(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記下壁(7)及び前記上壁(6)は同じ周囲の長さを有し、前記第1コーナー壁(8)及び第2コーナー壁(9)は、夫々、前記側壁(4、5)と夫々の前壁(2)又は後壁(3)との間に挟まれていることを特徴とする請求項1に記載のパケット。
前記第1コーナー壁(8)は、前記上壁(6)に向けて増大する横寸法を有し、前記第2コーナー壁(9)は前記第1コーナー壁を補完して減少する横寸法を有することを特徴とする請求項2に記載のパケット。
各コーナー壁(8、9)は、前記側壁(4、5)と夫々の前壁(2)又は後壁(3)との間を接続する曲面を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載のパケット。
前記第1コーナー壁(8)及び第2コーナー壁(9)は、同一の側壁(4、5)又は前記前壁(2)又は前記後壁(3)の両側に配置され、前記側壁(4、5)又は前記前壁(2)又は前記後壁(3)は、前記長手方向(A)に対して所定の角度α傾斜した方向(B)を有することを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項に記載のパケット。
前記側壁(4、5)又は前記前壁(2)又は前記後壁(3)は、その斜辺が前記第1コーナー壁(8)及び前記第2コーナー壁(9)の各端縁部(8a、8b、9a、9b)によって形成される平行四辺形の形を有することを特徴とする請求項8に記載のパケット。
前記パケットは、前記箱本体(10)の前記アクセス開口部(10b)から立ち上がるように前記上端縁部(10a)に接続されるカラー(12)を有し、該カラーは、前記蓋(11)が閉鎖位置にある時にカラーの上に重なる蓋(11)のコーナー壁の対応部分(8c、9c)に整合するように形成された少なくとも1つのコーナー壁(13、14)を有することを特徴とする請求項13に記載のパケット。
前記パケットはフラットブランク(100)から作られ、該フラットブランクは長軸(B)と、厚紙などから作られた実質上矩形の形状とを有することを特徴とすることを特徴とする請求項2〜14のいずれか一項に記載のパケット。
各タブ(104、105)は、第1折り線(104b、105b)により夫々のパネル(101)に、第2折り線(104a、105a)により夫々の舌部(103a、103b)に接続されていることを特徴とする請求項16に記載のブランク。
【背景技術】
【0002】
矩形の断面と鋭敏な長手方向コーナーを持って実質上、平行六面体の形状の従来型硬質パケットは、それがつかみにくい程、かなり解剖学的形状でないことに加え、上述したコーナーによって喫煙者の衣服のポケットを傷めてしまう可能性があるといった、幾つかの欠点を抱えている。
【0003】
これらのタイプの欠点を克服するため、これまでの技術では、丸まったコーナーや実質上、楕円形や長円の断面さえも有する、様々なタイプのパケットを提案している。
【0004】
例えば、本発明と同じ出願人の文献で、鋭敏なコーナーを無くすようにパケットの内側に凹面が向くようにして長手方向(即ち、パケットの主方向に平行な)コーナーが全て丸みを帯びるようなヒンジ蓋式の硬質タバコパケットを示している(例えば、特許文献1参照。)。この解決策はユーザの衣服の摩滅を抑えることはできるが、パケットの把持性を顕著なまでに改善するものではない。
【0005】
加えて、鋭敏な長手方向コーナーを無くすと構造的剛性が貧弱になり、結果として、特に丸みを帯びたコーナーでパケットが容易に変形してしまうことが判明している。
【0006】
更なる欠点としては、丸みを帯びたコーナーは、従来からの包装機に大きな改良を施すことによってしか達成できないということである。更に詳しく言えば、パケットが完成した際に、丸みを帯びたコーナーを成すストリップを構成することになるブランク領域を予め変形させておくといったような複雑な工程を実行する必要があった。
【0007】
上述した欠点の殆どが存在しないようなもう1つの従来技術の解決策が、再び本発明と同じ出願人による、ヒンジ蓋タイプのタバコパケットを示した特許文献によって知られており(例えば、特許文献2参照。)、ここでは長手方向コーナーに、パケットの主方向に沿って同じ可変寸法を有する連結壁がある。
【0008】
このようにして、パケットの周囲の長さは、把持領域において最大値と最小値を持つ。
【0009】
換言すれば、可変寸法を伴った連結壁により、少なくとも1つの所定領域においてパケットの断面積を減じることができ、これによってつかみ易くなる。
【0010】
不都合なことに、この解決策はパケットを包装する工程において問題のあることが分かっている。
【0011】
実際には、透明な外包装シートを用いてパケットを包装するように設計されかつ尖った長手方向コーナーを持った平行六面体パケットに対して提供される従来からのセロファン機は、この種のパケットのその作業には適していないことが判明した。
【0012】
更に詳しく言えば、最小断面を持つ領域ではパケットを正確に包装することが難しくなり、空間が作られ、結果として美しくない皺や折り目が形成されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】開放状態における、本発明によるパケットの第1実施形態の前方斜視図である。
【
図1a】
図1のパケットの詳細部を作るためのブランクの平面図である。
【
図2a】閉鎖状態における、
図1のパケットの前方斜視図である。
【
図2b】閉鎖状態における、
図1のパケットの後方斜視図である。
【
図3a】閉鎖状態における、
図1のタバコパケットの直角投影図である。
【
図3b】閉鎖状態における、
図1のタバコパケットの直角投影図である。
【
図3c】閉鎖状態における、
図1のタバコパケットの直角投影図である。
【
図3d】閉鎖状態における、
図1のタバコパケットの直角投影図である。
【
図3e】閉鎖状態における、
図1のタバコパケットの直角投影図である。
【
図3f】閉鎖状態における、
図1のタバコパケットの直角投影図である。
【
図4】
図1のパケットを作るために使用されるブランクを示す図である。
【
図5a】本発明によるパケットの第2実施形態の前方及び後方斜視図である。
【
図5b】本発明によるパケットの第2実施形態の前方及び後方斜視図である。
【
図6】
図5a、5bのパケットを作るために使用されるブランクを示す図である。
【
図7a】本発明によるパケットの第3実施形態の前方斜視図である。
【
図7b】本発明によるパケットの第3実施形態の後方斜視図である。
【
図8】
図7a、7bのパケットを作るために使用されるブランクを示す図である。
【
図9a】本発明によるパケットの第4実施形態の前方斜視図である。
【
図9b】本発明によるパケットの第4実施形態の後方斜視図である。
【
図10a】本発明によるパケットの第5実施形態の前方斜視図である。
【
図10b】本発明によるパケットの第5実施形態の後方斜視図である。
【
図11a】本発明によるパケットの第6実施形態の前方斜視図である。
【
図11b】本発明によるパケットの第6実施形態の後方斜視図である。
【
図12a】本発明によるパケットの第7実施形態の前方斜視図である。
【
図12b】本発明によるパケットの第7実施形態の後方斜視図である。
【
図13】開放状態における、本発明によるパケットの第8実施形態の前方斜視図である。
【
図13a】
図13のパケットの詳細部を作るためのブランクの平面図である。
【
図15a】本発明によるパケットの第9実施形態の前方斜視図である。
【
図15b】本発明によるパケットの第9実施形態の後方斜視図である。
【
図16a】本発明によるパケットの第10実施形態の前方斜視図である。
【
図16b】本発明によるパケットの第10実施形態の後方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
添付図面を参照するに、参照番号1は、本発明によるタバコ製品のためのパケットを示している。
【0021】
以下の説明では、それによって本発明の範囲を制限することなく、紙巻きタバコからなる喫煙用具を参照する。
【0022】
記述されるパケットはヒンジ蓋付きタイプのものであるが、本発明は、それがヒンジ蓋付きタイプであれ他のタイプのものであれ、タバコ製品のための如何なるタイプのパケットをも引用していることに留意すべきである。
【0023】
パケット1は、主方向”A”に関して実質的に平行六面体の形で延びる硬質タイプのものであって、その内部にタバコの一群“S”を収容するように設計された区画を有するものである。
【0024】
より具体的には、主方向”A”は、それに沿ってパケット1が主として延びる方向を指す。
【0025】
より詳しくは、パケット1は、前壁2、その前壁2と対向する後壁3、1組の側壁4、5、下壁7及び上壁6を有している。
【0026】
前壁2は、実質的に平坦であり、それらの横方向である(互いに平行である)5つの側壁4、一方で、後壁3と平行に延びる。
【0027】
下壁7と上部壁6が主方向”A”に対して直角(少なくともパケット1の閉鎖形態)であり、複数の側面を有しているから前壁2と後壁3と側面壁4は、延長5。
【0028】
これは、下壁6及び上壁6は、同じ周囲拡張子「P」を有することに留意すべきである。
【0029】
その結果、下壁7の周囲の長さは、(数値上)上壁6と等しい。
【0030】
更に、下壁7は又、それに対しオフセットしてはいるが、上壁6と同じ形状を有する。
【0031】
本発明によれば、パケット1は、少なくとも1つの第1コーナー壁8と、少なくとも1つの第2のコーナー壁9とを有し、各々は、側壁4、5と前壁2又は後壁3との間に挟まれている。
【0032】
言い換えれば、パケット1は、前壁2又は後壁3と各側壁4、5の両方に対して傾斜した、少なくとも2つのコーナー壁を有している。
【0033】
第1のコーナー壁8と第2のコーナー壁9は、パケット1の主方向”A”に沿って変化する横寸法を持つ。
【0034】
具体的には、第1のコーナー壁8と第2のコーナー壁9は、パケット1の主方向”A”に沿って直線的に変化する横寸法を持つ。
【0035】
ここでえ“横”という用語は、パケット1の主方向”A”に対して横断する形(より詳しくは、それに対し直角を成す平面上において)で測定した寸法を意味するものとして使用される。
【0036】
より詳細には、夫々のコーナー壁8、9は、2つの端縁8a;8b、9a;9bの間に延びており、夫々前壁2又は後壁3と側壁4、5に接続されている。
【0037】
従って、単一のコーナー壁8、9の2端縁部8a;8b、9a;9bの間の距離の測定値は主方向”A”に沿って変化するものである。
【0038】
従って、パケット1の異なる横断断面(即ち、主方向”A”に直角となる断面)毎に、各コーナー壁8、9の異なる横方向寸法が存在する。
【0039】
各横断面の周囲(即ち、外周延長)を一定に維持するように、第1コーナー壁8は第2コーナー壁9のそれに相補的な形状を有する。
【0040】
本願明細書中における“相補的”という用語は、第1コーナー壁8の横方向寸法の変化が第2コーナー壁9の横方向寸法の真逆だが同等の変化に対応していることを明確に述べるために使用される。
【0041】
言い換えれば、2つの横方向寸法の合計が一定に保たれるように、第1コーナー壁8の横方向寸法の増加は第2コーナー壁9の横方向の寸法の減少に対応している(その逆も同様)。
【0042】
有利なこととして、このように横方向の寸法の合計は、主方向”A”に沿ってパケットの全体延長に沿って一定に保たれる。
【0043】
更に、このようにして、その梱包に悪影響を与えることなくより良い把持性が得られる。何故なら、主方向”A”に沿ってパケットの形状の変化があるが、その外周延長は一定に保たれているからである。
【0044】
これは、パケット1をセロファン包装する際に空間や折り目が形成されてしまうのを防止している。
【0045】
好ましくは、第1コーナー壁8は、上壁6に向かって横方向寸法が増加し、第2コーナー壁9はそのような第1コーナー壁8を補完して減少する横方向寸法を有する。
【0046】
従って、第1コーナー壁8の2つの端縁部8a、8bは上壁6に向かう主方向“A”に沿って互いに離れる拡張を持っている。
【0047】
逆に、第2コーナー壁9の2つの端縁部9a、9bは、下壁7に向かう主方向“A”に沿って互いに離れる伸長を持っている。
【0048】
さらに好ましくは、図示した実施形態によれば、コーナー壁8、9の端縁部8a、8b、9a、9bは単一の曲率を有しており、即ち曲率に変化を持たない。
【0049】
幾つかの実施形態では(
図1〜9b、及び
図11a〜14b)、コーナー壁8、9は、下壁7に接続された第1端部と上壁6に接続された第2端部の間において、パケット1の全体の伸長に沿って延びる。
【0050】
或いは、
図10a、10b、15a及び
図15bに示すように、コーナー壁8、9は、一端が下壁7又は上壁6に接続される一方、他端は、パケット1の長手方向伸長の中間域に接続されるといったような部分的拡張部を有する。
【0051】
図10a、10bに示す実施形態では、各コーナー壁8、9は三角形の形を有する。即ち、第1コーナー壁は、下壁7又は上壁6に頂点を持った三角形の第1ハーフ部分と、前壁2又は後壁3と各側壁4、5の間に斜面を形成する一定の形の第2ハーフ部分とを有する。
【0052】
他方、第2コーナー壁9は、下壁7に位置する第1端部と、前壁2又は後壁3と各側壁4、5の間の接合点を定める第2端部との間に延び、その後は1つの端縁部として続いている。
【0053】
これに代わるもの(
図15a、15b、16a、16b)としては、コーナーの壁8、9は台形の形を有する。三角形と形と同様に、台形の形状も又、壁の全長に亘って延びることができ(
図16a、
図16b)、或いはその一部分だけに延びることも可能である(
図15a、15b)。
【0054】
好ましくは、コーナー壁8、9は実質的に平面な形を有する。より具体的には、それらは、隣接する側壁4、5に対して、20〜80度の間の角度、好ましくは30〜60度の間の角度、より好ましくは45度で傾斜する夫々の平面上に横たわる。
【0055】
代替的には、コーナー壁8、9は、側壁4、5と前壁2又は後壁3との間を接続する曲面(
図13〜
図14b)を持つことが可能なことに留意されたい。
【0056】
この実施形態では、各コーナー壁8、9は、円錐または円錐台形状の形状を有する。
【0057】
有利には、この後者の実施形態では(湾曲形状)のコーナー壁8,9大きな横方向寸法を有するそれらの部分の少なくとも一方に、定義、前壁2または後壁3と各側壁4,5の間の接合部、ユーザにとってより快適なグリップ作る。
【0058】
これは、第1のコーナー壁8と第2のコーナー壁9が前壁2の後壁3と各側壁4,5の間の任意の角度で配置することができることに留意すべきである。
【0059】
図5a、5bに示す実施形態では、第1のコーナー壁8と第2のコーナー壁9は夫々、前壁2と各側壁4、5の間に挟まれている。
【0060】
図7a、7b、11a、11bに示す実施形態では、第1のコーナー壁8と第2のコーナー壁9は夫々、同じ側壁4と、前壁2及び後壁3の夫々との間に挟まれている。
【0061】
上述した実施形態においては、第1コーナー壁8と第2コーナー壁9の間に挟まれる側壁4、5や前壁2又は後壁3は、主方向“A”に対して所定角度α傾斜した延長方向“B”を有することに留意されたい(
図3b、3c)。
【0062】
好ましくは、第1コーナー壁8と第2コーナー壁9の間に挟まれた側壁4、5や前壁2又は後壁3は、その斜辺が第1コーナー壁8と第2コーナー壁9の各端縁部8a、8b、9a、9bによって形成される平行四辺形の形を有する。
【0063】
図9a、9bに示す実施形態では、第1コーナー壁8は前壁2と側壁4との間に挟まれている一方、第2コーナー壁9は後壁3と他方の側壁5の間に挟まれており、それらはパケット1の対角面に沿って配置されている。
【0064】
従って、この実施形態では、前面2、後面3及び側面4、5の双方は台形の形をしている。
【0065】
有利な点として、このように面取りコーナー壁9、8がユーザのつかむ領域に作られるため、パケットは特につかみ易い。
【0066】
好ましくは、パケット1(
図1〜8a)は、1組の第1コーナー壁8と1組の第2コーナー壁9を有する。
【0067】
即ち、これらの実施形態では、パケットは、通常のパケットでは直角となる鋭いコーナーと完全に置換する4つのコーナー壁8、9を有している。
【0068】
上述した実施形態と同様の方法で(本発明の精神においても)、主方向“A”を横切る各断面の外周延長を実質上、一定に保つような方法で、各第1コーナー壁8は、夫々の第2コーナー壁9のそれを補完する形状を持つ。
【0069】
図1の実施形態では、各第1コーナー壁8は、前壁2を横切って主方向“A”に平行な中央平面に関し、他の第1コーナー壁8に対称である。更に、本実施形態において、各第2コーナー壁9は上述した中央平面に関し、他の第2コーナー壁9に対称である。
【0070】
即ち、夫々の第1コーナー壁8及び/又は第2コーナー壁9は、前壁2を横切って主方向“A”に平行な中央平面に関し、他の第1コーナー壁8及び/又は第2コーナー壁9に対称である。
【0071】
これに代わり、例えば
図7a、7bの実施形態では、主方向”A”に平行でかつパケット1の下壁7(又は上壁6)の対向する2つの頂点を結ぶ平面に関し、第1のコーナー壁8は互いに対称である。
【0072】
同様に、第2コーナー壁9がその平面に対して互いに対称となる。
【0073】
基本的に、夫々の第1コーナー壁8及び/又は第2コーナー壁9は、主方向”A”に平行でかつ下壁7又は上壁6の対向する2つの頂点を結ぶ平面に関し、他方の第1コーナー壁8及び/又は第2コーナー壁9に対称となる。
【0074】
既に述べたように、本発明の範囲を限定することなく、図示された実施形態は全て、ヒンジ蓋付きタイプのタバコ製品のための硬質パケットに関連するものである。
【0075】
その結果として、パケットは、タバコ製品“S”を含む区画“V”へのアクセスのための開口部10bを形成する上端縁部10aを設けた箱本体10と、その上端縁部10aにおいて箱本体10にヒンジ結合された蓋11とを有する。より具体的には、例えば
図1及び
図2bを参照した場合、蓋11は後壁3において上端縁部10aに沿ってヒンジ結合される。このようにして、箱本体10に対して蓋11は、アクセス開口部10bが閉鎖される位置と、アクセス開口部10bが開放される位置との間で自由に回転することができる。
【0076】
この観点から、第1コーナー壁8と第2コーナー壁9(或いは、組の場合、各第1コーナー壁8と各第2コーナー壁9)は、箱本体10上において部分的に延びると共に蓋11上においても部分的に延びる。
【0077】
これとは別に、各第1コーナー壁8と第2コーナー壁9を箱本体10上だけに形成することもでき(
図10a、10b)、又蓋11上だけに形成することも可能である(図示せず)。
【0078】
具体的には、箱本体10は主方向“A”に沿って延びると共に、前壁2の一部を形成する前面、後壁3の一部を形成する後面、側壁4,5の一部を形成する一対の側面、及びパケット1の下壁7を画定する下面を有する。
【0079】
同様に、蓋1は、前壁2の一部を形成する前面と、後壁3の一部を形成する後面、側壁4、5の一部を形成する一対の側面、及びパケット1の上壁6を形成する上面を有する。
【0080】
それが閉鎖位置にあるとき、蓋11の各面は箱体10のそれらと相補する形となり、パケット1の各壁を形成する。
【0081】
パケット1は又、アクセス開口部10bから立ち上がるように箱本体10の上端縁部10aに接続されたカラー12を備える。
【0082】
カラー12は、タバコ製品(タバコ)を取り出すための中央の切欠きを形成するように実質的にU字形状である。
【0083】
従って、カラー12は2つの側壁12a、12bと、“U”字の形を形成するように切欠かれた上端縁部を有する前壁12cとを有する。
【0084】
この観点から言えば、カラー12は、蓋11に作られたコーナー壁8、9の対応部分8c、9cに整合するような形状を有しかつ蓋11が閉鎖位置にある時、これら対応部分上に重ね合わされる少なくとも1つのコーナー壁13、14を有する。
【0085】
側壁を持たずに、カラー12は、前壁2に関連付けられたパケット1のコーナー壁8、9の数に等しい多数のコーナー壁13、14を持つ。
【0086】
従って、
図1、5a、5b、7a、7b、12a、12b及び
図13に示された実施形態では、カラー12は、2つのコーナー壁13、14を有する。
【0087】
図9a、9b、11a及び
図11bに示された実施形態では、カラー12は単一のコーナー壁13を有している。
【0088】
上述したパケット1は、好ましくは、厚紙等からなるフラットブランク100から作られ、それは又、本発明の目的を成すものである。ブランク100は、パケット1の主方向“A”に対応する最長伸長の軸線“C”を有し、実質上矩形である。
【0089】
より具体的には、ブランク100は、ブランクの最長伸長方向“C”に沿って連続して位置する複数のパネル101を有し、夫々は最長伸長方向“C”に横切る折り目線102により次のパネルへと接続されている。
【0090】
パネル101は、パケット1の前壁2、後壁3、上壁6及び下壁7を形成する。
【0091】
更に、ブランク100は、1つ以上のパネル101の両側に1組の舌部103a、103bを有し、各舌部103a、103bはパケット1の側壁4、55の内面又は外面を形成する。
【0092】
本発明によれば、ブランク100は又、少なくとも1つの第1タブ104と第2タブ105を有し、各々は舌部103a、103bと各パネル101の間に挟まれる。
【0093】
タブ104、105の各々は、ブランク100の最長伸長方向“C”に沿って変化する横方向寸法を持つ。
【0094】
上述したことと同様に、“横方向”という用語は、ブランク100の最長伸長方向“C”を横切る(具体的には、直角を成す)寸法を意味するべく使用される。
【0095】
より詳細には、各タブ104、105は、第1折り目線104aは、105a及び第二の折り線104bとの間に延びている。
【0096】
より具体的には、各タブ104、105は、第1折り線104a、105aによって夫々のパネル101へ、第2折り線104b、105bによって夫々の舌部103a、103bへ接続されている。
【0097】
従って、単一のタブ104、105の2つの折り目線104a、105a;104b、105bの間の距離の測定値は、最長伸長方向“C”に沿って変化する。
【0098】
折り線104a、105a、104b、105bは、パケット1のコーナー壁8、9の端縁部8a、8b、9a、9bを形成していることに留意すべきである。
【0099】
従って、パケット1の第1コーナー壁8と第2コーナー壁9を少なくとも部分的に形成するように、第1タブ104は第2タブ105を補完する形状を有している。
【0100】
このように、第1タブ104の第2折り線104bは、第2タブ105の第2折り線105bを補完する輪郭線を形成する。
【0101】
コーナー壁8、9がパケット全体1に沿って実質的に長手方向に延びるような実施形態では、ブランク100は、夫々がパネル101に関係した1対の第1タブ104と1対の第2タブ105を有する。
【0102】
各第1タブ104は、パケット1の単一の第1コーナー壁8を形成するために並べられ他の第1タブ104と、ブランクの横方向寸法を一定に維持するために関連付けられた第2タブ105との双方に対して相補的関係にある。
【0103】
同様に、各第2タブ105は、パケット1の単一の第2コーナー壁9を形成するために並べられた他の第2タブ105と、ブランクの横方向寸法を一定に維持するために関連付けられた第1タブ104との双方に対して相補的関係にある。
【0104】
パケット1が、パケット1の全体の伸長に沿って実質的に長手方向に延びる4つのコーナー壁8、9を有するような実施形態では、ブランク100は、8つのタブ104、105を有する。
【0105】
具体的には、ブランク100は、相互補完関係にある組の4つの第1タブ104と、相互補完関係にある組の4つの第2タブ105とを有している。
【0106】
第1タブ104の各組は又、対応する組の第2タブ105と関連付けられ、相補的関係にある。
【0107】
好ましくは、各第1タブ104及び/又は第2タブ105は、三角形又は台形である。
【0108】
幾つかの実施形態では、各第1タブ104及び/又は第2タブ105は湾曲面を有する。
【0109】
本発明は、設定された目的を達成すると共に重要な利点をもたらす。
【0110】
実際には、相補的な拡張部を伴ったコーナー壁があることで、パケットを容易につかむことができる同時に、梱包が簡単である。
【0111】
実際には、各組のコーナー壁(第1+第2)が等しくかつ逆の伸長を持つことでパケットの周囲の長さが、パケットの長手方向の長さ全体に対して一定を保つ。
【0112】
更に、このように傾斜したコーナー壁の使用は、これまでのパケットがユーザの衣服を摩耗させる鋭いコーナーの存在を少なくとも部分的に排除する。
【0113】
最後に、パケットの特定形状は、外観上からも特に快適で革新的なものであることに留意すべきである。