない状態において、それぞれの折り畳まれた製品のそれぞれの縦方向端部の隣に、またはそれぞれの縦方向端部に位置している状態で、それぞれ3つのパネルに折り畳まれている。少なくとも1つの折り畳まれた製品は、具体的な実施形態では、積み重ね体の端部に位置している。
【0010】
別の実施形態では、使い捨て吸収製品の包装体は、使い捨て吸収製品が積み重ね軸線に沿って積み重ねられた状態で、積み重ね体に配置されている。包装体は、第1の複数の折り畳まれた使い捨て吸収製品であり、それぞれが、第1の複数の折り畳まれた製品のそれぞれの前側および後側の反対側に面した外部面を規定するように少なくとも2つのパネルに折り畳まれている、第1の複数の折り畳まれた使い捨て吸収製品を有する。包装体は、第2の複数の折り畳まれた使い捨て吸収製品であり、それぞれが、第1の複数の折り畳まれた製品と実質的に同じ方法で折り畳まれており、それにより第2の複数の折り畳まれた製品の前側および後側の反対側に面した外部面を規定している、第2の複数の折り畳まれた使い捨て吸収製品も有する。
【0011】
積み重ね体の端部にある第1の折り畳まれた使い捨て吸収製品は、第1および第2の複数の折り畳まれた製品と実質的に同じ方法で折り畳まれており、それにより積み重ね体の端部にある第1の折り畳まれた製品の前側および後側の反対側に面した外部面を規定している。第1および第2の複数の折り畳まれた製品のそれぞれの前面は、共通の第1の方向に面しており、第2の複数の折り畳まれた製品のそれぞれは、第1の複数の折り畳まれた製品に対して、積み重ね軸線の周りに約180°の方向に合わせられている。積み重ね体の端部にある第1の折り畳まれた製品の前面は、第1の方向とは反対側の第2の方向に面している。
【0012】
具体的な実施形態では、積み重ね体の端部にある第1の折り畳まれた製品ならびに第1および第2の複数の折り畳まれた製品のそれぞれは、折り畳まれた製品の前面または後面に結合されたそれぞれの硬質部品を含む。加えて、積み重ね体の端部にある第1の折り畳まれた製品ならびに第1および第2の複数の折り畳まれた製品のそれぞれは、それぞれの硬質部品から延在するそれぞれの複数のワイヤを含んでよい。
【0013】
別の実施形態では、吸収製品の積み重ね体が提供される。積み重ね体は、第1の複数の吸収製品であり、それぞれが、第1の端部と、第1の端部とは反対側に配置された第2の端部と、第1および第2の反対側に面した外部面とを有する第1の複数の吸収製品を含む。第1の複数の吸収製品のそれぞれの第1の面は、共通の第1の方向に面している。積み重ね体は、少なくとも1つの吸収製品であり、第1の端部と、第1の端部とは反対側に配置された第2の端部と、少なくとも1つの吸収製品の第1および第2の反対側に面した外部面とを有する少なくとも1つの吸収製品も含む。少なくとも1つの吸収製品の第1の外部面は、第1の方向とは反対側の第2の方向に面している。この実施形態では、吸収製品のそれぞれは、吸収製品の着用者により分泌された流体を吸収するための吸収コアを有する。
【0014】
具体的な実施形態では、少なくとも1つの吸収製品および第1の複数の吸収製品のそれぞれは、トップシートおよびトップシートと向かい合う関係にあるバックシートを含む。吸収コアは、この具体的な実施形態では、トップシートとバックシートの間に配置されている。積み重ね体は、加えて、第2の複数の吸収製品であり、それぞれが、第1の端部と、第1の端部とは反対側に配置された第2の端部と、第1および第2の反対側に面した外部面とを有する第2の複数の吸収製品も有してよい。この第2の複数の吸収製品のそれぞれの第1の外部面は、第1の方向に面している。第1の複数の吸収製品の第1の端部および第2の複数の吸収製品の第2の端部は、概ね共通の平面にあってよい。
【0015】
別の具体的な実施形態では、少なくとも1つの吸収製品および第1の複数の吸収製品のそれぞれは、吸収製品の第1の外部面または第2の外部面に結合されたそれぞれの硬質部品を含む。加えてまたは代えて、少なくとも1つの吸収製品および第1の複数の吸収製品のそれぞれは、硬質部品から延在するそれぞれの複数のワイヤを含む。少なくとも1つの吸収製品は、積み重ね体の端部に位置していてよい。少なくとも1つの吸収製品および第1の複数の吸収製品のそれぞれは、具体的な実施形態では、吸収製品のそれぞれの少なくとも2つのパネルを規定するようにそれぞれ折り畳まれている。
【0016】
また別の実施形態では、吸収製品が積み重ね軸線に沿って積み重ねられた状態で、吸収製品の積み重ね体が提供される。積み重ね体は、複数の吸収製品であり、それぞれが、第1および第2の反対側に面した外部面を有する、複数の吸収製品を有する。積み重ね体は、第1の端部吸収製品であり、第1および第2の反対側に面した外部面と、この第1の端部吸収製品の第1の外部面または第2の外部面に結合された第1の硬質部品とを有する状態で、積み重ね体の第1の端部に位置する第1の端部吸収製品を有する。加えて、積み重ね体は、積み重ね体の第1の端部とは反対側の第2の端部に位置する第2の端部吸収製品を有する。第2の端部吸収製品は、第1および第2の反対側に面した外部面と、この吸収製品の第1の外部面または第2の外部面に結合された第2の硬質部品とを有する。
【0017】
複数の吸収製品、第1の端部吸収製品および第2の端部吸収製品のそれぞれは、それぞれの吸収製品の着用者により分泌された流体を吸収するためのそれぞれの吸収コアを有する。さらに、第1および第2の端部吸収製品は、第1および第2の硬質部品が積み重ね体の中心に面するように、積み重ね体内でそれぞれに方向を合わせられている。第1および第2の端部吸収製品は、第1および第2の硬質部品から延在するそれぞれの複数のワイヤを有してよい。加えてまたは代えて、複数の吸収製品のそれぞれは、この吸収製品のそれぞれの第1または第2の外部面に結合されたそれぞれの硬質部品を有する。具体的な実施形態では、少なくとも1つの吸収製品および第1の複数の吸収製品のそれぞれは、吸収製品の少なくとも2つのパネルを規定するようにそれぞれに折り畳まれている。
【0018】
本発明の目的および特徴は、添付図面とともに以下の詳細な説明からより容易に理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本明細書中の用語のいずれかの意味または定義が、参照により組み込まれる文献中のその用語のいずれかの意味または定義と矛盾する限り、本明細書中でその用語に割り当てられた意味または定義を当てはめるべきである。また、本明細書中で使用される術語および用語が説明を目的としており、限定とみなされるべきでないことを理解されたい。本明細書中での「含む(including)」、「備える(comprising)」または「有する(having)」およびそれらの変形の使用は、その後に挙げられた項目および項目の均等物ならびに追加の項目を包含することを意味する。別様に指定または限定されない限り、用語「装着される」、「接続される」、「支持される」および「結合される」ならびにそれらの変形は、概括的に使用され、直接的と間接的の両方の装着、接続、支持、および結合を包含する。さらに、「接続される」および「結合される」は、物理的または機械的な接続または結合に制限されない。
【0021】
図、特に
図1および
図1Aを参照すると、開放型おむつ10等、例示的な使い捨て吸収製品を折り畳まれていない状態で図示している。本明細書の説明は、おむつ10の特徴、またはおむつ10の積み重ね体の特徴に言及しているが、糞便、尿、血液、または月経等、人間または動物が分泌した流体および固形物を収容することを意図した他のタイプの使い捨て吸収製品にも当てはまることが理解される。このことに関して、本説明は、閉鎖型(すなわちパンツ状の)おむつ、開放型および閉鎖型の成人用ブリーフ、生理用ナプキン、使い捨て水着、軽いまたは重い失禁パッド、用便しつけ用パンツ、ならびに他の同様の製品に同様に当てはまる。同じように、本説明が使い捨てタイプのおむつ10に言及しているが、本明細書に記述する各種の実施形態の特徴は、少なくとも部分的に洗濯され再使用されることを意図した非使い捨て吸収製品に同様に当てはまる。
【0022】
おむつ10は、縦方向軸線10yに沿って縦方向に延在し、縦方向軸線10yと直交する横方向軸線10xに沿って横方向に延在する。おむつ10は、トップシート12およびトップシート12とは反対側に配置されたバックシート14を有し、したがってトップシート12およびバックシート14は互いに被覆関係にある。吸収コア16は、以下でより十分に説明するように、トップシート12とバックシート14の間に配置される。
【0023】
トップシート12は、親水性不織布等、透過性および親水性の材料で少なくとも部分的に作られており、おむつ10の長さおよび/または幅に亘って広がる単一の連続層の形をとってよく、または代わりに、おむつ10の長さおよび/または幅に個別ではなく一体に広がる同じ材料または互いに異なる材料の2つ以上の層の形をとってよい。このことに関して、本明細書中で使用する用語「トップシート」は、吸収コア16の上およびコア16の中央から横方向に離れた領域の上に部分的または全体的にある単一の層を意味することができ、または代わりに、おむつ10の幅全体に広がるように互いに接合された材料の複数の層を意味することができる。
【0024】
バックシート14は、非親水性不織布、または不織布材料の1つ以上の層およびポリプロピレンまたはポリエチレンフィルムの1つ以上の層で作られた積層物等、不透過性および非親水性の材料で少なくとも部分的に作られる。バックシート14は、おむつ10の長さおよび/または幅に亘って広がる単一の連続層の形をとってよく、または代わりに、おむつ10の長さおよび/または幅に個別ではなく一体に広がる同じ材料または互いに異なる材料の2つ以上の層の形をとってよい。
【0025】
おむつ10は、上で議論したように、トップシート12とバックシート14の間に配置された吸収コア16も含む。コア16は、水っぽい糞便、尿、血液、および/または月経等、着用者により分泌された体液を吸収および保持するように構成される。コア16は、軟毛パルプ、または軟毛パルプまたは幾らかの他の天然もしくは人工の流体管理材料および超吸収性材料(「SAP」)等の流体蓄積材料または幾らかの他の天然もしくは人工の流体蓄積材料の組合せで成り立ってよい。図示していないが、コア16は、トップシート12を通じて受容した流体を、着用者により分泌された流体を蓄積するように主に構成されたコア16の他の部分に分配および/または導くように主に構成された、トップシート12の隣の随意な収集材料層または別のタイプの層(例えばエアレイド材料層)も含んでよい。コア16は、概ね矩形とすることができ、または砂時計形状を有することができ、または任意の他の規則的もしくは不規則的な形状、対称もしくは非対称な形状を有することができる。
【0026】
図1および
図1Aを続けて参照すると、横方向軸線10xは、おむつ10を前側および後側の縦方向領域(front and back longitudinal hemispheres)17、19に概念的に分割する。よって、おむつ10は、前側縦方向端部21と後側縦方向端部23の間で縦方向に延在する。コア16は、前側縁部25と後側縁部27の間で縦方向に延在する。前側および後側の縁部25、27を図では概ね直線として図示しているが、一方または両方は、曲線、直線セグメントを含む形状または任意の他の形状等、任意の他の規則的または不規則的な形状を有してよいことが理解される。前側縦方向端部21および前側縁部25は、使用中に着用者の身体の前側部分に概ね面する、おむつ10の前側部分に概ねある。対照的に、後側縦方向端部23および後側縁部27は、着用者の身体の後側部分に概ねに面する、おむつ10の後側部分に概ねある。このことに関して、本明細書中で使用する用語「前側部分」および「後側部分」は、おむつ10の部分を記述するために使用するときに、任意の特定の構造的境界がおむつ10内に存在することを意味せず、代わりに、使用中に着用者の身体の前側および後側の領域にそれぞれ面してある全般領域を意味する。おむつ10は、使用中に着用者の股に面して概ねあるおむつ10の領域である、おむつの前側部分と後側部分の間に位置する股部分を含むことも考慮される。
【0027】
図示する実施形態のコア16は、前側端部分31が前側縦方向端部21とコア16の前側縁部25との間に形成されるように、おむつ10の他の部分に対して配置される。例示的なコア16は、後側端部分33を後側縦方向端部23とコア16の後側縁部27との間に形成するようにも配置される。しかし、当業者は、例えば、端部分31、33の一方のみを形成してよく、またはそのような端部分のいずれも形成しなくてよい、コア16の他の相対配置が可能であることを容易に理解するであろう。言い換えれば、代わりに、コア16が縦方向端部21、23の一方または両方に延び得る、代替的な構成が企図される。
【0028】
図1および
図1Aを続けて参照すると、おむつ10は、本実施形態では、おむつ10の後側部分のコア16の中央から横方向に離れた側部パネル35の形をとる、一対の側部領域を含む。よって、側部パネル35は、例えば、一体構造を形成するように、熱的(例えば熱接着)におよび/または機械的(例えば、CPWまたは超音波接着)に付着要素で接合される、トップシート12およびバックシート14の部分から成り立つ。具体的な実施形態では、側部パネル35は、おむつ10の簡単な適用に便宜を図るとともに着用者に快適性をもたらすために、側部パネル35を比較的容易に横方向に伸縮させる弾性部分(不図示)を含んでよい。弾性部分は、幾つかの実施形態では、コア16の直下の領域に延びてよい。例示的なおむつ10は、コア16の中央から横方向に離れるが、おむつ10の前側部分に概ね位置する、別対の側部領域36を同様に有する。側部領域36の構成は、例えば、側部パネル35の随意な弾性部分と同様または異なる弾性部分(不図示)を随意に含んでよく、側部パネル35の構成と概ね同様である。
【0029】
おむつ10は、概して数字38を割り当てられ、おむつ10の後側部分に位置する、機械式ファスナーまたは付着性もしくは粘着性テープなどの、一対のファスニング部品(fastening components)を有する。図示する実施形態では、ファスニング部品38は、おむつ10の後側部分の横方向端部LEから外側に延在するそれぞれのタブ38aに支持される。ファスニング部品38がタブではなく側部パネル35に直接支持され、おむつ10の後側部分の横方向端部LEの概ね隣に位置する、他の実施形態も本開示の範囲内で企図される。
【0030】
ファスニング部品38は、おむつ10を着用者の身体の所定位置に固定するように、おむつ10の前側部分の協働するファスニング部品または機構39と係合可能である。協働するファスニング機構39は、例えば、付着性もしくは粘着性のランディングゾーンまたはパッチ、あるいはバックシート14に結合され(例えば、機械的および/または付着するように取り付けられる)、おむつ10を着用者の身体の所定位置に固定するようにファスニング部品38と協働する機械式ファスナーのランディングゾーンまたはパッチ(例えば、フックまたはループを含む)の形をとってよい。
図1および
図1Aの例示的な実施形態では、ファスニング部品38はフック部材を含み、協働するファスニング機構39はループ部材を含む。フック部材およびループ部材の互いに絡み合う係合は、おむつ10の前側部分と後側部分を着用者の身体上で互いに固定する。ファスニング部品38がフックタイプのファスニング機構39と係合可能なループ部材である、他の実施形態が同様に企図される。ファスニング機構39が単一の構造(例えば、
図1および
図1Aのファスニング機構39を成り立たせる例示的な単一の構造のような)ではなく2つ以上のフックファスナーまたはループファスナーを含む、また他の実施形態が企図される。
【0031】
ファスニング機構39は、代わりに、おむつ10を所定位置、すなわち着用者の身体に固定するように表面がファスニング部品38に十分に直接絡むように構成される限り、バックシート14の外面により形成されてよい。
図1および
図1Aの実施形態が、おむつ10の後側部分に位置するファスニング部品38と、前側部分に位置する協働するファスニング機構39とを有する一方で、おむつ10を着用者の身体の所定位置に固定するように両者が互いに係合するように配置される限り、ファスニング部品38が、代わりに、おむつ10の前側部分に位置する一方で、協働するファスニング機構39がおむつ10の後側部分に位置する実施形態が企図される。
【0032】
図1および
図1Aを続けて参照し、
図2、
図3、および
図4をさらに参照すると、おむつ10は、おむつ10の積み重ね体の包装を容易にするような多くの構成で折り畳まれてよい。
図2は、特に、例示的な2つに折り畳まれたおむつ10を図示しており、折り畳みは、反対側に配置されたそれぞれの外部面50a、52aを有する折り畳まれたおむつ10の一対のパネル50、52を形成する。説明を容易にするために、パネル50は、本明細書中では折り畳まれたおむつ10の「前側パネル」と呼ばれ、おむつ10の前側部分と概ね一致する。同様に、説明を容易にするために、パネル52も、本明細書中では折り畳まれたおむつ10の「後側パネル」と呼ばれ、おむつ10の後側部分と概ね一致する。外部面50a、52aは、同じ理由から、非限定的な仕方で、本明細書中ではそれぞれ「前面50a」および「後面52a」と呼ばれる。
【0033】
図2の例示的な実施形態では、おむつ10の折り畳みは、さらに、側部パネル35および側部領域36が内側に畳み込まれ、したがって折り畳まれたおむつ10の外部に実質的に露出しないようなものである。代わりに、代替的な折り畳み構成(不図示)では、側部パネル35および/または側部領域36が、折り畳まれたおむつ10の外部に露出し得ることが企図される。
図2の実施形態では、おむつ10の例示的な折り畳みは、折り畳まれたおむつ10の第1の端部54および第2の端部56も形成する。本明細書中で使用する用語「第1の」および「第2の」は、折り畳まれたおむつ10の端部54、56に言及するときに、おむつ10のいかなる特定の構造的な部品または部分と関係することを意図しない。
【0034】
しかし、説明を容易にするために、折り畳まれたおむつ10の「第1の」端部は、おむつ10の折り目と一致する端部を意味するように本明細書中で使用される一方で、「第2の」端部は、
図2〜
図4の例示的な折り畳みでは、おむつ10の前側および後側の縦方向端部21、23、すなわち折り畳まれていない状態(
図1および
図1A)の端部と一致する反対側の端部を意味する。
図2〜
図4の例示的な折り畳み構成は、概ね同じ長さおよび幅を有するパネル50、52をもたらす一方で、代わりに、パネルは、互いに異なる寸法を有してよいことが企図され、依然として本開示の範囲内に属する。
【0035】
図3および
図4は、折り畳まれたおむつ10の例示的な積み重ね構成を図示している。折り畳まれたおむつ10は、積み重ね軸線60に沿って積み重ねられ、それにより積み重ね体65を形成する。積み重ね体65は、互いに対して上下逆さまに方向を合わせられた第1および第2の複数の折り畳まれたおむつ10a、10bを有する。より具体的に、折り畳まれたおむつ10bのそれぞれは、折り畳まれたおむつ10aに対して積み重ね軸線60の周りに約180°の方向に合わせられる。さらに、
図3および
図4の例示的な積み重ね構成では、折り畳まれたおむつ10aおよび10bは、折り畳まれた各おむつ10aが、2つでない場合には、折り畳まれたおむつ10bの少なくとも1つの隣にあるように交互に配置される。折り畳まれたおむつ10a、10bを
図4では互いに離間させて図示しているが、そのような図式は、概略であり、したがって、限定することを意図しないことが理解される。より具体的に、この図の折り畳まれたおむつ10a、10bは、圧縮状態にあってよく、それにより、折り畳まれたおむつ10a、10bの隣同士のおむつの間に空間を実質的に残さない。
図3および
図4の実施形態では、折り畳まれたおむつ10a、10bのそれぞれの第1の端部54は、隣の折り畳まれたおむつ10a、10bの少なくとも1つの第2の端部56の隣にある。このタイプの配置は、折り畳まれたおむつ10a、10bの比較的厚い折り目領域(第1の端部54と一致する)を一様に分布させることによって、折り畳まれたおむつ10a、10bの平らな積み重ね体の形成を容易にする。
図2〜
図4に図示する例示的な折り畳みおよび積み重ねは、共通の平面に概ねある、隣り合う折り畳まれたおむつ10a、10bの第1および第2の端部54、56ももたらし、全てが、共通の方向(
図4の向きでは左側)に面するそれらのそれぞれの前面50aを有し、それらのそれぞれの後面52aも共通の方向(
図4の向きでは右側)に面する、折り畳まれたおむつ10aおよび折り畳まれたおむつ10bももたらす。
【0036】
図4の例示的な積み重ね体65は、隣の折り畳まれたおむつ10bに対して上下逆さまである(すなわち、積み重ね軸線60の周りに約180°の方向に合わせられる)折り畳まれたおむつ10cを積み重ね体65の端部にも有する。折り畳まれたおむつ10cは、さらに、隣のおむつ10bに対して積み重ね軸線60と直交する軸線80の周りに約180°の方向に合わせられる。このことに関して、端部の折り畳まれたおむつ10cの向きは、その折り畳まれたおむつ10cの前面50aが、隣のおむつ10bの前面50aが面する方向とは反対側の方向に面するようなものである。
図4の図示する実施形態では、
図4に示す向きに対して、折り畳まれたおむつ10cの前面50aは右側側に面する一方で、隣の折り畳まれたおむつ10bの前面50aは左側に面する。より具体的に、折り畳まれたおむつ10cの後面52aは、隣の折り畳まれたおむつ10bの後面52aに向き、それらのそれぞれの前面50aは互いに反対側に面する。
【0037】
図3および
図4を続けて参照すると、これらの図に示す配置とは異なる方法で、折り畳まれたおむつ10aおよびおむつ10bを配置し得ることが企図される。例えば、代替的な積み重ね体は、それぞれが2つ以上の折り畳まれたおむつの交互の集合である、折り畳まれたおむつ10aおよび折り畳まれたおむつ10bを有してよい。より具体的に、代替的な積み重ね体は、例えば、3つの折り畳まれたおむつ10aの集合を、3つの折り畳まれたおむつ10aの隣の集合等に続くように、3つの折り畳まれたおむつ10bの集合の隣に有してよい。他の代替的な積み重ね体は、所定数(例えば、3つのおむつ)の折り畳まれたおむつ10aの集合を、異なる数の折り畳まれたおむつ10bの隣の集合に続いて有してよい。また他の代替的な積み重ね体は、おむつ10aの向きまたはおむつ10bの向きで全ての折り畳まれたおむつを有し、および/または、積み重ね体の端部または積み重ね体の端部以外の何処かに位置する、例示的な折り畳まれたおむつ10cの向きで1つ以上の折り畳まれたおむつを有する。
図4に図示する実施形態と殆どの点で同様であるが、折り畳まれたおむつ10cが隣の折り畳まれたおむつ10bに対して上下逆さまでなく、代わりに、
図4の実施形態のように、その端部の折り畳まれたおむつ10cの第1の端部54が、隣の折り畳まれたおむつ10bの第2の端部56の隣ではなく、隣の折り畳まれたおむつ10bの第1の端部54の隣にあるように方向を合わせられる、別の代替的な積み重ね構成が企図される。
【0038】
図示していないが、折り畳まれたおむつの積み重ね体の企図される代替的な実施形態は、おむつのそれぞれの前面50aまたはそれぞれの後面52aが対面するように方向を合わせられた、隣り合う折り畳まれたおむつの1つ以上の対を有する。このことは、例えば、消費者が折り畳まれたおむつを積み重ね体から個別ではなく対で引き出すことが意図される場合に有利となり得る。
【0039】
図4の実施形態では、積み重ね体65の端部にある折り畳まれたおむつ(すなわち折り畳まれたおむつ10c)の1つの後面52aは、後面52aと積み重ね体65を包む外側包装容器86(例えば、段ボール箱、ラップフィルム)の隣の端壁84との間の接触を回避するように方向を合わせられる。このことは、折り畳まれたおむつ10a、10b、10cのそれぞれの後面52aが、端壁84の表面または他の機構と絡み得る緩く取り付けられた部品(例えばランディングゾーンファスナー)を有するときに、特に、積み重ね体65が圧力を受けて積み重ねられ、それにより外側への膨張力を包装容器86の2つの対向する端壁84のそれぞれに加えるときに有利となり得る。例えば、端部の折り畳まれたおむつ10cを外側包装容器86の開口88を通じて取り出すときに、隣の端壁84との後面52aの摩擦係合は、そうでなければ、折り畳まれたおむつ10cの残り部分からの緩く取り付けられた機構の分離をもたらす。よって、
図4の実施形態の折り畳まれたおむつ10cの特定の向きは、機構の分離の発生を防止する。
【0040】
積み重ね体65の端部にある折り畳まれたおむつ10cの後面52aの相対向きも、後面52aが、当たる隣の端壁84との単なる接触により損傷し得る印刷部または幾らかの他の機構を有する状況で有利となり得る。例えば、折り畳まれたおむつ10cの後面52aは、隣の端壁84の内面に存在する化学物質と接触するように置かれたときに反応し得るインクで作られた印刷部を有してよい。このような接触を回避すると、これにより、この印刷部に対する損傷が防止される。
【0041】
図5および
図6を参照すると、成人用ブリーフ90の例示的な実施形態を図示している。理解を容易にするために、
図5および
図6の同じ参照数字は、前述の図の同様の特徴を意味しており、特徴の説明および図示を、
図5および
図6の実施形態の特徴を理解するためにも参照してよい。ブリーフ90は、硬質部品92、および硬質部品92から延在する複数のワイヤ94を有する。硬質部品92は、具体的な実施形態では、硬質プラスチック、金属、および/または他の硬質材料で作られ、ブリーフ90のセンサ(不図示)にワイヤ94を通じて接続された電子インタフェース装置であってよい。本明細書中で使用する用語「硬質材料」は、十分な変形に応じて破損し易く、よって、塑性変形および/または弾性変形の範囲が小さい、硬質プラスチックまたは幾らかの他の材料を意味する。
図5および
図6の例示的なブリーフ90では、すなわち、ブリーフ90の折り畳まれていない状態(
図5のように)にあるときに、硬質部品92がブリーフ90の前側縦方向端部21の隣に位置する。しかし、代わりに、硬質部品92は、(その折り畳まれていない状態で)ブリーフ90の後側縦方向端部23の隣に位置してよく、または縦方向端部21、23を部分的に形成するようにそれらの縦方向端部21、23のいずれかに位置してよく、またはブリーフ90の何処かに位置してよいことが企図される。
【0042】
特に
図6を参照すると、その図は、ブリーフ90の例示的な折り畳み構成を図示している。この図のブリーフ90は、3つのパネルへと「C字状に折り畳まれる」。より具体的に、ブリーフ90は、一対の外側パネル100、102、および外側パネル100、102の間に配置された中央パネル104を形成するように折り畳まれる。理解を容易にするために、また非限定的に、外側パネル100は、本明細書中では「前側パネル100」を意味し、外側パネル102は、本明細書中では「後側パネル102」を意味しており、そのような名称は、ブリーフ90のいかなる特定の構造的要素と関係することを意図していない。前側パネル100および後側パネル102は、折り畳まれたブリーフ90の反対側にそれぞれ配置された外部面100a、102aを形成する。例示的な硬質部品92は、折り畳まれたブリーフ90のそれぞれの前面100aに結合され、そこから突出する。代わりに、前面100aへの硬質部品92の結合は、硬質部品92が下に位置する、すなわち、前面100aを形成する材料、例えば、折り畳まれたブリーフ90のバックシート14(
図5)により覆われるようなものであってよい。
【0043】
図6の例示的な実施形態では、ブリーフ90の折り畳みは、さらに、側部パネル35および側部領域36(
図5)が内側に畳み込まれ、したがって折り畳まれたブリーフ90の外部に実質的に露出しないようなものである。代わりに、代替的な折り畳み構成(不図示)では、側部パネル35および/または側部領域36が折り畳まれたブリーフ90の外部に露出し得ることが企図される。
図6の実施形態では、ブリーフ90の例示的な折り畳みは、折り畳まれたブリーフ90の第1の端部106および第2の端部108も形成する。本明細書中で使用する用語「第1の」および「第2の」は、折り畳まれたブリーフ90の端部106、108を参照するときに、ブリーフ90のいかなる特定の構造的な部品または部分と関係することを意図していない。しかし、説明を容易にするために、折り畳まれたブリーフ90の「第1の」端部は、ブリーフ90の2つの横方向折り目のより厚い方と一致し、外側パネル100および102を形成する端部を意味する一方で、「第2の」端部は、
図6の例示的な折り畳みでは、外側パネル102および中央パネル104を形成する折り目と一致する反対側の端部を意味する。当業者は、
図6の例示的な折り畳み構成が概ね同じ長さおよび幅を有するパネル100、102、104を図示しており、パネル100、102、104のいずれか2つまたは3つ全てが、代わりに、互いに異なる寸法を有してよく、依然として本開示の範囲内であることを容易に理解するであろう。
【0044】
図7および
図8は、折り畳まれたブリーフ90の例示的な積み重ね構成を図示している。これらの図では、折り畳まれたブリーフ90は、積み重ね軸線110に沿って積み重ねられ、それにより折り畳まれたブリーフ90の積み重ね体115を形成する。例示的な積み重ね体115は、互いに対して上下逆さまに方向を合わせられた第1および第2の複数の折り畳まれたブリーフ90a、90bを有する。より具体的に、折り畳まれたブリーフ90bのそれぞれは、折り畳まれたブリーフ90aに対して積み重ね軸線110の周りに約180°の方向に合わせられる。さらに、
図7および
図8の例示的な積み重ね構成では、折り畳まれたブリーフ90aおよび90bは、折り畳まれた各ブリーフ90aが、2つでない場合、折り畳まれたブリーフ90bの少なくとも1つの隣にあるように交互に配置される。本実施形態は、折り畳まれたブリーフ90a、90bの比較的厚い折り目領域(第1の端部106と一致する)を一様に分布させるにことよって、折り畳まれたブリーフ90a、90bの平らな積み重ね体の形成を容易にする。
図7および
図8に図示する例示的な折り畳みおよび積み重ねは、折り畳まれたブリーフ90a、90bの隣り合う対の第1の端部106および第2の108をもたらし、ブリーフ90a、90bは、概ね共通の平面にあり、かつ折り畳まれたブリーフ90aおよび折り畳まれたブリーフ90bにおいて、全てが、共通の方向に面する(
図8の向きでは右側)それぞれの前面100aを有する。加えて、ブリーフ90a、90bのそれぞれの後面102aも、共通の方向(
図8の向きでは左側)に面する。
【0045】
特に
図8を参照すると、その図に図示する例示的な積み重ね体115は、積み重ね体115の端部にあり、隣のブリーフ90aに対して上下逆さまである(すなわち、積み重ね軸線110の周りに約180°の方向に合わせられる)折り畳まれたブリーフ90cも有する。さらに、折り畳まれたブリーフ90cは、隣のブリーフ90aに対して積み重ね軸線110と直交する軸線120の周りに約180°の方向に合わせられる。このことに関して、折り畳まれたブリーフ90cの向きは、折り畳まれたブリーフ90cの前面100aが、隣のブリーフ90aの前面100aが面する方向とは反対側の方向に面するようなものである。
図8の図示する実施形態では、その図に示す向きに対して、折り畳まれたブリーフ90cの前面100aが左側に面する一方で、隣の折り畳まれたブリーフ90aの前面100aが右側に面し、すなわち、それぞれの前面100aが対面する。
【0046】
図示していないが、積み重ね体が、積み重ね体の端部に位置し、または積み重ね体に沿う何処かに位置する、折り畳まれたブリーフ90cと同様に方向を合わせられた1つ以上の折り畳まれたブリーフを含む、代替的な実施形態が企図される。対をなして隣り合う折り畳まれたブリーフのそれぞれの前面100aまたはそれぞれの後面102aが対面する、隣り合う折り畳まれたブリーフの1つ以上の対を有する、また他の代替的な実施形態が企図される。このことは、例えば、隣り合う折り畳まれたブリーフの硬質部品92を含む表面が対面することが望ましい状況で有利となり得る。
【0047】
図8の実施形態では、積み重ね体115の端部にある折り畳まれたブリーフ90cの前面100aは、前面100aと積み重ね体115を包む外側包装容器86の隣の端壁84との間の接触を回避するように方向を合わせられる。このことは、折り畳まれたブリーフ90cの硬質部品92と隣の端壁84の表面または他の機構との間の潜在的な絡みを回避することが望ましいときに、特に、積み重ね体115が圧力を受け、それにより外側への膨張力を端壁84のそれぞれに加えるときに有利となり得る。このことに関して、
図8が折り畳まれたブリーフ90a、90b、90cを互いに離間して示すように概略的に描写されているが、圧力による積み重ねは、ブリーフ同士の間の間隔を実質的に有しない、隣り合う折り畳まれたブリーフをもたらし得ることが理解される。
【0048】
特に
図8Aを参照すると、その図は、外側包装容器86の開口88を通じた端部の折り畳まれたブリーフ90cの例示的な取り出しを図示している。この図が示すように、折り畳まれたブリーフ90cの例示的な向きは、その折り畳まれたブリーフが開口88を通じて上側(矢印119)に引き出されることをもたらす一方で、隣の端壁84との硬質部品92の潜在的な絡み係合を回避する。この硬質部品92と隣の端壁84間の接触の回避は、折り畳まれたブリーフ90cの取り出し中に硬質部品92が隣の端壁84と接触する場合に起き得る、折り畳まれたブリーフ90cの残り部分からの硬質部品92の潜在的な分離を防止し、少なくとも最小化する。さらに、接触の回避は、硬質部品92と隣の端壁84の間の摩擦または他のタイプの係合による容器86に対する損傷を防止するためにも望ましい場合がある。例えば、硬質部品92との係合により誘発される応力により損傷を受け易い比較的薄いフィルムで容器86を作ってよい。
【0049】
図8および
図8Aの実施形態では、積み重ね体115の反対側の端部にある、すなわち、折り畳まれたブリーフ90cとは反対側にある折り畳まれたブリーフ90dも、それぞれの硬質部品92が、その折り畳まれたブリーフの隣の端壁84から離れる方向に面するように方向を合わせられる。これにより、この実施形態では、積み重ね体115のそれぞれの端部にある折り畳まれたブリーフ90c、90dのそれぞれの部品92の両方は、積み重ね体115の中心に向けて内側に面し、そのことは、これらの硬質部品92と容器86間の接触の可能性を最小限にする。加えて、
図8および
図8Aの例示的な実施形態では、積み重ね体115のブリーフ90a、90b、90c、90dのそれぞれの折り畳みは、全ての硬質部品92が、容器86の上壁116および底壁117から適当に選ばれた距離に位置するようなものである。このことは、硬質部品92と容器86の任意の部分間の接触の可能性をさらに最小限にする。具体的な実施形態では、硬質部品は、上壁116および底壁117のいずれかから、少なくとも約20mmの距離に位置し、他の距離が同様に企図される。
【0050】
積み重ね体115の端部にある折り畳まれたブリーフ90cの前面100aの例示的な向きは、他の状況でも有利である。例えば、この向きは、硬質部品92の材料もしくは構造的要素または前面100aが、隣の端壁84の材料または構造的要素と接触し、折り畳まれたブリーフ90cが隣接し、隣接した材料同士の間の化学反応により損傷する状況で望ましい場合がある。
【0051】
図示していないが、代わりにまたは加えて、折り畳まれたブリーフ90a、90b、90cが、硬質部品92またはそれぞれの折り畳まれたブリーフの後面102aに結合する何らかの他の部品を有し、その部品が、隣の端壁84もしくは別の壁、または隣の折り畳まれたブリーフの何らかの部品と長期間接触するように置かれた場合に損傷を受け易いことが企図される。この場合、折り畳まれたブリーフ90の積み重ね配置は、折り畳まれたブリーフ90のそれぞれを、それぞれの後面102aが隣の折り畳まれたブリーフの後面102aが面する方向とは異なる方向に面するように方向付けることを含む。このことは、隣り合う包装材料もしくは構造の特定の表面もしくは部品、または隣り合う折り畳まれたブリーフの部分を形成する材料もしくは構造との後面102aの接触を防止または少なくとも最小限にすることを容易にする。
【0052】
同じ参照数字が前述の図の同様の特徴を指している
図8Bを参照すると、使い捨て吸収製品の代替的な例示的な積み重ね体130を本明細書に図示している。積み重ね体130は、積み重ね体115(
図8および
図8A)と殆どの点で同様であるが、包装容器86の開口88に対して異なる向きを有する。より具体的に、
図8Bの実施形態の例示的な向きでは、積み重ね体130の端部にある折り畳まれたブリーフ90cの取り出しは、折り畳まれたブリーフ90cの硬質部品92が隣の折り畳まれたブリーフ90aの硬質部品92から離れる径路(矢印131)に従うものである。
図8Aの実施形態とのこの対照性は、積み重ね体115の端部にある折り畳まれたブリーフ90cの取り出しによって、折り畳まれたブリーフ90cの硬質部品92を隣の折り畳まれたブリーフ90aの硬質部品92から離れるのではなく、硬質部品に向かう径路(矢印119)に従わせる。
図8Bの実施形態は、隣り合う硬質部品92の間の接触を防止することが望ましい状況で有利となり得る。
【0053】
次に
図9を参照すると、その図には使い捨て吸収製品の積み重ね体133の別の実施形態が図示されている。理解を容易にするために、
図9中の同じ参照数字は、前述の図の同様の特徴を指しており、その図示および説明を、
図9の実施形態の特徴を理解するためにも参照してよい。積み重ね体133は、使い捨ておむつもしくはブリーフまたは洗濯できる(すなわち使い捨てでない)おむつもしくはブリーフなどの、前述した実施形態とは異なり、それらの積み重ね構成において実質的に折り畳まれていない複数の吸収製品を有する。本明細書中で使用する用語「実質的に折り畳まれていない」とは、吸収製品を2つ以上のパネルに分割する折り畳み(例えば、横方向の折り畳み)が存在しないが、それにもかかわらず、側部パネル35、側部領域36、タブ38a、および/または内側に畳み込まれた他のタイプのファスニング要素等、比較的小さな部品を有してよいことを意味する。
【0054】
積み重ね体133は、第1の複数の吸収製品134および第2の複数の吸収製品140を有し、吸収製品134が上下逆さま、すなわち、吸収製品140に対して積み重ね軸線110の周りに約180°の方向に合わせられた状態にある。吸収製品134のそれぞれは、それぞれの第1および第2の外部面135、136ならびに第1および第2の縦方向端部137、138を有する一方で、吸収製品140のそれぞれは、それぞれの第1および第2の外部面145、146ならびに第1および第2の縦方向端部147、148を有する。例示的な吸収製品134、140のそれぞれは、それぞれの硬質部品92を有し、それぞれの複数のワイヤ94(不図示)は、前述の実施形態の同じ番号の硬質部品およびワイヤと同様である。
図9の実施形態の硬質部品92のそれぞれは、それぞれの吸収製品134、140の外部面の1つ、より具体的にこの実施形態では、例えば、非限定的に、使い捨てタイプの吸収製品のバックシートに対応し得るそれぞれの第1の外部面135、145に結合される。
【0055】
積み重ね体133の端部にある吸収製品149は、隣の吸収製品134に対して積み重ね軸線110と垂直な軸線153の周りに約180°の方向に合わせられる。このことに関して、積み重ね体133の端部にある吸収製品149は、その吸収製品の第1の面149aが隣の吸収製品134の第1の面135に面するように方向を合わせられる。積み重ね体133の端部にある吸収製品149および隣の吸収製品134のそれぞれの硬質部品92は、同様に、互いに向かい合う。さらに、この実施形態では、吸収製品149は、隣の吸収製品134に対して上下逆さまに方向を合わせられる。積み重ね体133の端部にある吸収製品149の相対向きは、前述の実施形態を参照して記述した実施形態と同様の利点をもたらす。
【0056】
図9を続けて参照すると、積み重ね体133の吸収製品134、140の例示的な配置は、前述の実施形態の積み重ね配置と幾つかの特質を共有する。例えば、吸収製品134、140は、吸収製品134のそれぞれの第1の縦方向端部137が吸収製品140の1つ以上の第2の縦方向端部148の隣にあるように、積み重ね体に交互配置される。さらに、
図9の実施形態では、隣り合う吸収製品134、140のそれぞれの第1および第2の縦方向端部137、148は、概ね共通の平面にあり、それにより、包装作業への移送に適するとともに例えば商品棚の平坦面に静置するのに適した安定した積み重ね体を実現する。
【0057】
本発明の一般原理および例示的な実施形態の前述の詳細な説明の上記開示から、当業者は、本発明になされる各種の修正を容易に把握するであろう。当業者は、本明細書に記述する原理が各種の実施形態と関連する製品の使用ならびに製造および/または配置の方法に当てはまることを同様に容易に理解するであろう。これにより、本発明は、以下の特許請求の範囲およびその均等物の要旨によってのみ限定されることが意図される。