【実施例1】
【0009】
図2は第1の実施例におけるプリンタの構成を示す概略断面図である。
図2において、画像形成装置としてのプリンタ100は、給紙カセット101と、搬送部102と、LEDヘッド103と、IDユニット104と、転写ユニット105と、定着ユニット106と、排出部107と、両面搬送部108とを備えている。
給紙カセット101は、現像剤像を転写および定着させて印刷を行う媒体を収容するものであり、装置の下部に配置されている。給紙ローラ201および給紙サブローラ202は給紙カセット101に収容されている媒体を分離し、搬送部102へ搬送を行うものである。
【0010】
搬送部102は、媒体搬送路203aおよび搬送ローラ203bを備え、媒体をレジスト部204へ搬送するものである。レジスト部204は、例えばレジストローラであり、搬送されてきた媒体の先端を整列し、その媒体を転写ユニット105へ搬送するものである。
LEDヘッド103は、発光素子が発光する光を感光ドラム204に照射して感光ドラム204の表面に静電潜像を形成するものである。
ID(イメージドラム)ユニット104は、像担持体としての感光ドラム204を備え、静電潜像が形成された感光ドラム204に現像剤としてのトナーを供給して可視化された現像剤像としてのトナー像を形成するものであり、感光ドラム204は形成されたトナー像を媒体に転写搬送するものである。
【0011】
転写ユニット105は、感光ドラム204と対向する位置に配置された転写ローラ205を備え、感光ドラム204で可視化されたトナー像を媒体に転写させるため、転写ローラ205に転写電圧を印加し、またバネ等の加圧部材により得られた加圧力を与え、その転写ローラ205により媒体を搬送するとともに、媒体にトナー像を転写し、トナー像が転写された媒体を定着ユニット106へ搬送するものである。本実施例では、転写ローラ205に印加することができる転写電圧は2kV〜6kVであり、低湿環境においては3kV〜5kVを良好な範囲としている。
定着装置としての定着ユニット106は、定着ローラ206と、加圧部207と、ヒータ221とからなり、転写されたトナー像を媒体に定着させるものである。
【0012】
第1の搬送部材としての定着ローラ206は、トナーが転写された媒体の面に接触し、その媒体を搬送するものであり、例えば鉄またはアルミニウム等の金属である中空パイプの芯金と、その芯金の表面にPFA(パーフルオロアルコキシアルカン)またはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を塗装した表層とから構成されている。この定着ローラ206は、中空パイプの芯金の内表面がヒータ221で加熱され、外表面で未定着のトナーを溶融するものである。
【0013】
図4は第1の実施例における定着ローラの構成を示す概略断面図であり、
図4(a)は定着ローラ206の正面図、
図4(b)は
図4(a)におけるAA断面図、
図4(c)は
図4(b)におけるB部の拡大図である。
図4において、定着ローラ206は、芯金部206aと、表層206bとから構成されている。芯金部206aには、印刷開始までの時間である立ち上がり時間が重要である定着装置や単色印刷のプリンタの場合、熱伝導が速く印刷開始温度への到達時間が短いアルミニウムを用いるのが良い。
【0014】
本実施例では、アルミニウムであるA5056の芯金を用い、その厚さを1.5mmとした。また、表層206bは、PFAのコーティングを30μm塗装したものを用いた。さらに、表層206bの表面抵抗率は、1×10
9〜1×10
12Ω/□とした。
図2の説明に戻り、加圧部207は、加圧力で定着ローラ206を加圧し、定着ローラ206の熱で溶融されたトナーを媒体に定着させ、その媒体を排出部107の排出ローラ209へ搬送するものである。
【0015】
ヒータ221は、例えばハロゲンランプであり、定着ローラ206の加熱を行うものである。
排出部107は、排出ローラ209を備え、定着ユニット106から搬送されてきた媒体を媒体堆積部210へ排出するものである。また、媒体の両面に印刷を行う場合、その媒体が所定量搬送されたことをセンサで検知すると、排出ローラ209の回転方向を逆転し、媒体を両面搬送部108へ搬送するものである。
両面搬送部108は、搬送ローラ211を備え、媒体を搬送部102の搬送ローラ203bへ搬送し、再給紙を行うものである。
媒体堆積部210は、排出部107から排出された媒体を複数枚、堆積させるものである。
【0016】
図3は第1の実施例における定着ユニットの構成を示す概略斜視図であり、
図1は第1の実施例における定着ユニットの構成を示す概略断面図である。
図1および
図3において、定着ユニット106の板金301、302は、定着ローラ206の軸方向の両端部を保持するとともに、加圧レバー303、304を挟持している。
定着ローラ206は、駆動部よりギヤによって回転するため、軸方向の両端部に設けられたベアリング306およびスリーブ307を介して挟持されている。また、板金301、302は、床面としての板金312と、ネジ313によって締結されている。
【0017】
ベアリング306は、定着ローラ206が駆動されるときの回転負荷を軽減するものである。本実施例では、内部のボールを潤滑に回転させる潤滑油に導電性のものを使用した。
抵抗部材としてのスリーブ307は、定着ローラ206と接続され、例えば導電性を有した耐熱樹脂であり、ヒータ221で温められたアルミニウムの芯金からベアリング306を介して熱が逃げるのを抑える断熱材である。本実施例では、基材がPPS(ポリフェニレンサルファイド)からなる体積抵抗率1×10
2〜10
5Ω・cmのPPS複合樹脂を使用した。
【0018】
図1に示す加圧部207は、加圧ローラ208と、加圧パッド222と、定着ベルト223とからなり、加圧レバー303、304によって加圧ローラ208の軸方向における両端部が挟持されている。
第2の搬送部材としての定着ベルト223は、媒体を介して定着ローラ206に対向配置され、媒体を搬送するものである。
また、加圧部材としての加圧ローラ208および加圧パッド222は、定着ベルト223を介して定着ローラ206に対向配置され、定着ベルト223を定着ローラ206に加圧している。
なお、定着ユニット106は、位置決め部材321によりプリンタ本体の板金部材に固定されている。
【0019】
図5は第1の実施例における加圧ローラの構成を示す説明図であり、
図5(a)は加圧ローラ208の正面図、
図5(b)は
図5(a)における加圧ローラ208のCC断面図、
図5(c)は
図5(b)における加圧ローラ208のD部の拡大図である。
図5に示すように、加圧ローラ208は、例えば鉄等の金属からなる中空パイプの芯金部208aと、芯金部208aの表面に形成されたシリコンゴムからなる耐熱性の弾性層208bと、定着ベルトとの剥離性および定着ベルトとの摩擦力を小さくするためのカーボンからなるコーティング層208cとにより構成されている。
【0020】
図1および
図3の説明に戻り、加圧ローラ208は、板金301、302の回転支点301a、302aを介して加圧ローラバネ305により加圧レバー303、304から得られた加圧力で定着ローラ206を加圧するものである。また、
図5に示すコーティング層208cは、表面抵抗率1×10
7Ω/□以下の導電性を有している。
図6は第1の実施例における加圧パッドの構成を示す説明図であり、
図6(a)は加圧パッド222の正面図、
図6(b)は
図6(a)における加圧パッド222のGG断面図、
図6(c)は
図6(b)における加圧パッド222のH部の拡大図である。
【0021】
加圧パッド222は、
図6に示すように、鉄またはアルミニウム等の金属である支持部材222aと、シリコンゴムからなる耐熱性の弾性層222bと、定着ベルトとの剥離性および定着ベルトとの摩擦力を小さくするためのカーボンからなるコーティング層222cとにより構成されている。
図1および
図3の説明に戻り、加圧パッド222は、加圧ローラ208の図中矢印Jが示す媒体搬送方向における上流側に配置され、加圧レバー303、304に挟まれた板金310上に配置されたパッドバネ311により定着ローラ206を加圧するものである。また、
図6に示すコーティング層222cは、表面抵抗率1×10
7Ω/□以下の導電性を有している。
【0022】
図7は第1の実施例における定着ベルトの構成を示す説明図であり、
図7(a)は定着ベルト223の正面図、
図7(b)は
図7(a)における定着ベルト223のEE断面図、
図7(c)は
図7(b)における定着ベルト223のF部の拡大図である。
定着ベルト223は、
図7に示すように、例えばポリイミドによって形成された基層223aと、その基層223a上に形成された離形層223bとから構成された無端フィルムである。離形層223bは、帯電防止剤がコーティングされており、表面抵抗率が1×10
7Ω/□以下の導電性を有している。
【0023】
図1および
図3の説明に戻り、定着ベルト223は、加圧レバー303、304に固定されたベルトガイド部材308、309と、加圧ローラ208と加圧パッド222とに懸架されている。
定着ベルト223は、定着ローラ206と加圧ローラ208とに挟まれた第1のニップ部401、および定着ローラ206と加圧パッド222とに挟まれた第2のニップ部402が形成されるように構成されている。
【0024】
加圧パッド222および加圧ローラ208によって2つのニップ部が形成されているので、例えば定着ローラ206と加圧ローラ208とに挟まれた第1のニップ部401において、より多くの熱を媒体に与えることができるため、定着ユニット106の定着温度を下げること、またはより高速な印刷を行うことができるようになるという効果が得られる。
【0025】
さらに、第1のニップ部401における加圧ローラ208の定着ローラ206に対する付勢力(圧力)は、第2のニップ部402である加圧パッド222の定着ローラ206に対する付勢力(圧力)よりも大きくなるように構成することにより、媒体上のトナーに対して定着ユニット106の媒体上流側よりも媒体下流側の圧力が高くなるので、効率的、効果的にトナーを定着させることができるという効果が得られる。
【0026】
図8は第1の実施例における位置決め部材の概略斜視図である。
図8において、位置決め部材321は、
図3に示すように、定着ユニット106をプリンタに取り付ける位置を決めるための部材であり、ネジ322によりプリンタ本体側の板金に固定されている。
スプリング323は、圧縮スプリングであり、一方の端部が抵抗324の一端と接触し、定着ユニット106が装着された場合、他方の端部が板金312と接触する。
【0027】
抵抗324は、
図2に示す転写ローラ205で印加された媒体上の電荷が、定着ユニット106を通過するとき、抜けないように高抵抗を与えるものであり、一方の端部がスプリング323の一端と接触し、他方の端部が板金312にネジ322によって締結され、定着ユニット106の板金312は抵抗324を介してプリンタ本体側に接地されている。本実施例では、抵抗324は、100MΩの抵抗のものを用いた。
【0028】
図9は第1の実施例における定着ユニットの説明図である。
図9において、定着ユニット106の定着ローラ206の表層端部は、抵抗部材としてのスリーブ307を介して板金312に接続され、また加圧ローラ208の軸端部および定着ベルト223の端部は板金312に接続され、さらに加圧パッド222は
図1に示す板金310およびパッドバネ311を介して板金312に接続され、板金312は抵抗324を介して接地されている。なお、転写ローラ205には、プラス電圧V
Tが印加されている。
【0029】
また、本実施例において、図中矢印が示す媒体搬送方向における媒体Pの長さをLとし、感光ドラム204と転写ローラ205との当接部N1の媒体搬送方向における下流端Aと媒体搬送方向における定着ユニット106のニップ部N2の上流端Bとの距離をDとしたとき、L>Dの位置関係になるように、感光ドラム204、転写ローラ205および定着ユニット106が配置されている。
このように、本実施例では、定着ローラ206の表層端部は、板金312を介して接地され、また定着ベルト223の端部は板金312を介して接地されているため、定着ローラ206および定着ベルト223の表面抵抗率を変化させることにより、定着ローラ206および定着ベルト223の表面の電位を安定させることができる。
【0030】
本実施例では、表面抵抗率の測定は、抵抗率計・ロレスタGP(三菱アナリテック社製)を使用して行い、
図10に示すように、定着ローラ206は250Vの電圧を10秒間印加した後、任意の表面の2点間を1か所測定し、定着ベルト223、加圧ローラ208および加圧パッド222は100Vの電圧を10秒間印加した後、任意の表面の2点間を1か所測定した。
【0031】
上述した構成の作用について説明する。
プリンタが行う定着動作を
図9に基づいて
図2および
図3を参照しながら説明する。
給紙ローラ201、給紙サブローラ202によって給紙カセット101から給紙された媒体は、レジスト部204へ搬送され、レジストローラにより先端が整列され、感光ドラム204と転写ローラ205が対向し、接触しているニップ位置へ搬送される。
LEDヘッド103により静電潜像が形成された感光ドラム204は、IDユニット104からマイナスに帯電されたトナーTが供給され、感光ドラム204上に可視化されたトナー像が形成される。
【0032】
ニップ位置に到達した媒体は、転写ローラ205によってプラスの電圧が印加され、感光ドラム204上のマイナス帯電されたトナーTは、媒体Pに転写される。感光ドラム204および転写ローラ205により媒体Pが定着ユニット106へ搬送されると、定着ローラ206内に配設されたヒータ211からの熱により、トナーTは媒体P上で溶融、定着する。
このとき、定着ユニット106の定着ベルト223は回転摺動によりマイナス帯電するが、定着ベルト223上に帯電防止剤がコーティングされているため、定着ベルト223上のマイナス電荷は接地方向に流れ、マイナスの電荷が大きくなることはない。
また、媒体Pの裏面(転写ローラ205側の面)のプラス電荷は、導電性がある定着ベルト223と接触すると、板金312から流れてきたマイナス電荷によって相殺される。
【0033】
このように、本実施例では、導電性を有する定着ベルト223の表面抵抗率を定着ローラ206の表面抵抗率より低く、すなわち定着ローラ206の表面抵抗率を定着ベルト223の表面抵抗率より高くしたことにより、定着ベルト223の表面の電位が安定し、定着ローラ206に対し、マイナス帯電したトナーTを引き付ける力F2が、トナーTを媒体Pに留める力F1よりも大きくならず、トナーTが定着ローラ206に付着することを抑制し、トナーTが定着ローラ206に付着することにより発生するオフセット残像が発生しない安定した印刷画像を得ることができる。
なお、オフセット残像とは、定着時に、媒体Pに転写されているマイナス帯電したトナーTがプラス帯電した定着ローラ206に付着し、その定着ローラ206が回転することにより、定着ローラ206に付着したトナーTが搬送される媒体Pに付着する画像の乱れをいう。
【0034】
ここで、比較例の定着動作を
図11の比較例における定着ユニットの説明図に基づいて説明する。
図11において、トナーTが転写された媒体Pが定着ユニット501へ搬送されると、加熱された定着ベルト503の熱により、トナーTは媒体P上で溶融、定着する。
このとき、定着ユニット501の加圧ローラ502の表面は回転摺動によりマイナス帯電する。また、媒体Pの裏面(転写ローラ側の面)のプラス電荷は、加圧ローラ502と接触すると、帯電されたマイナス電荷によって相殺される。
【0035】
このように、媒体Pの裏面(転写ローラ側の面)のプラス電荷が加圧ローラ502のマイナス電荷によって相殺されると、マイナス帯電したトナーTを引き付ける力F2が、トナーTを媒体Pに留める力F1よりも大きくなり、トナーTが定着ベルト503に付着し易くなり、トナーTが定着ベルト503に付着することによりオフセット残像が発生し易くなる。
特に、両面印刷時は、1回目の印刷の後、媒体Pの体積抵抗が大きくなり、表裏の電位差が大きくなるため、2回目の印刷時には、トナーTを媒体Pに吸着させる力F1に比してトナーTが定着ベルト503に引き付けられる力F2が強くなり、トナーTが定着ベルト503に付着し易くなり、オフセット残像が発生し易くなる。
【0036】
本実施例では、定着ローラ206の表面抵抗率を定着ベルト223の表面抵抗率より高くしたことにより、両面印刷時でもマイナス帯電したトナーを引き付ける力F2が、トナーを媒体Pに留める力F1よりも大きくならず、オフセット残像が発生しない安定した印刷画像を得ることができる。
さらに、本実施例における、定着ローラ206の表面抵抗率および定着ベルト223の表面抵抗率の相関関係について説明する。
定着ローラ206の表面抵抗率をR1、定着ベルト223の表面抵抗率をR2とし、連続印刷を行い、印刷結果に発生するオフセット残像および転写リークについて評価した結果を
図12に基づいて説明する。
【0037】
なお、転写リークとは、定着時に、マイナス帯電した定着ローラ206が媒体Pに転写されているマイナス帯電したトナーを飛散させることにより発生する画像の乱れをいう。
より具体的には、
図9に示す媒体Pが定着ユニット106のニップ部N2と、感光ドラム204と転写ローラ205との当接部N1とのどちらにも挟持されている状態にあるとき、転写ローラ205に印加された電圧によって媒体Pを介して定着ローラ206側に向かって電流が流れることによってトナーが飛散することにより転写リークが発生する。
【0038】
図12に示すように、定着ローラ206の表面抵抗率R1を、1×10
9<R1<1×10
12Ω/□とし、定着ベルト223の表面抵抗率R2を、1×10
7Ω/□以下としたとき、オフセット残像および転写リークを発生させることなく、良好な印刷画像を得ることができた。なお、
図12中の「○」はオフセット残像および転写リークの発生が確認されることなく良好な印刷画像を得ることができたこと、「△」はやや良好な印刷画像を得ることができたがオフセット残像および転写リークの発生が確認されたこと、「×」はオフセット残像および転写リークの発生が確認され、良好な印刷画像を得ることができなかったこと表している。
【0039】
転写リークを低減するためには、定着ローラ206の表面抵抗率を定着ベルト223と比べて高く設定し、定着ベルト223の導電性を高くするため定着ベルト223から接地に導通する表面抵抗率を低く設定する必要がある。一方、オフセット残像を低減するためには、定着ローラ206にもある程度の導電性を持たせるための表面抵抗率の高さに設定する必要がある。
トナーの媒体への定着において、定着性能に対しては、
図12に示す転写リークの影響が支配的であるので、定着ローラ206の表面抵抗率を定着ベルト223の表面抵抗率よりも高くすることにより、転写リークを低減させる一定の効果が得られる。
【0040】
しかしながら、定着ローラ206の表面抵抗率R1を、1×10
9<R1<1×10
12Ω/□とし、定着ベルト223の表面抵抗率R2を、1×10
7Ω/□以下とすることにより、オフセット残像に対しても良好な結果を得ることができる。
このように、定着ローラ206の表面抵抗率R1を、1×10
9<R1<1×10
12Ω/□とし、かつ定着ベルト223の表面抵抗率R2を、1×10
7Ω/□以下としたとき、オフセット残像および転写リークの発生が確認されることなく良好な印刷画像を得ることができた。
【0041】
以上説明したように、第1の実施例では、定着ローラの表面抵抗率を定着ベルトの表面抵抗率より高くしたことにより、定着時の画像品位に及ぼす影響を低減させることができるという効果が得られる。
また、定着ローラの表面抵抗率R1を、1×10
9<R1<1×10
12Ω/□とし、かつ定着ベルトの表面抵抗率R2を、1×10
7Ω/□以下としたとき、良好な印刷画像を得ることができるという効果が得られる。