(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記棒状野菜供給チェーンコンベア手段と前記棒状野菜支持手段間には、閉じるように付勢され、均等に開閉する一対のセンター出し板を有するセンター出し手段が配設されていることを特徴とする請求項1記載の棒状野菜の皮剥き装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の棒状野菜の皮剥き装置の一実施の形態を
図1乃至
図17により説明する。本実施の形態は、載置された棒状野菜を供給する棒状野菜供給チェーンコンベア手段10(
図2、
図3、
図13、
図14参照)と、この棒状野菜供給チェーンコンベア手段10で供給された棒状野菜のセンター出しを行うセンター出し手段25(
図1、
図2、
図4乃至
図7参照)と、後記する刃物手段50に送られてくる棒状野菜を支持する棒状野菜支持手段40(
図2、
図8、
図9、
図12参照)と、センター出し手段25に連なって棒状野菜支持手段40の両側(前方及び後方)に対向して配設された複数個の刃物手段50(
図1、
図2、
図8乃至
図12参照)と、前記センター出し手段25及び前記刃物手段50の上方に設けられた棒状野菜押しチェーンコンベア70(
図1、
図2、
図3、
図13、
図14参照)と、棒状野菜供給チェーンコンベア手段10のチェーンコンベアと棒状野菜押しチェーンコンベア70を同期駆動させる駆動手段85(
図1、
図2、
図13、
図124参照)と、棒状野菜押しチェーンコンベア70に設けられ、前記コンベア手段10により前記センター出し手段25に送られてきた棒状野菜を前記刃物手段50に送る棒状野菜押し手段100(
図1、
図2、
図13、
図15、
図16参照)とから構成されている。
【0014】
棒状野菜として、人参Wに適用した場合について説明する。勿論、大根、薩摩芋等の棒状野菜にも適用できることは言うまでもない。
【0015】
[棒状野菜供給チェーンコンベア手段10の構造]
(
図2、
図3、
図13、
図14、特に
図2、
図3参照)
図3及び
図4において、人参Wを安定して載置するように、上方面がV字形状に形成され、中央に後記する棒状野菜押し板19が通る溝11aが形成されるように対向して配設された棒状野菜載置板11、11は、
図1及び
図2の側板12、12に固定されている。側板12、12は、ベース板13に固定されている。側板12、12には一定距離離れて従動軸14と駆動軸15とが回転自在に支承されており、従動軸14及び駆動軸15にはスプロケット16、17が固定されている。スプロケット16、17にはチェーン18が巻回されてチェーンコンベアを構成している。チェーン18には等間隔に棒状野菜押し板19が前記溝11aより突出するように固定されている。
【0016】
[センター出し手段25の構造]
(
図1、
図2、
図4乃至
図7、特に
図4乃至
図7参照)
図4において、中央部が凹部状に形成された支持板26は、底板26aと、この底板26aの両側より立ち上った支持部分26b、26bとからなっている。支持部分26b、26bにはそれぞれコ字形状の支軸支持板27、27が固定されており、支軸支持板27には支軸28が回転自在に支承されている。
【0017】
前記支持板26の中央部の凹部には一対のセンター出し板30、30が配設されており、センター出し板30、30の前方側の上下の支持部30a、30bには、可動支軸31、31が回転自在に支承されている。支軸28、31及び28、31の上端にはそれぞれレバー32、32が固定されている。支軸28、31及び28、31の下端には一対の開閉駆動板33、33が固定されており、開閉駆動板33、33の内側には、
図6において噛合する歯部33a、33aが形成されている。そして、センター出し板30、30が閉じる方向に、開閉駆動板33、33に固定されたばね掛け34、34と支持板26の底板26aに固定されたばね掛け35には、ばね36、36が掛けられている。前記センター出し板30、30の挿入通路は、
図5において人参Wを保持するようにく字及び逆く字形状30c、30cに形成され、挿入口は外側に広がってガイド部30d、30dが形成されている。
図6において、センター出し板30、30の後端部にはばね掛け37、37が固定されており、ばね掛け37、37にはセンター出し板30、30を閉じるようにばね38が掛けられている。
【0018】
このように構成されたセンター出し手段25は、
図2において棒状野菜供給チェーンコンベア手段10より供給された人参Wのセンターを出すように棒状野菜供給チェーンコンベア手段10の人参Wの供給側に配設され、
図4においてセンター出し手段25の支持板26の両側部は、
図10に示すように、支持板71に固定されている。
【0019】
[棒状野菜支持手段40の構造]
(
図2、
図8、
図9、
図12、特に
図8、
図9参照)
図2のベース板41、41上には、
図8に示すように内側に四角孔42aが形成された枠体42が固定されている。枠体42の中央部には、中央支持板43が固定されており、中央支持板43には複数個(実施の形態は7個)の棒状野菜支持手段40が等間隔に固定されている。棒状野菜支持手段40は
図12において中央支持板43に固定された支持体44に固定されており、支持体44には
図9における棒状野菜支持板45の支持部45aに固定された支軸46が回転自在に支承されている。支持体44と棒状野菜支持板45の人参Wの送り側の端部にはばね47が掛けられている。
【0020】
[刃物手段50の構造]
(
図1、
図2、
図8乃至
図12、特に
図10乃至
図12参照)
図8において棒状野菜支持手段40の両側には、刃物手段50がそれぞれ複数個(実施の形態は片側に7個、従って両側で14個)配設されている。
図11(a)及び(b)においてカッター支持板51の前方両側の支持部51a、51aには、それぞれ支軸52、52が固定されており、支軸52、52にはカッター固定板53の両端部53a、53aが回転自在に支承されている。カッター固定板53には刃先が支軸52、52の中心に向くようにカッター54が固定されており、カッター固定板53のカッター54の刃先部の前方は棒状野菜当接部53bとなっている。この棒状野菜当接部53bのカッター54の刃先部には、カッター54で剥いた皮を導く皮ガイド穴53cが形成されている。カッター支持板51の一方の支持部51aの外側には、ローラ軸55が固定されており、ローラ軸55にはガイドローラ56が回転自在に支承されている。ここで、ガイドローラ56の外周はカッター54より外側になるように設けられている。カッター支持板51にはばね掛け57が固定されており、このばね掛け57とカッター固定板53の支軸52に支承された部分の端部にはばね58が掛けられている。各刃物手段50は、後記する
図2の棒状野菜押し手段100でセンター出し手段25より送られてくる人参Wの軸心に
図9のカッター54が直角に当接するように配設されている。
図11(a)及び(b)のカッター支持板51には、後記する保持板62(
図10参照)に固定される取付け部51bが形成されている。
【0021】
一方、枠体42の両側部には、支持板60、60が固定されており、支持板60には各刃物手段50に対応して支軸61が固定されている。支軸61には刃物手段50を保持する保持板62が回転自在に支承されている。保持板62の内側部分62aには、刃物手段50の取付け部51b(
図11(a)及び(b)参照)が固定されている。保持板62の外側部分62bには支持板60に掛けられたばね63が掛けられている。これにより、相対向して配設された刃物手段50、50のカッター54側が閉じるように付勢されている。
【0022】
[棒状野菜押しチェーンコンベア70の構造]
(
図1乃至、
図3、
図13、
図14参照)
図2において、棒状野菜押しチェーンコンベア70は、棒状野菜供給チェーンコンベア手段10の供給側の上方からセンター出し手段25及び棒状野菜支持手段40の上方に配設されている。棒状野菜供給チェーンコンベア手段10の人参Wの供給側の上方には、ベース板41、41に固定された支持板71、71が配設されており、支持板71、71には側板72、72が固定されている。人参Wの皮剥き終了後のベース板41、41にも側板73、73が固定されている。側板72、72及び側板73、73にはそれぞれ従動軸74及び駆動軸75が回転自在に支承されており、従動軸74及び駆動軸75にはスプロケット76、77が固定されている。スプロケット76(スプロケット92の奥側にある)とスプロケット77にはチェーン78が巻回されてチェーンコンベアを構成している。チェーン78には、後記する棒状野菜押し手段100が等間隔に取付けられている。棒状野菜押し手段100の間隔は、前記棒状野菜供給チェーンコンベア手段10の棒状野菜押し板19の間隔と同じ間隔となっている。
【0023】
[駆動手段85の構造]
(
図1乃至
図3、
図13、
図14、
図17参照)
図2における駆動軸15には
図3においてギア86が固定されており、ギア86には
図17のギア87が噛合している。ギア87は回転軸88に固定されており、回転軸88は一方の側板12(
図3及び
図2参照)に回転自在に支承されている。
図3において、回転軸88(駆動軸15の奥側にある)に対応して一方の支持板71には回転軸89が回転自在に支承されており、回転軸88と回転軸89とはカップリング90で連結されている。回転軸89にはスプロケット91が固定されている。前記従動軸74にはスプロケット91に対応してスプロケット92が固定されており、スプロケット91、92にはチェーン93が掛けられている。
図2の前記従働軸75にはモータ94の出力軸が固定されている。
【0024】
[棒状野菜押し手段100の構造]
(
図13、
図15、
図16、特に
図15、
図16参照)
図15及び
図16は、棒状野菜押し手段100がチェーン78(
図2参照)の下端部に位置した状態を示す。ベース板101上にはギアボックス102が固定されており、ギアボックス102内にはウオームギア103が形成された回転軸104が回転自在に支承されている。回転軸104には後記するラックギア141(
図12参照)に噛合するピニオンギア105が固定されている。ウオームギア103には、垂直に配設されたウオーム軸106の上端に固定されたウオームホイル107が噛合している。ウオーム軸106の上方部及び下方部は、ベース板101の裏面に固定されたコ字形状枠108に回転自在に支承されており、ウオーム軸106の下端部にはベベルギア109が固定されている。ベベルギア109には水平に配設された回転軸110に固定されたベベルギア111が噛合している。回転軸110はベース板101に固定された保持枠体112に回転自在に支承されている。回転軸110の先端には、棒状野菜押え針113が固定された円板114が固定されている。
【0025】
図15において、ベース板101の前方及び後方には、水平に配設された固定軸120、121が固定されており、固定軸120、121の両側には上下規制用ローラ122、122及び123、123が回転自在に支承されている。またベース板101の固定軸120、121の内側には支持板124、125が固定されており、支持板124、125の両端部には垂直に支軸126、126及び127、127が固定されている。支軸126、126及び127、127には横規制用ローラ128、128及び129、129が回転自在に支承されている。またベース板101の裏面には、船形(
図12参照)のカム130が固定されており、カム130と刃物手段50のガイドローラ56は、空運転した時に人参Wを固定している棒状野菜押え針113と刃物手段50のカッター54が干渉しないように、カム130の形状に沿って逃がすように作用する。人参Wに
図12の刃物手段50のカッター54を導く
図16のベース板101の上面の前後には固定板131、131が固定されており、固定板131、131には支持板132が固定されている。支持板132の前方側はチェーン78(
図2参照)の一片に固定される取付け具133が固定されている。
【0026】
このように、棒状野菜押し手段100の先端がチェーン78に取付けられており、後端はフリーである。そこで、棒状野菜押し手段100が
図2のチェーン78の下方部に位置した時に、姿勢及び位置を保持させるために、
図3に示すように、支持板71、71の上方部には、相対向してコ字形及び逆コ字形のガイドレール140、140が固定されており、このガイドレール140、140により、
図12に示すように、棒状野菜押し手段100の上下規制用ローラ122、122及び123、123は上下が位置規制され、横規制用ローラ128、128及び129、129は横方向が位置規制されている。また刃物手段50で人参Wの皮を剥くときに棒状野菜押え針113が設けられた円板114、即ち人参Wをゆっくり回転させるように、一方のガイドレール140上には、前記ピニオンギア105に噛合するラックギア141が固定されている。
【0027】
次に作用について説明する。
図2においてモータ94が回転すると、スプロケット77が矢印A方向に回転し、チェーン78が矢印B方向に周動回転する。これにより、
図14のスプロケット76と共に従動軸74及びスプロケット92が矢印C方向に回転する。スプロケット92が矢印C方向に回転すると、チェーン93を介してスプロケット91及び回転軸89も矢印C方向に回転する。これにより、カップリング90を介してギア87も同方向に回転し、ギア86(
図17参照)が矢印D方向に回転する。ギア86が矢印D方向に回転すると、チェーン18が
図2の矢印E方向に移動する。
【0028】
そこで、棒状野菜押し板19と19間の棒状野菜載置板11、11上のV字形状部に人参W1を置くと、チェーン18の矢印E方向の移動によって、棒状野菜押し板19が人参W1に当接して人参W2の状態となり、人参Wは棒状野菜押し板19で押されてセンター出し手段25の位置に送られる。棒状野菜供給チェーンコンベア手段10のチェーン18と棒状野菜押しチェーンコンベア70のチェーン78は同期駆動されているので、人参Wがセンター出し手段25に送られ、センター出しが完了すると、その後、チェーン78の矢印B方向の移動によって棒状野菜押し手段100の棒状野菜押え針113(
図12参照)が人参Wに刺さり、棒状野菜押し手段100によって人参Wは刃物手段50に送られる。
【0029】
前記したように、
図2においてコンベア手段10によって人参Wがセンター出し手段25へ送られてくると、
図6において歯部33a、33aが噛合する開閉駆動板33、33は、支軸28、28を中心として回転自在に設けられ、開閉駆動板33、33はばね36、36で閉じる方向に付勢されている。またセンター出し板30、30の後端もばね38で閉じる方向に付勢されている。そこで、人参Wが
図13の棒状野菜押し手段100の棒状野菜押え針113で押されると、
図7に示すように、人参Wの太さに応じてセンター出し板30、30がばね36、36及びばね38の付勢力に抗して均等に開閉する。これにより、人参Wのセンター出しが行われる。
【0030】
また前記したように、
図13の棒状野菜押し手段100の矢印B方向の移動によって棒状野菜押え針113で押された人参Wが
図2の最初の刃物手段50の前方に送られてくると、
図9の刃物手段50のカッター54側は、
図10のばね63で内側に規制されているので、人参Wがカッター54に案内され、
図11及び
図12に示すカッター固定板53の棒状野菜当接部53bが支軸52を中心として回動する。そして、カッター54が人参Wの先端の周面に圧接し、カッター54によって人参Wの皮が一定幅剥かれる。この場合、人参Wの太さに応じてカッター支持板51が
図10の支軸61を中心として揺動し、カッター54が人参Wの周面に追従して皮を剥く。剥かれた皮は、
図8に示す枠体42の四角孔42aより下方に落下する。カッター54が人参Wの頭部の皮を剥くと、
図10においてガイドローラ56がカム130の後端のテーパ部に案内されて外側に退避させられる。
【0031】
図2において棒状野菜押し手段100が人参Wをセンター出し手段25より送ると、
図12のピニオンギア105がラックギア141に噛合して回転させられる。
図15に示すように、ピニオンギア105の回転は、ウオームギア103によりウオームホイル107に伝達され、ウオーム軸106及びベベルギア109が回転する。これにより、ベベルギア111が回転し、円板114と共に棒状野菜押え針113が回転する。棒状野菜押え針113が回転すると、人参Wも回転させられてカッター54で皮が剥かれるので、僅かであるが斜め方向に皮が剥かれる。このようにして一定幅皮が剥かれた人参Wは棒状野菜押え針113の回転によって次に剥かれる部分が次の刃物手段50に送られ、前記と同様の作用によって一定幅皮が剥かれる。本実施の形態においては、
図8の棒状野菜支持手段40の左右にそれぞれ7個の刃物手段50が設けられ、人参Wは両側より皮が剥かれるので、一方側(前方側)の7個の刃物手段50で人参Wの180度の皮が剥かれ、他方側(後方側)の7個の刃物手段50で人参Wの残りの180度の皮が剥かれる。皮が剥かれた人参Wは、自重で
図2のシュート145に落下して図示しない収納箱に収納される。
【0032】
このように、
図4の棒状野菜載置板11、11に人参Wを置く作業のみでよいので、作業性に優れ、生産性の向上と共に装置の高速化が図れる。また棒状野菜載置板11、11に人参Wを置く作業は、容易に自動化を図ることができ、自動化すると人件費の削減が図れる。
【0033】
なお、上記実施の形態においては、
図8の刃物手段50を前後にそれぞれ7個設けたが、その数は特に限定されるものではない。また本実施の形態のように刃物手段50を両側に設けると、生産性が良いことは言うまでもない。また
図2のセンター出し手段25を設けないで、棒状野菜供給チェーンコンベア手段10より送られてくる人参Wを、棒状野菜押しチェーンコンベア70に設けられた棒状野菜押し手段100で直接棒状野菜支持手段40に送って刃物手段50で皮剥きを行っても良い。しかし、センター出し手段25を設けると、センター出しを行った後に両側の刃物手段50で皮剥きを行うので、皮剥きの品質が向上する。
【解決手段】載置された棒状野菜を送る棒状野菜供給チェーンコンベア手段10と、棒状野菜供給チェーンコンベア手段10で送られてきた棒状野菜を支持する棒状野菜支持手段40と、棒状野菜支持手段40の両側に対向して設けられた複数個の刃物手段50と、棒状野菜支持手段40の上方に設けられた棒状野菜押しチェーンコンベア70と、棒状野菜押しチェーンコンベア70のチェーン78に設けられ、棒状野菜供給チェーンコンベア手段10より送られてきた棒状野菜を刃物手段50に送る棒状野菜押し手段100と、棒状野菜供給チェーンコンベア手段10のチェーンコンベアと棒状野菜押しチェーンコンベア70を同期駆動する駆動手段85とを備えている。