(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0010】
図1は実施形態に係る発光装置10の模式的な平面図、
図2は実施形態に係る発光装置10の模式的な断面図である。この発光装置10は、タイリング状に配置されるものである。発光装置10は、例えばディスプレイ、照明装置、又は光通信装置の光源として用いることができる。
図3(a)は実施形態に係る発光装置10が備える発光素子100の模式的な断面図、
図3(b)は発光素子100の等価的な回路図である。
以下においては、説明を簡単にするため、発光装置10の各構成要素の位置関係(上下関係等)が各図に示す関係であるものとして説明を行う。ただし、この説明における位置関係は、発光装置10の使用時の位置関係とは無関係である。
【0011】
本実施形態に係る発光装置10は、発光素子100と、発光素子100の一方の面に設けられ、発光素子100に電流を供給する駆動回路200と、を備える。発光装置10は、平面視多角形状であり、且つ、互いに対向する第1辺11および第2辺12と、互いに対向する第3辺13および第4辺14とを有する。駆動回路200は、第1辺11の近傍に配置された第1入力側端子41と発光素子100の陽極(例えば第1電極端子131(
図3(a)))とを相互に電気的に接続する陽極配線21を有する。駆動回路200は、第2辺12の近傍に配置された第1出力側端子51と発光素子100の陰極(例えば第2電極端子151(
図3(a)))とを相互に電気的に接続する陰極配線22を有する。駆動回路200は、発光素子100に電気的に接続されていない第1接続配線31および第2接続配線32を有する。第1接続配線31は、第1辺11の近傍に配置された第1接続端子61と、第2辺12の近傍に配置された第2接続端子62と、を相互に電気的に接続する。第2接続配線32は、第3辺13の近傍に配置された第3接続端子63と、第4辺14の近傍に配置された第4接続端子64と、を相互に電気的に接続する。
【0012】
陽極配線21は、第1入力側端子41と陽極(例えば第1電極端子131(
図3(a)))とを相互に電気的に接続する第1陽極配線21aと、第3辺13の近傍に配置された第2入力側端子42と陽極とを相互に電気的に接続する第2陽極配線21bと、を含む。陰極配線22は、第1出力側端子51と陰極(例えば第2電極端子151(
図3(a)))とを相互に電気的に接続する第1陰極配線22aと、第4辺14の近傍に配置された第2出力側端子52と陰極とを相互に電気的に接続する第2陰極配線22bと、を含む。
【0013】
このように、第1辺11の近傍には、第1入力側端子41と第1接続端子61とを含む第1端子部71が配置されている。また、第2辺12の近傍には、第1出力側端子51と第2接続端子62とを含む第2端子部72が配置されている。また、第3辺13の近傍には、第2入力側端子42と第3接続端子63とを含む第3端子部73が配置されている。また、第4辺14の近傍には、第2出力側端子52と第4接続端子64とを含む第4端子部74が配置されている。
【0014】
更に、第1接続配線31と第2接続配線32とが相互に電気的に接続されている。
【0015】
発光装置10は、例えば、平面視矩形状である。より具体的には、発光装置10は、例えば、平面視正方形状である。
【0016】
発光素子100は、例えば、有機EL素子を含んで構成されている。
【0017】
図3(a)に示すように、発光素子100は、第1電極130と、第2電極150と、有機機能層140と、基板(例えば透光性基板110)と、を備えている。透光性基板110の一方の面側に第1電極130が配置されている。例えば、第1電極130を基準として透光性基板110側とは反対側に第2電極150が配置されている。第1電極130と第2電極150とは、有機機能層140を間に挟んで相互に対向している。
【0018】
透光性基板110は、ガラスや樹脂などの透光性を有する材料からなる板状部材である。なお、透光性基板110は、透光性のフィルムであっても良い。透光性基板110の上面、すなわち透光性基板110における有機機能層140側とは反対側の面は、例えば、平坦な光取り出し面となっている。この光取り出し面は、光放出空間を充たす空気(屈折率1)と接している。なお、透光性基板110の上面には、光取り出しフィルムが貼り付けられており、この光取り出しフィルムの上面が、光取り出し面を構成していても良い。
【0019】
第1電極130は、例えばITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)などの金属酸化物導電体からなる透明電極とすることができる。ただし、第1電極130は、光が透過する程度に薄い金属薄膜であっても良い。
【0020】
有機機能層140は、発光層を含んでいる。
【0021】
第2電極150は、例えば、Ag、Au又はAlなどの金属膜からなる反射電極である。第2電極150は、有機機能層140から第2電極150側に向かう光を、透光性基板110側に向けて反射する。
【0022】
第1電極130と第2電極150との間に電圧が印加されることにより、有機機能層140に電流が流れて、該有機機能層140の発光層が発光する。第1電極130、透光性基板110、及び、有機機能層140は、いずれも、有機機能層140の発光層が発光した光の少なくとも一部を透過する。発光層が発光した光の一部は、透光性基板110の光取り出し面から、発光素子100の外部(つまり上記光放出空間)に放射される(取り出される)。
【0023】
ここで、第1電極130、有機機能層140および第2電極150が互いに重なり合っている領域が発光部190である。第1電極130と第2電極150との間に電圧が印加されることにより、発光部の発光層が発光する。発光部190の外形線は、平面視において、透光性基板110の外形線よりも内側に位置している(平面図示略)。
【0024】
例えば、透光性基板110の一方の面(
図3(a)における上面)と第1電極130の一方の面(
図3(a)における下面)とが相互に接している。また、第1電極130の他方の面(
図3(a)における上面)と有機機能層140の一方の面(
図3(a)における下面)とが相互に接している。また、有機機能層140の他方の面(
図3(a)における上面)と第2電極150の一方の面(
図3(a)における下面)とが相互に接している。ただし、透光性基板110と第1の電極130との間には他の層が存在していても良い。同様に、第1電極130と有機機能層140との間には他の層が存在していても良い。同様に、有機機能層140と第2電極150との間には他の層が存在していても良い。
【0025】
図3(a)に示すように、第1電極130の一部分は、例えば、発光部190から透光性基板110の一端側(例えば
図3(a)における左側)へ延び、第1電極端子131を構成している。また、第2電極150の一部分は、例えば、発光部190から透光性基板110の他端側(例えば
図3(a)における右側)へ延び、第2電極端子151を構成している。
【0026】
例えば、第1電極130と第2電極150とのうち、第1電極130が陽極(アノード)を構成し、第2電極150が陰極(カソード)を構成する。
【0027】
図3(b)に示すように、発光素子100は、等価的に、ダイオードとみなすことができる。このダイオードの陽極端子は、例えば第1電極端子131であり、このダイオードの陰極端子は、例えば第2電極端子151である。
【0028】
次に、複数の発光装置10を接続する方法の例を説明する。
【0029】
<第1接続例>
図4は実施形態に係る発光装置10の第1接続例を示す模式的な平面図である。なお、
図4の紙面において、左右方向(横方向)に直交する方向(縦方向)のうち、外部電源300に近い側を便宜的に上と称し、外部電源300から遠い側を便宜的に下と称する。
【0030】
本接続例では、9つの発光装置10を3行3列のマトリクス状に配置する。これら9つの発光装置10は、電気的に直列に接続する。
【0031】
以下の説明では、これら9つの発光装置10を、電流の経路順に、それぞれ発光装置10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10h、10iと称する。
【0032】
外部電源300は2つの端子(図示略)を備えている。このうち一方の端子は、電流供給配線1に接続され、他方の端子は電流戻り配線2に接続されている。
【0033】
発光装置10aは、外部電源300の下側に位置し、その第1端子部71(
図1)が上側、第2端子部72(
図1)が下側となるように配置されている。
電流供給配線1および電流戻り配線2は、発光装置10aの第1端子部71に対して接続部CP1にて電気的に接続されている。
すなわち、電流供給配線1は発光装置10aの第1入力側端子41(
図1)に接続され、電流戻り配線2は発光装置10aの第1接続端子61(
図1)に接続されている。
【0034】
発光装置10bは、発光装置10aの下側に配置され、且つ、発光装置10aと同じ向きに配置されている。
発光装置10aの第2端子部72(
図1)と発光装置10bの第1端子部71(
図1)とは接続部CP2にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10aの第1出力側端子51(
図1)と発光装置10bの第1入力側端子41(
図1)とが接続用の導体(以下、接続導体3)を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置10aの第2接続端子62(
図1)と発光装置10bの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
なお、接続導体3は、例えば、基板間コネクタまたはケーブル付きコネクタなどと呼ばれるものである。
【0035】
発光装置10cは、発光装置10bの下側に配置され、且つ、発光装置10bと同じ向きに配置されている。
発光装置10bの第2端子部72(
図1)と発光装置10cの第1端子部71(
図1)とは接続部CP3にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10bの第1出力側端子51(
図1)と発光装置10cの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置10bの第2接続端子62(
図1)と発光装置10cの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0036】
発光装置10dは、発光装置10cの左側に配置され、且つ、発光装置10cを時計回りに90度回転させた向きに配置されている。
発光装置10cの第4端子部74(
図1)と発光装置10dの第1端子部71(
図1)とは接続部CP4にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10cの第2出力側端子52(
図1)と発光装置10dの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置10cの第4接続端子64(
図1)と発光装置10dの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0037】
発光装置10eは、発光装置10dの上側に配置され、且つ、発光装置10dを時計回りに90度回転させた向きに配置されている。
発光装置10dの第4端子部74(
図1)と発光装置10eの第1端子部71(
図1)とは接続部CP5にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10dの第2出力側端子52(
図1)と発光装置10eの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置10dの第4接続端子64(
図1)と発光装置10eの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0038】
発光装置10fは、発光装置10eの上側に配置され、且つ、発光装置10eを反時計回りに90度回転させた向きに配置されている。
発光装置10eの第2端子部72(
図1)と発光装置10fの第3端子部73(
図1)とは接続部CP6にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10eの第1出力側端子51(
図1)と発光装置10fの第2入力側端子42(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置10eの第2接続端子62(
図1)と発光装置10fの第3接続端子63(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0039】
発光装置10gは、発光装置10fの左側に配置され、且つ、発光装置10fを反時計回りに90度回転させた向きに配置されている。
発光装置10fの第2端子部72(
図1)と発光装置10gの第3端子部73(
図1)とは接続部CP7にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10fの第1出力側端子51(
図1)と発光装置10gの第2入力側端子42(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置10fの第2接続端子62(
図1)と発光装置10gの第3接続端子63(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0040】
発光装置10hは、発光装置10gの下側に配置され、且つ、発光装置10gと同じ向きに配置されている。
発光装置10gの第2端子部72(
図1)と発光装置10hの第1端子部71(
図1)とは接続部CP8にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10gの第1出力側端子51(
図1)と発光装置10hの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置10gの第2接続端子62(
図1)と発光装置10hの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0041】
発光装置10iは、発光装置10hの下側に配置され、且つ、発光装置10hと同じ向きに配置されている。
発光装置10hの第2端子部72(
図1)と発光装置10iの第1端子部71(
図1)とは接続部CP9にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10hの第1出力側端子51(
図1)と発光装置10iの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置10hの第2接続端子62(
図1)と発光装置10iの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0042】
更に、発光装置10iの第2端子部72(
図1)の第1出力側端子51(
図1)と第2接続端子62(
図1)とは短絡部SP1にて短絡用の導体(以下、短絡導体4)を介して短絡されている。短絡導体4は、接続導体3と同様のものである。
【0043】
こうして、各発光装置10a〜10iの発光素子100が直列に且つループ状に接続されている。また、各発光装置10a〜10iの第1接続配線31と第2接続配線32とのうちの少なくとも何れか一方により、電流を外部電源300へ戻すための戻り配線が構成されている。よって、外部電源300から供給される電流により、各発光装置10a〜10iの発光素子100を一括して発光させることができる。
【0044】
本接続例の場合、各接続部CP2〜CP9における電気的接続は、基板間コネクタ、または基板間コネクタと同じ長さのケーブル付きコネクタからなる接続導体3により容易に実現することができる。また、短絡部SP1でも各接続部CP2〜CP9におけるのと同等の長さの基板間コネクタまたはケーブル付きコネクタを用いて容易に短絡を行うことができる。また、結線のない接続部OP1〜OP4においても無結線の基板間コネクタなどで隣り合う発光装置10どうしを接続することにより、各発光装置10どうしの結合を強めることができる。よって、接続する発光装置10の数やサイズに応じて長さが異なる配線を用意する必要がなくなるので、発光装置10の設置が容易になる。
【0045】
<第2接続例>
図5は実施形態に係る発光装置10の第2接続例を示す模式的な平面図である。
【0046】
本接続例では、6つの発光装置10をジグザグ状(クランク状)に配置する。これら6つの発光装置10は、電気的に直列に接続する。
【0047】
以下の説明では、これら6つの発光装置10を、電流の経路順に、それぞれ発光装置10a、10b、10c、10d、10e、10fと称する。
【0048】
発光装置10aは、外部電源300の左側に位置し、その第1端子部71(
図1)が右側、第2端子部72(
図1)が左側となるように配置されている。なお、本接続例の説明では、発光装置10aの第4端子部74(
図1)の側を上、第3端子部73(
図1)の側を下と称する。
電流供給配線1および電流戻り配線2は、発光装置10aの第1端子部71に対して接続部CP1にて電気的に接続されている。
すなわち、電流供給配線1は発光装置10aの第1入力側端子41(
図1)に接続され、電流戻り配線2は発光装置10aの第1接続端子61(
図1)に接続されている。
【0049】
発光装置10bは、発光装置10aの左側に配置され、且つ、発光装置10aと同じ向きに配置されている。
発光装置10aの第2端子部72(
図1)と発光装置10bの第1端子部71(
図1)とは接続部CP2にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10aの第1出力側端子51(
図1)と発光装置10bの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置10aの第2接続端子62(
図1)と発光装置10bの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0050】
発光装置10cは、発光装置10bの上側に配置され、且つ、発光装置10bと同じ向きに配置されている。
発光装置10bの第4端子部74(
図1)と発光装置10cの第3端子部73(
図1)とは接続部CP3にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10bの第2出力側端子52(
図1)と発光装置10cの第2入力側端子42(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置10bの第4接続端子64(
図1)と発光装置10cの第3接続端子63(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0051】
発光装置10dは、発光装置10cの左側に配置され、且つ、発光装置10cと同じ向きに配置されている。
発光装置10cの第2端子部72(
図1)と発光装置10dの第1端子部71(
図1)とは接続部CP4にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10cの第1出力側端子51(
図1)と発光装置10dの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置10cの第2接続端子62(
図1)と発光装置10dの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0052】
発光装置10eは、発光装置10dの上側に配置され、且つ、発光装置10dと同じ向きに配置されている。
発光装置10dの第4端子部74(
図1)と発光装置10eの第3端子部73(
図1)とは接続部CP5にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10dの第2出力側端子52(
図1)と発光装置10eの第2入力側端子42(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置10dの第4接続端子64(
図1)と発光装置10eの第3接続端子63(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0053】
発光装置10fは、発光装置10eの左側に配置され、且つ、発光装置10eと同じ向きに配置されている。
発光装置10eの第2端子部72(
図1)と発光装置10fの第1端子部71(
図1)とは接続部CP6にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10eの第1出力側端子51(
図1)と発光装置10fの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置10eの第2接続端子62(
図1)と発光装置10fの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0054】
更に、発光装置10fの第2端子部72(
図1)の第1出力側端子51(
図1)と第2接続端子62(
図1)とは短絡部SP1にて短絡導体4を介して短絡されている。
【0055】
こうして、各発光装置10a〜10fの発光素子100が直列に且つループ状に接続されている。また、各発光装置10a〜10fの第1接続配線31と第2接続配線32とのうちの少なくとも何れか一方により、電流を外部電源300へ戻すための戻り配線が構成されている。よって、外部電源300から供給される電流により、各発光装置10a〜10fの発光素子100を一括して発光させることができる。
【0056】
本接続例の場合も、上記の第1接続例の場合と同様の効果が得られる。
【0057】
<第3接続例>
図6は実施形態に係る発光装置10の第3接続例を示す模式的な平面図である。なお、
図6において、左右方向に直交する方向のうち、外部電源300に近い側を便宜的に上と称し、外部電源300から遠い側を便宜的に下と称する。
【0058】
本接続例では、8つの発光装置10を矩形の環状に配置する。これら8つの発光装置10は、電気的に直列に接続する。
【0059】
以下の説明では、これら8つの発光装置10を、電流の経路順に、それぞれ発光装置10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g、10hと称する。
【0060】
発光装置10aは、外部電源300の下側に位置し、その第1端子部71(
図1)が上側、第2端子部72(
図1)が下側となるように配置されている。
電流供給配線1および電流戻り配線2は、発光装置10aの第1端子部71に対して接続部CP1にて電気的に接続されている。
すなわち、電流供給配線1は発光装置10aの第1入力側端子41(
図1)に接続され、電流戻り配線2は発光装置10aの第1接続端子61(
図1)に接続されている。
【0061】
発光装置10bは、発光装置10aの下側に配置され、且つ、発光装置10aと同じ向きに配置されている。
発光装置10aの第2端子部72(
図1)と発光装置10bの第1端子部71(
図1)とは接続部CP2にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10aの第1出力側端子51(
図1)と発光装置10bの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置10aの第2接続端子62(
図1)と発光装置10bの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0062】
発光装置10cは、発光装置10bの下側に配置され、且つ、発光装置10bと同じ向きに配置されている。
発光装置10bの第2端子部72(
図1)と発光装置10cの第1端子部71(
図1)とは接続部CP3にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10bの第1出力側端子51(
図1)と発光装置10cの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置10bの第2接続端子62(
図1)と発光装置10cの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0063】
発光装置10dは、発光装置10cの左側に配置され、且つ、発光装置10cを時計回りに90度回転させた向きに配置されている。
発光装置10cの第4端子部74(
図1)と発光装置10dの第1端子部71(
図1)とは接続部CP4にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10cの第2出力側端子52(
図1)と発光装置10dの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置10cの第4接続端子64(
図1)と発光装置10dの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0064】
発光装置10eは、発光装置10dの左側に配置され、且つ、発光装置10dと同じ向きに配置されている。
発光装置10dの第2端子部72(
図1)と発光装置10eの第1端子部71(
図1)とは接続部CP5にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10dの第1出力側端子51(
図1)と発光装置10eの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置10dの第2接続端子62(
図1)と発光装置10eの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0065】
発光装置10fは、発光装置10eの上側に配置され、且つ、発光装置10eを時計回りに90度回転させた向きに配置されている。
発光装置10eの第4端子部74(
図1)と発光装置10fの第1端子部71(
図1)とは接続部CP6にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10eの第2出力側端子52(
図1)と発光装置10fの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置10eの第4接続端子64(
図1)と発光装置10fの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0066】
発光装置10gは、発光装置10fの上側に配置され、且つ、発光装置10gと同じ向きに配置されている。
発光装置10fの第2端子部72(
図1)と発光装置10gの第1端子部71(
図1)とは接続部CP7にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10fの第1出力側端子51(
図1)と発光装置10gの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置10fの第2接続端子62(
図1)と発光装置10gの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0067】
発光装置10hは、発光装置10gの右側に配置され、且つ、発光装置10gを時計回りに90度回転させた向きに配置されている。
発光装置10gの第4端子部74(
図1)と発光装置10hの第1端子部71(
図1)とは接続部CP8にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置10gの第2出力側端子52(
図1)と発光装置10hの第1入力側端子41(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置10gの第4接続端子64(
図1)と発光装置10hの第1接続端子61(
図1)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0068】
更に、発光装置10hの第4端子部74(
図1)の第2出力側端子52(
図1)と第4接続端子64(
図1)とは短絡部SP1にて短絡導体4を介して短絡されている。
【0069】
こうして、各発光装置10a〜10hの発光素子100が直列に且つループ状に接続されている。また、各発光装置10a〜10hの第1接続配線31と第2接続配線32とのうちの少なくとも何れか一方により、電流を外部電源300へ戻すための戻り配線が構成されている。よって、外部電源300から供給される電流により、各発光装置10a〜10hの発光素子100を一括して発光させることができる。
【0070】
上記の第1〜第3接続例にて説明したように、本実施形態に係る発光装置10を用いることにより、外部電源300と発光装置10aとを接続する配線(電流供給配線1および電流戻り配線2)と基板間コネクタまたはケーブル付きコネクタなどがあれば、発光装置10の枚数にかかわらず、複数の発光装置10を直列に接続することができる。よって、発光装置10の設置の自由度が向上する。
【0071】
次に、有機機能層140の層構造の例について説明する。
【0072】
図7は有機機能層140の層構造の第1例を示す断面図である。この有機機能層140は、正孔注入層141、正孔輸送層142、発光層143、電子輸送層144、及び電子注入層145をこの順に積層した構造を有している。すなわち有機機能層140は、有機エレクトロルミネッセンス発光層である。なお、正孔注入層141及び正孔輸送層142の代わりに、これら2つの層の機能を有する一つの層を設けてもよい。同様に、電子輸送層144及び電子注入層145の代わりに、これら2つの層の機能を有する一つの層を設けてもよい。
【0073】
図7の例において、発光層143は、例えば赤色の光を発光する層、青色の光を発光する層、又は緑色の光を発光する層である。この場合、例えば、平面視において、赤色の光を発光する発光層143を有する領域、緑色の光を発光する発光層143を有する領域、及び青色の光を発光する発光層143を有する領域が繰り返し設けられていても良い。この場合、各領域を同時に発光させると、発光素子は白色等の単一の発光色で発光する。
【0074】
なお、発光層143は、複数の色を発光するための材料を混ぜることにより、白色等の単一の発光色で発光するように構成されていても良い。
【0075】
図8は有機機能層140の層構造の第2例を示す断面図である。この有機機能層140の発光層143は、発光層143a、143b、143cをこの順に積層した構成を有している。発光層143a、143b、143cは、互いに異なる色の光(例えば赤、緑、及び青)を発光する。そして発光層143a、143b、143cが同時に発光することにより、発光素子は白色等の単一の発光色で発光する。
【0076】
以上、本実施形態によれば、発光装置10は、発光素子100と、発光素子100の一方の面に設けられ、発光素子100に電流を供給する駆動回路200と、を備える。発光装置10は、平面視多角形状であり、且つ、互いに対向する第1辺11および第2辺12と、互いに対向する第3辺13および第4辺14とを有する。駆動回路200は、第1辺11の近傍に配置された第1入力側端子41と発光素子100の陽極(例えば第1電極端子131)とを相互に電気的に接続する陽極配線21を有する。駆動回路200は、第2辺12の近傍に配置された第1出力側端子51と発光素子100の陰極(例えば第2電極端子151)とを相互に電気的に接続する陰極配線22を有する。駆動回路200は、発光素子100に電気的に接続されていない第1接続配線31および第2接続配線32を有する。第1接続配線31は、第1辺11の近傍に配置された第1接続端子61と、第2辺12の近傍に配置された第2接続端子62と、を相互に電気的に接続する。第2接続配線32は、第3辺13の近傍に配置された第3接続端子63と、第4辺14の近傍に配置された第4接続端子64と、を相互に電気的に接続する。この構成により、複数の発光装置10を基板間コネクタ、または基板間コネクタと同じ長さのケーブル付きコネクタからなる接続導体3により縦横に接続することができる。
【0077】
また、陽極配線21は、第1入力側端子41と陽極(例えば第1電極端子131)とを相互に電気的に接続する第1陽極配線21aと、第3辺13の近傍に配置された第2入力側端子42と陽極とを相互に電気的に接続する第2陽極配線21bと、を含む。陰極配線22は、第1出力側端子51と陰極(例えば第2電極端子151)とを相互に電気的に接続する第1陰極配線22aと、第4辺14の近傍に配置された第2出力側端子52と陰極とを相互に電気的に接続する第2陰極配線22bと、を含む。これにより、例えば
図4〜
図6に示すように、複数の発光装置10を基板間コネクタ、または基板間コネクタと同じ長さのケーブル付きコネクタからなる接続導体3により縦横に接続することができる。また、短絡部SP1でも各接続部CP2〜CP9におけるのと同等の長さの基板間コネクタまたはケーブル付きコネクタを用いて容易に短絡を行うことができる。よって、接続する発光装置10の数やサイズに応じて長さが異なる配線を用意する必要がなくなるので、発光装置10の設置が容易になる。また、外部電源300と発光装置10aとの間の接続にも長尺な配線を用いる必要がなくなる(例えば、発光装置10aの一辺の長さよりも短い配線で接続することも可能である)。
【0078】
また、第1接続配線31と第2接続配線32とが相互に電気的に接続されているので、短絡導体4を用いることなく、複数の発光装置10を縦横の何れの方向にも接続することができる。
【0079】
また、発光装置10は平面視矩形状であるため、隣り合う発光装置10どうしをなるべく隙間無く接続することができる。特に、発光装置10が正方形状の場合、隣り合う発光装置10を実質的に隙間無く接続することが可能である。
【実施例】
【0080】
(実施例1)
図9は実施例1に係る発光装置80の模式的な平面図である。本実施例に係る発光装置80は、以下に説明する点で、上記の実施形態に係る発光装置10と相違し、その他の点では、発光装置10と同様に構成されている。
【0081】
第1接続配線31は、第1部分31aと第2部分31bとを含んでいる。第1部分31aは、第1接続端子61と第2接続端子62とを相互に電気的に接続している。第2部分31bは、第3辺13の近傍に配置された第5接続端子65と第1部分31aとを相互に電気的に接続している。
なお、陰極配線22が、第1出力側端子51と陰極(例えば第2電極150)とを相互に電気的に接続する第1陰極配線22aと、第4辺14の近傍に配置された第2出力側端子52と陰極とを相互に電気的に接続する第2陰極配線22bと、を含む点は、上記の実施形態と同様である。
【0082】
本実施例の場合、第1接続配線31と第2接続配線32とが相互に電気的に接続されていない。
【0083】
本実施例の場合、陽極配線21は、第2陽極配線21bを有していない。本実施例における陽極配線21は、上記実施形態における第1陽極配線21aと同様に、第1入力側端子41と陽極(例えば第1電極130)とを相互に電気的に接続する部分からなる。
【0084】
本実施例の場合、第3端子部73は、第3接続端子63と第5接続端子65とを含み、第2入力側端子42は含んでいない。
【0085】
次に、本実施例に係る発光装置80の接続例を説明する。
図10は実施例1に係る発光装置80の接続例を示す模式的な平面図である。
図10の紙面において、左右方向(横方向)に直交する方向(縦方向)のうち、外部電源300に近い側を便宜的に上と称し、外部電源300から遠い側を便宜的に下と称する。
【0086】
本接続例では、9つの発光装置80を3行3列のマトリクス状に配置する。これら9つの発光装置80は、電気的に直列に接続する。
【0087】
以下の説明では、これら9つの発光装置80を、電流の経路順に、それぞれ発光装置80a、80b、80c、80d、80e、80f、80g、80h、80iと称する。
【0088】
外部電源300の一方の端子は、電流供給配線1に接続され、他方の端子は電流戻り配線2に接続されている。
【0089】
発光装置80aは、外部電源300の下側に位置し、その第1端子部71(
図9)が上側、第2端子部72(
図9)が下側となるように配置されている。本実施例の場合、他の発光装置80b〜80iも、発光装置80aと同じ向きに配置されている。
電流供給配線1および電流戻り配線2は、発光装置80aの第1端子部71に対して接続部CP1にて電気的に接続されている。
すなわち、電流供給配線1は発光装置80aの第1入力側端子41(
図9)に接続され、電流戻り配線2は発光装置80aの第1接続端子61(
図9)に接続されている。
【0090】
発光装置80bは、発光装置80aの下側に配置されている。
発光装置80aの第2端子部72(
図9)と発光装置80bの第1端子部71(
図9)とは接続部CP2にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置80aの第1出力側端子51(
図9)と発光装置80bの第1入力側端子41(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置80aの第2接続端子62(
図9)と発光装置80bの第1接続端子61(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0091】
発光装置80cは、発光装置80bの下側に配置されている。
発光装置80bの第2端子部72(
図9)と発光装置80cの第1端子部71(
図9)とは接続部CP3にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置80bの第1出力側端子51(
図9)と発光装置80cの第1入力側端子41(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置80bの第2接続端子62(
図9)と発光装置80cの第1接続端子61(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0092】
発光装置80fは、発光装置80cの左側に配置されている。
発光装置80cの第4端子部74(
図9)と発光装置80fの第3端子部73(
図9)とは接続部CP4にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置80cの第2出力側端子52(
図9)と発光装置80fの第5接続端子65(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置80cの第4接続端子64(
図9)と発光装置80fの第3接続端子63(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0093】
発光装置80eは、発光装置80fの上側に配置されている。
発光装置80fの第1端子部71(
図9)と発光装置80eの第2端子部72(
図9)とは接続部CP5にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置80fの第1入力側端子41(
図9)と発光装置80eの第1出力側端子51(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置80fの第1接続端子61(
図9)と発光装置80eの第2接続端子62(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0094】
発光装置80dは、発光装置80eの上側に配置されている。
発光装置80eの第1端子部71(
図9)と発光装置80dの第2端子部72(
図9)とは接続部CP6にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置80eの第1入力側端子41(
図9)と発光装置80dの第1出力側端子51(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置80eの第1接続端子61(
図9)と発光装置80dの第2接続端子62(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0095】
発光装置80iは、発光装置80fの左側に配置されている。
発光装置80fの第4端子部74(
図9)と発光装置80iの第3端子部73(
図9)とは接続部CP7にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置80fの第2出力側端子52(
図9)と発光装置80iの第5接続端子65(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置80fの第4接続端子64(
図9)と発光装置80iの第3接続端子63(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0096】
発光装置80hは、発光装置80iの上側に配置されている。
発光装置80iの第1端子部71(
図9)と発光装置80hの第2端子部72(
図9)とは接続部CP8にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置80iの第1入力側端子41(
図9)と発光装置80hの第1出力側端子51(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置80iの第1接続端子61(
図9)と発光装置80hの第2接続端子62(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0097】
発光装置80gは、発光装置80hの上側に配置されている。
発光装置80hの第1端子部71(
図9)と発光装置80gの第2端子部72(
図9)とは接続部CP9にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置80hの第1入力側端子41(
図9)と発光装置80gの第1出力側端子51(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置80hの第1接続端子61(
図9)と発光装置80gの第2接続端子62(
図9)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0098】
更に、発光装置80cの第3端子部73(
図9)の第5接続端子65(
図9)と第3接続端子63(
図9)とは短絡部SP1にて短絡導体4を介して短絡されている。
また、発光装置80dの第1端子部71(
図9)の第1接続端子61(
図9)と第1入力側端子41(
図9)とは短絡部SP2にて短絡導体4を介して短絡されている。
また、発光装置80gの第1端子部71(
図9)の第1接続端子61(
図9)と第1入力側端子41(
図9)とは短絡部SP3にて短絡導体4を介して短絡されている。
また、発光装置80iの第4端子部74(
図9)の第4接続端子64(
図9)と第2出力側端子52(
図9)とは短絡部SP4にて短絡導体4を介して短絡されている。
【0099】
こうして、各発光装置80a〜80iの発光素子100が直列に且つループ状に接続されている。また、各発光装置80f、80e、80dの第1接続配線31により、各発光装置80d〜80iに電流を供給するための電流供給配線が構成されている。また、各発光装置80i、80h、80gの第1接続配線31により、各発光装置80g〜80iに電流を供給するための電流供給配線が構成されている。また、各発光装置80i、80f、80cの第2接続配線32と各発光装置80c、80b、80aの第1接続配線31とにより、電流を外部電源300へ戻すための戻り配線が構成されている。よって、外部電源300から供給される電流により、各発光装置80a〜80iの発光素子100を一括して発光させることができる。
【0100】
本接続例の場合も、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
更に、本接続例の場合、各発光装置80a〜80iの向きを揃えた状態で全ての発光装置80a〜80iを接続することができるので、設置作業がより容易となるとともに、各発光装置80a〜80iが正方形でなく長方形の場合も、隣り合う発光装置80を隙間無く接続することができる。また、発光装置80が正方形でない場合に、それらの向きが揃っていることにより、見栄えを良くすることができる。また、発光素子100は発光素子100内にどのように電流が流れるかによって輝度ムラが発生することがあるが、各発光装置80a〜80iの向きを揃えた状態で全ての発光装置80a〜80iを接続することにより、輝度ムラの方向も揃って見えるので、見栄えが良くなる。
【0101】
以上、本実施例によれば、第1接続配線31は、第1接続端子61と第2接続端子62とを相互に電気的に接続する第1部分31aと、第3辺13の近傍に配置された第5接続端子65と第1部分31aとを相互に電気的に接続する第2部分31bと、を含む。また、陰極配線22は、第1出力側端子51と陰極とを相互に電気的に接続する第1陰極配線22aと、第4辺14の近傍に配置された第2出力側端子52と陰極とを相互に電気的に接続する第2陰極配線22bと、を含む。これにより、複数の発光装置80を縦横に接続することができる。
【0102】
更に、第1接続配線31と第2接続配線32とが相互に電気的に接続されていない。これにより、各発光装置80の向きを揃えた状態で、複数の発光装置80を縦横に接続することができる。
【0103】
(実施例2)
図11は実施例2に係る発光装置90の模式的な平面図である。本実施例に係る発光装置90は、以下に説明する点で、上記の実施形態に係る発光装置10と相違し、その他の点では、発光装置10と同様に構成されている。
【0104】
陽極配線21が、第1入力側端子41と陽極とを相互に電気的に接続する第1陽極配線21aと、第3辺13の近傍に配置された第2入力側端子42と陽極とを相互に電気的に接続する第2陽極配線21bと、を含む点は、上記の実施形態と同じである。
本実施例の場合、第1接続配線31は、第1接続端子61と第2接続端子62とを相互に電気的に接続する第1部分31aと、第4辺14の近傍に配置された第5接続端子65と第1部分31aとを相互に電気的に接続する第2部分31bと、を含む。
【0105】
本実施例の場合、第1接続配線31と第2接続配線32とが相互に電気的に接続されていない。
【0106】
本実施例の場合、陰極配線22は、第2陰極配線22bを有していない。本実施例における陰極配線22は、上記実施形態における第1陰極配線22aと同様に、第1出力側端子51と陰極(例えば第2電極150)とを相互に電気的に接続する部分からなる。
【0107】
本実施例の場合、第4端子部74は、第4接続端子64と第5接続端子65とを含み、第2出力側端子52は含んでいない。
【0108】
次に、本実施例に係る発光装置90の接続例を説明する。
図12は実施例2に係る発光装置90の接続例を示す模式的な平面図である。
図12の紙面において、左右方向(横方向)に直交する方向(縦方向)のうち、外部電源300に近い側を便宜的に下と称し、外部電源300から遠い側を便宜的に上と称する。
【0109】
本接続例では、9つの発光装置90を3行3列のマトリクス状に配置する。これら9つの発光装置90は、電気的に直列に接続する。
【0110】
以下の説明では、これら9つの発光装置90を、電流の経路順に、それぞれ発光装置90a、90b、90c、90d、90e、90f、90g、90h、90iと称する。
【0111】
外部電源300の一方の端子は、電流供給配線1に接続され、他方の端子は電流戻り配線2に接続されている。
【0112】
発光装置90iは、外部電源300の上側に位置し、その第1端子部71(
図11)が上側、第2端子部72(
図11)が下側となるように配置されている。本実施例の場合、他の発光装置90a〜90hも、発光装置90iと同じ向きに配置されている。
電流供給配線1および電流戻り配線2は、発光装置90iの第2端子部72に対して接続部CP1にて電気的に接続されている。
すなわち、電流供給配線1は発光装置90iの第2接続端子62(
図11)に接続され、電流戻り配線2は発光装置90iの第2出力側端子51(
図11)に接続されている。
【0113】
発光装置90hは、発光装置90iの上側に配置されている。
発光装置90iの第1端子部71(
図11)と発光装置90hの第2端子部72(
図11)とは接続部CP2にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置90iの第1接続端子61(
図11)と発光装置90hの第2接続端子62(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置90iの第1入力側端子41(
図11)と発光装置90hの第1出力側端子51(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0114】
発光装置90gは、発光装置90hの上側に配置されている。
発光装置90hの第1端子部71(
図11)と発光装置90gの第2端子部72(
図11)とは接続部CP3にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置90hの第1接続端子61(
図11)と発光装置90gの第2接続端子62(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置90hの第1入力側端子41(
図11)と発光装置90gの第1出力側端子51(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0115】
発光装置90dは、発光装置90gの右側に配置されている。
発光装置90gの第3端子部73(
図11)と発光装置90dの第4端子部74(
図11)とは接続部CP4にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置90gの第3接続端子63(
図11)と発光装置90dの第4接続端子64(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置90gの第2入力側端子42(
図11)と発光装置90dの第5接続端子65(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0116】
発光装置90eは、発光装置90dの下側に配置されている。
発光装置90dの第2端子部72(
図11)と発光装置90eの第1端子部71(
図11)とは接続部CP8にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置90dの第1出力側端子51(
図11)と発光装置90eの第1入力側端子41(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置90dの第2接続端子62(
図11)と発光装置90eの第1接続端子61(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0117】
発光装置90fは、発光装置90eの下側に配置されている。
発光装置90eの第2端子部72(
図11)と発光装置90fの第1端子部71(
図11)とは接続部CP9にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置90eの第1出力側端子51(
図11)と発光装置90fの第1入力側端子41(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置90eの第2接続端子62(
図11)と発光装置90fの第1接続端子61(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0118】
発光装置90aは、発光装置90dの右側に配置されている。
発光装置90dの第3端子部73(
図11)と発光装置90aの第4端子部74(
図11)とは接続部CP5にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置90dの第3接続端子63(
図11)と発光装置90aの第4接続端子64(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。また、発光装置90dの第2入力側端子42(
図11)と発光装置90aの第5接続端子65(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0119】
発光装置90bは、発光装置90aの下側に配置されている。
発光装置90aの第2端子部72(
図11)と発光装置90bの第1端子部71(
図11)とは接続部CP6にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置90aの第1出力側端子51(
図11)と発光装置90bの第1入力側端子41(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置90aの第2接続端子62(
図11)と発光装置90bの第1接続端子61(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0120】
発光装置90cは、発光装置90bの下側に配置されている。
発光装置90bの第2端子部72(
図11)と発光装置90cの第1端子部71(
図11)とは接続部CP7にて相互に電気的に接続されている。
すなわち、発光装置90bの第1出力側端子51(
図11)と発光装置90cの第1入力側端子41(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続され、発光装置90bの第2接続端子62(
図11)と発光装置90cの第1接続端子61(
図11)とが接続導体3を介して相互に電気的に接続されている。
【0121】
更に、発光装置90gの第4端子部74(
図11)の第4接続端子64(
図11)と第5接続端子65(
図11)とは短絡部SP1にて短絡導体4を介して短絡されている。
また、発光装置90aの第3端子部73(
図11)の第3接続端子63(
図11)と第2入力側端子42(
図11)とは短絡部SP2にて短絡導体4を介して短絡されている。
また、発光装置90cの第2端子部72(
図11)の第1出力側端子51(
図11)と第2接続端子62(
図11)とは短絡部SP3にて短絡導体4を介して短絡されている。
また、発光装置90fの第2端子部72(
図11)の第1出力側端子51(
図11)と第2接続端子62(
図11)とは短絡部SP4にて短絡導体4を介して短絡されている。
【0122】
こうして、各発光装置90a〜90iの発光素子100が直列に且つループ状に接続されている。また、各発光装置90i、90h、90gの第1接続配線31と、各発光装置90g、90d、90aの第2接続配線32とにより、各発光装置90a〜90iに電流を供給するための電流供給配線が構成されている。また、各発光装置90c、90b、90aの第1接続配線31により、各発光装置90d〜90iに電流を供給するための電流供給配線が構成されている。また、各発光装置90f、90e、90dの第1接続配線31により、各発光装置90g〜90iに電流を供給するための電流供給配線が構成されている。よって、外部電源300から供給される電流により、各発光装置90a〜90iの発光素子100を一括して発光させることができる。
【0123】
本接続例の場合も、上記の実施形態と同様の効果が得られる。
更に、本接続例の場合、実施例1と同様の効果も得られる。すなわち、各発光装置90a〜90iの向きを揃えた状態で全ての発光装置90a〜90iを接続することができるので、設置作業がより容易となるとともに、各発光装置90a〜90iが正方形でなく長方形の場合も、隣り合う発光装置90を隙間無く接続することができる。また、発光装置90が正方形でない場合に、それらの向きが揃っていることにより、見栄えを良くすることができる。また、発光素子100は発光素子100内にどのように電流が流れるかによって輝度ムラが発生することがあるが、各発光装置90a〜90iの向きを揃えた状態で全ての発光装置90a〜90iを接続することにより、輝度ムラの方向も揃って見えるので、見栄えが良くなる。
【0124】
以上、本実施例によれば、陽極配線21は、第1入力側端子41と陽極とを相互に電気的に接続する第1陽極配線21aと、第3辺13の近傍に配置された第2入力側端子42と陽極とを相互に電気的に接続する第2陽極配線21bと、を含む。また、第1接続配線31は、第1接続端子61と第2接続端子62とを相互に電気的に接続する第1部分31aと、第4辺14の近傍に配置された第5接続端子65と第1部分31aとを相互に電気的に接続する第2部分31bと、を含む。これにより、複数の発光装置90を縦横に接続することができる。
【0125】
更に、第1接続配線31と第2接続配線32とが相互に電気的に接続されていない。これにより、各発光装置90の向きを揃えた状態で、複数の発光装置90を縦横に接続することができる。
【0126】
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0127】
例えば、上記においては、発光装置10、80、90がそれぞれ平面視矩形状である例を説明したが、発光装置10、80、90の平面形状は、八角形、十二角形等、互いに対向する第1辺および第2辺と、互いに対向する第3辺および第4辺とを有する矩形以外の多角形状であっても良い。
【0128】
また、上記においては、発光素子100の基板が透光性基板110である例を説明したが、発光素子の基板は透光性でない基板であっても良い。なお、この場合、光取り出し面は、有機機能層140を基準として透光性基板110側とは反対側に形成されている。また第2電極150は透光性とする。例えば、第2電極150をITOやIZOなどの金属酸化物導電体からなる透明電極とし、第1電極130をAg、Au又はAlなどの金属膜からなる反射電極とすることができる。