(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記算出手段は、複数の前記端末から取得した姿勢情報に基づいて、前記表示画面の向きを算出し、算出した表示画面の向きに基づいて、前記端末の前記表示画面に対する相対的な向きを算出する、
請求項1〜8のいずれか一項に記載の表示制御システム。
コンピュータを、ユーザが操作する端末と別に設けられ、該ユーザにより視認可能な表示画面にコンテンツを表示させる表示制御システムとして機能させる表示制御プログラムであって、
前記ユーザが操作する端末の向き及び傾きを含む姿勢情報を取得する取得手段、
前記姿勢情報及び前記表示画面の向きに基づいて、前記コンテンツに関連するコンテンツ関連情報の表示位置を算出する算出手段、
前記表示画面における、前記コンテンツ関連情報を表示させない領域である表示禁止領域を設定する設定手段、及び、
前記表示画面に前記コンテンツを表示させつつ、前記表示画面における、前記算出手段により算出された前記表示位置に前記コンテンツ関連情報を表示させ、前記表示禁止領域以外の領域に前記コンテンツ関連情報を表示させるように前記表示位置を調整する表示制御手段、として機能させ、
前記設定手段は、前記表示画面における、前記表示画面上に設けられた物体に対応する物体領域を前記表示禁止領域として設定し、前記物体領域に加えて、前記表示画面上において、前記表示画面に対して垂直方向の前記物体の厚みに起因して前記端末の位置から視認不可能になる領域である遮蔽領域を、さらに前記表示禁止領域として設定する、
表示制御プログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、ユーザの操作により表示されるコンテンツ等は、例えば、商品等の表示位置との位置関係に基づく所定の位置に表示されていた。即ち、コンテンツ等は、ユーザとの位置関係やユーザの身長等を考慮することなく表示されていたので、ユーザにとってコンテンツ等の情報を見難い場合があった。
【0005】
そこで本発明の一側面は、ユーザにより視認可能に設けられた表示装置に表示されたコンテンツをユーザが操作しうるシステムにおいて、ユーザの操作により表示される情報を、ユーザが視認しやすいように表示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一形態に係る表示制御システムは、ユーザが操作する端末と別に設けられ、該ユーザにより視認可能な表示画面にコンテンツを表示させる表示制御システムであって、端末の向き及び傾きを含む姿勢情報を取得する取得手段と、姿勢情報及び表示画面の向きに基づいて、コンテンツに関連するコンテンツ関連情報の表示位置を算出する算出手段と、表示画面における、算出手段により算出された表示位置にコンテンツ関連情報を表示させる表示制御手段と、を備える。
【0007】
本発明の一形態に係る表示制御方法は、ユーザが操作する端末と別に設けられ、該ユーザにより視認可能な表示画面にコンテンツを表示させる表示制御システムにおける表示制御方法であって、端末の向き及び傾きを含む姿勢情報を取得する取得ステップと、姿勢情報及び表示画面の向きに基づいて、コンテンツに関連するコンテンツ関連情報の表示位置を算出する算出ステップと、表示画面における、算出ステップにおいて算出された表示位置にコンテンツ関連情報を表示させる表示制御ステップと、を有する。
【0008】
本発明の一形態に係る表示制御プログラムは、コンピュータを、ユーザが操作する端末と別に設けられ、該ユーザにより視認可能な表示画面にコンテンツを表示させる表示制御システムとして機能させる表示制御プログラムであって、端末の向き及び傾きを含む姿勢情報を取得する取得手段、姿勢情報及び表示画面の向きに基づいて、コンテンツに関連するコンテンツ関連情報の表示位置を算出する算出手段、及び、表示画面における、算出手段により算出された表示位置にコンテンツ関連情報を表示させる表示制御手段、として機能させる。
【0009】
上記側面によれば、ユーザが操作する端末の向き及び傾き並びに表示画面の向きに基づいて、コンテンツ関連情報の適切な表示位置が算出される。これにより、コンテンツ関連情報をユーザに視認しやすい位置に表示させることが可能となる。
【0010】
別の側面に係る表示制御システムでは、算出手段は、姿勢情報及び表示画面の向きに基づいて、所定の基準位置からのオフセットを含む表示位置を算出してもよい。
【0011】
上記側面によれば、表示位置は、所定の基準位置からオフセットされた位置であるので、コンテンツをユーザに視認しやすい位置に表示させることが可能となる。
【0012】
別の側面に係る表示制御システムでは、表示位置は、基準位置より端末の位置に近い位置であることとしてもよい。
【0013】
上記側面によれば、表示位置が所定の基準位置からオフセットされた位置になることにより、基準位置より端末に近い位置にコンテンツ関連情報が表示される。このため、コンテンツ関連情報は、基準位置よりユーザに近い位置に表示される。従って、コンテンツ関連情報をユーザに視認しやすい位置に表示させることが可能となる。
【0014】
さらに別の側面に係る表示制御システムでは、算出手段は、端末の位置情報を用いずに表示位置を算出することとしてもよい。
【0015】
この側面によれば、端末における位置情報の取得、端末から当該表示制御システムへの位置情報の送信、及び、位置情報に基づく算出処理を必要としないので、端末及び当該表示制御システムにおける処理負荷の軽減が可能となる。
【0016】
さらに別の側面に係る表示制御システムでは、表示画面における位置を示すための指示情報を端末から取得する指示情報取得手段、をさらに備え、算出手段は、表示画面に予め配置された1以上のコンテンツ領域のうち、指示情報に基づき選択されたコンテンツ領域に対応するコンテンツ関連情報の表示位置を算出し、表示制御手段は、指示情報に基づき選択されたコンテンツ領域に対応するコンテンツ関連情報を、算出手段により算出された表示位置に表示させることとしてもよい。
【0017】
上記側面によれば、端末における操作に基づく指示情報が取得され、指示情報に基づき選択されたコンテンツ領域対応するコンテンツ関連情報が表示される。これにより、コンテンツ領域に示される事項に関連するコンテンツ関連情報を表示させることができる。
【0018】
さらに別の側面に係る表示制御システムでは、基準位置は、指示情報により規定されることとしてもよい。
【0019】
上記側面によれば、指示情報により規定される位置からオフセットされた位置にコンテンツ関連情報が表示される。
【0020】
さらに別の側面に係る表示制御システムでは、基準位置は、指示情報により制御されるカーソルの位置、または、カーソルにより指定されたコンテンツ領域の位置であることとしてもよい。
【0021】
上記側面によれば、指示情報により制御されるカーソルの位置またはカーソルにより指定されたコンテンツ領域の位置からオフセットされた位置にコンテンツ関連情報が表示される。
【0022】
さらに別の側面に係る表示制御システムでは、表示画面における、コンテンツ関連情報を表示させない領域である表示禁止領域を設定する設定手段をさらに備え、表示制御手段は、表示禁止領域以外の領域にコンテンツ関連情報を表示させるように表示位置を調整することとしてもよい。
【0023】
上記側面によれば、コンテンツ関連情報は表示禁止領域以外に表示されるので、コンテンツ関連情報を表示させたくない所望の領域にコンテンツ関連情報を表示させないことにより、コンテンツ関連情報の視認性の向上を図ることができる。
【0024】
さらに別の側面に係る表示制御システムでは、設定手段は、表示画面における、表示画面上に設けられた物体に対応する物体領域を表示禁止領域として設定することとしてもよい。
【0025】
上記側面によれば、表示画面上に物体を配置させ、当該物体に対応する領域が表示禁止領域として設定されるので、コンテンツ関連情報を物体に重畳させないで表示させることが可能となる。
【0026】
さらに別の側面に係る表示制御システムでは、設定手段は、物体領域に加えて、表示画面上において、表示画面に対して垂直方向の物体の厚みに起因して端末の位置から視認不可能になる領域である遮蔽領域を、さらに表示禁止領域として設定することとしてもよい。
【0027】
上記側面によれば、表示画面上に配置された物体の厚みに起因して表示画面上においてユーザから視認不可能となる領域以外に、コンテンツ関連情報が表示されることとなるので、コンテンツ関連情報の視認性が向上される。
【0028】
さらに別の側面に係る表示制御システムでは、表示制御手段は、コンテンツ関連情報が表示画面上において互いに重ならないようにコンテンツ関連情報の表示位置を調整することとしてもよい。
【0029】
上記側面によれば、一のコンテンツ関連情報の上に他のコンテンツ関連情報が重畳されることがないので、各コンテンツの視認性が向上される。
【0030】
さらに別の側面に係る表示制御システムでは、算出手段は、複数の端末から取得した姿勢情報に基づいて、表示画面の向きを算出し、算出した表示画面の向きに基づいて、端末の表示画面に対する相対的な向きを算出することとしてもよい。
【0031】
上記側面によれば、複数の端末の姿勢情報に基づいて表示画面の向きが算出されるので、表示画面の向きをシステムに予め設定する必要がない。従って、表示画面の向きに関する情報の入力の手間が軽減されると共に、入力された情報を記憶するための記憶手段が不要となる。
【発明の効果】
【0032】
本発明の一側面によれば、ユーザにより視認可能に設けられた表示装置に表示されたコンテンツを複数のユーザが操作しうるシステムにおいて、ユーザの操作により表示される情報を、ユーザが視認しやすいように表示することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0035】
図1は、本実施形態に係る表示制御システムの装置構成を示す図である。本実施形態の表示制御システム1は、ユーザにより視認可能な表示画面にコンテンツを表示させるシステムである。
図1に示すように、表示制御システム1は、表示制御装置10及び表示装置Dを含む。また、表示制御装置10は、ネットワークNを介して電子商取引サーバ50及び複数の端末Tと通信可能に構成されている。本実施形態の、表示制御システム1は、ユーザが操作する端末Tと別に設けられた表示装置Dの表示画面にコンテンツを表示させる。
【0036】
表示装置Dは、例えば、デジタルサイネージを構成し、複数の端末Tのユーザが視認可能な場所に設けられる表示画面を有する。デジタルサイネージは、画像及び文字等の情報を表示して、多くのユーザに情報を提供するためのものである。本実施形態では、表示装置Dにより構成されるデジタルサイネージは、端末Tのユーザに種々の情報を提供する。
【0037】
表示制御装置10は、表示装置Dの表示制御を行う。具体的には、表示制御装置10は、表示装置Dに種々のコンテンツを表示させることができる。また、本実施形態の表示制御装置10は、端末Tのウェブブラウザにコンテンツを提供するウェブサーバとしての機能を有する。即ち、表示制御装置10は、端末Tにおける指示入力を受け付けると共に、端末Tに設けられたディスプレイにコンテンツを表示させることができる。端末Tにおける指示入力は、例えばタッチパネルにより構成される表示装置に対する入力である。なお、本実施形態では、表示制御装置10がウェブサーバとしての機能を有することとしているが、ネットワークを介して表示制御装置10及び端末Tと通信可能な別のサーバにウェブサーバとしての機能が構成されてもよい。
【0038】
電子商取引サーバ50は、商品の販売等のサービスを提供する電子商取引サイトを構成するサーバであって、種々の商品に関する商品情報及び商品の画像等を有する。本実施形態では、電子商取引サーバ50は、商品情報及び商品画像等を表示制御装置10に提供する。
【0039】
端末Tは、ユーザにより所持される装置であって、例えば、デジタルサイネージに表示されたコンテンツに対する指示入力を表示制御装置10に送信する。端末Tは、例えば高機能携帯電話機(スマートフォン)により構成されるが、端末Tを構成する装置は限定されず、例えば携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末、据置型又は携帯型のパーソナルコンピュータでもよい。なお、
図1では、3台の端末Tが示されているが、端末Tの数はこれに限定されない。
【0040】
図2は、表示制御装置10の機能的構成を示すブロック図である。表示制御装置10は、例えば、サーバにより構成される。
【0041】
本実施形態の表示制御装置10は、
図2に示すように、機能的には、取得部11(取得手段)、指示情報取得部12(指示情報取得手段)、算出部13(算出手段)、設定部14(設定手段)及び表示制御部15(表示制御手段)を備える。また、表示制御装置10の各機能部は、設定情報記憶部17といった記憶手段にアクセス可能である。設定情報記憶部17は、表示制御装置10によりネットワークNを介してアクセスされることとしてもよいし、表示制御装置10内に設けられることとしてもよい。
【0042】
図3は、表示制御装置10のハードウェア構成図である。表示制御装置10は、物理的には、
図3に示すように、プロセッサにより構成されるCPU101、RAM及びROMといったメモリにより構成される主記憶装置102、ハードディスク等で構成される補助記憶装置103、ネットワークカード等で構成される通信制御装置104、入力デバイスであるキーボード、マウス等の入力装置105、ディスプレイ等の出力装置106などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
【0043】
図2に示した各機能は、
図3に示すCPU101、主記憶装置102等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェア(表示制御プログラム)を読み込ませることにより、CPU101の制御のもとで通信制御装置104、入力装置105、出力装置106を動作させるとともに、主記憶装置102や補助記憶装置103におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。処理に必要なデータやデータベースは主記憶装置102や補助記憶装置103内に格納される。
【0044】
まず、本実施形態の表示制御システム1を概略的に説明する。本実施形態の表示制御システム1では、表示制御装置10は、デジタルサイネージを構成する表示装置Dに複数の商品画像の一覧をコンテンツとして表示させる。具体的には、電子商取引サーバ50は種々の商品情報及び商品画像等を有しているので、表示制御部15は、電子商取引サーバ50から商品情報及び商品画像を複数取得して、表示装置Dに表示させる。
【0045】
表示装置Dにより表示された表示画面を視聴しているユーザは、自分が所持する端末Tを用いて表示制御装置10にアクセスすることにより、表示画面に表示された商品に関するコンテンツ関連情報を表示画面に表示させたり、端末Tに表示させたりすることができる。
【0046】
端末Tにおける表示制御装置10へのアクセスは、例えば端末Tにおいて実行されるブラウザにより実現される。端末Tのブラウザは、表示制御装置10に対するアクセスを行う。具体的には、端末Tのブラウザは、本実施形態の表示制御システムによる商品に関する情報の提供等のサービスを特定するURLにアクセスする。このURLは、種々の方法により端末Tに提供される。例えば、URLを示すQRコード(登録商標)を表示装置Dの表示画面に表示させ、表示されたQRコードを端末Tが読み取ることにより、端末TはURLを取得する。
【0047】
また、URLを表す情報が重畳された音声を、表示装置Dの近傍において発生させることにより、端末TにURLを取得させることとしてもよい。また、端末Tから所定の電話番号に対するアクセスを行うと、そのアクセスに呼応してSMS(Short Message Service)等の通知手段により端末TにURLが提供されることとしてもよい。
【0048】
また、表示装置Dの近傍に存在する端末Tに対して、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)等の近距離無線通信により、URLが提供されることとしてもよい。この場合には、端末Tは、近距離無線通信により表示制御装置10を識別するIDを取得する。そして、端末Tは、取得したIDに基づいて、当該表示制御システムに係るサービスを利用するためのアプリケーションにおいて管理されているIDとURLの関連付けを参照して、URLを取得できる。
【0049】
なお、上記説明では、端末Tは、ブラウザにおいて実行されるブラウザアプリケーションにより表示制御装置10に対してアクセスすることとしているが、専用のアプリケーションにより表示制御装置10に対するアクセスを行うこととしてもよい。端末Tは、例えばWi−Fiといった通信方式を介して、表示制御装置10にアクセスする。また、端末Tは、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)等の近距離無線通信により、表示制御装置10にアクセスすることとしてもよく、端末Tと表示制御装置10とのアクセスの通信方式は限定されない。
【0050】
図4は、端末Tの機能的構成を示すブロック図である。端末Tは、指示入力受付部31、姿勢情報取得部32、送信部33、表示制御部34及びディスプレイTPを備える。ディスプレイTPは、例えばタッチパネルにより構成される。
【0051】
指示入力受付部31は、ディスプレイTPを介してユーザにより入力された指示入力を受け付ける。本実施形態の指示入力受付部31は、表示装置Dの表示画面に表示されるカーソルを操作するための、タッチパネルに対する入力操作を指示情報として受け付ける。具体的には、端末Tのユーザがタッチパネルに対する操作を行うと、その操作を示す指示情報が表示制御装置10に送信されることにより、表示装置Dの表示画面に表示されたカーソルの位置を移動させることができる。また、指示入力受付部31は、表示装置Dの表示画面に表示された商品画像等のコンテンツを選択する選択操作を指示情報として受け付ける。
【0052】
姿勢情報取得部32は、端末Tの向き及び傾きを含む姿勢情報を取得する。具体的には、端末Tの向きは、例えば、水平面に対して垂直なZ軸を回転軸とする端末Tの回転角(端末Tのヨー角)であって、北方向を0radとして、南方向をπradとして表される。また、端末Tの傾きは、例えば、水平面に平行であって、且つ、例えば端末Tのディスプレイ面に沿うY軸を回転軸とする端末Tの回転角(端末Tのピッチ角)であって、例えば、端末Tの所定状態(例えばディスプレイの表示面が水平面に対して垂直の状態)を0radとして表される。端末Tの向き及び傾きは、端末Tに備えられた電子コンパス、加速度センサ及びジャイロセンサ等のセンサにより検出される。姿勢情報取得部32は、これらのセンサから端末Tの向き及び傾きを取得する。
【0053】
送信部33は、指示入力受付部31により受け付けられた指示入力に関する指示情報及び姿勢情報取得部32により取得された姿勢情報を表示制御装置10に送信する。
【0054】
表示制御部34は、表示装置Dの表示画面に表示されたカーソルを操作するためのユーザインターフェース画面をディスプレイに表示させる。また、表示制御部34は、表示制御装置10及び電子商取引サーバ50等から提供された種々の情報をディスプレイTPに表示させてもよい。
【0055】
再び
図2を参照して、表示制御装置10の各機能部を説明する。取得部11は、ユーザが操作する端末Tの向き及び傾きを含む姿勢情報を取得する。前述のとおり、端末Tにおいて姿勢情報が取得され、取得された姿勢情報が送信されるので、取得部11は、端末Tから送信された姿勢情報を取得する。
【0056】
指示情報取得部12は、表示装置Dの表示画面における位置を示すための指示情報を端末Tから取得する。指示情報は、表示装置Dの表示画面に表示されるカーソルを操作するための、タッチパネルに対する入力操作を示す情報である。
【0057】
算出部13は、姿勢情報及び表示画面の向きに基づいて、コンテンツに関連するコンテンツ関連情報の表示位置を算出する。ここで、表示画面の向きに関する情報は、表示制御装置10の内部または表示制御装置10がアクセス可能な記憶手段に記憶されている。さらに、具体的には、算出部13は、姿勢情報及び表示画面の向きに基づいて、コンテンツ関連情報の表示位置に関する所定の基準位置からのオフセットを含む表示位置を算出する。基準位置は、表示装置の表示画面における、指示情報により規定される位置である。基準位置は、例えば、指示情報により示されるカーソルの位置である。また、基準位置は、表示画面に設定されたコンテンツ領域のうち、カーソルにより指定されたコンテンツ領域の位置であってもよい。なお、コンテンツ領域は、表示画面における、例えば商品画像等の各コンテンツが表示された領域、または、後述するように、実物の商品等の物体を配置した領域である。算出部13は、姿勢情報及び表示画面の向きに基づいて、基準位置からオフセットされた位置を表示位置として算出する。表示位置の算出については、後に詳述する。
【0058】
設定部14は、表示装置Dの表示画面における表示禁止領域を設定する。表示禁止領域は、コンテンツ関連情報を表示させない領域である。表示禁止領域の設定については、後に詳述する。
【0059】
表示制御部15は、算出部13により算出された表示位置にコンテンツ関連情報を表示させる。表示制御部15は、例えば、電子商取引サーバ50から取得した商品画像等のコンテンツを表示画面に表示させる。各商品画像が表示されている領域は、コンテンツ領域として設定される。また、表示画面上に配置された物体に対応する表示画面上の領域がコンテンツ領域として設定される。算出部13が、表示画面に配置された1以上のコンテンツ領域のうち、指示情報に基づき選択されたコンテンツ領域に対応するコンテンツ関連情報の表示位置を算出すると、表示制御部15は、コンテンツ領域に対応するコンテンツ関連情報を、算出部13により算出された表示位置に表示させる。コンテンツ領域に対応するコンテンツ関連情報は、例えば、表示画面上に配置された物体や商品画像に関連する情報である。
【0060】
図5は、従来のコンテンツ関連情報の表示制御の例を示す図である。
図5に示すように、表示画面DSには、商品画像Mが表示されている。
【0061】
ユーザU1が自身が所持する端末を操作することによりカーソルCR1が操作され、カーソルCR1により商品画像Mが選択されると、商品画像Mに関するコンテンツ関連情報C01が表示される。従来のシステムでは、コンテンツ関連情報は、例えば、商品画像Mの位置を基準位置として、その右側に表示される。
【0062】
また、ユーザU2,U3がそれぞれが所持する端末を操作することによりカーソルCR2,CR3が操作され、カーソルCR2,CR3により商品画像Mが選択されると、商品画像Mに関するコンテンツ関連情報C02,C03が表示される。
【0063】
このように、従来のシステムでは、コンテンツ関連情報C01,C02,C03は、商品画像Mの右側という所定の位置に表示され、ユーザU1,U2,U3のそれぞれとの位置関係や身長が考慮されない位置に表示される。このため、ユーザU1,U2,U3のそれぞれは、コンテンツ関連情報C01,C02,C03を見難い場合があった。
【0064】
図6は、本実施形態におけるコンテンツ関連情報の表示制御の例を示す図である。
図6に示すように、表示画面DSには、商品画像Mが表示されている。
【0065】
ユーザU1により、自身が所持する端末Tが操作されると、かかる操作に基づく指示情報が指示情報取得部12により取得される。取得された指示情報に基づきカーソルCR1が操作され、カーソルCR1により商品画像Mが選択されると、取得部11は、ユーザU1が操作する端末Tの向き及び傾きを含む姿勢情報を、当該端末Tから取得する。算出部13は、姿勢情報及び表示画面DSの向きに基づいて、商品画像Mに関連するコンテンツ関連情報C11の表示位置を算出する。
【0066】
図7は、表示位置の算出の具体例を示す図である。具体的には、
図7に示す例では、表示画面DSの横方向をX軸とし、縦方向をY軸として、表示位置のX座標(x’)の算出の例が示される。
図7に示すように、表示画面DSにおけるカーソルの位置を位置P
CRとし、算出する表示位置を位置P
Cとする。また、北方向を0radとして、表示画面DSの背面方向の向きを角度θ
wallとし、端末Tの向きを角度θ
userとすると、表示画面DSの向きに対する端末Tの向きを示す角度θ
cursorは、以下の式(1)で表される。なお、表示画面DSの背面方向の向きを角度θ
wallは、例えば既知の値として、予めシステムに入力される。
θ
cursor=θ
wall−θ
user ・・・(1)
【0067】
また、カーソルCR1のX座標をxとすると、表示位置のX座標(x’)は以下の式(2)で表される。
x’=x+dx ・・・(2)
式(2)におけるdxは、所定の基準位置に対する表示位置のX座標におけるオフセットである。即ち、
図7に示す例では、カーソルCR1の位置をコンテンツ関連情報の表示位置に関する所定の基準位置としている。式(2)におけるdxは、表示画面DSの向きに対する端末Tの向きの関数として、以下の式(3)にように表される。
dx=fx(θ
cursor)=fx(θ
wall−θ
user) ・・・(3)
【0068】
そして、式(3)により示される関数fxには、システムの設計により種々の関数を適用できる。例えば、関数fxは、
図8及び式(4)に示すような関数であってもよい。
fx(θ
cursor)=l/2+Alsin(θ
cursor) ・・・(4)
図8は、式(4)に示す関数を説明する図である。式(4)及び
図8において、長さlは、商品画像MのX軸方向の幅であり、係数Aは、コンテンツ関連情報の表示位置を調整する所定の係数である。
図8に示すように、オフセットdxを以下の式(5)のように表すと、
dx=l/2+A
j ・・・(5)
商品画像の端部からコンテンツ関連情報の表示位置P
Cまでの距離A
jは、式(6)により表される。
A
j=Alsin(θ
cursor) ・・・(6)
【0069】
即ち、式(6)から判るように、コンテンツ関連情報の表示位置のX座標は、ユーザの端末Tの向きθ
userに応じて、商品画像Mの端部(例えば右端部)から、商品画像Mの幅lのA倍の長さだけ離れた位置までの間に設定される。なお、
図8では、説明の便宜のため、コンテンツ関連情報の表示位置のX座標(x’)を、カーソルCR1の位置のX座標(x)に対して、X軸の正方向にオフセットdxを加えた位置として示しているが、角度θ
cursorが例えば3π/2<θ
cursor<2πである場合には、オフセットdxは負の値となり、コンテンツ関連情報の表示位置はカーソルの位置の左側にオフセットされる。また、コンテンツ関連情報の表示位置の座標は、コンテンツの中央部、左端部、右端部等の任意の部分の座標でよい。
【0070】
以上のように表示位置が算出されるので、コンテンツ関連情報C11の表示位置は、「商品画像Mの右側」やカーソルCR1の位置等の基準位置ではなく、カーソルCR1の位置からオフセットされた位置になり、カーソルCR1の位置より端末Tに近い位置となる。これにより、コンテンツ関連情報C11は、カーソルCR1やカーソルCR1に指定された商品画像Mの位置よりユーザU1に近い位置に表示される。従って、コンテンツ関連情報C11をユーザに視認しやすい位置に表示させることが可能となる。
【0071】
また、以上説明したように、コンテンツ関連情報の表示位置の算出には、例えばGPS装置等により取得される端末Tの位置を示す位置情報を必要としない。これにより、端末Tにおける位置情報の取得、端末Tから表示制御装置10への位置情報の送信、及び、位置情報に基づく算出処理が必要とされない。従って、端末T及び表示制御装置10における処理負荷の軽減が可能となる。また、GPS装置により取得される位置情報の精度に関わらず、コンテンツ関連情報を好適な位置に表示させることが可能となる。
【0072】
なお、
図7及び
図8では、表示画面DSにおけるコンテンツ関連情報の表示位置のX座標の算出を説明した。即ち、
図7及び
図8の例では、端末Tの向き(端末Tのヨー角)をθ
userとして、X座標の値をθ
userの関数として算出した。これに対して、表示画面DSにおけるコンテンツの表示位置のY座標は、端末Tの傾き(端末Tのピッチ角)の関数として算出できる。即ち、
図7及び
図8の説明において、表示画面DSの横方向に沿って設定されたX軸を、表示画面DSの縦方向に沿うY軸に置き換え、且つ端末Tの向き(端末Tのヨー角)(θ
user)を端末Tの傾き(端末Tのピッチ角)に置き換えることにより、表示位置のY座標は、端末Tの傾きの関数として算出できる。
図7及び
図8を参照して説明したX座標の算出の例をY座標の算出に置き換えることは当業者が通常に有する知見により容易であるので、Y座標の算出の具体的な説明は省略する。
【0073】
なお、以上の説明では、表示画面DSの背面方向の向きを示す角度θ
wallを既知の値としているが、算出部13は、複数の端末Tから取得した姿勢情報に基づいて、表示画面の向きを示す角度θ
wallを算出してもよい。具体的には、算出部13は、複数の端末Tの姿勢情報に含まれる端末Tの向きを示す角度θ
userを取得し、角度θ
userの平均値を角度θ
wallとしてもよい。そして、算出部13は、算出した角度θ
wallと各端末Tの向きを示す角度θ
userに基づいて、各端末Tの表示画面DSに対する相対的な向きと示す角度θ
cursorを算出してもよい。これにより、複数の端末Tの姿勢情報に基づいて表示画面DSの向きが算出されるので、表示画面DSの向きをシステムに予め設定する必要がない。従って、表示画面DSの向きに関する情報の入力の手間が軽減されると共に、入力された情報を記憶するための記憶手段が不要となる。
【0074】
次に、
図9を参照して、表示画面DSにおいてコンテンツ関連情報を表示させない領域である表示禁止領域の設定、及び表示禁止領域を考慮した表示制御について説明する。本実施形態の表示制御システム1では、表示画面DS上に物体を設けることができる。
図9に示す例では、例えば、本である商品B1,B2が表示画面DS上に設けられている。設定部14は、表示画面DS状において、商品B1,B2に対応する物体領域を表示禁止領域として設定する。物体領域に関する情報は、例えば、システムの管理者等により入力されることとしてもよい。また、表示画面DSを撮像する撮像手段を設けて、撮像手段により撮像された表示画面DSの画像から物体を抽出し、表示画面DSと撮像手段との位置関係等に基づいて物体領域が算出されることとしてもよい。入力または算出された物体領域に関する情報、設定された表示禁止領域に関する情報は、設定情報記憶部17に記憶される。
【0075】
図9では、表示禁止領域が設定されない場合において算出部13により算出された表示位置に基づいて表示されたコンテンツ関連情報C20が示されている。表示制御部15は、表示禁止領域以外の領域にコンテンツ関連情報を表示させるように、算出部13により算出された表示位置を調整する。表示制御部15は、表示禁止領域に関する情報を設定情報記憶部17から取得する。表示制御部15は、例えば、コンテンツ関連情報C21に示すように、カーソルCR21の位置である基準位置からみた算出部13により算出された表示位置の方向に、コンテンツ関連情報が表示禁止領域に重ならない位置までコンテンツ関連情報の表示位置をシフトさせる。また、表示制御部15は、コンテンツ関連情報C22に示すように、表示画面DS上において表示禁止領域でない領域を探索して、コンテンツ関連情報の表示位置を調整してもよい。
【0076】
このようにコンテンツ関連情報の表示位置を調整することにより、コンテンツ関連情報が表示禁止領域以外に表示される。これにより、コンテンツ関連情報を表示させたくない所望の領域にコンテンツ関連情報を表示させないことにより、コンテンツ関連情報の視認性の向上を図ることができる。また、表示画面上に物体を配置させ、当該物体に対応する領域が表示禁止領域として設定されるので、コンテンツ関連情報を物体に重畳させないで表示させることが可能となる。
【0077】
図10を参照して、表示画面DS上に設けられた物体の厚みに起因して、ユーザから視認不可能になる領域を表示禁止領域として設定する設定処理を説明する。
図10に示す例では、例えば、本である商品B1,B2が表示画面DS上に設けられており、表示画面DSに対して垂直方向の商品B1の厚みに起因してユーザU1にとって視認不可能となる遮蔽領域Hが発生する。設定部14は、遮蔽領域Hを、さらに表示禁止領域として設定する。
【0078】
遮蔽領域Hは、表示画面DS上において商品B1に対応する表示禁止領域に隣接して発生し、
図10の例では、商品B1に左側に隣接して発生する。遮蔽領域Hの縦方向の長さは、例えば、商品B1の縦方向の長さと略同等である。商品B1の縦方向の長さ及び厚みの情報は、例えばシステムの管理者等により予め入力されることとしてもよいし、商品B1の情報を有する電子商取引サーバ50等から取得されてもよい。
【0079】
ここで、
図11を参照して、遮蔽領域の横方向の長さl
2の算出の例を説明する。
図11に示す例では、表示画面DS上に商品Bが設けられている。商品Bは、厚みd
objを有する。また、表示画面DSに垂直な方向に対する、端末Tからみたカーソルの位置P
CRの方向を角度θ
1とし、表示画面DSに垂直な方向に対する、端末Tからみた遮蔽領域Hの右端部の方向を角度θ
2とする。ここで、遮蔽領域の横方向の長さl
2は、以下の式(7)で表される。
l
2=d
obj・tanθ
2 ・・・(7)
【0080】
さらに、端末Tの位置のX座標から商品Bを指定するカーソルの位置P
CRのX座標までの長さをx
userとし、カーソルの位置P
CRから商品Bの右端部までの長さをx
objとする。そして、端末Tから表示画面DSまでの距離をd
userとすると、角度θ
2は、以下の式(8)により表される。
θ
2≒tan
−1((x
user+x
obj)/d
user) ・・・(8)
従って、式(7)及び式(8)より、遮蔽領域の横方向の長さl
2は、以下の式(9)により算出される。
l
2=d
obj・tan(tan
−1((x
user+x
obj)/d
user)) ・・・(9)
なお、d
userの値は、例えば、端末Tにより撮像される表示画面DS上の文字の大きさ等に基づいて推測可能である。また、x
userの値は、例えば、d
usertanθ
1の値の算出により得られる。
【0081】
また、長さx
obj及び長さl
2に比べて、端末Tから表示画面DSまでの距離が十分に大きい場合には、角度θ
1は角度θ
2と略等しい。また、角度θ
1には、
図7を参照して説明した、端末Tの向きを示す角度θ
cursorの値を適用できる。従って、式(7)より、長さl
2は以下の式(10)のように表される。
l
2=d
obj・tanθ
1 =d
obj・tanθ
cursor ・・・(10)
【0082】
再び
図10を参照して、設定部14は、以上説明したように算出された遮蔽領域Hの横の長さl
2を用いて遮蔽領域Hが設定し、設定された遮蔽領域Hをさらに表示禁止領域として設定する。
図10では、遮蔽領域Hを表示禁止領域に含めない場合において表示されたコンテンツ関連情報C30が示されている。表示制御部15は、表示禁止領域以外の領域にコンテンツ関連情報を表示させるように、算出部13により算出された表示位置を調整する。表示制御部15は、例えば、コンテンツ関連情報C31に示すように、コンテンツ関連情報C30の表示位置を、コンテンツ関連情報が表示禁止領域に重ならない位置までシフトさせる。
【0083】
このように、表示画面上に配置された物体の厚みに起因して表示画面上においてユーザから視認不可能となる領域以外にコンテンツ関連情報が表示されるように制御されるので、コンテンツ関連情報の視認性が向上される。
【0084】
なお、表示制御部15は、複数のコンテンツ関連情報を表示させる場合に、コンテンツ関連情報が表示画面DS上において互いに重ならないようにコンテンツ関連情報の表示位置を調整することとしてもよい。このように表示位置が調整されることにより、一のコンテンツ関連情報の上に他のコンテンツ関連情報が重畳されることがないので、各コンテンツ関連情報の視認性が向上される。
【0085】
次に、
図12を参照して、本実施形態の表示制御方法について説明する。
図12は、表示制御システム1における表示制御方法の処理内容の例を示すフローチャートである。
【0086】
まず、表示制御部15は、例えば商品画像の一覧のようなコンテンツを表示装置Dの表示画面DS(デジタルサイネージ)に表示させる(S1)。続いて、ユーザによる端末Tの操作により表示画面DSに表示されたカーソルが操作され、カーソルによりコンテンツ(商品画像)が選択されると、指示情報取得部12は、端末Tからコンテンツを選択する指示情報を取得する(S2)。さらに、取得部11は、端末Tの向き及び傾きを示す姿勢情報を端末Tから取得する。
【0087】
次に、算出部13は、選択されたコンテンツに関連するコンテンツ関連情報(例えば選択された商品画像に関連する情報)の表示位置を算出する(S3)。そして、表示制御部15は、選択されたコンテンツに関連するコンテンツ関連情報を、ステップS3において算出された表示位置に表示させる(S4)。
【0088】
次に、
図13を参照して、コンピュータを表示制御装置10として機能させるための表示制御プログラムを説明する。表示制御プログラムp1は、メインモジュールm10、取得モジュールm11、指示情報取得モジュールm12、算出モジュールm13、設定モジュールm14及び表示制御モジュールm15を備える。
【0089】
メインモジュールm10は、表示制御処理を統括的に制御する部分である。取得モジュールm11、指示情報取得モジュールm12、算出モジュールm13、設定モジュールm14及び表示制御モジュールm15を実行することにより実現される機能はそれぞれ、
図2に示される表示制御装置10の取得部11、指示情報取得部12、算出部13、設定部14及び表示制御部15の機能と同様である。
【0090】
表示制御プログラムp1は、例えば、CD−ROMやDVD−ROMまたは半導体メモリ等の記憶媒体d1によって提供される。また、表示制御プログラムp1は、搬送波に重畳されたコンピュータデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
【0091】
以上説明した本実施形態の表示制御システム1、表示制御方法及び表示制御プログラムp1によれば、ユーザが操作する端末Tの向き及び傾き並びに表示画面DSの向きに基づいて、コンテンツ関連情報の適切な表示位置が算出される。表示位置は、所定の基準位置からオフセットされた位置であるので、コンテンツ関連情報をユーザに視認しやすい位置に表示させることが可能となる。
【0092】
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0093】
実施形態では、上記実施形態では、指示情報取得部12及び設定部14が表示制御装置10に備えられることとしたが、これらの機能部は、本実施形態において必須の構成要素ではない。
表示制御システムは、ユーザが操作する端末と別に設けられ、該ユーザにより視認可能な表示画面にコンテンツを表示させる表示制御システムであって、ユーザの端末の向き及び傾きを含む姿勢情報を取得する取得手段と、姿勢情報及び表示画面の向きに基づいて、コンテンツに関連するコンテンツ関連情報の表示位置を算出する算出手段と、表示画面における、算出手段により算出された表示位置にコンテンツ関連情報を表示させる表示制御手段と、を備える。