(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
以下、図面を参照し、本発明に係る実施例について詳細に説明する。
【0049】
図1a〜1bは、本発明の第1実施例に係るローラブルディスプレイ装置を概略的に示した斜視図である。
【0050】
図面に示したように本発明の第1実施例に係るローラブルディスプレイ装置100は、画像を具現化するためのディスプレイパネル110と、ディスプレイパネル110が巻き取られるローラー120を備える。
【0051】
ディスプレイパネル110は、液晶ディスプレイ装置(Liquid Crystal Display device:LCD)、プラズマディスプレイ装置(Plasma Display Panel device:PDP)、電界放出ディスプレイ装置(Field Emission Display device:FED)、電気発光ディスプレイ装置(Electroluminescence Display device:ELD)、有機発光素子(Organic Light Emitting Diodes:OLED)のうち、一つからなり得るが、紙のように曲がってもディスプレイ性能をそのまま維持できるフレキシブルディスプレイ装置の代表であるOLEDを使用することが好ましい。
【0052】
OLEDは自発光素子であって、非発光素子の液晶ディスプレイ装置に使用されるバックライトが不要なため、軽量・薄型が可能である。
【0053】
そして、液晶ディスプレイ装置に比べ、視野角及びコントラストに優れており、消費電力面でも有利で直流低電圧駆動が可能である。また、応答速度が速く、内部構成要素が固体であるため、外部からの衝撃に強く、使用温度範囲も広いといった長所を有する。
【0054】
特に、製造工程が単純であるため、生産原価を既存の液晶ディスプレイ装置より大きく節減できるという長所がある。
【0055】
かかるOLEDからなるディスプレイパネル110は、第1基板と、第1基板と向き合う第2基板とで構成される。第1及び第2基板は、接着性を有する保護層を介して互いに離隔して貼り合わされる。
【0056】
図面には示していないが、更に詳しく説明すると、第1基板の上部には画素領域毎に駆動薄膜トランジスタが設けられる。それぞれの駆動薄膜トランジスタには第1電極が接続され、第1電極の上部には特定色の光を発光する有機発光層が設けられる。有機発光層の上部には第2電極が設けられる。
【0057】
有機発光層は赤・緑・青色を表現するが、一般的な方法では画素毎に赤・緑・青色を発光する別途の有機物質をパターニングして使用する。
【0058】
これら第1及び第2電極とその間に形成された有機発光層は発光ダイオードを構成する。かかる構造を有するディスプレイパネル110は、第1電極を陽極(anode)として、第2電極を陰極(cathode)として構成する。
【0059】
かかるディスプレイパネル110の非表示領域には、ディスプレイパネル110に駆動信号及び電源信号を伝達する複数の配線及び駆動チップが設けられている。
【0060】
非表示領域の一側には複数の配線と電気的に接続される印刷回路基板130(
図2aを参照)が接続されている。印刷回路基板130(
図2aを参照)は軟性回路基板やテープキャリアパッケージ(TCP)のような接続部材140(
図2bを参照)を介してディスプレイパネル110と接続される。
【0061】
かかるディスプレイパネル110は、
図1aに示すようにローラー120に巻き取られている状態からユーザーの必要によっては
図1bに示すようにディスプレイパネル110の一端がローラー120から巻き出されて繰り広げられ、画像を具現化する。
【0062】
かかるローラブルディスプレイ装置100は、使用しないときはディスプレイパネル110がローラー120に巻き取られるようにし、使用するときはローラー120からディスプレイパネル110が巻き出され繰り広げられるようにするため、空間活用に非常に優れている長所を有する。
【0063】
また、超薄型化及び軽量化を具現することができ、インテリア及びデザイン的な活用にも非常に優れている。
【0064】
一方、ローラー120に巻き取られているディスプレイパネル110の一縁部に接続された印刷回路基板130(
図2aを参照)をローラー120の内部に位置するようにすることで、ディスプレイパネル110がローラー120に巻き取られたり巻き出されたりするときにおいても、印刷回路基板130(
図2aを参照)に衝撃が与えられたり、印刷回路基板130(
図2aを参照)とディスプレイパネル110を接続する接続部材140(
図2bを参照)に応力が加えられたりしないようにすることが好ましい。
【0065】
したがって、印刷回路基板130(
図2aを参照)上に実装された駆動回路(不図示)が破損したり、印刷回路基板130(
図2aを参照)とディスプレイパネル110との接続不具合が発生したりして、信号不良が生じたり、ディスプレイパネル110の信頼性が低下したりする問題が発生することを防止することができる。
【0066】
また、接続部材140(
図2bを参照)に加えられる応力によって前述のような問題が発生することを防止すべく、印刷回路基板130(
図2aを参照)を別途の固定手段を介してディスプレイパネル110の一縁部に固定しなくても良いので、既存の接続部材を接続するタプ工程を維持することができる。
【0067】
その結果、工程費用を節減することができ、工程の効率性を向上させることができる。
【0068】
それについて
図2a〜2cを参照し、更に詳しく説明する。
【0069】
図2aは、
図1aの一部を拡大して示した斜視図であり、
図2bは、
図2aのディスプレイパネルがローラーに巻き取られている様子を透過的に示した投影図である。
【0070】
そして、
図2cは、
図2aの断面図である。
【0071】
図中に示すように、ローラブルディスプレイ装置100は、内部空間Aが設けられた円筒形状若しくは中空管形状のローラー120の外面に沿ってディスプレイパネル110が巻き取られている。ローラー120には、ローラー120の長さ方向に沿って内部空間Aを露出するガイドホール121が設けられている。
【0072】
かかるローラー120のガイドホール121の一側には、接続部材140を介して印刷回路基板130が接続されたディスプレイパネル110の一縁部が、ローラー120の外面に接着性レジンまたは接着性両面テープのような接着手段111(
図3bを参照)を介して付着及び固定される。ディスプレイパネル110の一縁部に接続された接続部材140と印刷回路基板130は、ローラー120のガイドホール121に挿入され、ローラー120の内部空間Aに位置することになる。
【0073】
ローラー120のガイドホール121の一側とディスプレイパネル110の一縁部は、1cm以下の最小幅を有するように、互いに付着及び固定されるように構成することが好ましい。それにより、ディスプレイパネル110がローラー120から巻き出されるとき、ローラー120の回転によるダメージがディスプレイパネル110に印加されることを最小化することができる。
【0074】
ガイドホール121を通じてローラー120の内部空間Aに位置する印刷回路基板130は、ローラー120の内部空間Aに備えられるピン123を介してその位置が安定して固定される。そのために印刷回路基板130の長さ方向の両側には、少なくとも一つ以上のピンホール131が形成されている。
【0075】
即ち、ローラー120には、ローラー120の内部空間Aを横切るようにピン123を外部から差込・挿入するための差込ホール125が形成されている。差込ホール125に対応するローラー120の内面には、外部から差込ホール125を通じてローラー120の内部空間Aを横切り、差込・挿入されるピン123の一端が固定される固定溝127が形成されている。
【0076】
印刷回路基板130がガイドホール121を通じてローラー120の内部空間Aに位置すると、差込ホール125を通じてローラー120の内部空間Aを横切り、印刷回路基板130のピンホール131を貫通するように、外部からピン123を差込・挿入して、ローラー120の内部空間Aを横切ったピン123の一端が固定溝127に固定されるようにする。
【0077】
したがって、ローラー120の内部空間Aに位置する印刷回路基板130は、ピンホール131とピン123とによって自由度が拘束され、ローラー120の内部空間A内においてその位置が安定して固定される。
【0078】
それにより、ディスプレイパネル110がローラー120に巻き取られたり巻き出されたりするときに、印刷回路基板130に衝撃が与えられたり、印刷回路基板130とディスプレイパネル110とを接続する接続部材140に応力が加えられたりすることを防止することができる。
【0079】
したがって、印刷回路基板130上に実装された駆動回路(不図示)が破損したり、印刷回路基板130とディスプレイパネル110との接続不具合が発生したりして、信号不良が生じたり、ディスプレイパネル110の信頼性が低下したりする問題が発生することを防止することができる。
【0080】
また、接続部材140に加えられる応力によって前述のような問題が発生することを防止すべく、印刷回路基板130を別途の固定手段を介してディスプレイパネル110の一縁部に固定しなくても良いので、既存の接続部材を接続するタプ工程を維持することができる。
【0081】
その結果、工程費用を節減することができ、工程の効率性を向上させることができる。
【0082】
また、ローラー120の内部空間Aを横切るピン123の一端を固定溝127に固定するように構成することで、ピン123自体の位置をローラー120の内部空間Aで固定することができ、ローラー120の内部空間Aに位置する印刷回路基板130を更に安定して固定することができる。
【0083】
図3a〜3fは、本発明の第1実施例に係るローラブルディスプレイ装置の製造過程を工程の流れに沿って示した図面である。
【0084】
図3aに示すように、本発明の第1実施例に係るローラブルディスプレイ装置は、画像を具現化するためのディスプレイパネル110と、ディスプレイパネルモジュール110が巻き取られるローラー120を備える。ローラー120は内部空間Aが設けられた円筒形状若しくは中空管形状であり、長さ方向に沿って内部空間Aを露出するガイドホール121が形成されている。
【0085】
また、ローラー120にはローラー120の内部空間Aを露出する差込ホール125が備えられており、差込ホール125に対応するローラー120の内面には固定溝127が形成されている。
【0086】
そして、反ったり曲げたりすることができるフレキシブルなディスプレイパネル110の一縁部には、接続部材140を介して印刷回路基板130が接続されている。印刷回路基板130の長さ方向の両側には、少なくとも一つ以上のピンホール(
図2bの131)が形成されている。
【0087】
かかるローラー120とディスプレイパネル110は、
図3bに示すように、まず、印刷回路基板130と接続部材140をローラー120のガイドホール121を通じてローラー120の内部空間Aに位置させた後、接続部材140が接続されていたディスプレイパネル110の一縁部を、ローラー120のガイドホール121の一側に接着性レジン(不図示)または接着性両面テープ(不図示)と接着手段111とを介して固定させる。
【0088】
次に、
図3cに示すようにローラー120の外部から差込ホール125を通じ、ピン123がローラー120の内部空間Aを横切るように差込・挿入されるが、固定溝127に差込・挿入されるピン123の一端は、印刷回路基板130のピンホール(
図2bの131)を貫通し、ローラー120の内部空間Aを横切って
図3dに示すように、固定溝127に固定される。
【0089】
その結果、ローラー120の内部空間Aに位置する印刷回路基板130は、その位置が安定して固定される。
【0090】
これにより、ディスプレイパネル110がローラー120に巻き取られたり巻き出されたりするときに、印刷回路基板130に衝撃が与えられたり、印刷回路基板130とディスプレイパネル110とを接続する接続部材140に応力が加えられたりすることを防止することができる。
【0091】
したがって、印刷回路基板130上に実装された駆動回路(不図示)が破損したり、印刷回路基板130とディスプレイパネル110との接続不具合が発生したりして、信号不良が生じたり、ディスプレイパネル110の信頼性が低下したりする問題が発生することを防止することができる。
【0092】
また、接続部材140に加えられる応力によって前述のような問題が発生することを防止すべく、印刷回路基板130を別途の固定手段を介してディスプレイパネル110の一縁部に固定しなくても良いので、既存の接続部材を接続するタプ工程を維持することができる。
【0093】
その結果、工程費用を節減することができ、工程の効率性を向上させることができる。
【0094】
次に、
図3eに示すようにディスプレイパネル110をローラー120に巻き取ることで、
図3fに示すように本発明の第1実施例に係るローラブルディスプレイ装置100が完成する。
【0095】
かかる本発明の第1実施例に係るローラブルディスプレイ装置100は、使用しないときはディスプレイパネル110がローラー120に巻き取られるようにし、使用するときはローラー120からディスプレイパネル110が巻き出され繰り広げられるようにするため、空間活用に非常に優れている、という長所を有する。
【0096】
また、超薄型化及び軽量化を具現することができ、インテリア及びデザイン的な活用にも非常に優れている。
【0097】
特に、ディスプレイパネル110の一縁部に接続される印刷回路基板130をローラー120の内部空間Aに安定して固定されるようにすることで、ディスプレイパネル110がローラー120に巻き取られたり巻き出されたりするときに、印刷回路基板130に衝撃が与えられたり、印刷回路基板130とディスプレイパネル110とを接続する接続部材140に応力が加えられたりすることを防止することができる。
【0098】
したがって、印刷回路基板130上に実装された駆動回路(不図示)が破損したり、印刷回路基板130とディスプレイパネル110との接続不具合が発生したりして、信号不良が生じたり、ディスプレイパネル110の信頼性が低下したりする問題が発生することを防止することができる。
【0099】
図4a〜4bは、本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置を示した正面図である。
【0100】
図4aに示すように本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置は、ディスプレイパネルを使用しない非使用モードでは、ディスプレイパネルがローラーに巻き取られたままケースの内部に位置するようにする。また、
図4bに示すようにディスプレイパネルを使用し、画像を表示する使用モードでは、全自動でディスプレイパネルがケースから上方に引き上げられ、繰り広げられるようにする。
【0101】
したがって、かかるローラブルディスプレイ装置は、空間活用に非常に優れている長所を有する。また、超薄型化及び軽量化を具現することができ、インテリア及びデザイン的な活用にも非常に優れている。
【0102】
そして、本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置は、ディスプレイパネルを上方に繰り広げるため、ユーザーが使用する空間内においてケースを底面に位置することができる。天井や壁面に設置しなくても良いので、美観面でも良く、インテリア及びデザイン的な効果が更に向上する。
【0103】
また、天井や壁面に設置する場合、据え置きの問題などで設置作業が非常に難しく、相当の設置費用がかかるが、本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置は、別途の設置作業が不要なため、追加の設置費用がかからない。
【0104】
また、本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置は、別途の設置作業が不要であり、超薄型及び軽量になっているため、持ち運びや保管がしやすいという長所を有する。
【0105】
特に、ディスプレイパネルが全自動でローラーに巻き取られたり巻き出されたりするため、ユーザーの便宜性が更に向上する。
【0106】
図5a〜5bは、本発明の第2実施例に係る全自動ローラブルディスプレイ装置を概略的に示した斜視図である。
図5aは非使用モードのローラブルディスプレイ装置を概略的に示し、
図5bは使用モードのローラブルディスプレイ装置を概略的に示す。
【0107】
説明の都合上、図面における方向を定義すると、ケース230の内部でローラー220(
図6aを参照)に巻き取られているディスプレイパネル210は全自動で上方に引き上げられ繰り広げられる。また、ディスプレイパネル210は全自動で下方に引き込まれ、再びローラー220(
図6aを参照)に巻き取られる。
【0108】
図中に示すように、ローラブルディスプレイ装置200は、画像を具現化するためのディスプレイパネル210と、ディスプレイパネル210が巻き取られるローラー220(
図6aを参照)と、ディスプレイパネル210をローラー220(
図6aを参照)に巻き取ったり巻き出したりする駆動システム300と、ローラー220(
図6aを参照)が収納されるケース230とを備える。
【0109】
ディスプレイパネル210は、液晶ディスプレイ装置(Liquid Crystal Display device:LCD)、プラズマディスプレイ装置(Plasma Display Panel device:PDP)、電界放出ディスプレイ装置(Field Emission Display device:FED)、電気発光ディスプレイ装置(Electroluminescence Display device:ELD)、有機発光素子(Organic Light Emitting Diodes:OLED)のうち、一つからなり得るが、紙のように曲がってもディスプレイ性能をそのまま維持できるフレキシブルディスプレイ装置の代表であるOLEDを使用することが好ましい。
【0110】
OLEDは自発光素子であって、非発光素子の液晶ディスプレイ装置に使用されるバックライトが不要なため、軽量・薄型が可能である。
【0111】
そして、液晶ディスプレイ装置に比べ、視野角及びコントラストに優れており、消費電力面でも有利で直流低電圧駆動が可能である。また、応答速度が速く、内部構成要素が固体であるため、外部からの衝撃に強く、使用温度範囲も広いといった長所を有する。
【0112】
特に、製造工程が単純であるため、生産原価を既存の液晶ディスプレイ装置より大きく節減できるという長所がある。
【0113】
かかるOLEDからなるディスプレイパネル210は、第1基板と、第1基板と向き合う第2基板とで構成される。第1及び第2基板は、接着性を有する保護層を介して互いに離隔して貼り合わされる。
【0114】
図面には示していないが、更に詳しく説明すると、第1基板の上部には画素領域毎に駆動薄膜トランジスタが設けられる。それぞれの駆動薄膜トランジスタには第1電極が接続され、第1電極の上部には特定色の光を発光する有機発光層が設けられる。有機発光層の上部には第2電極が設けられる。
【0115】
有機発光層は赤・緑・青色を表現するが、一般的な方法では画素毎に赤・緑・青色を発光する別途の有機物質をパターニングして使用する。
【0116】
これら第1及び第2電極とその間に形成された有機発光層は発光ダイオードを構成する。かかる構造を有するディスプレイパネル210は、第1電極を陽極(anode)として、第2電極を陰極(cathode)として構成する。
【0117】
かかるディスプレイパネル210の非表示領域には、ディスプレイパネル210に駆動信号及び電源信号を伝達する複数の配線及び駆動チップが設けられている。
【0118】
非表示領域の一側には複数の配線と電気的に接続される印刷回路基板(不図示)が接続されている。印刷回路基板は軟性回路基板やテープキャリアパッケージ(TCP)のような接続部材を介してディスプレイパネル210と接続される。
【0119】
かかるディスプレイパネル210は、非使用モードでは、
図5aに示すようにディスプレイパネル210がローラー220(
図6aを参照)に巻き取られたままケース230の内部に位置する。使用モードでは、
図5bに示すようにディスプレイパネル210がケース230から上方に引き上げられ、画像を具現化する。
【0120】
ディスプレイパネル210は駆動システム
300により、全自動でローラー220(
図6aを参照)に巻き取られ、また、全自動でローラー220(
図6aを参照)から巻き出されてケース230の外部に繰り広げられ、非使用モードと使用モードが具現化される。
【0121】
したがって、ユーザーは、本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置200の非使用モードと使用モードにより、ディスプレイパネル210をローラー220(
図6aを参照)に容易く巻き取ったり巻き出したりすることができる。その結果、ユーザーの便宜性が向上する。
【0122】
駆動システム300は、回転力を発生させる第1及び第2モーター301a、301bと、第1及び第2モーター301a、301bの回転運動の伝達をそれぞれ受け、一定の軌跡を描きながら円運動する一対の第1及び第2リンク303a、303bと、第1及び第2リンク303a、303bと第1及び第2回転リンク305a、305bを介して接続されるレール部310と、レール部310に接続され、ディスプレイパネル210の第1側辺を固定する固定ブラケット320とを含む。
【0123】
レール部310は、ディスプレイパネル210の第1側辺に対応する長さを有するガイドレール311(
図6aを参照)と、ガイドレール311(
図6aを参照)の長さ方向に沿って直線運動する第1及び第2ガイドブラケット313a、313b(
図6bを参照)とを含む。
【0124】
その時、固定ブラケット320とレール部310とは接続される。
【0125】
ガイドレール311(
図6aを参照)の長さ方向に沿って直線運動する第1及び第2ガイドブラケット313a、313b(
図6aを参照)は、第1及び第2回転リンク305a、305b(
図6aを参照)を介して第1及び第2リンク303a、303bに接続される。第1及び第2リンク303a、303bは、それぞれディスプレイパネル210の第1側辺に垂直な第2及び第3側辺のそれぞれの長さの1/2の長さを有するように形成される。
【0126】
かかる第1及び第2リンク303a、303bは、それぞれの一端がケース230の長さ方向の両端に位置し、それぞれの他端は互いに向き合うように位置する、或いは第1及び第2モーター301a、301bの回転運動を受け、一定の軌跡を描きながら円運動し、レール部310と固定ブラケット320を上方に押し上げる。
【0127】
レール部310と固定ブラケット320を上方に押し上げることにより、固定ブラケット320に第1側辺が固定されたディスプレイパネル210も一緒に上方に引き上げられ、ディスプレイパネル210が繰り広げられる。
【0128】
その時、第1及び第2リンク303a、303bは、繰り広げられたディスプレイパネル210の第1側辺に垂直な両側の第2及び第3側辺を支持する。
【0129】
このように本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置200は、非使用モードではローラー220(
図6aを参照)に巻き取られたままケース230の内部に位置し、使用モードではディスプレイパネル210がケース230から上方に引き上げられ、画像を具現化する。
【0130】
特に、ディスプレイパネル210が全自動でローラー220(
図6aを参照)に巻き取られたり巻き出されたりすることで、ユーザーの便宜性が更に向上する。
【0131】
それについて
図6a〜6dを参照し、更に詳しく説明する。
【0132】
図6aは、本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置を概略的に示した断面図であり、
図6bは、
図6aの分解斜視図である。
【0133】
そして、
図6c〜6dは、本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置が非使用モードから使用モードに切り替わる様子を概略的に示した斜視図である。
【0134】
図6a〜6dは、ディスプレイパネル210がローラー220に巻き取られている非使用モードを概略的に示した断面図と斜視図である。
【0135】
図6a及び
図6bに示すように、ローラブルディスプレイ装置200においては、円筒形状若しくは中空管形状のロ−ラー220の外面に沿ってディスプレイパネル210が巻き取られている。ディスプレイパネル210の一縁部は、駆動システム300の固定ブラケット320に固定されている。
【0136】
駆動システム300は、回転力を発生させる第1及び第2モーター301a、301bと、第1及び第2モーター301a、301bの回転運動の伝達をそれぞれ受け、一定の軌跡を描きながら円運動する一対の第1及び第2リンク303a、303bと、第1及び第2リンク303a、303bと第1及び第2回転リンク305a、305bとを介して接続されるレール部310と、レール部310に接続され、ディスプレイパネル210の一縁部を固定する固定ブラケット320とを含む。
【0137】
その構造について更に詳しく説明する。ローラー220に巻き取られているディスプレイパネル210の第1側辺(例えば、長辺)は固定ブラケット320に固定される。固定ブラケット320は、ディスプレイパネル210の第1側辺の背面一部を支持する支持部321と、ディスプレイパネル210の画像が具現化される前方に向けて支持部321の一端から突出し、ディスプレイパネル210の一縁部が差込・挿入される差込ホール325が形成された固定部323とを含む。
【0138】
かかる固定ブラケット320は、ディスプレイパネル210の第1側辺に対応する長さを有するように形成される。
【0139】
ディスプレイパネル210の後方の固定ブラケット320の下部にレール部310が位置するが、レール部310は、ガイドレール311が固定ブラケット320の支持部321の他端と接続されて固定される。
【0140】
ガイドレール311は、ディスプレイパネル210の一縁部に対応する長さを有するように形成される。また、ガイドレール311には、ガイドレール311の長さ方向に沿って直線運動する第1及び第2ガイドブラケット313a、313bが装着されている。
【0141】
ガイドレール311は長さ方向に垂直な断面が略「コ」の形状となり、固定ブラケット320の支持部321の他端と接続される第1ガイド部311aと、第1ガイド部311aと平行に互いに向き合って位置する第2ガイド部311bと、第1及び第2ガイド部311a、311bに対して垂直に位置し、第1及び第2ガイド部311a、311bの一端を互いに接続する第3ガイド部311cとを含む。
【0142】
そして、第1及び第2ガイド部311a、311bの他端には、それぞれ第4及び第5ガイド部311d、311eが互いに向き合う方向で、第1及び第2ガイド部311a、311bの他端から垂直に折曲され、開口部を成して形成される。
【0143】
また、第1及び第2ガイドブラケット313a、313bは、それぞれ第3ガイド部311cと互いに向き合うように形成される垂直ガイド部315と、垂直ガイド部315からガイドレール311の開口部に向かって突出する水平ガイド部317とを含む。第1及び第2ガイド部311a、311bの内側面には、第1及び第2ガイドブラケット313a、313bの垂直ガイド部315の長さ方向の両端が差込・挿入されてガイドされる第1及び第2ガイドホール319a、319bが形成されている。
【0144】
したがって、第1及び第2ガイドブラケット313a、313bは、ガイドレール311の第1及び第2ガイドホール319a、319bに垂直ガイド部315の両端が差込・挿入された状態で、ガイドレール311の長さ方向に沿って直線運動をする。
【0145】
図6bに示すように非使用モードでは、第1及び第2ガイドブラケット313a、313bがガイドレール311の中心部に位置する。
【0146】
そして、第1及び第2ガイドブラケット313a、313bの水平ガイド部317には、それぞれ第1及び第2回転リンク305a、305bの一端が固定される。第1及び第2回転リンク305a、305bは、レール部310の下部に位置する一対の第1及び第2リンク303a、303bにそれぞれ接続される。
【0147】
一対の第1及び第2リンク303a、303bは、それぞれディスプレイパネル210の第1側辺の長さの1/2の長さを有するように形成される。第1及び第2リンク303a、303bの各一端はディスプレイパネル210の長さ方向の両端に位置する第1及び第2モーター301a、301bに接続され、第1及び第2リンク303a、303bの各他端は互いに向き合うように位置する。
【0148】
ガイドレール311の中心部に位置する第1及び第2ガイドブラケット313a、313bにその一端が固定された第1及び第2回転リンク305a、305bは、それぞれの他端が第1及び第2リンク303a、303bの他端に接続される。
【0149】
第1及び第2リンク303a、303bの他端に接続された第1及び第2回転リンク305a、305bの他端は、第1及び第2リンク303a、303bの他端から回転可能に接続される。
【0150】
第1及び第2リンク303a、303bの各一端は、第1及び第2モーター301a、301bにそれぞれ接続される。
【0151】
第1及び第2モーター301a、301bをそれぞれ時計回りと反時計回りに回転させると、一対の第1及び第2リンク303a、303bへ第1及び第2モーター301a、301bの回転力が伝達され、
図6cに示すように第1及び第2リンク303a、303bはそれぞれ時計回りと反時計回りに一定の軌跡を描きながら円運動する。
【0152】
第1及び第2リンク303a、303bがそれぞれ時計回りと反時計回りに一定の軌跡を描きながら円運動することにより、第1及び第2リンク303a、303bの他端に接続された第1及び第2回転リンク305a、305bは、第1及び第2リンク303a、303bの円運動によって回転することになる。
【0153】
第1及び第2リンク303a、303bの円運動による力は、第1及び第2回転リンク305a、305bを介し、第1及び第2回転リンク305a、305bの一端に固定された第1及び第2ガイドブラケット313a、313bに伝達される。ガイドレール311の中心部に位置している第1及び第2ガイドブラケット313a、313bは、第1及び第2リンク303a、303bの円運動による力を受け、ガイドレール311の長さ方向に沿って互いに反対方向にガイドされ、直線運動をする。
【0154】
したがって、第1及び第2リンク303a、303bの円運動による力と第1及び第2ガイドブラケット313a、313bが直線運動をする力とにより、レール部310と固定ブラケット320が上方に押し上げられる。
【0155】
レール部310と固定ブラケット320が上方に押し上げられることにより、固定ブラケット320に第1側辺が固定されたディスプレイパネル210も一緒に上方に引き上げられ、ディスプレイパネル210がローラー220から巻き出され、繰り広げられる。
【0156】
第1及び第2リンク303a、303bがディスプレイパネル210の長さ方向に垂直に位置すると、第1及び第2モーター301a、301bの回転が止まり、
図6dに示すように本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置200は、使用モードを具現化する。
【0157】
その時、第1及び第2リンク303a、303bは、繰り広げられたディスプレイパネル210の第1側辺に垂直な両側の第2及び第3側辺を支持することになる。
【0158】
それにより、全て繰り広げられたディスプレイパネル210の剛性を向上させることができる。
【0159】
そして、図中には示していないが、ディスプレイパネル210が巻き取られるローラー220にも巻取り用モーターを装着することができる。巻取り用モーターは第1及び第2モーター301a、301bと連動して、第1及び第2モーター301a、301bが回転すると、巻取り用モーターも第1及び第2モーター301a、301bの回転運動に対応して回転する。
【0160】
したがって、使用モードを具現化するため、本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置200の第1及び第2モーター301a、301bを回転させ、ディスプレイパネル210がローラー220から巻き出されて繰り広げられるようにする過程において、第1及び第2モーター301a、301bと連動するローラー220の巻取り用モーターも回転する。また、巻取り用モーターの回転により、ローラー220も回転することになる。
【0161】
ローラー220が回転することにより、第1及び第2リンク303a、303bの円運動と第1及び第2ガイドブラケット313a、313bの直線運動の力でレール 部310と固定ブラケット320が上方に押し上げられ、ディスプレイパネル210も上方に押し上げられる過程において、ディスプレイパネル210がローラー220からより簡単に巻き出され、繰り広げられるようにすることができる。
【0162】
最近のディスプレイパネル210は、横対縦の比が4:3、或いは16:9の割合を有するように形成される。しかし、本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置200の場合、ディスプレイパネル210を上方に引き上げる働きをする第1及び第2リンク303a、303bが、ディスプレイパネル210の第1側辺の長さの1/2に該当する長さを有するため、最近求められるディスプレイパネル210の横対縦の長さに対応できないことがあり得る。
【0163】
即ち、16:9の割合を有するディスプレイパネル210が繰り広げられるようにするためには、ディスプレイパネル210の第1側辺の長さ「16」に対して、第1及び第2リンク303a、303bの長さが「9」以上の割合を有するように形成しなければならない。しかし、実際に第1及び第2リンク303a、303bの長さは、16/2に該当する「8」の割合を有するように形成される。
【0164】
よって、第1及び第2リンク303a、303bの長さが実際のディスプレイパネル210の縦長に比べて短く形成されるため、ディスプレイパネルが実際には全て繰り広げられないという問題が生じ得る。
【0165】
かかる問題を解決するため、本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置200は、ディスプレイパネル210の第1側辺を固定する固定ブラケット320がディスプレイパネル210の縦長(即ち、第2及び第3側辺のそれぞれの長さ)に対応し、第1及び第2リンク303a、303bの長さの足りない分を支えて固定するようにする。
【0166】
それについて更に詳しく説明する。固定ブラケット320の支持部321は、一定の高さDを有するように形成され、実際にディスプレイパネル210の第1側辺を固定する差込ホール325は、支持部321の上段の一端から突出して形成される固定部323に形成されるため、固定ブラケット320は、ディスプレイパネル210の第1側辺のA領域分だけ支持・固定する。
【0167】
A領域とは、ディスプレイパネル210の縦長に対し、第1及び第2リンク303a、303Bの足りない長さに対応する領域である。支持部321の高さDと第1及び第2リンク303a、303bのそれぞれの長さの合計は、ディスプレイパネル210の縦長(即ち、第2及び第3側辺のそれぞれの長さ)に対応する。それにより、ディスプレイパネル210を全て繰り広げることができる。
【0168】
そして、図中には示していないが、本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置200のディスプレイパネル210及びローラー220は、本発明の第1実施例に係るローラブルディスプレイ装置100(
図1aを参照)のディスプレイパネル110(
図1aを参照)及びローラー120(
図1aを参照)と同様の構造を有することができる。例えば、印刷回路基板を、ディスプレイパネル210の第1側辺の反対側に位置する第4側辺に接続部材を介して接続することができる。そして、ローラー220には、ガイドホール、差込ホール、及び固定溝を設けることができ、印刷回路基板にはピンホールを設けることができる。また、印刷回路基板及び接続部材をガイドホールに挿入し、ローラー220の内部に配置することができ、ピンを差込ホール及びピンホールに挿入して、固定溝に固定することができる。その結果、印刷回路基板がローラー220の内部に安定して固定される。
【0169】
前述のように、本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置200は、ディスプレイパネル210を使用しない非使用モードでは、ディスプレイパネル210を全自動でローラー220に巻き取り、ケース230の内部に位置するようにする。また、ディスプレイパネル210を使用して画像を表示する使用モードでは、ディスプレイパネル210が全自動でローラー220から巻き出され、上方に引き上げられるようにする。その結果、空間活用に非常に優れている、という長所を有する。また、超薄型化及び軽量化を具現することができ、インテリア及びデザイン的な活用にも非常に優れている。
【0170】
そして、ディスプレイパネル210が上方に繰り広げられるようにすることで、ユーザーが使用する空間内においてケース230を底面に位置させることができる。それにより、天井や壁面に設置しなくても良いので、美観面でも良く、インテリア及びデザイン的な効果が更に向上する。
【0171】
また、天井や壁面に設置する場合は、据え置きの問題などで設置作業が非常に難しく、相当の設置費用がかかるが、本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置200は、別途の設置作業が不要なため、追加の設置費用がかからない。
【0172】
また、本発明の第2実施例に係るローラブルディスプレイ装置200は、別途の設置作業が不要であり、超薄型及び軽量になっているため、持ち運びや保管がしやすいという長所を有する。
【0173】
特に、ディスプレイパネル210が全自動でローラーに巻き取られたり巻き出されたりするため、ユーザーの便宜性が更に向上する。
【0174】
一方、ディスプレイを提供する方法において、フレキシブルなディスプレイパネル110、210は、映像を表示するように設定される。そして、ディスプレイパネル110、210の一部分が上昇し、ディスプレイパネル110、210が繰り広げられる。ディスプレイパネル110、210を繰り広げる一つの方法は、ディスプレイパネル110、210の一部分が上昇する間、ディスプレイパネル110、210を繰り広げることである。ディスプレイパネル110、210の一端部を上方に押し上げることにより、ディスプレイパネル110、210の一端部を上昇させることができる。その結果、ディスプレイパネル110、210はハウジング/ケース230から巻き出される。逆に、ディスプレイパネル110、210の一端部を下降させることにより、ディスプレイパネル110、210をケース230の内部に巻き取ることができる。また、ディスプレイパネル110、210を、ケース230の内部に提供されるローラー120、220から巻き出したり、ローラー120、220に巻き取ったりすることができる。
【0175】
一方、上昇手段がケース230からディスプレイパネル110、210を延長することにより、ディスプレイパネル110、210の一部分を上昇させることができる。上昇手段はディスプレイパネル110、210の一部分に付着されるガイドレール311と、ガイドレール311を上昇させるリンク303a、303bとを含む。そして、印刷回路基板130は、ディスプレイパネル110、210に接続され、ローラー120、220の内部に位置する。印刷回路基板130からディスプレイパネル110、210に信号が伝達されることにより、ディスプレイパネル110、210に映像が表示される。
【0176】
本発明は前記実施例に限定されず、本発明の趣旨を一脱しない範囲内で多様に変更及び実施することができる。