特許第6175688号(P6175688)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ タイガー魔法瓶株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6175688-炊飯器 図000002
  • 特許6175688-炊飯器 図000003
  • 特許6175688-炊飯器 図000004
  • 特許6175688-炊飯器 図000005
  • 特許6175688-炊飯器 図000006
  • 特許6175688-炊飯器 図000007
  • 特許6175688-炊飯器 図000008
  • 特許6175688-炊飯器 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6175688
(24)【登録日】2017年7月21日
(45)【発行日】2017年8月9日
(54)【発明の名称】炊飯器
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/00 20060101AFI20170731BHJP
【FI】
   A47J27/00 103P
   A47J27/00 103E
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-241771(P2012-241771)
(22)【出願日】2012年11月1日
(65)【公開番号】特開2014-90786(P2014-90786A)
(43)【公開日】2014年5月19日
【審査請求日】2015年8月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003702
【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136319
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 宏修
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 学
(72)【発明者】
【氏名】矢野 吉彦
【審査官】 木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−243873(JP,A)
【文献】 特開昭61−176314(JP,A)
【文献】 特開平11−276345(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ユニットと、
蓋ユニットと、
蓋ヒータユニットと、
前記蓋ユニットおよび前記蓋ヒータユニットを回動自在に前記本体ユニットに接続する回動機構と、
前記蓋ユニットに設けられる蒸気ユニットと、
蒸気通路部を有する内蓋と
を備え、
前記回動機構は、前記蓋ユニットを回動自在に前記本体ユニットに接続する第1回動機構と、前記本体ユニットに対して前記蓋ヒータユニットが回動することができるように前記蓋ヒータユニットを前記本体ユニットに対して直接的または間接的に接続する第2回動機構から成り、
前記蓋ヒータユニットは、貫通孔を有すると共に、前記内蓋と前記蓋ユニットに挟まれており、
前記蒸気通路部は、前記貫通孔に挿通され、前記蒸気ユニットまで至る
炊飯器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炊飯器に関する。
【背景技術】
【0002】
過去に「本体ユニットにヒンジ結合される蓋内枠体と、係止体とにより蓋外郭体を挟み込み、蓋内枠体に設けられる係止部に係止体を係止させることによって、蓋外郭体を本体ユニットに対して着脱可能とした炊飯器」が提案されている(例えば、特開2002−095579号公報等参照)。
【0003】
このような炊飯器は、炊飯性能および保温性能を確保しつつ、蓋体の清掃性を向上させることができるという特徴を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−095579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述の炊飯器では、係止体が比較的小さいため、使用者が係止体を紛失するおそれがある。このように使用者が係止体を紛失してしまうと、使用者が炊飯器を使用することができなくなる不都合が生じる。
【0006】
本発明の課題は、独立した小さな部品を使用することなく、炊飯性能、保温性能および蓋体の清掃性を確保することができる炊飯器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る炊飯器は、本体ユニット、蓋ユニット、蓋ヒータユニット、回動機構、蒸気ユニットおよび内蓋を備える。回動機構は、蓋ユニットおよび蓋ヒータユニットを回動自在に本体ユニットに接続する。なお、ここにいう「回動機構」とは、例えばヒンジ機構等である。蒸気ユニットは、蓋ユニットに設けられる。内蓋は、蒸気通路部を有する。そして、この炊飯器において、回動機構は、第1回動機構および第2回動機構から成る。第1回動機構は、蓋ユニットを回動自在に本体ユニットに接続する。第2回動機構は、本体ユニットに対して蓋ヒータユニットが回動することができるように蓋ヒータユニットを本体ユニットに対して直接的または間接的に接続する。また、蓋ヒータユニットは、貫通孔を有すると共に、内蓋と蓋ユニットに挟まれる。また、蒸気通路部は、貫通孔に挿通され、蒸気ユニットまで至る。
【0008】
この炊飯器では、蓋ユニットおよび蓋ヒータユニットそれぞれが本体ユニットに回動自在に接続される。このため、この炊飯器では、独立した小さな部品を使用することなく、炊飯性能、保温性能および蓋体の清掃性を確保することができる。また、この炊飯器では、蓋ヒータユニットに蒸気をほとんど接触させずに内部圧力を調整することができる。したがって、この炊飯器では、蓋ヒータユニットを清潔に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態に係る炊飯器の分解斜視図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る炊飯器の縦断面図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る炊飯器の蓋ヒータユニットの拡大斜視図である。
図4】本発明の第1実施形態に係る炊飯器において蓋体を全開にした状態の縦断面図である。
図5図5に示される炊飯器において蓋ヒータユニットから内蓋を取り外した状態の縦断面図である。
図6図6に示される炊飯器において第1可動部から蓋ユニットを少し引き抜いた状態の縦断面図である。
図7図7に示される炊飯器において第1可動部から蓋ユニットを完全に引き抜いた状態の縦断面図である。
図8】本発明の第2実施形態に係る炊飯器において蓋ユニットを取り外した状態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
−第1実施形態−
本発明の第1実施形態に係る炊飯器100は、図1および図2に示されるように、主に、本体ユニット200、蓋ユニット300、第1ヒンジ機構350、蓋ヒータユニット400、第2ヒンジ機構450、内蓋500および内鍋600から構成される。以下、この炊飯器100の構成部品について詳述する。
【0011】
なお、この炊飯器100には、図2に示されるように、オプションとして蒸し鍋700が用意されている。この蒸し鍋700の外周部分には、ほぼ全周に亘って複数の開口が形成されている。このため、蒸し鍋700上に置かれた食材には、下段で行われる炊飯によって生じる蒸気が供給される。その結果、蒸し鍋700上に置かれた食材が蒸される。
【0012】
<炊飯器の構成部品>
1.本体ユニット
本体ユニット200は、基本的に、従来の炊飯器の本体ユニットと同様であって、本体ケース、ヒータ、熱板、温度センサ、室温センサ、操作パネル、制御回路基板および電源回路基板等から構成される。なお、ヒータ、熱板、温度センサ、室温センサ、制御回路基板、電源回路基板等は本体ケースに内蔵されており、操作パネルは本体ケースの前方上面等に配置されている。また、後述するが、この本体ユニット200の後方上面には、第1ヒンジ機構350第1支持部351が固定されている(図1および図3参照)。
【0013】
2.蓋ユニット
蓋ユニット300は、図2および図7に示されるように、主に、蓋本体301、装着部302および蒸気ユニット303から構成されている。蓋本体301は、略円環状の部材であって、外蓋体301aおよび内蓋体301bから構成されている。そして、外蓋体301aおよび内蓋体301bは、ビス(図示せず)等により一体的に固定されていると共にその間に断熱空間SPを形成して外部への放熱を抑制している。また、内蓋体301bには、図1図6および図7に示されるように、露受け306が形成されている。この露受け306は、蓋ユニット300が開かれるときに、内蓋500の蒸気口部502に生じ得る結露水が下にしたたり落ちないようにする役目を担っている。そして、この蓋本体301の内孔には、蒸気ユニット303が配置されている。装着部302は、一対の平行な板部である。蓋ユニット300が第1ヒンジ機構350に装着される際、この装着部302に、第1ヒンジ機構350の蓋ユニット着脱部352b(後述)が差し込まれる。
【0014】
また、蓋ユニット300は、第1ヒンジ機構350を介して本体ユニット200に開閉自在に取り付けられている。また、この蓋ユニット300は、全開状態において上方へ引き上げられることによって本体ユニット200(より具体的には第1ヒンジ機構350の第1可動部352(図3参照))から脱離させることができるようになっている。このため、この蓋ユニット300は、丸洗い等をすることができる。
【0015】
3.第1ヒンジ機構
第1ヒンジ機構350は、図3および図7に示されるように、主に、第1支持部351、第1可動部352および第1回動軸353から構成されている。上述したように、第1支持部351は、本体ユニット200の後方上面に固定されている。そして、この第1支持部351には、第11軸受け部351aが設けられている。また、第1可動部352は、図7に示されるように、断面略L字の部材であって、主に、第12軸受け部352aおよび蓋ユニット着脱部352bから形成されている。そして、第12軸受け部352aおよび第1支持部351の第11軸受け部351aには、第1回動軸353が挿通されている。すなわち、この第1可動部352は、第1回動軸353により回動自在に第1支持部351に装着されている。蓋ユニット着脱部352bには、蓋ユニット300が着脱自在に取り付けられる。
【0016】
4.蓋ヒータユニット
蓋ヒータユニット400は、図3に示されるように、略円環状の部材であって、ヒータ401、放熱板403、断熱材402および背面板404から構成される。ヒータ401は、渦巻き状の加熱線であって、通電されることにより発熱する。放熱板403は、略円環状の金属板であって、ヒータ401から生じる熱を均一化して内鍋600に供給する役目を担う。断熱材402は、略円環状の発泡体等であって、ヒータ401の蓋ユニット側に取り付けられており、ヒータ401から生じる熱が蓋ユニット300に伝達されないようにする役目を担っている。背面板404は、放熱板403と共同してヒータ401および断熱材402を密封する。なお、この蓋ヒータユニット400の内孔には、図4に示されるように、後述する内蓋500の蒸気口部502が挿入される。
【0017】
5.第2ヒンジ機構
第2ヒンジ機構450は、図3および図7に示されるように、主に、第2支持部451、第2可動部452および第2回動軸453から構成されている。なお、この第2ヒンジ機構450の幅寸法は、図3に示されるように第1ヒンジ機構350の幅寸法よりも小さい。第2支持部451は、第1ヒンジ機構350の第1可動部352に固定されている。そして、この第2支持部451には、第21軸受け部451aが設けられている。また、第2可動部452は、図3に示されるように、略板状の部材であって、主に、第22軸受け部452a、蓋ヒータユニット固定部452bおよび起上りリブ452cから形成されている。そして、第22軸受け部452aおよび第2支持部451の第21軸受け部451aには、第2回動軸453が挿通されている。すなわち、この第2可動部452は、第2回動軸453により回動自在に第2支持部451に装着されている。蓋ヒータユニット固定部452bには、図3に示されるように、蓋ヒータユニット400が固定されている。起上りリブ452cは、図6および図7に示されるように、第22軸受け部452aの背面側に形成されており、蓋ユニット300の装着時において蓋ユニット300の後端により押圧されているが、蓋ユニット300の脱離時にその押圧から解放される。すなわち、この起上りリブ452cが蓋ユニット300の後端によって押圧されると、蓋ヒータユニット固定部452bが背面側に起き上がる。つまり、蓋ユニット300が第1可動部352の蓋ユニット着脱部352bに装着されると、蓋ヒータユニット400が背面側に起き上がる(図5参照)。一方、蓋ユニット300が第1可動部352の蓋ユニット着脱部352bから取り外されると、蓋ヒータユニット400が自然に前面側に倒れこむ(図3および図6参照)。なお、これは、側面視において、蓋ヒータユニット400の重心位置が第2回動軸453よりも前方に設定されていることに起因する(図5参照)。
【0018】
なお、この第2ヒンジ機構450は、図2に示されるように、蓋ユニット300が全閉状態であるときにヒータ401および放熱板403が第2回動軸453の下方に位置するように設計されている(図2参照)。
【0019】
また、第2ヒンジ機構450の第2回動軸453は、蓋ユニット300の全閉状態において第1ヒンジ機構350の第1回動軸353の前方斜め上に位置し(図2参照)、蓋ユニット300の全開状態において第1ヒンジ機構350の第1回動軸353の後方斜め上に位置する。すなわち、第1ヒンジ機構350の第1回動軸353を基準として見た場合、「蓋ユニット300が全閉状態から全開状態となるとき」又は「蓋ユニット300が全開状態から全閉状態となるとき」、第2ヒンジ機構450の第2回動軸453は、第1回動軸353を中心とする円弧軌道に沿って移動することとなる。
【0020】
6.内蓋
内蓋500は、図1および図5に示されるように、略円環状の部材であって、内蓋本体501および蒸気口部502から構成される。内蓋本体501は、略円環状の金属部材である。蒸気口部502は、略円筒形の弾性部材であって、図1および図5に示されるように、内蓋本体501の内孔に配置されている。そして、上述の通り、この内蓋500が蓋ヒータユニット400に装着されると、蒸気口部502が蓋ヒータユニット400の内孔に挿入され、その上端部が蓋ユニット300の蒸気ユニット303に接触する。この蒸気口部502の上端部は、パッキンとして機能する。すなわち、この炊飯器100では、内鍋600から生じる蒸気は蒸気口部502の内孔を通って蒸気ユニット303に至る。
【0021】
7.内鍋
内鍋600は、例えばアルミニウム等の熱伝導性の良好な材料から形成されており、本体ユニット200の内鍋収容室(図示せず)に着脱自在に収容される。
【0022】
<本発明の第1実施形態に係る炊飯器の特徴>
(1)
本発明の第1実施形態に係る炊飯器100では、蓋ユニット300および蓋ヒータユニット400が本体ユニット200に回動自在に接続されており、蓋ユニット300が着脱式とされている。このため、この炊飯器100では、独立した小さな部品を使用することなく、炊飯性能、保温性能および蓋体の清掃性を確保することができる。
【0023】
(2)
本発明の第1実施形態に係る炊飯器100では、蓋ユニット用の回動機構(第1ヒンジ機構350)とは別に、蓋ヒータユニット用の回動機構(第2ヒンジ機構450)が用意されており、さらに蓋ユニット用の回動機構の可動部(第1可動部352)に蓋ヒータユニット用の回動機構が設けられている。また、この炊飯器100では、第2ヒンジ機構450の幅寸法は、第1ヒンジ機構350の幅寸法よりも小さい。このため、この炊飯器100は、小型化することができる。
【0024】
(3)
本発明の第1実施形態に係る炊飯器100では、内鍋600から生じる蒸気は蒸気口部502の内孔を通って蒸気ユニット303に至る。このため、この炊飯器100では、蓋ヒータユニット400に蒸気をほとんど接触させずに内部圧力を調整することができる。したがって、この炊飯器100では、蓋ヒータユニット400を清潔に保つことができる。
【0025】
(4)
本発明の第1実施形態に係る炊飯器100では、蓋ヒータユニット400に断熱材402が配置されている。このため、蓋ユニット300に断熱材を設けることなく蓋ユニット300の温度上昇を抑制することができる。
【0026】
(5)
本発明の第1実施形態に係る炊飯器100では、第1ヒンジ機構350の第1回動軸353を基準として見た場合、「蓋ユニット300が全閉状態から全開状態となるとき」又は「蓋ユニット300が全開状態から全閉状態となるとき」、第2ヒンジ機構450の第2回動軸453は、第1回動軸353を中心とする円弧軌道に沿って移動する。このため、この炊飯器100では、蓋ヒータユニット400を大きく開くことができる。
【0027】
(6)
本発明の第1実施形態に係る炊飯器100は、蓋ユニット300が全閉状態であるときにヒータ401および放熱板403が第2回動軸453の下方に位置するように設計されている。このため、この炊飯器100では、従来の炊飯器に比べて放熱板403を本体ユニット200により近づけることができる。したがって、この炊飯器100では、ヒータ401の熱効率を向上させることができる。よって、この炊飯器100は、省エネルギーに貢献する。
【0028】
(7)
本発明の第1実施形態に係る炊飯器100では、例えば、蓋ヒータユニット400を共通部品化すると共に蓋ユニット300を再設計等することによって、モデルチェンジを行うことができると共に、派生モデルを作製することができる。このため、この炊飯器100は、モデルチェンジ時や派生モデル開発時の投資コストの抑制を実現することができる。
【0029】
また、この炊飯器100では、蓋ヒータユニット400のヒータ401が断線した場合や蓋ユニット300に不具合が生じた場合であっても、蓋ヒータユニット400か蓋ユニット300を取り換えるだけで済む。このため、蓋ヒータユニット400と蓋ユニット300が一体となっている従来の蓋体を備える炊飯器に比べて購入者の経済的負担を軽くすることができると共に、炊飯器組立時の不具合による廃棄部品を低減することができる。
【0030】
(8)
本発明の第1実施形態に係る炊飯器100では、第22軸受け部452aの背面側に起上りリブ452cが形成されており、この起上りリブ452cによって、蓋ユニット300が第1可動部352の蓋ユニット着脱部352bに装着されると、蓋ヒータユニット400が背面側に起き上がり、蓋ユニット300が第1可動部352の蓋ユニット着脱部352bから取り外されると、蓋ヒータユニット400が自然に前面側に倒れこむ。このため、この炊飯器100では、蓋ユニット300の着脱をスムーズに行うことができると共に、使用者が蓋ヒータユニット400に触れるおそれを低減することができる。
【0031】
<変形例>
(A)
第1実施形態に係る炊飯器100では第2ヒンジ機構450が第1ヒンジ機構350の第1可動部352に設けられていたが、第2ヒンジ機構は、炊飯器の前方上部に設けられてもよいし、側方上部に設けられてもよい。
【0032】
(B)
第1実施形態に係る炊飯器100では第22軸受け部452aの背面側に起上りリブ452cが形成されていたが、起上りリブ452cを形成しなくてもよい。かかる場合、蓋ユニット300を開くときに、蓋ヒータユニット400が自然に前面側に倒れこみ、蓋ユニット300との間に自然に隙間が生じることになる。このため、使用者は、蓋ヒータユニット400の上側、蓋ユニットの内側の清掃を容易に行うことができる。
【0033】
(C)
第1実施形態に係る炊飯器100では蓋ユニット300が着脱式とされたが、蓋ユニットは固定式であってもよい。
【0034】
(D)
第1実施形態に係る炊飯器100では蓋ヒータユニット400に通常のヒータ401が設けられていたが、このヒータはIHヒータに代えられてもよい。
【0035】
−第2実施形態−
本発明の第2実施形態に係る炊飯器100Aは、蓋ユニット300および蓋ヒータユニット400が一つの軸に取り付けられていること以外、上述の第1実施形態に係る炊飯器100と同一である。このため、ここでは、第1実施形態に係る炊飯器100と同一の部材には、同部材と同じ符号を付してその説明を省略する。
【0036】
この炊飯器100Aでは、図8に示されるように、ヒンジ機構550により、蓋ユニット300および蓋ヒータユニット400の両方が本体ユニット200に装着されている。
【0037】
ヒンジ機構550は、支持部551、第1可動部552a、第2可動部552bおよび回動軸553から構成されている。なお、第2可動部552bの幅寸法は、図8に示されるように第1可動部552aの幅寸法よりも小さい。すなわち、第2可動部552bは第1可動部552aの内側に配置されている。支持部551は、本体ユニット200の後方上面に固定されている。そして、この支持部551には、軸受け部(図示せず)が設けられている。第1可動部552aは、断面略L字の部材であって、主に、第1軸受け部552cおよび蓋ユニット着脱部554から形成されている。第2可動部552bは、一対の逆L字の部材であって、主に、第2軸受け部552dおよび蓋ヒータユニット固定部555から形成されている。そして、支持部551の軸受け部、第1軸受け部552cおよび第2軸受け部552dには、回動軸553が挿通されている。すなわち、第1可動部552aおよび第2可動部552bは、回動軸553により回動自在に支持部551に装着されている。蓋ユニット着脱部554には、蓋ユニット300が着脱自在に取り付けられる。また、蓋ヒータユニット固定部555には、蓋ヒータユニット400が固定されている。
【符号の説明】
【0038】
100,100A 炊飯器
200 本体ユニット
300 蓋ユニット
303 蒸気ユニット
400 蓋ヒータユニット
500 内蓋
502 蒸気口部(蒸気通路部)
550 ヒンジ機構(回動機構)
551 支持部
552a 第1可動部
552b 第2可動部
553 回動軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8