特許第6174181号(P6174181)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 渡辺精機株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000002
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000003
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000004
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000005
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000006
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000007
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000008
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000009
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000010
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000011
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000012
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000013
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000014
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000015
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000016
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000017
  • 特許6174181-棒状野菜の皮剥き装置 図000018
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6174181
(24)【登録日】2017年7月14日
(45)【発行日】2017年8月2日
(54)【発明の名称】棒状野菜の皮剥き装置
(51)【国際特許分類】
   A23N 7/00 20060101AFI20170724BHJP
【FI】
   A23N7/00 A
【請求項の数】2
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-56399(P2016-56399)
(22)【出願日】2016年3月22日
【審査請求日】2016年5月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】505467672
【氏名又は名称】渡辺精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093953
【弁理士】
【氏名又は名称】横川 邦明
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 好見
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 圭佑
【審査官】 土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2010−273607(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/068674(WO,A1)
【文献】 特開2014−097005(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23N 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置された棒状野菜を送る棒状野菜供給チェーンコンベア手段と、
この棒状野菜供給チェーンコンベア手段で送られてきた棒状野菜を支持する棒状野菜支持手段と、
この棒状野菜支持手段の両側に対向して設けられた複数個の刃物手段と、
前記棒状野菜支持手段の上方に設けられた棒状野菜押しチェーンコンベアと、
この棒状野菜押しチェーンコンベアのチェーンに設けられ、前記棒状野菜供給チェーンコンベア手段より送られてきた棒状野菜を前記刃物手段に送る棒状野菜押し手段と、
前記棒状野菜供給チェーンコンベア手段のチェーンコンベアと前記棒状野菜押しチェーンコンベアを同期駆動する駆動手段とを備え、
前記棒状野菜供給チェーンコンベア手段は、チェーンコンベアのチェーンに等間隔に設けられた棒状野菜押し板と、この棒状野菜押し板が通る溝が形成されたV字形状の棒状野菜載置板とからなり、
前記棒状野菜押し手段は、棒状野菜を押える棒状野菜押え針が設けられた円板を有し、
この円板が前記刃物手段を通る時に円板を回転させるように構成され、
前記棒状野菜押し板間の間隔と前記棒状野菜押し手段間の間隔は同じ間隔に設けられている
ことを特徴とする棒状野菜の皮剥き装置。
【請求項2】
前記棒状野菜供給チェーンコンベア手段と前記棒状野菜支持手段間には、閉じるように付勢され、均等に開閉する一対のセンター出し板を有するセンター出し手段が配設されていることを特徴とする請求項1記載の棒状野菜の皮剥き装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人参、大根、薩摩芋等の棒状野菜の皮剥き装置に関する。
【背景技術】
【0002】
棒状野菜の皮剥き装置として、例えば特許文献1が挙げられる。この構造は、回転駆動される回転円板と、この回転円板に等角度に設けられ棒状野菜を支持する復数個の根菜支持機構部とを備え、前記回転円板の回転によって前記根菜支持機構部が回転して位置するステーションとして、少なくとも1個の根菜供給ステーション、復数個の根菜皮剥きステーション、根菜排出ステーションを設けている。また前記復数個の根菜皮剥きステーションには、上下動してそれぞれ棒状野菜の異なる周辺の皮剥きを行う前記皮剥き機構部を設けており、前記回転円板が1ステーション回転する毎に棒状野菜の皮剥きが完了する。
【0003】
また棒状野菜の皮剥き装置として特許文献2が挙げられる。この構造は、棒状野菜を保持して回転する回転円板を有する棒状野菜保持回転部と、前記回転円板に保持された棒状野菜の皮を剥く複数個の刃物手段を有する刃物保持部とを備えた棒状野菜の皮剥き装置において、前記棒状野菜保持回転部は、前記回転円板が垂直に配設され、棒状野菜を保持する対となる保持アームが前記回転円板の内側より外側に伸びて複数対等間隔に設けられ、前記対の保持アームの外側の対向部には棒状野菜を保持する棒状野菜保持部材が設けられ、前記対の保持アームは、一方が前記回転円板に固定され、他方が前記回転円板に揺動自在に設けられて前記一方の保持アームの方向にばねで付勢され、前記一方の保持アームの棒状野菜保持部材は、前記回転円板の回転により回転伝達手段を介して回転駆動され、前記刃物保持部は、前記回転円板の少なくとも一方側に該回転円板に対向して垂直に配設された刃物手段保持板を有し、この刃物手段保持板の側方の棒状野菜供給部の下方には前記一対の棒状野菜保持部材に保持された棒状野菜を開放する棒状野菜開放部となっており、前記刃物手段は、前記棒状野菜供給部の上方部から前記棒状野菜開放部の前方までに等間隔に複数個配設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−278807号公報
【特許文献2】特開2010−273607号(特許第4830004号)公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、回転円板が平面的に配設されているので、設置面積が広くなる。また回転円板は間歇回転し、回転円板が停止中に皮剥き機構部が上下動作を行って皮剥きするので、生産性が悪いという問題があった。また根菜供給ステーションでシリンダの作動ロッドを手で上昇させて根菜状野菜を根菜支持機構部の下側支持軸にセットする操作を必要とするので、作業性に劣り、この点からも生産性が悪いという問題があった。
【0006】
特許文献2は、回転円板が連続回転し、この回転によって回転伝達手段を介して棒状野菜保持部材が緩やかに回転して棒状野菜が回転する。即ち、回転円板が回転して棒状野菜が複数個の刃物手段に順次送られ、この場合、棒状野菜の回転によって次に剥かれる部分が次の刃物手段に位置するようになる。このように、回転円板を連続回転して皮剥きが行われるので、特許文献1に比べて生産性に優れているが、棒状野菜供給部において、一対の保持アームの上方の保持アームを手でばねの付勢力に抗して上方に押し上げ、他方の保持アーム側の針に棒状野菜の根元の太い部分を押し付ける。そして、保持アームを保持している手を離すという作業を必要とするので、特許文献1と同様に作業性に劣り、生産性が悪い。また回転円板が連続回転中に、前記したように棒状野菜を一対の保持アームに保持させる作業を行わなければならないので、高速化できなくこの点からも生産性が悪い。
【0007】
本発明の課題は、作業性に優れると共に、生産性の向上が図れる棒状野菜の皮剥き装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の請求項1は、載置された棒状野菜を送る棒状野菜供給チェーンコンベア手段と、この棒状野菜供給チェーンコンベア手段で送られてきた棒状野菜を支持する棒状野菜支持手段と、この棒状野菜支持手段の両側に対向して設けられた複数個の刃物手段と、前記棒状野菜支持手段の上方に設けられた棒状野菜押しチェーンコンベアと、この棒状野菜押しチェーンコンベアのチェーンに設けられ、前記棒状野菜供給チェーンコンベア手段より送られてきた棒状野菜を前記刃物手段に送る棒状野菜押し手段と、前記棒状野菜供給チェーンコンベア手段のチェーンコンベアと前記棒状野菜押しチェーンコンベアを同期駆動する駆動手段とを備え、前記棒状野菜供給チェーンコンベア手段は、チェーンコンベアのチェーンに等間隔に設けられた棒状野菜押し板と、この棒状野菜押し板が通る溝が形成されたV字形状の棒状野菜載置板とからなり、前記棒状野菜押し手段は、棒状野菜を押える棒状野菜押え針が設けられた円板を有し、この円板が前記刃物手段を通る時に円板を回転させるように構成され、前記棒状野菜押し板間の間隔と前記棒状野菜押し手段間の間隔は同じ間隔に設けられていることを特徴とすることを特徴とする。
【0009】
上記課題を解決するための本発明の請求項2は、上記請求項1において、前記棒状野菜供給チェーンコンベア手段と前記棒状野菜支持手段間には、閉じるように付勢され、均等に開閉する一対のセンター出し板を有するセンター出し手段が配設されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1によれば、棒状野菜載置板に人参を置く作業のみでよいので、作業性に優れ、生産性の向上と共に装置の高速化が図れる。また棒状野菜載置板を置く作業は、容易に自動化を図ることができ、自動化すると人件費の削減が図れる。
【0011】
請求項2によれば、センター出し手段を設け、センター出しを行った後に両側の刃物手段で皮剥きを行うので、皮剥きの品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の棒状野菜の皮剥き装置の一実施の形態を示す正面図である。
図2】前方側の側板等を取り外した状態の正面図である。
図3図1の右方側から見たチェーンコンベア部分の拡大図である。
図4】センター出し手段の斜視図である。
図5図4のセンター出し手段の正面図である。
図6図5の底面図である。
図7】人参の挿入によりセンター出し手段が開いた状態の底面図である。
図8】センター出し手段及び刃物手段部分の平面図である。
図9図8を中央部から見た正面図である。
図10図8の要部拡大平面図である。
図11】刃物手段を示し、(a)は(b)の平面図、(b)は正面図である。
図12図2のF部分の拡大斜視図である。
図13】チェーンコンベアの正面説明拡大斜視図である。
図14】駆動手段部分の拡大斜視図である。
図15】棒状野菜押し手段の斜視図である。
図16図15の正面図である。
図17図3のF―F線断面部分図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の棒状野菜の皮剥き装置の一実施の形態を図1乃至図17により説明する。本実施の形態は、載置された棒状野菜を供給する棒状野菜供給チェーンコンベア手段10(図2図3図13図14参照)と、この棒状野菜供給チェーンコンベア手段10で供給された棒状野菜のセンター出しを行うセンター出し手段25(図1図2図4乃至図7参照)と、後記する刃物手段50に送られてくる棒状野菜を支持する棒状野菜支持手段40(図2図8図9図12参照)と、センター出し手段25に連なって棒状野菜支持手段40の両側(前方及び後方)に対向して配設された複数個の刃物手段50(図1図2図8乃至図12参照)と、前記センター出し手段25及び前記刃物手段50の上方に設けられた棒状野菜押しチェーンコンベア70(図1図2図3図13図14参照)と、棒状野菜供給チェーンコンベア手段10のチェーンコンベアと棒状野菜押しチェーンコンベア70を同期駆動させる駆動手段85(図1図2図13図124参照)と、棒状野菜押しチェーンコンベア70に設けられ、前記コンベア手段10により前記センター出し手段25に送られてきた棒状野菜を前記刃物手段50に送る棒状野菜押し手段100(図1図2図13図15図16参照)とから構成されている。
【0014】
棒状野菜として、人参Wに適用した場合について説明する。勿論、大根、薩摩芋等の棒状野菜にも適用できることは言うまでもない。
【0015】
[棒状野菜供給チェーンコンベア手段10の構造]
図2図3図13図14、特に図2図3参照)
図3及び図4において、人参Wを安定して載置するように、上方面がV字形状に形成され、中央に後記する棒状野菜押し板19が通る溝11aが形成されるように対向して配設された棒状野菜載置板11、11は、図1及び図2の側板12、12に固定されている。側板12、12は、ベース板13に固定されている。側板12、12には一定距離離れて従動軸14と駆動軸15とが回転自在に支承されており、従動軸14及び駆動軸15にはスプロケット16、17が固定されている。スプロケット16、17にはチェーン18が巻回されてチェーンコンベアを構成している。チェーン18には等間隔に棒状野菜押し板19が前記溝11aより突出するように固定されている。
【0016】
[センター出し手段25の構造]
図1図2図4乃至図7、特に図4乃至図7参照)
図4において、中央部が凹部状に形成された支持板26は、底板26aと、この底板26aの両側より立ち上った支持部分26b、26bとからなっている。支持部分26b、26bにはそれぞれコ字形状の支軸支持板27、27が固定されており、支軸支持板27には支軸28が回転自在に支承されている。
【0017】
前記支持板26の中央部の凹部には一対のセンター出し板30、30が配設されており、センター出し板30、30の前方側の上下の支持部30a、30bには、可動支軸31、31が回転自在に支承されている。支軸28、31及び28、31の上端にはそれぞれレバー32、32が固定されている。支軸28、31及び28、31の下端には一対の開閉駆動板33、33が固定されており、開閉駆動板33、33の内側には、図6において噛合する歯部33a、33aが形成されている。そして、センター出し板30、30が閉じる方向に、開閉駆動板33、33に固定されたばね掛け34、34と支持板26の底板26aに固定されたばね掛け35には、ばね36、36が掛けられている。前記センター出し板30、30の挿入通路は、図5において人参Wを保持するようにく字及び逆く字形状30c、30cに形成され、挿入口は外側に広がってガイド部30d、30dが形成されている。図6において、センター出し板30、30の後端部にはばね掛け37、37が固定されており、ばね掛け37、37にはセンター出し板30、30を閉じるようにばね38が掛けられている。
【0018】
このように構成されたセンター出し手段25は、図2において棒状野菜供給チェーンコンベア手段10より供給された人参Wのセンターを出すように棒状野菜供給チェーンコンベア手段10の人参Wの供給側に配設され、図4においてセンター出し手段25の支持板26の両側部は、図10に示すように、支持板71に固定されている。
【0019】
[棒状野菜支持手段40の構造]
図2図8図9図12、特に図8図9参照)
図2のベース板41、41上には、図8に示すように内側に四角孔42aが形成された枠体42が固定されている。枠体42の中央部には、中央支持板43が固定されており、中央支持板43には複数個(実施の形態は7個)の棒状野菜支持手段40が等間隔に固定されている。棒状野菜支持手段40は図12において中央支持板43に固定された支持体44に固定されており、支持体44には図9における棒状野菜支持板45の支持部45aに固定された支軸46が回転自在に支承されている。支持体44と棒状野菜支持板45の人参Wの送り側の端部にはばね47が掛けられている。
【0020】
[刃物手段50の構造]
図1図2図8乃至図12、特に図10乃至図12参照)
図8において棒状野菜支持手段40の両側には、刃物手段50がそれぞれ複数個(実施の形態は片側に7個、従って両側で14個)配設されている。図11(a)及び(b)においてカッター支持板51の前方両側の支持部51a、51aには、それぞれ支軸52、52が固定されており、支軸52、52にはカッター固定板53の両端部53a、53aが回転自在に支承されている。カッター固定板53には刃先が支軸52、52の中心に向くようにカッター54が固定されており、カッター固定板53のカッター54の刃先部の前方は棒状野菜当接部53bとなっている。この棒状野菜当接部53bのカッター54の刃先部には、カッター54で剥いた皮を導く皮ガイド穴53cが形成されている。カッター支持板51の一方の支持部51aの外側には、ローラ軸55が固定されており、ローラ軸55にはガイドローラ56が回転自在に支承されている。ここで、ガイドローラ56の外周はカッター54より外側になるように設けられている。カッター支持板51にはばね掛け57が固定されており、このばね掛け57とカッター固定板53の支軸52に支承された部分の端部にはばね58が掛けられている。各刃物手段50は、後記する図2の棒状野菜押し手段100でセンター出し手段25より送られてくる人参Wの軸心に図9のカッター54が直角に当接するように配設されている。図11(a)及び(b)のカッター支持板51には、後記する保持板62(図10参照)に固定される取付け部51bが形成されている。
【0021】
一方、枠体42の両側部には、支持板60、60が固定されており、支持板60には各刃物手段50に対応して支軸61が固定されている。支軸61には刃物手段50を保持する保持板62が回転自在に支承されている。保持板62の内側部分62aには、刃物手段50の取付け部51b(図11(a)及び(b)参照)が固定されている。保持板62の外側部分62bには支持板60に掛けられたばね63が掛けられている。これにより、相対向して配設された刃物手段50、50のカッター54側が閉じるように付勢されている。
【0022】
[棒状野菜押しチェーンコンベア70の構造]
図1乃至、図3図13図14参照)
図2において、棒状野菜押しチェーンコンベア70は、棒状野菜供給チェーンコンベア手段10の供給側の上方からセンター出し手段25及び棒状野菜支持手段40の上方に配設されている。棒状野菜供給チェーンコンベア手段10の人参Wの供給側の上方には、ベース板41、41に固定された支持板71、71が配設されており、支持板71、71には側板72、72が固定されている。人参Wの皮剥き終了後のベース板41、41にも側板73、73が固定されている。側板72、72及び側板73、73にはそれぞれ従動軸74及び駆動軸75が回転自在に支承されており、従動軸74及び駆動軸75にはスプロケット76、77が固定されている。スプロケット76(スプロケット92の奥側にある)とスプロケット77にはチェーン78が巻回されてチェーンコンベアを構成している。チェーン78には、後記する棒状野菜押し手段100が等間隔に取付けられている。棒状野菜押し手段100の間隔は、前記棒状野菜供給チェーンコンベア手段10の棒状野菜押し板19の間隔と同じ間隔となっている。
【0023】
[駆動手段85の構造]
図1乃至図3図13図14図17参照)
図2における駆動軸15には図3においてギア86が固定されており、ギア86には図17のギア87が噛合している。ギア87は回転軸88に固定されており、回転軸88は一方の側板12(図3及び図2参照)に回転自在に支承されている。図3において、回転軸88(駆動軸15の奥側にある)に対応して一方の支持板71には回転軸89が回転自在に支承されており、回転軸88と回転軸89とはカップリング90で連結されている。回転軸89にはスプロケット91が固定されている。前記従動軸74にはスプロケット91に対応してスプロケット92が固定されており、スプロケット91、92にはチェーン93が掛けられている。図2の前記従働軸75にはモータ94の出力軸が固定されている。
【0024】
[棒状野菜押し手段100の構造]
図13図15図16、特に図15図16参照)
図15及び図16は、棒状野菜押し手段100がチェーン78(図2参照)の下端部に位置した状態を示す。ベース板101上にはギアボックス102が固定されており、ギアボックス102内にはウオームギア103が形成された回転軸104が回転自在に支承されている。回転軸104には後記するラックギア141(図12参照)に噛合するピニオンギア105が固定されている。ウオームギア103には、垂直に配設されたウオーム軸106の上端に固定されたウオームホイル107が噛合している。ウオーム軸106の上方部及び下方部は、ベース板101の裏面に固定されたコ字形状枠108に回転自在に支承されており、ウオーム軸106の下端部にはベベルギア109が固定されている。ベベルギア109には水平に配設された回転軸110に固定されたベベルギア111が噛合している。回転軸110はベース板101に固定された保持枠体112に回転自在に支承されている。回転軸110の先端には、棒状野菜押え針113が固定された円板114が固定されている。
【0025】
図15において、ベース板101の前方及び後方には、水平に配設された固定軸120、121が固定されており、固定軸120、121の両側には上下規制用ローラ122、122及び123、123が回転自在に支承されている。またベース板101の固定軸120、121の内側には支持板124、125が固定されており、支持板124、125の両端部には垂直に支軸126、126及び127、127が固定されている。支軸126、126及び127、127には横規制用ローラ128、128及び129、129が回転自在に支承されている。またベース板101の裏面には、船形(図12参照)のカム130が固定されており、カム130と刃物手段50のガイドローラ56は、空運転した時に人参Wを固定している棒状野菜押え針113と刃物手段50のカッター54が干渉しないように、カム130の形状に沿って逃がすように作用する。人参Wに図12の刃物手段50のカッター54を導く図16のベース板101の上面の前後には固定板131、131が固定されており、固定板131、131には支持板132が固定されている。支持板132の前方側はチェーン78(図2参照)の一片に固定される取付け具133が固定されている。
【0026】
このように、棒状野菜押し手段100の先端がチェーン78に取付けられており、後端はフリーである。そこで、棒状野菜押し手段100が図2のチェーン78の下方部に位置した時に、姿勢及び位置を保持させるために、図3に示すように、支持板71、71の上方部には、相対向してコ字形及び逆コ字形のガイドレール140、140が固定されており、このガイドレール140、140により、図12に示すように、棒状野菜押し手段100の上下規制用ローラ122、122及び123、123は上下が位置規制され、横規制用ローラ128、128及び129、129は横方向が位置規制されている。また刃物手段50で人参Wの皮を剥くときに棒状野菜押え針113が設けられた円板114、即ち人参Wをゆっくり回転させるように、一方のガイドレール140上には、前記ピニオンギア105に噛合するラックギア141が固定されている。
【0027】
次に作用について説明する。図2においてモータ94が回転すると、スプロケット77が矢印A方向に回転し、チェーン78が矢印B方向に周動回転する。これにより、図14のスプロケット76と共に従動軸74及びスプロケット92が矢印C方向に回転する。スプロケット92が矢印C方向に回転すると、チェーン93を介してスプロケット91及び回転軸89も矢印C方向に回転する。これにより、カップリング90を介してギア87も同方向に回転し、ギア86(図17参照)が矢印D方向に回転する。ギア86が矢印D方向に回転すると、チェーン18が図2の矢印E方向に移動する。
【0028】
そこで、棒状野菜押し板19と19間の棒状野菜載置板11、11上のV字形状部に人参W1を置くと、チェーン18の矢印E方向の移動によって、棒状野菜押し板19が人参W1に当接して人参W2の状態となり、人参Wは棒状野菜押し板19で押されてセンター出し手段25の位置に送られる。棒状野菜供給チェーンコンベア手段10のチェーン18と棒状野菜押しチェーンコンベア70のチェーン78は同期駆動されているので、人参Wがセンター出し手段25に送られ、センター出しが完了すると、その後、チェーン78の矢印B方向の移動によって棒状野菜押し手段100の棒状野菜押え針113(図12参照)が人参Wに刺さり、棒状野菜押し手段100によって人参Wは刃物手段50に送られる。
【0029】
前記したように、図2においてコンベア手段10によって人参Wがセンター出し手段25へ送られてくると、図6において歯部33a、33aが噛合する開閉駆動板33、33は、支軸28、28を中心として回転自在に設けられ、開閉駆動板33、33はばね36、36で閉じる方向に付勢されている。またセンター出し板30、30の後端もばね38で閉じる方向に付勢されている。そこで、人参Wが図13の棒状野菜押し手段100の棒状野菜押え針113で押されると、図7に示すように、人参Wの太さに応じてセンター出し板30、30がばね36、36及びばね38の付勢力に抗して均等に開閉する。これにより、人参Wのセンター出しが行われる。
【0030】
また前記したように、図13の棒状野菜押し手段100の矢印B方向の移動によって棒状野菜押え針113で押された人参Wが図2の最初の刃物手段50の前方に送られてくると、図9の刃物手段50のカッター54側は、図10のばね63で内側に規制されているので、人参Wがカッター54に案内され、図11及び図12に示すカッター固定板53の棒状野菜当接部53bが支軸52を中心として回動する。そして、カッター54が人参Wの先端の周面に圧接し、カッター54によって人参Wの皮が一定幅剥かれる。この場合、人参Wの太さに応じてカッター支持板51が図10の支軸61を中心として揺動し、カッター54が人参Wの周面に追従して皮を剥く。剥かれた皮は、図8に示す枠体42の四角孔42aより下方に落下する。カッター54が人参Wの頭部の皮を剥くと、図10においてガイドローラ56がカム130の後端のテーパ部に案内されて外側に退避させられる。
【0031】
図2において棒状野菜押し手段100が人参Wをセンター出し手段25より送ると、図12のピニオンギア105がラックギア141に噛合して回転させられる。図15に示すように、ピニオンギア105の回転は、ウオームギア103によりウオームホイル107に伝達され、ウオーム軸106及びベベルギア109が回転する。これにより、ベベルギア111が回転し、円板114と共に棒状野菜押え針113が回転する。棒状野菜押え針113が回転すると、人参Wも回転させられてカッター54で皮が剥かれるので、僅かであるが斜め方向に皮が剥かれる。このようにして一定幅皮が剥かれた人参Wは棒状野菜押え針113の回転によって次に剥かれる部分が次の刃物手段50に送られ、前記と同様の作用によって一定幅皮が剥かれる。本実施の形態においては、図8の棒状野菜支持手段40の左右にそれぞれ7個の刃物手段50が設けられ、人参Wは両側より皮が剥かれるので、一方側(前方側)の7個の刃物手段50で人参Wの180度の皮が剥かれ、他方側(後方側)の7個の刃物手段50で人参Wの残りの180度の皮が剥かれる。皮が剥かれた人参Wは、自重で図2のシュート145に落下して図示しない収納箱に収納される。
【0032】
このように、図4の棒状野菜載置板11、11に人参Wを置く作業のみでよいので、作業性に優れ、生産性の向上と共に装置の高速化が図れる。また棒状野菜載置板11、11に人参Wを置く作業は、容易に自動化を図ることができ、自動化すると人件費の削減が図れる。
【0033】
なお、上記実施の形態においては、図8の刃物手段50を前後にそれぞれ7個設けたが、その数は特に限定されるものではない。また本実施の形態のように刃物手段50を両側に設けると、生産性が良いことは言うまでもない。また図2のセンター出し手段25を設けないで、棒状野菜供給チェーンコンベア手段10より送られてくる人参Wを、棒状野菜押しチェーンコンベア70に設けられた棒状野菜押し手段100で直接棒状野菜支持手段40に送って刃物手段50で皮剥きを行っても良い。しかし、センター出し手段25を設けると、センター出しを行った後に両側の刃物手段50で皮剥きを行うので、皮剥きの品質が向上する。
【符号の説明】
【0034】
W:人参、10:棒状野菜供給チェーンコンベア手段、11:棒状野菜載置板、12:側板、13:ベース板、14:従動軸、15:駆動軸、16、17:スプロケット、18:チェーン、19:棒状野菜押し板、25:センター出し手段、26:支持板、27:支軸支持板、28:支軸、30:センター出し板、31:支軸、32:レバー、34、35:ばね掛け、36:ばね、37:ばね掛け、38:ばね、40:棒状野菜支持手段、41:ベース板、42:枠体、43:中央支持板、44:支持体、45:棒状野菜支持板、46:支軸、47:ばね、50:刃物手段、51:カッター支持板、52:支軸、53:カッター固定板、54:カッター、55:ローラ軸、56:ガイドローラ、57:ばね掛け、58:ばね、60:支持板、61:支軸、62:保持板、63:ばね、70:棒状野菜押しチェーンコンベア、71:支持板、72:側板、73:側板、74:従動軸、75:駆動軸、76、77:スプロケット、78:チェーン、85:駆動手段、86、87:ギア、88、89:回転軸、90:カップリング、91、92:スプロケット、93:チェーン、94:モータ、100:棒状野菜押し手段、101:ベース板、102:ギアボックス、103:ウオームギア、104:回転軸、105:ピニオンギア、106:ウオーム軸、107:ウオームホイル、108:コ字形状枠、109:ベベルギア、110:回転軸、111:ベベルギア、112:保持枠体、113:棒状野菜押え針、114:円板、120、121:固定軸、122、123:上下規制用ローラ、124、125:支持板、126、127:支軸、128、129:横規制用ローラ、130:カム、131:固定板、132:支持板、133:取付け具、140:ガイドレール、141:ラックギア、145:シュート
【要約】
【課題】作業性に優れると共に、生産性の向上が図れる。
【解決手段】載置された棒状野菜を送る棒状野菜供給チェーンコンベア手段10と、棒状野菜供給チェーンコンベア手段10で送られてきた棒状野菜を支持する棒状野菜支持手段40と、棒状野菜支持手段40の両側に対向して設けられた複数個の刃物手段50と、棒状野菜支持手段40の上方に設けられた棒状野菜押しチェーンコンベア70と、棒状野菜押しチェーンコンベア70のチェーン78に設けられ、棒状野菜供給チェーンコンベア手段10より送られてきた棒状野菜を刃物手段50に送る棒状野菜押し手段100と、棒状野菜供給チェーンコンベア手段10のチェーンコンベアと棒状野菜押しチェーンコンベア70を同期駆動する駆動手段85とを備えている。
【選択図】 図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17